JP6422364B2 - Eccentric oscillation type speed reducer - Google Patents
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Description
本発明は、偏心揺動型の減速装置に関する。 The present invention relates to an eccentric rocking type reduction gear.
特許文献1に、偏心揺動型の減速装置が開示されている。 Patent Document 1 discloses an eccentric rocking type speed reducer.
この減速装置は、揺動歯車と、該揺動歯車を揺動回転させる偏心体を有するクランク軸と、を備える。揺動歯車と偏心体との間には、偏心体軸受が配置されている。偏心体軸受は、複数の転動体と、該転動体を保持するリテーナとを有する。 The reduction gear includes a swing gear and a crankshaft having an eccentric body that swings and rotates the swing gear. An eccentric body bearing is disposed between the oscillating gear and the eccentric body. The eccentric body bearing has a plurality of rolling elements and a retainer that holds the rolling elements.
偏心体軸受のリテーナの軸方向移動は、ワッシャによって規制されている。ワッシャは、軸方向から見たときにリテーナと重なる重なり部と、軸方向から見たときにリテーナと重ならない非重なり部と、を有する。軸方向から見たときにリテーナと重なる重なり部が、偏心体軸受のリテーナに当接することで、該偏心体軸受の軸方向移動を規制している。 The axial movement of the retainer of the eccentric bearing is regulated by a washer. The washer has an overlapping portion that overlaps with the retainer when viewed from the axial direction, and a non-overlapping portion that does not overlap with the retainer when viewed from the axial direction. The overlapping portion overlapping the retainer when viewed from the axial direction is in contact with the retainer of the eccentric body bearing, thereby restricting the axial movement of the eccentric body bearing.
しかしながら、偏心体軸受のリテーナとワッシャとは、相対回転するため、長期の運転により、ワッシャがリテーナを削ってしまう虞があるという問題があった。 However, since the retainer and the washer of the eccentric body bearing rotate relative to each other, there is a problem that the washer may scrape the retainer due to a long-term operation.
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、ワッシャが偏心体軸受のリテーナを削るのを抑制することのできる偏心揺動型の減速装置を提供することをその課題としている。 The present invention has been made in order to solve such a conventional problem, and provides an eccentric oscillating speed reduction device capable of suppressing the washer from scraping the retainer of the eccentric bearing. That is the issue.
本発明は、揺動歯車と、該揺動歯車を揺動回転させる偏心体を有するクランク軸と、前記揺動歯車と前記偏心体との間に配置される偏心体軸受と、該偏心体軸受の軸方向移動を規制するワッシャと、を備えた偏心揺動型の減速装置において、前記偏心体軸受は、複数の転動体と、該複数の転動体を保持するリテーナと、を有し、前記ワッシャは、軸方向から見たときに外周端部が前記リテーナと重なる重なり部と、軸方向から見たときに外周端部が前記リテーナと重ならない非重なり部と、を有し、前記重なり部の周方向両端部は、前記リテーナとの間に隙間を有する非接触部とされ、前記重なり部は、該非接触部と非接触部との間に、前記リテーナとの当接部を有する構成とすることにより、上記課題を解決したものである。 The present invention relates to a rocking gear, a crankshaft having an eccentric body for rocking and rotating the rocking gear, an eccentric body bearing disposed between the rocking gear and the eccentric body, and the eccentric body bearing. An eccentric oscillating type speed reducer comprising a washer for restricting axial movement of the eccentric body bearing, wherein the eccentric body bearing has a plurality of rolling elements and a retainer for holding the plurality of rolling elements, The washer has an overlapping portion whose outer peripheral end overlaps with the retainer when viewed from the axial direction, and a non-overlapping portion whose outer peripheral end does not overlap with the retainer when viewed from the axial direction, and the overlapping portion Both end portions in the circumferential direction are non-contact portions having a gap with the retainer, and the overlapping portion has a contact portion with the retainer between the non-contact portion and the non-contact portion. This solves the above problem.
本発明においては、ワッシャの重なり部の周方向両端部は、リテーナとの間に隙間を有する非接触部とされる。重なり部は、非接触部と非接触部との間にリテーナと当接する当接部を有する。つまり、リテーナは、ワッシャとリテーナとの重なり部全体ではなく、重なり部の周方向両端部に設けられた非接触部と非接触部との間に形成された当接部によって軸方向移動が規制される。 In the present invention, both end portions in the circumferential direction of the overlapping portions of the washers are non-contact portions having a gap with the retainer. The overlapping portion has a contact portion that contacts the retainer between the non-contact portion and the non-contact portion. That is, the axial movement of the retainer is restricted not by the entire overlapping portion of the washer and the retainer but by the contact portion formed between the non-contact portion and the non-contact portion provided at both ends in the circumferential direction of the overlapping portion. Is done.
これにより、特に、ワッシャのエッジがリテーナを削ってしまうのを抑制することができる。 Thereby, it can suppress especially that the edge of a washer scrapes a retainer.
本発明によれば、ワッシャが偏心体軸受のリテーナを削るのを抑制することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it can suppress that a washer scrapes the retainer of an eccentric body bearing.
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の一例に係る偏心揺動型の減速装置を詳細に説明する。 Hereinafter, an eccentric oscillating speed reduction device according to an example of an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は、本発明の実施形態の一例に係る偏心揺動型の減速装置の全体断面図、図2は、図1の要部断面図である。 FIG. 1 is an overall cross-sectional view of an eccentric oscillating speed reduction device according to an example of an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a cross-sectional view of an essential part of FIG.
この減速装置10は、振り分けタイプと称される偏心揺動型の減速装置である。減速装置10は、外歯歯車12(揺動歯車)と、該外歯歯車12を揺動させるクランク軸14を備える。外歯歯車12は、揺動しながら内歯歯車16に内接噛合している。減速装置10は、外歯歯車12と内歯歯車16の相対回転を出力として取り出している。
The
以下、より詳細に説明する。 This will be described in more detail below.
減速装置10は、クランク軸14を駆動するためのクランク軸歯車18を複数(この例では3個:図1では1個のみ図示)備えている。各クランク軸歯車18は、図示せぬ入力軸に設けられた入力歯車と同時に噛合している。各クランク軸歯車18は、内周にクランク軸14と連結するための内スプライン18Aを備える。
The
クランク軸14は、軸体14Aと、軸体14Aのほぼ中央に設けられた偏心体14Cと、を備える。クランク軸14は、内歯歯車16の軸心C16からオフセットした位置に、複数配置されている。クランク軸14は、この例では3本(図1では一本のみ図示)備えられ、円周方向に120°の間隔で配置されている。クランク軸14は、軸体14Aの端部外周に設けられた外スプライン14Bを備える。
The
各クランク軸14は、外歯歯車12を揺動回転させるための2個の偏心体14Cを備える。各偏心体14Cは、それぞれクランク軸14の軸心C14に対して偏心量eだけ偏心した軸心C14Cを有した円柱で構成されている。2個の偏心体14Cの偏心位相差は、この例では180°である(互いに離反する方向に偏心している)。3本のクランク軸14は、それぞれ同様の構成とされ、各クランク軸14の軸方向同一位置にある偏心体14C同士の偏心位相は同一である。
Each
外歯歯車12と偏心体14Cとの間には偏心体軸受20が配置されている。偏心体軸受20は、ワッシャ40によって軸方向移動が規制されている。偏心体軸受20の軸方向移動を規制する構造については、後に詳述する。
An eccentric body bearing 20 is disposed between the
外歯歯車12は、内歯歯車16に内接噛合している。内歯歯車16は、内歯歯車本体16Aと内歯ピン16Cを有している。内歯歯車本体16Aは、減速装置10のケーシング17と一体化され、周方向に複数のピン溝16Bを有している。内歯ピン16Cは、円筒状の部材で構成されている。内歯ピン16Cは、内歯歯車本体16Aのピン溝16Bに回転自在に組み込まれ、該内歯歯車16の内歯を構成している。内歯歯車16の歯数(内歯ピン16Cの本数)は、外歯歯車12の歯数よりも僅かだけ(この例では1だけ)多い。
The
外歯歯車12の軸方向両側には、第1キャリヤ体31および第2キャリヤ体32が配置されている。第1キャリヤ体31からは、キャリヤピン33が一体的に突出されている。第1キャリヤ体31と第2キャリヤ体32は、キャリヤピン33を介して連結ボルト34により連結されている。一体化された第1キャリヤ体31、キャリヤピン33、および第2キャリヤ体32により、キャリヤが構成されている。
A
外歯歯車12は、該外歯歯車12の軸心C12からオフセットした位置にキャリヤピン孔12Aを有する。キャリヤピン33は、キャリヤピン孔12Aを非接触(隙間を有して)で貫通している。なお、外歯歯車12には、径方向中央に貫通孔12Cを有している。
The
前記クランク軸14は、偏心体14Cの軸方向両側に一対(2個)のワッシャ配置部14Eを有する。クランク軸14は、該ワッシャ配置部14Eのさらに軸方向両側に一対(2個)の軸受配置部14Dを有する。クランク軸14は、該一対の軸受配置部14Dにおいて、円錐ころ軸受36を介して第1キャリヤ体31および第2キャリヤ体32に支持されている。円錐ころ軸受36は、円錐ころ36A、外輪36B、および内輪36Cを有する。円錐ころ軸受36は、外輪36Bが第1、第2キャリヤ体31、32に設けられた止め輪38によって軸方向移動が規制され、内輪36Cがクランク軸14に設けられたワッシャ40によって軸方向移動が規制されている。
The
ワッシャ40は、クランク軸14のワッシャ配置部14Eにおいて、円錐ころ軸受36の内輪36Cと偏心体14Cの軸方向端部14C1とで強く挟持され、クランク軸14と一体化されている。つまり、ワッシャ40は、クランク軸14と周方向に相対回転しない。なお、第1、第2キャリヤ体31、32は、一対のアンギュラころ軸受35を介してケーシング17に支持されている。
The
本実施形態では、ケーシング17はボルト(ボルト孔17Aのみ図示)を介して図示せぬロボットの第1アームが連結される。また、第1キャリヤ体31には、ボルト(タップ穴31Aのみ図示)を介して図示せぬロボットの第2アームが連結される。なお、ケーシング17と第1キャリヤ体31との間にはオイルシール37が配置されている。
In the present embodiment, the
ここで、偏心体軸受20の軸方向移動を規制する構造について、詳細に説明する。
Here, the structure for restricting the axial movement of the
既に説明したように、クランク軸14は、外歯歯車12を揺動回転させるための2個(一対)の偏心体14Cを備える。2個の偏心体14Cの軸心は、それぞれクランク軸14の軸心C14に対して偏心量eだけ偏心している。各偏心体14Cの偏心位相差は、この例では180°である(互いに離反する方向に偏心している)。
As already described, the
クランク軸14の偏心体14Cと外歯歯車12との間には、偏心体軸受20が配置されている。なお、必要に応じ、クランク軸歯車18側(第2キャリヤ体32側)の偏心体軸受20を20a、反クランク軸歯車18側(第1キャリヤ体31側)の偏心体軸受20を20bとして識別する。
An eccentric body bearing 20 is disposed between the
偏心体軸受20は、複数のころ22(転動体)と、該複数のころ22を保持するリテーナ24と、を有している。必要に応じ、クランク軸歯車18側のリテーナ24を24a、反クランク軸歯車18側のリテーナ24を24bとして識別する。偏心体軸受20は、専用の外輪および内輪は備えていない。偏心体14C(の外周)が、ころ22の内輪転走面を兼用している。外歯歯車12の偏心体軸孔12Bが、ころ22の外輪転走面を兼用している。複数のころ22は、リテーナ24によって回転自在に保持されている。ここでの「ころ」は、ニードルの概念を含む。
The eccentric body bearing 20 includes a plurality of rollers 22 (rolling elements) and a
偏心体軸受20のリテーナ24は、図3に示されるように、ころ22を周方向から保持する複数の柱体24Cと、各柱体24Cを連結する一対の連結体24Bと、を有している。必要に応じ、クランク軸歯車18側のリテーナ24aの連結体24Bを24Bax、24Bay、反クランク軸歯車18側のリテーナ24bの連結体24Bを24Bbx、24Bbyとして識別する(対向している連結体にx、離反している連結体にyの末尾符号を付している)。連結体24Bは、円環状の平板で構成されており、ころ22の軸方向端面を挟んで平行に対向している。
As shown in FIG. 3, the
この実施形態では、偏心体軸受20a、20bの各々のリテーナ24a、24bは、反クランク軸歯車18側の連結体24Bax、24Bbyが、外歯歯車12の偏心体軸孔12Bの内部に位置している(径方向から見たときに連結体24Bax、24Bbyと外歯歯車12が重なっている)。
In this embodiment, the
各々のリテーナ24のクランク軸歯車18側の連結体24Bay、24Bbxは、外歯歯車12の偏心体軸孔12Bから外れた位置に位置している(径方向から見たときに連結体24Bay、24Bbxと外歯歯車12は重なっていない)。
The connecting bodies 24Bay and 24Bbx on the side of the
各連結体24Bの径方向の幅は、ころ22の直径よりも小さい(図3参照)。そのため、連結体24B(24Bax、24Bby)の外周と、外歯歯車12の偏心体軸孔12Bとの間には、周方向に一周する隙間δ1、δ2が形成されている。また、連結体24Bの内周と、偏心体14Cとの間にも、周方向に一周する隙間δ3〜δ6が形成されている。
The width in the radial direction of each connecting
なお、この実施形態では、対向している側の連結体24Bax、24Bbxの径方向寸法は、離反している側の連結体24Bay、24Bbyの径方向寸法より小さい。そのため、対向している側の連結体24Baxの外周と外歯歯車12の偏心体軸孔12Bとの間の隙間δ1は、離反している側の連結体24Bbyの外周と外歯歯車12の偏心体軸孔12Bとの間の隙間δ2より広くなっている(δ1>δ2)。また、対向している側の連結体24Bax、24Bbxの内周と偏心体14Cとの間の隙間δ4、δ5は、離反している側の連結体24Bay、24Bbyの内周と偏心体14Cとの間の隙間δ3、δ6より広くなっている(δ4、δ5>δ3、δ6)。
In this embodiment, the radial dimensions of the opposing coupling bodies 24Bax and 24Bbx are smaller than the radial dimensions of the opposing coupling bodies 24Bay and 24Bby. Therefore, the gap δ1 between the outer periphery of the coupling body 24Bax on the opposite side and the eccentric
本実施形態では、2個のリテーナ24の対向する連結体24B(24Bax、24Bbx)は互いに当接している。そのため、2個のリテーナ24(全てのリテーナ24)の連結体24B(具体的には、連結体24Bay、24Bby)を、ワッシャ40によって軸方向両側から挟み込むように構成している。これにより、ころ22を含めて2個の偏心体軸受20a、20bの双方の軸方向移動を規制することが可能である。
In the present embodiment, the opposing connecting
クランク軸14の2個の偏心体14Cの軸方向両側には、ワッシャ配置部14Eが形成されている。この実施形態では、ワッシャ配置部14Eの軸心C14Eは、クランク軸14の軸心C14と同心である。ワッシャ配置部14Eの径r14Eは、偏心体14Cの最小偏心方向(偏心によって径が最も小さくなる方向)の径r14Cmよりも小さい。そのため、ワッシャ40は、全周において偏心体14Cの軸方向端部14C1と当接している。これにより、ワッシャ40は、クランク軸14上のワッシャ配置部14Eに(傾くことなく)位置決めされる。前述したように、ワッシャ40は、ワッシャ配置部14Eにおいて、円錐ころ軸受36の内輪36Cと偏心体14Cの軸方向端部14C1とで強く挟持され、クランク軸14と一体化される。
この実施形態では、図3(A)に示されるように、ワッシャ40は、軸方向から見た形状が、長軸方向X1に頂部41(41A、41B)、短軸方向Y1に膨部42(42A、42B)を有する紡錘形(円を長軸方向X1に引っ張ったような形状)とされている。ワッシャ40のワッシャ貫通孔40Cは、ワッシャ40の頂部41および膨部42の中央にある。ワッシャ40の重心(この例ではワッシャ40の軸心C14Eに同じ)は、クランク軸14の重心(この例ではクランク軸14の軸心C14に同じ)と一致している。なお、総称する符号(例えば、個々の頂部41A、41Bを総称する41等)は、図面上では記載されていないことがある。
In this embodiment, as shown in FIG. 3 (A), the
ワッシャ40は、紡錘形の長軸方向X1が、隣接する偏心体14Cの最大−最小偏心方向に一致する位相で、クランク軸14に固定されている。「隣接する偏心体」とは、「当該ワッシャに最も近い偏心体」を指す。ワッシャ40は、クランク軸14と一体化されているので、ワッシャ40の長軸方向X1は、運転中においても、隣接する偏心体14Cの最大−最小偏心方向と一致した状態を維持する。
The
ワッシャ40の長軸方向X1の2個の頂部41(41A、41B)は、リテーナ24の連結体24Bの内周24B1よりも径方向外側に位置している。つまり、ワッシャ40は、軸方向から見たときに外周端部がリテーナ24(の連結体24B)と重なる2個の重なり部43(43A、43B)を有している。
The two top portions 41 (41A, 41B) in the major axis direction X1 of the
ワッシャ40の短軸方向Y1の膨部42(42A、42B)は、リテーナ24の連結体24Bの内周24B1よりも径方向内側に位置している。つまり、ワッシャ40は、軸方向から見たときに外周端部がリテーナ24(の連結体24B)と重ならない2個の非重なり部を構成する膨部42を有している。別言するならば、ワッシャ40の短軸方向Y1の膨部42とリテーナ24(の連結体24B)の内周24B1との間には、隙間44(44A、44B)が形成されている。
The bulging portion 42 (42A, 42B) in the short-axis direction Y1 of the
ワッシャ40を軸方向から見たときに(頂部41(41A、41B)の径方向内側において)リテーナ24と重なっている重なり部43が、偏心体軸受20(のリテーナ24)の軸方向移動を規制し得ることになる。しかし、本実施形態では、重なり部43の全面でリテーナ24の軸方向移動を規制するのではなく、重なり部43の特定の一部のみでリテーナ24の軸方向移動を規制する。
When the
具体的には、ワッシャ40の重なり部43のうち、例えば重なり部43Aは、該重なり部43Aの周方向両端部に、平行面45(45A、45A)を有している。ワッシャ40の平行面45は、リテーナ24の連結体24Bのワッシャ40側端面24B2との間に隙間δ(45A−24B2)を有する非接触部を構成している。以降、平行面45を適宜非接触部45と称す。
Specifically, among the overlapping portions 43 of the
ワッシャ40のもう一つの重なり部43Bも、同様に、該重なり部43Bの周方向両端部に、リテーナ24のワッシャ側端面(図示略)との間に隙間(図示略)を有する非接触部45としての平行面45B、45Bを有している。
Similarly, the other overlapping
また、ワッシャ40の重なり部43Aは、周方向において該平行面45Aと平行面45Aとの間に突部46Aを有している。ワッシャ40のもう一つの重なり部43Bも、周方向において前記平行面45Bと平行面45Bとの間に突部46Bを有している。つまり、この突部46(46A、46B)が、重なり部43の非接触部45と非接触部45との間において偏心体軸受20のリテーナ24と当接する当接部を構成している。
Further, the overlapping
突部(当接部)46は、この構成例では、軸と平行の断面(図3(B)の断面)がほぼ円弧形状とされ(先端が球面とされ)、リテーナ24の連結体24Bとは、ほぼ点接触で当接している。この突部46が、偏心体軸受20(のリテーナ24)の軸方向移動を規制している。言うまでもなく、重なり部43の平行面(非接触部)45の面積は、重なり部43の突部(当接部)46の面積よりも大きい。
In this configuration example, the protrusion (contact portion) 46 has a substantially arc-shaped cross section (cross section in FIG. 3B) parallel to the axis (the tip is a spherical surface), and is connected to the connecting
次に、本実施形態に係る減速装置10の作用を説明する。
Next, the operation of the
図示せぬ入力歯車が回転すると、該入力歯車と同時に噛合している3個のクランク軸歯車18が同一の方向に同一の回転速度で回転する。クランク軸歯車18が回転すると、各クランク軸歯車18とスプライン連結されている3本のクランク軸14が同一の方向に同一の回転速度で回転する。
When an input gear (not shown) rotates, the three crankshaft gears 18 meshed with the input gear rotate in the same direction at the same rotational speed. When the crankshaft gears 18 are rotated, the three
これにより、各クランク軸14に形成された偏心体14C、および偏心体14Cの外周に組み込まれた偏心体軸受20を介して外歯歯車12が偏心回転する。そして、クランク軸14が1回回転する毎に、外歯歯車12と内歯歯車16は歯数差(この例では1)に相当する分だけ相対回転する(一方の歯車から見たときに他方の歯車が自転する)。この自転は、各クランク軸14の内歯歯車16の軸心C16周りの公転として第1、第2キャリヤ体31、32に伝達される。このため、ケーシング17に連結された第1アームに対して、第1キャリヤ体31に連結された第2アームを相対的に回転させることができる。
Thereby, the
偏心体軸受20は、ワッシャ40によって軸方向移動が規制される。具体的には、一対の偏心体軸受20のリテーナ24の連結体24Bは、互いに軸方向において当接しており、ワッシャ40が、各リテーナ24の連結体24Bの軸方向両側に配置されている。ワッシャ40は、クランク軸14のワッシャ配置部14Eにおいて円錐ころ軸受36の内輪36Cと偏心体14Cの軸方向端部14C1とで強く挟持され、クランク軸14に固定されている。そのため、ワッシャ40とクランク軸14の偏心体14Cは、一体的に回転し、ワッシャ40に対する偏心体14Cの偏心位相は、減速装置10の運転中、停止中を問わず変化しない。
The eccentric body bearing 20 is restricted from moving in the axial direction by the
すなわち、ワッシャ40のリテーナ24に対する重なり部43と、隙間44との関係は、運転中、停止中を問わず変化しない(重なり部43は常時重なり部を維持し、隙間44は、常時隙間を維持する)。ただし、リテーナ24は、偏心体14Cの周りで自転しており、ワッシャ40は、偏心体14Cが一体化されているクランク軸14に固定されている。そのため、ワッシャ40とリテーナ24は、相対的に回転する。
That is, the relationship between the overlapping portion 43 of the
ワッシャ40の長軸方向X1の頂部41(41A、41B)は、リテーナ24(の連結体24B)の内周24B1よりも径方向外側に位置している。頂部41の径方向内側に存在する2箇所の重なり部43の面積は、同一ではない。具体的には、最小偏心方向に位置する重なり部(図3(A)の上側に位置している重なり部)43Aの面積の方が大きい。
The top portion 41 (41A, 41B) of the
ワッシャ40を軸方向から見たときにリテーナ24と重なっている重なり部43が、リテーナ24の軸方向移動を規制し得ることになる。しかし、本実施形態では、重なり部43の全面でリテーナ24を規制するのではなく、重なり部43の特定の一部のみでリテーナ24の軸方向移動を規制する。
The overlapping portion 43 overlapping the
具体的には、ワッシャ40には、重なり部43の周方向両端部において、リテーナ24(の連結体24B)との間に隙間δ(45A−24B2)を有する非接触部45(45A、45A、あるいは45B、45B)が設けられている。そして、非接触部45と非接触部45との間(非接触部45Aと非接触部45Aの間、あるいは非接触部45Bと非接触部45Bとの間)にリテーナ24との当接部46(46Aあるいは46B)が設けられている。ワッシャ40は、この当接部46にてリテーナ24と当接し、偏心体軸受20の軸方向移動を規制する。ワッシャ40の重なり部43の周方向端部はリテーナ24とは接触していないため、ワッシャ40とリテーナ24とが相対回転したとしても、ワッシャ40のエッジがリテーナ24を削ってしまう現象を抑制することができる。
Specifically, the
一方、ワッシャ40の短軸方向Y1の膨部42(42A、42B)は、リテーナ24(の連結体24B)の内周24B1よりも径方向内側に位置している。つまり、ワッシャ40の膨部(非重なり部)42は、軸方向から見たときにリテーナ24とは(外周端部において)重なっておらず、ワッシャ40の膨部42とリテーナ24(の連結体24B)の内周24B1との間には隙間44が存在している。したがって、減速装置10内の潤滑剤を、この隙間44を介して、偏心体軸受20のころ22と偏心体14C(ころ22の転走面)との間に潤沢に供給することができる。
On the other hand, the bulging portion 42 (42A, 42B) in the short axis direction Y1 of the
なお、この構成例では、各リテーナ24の反クランク軸歯車18側の連結体24Bax、24Bbyが、外歯歯車12の偏心体軸孔12B内に位置している。そのため、特に、各リテーナ24の反クランク軸歯車18側の連結体24Bax、24Bbyの側からの潤滑が行いにくいという事情がある。しかし、各リテーナ24の連結体24Bの径方向の幅は、ころ22の直径よりも小さく、連結体24Bax、24Bbyの外周と、外歯歯車12の偏心体軸孔12Bとの間には、周方向に一周する隙間δ1、δ2が形成されている。また、連結体24Bax、24Bbyの内周と、偏心体14Cの外周との間にも、周方向に一周する隙間δ4、δ6が形成されている。
In this configuration example, the connecting bodies 24Bax and 24Bby on the
そのため、ワッシャ40とリテーナ24との間の非重なり部(隙間)44を通過した潤滑剤は、(連結体24Bax、24Bbyが外歯歯車12の偏心体軸孔12B内に位置しているにも拘わらず)当該隙間δ1、δ2、あるいは隙間δ4、δ6を介して、円滑にころ22の転走面に到達することができる。
Therefore, the lubricant that has passed through the non-overlapping portion (gap) 44 between the
なお、各リテーナ24のクランク軸歯車18側の連結体24B(24Bay、24Bbx)は、偏心体軸孔12Bの外部に位置している。そのため、ワッシャ40とリテーナ24との間の隙間44があることと相まって、良好な潤滑が可能である。
The connecting
また、この構成例では、2個のリテーナ24の連結体24Bのうち、対向している側の連結体24Bax、24Bbxの径方向寸法は、離反している側の連結体24Bay、24Bbyの径方向寸法より小さい。そのため、(潤滑剤の供給しにくい)外歯歯車12と外歯歯車12との間からころ22の転走面への潤滑剤の供給が、より行い易くなっている。この構成は、特に、連結体24Baxが外歯歯車12の偏心体軸孔12Bの内部に位置しているクランク軸歯車18側の偏心体軸受20aに対する潤滑剤の供給に関して、大きなメリットとなっている。
Further, in this configuration example, of the connecting
ここで、特に、上記構成例では、平行面45の面積は、突部46の面積より大きい(非接触部45の面積が、前記当接部46の面積よりも大きい)。そのため、当該ワッシャ40のエッジがリテーナ24を削ってしまう現象をより顕著に抑制することができる。
Here, in particular, in the above configuration example, the area of the parallel surface 45 is larger than the area of the protrusion 46 (the area of the non-contact portion 45 is larger than the area of the contact portion 46). Therefore, the phenomenon that the edge of the
また、上記構成例では、重なり部43の周方向両端部(非接触部45)の間に、当接部としての突部46が設けられている。そのため、当接部と非接触部の境界が明確で、ワッシャ40のリテーナ24に対する軸方向の規制位置を正確に設定し易いというメリットが得られる。
Further, in the above configuration example, the protrusions 46 as the contact portions are provided between the circumferential end portions (non-contact portions 45) of the overlapping portion 43. Therefore, there is a merit that the boundary between the contact portion and the non-contact portion is clear, and it is easy to accurately set the axial restriction position of the
また、この構成例では、突部(当接部)46の先端が球面とされ、ワッシャ40は円形の接触面でリテーナ24と当接している。そのため、突部(当接部)46がリテーナ24を削ってしまう現象も抑制できる。なお、当接部は、必ずしも上記構成に限定されない。例えば、当接部の接触面形状は楕円であってもよい。また、これから述べる変形例で示すように、当接部は、そもそも「突部」によって形成する必要はない。
In this configuration example, the tip of the protrusion (contact portion) 46 is a spherical surface, and the
図4に、図1〜図3の実施形態の変形例を示す。 FIG. 4 shows a modification of the embodiment of FIGS.
この実施形態では、ワッシャ50は、軸方向から見た形状がほぼ正三角形とされ、3つの頂部51(51A〜51C)を有している。ワッシャ50のワッシャ貫通孔50Cは、正三角形の中央(重心)にある。つまり、ワッシャ50の重心は、クランク軸14の重心(この例ではクランク軸の軸心C14)と一致している。ワッシャ50は、正三角形の1つの頂部(図4における上側に位置する頂部51A)が、隣接する偏心体14Cの最小偏心方向に一致する位相で、クランク軸14に固定されている。
In this embodiment, the
ワッシャ50の正三角形の各頂部51は、いずれも、リテーナ24の内周24B1より径方向外側に位置している。換言するならば、ワッシャ50は、該ワッシャ50を軸方向から見たときに外周端部がリテーナ24と重なる3箇所の重なり部53(53A〜53C)を有している。なお、この構成例における3箇所の重なり部53の面積は、同一ではない。具体的には、最小偏心方向に位置する重なり部(図4(A)の上側に位置している頂部)53Aの面積が最も大きい。
Each of the apexes 51 of the equilateral triangle of the
一方、ワッシャ50の正三角形の各辺の中央部52(52A〜52C)は、いずれも、リテーナ24の内周24B1より径方向内側に位置している。換言するならば、ワッシャ50は、該ワッシャ50を軸方向から見たときに外周端部がリテーナ24と重ならない3箇所の非重なり部を構成する各辺の中央部52を有している。別言するならば、ワッシャ50の各辺の中央部52とリテーナ24(の連結体24B)の内周24B1との間には、隙間54(54A〜54C)が形成されている。なお、この構成例における3箇所の各辺の中央部52とリテーナ24の内周24B1との間の隙間54の面積は、同一ではない。具体的には、最大偏心方向に位置する辺(図3の下側に位置している辺)の中央部52Bの径方向外側の隙間54Bの面積が最も大きい。
On the other hand, the central portions 52 (52A to 52C) of each side of the equilateral triangle of the
ワッシャ50の重なり部53Aに着目すると、重なり部53Aは、該重なり部53Aの周方向外端部から周方向内側に向けてリテーナ24に近づく方向に傾斜する傾斜面55Aを有している。傾斜面55Aは、この例では、軸と平行の断面(図4(B)の断面)におけるリテーナ24側端面が、リテーナ24のワッシャ50側端面に対して直線的に傾斜して周方向外端部に隙間δ(55A−24B2)が形成される形状とされている。つまり、ワッシャ50の重なり部43の周方向両端部に形成された傾斜面55A、55Aは、リテーナ24との間に隙間δ(55A−24B2)を有する非接触部55を構成している。
Paying attention to the overlapping
また、ワッシャ50の重なり部53Aは、傾斜面55Aと傾斜面55Aとの間に平坦面56Aを有する。平坦面56Aは、リテーナ24のワッシャ50側端面24B2と当接(接触)している。換言するならば、ワッシャ50の重なり部53は、非接触部55Aと非接触部55Aとの間に、リテーナ24のワッシャ50側端面24B2と当接する当接部56Aを有する。この平坦面(当接部)56Aが、偏心体軸受20のリテーナ24軸方向移動を規制している。重なり部56B、56Cでも同様の構成を有している。
The overlapping
この実施形態でも、非接触部55の面積の方が、当接部56の面積よりも大きく形成されている。 Also in this embodiment, the area of the non-contact part 55 is formed larger than the area of the contact part 56.
ワッシャ50が偏心体軸受20のリテーナ24の軸方向移動を規制しているとき、ワッシャ50は、リテーナ24のワッシャ50側端面24B2と重なり部53(53A〜53C)の周方向中央の平坦面56(56A〜56C)でのみ当接している。つまり、ワッシャ50は、重なり部53の周方向両端部の非接触部55(55A〜55C)ではリテーナ24に当接していない。そのため、ワッシャ50とリテーナ24の軸方向端面が相対回転したとしても、ワッシャ50がリテーナ24の軸方向端面(特にそのエッジ部分)を削ってしまうという不具合が発生するのを抑制することができる。
When the
ワッシャ50は、軸方向から見たときに、ほぼ正三角形の形状とされ、3箇所でリテーナ24の軸方向移動を規制している。そのため、先の実施形態のような2箇所でリテーナ24の軸方向移動を規制する構成と比較して、ワッシャ50がリテーナ24側からの荷重によって軸と直角の面からずれる(傾く)現象が抑制され、リテーナ24の軸方向移動をより安定して規制することができる。
The
一方、この実施形態においても、ワッシャ50の各辺の中央部(非重なり部)52(52A〜52C)とリテーナ24の内周との間には隙間54(54A〜54C)がある。この隙間を活用して潤滑剤を偏心体軸受20のころ22の転走面に潤沢に供給することができる。
On the other hand, also in this embodiment, there is a gap 54 (54A to 54C) between the central portion (non-overlapping portion) 52 (52A to 52C) of each side of the
上記2つの実施形態で示したように、ワッシャとリテーナとの重なり部は、2箇所でも3箇所でも4箇所以上でもよい。例えば、ワッシャを軸方向から見たときの形状が多角形(n角形)とされている場合には、重なり部の数をn箇所とすることができる。重なり部の数を多くすると、それだけ安定した軸方向規制を行うことができるようになる。ただし、重なり部の数を多くすると、非重なり部とリテーナの内周との間の隙間の面積は、より小さくなる傾向となる。したがって、移動規制の安定性の要求と潤滑性能向上の要求との兼ね合いで重なり部の数を設定するとよい。 As shown in the above two embodiments, the overlapping portion between the washer and the retainer may be two, three, or four or more. For example, when the shape of the washer viewed from the axial direction is a polygon (n-gon), the number of overlapping portions can be n. Increasing the number of overlapping portions makes it possible to perform stable axial restriction. However, when the number of overlapping portions is increased, the area of the gap between the non-overlapping portion and the inner periphery of the retainer tends to be smaller. Therefore, it is preferable to set the number of overlapping portions in consideration of the requirement for stability of movement restriction and the requirement for improvement in lubrication performance.
また、非接触部および当接部の形状や面積比等も、上記構成例に限定されない。上記構成例ではいずれも非接触部の面積の方が当接部の面積よりも大きい例が示されていたが、非接触部の面積の方が当接部の面積より小さくてもよい。また、例えば傾斜面を有する場合であっても、その断面形状は、必ずしも直線状である必要はなく、曲線状であってもよい(つまり、曲面や、円弧面であってもよい)。 Further, the shapes and area ratios of the non-contact part and the contact part are not limited to the above configuration example. In each of the above configuration examples, an example in which the area of the non-contact portion is larger than the area of the contact portion is shown, but the area of the non-contact portion may be smaller than the area of the contact portion. For example, even if it has an inclined surface, the cross-sectional shape does not necessarily need to be linear, and may be curved (that is, it may be a curved surface or an arc surface).
なお、図1〜図4の構成例では、いずれも、ワッシャ40、50を組み込んだときの重心(軸心)は、クランク軸14の重心(軸心)C14と一致していた。つまり、ワッシャ40、50の軸心は、偏心体14Cの軸心C14Cとは一致しておらず、そのため、ワッシャ40、50の各々の重なり部43、53の面積は、最大偏心方向で小さく、最小偏心方向で大きくなる傾向となり、各重なり部43、53の面積は同一ではなかった。
1 to 4, the center of gravity (axial center) when the
これに対し、図5に示される構成例では、この不具合の発生を回避している。具体的には、ワッシャ60の形状を、偏心体14Cの最大偏心方向に、より長く延在させるように変形し、ワッシャ60の重心を、クランク軸14の重心ではなく、偏心体14Cの重心に近づけている。
On the other hand, in the configuration example shown in FIG. 5, the occurrence of this problem is avoided. Specifically, the shape of the
具体的には、図5(A)では、図3で説明したワッシャ40の最大偏心方向の頂部41(41B)を、最大偏心方向(図5(A)の下方向)に引き延ばした形状のワッシャ60としてある。ワッシャ60は、ワッシャ貫通孔60Cが中央にはなく、クランク軸14の軸心に対して最大−最小偏心方向において対称の形状となっていない。しかし、ワッシャ60の長軸方向の頂部61(61A、61B)とリテーナ24の内径との差(径方向に重なっている長さ)が等しくなり、ワッシャ60の重心は、隣接する偏心体14Cの重心と、軸方向から見てほぼ重なっている。また、ワッシャ60は、重なり部63(63A、63B)と非重なり部62(62A、62B)を複数(2個)ずつ有するが、各重なり部63(63A、63B)の面積が、ほぼ等しくなっている。この構成は、別言するならば、「ワッシャ60は、複数の重なり部63の各当接部66(66A、66B)(の重心)が、偏心体14Cの軸心(すなわちリテーナ24の軸心)から等距離にある形状とされている」と捉えることもできる。さらに別言するならば、「ワッシャ60は、隣接する偏心体14Cの軸心を中心とする同一円周上に、複数の重なり部63の各当接部66(の重心)が位置している形状とされている」とも捉えることができる。
Specifically, in FIG. 5A, a washer having a shape in which the top portion 41 (41B) in the maximum eccentric direction of the
なお、図5(A)の構成例においても、重なり部63の周方向両端部は、リテーナ24との間に隙間を有する非接触部65(65A、65B)とされ、重なり部63は、非接触部65Aと非接触部65Aとの間に、偏心体軸受との当接部66Aを有する(非接触部65Bと非接触部65Bとの間に当接部66Bを有する)。この構成については、先の図1〜図3の構成と同様であり、同様な作用効果が得られる。
In the configuration example of FIG. 5A as well, both ends in the circumferential direction of the overlapping portion 63 are non-contact portions 65 (65A, 65B) having a gap with the
図5(B)では、図4で説明したワッシャ50の最小偏心方向の頂部51A以外の頂部51B、51Cを、最大偏心方向(図5(A)の下方向)に引き延ばした形状のワッシャ70としてある。この例では、ワッシャ70の重心を、隣接する偏心体14Cの重心と一致させ、ワッシャ70の軸方向から見た形状を正三角形としている。つまり、ワッシャ70の重心は、軸方向から見て隣接する偏心体14Cの重心と正確に重なっている。この結果、三角形の3つの頂部71(71A〜71C)とリテーナ24の内径との差が等しくなり、ワッシャ70は、各重なり部73(73A〜73C)の面積が等しくなっている。この構成は、別言するならば、「ワッシャ70は、複数の重なり部73の当接部76(76A〜76C)(の重心)が、偏心体14Cの軸心(すなわちリテーナ24の軸心)から等距離にある形状とされている」と捉えることもできる。さらに別言するならば、「ワッシャ70は、隣接する偏心体14Cの軸心を中心とする同一円周上に、複数の重なり部73の各当接部76(の重心)が位置している形状とされている」とも捉えることができる。
In FIG. 5B, the tops 51B and 51C other than the top 51A in the minimum eccentric direction of the
なお、図5(B)の構成例においても、ワッシャ70は、重なり部73(73A〜73C)と非重なり部72(72A〜72C)を有し、非重なり部72とリテーナ24との間に隙間74(74A〜74C)を有する。重なり部73(73A〜73C)の周方向両端部は、リテーナ24との間に隙間を有する非接触部75(75A〜75C)とされ、重なり部73は、非接触部75(75A〜75C)と非接触部75(75A〜75C)との間に、偏心体軸受との当接部76(76A〜76C)を有する。この構成については、先の図1〜図3の構成と同様であり、同様な作用効果が得られる。
In the configuration example of FIG. 5B as well, the
図5(C)では、軸方向から見てほぼ長方形のワッシャ80を用いている。ワッシャ80のワッシャ貫通孔80Cの中心は長方形の対角線の交点上にはなく、ワッシャ80は、クランク軸14の軸心C14に対して対称となっていない。ワッシャ80は、長方形の対角線の交点が偏心体14Cの軸心と一致している。つまり、この構成例でも、ワッシャ80の重心は、偏心体14Cの重心と一致している(ワッシャ80の重心は、隣接する偏心体14Cの重心と、軸方向から見て重なっている)。この構成例においても、ワッシャ80は、長方形の各頂点とリテーナ24の内径との差(径方向に重なっている長さ)が等しく、各重なり部83(83A〜83C)の面積が、等しくなっている。この構成は、別言するならば、「ワッシャ80は、複数の重なり部83の当接部(の重心)が、隣接する偏心体14Cの軸心(すなわちリテーナ24の軸心)から等距離にある形状とされている」と捉えることもできる。さらに別言するならば、「ワッシャ80は、隣接する偏心体14Cの軸心を中心とする同一円周上に、複数の重なり部83の各当接部86(の重心)が位置している形状とされている」とも捉えることができる。
In FIG. 5C, a substantially
図5(C)の構成例においては、ワッシャ80は、4個の重なり部83(83A〜83D)と2個の非重なり部82(82A、82C)を有し、非重なり部82とリテーナ24との間に2個の隙間84(84A、84C)を有する。重なり部83(83A〜83D)の周方向両端部は、リテーナ24との間に隙間を有する非接触部85(85A〜85D)とされ、重なり部83は、非接触部85(85A〜85D)と非接触部85(85A〜85D)との間に、偏心体軸受との当接部86(86A〜86D)を有する。この構成については、先の図1〜図3の構成と同様であり、同様な作用効果が得られる。
5C, the
要するに、図5の構成例は、ワッシャの重心と、隣接する偏心体14Cの重心とが、軸方向から見て(ほぼ、または正確に)重なるように形成し、複数の重なり部63、73、83の面積が(ほぼ、または正確に)等しくなるように形成し、あるいは、複数の重なり部63、73、83の当接部(の重心)が、隣接する偏心体14Cの軸心C14から等距離にあるように形成したものである。
In short, the configuration example of FIG. 5 is formed so that the center of gravity of the washer and the center of gravity of the adjacent
図5の構成例は、偏心体14Cの軸心C14Cからの距離およびリテーナ24に対する当接面積の観点で、同一の(またはほぼ同一の)当接態様で、各当接部66、76、86をリテーナ24に当接させることができる。その結果、各当接部66、76、86でのリテーナ24との当接をより均等に行わせることができ、より確実にリテーナ24の軸方向移動を規制することができる。
In the configuration example of FIG. 5, the contact portions 66, 76, 86 are the same (or substantially the same) in terms of the distance from the axis C <b> 14 </ b> C of the
図6は、本発明のさらに他の実施形態の例に係る図3(A)相当の正面図である。 FIG. 6 is a front view corresponding to FIG. 3 (A) according to still another embodiment of the present invention.
図6の構成例は、図5と類似の作用効果を、別の角度から実現したものである。 The configuration example of FIG. 6 realizes the same effect as that of FIG. 5 from another angle.
この構成例では、図3と同一のワッシャ90(ワッシャ90=ワッシャ40)を、短軸方向(2つの当接部96A、96Bを結ぶ方向と直角の方向)を偏心体14Cの最大−最小偏心方向に一致させ、長軸方向(2つの当接部96A、96Bを結ぶ方向)を、偏心体14Cの最大−最小偏心方向とは直角の方向に向けている。その上で、ワッシャ90の軸心を、クランク軸14の軸心C14と一致させてクランク軸14に組み込むようにしている。この構成によれば、ワッシャ90の軸心をクランク軸14の軸心と一致させた状態で組み込んでいながら、複数(2箇所)の重なり部93(93A、93B)の面積を正確に等しく形成することができる。さらには、複数(2箇所)の重なり部93の当接部(突起部)96(96A、96B)が、偏心体14Cの軸心C14から等距離にあるように形成することができる。そのため、図3の構成に対し、図5の各構成例と類似する作用効果を与えることができる。
In this configuration example, the same washer 90 (
図6の構成例においても、ワッシャ90は、重なり部93(93A、92B)と非重なり部92(92A、92B)を有し、非重なり部92とリテーナ24との間に隙間94(94A、94B)を有する。重なり部93の周方向両端部は、リテーナ24との間に隙間を有する非接触部95(95A、95B)とされ、重なり部93は、非接触部95と非接触部95との間に、偏心体軸受との当接部96(96A、96B)を有する。この構成については、先の図1〜図3の構成と同様の構成が採用してあり、同様な作用効果が得られる。
Also in the configuration example of FIG. 6, the
図7は、本発明のさらに他の実施形態の例に係る図4(A)相当の正面図である。 FIG. 7 is a front view corresponding to FIG. 4 (A) according to still another embodiment of the present invention.
図7の構成例は、ワッシャ100の当接部106A〜106Cのうち、特に当接部106B、106Cの位置を、最もスラスト荷重が掛かると予想される位置に一致させるように構成したものである。
In the configuration example of FIG. 7, among the contact portions 106 </ b> A to 106 </ b> C of the
偏心体軸受20のころ22(転動体)には、基本的には、ラジアル荷重(径方向の荷重)が掛かり、スラスト荷重(軸方向の荷重)は掛からない。しかし、ころ22に係るラジアル荷重は、周方向位置において均一ではない。ころ22が偏心体14Cの最大偏心方向から特定の角度だけずれた範囲(図6においてα度と表示した範囲)に転動してきたときに最も大きなラジアル荷重が掛かる。正転時と逆転時とでは、最大偏心方向からのずれの方向が反対となるため、ラジアル荷重が強く掛かる範囲は、全周において2箇所存在することになる。α度は、具体的には、最大偏心方向から20度〜60度と、−20度〜−60度の範囲である。
The roller 22 (rolling element) of the
減速装置10には、不可避的に製造誤差が発生するが、製造誤差があると本来ならば発生しないはずのスラスト荷重が発生することがある。発生するスラスト荷重は、ラジアル荷重が最も大きく掛かる範囲で最も大きく発生する可能性が高い。図7の構成例では、ワッシャ100の当接部106Bおよび106Cの位置を、隣接する偏心体14Cの最大偏心方向からα度(20度〜60度および/または−20度〜−60度)の範囲に設定することにより、この大きく発生する可能性のあるスラスト荷重を、的確に受け止めるようにしている。
The
なお、この図7の例においても、ワッシャ100は、重なり部103(103A〜103C)と非重なり部102(102A〜103C)を有し、非重なり部102とリテーナ24との間に隙間104(104A〜104C)を有する。ワッシャ100の複数(3箇所)の重なり部103(103A〜103C)の面積を等しく形成し、さらには、複数(3箇所)の重なり部103の当接部(突起部)106(106A〜106C)が、隣接する偏心体14Cの軸心C14Cから等距離にあるように形成している。また、重なり部103の周方向両端部は、リテーナ24との間に隙間を有する非接触部105(105A〜105C)とされ、重なり部103は、非接触部105(105A〜105C)と非接触部105(105A〜105C)との間に、偏心体軸受との当接部106(106A〜106C)を有する。この構成については、先の図1〜図3の構成と同様の構成が採用してあり、同様な作用効果が得られる。
7, the
図8は、本発明のさらに他の実施形態の例に係る図2相当の要部断面図である。 FIG. 8 is a cross-sectional view of relevant parts corresponding to FIG. 2 according to still another embodiment of the present invention.
図8の構成例では、クランク軸14のワッシャ配置部(ワッシャを配置する部分)114Eが、隣接する偏心体14Cと同じ方向に同じ偏心量だけ偏心している。
In the configuration example of FIG. 8, the washer arrangement portion (the portion where the washer is arranged) 114E of the
換言するならば、クランク軸14のワッシャ配置部114Eの軸心C114Eは、偏心体14Cの軸心C14Cと同心である。ワッシャ配置部114Eの外周は、偏心体14Cの外周と平行である。このため、ワッシャ120の形状として、ワッシャ配置部114Eに嵌合するワッシャ貫通孔120Cに対し、完全に対称の形状を有するワッシャ120を用いることができる。
In other words, the axis C114E of the
より具体的には、ワッシャ120として、「重なり部を形成する部分および非重なり部を形成する部分が、周方向において均等の間隔で繰り返して形成されており、各重なり部において非接触部と当接部の形状や寸法が完全に同一のワッシャ」を用いることができる。ワッシャ120の具体的な形状は特に限定されず、例えば、図1〜図4で例示したワッシャ40やワッシャ50をそのまま用いることができる。
More specifically, as the
そして、「重なり部を形成する部分および非重なり部を形成する部分が、周方向において均等の間隔で繰り返して形成されているワッシャ120」を用いながら、図5(A)〜(C)で得られていたような、作用効果を容易にかつ正確に得ることができる。例えば、図8の構成例では、ワッシャ120の重心と隣接する偏心体14Cの重心とが軸方向から見て重なるようにすることが、容易にかつ正確にできる。また、ワッシャ120が、重なり部を複数有し、かつ複数の重なり部の面積が等しいようにすることが、容易にかつ正確にできる。また、ワッシャ120が、重なり部を複数有し、かつ複数の重なり部の当接部(の重心)が、隣接する偏心体の軸心から等距離にあるようにすることが、容易にかつ正確にできる。
5 (A) to 5 (C), using the "
図8の構成に係るワッシャ120は、隣接する偏心体14Cの偏心方向に対して、周方向の方向性を有しない。そのため、組み付けに当たってワッシャ120の周方向の方向性を考慮する必要がない(考慮しなくても上記作用効果が自動的に得られる)。この作用効果は、図5の各例では得られない作用効果であり、組み付けに当たっての実用上のメリットが大きい。
The
もちろん、この図8の例においても、ワッシャ120は、軸方向から見たときにリテーナ24と重なる重なり部と、軸方向から見たときにリテーナ24と重ならない非重なり部と、を有する構成とされる。重なり部の周方向両端部は、リテーナとの間に隙間を有する非接触部とされ、重なり部は、該非接触部と非接触部との間に、偏心体軸受との当接部を有する構成が採用される。この構成については、先の図1〜図3の構成と同様であり、同様な作用効果が得られる。
Of course, also in the example of FIG. 8, the
なお、上記構成例では、偏心体(外歯歯車)を2個有する減速装置が示されていたが、本発明は、偏心体(外歯歯車)を1個のみ有する減速装置、あるいは3個以上有する減速装置においても、同様に適用することができる。 In the above configuration example, a reduction gear having two eccentric bodies (external gears) is shown, but the present invention is a reduction gear having only one eccentric body (external gear), or three or more. The same can be applied to the reduction gear having the same.
また、上記構成例では、クランク軸を、内歯歯車の軸心からオフセットした位置に複数備えた減速装置が示されていたが、本発明は、クランク軸を内歯歯車の軸心上に1個のみ備える減速装置においても、同様に適用することができる。 Further, in the above configuration example, the speed reducer provided with a plurality of crankshafts at positions offset from the axis of the internal gear is shown. However, in the present invention, the crankshaft is placed on the axis of the internal gear. The present invention can be similarly applied to a reduction gear provided with only one piece.
また、上記実構成例においては、外歯歯車が内歯歯車に対して揺動する減速装置が示されていたが、本発明は、内歯歯車が外歯歯車に対して揺動する減速装置についても同様に適用できる。 Further, in the above-described actual configuration example, the reduction gear device in which the external gear swings with respect to the internal gear is shown, but the present invention is a reduction device in which the internal gear swings with respect to the external gear. The same applies to.
10…減速装置
12…外歯歯車(揺動歯車)
12B…偏心体軸孔
14…クランク軸
14C…偏心体
16…内歯歯車
17…ケーシング
20…偏心体軸受
22…ころ(転動体)
24…リテーナ
40…ワッシャ
43…重なり部
44…非重なり部
45…非接触部
46…当接部
10 ...
DESCRIPTION OF
24 ...
Claims (10)
前記偏心体軸受は、複数の転動体と、該複数の転動体を保持するリテーナと、を有し、
前記ワッシャは、軸方向から見たときに外周端部が前記リテーナと重なる重なり部と、軸方向から見たときに外周端部が前記リテーナと重ならない非重なり部と、を有し、
前記重なり部の周方向両端部は、前記リテーナとの間に隙間を有する非接触部とされ、
前記重なり部は、該非接触部と非接触部との間に、前記リテーナとの当接部を有する
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置。 An oscillating gear, a crankshaft having an eccentric body for oscillating and rotating the oscillating gear, an eccentric body bearing disposed between the oscillating gear and the eccentric body, and an axial movement of the eccentric body bearing An eccentric rocking type speed reducer comprising a washer that regulates
The eccentric body bearing has a plurality of rolling elements, and a retainer that holds the plurality of rolling elements,
The washer has an overlapping portion where the outer peripheral end portion overlaps with the retainer when viewed from the axial direction, and a non-overlapping portion where the outer peripheral end portion does not overlap with the retainer when viewed from the axial direction,
Both end portions in the circumferential direction of the overlapping portion are non-contact portions having a gap with the retainer,
The overlapped part has a contact part with the retainer between the non-contact part and the non-contact part.
前記重なり部は、該重なり部の周方向外端部から周方向内側に向けて前記リテーナに近づく方向に傾斜する傾斜面を有し、
該傾斜面が、前記非接触部を構成する
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置 In claim 1,
The overlapping portion has an inclined surface that is inclined in a direction approaching the retainer from the circumferential outer end of the overlapping portion toward the inner side in the circumferential direction,
The slanted surface constitutes the non-contact portion.
前記傾斜面と傾斜面との間に平坦面を有し、当該平坦面が、前記当接部を構成する
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置。 In claim 2,
An eccentric oscillating type speed reducer comprising a flat surface between the inclined surfaces, and the flat surface constitutes the contact portion.
前記重なり部の前記周方向両端部の間に、前記当接部としての突部が設けられている
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置。 In any one of Claims 1-3,
An eccentric oscillating type speed reducer characterized in that a protrusion as the contact portion is provided between the circumferential end portions of the overlapping portion.
前記ワッシャの重心と、隣接する偏心体の重心とが、軸方向から見て重なっている
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置。 In any one of Claims 1-4,
An eccentric oscillating speed reduction device, wherein the center of gravity of the washer and the center of gravity of an adjacent eccentric body overlap each other when viewed in the axial direction.
前記ワッシャは、前記重なり部を複数を有し、該複数の重なり部の面積が等しい
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置。 In any one of Claims 1-5,
The washer has a plurality of overlapping portions, and the plurality of overlapping portions have the same area.
前記ワッシャは、前記重なり部を複数を有し、かつ、該複数の重なり部の前記当接部が、前記偏心体の軸心から等距離にある
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置。 In any one of Claims 1-6,
The washer has a plurality of overlapping portions, and the abutting portions of the plurality of overlapping portions are equidistant from the shaft center of the eccentric body. .
前記当接部は、隣接する前記偏心体の最大偏心方向から20度〜60度、および/または−20度〜−60度の範囲に設けられる
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置。 In any one of Claims 1-7,
The abutting portion is provided in a range of 20 degrees to 60 degrees and / or -20 degrees to -60 degrees from the maximum eccentric direction of the adjacent eccentric bodies.
前記クランク軸の前記ワッシャを配置する部分が、前記隣接する偏心体と同じ方向に同じ偏心量だけ偏心している
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置。 In claim 5 or 8 ,
The eccentric oscillating type speed reducer characterized in that the portion of the crankshaft where the washer is disposed is eccentric by the same amount of eccentricity in the same direction as the adjacent eccentric body.
前記非接触部の面積が、前記当接部の面積よりも大きい
ことを特徴とする偏心揺動型の減速装置。 In any one of Claims 1-9,
The area of the non-contact part is larger than the area of the contact part.
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