JP6408315B2 - 地域熱電併給システム - Google Patents

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Description

本開示は、発電と、対象地域における複数の需要体への熱供給とを併行して実行可能な地域熱電併給システムに関する。
従来、我が国では、原子力発電所に代表されるような大規模集中型の発電所から電力を供給するエネルギー供給システムが採用されてきた。これに対し、近年、エネルギーの安定供給や省エネルギー等の観点から、比較的小規模なエネルギー変換機器をエネルギー消費地に近い場所に設置してエネルギー供給を行う分散型のエネルギー供給システムが注目されている。
分散型のエネルギー供給システムでは、例えばマイクロガスタービン、ディーゼルエンジンや燃料電池等の比較的小型のエネルギー変換機器から得られる電力と熱を活用することにより、システム全体でのエネルギーの利用効率を高めることが可能である。
特許文献1には、エネルギーロスを低減することを目的とした定置型熱電併給システムが記載されている。この定置型熱電併給システムは、エンジンによって得られる動力を交流モーター発電機及びヒートポンプ用圧縮機に分配するよう構成されており、交流モーター発電機に分配する動力及びヒートポンプ用圧縮機に分配する動力を連続的に変化させる動力分配機構を備えている。ヒートポンプは、投入エネルギーに対する冷却又は加熱能力の比を示す成績係数(COP, Coefficient Of Performance)が1以上の大きな値となるため、一般に省エネルギー効果が高いことが知られている。
特開2012−136976号公報
上述した特許文献1に記載される熱電併給システムでは、エンジン、動力分配機構、交流モーター発電機及びヒートポンプ用圧縮機からなる熱電併給ユニットが各住宅に設置されており、各住宅における熱電併給用の設備構成が複雑である。このため、各住宅において、熱電併給用の設備の設置スペースや騒音が問題となりやすい。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、発電と、対象地域における複数の需要体への熱供給とを併行して実行可能な地域熱電併給システムにおいて、需要側の設備構成の簡素化と地域全体での最適なエネルギーマネジメントを可能とする地域熱電併給システムを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る地域熱電併給システムは、発電と、対象地域における複数の需要体への熱供給とを併行して実行可能な地域熱電併給システムであって、第1発電装置と、熱媒体を圧縮するよう構成された圧縮機と、前記圧縮機を駆動するよう構成された駆動装置と、前記圧縮機の吐出側に接続され、前記圧縮機で圧縮された前記熱媒体を流すための第1共用流路と、前記第1共用流路から分岐した第2、第3共用流路と、前記第2共用流路に設けられ、前記第2共用流路を流れる前記熱媒体を冷却するよう構成された放熱装置と、前記放熱装置よりも下流側で前記第2共用流路に接続され、前記第2共用流路を流れる前記熱媒体を前記複数の需要体の各々が備える第1熱交換器に対してそれぞれ供給するための複数の第1供給流路と、前記第2共用流路又は前記複数の第1供給流路の各々に設けられ、前記放熱装置で冷却された前記熱媒体を減圧するよう構成された少なくとも一つの第1膨張装置と、前記第3共用流路に接続され、前記第3共用流路を流れる前記熱媒体を前記複数の需要体の各々が備える第2熱交換器に対してそれぞれ供給するための複数の第2供給流路と、前記複数の需要体から回収した前記熱媒体を前記圧縮機に供給するための第4共用流路と、を備える。
上記(1)に記載の地域熱電併給システムによれば、圧縮機、放熱装置、第1膨張装置及び第1熱交換器(又は第2熱交換器)が設けられた熱媒体の循環流路によって、対象地域の複数の需要体を対象とした大規模なヒートポンプサイクルを構築することができるため、少ない投入エネルギーで効率的に対象地域の冷暖房及び給湯需要を満たすことができる。また、少なくとも圧縮機と放熱装置とを複数の需要体に対する共用設備として熱媒体の共用流路に設けることにより、これらの設備を各需要体側に設置する場合と比較して、各需要体側の設備構成を簡素化することができる。これにより、各需要体側における熱電併給用の設備の設置スペース及び騒音の問題を軽減又は解消することが可能となる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記複数の第2供給流路の各々から分岐し、前記第2供給流路の各々を流れる前記熱媒体を前記複数の需要体の各々が備える前記第1熱交換器に対してそれぞれ供給するための複数の第3供給流路を更に備える。
上記(2)に記載の地域熱電併給システムによれば、第1熱交換器に対して、第1供給流路から低温低圧の熱媒体を供給することも、第2供給流路から高温高圧の熱媒体を供給することも可能となる。これにより、第1熱交換器に冷房機器と暖房機器の両方の機能を持たせることが可能となる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の地域熱電併給システムにおいて、
前記第1共用流路に設けられ、前記熱媒体を貯めるための蓄圧断熱貯槽を更に備える。
上記(3)に記載の地域熱電併給システムによれば、例えば、需要体の熱需要量が小さいときに蓄圧断熱貯槽に高温高圧の熱媒体を充填し、熱需要量が大きいときにその熱媒体を放出することにより、圧縮機や駆動装置のピークカット運転が可能となる。このため、圧縮機や駆動装置の容量を小さくすることができる。また、災害時等においても蓄圧断熱貯槽に貯めた熱媒体を利用することができるため、対象地域の防災能力を向上することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記放熱装置は、地中に埋設され、前記第2共用流路を流れる前記熱媒体を地中熱により冷却するよう構成される。
上記(4)に記載の地域熱電併給システムによれば、地中の温度は年間を通して比較的安定しているため、特に夏期において、地中熱を利用することにより熱媒体を効率的に冷却することが可能である。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記第1膨張装置は前記第2共用流路に設けられた第1膨張タービンと、前記第1膨張タービンに連結された発電機と、を備える。
上記(5)に記載の地域熱電併給システムによれば、第1膨張タービンにおける熱媒体の減圧とともに発電機から電力を得ることが可能となり、地域熱電併給システム全体の発電量を増加させることができる。また、第1膨張タービンが複数の需要体に対する共用設備として第2共用流路に設けられているため、第1膨張タービンを需要体毎に設置する場合と比較して、需要側における機器の設置に要するスペースを削減するとともに、需要側での騒音を低減することが可能となる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記第4共用流路に設けられ、前記第4共用流路を流れる前記熱媒体を地中熱により昇温するよう構成された第3熱交換器を更に備える。
上記(6)に記載の地域熱電併給システムによれば、第4共用流路を流れる熱媒体を地中熱によって昇温することにより、該システムのCOPを上げることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記第1共用流路における前記蓄圧断熱貯槽の下流側から分岐して設けられ、前記第1共用流路を流れる前記熱媒体の一部を前記第4共用流路に供給可能に構成された第5共用流路と、前記第5共用流路を流れる熱媒体のエネルギーを利用して発電を行うよう構成された第2発電装置と、を更に備える。
上記(7)に記載の地域熱電併給システムによれば、第5共用流路及び第2発電装置を設けることにより、地域熱電併給システムの発電量を増加させることができる。また、第5共用流路を蓄圧断熱貯槽の下流側に設けることにより、蓄圧断熱貯槽内には、常時、圧縮機で圧縮されたばかりの高温高圧な熱媒体が貯槽されるため、蓄圧断熱貯槽の断熱性(放熱性)の影響を軽減できる。また、蓄圧断熱貯槽に貯めた高温高圧の熱媒体を利用して発電を行うことができるため、停電等が発生をした場合であっても、一定期間電力を確保することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記第4共用流路に設けられた第2膨張タービンと、前記第2膨張タービンに連結された発電機と、を更に備える。
上記(8)に記載の地域熱電併給システムによれば、第1熱交換器及び第2熱交換器から回収された熱媒体に残存する圧力エネルギーを利用して電力を得ることが可能となる。したがって、地域熱電併給システム全体の発電量を増加させることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記第2共用流路における前記放熱装置と前記第1膨張装置との間に接続され、前記複数の需要体の各々における前記第2熱交換器から回収した前記熱媒体を前記第1膨張装置に供給するための第6共用流路を更に備える。
上記(9)に記載の地域熱電併給システムによれば、第2熱交換器から回収した比較的温度及び圧力の高い熱媒体を再利用することができる。例えば、回収した熱媒体を第1膨張装置で減圧してから第1供給流路を介して第1熱交換器に供給することもできるし、第1膨張装置が第1膨張タービンと第1膨張タービンに連結された発電機とを含む場合には、回収した熱媒体を利用して第1膨張タービンを駆動して、発電機から電力を得ることも可能である。
(10)幾つかの実施形態では、上記(6)に記載の地域熱電併給システムにおいて、第4共用流路は、前記第1供給流路を介して前記第1熱交換器に供給された熱媒体を前記圧縮機に供給するための第1流路部と、前記第1膨張装置の下流側で前記第2共用流路に接続され、前記第1膨張装置で減圧された前記熱媒体を前記圧縮機に供給するための第2流路部と、を含み、前記第3熱交換器は、前記第2流路部に設けられる。
上記(10)に記載の地域熱電併給システムによれば、第1流路部と第2流路部のうち、流れる熱媒体の温度が比較的低い第2流路部に第3熱交換器を設けることにより、該第2流路部の熱媒体が地中熱によって昇温され、該システムのCOPを効果的に上げることができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記駆動装置は、原動機と、原動機によって得られる動力を前記圧縮機及び前記第1発電装置に分配する動力分配装置とを含む。
上記(11)に記載の地域熱電併給システムによれば、原動機の出力と動力分配装置による動力の分配比とをそれぞれ調節することができるため、第1発電装置と圧縮機の各々への動力の入力を柔軟かつ細かく変化させることが可能となる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(11)に記載の地域熱電併給システムにおいて、過去の実測データ又は天気予報情報に基づいて予測した熱需要予測情報と電力需要予測情報の少なくとも一方を取得する需要予測情報取得部と、前記需要予測情報取得部によって取得された前記熱需要予測情報と前記電力需要予測情報の少なくとも一方に基づいて、前記圧縮機及び前記第1発電装置への動力の分配比を調節するよう前記動力分配装置を制御可能に構成された動力分配装置制御部と、前記需要予測情報取得部によって取得された前記熱需要予測情報と前記電力需要予測情報の少なくとも一方に基づいて、前記原動機の出力を調整するよう前記原動機を制御可能に構成された原動機制御部と、を更に備える。
上記(12)に記載の地域熱電併給システムによれば、圧縮機及び第1発電装置への動力の分配比と原動機の出力とを、過去の実測データ(例えば時間別、日別、季節別等の熱と電力の少なくとも一方の使用量データ)や天気予報情報を考慮した最適な分配比に調節することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(11)に記載の地域熱電併給システムにおいて、再生可能エネルギーを利用して発電を行う再生可能エネルギー型発電装置と、前記再生可能エネルギー型発電装置の出力予測情報を取得する出力予測情報取得部と、前記出力予測情報取得部によって取得された前記出力予測情報における出力予測に応じて前記動力分配装置を制御可能に構成された動力分配装置制御部と、を更に備える。
上記(13)に記載の地域熱電併給システムによれば、これにより、圧縮機及び第1発電装置への動力の分配比を、再生可能エネルギー型発電装置の出力変動や他地域の同様システムの状況を考慮した最適な分配比に調節することができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(11)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記第1発電装置を制御する第1発電装置制御部と、電気料金情報を取得する電気料金情報取得部と、前記原動機で使用する燃料の燃料価格情報を取得する燃料価格情報取得部とを更に備え、前記第1発電装置制御部は、前記燃料価格情報取得部によって取得した燃料価格が前記電気料金情報取得部によって取得した電気料金と比較して割高である場合等に、電力系統又は当該地域熱電併給システムが備える電源からの電力によって前記第1発電装置を電気モーターとして駆動するよう構成され、前記動力分配装置は、前記第1発電装置が前記電気モーターとして駆動された場合に、前記電気モーターからの動力を前記圧縮機に伝達するよう構成される。
上記(14)に記載の地域熱電併給システムによれば、地域熱電併給システムの運転コストを低減することができる。なお、ここでの「当該地域熱電併給システムが備える電源」とは、例えば、再生可能エネルギーを利用して発電を行う再生可能エネルギー型発電装置であってもよいし、前記第1発電装置であってもよいし、前記第1発電装置・前記再生可能エネルギー型発電装置・電力系統のうち少なくとも一つからの電力により充電可能な蓄電池であってもよい。また、これらの電源の組み合わせで合っても良いし、他の電源であってもよい。また、一実施形態では、燃料価格情報取得部によって取得した燃料価格が電気料金情報取得部によって取得した電気料金と比較して割高である場合の他に、例えば当該システムが有する風力発電装置の電気が余った場合にその余剰電力によって第1発電装置を電気モーターとして駆動してもよい。
(15)幾つかの実施形態に係る地域熱電併給システムは、上記(11)又は(12)に記載の地域熱電併給システムにおいて、再生可能エネルギーを利用して発電を行う再生可能エネルギー型発電装置と、前記第1発電装置、前記再生可能エネルギー型発電装置、電力系統のうち少なくとも一つからの電力により充電可能な蓄電池と、前記第1発電装置を制御する第1発電装置制御部と、を更に備え、前記第1発電装置制御部は、停電時かつ前記原動機の故障中に、前記再生可能エネルギー型発電装置と前記蓄電池の少なくとも一方からの電力によって前記第1発電装置を電気モーターとして駆動するよう構成され、前記動力分配装置は、前記第1発電装置が前記電気モーターとして駆動された場合に、前記電気モーターからの動力を前記圧縮機に伝達するよう構成される。
上記(15)に記載の地域熱電併給システムによれば、停電時かつ原動機が故障中であっても、圧縮機を駆動して高温高圧の熱媒体を確保することができる。
(16)幾つかの実施形態に係る地域熱電併給システムは、上記(1)に記載の地域熱電併給システムにおいて、再生可能エネルギーを利用して発電を行う再生可能エネルギー型発電装置と、前記第1発電装置、前記再生可能エネルギー型発電装置、電力系統のうち少なくとも一つからの電力により充電可能な蓄電池と、前記第1発電装置を制御する第1発電装置制御部と、前記第4共用流路に設けられた第2膨張タービンと、前記第2膨張タービンに連結された発電機と、を更に備え、前記駆動装置は、原動機と、原動機によって得られる動力を前記圧縮機及び前記発電装置に分配する動力分配装置とを含み、前記第4共用流路は、前記複数の需要体から回収した前記熱媒体を前記第2膨張タービンを迂回して前記圧縮機に供給するための迂回流路と、前記複数の需要体から回収した熱媒が迂回流路を通るか前記第2膨張タービンを通るかを切り替える切り替え装置と、を更に備え、前記第1発電装置制御部は、停電時において前記原動機が故障中である場合に、前記再生可能エネルギー型発電装置と前記蓄電池の少なくとも一方からの電力によって前記第1発電装置を電気モーターとして駆動するよう構成され、前記動力分配装置は、前記第1発電装置が前記電気モーターとして駆動された場合に、前記電気モーターからの動力を前記圧縮機に伝達するよう構成され、前記切り替え装置は、前記複数の需要体から回収した熱媒体が通常時には前記第2膨張タービンを通り、停電時において前記原動機が故障中である場合には前記迂回流路を通るように前記切り替えを行う。
上記(16)に記載の地域熱電併給システムによれば、停電時において原動機が故障中である場合であっても、圧縮機を駆動して高温高圧の熱媒体を確保することができ、さらに圧縮機の駆動に要する動力を低減することができる。
(17)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記第1発電装置は燃料電池であり、前記駆動装置は、前記圧縮機に連結されたタービンであり、前記燃料電池の排ガスのエネルギーを利用して駆動するよう構成される。
上記(17)に記載の地域熱電併給システムによれば、燃料電池の排ガスのエネルギーを利用して圧縮機が駆動されるため、地域熱電併給システム全体でのエネルギーの利用効率を向上することができる。
(18)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記第1発電装置は、燃料電池であり、前記駆動装置は、前記燃料電池によって得られる電力によって駆動する電気モーターである。
このように、燃料電池から得られる電力によって圧縮機を駆動することも可能である。この場合、下記(19)に記載するように燃料電池からの排熱を別途利用することが望ましい。
(19)幾つかの実施形態では、上記(11)乃至(18)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記原動機又は前記燃料電池の排熱を利用して前記第4共用流路を流れる前記熱媒体を昇温するよう構成された第4熱交換器を更に備える。
上記(19)に記載の地域熱電併給システムによれば、該システムのCOPを上げるとともに、地域熱電併給システム全体におけるエネルギーの利用効率を高めることができる。また、原動機又は燃料電池の排熱温度が圧縮機から吐出された熱媒体温度よりも高い場合、第4熱交換器は圧縮機と蓄圧断熱貯槽の間に設けてもよい。この場合、蓄圧断熱貯槽により高温の熱媒体を貯めることができる。
(20)幾つかの実施形態では、上記(11)乃至(19)に記載の地域熱電併給システムにおいて、前記原動機又は前記燃料電池の排熱の温度と前記第4共用流路を流れる前記熱媒体の温度との温度差を利用して熱電発電を行うよう構成された熱電発電装置を更に備える
上記(20)に記載の地域熱電併給システムによれば、地域熱電併給システム全体における発電量を増加させ、エネルギーの利用効率を高めることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、発電と、対象地域における複数の需要体への熱供給とを併行して実行可能な地域熱電併給システムにおいて、需要側の設備構成の簡素化と地域全体での最適なエネルギーマネジメントを可能とする地域熱電併給システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る地域熱電併給システムの全体構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る地域熱電併給システムの全体構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る給湯装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る第1膨張装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る第1膨張装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る第1膨張装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るエジェクタの構成を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る第5共用流路及び第2発電装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る第5共用流路及び第2発電装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る第1発電装置及び駆動装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る第1発電装置及び駆動装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る第1発電装置及び駆動装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る第1発電装置及び駆動装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る第4熱交換器の配置を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る熱電発電装置の配置を示す模式図である。 図7Aに示した動力分配装置(無段変速機)の構成例を示す模式図であり、第1発電装置の回転数よりも圧縮機の回転数が大きい状態を示している。 図7Aに示した動力分配装置(無段変速機)の構成例を示す模式図であり、第1発電装置の回転数よりも圧縮機の回転数が小さい状態を示している。 図7Aに示した動力分配装置(無段変速機)の他の構成例を示す模式図である。 図7Aに示した動力分配装置(無段変速機)から第1発電装置及び圧縮機への動力の分配比X,Yを最適な値に制御するための構成を示す模式図である。 再生可能エネルギー型発電装置の出力予測の時間変化に対する、分配比X及びYの時間変化を示す図である。 本発明の一実施形態に係る迂回流路及び切り替え装置の配置を示す模式図である。 図1に示す地域熱電併給システムにおいて第1熱交換器を冷房機器として使用する場合の熱媒体の流れを示す模式図である。 図1に示す地域熱電併給システムにおいて第1熱交換器を暖房機器として使用する場合の熱媒体の流れを示す模式図である。 図2に示す地域熱電併給システムにおいて第1熱交換器を冷房機器として使用する場合の熱媒体の流れを示す模式図である。 図2に示す地域熱電併給システムにおいて第1熱交換器を暖房機器として使用する場合の熱媒体の流れを示す模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」「一致」等の相対的な配置関係を表す表現は、厳密にそのような相対的配置関係を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る地域熱電併給システムの全体構成を示す模式図ある。図2は、本発明の一実施形態に係る地域熱電併給システムの全体構成を示す模式図ある。
図1及び図2に示す地域熱電併給システム100(100a,100b)は、発電と、対象地域における複数の需要体2への熱供給とを併行して実行可能に構築されるシステムである。地域熱電併給システム100は、対象地域における複数の建物に対して熱供給を行うよう構成されている。対象地域の規模は、例えば直径300〜500m程度の地域であってもよいし、それより広くとも狭くともよい。需要体2は、各建物において熱及び電力を利用する主体であり、例えば住居、テナント、事務所、工場、病院の内の少なくとも一種からなる。
住居とは、1世帯が生活するマンションの一部屋や戸建て家屋などを指す。テナントは、商業施設の一区画において一般顧客に対してサービスを提供する店舗などを指す。業種としては、例えば、服飾店、雑貨店、ドラッグストア、酒屋、等々の小売業や、レストラン、カフェ、寿司屋、居酒屋、等々の飲食業などを含む。事務所は、オフィスビルの一部分などにおいて、そこで働く勤務者が一定の目的のために事務を行う場所を指す。なお、図1及び図2においては、説明を平易なものとするために、建物A、建物Bに対してそれぞれ1つの需要体が対応するよう記載しているが、マンションやオフィスビル等の大規模な建物であれば、一つの建物に対して複数の需要体が存在することは言うまでもない。
幾つかの実施形態に係る地域熱電併給システム100(100a,100b)は、例えば図1及び図2に示すように、第1発電装置4、再生可能エネルギー型発電装置5、圧縮機6、駆動装置8、蓄圧断熱貯槽10、蓄電池11、放熱装置12、第1膨張装置14、第1共用流路16、第2共用流路18、第3共用流路20、第4共用流路22、複数の第1供給流路24、複数の第2供給流路26、複数の第3供給流路28、複数の第1回収流路30、及び複数の回収流路32等を備えている。なお、図1及び図2では、熱、電力及び動力の伝達経路がそれぞれ実線、破線及び点線で記載されている。
圧縮機6は、駆動装置8によって駆動されて熱媒体を圧縮するよう構成されている。熱媒体は、ヒートポンプサイクルに使用可能な熱媒体であれば特に限定されず、例えばCO、アンモニア、プロパン、ブタン、代替フロン等を用いることができる。なお、COは、地域熱電併給システム100における熱媒体として用いる場合、低圧力下でも流動性が失われにくく長距離移送が可能であり、各需要体2に供給しても無害であるというメリットを有する。
第1共用流路16は、圧縮機6の吐出側に接続され、圧縮機6で圧縮された高温高圧の熱媒体を流すよう構成されている。第1共用流路16には、高温高圧の熱媒体を貯めるための蓄圧断熱貯槽10が設けられている。第2共用流路18及び第3共用流路20は、蓄圧断熱貯槽10よりも下流側において第1共用流路16から分岐しており、熱媒体を流すよう構成されている。一実施形態では、蓄圧断熱貯槽10が満杯である場合には、バルブ49を開放して第1共用流路16から地中へ捨熱してもよい。或いは、地中へ捨熱するのではなく、余剰となった熱媒体のエネルギーを利用して、後述する第2発電装置57で発電してもよい。このように、蓄圧断熱貯槽10よりも下流側にバルブ49を設け、蓄圧断熱貯槽10の満杯時に該バルブ49を開放することで、蓄圧断熱貯槽10には常時、圧縮機6で圧縮されたばかりの高温高圧の熱媒体が貯槽される。つまり、蓄圧断熱貯槽10の断熱性(放熱性)の影響を軽減可能となる。なお、通常は、バルブ49は閉鎖しており、蓄圧断熱貯槽10から放出された高温高圧の熱媒体は分配器52により第2共用流路18及び第3共用流路20へ分配される。
放熱装置12は、第2共用流路18に設けられており、第2共用流路18を流れる高温高圧の熱媒体を冷却してその一部を凝縮させる凝縮器として構成されている。
第1膨張装置14は、放熱装置12で冷却された熱媒体を減圧して低温低圧状態(後述する第1熱交換器34によって蒸発させることが可能な状態)とするよう構成されている。
複数の第1供給流路24は、放熱装置12よりも下流側で第2共用流路18に接続され、第2共用流路18を流れる低温低圧の熱媒体を複数の需要体2の各々が備える第1熱交換器34(空調装置)に対してそれぞれ供給可能に構成されている。また、第1供給流路24の各々には第1熱交換器34への熱媒体の供給量を調節可能なバルブ54が設けられている。
複数の第2供給流路26は、第3共用流路20に接続され、第3共用流路20を流れる高温高圧の熱媒体を複数の需要体2の各々が備える第2熱交換器36(給湯装置)に対してそれぞれ供給可能に構成されている。第2熱交換器36は、給湯装置として使用され、例えば図3に示すように、貯湯槽37に貯められた水を第2供給流路26から供給された熱媒体により加熱するよう構成されている。給湯装置の用途としては、例えば風呂、洗面台及び厨房設備等が含まれる。
複数の第3供給流路28の各々は、複数の第2供給流路26の各々から分岐し、第2供給流路26の各々を流れる高温高圧の熱媒体を複数の需要体2の各々が備える第1熱交換器34に対してそれぞれ供給可能に構成されている。
第2供給流路26と第3供給流路28との分岐位置には分配器56が設けられており、第2供給流路26を流れる熱媒体は、分配器56によって第1熱交換器34及び第2熱交換器36へ分配可能となっている。したがって、第1熱交換器34に対して供給する熱媒体をバルブ54及び分配器56によって切り替えることにより、第1熱交換器34を冷房機器として使用するか暖房機器として使用するかを切り替えることができる。例えば、夏期においては、第3供給流路28から第1熱交換器34への高温高圧の熱媒体の供給を分配器56によって止めつつ、バルブ54を開放して第1供給流路24から第1熱交換器34に低温低圧の熱媒体を供給することにより、第1熱交換器34を冷房機器として使用することができる。また、冬期においては、バルブ54を閉鎖して第1供給流路24から第1熱交換器34への低温低圧の熱媒体の供給を止めつつ、第3供給流路28から第1熱交換器34へ分配器56を介して高温高圧の熱媒体を供給することにより、第1熱交換器34を暖房機器として使用することができる。
複数の第1回収流路30は、複数の需要体2の各々が備える第1熱交換器34から熱媒体を回収するよう構成されている。複数の第2回収流路32は、複数の需要体2の各々が備える第2熱交換器36から熱媒体を回収するよう構成されている。
第4共用流路22は、第1回収流路30及び第2回収流路32を介して複数の需要体2から回収した熱媒体を圧縮機6に供給するよう構成されている。
第1発電装置4は、後述するように発電機又は燃料電池である。再生可能エネルギー型発電装置5は、風力、太陽光、太陽熱、波力、潮力等の再生可能エネルギーの少なくとも一つを利用して発電を行うよう構成されている。第1発電装置4及び再生可能エネルギー型発電装置5で得られた電力は、電力ライン15を介して複数の需要体2へ供給してもよいし、受・送電設備17を介して電力系統へ供給して売電を行ってもよい。
蓄電池11は、第1発電装置4、再生可能エネルギー型発電装置5、電力系統のうち少なくとも一つからの電力により充電可能に構成されている。
このように、圧縮機6、放熱装置12、第1膨張装置14及び第1熱交換器34(又は第2熱交換器36)が設けられた熱媒体の循環流路によって、対象地域の複数の需要体2を対象とした大規模なヒートポンプサイクルを構築することができるため、少ない投入エネルギーで効率的に対象地域の冷暖房及び給湯需要を満たすことができる。また、少なくとも圧縮機6と放熱装置12とを地域熱電併給システム100における共用設備として熱媒体の共用流路に設けることにより、これらの設備を各需要体2毎に設置する場合と比較して、各需要体2側の設備構成を簡素化することができる。これにより、各需要体2側における熱電併給用の設備の設置スペース及び騒音の問題を軽減又は解消することが可能となる。
幾つかの実施形態では、図1及び図2に示す放熱装置12は、地中に埋設され、第2共用流路18を流れる熱媒体を地中熱により冷却するよう構成されてもよい。地中の温度は年間を通して比較的安定しているため、特に夏期において、地中熱を利用することにより熱媒体を効率的に冷却することが可能である。
幾つかの実施形態では、図1及び図2に示す第1膨張装置14は、例えば図4Aに示すように、第2共用流路18における放熱装置12の下流側に設けられた第1膨張タービン14aと、第1膨張タービン14aに連結された発電機14bと、を備えていてもよい。これにより、熱媒体の減圧とともに発電機14bから電力を得ることが可能となり、地域熱電併給システム100全体の発電量を増加させることができる。また、第1膨張タービン14aが地域熱電併給システム100の共用設備として第2共用流路18に設けられているため、第1膨張タービン14aを需要体2毎に設置する場合と比較して、各需要体2側の設備構成を簡素化することができる。これにより、各需要体2側における熱電併給用の設備の設置スペース及び騒音の問題を軽減又は解消することが可能となる。
幾つかの実施形態では、図1及び図2に示す第1膨張装置14は、例えば図4Bに示すように、第2共用流路18における放熱装置12の下流側に設けられた膨張弁14cであってもよい。これにより、第1膨張タービン弁14cを需要体2毎に設置する場合と比較して、各需要体2側の設備構成を簡素化することができる。これにより、各需要体2側における熱電併給用の設備の設置スペース及び騒音の問題を軽減又は解消することが可能となる。
幾つかの実施形態では、図1に示す地域熱電併給システム100aにおいて、第1膨張装置14の位置を変更してもよい。例えば、図4Cに示すように、第1膨張装置14としての膨張弁14cを第1供給流路24における第1熱交換器34の上流側に設けてもよい。ただし、需要側の設備構成の簡素化の観点からは、第1膨張装置14の位置は、図1及び図2に示すように第2共用流路18における放熱装置12の下流側に設けた方が望ましい。
幾つかの実施形態では、例えば図1に示すように、地域熱電併給システム100aは、第4共用流路22に設けられた第2膨張タービン38と、第2膨張タービン38に連結された発電機40とを備えていてもよい。これにより、第1熱交換器34及び第2熱交換器36から回収された熱媒体に残存する圧力エネルギーを利用して電力を得ることが可能となる。したがって、地域熱電併給システム100a全体の発電量を増加させることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図1に示すように、地域熱電併給システム100aは、第1回収流路30と第2回収流路32との合流部に設けられた逆流防止用のエジェクタ42を備えていてもよい。エジェクタ42は、例えば図5に示すように、第2回収流路32に接続されるノズル44と、第1回収流路30に接続される吸込部46と、第3回収流路41に接続されるディフューザ48とを含む。エジェクタ42は、ノズル44から流入する高圧の熱媒体Jを駆動流体として吸込部46から低圧の熱媒体Kを吸い込むことにより、該熱媒体J及びKを混合可能に構成されている。したがって、第1熱交換器34を冷房機器として使用すると同時に第2熱交換器36を給湯装置として使用する場合(第1供給流路24から第1熱交換器34に低温低圧の熱媒体を供給するとともに第2供給流路26から第2熱交換器36に高温高圧の熱媒体を供給する場合)であっても、第2回収流路32から第1回収流路30への逆流を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図1及び図2に示す地域熱電併給システム100(100a,100b)は、例えば図6A及び図6Bに示すように、第5共用流路50及び第2発電装置57を備えていてもよい。第5共用流路50は、第1共用流路16(図1及び図2参照)における蓄圧断熱貯槽10の下流側から分岐して設けられ、第1共用流路16を流れる熱媒体の一部を第4共用流路22に供給可能に構成される。第2発電装置57は、第5共用流路50を流れる熱媒体のエネルギーを利用して発電を行うよう構成される。
一実施形態では、図6Aに示すように、第2発電装置57は、蒸発器58、膨張タービン59、発電機61及び凝縮器63を備えるバイナリー発電装置であってもよい。この場合、蒸発器58は、水の標準沸点よりも低い標準沸点を有する熱媒体(例えばノルマルペンタン、イソペンタン、アンモニア又は代替フロン等)を第5共用流路50を流れる熱媒体との熱交換により蒸発させるよう構成される。また、膨張タービン59は、蒸発器58で蒸発した熱媒体により駆動し、該膨張タービン59に連結された発電機61を駆動する。凝縮器63は、膨張タービン59から排出された熱媒体を地中熱により冷却して凝縮させるよう構成される。
一実施形態では、図6Bに示すように、第2発電装置57は、第5共用流路50を流れる熱媒体を利用して駆動するよう構成されたスターリングエンジン65(または膨張タービン)と、それに連結された発電機61と、を備えていてもよい。
図6A及び図6Bに示すように、第5共用流路50及び第2発電装置57を設けることにより、地域熱電併給システム100(100a,100b)の発電量を増加させることができる。また、蓄圧断熱貯槽10に貯めた高温高圧の熱媒体を利用して発電を行うことができるため、停電等が発生をした場合であっても、一定期間電力を確保することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図2に示すように、地域熱電併給システム100bは、第6共用流路55を備えていてもよい。第6共用流路55は、第2共用流路18における放熱装置12と第1膨張装置14との間に接続され、複数の需要体2の各々における少なくとも第2熱交換器36から第2回収流路32及び第3回収流路41を介して回収した熱媒体を第1膨張装置14に供給するよう構成されている。これにより、第2熱交換器36から回収した比較的温度及び圧力の高い熱媒体を再利用することができる。例えば、回収した熱媒体を第1膨張装置14で減圧してから第1供給流路24を介して第1熱交換器34に供給することもできるし、図4Aを用いて上述したように第1膨張装置14が第1膨張タービン14aと第1膨張タービン14aに連結された発電機14bとを含む場合には、回収した熱媒体を利用して第1膨張タービン14aを回転させて、発電機14bから電力を得ることも可能である。
幾つかの実施形態では、例えば図2に示すように、地域熱電併給システム100bにおける第4共用流路22は、第1供給流路24を介して第1熱交換器34に供給された熱媒体を回収して圧縮機6に供給するための第1流路部22aと、第1膨張装置14の下流側で第2共用流路18に接続され、第1膨張装置14で減圧された熱媒体を圧縮機6に供給するための第2流路部22bと、を備えていてもよい。
図2に示す地域熱電併給システム100bにおいて、第1熱交換器34を冷房機器として使用する場合(第1供給流路24を介して第1熱交換器34へ低温低圧の熱媒体を供給する場合)には、第2共用流路18に設けられた切換弁53によって矢印p方向へ熱媒体が流れるよう流路調節が行われる。この場合、第1熱交換器34に供給された熱媒体はすでに第1膨張装置14で減圧されているため、第1回収流路30から回収される熱媒体のエネルギーをそれ以上利用することは困難である。したがって、第1熱交換器34を冷房機器として使用する場合には、第1回収流路30から回収される熱媒体が、第6共用流路55へ流れずに第4回収流路47を介して第4共用流路22の第1流路部22aへ流れて圧縮機6へ供給されるように、切換弁51によって矢印q方向へ熱媒体が流れるよう流路調節が行われる。
一方、第1熱交換器34を暖房機器として使用する場合(第3供給流路28を介して第1熱交換器34へ高温高圧の熱媒体を供給する場合)には、第1膨張装置14を通った熱媒体が第1供給流路24へ流れずに第4共用流路22の第2流路部22bへ流れるように(矢印r方向へ熱媒体が流れるように)、切換弁53による流路調節が行われる。この場合、第1回収流路30から回収される熱媒体は比較的温度も圧力も高いため、そのエネルギーを再利用することができる。例えば、図2に示す地域熱電併給システム100bにおける第1膨張装置14を、図4Aを用いて上述したように第1膨張タービン14aと第1膨張タービン14aに連結された発電機14bとを含むよう構成すれば、第1熱交換器34を暖房機器として使用した場合に第1回収流路30から回収される熱媒体の残存エネルギーを利用して電力を得ることができる。この場合、第1回収流路30から回収される熱媒体が、第1流路部22aへ流れずに第3回収流路41及び第6共用流路55を介して第1膨張装置14の第1膨張タービン14aに流れるように、切換弁51によって矢印s方向へ熱媒体が流れるよう流路調節が行われる。なお、図2に示すように、第2流路部22bに、該第2流路部22bを流れる熱媒体を地中熱により昇温するよう構成された第3熱交換器39を設けてもよい。このように、第1流路部22aと第2流路部22bのうち、流れる熱媒体の温度が比較的低い第2流路部22bに第3熱交換器39を設けることにより、第2流路部22bの熱媒体が地中熱によって昇温され、地域熱電併給システム100bのCOPを効果的に上げることができる。
幾つかの実施形態では、図1及び図2に示す駆動装置8は、例えば図7Aに示すように、原動機60と、原動機60によって得られる動力を圧縮機6及び第1発電装置4に分配する動力分配装置62とを含んでもよい。この場合、第1発電装置4は、後述するように発電機又は電気モーターとして作動する。原動機60としては、例えばマイクロガスタービンやディーゼルエンジン等の種々の原動機を利用することができる。
幾つかの実施形態では、図1及び図2に示す第1発電装置4は、例えば図7B〜図7Dに示すように燃料電池であってもよい。この場合、駆動装置8は、図7Bに示すように、燃料電池によって得られる電力によって駆動する電気モーターであってもよいし、図7C又は図7Dに示すように、燃料電池の排ガスのエネルギーを利用して駆動するよう構成され圧縮機6に連結されたタービンであってもよい。図7Cに示す駆動装置8は、燃料電池の排ガス自体によって駆動するタービンであり、排ガスに含まれる未燃分を図示しない燃焼器で燃焼し駆動するガスタービンであってもよい。また、図7Dに示す駆動装置8は、燃料電池の排ガスを利用して蒸気を生成する排熱回収ボイラ8aと該蒸気によって駆動する蒸気タービン8bとから構成される。なお、燃料電池としては、例えば固体酸化物形燃料電池(SOFC, Solid Oxide Fuel Cell)、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC, Molten Carbonate Fuel Cell)、りん酸形燃料電池(PAFC, Phosphoric Acid Fuel Cell)、固体高分子形燃料電池(PEFC, Polymer Electrolyte Fuel Cell)等の種々の燃料電池を利用することができる。
幾つかの実施形態では、図1及び図2に示す地域熱電併給システム100(100a,100b)において、図8Aに示すように、上述した原動機60又は燃料電池の排熱を利用して第4共用流路22を流れる熱媒体を昇温するよう構成された第4熱交換器64を更に備えていてもよい。これにより、該システム100(100a,100b)のCOPを上げるとともに、地域熱電併給システム100全体におけるエネルギーの利用効率を高めることができる。
幾つかの実施形態では、図1及び図2に示す地域熱電併給システム100(100a,100b)において、図8Bに示すように、原動機60又は燃料電池の排熱の温度と第4共用流路22を流れる熱媒体の温度との温度差を利用して熱電発電を行うよう構成された熱電発電装置66を更に備えていてもよい。熱電発電装置66としては、例えばペルチェ素子等の熱電素子を用いることができる。これにより、地域熱電併給システム100全体における発電量を増加させ、エネルギーの利用効率を高めることができる。
図9A及び図9Bは、図7Aに示した動力分配装置62の構成例としての無段変速機を示す模式図である。図9Aは、第1発電装置4の回転数よりも圧縮機6の回転数が大きい状態を示しており、図9Bは、第1発電装置4の回転数よりも圧縮機6の回転数が小さい状態を示している。
図9A及び図9Bに示すように、動力分配装置62は、プーリー67〜74、ベルト75,76及びクラッチ77を備えている。第1発電装置4を発電機として使用する場合にはクラッチ77が接続され、第1発電装置4を後述するように電気モーターとして使用する場合にはクラッチ77が切り離される。プーリー67〜70は軸方向位置が固定されている。プーリー71は軸方向における可動範囲Aを有し、プーリー72及び73からなるプーリー対は軸方向における可動範囲Bを有し、プーリー74は軸方向における可動範囲Cを有する。図9A及び図9Bにおいて、プーリー71〜74が各可動範囲を軸方向に移動することにより、ベルト75,76を支持する各プーリーのプーリー径が変化し、原動機60から第1発電装置4及び圧縮機6への動力の分配比が調節される。
なお、図9A及び図9Bでは、プーリー67〜70とプーリー71〜74をそれぞれ直列に配置した構成を例示したが、図10に示すように、それぞれ並列に配置してもよい。この場合も同様に、プーリー71〜74がそれぞれ可動範囲D〜Gにおいて軸方向に移動することにより、ベルト75,76を支持するプーリーのプーリー径が変化し、原動機60から第1発電装置4及び圧縮機6への動力の分配比が調節される。
幾つかの実施形態では、図1又は図2に示す地域熱電併給システム100(100a,100b)は、例えば図11に示すように、動力分配装置62から第1発電装置4及び圧縮機6への動力の分配比X,Yを決定するための情報を取得する情報取得部79と、動力分配装置62を制御する動力分配装置制御部78と、第1発電装置4を制御する第1発電装置制御部80と、原動機を制御する原動機制御部98とを備えていてもよい。情報取得部79、動力分配装置制御部78、第1発電装置制御部80及び原動機制御部98は、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、およびI/Oインターフェイスなどからなるマイクロコンピュータとして構成されている。
一実施形態では、図11に示すように、情報取得部79は、過去の実測データ(例えば時間別、日別、季節別等の熱と電力の少なくとも一方の使用量データ)と天気予報情報の少なくとも一方に基づいて予測した熱需要予測情報と電力需要予測情報の少なくとも一方を取得する需要予測情報取得部82を備えていてもよい。この場合、動力分配装置制御部78は、需要予測情報取得部82によって取得された熱需要予測情報と電力需要予測情報の少なくとも一方に基づいて、圧縮機6及び第1発電装置4への動力の分配比X,Yを調節するよう動力分配装置62を制御可能に構成される。また、原動機制御部98は、需要予測情報取得部82によって取得された熱需要予測情報と電力需要予測情報の少なくとも一方に基づいて、原動機60の出力を調整するよう原動機60を制御可能に構成される。なお、ここでの熱需要予測情報は、冷房需要、暖房需要及び給湯需要についての予測情報が含まれる。例えば、夏期は冷房需要が大きく、冬期は暖房需要が大きいため、夏期と冬期にはX=0.25、Y=0.75とし、春期と秋期にはX=0.75、Y=0.25に設定してもよい。これにより、動力の分配比X,Y及び原動機の出力を、過去の傾向や天気予報を考慮した最適な分配比及び出力に調節することができる。
一実施形態では、図11に示すように、情報取得部79は、再生可能エネルギー型発電装置5の出力予測情報を取得する出力予測情報取得部84を備えていてもよい。この場合、動力分配装置制御部78は、例えば図12に示すように、出力予測情報取得部84によって取得された出力予測情報における出力予測が小さいほど、第1発電装置4への動力の分配比Xを大きくするよう動力分配装置62を制御可能に構成される。これにより、動力の分配比X,Yを、再生可能エネルギー型発電装置5の出力を考慮した最適な分配比に調節することができる。
一実施形態では、図11に示すように、情報取得部79は、電気料金情報を取得する電気料金情報取得部86と、原動機60で使用する燃料価格情報を取得する燃料価格情報取得部88とを備えていてもよい。この場合、図11に示す第1発電装置制御部80は、燃料価格情報取得部88によって取得した燃料価格が電気料金情報取得部86によって取得した電気料金と比較して割高である場合に、蓄電池11又は電力系統からの電力によって第1発電装置4を電気モーターとして駆動するよう構成される。また、動力分配装置62は、第1発電装置4が電気モーターとして駆動された場合には、図9を用いて説明したようにクラッチ77を切り離すことにより、電気モーターからの動力を圧縮機6に伝達する。これにより、地域熱電併給システム100の運転コストを低減することができる。
一実施形態では、図11に示すように、情報取得部79は、蓄電池11に蓄電されている電気の残量情報を取得する第1残量情報取得部90と、蓄圧断熱貯槽10に蓄熱されている熱の残量情報を取得する第2残量情報取得部92と、を備えていてもよい。この場合、動力分配装置制御部78は、蓄電池11の残量と蓄圧断熱貯槽10の残量の何れか一方が基準蓄電量又は基準蓄熱量に対して不足している場合に、蓄電池11と蓄圧断熱貯槽10のうち残量が不足している方へのエネルギー充填を優先するように圧縮機6及び第1発電装置4への動力の分配比X,Yを調節する。また、動力分配装置制御部78は、蓄電池11の残量と蓄圧断熱貯槽10の残量の両方が基準蓄電量と基準蓄熱量に対してそれぞれ不足している場合に、蓄電池11と蓄圧断熱貯槽10のうち残量の不足レベルが大きい方へのエネルギー充填を優先するように圧縮機6及び第1発電装置4への動力の分配比X,Yを調節する。これにより、蓄電池11と蓄圧断熱貯槽10の残量がそれぞれ一定レベル以上に維持されるため、非常時(例えば系統電力が停電し、原動機60が故障するような状況)においても、蓄電池11及び蓄圧断熱貯槽10に貯めた電気及び熱によって一定期間は安定した熱電併給を行うことができる。
一実施形態では、図1又は図2に示す地域熱電併給システム100(100a,100b)において、停電時において原動機60が故障中である場合に、再生可能エネルギー型発電装置5によって蓄電池11を充電してもよい。再生可能エネルギー型発電装置5によって蓄電池11を充電しても、蓄電池11の電気の残量が基準蓄電量に満たない場合には、蓄圧断熱貯槽10から熱媒体を放出して、図6に示した第2発電装置57に熱媒体を供給して発電を行い、得られた電力により蓄電池11を充電し、基準蓄電量に対する不足分を補ってもよい。これにより、速やかに効率的に蓄電池11を充電し、電気を確保することができる。
一実施形態では、図1に示す地域熱電併給システム100aの第4共用流路22は、図13に示すように、複数の需要体2から回収した熱媒体を第2膨張タービン38を迂回して圧縮機6に供給するための迂回流路94と、複数の需要体2から回収した熱媒が迂回流路94を通るか第2膨張タービン38を通るかを切り替える切り替え装置96と、を備えていてもよい。この場合、切り替え装置96は、通常時には熱媒体に残存する圧力エネルギーを利用して発電を行うため、熱媒体が第2膨張タービン38を通るように、停電時において原動機60が故障中である場合には圧縮機6に圧力を保持したままの熱媒体を供給するため、熱媒体が迂回流路94を通るように上記切り替えを行う。また、停電時において原動機60が故障中である場合には、第1発電装置制御部80(図11参照)は、再生可能エネルギー型発電装置5と蓄電池11の少なくとも一方からの電力によって第1発電装置4を電気モーターとして駆動する。動力分配装置62(図11参照)は、第1発電装置4が電気モーターとして駆動された場合に、上述したように電気モーターからの動力を圧縮機6に伝達する。これにより、停電時において原動機60が故障中である場合であっても、圧縮機6を駆動して高温高圧の熱媒体を確保することができ、圧縮機6の駆動に要する動力を低減することができる。
以上に説明した地域熱電併給システム100(100a,100b)における熱媒体の流れの典型例を図14〜図17を用いて説明する。
図14は、地域熱電併給システム100aにおいて第1熱交換器34を冷房機器として使用する場合の熱媒体の流れを示す図である。
図14に示す地域熱電併給システム100aにおいて、まず、圧縮機6で圧縮された高温高圧の熱媒体が第1共用流路16を通って蓄圧断熱貯槽10に供給される。蓄圧断熱貯槽10から放出された高温高圧の熱媒体は分配器52により第2共用流路18及び第3共用流路20へ分配される。
第2共用流路18へ分配された熱媒体は、放熱装置12によって冷却されてその一部が凝縮する。放熱装置12によって冷却された熱媒体は、第1膨張装置14へ供給され減圧されて低温低圧の熱媒体となり、複数の第1供給流路24へ流入する。
第1供給流路24へ流入した熱媒体は、各需要体2が有する第1熱交換器34へ供給されて冷房のために使用される。
一方、第3共用流路20へ分配された高温高圧の熱媒体は、複数の第2供給流路26へ流入する。第2供給流路26に流入した熱媒体は、分配器56を介して第2熱交換器36へ供給されて給湯のために使用される。
第1熱交換器34及び第2熱交換器36から第1回収流路30及び第2回収流路32を介して回収した熱媒体は、エジェクタ42によって合流した後、第3回収流路41を介して第4共用流路22に流入する。
第4共用流路22に流入した熱媒体は、第4共用流路22に設けられた第2膨張タービン38を駆動し、これにより第2膨張タービン38に連結された発電機40から電力が得られる。
第2膨張タービン38から排出された熱媒体は、第4共用流路22を通って圧縮機6に供給され、再び圧縮されて上述の流れを繰り返す。
図15は、地域熱電併給システム100aにおいて第1熱交換器34を暖房機器として使用する場合の熱媒体の流れを示す図である。
図15に示す地域熱電併給システム100aにおいて、まず、圧縮機6で圧縮された高温高圧の熱媒体が第1共用流路16を通って蓄圧断熱貯槽10に供給される。蓄圧断熱貯槽10から放出された高温高圧の熱媒体は分配器52を介して第3共用流路20へのみ供給される(第2共用流路18へは分配されない)。
第3共用流路20へ供給された高温高圧の熱媒体は、複数の第2供給流路26へ流入する。第2供給流路26に流入した熱媒体は分配器56を介して第1熱交換器34と第2熱交換器36とに分配される。すなわち、第2供給流路26を流れる熱媒体は、第3供給流路28を介して第1熱交換器34へ供給されて暖房のために使用されるか、第2熱交換器36へ供給されて給湯のために使用される。
第1熱交換器34及び第2熱交換器36から第1回収流路30及び第2回収流路32を介して回収した熱媒体は、エジェクタ42によって合流した後、第3回収流路41を介して第4共用流路22に流入する。
第4共用流路22に流入した熱媒体は、第4共用流路22に設けられた第2膨張タービン38を駆動し、これにより第2膨張タービン38に連結された発電機40から電力が得られる。
第2膨張タービン38から排出された熱媒体は、第4共用流路22を通って圧縮機6に供給され、再び圧縮されて上述の流れを繰り返す。
図16は、地域熱電併給システム100bにおいて第1熱交換器34を冷房機器として使用する場合の熱媒体の流れを示す図である。
図16に示す地域熱電併給システム100bにおいて、まず、圧縮機6で圧縮された高温高圧の熱媒体が第1共用流路16を通って蓄圧断熱貯槽10に供給される。蓄圧断熱貯槽10から放出された高温高圧の熱媒体は分配器52により第2共用流路18及び第3共用流路20へ分配される。
第2共用流路18へ分配された熱媒体は、放熱装置12によって冷却されてその一部が凝縮する。放熱装置12によって冷却された熱媒体は、第1膨張装置14へ供給され減圧されて低温低圧の熱媒体となり、複数の第1供給流路24へ流入する。
第1供給流路24へ流入した熱媒体は、各需要体2が有する第1熱交換器34へ供給されて冷房のために使用される。
第1熱交換器34から第1回収流路30を介して回収した熱媒体は、第4回収流路47を介して第4共用流路22の第1流路部22aに流入する。第1流路部22aに流入した熱媒体は、そのまま圧縮機6へ供給され、再び圧縮されて上述の流れを繰り返す。
一方、第3共用流路20へ分配された高温高圧の熱媒体は、複数の第2供給流路26へ流入する。第2供給流路26に流入した熱媒体は、分配器56を介して第2熱交換器36へ供給されて給湯のために使用される。
第2熱交換器36から第2回収流路32を介して回収した熱媒体は、第3回収流路41を介して第6共用流路55に流入する。
第6共用流路55に流入した熱媒体は、第2共用流路18における放熱装置12と第1膨張装置14との間で第2共用流路18を流れる熱媒体と合流し、第1膨張装置14で減圧されて上述したように冷房のために使用される。
図17は、地域熱電併給システム100bにおいて第1熱交換器34を暖房機器として使用する場合の熱媒体の流れを示す図である。
図17に示す地域熱電併給システム100bにおいて、まず、圧縮機6で圧縮された高温高圧の熱媒体が第1共用流路16を通って蓄圧断熱貯槽10に供給される。蓄圧断熱貯槽10から放出された高温高圧の熱媒体は分配器52を介して第3共用流路20へのみ供給される(第2共用流路18へは分配されない)。
第3共用流路20へ流入した高温高圧の熱媒体は、複数の第2供給流路26へ流入する。第2供給流路26に流入した熱媒体は分配器56を介して第1熱交換器34と第2熱交換器36とに分配される。すなわち、第2供給流路26を流れる熱媒体は、第3供給流路28を介して第1熱交換器34へ供給されて暖房のために使用されるか、第2熱交換器36へ供給されて給湯のために使用される。
第1熱交換器34及び第2熱交換器36から第1回収流路30及び第2回収流路32を介して回収した熱媒体は、第3回収流路41を介して第6共用流路55に流入する。
第6共用流路55に流入した熱媒体は、第2共用流路18における放熱装置12と第1膨張装置14との間で第2共用流路18へ流入し、第1膨張装置14で減圧された後、第4共用流路22の第2流路部22bへ流入する。第2流路部22bに流入した熱媒体は、第3熱交換器39で例えば地中熱を利用して昇温されてから圧縮機6へ供給され、再び圧縮されて上述の流れを繰り返す。
なお、図1及び図2に示した地域熱電併給システム100では、第1発電装置4、圧縮機6、駆動装置8等の共用設備は1つずつ設けているが、これらの共用設備の数はこれに限らない。すなわち、対象地域の熱需要量や電力需要量に応じて適切な数を設ければよい。例えば第1発電装置4や第2発電装置57を多数設けて地域熱電併給システム100における発電設備の設備容量を増加させることで、系統電力への依存度の低い分散型のエネルギーシステムを構築することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
2 需要体
4 第1発電装置
5 再生可能エネルギー型発電装置
6 圧縮機
8 駆動装置
10 蓄圧断熱貯槽
11 蓄電池
12 放熱装置
14 第1膨張装置
14a 第1膨張タービン
14b 発電機
14c 膨張弁
15 電力ライン
16 第1共用流路
17 高圧受変電設備
18 第2共用流路
20 第3共用流路
22 第4共用流路
22a 第1流路部
22b 第2流路部
24 第1供給流路
26 第2供給流路
28 第3供給流路
30 第1回収流路
32 第2回収流路
34 第1熱交換器
36 第2熱交換器
37 貯湯槽
38 第2膨張タービン
39 第3熱交換器
40 発電機
41 第3回収流路
42 エジェクタ
44 ノズル
46 吸込部
47 第4回収流路
48 ディフューザ
49 バルブ
50 第5共用流路
51 切換弁
52 分配器
53 切換弁
54 バルブ
55 第6共用流路
56 分配器
57 第2発電装置
58 蒸発器
59 膨張タービン
60 原動機
61 発電機
62 動力分配装置
63 凝縮器
64 第4熱交換器
65 スターリングエンジン
66 熱電発電装置
67〜74 プーリー
75,76 ベルト
77 クラッチ
78 動力分配装置制御部
79 情報取得部
80 第1発電装置制御部
82 需要予測情報取得部
84 出力予測情報取得部
86 電気料金情報取得部
88 燃料価格情報取得部
90 第1残量情報取得部
92 第2残量情報取得部
94 迂回流路
96 切り替え装置
98 原動機制御部
100 地域熱電併給システム

Claims (22)

  1. 発電と、対象地域における複数の需要体への熱供給とを併行して実行可能な地域熱電併給システムであって、
    第1発電装置と、
    熱媒体を圧縮するよう構成された圧縮機と、
    前記圧縮機を駆動するよう構成された駆動装置と、
    前記圧縮機の吐出側に接続され、前記圧縮機で圧縮された前記熱媒体を流すための第1共用流路と、
    前記第1共用流路から分岐した第2、第3共用流路と、
    前記第2共用流路に設けられ、前記第2共用流路を流れる前記熱媒体を冷却するよう構成された放熱装置と、
    前記放熱装置よりも下流側で前記第2共用流路に接続され、前記第2共用流路を流れる前記熱媒体を前記複数の需要体の各々が備える第1熱交換器に対してそれぞれ供給するための複数の第1供給流路と、
    前記第2共用流路又は前記複数の第1供給流路の各々に設けられ、前記放熱装置で冷却された前記熱媒体を減圧するよう構成された少なくとも一つの第1膨張装置と、
    前記第3共用流路に接続され、前記第3共用流路を流れる前記熱媒体を前記複数の需要体の各々が備える第2熱交換器に対してそれぞれ供給するための複数の第2供給流路と、
    前記複数の需要体から回収した前記熱媒体を前記圧縮機に供給するための第4共用流路と、
    を備える地域熱電併給システム。
  2. 前記複数の第2供給流路の各々から分岐し、前記第2供給流路の各々を流れる前記熱媒体を前記複数の需要体の各々が備える前記第1熱交換器に対してそれぞれ供給するための複数の第3供給流路を更に備える請求項1に記載の地域熱電併給システム。
  3. 前記第1共用流路に設けられ、前記熱媒体を貯めるための蓄圧断熱貯槽を更に備える請求項1に記載の地域熱電併給システム。
  4. 前記放熱装置は、地中に埋設され、前記第2共用流路を流れる前記熱媒体を地中熱により冷却するよう構成される請求項1乃至3の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  5. 前記第1膨張装置は、前記第2共用流路に設けられた第1膨張タービンと、前記第1膨張タービンに連結された発電機と、を備える請求項1乃至4の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  6. 前記第4共用流路に設けられ、前記第4共用流路を流れる前記熱媒体を地中熱により昇温するよう構成された第3熱交換器を更に備える請求項1乃至5の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  7. 前記第1共用流路における前記蓄圧断熱貯槽の下流側から分岐して設けられ、前記第1共用流路を流れる前記熱媒体の一部を前記第4共用流路に供給可能に構成された第5共用流路と、
    前記第5共用流路を流れる熱媒体のエネルギーを利用して発電を行うよう構成された第2発電装置と、
    を更に備える請求項3に記載の地域熱電併給システム。
  8. 前記第4共用流路に設けられた第2膨張タービンと、
    前記第2膨張タービンに連結された発電機と、
    を更に備える請求項1乃至7の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  9. 前記第2共用流路における前記放熱装置と前記第1膨張装置との間に接続され、前記複数の需要体の各々における前記第2熱交換器から回収した前記熱媒体を前記第1膨張装置に供給するための第6共用流路を更に備える請求項1乃至7の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  10. 第4共用流路は、前記第1供給流路を介して前記第1熱交換器に供給された熱媒体を前記圧縮機に供給するための第1流路部と、前記第1膨張装置の下流側で前記第2共用流路に接続され、前記第1膨張装置で減圧された前記熱媒体を前記圧縮機に供給するための第2流路部と、を含み、
    前記第3熱交換器は、前記第2流路部に設けられる請求項6に記載の地域熱電併給システム。
  11. 前記駆動装置は、原動機と、原動機によって得られる動力を前記圧縮機及び前記第1発電装置に分配する動力分配装置とを含む請求項1乃至10の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  12. 過去の実測データ又は天気予報情報に基づいて予測した熱需要予測情報と電力需要予測情報の少なくとも一方を取得する需要予測情報取得部と、
    前記需要予測情報取得部によって取得された前記熱需要予測情報と前記電力需要予測情報の少なくとも一方に基づいて、前記圧縮機及び前記第1発電装置への動力の分配比を調節するよう前記動力分配装置を制御可能に構成された動力分配装置制御部と、
    前記需要予測情報取得部によって取得された前記熱需要予測情報と前記電力需要予測情報の少なくとも一方に基づいて、前記原動機の出力を調整するよう前記原動機を制御可能に構成された原動機制御部と、
    を更に備える請求項11に記載の地域熱電併給システム。
  13. 再生可能エネルギーを利用して発電を行う再生可能エネルギー型発電装置と、
    前記再生可能エネルギー型発電装置の出力予測情報を取得する出力予測情報取得部と、
    前記出力予測情報取得部によって取得された前記出力予測情報における出力予測に応じて前記動力分配装置を制御可能に構成された動力分配装置制御部と、
    を更に備える請求項11に記載の地域熱電併給システム。
  14. 前記第1発電装置を制御する第1発電装置制御部と、
    電気料金情報を取得する電気料金情報取得部と、
    前記原動機で使用する燃料の燃料価格情報を取得する燃料価格情報取得部と
    を更に備え、
    前記第1発電装置制御部は、前記燃料価格情報取得部によって取得した燃料価格が前記電気料金情報取得部によって取得した電気料金と比較して割高である場合に、電力系統又は当該地域熱電併給システムが備える電源からの電力によって前記第1発電装置を電気モーターとして駆動するよう構成され、
    前記動力分配装置は、前記第1発電装置が前記電気モーターとして駆動された場合に、前記電気モーターからの動力を前記圧縮機に伝達するよう構成される請求項11に記載の地域熱電併給システム。
  15. 再生可能エネルギーを利用して発電を行う再生可能エネルギー型発電装置と、
    前記第1発電装置、前記再生可能エネルギー型発電装置、電力系統のうち少なくとも一つからの電力により充電可能な蓄電池と、
    前記第1発電装置を制御する第1発電装置制御部と、
    を更に備え、
    前記第1発電装置制御部は、停電時かつ前記原動機の故障中に、前記再生可能エネルギー型発電装置と前記蓄電池の少なくとも一方からの電力によって前記第1発電装置を電気モーターとして駆動するよう構成され、
    前記動力分配装置は、前記第1発電装置が前記電気モーターとして駆動された場合に、前記電気モーターからの動力を前記圧縮機に伝達するよう構成される請求項11又は12に記載の地域熱電併給システム。
  16. 再生可能エネルギーを利用して発電を行う再生可能エネルギー型発電装置と、
    前記第1発電装置、前記再生可能エネルギー型発電装置、電力系統のうち少なくとも一つからの電力により充電可能な蓄電池と、
    前記第1発電装置を制御する第1発電装置制御部と、
    前記第4共用流路に設けられた第2膨張タービンと、
    前記第2膨張タービンに連結された発電機と、
    を更に備え、
    前記駆動装置は、原動機と、原動機によって得られる動力を前記圧縮機及び前記発電装置に分配する動力分配装置とを含み、
    前記第4共用流路は、前記複数の需要体から回収した前記熱媒体を前記第2膨張タービンを迂回して前記圧縮機に供給するための迂回流路と、
    前記複数の需要体から回収した熱媒が迂回流路を通るか前記第2膨張タービンを通るかを切り替える切り替え装置と、
    を更に備え、
    前記第1発電装置制御部は、停電時において前記原動機が故障中である場合に、前記再生可能エネルギー型発電装置と前記蓄電池の少なくとも一方からの電力によって前記第1発電装置を電気モーターとして駆動するよう構成され、
    前記動力分配装置は、前記第1発電装置が前記電気モーターとして駆動された場合に、前記電気モーターからの動力を前記圧縮機に伝達するよう構成され
    前記切り替え装置は、前記複数の需要体から回収した熱媒体が通常時には前記第2膨張タービンを通り、停電時において前記原動機が故障中である場合には前記迂回流路を通るように前記切り替えを行う請求項1に記載の地域熱電併給システム。
  17. 前記第1発電装置は燃料電池であり、
    前記駆動装置は、前記圧縮機に連結されたタービンであり、前記燃料電池の排ガスのエネルギーを利用して駆動するよう構成される請求項1乃至10の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  18. 前記第1発電装置は、燃料電池であり、
    前記駆動装置は、前記燃料電池によって得られる電力によって駆動する電気モーターである請求項1乃至10の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  19. 前記原動機の排熱を利用して前記第4共用流路を流れる前記熱媒体を昇温するよう構成された第4熱交換器を更に備える請求項11乃至16の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  20. 前記原動機の排熱の温度と前記第4共用流路を流れる前記熱媒体の温度との温度差を利用して熱電発電を行うよう構成された熱電発電装置を更に備える請求項11乃至16の何れか1項に記載の地域熱電併給システム。
  21. 前記燃料電池の排熱を利用して前記第4共用流路を流れる前記熱媒体を昇温するよう構成された第4熱交換器を更に備える請求項17又は18に記載の地域熱電併給システム。
  22. 前記燃料電池の排熱の温度と前記第4共用流路を流れる前記熱媒体の温度との温度差を利用して熱電発電を行うよう構成された熱電発電装置を更に備える請求項17又は18に記載の地域熱電併給システム。
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