JP6408755B2 - 船舶、船舶用の冷熱回収システム及び冷熱回収システムのモード切替方法 - Google Patents

船舶、船舶用の冷熱回収システム及び冷熱回収システムのモード切替方法 Download PDF

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本発明は、搭載される液化ガスから冷熱を回収する船舶、船舶用の冷熱回収システム及び冷熱回収システムのモード切替方法に関するものである。
従来、糧食庫内に配設された糧食保冷用冷凍機、空調用空気流路内に配設された空調用冷凍機を有する船舶が知られている(例えば、特許文献1参照)。この船舶では、各圧縮ユニットに設けられる各凝縮器において冷媒を凝縮させ、凝縮させた冷媒を膨張弁を介して膨張させることで、各冷凍機による冷却を行っている。
また、船舶ではないが、LNG(Liquefied Natural Gas)等の液化ガスを用いた設備であるLNGプラント設備を利用する空調装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この空調装置は、LNG気化器の入側に設けられ、LNGの冷熱を吸収する蓄熱槽と、蓄熱槽の冷熱を吸収した冷媒を空気冷却コイルへ供給する冷媒循環ラインとを備えている。空調装置では、LNG気化器に入ってくるLNGの冷熱を蓄熱槽に吸収し、蓄熱槽に吸収された冷熱を、冷媒循環ラインを循環する冷媒に吸収し、この冷媒を空気冷却コイルへ供給している。
実開平01−112369号公報 特開平09−133430号公報
ところで、液化ガスを溜める液化ガスタンクが搭載される船舶では、液化ガスタンクから液化ガスを利用するガス利用設備へ向けて、液化ガスが供給される。ガス利用設備としては、例えば、ガスエンジンがある。船舶は、航行時においてガスエンジンを作動させる一方で、停泊時においてガスエンジンを停止させることがある。このため、液化ガスを溜める液化ガスタンクが搭載される船舶では、液化ガスタンクからガスエンジンへの液化ガスの供給と供給停止とが適宜切り替えられる。このように、船舶では、液化ガスの供給が停止すると、液化ガスから冷熱を回収することが困難となるため、液化ガスの冷熱を利用した空調装置等の冷熱利用設備の運転が困難となる可能性がある。なお、特許文献2に記載のLNGプラント設備は、船舶ではなく、陸上に設けられていることから、LNGの供給と供給停止とが切り替えられることを考慮した構成とはなっていない。
そこで、本発明は、液化ガスの供給が停止された場合であっても、冷熱を利用した冷熱利用設備の運転を好適に行うことができる船舶、船舶用の冷熱回収システム及び冷熱回収システムのモード切替方法を提供することを課題とする。
本発明の船舶は、液化ガスを溜める液化ガスタンクと、前記液化ガスタンクに溜められた前記液化ガスをガス利用設備へ向けて供給するガス供給ラインと、前記ガス供給ラインの冷熱を回収する船舶用の冷熱回収システムと、前記冷熱回収システムで回収される冷熱を利用する冷熱利用設備と、を備える船舶であって、前記冷熱回収システムは、第1冷媒が流通し、前記ガス供給ラインとの間で熱交換が行われる第1冷媒ラインと、第2冷媒が流通し、前記第1冷媒ラインとの間で熱交換が行われると共に、前記第2冷媒の冷熱を利用する冷熱利用設備に接続される第2冷媒ラインと、前記第2冷媒ラインに接続され、前記第2冷媒の冷熱を蓄える蓄熱槽と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、液化ガスタンクからガス利用設備へ向けて供給される液化ガスの冷熱を利用して、冷熱利用設備を運転することができる。このとき、船舶の運転状態に応じて、蓄熱槽を適宜利用することにより、ガス供給ラインからの冷熱回収の可否に関わらず、冷熱を利用して冷熱利用設備を運転することができる。これにより、船舶の運転状態、つまり、船舶の航行状態または停泊状態に関わらず、冷熱を利用した冷熱利用設備の運転を好適に行うことができる。また、冷熱利用設備が接続される第2冷媒ラインは、第1冷媒ラインを介して、液化ガスが流通するガス供給ラインの冷熱を回収することができる。このため、ガス供給ラインと第2冷媒ラインとが直接的に熱交換することがないため、液化ガスの冷熱利用設備への漏出を抑制することができ、安全性を向上させることができる。なお、ガス利用設備としては、例えば、船舶に設けられるガスエンジンまたは陸上のガス施設から延びる船外のパイプライン等がある。また、冷熱利用設備としては、例えば、空調設備または冷凍庫等がある。
本発明の船舶用の冷熱回収システムは、液化ガスを溜める液化ガスタンクと、前記液化ガスタンクに溜められた前記液化ガスをガス利用設備へ向けて供給するガス供給ラインと、を備える船舶において、前記ガス供給ラインの冷熱を回収する船舶用の冷熱回収システムであって、第1冷媒が流通し、前記ガス供給ラインとの間で熱交換が行われる第1冷媒ラインと、第2冷媒が流通し、前記第1冷媒ラインとの間で熱交換が行われると共に、前記第2冷媒の冷熱を利用する冷熱利用設備に接続される第2冷媒ラインと、前記第2冷媒ラインに接続され、前記第2冷媒の冷熱を蓄える蓄熱槽と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、冷熱利用設備が接続される第2冷媒ラインは、第1冷媒ラインを介して、液化ガスが流通するガス供給ラインの冷熱を回収することができる。このため、ガス供給ラインと第2冷媒ラインとが直接的に熱交換することがないため、液化ガスの冷熱利用設備への漏出を抑制することができ、安全性を向上させることができる。
また、前記船舶の運転状態に応じて作動モードを切り替えることにより、前記第1冷媒及び前記第2冷媒の流通を制御する制御装置を、さらに備え、前記制御装置は、前記ガス供給ラインから冷熱を回収可能な前記船舶の運転状態である場合、前記第1冷媒を流通させて前記ガス供給ラインから冷熱を回収し、前記第2冷媒を流通させて前記第1冷媒ラインから冷熱を回収し、前記第2冷媒を前記冷熱利用設備に供給する第1作動モードに切り替え、前記ガス供給ラインから冷熱を回収不能な前記船舶の運転状態である場合、前記第2冷媒を流通させて前記蓄熱槽に蓄えられた冷熱を回収し、前記第2冷媒を前記冷熱利用設備に供給する第2作動モードに切り替えることが好ましい。
この構成によれば、制御装置は、船舶の運転状態に応じて作動モードを適宜切り替えることで、ガス供給ラインからの冷熱回収の可否に関わらず、冷熱を利用して冷熱利用設備を運転することができる。つまり、制御装置は、ガス供給ライン(液化ガス)からの冷熱回収が可能である場合、第1作動モードに切り替えることで、液化ガスから回収した冷熱を冷熱利用設備で利用することができる。一方で、制御装置は、ガス供給ライン(液化ガス)からの冷熱回収が不能である場合、第2作動モードに切り替えることで、蓄熱槽に蓄えた冷熱を冷熱利用設備で利用することができる。これにより、船舶の運転状態、つまり、船舶の航行状態または停泊状態に関わらず、冷熱利用設備で冷熱を利用することができ、冷熱を利用した冷熱利用設備の運転を好適に行うことができる。
また、前記第1作動モードは、前記第1冷媒ラインから冷熱を回収した前記第2冷媒を、前記冷熱利用設備及び前記蓄熱槽に供給する第1冷熱高回収作動モードと、前記第1冷媒ラインから冷熱を回収した前記第2冷媒を、前記冷熱利用設備に供給する一方で、前記蓄熱槽に供給しない第1冷熱低回収作動モードと、を含むことが好ましい。
この構成によれば、制御装置は、ガス供給ラインから回収可能な冷熱量が、冷熱利用設備で利用される冷熱量に比して多い場合、第1冷熱高回収作動モードにすることで、ガス供給ラインから回収した冷熱を冷熱利用設備で利用すると共に、蓄熱槽に蓄えることができる。一方で、制御装置は、ガス供給ラインから回収可能な冷熱量が、冷熱利用設備で利用される冷熱量とほぼ同じである場合、冷熱回収システムを第1冷熱低回収作動モードにすることで、ガス供給ラインから回収した冷熱を冷熱利用設備で利用することができる。これにより、制御装置は、ガス供給ラインから回収可能な冷熱量に応じて、作動モードを適宜切り替えることにより、冷熱利用設備の運転を好適に行いつつ、蓄熱槽で冷熱を回収することができる。なお、制御装置は、ガス供給ラインから回収可能な冷熱量が、冷熱利用設備で利用される冷熱量に比して少ない場合、ガス供給ラインから回収した冷熱を冷熱利用設備で利用すると共に、蓄熱槽の冷熱を冷熱利用設備で利用する作動モードを実行してもよい。
また、前記液化ガスタンクは、前記船舶の機関室の外側に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、機関室の外側に液化ガスタンクを設けることで、機関室の安全を確保することができる。
また、前記蓄熱槽は、海上コンテナによってパッケージ化されていることが好ましい。
この構成によれば、蓄熱槽を、海上コンテナとして取り扱うことができるため、蓄熱槽を容易に取り扱うことができる。
また、前記ガス供給ラインと前記第1冷媒ラインとの間で熱交換を行う第1熱交換器と、前記第1冷媒ラインと前記第2冷媒ラインとの間で熱交換を行う第2熱交換器と、をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、第1熱交換器を介して、ガス供給ラインと第1冷媒ラインとの熱交換を行うことができるため、液化ガスの冷熱を第1冷媒によって効率良く回収することができる。また、第2熱交換器を介して、第1冷媒ラインと第2冷媒ラインとの熱交換を行うことができるため、第1冷媒の冷熱を第2冷媒によって効率良く回収することができる。
また、前記第1冷媒ラインにおいて、前記第1熱交換器の流入側と前記第2熱交換器の流出側との間に設けられる加熱器を、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、加熱器は、第1冷媒ラインを加熱することができるため、第1熱交換器に流入する第1冷媒を加熱することができる。このため、加熱された第1冷媒とガス供給ラインとが熱交換されることから、加熱された第1冷媒は、ガス供給ラインを流通する液化ガスを加熱することができる。これにより、第1冷媒は、液化ガスを気化し易いものとすることができる。また、加熱器は、第1冷媒ラインを加熱することができるため、ガス供給ラインによる第1冷媒の過冷却を抑制することができる。これにより、加熱器は、第1冷媒の凍結による第1冷媒ラインの閉塞を抑制することができ、第1冷媒ラインにおける第1冷媒の流通を好適なものとすることができる。なお、加熱器としては、例えば、船舶で発生する蒸気または温水等の熱媒が流通する熱媒ラインを適用してもよい。
また、前記第1冷媒ラインに接続され、前記第1冷媒ラインに設けられる前記第2熱交換器を迂回する第1バイパス冷媒ラインを、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、第1冷媒を第1バイパス冷媒ラインに適宜流通させることで、第2熱交換器に流入する第1冷媒の流量を調整することができるため、第2冷媒によって回収される冷熱量を調整することができる。
また、前記第2冷媒ラインに接続され、前記2冷媒ラインに設けられる前記冷熱利用設備を迂回する第2バイパス冷媒ラインを、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、第2冷媒を第2バイパス冷媒ラインに適宜流通させることで、冷熱利用設備に流入する第2冷媒の流量を調整することができるため、冷熱利用設備によって利用される冷熱量を調整することができる。
本発明の冷熱回収システムのモード切替方法は、液化ガスを溜める液化ガスタンクと、前記液化ガスタンクに溜められた前記液化ガスをガス利用設備へ向けて供給するガス供給ラインと、前記液化ガスの冷熱を回収する冷熱回収システムと、前記冷熱回収システムで回収される冷熱を利用する冷熱利用設備とを備える船舶の運転状態に応じて、前記冷熱回収システムの作動モードを切り替える冷熱回収システムのモード切替方法であって、前記冷熱回収システムは、前記液化ガスから回収した冷熱を蓄える蓄熱槽を有し、前記ガス供給ラインから冷熱を回収可能な前記船舶の運転状態である場合、前記ガス供給ラインから冷熱を回収し、回収した冷熱を前記冷熱利用設備で利用可能に前記冷熱回収システムを作動させる第1作動モードに切り替え、前記ガス供給ラインから冷熱を回収不能な前記船舶の運転状態である場合、前記蓄熱槽に蓄えられた冷熱を前記冷熱利用設備で利用可能に前記冷熱回収システムを作動させる第2作動モードに切り替えることを特徴とする。
この構成によれば、船舶の運転状態に応じて、冷熱回収システムの作動モードを適宜切り替えることで、ガス供給ラインからの冷熱回収の可否に関わらず、冷熱を利用して冷熱利用設備を運転することができる。つまり、ガス供給ライン(液化ガス)からの冷熱回収が可能である場合には、冷熱回収システムを第1作動モードにすることで、液化ガスから回収した冷熱を冷熱利用設備で利用することができる。一方で、ガス供給ライン(液化ガス)からの冷熱回収が不能である場合には、冷熱回収システムを第2作動モードにすることで、蓄熱槽に蓄えた冷熱を冷熱利用設備で利用することができる。これにより、船舶の運転状態、つまり、船舶の航行状態または停泊状態に関わらず、冷熱利用設備で冷熱を利用することができ、冷熱を利用した冷熱利用設備の運転を好適に行うことができる。
また、前記第1作動モードは、前記冷熱回収システムで回収した冷熱を、前記冷熱利用設備で利用すると共に、前記蓄熱槽に蓄える第1冷熱高回収作動モードと、前記冷熱回収システムで回収した冷熱を、前記冷熱利用設備で利用する一方で、前記蓄熱槽に蓄えない第1冷熱低回収作動モードと、を含むことが好ましい。
この構成によれば、ガス供給ラインから回収可能な冷熱量が、冷熱利用設備で利用される冷熱量に比して多い場合、冷熱回収システムを第1冷熱高回収作動モードにすることで、ガス供給ラインから回収した冷熱を冷熱利用設備で利用すると共に、蓄熱槽に蓄えることができる。一方で、ガス供給ラインから回収可能な冷熱量が、冷熱利用設備で利用される冷熱量とほぼ同じである場合、冷熱回収システムを第1冷熱低回収作動モードにすることで、ガス供給ラインから回収した冷熱を冷熱利用設備で利用することができる。これにより、ガス供給ラインから回収可能な冷熱量に応じて、冷熱回収システムの作動モードを適宜切り替えることにより、冷熱利用設備の運転を好適に行いつつ、蓄熱槽で冷熱を回収することができる。なお、ガス供給ラインから回収可能な冷熱量が、冷熱利用設備で利用される冷熱量に比して少ない場合、ガス供給ラインから回収した冷熱を冷熱利用設備で利用すると共に、蓄熱槽の冷熱を冷熱利用設備で利用する作動モードを用意してもよい。
図1は、船舶用の冷熱回収システムを搭載した船舶の模式図である。 図2は、本実施例に係る船舶用の冷熱回収システムの概略構成図である。 図3は、本実施例に係る船舶用の冷熱回収システムにおける作動モードの一例を示す説明図である。 図4は、本実施例に係る船舶用の冷熱回収システムにおける作動モードの一例を示す説明図である。 図5は、本実施例に係る船舶用の冷熱回収システムにおける作動モードの一例を示す説明図である。 図6は、本実施例に係る船舶用の冷熱回収システムにおける作動モードの一例を示す説明図である。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、船舶用の冷熱回収システムを搭載した船舶の模式図であり、図2は、本実施例に係る船舶用の冷熱回収システムの概略構成図である。図1及び図2に示すように、冷熱回収システム10は、船舶1に設けられる液化ガスタンク3に溜められた極低温の液化ガスの冷熱を回収するシステムとなっている。なお、液化ガスとしては、例えば、LNGまたはLPG(Liquefied Petroleum Gas)が用いられる。
船舶1は、ガス利用設備としてのガスエンジン5と、液化ガスを溜める液化ガスタンク3と、冷熱回収システム10と、冷熱利用設備としての空調装置8とを備えている。また、船舶1は、主機であるガスエンジン5が配設される機関室6と、船舶1に搭乗する搭乗者が居住する居住区7とを備えている。なお、船舶1は、いずれの船舶に適用してもよく、例えば、LNGタンカーまたはコンテナ船等に適用してもよい。
ガスエンジン5は、液化ガスを気化させた気化ガスを燃料として用いており、気化ガスを燃焼させることで駆動力を発生させている。なお、本実施例では、ガス利用設備としてガスエンジン5に適用して説明するが、ガス利用設備は、ガスエンジン5に限定されない。ガス利用設備としては、例えば、陸上に設けられたガス施設から船舶1まで延びる船外のパイプライン等を適用してもよい。
液化ガスタンク3は、液化ガスとしてのLNGまたはLPGを溜める容器となっており、液化ガスを極低温の状態で保持している。液化ガスタンク3には、ガスエンジン5へ向けて液化ガスを供給するガス供給ラインL1が接続されている。つまり、ガス供給ラインL1は、その流入側が、液化ガスタンク3に接続され、その流出側が、ガスエンジン5に接続されている。そして、液化ガスは、液化ガスタンク3からガス供給ラインL1を流通し、ガス供給ラインL1を流通する過程で気化される。この後、気化ガスは、ガス供給ラインL1からガスエンジン5に供給される。
ガス供給ラインL1には、ガス供給ポンプ12と、冷熱回収システム10の冷熱利用熱交換器21と、主熱交換器31とが介設されている。ガス供給ポンプ12は、ガス供給ラインL1において、液化ガスタンク3内の液化ガスを、ガスエンジン5へ向けて圧送している。詳細は後述するが、冷熱利用熱交換器21は、ガス供給ラインL1を流通する液化ガスの冷熱を回収するために用いられる。また、詳細は後述するが、主熱交換器31は、ガスエンジン5へ流入する液化ガスを気化させるために、ガス供給ラインL1を加熱するために用いられており、加熱器として機能している。
ガスエンジン5が配設される機関室6は、複数の階層から構成され、各階層を昇降装置9により接続している。また、船舶1は、機関室6及び居住区7の外側に設けられ、ガスエンジン5からの排ガスを排出する煙突4を有している。そして、冷熱回収システム10は、機関室6及び居住区7以外の区画に亘って設けられている。つまり、冷熱回収システム10は、冷熱回収システム10を構成する各種機器が、船舶1の船種または型式等に応じて適宜配置される。なお、液化ガスタンク3及び冷熱回収システム10の配置の例示についての説明は後述する。
次に、図2を参照し、冷熱回収システム10について説明する。この冷熱回収システム10は、空調装置8で利用する冷熱を、ガス供給ラインL1から回収している。なお、本実施例では、冷熱利用設備として、居住区7の環境温度を調整する空調装置8を適用したが、この構成に限定されない。冷熱利用設備としては、例えば、船舶1に設けられる冷凍庫、またはマリンガスオイル(MGO:Marine Gas Oil)を運搬するタンカーに設けられるMGOを冷却するためのMGOクーラ等を適用してもよい。
図2に示すように、冷熱回収システム10は、中間冷媒ライン(第1冷媒ライン)L2と、空調冷媒ライン(第2冷媒ライン)L3と、冷熱利用熱交換器(第1熱交換器)21と、空調用熱交換器(第2熱交換器)22と、加熱用熱交換器(加熱器)23と、蓄熱槽24とを有している。また、冷熱回収システム10は、その作動を制御する制御装置25を有している。
中間冷媒ラインL2は、冷熱利用熱交換器21を介して、ガス供給ラインL1との間で熱交換を行うことで、ガス供給ラインL1の冷熱を回収している。中間冷媒ラインL2は、中間冷媒(第1冷媒)が流通しており、中間冷媒を循環させる閉流路の循環ラインとなっている。中間冷媒としては、例えば、エチレングリコール等の不凍液が用いられている。この中間冷媒ラインL2には、冷熱利用熱交換器21と、空調用熱交換器22と、加熱用熱交換器23と、中間冷媒ポンプ26とが介設されている。このとき、加熱用熱交換器23は、冷熱利用熱交換器21の流入側と空調用熱交換器22の流出側との間の中間冷媒ラインL2に設けられている。中間冷媒ポンプ26は、空調用熱交換器22の流出側と加熱用熱交換器23の流入側との間の中間冷媒ラインL2に設けられており、中間冷媒ラインL2において中間冷媒を循環させている。
この中間冷媒ラインL2には、中間バイパス冷媒ライン(第1バイパス冷媒ライン)L4が接続されている。中間バイパス冷媒ラインL4は、その流入側が、冷熱利用熱交換器21の流出側と空調用熱交換器22の流入側との間の中間冷媒ラインL2に接続され、その流出側が、空調用熱交換器22の流出側と中間冷媒ポンプ26との間の中間冷媒ラインL2に接続されている。そして、中間バイパス冷媒ラインL4の流入側の接続部と冷熱利用熱交換器21の流入側との間の中間冷媒ラインL2には、流量調整弁B1が設けられ、また、中間バイパス冷媒ラインL4には、流量調整弁B2が設けられている。
流量調整弁B1及び流量調整弁B2は、制御装置25に接続されており、制御装置25によって開度が制御されることで、中間冷媒ラインL2及び中間バイパス冷媒ラインL4における中間冷媒の流量が調整される。ここで、制御装置25は、流量調整弁B1及び流量調整弁B2を制御することで、空調用熱交換器22に受け渡す冷熱量を調整している。つまり、制御装置25は、空調用熱交換器22に受け渡す冷熱量を多くする場合、流量調整弁B1の開度を大きくし、流量調整弁B2の開度を小さくする。一方で、制御装置25は、空調用熱交換器22に受け渡す冷熱量を少なくする場合、流量調整弁B1の開度を小さくし、流量調整弁B2の開度を大きくする。
冷熱利用熱交換器21は、その内部に、ガス供給ラインL1の一部と、中間冷媒ラインL2の一部とが設けられており、ガス供給ラインL1と中間冷媒ラインL2との間で熱交換、つまり、液化ガスと中間冷媒との間で熱交換が行われている。このため、ガス供給ラインL1は、その冷熱が、中間冷媒ラインL2によって回収されることで、ガス供給ラインL1の液化ガスが温められる一方で、中間冷媒ラインL2の中間冷媒が冷却される。
空調冷媒ラインL3は、空調用熱交換器22を介して、中間冷媒ラインL2との間で熱交換を行うことで、中間冷媒ラインL2の冷熱を回収している。空調冷媒ラインL3は、空調用冷媒(第2冷媒)が流通しており、空調用冷媒を循環させる閉流路の循環ラインとなっている。空調用冷媒としては、例えば、中間冷媒と同様に、エチレングリコール等の不凍液が用いられている。この空調冷媒ラインL3には、空調用熱交換器22と、空調装置8と、空調用冷媒ポンプ27とが介設されている。空調用冷媒ポンプ27は、空調用熱交換器22の流入側と空調装置の流出側との間の空調冷媒ラインL3に設けられており、空調冷媒ラインL3において空調冷媒を循環させている。
この空調冷媒ラインL3には、蓄熱冷媒ラインL5が接続されており、蓄熱冷媒ラインL5に蓄熱槽24が介設されている。蓄熱冷媒ラインL5は、その流入側が、空調用熱交換器22の流出側に接続され、その流出側が、空調装置8の流入側に接続されている。
蓄熱槽24は、その内部に、蓄熱冷媒ラインL5の一部と、蓄熱材とが設けられている。蓄熱槽24は、蓄熱冷媒ラインL5を流通する空調用冷媒の冷熱を蓄熱材に蓄えたり、蓄熱材に蓄えた冷熱を空調用冷媒によって回収されたりする。なお、この蓄熱槽24は、海上コンテナを容器として用いることで、コンテナ化を図ってもよい。
蓄熱冷媒ラインL5の流入側の接続部と蓄熱冷媒ラインL5の流出側の接続部との間の空調冷媒ラインL3には、流量調整弁B3が設けられている。また、蓄熱冷媒ラインL5の流入側の接続部と蓄熱槽24との間の蓄熱冷媒ラインL5には、流量調整弁B4が設けられている。
流量調整弁B3及び流量調整弁B4は、制御装置25に接続されており、制御装置25によって開度が制御されることで、空調冷媒ラインL3及び蓄熱冷媒ラインL5における空調用冷媒の流量が調整される。ここで、制御装置25は、流量調整弁B3及び流量調整弁B4を制御することで、蓄熱槽24の使用を切り替えている。つまり、制御装置25は、蓄熱槽24を使用する場合、すなわち、蓄熱槽24に冷熱を蓄熱する場合または蓄熱槽24から冷熱を回収する場合、流量調整弁B3を閉弁し、流量調整弁B4を開弁する。一方で、制御装置25は、蓄熱槽24を使用しない場合、流量調整弁B3を開弁し、流量調整弁B4を閉弁する。なお、流量調整弁B3及び流量調整弁B4は、制御装置25により制御可能な開閉弁であってもよい。
また、空調冷媒ラインL3には、空調バイパス冷媒ライン(第2バイパス冷媒ライン)L6が接続されている。空調バイパス冷媒ラインL6は、その流入側が、蓄熱冷媒ラインL5の流出側の接続部と空調装置8の流入側との間の空調冷媒ラインL3に接続され、その流出側が、空調装置8の流出側と空調用冷媒ポンプ27との間の空調冷媒ラインL3に接続されている。そして、空調バイパス冷媒ラインL6の流入側の接続部と空調装置8の流入側との間の空調冷媒ラインL3には、流量調整弁B5が設けられ、また、空調バイパス冷媒ラインL6には、流量調整弁B6が設けられている。
流量調整弁B5及び流量調整弁B6は、制御装置25に接続されており、制御装置25によって開度が制御されることで、空調冷媒ラインL3及び空調バイパス冷媒ラインL6における空調用冷媒の流量が調整される。ここで、制御装置25は、流量調整弁B5及び流量調整弁B6を制御することで、空調装置8で使用する冷熱量を調整している。つまり、制御装置25は、空調装置8で使用する冷熱量が多い場合、流量調整弁B5の開度を大きくし、流量調整弁B6の開度を小さくする。一方で、制御装置25は、空調装置8で使用する冷熱量が少ない場合、流量調整弁B5の開度を小さくし、流量調整弁B6の開度を大きくする。
空調用熱交換器22は、その内部に、中間冷媒ラインL2の一部と、空調冷媒ラインL3の一部とが設けられており、中間冷媒ラインL2と空調冷媒ラインL3との間で熱交換、つまり、中間冷媒と空調用冷媒との間で熱交換が行われている。このため、中間冷媒ラインL2は、その冷熱が、空調冷媒ラインL3によって回収されることで、中間冷媒ラインL2の中間冷媒が温められる一方で、空調冷媒ラインL3の空調用冷媒が冷却される。
加熱用熱交換器23は、その内部に、中間冷媒ラインL2の一部と、熱媒ラインL7の一部とが設けられており、熱媒ラインL7により中間冷媒ラインL2が加熱されている。ここで、熱媒ラインL7について説明する。
熱媒ラインL7は、加熱用熱交換器23を介して、中間冷媒ラインL2との間で熱交換を行うことで、中間冷媒ラインL2を流通する中間冷媒を加熱している。また、熱媒ラインL7は、主熱交換器31を介して、ガス供給ラインL1との間で熱交換を行うことで、ガス供給ラインL1を流通する液化ガスを加熱している。熱媒ラインL7は、船舶1において発生する蒸気または温水等の熱媒が流通している。この熱媒ラインL7には、熱媒の流れ方向における上流側から順に、主熱交換器31と、加熱用熱交換器23とが介設されている。
この熱媒ラインL7には、第1バイパス熱媒ラインL8が接続されている。第1バイパス熱媒ラインL8は、その流入側が、主熱交換器31の流入側の熱媒ラインL7に接続され、その流出側が、主熱交換器31の流出側の熱媒ラインL7に接続されている。そして、第1バイパス熱媒ラインL8の流入側の接続部と主熱交換器31の流入側との間の熱媒ラインL7には、流量調整弁B7が設けられ、また、第1バイパス熱媒ラインL8には、流量調整弁B8が設けられている。
流量調整弁B7及び流量調整弁B8は、制御装置25に接続されており、制御装置25によって開度が制御されることで、熱媒ラインL7及び第1バイパス熱媒ラインL8における熱媒の流量が調整される。ここで、制御装置25は、流量調整弁B7及び流量調整弁B8を制御することで、主熱交換器31で使用する熱量を調整している。つまり、制御装置25は、主熱交換器31で使用する熱量が多い場合、流量調整弁B7の開度を大きくし、流量調整弁B8の開度を小さくする。一方で、制御装置25は、主熱交換器31で使用する熱量が少ない場合、流量調整弁B7の開度を小さくし、流量調整弁B8の開度を大きくする。
また、熱媒ラインL7には、第2バイパス熱媒ラインL9が接続されている。第2バイパス熱媒ラインL9は、その流入側が、第1バイパス熱媒ラインL8の流出側の接続部と加熱用熱交換器23の流入側との間の熱媒ラインL7に接続され、その流出側が、加熱用熱交換器23の流出側の熱媒ラインL7に接続されている。そして、第2バイパス熱媒ラインL9の流入側の接続部と加熱用熱交換器23の流入側との間の熱媒ラインL7には、流量調整弁B9が設けられ、また、第2バイパス熱媒ラインL9には、流量調整弁B10が設けられている。
流量調整弁B9及び流量調整弁B10は、制御装置25に接続されており、制御装置25によって開度が制御されることで、熱媒ラインL7及び第2バイパス熱媒ラインL9における熱媒の流量が調整される。ここで、制御装置25は、流量調整弁B9及び流量調整弁B10を制御することで、加熱用熱交換器23の使用を切り替えている。つまり、制御装置25は、加熱用熱交換器23を使用する場合、流量調整弁B9を開弁し、流量調整弁B10を閉弁する。一方で、制御装置25は、加熱用熱交換器23を使用しない場合、流量調整弁B9を閉弁し、流量調整弁B10を開弁する。なお、流量調整弁B9及び流量調整弁B10は、制御装置25により制御可能な開閉弁であってもよい。
上記したように、加熱用熱交換器23は、その内部に、中間冷媒ラインL2の一部と、熱媒ラインL7の一部とが設けられており、中間冷媒ラインL2と熱媒ラインL7との間で熱交換、つまり、中間冷媒と熱媒との間で熱交換が行われる。このため、中間冷媒ラインL2は、熱媒ラインL7に加熱されることで、中間冷媒ラインL2を流通する中間冷媒が加熱される。これにより、加熱用熱交換器23は、中間冷媒ラインL2における中間冷媒の過冷却による凍結を抑制する。また、加熱用熱交換器23により加熱された中間冷媒は、冷熱利用熱交換器21に流入する。このため、冷熱利用熱交換器21における熱交換時において、加熱された中間冷媒は、液化ガスを温め、液化ガスの気化を促進させる。
主熱交換器31は、その内部に、ガス供給ラインL1の一部と、熱媒ラインL7の一部とが設けられており、ガス供給ラインL1と熱媒ラインL7との間で熱交換、つまり、液化ガスと熱媒との間で熱交換が行われる。このため、ガス供給ラインL1は、熱媒ラインL7に加熱されることで、ガス供給ラインL1を流通する液化ガスが加熱される。これにより、主熱交換器31は、ガス供給ラインL1を流通する液化ガスを気化させる。なお、液化ガスに与える熱量は、主熱交換器31のほうが、冷熱利用熱交換器21に比して多くなっている。
ここで、図2に示す一点鎖線で囲まれた部位が冷熱回収システム10を構築する設備となる。このような冷熱回収システム10で回収された冷熱は、空調冷媒ラインL3により空調装置8へ供給される。続いて、空調装置8について説明する。
図1及び図2に示すように、空調装置8は、居住区7の室内環境が所定の温度となるように冷暖房を行っている。空調装置8は、空気が流通する空調ダクト36と、空調ダクト36内に設けられるファン35とを有している。空調ダクト36の内部には、空調冷媒ラインL3の一部と、加熱ラインL10の一部とが設けられている。空調装置8は、冷房時において空調冷媒ラインL3の冷熱を利用する一方で、暖房時において加熱ラインL10の熱を利用する。加熱ラインL10には、船舶1で発生した蒸気または温水等の熱媒が流通する。空調装置8は、空調冷媒ラインL3の冷熱量及び加熱ラインL10の熱量に応じて、ファン35による風量を適宜制御している。なお、空調装置8は、居住区7の個別の室内に設けられ、個別の室内を調温する個別空調装置であってもよいし、調温した空気を、空調ダクト36を介して居住区7の個別の室内に供給する統括空調装置であってもよい。
制御装置25は、船舶1の運転状態に応じて、冷熱回収システム10を制御している。具体的に、制御装置25は、船舶1の運転状態に対応する所定の条件を満たすと、接続されている流量調整弁B1〜B10の開度を適宜制御し、中間冷媒及び空調用冷媒の流通を調整することで、冷熱回収システム10の作動を制御する。この制御装置25は、船舶1の運転状態に応じて、予め設定された複数の作動モードを適宜切り替えることにより、冷熱回収システム10の作動を切り替えている。ここで、図3から図6を参照し、冷熱回収システム10の作動モードを切り替える冷熱回収システム10のモード切替方法について説明する。
図3から図6は、本実施例に係る船舶用の冷熱回収システムにおける作動モードの一例を示す説明図である。複数の作動モードとしては、ガス供給ラインL1を流通する液化ガスから回収される冷熱を空調装置8で利用するガス冷熱作動モード(第1作動モード)と、蓄熱槽24から回収される冷熱を空調装置8で利用する蓄熱作動モード(第2作動モード)とがある。ガス冷熱作動モード及び蓄熱作動モードは、空調装置8の冷房時において設定される作動モードである。また、複数の作動モードとしては、冷熱回収システム10の作動を停止する作動停止モードがある。作動停止モードは、空調装置8の暖房時において設定される作動モードである。
また、ガス冷熱作動モードとしては、ガス冷熱高回収作動モード(第1冷熱高回収作動モード)と、ガス冷熱低回収作動モード(第1冷熱低回収作動モード)とがある。ガス冷熱高回収作動モードは、液化ガスから回収した冷熱を、空調装置8で利用すると共に、蓄熱槽24に蓄える作動モードである。ガス冷熱低回収作動モードは、液化ガスから回収した冷熱を、空調装置8で利用する一方で、蓄熱槽24に蓄えない作動モードである。
以下、図3から図6を参照して、図3に示すガス冷熱高回収作動モード、図4に示すガス冷熱低回収作動モード、図5に示す蓄熱作動モード、及び図6に示す作動停止モードについてそれぞれ説明する。
図3に示すように、ガス冷熱高回収作動モードは、例えば、ガス供給ラインL1から回収可能な冷熱量が、空調装置8で利用される冷熱量に比して多い場合に切り替えられる。ガス冷熱高回収作動モードを作動させる船舶1の運転状態としては、例えば、船舶1においてガスエンジン5を高負荷で駆動させる場合、つまり船舶1が航行状態の場合である。この場合、液化ガスは、ガス供給ポンプ12によって、液化ガスタンク3からガスエンジン5へ向けて多量に供給されることから、ガス供給ラインL1から回収可能な冷熱量は多くなる。
制御装置25は、ガス冷熱高回収作動モードを実行すると、流量調整弁B3及び流量調整弁B10を閉弁する一方で、流量調整弁B4及び流量調整弁B9を開弁する。また、制御装置25は、流量調整弁B1及び流量調整弁B2を適宜制御して、空調用熱交換器22で回収される冷熱量を調整する。さらに、制御装置25は、流量調整弁B5及び流量調整弁B6を適宜制御して、空調装置8で使用される冷熱量を調整する。そして、制御装置25は、流量調整弁B7及び流量調整弁B8を適宜制御して、主熱交換器31で使用される熱量を調整する。また、制御装置25は、中間冷媒ポンプ26及び空調用冷媒ポンプ27を作動させる。
制御装置25がガス冷熱高回収作動モードを実行すると、ガス供給ラインL1を流通する液化ガスの冷熱は、冷熱利用熱交換器21を介して、中間冷媒ラインL2の中間冷媒に回収される。中間冷媒ラインL2を流通する中間冷媒の冷熱は、空調用熱交換器22を介して、空調冷媒ラインL3の空調用冷媒に回収される。空調冷媒ラインL3を流通する空調用冷媒は、蓄熱槽24を流通した後、空調装置8を流通する。このため、空調用冷媒の冷熱は、蓄熱槽24に蓄えられ、また、空調装置8で利用される。
図4に示すように、ガス冷熱低回収作動モードは、例えば、ガス供給ラインL1から回収可能な冷熱量が、空調装置8で利用される冷熱量とほぼ同じである場合に切り替えられる。ガス冷熱低回収作動モードを作動させる船舶1の運転状態としては、例えば、船舶1においてガスエンジン5を低負荷で駆動させる場合、つまり船舶1が湾内において低速で航行する状態の場合である。この場合、液化ガスは、ガス供給ポンプ12によって、液化ガスタンク3からガスエンジン5へ向けて少量だけ供給されることから、ガス供給ラインL1から回収可能な冷熱量は少なくなる。
制御装置25は、ガス冷熱低回収作動モードを実行すると、流量調整弁B4及び流量調整弁B10を閉弁する一方で、流量調整弁B3及び流量調整弁B9を開弁する。なお、流量調整弁B1、流量調整弁B2、流量調整弁B5、流量調整弁B6、流量調整弁B7及び流量調整弁B8については、ガス冷熱高回収作動モードと同様であるため、説明を省略する。また、制御装置25は、中間冷媒ポンプ26及び空調用冷媒ポンプ27を作動させる。
制御装置25がガス冷熱低回収作動モードを実行すると、ガス供給ラインL1を流通する液化ガスの冷熱は、冷熱利用熱交換器21を介して、中間冷媒ラインL2の中間冷媒に回収される。中間冷媒ラインL2を流通する中間冷媒の冷熱は、空調用熱交換器22を介して、空調冷媒ラインL3の空調用冷媒に回収される。空調冷媒ラインL3を流通する空調用冷媒は、蓄熱槽24を流通せずに、空調装置8を流通する。このため、空調用冷媒の冷熱は、空調装置8でのみ利用される。
図5に示すように、蓄熱作動モードは、例えば、ガス供給ラインL1から冷熱を回収できない場合に切り替えられる。蓄熱作動モードを作動させる船舶1の運転状態としては、例えば、船舶1においてガスエンジン5を停止する場合、つまり船舶1が停泊状態の場合である。この場合、液化ガスは、ガス供給ポンプ12の作動が停止するため、液化ガスタンク3からガスエンジン5への供給が停止される。
制御装置25は、蓄熱作動モードを実行すると、流量調整弁B4を開弁する一方で、流量調整弁B3を閉弁する。また、制御装置25は、中間冷媒ポンプ26の作動を停止させる一方で、空調用冷媒ポンプ27を作動させる。
制御装置25が蓄熱作動モードを実行すると、空調冷媒ラインL3を流通する空調用冷媒は、蓄熱槽24を流通した後、空調装置8を流通する。このため、蓄熱槽24の冷熱は、空調用冷媒により回収される。この後、空調用冷媒により回収された冷熱は、空調装置8で利用される。
図6に示すように、作動停止モードは、空調装置8において冷房を使用しない場合、つまり、空調装置8において暖房を使用する場合に切り替えられる。なお、液化ガスは、船舶1の運転状態に応じて、液化ガスタンク3からガスエンジン5へ適宜供給される。
制御装置25は、作動停止モードを実行すると、流量調整弁B9を閉弁する一方で、流量調整弁B10を開弁する。また、制御装置25は、中間冷媒ポンプ26及び空調用冷媒ポンプ27の作動を停止させる。このため、液化ガスの冷熱は回収されず、また、加熱ラインL10には熱媒が流通する。
なお、複数の作動モードは、上記した作動モードに限らず、他の作動モードを用意してもよい。例えば、ガス供給ラインL1から回収可能な冷熱量が、空調装置8で利用される冷熱量に比して少ない場合、ガス供給ラインL1から回収した冷熱を空調装置8で利用すると共に、蓄熱槽24の冷熱を空調装置8で利用する作動モードを用意してもよい。
次に、再び、図1を参照して、上記のように構成された液化ガスタンク3及び冷熱回収システム10の配置の一例について説明する。液化ガスタンク3及び冷熱回収システム10は、船舶1の暴露面上において、居住区7の前方に区画される設置領域に設けられる。このため、液化ガスタンク3及び冷熱回収システム10は、機関室6の外側に設けられることになる。この設置領域は、液化ガスタンク3及び冷熱回収システム10に異常が生じた場合であっても、船舶1の航行に影響を与え難い領域となっており、例えば、非防爆領域となっている。
また、冷熱回収システム10の冷熱利用熱交換器21及び空調用熱交換器22と、主熱交換器31とは、船舶1の暴露面上に設けられるガス化室41の内部に設けられている。なお、図1では、空調用熱交換器22と主熱交換器31とを重ねて図示している。また、空調装置8が個別空調装置である場合、冷熱回収システム10から居住区7の各居室までのラインは、空調冷媒ラインL3となり、空調装置8が統括空調装置である場合、冷熱回収システム10から居住区7の各居室までのラインは、空調ダクト36となる。
以上のように、本実施例の構成によれば、制御装置25は、船舶1の運転状態に応じて、冷熱回収システム10の作動モードを適宜切り替えることができる。このため、ガス供給ラインL1からの冷熱の回収の可否に関わらず、冷熱を利用して空調装置8を運転することができる。これにより、船舶1の運転状態、つまり、船舶1の航行状態または停泊状態に関わらず、空調装置8で冷熱を利用することができ、冷熱を利用した空調装置8の運転を好適に行うことができる。
また、本実施例の構成によれば、複数の作動モードとして、ガス冷熱高回収作動モード及びガス冷熱低回収作動モードを用意することで、ガス供給ラインL1から回収可能な冷熱量と空調装置8で使用される冷熱量とに応じて、冷熱回収システム10を適切に作動させることができる。
また、本実施例の構成によれば、空調装置8が接続される空調冷媒ラインL3は、中間冷媒ラインL2を介して、液化ガスが流通するガス供給ラインL1の冷熱を回収することができる。このため、ガス供給ラインL1と空調冷媒ラインL3とが直接的に熱交換することがないため、液化ガスの空調装置8への漏出を抑制することができ、安全性を向上させることができる。
また、本実施例の構成によれば、機関室6の外側に液化ガスタンク3を設けることで、機関室6の安全を確保することができる。
また、本実施例の構成によれば、海上コンテナを容器として蓄熱槽24を構成することで、蓄熱槽24を海上コンテナとして取り扱うことができるため、蓄熱槽24を容易に取り扱うことができる。
また、本実施例の構成によれば、冷熱利用熱交換器21を介して、ガス供給ラインL1と中間冷媒ラインL2との熱交換を行うことができるため、液化ガスの冷熱を中間冷媒によって効率良く回収することができる。また、空調用熱交換器22を介して、中間冷媒ラインL2と空調冷媒ラインL3との熱交換を行うことができるため、中間冷媒の冷熱を空調用冷媒によって効率良く回収することができる。
また、本実施例の構成によれば、加熱用熱交換器23により、中間冷媒ラインL2を加熱することができるため、冷熱利用熱交換器21に流入する中間冷媒を加熱することができる。このため、中間冷媒は、ガス供給ラインL1を流通する液化ガスを加熱することができることから、液化ガスの気化を促進することができる。また、加熱用熱交換器23により、中間冷媒が加熱されることで、中間冷媒の過冷却を抑制することができ、中間冷媒ラインL2における中間冷媒の流通を好適なものにすることができる。
また、本実施例の構成によれば、中間冷媒を中間バイパス冷媒ラインL4に適宜流通させることで、空調用熱交換器22に流入する中間冷媒の流量を調整することができるため、空調用熱交換器22により回収される冷熱量を調整することができる。
また、本実施例の構成によれば、空調用冷媒を空調バイパス冷媒ラインL6に適宜流通させることで、空調装置8に流入する空調用冷媒の流量を調整することができるため、空調装置8で利用される冷熱量を調整することができる。
1 船舶
3 液化ガスタンク
4 煙突
5 ガスエンジン
6 機関室
7 居住区
8 空調装置
9 昇降装置
10 冷熱回収システム
12 ガス供給ポンプ
21 冷熱利用熱交換器(第1熱交換器)
22 空調用熱交換器(第2熱交換器)
23 加熱用熱交換器(加熱器)
24 蓄熱槽
25 制御装置
26 中間冷媒ポンプ
27 空調用冷媒ポンプ
31 主熱交換器
35 ファン
36 空調ダクト
41 ガス化室
L1 ガス供給ライン
L2 中間冷媒ライン(第1冷媒ライン)
L3 空調冷媒ライン(第2冷媒ライン)
L4 中間バイパス冷媒ライン(第1バイパス冷媒ライン)
L5 蓄熱冷媒ライン
L6 空調バイパス冷媒ライン(第2バイパス冷媒ライン)
L7 熱媒ライン
L8 第1バイパス熱媒ライン
L9 第2バイパス熱媒ライン
L10 加熱ライン
B1〜B10 流量調整弁

Claims (11)

  1. 液化ガスを溜める液化ガスタンクと、
    前記液化ガスタンクに溜められた前記液化ガスをガス利用設備へ向けて供給するガス供給ラインと、
    前記ガス供給ラインの冷熱を回収する船舶用の冷熱回収システムと、
    前記冷熱回収システムで回収される冷熱を利用する冷熱利用設備と、を備える船舶であって、
    前記冷熱回収システムは、
    第1冷媒が流通し、前記ガス供給ラインとの間で熱交換が行われる第1冷媒ラインと、
    第2冷媒が流通し、前記第1冷媒ラインとの間で熱交換が行われると共に、前記第2冷媒の冷熱を利用する冷熱利用設備に接続される第2冷媒ラインと、
    前記第2冷媒ラインに接続され、前記第2冷媒の冷熱を蓄える蓄熱槽と、
    船舶の運転状態に応じて作動モードを切り替えることにより、前記第1冷媒及び前記第2冷媒の流通を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記ガス供給ラインから冷熱を回収可能な前記船舶の運転状態である場合、前記第1冷媒を流通させて前記ガス供給ラインから冷熱を回収し、前記第2冷媒を流通させて前記第1冷媒ラインから冷熱を回収し、前記第2冷媒を前記冷熱利用設備に供給する第1作動モードに切り替え、
    前記ガス供給ラインから冷熱を回収不能な前記船舶の運転状態である場合、前記第2冷媒を流通させて前記蓄熱槽に蓄えられた冷熱を回収し、前記第2冷媒を前記冷熱利用設備に供給する第2作動モードに切り替えることを特徴とする船舶。
  2. 液化ガスを溜める液化ガスタンクと、前記液化ガスタンクに溜められた前記液化ガスをガス利用設備へ向けて供給するガス供給ラインと、を備える船舶において、前記ガス供給ラインの冷熱を回収する船舶用の冷熱回収システムであって、
    第1冷媒が流通し、前記ガス供給ラインとの間で熱交換が行われる第1冷媒ラインと、
    第2冷媒が流通し、前記第1冷媒ラインとの間で熱交換が行われると共に、前記第2冷媒の冷熱を利用する冷熱利用設備に接続される第2冷媒ラインと、
    前記第2冷媒ラインに接続され、前記第2冷媒の冷熱を蓄える蓄熱槽と、
    前記船舶の運転状態に応じて作動モードを切り替えることにより、前記第1冷媒及び前記第2冷媒の流通を制御する制御装置と、を備え
    前記制御装置は、
    前記ガス供給ラインから冷熱を回収可能な前記船舶の運転状態である場合、前記第1冷媒を流通させて前記ガス供給ラインから冷熱を回収し、前記第2冷媒を流通させて前記第1冷媒ラインから冷熱を回収し、前記第2冷媒を前記冷熱利用設備に供給する第1作動モードに切り替え、
    前記ガス供給ラインから冷熱を回収不能な前記船舶の運転状態である場合、前記第2冷媒を流通させて前記蓄熱槽に蓄えられた冷熱を回収し、前記第2冷媒を前記冷熱利用設備に供給する第2作動モードに切り替えることを特徴とする船舶用の冷熱回収システム。
  3. 前記第1作動モードは、
    前記第1冷媒ラインから冷熱を回収した前記第2冷媒を、前記冷熱利用設備及び前記蓄熱槽に供給する第1冷熱高回収作動モードと、
    前記第1冷媒ラインから冷熱を回収した前記第2冷媒を、前記冷熱利用設備に供給する一方で、前記蓄熱槽に供給しない第1冷熱低回収作動モードと、を含むことを特徴とする請求項に記載の船舶用の冷熱回収システム。
  4. 前記液化ガスタンクは、前記船舶の機関室の外側に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の船舶用の冷熱回収システム。
  5. 前記蓄熱槽は、海上コンテナによってパッケージ化されていることを特徴とする請求項2からのいずれか1項に記載の船舶用の冷熱回収システム。
  6. 前記ガス供給ラインと前記第1冷媒ラインとの間で熱交換を行う第1熱交換器と、
    前記第1冷媒ラインと前記第2冷媒ラインとの間で熱交換を行う第2熱交換器と、をさらに備えることを特徴とする請求項2からのいずれか1項に記載の船舶用の冷熱回収システム。
  7. 前記第1冷媒ラインにおいて、前記第1熱交換器の流入側と前記第2熱交換器の流出側との間に設けられる加熱器を、さらに備えることを特徴とする請求項に記載の船舶用の冷熱回収システム。
  8. 前記第1冷媒ラインに接続され、前記第1冷媒ラインに設けられる前記第2熱交換器を迂回する第1バイパス冷媒ラインを、さらに備えることを特徴とする請求項またはに記載の船舶用の冷熱回収システム。
  9. 前記第2冷媒ラインに接続され、前記2冷媒ラインに設けられる前記冷熱利用設備を迂回する第2バイパス冷媒ラインを、さらに備えることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の船舶用の冷熱回収システム。
  10. 液化ガスを溜める液化ガスタンクと、前記液化ガスタンクに溜められた前記液化ガスをガス利用設備へ向けて供給するガス供給ラインと、前記液化ガスの冷熱を回収する冷熱回収システムと、前記冷熱回収システムで回収される冷熱を利用する冷熱利用設備と、を備える船舶の運転状態に応じて、前記冷熱回収システムの作動モードを切り替える冷熱回収システムのモード切替方法であって、
    前記冷熱回収システムは、前記液化ガスから回収した冷熱を蓄える蓄熱槽を有し、
    前記ガス供給ラインから冷熱を回収可能な前記船舶の運転状態である場合、前記ガス供給ラインから冷熱を回収し、回収した冷熱を前記冷熱利用設備で利用可能に前記冷熱回収システムを作動させる第1作動モードに切り替え、
    前記ガス供給ラインから冷熱を回収不能な前記船舶の運転状態である場合、前記蓄熱槽に蓄えられた冷熱を前記冷熱利用設備で利用可能に前記冷熱回収システムを作動させる第2作動モードに切り替えることを特徴とする冷熱回収システムのモード切替方法。
  11. 前記第1作動モードは、
    前記冷熱回収システムで回収した冷熱を、前記冷熱利用設備で利用すると共に、前記蓄熱槽に蓄える第1冷熱高回収作動モードと、
    前記冷熱回収システムで回収した冷熱を、前記冷熱利用設備で利用する一方で、前記蓄熱槽に蓄えない第1冷熱低回収作動モードと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の冷熱回収システムのモード切替方法。
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