JP6401537B2 - 予測装置及び予測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、予測装置及び予測方法に関する。
ケーブルテレビのネットワークにおいて広く用いられているHFC(Hybrid fiber coaxial)では、ノード配下のユーザ(例えば、500〜2000ユーザ)で回線を共有している。これらのユーザには、P2Pアプリケーションによるファイル交換を行うユーザや、動画のアップロード及びダウンロードを行うユーザや、自宅で録画したコンテンツのリモート視聴を行うユーザ等、大量のトラヒックを発生させるユーザも含まれることから、これらのユーザの回線の利用傾向に基づいてネットワークの設計を行うことが重要である。
適切な品質でネットワークサービスを提供するために、ネットワークを流れるトラヒックの量に基づいてネットワークの設計及び制御が行われている。例えば、特許文献1には、ネットワーク上のトラヒック量を監視し、一定時間内のトラヒック量が予め定められた閾値を超えないようにトラヒックを制御することが開示されている。
特開2005−20194号公報
CATVやスマートテレビにおいては、IP−VOD(Video On Demand)、ネットワークゲーム、TV電話等のネットワークを利用するサービスは、個々の機能を持ったアプリケーションをインストールすることで実現される。そのため、このアプリケーションの利用状況と、個々のユーザが利用するトラヒックとの間には、密接な関係がある。そのため、新規のアプリケーションをリリースする場合等、そのアプリケーションがどの位導入・利用されるかによって、ノード、コアネットワーク、アプリケーションサーバ等の設計に反映させることが重要である。しかしながら、従来のネットワークの設計・制御方式では、実際に測定したトラヒック量に基づいてノードの分割やトラヒックの制御を行っていることから、サービス導入後にならないと、新規のサービスをどのくらいのユーザが利用し、どのくらいのトラヒックが増加するのか、高精度に予測することができない。このため、実際にサービスを導入した後に、ネットワークの遅延や、サーバの負荷が許容値を超えるといった問題が発生するおそれがあるという問題がある。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、新規アプリケーションの提供前に、当該アプリケーションが、将来、ネットワークやサーバに与える負荷量を高精度に予測することができる予測装置及び予測方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る予測装置は、通信ネットワークのノードに接続されている端末のトラヒック量を示すトラヒック履歴情報を記憶する履歴情報記憶部と、複数の第1端末におけるトラヒック履歴情報に記憶されているトラヒック量の変化量を特定する変化量特定部と、前記端末の識別情報と、当該端末にインストールされているアプリケーションの識別情報とを関連付けてインストール情報として記憶するインストール情報記憶部と、前記インストール情報記憶部を参照し、前記複数の第1端末のアプリケーションのインストール情報に基づいて、第2端末と傾向が類似する第1端末を特定する類似端末特定部と、前記第2端末におけるトラヒック量を、特定した前記第1端末における前記変化量及び前記トラヒック履歴情報における前記第2端末のトラヒック量に基づいて予測する予測部と、を備える。
前記類似端末特定部は、前記複数の第1端末のアプリケーションのインストール情報と、前記トラヒック履歴情報とに基づいて、前記第2端末と傾向が類似する第1端末を特定してもよい。
前記予測部は、所定のノードに接続されている複数の前記第2端末におけるトラヒック量を予測することで、当該ノードにおけるトラヒック量を予測してもよい。
前記予測部は、アプリケーションに係る新たなサービスの提供の対象となる前記第2端末におけるトラヒック量を予測することで、当該アプリケーションに対応するアプリケーションダウンロードサーバ、及びアプリケーション実行サーバの少なくともいずれかにおける負荷量の増分を予測してもよい。
前記予測装置は、前記予測部において予測された前記ノードにおける前記トラヒック量が所定の閾値を超えたことに応じて、当該ノードにおける帯域制御を行う帯域制御部をさらに備えてもよい。
前記変化量特定部は、第1ノードにおける所定のアプリケーションのリリース後に、当該第1ノードを介して通信する前記複数の第1端末における前記変化量を特定し、前記予測部は、前記第1ノードとは異なる第2ノードにおける前記所定のアプリケーションのリリース前に、当該第2ノードを介して通信する前記第2端末におけるトラヒック量を予測してもよい。
前記予測装置は、それぞれが異なるアプリケーションのインストール傾向に対応する複数のグループのいずれかに前記複数の第1端末を分類する分類部をさらに備え、前記類似端末特定部は、前記第2端末におけるアプリケーションのインストール傾向に対応するグループを特定し、前記予測部は、前記第2端末におけるトラヒック量を、特定した前記グループにおけるトラヒックの変化量及び前記トラヒック履歴情報における前記第2端末のトラヒック量に基づいて予測してもよい。
本発明の第2の態様に掛かる予測方法は、通信ネットワークのノードに接続されている端末のトラヒック量を示すトラヒック履歴情報を参照し、複数の第1端末におけるトラヒックの変化量を特定するステップと、端末の識別情報と、当該端末にインストールされているアプリケーションの識別情報とを関連付けてインストール情報として記憶するインストール情報記憶部を参照し、前記複数の第1端末のアプリケーションのインストール情報に基づいて、第2端末と傾向が類似する第1端末を特定するステップと、前記第2端末におけるトラヒック量を、特定した前記第1端末におけるトラヒックの変化量及び前記トラヒック履歴情報における前記第2端末のトラヒック量に基づいて予測するステップと、を備える。
本発明によれば、新規アプリケーションの提供前に、当該アプリケーションが、将来、ネットワークやサーバに与える負荷量を高精度に予測することができるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る予測装置及び当該予測装置の外部環境を示す図である。 第1の実施形態に係るアプリケーションサーバの機能構成図である。 第1の実施形態に係る予測装置の機能構成図である。 インストール情報の一例を示す図である。 トラヒック履歴情報の一例を示す図である。 ノード情報の一例を示す図である。 トラヒックの変化量を示す変化量情報の一例を示す図である。 第1実施形態に係る端末がアプリケーションサーバからアプリケーションをダウンロードする際のシーケンス図である。 第1実施形態に係る予測装置がアプリケーションサーバからダウンロード履歴情報を取得する際のシーケンス図である。 第1実施形態に係る予測装置がケーブルテレビ網における全ての第2ノードのトラヒック量を予測する際のフローチャートである。 第2の実施形態に係る予測装置の機能構成図である。 新規アプリケーションとしてXアプリがリリースされた後の第1端末におけるアプリケーションのインストール状況及びトラヒック変化量を示す図である。 第2実施形態に係る予測装置が各ノードのトラヒック量を予測する際のフローチャートである。 第3の実施形態に係る予測装置及び当該予測装置の外部環境を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
[予測装置1の概要]
図1は、第1の実施形態に係る予測装置1及び当該予測装置1の外部環境を示す図である。予測装置1は、ケーブルテレビの通信を制御するセンター局に設けられているサーバである。予測装置1は、センター局に設けられており、ケーブルテレビ網をインターネット等のネットワークNに接続するための装置であるCMTS(Cable Modem Termination System)2に接続されている。
CMTS2は、光伝送装置4、ノードアンプ5、及びアンプ6とケーブルテレビ網を構成する。CMTS2は、インターネット等のネットワークNを介して、例えば、アプリケーションを提供するアプリケーションサーバ3等の外部サーバに接続されている。
光伝送装置4は、光ファイバを介して複数のノードアンプ5と接続されている。光伝送装置4は、センター局に設けられており、CMTS2から供給される電気信号を光信号に変換する。光伝送装置4は、変換した光信号を、光ファイバケーブルを介して複数のノードアンプ5に供給する。光伝送装置4は、複数のノードアンプ5から送信された光信号を電気信号に変換してCMTS2に出力する。
ノードアンプ5は、同軸ケーブルを介してアンプ6と接続されている。ノードアンプ5は、光伝送装置4から供給された光信号を電気信号に変換し、同軸ケーブルを介してアンプ6に供給する。ノードアンプ5は、アンプ6から供給された電気信号を光信号に変換し、光ファイバケーブルを介して光伝送装置4に供給する通信機器である。本実施形態において、ノードアンプ5の配下には、500〜2000台の端末7が接続されている。以下、一のノードアンプ5の配下の端末を、「通信ネットワークのノードに接続されている端末」ともいう。
アンプ6は、同軸ケーブルを介して端末7に接続されている。アンプ6は、同軸ケーブルを流れる信号を増幅し、増幅した信号を端末7に供給する。
端末7は、ケーブルテレビを利用するユーザの住宅に設けられているTV受信端末であり、例えば、セットトップボックスである。本実施形態において、端末7は、アプリケーションの実行環境を備えている。端末7は、ユーザの操作に応じて、ケーブルテレビ網及びネットワークNを介して、アプリケーションサーバ3からアプリケーションをダウンロードし、インストールすることができる。新規アプリケーションをネットワーク経由でリリースする際、限定されたユーザを対象とした「トライアル」によって、先行的にアプリケーションをリリースしてテストを行うことが一般的である。また、トライアル以外にも、サービス提供エリアや事業者毎に、アプリケーションのリリース開始日が異なることが多い。本実施形態において、端末7には、新たなアプリケーションがトライアルとして先行リリースされる第1ノードに接続されている第1端末7Aと、当該アプリケーションが先行リリースの後にリリースされる第2ノードに接続されている第2端末7Bとが含まれている。
端末7がダウンロードするアプリケーションの中には、動画視聴用のアプリケーションや、定期的に電子番組表を取得するアプリケーションがある。これらのアプリケーションがリリースされ、多くの端末7にインストールされて実行されると、大量のトラヒックが発生し、ネットワーク輻輳の原因となる。特に、同一のノードの配下の多くの端末7において動画視聴用等のアプリケーションがインストールされると、当該ノード配下のネットワークにおいて輻輳が発生する。
本発明は、このような問題に対応し、先行的にリリースされたエリアでの各ユーザのトラヒック発生状況から、後続的にリリースされるエリアのトラヒックを、ユーザのプロファイルに基づいて高精度に予測するものである。すなわち、予測装置1は、トライアルとして新たなアプリケーションが先行リリースされるノードである第1ノードにおいて、配下の第1端末7Aにおけるトラヒックの変化量を特定する。そして、予測装置1は、その後、当該アプリケーションが先行リリースに対して遅れてリリースされる第2ノードの配下の第2端末7Bについて、アプリケーションのインストール状況に基づいて、当該第2端末7Bが新たなアプリケーションをインストールするか否かを予測するとともに、当該第2端末7Bのトラヒック量を、予め特定したトラヒックの変化量に基づいて予測する。これにより、センター局では、新たなアプリケーションがリリースされる第2ノード配下のネットワークにおいて輻輳が発生する前に、帯域制御やノードの追加といった対策をとることができる。以下、予測装置1及びアプリケーションサーバ3の機能構成について説明する。
[アプリケーションサーバ3の構成例]
まず、アプリケーションサーバ3の機能構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係るアプリケーションサーバ3の機能構成図である。
アプリケーションサーバ3は、記憶部31と、制御部32とを備える。
記憶部31は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部31は、アプリケーションサーバ3を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部31は、アプリケーションサーバ3の制御部32を、後述するダウンロード受付部321、アプリケーション送信部322、履歴管理部323及び履歴情報送信部324として機能させるプログラムを記憶する。
また、記憶部31は、端末7がインストールすることができる複数のアプリケーションを記憶する。また、記憶部31は、ダウンロード履歴情報を格納するダウンロード履歴DB311を記憶する。ダウンロード履歴情報は、アプリケーションサーバ3が送信したアプリケーションを識別するアプリケーションIDと、送信先の端末7のユーザを識別するユーザIDと、端末7にアプリケーションを送信し、端末7がアプリケーションをダウンロードした日時であるダウンロード日時とを関連付けた情報である。
制御部32は、例えば、CPUにより構成される。制御部32は、記憶部31に記憶されている各種プログラムを実行することにより、アプリケーションサーバ3に係る機能を統括的に制御する。制御部32は、ダウンロード受付部321と、アプリケーション送信部322と、履歴管理部323と、履歴情報送信部324とを備える。
ダウンロード受付部321は、端末7に対して、端末7がダウンロード可能なアプリケーションを紹介するページを送信し、当該端末7からアプリケーションのダウンロードのリクエストを受け付ける。ダウンロードのリクエストには、ユーザID及びアプリケーションIDが含まれている。
アプリケーション送信部322は、ダウンロード受付部321がダウンロードのリクエストを受け付けたことに応じて、当該リクエストに含まれているアプリケーションIDに対応するアプリケーションを記憶部31から取得する。アプリケーション送信部322は、取得したアプリケーションを、リクエストを送信した端末7に送信する。
履歴管理部323は、端末7にアプリケーションを送信したことに応じて、ダウンロード履歴情報を生成し、ダウンロード履歴DB311に記憶させる。具体的には、履歴管理部323は、ダウンロードのリクエストに含まれているユーザID及びアプリケーションIDと、アプリケーションを送信した日時とを関連付けてダウンロード履歴情報を生成する。履歴管理部323は、生成したダウンロード履歴情報をダウンロード履歴DB311に記憶させる。
履歴情報送信部324は、ダウンロード履歴DB311に格納されたダウンロード履歴情報を予測装置1に送信する。具体的には、履歴情報送信部324は、予測装置1から定期的にダウンロード履歴情報の取得リクエストを受け付ける。履歴情報送信部324は、取得リクエストを受け付けると、ダウンロード履歴DB311に格納されているダウンロード履歴情報のうち、予測装置1に送信されていないダウンロード履歴情報を予測装置1に送信する。
[予測装置1の構成例]
続いて、予測装置1の機能構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係る予測装置1の機能構成図である。
予測装置1は、記憶部11と、制御部12とを備える。
記憶部11は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部11は、予測装置1を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部11は、予測装置1の制御部12を、後述するインストール情報取得部121、トラヒック量測定部122、変化量特定部123、類似端末特定部124、予測部125及び帯域制御部126として機能させる予測プログラムを記憶する。記憶部11は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、ネットワークNを介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
また、記憶部11は、予測装置1がトラヒック量を予測する際に用いる情報を格納するユーザアプリ情報DB111、トラヒック履歴DB112、ユーザ別トラヒックDB113及びユーザDB114を記憶する。これらのDBについての詳細は後述する。
制御部12は、例えば、CPUにより構成される。制御部12は、記憶部11に記憶されている各種プログラムを実行することにより、予測装置1に係る機能を統括的に制御する。制御部12は、インストール情報取得部121と、トラヒック量測定部122と、変化量特定部123と、類似端末特定部124と、予測部125と、帯域制御部126とを備える。
インストール情報取得部121は、端末7にインストールされているアプリケーションのアプリケーションIDを取得する。具体的には、インストール情報取得部121は、アプリケーションサーバ3にダウンロード履歴情報の取得リクエストを定期的に送信し、アプリケーションサーバ3からダウンロード履歴情報を受信する。インストール情報取得部121は、受信したダウンロード履歴情報をインストール情報としてユーザアプリ情報DB111に記憶させる。
図4は、ユーザアプリ情報DB111に記憶されたインストール情報の一例を示す図である。記憶部11のユーザアプリ情報DB111は、インストール情報記憶部として機能し、端末7の識別情報としてのユーザIDと、当該端末7にインストールされているアプリケーションのアプリケーションIDと、端末7がアプリケーションをインストールした日時を示すインストール日時とを関連付けてインストール情報として記憶する。本実施形態においてインストール日時は、端末7がアプリケーションをダウンロードした日時であり、ダウンロード履歴情報におけるダウンロード日時と同一の情報である。
トラヒック量測定部122は、複数の端末7のそれぞれのトラヒック量を測定する。具体的には、トラヒック量測定部122は、CMTS2を流れるトラヒックを解析し、複数の端末7のそれぞれのトラヒック量を測定する。トラヒック量測定部122は、測定結果を示すトラヒック履歴情報をトラヒック履歴DB112に格納する。
図5は、トラヒック履歴情報の一例を示す図である。トラヒック履歴情報は、ケーブルテレビ網のノードに接続されている複数の端末7それぞれのトラヒック量を示す情報を含んでいる。図5に示すように、トラヒック履歴情報は、端末7のユーザのユーザIDと、トラヒックを測定した日時と、トラヒック量とを関連付けた情報である。
変化量特定部123は、複数の第1端末7Aにおけるトラヒック履歴情報に記憶されているトラヒック量に対するトラヒックの変化量を特定する。具体的には、変化量特定部123は、ユーザDB114に格納されているノード情報を参照し、所定のアプリケーションが先行してリリースされたノードである第1ノードの配下の第1端末7Aを特定する。ここで、ノード情報は、図6に示すように、ノード(ノードアンプ5)を識別する識別情報としてのノードIDと、端末7のユーザのユーザIDとを関連付けた情報である。例えば、変化量特定部123は、入力部(不図示)を介して第1ノードに対応するノードIDを受け付け、ノード情報において、当該ノードIDに関連付けられているユーザIDを第1端末7Aと特定する。
続いて、変化量特定部123は、例えば、入力部を介して、第1ノードにおいて所定のアプリケーションがリリースされた日時を受け付ける。続いて、変化量特定部123は、トラヒック履歴DB112に格納されているトラヒック履歴情報を参照し、第1ノードにおける所定のアプリケーションのリリース後に、当該第1ノードを介して通信する複数の第1端末7Aそれぞれにおけるトラヒックの変化量を特定する。
変化量特定部123は、所定のアプリケーションがインストールされてから所定期間が経過するまでに測定された第1端末7Aのトラヒック量と、所定のアプリケーションがインストールされる前の所定期間において測定された第1端末7Aのトラヒック量とに基づいて、第1端末7Aにおける各時間帯のトラヒックの変化量を特定する。変化量特定部123は、トラヒック量の変化量を特定すると、特定した変化量を示す情報をユーザ別トラヒックDB113に記憶させる。図7は、変化量情報の一例を示す図である。変化量情報は、図7に示すように、ユーザIDと、時間帯を示す時間帯情報と、トラヒックの変化量とが関連付けられている。
ここで、変化量特定部123は、各曜日、各時間帯における、インストール前後のトラヒック量の差分を算出するようにしてもよい。例えば、アプリケーションには、所定の曜日の所定の時間帯に外部サーバから大量のデータをダウンロードするものがある。よって、各曜日、各時間帯における、インストール前後のトラヒック量の差分を算出することで、予測装置1は、所定のアプリケーションによって発生するトラヒック量のピークとなる曜日及び時間帯を特定し、ピーク時のトラヒック量の増加量を精度よく予測することができる。
類似端末特定部124は、ユーザアプリ情報DB111に格納されているインストール情報を参照し、複数の第1端末7Aのアプリケーションのインストール情報に基づいて、第2端末7Bと傾向が類似する第1端末7Aを特定する。
具体的には、まず、類似端末特定部124は、ノード情報を参照し、トラヒック量を予測する対象の第2ノードの配下の第2端末7Bを特定する。そして、類似端末特定部124は、ユーザアプリ情報DB111に格納されているインストール情報を参照し、特定した第2端末7Bにおけるアプリケーションのインストールの傾向を特定する。
例えば、類似端末特定部124は、特定した第2端末7Bのそれぞれについて、インストールの傾向の特定に用いる複数のアプリケーションのインストール状況を特定する。ここで、複数のアプリケーションとは、例えば、動画に関するアプリケーションや、ゲームに関するアプリケーションや、ニュースに関するアプリケーションであり、類似端末特定部124は、アプリケーションのインストール状況を、ベクトル値で表現する。例えば、類似端末特定部124は、5つのアプリケーションのインストール状況について、(1,0,0,1,1)といったように表現する。ここで、インストールされているアプリケーションに対応するベクトル値を1とし、インストールされていないアプリケーションに対応するベクトル値を0とする。
同様に、類似端末特定部124は、第1端末7Aについても、インストールの傾向の特定に用いる複数のアプリケーションのインストール状況をベクトル化する。そして、類似端末特定部124は、第2端末7Bのベクトル値との一致率が最も高いベクトル値に対応する第1端末7Aを、第2端末7Bと傾向が類似する第1端末7Aと特定する。なお、類似端末特定部124は、協調フィルタリングを用いて、第2端末7Bと傾向が類似する第1端末7Aを特定してもよい。
このように、第2端末7Bと傾向が類似する第1端末7Aを特定することにより、予測装置1は、第1端末7Aにおける所定のアプリケーションのインストール状況に基づいて、第2端末7Bが、所定のアプリケーションをインストールするか否かについて予測することができる。
なお、類似端末特定部124は、ユーザアプリ情報DB111及びトラヒック履歴DB112を参照し、複数の第1端末7Aのアプリケーションのインストール情報と、トラヒック履歴情報とに基づいて、第2端末7Bと傾向が類似する第1端末7Aを特定してもよい。このようにすることで、予測装置1は、アプリケーションのインストール傾向だけではなく、アプリケーションの使用傾向も第2端末7Bと類似する第1端末7Aを特定することができる。
予測部125は、第2ノードにおける所定のアプリケーションのリリース前に、当該第2ノードを介して通信する第2端末7Bにおけるトラヒック量を、類似端末特定部124が特定した第1端末7Aにおけるトラヒックの変化量、及びトラヒック履歴情報における第2端末7Bのトラヒック量に基づいて予測する。
具体的には、予測部125は、ユーザ別トラヒックDB113に格納されている変化量情報を参照し、特定した第1端末7Aに対応するトラヒックの変化量を特定する。また、予測部125は、トラヒック履歴情報を参照し、第2端末7Bのトラヒック量を特定する。続いて、予測部125は、特定したトラヒックの変化量と、トラヒック履歴情報を参照して得られたトラヒック量とを加算することにより、第2端末7Bにおけるトラヒック量を予測する。
また、予測部125は、第2ノードに接続されている複数の第2端末7Bにおけるトラヒック量を予測することで、当該第2ノードにおけるトラヒック量を予測する。すなわち、予測部125は、第2ノードに接続されている複数の第2端末7Bのそれぞれについて予測されたトラヒック量を集計することにより、当該第2ノードにおけるトラヒック量を予測する。
また、予測部125は、アプリケーションに係る新たなサービスの提供の対象となる第2端末7Bにおけるトラヒック量を予測することで、当該アプリケーションに対応するアプリケーションダウンロードサーバとしてのアプリケーションサーバ3、及びアプリケーション実行サーバの少なくともいずれかにおける負荷量の増分を予測してもよい。例えば、予測部125は、予測したトラヒック量に基づいて、アプリケーションサーバ3又はアプリケーション実行サーバにおける負荷量及び当該負荷量が最大となる時間帯を特定する。このようにすることで、サーバの管理者は、サーバにかかる負荷を事前に予測し、サービスが安定して行われるように対処することができる。
帯域制御部126は、予測部125において予測された第2ノードにおけるトラヒック量が所定の閾値を超えたことに応じて、当該第2ノードにおける帯域制御を行う。例えば、帯域制御部126は、あるノードにおいて、所定の時間帯のトラヒック量の予測値が、当該ノードの設計時に遅延なく通信を行うことができると見積もられているトラヒック量を超えている場合に、当該ノードにおいて、所定の時間帯に帯域制御を行う。このように、予測装置1は、予測値に基づいて帯域制御を行うので、ノード配下のネットワークにおける輻輳の発生を事前に予防することができる。
[アプリケーションのダウンロードに係るシーケンス]
続いて、予測装置1及びアプリケーションサーバ3における処理の流れについて説明する。図8は、第1実施形態に係る端末7がアプリケーションサーバ3からアプリケーションをダウンロードする際のシーケンス図である。
まず、端末7は、ケーブルテレビ網及びネットワークNを介してアプリケーションのダウンロードのリクエストをアプリケーションサーバ3に送信する。
アプリケーションサーバ3のダウンロード受付部321がダウンロードのリクエストを受け付けたことに応じて、アプリケーション送信部322は、当該リクエストに含まれているアプリケーションIDに対応するアプリケーションを端末7に送信する。
その後、履歴管理部323は、端末7にアプリケーションを送信したことに応じて、ダウンロード履歴情報を生成し(S10)、ダウンロード履歴DB311に記憶させる(S11)。
[ダウンロード履歴の取得に係るシーケンス]
続いて、予測装置1が、アプリケーションサーバ3からダウンロード履歴情報を取得する際の処理の流れについて説明する。図9は、第1実施形態に係る予測装置1がアプリケーションサーバ3からダウンロード履歴情報を取得する際のシーケンス図である。
まず、予測装置1のインストール情報取得部121は、アプリケーションサーバ3に、ダウンロード履歴情報の取得を要求する取得リクエストを送信する。
アプリケーションサーバ3の履歴情報送信部324は、予測装置1からダウンロード履歴情報の取得リクエストを受信すると、ダウンロード履歴DB311に格納されているダウンロード履歴情報のうち、予測装置1に送信していないダウンロード履歴情報を抽出する(S20)。続いて、アプリケーションサーバ3の履歴情報送信部324は、抽出したダウンロード履歴情報を予測装置1に送信する。
[全ノードのトラヒック量の予測に係るフローチャート]
続いて、予測装置1が、ケーブルテレビ網における全ての第2ノードのトラヒック量を予測する際の処理の流れについて説明する。図10は、第1実施形態に係る予測装置1がケーブルテレビ網における全ての第2ノードのトラヒック量を予測する際のフローチャートである。本フローチャートの説明において、第2ノードは複数存在するものとする。
まず、変化量特定部123は、複数の第1端末7Aにおけるトラヒック履歴情報に記憶されているトラヒック量に対するトラヒックの変化量を特定する(S31)。変化量特定部123は、トラヒック量の変化量を特定すると、特定した変化量を示す情報をユーザ別トラヒックDB113に記憶させる。
続いて、予測部125は、複数の第2ノードから、未だ選択されていない一の第2ノードを選択する(S32)。
続いて、予測部125は、一の第2ノードに接続されている複数の第2端末7Bから、未だ選択されていない一の第2端末7Bを選択する(S33)。
続いて、類似端末特定部124は、第1ノードに接続されている複数の第1端末7Aから、第2端末7Bと類似する第1端末7Aを特定する(S34)。
続いて、予測部125は、S33において選択された第2端末7Bにおける将来のトラヒック量を、S34において特定した第1端末7Aにおけるトラヒックの変化量、及びトラヒック履歴情報における当該第2端末7Bのトラヒック量に基づいて予測する(S35)。
続いて、予測部125は、予測した第2端末7Bのトラヒック量を、S32において選択された第2ノードのトラヒックの予測量に加算する(S36)。
続いて、予測部125は、S32において選択された第2ノードにおいて、全ての第2端末7Bのトラヒック量を予測したか否かを判定する(S37)。予測部125は、全ての第2端末7Bのトラヒック量を予測したと判定した場合(判定がYESの場合)、S32において選択された第2ノードにおけるトラヒックの予測が完了したこととなるので、S38に処理を移し、全ての第2端末7Bのトラヒック量を予測していないと判定した場合(判定がNOの場合)、S33に処理を移す。
続いて、予測部125は、全ての第2ノードのそれぞれのトラヒック量を予測したか否かを判定する(S38)。予測部125は、全ての第2ノードのそれぞれのトラヒック量を予測したと判定した場合(判定がYESの場合)、本フローチャートに係る処理を終了する。また、予測部125は、全ての第2ノードのそれぞれのトラヒック量を予測していないと判定した場合(判定がNOの場合)、S32に処理を移す。
[第1の実施形態における効果]
以上のとおり、第1の実施形態に係る予測装置1は、複数の第1端末7Aのアプリケーションのインストール情報に基づいて、第2端末7Bと傾向が類似する第1端末7Aを特定する。このようにすることで、予測装置1は、第2端末7Bに対する新規アプリケーションの提供前に、第2端末7Bと傾向が類似する第1端末7Aにおける当該アプリケーションのインストール状況に基づいて、当該アプリケーションが第2端末7Bにインストールされるか否かを判定することができる。
また、予測装置1は、第2端末7Bにおけるトラヒック量を、傾向が類似すると特定した第1端末7Aにおけるトラヒックの変化量及びトラヒック履歴情報における第2端末7Bのトラヒック量に基づいて予測する。このようにすることで、新規アプリケーションの第2端末7Bへの提供前に、当該アプリケーションが、将来、第2端末7Bが接続されるノードに係るネットワークやサーバに与える負荷量を高精度に予測することができる。
また、本実施例においてインストールされるアプリケーションは、まったく新規にリリースされるアプリケーションに限定されるものでは無い。すなわち、既にインストール済みのアプリケーションがバージョンアップすることによって、当該アプリケーションが利用するトラヒックが増加又は減少する場合も、予測装置1は、本実施例に記載の方法により、バージョンアップによるトラヒックの変化を事前に予測することが可能となる。
<第2の実施形態>
[インストール傾向に対応する複数のグループに分類してトラヒック量を予測する]
続いて、第2の実施形態について説明する。第1実施形態では、予測装置1は、第2端末7Bとアプリケーションのインストール傾向が類似する第1端末7Aを特定し、当該第1端末7Aにおけるトラヒックの変化量に基づいて第2端末7Bにおける将来のトラヒック量を予測した。
しかしながら、端末7の台数が多い場合、複数の第2端末7Bのそれぞれについて、インストール傾向が類似する第1端末7Aを特定するのに処理時間がかかるという問題がある。そこで、第2の実施形態では、第2端末7Bを、アプリケーションのインストール状況に応じて、インストールの傾向を示す複数のグループのいずれかに分類し、分類されたグループに対応するトラヒックの変化量に基づいて第2端末7Bの将来のトラヒック量を予測する。以下、第2の実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図11は、第2の実施形態に係る予測装置1の機能構成図である。
第2の実施形態に係る予測装置1は、分類部127をさらに備える。分類部127は、ユーザアプリ情報DB111に記憶されているインストール情報、及びトラヒック履歴DB112に記憶されているトラヒック履歴情報に基づいて、それぞれが異なるアプリケーションのインストール傾向に対応する複数のグループのいずれかに複数の第1端末7Aを分類する。ここで、分類部127は、既存のクラスタリング手法を用いて、複数の第1端末7Aを複数のグループに分類してもよい。また、分類部127は、インストール情報及びトラヒック履歴情報に限らず、第1端末7Aのユーザの属性(例えば、年齢や性別)に基づいて、第1端末7Aを複数のグループに分類してもよい。
図12は、新規アプリケーションとしてXアプリがリリースされた後の第1端末7Aにおけるアプリケーションのインストール状況及びトラヒック変化量を示す図である。図12では、ユーザIDが「USER_A」、「USER_B」、「USER_C」、「USER_D」の第1端末7Aにおけるアプリケーションのインストール状況及びトラヒック変化量を示している。
分類部127は、例えば、第1端末7Aを、主に動画に関するアプリケーションをインストールしている動画グループと、主にゲームに関するアプリケーションをインストールしているゲームグループと、アプリケーションの種別に関係なく多くのアプリケーションをインストールしているヘビーユーザグループと、その他のグループとのいずれかに分類する。分類部127は、例えば、「USER_A」、「USER_B」の第1端末7Aを動画グループに分類し、「USER_C」の第1端末7Aをゲームグループに分類し、「USER_D」の第1端末7Aをヘビーユーザグループに分類する。
このグループ化において、分類部127は、ユーザのアプリケーションのインストール有無によって、各ユーザ間の類似度を判別する。すなわち、ユーザAのアプリケーション1のインストール状態をAPA1、ユーザAのアプリケーションiのインストール状態をAPAi、ユーザBのアプリケーション1のインストール状態をAPB1、ユーザBのアプリケーションiのインストール状態をAPBiで表し、ユーザAがアプリケーションiをインストールしている状態をAPAi=1、インストールしていない状態をAPAi=0、ユーザBがアプリケーションiをインストールしている状態をAPBi=1、インストールしていない状態をAPBi=0と定義するとき、n個のアプリケーションのインストール状態に基づく、USER_AとUSER_Bの類似度dを、以下の式(1)に示すユークリッド距離dで定義する。
Figure 0006401537
分類部127は、(1)式に基づいてユーザ間の類似度を算出する。分類部127は、算出したユーザ間の類似度dに基づき、各ユーザをグループ化する。分類部127は、グループ化の方法として、例えばk−means法を適用し、以下の手順(1)〜(5)に示される手法によって対応する。
(1)初期グループの中心として、代表的なユーザ(例えば、ゲーム重視ユーザ、アプリ重視ユーザ、ヘビーユーザ、アプリ未使用ユーザ)を設定するグループの数だけ指定する。
(2)サンプルデータについて、前述の代表的なユーザとの距離を用いて、最も近いユーザのグループに所属させ、全てのユーザをグループ分けする。
(3)グループに振り分けられたユーザについて、各アプリケーションのインストール状況の平均値を算出する。すなわち、グループ全員がアプリケーションiをインストールしている場合、グループのインストール状況APAVEiは1、グループの半数がアプリケーションiをインストールした場合のAPAVEiは0.5となる。
(4)算出されたAPAVEiを、新たな各グループの中心として、各サンプルデータとの距離を再度算出。再グループ分けを実施する。
(5)上記手順を、グループが安定するまで実施する。
分類部127は、グループ化が完了すると、各グループのそれぞれのアプリケーションの利用に係るトラヒックの時間毎の推移(アプリケーションのリリース時の増加量)について、トラヒックの平均値を算出する。算出された平均値は、そのグループに属するユーザが、アプリケーションをリリースした際に、どのくらいのトラヒックを使うと期待されるかの予測値となる。
前述のグループ化について、分類部127は、ユーザが各アプリケーションをインストールしているか否かという、二値の情報を用いているが、その替わりに、ユーザが各アプリケーションを利用し、発生したトラヒック総量を用いても良い。すなわち、USER_Aがある一定期間でアプリケーション1を利用した際のトラヒック総量をDA1、アプリケーション2を利用した際のトラヒック総量をDA2とし、同様に、USER_Bがアプリケーション1を利用したトラヒック総量をDB1、アプリケーション2で利用したトラヒック総量をDB2とする。トラヒック総量は、アプリケーションの利用傾向を示しており、また、類似のユーザは、アプリケーションの利用傾向が似ることから、分類部127は、USER_AとUSER_Bの類似度dを、以下の式(2)に示すユークリッド距離dで定義する。ここで、インストールされていないアプリケーションのトラヒック量は0とする。
Figure 0006401537
変化量特定部123は、第1端末7Aが分類された複数のグループのそれぞれについて、トラヒックの変化量を特定する。具体的には、変化量特定部123は、グループに属する複数の第1端末7Aのトラヒックの変化量の平均値を算出することで、当該グループに対応するトラヒックの変化量を特定する。
類似端末特定部124は、第2端末7Bにおけるアプリケーションのインストール傾向に対応するグループを特定する。このようにすることで、類似端末特定部124は、第2端末7Bにおけるアプリケーションのインストール傾向と類似する複数の第1端末7Aを特定することができる。
予測部125は、第2端末7Bにおける将来のトラヒック量を、特定したグループにおけるトラヒックの変化量、及びトラヒック履歴情報における第2端末7Bのトラヒック量に基づいて予測する。
[トラヒック量の予測に係るフローチャート]
続いて、予測装置1が、各ノードのトラヒック量を予測する際の処理の流れについて説明する。図13は、第2実施形態に係る予測装置1が各ノードのトラヒック量を予測する際のフローチャートである。
まず、分類部127は、複数の第1端末7Aを複数のグループのいずれかに分類する(S41)。
続いて、変化量特定部123は、複数のグループそれぞれに係るトラヒックの変化量を特定する(S42)。
続いて、予測部125は、複数の第2ノードから未だ選択されていない一の第2ノードを選択する(S43)。
続いて、予測部125は、一の第2ノードに接続されている複数の第2端末7Bから、未だ選択されていない一の第2端末7Bを選択する(S44)。
続いて、類似端末特定部124は、複数のグループから、第2端末7Bにおけるアプリケーションのインストール傾向に対応するグループを特定する(S45)。
続いて、予測部125は、S44において選択された第2端末7Bにおけるトラヒック量を、S45において特定したグループにおけるトラヒックの変化量、及びトラヒック履歴情報における当該第2端末7Bのトラヒック量に基づいて予測する(S46)。
続いて、予測部125は、予測した第2端末7Bのトラヒック量を、S32において選択された第2ノードのトラヒックの予測量に加算する(S47)。
続いて、予測部125は、S32において選択された第2ノードにおいて、全ての第2端末7Bのトラヒック量を予測したか否かを判定する(S48)。予測部125は、全ての第2端末7Bのトラヒック量を予測したと判定した場合(判定がYESの場合)、S49に処理を移し、全ての第2端末7Bのトラヒック量を予測していないと判定した場合(判定がNOの場合)、S44に処理を移す。
続いて、予測部125は、全ての第2ノードのトラヒック量を予測したか否かを判定する(S49)。予測部125は、全ての第2ノードのトラヒック量を予測したと判定した場合(判定がYESの場合)、本フローチャートに係る処理を終了する。また、予測部125は、全ての第2ノードのトラヒック量を予測していないと判定した場合(判定がNOの場合)、S43に処理を移す。
[第2の実施形態における効果]
以上のとおり、第2の実施形態に係る予測装置1は、複数の第1端末7Aを複数のグループのいずれかに分類し、第2端末7Bにおけるアプリケーションのインストール傾向に対応するグループを特定し、第2端末7Bにおける将来のトラヒック量を、当該第2端末7Bにおけるアプリケーションのインストール傾向に対応するグループにおけるトラヒックの変化量、及びトラヒック履歴情報における第2端末7Bのトラヒック量に基づいて予測する。
グループの数は、第1端末7Aの台数よりも少ないことから、予測装置1は、複数の第2端末7Bのそれぞれについて、当該第2端末7Bのアプリケーションのインストール傾向に対応するグループを特定する処理を、当該第2端末7Bのアプリケーションのインストール傾向に対応する第1端末7Aを特定する処理に比べて低負荷で行うことができる。よって、予測装置1は、トラヒックの予測にかかる負荷を軽減することができる。
<第3の実施形態>
[端末7に紐づく端末8におけるアプリケーションも管理する]
続いて、第3の実施形態について説明する。図14は、第3の実施形態に係る予測装置1及び当該予測装置1の外部環境を示す図である。
第3の実施形態に係る端末7は、例えば、WiFiのアクセスポイントとして動作可能であり、図14に示すように、1台以上の端末8が、端末7及びケーブルテレビ網を介してインターネット上のサーバと通信可能である。ここで、端末8は、例えばスマートフォン等の携帯端末であり、端末7が設置されている家庭における家族がそれぞれ個人的に使用する端末である。端末8は、端末7と同様にアプリケーションサーバ3からアプリケーションをダウンロードすることができる。
ここで、端末7は、例えばWiFiのアクセスポイントであることから、家庭において共用されることが多い。このため、端末7に対するアプリケーションのインストール傾向やトラヒック量の傾向は、家族構成によって大きく異なる。そこで、本実施形態において予測装置1は、第2端末7Bと類似する第1端末7Aを特定する際に、家族が個人的に使用する端末8におけるアプリケーションのインストール傾向も考慮して、第2端末7Bと家族構成も類似する第1端末7Aを特定する。
第3の実施形態において、ユーザアプリ情報DB111は、インストール情報において、端末7に対応するユーザIDに、当該端末7を介して通信を行う端末8にインストールされているアプリケーションIDをさらに関連付けて記憶する。
ユーザIDは、例えば、一のケーブルテレビの契約に対して通信事業者から一つ付与されるIDであり、端末7と、端末8とで共用される。このため、端末7と、当該端末7を介して通信を行う端末8とのそれぞれが、アプリケーションサーバ3に対してアプリケーションのダウンロードのリクエストを送信する際に、当該リクエストには同一のユーザIDが含まれている。
これにより、アプリケーションサーバ3のダウンロード履歴DB311に格納されるダウンロード履歴情報では、端末7に対応するユーザIDに、当該端末7を介して通信を行う端末8にインストールされているアプリケーションIDが関連付けて記憶されている。よって、ダウンロード履歴情報に基づく情報であるインストール情報も、端末7に対応するユーザIDに、当該端末7を介して通信を行う端末8にインストールされているアプリケーションIDが関連付けて記憶されている。
第3の実施形態に係る類似端末特定部124は、第1の実施形態と同様に、ユーザアプリ情報DB111に格納されているインストール情報を参照し、複数の第1端末7Aのアプリケーションのインストール情報に基づいて、第2端末7Bと傾向が類似する第1端末7Aを特定する。インストール情報では、端末7に対応するユーザIDに、端末7にインストールされたアプリケーションの他に、当該端末7を介して通信を行う端末8にインストールされたアプリケーションIDも関連付けて記憶されていることから、類似端末特定部124は、端末7及び端末8におけるアプリケーションのインストール傾向に基づいて、第1端末7Aを特定する。
[第3の実施形態における効果]
以上、第3の実施形態の予測装置1は、端末7と、当該端末7を介して通信を行う端末8とにおけるアプリケーションのインストール傾向に基づいて、第2端末7Bと類似する第1端末7Aを特定することから、家族構成も第2端末7Bと類似すると推測される第1端末7Aを特定することができる。このようにすることで、第2端末7Bにおける将来のトラヒック量をより高精度に予測することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記実施の形態では、予測装置1は、ケーブルテレビ網におけるノードのトラヒック量を予測したが、これに限らず、ケーブルテレビ網とは異なる通信ネットワークにおけるノードのトラヒック量を予測してもよい。例えば、予測装置1は、トラヒックが通過するポイントである、1台のL3スイッチ等の通信機器の配下の端末を、一のノードに接続されている端末とし、当該ノードのトラヒック量を予測してもよい。
また、第3の実施形態では、ユーザIDが、端末7と端末8とで共用されるものとして説明を行ったが、これに限らず、ユーザIDが、端末7と端末8とで異なるものであってもよい。この場合、例えば、ユーザDB114に、端末7のユーザIDと、当該端末7を介して通信を行う端末8のユーザIDとを関連付けたID連携情報を記憶しておいてもよい。そして、アプリケーションのインストール情報において、ID連携情報に基づいて、端末7に対応するユーザIDに、当該端末7を介して通信を行う端末8にインストールされているアプリケーションのアプリケーションIDをさらに関連付けてもよい。
1・・・予測装置、11・・・記憶部、111・・・ユーザアプリ情報DB、112・・・トラヒック履歴DB、113・・・アプリ別トラヒックDB、114・・・ユーザDB、12・・・制御部、121・・・インストール情報取得部、122・・・トラヒック量測定部、123・・・変化量特定部、124・・・類似端末特定部、125・・・予測部、126・・・帯域制御部、127・・・分類部、2・・・CMTS、3・・・アプリケーションサーバ、31・・・記憶部、311・・・ダウンロード履歴DB、32・・・制御部、321・・・ダウンロード受付部、322・・・アプリケーション送信部、323・・・履歴管理部、324・・・履歴情報送信部、4・・・光伝送装置、5・・・ノードアンプ、6・・・アンプ、7・・・端末、7A・・・第1端末、7B・・・第2端末、8・・・端末、N・・・ネットワーク

Claims (8)

  1. 通信ネットワークのノードに接続されている端末のトラヒック量を示すトラヒック履歴情報を記憶する履歴情報記憶部と、
    複数の第1端末におけるトラヒック履歴情報に記憶されているトラヒック量の変化量を特定する変化量特定部と、
    前記端末の識別情報と、当該端末にインストールされているアプリケーションの識別情報とを関連付けてインストール情報として記憶するインストール情報記憶部と、
    前記インストール情報記憶部を参照し、前記複数の第1端末のアプリケーションのインストール情報に基づいて、第2端末と傾向が類似する第1端末を特定する類似端末特定部と、
    前記第2端末におけるトラヒック量を、特定した前記第1端末における前記変化量及び前記トラヒック履歴情報における前記第2端末のトラヒック量に基づいて予測する予測部と、
    を備える予測装置。
  2. 前記類似端末特定部は、前記複数の第1端末のアプリケーションのインストール情報と、前記トラヒック履歴情報とに基づいて、前記第2端末と傾向が類似する第1端末を特定する、
    請求項1に記載の予測装置。
  3. 前記予測部は、所定のノードに接続されている複数の前記第2端末におけるトラヒック量を予測することで、当該ノードにおけるトラヒック量を予測する、
    請求項1又は2に記載の予測装置。
  4. 前記予測部において予測された前記ノードにおける前記トラヒック量が所定の閾値を超えたことに応じて、当該ノードにおける帯域制御を行う帯域制御部をさらに備える、
    請求項3に記載の予測装置。
  5. 前記予測部は、アプリケーションに係る新たなサービスの提供の対象となる前記第2端末におけるトラヒック量を予測することで、当該アプリケーションに対応するアプリケーションダウンロードサーバ、及びアプリケーション実行サーバの少なくともいずれかにおける負荷量の増分を予測する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の予測装置。
  6. 前記変化量特定部は、第1ノードにおける所定のアプリケーションのリリース後に、当該第1ノードを介して通信する前記複数の第1端末における前記変化量を特定し、
    前記予測部は、前記第1ノードとは異なる第2ノードにおける前記所定のアプリケーションのリリース前に、当該第2ノードを介して通信する前記第2端末におけるトラヒック量を予測する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の予測装置。
  7. それぞれが異なるアプリケーションのインストール傾向に対応する複数のグループのいずれかに前記複数の第1端末を分類する分類部をさらに備え、
    前記類似端末特定部は、前記第2端末におけるアプリケーションのインストール傾向に対応するグループを特定し、
    前記予測部は、前記第2端末におけるトラヒック量を、特定した前記グループにおけるトラヒックの変化量及び前記トラヒック履歴情報における前記第2端末のトラヒック量に基づいて予測する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の予測装置。
  8. 通信ネットワークのノードに接続されている端末のトラヒック量を示すトラヒック履歴情報を参照し、複数の第1端末におけるトラヒックの変化量を特定するステップと、
    端末の識別情報と、当該端末にインストールされているアプリケーションの識別情報とを関連付けてインストール情報として記憶するインストール情報記憶部を参照し、前記複数の第1端末のアプリケーションのインストール情報に基づいて、第2端末と傾向が類似する第1端末を特定するステップと、
    前記第2端末におけるトラヒック量を、特定した前記第1端末におけるトラヒックの変化量及び前記トラヒック履歴情報における前記第2端末のトラヒック量に基づいて予測するステップと、
    を備える予測方法。
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