JP6415961B2 - 通気弁付継手 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅等の建物に設けられた台所の流し台、浴槽、トイレ等に接続された排水管、またはそれらの排水管に取り付けられる排水トラップを含む排水経路に設置されて、当該排水経路内に負圧が発生した際に当該排水経路内に外気を通気させて負圧を解消する通気弁付継手に関するものである。
同様の通気弁付継手として特許文献1のような通気弁付継手(排水用通気弁)が提案されている。
特許文献1に記載された通気弁付継手(排水用通気弁)は、特許文献1の図3に示すように排水トラップ(トラップ部T)の下流の排水管P1bに負圧が発生したとき、弁体4がスライドして通気口5を開放し、排水管P1内に通気を行い負圧を解消し、トラップ部T内の封水が下流に引っ張られ排水されてしまうことを防止するものである。
特開2011−196499号公報
ところが、この特許文献1の通気弁付継手は、特許文献1の図3(a)に示されるように、排水経路としての鉛直方向の排水管P1が排水管P1aとP1bとに分断された分断箇所に本管部1を差し入れて排水経路に組み込むものであるが、分断長を長く取ると本管部1の両端に対する排水管P1a及びP1bの端部の挿し込みがそれぞれ短くなって組込みが不安定になるので、分断長はなるべく短くせねばならない。ところが、分断長を排水管P1a及びP1bの両端部を本管部1の両端にそれぞれ充分に挿し込めるまで短くすると、本管部1の差し入れ時に通気弁付継手の本管部1の両端と排水管P1a及びP1bの端部とが接触し、本管部1の分断箇所への差し入れが円滑にいかず、その結果、通気弁付継手が排水経路に組み込みにくいという問題が生じてしまっていた。なお、特許文献1の図3(b)に示すように水平方向の排水管P2の分断箇所に差し入れる場合も同様の問題が生じてしまっている。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであり、排水経路に容易に組込み可能な通気弁付継手を提供することにある。
上記問題を解決するために、請求項1記載の発明に係る通気弁付継手は、排水が通る本管部と、当該本管部から分岐した通気路と、当該通気路に設けられて前記本管部への通気を制御する弁体と、を備え、前記本管部が建物の排水経路に組み込まれて当該排水経路への通気を行う通気弁付継手であって、前記本管部は、その両端に接続口がそれぞれ形成され、前記各接続口には、それぞれの接続対象の端部に挿し込まれる或いは覆いかぶさる接続代がそれぞれ形成されるとともに、前記各接続口の内、一方の接続口の前記接続代には、周壁の一部をその端面から前記本管部の軸方向に凹むように切り欠くことで、凹部が形成されて、当該凹部は、分断された両側が前記各接続口が接続される接続対象の端部となった前記排水経路の分断箇所において前記本管部を他方の前記接続口の前記接続代からその接続対象の端部に挿し込み或いは覆いかぶせつつ前記排水経路に沿う方向に回動させる際に、前記一方の接続口の接続代とその接続対象の端部との接触を回避することで前記本管部を前記分断箇所に前記排水経路に沿う方向に差し入れ可能に形成されている。
請求項2に記載の発明に係る通気弁付継手は、請求項1に記載の通気弁付継手において、前記凹部は、前記一方の接続口の周壁において、前記通気路が設けられた側から前記本管部の軸を挟んだ反対の側に形成されている。
請求項3に記載の発明に係る通気弁付継手は、請求項2に記載の通気弁付継手において、前記通気路は、前記本管部に対し鋭角を成すように当該本管部から分岐するとともに、前記凹部は、前記本管部の両端に形成された前記各接続口の内、前記通気路の先端が配置された側に形成された接続口の前記接続代に形成されている。
請求項4に記載の発明に係る通気弁付継手は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の通気弁付継手において、前記本管部は、前記凹部が形成された接続口の当該凹部よりも軸方向中央側に止水パッキンを備えている。
本発明によれば、通気弁付継手の本管部を、排水経路の分断箇所に差し入れる際、本管部に形成される一方の接続口とその接続対象との接触を避けて分断箇所に円滑に差し入れ可能とすることで、通気弁付継手を排水経路に容易に組み込むことができる。
第1の実施形態の通気弁付継手を排水経路に組み込んだ状態を示す正面図。 第1の実施形態の通気弁付継手の継手本体の、(A)平面図、(B)正面図、(C)右側面図。 第1の実施形態の通気弁付継手の継手本体の斜視図。 第1の実施形態の通気弁付継手の分解斜視図。 第1の実施形態の通気弁付継手の本管部を排水経路の分断箇所に差し入れる際の正面図。 第1の実施形態の通気弁付継手の本管部を排水経路の分断箇所に差し入れた後、固定部材で固定する際の正面図。 第1の実施形態の通気弁付継手の排水経路への組込み状態で、かつ弁体が閉じた状態の断面図。 第1の実施形態の通気弁付継手の排水経路への組込み状態で、かつ弁体が開いた状態の断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1に示すように、第1の実施形態の通気弁付継手1は、合成樹脂により形成されて、住宅の台所を構成する流し台Sに接続されたトラップTと排水管Pとの間に組み込まれて、本管部2がトラップTと排水管Pとともに破線矢印に示す流し台Sからの排水経路Dの一部を構成するものである。この通気弁付継手1は、流し台Sからの排水の流れる本管部2と、この本管部2の軸方向に対し45°の角度で分岐した通気路3と、を備えている。この通気路3は、内部が本管部2の内部に連通し、通気管部31とその先端に組みつけられた後述する弁体34を収容した弁体収容体33とを備え、この弁体34の開閉によって本管部2を含む排水経路D内への通気を行うことができる。具体的には、通気弁付継手1は、排水経路D内が負圧になると弁体34が開かれて通気管部31を介して連通する本管部2を含む排水経路D内へ通気が行われ、排水経路D内の負圧を解消することができる。従って、通気弁付継手1は、排水経路D内が負圧になることによってトラップS内の封水が下流に引っ張られ排水されてしまうことを防いでいる。
続いて、通気弁付継手1をより詳細に説明する。
図2及び図3に示す通気弁付継手1の継手本体11には、内部に排水が通る本管部2と、内部に本管部2に通気される外気が通る通気管部31とが形成され、互いに内部が連通するように形成されている。また、本管部2は、その軸方向両端に第一接続口5(一方の接続口)及び第二接続口6(他方の接続口)が形成され、第一接続口5が本管部2に対して鋭角(45°)を成して分岐して形成された通気路3の先端が配置された側に形成された接続口となっている。排水経路Dの分断箇所Lにはその両側にそれぞれの接続口(第一接続口5及び第二接続口6)が接続される接続対象(トラップT及び排水管P)の端部(トラップ端部T1及び排水管端部P1)がそれぞれ位置し(図5参照)、具体的には、第一接続口5はトラップTと接続され、第二接続口6は排水管Pと接続される。第一接続口5は、その周壁51の端面から本管部2の軸方向に所定長の範囲がトラップ端部T1内に挿入される接続代52を構成するとともに、第一接続口5の接続代52にのみ、その周壁51の一部(平面視で70°の範囲)をその端面から本管部2の軸方向に凹むように切り欠くことで凹部53が形成されている。更に言えば、凹部53は第一接続口5の周壁51において、通気路3が設けられた側から本管部2の軸を挟んだ反対の側に設けられている。
また、この凹部53よりも軸方向中央側には、後述するストップリング7と係合することでストップリング7の本管部2軸方向の移動を防止する係合溝54が、本管部2の周方向全周に亘って形成されている。さらに、第二接続口6には、その接続対象の端部である排水管端部P1に覆いかぶさる接続代61が形成され、その外周には後述するソケット状の第二接続口用固定部材Nのねじ山と螺合するねじ山が形成されている。また、通気管部31の先端には弁体収容体33と螺合するねじ山からなる収容体接続部32が形成されている。
図4に示すように、通気弁付継手1は、トラップ端部T1の外周のねじ山に螺合するねじ山を備えたソケット状の固定部材4が、継手本体11の本管部2の第一接続口5側から軸方向に摺動自在に遊嵌された後、ストップリング7を係合溝54に係合させて固定部材4の第一接続口5側からの抜け出しを規制する。なお、ストップリング7は、その内径が本管部2の外径よりも小径であって係合溝54部分の外形よりも僅かに大径に形成され、リング状の一部が切り欠かれたスリット71によって内径を押し広げられて係合溝54に係合させられる。さらに、止水パッキン8が第一接続口5側から本管部2の軸方向に嵌入れされ、その先端が凹部53の底よりも本管部2の軸方向中央側に配置される(図5参照)。ここで、ストップリング7は、止水パッキン8の後端と当接して止水パッキン8の本管部2の軸方向中央側への過度の入り込みも防止する。そして、通気管部31の先端の収容体取付部32に弁体収容体33が螺合されて、第1の実施形態の通気弁付継手1が完成する。
次に、この通気弁付継手1を排水経路Dに組み込む方法について説明する。
まず、図5に示すように、通気弁付継手1においては、固定部材4を、第一接続口5の接続代52が露出する程度に本管部2の軸方向中央側に移動させておく。一方で、トラップTと排水管Pとは、トラップ端部T1に対し排水管端部P1を、予め分断長L1だけ離間させて配管して本管部2を差し入れる分断箇所Lを形成しておくか、あるいは、既に排水管PがトラップTに接続されていた場合には、その接続を解除して分断長L1だけ排水管Pを切断し分断箇所Lを形成する。そして、排水管端部P1には排水管用止水パッキンP2を嵌着させておく。
このように、通気弁付継手1を排水経路Dに組み込む準備ができたら、本管部2を第二接続口6から分断箇所Lに差し入れていく。より詳細には、通気弁付継手1の本管部2の軸を排水管Pの軸に対して斜めに傾けた状態にして、第二接続口6の接続代61を排水管端部P1に斜め上方からある程度覆いかぶせたら、さらに覆いかぶせつつ、本管部2を、図5に示した円弧を描く矢印のように排水経路Dに沿う方向(この場合、本管部2の軸が排水管Pの軸に沿う方向)に第二接続口6を支点に回動させて、本管部2を排水経路Dの分断箇所Lに差し入れていく。このように、本管部2を回動させていくと、第二接続口6の接続代61は徐々に深く排水管端部P1に覆いかぶさっていくとともに、第一接続口5がトラップ端部T1に近接していく。
その際、トラップ端部T1に近接した第一接続口5の接続代52は、図5の範囲a拡大図に示すように、その凹部53によってトラップ端部T1との接触、すなわち接続対象の端部との接触を回避するため、本管部2は、図6に示すように排水経路Dに沿う方向に回動させて分断箇所Lに円滑に差し入れることができる。より詳しく説明すると、本実施形態において、分断長L1は、本管部2の長手方向の長さ未満の長さであって、更に言えば、第一接続口5に凹部53が形成されていなければ、第二接続口6の接続代61を覆いかぶせつつ第二接続口6を支点にして、本管部2を排水経路Dに沿う方向に回動させると、第一接続口5の接続代52の周壁51がトラップ端部T1と接触してしまい本管部2を排水経路Dに沿うまで回動させることができず、本管部2を排水経路Dの分断箇所Lに円滑に差し入れることができない長さであるが、凹部53として凹んだ空間が、本管部2を回動させて接続代52をトラップ端部T1に近づけた際に凹部53が無い場合にトラップ端部T1の接触する筈だった部分を通過させることで接続代51とトラップ端部T1とが接触しなくなり、本管部2が排水経路Dと沿う方向まで回動できて本管部2を分断箇所Lに円滑に差し入れることが可能な長さである。
通気弁付継手1をその本管部2が排水経路Dに沿う方向に分断箇所Lに差し入れられたら、図6に示すように、本管部2を軸方向に沿って移動して接続代52をトラップ端部T1内に挿入し、止水パッキン8をトラップ端部T1の端面に押し付けるようにした状態で固定部材4とトラップ端部T1とを螺合させて、第一接続口5をトラップTに固定する。すると、図7に示すように、第一接続口5は、止水パッキン8がトラップ端部T1に密着するとともにストップリング7とで本管部2の軸方向に若干圧縮されて変形した状態でトラップTに接続される。続いて、第二接続口用固定部材Nを第二接続口6に螺合させることで第二接続口6を排水管Pに固定すると、通気弁付継手1の排水経路Dへの組込みが完了する。その際、第二接続口6の接続代61は、第一接続口5の接続代52のトラップ端部T1への挿入前に比べ、接続代52をトラップ端部T1への挿入した分だけ排水管端部P1へのかぶさりが浅くなるが、それでも通気弁付継手1の排水経路Dへの安定した組付けに充分な長さが覆いかぶさっている。
ここで、排水経路Dに組み込まれた通気弁付継手1の役割について説明する。
図7に示す状態は、排水経路Dの非排水時の状態、すなわち排水経路D内に負圧が発生していない状態である。通気管部31の先端に取り付けられた弁体収容体33内には、通気管部33の軸方向に摺動する弁体34が配置され、弁体収容体33と弁体34とそれぞれにもうけられた一対の磁石体35間に働く反発力によって通気部36を塞いでいる(すなわち、弁体34が閉じている)。このように、非排水時には、通気部36が弁体34によって塞がれているため、下流の排水管Pから臭気が逆流し通気窓37を介して外部に流れ出ることが無い。
一方で、排水時は、図8に示すように、弁体34が、一対の磁石体35間の反発力を上回る排水経路D内に発生した負圧の吸引力によって通気管部31の軸方向に沿って下流側に引き寄せられて通気部36が開放される(すなわち、弁体34が開かれる)。すると、図8に示した矢印のように、外気が通気窓37を介して通気部36、通気管部31を通って排水経路Dに流れ込むことで、排水経路D内に発生した負圧が解消されてゆき、弁体34は負圧が解消されれば一対の磁石体35間の反発力で図7の状態に戻り再び通気部36を閉塞する。なお、各図では省略したが、通気窓37には、虫やゴミの侵入を防ぐ細かい目の網が設置されており、通気時に虫やゴミも外気と共に吸入してしまい、例えばそれらの虫やゴミが弁体34と通気部36の間に挟まってしまうことでの閉塞不良を招かないようにしている。
続いて、第1実施形態の通気弁付継手1の作用効果について説明する。
(1)通気弁付継手1は、本管部2は、その両端に接続口(第一接続口5及び第二接続口6)がそれぞれ形成され、各接続口(第一接続口5及び第二接続口6)には、それぞれの接続対象(トラップT及び排水管P)の端部(トラップ端部T1及び排水管端部P1)に挿し込まれる接続代52と覆いかぶさる接続代61がそれぞれ形成されるとともに、各接続口(第一接続口5及び第二接続口6)の内、一方の接続口(第一接続口5)の接続代52には、周壁51の一部をその端面から本管部2の軸方向に凹むように切り欠くことで、凹部53が形成されて、この凹部52は、分断された両側が各接続口(第一接続口5及び第二接続口6)が接続される接続対象の端部(トラップ端部T1及び排水管端部P1)となった排水経路Dの分断箇所Lにおいて本管部2を他方の接続口(第二接続口6)の接続代61からその接続対象の端部(排水管端部P1)に覆いかぶせつつ排水経路Dに沿う方向に回動させる際に、本管部2を一方の接続口(第一接続口5)の接続代52とその接続対象の端部(トラップ端部T1)との接触を回避することで本管部2を分断箇所Lに排水経路Dに沿う方向に差し入れ可能に形成されている。従って、本管部2が円滑に分断箇所Lに差し入れられることによって、通気弁付継手1を排水経路Dに容易に組み込むことができる。
(2)通気弁付継手1は、本管部2は、その両端に接続口(第一接続口5及び第二接続口6)がそれぞれ形成され、各接続口(第一接続口5及び第二接続口6)には、それぞれの接続対象(トラップT及び排水管P)の端部(トラップ端部T1及び排水管端部P1)に挿し込まれる接続代52と覆いかぶさる接続代61がそれぞれ形成されるとともに、各接続口(第一接続口5及び第二接続口6)の内、一方の接続口(第一接続口5)の接続代52には、周壁51の一部をその端面から本管部2の軸方向に凹むように切り欠くことで、凹部53が形成されて、この凹部52は、分断された両側が各接続口(第一接続口5及び第二接続口6)が接続される接続対象の端部(トラップ端部T1及び排水管端部P1)となった排水経路Dの分断箇所Lにおいて本管部2を他方の接続口(第二接続口6)の接続代61からその接続対象の端部(排水管端部P1)に覆いかぶせつつ排水経路Dに沿う方向に回動させる際に、本管部2を一方の接続口(第一接続口5)の接続代52とその接続対象の端部(トラップ端部T1)との接触を回避することで本管部2を分断箇所Lに排水経路Dに沿う方向に差し入れ可能に形成されている。従って、分断長L1が、凹部53が形成されていなかった従来の通気弁付継手において差し入れ可能であった長さに比べて短い長さであっても本管部2を差し入れることが可能となることで、通気弁付継手1が、排水経路Dに、第一接続口5の接続代52がトラップ端部T1内に充分に挿入されるとともに第二接続口6の接続代61が排水管端部P1に充分に覆いかぶさった状態で組み付けられるため、通気弁付継手1の排水経路Dへの組込み状態が従来の通気弁付継手に比べ安定する。
(3)凹部53は、一方の接続口(第一接続口5)の周壁52において、通気路3が設けられた側から本管部2の軸を挟んだ反対の側に形成されている。従って、本管部2を排水経路Dに差し入れる際に、通気路3が接続対象(トラップTもしくは排水管P)に接触してしまう等の邪魔にならない
(4)通気路3は、本管部2に対して鋭角を成すように本管部2から分岐するとともに、凹部53は、本管部2の両端に形成された各接続口(第一接続口5及び第二接続口6)の内、通気路3の先端が配置された側に形成された接続口(第一接続口5)の接続代52に形成されている。従って、排水経路Dの下流側に配置される接続口(第二接続口6)を支点にして分断部Lに本管部2を差し入れることができるので、通気弁付継手1を特に鉛直方向に流れる排水経路Dに組み込むのに適している。
(5)本管部2は、一方の接続口(第一接続口5)の凹部53よりも軸方向中央側に止水パッキン8を備えている。従って、排水が凹部53を伝ってトラップ端部T1より下流の本管部2の外面に漏れ出ることを防止でき、確実に止水できる。
(6)通気路3には、排水経路D内で負圧が発生した場合のみ通気部36を開くように弁体34が配置されている。従って、非排水時には排水経路D内から外部への臭気漏れを防ぎ、排水時には通気部36を開放して外気を排水経路Dに流入させて負圧を解消して、トラップT内の封水が負圧によって排水されてしまうことを防ぐことができる。
(7)通気弁付継手1は、本管部2の軸方向に対し45°の角度で分岐した通気路3と、を備え、さらに、通気路3の軸方向、すなわち本管部2の軸方向に対して45°の方向に移動して開閉する弁体34を備えている。従って、鉛直方向への排水経路Dのみならず、本管部2を水平方向への排水管の分断箇所に差し入れて、通気路3が上方に向かうように排水経路に組み込めば、通気弁付継手1を水平方向への排水経路に組み込みんでも弁体34を正常に作動させることができる。
第1の実施形態は、次のように変更しても良い。
・第一接続口5のみに凹部53を形成したが、第二接続口6にも接続対象の端部(排水管端部P1)との接触をさける凹部を形成しても良い。あるいは、凹部53を第一接続口5には形成せず、第二接続口6のみに凹部を形成しても良い。そのように第二接続口6にのみ凹部を形成した場合は、本管部2を排水経路Dの分断箇所Lに第一接続口5の側から差し入れ、第一接続口5を支点にして本管部2を回動させるようにして排水経路Dに差し入れる必要がある。
・凹部53は図2(A)や図2(C)に現れるように、第一接続口5の端面を平面視で70°程の幅に亘って切り欠いた凹部であるが、もっと幅広に切り欠いたり幅狭に切り欠いたりしてもよい。極端に言えば、第一接続口5の端面を平面視で300°以上に亘って切り欠いて、凹部が第一接続口5の端面の多くの部分を占めてもよい。また、凹部53の本管部2の軸方向への凹みの深さも、より深かったり浅かったりしても良い。
・第一接続口5をその接続対象の端部(トラップ端部T1)に挿し込まれるようにして、かつ第二接続口6をその接続対象の端部(排水管端部P1)に覆いかぶさるように接続代52及び61をそれぞれ形成したが、第一接続口5の接続代を接続対象の端部に覆いかぶさるように形成してもよいし、第二接続口6の接続代を接続対象の端部に挿し込まれるように形成しても良い。また、両接続口の接続代共、接続対象の端部に挿し込まれる接続代に形成しても良いし、接続対象の端部に覆いかぶさる接続代に形成しても良い。
・通気路3は本管部2に対して45°の角度で形成する必要はなく、より鋭角に形成してもよい。但し、両者の角度を45°にしておけば、通気弁付継手を第1の実施形態のような鉛直方向の排水経路Dへの組み込みに限らず、水平方向への排水経路に組み込むこともできる。更に言えば、通気路を本管部に対して45°よりもより鈍角に形成しておくことで、水平方向の排水経路への組み込みに特化した通気弁付継手とすることもできる。
・通気弁継手1の各接続口5及び6の接続対象は、トラップTと排水管Pに限るものではない。特に上述したように、水平方向の排水経路に組み込む場合は、水平方向に配管された排水管の分断箇所に掛け渡るように各接続口5及び6が共に排水管に接続されることが考えられる。
・本管部2の両端は接続対象にどのような手段で接続しても良い。例えば、固定部材4や第二接続口用固定部材Nを用いず、接続対象に接着固定しても良い。同様に、弁体収容体33もどのような手段で通気管部31に接続しても良い、例えば収容体接続部32のねじ山を省略し弁体収容体33を通気管部31に接着固定しても良い。
・弁体34で通気部36を閉塞する手段は、磁石体35に限らずいかなる手段であっても良い。例えば、排水管路D内に発生する負圧に負けて縮むばね部材であったりしても良い。或いは、弁体収容体を、通気部が鉛直方向真下に向けて開放するように形成し、その上に弁体を載せて自重で通気部を閉塞し、弁体の自重を持ち上げる程の負圧発生時に弁体が持ち上げられて通気部が開放されるような構造としても良い。また、通気管部31の内部に弁体34を設けることができれば、弁体収容体33を省略して通気路3を形成しても良い。
・本管部2は両接続口5及び6に対して鉛直方向に延びるように形成しなくても良い。例えば、トラップ端部T1と排水管端部P1が、水平方向にずれて分断された箇所に組み込むために、斜め方向に延びで水平方向にずれた両接続口5及び6を結ぶような本管部であっても良い。
・第1の実施形態の通気弁付継手1は、排水経路Dの分断箇所Lに差し入れずに使ってもよい。例えば、第1の実施形態の通気弁付継手1を、第一接続口5をトラップTに接続した後に、蛇腹状の可とう管かならる排水管を用いて、この排水管を第二接続口6に接続することもできる。
1:通気弁付継手、11:継手本体、2:本管部、3:通気路、33、弁体収容体、34:弁体、5:第一接続口、51:接続代、52:周壁、53:凹部、6:第二接続口、8:止水パッキン、D:排水経路、P:排水管(接続対象)、T:トラップ(接続対象)、S:流し台、L:分断箇所

Claims (4)

  1. 排水が通る本管部と、当該本管部から分岐した通気路と、当該通気路に設けられて前記本管部への通気を制御する弁体と、を備え、前記本管部が建物の排水経路に組み込まれて当該排水経路への通気を行う通気弁付継手であって、
    前記本管部は、その両端に接続口がそれぞれ形成され、
    前記各接続口には、それぞれの接続対象の端部に挿し込まれる或いは覆いかぶさる接続代がそれぞれ形成されるとともに、
    前記各接続口の内、一方の接続口の前記接続代には、周壁の一部をその端面から前記本管部の軸方向に凹むように切り欠くことで、凹部が形成されて、
    当該凹部は、分断された両側が前記各接続口が接続される接続対象の端部となった前記排水経路の分断箇所において前記本管部を他方の前記接続口の前記接続代からその接続対象の端部に挿し込み或いは覆いかぶせつつ前記排水経路に沿う方向に回動させる際に、前記一方の接続口の接続代とその接続対象の端部との接触を回避することで前記本管部を前記分断箇所に前記排水経路に沿う方向に差し入れ可能に形成された通気弁付継手。
  2. 前記凹部は、前記一方の接続口の周壁において、前記通気路が設けられた側から前記本管部の軸を挟んだ反対の側に形成された請求項1に記載の通気弁付継手。
  3. 前記通気路は、前記本管部に対し鋭角を成すように当該本管部から分岐するとともに、前記凹部は、前記本管部の両端に形成された前記各接続口の内、前記通気路の先端が配置された側に形成された接続口の前記接続代に形成された請求項2に記載の通気弁付継手。
  4. 前記本管部は、前記凹部が形成された接続口の当該凹部よりも軸方向中央側に止水パッキンを備えている請求項1〜4のいずれか一項に記載の通気弁付継手。
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