添付の図面の中の同じ、または類似した参照数字は、同じ、または類似したコンポーネントを表している。
以下では、本発明は、添付の図面を参照して、さらに詳細に説明されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態による、CoMP−ベースのリソース割り付けのための方法の流れ図を示すものである。
本明細書においては、本実施形態による方法は、主として、第1のノードと、第2のノードとを通して、実施され、そこでは、第1のノードと、第2のノードとは、同じCoMPクラスタに属している。本明細書においては、第1のノードは、協調送信を開始するノードであり、中央集中されたCoMPネットワーク・アーキテクチャにおいては、第1のノードは、それだけには限定されないが、中央集中されたCoMPネットワーク・アーキテクチャの中央ノード(CN:central node)を含んでおり、分散型CoMPネットワーク・アーキテクチャにおいては、第1のノードは、分散型ネットワークの中の任意のノードとすることができる。第2のノードは、第1のノードによって開始される協調送信を受け入れるノードであり、中央集中されたCoMPネットワーク・アーキテクチャにおいては、第2のノードは、中央ノード以外の任意のノードとすることができ、分散型CoMPネットワーク・アーキテクチャにおいては、第2のノードは、分散型ネットワークの中の第1のノード以外の任意のノードとすることができる。
第1のノードと、第2のノードとがその中に位置している場合のネットワークは、LTE−A(LTE−進化型(LTE−Advanced))ネットワークであることが好ましく、中央集中されたCoMPネットワーク・アーキテクチャにおいては、第2のノードは、LTE−Aネットワークの中のeNB(進化型ノードB)とすることができることが、より好ましい場合として、分散型CoMPネットワーク・アーキテクチャにおいては、第1のノードと第2のノードとの両方は、LTE−Aネットワークの中のeNB(進化型ノードB)とすることができる。
同じクラスタの内部のノードは、中央集中されたCoMPネットワーク・アーキテクチャにおいては、変更されないので、第1のノードと、第2のノードとが位置しているCoMPクラスタは、次のステップS1の前に、第2のノードに対して、第1のノードによって開始され、また確立されることもあり、または既に存在している可能性があり、同じクラスタの内部のノードは、分散型CoMPネットワーク・アーキテクチャにおいては変化しているので、第1のノードと第2のノードとが位置しているCoMPクラスタは、次のステップS1の前に、第2のノードに対して、第1のノードによって開始され、また確立されることに注意すべきである。
ノードと、ネットワークとは、単なる例にすぎないことに注意すべきである。他の既存の、または将来現れる可能性があるノードとネットワークとは、本発明に適用可能な場合には、本発明の保護範囲内にやはり含められるべきであり、これらのノードとネットワークとは、参照によってここに組み込まれている。
この実施形態による方法は、ステップS1と、ステップS2と、ステップS3と、ステップS4と、ステップS5と、ステップS6とを含む。
ステップS1において、第1のノードは、同じCoMPクラスタの内部の第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、複数のCoMP仮説のうちから少なくとも1つのCoMP仮説を選択する。
本明細書においては、測定情報は、第2のノードによって報告され、また第2のノードの通信品質に関連する任意の測定情報を含んでおり、例えば、第2のノードによって報告されるCSI(チャネル状態情報(channel state information))測定情報、RSRP(基準信号受信電力(reference signal receiving power))測定情報、BM(利益メトリック(benefit metric))測定情報などを含む。
本明細書においては、複数のCoMP仮説は、CoMP送信を構成するための所定の複数の仮説である。複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちのすべて、または一部分は、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定することが好ましい。
複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちの一部分が、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定するときには、複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちの他の部分は、協調送信が現在実行されていないことを示すCoMP仮説を含むことができることが好ましい。例えば、インデックス「0000」を使用して、協調送信が現在実行されていないことを示すCoMP仮説を識別する。
複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちの一部分が、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定するときには、複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちの他の部分はまた、協調送信が、次元状態(単数または複数)に無関係であることを示しているCoMP仮説を含むこともできることが、より好ましい。例えば、インデックス「0001」を使用して、そのようなCoMP仮説を識別することができ、すなわち、第2のノードは、無条件に、CoMPをサポートしており、すなわち、協調送信に対する第2のノードのサポートは、次元状態(単数または複数)に無関係であることを識別することができる。
本明細書においては、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)は、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元についての任意の制限を含んでおり、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)は、以下のうちの少なくとも1つを含んでいることが好ましい。
1)第2のノードは、指定された次元(単数または複数)の上で、CoMPをサポートする。
本明細書においては、指定された次元は、CoMP送信性能に影響を及ぼす可能性がある任意の次元を、例えば、空間次元、時間次元、周波数次元、電力次元などを、含んでいる。より具体的には、次元は、ビーム・グループ、期間、サブバンド・グループ、電力レベルなどとして表されることもある。
第2のノードは、2つ以上の指定された次元の上で、CoMPをサポートすることができることが好ましい。例えば、第2のノードは、時間次元と、周波数次元と、電力次元との上で、CoMPをサポートする。
2)第2のノードは、指定された次元のうちの部分的な範囲を用いて、CoMPをサポートする。
本明細書においては、部分的な範囲は、全体の指定された次元の中の部分的な範囲を示している。例えば、空間次元では、部分的な範囲は、すべてのビーム・グループのうちのビーム・グループのうちの一部分として表されることもあり、時間次元では、部分的な範囲は、全体の期間の内部の期間のうちの一部分として表されることもあり、周波数次元では、部分的な範囲は、全体のサブバンド・グループの内部のサブバンド・グループのうちの一部分として表されることもあり、また電力次元では、部分的な範囲は、すべての電力レベルのうちの特定の電力レベルのうちの一部分として表されることもあるなどである。
第2のノードは、2つ以上の指定された次元のうちの部分的な範囲の内部で、CoMPをサポートすることができることが好ましい。
例えば、第2のノードは、空間次元のうちのビーム・グループのうちの一部分と、時間次元のうちの期間のうちの一部分との内部で、CoMPをサポートする。
上記の次元状態1)と、2)とは、同時に存在することができることに注意すべきである。言い換えれば、第2のノードは、いくつかの指定された次元の全体の範囲内で、CoMPをサポートし、またいくつかの他の指定された次元の部分的な範囲(単数または複数)内で、CoMPをサポートすることができる。例えば、第2のノードは、全体の期間の中で、CoMPをサポートし、またサブバンド・グループのうちの一部分の中で、CoMPをサポートする。
本明細書においては、第1のノードがCoMP仮説を選択するときに起こるような可能性のある状況は、それだけには限定されないが、以下を含んでいる。
1)第1のノードは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが、現在、協調送信のために適していないことを決定し、次いで、第1のノードは、複数のCoMP仮説のうちからCoMP仮説を選択し、このCoMP仮説は、協調送信が現在実行されていないことを示すために使用される。
例えば、第1のノードは、第2のノードによって報告されるチャネル・ステータス情報に基づいて、第2のノードの現在のチャネル状態が、協調送信を実行するために適していないことを決定し、次いで、第1のノードは、複数のCoMP仮説のうちからインデックス「0000」を選択し、インデックス「0000」によって識別されるCoMP仮説は、協調送信が現在、実行されていないことを示すためのものである。
2)第1のノードは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが、現在、協調送信のために適していることを決定する。この状況は、以下の複数の可能性をさらに含んでいる。
a)第1のノードは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが無条件に協調送信をサポートすることができることを決定し、次いで、第1のノードは、複数のCoMP仮説から、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を選択する。
例えば、第1のノードは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードの現在の負荷が非常に軽く、またチャネル状態が非常に良好であることを決定し、次いで、第1のノードは、複数のCoMP仮説のうちからインデックス「0001」を選択し、そのインデックス「0001」によって識別されるCoMP仮説は、協調送信についての無条件のサポートを示すためのものである。
b)第1のノードは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、性能が、第2のノードとの協調送信を実行するときの、次元のうちの一部分、および/または次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)において比較的良好である可能性があることを決定し、次いで、第1のノードは、複数のCoMP仮説のうちから、次元のうちの決定された一部分、および/または次元の部分的な範囲(単数または複数)に対応する少なくとも1つのCoMP仮説を選択する。
例えば、第1のノードは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードとの協調送信を実行するときによりよい性能を有する次元が時間次元であることを決定し、次いで、第1のノードは、複数のCoMP仮説のうちから、時間次元の上のCoMPについてのサポートを示すためのCoMP仮説を選択する。
別の例では、第1のノードは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、性能が、期間のうちの一部分と、サブバンド・グループのうちの一部分と、期間のうちの一部分とサブバンド・グループのうちの一部分との組合せとの下で、第2のノードとの協調送信を実行するときに、よりよいことを決定し、次いで、第1のノードは、複数のCoMP仮説のうちからインデックス「0010」と、「0011」と、「0110」とを選択し、そこでは、インデックス「0010」によって識別されるCoMP仮説は、第2のノードが、時間次元における期間のうちの一部分の内部でCoMPをサポートすることを示すためのものであり、インデックス「0011」によって識別されるCoMP仮説は、第2のノードが、周波数次元におけるサブバンド・グループのうちの一部分の内部でCoMPをサポートすることを示すためのものであり、またインデックス「0110」によって識別されるCoMP仮説は、第2のノードが、時間次元における期間のうちの一部分と、周波数次元におけるサブバンド・グループのうちの一部分との内部でCoMPをサポートすることを示すためのものである。
CoMP仮説の中の指定された次元は、この状況の下での次元のうちの一部分に対応しているべきであることに注意すべきである。例えば、空間次元の上の性能が、比較的良好であることが、決定される場合、そのときには、CoMP仮説によって規定される次元状態は、ビーム・グループの上でCoMPをサポートしており、しかしながら、CoMP仮説の中の指定された次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)は、CoMPが、次元の全体の範囲の中でサポートされないが、その中の部分的な範囲(単数または複数)の中だけでサポートされることを示しているだけであり、実際には、CoMP仮説においては、部分的な範囲は、部分的な範囲がどれを具体的に意味しているかを具体的に規定していない可能性がある。しかしながら、この状況においては、第1のノードによって決定される部分的な範囲は、特定の数値、例えば、特定の期間などとすることができる。
上記の実施方法a)と、実施方法b)とは、組み合わされることもあることが好ましい。例えば、第1のノードが、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが無条件にCoMPをサポートする可能性が高く、また第2のノードが次元のうちの一部分、または次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)の中でCoMPをよりよくサポートする可能性を有してもいることを決定する場合に、第1のノードは、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定する複数のCoMP仮説と、1つまたは複数のCoMP仮説とのうちから、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を選択することができる。
上記のシナリオ2)では、第1のノードは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが、現在、協調送信のために適していることを決定するが、第2のノードが、それ自体の情報に基づいて、それが協調送信を現在実行していないことを決定するときに、それが、協調送信が第1のノードにフィードバックするために現在実行されていないことを示すためのCoMP仮説を選択することができるように、第1のノードはまた、複数のCoMP仮説のうちから、協調送信のために適した1つまたは複数のCoMP仮説を選択しながら、協調送信が現在実行されていないことを示すためのCoMP仮説を選択すること(例えば、インデックス「0000」を選択すること)もできることが、好ましい。第1のノードは、第2のノードが協調送信が現在実行されていないことを示すCoMP仮説を用いて、デフォルトにおいて構成されているかどうかに基づいて、協調送信が現在実行されていないことを示すCoMP仮説が選択され、また第2のノードに対して提供されるべきであるかどうかを決定することができることが、より好ましい。例えば、第2のノードが、現在既にデフォルト・インデックス「0000」を有している(第1のノードは、第2のノードが、全体の通信システムのデフォルト構成に基づいて、デフォルト・インデックスを有しているかどうかを決定することができる)場合、そのときには、第1のノードは、デフォルト・インデックス「0000」を選択しない可能性があり、第2のノードが、現在、デフォルト・インデックス「0000」を有していない場合、そのときには、第1のノードはまた、他のインデックスを選択しながら、デフォルト・インデックスを選択し、またそれを第2のノードに対して提供する。
上記の例は、単に、本発明の技術的問題解決手法をよりよく例証するためにすぎず、本発明を限定することを意図してはいないことに注意すべきである。当業者なら、同じCoMPクラスタの中の第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、複数のCoMP仮説のうちから少なくとも1つのCoMP仮説を選択するどのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
ステップS2において、第1のノードは、リソース割り付け要求を第2のノードに対して送信する。
本明細書においては、リソース割り付け要求は、第2のノードに対してリソースの割り付けを要求するために使用され、そこでは、リソース割り付け要求は、第2のノードが選択するために使用可能な少なくとも1つのCoMP仮説と、少なくとも1つのCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちのすべて、または一部分に対応するリソース情報とを、それぞれ、示すためのものである。
好ましい問題解決手法として、本実施形態においては、リソース割り付け要求は、それだけには限定されないが、以下のものを含むことができる。
1)第1のノードの識別情報。
2)第2のノードまたは受信セル(ターゲット・セル)の識別情報。
3)第2のノードが選択するために使用可能な少なくとも1つのCoMP仮説のインデックス情報。
4)第2のノードが選択するために使用可能な少なくとも1つのCoMP仮説のうちのCoMP仮説のうちのすべて、または一部分に対応するリソース情報。
本明細書においては、リソース情報は、協調送信のためのリソース割り付けに関連した任意の情報を含んでいる。リソース情報は、リソース・ブロック情報を含んでいることが好ましい。第2のノードが選択するために使用可能なCoMP仮説では、リソース情報が、次元状態を有しており、また次元状態が、第2のノードが指定された次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)の内部のCoMPをサポートすることを含んでいる場合、そのときには、リソース情報は、部分的な範囲(単数または複数)についての特定の表示を含むこともできることが、より好ましい。特定の表示は、特定のレンジ値を制限することができることが、より好ましい。例えば、第1のノードによって選択されるインデックス「0010」に対応するCoMP仮説は、第2のノードが、時間次元における期間のうちの一部分の内部のCoMPをサポートすることに制限し、そのときには、リソース情報は、CoMP仮説によって制限される期間のうちの一部分の特定の時間範囲を含んでおり、さらに、特定の表示は、リソースの特定の数、および/またはリソース数の比率を制限することができる。例えば、第1のノードによって選択されるインデックス「0011」に対応するCoMP仮説は、第2のノードが、周波数次元におけるサブバンドのうちの一部分の内部のCoMPをサポートすることに制限しており、そのときには、リソース情報の中に含まれるサブバンド・グループのうちの一部分についての特定の表示は、サポートされたサブバンド・グループもしくはミュートされたサブバンド・グループの数、例えば、ミュートした3つのサブバンド・グループ、またはすべてのサブバンド・グループに対する、サポートされたサブバンド・グループもしくはミュートされたサブバンド・グループの比率(radio)、例えば、3/9などとすることができる。
5)CoMPクラスタのために、第2のノードが選択するために使用可能な少なくとも1つのCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちのすべて、または一部分によって、それぞれ、生成される平均利得。
ステップS3において、第2のノードは、第2のノードによって送信される測定情報に関して、第1のノードによってフィードバックされるリソース割り付け要求を受信する。
ステップS4において、第2のノードは、第2のノードのリソース情報および/またはステータス情報に基づいて、CoMP仮説を選択する。
本明細書においては、ステータス情報は、第2のノードの現在のステータスを示すための任意の情報を含んでいる。ステータス情報は、それだけには限定されないが、
1)第2のノードの負荷状態、
2)第2のノードのバッファ・エリアのバッファ・エリア・ステータス、
3)第2のノードのアクティブなユーザの量、
4)第2のノードのCoMP処理ステータス、
を含むことが好ましい。
具体的には、第2のノードが、第2のノードのリソース情報および/またはステータス情報に基づいて、CoMP仮説を選択するときに行われる可能性の高いシナリオは、それだけには限定されないが、以下を含んでいる。
1)第2のノードが、それがそのステータス情報だけに基づいて、協調送信のために現在適していないことを決定する場合、そのときには第2のノードは、第2のノードが協調送信を実行することを現在拒否していることを示すためのCoMP仮説を選択する。
例えば、第2のノードが、そのステータス情報に基づいて、それが現在過負荷ステータスにあるかどうか、またリソースが協調送信のために使用可能でないかどうかを決定するときに、第2のノードは、第2のノードが協調送信を現在拒否していることを示すCoMP仮説についてのインデックス「0000」を選択する。
別の例では、第2のノードが、そのステータス情報に基づいて、それが他のリソース割り付け要求を現在処理していることを決定する場合、第2のノードは、第2のノードが協調送信を現在拒否していることを示すCoMP仮説についてのインデックス「0000」を選択する。
第2のノードが、デフォルトで、第2のノードが協調送信を現在拒否していることを示すCoMP仮説(以降では、デフォルトCoMP仮説と称される)を設定する場合、そのときには、第1のノードによって提供されるオプションのCoMP仮説でさえも、デフォルトCoMP仮説を含んではおらず、第2のノードは、依然として、CoMPが現在サポートされていないことを決定する場合に、デフォルトCoMP仮説を直接に選択することができることに注意すべきである。言い換えれば、ステップS4において、第2のノードによって選択されるCoMP仮説は、第1のノードによって提供される少なくとも1つのCoMP仮説、またはデフォルトCoMP仮説に由来する可能性があり、第2のノードがデフォルトCoMP仮説を有していない場合、そのときには、第2のノードによって選択されるCoMP仮説は、すべて、第1のノードによって提供される少なくとも1つのCoMP仮説に由来する(この場合には第1のノードは、一般に、デフォルトCoMP仮説を提供することになる)。
デフォルトCoMP仮説は、何故第2のノードが協調送信を拒否するかという理由に従って、複数のサブCoMP仮説へと分割される可能性があることが好ましい。例えば、デフォルトCoMP仮説のインデックスが「0000」である場合、デフォルトCoMP仮説は、以下のサブCoMP仮説へと分割され、すなわち、「000000」によってインデックス付けされた、現在の過負荷ステータスを示すためのサブCoMP仮説、「000001」によってインデックス付けされた、現在のバッファ・エリアが空であることを示すためのサブCoMP仮説、「000010」によってインデックス付けされた、協調送信のために使用可能な十分なリソースが現在存在していないことを示すためのサブCoMP仮説、「000011」によってインデックス付けされた、他のCoMPイベントが現在処理されていることを示すためのサブCoMP仮説などへと分割される。
第2のノードが協調送信を実行することを現在拒否していることを示すための第2のノードによって選択されるCoMP仮説は、第2のノードが、第1のノードによって示される少なくとも1つのCoMP仮説の下で協調送信を実行することを現在拒否していることを示しているだけであり、第2のノードが、将来において少なくとも1つのCoMPの下で協調送信を実行することを受け入れてはいないことを示しておらず、また第2のノードが、少なくとも1つのCoMP仮説以外の他のCoMP仮説の下で、協調送信を実行することを拒否していることも示してはいないことに注意すべきである。第1のノードは、第2のノードがこのときに協調送信を拒否した後に、新しいリソース割り付け要求を再送信して、第2のノードとの協調送信についてさらに要求することもあるという可能性が高い。
2)第2のノードが、それがそのステータス情報だけに基づいて、CoMPを無条件にサポートすることができることを決定し、また第1のノードによって提供される少なくとも1つのCoMP仮説が、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を含んでいるときに、第2のノードは、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を直接に選択する。
例えば、第1のノードによって提供される複数のインデックスは、「0001」を含んでおり、このインデックスによって識別されるCoMP仮説は、CoMPについての無条件のサポートを示すためのものである。さらに、第2のノードは、そのステータス情報だけに基づいて、第2のノードにおける現在のアクティブなユーザの数が極端に小さく、また極端に少ないデータ送信しか存在していないことを決定し、次いで、第2のノードは、インデックス「0001」を直接に選択することができる。
3)第2のノードが、そのステータス情報だけに基づいて、それが無条件にCoMPをサポートすることができるかどうかを決定することができないときに、第2のノードは、リソース情報をさらに参照して、判断を行う。具体的には、第1のノードによって提供される少なくとも1つのCoMP仮説の中に対応するリソース情報を有する各CoMP仮説について、第2のノードは、このCoMP仮説の下で実行される協調送信によって生成され得る性能利得を決定し、さらに、第2のノードは、決定された性能利得のうちのすべてを、利得しきい値とそれぞれ比較して、CoMP仮説を選択する。さらに、比較結果に基づいて、このシナリオは、さらに、以下を含んでいる。
a)第2のノードによって決定される性能利得のうちのすべてが利得しきい値よりも低いときに、第2のノードは、第2のノードが協調送信を実行することを現在拒否していることを示すためのCoMP仮説を選択する。
本明細書においては、性能利得は、第2のノードの協調送信に関連した任意の性能利得を含んでいる。性能利得は、それだけには限定されないが、第2のノードに対する協調送信によってもたらされる利得と、CoMPクラスタに対する協調送信によってもたらされる利得と、CoMPクラスタの内部の他のノードに対する協調送信によってもたらされる平均利得と、協調送信によってもたらされる潜在利得などとを含むことが好ましい。
具体的には、第2のノードは、様々な方法で、決定された性能利得のうちのすべてを、それぞれ、利得しきい値と比較することができる。
例えば、利得しきい値は、第2のノードにおける所定の値であり、第2のノードは、決定された性能利得のうちのすべてを所定の値と比較している。
別の例では、利得しきい値は、CoMPクラスタに関して、各CoMP仮説によって生成され、またリソース割り付け要求の中で提供される平均利得であり、そのときには、少なくとも1つのCoMP仮説の中の対応するリソース情報を有する各CoMP仮説について、第2のノードは、このCoMP仮説についての決定された性能利得をリソース割り付け要求の中のこのCoMP仮説についての平均利得と比較する。
b)第2のノードが、利得しきい値よりも高い性能利得の存在を決定するときに、第2のノードは、対応するリソース情報を有するCoMP仮説のうちから、より高い性能をもたらし得るCoMP仮説を選択し、そこでは、比較結果に基づいて、第2のノードは、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を選択し、または次元状態(単数または複数)を有するCoMP仮説を選択することができる。本明細書においては、CoMPについての無条件のサポートと、またある種の次元状態(単数または複数)の下でCoMPについてサポートすることとは、一様に、CoMPをサポートすることができると呼ばれることもある。
例えば、第2のノードが、そのステータス情報だけに基づいて、それがCoMPを無条件にサポートすることができるかどうかについて不確かであるときに、少なくとも1つのCoMP仮説の中の対応するリソース情報を有する各CoMP仮説について、第2のノードは、このCoMP仮説の下で協調送信を実行することから生成され得る性能利得を決定し、次に、第2のノードは、決定された性能利得のうちのすべてを第2のノードにおいてあらかじめ規定された利得しきい値とそれぞれ比較し、また利得しきい値より上の最高の性能利得に対応するCoMP仮説を選択する。
第2のノードにおいてCoMP仮説を選択するオペレーション中に、CoMPクラスタ、またはCoMPクラスタの中の他のノードに対して、より高い利得性能をもたらすCoMP仮説は、第2のノードの性能の悪化を引き起こすが、性能悪化が、第2のノードの許容された悪化範囲を超過する場合、そのときには第2のノードは、CoMP仮説において協調送信を許容しないことになることに注意すべきである。
上記の例は、本発明の技術的問題解決手法をよりよく例証するためのものにすぎず、本発明を限定することを意図してはいないことに注意すべきである。当業者なら、第2のノードのリソース情報および/またはステータス情報に基づいて、CoMP仮説を選択するどのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
ステップS5において、第2のノードは、第1のノードに対して、リソース割り付け要求に関するフィードバック情報を送信する。
本明細書においては、フィードバック情報は、第2のノードによって選択されるCoMP仮説を示すためのものである。
フィードバック情報の中のCoMP仮説が、第2のノードが第1のノードにおいて提供される少なくとも1つのCoMP仮説の下で協調送信を実行することを現在拒否していることを示すときに、次いで、第2のノードは、さらに、第1のノードとの協調送信を停止することが、好ましい。
ステップS6において、第1のノードは、リソース割り付け要求に関して、第2のノードからフィードバック情報を受信し、また対応するオペレーションを実行する。
具体的には、第1のノードが、リソース割り付け要求に関して、第2のノードからフィードバック情報を受信し、また対応するオペレーションを実行する実施方法は、それだけには限定されないが、以下を含む。すなわち、
1)リソース割り付け要求に関する、第2のノードからのフィードバック情報の中のCoMP仮説が、第2のノードが第1のノードにおいて提供される少なくとも1つのCoMP仮説の下で協調送信を実行することを現在拒否していることを示すときに、第1のノードは、第2のノードとの協調送信を停止する。
例えば、第1のノードによって受信されるフィードバック情報が、第2のノードによって選択されるCoMP仮説のインデックスが「0000」であることを示すときに、インデックス「0000」に対応するCoMP仮説は、第2のノードが協調送信を実行することを現在拒否していることを示すためのものであり、次いで、第1のノードは、第2のノードとの現在の協調送信を停止する。
フィードバック情報が、第2のノードが第1のノードによって示される少なくとも1つのCoMP仮説の下で協調送信を実行することを現在拒否していることを示すとしても、第1のノードは、第2のノードに対して、その後に少なくとも1つのCoMP仮説以外の他のCoMP仮説を送信して、第2のノードが選択するために使用可能にすることができ、または第2のノードとの協調送信を実行することが再び必要になるときに第2のノードが後で選択するために使用可能であるように少なくとも1つのCoMP仮説を再選択することができることに注意すべきである。
2)リソース割り付け要求に関する、第2のノードからのフィードバック情報の中のCoMP仮説が、第2のノードがCoMPを現在サポートすることができることを示すときに、第1のノードは、CoMP仮説に基づいて、第2のノードとの協調送信を作動させる。第2のノードによって選択されるCoMP仮説が、次元状態についての制限を有するときに、第1のノードは、次元状態の上で第2のノードとの協調送信を作動させることが、好ましい。
例えば、第1のノードによって受信されるフィードバック情報が、第2のノードによって選択されるCoMP仮説のインデックスが「0011」であることを示すときに、このインデックスに対応するCoMP仮説は、第2のノードが、周波数次元におけるサブバンド・グループのうちの一部分の内部で協調送信を実行することを許容することを示すためのものであり、次いで、第2のノードに対して第1のノードによって送信されるリソース割り付け要求の中で「0011」によってインデックス付けされるCoMP仮説に対応するリソース情報に基づいて、第1のノードは、リソース情報の中で示されるサブバンド・グループのうちの一部分の内部で、第2のノードとの協調送信を作動させる。
リソース割り付け要求に関する、第2のノードからのフィードバック情報の中のCoMP仮説が、第2のノードがCoMPを現在サポートすることができることを示すときに、第1のノードは、CoMP仮説を記憶して、再び協調送信を実行するときに、このCoMP仮説の下で協調送信を実行するように第2のノードに直接に指示することができ、またはステップS1において選択されるCoMP仮説としてCoMP仮説を再び使用することができることに注意すべきである。
上記の例は、本発明の技術的問題解決手法をよりよく例証するためのものにすぎず、本発明を限定することを意図してはいないことに注意すべきである。当業者なら、リソース割り付け要求に関して第2のノードからフィードバック情報を受信し、また対応するオペレーションを実行する、どのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
本発明の実施形態によれば、複数のプリセットされたCoMP仮説のうちのすべて、または一部分は、第1のノードが、第2のノードによって報告される測定信号に基づいて、複数のCoMP仮説のうちから、第2のノードのためにより適している1つまたは複数のCoMP仮説を選択することができるように、またそれが、1つまたは複数のCoMP仮説に対するリソース割り付けを実行することを通して、リソース割り付けをより妥当なものにするように、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定しており、さらに、第2のノードは、ステータス情報と、第2のノードの性能に対する異なるCoMP仮説の影響とに基づいて、1つまたは複数のCoMP仮説のうちから、第2のノードが協調送信を実行するために最も適しているCoMP仮説を選択することができ、それによってCoMP送信の性能を高めている。
それに加えて、第1のノードは、さらに、第2のノードからのフィードバック情報に基づいて、第2のノードの現在のステータスを決定することができ、さらに、第2のノードからのフィードバック情報が、第2のノードが協調送信を実行することを現在拒否していることを示しているときに、拒否理由に従って協調送信の現在の拒否を示しているCoMP仮説を分類することにより、第1のノードは、さらに、何故、第2のノードが協調送信を実行することを拒否しているかという理由を決定することができる。
図2は、本発明の別の実施形態による、CoMP−ベースのリソース割り付けを実行するための方法の流れ図であり、そこでは、本実施形態の方法は、主として第1のノードと、第2のノードとを通して実施され、そこでは、図1の中の実施形態を参照しての第1のノードと、第2のノードとについてのどのような説明も、参照によって本実施形態に組み込まれている。本実施形態による方法は、ステップS1と、ステップS2と、ステップS3と、ステップS4と、ステップS5と、ステップS6と、ステップS7と、ステップS8と、ステップS9とを含む。
本明細書においては、ステップS1と、ステップS2と、ステップS3と、ステップS4と、ステップS5と、ステップS6とは、図1を参照して実施形態の中に詳細に説明されており、また参照によってここに組み込まれており、それゆえに、それらは、詳細に説明されないであろう。
ステップS7において、第2のノードは、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信する。
具体的には、第2のノードは、複数のやり方で、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信することができる。
例えば、第2のノードは、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を定期的に送信することができる。
別の例では、第2のノードは、第1のノードからの要求に従って、再測定を実行し、また第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信することができる。
さらなる例では、第2のノードにおいて発生するイベントが、第2のノードが現在の測定情報を自発的に報告することを必要とするときに、第2のノードは、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信するであろう。
上記の例は、本発明を限定するためではなくて、本発明の技術的問題解決手法をよりよく説明するためのものにすぎないことに注意すべきである。当業者なら、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信するどのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
ステップS8においては、第1のノードは、第2のノードから新しい測定情報を受信し、また測定情報として新しい測定情報を用いて、ステップS1、S2、およびS6を反復する。
具体的には、第1のノードは、第2のノードがCoMP仮説を再選択するように、第2のノードから新しい測定情報を受信し、また測定情報として新しい測定情報を用いて、ステップS1、S2、およびS6を反復する。
ステップS9において、第2のノードは、新しい測定情報に関して、第1のノードからフィードバックされる新しいリソース割り付け要求を受信し、またリソース割り付け要求としてその新しいリソース割り付け要求を用いてステップS4およびS5を反復する。
具体的には、第2のノードは、新しい測定情報に関して、第1のノードからフィードバックされる新しいリソース割り付け要求を受信し、またリソース割り付け要求としてその新しいリソース割り付け要求を用いてステップS4およびS5を反復して、第1のノードが第2のノードについてのCoMP仮説をアップデートするように、第1のノードに対してその再選択されたCoMP仮説をフィードバックする。
本発明の問題解決手法によれば、第2のノードが、第1のノードに対して新しい測定情報を報告するときに、第1のノードは、第2のノードが選択するために使用可能であるように1つまたは複数のCoMP仮説を再選択して、協調送信を実行するための、第2のノードのCoMP仮説をアップデートすることができ、それによって第2のノードのステータスの変化によって引き起こされるCoMP送信性能の悪化を回避している。
図3は、本発明のさらなる一実施形態によるCoMP−ベースのリソース割り付けのための方法の概略的な流れ図を示すものである。本明細書においては、本実施形態による方法は、主として第1のノードと、第2のノードとを通して実施され、第1のノードと、第2のノードとは、同じCoMPクラスタに属しており、そこでは、図1を参照しての実施形態における第1のノードと、第2のノードとのどのような説明についても、それは、本実施形態の中に、ここで組み込まれている。本実施形態による方法は、ステップS10と、ステップS11と、ステップS12と、ステップS13と、ステップS14と、ステップS15とを含む。
ステップS10において、第2のノードは、第2のノードのCoMP決定関連情報に基づいてリソース構成要求を決定し、そこでは、リソース構成要求は、第2のノードのサービング・セルと、対応するリソース情報とについての、第2のノードのために好ましい少なくとも1つのCoMP仮説、および/またはサービング・セルの隣接するセル(単数または複数)と、対応するリソース情報とについての少なくとも1つのCoMP仮説を示すためのものであり、そこでは、少なくとも1つのCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちのすべて、または一部分は、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定する。
具体的には、第2のノードは、CoMP決定関連情報に基づいて、第2のノードのサービング・セルと、対応するリソース情報とについての、第2のノードがよりよい性能を取得することを可能にすることができる少なくとも1つのCoMP仮説、および/またはサービング・セルの隣接するセル(単数または複数)と、対応するリソース情報とについての少なくとも1つのCoMP仮説を決定して、リソース構成要求を生成し、言い換えれば、サービング・セルと、その対応するリソース情報とについての少なくとも1つのCoMP仮説、および/またはサービング・セルの隣接するセル(単数または複数)と、その対応するリソース情報とについての少なくとも1つのCoMP仮説は、第2のノードによって必要とされる。本明細書においては、第2のノードは、どのCoMP仮説と、リソース情報とが、CoMP決定関連情報に基づいて、それ自体が、よりよい性能を取得することを可能にすることができるかを予測することができる。
本明細書においては、CoMP仮説と、次元状態とは、図1を参照して実施形態において詳細に説明されており、これについては、ここでは詳細に説明されないであろう。
本実施形態において、好ましい1つのCoMP仮説の次元状態が、第2のノードが指定された次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)の中のCoMPをサポートすることを含むときに、CoMP仮説に対応するリソース情報は、CoMP仮説の下のサポートされたリソースもしくはミュートされたリソースのリソース数および/またはリソース数の比率を含んでいる。
例えば、CoMP仮説の次元状態は、第2のノードが、周波数次元におけるサブバンドのうちの一部分において、CoMPをサポートすることを含むことが好ましい。このCoMP仮説に対応するリソース情報は、サポートされたサブバンド・グループもしくはミュートされたサブバンド・グループの数、および/またはすべてのサブバンド・グループに対する、サポートされたサブバンド・グループもしくはミュートされたサブバンド・グループの比率を含むことができる。例えば、リソース情報は、ミュートされたサブバンド・グループの数が3であること(3つのサブバンド・グループの上でCoMPをサポートしないこと、すなわち、他のサブバンド・グループの上でCoMPをサポートすることに対応している)を含んでおり、別の例では、リソース情報は、ミュートされたサブバンド・グループの比率が3/9であること(3/9のサブバンド・グループの比率の上でCoMPをサポートしないことに対応している)を含んでいる。
好ましい問題解決手法として、リソース構成要求は、以下の項目のうちの少なくとも1つを含むことができる。すなわち、
1)第1のノードの識別情報、
2)第2のノードのサービング・セルの識別情報、
3)それぞれ、第2のノードのサービング・セルの少なくとも1つのCoMP仮説の中の第2のノードによって必要とされる各CoMP仮説についての識別情報、および第2のノードによって決定される少なくとも1つのCoMP仮説の中の各CoMP仮説に対応するリソース情報、
4)サービング・セルの少なくとも1つの隣接するセルの中のそれぞれの隣接するセルの識別情報、及び、
5)それぞれ、サービング・セルの少なくとも1つの隣接するセルの中のそれぞれの隣接するセルの、第2のノードによって必要とされる各CoMP仮説のインデックス情報、および各CoMP仮説に対応するリソース情報。
本明細書においては、CoMP決定関連情報は、第2のノードのCoMP決定に影響を及ぼす可能性が高い任意の情報を含んでいる。CoMP決定関連情報は、以下のうちの少なくとも任意の1つを含むことができることが好ましい。
1)第2のノードの測定情報。測定情報は、図1を参照しての実施形態に関連して、詳細に説明されており、これについては、ここでは詳細には説明されないであろう。
2)第2のノードのサービング・セルによってサービスされるユーザに対応する、第2のノードの中のバッファ・エリアのバッファ情報、そこでは、サービング・セルによってサービスされる各ユーザは、対応するバッファ・エリアを有することができる。
3)第2のノードのサービング・セルによってサービスされるユーザについての公正なスケジューリング・メトリック。
上記の例は、本発明の技術的問題解決手法をよりよく例証するためのものにすぎず、本発明を限定することを意図してはいないことに注意すべきである。当業者なら、CoMP決定関連情報に基づいて、リソース構成要求を決定するどのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
ステップS11において、第2のノードは、第1のノードに対してリソース構成要求を送信する。
第1のノードは、それに対応する複数の第2のノードを有することができ、次いで、ステップS12において、第1のノードは、複数の第2のノードの中のそれぞれの第2のノードによって送信されるリソース構成要求を受信する。
ステップS13において、第1のノードは、それぞれ複数の第2のノードからのリソース構成要求に基づいて、複数の第2のノードの中のそれぞれの第2のノードのサービング・セルについてのCoMP仮説とリソース情報とを決定する。
具体的には、それぞれの第2のノードについて、第1のノードは、それについてのCoMP仮説とリソース情報とを提供することになる。CoMP仮説とリソース情報とは、第2のノードによって提供されるCoMP仮説と、リソース情報とのうちの任意の1つではない可能性があり、すなわち、それらは、第1のノードが、複数の第2のノードからのリソース構成要求を合成することにより、第2のノードのために再決定される可能性がある。
ステップS14において、第1のノードは、第2のノードのうちのそれぞれに対して、第2のノードのサービング・セルに対応するCoMP仮説とリソース情報とを送信する。
ステップS13と、ステップS14とは、絶対的な順序を有していないことに注意すべきである。例えば、第1のノードは、この第2のノードに対して、第2のノードのために決定されるCoMP仮説とリソース情報とを直ちに送信することができ、また第1のノードは、別の第2のノードのために、CoMP仮説とリソース情報とを決定し続ける。
ステップS15において、第2のノードは、第1のノードによってフィードバックされるCoMP仮説とリソース情報とを受信し、また対応するオペレーションを実行する。
具体的には、第2のノードは、第2のノードのために第1のノードによって決定されたCoMP仮説とリソース情報とを受信した後に、CoMP仮説とリソース情報とに基づいて、対応するオペレーションを実行し、例えば、適切な次元状態の上で協調送信を実行する。
この実施形態においては、第2のノードは、第1のノードに対して、隣接するセル(単数または複数)の、第2のノードによって必要とされるCoMP仮説とリソース情報とを提供することができるが、第1のノードは、全体的な通信システムがよりよいリソース・スケジュールを達成することができるように、複数の第2のノードによって提供されるCoMP仮説とリソース情報とを合成して、それぞれ、各第2のノードについてのCoMP仮説とリソース情報とを決定することができる。
図4は、本発明の一実施形態による、CoMP−ベースのリソース割り付けのためのシステムの構造図を示すものである。本実施形態によるシステムは、第1のノードと、第2のノードとを備えており、第1のノードは、第1の装置を備えており、第1の装置は、第1の選択モジュール1と、第1の送信モジュール2と、第1の受信モジュール3とを備えており、第2のノードは、第2の装置を備えており、第2の装置は、第3の受信モジュール4と、第2の選択モジュール5と、第2の送信モジュール6とを備えている。
第1の選択モジュール1は、同じCoMPクラスタの内部の第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、複数のCoMP仮説のうちから、少なくとも1つのCoMP仮説を選択する。
本明細書においては、測定情報は、第2のノードによって報告される、また第2のノードの通信品質に関連する任意の測定情報を含んでおり、例えば、第2のノードによって報告されるCSI(チャネル状態情報)測定情報、RSRP(基準信号受信電力)測定情報、BM(利益メトリック)測定情報などを含む。
本明細書においては、複数のCoMP仮説は、CoMP送信を構成するための所定の複数の仮説である。複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちのすべて、または一部分は、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定することが好ましい。
複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちの一部分が、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定するときに、複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちの他の部分は、協調送信が現在実行されていないことを示しているCoMP仮説を含むことができることが好ましい。例えば、インデックス「0000」を使用して、協調送信が現在実行されていないことを示しているCoMP仮説を識別する。
複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちの一部分が、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定するときに、複数のCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちの他の部分はまた、協調送信が次元状態(単数または複数)に無関係であることを示しているCoMP仮説を含むこともできることがより好ましい。例えば、インデックス「0001」を使用して、そのようなCoMP仮説を、すなわち、第2のノードが、無条件にCoMPをサポートすること、すなわち、協調送信に対する第2のノードのサポートは、次元状態(単数または複数)に無関係であることを識別することができる。
本明細書においては、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)は、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元についての任意の制限を含んでおり、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)は、以下のうちの少なくとも1つを含んでいることが好ましい。
1)第2のノードは、指定された次元(単数または複数)の上でCoMPをサポートする。
本明細書においては、指定された次元は、CoMP送信性能に影響を及ぼす可能性がある任意の次元を、例えば、空間次元、時間次元、周波数次元、電力次元などを含む。より具体的には、次元は、ビーム・グループ、期間、サブバンド・グループ、電力レベルなどとして表されることもある。
第2のノードは、2つ以上の指定された次元の上でCoMPをサポートすることができることが好ましい。例えば、第2のノードは、時間次元と、周波数次元と、電力次元との上でCoMPをサポートする。
2)第2のノードは、指定された次元の部分的な範囲(単数または複数)を用いて、CoMPをサポートする。
本明細書においては、部分的な範囲は、全体の指定された次元の中の部分的な範囲を示している。例えば、空間次元では、部分的な範囲は、すべてのビーム・グループのうちのビーム・グループのうちの一部分として表されることもあり、時間次元では、部分的な範囲は、全体の期間の内部の期間のうちの一部分として表されることもあり、周波数次元では、部分的な範囲は、全体のサブバンド・グループの内部のサブバンド・グループのうちの一部分として表されることもあり、また電力次元では、部分的な範囲は、すべての電力レベルのうちの特定の電力レベルのうちの一部分として表されることもあるなどである。
第2のノードは、2つ以上の指定された次元のうちの部分的な範囲の内部で、CoMPをサポートすることができることが好ましい。
例えば、第2のノードは、空間次元のうちのビーム・グループのうちの一部分と、時間次元のうちの期間のうちの一部分との内部で、CoMPをサポートする。
上記の次元状態1)と、2)とは、同時に存在することができることに注意すべきである。言い換えれば、第2のノードは、いくつかの指定された次元の全体の範囲の内部で、CoMPをサポートし、またいくつかの他の指定された次元の部分的な範囲(単数または複数)の内部で、CoMPをサポートすることができる。例えば、第2のノードは、全体の期間の中で、CoMPをサポートし、またサブバンド・グループのうちの一部分の中で、CoMPをサポートする。
本明細書においては、第1の選択モジュール1がCoMP仮説を選択するときに起こるような可能性のある状況は、それだけには限定されないが、以下を含んでいる。
1)第1の選択モジュール1は、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが現在、協調送信のために適していないことを決定し、次いで、第1の選択モジュール1は、複数のCoMP仮説のうちからCoMP仮説を選択し、このCoMP仮説は、協調送信が現在実行されていないことを示すために使用される。
例えば、第1の選択モジュール1は、第2のノードによって報告されるチャネル・ステータス情報に基づいて、第2のノードの現在のチャネル状態が、協調送信を実行するために適していないことを決定し、次いで、第1の選択モジュール1は、複数のCoMP仮説のうちからインデックス「0000」を選択し、インデックス「0000」によって識別されるCoMP仮説は、協調送信が現在実行されていないことを示すためのものである。
2)第1の選択モジュール1は、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが、現在、協調送信のために適していることを決定する。この状況は、以下の複数の可能性をさらに含んでいる。
a)第1の選択モジュール1は、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが、無条件に協調送信をサポートすることができることを決定し、次いで、第1の選択モジュール1は、複数のCoMP仮説から、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を選択する。
例えば、第1の選択モジュール1は、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードの現在の負荷が非常に軽く、またチャネル状態が非常に良好であることを決定し、次いで、第1の選択モジュール1は、複数のCoMP仮説のうちからインデックス「0001」を選択し、そのインデックス「0001」によって識別されるCoMP仮説は、協調送信についての無条件のサポートを示すためのものである。
b)第1の選択モジュール1は、第1のサブ選択モジュール(図示されず)を備えている。第1のサブ選択モジュールは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、性能が、第2のノードとの協調送信を実行するときの、次元のうちの一部分、および/または次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)において比較的良好である可能性があることを決定し、次いで、第1のノードは、複数のCoMP仮説のうちから、次元のうちの決定された一部分、および/または次元の部分的な範囲(単数または複数)に対応する少なくとも1つのCoMP仮説を選択する。
例えば、第1のサブ選択モジュールは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードとの協調送信を実行するときによりよい性能を有する次元が時間次元であることを決定し、次いで、第1のサブ選択モジュールは、複数のCoMP仮説のうちから、時間次元の上のCoMPについてのサポートを示すためのCoMP仮説を選択する。
別の例では、第1のサブ選択モジュールは、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、性能が、期間のうちの一部分と、サブバンド・グループのうちの一部分と、期間のうちの一部分とサブバンド・グループのうちの一部分との組合せとの下で、第2のノードとの協調送信を実行するときに、よりよいことを決定し、次いで、第1のサブ選択モジュールは、複数のCoMP仮説のうちからインデックス「0010」と、「0011」と、「0110」とを選択し、そこでは、インデックス「0010」によって識別されるCoMP仮説は、第2のノードが、時間次元における期間のうちの一部分の内部でCoMPをサポートすることを示すためのものであり、インデックス「0011」によって識別されるCoMP仮説は、第2のノードが、周波数次元におけるサブバンド・グループのうちの一部分の内部でCoMPをサポートすることを示すためのものであり、またインデックス「0110」によって識別されるCoMP仮説は、第2のノードが、時間次元における期間のうちの一部分と、周波数次元におけるサブバンド・グループのうちの一部分との内部でCoMPをサポートすることを示すためのものである。
CoMP仮説の中の指定された次元は、この状況の下での次元のうちの一部分に対応しているべきであることに注意すべきである。例えば、空間次元の上の性能が、比較的良好であることが、決定される場合、そのときには、CoMP仮説によって規定される次元状態は、ビーム・グループの上でCoMPをサポートしており、しかしながら、CoMP仮説の中の指定された次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)は、CoMPが、次元の全体の範囲の中でサポートされないが、その中の部分的な範囲(単数または複数)の中だけでサポートされることを示しているだけであり、実際には、CoMP仮説においては、部分的な範囲は、部分的な範囲がどれを具体的に意味しているかを具体的に規定していない可能性がある。しかしながら、この状況においては、第1のノードによって決定される部分的な範囲は、特定の数値、例えば、特定の期間などとすることができる。
上記の実施方法a)と、実施方法b)とは、組み合わされることもあることが好ましい。例えば、第1の選択モジュール1が、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが無条件にCoMPをサポートする可能性が高く、また第2のノードが次元のうちの一部分、または次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)の中でCoMPをよりよくサポートする可能性を有してもいることを決定する場合に、第1の選択モジュール1は、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定する複数のCoMP仮説と、1つまたは複数のCoMP仮説とのうちから、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を選択することができる。
上記のシナリオ2)では、第1の選択モジュール1は、第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、第2のノードが、現在、協調送信のために適していることを決定するが、第2のノードが、それ自体の情報に基づいて、それが協調送信を現在実行していないことを決定するときに、それが、協調送信が第1のノードにフィードバックするために現在実行されていないことを示すためのCoMP仮説を選択することができるように、第1の選択モジュール1はまた、複数のCoMP仮説のうちから、協調送信のために適した1つまたは複数のCoMP仮説を選択しながら、協調送信が現在実行されていないことを示すためのCoMP仮説を選択すること(例えば、インデックス「0000」を選択すること)もできることが、好ましい。第1の選択モジュール1は、第2のノードが、協調送信が現在実行されていないことを示すCoMP仮説を用いて、デフォルトにおいて構成されているかどうかに基づいて、協調送信が現在実行されていないことを示すCoMP仮説が選択され、また第2のノードに対して提供されるべきであるかどうかを決定することができることが、より好ましい。例えば、第2のノードが、現在既にデフォルト・インデックス「0000」を有している(第1のノードは、第2のノードが、全体の通信システムのデフォルト構成に基づいて、デフォルト・インデックスを有しているかどうかを決定することができる)場合、そのときには、第1の選択モジュール1は、デフォルト・インデックス「0000」を選択しない可能性があり、第2のノードが、現在、デフォルト・インデックス「0000」を有していない場合、そのときには、第1の選択モジュール1はまた、他のインデックスを選択しながら、デフォルト・インデックスを選択し、またそれを第2のノードに対して提供する。
上記の例は、単に、本発明の技術的問題解決手法をよりよく例証するためにすぎず、本発明を限定することを意図してはいないことに注意すべきである。当業者なら、同じCoMPクラスタの中の第2のノードによって報告される測定情報に基づいて、複数のCoMP仮説のうちから少なくとも1つのCoMP仮説を選択するどのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
第1の送信モジュール2は、リソース割り付け要求を第2のノードに対して送信する。
本明細書においては、リソース割り付け要求は、第2のノードに対してリソースの割り付けを要求するために使用され、そこでは、リソース割り付け要求は、第2のノードが選択するために使用可能な少なくとも1つのCoMP仮説と、少なくとも1つのCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちのすべて、または一部分に対応するリソース情報とを、それぞれ、示すためのものである。
好ましい問題解決手法として、本実施形態においては、リソース割り付け要求は、それだけには限定されないが、以下のものを含むことができる。
1)第1のノードの識別情報。
2)第2のノードまたは受信セル(ターゲット・セル)の識別情報。
3)第2のノードが選択するために使用可能な少なくとも1つのCoMP仮説のインデックス情報。
4)第2のノードが選択するために使用可能な少なくとも1つのCoMP仮説のうちのCoMP仮説のうちのすべて、または一部分に対応するリソース情報。
本明細書においては、リソース情報は、協調送信のためのリソース割り付けに関連した任意の情報を含んでいる。リソース情報は、リソース・ブロック情報を含んでいることが好ましい。第2のノードが選択するために使用可能なCoMP仮説では、リソース情報が次元状態を有しており、また次元状態が、第2のノードが指定された次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)の内部のCoMPをサポートすることを含んでいる場合、そのときには、リソース情報は、部分的な範囲(単数または複数)についての特定の表示を含むこともできることが、より好ましい。特定の表示は、特定のレンジ値を制限することができることが、より好ましい。例えば、第1のノードによって選択されるインデックス「0010」に対応するCoMP仮説は、第2のノードが、時間次元における期間のうちの一部分の内部のCoMPをサポートすることに制限し、そのときには、リソース情報は、CoMP仮説によって制限される期間のうちの一部分の特定の時間範囲を含んでおり、さらに、特定の表示は、リソースの特定の数、および/またはリソース数の比率を制限することができる。例えば、第1のノードによって選択されるインデックス「0011」に対応するCoMP仮説は、第2のノードが、周波数次元におけるサブバンドのうちの一部分の内部のCoMPをサポートすることに制限しており、そのときには、リソース情報の中に含まれるサブバンド・グループのうちの一部分についての特定の表示は、サポートされたサブバンド・グループもしくはミュートされたサブバンド・グループの数、例えば、ミュートした3つのサブバンド・グループ、またはすべてのサブバンド・グループに対する、サポートされたサブバンド・グループもしくはミュートされたサブバンド・グループの比率(radio)、例えば、3/9などとすることができる。
5)CoMPクラスタのために、第2のノードが選択するために使用可能な少なくとも1つのCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちのすべて、または一部分によって、それぞれ、生成される平均利得。
第2のノードの第3の受信モジュール4は、第2のノードによって送信される測定情報に関して、第1のノードによってフィードバックされるリソース割り付け要求を受信する。
第2のノードの第2の選択モジュール5は、第2のノードのリソース情報および/またはステータス情報に基づいて、CoMP仮説を選択する。
本明細書においては、ステータス情報は、第2のノードの現在のステータスを示すための任意の情報を含んでいる。ステータス情報は、それだけには限定されないが、
1)第2のノードの負荷状態、
2)第2のノードのバッファ・エリアのバッファ・エリア・ステータス、
3)第2のノードのアクティブなユーザの量、
4)第2のノードのCoMP処理ステータス、
を含むことが好ましい。
具体的には、第2の選択モジュール5が、第2のノードのリソース情報および/またはステータス情報に基づいて、CoMP仮説を選択するときに行われる可能性の高いシナリオは、それだけには限定されないが、以下を含んでいる。
1)第2の選択モジュール5は、第3のサブ選択モジュール(図示されず)を備えている。第3のサブ選択モジュールが、それがそのステータス情報だけに基づいて、協調送信のために現在適していないことを決定する場合、そのときには第3のサブ選択モジュールは、第2のノードが協調送信を実行することを現在拒否していることを示すためのCoMP仮説を選択する。
例えば、第3のサブ選択モジュールが、そのステータス情報に基づいて、それが現在過負荷ステータスにあるかどうか、またリソースが協調送信のために使用可能でないかどうかを決定するときに、第3のサブ選択モジュールは、第2のノードが協調送信を現在拒否していることを示すCoMP仮説についてのインデックス「0000」を選択する。
別の例では、第3のサブ選択モジュールが、そのステータス情報に基づいて、それが他のリソース割り付け要求を現在処理していることを決定する場合、第3のサブ選択モジュールは、第2のノードが協調送信を現在拒否していることを示すCoMP仮説についてのインデックス「0000」を選択する。
第2のノードが、デフォルトで、第2のノードが協調送信を現在拒否していることを示すCoMP仮説(以降では、デフォルトCoMP仮説と称される)を設定する場合、そのときには、第1のノードによって提供されるオプションのCoMP仮説でさえも、デフォルトCoMP仮説を含んではおらず、第2のノードの第2の選択モジュール5は、依然としてCoMPが現在サポートされていないことを決定する場合に、デフォルトCoMP仮説を直接に選択することができることに注意すべきである。言い換えれば、第2の選択モジュール5によって選択されるCoMP仮説は、第1のノードによって提供される少なくとも1つのCoMP仮説、またはデフォルトCoMP仮説に由来する可能性があり、第2のノードがデフォルトCoMP仮説を有していない場合、そのときには、第2の選択モジュール5によって選択されるCoMP仮説は、すべて、第1のノードによって提供される少なくとも1つのCoMP仮説に由来する(この場合には第1のノードは、一般に、デフォルトCoMP仮説を提供することになる)。
デフォルトCoMP仮説は、何故第2のノードが協調送信を拒否するかという理由に従って、複数のサブCoMP仮説へと分割される可能性があることが好ましい。例えば、デフォルトCoMP仮説のインデックスが、「0000」である場合、デフォルトCoMP仮説は、以下のサブCoMP仮説へと分割され、すなわち、「000000」によってインデックス付けされた、現在の過負荷ステータスを示すためのサブCoMP仮説、「000001」によってインデックス付けされた、現在のバッファ・エリアが空であることを示すためのサブCoMP仮説、「000010」によってインデックス付けされた、協調送信のために使用可能な十分なリソースが現在存在していないことを示すためのサブCoMP仮説、「000011」によってインデックス付けされた、他のCoMPイベントが現在処理されていることを示すためのサブCoMP仮説などへと分割される。
第2のノードが、協調送信を実行することを現在拒否していることを示すための第3のサブ選択モジュールによって選択されるCoMP仮説は、第2のノードが、第1のノードによって示される少なくとも1つのCoMP仮説の下で協調送信を実行することを現在拒否していることを示しているだけであり、第2のノードが、将来において少なくとも1つのCoMPの下で協調送信を実行することを受け入れてはいないことを示しておらず、また第2のノードが、少なくとも1つのCoMP仮説以外の他のCoMP仮説の下で、協調送信を実行することを拒否していることも示してはいないことに注意すべきである。第1のノードは、第2のノードがこのときに協調送信を拒否した後に、新しいリソース割り付け要求を再送信して、第2のノードとの協調送信についてさらに要求することもあるという可能性が高い。
2)第2の選択モジュール5が、それがそのステータス情報だけに基づいて、CoMPを無条件にサポートすることができることを決定し、また第1のノードによって提供される少なくとも1つのCoMP仮説が、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を含んでいるときに、第2の選択モジュール5は、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を直接に選択する。
例えば、第1のノードによって提供される複数のインデックスは、「0001」を含んでおり、このインデックスによって識別されるCoMP仮説は、CoMPについての無条件のサポートを示すためのものである。さらに、第2の選択モジュール5は、そのステータス情報だけに基づいて、第2のノードにおける現在のアクティブなユーザの数が極端に小さく、また極端に少ないデータ送信しか存在していないことを決定し、次いで、第2の選択モジュール5は、インデックス「0001」を直接に選択することができる。
3)第2の選択モジュール5が、そのステータス情報だけに基づいて、それが無条件にCoMPをサポートすることができるかどうかを決定することができないときに、第2の選択モジュール5は、リソース情報をさらに参照して、判断を行う。第2の選択モジュール5は、第1の決定モジュール(図示されず)と、第2のサブ選択モジュール(図示されず)とをさらに備えている。具体的には、第1のノードによって提供される少なくとも1つのCoMP仮説の中に対応するリソース情報を有する各CoMP仮説について、第1の決定モジュールは、このCoMP仮説の下で実行される協調送信によって生成され得る性能利得を決定し、さらに、第2のサブ選択モジュールは、決定された性能利得のうちのすべてを利得しきい値とそれぞれ比較して、CoMP仮説を選択する。さらに、比較結果に基づいて、このシナリオは、さらに、以下を含んでいる。
a)第2のサブ選択モジュールが、第1の決定モジュールによって決定される性能利得のうちのすべてが、利得しきい値よりも低いことを決定するときに、第2のサブ選択モジュールは、第2のノードが協調送信を実行することを現在拒否していることを示すためのCoMP仮説を選択する。
本明細書においては、性能利得は、第2のノードの協調送信に関連した任意の性能利得を含んでいる。性能利得は、それだけには限定されないが、第2のノードに対する協調送信によってもたらされる利得と、CoMPクラスタに対する協調送信によってもたらされる利得と、CoMPクラスタの内部の他のノードに対する協調送信によってもたらされる平均利得と、協調送信によってもたらされる潜在利得などとを含むことが好ましい。
具体的には、第2のサブ選択モジュールは、様々な方法で、決定された性能利得のうちのすべてを、それぞれ、利得しきい値と比較することができる。
例えば、利得しきい値は、第2のノードにおける所定の値であり、第2のサブ選択モジュールは、決定された性能利得のうちのすべてを所定の値と比較している。
別の例では、利得しきい値は、CoMPクラスタに関して、各CoMP仮説によって生成され、またリソース割り付け要求の中で提供される平均利得であり、そのときには、少なくとも1つのCoMP仮説の中の対応するリソース情報を有する各CoMP仮説について、第2のサブ選択モジュールは、このCoMP仮説についての決定された性能利得をリソース割り付け要求の中のこのCoMP仮説についての平均利得と比較する。
b)第2のサブ選択モジュールが、利得しきい値よりも高い性能利得の存在を決定するときに、第2のサブ選択モジュールは、対応するリソース情報を有するCoMP仮説のうちから、より高い性能をもたらし得るCoMP仮説を選択し、そこでは、比較結果に基づいて、第2のサブ選択モジュールは、CoMPについての無条件のサポートを示すためのCoMP仮説を選択し、または次元状態(単数または複数)を有するCoMP仮説を選択することができる。本明細書においては、CoMPについての無条件のサポートと、またある種の次元状態(単数または複数)の下でCoMPについてサポートすることとは、一様に、CoMPをサポートすることができると呼ばれることもある。
例えば、第2の選択モジュール5が、そのステータス情報だけに基づいて、それがCoMPを無条件にサポートすることができるかどうかについて不確かであるときに、少なくとも1つのCoMP仮説の中の対応するリソース情報を有する各CoMP仮説について、第1の決定モジュールは、このCoMP仮説の下で協調送信を実行することから生成され得る性能利得を決定し、次に、第2のサブ選択モジュールは、決定された性能利得のうちのすべてを第2のノードにおいてあらかじめ規定された利得しきい値と、それぞれ比較し、また利得しきい値より上の最高の性能利得に対応するCoMP仮説を選択する。
第2のサブ選択モジュールがCoMP仮説を選択するオペレーション中に、CoMPクラスタ、またはCoMPクラスタの中の他のノードに対して、より高い利得性能をもたらすCoMP仮説は、第2のノードの性能の悪化を引き起こすが、性能悪化が、第2のノードの許容された悪化範囲を超過する場合、そのときには第2のサブ選択モジュールは、CoMP仮説において協調送信を許容しないことになることに注意すべきである。
上記の例は、本発明の技術的問題解決手法をよりよく例証するためのものにすぎず、本発明を限定することを意図してはいないことに注意すべきである。当業者なら、第2のノードのリソース情報および/またはステータス情報に基づいて、CoMP仮説を選択するどのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
第2の送信モジュール6は、第1のノードに対して、リソース割り付け要求に関するフィードバック情報を送信する。
本明細書においては、フィードバック情報は、第2のノードによって選択されるCoMP仮説を示すためのものである。
フィードバック情報の中のCoMP仮説が、第2のノードが第1のノードにおいて提供される少なくとも1つのCoMP仮説の下で協調送信を実行することを現在拒否していることを示すときに、次いで、第2の送信モジュール6は、さらに、第1のノードとの協調送信を停止することが、好ましい。
第1の受信モジュール3は、リソース割り付け要求に関して、第2のノードからフィードバック情報を受信し、また対応するオペレーションを実行する。
具体的には、第1の受信モジュール3が、リソース割り付け要求に関して、第2のノードからフィードバック情報を受信し、また対応するオペレーションを実行する実施方法は、それだけには限定されないが、以下を含む。すなわち、
1)リソース割り付け要求に関する、第2のノードからのフィードバック情報の中のCoMP仮説が、第2のノードが第1のノードにおいて提供される少なくとも1つのCoMP仮説の下で協調送信を実行することを現在拒否していることを示すときに、第1の受信モジュール3は、第2のノードとの協調送信を停止する。
例えば、第1の受信モジュール3によって受信されるフィードバック情報が、第2のノードによって選択されるCoMP仮説のインデックスが「0000」であることを示すときに、インデックス「0000」に対応するCoMP仮説は、第2のノードが、協調送信を実行することを現在拒否していることを示すためのものであり、次いで、第1の受信モジュール3は、第2のノードとの現在の協調送信を停止する。
フィードバック情報が、第2のノードが第1のノードによって示される少なくとも1つのCoMP仮説の下で協調送信を実行することを現在拒否していることを示すとしても、第1のノードは、第2のノードに対して、その後に少なくとも1つのCoMP仮説以外の他のCoMP仮説を送信して、第2のノードが選択するために使用可能にすることができ、または第2のノードとの協調送信を実行することが再び必要になるときに、第2のノードが後で選択するために使用可能であるように少なくとも1つのCoMP仮説を再選択することができることに注意すべきである。
2)リソース割り付け要求に関する、第2のノードからのフィードバック情報の中のCoMP仮説が、第2のノードがCoMPを現在サポートすることができることを示すときに、第1の受信モジュール3は、CoMP仮説に基づいて、第2のノードとの協調送信を作動させる。第2のノードによって選択されるCoMP仮説が、次元状態についての制限を有するときに、第1の受信モジュール3は、次元状態の上で第2のノードとの協調送信を作動させることが、好ましい。
例えば、第1の受信モジュール3によって受信されるフィードバック情報が、第2のノードによって選択されるCoMP仮説のインデックスが「0011」であることを示すときに、このインデックスに対応するCoMP仮説は、第2のノードが、周波数次元におけるサブバンド・グループのうちの一部分の内部で協調送信を実行することを許容することを示すためのものであり、次いで、第2のノードに対して第1のノードによって送信されるリソース割り付け要求の中で「0011」によってインデックス付けされるCoMP仮説に対応するリソース情報に基づいて、第1の受信モジュール3は、リソース情報の中で示されるサブバンド・グループのうちの一部分の内部で、第2のノードとの協調送信を作動させる。
リソース割り付け要求に関する、第2のノードからのフィードバック情報の中のCoMP仮説が、第2のノードがCoMPを現在サポートすることができることを示すときに、第1の受信モジュール3は、CoMP仮説を記憶して、再び協調送信を実行するときに、このCoMP仮説の下で協調送信を実行するように第2のノードに直接に指示することができ、または第1の選択モジュール1によって選択されるCoMP仮説としてCoMP仮説を再び使用することができることに注意すべきである。
上記の例は、本発明の技術的問題解決手法をよりよく例証するためのものにすぎず、本発明を限定することを意図してはいないことに注意すべきである。当業者なら、リソース割り付け要求に関して第2のノードからフィードバック情報を受信し、また対応するオペレーションを実行する、どのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
本発明の実施形態によれば、複数のプリセットされたCoMP仮説のうちのすべて、または一部分は、第1のノードが、第2のノードによって報告される測定信号に基づいて、複数のCoMP仮説のうちから、第2のノードのためにより適している1つまたは複数のCoMP仮説を選択することができるように、またそれが、1つまたは複数のCoMP仮説に対するリソース割り付けを実行することを通して、リソース割り付けをより妥当なものにするように、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定しており、さらに、第2のノードは、ステータス情報と、第2のノードの性能に対する異なるCoMP仮説の影響とに基づいて、1つまたは複数のCoMP仮説のうちから、第2のノードが協調送信を実行するために最も適しているCoMP仮説を選択することができ、それによってCoMP送信の性能を高めている。
それに加えて、第1のノードは、さらに、第2のノードからのフィードバック情報に基づいて、第2のノードの現在のステータスを決定することができ、さらに、第2のノードからのフィードバック情報が、第2のノードが協調送信を実行することを現在拒否していることを示しているときに、拒否理由に従って協調送信の現在の拒否を示しているCoMP仮説を分類することにより、第1のノードは、さらに、何故第2のノードが協調送信を実行することを拒否しているかという理由を決定することができる。
図5は、本発明の別の実施形態による、CoMP−ベースのリソース割り付けのためのシステムの構造図を示すものである。本実施形態によるシステムは、第1のノードと、第2のノードとを備えており、第1のノードは、第1の装置を備えており、第1の装置は、第1の選択モジュール1と、第1の送信モジュール2と、第1の受信モジュール3と、第2の受信モジュール8とを備えており、第2のノードは、第2の装置を備えており、第2の装置は、第3の受信モジュール4と、第2の選択モジュール5と、第2の送信モジュール6と、第3の送信モジュール7と、第4の受信モジュール9とを備えている。
本明細書においては、第1の選択モジュール1と、第1の送信モジュール2と、第1の受信モジュール3と、第3の受信モジュール4と、第2の選択モジュール5と、第2の送信モジュール6とは、図4を参照して実施形態の中に詳細に説明されており、また参照によってここに組み込まれており、それゆえに、それらは、詳細に説明されないであろう。
第2のノードの第3の送信モジュール7は、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信する。
具体的には、第3の送信モジュール7は、複数のやり方で、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信することができる。
例えば、第3の送信モジュール7は、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を定期的に送信することができる。
別の例では、第3の送信モジュール7は、第1のノードからの要求に従って、再測定を実行し、また第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信することができる。
さらなる例では、第2のノードにおいて発生するイベントが、第2のノードが現在の測定情報を自発的に報告することを必要とするときに、第3の送信モジュール7は、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信するであろう。
上記の例は、本発明を限定するためではなくて、本発明の技術的問題解決手法をよりよく説明するためのものにすぎないことに注意すべきである。当業者なら、第1のノードに対して、再測定からもたらされる新しい測定情報を送信するどのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
第1のノードの第2の受信モジュール8は、第2のノードから新しい測定情報を受信し、また第1の選択モジュール1と、第1の送信モジュール2と、第1の受信モジュール3とをトリガして、測定情報として新しい測定情報を用いて、オペレーションを繰り返し実行する。
具体的には、第2の受信モジュール8は、第2のノードが、CoMP仮説を再選択するように、第2のノードから新しい測定情報を受信し、新しい測定情報を測定情報と見なし、また第1の選択モジュール1と、第1の送信モジュール2と、第1の受信モジュール3とをトリガして、オペレーションを繰り返し実行する。
第2のノードの第4の受信モジュール9は、新しい測定情報に関して、第1のノードからフィードバックされる新しいリソース割り付け要求を受信し、また第2の選択モジュール5と、第2の送信モジュール6とをトリガして、リソース割り付け要求としてその新しいリソース割り付け要求を用いてオペレーションを繰り返し実行する。
具体的には、第2のノードは、第1のノードが第2のノードについてのCoMP仮説をアップデートするように、新しい測定情報に関して、第1のノードからフィードバックされる新しいリソース割り付け要求を受信し、その新しいリソース割り付け要求をリソース割り付け要求と見なし、また第2の選択モジュール5と、第2の送信モジュール6とをトリガして、オペレーションを繰り返し実行して、第1のノードに対してその再選択されたCoMP仮説をフィードバックする。
本発明の問題解決手法によれば、第2のノードが、第1のノードに対して新しい測定情報を報告するときに、第1のノードは、第2のノードが選択するために使用可能であるように1つまたは複数のCoMP仮説を再選択して、協調送信を実行するための、第2のノードのCoMP仮説をアップデートすることができ、それによって第2のノードのステータスの変化によって引き起こされるCoMP送信性能の悪化を回避している。
図6は、本発明のさらなる一実施形態によるCoMP−ベースのリソース割り付けのためのシステムの構造図を示すものである。本実施形態によるシステムは、第1のノードと、第2のノードとを備えており、第1のノードは、第3の装置を備えており、第3の装置は、第5の受信モジュール12と、第2の決定モジュール13と、第4の送信モジュール14とを備えており、第2のノードは、第4の装置を備えており、第4の装置は、第3の決定モジュール10と、第5の送信モジュール11と、第6の受信モジュール15とを備えている。
第3の決定モジュール10は、第2のノードのCoMP決定関連情報に基づいて、リソース構成要求を決定し、そこでは、リソース構成要求は、第2のノードのサービング・セルと、対応するリソース情報とについての、第2のノードのために好ましい少なくとも1つのCoMP仮説、および/またはサービング・セルの隣接するセル(単数または複数)と、対応するリソース情報とについての少なくとも1つのCoMP仮説を示すためのものであり、そこでは、少なくとも1つのCoMP仮説の中のCoMP仮説のうちのすべて、または一部分は、第2のノードがCoMPをサポートするときの次元状態(単数または複数)を規定する。
具体的には、第3の決定モジュール10は、CoMP決定関連情報に基づいて、第2のノードのサービング・セルと、対応するリソース情報とについての、第2のノードがよりよい性能を取得することを可能にすることができる少なくとも1つのCoMP仮説、および/またはサービング・セルの隣接するセル(単数または複数)と、対応するリソース情報とについての少なくとも1つのCoMP仮説を決定して、リソース構成要求を生成し、言い換えれば、サービング・セルと、その対応するリソース情報とについての少なくとも1つのCoMP仮説、および/またはサービング・セルの隣接するセル(単数または複数)と、その対応するリソース情報とについての少なくとも1つのCoMP仮説は、第2のノードによって必要とされる。本明細書においては、第3の決定モジュール10は、どのCoMP仮説と、リソース情報とが、CoMP決定関連情報に基づいて、それ自体が、よりよい性能を取得することを可能にすることができるかを予測することができる。
本明細書においては、CoMP仮説と、次元状態とは、図4を参照して実施形態において詳細に説明されており、これについては、ここでは詳細に説明されないであろう。
本実施形態において、好ましい1つのCoMP仮説の次元状態が、第2のノードが指定された次元(単数または複数)の部分的な範囲(単数または複数)の中のCoMPをサポートすることを含むときに、CoMP仮説に対応するリソース情報は、CoMP仮説の下のサポートされたリソースもしくはミュートされたリソースのリソース数および/またはリソース数の比率を含んでいる。
例えば、CoMP仮説の次元状態は、第2のノードが、周波数次元におけるサブバンドのうちの一部分において、CoMPをサポートすることを含むことが好ましい。このCoMP仮説に対応するリソース情報は、サポートされたサブバンド・グループもしくはミュートされたサブバンド・グループの数、および/またはすべてのサブバンド・グループに対する、サポートされたサブバンド・グループもしくはミュートされたサブバンド・グループの比率を含むことができる。例えば、リソース情報は、ミュートされたサブバンド・グループの数が3であること(3つのサブバンド・グループの上でCoMPをサポートしないこと、すなわち、他のサブバンド・グループの上でCoMPをサポートすることに対応している)を含んでおり、別の例では、リソース情報は、ミュートされたサブバンド・グループの比率が3/9であること(3/9のサブバンド・グループの比率の上でCoMPをサポートしないことに対応している)を含んでいる。
好ましい問題解決手法として、リソース構成要求は、以下の項目のうちの少なくとも1つを含むことができる。すなわち、
1)第1のノードの識別情報、
2)第2のノードのサービング・セルの識別情報、
3)それぞれ、第2のノードのサービング・セルの少なくとも1つのCoMP仮説の中の第2のノードによって必要とされる各CoMP仮説についての識別情報、および第2のノードによって決定される少なくとも1つのCoMP仮説の中の各CoMP仮説に対応するリソース情報、
4)サービング・セルの少なくとも1つの隣接するセルの中のそれぞれの隣接するセルの識別情報、及び、
5)それぞれ、サービング・セルの少なくとも1つの隣接するセルの中のそれぞれの隣接するセルの、第2のノードによって必要とされる各CoMP仮説のインデックス情報、および各CoMP仮説に対応するリソース情報。
本明細書においては、CoMP決定関連情報は、第3の決定モジュール10のCoMP決定に影響を及ぼす可能性が高い任意の情報を含んでいる。CoMP決定関連情報は、以下のうちの少なくとも任意の1つを含むことができることが好ましい。
1)第2のノードの測定情報。測定情報は、図1を参照しての実施形態に関連して、詳細に説明されており、これについては、ここでは詳細には説明されないであろう。
2)第2のノードのサービング・セルによってサービスされるユーザに対応する、第2のノードの中のバッファ・エリアのバッファ情報。そこでは、サービング・セルによってサービスされる各ユーザは、対応するバッファ・エリアを有することができる。
3)第2のノードのサービング・セルによってサービスされるユーザについての公正なスケジューリング・メトリック。
上記の例は、本発明の技術的問題解決手法をよりよく例証するためのものにすぎず、本発明を限定することを意図してはいないことに注意すべきである。当業者なら、CoMP決定関連情報に基づいて、リソース構成要求を決定するどのような実施方法も、本発明の範囲内に含められるべきであることを理解すべきである。
第5の送信モジュール11は、第1のノードに対してリソース構成要求を送信する。
第1のノードは、それに対応する複数の第2のノードを有することができ、次いで、第5の受信モジュール12は、複数の第2のノードの中のそれぞれの第2のノードによって送信されるリソース構成要求を受信する。
第2の決定モジュール13は、それぞれ複数の第2のノードからのリソース構成要求に基づいて、複数の第2のノードの中のそれぞれの第2のノードのサービング・セルについてのCoMP仮説とリソース情報とを決定する。
具体的には、それぞれの第2のノードについて、第2の決定モジュール13は、それについてのCoMP仮説とリソース情報とを提供することになる。CoMP仮説とリソース情報とは、第2のノードによって提供されるCoMP仮説と、リソース情報とのうちの任意の1つではない可能性があり、すなわち、それらは、第2の決定モジュール13が、複数の第2のノードからのリソース構成要求を合成することにより、第2のノードのために再決定される可能性がある。
第4の送信モジュール14は、第2のノードのうちのそれぞれに対して、第2のノードのサービング・セルに対応するCoMP仮説とリソース情報とを送信する。
第2の決定モジュール13と、第4の送信モジュール14とのオペレーションは、絶対的な順序を有していないことに注意すべきである。例えば、第4の送信モジュール14は、それらが、第2の決定モジュール13によって決定された後に、第2のノードに対して、CoMP仮説とリソース情報とを直ちに送信することができ、また第2の決定モジュール13は、別の第2のノードのために、CoMP仮説とリソース情報とを決定し続ける。
第6の受信モジュール15は、第1のノードによってフィードバックされるCoMP仮説とリソース情報とを受信し、また対応するオペレーションを実行する。
具体的には、第6の受信モジュール15は、第2のノードのために第1のノードによって決定されたCoMP仮説とリソース情報とを受信した後に、CoMP仮説とリソース情報とに基づいて、対応するオペレーションを実行し、例えば、適切な次元状態の上で協調送信を実行する。
この実施形態においては、第2のノードは、第1のノードに対して、隣接するセル(単数または複数)の、第2のノードによって必要とされるCoMP仮説とリソース情報とを提供することができるが、第1のノードは、全体的な通信システムがよりよいリソース・スケジュールを達成することができるように、複数の第2のノードによって提供されるCoMP仮説とリソース情報とを合成して、それぞれ、それぞれの第2のノードについてのCoMP仮説とリソース情報とを決定することができる。
本発明は、ソフトウェア、および/またはソフトウェアとハードウェアとの組合せの形で実施され得ることに注意すべきである。例えば、本発明の各モジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC:application−specific integrated circuit)または任意の他の類似したハードウェア・デバイスによって実施されることもある。一実施形態においては、本発明のソフトウェア・プログラムは、上述されるようなステップまたは機能を実施するプロセッサを通して実行されることもある。同様に、本発明のソフトウェア・プログラム(関連のあるデータ構造を含む)は、コンピュータ読取り可能記録媒体に、例えば、RAMメモリ、磁気ドライバもしくは光ドライバ、またはソフト・フロッピー、あるいは類似したデバイスに記憶されることもある。さらに、本発明のいくつかのステップまたは機能は、ハードウェアにより、例えば、プロセッサと協力する回路により実施されて、機能の様々なステップを実施することができる。
当業者にとっては、本発明が、上記の例示の実施形態の詳細だけに限定されないこと、および本発明が、本発明の精神または基本的な特徴を逸脱することなしに、他の実施形態を用いて実施され得ることは、明らかである。したがって、どのようであれ、実施形態は、例示的であり、非限定的と見なされるべきであり、本発明の範囲は、上記の説明の代わりに、添付の特許請求の範囲によって限定される。それゆえに、特許請求の範囲の同等な要素の意味および範囲の内部に含まれることを意図しているすべての変形例は、本発明の内部に、対象として含まれるべきである。特許請求の範囲の中のどのような参照符号も、関係している特許請求の範囲を限定するものとして見なされるべきではない。それに加えて、用語「含む/備えている(comprise)」は、他のユニットまたはステップを除外するものではなく、また単数形は、複数形を除外するものではないことは、明らかである。システム請求項の形で述べられる複数のユニットまたはモジュールは、ソフトウェアまたはハードウェアを通して単一のユニットまたはモジュールによって実施される可能性もある。第1の、第2のなどの用語を使用して、名前を示しているが、どのような特定のシーケンスも示してはいない。