JP6403513B2 - 判定装置、判定方法および通信システム - Google Patents

判定装置、判定方法および通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6403513B2
JP6403513B2 JP2014191007A JP2014191007A JP6403513B2 JP 6403513 B2 JP6403513 B2 JP 6403513B2 JP 2014191007 A JP2014191007 A JP 2014191007A JP 2014191007 A JP2014191007 A JP 2014191007A JP 6403513 B2 JP6403513 B2 JP 6403513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
network
information
media
ims
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014191007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016063456A (ja
Inventor
拓郎 堺
拓郎 堺
裕人 野一色
裕人 野一色
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2014191007A priority Critical patent/JP6403513B2/ja
Publication of JP2016063456A publication Critical patent/JP2016063456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6403513B2 publication Critical patent/JP6403513B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、判定装置、判定方法および通信システムに関する。
IMS(IP Multimedia Subsystem)は、IP(Internet Protocol)ベースのマルチメディア通信サービスを提供することを目的として3GPP(3rd Generation Partnership Project)国際標準として既定されている。IMSは、アクセス網に依存しないIPで通信するコアネットワークの概念である。IMSでは、各アクセス網をIP−CAN(IP Connectivity Access Network)と呼び、複数のIP−CANをシームレスに収容することを可能とする。
IMSでは、アクセス網に依存しないため、異なるアクセス網で共通のマルチメディア通信サービスを提供することが可能となる。このマルチメディア通信サービスとしては、例えば、IP電話、テレビ電話、IM(Instant Message)などがある。このようなIMSが非特許文献1に規定されている(非特許文献1参照。)。
IMSは、主に、セッション制御機能(CSCF:Call Session Control Function)、アプリケーションサービス制御機能(AS:Application Server)を含む。また、IMSは、ユーザ情報蓄積機能(HSS:Home Subscriber Server)を含む。
CSCFは、サービス制御ネットワークの制御の核であるセッション制御を行う機能であり、移動端末間の通信セッションの設定、解放や、サービス条件にしたがってASを選択して、セッション制御プロトコルであるSIP(Session Initiation Protocol)信号やセッション記述プロトコルであるSDP(Session Description Protocol)信号を転送することを行う。CSCFは、P−CSCF(Proxy−CSCF)、S−CSCF(Serving−CSCF)、I−CSCF(Interrogating−CSCF)の3つの機能要素に分けられる。
IMSは、異なるIP網と接続することが可能であり、非特許文献1に記載されているように、IBCF(Interconnection Border Control Function)を設置することで、2つの異なるIP網内でそれぞれ流通する独自のSIPパラメータ、SDPに記述されているコーデックなどの網間差分をなくす信号変換を行うことができる。ここで、IMSに対して異なるIP網としては、他のIMSや、NGN(Next Generation Network)などがある。
非特許文献2や特許文献1には、IMSにおけるメディア経路の最適化方法(OMR:Optimal Media Routeing)について記載されている(非特許文献2および特許文献1参照。)。
加入者(ユーザ)の端末であるユーザ端末(UE:User Equipment)の間でマルチメディア通信を行う場合、IMS−ALG(IMS−Application Level Gateway)が制御信号を中継し、TrGW(Transition Gateway)がメディア信号を中継する。IMS−ALGは、メディア信号の中継が可能となるようにTrGWを制御する。
通常、制御信号が複数のIMS−ALGにより中継される必要があるマルチメディア通信では、メディア信号が複数のTrGWにより中継される必要がある。これに対して、OMRでは、一定の条件を満たせば一部ないし全部のTrGWを中継させることなく、UE同士が最低限必要なTrGWのみを中継させて、マルチメディア通信を行うことが可能となる。特に、異なるIP網とのエントリになるIMS−ALGは中継させる必要があるため、IBCFはIMS−ALG機能を含むことがある。
特許文献2には、IMSによるメディア経路の最適化方法について記載されている(特許文献2参照。)。具体的には、メディア経路の最適化を行う際のシグナリングのために通信セッションの確立が遅くなることに着目し、中間のIMS−ALGがユーザ端末からのセッション確立要求に対する応答を受けた時に、通常の応答を転送するとともに、経路最適化が可能なIMS−ALGに対して別途セッション確立要求を送り、通信セッションの確立にかかる時間を短縮する方法が記載されている。
特許第5357873号公報 特許第5506941号公報
3GPP TS 23.228 「IP Multimedia Subsystem (IMS);Stage2」 3GPP TS 29.079 「Optimal media routeing within the IP Multimedia Subsystem(IMS);Stage3」
OMRにおいて、IMS−ALGは、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)や自装置が制御するTrGWのメディア転送能力など(メディアのコーデックなど)の情報要素(メディア経路情報)をSDP上に記述したSIPの制御信号を、後続のIMS−ALGに転送する。当該SIPの制御信号を受信した後続のIMS−ALGは、SDPに含まれるメディア経路情報から判定される条件に基づいて、一部ないし全部のTrGWを中継させる必要がないと判定した場合、SDP上にて中継しないTrGWの情報を削除することができる。この条件としては、過去に中継されたIMS−ALGがその識別子(ネットワークID)から自装置と同一のネットワークの装置であると判定されたという条件、あるいは、使用されるメディアのコーデックが自装置と同一であると判定されたという条件などがある。また、当該SIPの制御信号を受信した後続のIMS−ALGは、SDPから情報を削除せず、自装置のメディア経路情報をSDP上に追加するのみでもよい。
このように、従来技術においては、要求元のIMS−ALGのメディア経路情報とそれを受信したIMS−ALG自身のメディア経路情報のみを用いて、メディア経路の最適化を判断する。
ここで、IP中継網が、制御信号やメディア信号を中継する役割だけではなく、ユーザ端末にマルチメディア通信サービス(例えば、ローミングサービスなど)を提供する役割を持つ場合には、IP中継網を持つ事業者はマルチメディア通信サービスの品質や信頼性を確保することを希望すると考えられる。
これに関し、高いサービス品質や高い信頼性を保つためには、要求元のIP網のメディア経路情報だけでなく要求先のIP網のメディア経路情報を取得し、これらに基づいて、IP中継網の1以上のTrGWを経由しなくてもサービスの品質や信頼性を損なわないことが判定された場合にのみ、メディア経路の最適化を実行するようなアプローチが考えられる。しかしながら、このようなアプローチに関し、従来技術では、要求先のIP網のメディア経路情報を考慮しないため、要求元と要求先のIP網の条件に応じてIMSにおけるメディア経路の最適化を行うことができなかった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれか、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間において、これら複数のネットワークの状況に応じてメディア信号の経路の効率化を図ることができる判定装置、判定方法および通信システムを提供することを課題とする。
記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る判定装置は、第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれかに、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間に存在する第3のネットワークに、設置され、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される制御信号に含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信されるメディア信号の第1の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する判定部を備え、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークと前記第3のネットワークはそれぞれ異なるネットワークであり、前記第1のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、前記第2のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、前記メディア信号の前記第1の経路は、前記第1のネットワークに接続される第1の装置と前記第2のネットワークに接続される第2の装置との間で前記メディア信号を通信する経路であり、前記制御信号は第1の中継装置により中継され、前記メディア信号は前記第1の中継装置により制御される第2の中継装置により中継され、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理は、前記第1の経路に含まれる前記第2の中継装置の数が少なくなる第2の経路に切り替える処理であり、前記第1の情報は、前記第1の経路において前記判定部と前記第1の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第2の情報と、前記第1の経路における前記判定部と前記第2の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第3の情報を含み、前記第2の情報は、前記第1の経路において前記判定部と前記第1の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、前記第3の情報は、前記第1の経路において前記判定部と前記第2の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、前記判定部は、前記第2の情報および前記第3の情報に含まれるすべての前記エンコーディング能力の情報が、所定の基準を満たす前記エンコーディング能力の情報であると判定した場合に、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理を実行することを判定する。
発明の一態様は、定装置において、前記制御信号に含まれる前記第1の経路に関する情報を制御する経路情報制御部と、前記制御信号に含まれる前記第1の経路に関する情報を保持する経路情報保持部と、を備え、前記判定部は、前記経路情報保持部により保持される情報に基づいて、前記判定を行う、構成が用いられてもよい。
発明の一態様は、定装置において、前記判定部により前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理を実行することが判定された場合に、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理の実行の契機となる信号を送信する、構成が用いられてもよい。
発明の一態様は、定装置において、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理の実行の契機となる信号に、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークのうちの1以上のネットワークに含まれる装置に関する情報を含めて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークのうちの前記ネットワークとは異なるネットワークに送信する、構成が用いられてもよい。
発明の一態様は、定装置において、前記判定部は、前記判定について判定結果に関する情報を保持し、前記制御信号に含まれる情報に基づいて、判定の条件が前記保持される判定結果と同じ判定の条件である場合には、前記判定結果と同じ判定結果を得る、構成が用いられてもよい。
発明の一態様は、定装置において、LTEをアクセス網とするIMSを利用したシステムに設けられ、前記第1のネットワーク前記第2のネットワークおよび前記第3のネットワークは、IP網であり、前記制御信号に含まれる情報は、前記第1のネットワークおよび前記第2のネットワークに含まれる1以上のIMS−ALGについて、前記IMS−ALGが含まれるネットワークを識別する情報と前記IMS−ALGに対応するTrGWによる前記メディア信号の通信に関する能力の情を含み、前記制御信号は、前記第1の中継装置である前記IMS−ALGにより通信され、前記メディア信号は、前記第2の中継装置である前記TrGWにより通信され、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークのうちの一方がセッションの要求元側となり、他方が前記セッションの要求先側となる、構成が用いられてもよい。
記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る判定方法は、第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれかに、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間に存在する第3のネットワークに、設置される判定装置が、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される制御信号に含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信されるメディア信号の第1の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する判定方法であって前記第1のネットワークと前記第2のネットワークと前記第3のネットワークはそれぞれ異なるネットワークであり、前記第1のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、前記第2のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、前記メディア信号の前記第1の経路は、前記第1のネットワークに接続される第1の装置と前記第2のネットワークに接続される第2の装置との間で前記メディア信号を通信する経路であり、前記制御信号は第1の中継装置により中継され、前記メディア信号は前記第1の中継装置により制御される第2の中継装置により中継され、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理は、前記第1の経路に含まれる前記第2の中継装置の数が少なくなる第2の経路に切り替える処理であり、前記第1の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第1の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第2の情報と、前記第1の経路における前記判定装置と前記第2の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第3の情報を含み、前記第2の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第1の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、前記第3の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第2の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、前記判定装置は、前記第2の情報および前記第3の情報に含まれるすべての前記エンコーディング能力の情報が、所定の基準を満たす前記エンコーディング能力の情報であると判定した場合に、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理を実行することを判定する。
記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信システムは、第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれかに、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間に存在する第3のネットワークに、設置され、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される信号を中継する判定装置を有し、前記判定装置は、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される制御信号に含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信されるメディア信号の第1の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する、通信システムであって、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークと前記第3のネットワークはそれぞれ異なるネットワークであり、前記第1のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、前記第2のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、前記メディア信号の前記第1の経路は、前記第1のネットワークに接続される第1の装置と前記第2のネットワークに接続される第2の装置との間で前記メディア信号を通信する経路であり、前記制御信号は第1の中継装置により中継され、前記メディア信号は前記第1の中継装置により制御される第2の中継装置により中継され、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理は、前記第1の経路に含まれる前記第2の中継装置の数が少なくなる第2の経路に切り替える処理であり、前記第1の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第1の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第2の情報と、前記第1の経路における前記判定装置と前記第2の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第3の情報を含み、前記第2の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第1の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、前記第3の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第2の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、前記判定装置は、前記第2の情報および前記第3の情報に含まれるすべての前記エンコーディング能力の情報が、所定の基準を満たす前記エンコーディング能力の情報であると判定した場合に、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理を実行することを判定する。
本発明によれば、第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれか、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間において、これら複数のネットワークの状況に応じてメディア信号の経路の効率化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの装置構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る通信システムの概略的な機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る通信システムの装置構成と機能構成との対応の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る通信システムにおいて行われる処理の流れの一例を示す処理シーケンスの図である。 本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る通信システムにおいて行われる処理の流れの一例を示す処理シーケンスの図である。 本発明の一実施形態(第3実施形態)に係る通信システムにおいて行われる処理の流れの一例を示す処理シーケンスの図である。 本発明の一実施形態(第4実施形態)に係る通信システムにおいて行われるUE同士の通信の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
(本実施形態に係る通信システムの概略)
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム1の装置構成を示すブロック図である。本実施形態では、代表的な構成例を示す。
図2は、本発明の一実施形態に係る通信システム1の概略的な機能構成を示すブロック図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る通信システム1の装置構成(図1に示される例)と機能構成(図2に示される例)との対応の一例を示すブロック図である。
図1に示されるように、本実施形態に係る通信システム1は、要求元のUE21−1と、要求先のUE21−2と、要求元のIP網11と、要求先のIP網12と、IP中継網13を備える。
通信システム1は、要求元のIP網11に、P−CSCF22−1と、IMS−ALG23−1と、TrGW24−1を備える。
通信システム1は、要求先のIP網12に、P−CSCF22−2と、IMS−ALG23−4と、TrGW24−4を備える。
通信システム1は、IP中継網13に、IMS−ALG23−2と、TrGW24−2と、IMS−ALG23−3と、TrGW24−3と、S−CSCF31と、AS32を備える。
ここで、要求元のUE21−1は、基地局装置(eNB:evolved Node B)などの他の装置(図1では、図示省略。)を介して、要求元IP網11のP−CSCF22−1と接続される。
要求元IP網11のIMS−ALG23−1およびTrGW24−1のそれぞれと、IP中継網13のIMS−ALG23−2およびTrGW24−2のそれぞれとが接続される。
IP中継網13のIMS−ALG23−3およびTrGW24−3のそれぞれと、要求先IP網12のIMS−ALG23−4およびTrGW24−4のそれぞれとが接続される。
要求先のUE21−2は、基地局装置(eNB)などの他の装置(図1では、図示省略。)を介して、要求先IP網12のP−CSCF22−2と接続される。
なお、要求元IP網11、要求先IP網12およびIP中継網13には、それぞれ、他の装置(図1では、図示省略。)を備えてもよい。
このように、本実施形態に係る通信システム1は、ローミングサービスに関する複数のIP網(要求元IP網11、要求先IP網12およびIP中継網13)が相互接続されているネットワークアーキテクチャを有する。また、本実施形態に係る通信システム1では、IMSにおいてアクセス網がLTE(Long Term Evolution)網である場合のネットワークアーキテクチャを例示する。
各UE21−1〜21−2は、ユーザ契約している事業者等のIP網に登録される。本実施形態では、UE21−1は要求元IP網11に登録され、UE21−2は要求先IP網12に登録される。
各IP網(要求元IP網11、要求先IP網12およびIP中継網13)は、対向する他のIP網の関門装置として、IMS−ALG23−1〜23−4を配置する。各IMS−ALG23−1〜23−4は、物理的に同じ装置もしくは別の装置として、各TrGW24−1〜24−4の機能と連携し、メディア制御を行う。各IMS−ALG23−1〜23−4は制御信号を制御して中継し、各TrGW24−1〜24−4はメディア信号を制御して中継する。
本実施形態では、要求元IP網11あるいは要求先IP網12あるいはこれらの両方が、ローミングサービスのVisited網として機能する。
IP中継網13は、S−CSCF31やAS32を配置しており、ローミングサービスのHome網として機能する。
なお、一般的なアーキテクチャでは、Visited網のP−CSCF(本実施形態では、P−CSCF22−1〜22−2)とHome網のS−CSCF(本実施形態では、S−CSCF31)を使用して、ローミングサービスが提供される(非特許文献1参照。)。
図2に示されるように、本実施形態に係る通信システム1は、概略的に、要求元の信号中継サーバ101と、要求先の信号中継サーバ102と、サービス制御装置103を含む機能構成を有する。
要求元の信号中継サーバ101は、メディア経路情報制御機能121を備える。
要求先の信号中継サーバ102は、メディア経路情報制御機能131を備える。
サービス制御装置103は、メディア経路情報制御機能141と、メディア経路情報保持機能142と、メディア経路最適化判定機能143を備える。
図3に示されるように、図1に示される装置構成と図2に示される機能構成との対応の一例では、要求元側の中継部201−1がメディア経路情報制御機能121としてIMS−ALG23−1のメディア経路情報制御機能121−1およびIMS−ALG23−2のメディア経路情報制御機能121−2を備え、要求先側の中継部201−2がメディア経路情報制御機能131としてIMS−ALG23−3のメディア経路情報制御機能131−1およびIMS−ALG23−4のメディア経路情報制御機能131−2を備え、判定部202がメディア経路情報制御機能141とメディア経路情報保持機能142とメディア経路最適化判定機能143を備える。
ここで、要求元側の中継部201−1は、要求元IP網11のIMS−ALG23−1およびIP中継網13のIMS−ALG23−2を含む。本実施形態では、これらのIMS−ALG23−1〜23−2のそれぞれに、メディア経路情報制御機能121−1〜121−2のそれぞれを備える。
また、要求先側の中継部201−2は、IP中継網13のIMS−ALG23−3および要求先IP網12のIMS−ALG23−4を含む。本実施形態では、これらのIMS−ALG23−3〜23−4のそれぞれに、メディア経路情報制御機能131−1〜131−2のそれぞれを備える。
また、判定部202は、IP中継網13のS−CSCF31およびAS32を含む。本実施形態では、例えば、S−CSCF31およびAS32のうちの一方にメディア経路情報制御機能141とメディア経路情報保持機能142とメディア経路最適化判定機能143を備える、または、S−CSCF31およびAS32の両方に、任意に分散させて、メディア経路情報制御機能141とメディア経路情報保持機能142とメディア経路最適化判定機能143を備える。
図2および図3に示される各機能を説明する。
要求元側の中継部201−1では、メディア経路情報制御機能121(メディア経路情報制御機能121−1〜121−2)は、要求元IP網11のIMS−ALG23−1およびIP中継網13のIMS−ALG23−2を介する通信に関し、メディア経路情報の制御を行う。
要求先側の中継部201−2では、メディア経路情報制御機能131(メディア経路情報制御機能131−1〜131−2)は、IP中継網13のIMS−ALG23−3および要求先IP網12のIMS−ALG23−4を介する通信に関し、メディア経路情報の制御を行う。
判定部202では、メディア経路情報制御機能141は、要求元IP網11および要求先IP網12を介する通信に関し、メディア経路情報の制御を行う。メディア経路情報保持機能142は、メディア経路情報を記憶部(メモリ)に記憶して保持する。なお、記憶部は、判定部202の内部に備えられてもよく、または、判定部202の外部に備えられてもよい。メディア経路最適化判定機能143は、メディア信号を通信する経路の最適化を行うか否かを判定する。
なお、本実施形態に係る通信システム1では、図2および図3に示されるメディア経路情報制御機能121、131、141、メディア経路情報保持機能142、およびメディア経路最適化判定機能143と、それに付随する処理を実現するための機能以外については、各装置は、既存の機能を有する。
例えば、各ネットワーク(網)の入口および出口に設けられる中継装置である各IMS−ALG23−1〜23−4は、既存の機能を有し、本実施形態において、メディア経路の最適化方法(OMR)の処理を実行する機能を有する。
ここで、本実施形態では、各IMS−ALG23−1〜23−4は、同様な機能を有するが、他の構成例として、本発明が実現可能な範囲で、各IMS−ALG23−1〜23−4が様々な機能を有してもよい。
(第1実施形態)
図4は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る通信システム1において行われる処理の流れの一例を示す処理シーケンスの図である。
なお、本実施形態に係る通信システム1において、各UE21−1〜21−2とeNBとは無線により通信する。それ以外の各通信経路では、例えば、有線により通信が行われ、または、無線により通信が行われてもよい。また、ある装置と他の装置とが通信する場合、これらの装置の間に存在する別の装置は当該通信の中継や転送を行う。
また、図4の例では、説明の便宜上から、IMS−ALG23−1とP−CSCF22−1をまとめて示し、IMS−ALG23−4とP−CSCF22−2をまとめて示し、S−CSCF31とAS32をまとめて示す。
また、本実施形態では、LTEのネットワークを使用してVoIP(Voice over IP)による音声通話を行うVoLTE(Voice over LTE)を用いて、加入者(ユーザ)のモバイル端末により通信を行う場合を例として説明する。なお、本実施形態は、モバイル端末ばかりでなく、固定端末に適用することも可能である。
(処理T1)
マルチメディア通信の要求元のUE21−1は、セッション開始要求を送信する。
ここで、セッション開始要求は、要求元のUE21−1のIPアドレス、ポートおよびセッションにおいて使用したいコーデックなどの情報を含むSDPを有する。
(処理T2)
要求元のUE21−1から送信されたセッション開始要求は、P−CSCF22−1を介して、IMS−ALG23−1により中継される。IMS−ALG23−1は、当該セッション開始要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−1により、当該セッション開始要求に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与したセッション開始要求の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−1におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T3)
IMS−ALG23−1から転送されたセッション開始要求は、IMS−ALG23−2により中継される。IMS−ALG23−2は、当該セッション開始要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−2により、当該セッション開始要求に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与したセッション開始要求の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−2におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T4)
S−CSCF31およびAS32は、IMS−ALG23−2から転送されたセッション開始要求を受信する。S−CSCF31およびAS32は、メディア経路情報保持機能142により、受信されたセッション開始要求に含まれる所定の情報(情報要素)を抽出(取得)して記憶部に記憶して保持する。
この所定の情報は、IMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−1およびIMS−ALG23−2)に関するメディア経路情報を含むSDPの情報である。この所定の情報は、要求元のIMS網の情報要素である。
(処理T5)
S−CSCF31およびAS32は、メディア経路情報制御機能141により、受信されたセッション開始要求に含まれていたメディア経路情報について、要求元と要求先で経路の最適化処理が起こらないようにメディア経路情報を削除し、あるいは経路の最適化が起こらないようなダミーのメディア経路情報への置換を行い、そして、UE21−1のIPアドレス、ポートおよびコーデック等のSDP情報要素を最近の装置(ここでは、IMS−ALG23−2)のSDP情報要素へ置換してセッション開始要求信号を転送する。
(処理T6)
S−CSCF31およびAS32から転送されたセッション開始要求は、IMS−ALG23−3により中継される。IMS−ALG23−3は、当該セッション開始要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−1により、当該セッション開始要求に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与したセッション開始要求の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−3におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T7)
IMS−ALG23−3から転送されたセッション開始要求は、IMS−ALG23−4により中継される。IMS−ALG23−4は、当該セッション開始要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−2により、当該セッション開始要求に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与したセッション開始要求の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−4におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
IMS−ALG23−4から転送されたセッション開始要求は、P−CSCF22−2を介して、要求先のUE21−2に対して信号送信される。この際、P−CSCF22−2は、受信されたセッション開始要求に含まれていたメディア経路情報について、要求先のUE21−2に通知しないように中継装置(ここでは、IMS−ALG23−3およびIMS−ALG23−4、あるいは、処理T5でダミーを含めた場合は当該ダミー)のメディア経路情報を削除する。
(処理T8)
P−CSCF22−2から転送されたセッション開始要求は、要求先のUE21−2により受信される。要求先のUE21−2は、成功応答を送信(返却)する。成功応答には、要求先のUE21−2のIPアドレス、ポートおよびセッションにおいて使用したいコーデックなどの情報を含むSDPを有する。
(処理T9)
要求先のUE21−2から送信された成功応答は、P−CSCF22−2を介して、IMS−ALG23−4により中継される。IMS−ALG23−4は、当該成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−2により、当該成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−4におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T10)
IMS−ALG23−4から転送された成功応答は、IMS−ALG23−3により中継される。IMS−ALG23−3は、当該成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−1により、当該成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−3におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T11)
S−CSCF31およびAS32は、IMS−ALG23−3から転送された成功応答を受信する。S−CSCF31およびAS32は、メディア経路情報保持機能142により、受信された成功応答に含まれる所定の情報(情報要素)を抽出(取得)して記憶部に記憶して保持する。
この所定の情報は、IMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−4およびIMS−ALG23−3)に関するメディア経路情報を含むSDPの情報である。この所定の情報は、要求先のIMS網の情報要素である。
(処理T12)
S−CSCF31およびAS32は、メディア経路情報制御機能141により、受信された成功応答に含まれていたメディア経路情報について、要求元と要求先で経路の最適化処理が起こらないようにメディア経路情報を削除し、あるいは経路の最適化が起こらないようなダミーのメディア経路情報への置換を行い、そして、UE21−2のIPアドレス、ポートおよびコーデック等のSDP情報要素を最近の装置(ここでは、IMS−ALG23−3)のSDP情報要素へ置換して成功応答を転送する。
(処理T13)
S−CSCF31およびAS32から転送された成功応答は、IMS−ALG23−2により中継される。IMS−ALG23−2は、当該成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−2により、当該成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−2におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T14)
IMS−ALG23−2から転送された成功応答は、IMS−ALG23−1により中継される。IMS−ALG23−1は、当該成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−1により、当該成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−1におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
IMS−ALG23−1から転送された成功応答は、P−CSCF22−1を介して、要求元のUE21−1に対して信号送信される。この際、P−CSCF22−1は、受信された成功応答に含まれていたメディア経路情報について、要求元のUE21−1に通知しないように中継装置(ここでは、IMS−ALG23−2およびIMS−ALG23−1、あるいは、処理T12でダミーを含めた場合は当該ダミー)のメディア経路情報を削除する。
(処理T15)
IMS−ALG23−1から転送された成功応答は、要求元のUE21−1により受信される。
以上の処理のステップにより、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間で、中継装置(ここでは、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4)を経由する経路で、マルチメディア通信(マルチメディアの送信や受信)を確立する。
なお、本実施形態では(処理T1)〜(処理T14)においてSDPオファーをセッション開始要求に載せ、SDPアンサーを成功応答に載せる手順を記述しているが、例えばSDPオファーをセッション開始要求に載せ、SDPアンサーを暫定応答に載せる手順など、SDPオファーアンサーモデルが実現可能であれば他の手順であってもよい。
(処理T16)
次に、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、(処理T4)および(処理T11)において取得して保持したメディア経路情報、および所定の判定基準の情報に基づいて、メディア信号を通信する経路(メディア経路)の最適化を行うか否か(経路の切り替えを行うか否か)を判定する。この結果、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メディア経路の最適化を行うことを判定した場合には、後続する処理(第1実施形態では、(処理T21)〜(処理T39))を行うことで、最適なメディア経路への切り替えを行う。一方、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メディア経路の最適化を行わないことを判定した場合には、本フローの処理を終了する。
なお、S−CSCF31およびAS32は、要求元のUE21−1が属するネットワークと、要求先のUE21−2が属するネットワークとが、同一のネットワークであるか否かを判定する機能を有してもよい。
ここで、所定の判定基準の情報としては、様々なものが用いられてもよく、本実施形態で例示されるものに限定されない。一例として、所定の判定基準の情報は、SIPメッセージに搭載された情報やS−CSCF31やAS32が有する契約者やサービスに関する情報を元に設定されてもよい。
このような所定の判定基準の情報は、例えば、S−CSCF31あるいはAS32あるいは外部の記憶部に記憶されて参照される。
このような所定の判定基準の情報は、例えば、あらかじめ用意されて設定されてもよく、または、任意のタイミングで設定されてもよい。
以下で、所定の判定基準の例を示す。
<所定の判定基準の例1:エンコーディング能力に関する基準>
各IMS−ALG23−1〜23−4により、経路に関する情報として、ネットワーク識別子(ネットワークID)の情報をメッセージ(本実施形態では、セッション開始要求および成功応答)に搭載し、さらに、提供可能な能力情報として、メディアに対するエンコーディング能力の情報をメッセージに搭載する。
S−CSCF31およびAS32は、所定の判定基準の情報として、サービスの提供にあたり必要となる一定以上のメディアのエンコーディング能力についての基準の情報を用いる。S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、このような判定基準の情報に基づいて、経路上の各ノードにおけるメディアのエンコーディング能力が基準を満たす場合にメディア経路の最適化を行うか否かを判定する処理や、メディア経路の最適化を行う場合にいずれの経路を最適化するかを決定する処理を行う。
具体的には、一例として、各ノードにおいて特定の方式のエンコーディング能力が必要であるという判定基準を用いることができる。この場合、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メッセージに搭載された情報に基づいて、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4のすべてが前記した特定の方式のエンコーディング能力を有すると判定したときに、メディア経路の最適化を行うことを判定する。このとき、S−CSCF31およびAS32は、例えば、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2とを接続する経路であって、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4の区間を最適化(例えば、短縮)した経路に切り替える(当該経路を確立する)ことを決定する。一方、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メッセージに搭載された情報に基づいて、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4のうちの1以上が前記した特定の方式のエンコーディング能力を有しないと判定したときには、(例えば、経路としては最適化できても)メディア経路の最適化を行わないことを判定する。
<所定の判定基準の例2:特定のオペレータの経由に関する基準>
S−CSCF31およびAS32は、所定の判定基準の情報として、最適化(例えば、短縮)する経路の組み合わせの優先度の情報を用いる。
具体的には、一例として、サービスの提供条件として、特定のオペレータのネットワークのみ最適化するという判定基準を用いることができる。この場合、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メッセージに搭載された情報(オペレータに関する情報)に基づいて、所定のIMS−ALG(例えば、IMS−ALG23−1、IMS−ALG23−4)が前記した特定のオペレータであると判定したときにのみ、メディア経路の最適化を行うことを判定する。このとき、S−CSCF31およびAS32は、例えば、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2とを接続する経路であって、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4の区間を最適化した経路に切り替える(当該経路を確立する)ことを決定する。一方、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メッセージに搭載された情報に基づいて、前記した特定のオペレータの条件を満たさないと判定したときには、(例えば、経路としては最適化できても)メディア経路の最適化を行わないことを判定する。
<所定の判定基準の例3:メディアの種類に関する基準>
S−CSCF31およびAS32は、所定の判定基準の情報として、メディアの種類ごとにメディア経路の最適化(例えば、短縮)を行うか否かを定めた情報を用いる。
具体的には、一例として、特定のメディアの種類(例えば、ビデオ)についてはメディア経路の最適化を行い、それ以外のメディアの種類(例えば、ビデオ以外)についてはメディア経路の最適化を行わないという判定基準を用いることができる。この場合、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メッセージに搭載された情報(メディアの種類に関する情報)に基づいて、前記した特定のメディアの種類であると判定したときにのみ、メディア経路の最適化を行うことを判定する。このとき、S−CSCF31およびAS32は、例えば、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2とを接続する経路であって、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4の区間を最適化した経路に切り替える(当該経路を確立する)ことを決定する。一方、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メッセージに搭載された情報に基づいて、前記した特定のメディアの種類以外の種類であると判定したときには、(例えば、経路としては最適化できても)メディア経路の最適化を行わないことを判定する。
例えば、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、転送されるSIPメッセージに記載されたメディアの種類を確認し、確認したメディアの種類が特定のメディアの種類(例えば、ビデオ)であった場合にメディア経路の最適化を行うことを判定する。そして、S−CSCF31およびAS32は、(処理T16)より後のステップの処理において、SDPに含まれる前記した特定のメディアの種類(例えば、ビデオ)の項目だけメディア経路の最適化を行い、他の項目についてはメディア経路の最適化を行わない。具体例として、前記した特定のメディアの種類をビデオとすると、大容量の通信となるビデオ通信の時には、最適な経路(最適化された経路)を通ることで、伝送遅延を防ぐとともに、経路上のネットワークへの負荷を軽減することが期待できる。
<所定の判定基準の例4:特定のユーザに関する基準>
S−CSCF31およびAS32は、所定の判定基準の情報として、特定のユーザ(例えば、特定のユーザ端末)についてのみメディア経路の最適化(例えば、短縮)を行うという情報を用いる。
具体的には、一例として、ユーザに関する情報であるユーザの契約者情報に基づいて、ローミング時に最適化されたメディア経路を使用することがオプション契約としてあるか否かを判定することが可能であり、このようなオプション契約がある場合にのみメディア経路の最適化を行うという判定基準を用いることができる。この場合、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メッセージに搭載された情報(例えば、SIPメッセージに搭載されたユーザに関する情報)に基づいて、前記した特定のユーザに関する基準を満たすと判定したときにのみ、メディア経路の最適化を行うことを判定する。このとき、S−CSCF31およびAS32は、例えば、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2とを接続する経路であって、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4の区間を最適化した経路に切り替える(当該経路を確立する)ことを決定する。一方、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メッセージに搭載された情報に基づいて、前記した特定のユーザに関する基準を満たさないと判定したときには、(例えば、経路としては最適化できても)メディア経路の最適化を行わないことを判定する。
次に、最適化が行われたメディア経路を使用するように切り替える処理について、第1のパターン(パターン1)の例を示す。
(処理T21)
S−CSCF31およびAS32は、要求先のUE21−2に対して、SDPを含まないセッション修正要求を送信する。
ここで、セッション修正要求としては、例えば、SIPのINVITEという信号を用いることが可能である。
(処理T22)
S−CSCF31およびAS32から送信されたSDPを含まないセッション修正要求は、IMS−ALG23−3により中継される。
(処理T23)
IMS−ALG23−3から転送されたSDPを含まないセッション修正要求は、IMS−ALG23−4により中継される。
IMS−ALG23−4から転送されたSDPを含まないセッション修正要求は、P−CSCF22−2を介して、要求先のUE21−2に対して信号送信される。
(処理T24)
P−CSCF22−2から転送されたSDPを含まないセッション修正要求は、要求先のUE21−2により受信される。要求先のUE21−2は、SDPを含む修正成功応答を送信(返却)する。
(処理T25)
要求先のUE21−2から送信されたSDPを含む修正成功応答は、P−CSCF22−2を介して、IMS−ALG23−4により中継される。IMS−ALG23−4は、当該修正成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−2により、当該修正成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した修正成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−4におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T26)
IMS−ALG23−4から転送されたSDPを含む修正成功応答は、IMS−ALG23−3により中継される。IMS−ALG23−3は、当該修正成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−1により、当該修正成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した修正成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−3におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T27)
S−CSCF31およびAS32は、IMS−ALG23−3から転送されたSDPを含む修正成功応答を受信する。S−CSCF31およびAS32は、受信された修正成功応答に含まれるIMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−4およびIMS−ALG23−3)に関するメディア経路情報を含むSDPの情報をそのまま引き継いで、要求元のUE21−1に対して、セッション修正要求を送信する。
(処理T28)
S−CSCF31およびAS32から転送されたSDPを含むセッション修正要求は、IMS−ALG23−2により中継される。IMS−ALG23−2は、当該セッション修正要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−2により、当該セッション修正要求に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与したセッション修正要求の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−2におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T29)
IMS−ALG23−2から転送されたSDPを含むセッション修正要求は、IMS−ALG23−1により中継される。IMS−ALG23−1は、当該セッション修正要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−1により、受信されたセッション修正要求に含まれるSDPから所定の情報を削除し、要求先のUE21−2に関する能力情報(のみ)をSDPに残して、当該セッション修正要求を転送する。
この所定の情報は、IMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−4、IMS−ALG23−3およびIMS−ALG23−2)に関するメディア経路情報のすべてである。
IMS−ALG23−1から転送されたSDPを含むセッション修正要求は、P−CSCF22−1を介して、要求元のUE21−1に対して信号送信される。
(処理T30)
P−CSCF22−1から転送されたSDPを含むセッション修正要求は、要求元のUE21−1により受信される。要求元のUE21−1は、SDPを含む修正成功応答を送信(返却)する。
(処理T31)
要求元のUE21−1から送信されたSDPを含む修正成功応答は、P−CSCF22−1を介して、IMS−ALG23−1により中継される。IMS−ALG23−1は、当該修正成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−1により、当該修正成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した修正成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、TrGW24−1におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T32)
IMS−ALG23−1から転送されたSDPを含む修正成功応答は、IMS−ALG23−2により中継される。IMS−ALG23−2は、当該修正成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−2により、当該修正成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した修正成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−2におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T33)
S−CSCF31およびAS32は、IMS−ALG23−2から転送されたSDPを含む修正成功応答を受信する。S−CSCF31およびAS32は、受信された修正成功応答に含まれるIMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−1およびIMS−ALG23−2)に関するメディア経路情報を含むSDPの情報をそのまま引き継いで、要求先のUE21−2に対して、SDPを含む応答確認を送信する。
(処理T34)
S−CSCF31およびAS32から転送されたSDPを含む応答確認は、IMS−ALG23−3により中継される。IMS−ALG23−3は、当該応答確認を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−1により、当該応答確認に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した応答確認の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−3におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T35)
IMS−ALG23−3から転送されたSDPを含む応答確認は、IMS−ALG23−4により中継される。IMS−ALG23−4は、当該応答確認を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−2により、受信された応答確認に含まれるSDPから所定の情報を削除し、要求元のUE21−1に関する能力情報(のみ)をSDPに残して、当該応答確認を転送する。
この所定の情報は、IMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−1、IMS−ALG23−2およびIMS−ALG23−3)に関するメディア経路情報のすべてである。
IMS−ALG23−4から転送されたSDPを含む応答確認は、P−CSCF22−2を介して、要求先のUE21−2に対して信号送信される。
(処理T36)
S−CSCF31およびAS32は、処理T32における修正成功応答に対してSDPを含まない応答確認を送信する。
(処理T37)
S−CSCF31およびAS32から送信(転送)されたSDPを含まない応答確認は、IMS−ALG23−2により中継される。
(処理T38)
IMS−ALG23−2から転送されたSDPを含まない応答確認は、IMS−ALG23−1により中継される。
IMS−ALG23−1から転送されたSDPを含まない応答確認は、P−CSCF22−1を介して、要求元のUE21−1に対して信号送信される。
(処理T39)
IMS−ALG23−1から転送されたSDPを含まない応答確認は、要求元のUE21−1により受信される。
以上の処理のステップにより、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間で(処理T15)において経由していた中継装置(ここでは、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4)を経由しない経路で、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間で、直接、マルチメディア通信(マルチメディアの送信や受信)を確立する。
なお、本例では、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間で、直接、マルチメディア通信を確立する場合を示したが、例えば、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間で、一部の中継装置(ここでは、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4のうちの3個以下)を経由する経路で、マルチメディア通信を確立する場合が用いられてもよい。
このように、メディア経路の切り替え手順の第1のパターンでは、(処理T21)においてS−CSCF31およびAS32が要求先IP網12(要求先のUE21−2)に対して経路再選択の契機を与える。なお、他の構成例として、(処理T21)の処理の代わりに、S−CSCF31およびAS32が要求元IP網11(要求先のUE21−1)に対して経路再選択の契機を与えてもよく、この場合、以降の処理は、概略的には、(処理T22)〜(処理T38)に対して、要求先IP網12と要求元IP網11が逆になった処理となる。
具体的には、この第1のパターンでは、S−CSCF31およびAS32は、把握した要求元の情報および要求先の情報がメディア経路の最適化を行うための基準を満たすことを判定した場合に、それ以上の処理を行わず、要求元および要求先に経路再選択の契機を与えて経路再選択の処理を実行させる。つまり、S−CSCF31およびAS32は、要求元および要求先に経路再選択の契機を与えること(だけ)を行い、実際に経路再選択を実行するか否かについてや、どのような経路を再選択(切り替え)するかについては、要求元IP網11や要求先IP網12に任せる。本実施形態では、S−CSCF31およびAS32により行われる処理を簡素化させることができる。
以上のように、本実施形態に係るサービス制御装置103(例えば、判定部202)は、IMSのネットワークにおいて、要求元と要求先の間に配置され、双方のサービス提供ポリシーを持ち、要求元の端末装置(UE21−1)と要求先の端末装置(UE21−2)との間の通信セッションにおけるメディア経路を確立する際に、メディア経路の最適化を行うか否かを判定する。
通信システム1では、要求元のUE21−1からのセッション開始要求を、要求元のUE21−1からサービス制御装置103までの間に配置される信号中継サーバ101(例えば、1または複数のIMS−ALG)のメディア経路情報制御機能121により、信号中継サーバ101のネットワーク識別子や能力情報を付与しながら転送する。
サービス制御装置103は、メディア経路情報保持機能142により、セッション開始要求が転送された途中の経路の情報を保持する。また、サービス制御装置103は、メディア経路情報制御機能141により、セッション開始要求に含まれる要求元側の情報のうち不要な信号中継サーバ101のネットワーク識別子や能力情報を削除(あるいは、ダミーの情報へ置換)して、当該セッション開始要求を要求先のUE21−2に対して転送することで、要求先において要求元との最適化経路(最適化されたメディア経路)が確立されないようにする。
セッション開始要求に対する応答(例えば、成功応答)が要求先のUE21−2からサービス制御装置103まで返信されるときに、要求先のUE21−2からサービス制御装置103までの間に配置される信号中継サーバ102(例えば、1または複数のIMS−ALG)のメディア経路情報制御機能131により、信号中継サーバ102のネットワーク識別子や能力情報を付与しながら転送する。
サービス制御装置103は、メディア経路情報保持機能142により、応答が転送された途中の経路の情報を保持する。また、サービス制御装置103は、メディア経路情報制御機能141により、応答に含まれる要求先側の情報のうち不要な信号中継サーバ102のネットワーク識別子や能力情報を削除(あるいは、ダミーの情報へ置換)して、当該応答を要求元のUE21−1に対して転送することで、要求元において要求先との最適化経路(最適化されたメディア経路)が確立されないようにする。これにより、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間のセッションが開始する。
また、サービス制御装置103は、メディア経路最適化判定機能143により、保持された要求先側および要求元側の途中の経路の情報を用いてメディア経路の最適化の要否を判定し、その判定結果に基づいて、メディア経路の最適化の処理が信号中継サーバ101、102により行われるようにする。
ここで、サービス制御装置103としては、例えば、S−CSCF31およびAS32のうちの一方または両方が用いられてもよい。
また、信号中継サーバ101や信号中継サーバ102としては、本実施形態では、IMS−ALG23−1〜23−4が用いられている。
以上のように、本実施形態に係る通信システム1では、要求元IP網11および要求先IP網12のメディア経路情報を取得し、これらのメディア経路情報に基づいて、メディア経路の最適化を行うか否かを判定して切り替えることで、複数のネットワーク(本実施形態では、要求元IP網11および要求先IP網12)の状況に応じてメディア信号の経路の効率化を図ることができる。このように、本実施形態では、要求元IP網11の情報だけでなく、要求先IP12網の情報も考慮して、メディア経路の最適化の要否を判定することができる。
一例として、本実施形態では、ローミングサービスにおいて、所定の業者(例えば、信頼できるローミング提携事業者)とのマルチメディア通信に限定してメディア経路の最適化が実行されるように設定しておくことが可能であり、メディア経路の最適化の結果、品質面で信頼性の高いマルチメディア通信サービスを実現することが可能となる。ローミングとしては、例えば、国際ローミングに適用することも可能である。
なお、本実施形態では、要求元IP網11と要求先IP網12との間に1つのIP中継網13を備える構成としたが、他の構成例として、要求元IP網11と要求先IP網12との間に複数のIP中継網が備えられてもよい。一例として、マルチメディア通信において、要求元のIP網および要求先のIP網に関するマルチメディアサービス提供のための要求条件(例えば、要求元のIP網および要求先のIP網に関する性能などの条件)に応じて、要求元と要求先の間に位置する複数のIP中継網における1個以上のサービス制御装置(例えば、判定部)が、メディア経路の最適化の要否を判定してもよい。
また、本実施形態では、要求元側のネットワークとして、1つのネットワーク(要求元IP網11)が存在する場合を示したが、他の構成例として、2つ以上のネットワークが存在してもよい。
また、本実施形態では、要求先側のネットワークとして、1つのネットワーク(要求先IP網12)が存在する場合を示したが、他の構成例として、2つ以上のネットワークが存在してもよい。
また、本実施形態では、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2とが通信する場合を示したが、他の構成例として、要求元と要求先のうちの一方または両方の装置が、UE以外の装置であってもよく、一例として、サーバ装置であってもよい。
また、メディアとしては、様々なものが用いられてもよく、例えば、音声、静止画、動画などが用いられてもよい。動画として、テレビ電話の動画が用いられてもよい。
(第2実施形態)
図5は、本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る通信システム1において行われる処理の流れの一例を示す処理シーケンスの図である。
図5には、図4に示される処理シーケンスと同様な形式で、他の処理シーケンスを示してある。
本実施形態に係る図5に示される処理シーケンスでは、S−CSCF31およびAS32がメディア経路を切り替えるか否かを判定するまでの処理である(処理T1)〜(処理T16)については、図4に示される処理シーケンスの場合と同様であり、同じ符号を付してある。
次に、最適化が行われたメディア経路を使用するように切り替える処理について、第2のパターン(パターン2)の例を示す。
(処理T101)
S−CSCF31およびAS32は、メディア経路情報保持機能142により要求元IP網11向けに保持していた要求先側のIMS−ALG群(ここでは、IMS−ALG23−4およびIMS−ALG23−3)に関するメディア経路情報をSDPに付与したセッション更新要求の信号を送信する。
ここで、セッション更新要求としては、例えば、SIPのUPDATEという信号を用いることが可能である。なお、他の構成例として、セッション更新要求として、SIPのINVITEという信号が用いられてもよい。
(処理T102)
S−CSCF31およびAS32から転送されたセッション更新要求は、IMS−ALG23−2により中継される。IMS−ALG23−2は、当該セッション更新要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−2により、当該セッション更新要求に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与したセッション更新要求の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−2におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T103)
IMS−ALG23−2から転送されたセッション更新要求は、IMS−ALG23−1により中継される。IMS−ALG23−1は、当該セッション更新要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−1により、受信されたセッション更新要求に含まれるSDPから所定の情報を削除し、要求先のUE21−2に関する能力情報(のみ)をSDPに残して、当該セッション更新要求を転送する。
この所定の情報は、IMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−4、IMS−ALG23−3およびIMS−ALG23−2)に関するメディア経路情報のすべてである。
IMS−ALG23−1から転送されたセッション更新要求は、P−CSCF22−1を介して、要求元のUE21−1に対して信号送信される。
(処理T104)
P−CSCF22−1から転送されたセッション更新要求は、要求元のUE21−1により受信される。要求元のUE21−1は、SDPを含む更新成功応答を送信(返却)する。
(処理T105)
要求元のUE21−1から送信された更新成功応答は、P−CSCF22−1を介して、IMS−ALG23−1により中継される。IMS−ALG23−1は、当該更新成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−1により、当該更新成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した更新成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−1におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T106)
IMS−ALG23−1から転送された更新成功応答は、IMS−ALG23−2により中継される。IMS−ALG23−2は、当該更新成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−2により、当該更新成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した更新成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、TrGW24−2におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
S−CSCF31およびAS32は、IMS−ALG23−2から転送された更新成功応答を受信する。S−CSCF31およびAS32は、受信された更新成功応答に含まれるIMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−1およびIMS−ALG23−2)に関するメディア経路情報が、メディア経路情報保持機能142により当初保持していたメディア経路情報の内容(値)と同じであること(変更ないこと)を確認する。
ここで、S−CSCF31およびAS32は、受信された更新成功応答に含まれるメディア経路情報が、メディア経路情報保持機能142により当初保持していたメディア経路情報と同じでないこと(変更あること)を判定した場合には、例えば、所定のエラー処理を行う。他の構成例として、このようなエラー処理が行われない構成が用いられてもよい。
(処理T111)
S−CSCF31およびAS32は、メディア経路情報保持機能142により要求先IP網12向けに保持していた要求元側のIMS−ALG群(ここでは、IMS−ALG23−1およびIMS−ALG23−2)に関するメディア経路情報をSDPに付与したセッション更新要求の信号を送信する。
(処理T112)
S−CSCF31およびAS32から転送されたセッション更新要求は、IMS−ALG23−3により中継される。IMS−ALG23−3は、当該セッション更新要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−1により、当該セッション更新要求に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与したセッション更新要求の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−3におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T113)
IMS−ALG23−3から転送されたセッション更新要求は、IMS−ALG23−4により中継される。IMS−ALG23−4は、当該セッション更新要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−2により、受信されたセッション更新要求に含まれるSDPから所定の情報を削除し、要求元のUE21−1に関する能力情報(のみ)をSDPに残して、当該セッション更新要求を転送する。
この所定の情報は、IMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−1、IMS−ALG23−2およびIMS−ALG23−3)に関するメディア経路情報のすべてである。
IMS−ALG23−4から転送されたセッション更新要求は、P−CSCF22−2を介して、要求先のUE21−2に対して信号送信される。
(処理T114)
P−CSCF22−2から転送されたセッション更新要求は、要求先のUE21−2により受信される。要求先のUE21−2は、SDPを含む更新成功応答を送信(返却)する。
(処理T115)
要求先のUE21−2から送信された更新成功応答は、P−CSCF22−2を介して、IMS−ALG23−4により中継される。IMS−ALG23−4は、当該更新成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−2により、当該更新成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した更新成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−4におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T116)
IMS−ALG23−4から転送された更新成功応答は、IMS−ALG23−3により中継される。IMS−ALG23−3は、当該更新成功応答を中継する際に、メディア経路情報制御機能131−1により、当該更新成功応答に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与した更新成功応答の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−3におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
S−CSCF31およびAS32は、IMS−ALG23−3から転送された更新成功応答を受信する。S−CSCF31およびAS32は、受信された更新成功応答に含まれるIMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−4およびIMS−ALG23−3)に関するメディア経路情報が、メディア経路情報保持機能142により当初保持していたメディア経路情報の内容(値)と同じであること(変更ないこと)を確認する。
ここで、S−CSCF31およびAS32は、受信された更新成功応答に含まれるメディア経路情報が、メディア経路情報保持機能142により当初保持していたメディア経路情報と同じでないこと(変更あること)を判定した場合には、例えば、所定のエラー処理を行う。他の構成例として、このようなエラー処理が行われない構成が用いられてもよい。
なお、(処理T101)〜(処理T106)の処理と、(処理T111)〜(処理T116)の処理とは、例えば、任意の一方の処理が先に行われて、他方の処理が後に行われてもよく、または、これらの処理が並列に行われてもよい。
(処理T121)
以上の処理のステップにより、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間で(処理T15)において経由していた中継装置(ここでは、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4)を経由しない経路で、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間で、直接、マルチメディア通信(マルチメディアの送信や受信)を確立する。
なお、本例では、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間で、直接、マルチメディア通信を確立する場合を示したが、例えば、要求元のUE21−1と要求先のUE21−2との間で、一部の中継装置(ここでは、IMS−ALG23−1〜IMS−ALG23−4のうちの3個以下)を経由する経路で、マルチメディア通信を確立する場合が用いられてもよい。
このように、メディア経路の切り替え手順の第2のパターンでは、S−CSCF31およびAS32は、要求元IP網11に対して保持している要求先IP網12のメディア経路情報を通知すること、および要求先IP網12に対して保持している要求元IP網11のメディア経路情報を通知することを行うことで、経路再選択の処理を実行させる。つまり、S−CSCF31およびAS32は、要求元に要求先のメディア経路情報を通知することで経路再選択の処理を実行させ、要求先に要求元のメディア経路情報を通知することで経路再選択の処理を実行させる。本実施形態では、S−CSCF31およびAS32が作成されるメディア経路をより正確に制御することが可能となる。
(第3実施形態)
図6は、本発明の一実施形態(第3実施形態)に係る通信システム1において行われる処理の流れの一例を示す処理シーケンスの図である。
図6には、図4に示される処理シーケンスと同様な形式で、他の処理シーケンスを示してある。
本実施形態では、メディア信号を通信する経路(メディア経路)の最適化を行うか否かを判定する他のパターンの例を示す。
本実施形態では、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路の最適化を行うか否かを判定する処理を過去に行っており、過去の当該処理に関して取得した情報を、メディア経路情報保持機能142により、保持している。この情報には、例えば、メディア経路の最適化を行うか否かを判定する処理で参照したメディア経路情報が含まれ、また、要求元のUE21−1を識別する情報や、要求先のUE21−2を識別する情報が含まれる。
なお、本実施形態では、S−CSCF31およびAS32は、自装置が行った過去の処理に関する情報を記憶するが、他の構成例として、メディア経路の最適化を行うか否かを判定する処理で使用される情報が、人為的にまたは外部の装置により設定されて、メディア経路情報保持機能142により保持されてもよい。
(処理T201)
マルチメディア通信の要求元のUE21−1は、セッション開始要求を送信する。
ここで、セッション開始要求は、要求元のUE21−1のIPアドレス、ポートおよびセッションにおいて使用したいコーデックなどの情報を含むSDPを有する。
(処理T202)
要求元のUE21−1から送信されたセッション開始要求は、P−CSCF22−1を介して、IMS−ALG23−1により中継される。IMS−ALG23−1は、当該セッション開始要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−1により、当該セッション開始要求に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与したセッション開始要求の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−1におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T203)
IMS−ALG23−1から転送されたセッション開始要求は、IMS−ALG23−2により中継される。IMS−ALG23−2は、当該セッション開始要求を中継する際に、メディア経路情報制御機能121−2により、当該セッション開始要求に対して自装置に関する所定のメディア経路情報をSDPに付与したセッション開始要求の信号を転送する。
この所定のメディア経路情報は、例えば、自装置が位置するネットワークの識別子(ネットワークID)の情報や、自装置に対応するTrGW24−2におけるメディア信号の転送能力など(例えば、メディアのコーデックなど)に関する提供可能な能力情報などを含む。
(処理T204)
S−CSCF31およびAS32は、IMS−ALG23−2から転送されたセッション開始要求を受信する。S−CSCF31およびAS32は、メディア経路情報保持機能142により、受信されたセッション開始要求に含まれる要求元および要求先に関する情報(情報要素)を抽出(取得)する。
この要求元および要求先に関する情報は、要求元のUE21−1を識別する情報、および要求先のUE21−2を識別する情報を含む。また、この要求元および要求先に関する情報に、IMS−ALGの群(ここでは、IMS−ALG23−1およびIMS−ALG23−2)に関するメディア経路情報が含まれてもよい。
また、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路情報保持機能142により、抽出(取得)した情報を記憶部に記憶して保持してもよい。
(処理T205)
次に、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、(処理T204)において取得したメディア経路情報、およびメディア経路情報保持機能142により保持されている過去の情報(他の構成例として、他の設定された情報でもよい)に基づいて、メディア信号を通信する経路(メディア経路)の最適化を行うか否か(経路の切り替えを行うか否か)を判定する。
ここで、S−CSCF31およびAS32は、例えば、メディア経路の最適化を行うか否かを判定する方法として、今回取得したメディア経路情報から抽出されるセッションの要求元(本実施形態では、要求元のUE21−1)および要求先(本実施形態では、要求先のUE21−2)の組み合わせに対して、これと同一の組み合わせに関する情報がメディア経路情報保持機能142により保持されている情報に含まれる場合に、メディア経路情報保持機能142により保持されている情報の内容と一致するように、メディア経路の最適化を行うか否かを判定する。つまり、S−CSCF31およびAS32は、要求元および要求先の同一の組み合わせについて、メディア経路の最適化を行うという情報がメディア経路情報保持機能142により保持されている場合には、メディア経路の最適化を行うことを判定し、一方、そうでない場合には、メディア経路の最適化を行わないことを判定する。
このように、本実施形態では、S−CSCF31およびAS32は、例えば、第1実施形態に係る図4の例や第2実施形態に係る図5の例によりメディア経路の最適化を行うか否かを判定した結果の情報をメディア経路情報保持機能142により保持しておき、今回におけるセッションの要求元および要求先が保持内容と同じ組み合わせであった場合には、その保持内容にしたがって、メディア経路最適化判定機能143により、メディア経路の最適化を行うか否かを判定する。
ここで、S−CSCF31およびAS32は、メディア経路最適化判定機能143により、メディア経路の最適化を行うことを判定した場合には、例えば、第1実施形態に係る図4の例(第1のパターン)や第2実施形態に係る図5の例(第2のパターン)などの処理を行うことにより、メディア経路が最適化されるように制御する。
一方、S−CSCF31およびAS32は、例えば、今回におけるセッションの要求元および要求先と同じ組み合わせが保持内容に含まれない場合には、(処理T204)の後に、第1実施形態に係る図4の例や第2実施形態に係る図5の例における(処理T5)〜(処理T16)と同様な処理を行ってもよい。
つまり、S−CSCF31およびAS32は、保持内容(例えば、過去の情報など)によりメディア経路の最適化を行うか否かを判定することが可能な場合には判定し、そうでない場合には、第1実施形態に係る図4の例や第2実施形態に係る図5の例と同様な処理を行って、メディア経路の最適化を行うか否かを判定することが可能である。
(第4実施形態)
図7は、本発明の一実施形態(第4実施形態)に係る通信システム1において行われるUE1011−1、1011−2同士の通信の一例を示す図である。
図7には、要求元のUE1011−1、要求元のeNB1012−1、要求元のS/P−GW(S−GW(Serving−Gateway)またはP−GW(Packet Data Network−Gateway))1013−1、要求元IP網1001、IP中継網1003、要求先IP網1002、要求先のS/P−GW(S−GWまたはP−GW)1013−2、要求先のeNB1012−2、要求先のUE1011−2を示してある。
要求元IP網1001には、P−CSCF1021−1、S−CSCF/AS(S−CSCFやAS)1022−1、IMS−ALG1023−1、TrGW1024−1を示してある。
要求先IP網1002には、P−CSCF1021−2、S−CSCF/AS(S−CSCFやAS)1022−2、IMS−ALG1023−4、TrGW1024−4を示してある。
IP中継網1003には、S−CSCF/AS(S−CSCFやAS)1031、要求元側のIMS−ALG1023−2、要求元側のTrGW1024−2、要求先側のIMS−ALG1023−3、要求先側のTrGW1024−3を示してある。
ここで、図7の例では、図1に示される例と比べて、より詳しく装置の構成を示してある。
図7の例における、UE1011−1、P−CSCF1021−1、IMS−ALG1023−1、TrGW1024−1、IMS−ALG1023−2、TrGW1024−2、S−CSCF/AS(S−CSCFやAS)1031、IMS−ALG1023−3、TrGW1024−3、IMS−ALG1023−4、TrGW1024−4、P−CSCF1021−2、UE1011−2が、図1の例における各装置(同一の名称の装置)に対応している。
メディア経路の最適化の一例を示す。
本例では、要求元IP網1001および要求先IP網1002はコーデック(Codec)1を使用して情報を処理する能力を有し、IP中継網1003はコーデック(Codec)2を使用して情報を処理する能力を有する。また、TrGW1024−1はコーデック1を使用した情報をコーデック2を使用した情報へ変換してTrGW1024−2に送信する能力を有し、TrGW1024−3はコーデック2を使用した情報をコーデック1を使用した情報へ変換してTrGW1024−4に送信する能力を有する。なお、コーデック1とコーデック2とは異なる。
この場合、例えば、要求元のUE1011−1から送信されたメディア信号を、eNB1012−1等を介した後に、要求元IP網1001のTrGW1024−1、IP中継網1003のTrGW1024−2、IP中継網1003のTrGW1024−3、要求先IP網1002のTrGW1024−4の順に経由させて、eNB1012−2等を介して、要求先のUE1011−2に伝送するメディア経路(説明の便宜上、メディア経路Aと言う)がある。
このようなメディア経路Aに対して、すべてのTrGW1024−1〜1024−4を経由しないメディア経路(説明の便宜上、メディア経路Bと言う)がある。このメディア経路Bでは、要求元のUE1011−1から送信されたメディア信号を、eNB1012−1、S/P−GW1013−1、S/P−GW1013−2、eNB1012−2の順に経由させて、要求先のUE1011−2に伝送する。このメディア経路Bでは、S/P−GW1013−1、1013−2同士で通信する。このメディア経路Bでは、メディア信号がTrGW1024−1〜1024−4を通過しない。
このメディア経路Bは、メディア経路Aと比べて、メディア信号が通過する装置が少ないという点や、コーデックの変換の処理をなくしている点で、より良好であると考えられる。このため、メディア経路Aに対して、メディア経路Bは、最適化されたメディア経路の一例となる。
本例では、コーデック1からコーデック2への変換および当該コーデック2からコーデック1への変換が行われるメディア経路Aに対して、これらのコーデックの変換を行う装置(TrGW1024−1〜1024−4)を経由しないメディア経路Bの方が効率的であることを判定して、メディア経路の最適化を行う。
これにより、メディア経路Bでは、要求元のUE1011−1と要求先のUE1011−2との間で、直接通信(本例では、要求元IP網1001、要求先IP網1002、IP中継網1003を経由しない通信)が実現される。
ここで、本実施形態におけるメディア経路の最適化、およびUE1011−1、1011−2同士の通信は、例えば、第1実施形態〜第3実施形態に適用することが可能である。
また、メディア経路を最適化する手法(アルゴリズム)としては、一例として、可能な限り経路を短縮化する手法が用いられるが、他の様々な手法が用いられてもよい。
(第5実施形態)
以上の実施形態では、IMS、LTE、IPを例として説明したが、同様な構成や動作を様々なシステムに適用することが可能である。
一例として、複数のネットワークの間で通信される制御信号に含まれる情報に基づいて、前記した複数のネットワークの間で通信されるメディア信号の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する判定部を備える、判定装置を構成することができる。
なお、通信システムにおける各機能は、任意の装置に備えられてもよい。例えば、通信システムにおいて、メディア経路情報制御機能や、メディア経路情報保持機能や、メディア経路最適化判定機能などは、それぞれ、任意の装置に備えられてもよく、2つ以上の機能が同一の装置に備えられてもよい。
また、通信システムにおける各装置は、任意の者により所有や管理等されてもよい。
[以上の実施形態に係る構成例]
一構成例として、第1のネットワークと第2のネットワーク(図1の例では、要求元IP網11および要求先IP網12)のうちのいずれかに、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間に、設置され、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される制御信号に含まれる情報(図2の例では、メディア経路情報)に基づいて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信されるメディア信号の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する判定部(図2の例では、メディア経路最適化判定機能143の機能部)を備える、判定装置(図2の例では、サービス制御装置103)である(例えば、第1実施形態〜第5実施形態の構成例)。
一構成例として、判定装置において、前記制御信号に含まれる経路に関する情報を制御する経路情報制御部(図2の例では、メディア経路情報制御機能141)と、前記制御信号に含まれる経路に関する情報を保持する経路情報保持部(図2の例では、メディア経路情報保持機能142)と、を備え、前記判定部は、前記経路情報保持部により保持される情報に基づいて、前記判定を行う(例えば、第1実施形態〜第4実施形態の構成例)。
一構成例として、判定装置において、前記経路に関する情報は、前記第1のネットワークおよび前記第2のネットワークに含まれる1以上の装置が位置するネットワークを識別する情報(例えば、ネットワーク識別子の情報)、前記1以上の装置に対応するメディア信号の通信に関する能力の情報、オペレータに関する情報、メディアの種類に関する情報、ユーザに関する情報、または、当該判定装置以外の装置において経路制御が実行されないようにするためのダミーの情報(例えば、OMRの経路制御の動作が実行されないようにするためのダミーの情報)、のうちの1以上を含む(例えば、第1実施形態〜第4実施形態の構成例)。
一構成例として、判定装置において、前記判定部によりメディア信号の経路を最適化する処理を実行することが判定された場合に、メディア信号の経路を最適化する処理の実行の契機となる信号(図4の例ではセッション修正要求であり、図5の例ではセッション更新要求)を送信する(例えば、第1実施形態〜第2実施形態の構成例)。
一構成例として、判定装置において、前記メディア信号の経路を最適化する処理の実行の契機となる信号(図5の例では、セッション更新要求)に、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークのうちの1以上のネットワーク(図5の例では、要求元IP網11または要求先IP網12のうちの一方)に含まれる装置に関する情報を含めて、前記ネットワークとは異なるネットワーク(図5の例では、要求元IP網11または要求先IP網12のうちの他方)に送信する(例えば、第2実施形態の構成例)。
一構成例として、判定装置において、前記判定部は、前記判定について判定結果(例えば、過去の判定結果など)に関する情報を保持し、前記制御信号(例えば、現在において処理対象となる制御信号)に含まれる情報に基づいて、判定の条件(例えば、要求元および要求先の組み合わせなど)が前記保持される判定結果と同じ判定の条件である場合には、前記判定結果と同じ判定結果を得る(例えば、第3実施形態の構成例)。
一構成例として、判定装置において、LTEをアクセス網とするIMSを利用したシステムに設けられ、前記第1のネットワークおよび前記第2のネットワークは、IP網(図1の例では、例えば、要求元IP網11および要求先IP網12)であり、前記制御信号に含まれる情報は、前記第1のネットワークおよび前記第2のネットワークに含まれる1以上のIMS−ALG(図1の例では、IMS−ALG23−1、23−4)について、前記IMS−ALGが含まれるネットワークを識別する情報と前記IMS−ALGに対応するTrGW(図1の例では、IMS−ALG23−1、23−4に対応するTrGW24−1、24−4)によるメディア信号の通信に関する能力の情報、オペレータに関する情報、メディアの種類に関する情報またはユーザに関する情報のうちの1以上を含み、前記制御信号は、前記IMS−ALGにより通信され、前記メディア信号は、前記TrGWにより通信され、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークのうちの一方(図1の例では、要求元IP網11)がセッションの要求元側となり、他方(図1の例では、要求先IP網12)が前記セッションの要求先側となる(例えば、第1実施形態〜第4実施形態の構成例)。
一構成例として、第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれかに、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間に、設置される判定装置が、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される制御信号に含まれる情報に基づいて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信されるメディア信号の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する、判定方法(図2の例では、サービス制御装置103において行われる判定の方法)である(例えば、第1実施形態〜第5実施形態の構成例)。
一構成例として、第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれかに、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間に、設置され、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される信号を中継する判定装置を有し、前記判定装置は、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される制御信号に含まれる情報に基づいて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信されるメディア信号の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する、通信システム(図1の例では、通信システム1)である(例えば、第1実施形態〜第5実施形態の構成例)。
[以上の実施形態のまとめ]
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、以上に示した実施形態に係る各装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…通信システム、11、1001…要求元IP網、12、1002…要求先IP網、13、1003…IP中継網、21−1〜21−2、1011−1〜1011−2…UE、22−1〜22−2、1021−1〜1021−2…P−CSCF、23−1〜23−4、1023−1〜1023−4…IMS−ALG、24−1〜24−4、1024−1〜1024−4…TrGW、31…S−CSCF、32…AS、101〜102…信号中継サーバ、103…サービス制御装置、121、121−1〜121−2、131、131−1〜131−2、141…メディア経路情報制御機能、142…メディア経路情報保持機能、143…メディア経路最適化判定機能、201−1〜201−2…中継部、202…判定部、1012−1〜1012−2…eNB、1013−1〜1013−2…S/P−GW、1022−1〜1022−2、1031…S−CSCF/AS

Claims (8)

  1. 第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれかに、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間に存在する第3のネットワークに、設置され、
    前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される制御信号に含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信されるメディア信号の第1の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する判定部を備え
    前記第1のネットワークと前記第2のネットワークと前記第3のネットワークはそれぞれ異なるネットワークであり、
    前記第1のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、前記第2のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、
    前記メディア信号の前記第1の経路は、前記第1のネットワークに接続される第1の装置と前記第2のネットワークに接続される第2の装置との間で前記メディア信号を通信する経路であり、
    前記制御信号は第1の中継装置により中継され、前記メディア信号は前記第1の中継装置により制御される第2の中継装置により中継され、
    前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理は、前記第1の経路に含まれる前記第2の中継装置の数が少なくなる第2の経路に切り替える処理であり、
    前記第1の情報は、前記第1の経路において前記判定部と前記第1の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第2の情報と、前記第1の経路における前記判定部と前記第2の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第3の情報を含み、
    前記第2の情報は、前記第1の経路において前記判定部と前記第1の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、
    前記第3の情報は、前記第1の経路において前記判定部と前記第2の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、
    前記判定部は、前記第2の情報および前記第3の情報に含まれるすべての前記エンコーディング能力の情報が、所定の基準を満たす前記エンコーディング能力の情報であると判定した場合に、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理を実行することを判定する、
    判定装置。
  2. 前記制御信号に含まれる前記第1の経路に関する情報を制御する経路情報制御部と、
    前記制御信号に含まれる前記第1の経路に関する情報を保持する経路情報保持部と、を備え、
    前記判定部は、前記経路情報保持部により保持される情報に基づいて、前記判定を行う、
    請求項1に記載の判定装置。
  3. 前記判定部により前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理を実行することが判定された場合に、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理の実行の契機となる信号を送信する、
    請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の判定装置。
  4. 前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理の実行の契機となる信号に、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークのうちの1以上のネットワークに含まれる装置に関する情報を含めて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークのうちの前記ネットワークとは異なるネットワークに送信する、
    請求項に記載の判定装置。
  5. 前記判定部は、前記判定について判定結果に関する情報を保持し、前記制御信号に含まれる情報に基づいて、判定の条件が前記保持される判定結果と同じ判定の条件である場合には、前記判定結果と同じ判定結果を得る、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の判定装置。
  6. LTEをアクセス網とするIMSを利用したシステムに設けられ、
    前記第1のネットワーク前記第2のネットワークおよび前記第3のネットワークは、IP網であり、
    前記制御信号に含まれる情報は、前記第1のネットワークおよび前記第2のネットワークに含まれる1以上のIMS−ALGについて、前記IMS−ALGが含まれるネットワークを識別する情報と前記IMS−ALGに対応するTrGWによる前記メディア信号の通信に関する能力の情を含み、
    前記制御信号は、前記第1の中継装置である前記IMS−ALGにより通信され、
    前記メディア信号は、前記第2の中継装置である前記TrGWにより通信され、
    前記第1のネットワークと前記第2のネットワークのうちの一方がセッションの要求元側となり、他方が前記セッションの要求先側となる、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の判定装置。
  7. 第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれかに、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間に存在する第3のネットワークに、設置される判定装置が、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される制御信号に含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信されるメディア信号の第1の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する判定方法であって
    前記第1のネットワークと前記第2のネットワークと前記第3のネットワークはそれぞれ異なるネットワークであり、
    前記第1のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、前記第2のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、
    前記メディア信号の前記第1の経路は、前記第1のネットワークに接続される第1の装置と前記第2のネットワークに接続される第2の装置との間で前記メディア信号を通信する経路であり、
    前記制御信号は第1の中継装置により中継され、前記メディア信号は前記第1の中継装置により制御される第2の中継装置により中継され、
    前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理は、前記第1の経路に含まれる前記第2の中継装置の数が少なくなる第2の経路に切り替える処理であり、
    前記第1の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第1の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第2の情報と、前記第1の経路における前記判定装置と前記第2の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第3の情報を含み、
    前記第2の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第1の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、
    前記第3の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第2の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、
    前記判定装置は、前記第2の情報および前記第3の情報に含まれるすべての前記エンコーディング能力の情報が、所定の基準を満たす前記エンコーディング能力の情報であると判定した場合に、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理を実行することを判定する、
    判定方法。
  8. 第1のネットワークと第2のネットワークのうちのいずれかに、または、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークの中間に存在する第3のネットワークに、設置され、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される信号を中継する判定装置を有し、
    前記判定装置は、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信される制御信号に含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間で通信されるメディア信号の第1の経路を最適化する処理を実行するか否かを判定する、通信システムであって、
    前記第1のネットワークと前記第2のネットワークと前記第3のネットワークはそれぞれ異なるネットワークであり、
    前記第1のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、前記第2のネットワークと前記第3のネットワークとは接続され、
    前記メディア信号の前記第1の経路は、前記第1のネットワークに接続される第1の装置と前記第2のネットワークに接続される第2の装置との間で前記メディア信号を通信する経路であり、
    前記制御信号は第1の中継装置により中継され、前記メディア信号は前記第1の中継装置により制御される第2の中継装置により中継され、
    前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理は、前記第1の経路に含まれる前記第2の中継装置の数が少なくなる第2の経路に切り替える処理であり、
    前記第1の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第1の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第2の情報と、前記第1の経路における前記判定装置と前記第2の装置との間に含まれる前記第2の中継装置に関する第3の情報を含み、
    前記第2の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第1の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、
    前記第3の情報は、前記第1の経路において前記判定装置と前記第2の装置との間に含まれる前記第1の中継装置によって前記第1の中継装置により制御される前記第2の中継装置について前記制御信号に搭載され、前記メディア信号に対するエンコーディング能力の情報であり、
    前記判定装置は、前記第2の情報および前記第3の情報に含まれるすべての前記エンコーディング能力の情報が、所定の基準を満たす前記エンコーディング能力の情報であると判定した場合に、前記メディア信号の前記第1の経路を最適化する処理を実行することを判定する、
    通信システム。
JP2014191007A 2014-09-19 2014-09-19 判定装置、判定方法および通信システム Active JP6403513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014191007A JP6403513B2 (ja) 2014-09-19 2014-09-19 判定装置、判定方法および通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014191007A JP6403513B2 (ja) 2014-09-19 2014-09-19 判定装置、判定方法および通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016063456A JP2016063456A (ja) 2016-04-25
JP6403513B2 true JP6403513B2 (ja) 2018-10-10

Family

ID=55798417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014191007A Active JP6403513B2 (ja) 2014-09-19 2014-09-19 判定装置、判定方法および通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6403513B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019030983A1 (ja) * 2017-08-08 2020-07-09 株式会社Nttドコモ セッション制御装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101917745B (zh) * 1999-05-17 2013-05-01 艾利森电话股份有限公司 用于电信网络中的能力协商的系统、设备和方法
US8520687B2 (en) * 2007-07-06 2013-08-27 Alcatel Lucent Method and apparatus for internet protocol multimedia bearer path optimization through a succession of border gateways
CN102056327B (zh) * 2009-11-06 2014-03-12 中兴通讯股份有限公司 一种优化媒体路径的建立方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016063456A (ja) 2016-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1973283B1 (en) Interworking network element, interworking system between the csi terminal and the ims terminal and the method thereof
CN104040998A (zh) 基于ice的nat遍历
EP2899937B1 (en) Qos bearer resource control method and system during access negotiation and release
JP2011508490A (ja) 通信ネットワークにおいて使用する方法および装置
JP2013528993A (ja) 端末、hss、及びコア・ネットワークエレメントによる端末能力の取得方法とシステム
CN101247637B (zh) 一种在多接入方式下提供会话切换的方法及系统
US8891388B2 (en) Path node determining method, media path establishing method, and signaling media gateway
JP6403513B2 (ja) 判定装置、判定方法および通信システム
WO2011097926A1 (zh) 媒体路径优化过程中sdp请求的处理方法及装置
US9801151B2 (en) Server apparatus and communication control method
WO2009121310A1 (zh) 一种网关选择的方法、系统及设备
US11463485B2 (en) Method, system and entity for a media transfer session in an IMS infrastructure
US10749911B2 (en) Service control awareness for call routing between packet switched telephony domain and circuit switched telephony domain
US8560700B2 (en) IMS media codec negotiation method and system
WO2015106558A1 (zh) 呼叫处理方法、装置及系统
CN101969627A (zh) 单待终端业务连续性实现方法和系统
JP4621183B2 (ja) Ip通信網の相互接続システム及びip通信網の相互接続方法
US20140269599A1 (en) Routing system for transferring data packets of a call
WO2013120387A1 (zh) 不同网络之间进行互通信的方法、系统和域名系统服务器
JP5782407B2 (ja) ネットワークシステムおよびnapt実施回数低減方法
JP5288561B2 (ja) フェムトセル間のハンドオフ方法およびシステム
US20240089799A1 (en) Intelligent allocation of internet protocol (ip) multimedia subsystem (ims) resources
US8842662B2 (en) Techniques for trunk optimization for IMS voice calls between originating UE and terminating UE homed in a circuit switched network

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6403513

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150