JP6404794B2 - 画像情報取得方法、画像評価方法、画像情報取得装置、画像評価装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像情報取得方法、画像評価方法、画像情報取得装置、画像評価装置及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像情報取得方法、画像評価方法、画像情報取得装置、画像評価装置及び画像処理プログラムに関する。
写真などの静止画像や映像などの動画像を撮影する際に、撮影したい被写体に被さっている不要なものを撮影してしまうことがある。被写体に被さった不要なものを含んで撮影された静止画像や動画像は、視聴における体感品質を大きく損なってしまうおそれがあり、静止画像や動画像に含まれる不要なものを見た目に違和感なく除去する手法に対する需要は極めて高い。
また、自由視点映像合成と呼ばれる技術では、複数のカメラで撮影された映像群から任意の視点からの映像を合成する。このとき、オブジェクトによる遮蔽などが原因で、合成された任意の視点からの映像の一部が欠損してしまうことがある。このような欠損も映像の視聴の体感品質を大きく損なうおそれがあるため、欠損を見た目に違和感なく補完する手法に対する需要は高い。
以下、静止画像や動画像における、不要な物の映り込みを除去したい領域及び遮蔽などで観測されていない領域などの補完したい領域を欠損領域という。また、欠損領域がマスクで与えられた画像を入力して、入力した画像において欠損領域が、欠損領域以外の領域(以下、「欠損周辺領域」という。)との見た目に違和感なく補完された画像を取得する処理をコンプリーション(Completion)処理という。
欠損領域の位置や大きさを示すマスクは、静止画像や動画像に拘わらず手動又は公知の技術によって与えられるものとする。マスクを取得する公知の技術としては、例えば非特許文献1に記載の技術がある。なお、マスクとは、画像処理の対象となる画像において、当該画像処理を行う領域であるか否かを示す情報である。
図10は、欠損領域を表すマスクの例を示す図である。図10(A)は、マスクを二値の画像で与える一例である。図10(A)に示すマスク画像71は、画像処理を施す対象の原画像である画像70とは別に与えられる。このマスク画像71は、ドットパターンを付与した領域71aに示す領域に対して画像処理を行うことを示し、白抜きの領域71bに示す領域に対して画像処理を行わないことを示している。
図10(B)は、画像処理を施す対象の画像70にドットパターンで示すマスク72を重畳することで、マスク領域を特定する一例である。図10(B)に示すマスク72は、マスク72で示す領域に対して画像処理を行うことを示し、他の領域に対して画像処理を行わないことを示している。図10(B)のようにマスク72を画像70に重畳する場合には、マスク72は、他の領域との区別が容易な色やパターンなどで与えられる。他の領域との区別が容易な色とは、例えば画像70内で使用されていない色を用いる。
コンプリーション処理の手法の一つにパッチ単位で逐次修復を行う手法がある。パッチ単位で逐次修復を行うコンプリーション処理は以下の手順によって行われる。
(手順1)コンプリーション処理の対象となる画像内の領域から、欠損領域と欠損周辺領域とを共に含む小領域(以下、「コンプリーション対象パッチ」という。)を選択する。欠損領域の輪郭上に存在し、かつ、周辺のエッジの強いパッチを選定する(例えば、非特許文献2参照)。
(手順2)手順1で選択されたコンプリーション対象パッチの欠損周辺領域の画素を基に、類似パッチを探索する。探索範囲としては、同一画像又は動画像内やストレージ上に保存されている静止画像や動画像である。
(手順3)手順2で探索した類似パッチを、手順1で選択されたコンプリーション対象パッチにコピーする。
以上の手順1〜3に示した処理が、コンプリーション対象領域であるマスクで示される欠損領域が無くなるまで繰り返し行なわれる。
上述したコンプリーション処理は、選定する手法やパラメータによって結果として出力される画像が変化する。よって、コンプリーション処理において、予め最適な手法やパラメータを設定するためには、コンプリーション処理後の画像の画質を適切に評価して、画質の良い画像を特定する技術が必要である。画像データに対して、その見た目の自然さを評価する方法としてSSEQ(Spatial-Spectral Entropy-based Quality)が知られている(例えば、非特許文献3参照)。そして、コンプリーション処理を行った画像に対して、SSEQを用いて画質の評価を行う構成が考えられる。
Xue Bai, Jue Wang, David Simons and Guillermo Sapiro, "Video SnapCut: Robust Video Object Cutout Using Localized Classifiers", ACM Transactions on Graphics(TOG)- Proceedings of ACM SIGGRAPH 2009, Volume 28, Issue 3, August 2009, Article No.70 A. Criminisi, P. Perez, and K. Toyama, "Region Filling and Object Removal by Exemplar-Based Image Inpainting", IEEE TRANSACTIONS ON IMAGEPROCESSING, VOL. 13, NO. 9, pp. 1200-1212, Sept. 2004. Lixiong Liu, Bao Liu, Hua Huang, and Alan Conrad Bovik, "No reference image quality assessment based on spatial and spectral entropies", Sig. Proc.: Image Comm., Vol. 29, No. 8, pp. 856-863, 2014.
しかしながら、非特許文献3に記載されたSSEQによる画像評価は、コンプリーション処理によって得られた画像の画質の違いを検出する精度が低いという問題がある。そのため、画質の良い画像を特定するには、人間が手動でコンプリーション処理後の画像を観測して選択する必要があり、このような作業には時間と労力を必要とし、かつ、人による画質の判断のバラツキを含むものであった。
上記事情に鑑み、本発明は、欠損領域に対して修復処理を行った画像に対して、その画質を精度よく評価するための画像情報取得方法、画像評価方法、画像情報取得装置、画像評価装置及び画像処理プログラムの提供を目的としている。
本発明の一態様は、欠損領域を修復した画像を入力する第1入力ステップと、前記第1入力ステップにおいて入力された前記画像に対して、前記欠損領域の輪郭に対応する画素から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、を有し、前記特徴量は、前記輪郭上にある画素の色と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置する前記欠損領域に含まれない画素の色とに基づいて求める第1の特徴量と、前記輪郭上にある画素のエッジ強度と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置する前記欠損領域に含まれない画素のエッジ強度とに基づいて求める第2の特徴量と、前記輪郭上にある画素におけるエッジ方向と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置し、かつ、前記欠損領域に含まれない画素のエッジ方向とに基づいて求める第3の特徴量とのいずれか一つを少なくとも含む画像情報取得方法である。
本発明の一態様は、前記の画像情報取得方法であって、前記輪郭上にある画素を中心とした小領域において、前記第1の特徴量は、(式1)〜(式3)に基づいて求めるものであり、前記第2の特徴量は、(式4)〜(式6)に基づいて求めるものであり、前記第3の特徴量は、前記輪郭に対応する画素における水平方向のエッジ強度及び垂直方向のエッジ強度に基づいて当該画素におけるエッジ方向を特定して、特定したエッジ方向に基づいて求めるものである。
本発明の一態様は、欠損領域を有する第1の画像に対して複数の修復方法で修復した複数の第2の画像と、前記複数の第2の画像に対する画質評価の順位である評価順位とが入力される第2入力ステップと、前記第2入力ステップにおいて入力された複数の前記第2の画像に対して、前記画像情報取得方法を適用して前記特徴量を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにおいて抽出した前記特徴量と、前記第2入力ステップにおいて入力された前記評価順位との対応関係を学習する学習ステップと、を有する画像評価方法である。
本発明の一態様は、欠損領域を有する第1の画像に対して複数の修復方法で修復した複数の第3の画像が入力される第3入力ステップと、前記第3入力ステップにおいて入力された複数の前記第3の画像に対して、前記画像情報取得方法を適用して前記特徴量を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにおいて抽出した前記特徴量に基づいて複数の前記第3の画像の中から画質評価の最も高い第4の画像を選択する画像選択ステップと、を有する画像評価方法である。
本発明の一態様は、欠損領域を修復した画像が入力される第1入力部と、前記第1入力部に入力された前記欠損領域を含む画像に対して、前記欠損領域の輪郭に対応する画素から特徴量を抽出する特徴量抽出部と、を備え、前記特徴量は、前記輪郭上にある画素の色と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置する前記欠損領域に含まれない画素の色とに基づいて求める第1の特徴量と、前記輪郭上にある画素のエッジ強度と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置する前記欠損領域に含まれない画素のエッジ強度とに基づいて求める第2の特徴量と、前記輪郭上にある画素におけるエッジ方向と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置し、かつ、前記欠損領域に含まれない画素のエッジ方向とに基づいて求める第3の特徴量とのいずれか一つを少なくとも含む画像情報取得装置である。
本発明の一態様は、前記の画像情報取得装置であって、前記輪郭上にある画素を中心とした小領域において、前記第1の特徴量は、(式1)〜(式3)に基づいて求めるものであり、前記第2の特徴量は、(式4)〜(式6)に基づいて求めるものであり、前記第3の特徴量は、前記輪郭に対応する画素における水平方向のエッジ強度及び垂直方向のエッジ強度に基づいて当該画素におけるエッジ方向を特定して、特定したエッジ方向に基づいて求めるものである。
本発明の一態様は、欠損領域を有する第1の画像に対して複数の修復方法で修復した複数の第2の画像と、前記複数の第2の画像に対する画質評価の順位である評価順位とが入力される第2入力部と、前記第2入力部に入力された複数の前記第2の画像を入力して前記特徴量を抽出する前記画像情報取得装置と、抽出した前記特徴量と、前記第2入力部に入力された前記評価順位との対応関係を学習する学習処理部と、を備える画像評価装置である。
本発明の一態様は、欠損領域を有する第1の画像に対して複数の修復方法で修復した複数の第3の画像が入力される第3入力部と、前記第3入力部に入力された複数の前記第3の画像を入力して、前記特徴量を抽出する前記画像情報取得装置と、抽出した前記特徴量に基づいて複数の前記第3の画像の中から画質評価の最も高い第4の画像を選択する画像選択部と、を備える画像評価装置である。
本発明の一態様は、前記画像情報取得装置又は前記画像評価装置における各機能部を、コンピュータにより実現させるための画像処理プログラムである。
本発明により、欠損領域に対して修復処理を行った画像に対して、その画質を精度よく評価することができる。
第1の実施形態における画像処理システムの構成例を示す図である。 第1の実施形態における修復情報格納部102に格納されるパラメータリストの具体例を示す図である。 欠損領域Dの輪郭に着目して特徴量を算出する具体例を示す図である。 画素pを中心とするエッジ方向を特定する情報の具体例を示す図である。 学習データ24の具体例を示す図である。 第1の実施形態における画像評価装置10の動作を示すフロー図である。 第1の実施形態における学習モデル取得装置20の動作を示すフロー図である。 第2の実施形態における画像評価システム10Aの構成例を示す図である。 第3の実施形態における学習モデル取得システム20Aの構成例を示す図である。 欠損領域を表すマスクの例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における画像処理システムの構成例を示す図である。図1に示すように、画像処理システム1は、入力された画像に対して複数種類の修復処理を行い複数の修復後画像を生成し、複数の修復後画像の画質を評価し、画質の評価の高い修復後画像を選択する画像評価装置10と、入力された学習データである画像から少なくとも一つの特徴量を抽出し、抽出した特徴量と画像の画質の評価との関係を示す学習モデルを取得する学習モデル取得装置20とを備える。
<画像評価装置10の構成について>
画像評価装置10の構成について説明する。
画像評価装置10は、入力部101と、修復情報格納部102と、修復処理部103、特徴量抽出部104と、学習モデルDB(データベース)105と、画像選択部106とを備える。入力部101は、コンプリーション処理(修復処理)を施す対象の画像Iinと、欠損領域を指定するマスク画像Imask又はマスク領域を表す色情報Cとが入力される。画像Iinとして入力される画像は、静止画像や動画像(映像)である。入力部101は、マスク画像Imask又は色情報Cに基づいて画像Iinにおける欠損領域Dを求める。ここで、色情報CはRGB値(R=赤、G=緑、B=青)をもつ三次元ベクトルC(R、G、B)で表すことができ、例えばマゼンダの色を有する。色情報Cは、マスク領域として指定されている場合はC(R、G、B)=(255,0,255)のように表すことができる。
入力部101における具体的な処理について、図10を用いて説明する。入力部101は、図10(A)に示した原画像である画像70が画像Iinとして入力され、かつ、欠損領域を示すマスク画像71が入力された場合は、領域71bで示された領域を欠損領域Dとして特定する。また、入力部101は、図10(B)に示した原画像である画像Iinとして画像70と、その画像70に重畳された色情報Cであるマスク72とが入力された場合は、マスク72で示された領域とそうでない領域を二値で表したマスク画像を生成し、これを欠損領域Dとして用いる。欠損領域Dは,欠損として指定されたピクセルの位置の集合{(dx1,dy1),…,(dxn,dyn)}で表しても良い。また、欠損領域Dは、画像Iinと同じ大きさの画像であって、欠損領域を1、そうでない領域を0とした2値画像としてもよい。
修復情報格納部102は、修復手法、パッチサイズ、ピラミッド階層数などの修復パラメータがM個、リスト形式で登録される。図2は、第1の実施形態における修復情報格納部102に格納されるパラメータリストの具体例を示す図である。図2に示すように、各パラメータリストを識別するIDに関連付けて、コンプリーション処理の方法を示す修復方法と、その修復方法に用いるパラメータ1、2、…、Nとが格納されている。ここで、例えばパラメータ1は、コンプリーション対象パッチの大きさを示すパッチサイズ、パラメータ2は、類似パッチを探索する画像の解像度を段階的に変更する場合のピラミッド階層数である。
図2の具体例では、ID=1、2、…、Mが設定されている。すなわち、修復情報格納部102は、M種類(Mは2以上の整数)の修復情報であるパラメータリストを有している。修復情報として、ID=1に関連付けて、修復手法=A、パラメータ1=3、パラメータ2=3、…、パラメータN=Iが格納されており、ID=Mに関連付けて、修復方法=X、パラメータ1=5、パラメータ2=2、…、パラメータN=Jが格納されている。
修復処理部103は、入力部101からコンプリーション対象の画像Iin及び欠損領域Dが入力され、修復情報格納部102からパラメータリストを取得する。修復処理部103は、M種類のパラメータリスト全てに対応した修復処理を行い、M枚の修復後の画像Iout_1〜Iout_Mを出力する。
特徴量抽出部104は、修復処理部103から入力される修復後の画像Iout_1〜Iout_Mを入力とし、各画像Iout_1〜Iout_Mの特徴量を抽出して出力する。具体的には、特徴量抽出部104は、欠損領域Dの輪郭に対応する画素の値に基づいて、色一貫性特徴量(第1の特徴量)F、エッジ一貫性特徴量(第2の特徴量)F及びエッジ連続性特徴量(第3の特徴量)Fの3つの特徴量を抽出する。ここで、欠損領域Dの輪郭に対応する画素は、欠損領域Dの輪郭上に位置する画素の他に、欠損領域Dの輪郭上に位置する画素の周辺に位置する画素も含むものとする。
図3は、欠損領域Dの輪郭に着目して特徴量を算出する具体例を示す図である。図3において、斜線部分で示す領域Ωは、欠損領域Dを示し、その欠損領域Dの輪郭をδΩで表す。輪郭δΩ上にある画素pを中心とした3×3のサイズのパッチをP(p)で表す。
<<色一貫性特徴量Fの算出方法>>
特徴量抽出部104は、輪郭δΩ上にある画素pを中心とした小領域のパッチP(p)毎に欠損領域Dに含まれ画素の色と、欠損領域Dに含まれない欠損領域D周辺の画素の色とに変化があるか否かを示す特徴量である色一貫性特徴量Fを以下に説明する(式1)〜(式3)に基づいて算出する。まず、特徴量抽出部104は、以下の(式1)に基づいて第1色特徴量Uを算出する。
Figure 0006404794
ここで、u(q)はパッチP(p)に含まれる画素qのRGB値である。
上記(式1)に示すように、特徴量抽出部104は、パッチP(p)に含まれる3×3の画素の内、輪郭δΩ上及び輪郭δΩ内に位置する画素(以下、欠損領域画素という)のRGB値のそれぞれを加算した値を第1色特徴量Uとして算出する。
次に、特徴量抽出部104は、以下の(式2)に基づいて第2色特徴量Uを算出する。
Figure 0006404794
上記(式2)に示すように、特徴量抽出部104は、パッチP(p)に含まれる3×3の画素の内、欠損領域画素を除いた画素のRGB値のそれぞれを加算した値を第2色特徴量Uとして算出する。
特徴量抽出部104は、第1色特徴量Uを欠損領域画素の画素数aで割った画素平均値と、第2色特徴量UとをパッチP(p)の総画素数(図3では3×3=9画素)から画素数aを差し引いた画素数b(図3ではb=9−a)で割った平均値との比を計算する以下の(式3)に基づいて、色一貫性特徴量Fを算出する。
Figure 0006404794
色一貫性特徴量Fは(式1)〜(式3)から明らかなように、パッチP(p)の領域において、欠損領域画素の色と、欠損領域画素でない欠損領域Dの周辺の画素の色とが一貫しているほど(同じ色であるほど)1に近づく値である。色一貫性特徴量Fは、パッチP(p)の領域において、欠損領域画素の色と、欠損領域画素でない欠損領域Dの周辺の画素の色とが異なるほど(違う色であるほど)第1色特徴量U>第2色特徴量Uであれば大きな値に、第1色特徴量U<第2色特徴量Uであれば0に近づく値である。
上述した(式1)〜(式3)を用いて求めた色一貫性特徴量Fは一例であり、これに限定されるものではない。例えば、(式3)に示した色一貫性特徴量Fに対して、定数を乗除算した値や、定数を加減算した値を、色一貫性特徴量Fとしてもよい。特徴量抽出部104は、欠損領域Dに含まれる画素の色と、欠損領域Dに含まれない欠損領域D周辺の画素の色とに変化があるか否かを示す特徴量を計算する種々の計算式を用いて色一貫性特徴量Fを算出してもよい。特徴量抽出部104は、例えば、欠損領域Dに含まれ画素の色と、欠損領域Dに含まれない欠損領域D周辺の画素の色との色差を色一貫性特徴量Fとして算出してもよい。
<<エッジ一貫性特徴量Fの算出方法>>
特徴量抽出部104は、小領域のパッチP(p)毎に欠損領域Dに含まれ画素のエッジ強度と、欠損領域Dに含まれない欠損領域D周辺の画素のエッジ強度とに変化があるか否かを示す特徴量であるエッジ一貫性特徴量Fを以下に説明する(式4)〜(式5)に基づいて算出する。まず、特徴量抽出部104は、以下の(式4)に基づいて第1エッジ特徴量Vを算出する。
Figure 0006404794
ここで、v(q)はパッチP(p)に含まれる画素qのエッジ強度を表す。
上記(式4)に示すように、特徴量抽出部104は、パッチP(p)に含まれる3×3の画素の内、欠損領域画素のエッジ強度を加算した値を第1エッジ特徴量Vとして算出する。画素のエッジ強度とは、例えば、画素qと周辺の画素との輝度値の差の絶対値を加算して求める。画素の輝度値は、例えば画素のRGB値を用いてR+G+Bで求まる値である。
次に、特徴量抽出部104は、以下の(式5)に基づいて第2エッジ特徴量Vを算出する。
Figure 0006404794
上記(式5)に示すように、特徴量抽出部104は、パッチP(p)に含まれる3×3の画素の内、欠損領域画素を除いた画素のエッジ強度を加算した値を第2エッジ特徴量Vとして算出する。
特徴量抽出部104は、第1エッジ特徴量Vを欠損領域画素の画素数aで割った画素の平均値と、第2エッジ特徴量VとをパッチP(p)の総画素数から画素数aを差し引いた画素数bで割った画素の平均値との比を計算する以下の(式6)に基づいて、エッジ一貫性特徴量Fを算出する。
Figure 0006404794
エッジ一貫性特徴量Fは(式4)〜(式6)から明らかなように、パッチP(p)の領域において、欠損領域画素のエッジ強度と、欠損領域画素でない欠損領域Dの周辺の画素のエッジ強度とが一貫しているほど(同程度のエッジ強度であるほど)1に近づく値である。エッジ一貫性特徴量Fは、パッチP(p)の領域において、欠損領域画素のエッジ強度と、欠損領域画素でない欠損領域Dの周辺の画素のエッジ強度とが異なるほど第1エッジ特徴量V>第2エッジ特徴量Vであれば大きな値に、第1エッジ特徴量V<第2エッジ特徴量Vであれば0に近づく値である。
上述した(式4)〜(式6)を用いて求めたエッジ一貫性特徴量Fは一例であり、これに限定されるものではない。例えば、(式6)に示したエッジ一貫性特徴量Fに対して、定数を乗除算した値や、定数を加減算した値を、エッジ一貫性特徴量Fとしてもよい。特徴量抽出部104は、欠損領域Dに含まれ画素のエッジ強度と、欠損領域Dに含まれない欠損領域D周辺の画素のエッジ強度とに変化(レベル差)があるか否かを示す特徴量を計算する種々の計算式を用いてエッジ一貫性特徴量Fを算出してもよい。
特徴量抽出部104は、例えば、欠損領域Dに含まれる画素のエッジ強度をエッジ方向情報も合わせて取得し、欠損領域Dに含まれない欠損領域D周辺の画素のエッジ強度をエッジの方向情報も合わせて取得し、エッジの方向の一致度に応じた重み係数を乗算して、加算する処理によりエッジ一貫性特徴量Fを算出してもよい。なお、エッジの方向の一致度に応じた重み係数とは、例えば、同じ方向であれば1、反対方向であれば−1となる一致度に応じて−1〜1まで変化する係数である。また、特徴量抽出部104は、画素の輝度値に基づいてエッジ強度を求める構成であったが、これに限定されるものではない。特徴量抽出部104は、例えば、画素のRGB値に基づいてエッジ強度を求めてもよい。この場合、R、G、Bの各色別にエッジ強度が求まる。
<<エッジ連続性特徴量Fの算出方法>>
特徴量抽出部104は、輪郭δΩ上にある各画素pにおけるエッジ方向と、画素pに隣接する画素のエッジ方向とに変化があるか否かを示す特徴量であるエッジ連続性特徴量Fを以下に示す方法で算出する。
特徴量抽出部104は、輪郭δΩ上に位置する各画素pについて、エッジ方向を求める。このエッジ方向は、画素pを中心とするエッジ方向にある近傍の2画素を特定する情報であればよい。図4は、画素pを中心とするエッジ方向を特定する情報の具体例を示す図である。図4に示す通り画素pを中心として左下画素と右上画素とを通る斜め方向(1)と、左画素と右画素とを通る横方向(2)と、上画素と下画素とを通る縦方向(3)と、右下画素と左上画素とを通る斜め方向(4)とがある。特徴量抽出部104は、図4に示す4方向のうち、尤もらしい方向を特定すれば良い。特徴量抽出部104は、例えば、画素pの輝度値におけるx、y方向のエッジ強度(dx,dy)に基づいて、c(p)=dy/dxを求め(tangentを求めることに相当)その傾きから4つの方向のうちどこに該当するかを求める方法が挙げられる。
次に、特徴量抽出部104は、画素pに隣接する画素ppと画素pnについても同様にc(pp)、c(pn)を求めて、これらの平均値c(p’)=[c(pp)+c(pn)]/2を求める。特徴量抽出部104は、c(p)、c(p’)を輪郭δΩ上にある全ての画素について求めて、c(p)で特定される第1のエッジ方向と、c(p’)で特定される第2のエッジ方向を取得する。特徴量抽出部104は、第1のエッジ方向と第2のエッジ方向とにおける方向の一致度を示す相関値を求めて、この相関値をエッジ連続性特徴量Fとする。なお、画素pに隣接する画素ppと画素pnの位置は、例えば、画素pの下方向に隣接する画素を画素ppとし、画素pの右方向に隣接する画素を画素pnの位置とするが、これに限定されるものではない。
学習モデルDB105は、学習モデル取得装置20が取得した、画像の特徴量と、画像の画質の評価との関係を示す学習モデルを格納している。学習モデルは、具体的には、少なくとも2つ以上の特徴量を入力すると、各特徴量を有する画像の画質が優れているかを示す順位を推定して出力するための、特徴量と順位の対応関係を示す情報である。
画像選択部106は、特徴量抽出部104が抽出した各画像Iout_1〜Iout_Mの特徴量と学習モデルDB105に格納される学習モデルとに基づいて、修復処理部103が出力したM枚の修復後の各画像Iout_1〜Iout_Mに対して評価順位を付与し、最も画質が良いと推定される評価順位=1位の画像Ibestを出力する。
<学習モデル取得装置20の構成について>
学習モデル取得装置20の構成について説明する。
学習モデル取得装置20は、学習データ入力部201と、特徴量抽出部202と、学習リストDB(データベース)203と、評価順位学習部204とを備える。
学習データ入力部201は、学習モデルを生成するための図5に示すような学習データ24が入力される入力部である。図5は、学習データ24の具体例を示す図である。図5に示すように、学習データ24は、一連の評価順位を付与した画像のグループを示すグループID241と、修復後の画像データに対する評価順位242と、修復後の画像データ244を得る際に用いたマスク情報243と、修復後の画像データ244とを含むリスト形式のデータである。学習データ24は、いくつの修復後の画像データ244を比較するかによってリストの長さが変化する可変長テーブルである。
図5に示すように、学習データ24は、グループIDに関連付けてマスク情報243と、修復後の画像データ244と、同一グループの修復後の画像データ244中における評価順位242とを対応付けるものである。したがって、同一グループ内の修復後の画像データ244の個数は、2以上である必要がある。また、同一のグループIDの修復後の画像データ244の個数がK個である場合、そのなかで同順位のものの個数は、少なくとも一つ異なる評価順位を付与可能とするためにK−1個以下でなければならない。
特徴量抽出部202は、上述した特徴量抽出部104と同様の構成であり、欠損領域Dの輪郭に着目して、色一貫性特徴量F、エッジ一貫性特徴量F及びエッジ連続性特徴量Fの3つの特徴量を抽出する。特徴量抽出部202が処理の対象とするのは、学習データ入力部201から入力された修復後の画像データ244である。特徴量抽出部202は、全ての修復後の画像データ244に対して、欠損領域Dの輪郭に対応する画素の値に基づいて、色一貫性特徴量F、エッジ一貫性特徴量F及びエッジ連続性特徴量Fの3つの特徴量を抽出する処理を行う。
学習リストDB203は、グループIDに関連づけて、評価順位242と、3つの特徴量とを格納するデータベースである。
評価順位学習部204は、学習リストDB203から学習リストを参照して、画像の特徴量と評価順位との対応関係についてランキング学習を行うことで学習モデルを生成する。ランキング学習とは、機械学習の枠組みで、画像の特徴量と評価順位との対応関係をあらかじめ学習して学習モデルを生成する処理である。この学習モデルを用いると、2枚以上の画像の特徴量に基づいて、それらの画像に対する評価順位を算出することができる。このようなランキング学習は、公知の技術であり、例えば、SVM(Support Vector Machine)−Rankなどの方法が利用可能である。また、以下の公知文献1に記載のSVMを用いてもよい。
公知文献1:T. Joachims, “Training Linear SVMs in Linear Time”, Proceedings of the ACM Conference on Knowledge Discovery and Data Mining (KDD), 2006
評価順位学習部204は、画像の特徴量と、画像の評価順位との対応関係を示す学習モデルを生成して、画像評価装置10へ出力する。評価順位学習部204は、画像から抽出された色一貫性特徴量F、エッジ一貫性特徴量F及びエッジ連続性特徴量Fの3つの特徴量と、その画像の評価順位との対応関係を示す学習モデルを生成する。
なお、評価順位学習部204において生成された学習モデルは、データを多段階に分類する用途であれば評価順位を推定する構成に限定されるものではない。例えば、SVMを用いて学習リストを処理することで、画像の特徴量に基づいて例えば画質評価OKと画質評価NGとを示す二値分類を行う学習モデルを生成してもよい。学習モデルが出力する値は、二値に限定されるものではなく、例えば5段階の多値分類を出力してもよい。
<画像評価装置10の動作について>
次に、第1の実施形態における画像評価装置10の動作について説明する。図6は、第1の実施形態における画像評価装置10の動作を示すフロー図である。入力部101において、コンプリーション処理を施す対象の画像Iinと、欠損領域を指定するマスク画像Imaskとが入力される(ステップS101)。入力部101は、マスク画像Imaskに基づいて画像Iinにおける欠損領域Dを特定する(ステップS102)。
修復処理部103は、入力部101から入力される画像Iinと欠損領域Dに基づいて、修復情報格納部102から取得したM種類の修復情報(パラメータリスト)全てに対応した修復処理を画像Iinに対して行い、M枚の修復後の画像Iout_1〜Iout_Mを出力する(ステップS103)。特徴量抽出部104は、修復処理部103から入力される修復後の画像Iout_1〜Iout_Mを入力とし、各画像Iout_1〜Iout_Mの特徴量を抽出して出力する(ステップS104)。具体的には、特徴量抽出部104は、欠損領域Dの輪郭に対応する画素の値に基づいて、各画像Iout_1〜Iout_Mから色一貫性特徴量F、エッジ一貫性特徴量F及びエッジ連続性特徴量Fの3つの特徴量を抽出する。
画像選択部106は、特徴量抽出部104が抽出した各画像Iout_1〜Iout_Mの特徴量と学習モデルDB105に格納される学習モデルとに基づいて、修復処理部103が出力したM枚の修復後の各画像Iout_1〜Iout_Mに対して評価順位を付与する(ステップS105)。画像選択部106は、画像Iout_1〜Iout_Mの中から最も画質が良いと推定される評価順位=1位を付与した画像を選択して画像Ibestとして出力する(ステップS106)。
<学習モデル取得装置20の動作について>
次に、第1の実施形態における学習モデル取得装置20の動作について説明する。図7は、第1の実施形態における学習モデル取得装置20の動作を示すフロー図である。学習データ入力部201において、学習モデルを生成するための図5に示すような学習データ24が入力される(ステップS201)。
特徴量抽出部202は、学習データ入力部201から入力された学習データ24の全てに対して特徴量を抽出するループ処理を開始する(ステップS202)。特徴量抽出部202は、処理対象の学習データ24から修復後の画像データ244を取得する(ステップS203)。特徴量抽出部202は、取得した修復後の画像データ244に対して、欠損領域Dの輪郭に着目して、色一貫性特徴量F、エッジ一貫性特徴量F及びエッジ連続性特徴量Fの3つの特徴量を抽出する。特徴量抽出部202は、グループIDに関連付けて、抽出した特徴量と、画像データ244の評価順位242とを学習リストDB203に格納する(ステップS204)。
特徴量抽出部202は、処理対象の学習データ24が最後のデータでなければステップS202に戻り、処理対象の学習データ24が最後のデータであればループ処理を終了して、ステップS206に進む(ステップS205)。以上のループ処理によって、学習リストDB203には、グループIDに関連づけて、評価順位242と、3つの特徴量とを格納するデータベースが構築される。
評価順位学習部204は、学習リストDB203から学習リストを参照して、画像の特徴量と評価順位との対応関係について学習処理を行うことで学習モデルを生成する(ステップS206)。評価順位学習部204が生成した学習モデルは、画像評価装置10へ出力され、学習モデルDB105に格納される。
以上に説明したように、第1の実施形態における画像処理装置30は、様々な手法やパラメータでコンプリーション処理された複数枚の修復後の画像データに対して、特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて修復後の画像データに評価順位を付与することができる。これにより、評価順位の最も良い修復後の画像データを選択することで、自動で最適なコンプリーション処理を施した画像データを得ることができる。また、既存の画像の評価手法とは異なり、欠損領域Dの境界に着目した特徴量を抽出して、学習モデルを参照してその特徴量に基づいた評価順位を得ることで、より高精度な画質の評価を実現している。また、学習モデル取得装置20は、学習データから抽出した特徴量と評価順位とを対応させた学習リストに基づいて学習モデルを生成することで、学習モデルの精度を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態の画像評価装置10が備える特徴量抽出部104又は学習モデル取得装置20が備える特徴量抽出部202を、独立した特徴量抽出装置として構成することも可能である。
以下では、第1の実施形態の画像評価装置10が備える特徴量抽出部104を、独立した特徴量抽出装置11として構成する第2の実施形態における画像評価システム10Aについて説明する。
図8は、第2の実施形態における画像評価システム10Aの構成例を示す図である。なお、図8において、図1に示した第1の実施形態の画像処理システム1と同じ構成のものは、同じ符号を付与しており、説明を省略又は簡略化する。
図8に示すように、画像評価システム10Aは、画像評価装置10aと、特徴量抽出装置11とを備える構成である。図8に示す画像評価システム10Aは、図1に示した画像評価装置10と同等の機能を有する。
<特徴量抽出装置11について>
第2実施形態の特徴量抽出装置11は、図8に示すように、画像入力部111と、特徴量抽出部112と、特徴量出力部113とを備える。画像入力部111は、修復処理部103から修復後の画像Iout_1〜Iout_Mが入力され、入力された修復後の画像Iout_1〜Iout_Mを特徴量抽出部112へ出力する。特徴量抽出部112は、図1に示した特徴量抽出部104と同じ機能を有し、画像入力部111から入力される修復後の画像Iout_1〜Iout_Mから特徴量を抽出して、抽出した特徴量を特徴量出力部113へ出力する。特徴量出力部113は、特徴量抽出部112より入力された特徴量を、画像評価装置10aの画像選択部106へ出力する。
(第3の実施形態)
第1の実施形態の学習モデル取得装置20が備える特徴量抽出部202を、独立した特徴量抽出装置として構成することも可能である。
以下では、第1の実施形態の学習モデル取得装置20が備える特徴量抽出部202を、独立した特徴量抽出装置21として構成する第3の実施形態の学習モデル取得システム20Aについて説明する。
図9は、第3の実施形態における学習モデル取得システム20Aの構成例を示す図である。なお、図9において、図1に示した第1の実施形態の画像処理システム1と同じ構成のものは、同じ符号を付与しており、説明を省略又は簡略化する。
図9に示すように、学習モデル取得システム20Aは、学習モデル取得装置20aと、特徴量抽出装置21とを備える構成である。図9に示す学習モデル取得システム20Aは、図1に示した学習モデル取得装置20と同等の機能を有する。
<特徴量抽出装置21について>
第3実施形態の特徴量抽出装置21は、図9に示すように、画像入力部211と、特徴量抽出部212と、特徴量出力部213とを備える。画像入力部211は、学習モデル取得装置20aの学習データ入力部201から学習データ24に含まれる修復後の画像データ244が入力され、入力された修復後の画像データ244を特徴量抽出部212へ出力する。特徴量抽出部212は、図1に示した特徴量抽出部202と同じ機能を有し、画像入力部211から入力される修復後の画像データ244から特徴量を抽出して、抽出した特徴量を特徴量出力部213へ出力する。特徴量出力部213は、特徴量抽出部212より入力された特徴量を、学習モデル取得装置20aの学習リストDB203へ出力する。
学習モデル取得装置20aの備える評価順位学習部204が出力する学習モデルは、第1の実施形態の画像評価装置10へ出力される構成であっても、第2の実施形態における画像評価装置10aに出力される構成であってもよい。
上述した第1の実施形態における画像評価装置10及び学習モデル取得装置20、第2実施形態における画像評価システム10A及び第3の実施形態における学習モデル取得システム20Aの備える各機能部は、例えば、コンピュータで実現することができる。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の画像情報取得方法、画像評価方法、画像情報取得装置、画像評価装置及び画像処理プログラムは、コンプリーション処理を行う画像処理装置において利用することができる。
1…画像処理システム, 10、10a…画像評価装置, 20、20a…学習モデル取得装置,11、21…特徴量抽出装置,102…修復情報格納部,103…修復処理部,104、112、202、212…特徴量抽出部,105…学習モデルDB,106…画像選択部,203…学習リストDB,204…評価順位学習部

Claims (9)

  1. 欠損領域を修復した画像を入力する第1入力ステップと、
    前記第1入力ステップにおいて入力された前記画像に対して、前記欠損領域の輪郭に対応する画素から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
    を有し、
    前記特徴量は、前記輪郭上にある画素の色と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置する前記欠損領域に含まれない画素の色とに基づいて求める第1の特徴量と、前記輪郭上にある画素のエッジ強度と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置する前記欠損領域に含まれない画素のエッジ強度とに基づいて求める第2の特徴量と、前記輪郭上にある画素におけるエッジ方向と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置し、かつ、前記欠損領域に含まれない画素のエッジ方向とに基づいて求める第3の特徴量とのいずれか一つを少なくとも含む画像情報取得方法。
  2. 前記輪郭上にある画素を中心とした小領域において、
    前記第1の特徴量は、以下の(式1)〜(式3)に基づいて求めるものであり、
    Figure 0006404794
    前記第2の特徴量は、以下の(式4)〜(式6)に基づいて求めるものであり、
    Figure 0006404794
    前記第3の特徴量は、前記輪郭に対応する画素における水平方向のエッジ強度及び垂直方向のエッジ強度に基づいて当該画素におけるエッジ方向を特定して、特定したエッジ方向に基づいて求めるものである請求項1に記載の画像情報取得方法。
  3. 欠損領域を有する第1の画像に対して複数の修復方法で修復した複数の第2の画像と、前記複数の第2の画像に対する画質評価の順位である評価順位とが入力される第2入力ステップと、
    前記第2入力ステップにおいて入力された複数の前記第2の画像に対して、請求項1又は請求項2に記載の前記画像情報取得方法を適用して前記特徴量を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにおいて抽出した前記特徴量と、前記第2入力ステップにおいて入力された前記評価順位との対応関係を学習する学習ステップと、
    を有する画像評価方法。
  4. 欠損領域を有する第1の画像に対して複数の修復方法で修復した複数の第3の画像が入力される第3入力ステップと、
    前記第3入力ステップにおいて入力された複数の前記第3の画像に対して、請求項1又は請求項2に記載の前記画像情報取得方法を適用して前記特徴量を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにおいて抽出した前記特徴量に基づいて複数の前記第3の画像の中から画質評価の最も高い第4の画像を選択する画像選択ステップと、
    を有する画像評価方法。
  5. 欠損領域を修復した画像が入力される第1入力部と、
    前記第1入力部に入力された前記欠損領域を含む画像に対して、前記欠損領域の輪郭に対応する画素から特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    を備え、
    前記特徴量は、前記輪郭上にある画素の色と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置する前記欠損領域に含まれない画素の色とに基づいて求める第1の特徴量と、前記輪郭上にある画素のエッジ強度と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置する前記欠損領域に含まれない画素のエッジ強度とに基づいて求める第2の特徴量と、前記輪郭上にある画素におけるエッジ方向と、前記輪郭に対応する画素の周辺に位置し、かつ、前記欠損領域に含まれない画素のエッジ方向とに基づいて求める第3の特徴量とのいずれか一つを少なくとも含む画像情報取得装置。
  6. 前記輪郭上にある画素を中心とした小領域において、
    前記第1の特徴量は、以下の(式7)〜(式9)に基づいて求めるものであり、
    Figure 0006404794
    前記第2の特徴量は、以下の(式10)〜(式12)に基づいて求めるものであり、
    Figure 0006404794
    前記第3の特徴量は、前記輪郭に対応する画素における水平方向のエッジ強度及び垂直方向のエッジ強度に基づいて当該画素におけるエッジ方向を特定して、特定したエッジ方向に基づいて求めるものである請求項5に記載の画像情報取得装置。
  7. 欠損領域を有する第1の画像に対して複数の修復方法で修復した複数の第2の画像と、前記複数の第2の画像に対する画質評価の順位である評価順位とが入力される第2入力部と、
    前記第2入力部に入力された複数の前記第2の画像を入力して前記特徴量を抽出する請求項5又は請求項6に記載の前記画像情報取得装置と、
    抽出した前記特徴量と、前記第2入力部に入力された前記評価順位との対応関係を学習する学習処理部と、
    を備える画像評価装置。
  8. 欠損領域を有する第1の画像に対して複数の修復方法で修復した複数の第3の画像が入力される第3入力部と、
    前記第3入力部に入力された複数の前記第3の画像を入力して、前記特徴量を抽出する請求項5又は請求項6に記載の前記画像情報取得装置と、
    抽出した前記特徴量に基づいて複数の前記第3の画像の中から画質評価の最も高い第4の画像を選択する画像選択部と、
    を備える画像評価装置。
  9. 請求項5又は請求項6に記載の前記画像情報取得装置又は請求項7又は請求項8に記載の前記画像評価装置における各機能部を、コンピュータにより実現させるための画像処理プログラム。
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