JP6407191B2 - 信号圧縮装置、および信号圧縮方法 - Google Patents

信号圧縮装置、および信号圧縮方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信回線を介して受信した受信信号の信号波形情報を圧縮して、他の信号処理装置に送信する信号圧縮装置、および信号伝送装置に関する。
LTE(Long Term Evolution)など無線アクセスネットワークの基地局システムでは、基地局(BS)に対して、無線周波数(RF)の処理等を実行するリモートラジオヘッド(RRH)を異なる場所に設置している。また、このような基地局システムでは、1つのBSが、光インタフェースを介して複数のRRHと接続している。BSは、各々のRRHとの間で、標準規格であるCPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光インタフェースを介して、デジタル化したベースバンド信号を相互に伝送している。
上記のようなBSとRRH間でCPRIによる信号伝送する際には、信号を可能な限り圧縮し、より多くの信号を伝送することが望まれている。例えば、信号品質の劣化を抑えながら高い圧縮率でデータを圧縮する技術として、特許文献1には、LTEなどのOFDM信号のベースバンド振幅値がガウス分布することを利用して統計情報を算出し、算出した統計情報を利用して非線形量子化を行うときの量子化閾値を調整することが記載されている。
国際公開第2014/192041号
しかしながら、上述した特許文献1で提案されている信号圧縮技術では、統計情報を取得する際に、例えば以下のような問題が顕在化していた。
まず、ベースバンド振幅値の標準偏差σなどの統計情報を算出するには、統計処理ができるだけの情報を集める時間、およびバッファ用のメモリが必要である。このため、情報を収集している間は、統計情報の更新ができず、更新レートが遅くなってしまうという問題があった。また、伝送すべき信号がフェージングなどの影響を受けると、ベースバンド振幅値全体の信号レベルが変動し、例えばガウス分布ではなくなってしまい、統計情報が得られないという問題があった。
本発明の目的は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、伝送路特性の変化に応じて信号品質を維持しながら高い圧縮率で信号圧縮可能な信号圧縮装置、及び信号圧縮方法を提供することを目的とする。
本発明に係る信号圧縮装置は、通信回線を介して受信した受信信号を圧縮して、他の信号処理装置に送信する信号圧縮装置であって、所定の検査信号を生成する検査信号生成部と、前記受信信号と前記検査信号との和で表現する評価信号を生成する評価信号生成部と、前記評価信号を量子化して圧縮する圧縮部と、前記圧縮した評価信号を逆量子化して伸張する伸張部と、前記所定の検査信号に基づいて、前記伸張した評価信号に含まれる検査信号の劣化状態を評価する劣化評価部と、前記劣化状態に応じて、前記評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整する制御部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、受信信号と検査信号との和で表現される評価信号を圧縮ないし伸張し、伸張した評価信号に含まれる検査信号を用いて、圧縮前後における検査信号の差分、相関情報などの劣化状態を評価する。
このような圧縮による検査信号の劣化状態を利用し、評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整する。つまり、検査信号を利用することで、伝送路特性の変化に素早く対応して評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整することができるため、信号品質を維持しながら高い圧縮率で信号圧縮することができる。
また、本発明に係る信号圧縮装置は、前記評価信号を所定のクリップレベルでクリップするように該評価信号の信号レベルを調整する信号レベル調整部を更に備え、前記圧縮部は、前記信号レベルを調整した評価信号を量子化して圧縮し、前記制御部は、前記劣化状態に応じて、前記評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整するとともに、前記所定のクリップレベルを決定し信号レベルを調整することが好ましい。
また、本発明に係る信号圧縮装置において、前記検査信号生成部は、前記他の信号処理装置に伝送する信号の中で、最も信号レベルが弱い信号成分を特定する信号レベル特定部と、前記検査信号の信号レベルを、前記最も信号レベルが弱い信号成分よりも低いレベルに設定する信号レベル設定部と、をさらに有することが好ましい。
また、本発明に係る信号圧縮装置は、前記受信信号から、所定周波数の信号成分を除去する帯域除去フィルタを更に備え、前記検査信号生成部は、前記所定周波数で、前記検査信号を生成し、前記評価信号生成部は、前記所定周波数の信号成分が除去された受信信号と、前記検査信号とを合波して、前記評価信号を生成することが好ましい。
また、本発明に係る信号圧縮装置は、前記圧縮した評価信号から、前記所定周波数の信号成分を除去して前記他の信号処理装置に伝送する帯域除去フィルタを更に備えることが好ましい。
また、本発明に係る信号圧縮装置は、前記受信信号を量子化して圧縮し、圧縮した受信信号を前記他の信号処理装置へ出力する受信信号圧縮部を更に備え、前記制御部は、前記劣化状態に応じて、前記評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値と、前記受信信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整することが好ましい。
また、本発明に係る信号圧縮装置は、前記受信信号から、前記他の信号処理装置に送信する送信帯域の信号成分を通過させる帯域通過フィルタを更に備え、前記検査信号生成部は、所定周波数で、前記検査信号を生成し、前記評価信号生成部は、前記送信帯域の信号成分と前記検査信号とを合波して、前記評価信号を生成することが好ましい。
以上のような本発明は、いずれの態様においても、上記信号圧縮装置の発明を、その信号圧縮装置で実行される信号圧縮方法として捉えることも可能である。
本発明によれば、伝送路特性の変化に応じて信号品質を維持しながら高い圧縮率で信号圧縮可能な信号圧縮装置、及び信号圧縮方法を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る信号圧縮装置1が備える各種処理部を示したブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る信号圧縮装置1が行う処理の具体例について説明するための図である。 図3は、第1実施形態の変形例に係る信号圧縮装置1aが備える各種処理部を示したブロック図である。 図4は、第1実施形態において各種信号を非線形量子化したときの、パラメータσα(横軸)に応じたエラーベクトル振幅(縦軸)の変化を示した図である。 図5は、第2実施形態に係る信号圧縮装置2が備える各種処理部を示したブロック図である。 図6は、第2実施形態に係るゲイン調整部208で行われる処理の具体例について説明するための図である。 図7は、第2実施形態において各種信号を非線形量子化したときの、パラメータσα(横軸)に応じたエラーベクトル振幅(縦軸)の変化を示した図である。 図8は、第2実施形態の変形例に係る信号圧縮装置2aが備える各種処理部を示したブロック図である。
本発明を実施するための形態(以下、本実施形態という。)について具体例を示して説明する。本実施形態は、通信回線を介して受信した受信信号の信号波形情報を圧縮して、他の信号処理装置に送信する信号圧縮装置に関する。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る信号処理装置について説明する。図1は、第1実施形態に係る信号圧縮装置1が備える各種処理部を示したブロック図である。信号圧縮装置1は、例えば、無線周波数(RF)の処理等を実行するリモートラジオヘッド(RRH)であって、図1に示すように、アンテナ100で受信した受信信号の信号波形情報を圧縮して、光ファイバなどの通信回線を介して、基地局(BS)などの他の信号処理装置150に送信する。具体的に、信号圧縮装置1は、次のような処理部を備える。
すなわち、信号圧縮装置1は、局部発振器101と、ミキサ102と、バンドパスフィルタ103と、帯域除去フィルタ104と、AD変換部105と、検査信号生成部106と、評価信号生成部107と、圧縮部108と、帯域除去フィルタ109と、伸張部110と、デジタルフィルタ111と、信号劣化評価部112と、制御部113と、を備える。
局部発振器101は、受信信号の周波数帯域(RF)よりも低い周波数(中間周波数)の搬送波を発振して、当該搬送波をミキサ102に送る。
ミキサ102は、局部発振器101から送られてきた搬送波を用いて、アンテナ100からの受信信号を中間周波数にダウンコンバージョンして、ダウンコンバージョンした受信信号をバンドパスフィルタ103に送る。
バンドパスフィルタ103は、所定帯域の信号成分を通過させる帯域通過フィルタであって、ミキサ102から送られてきた受信信号の中から、所望の信号成分、つまり信号処理装置150に送信する周波数帯域(以下、単に送信帯域ともいう。)の信号成分を切り出して帯域除去フィルタ104に送る。
帯域除去フィルタ104は、例えば、無変調のCW、帯域の狭い変調波などを通過できる帯域を切り出すノッチフィルタであって、バンドパスフィルタ103から送られてきた受信信号から、伝送帯域の周波数fNの信号成分を除去する。そして、帯域除去フィルタ104は、当該信号成分が除去された受信信号をAD変換部105に送る。
AD変換部105は、帯域除去フィルタ104から送られてきた受信信号について、十分に短い間隔(例えば16ビット)でデジタル化し、評価信号生成部107に送る。
検査信号生成部106は、既知の検査波形情報を表した検査信号を生成する。具体的に、検査信号生成部106は、送信帯域と重複しないように、例えば送信帯域の近傍の周波数fNで検査波形情報をBPSKなどで変調した検査信号を生成して、評価信号生成部107および信号劣化評価部112に送る。また、検査信号のレベルについては、受信信号よりも低いレベル(例えば1/100)に設定すればよいが、図1に示すように、信号レベル特定部106aと信号レベル設定部106bとを、検査信号生成部106に設けることが好ましい。すなわち、信号レベル特定部106aにより、信号処理装置150に伝送する信号の中で、最も信号レベルが弱い信号成分を特定し、信号レベル設定部106bにより、検査信号の信号レベルを伝送したい信号の強度よりも弱く、かつ、不要な信号成分よりも強いレベルに設定することが好ましい。
評価信号生成部107は、AD変換部105から送られてきた受信信号に、検査信号を加算する加算器であって、受信信号と検査信号との和で表現される評価信号を算出して、算出した評価信号を圧縮部108に送る。
圧縮部108は、評価信号生成部107から送られてきた評価信号を、等間隔ではない間隔(例えば本実施形態では7ビット)で非線形量子化することでデータ量を、例えば16ビットから7ビットに圧縮して、圧縮した評価信号を帯域除去フィルタ109および伸張部110のそれぞれに送る。
例えば、受信信号の振幅値について、その出現頻度がガウス分布するものとみなし、次のようにして、量子化処理に用いる複数の量子化閾値の間隔(量子化ステップ)を設定するものとする。具体的には、ガウス分布の標準偏差に対応するパラメータ(以下、パラメータσαという。)に応じて量子化処理に用いる複数の量子化閾値をマッピングする。より具体的には、σαが大きいほど、平均値(出現頻度が最も高い値)付近の量子化ステップが狭くなるように量子化閾値を割り当て、σαが小さいほど、平均値付近の量子化ステップが広くなるように、言い換えれば量子化ステップが均等になるように量子化閾値を割り当てるものとする。また、複数の量子化閾値を調整するパラメータσαは、後述する制御部113からの制御信号に応じて変更する。
帯域除去フィルタ109は、所定周波数の信号成分を除去する帯域除去フィルタであって、圧縮部108から送られてきた評価信号から、検査信号が変調された周波数fNの信号成分を除去する。つまり、帯域除去フィルタ109は、評価信号のうち、信号処理装置150に送信すべき送信帯域の信号成分のみを信号処理装置150に送る。
伸張部110は、圧縮部108により圧縮された評価信号を逆量子化して伸張し、デジタルフィルタ111に送る。
デジタルフィルタ111は、バンドパスもしくはハイパスフィルタであって、伸張部110から送られてきた評価信号から、検査信号が変調された周波数fNの信号成分のみを取り出して、信号劣化評価部112に送る。
信号劣化評価部112は、検査信号で表される検査波形情報に基づいて、伸張した評価信号に含まれる検査信号で表される検査波形情報の劣化状態を評価して、評価した劣化状態を示す情報を制御部113に通知する。すなわち、信号劣化評価部112は、検査信号で表される検査波形情報と、伸張した評価信号に含まれる検査信号で表される検査波形情報との相関が低い程、より劣化していると評価する。具体的に、信号劣化評価部112は、信号劣化の評価指標値として、検査信号で表される検査波形情報の信号点のずれを表したエラーベクトル振幅(EVM)を算出し、算出したEVMを劣化情報として制御部113に通知する。
制御部113は、劣化状態に応じて、評価信号を量子化する処理に用いる複数(7ビットの場合は2個)の量子化閾値を調整する。具体的には、制御部113は、信号劣化評価部112から通知されたEVMが小さくなるように、例えば1サンプル前など、過去の検査信号のEVMの変化に基づいてパラメータσαを決定する。そして、制御部113は、パラメータσαを制御信号として圧縮部108に通知することで、評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整する。
次に、以上のような構成からなる信号圧縮装置1で行われる処理の具体例について、図2を参照しながら説明する。
まず、信号圧縮装置1は、帯域幅が5MHzのOFDMで変調されたOFDM信号21を受信する。続いて、信号圧縮装置1は、OFDM信号21に対して、後で加算する小さな検査信号23がノイズに隠れないように、帯域除去フィルタ104で検査信号23の周波数fNの信号成分を除去したOFDM信号22を得てAD変換する。
また、信号圧縮装置1は、帯域幅が0.5MHzであり、OFDM信号の中心周波数に対して+5MHz離れた帯域にBPSKで変調された検査信号23を生成する。図2から明らかなように、検査信号23の信号レベルは、OFDM信号21、22の信号レベルと比較して小さく(例えば1/100)とする。
続いて、信号圧縮装置1は、AD変換したOFDM信号22に検査信号23を加算して、評価信号24を算出する。
続いて、信号圧縮装置1は、評価信号24を圧縮(ST1)して、圧縮した評価信号24を帯域除去フィルタ109により検査信号の信号成分を除去して信号処理装置150に送信する(ST3)。
一方、信号圧縮装置1は、圧縮した評価信号24を伸張(ST2)し、伸張した評価信号25をバンドパスもしくはハイパスフィルタにより送信帯域の信号成分を除去して(ST4)、評価信号25から検査信号26を取り出す。続いて、信号圧縮装置1は、検査信号23に対する検査信号26のエラーベクトル振幅(EVM)をチェック、つまり信号劣化を評価して(ST5)、BPSKで変調された検査信号のエラーベクトル振幅(EVM)に応じてパラメータσαを導出して(ST6)、圧縮(ST1)で用いる量子化閾値を制御する(ST7)。
なお、上述した図1に示す構成の信号圧縮装置1では、圧縮した評価信号から検査信号を除去した送信帯域の信号成分のみを信号処理装置150に送るようにしているが、例えば図3の変形例に示すように、評価信号の生成前に送信帯域の信号成分を分離して、評価信号とは別に圧縮して信号処理装置150に伝送してもよい。つまり、変形例に係る信号圧縮装置1aは、帯域除去フィルタ109に代えて圧縮部114を備えるとともに制御部113に代えて制御部115を備える点で、信号圧縮装置1と異なる。よって、信号圧縮装置1aが備える構成のうち、信号圧縮装置1と同じ構成については同一の符号を付し、その説明について省略する。
まず、圧縮部114は、本発明に係る受信信号圧縮部の一態様であって、AD変換部105から送られてきた受信信号を、圧縮部108と同じ量子化閾値を用いて非線形量子化することで、データ量を16ビットから7ビットに圧縮し、送信信号として信号処理装置150へ出力する。
制御部115は、上述した制御部113と同様に、信号劣化評価部112で評価された劣化状態に応じて圧縮部108の量子化閾値を調整するとともに、圧縮部108の量子化閾値と同じ量子化閾値となるように圧縮部114の量子化閾値を調整する。
次に、検査信号のエラーパラメータσαとエラーベクトル振幅EVMとの関係について説明する。図4は、OFDM信号S1と、OFDM信号とBPSK信号との和信号S2と、BPSK信号S3と、のそれぞれについて非線形量子化したときの、パラメータσα(横軸)に応じたエラーベクトル振幅(縦軸)の変化を示した図である。ここで、OFDM信号S1は、変形例に係る圧縮部114から出力される信号に相当し、OFDM信号とBPSK信号との和信号S2は圧縮部108から出力される評価信号に相当し、BPSK信号S3は検査信号に相当する。
図4の結果から明らかなように、BPSK信号S3によるEVM特性と、OFDM信号とBPSK信号との和信号S2によるEVM特性を比較したときに、同じσα値(図4中では約0.32)で最もEVM値が低く、信号圧縮による劣化が小さい。また、OFDM信号S1のEVM特性は、送信信号のみを圧縮した場合のEVM特性に対応し、和信号S2のEVM特性と一致しない可能性はあるが、BPSK信号S3が含まれない分、必ず左にシフトするため、EVMが最も低くはならないが、それに近い良好な特性が得られる。このようなEVM特性から、例えばOFDM信号S1について統計処理を行うなどしてパラメータσαを算出しなくても、BPSK信号S3のみを評価することで、信号劣化を低減しながら圧縮可能な、適切な非線形量子化のパラメータσαを決定することができる。さらに、信号処理装置150に伝送したい信号成分のEVMを評価することなく、検査信号の信号成分のみの評価で、受信信号を含む評価信号全体の信号品質を担保することが可能であるため、システム全体の信号処理負荷を低減することができる。
信号圧縮装置1は、上記のようにOFDM信号(受信信号)と、和信号(評価信号)とBPSK信号(検査信号)との信号劣化度合いに相関関係が成立することを利用して、評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整することで、伝送路特性の変化に素早く対応して評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整することができる。つまり、伝送路特性が時々刻々変化しても、当該伝送路特性の変化に迅速に対応して信号品質を維持しながら高い圧縮率で信号圧縮することができる。
また、受信信号と検査信号とを含む評価信号について、非線形量子化による圧縮を行った信号は、最も信号強度が弱い成分のEVMが最も悪い値となる。このため、信号レベル特定部106aが、信号処理装置150に伝送したい信号のうち、最も信号強度が弱い成分と比べて信号強度が弱い検査信号になるように制御部113、114をコントロールすることで、信号処理装置150に伝送したい信号全体で、EVMが所望の値よりも良い値にすることができる。さらに、アンテナ100が通信回線を介して受信した信号波形情報内に伝送する必要の無い微弱な信号成分を含んでいる場合においては、信号レベル特定部106aが、検査信号の信号強度を、伝送したい信号の強度よりも弱く、かつ、不要な信号成分よりも強くなるように制御部113をコントロールすることにより、不要な信号成分を、量子化雑音の中に埋もれさせることができる。このように不要な信号成分を量子化雑音に埋もれさせることにより、伝送したい信号成分に効率良くビット数を配分することができ、よりいっそう少ないビット数、つまり高い圧縮率で品質の高い信号伝送が可能になる。例えば、NOMAなどのような、伝送したい信号成分と同じ周波数帯域に複数の信号成分が重畳されており、フィルタ等による不要成分の信号の分離が不可能な場合には、特に適している。
このように、圧縮・伸長処理によりEVMが最も低くなるような最適化を図るのではなく、少なくとも検査信号の評価で得られるEVM値よりも、必ず受信信号のEVM値はよくなることが分かることが、信号圧縮装置1、1aの特徴である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る信号圧縮装置について説明する。図5は、第2実施形態に係る信号圧縮装置2が備える各種処理部を示したブロック図である。信号圧縮装置2は、例えば、無線周波数(RF)の処理等を実行するリモートラジオヘッド(RRH)であって、図5に示すように、アンテナ200で受信した受信信号の信号波形情報を圧縮して、光ファイバなどの通信回線を介して、基地局(BS)などの他の信号処理装置150に送信する。また、信号圧縮装置2は、第1実施形態と同様に検査信号を利用して非線形量子化の複数の量子化閾値を調整するのに加えて、検査信号を利用して適切なゲイン調整を行うため、次のような処理部を備える。
すなわち、信号圧縮装置2は、図5に示すように、局部発振器201と、ミキサ202と、バンドパスフィルタ203と、帯域除去フィルタ204と、検査信号生成部205と、DA変換部206と、評価信号生成部207と、ゲイン調整部208と、AD変換部209と、圧縮部210と、帯域除去フィルタ211と、伸張部212と、デジタルフィルタ213(バンドパスもしくはハイパスフィルタ)と、信号劣化評価部214と、制御部215と、を備える。
局部発振器201は、第1実施形態に係る局部発振器101と同様に、受信信号の周波数帯域(RF)よりも低い周波数(中間周波数)の搬送波を発振して、当該搬送波をミキサ202に送る。
ミキサ202は、局部発振器201が発振した搬送波を用いて、受信信号を中間周波数にダウンコンバージョンして、ダウンコンバージョンした受信信号をバンドパスフィルタ203に送る。
バンドパスフィルタ203は、所定帯域の信号成分を通過させる帯域通過フィルタであって、ミキサ202から送られてきた受信信号の中から、所望の信号成分、つまり信号処理装置250への送信帯域の信号成分を切り出して帯域除去フィルタ204に送る。
帯域除去フィルタ204は、所定周波数の信号成分を除去する帯域除去フィルタであって、バンドパスフィルタ203から送られてきた受信信号から、伝送帯域の周波数fNの信号成分を除去する。そして、帯域除去フィルタ204は、当該信号成分が除去された受信信号を評価信号生成部207に送る。
検査信号生成部205は、既知の検査波形情報を表した検査信号を生成する。具体的に、検査信号生成部205は、送信帯域と重複しないように、送信帯域の近傍の周波数fNで検査波形情報を変調した検査信号を生成して、DA変換部206および信号劣化評価部214に送る。また、検査信号のレベルについては、第1実施形態と同様、受信信号よりも低いレベル(例えば1/100)に設定すればよいが、信号レベル特定部205aと信号レベル設定部205bとを、検査信号生成部205に設けることが好ましい。
DA変換部206は、検査信号生成部205から送られてきた検査信号をDA変換して、アナログの検査信号を評価信号生成部207に送る。
評価信号生成部207は、帯域除去フィルタ204から送られてきた受信信号に、検査信号生成部205からDA変換部206によりDA変換した後に送られてきた検査信号を加算する加算器であって、受信信号と検査信号との和で表現される評価信号を算出して、算出した評価信号をゲイン調整部208に送る。
ゲイン調整部208は、評価信号生成部207から送られてきた評価信号を所定のクリップレベルでクリップして、評価信号の信号レベルを調整し、信号レベルを調整した評価信号をAD変換部209に送る。
ここで、ゲイン調整部208の動作について図6を参照して説明する。図6(A)は、AD変換部209の出力振幅値を1で規格化した場合のI、Q信号振幅値の出現確率を示すヒストグラムの例である。AD変換部209の出力振幅値を1で規格化し、I、Q信号によるベクトル信号に分解するとI、Q信号振幅値の最大値は約0.75(=1/√2)になる。そのため、図6(A)の分布は、−0.75〜0.75の範囲に出現する。
図6(A)の例では、−0.65より小さい範囲、+0.65より大きい範囲の出現確率は極小さいため、例えばクリップレベルを0.65に設定することができる。後述するように、クリップレベルは、信号劣化評価部214で評価された劣化状態に応じて設定する。
具体的に、図6(B)に示すように、クリップレベルを0.65に設定すると、−0.65より小さい範囲は−0.65、+0.65より大きい範囲は+0.65として量子化される。したがって、ゲイン調整部208は、このクリップレベル(0.65)を把握した上で、図6(C)に示すように、クリップレベル(0.65)にある信号をI、Q信号振幅値の最大値(±0.75)まで増幅するようにゲインを増加する。このようにゲインを増加すると、クリップレベル(0.65)を超える範囲(−0.65より小さい範囲、+0.65より大きい範囲)の信号は、最大値(0.75)以上の値を有することになり、I、Q信号振幅値の最大値として処理されてしまう。しかしながら、クリップレベル(0.65)を超える範囲は、元々の出現確率が極小さい範囲であり、後段の圧縮部210で全て同じ値にマージされることが明らかである。このため、I、Q信号振幅値の最大値として処理を行っても、出現確率全体の分布への影響は小さい。一方、図6(C)に示すようにゲインを増加すると、出現確率の大きい、クリップレベル範囲内の信号は、出力振幅値が増加し、信号レベルを調整しなければAD変換部209で取得できなかった極小さな信号も取り込むことが可能になる。そのため、出現確率の大きい信号のAD変換部209による量子化の精度を向上することができる。
つまり、クリッピングレベルを0.65とすると、ゲイン調整部208は、例えば図6(A)に示すI、Q信号振幅値の出現確率を図示化したヒストグラムがあった場合、クリッピングレベル0.65を設定した図6(B)の分布になっても信号圧縮処理をする際に利用する累積出現確率分布に変化はない。このことを踏まえ、ゲイン調整部208は、図6(C)のような出現確率の分布になるようにゲインをコントロールすることができる。
AD変換部209は、ゲイン調整部208から送られてきた評価信号を、十分に短い等間隔の量子化閾値(例えば16ビットであれば等間隔の216個の量子化閾値)でデジタル化し、圧縮部210に送る。
圧縮部210は、AD変換部209から送られてきた評価信号を、等間隔ではない間隔(例えば本実施形態では、7ビット)で非線形量子化することでデータ量を、例えば16ビットから7ビットに圧縮して、圧縮した評価信号を帯域除去フィルタ211および伸張部212のそれぞれに送る。また、圧縮部210は、第1実施形態に係る圧縮部108と同様に、ガウス分布の標準偏差に対応するパラメータσαに応じて量子化処理に用いる複数(7ビットの場合は2個)の量子化閾値の間隔をマッピングするものとする。また、複数の量子化閾値を調整するパラメータσαは、後述する制御部215からの制御信号に応じて変更する。
帯域除去フィルタ211は、圧縮部210から送られてきた評価信号から、検査信号が変調された周波数fNの信号成分を除去する。つまり、帯域除去フィルタ211は、評価信号のうち、信号処理装置に送信すべき送信帯域の信号成分のみを信号処理装置250に送る。
伸張部212は、圧縮部210により圧縮された評価信号を逆量子化して伸張し、デジタルフィルタ213(バンドパスもしくはハイパスフィルタ)に送る。
デジタルフィルタ213は、伸張部212から送られてきた評価信号から、検査信号が変調された周波数fNの信号成分のみを取り出して、信号劣化評価部214に送る。
信号劣化評価部214は、検査信号で表される検査波形情報に基づいて、伸張した評価信号に含まれる検査信号で表される検査波形情報の劣化状態を評価して、評価した劣化状態を示す情報を制御部215に通知する。信号劣化評価部214は、第1実施形態に係る信号劣化評価部112と同様に、信号劣化の評価指標値として、検査信号で表される検査波形情報の信号点のずれを表したエラーベクトル振幅(EVM)を算出して制御部215に通知する。
制御部215は、劣化状態に応じて、評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整するとともに、ゲイン調整部208が信号レベルの調整に用いるクリップレベルを調整する。
まず、評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値については、第1実施形態に係る制御部113と同様に調整する。すなわち、制御部215は、信号劣化評価部214から通知されたEVMが小さくなるように、例えば1サンプル前など、過去の検査信号のEVMの変化に基づいてパラメータσαを決定する。そして、制御部215は、パラメータσαを制御信号として圧縮部210に通知することで、評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整する。
また、ゲイン調整部208が信号レベルを次のように調整する。すなわち、制御部215は、信号劣化評価部214から通知されたEVMが小さくなるように、例えば1サンプル前など、過去の検査信号のEVMの変化に基づいて決まったクリップレベルを元に、所望のゲインレベルを制御信号としてゲイン調整部208に通知する。このような制御信号がゲイン調整部208に通知されることで、ゲイン調整部208が信号レベルを調整する。
ここで、クリッピングレベルとエラーベクトル振幅EVMとの関係について説明する。図6は、検査信号S70と、クリッピングレベルを0.65に設定してゲイン調整部208により信号レベルを調整したときの評価信号S71と、ゲイン調整部208により信号レベルを調整しないときの評価信号S72と、のそれぞれについて、非線形量子化したときの、パラメータσα(横軸)に応じたエラーベクトル振幅(縦軸)の変化を示した図である。
図7の結果から明らかなように、検査信号S70、評価信号S71、S72との間にはEVM特性について相関関係が成立する。このような相関関係を利用して、検査信号S70によるEVM特性から、EVMが小さい最適値に対応するσα(図7の例では約0.36)を決定できれば、どの程度大きな信号が量子化によって、同じ信号レベルにマージされるかを判断できる。つまり、制御部215は、最適なσαで決定されるガウス分布の上下限値に基づいてクリッピングレベルを適切に決定することができる。例えば最適なσαが大きく信号成分が平均値付近に分布していればクリッピングレベルを小さくし、最適なσαが小さく信号成分が略均一に分布していればクリッピングレベルを大きくする。
また、クリッピングしない場合でも、その後の圧縮処理にてクリッピングと同等の処理がなされるので、圧縮処理と同じ程度クリッピングするように信号レベルを調整し、できるだけ微弱な信号をAD変換するようにすることで、受信信号の品質を上げることができる。
以上のような構成からなる信号圧縮装置2では、検査信号のレベルが受信信号よりも小さく、つまりクリッピングレベルよりも十分小さくクリップによる劣化が生じないので、検査信号を利用してパラメータσαを調整するだけではなく、最適なパラメータσαからクリッピングレベルを最適に調整することができる。
なお、第2実施形態では、制御部113が、ゲイン調整部208と圧縮部210との両方を制御しているが、ゲイン調整部208のみを制御してもよい。つまり、圧縮部210が非線形量子化を行うのに用いる複数の量子化閾値を固定した状態で、制御部113がゲイン調整部208に制御信号を送ることでクリッピングレベルを調整してもよい。
また、上述した図5に示す構成の信号圧縮装置2では、圧縮した評価信号から検査信号を除去した送信帯域の信号成分のみを信号処理装置250に送るようにしているが、例えば図8の変形例に示すように、評価信号の生成前に送信帯域の信号成分を分離して、評価信号とは別に圧縮して信号処理装置250に伝送してもよい。つまり、変形例に係る信号圧縮装置2aは、帯域除去フィルタ211に代えて圧縮部216を備えるとともに制御部215に代えて制御部217を備える点で、信号圧縮装置2と異なる。よって、信号圧縮装置2aが備える構成のうち、信号圧縮装置1と同じ構成については同一の符号を付し、その説明について省略する。
まず、圧縮部216は、本発明に係る受信信号圧縮部の一態様であって、AD変換部209から送られてきた受信信号を、圧縮部210と同じ量子化閾値を用いて非線形量子化することで、データ量を16ビットから7ビットに圧縮し、送信信号として信号処理装置250へ出力する。
制御部217は、上述した制御部215と同様に、信号劣化評価部214で評価された劣化状態に応じて圧縮部210の量子化閾値を調整するとともに、圧縮部210の量子化閾値と同じ量子化閾値となるように圧縮部216の量子化閾値を調整する。
上記のように、信号圧縮装置2aを用いても、検査信号のレベルが受信信号よりも小さく、つまりクリッピングレベルよりも十分小さくクリップによる劣化が生じないので、検査信号を利用してパラメータσαを調整するだけではなく、最適なパラメータσαからクリッピングレベルを最適に調整することができる。
<その他>
上記の実施形態では、ガウス分布の標準偏差に対応するパラメータに応じて量子化処理に用いる複数の量子化閾値の間隔をマッピングするものとして説明したが、複数の量子化閾値を決定する手法についてはガウス分布に限らず、他の確率分布関数を用いて複数の量子化閾値をマッピングするなど、種々の変更が可能である。つまり、制御部は検査信号の劣化状態に応じて確率分布関数のパラメータを変更するなどして、非線形量子化に用いる複数の量子化閾値を調整すればよい。
また、上記の実施形態では、信号圧縮する対象の受信信号としてOFDMで変調された信号を例に挙げて説明したが、CDMAや他の無線信号に用いられる変調信号においても非線形量子化によりデータ量を削減できる信号特性のものであれば適用可能であり、単一の信号変調には制限されない。
また、検査信号についても、信号波形情報の劣化が把握できればBPSKに限らず、な簡易な変調信号であれば容易に信号劣化を把握でき、同等の効果を得ることができる。
1、1a、2、2a 信号圧縮装置
106、205 検査信号生成部
107、207 評価信号生成部
108、210 圧縮部
110、212 伸張部
112、214 信号劣化評価部
113、115、215、217 制御部

Claims (8)

  1. 通信回線を介して受信した受信信号を圧縮して、他の信号処理装置に送信する信号圧縮装置において、
    所定の検査信号を生成する検査信号生成部と、
    前記受信信号と前記検査信号との和で表現する評価信号を生成する評価信号生成部と、
    前記評価信号を量子化して圧縮する圧縮部と、
    前記圧縮した評価信号を逆量子化して伸張する伸張部と、
    前記所定の検査信号に基づいて、前記伸張した評価信号に含まれる検査信号の劣化状態を評価する劣化評価部と、
    前記劣化状態に応じて、前記評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整する制御部と、を備えることを特徴とする信号圧縮装置。
  2. 前記評価信号を所定のクリップレベルでクリップして、該評価信号の信号レベルを調整する信号レベル調整部を更に備え、
    前記圧縮部は、前記信号レベルを調整した評価信号を量子化して圧縮し、
    前記制御部は、前記劣化状態に応じて、前記評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整するとともに、前記所定のクリップレベルを決定し信号レベルを調整することを特徴とする請求項1に記載の信号圧縮装置。
  3. 前記検査信号生成部は、
    前記他の信号処理装置に伝送する信号の中で、最も信号レベルが弱い信号成分を特定する信号レベル特定部と、
    前記検査信号の信号レベルを、伝送したい信号の強度よりも弱く、かつ、不要な信号成分よりも強いレベルに設定する信号レベル設定部と、をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の信号圧縮装置。
  4. 前記受信信号から、所定周波数の信号成分を除去する帯域除去フィルタを更に備え、
    前記検査信号生成部は、前記所定周波数で、前記検査信号を生成し、
    前記評価信号生成部は、前記所定周波数の信号成分が除去された受信信号と、前記検査信号とを合波して、前記評価信号を生成することを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項に記載の信号圧縮装置。
  5. 前記圧縮した評価信号から、前記所定周波数の信号成分を除去して前記他の信号処理装置に伝送する帯域除去フィルタを更に備えることを特徴とする請求項4に記載の信号圧縮装置。
  6. 前記受信信号を量子化して圧縮し、圧縮した受信信号を前記他の信号処理装置へ出力する受信信号圧縮部を更に備え、
    前記制御部は、前記劣化状態に応じて、前記評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値と、前記受信信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項に記載の信号圧縮装置。
  7. 前記受信信号から、前記他の信号処理装置に送信する送信帯域の信号成分を通過させる帯域通過フィルタを更に備え、
    前記検査信号生成部は、所定周波数で、前記検査信号を生成し、
    前記評価信号生成部は、前記送信帯域の信号成分と前記検査信号とを合波して、前記評価信号を生成することを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか一項に記載の信号圧縮装置。
  8. 通信回線を介して受信した受信信号を圧縮して、他の信号処理装置に送信する信号圧縮方法において、
    所定の検査信号を生成するステップと、
    前記受信信号と前記検査信号との和で表現する評価信号を生成するステップと、
    前記評価信号を量子化して圧縮するステップと、
    前記圧縮した評価信号を逆量子化して伸張するステップと、
    前記所定の検査信号に基づいて、前記伸張した評価信号に含まれる検査信号の劣化状態を評価するステップと、
    前記評価した劣化状態に応じて、前記評価信号を量子化する処理に用いる複数の量子化閾値を調整するステップと、を有することを特徴とする信号圧縮方法。
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