JP6401274B2 - 防振マウント装置、防振マウント装置用デカップラの製造方法、および防振マウント装置の製造方法 - Google Patents

防振マウント装置、防振マウント装置用デカップラの製造方法、および防振マウント装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、防振装置の分野に関し、詳細には車両用の、特にそれに限られないサスペンションのアッパーサポート用の防振装置の分野に関する。
従来の防振マウント装置は支持面(例えば自動車のボディ)に取り付けられて、支持面と防振マウント装置の可動要素(例えば部材の固定アーマチャー(armature)、例えばショックアブソーバーの上部を固定するためのアーマチャー)との間にクリアランス(隙間)を形成している。そのようなクリアランスにより、低振幅ノイズおよび振動を低減することができる。
しかしながら、そのような支持部分の製造公差は約1.0mmのオーダーであり、そのため、クリアランスは、1.0mm未満では提供することができない。これと同じ大きさのクリアランスでは、特に過度に大きい振動および移動振幅が許容される場合に生じる不快さが、どうしても生じてしまい、例えば、防振マウント装置がストラットの取付に用いられる場合には、自動車のロードハンドリングに悪影響を及ぼす虞がある。
本記載は、防振マウント装置用デカップラ、及び、そのデカップラを備える防振マウント装置に関する。
一の態様は、防振マウント装置用デカップラであって、軸方向に延びており、少なくとも1つの第1エラストマー・ボディによって相互連結されている第1アーマチャーおよび第2アーマチャーを備えており、軸方向における少なくとも1つのクリアランスが、第1アーマチャーと第2アーマチャーの間に設けられているデカップラに関する。
デカップラは、少なくとも所定の周波数、及び/又は、振幅の範囲にわたって、第1アーマチャーおよび第2アーマチャーの振動/移動のデカップリング(衝撃切り離し)が可能であることは理解されよう。言い換えれば、第1アーマチャー及び第2アーマチャーは、振幅がクリアランスより小さい振動/移動に対してデカップルされる。
第1アーマチャー及び第2アーマチャーは、単一の又は複数の第1エラストマー・ボディを用いて、互いに接続されている。第1エラストマー・ボディは、少なくとも軸方向に変形されるように構成されることは理解されよう。一般に、特に記載しない限り、エラストマー・ボディの剛性はアーマチャーの剛性より非常に小さいことは理解されよう。
従って、第1アーマチャーは、第2アーマチャーと関連して(あるいは第2アーマチャーが第1アーマチャーと関連して)、1つのクリアランス(あるいは複数のクリアランス)の軸方向における全範囲に沿って移動することができる。その結果、第1アーマチャー及び/又は第2アーマチャーが受ける軸方向における相対移動は、一方では、第1エラストマー・ボディによって減衰され、他方では、軸方向におけるこれらの相対移動の振幅がクリアランスより小さい限り、デカップルされる。このため、一方のアーマチャーのクリアランスより小さい軸方向移動によって、他方のアーマチャーが移動することはない。こうして、2つのアーマチャーはデカップルされる。
また、それぞれのアーマチャーは、他方のアーマチャーの対応する面と対向する少なくとも1つの面を有していることは理解されよう。これらの対向する面の間に何も配置されていない場合、これらの2つの面の間の軸方向距離がクリアランスを定義することは理解されよう。これらの2つの面の間に、何らかの要素が配置されている場合、クリアランスは、前記要素と前記面とを隔てる軸方向の何もない空間によって定義されることは理解されよう。よって、それぞれのアーマチャーが他方のアーマチャーの対応する面と対向する1つ以上の面を有する場合、1つ又は複数のクリアランスが形成されうることは理解されよう。
言い換えれば、第1アーマチャー及び第2アーマチャーは、軸方向におけるクリアランスが形成されるよう、組み立てられている。こうして、第1アーマチャー及び第2アーマチャーは、軸方向におけるクリアランスと協働する。
このような防振マウント装置用デカップラは、防振マウント装置が取り付けられる支持面の製造公差の影響から解放される。つまり、所望の精度で、例えば、クリアランスの軸方向長を少なくとも1ミリメートルで例えば0.05mm〜0.5mmで調整して、デカップラを製造することが可能となる。その結果、このような高精度なデカップラを、防振マウント装置内に取り付けることができ、防振マウント装置自体が、デカップラよりも製造公差が厳しくない支持面に固定される。こうして、支持面の公差にも関わらず、クリアランスが小さく、大規模製造において再現性がよい取付の態様が得られる。
ある態様においては、クリアランスは、第2エラストマー・ボディの軸方向における温度収縮によって形成されている。このようなクリアランスは、大規模製造において、高い信頼性で再現性よく、しかも低コストで形成することが容易である。
ある態様においては、第1アーマチャーは、略軸方向に延びている1つの受け部と、受け部から軸方向に対して略垂直な方向に延びている少なくとも1つの第1突出部を備える。
以下、特に記載しない限り、「略軸方向に」又は「略軸方向において」とは、それに関係する要素が、軸方向と平行である又は軸方向に対して40°未満の角度(最小角度を測定角度として)であることをいう。
同様に、以下、特に記載しない限り、「略垂直な方向において」又は「略垂直な方向に」とは、それに関係する要素が、基準方向/部分に対して垂直である、又は基準方向/部分に対して50°より大きい角度(最小角度を測定角度として)であることをいう。
第1突出部は、第2アーマチャーと対向する面を有し、軸方向におけるクリアランスの範囲を定める。第1アーマチャーのこのような構造により、デカップラを、特にクリアランスの軸方向長に関して、格段に容易に、高い信頼性で再現性よく製造することが可能になる。
ある態様においては、第1アーマチャーは、受け部から軸方向に対して略垂直な方向に延びている少なくとも1つの第2突出部を備えており、第1突出部及び第2突出部は軸方向に間隔を空けて配置されており、第2アーマチャーは、第1突出部と第2突出部と間で配置されており、クリアランスは、第2アーマチャーと第1突出部との間、及び/又は、第2アーマチャーと第2突出部との間に、設けられている。
従って、ある変形例では、単一のクリアランスが第1突出部と第2アーマチャーとの間に設けられ、他の変形例では、単一のクリアランスが第2突出部と第2アーマチャーとの間に設けられ、さらに他の変形例では、第1クリアランスが第1突出部と第2アーマチャーとの間に設けられ、かつ第2クリアランスが第2突出部と第2アーマチャーとの間に設けられること、は理解されよう。後者の変形例では、第1クリアランスの軸方向長は第2クリアランスの軸方向長と等しくてもよく、又は異なってもよい。異なる軸方向長の2つのクリアランスが設けられることにより、特に、2つのアーマチャーの軸方向における2つの反対方向への許容される相対的移動範囲を、例えば静止状態でアーマチャーのうちの一方に印加されている予応力荷重(pre-stressing)の関数として、調整することができる。従って、最終組立の際には、2つのアーマチャー間の軸方向における2つの反対方向への相対的移動の振幅が同じになるよう、2つのクリアランスが同じ軸方向長であってもよい。また、ある態様では、一般的に、デカップラは、軸方向に延びている2つのクリアランスを有し、そのクリアランスは軸方向長が異なってもよい。
ある態様では、第1アーマチャーは、略軸方向に延びている第1面部を有しており、第2アーマチャーは、略軸方向に、かつ第1面部と対向して延びている第2面部を有しており、第1エラストマー・ボディは、第1面部と第2面部との間に全体的に又は部分的に配置されるとともに、少なくとも部分的に第1面部と第2面部とに固定されている。
これにより、軸方向に延びており、平行と見なせる2つの面部を接続することにより、確実に、2つのアーマチャーを、クリアランスの全範囲に沿って互いに関連して相対的に移動自在とすると共に、互いに固定することができる。また、このようにエラストマー・ボディを配置することによって、軸方向に対して垂直な移動/振動を減衰させることができる。
一の変形例では、第1面部が、第1アーマチャーの受け部の1つの面の全体又は一部によって形成されることが理解されよう。
ある態様では、第1アーマチャーと第2アーマチャーとの間の少なくとも1つの軸方向間隔に第2エラストマー・ボディが部分的に充填されるとともに、第2エラストマー・ボディと第1アーマチャーとの間、及び/又は、第2エラストマー・ボディと第2アーマチャーとの間に、クリアランスが設けられる。
第2エラストマー・ボディは、第1エラストマー・ボディと別体であってもよく、又は、第1エラストマー・ボディと一体に形成されてもよい。
第2エラストマー・ボディは、何もない軸方向長を低減するように、軸方向間隔に配置されるが、クリアランスを形成するよう、第2エラストマー・ボディによって軸方向間隔が完全には充填されていないことは理解されよう。このような第2エラストマー・ボディにより、クリアランスの軸方向長を精度よく調整することができる。従って、軸方向間隔の部分的な充填によって、クリアランスを高い精度で、例えば1ミリメートル未満で、例えば0.05mm〜0.5mmで、調整することができる。第2エラストマー・ボディは、同様に第1アーマチャー及び第2アーマチャーの相対的移動を減衰させることができる。これにより、一方では、デカップラによって得られる音/振動に関する快適性を向上でき、また、第1アーマチャーと第2アーマチャーとの間での接触による摩耗の現象を防止することができる。もちろん、単一エラストマー・ボディ又は複数の第2エラストマー・ボディを、1つの軸方向間隔に、又は複数の軸方向間隔に、又は軸方向間隔のそれぞれに、配置してもよい。
ある態様では、第2エラストマー・ボディは、軸方向間隔を形成する第1アーマチャー及び第2アーマチャーの対向する面の一方に固定されている。これにより、特に第2エラストマー・ボディの耐久性及び信頼性を、とりわけ接触による摩耗の現象を少なくとも部分的に防止することによって、向上することができる。
ある態様では、軸方向間隔は、第1アーマチャーの第1面と第2アーマチャーの第2面との間に設けられており、第2面は第1面に対して傾斜している。
第1面は第2面とは対向していることは理解されよう。このような2つの面の間の相対的な傾斜により、2つの面が平行である場合よりも容積を大きくすることができ、それにより、特にこの容積が第2エラストマー・ボディで部分的に充填されるとき、クリアランスの軸方向長が大きくなる。これにより、第1アーマチャーと第2アーマチャーとの間の移動/振幅を大きくすることができ、しかも、デカップラが必要とする全体的空間を増加させることがない。
一の変形例では、第1面は、第1アーマチャーの第1突出部又は第2突出部の面である。
一の態様は、本説明に記載した態様のいずれか一にかかるデカップラと、1つのマウント・アーマチャーと、デカップラとマウント・アーマチャーとの間に配置されている少なくとも1つの防振要素と、を備える防振マウント装置に関する。
デカップラは、防振要素を用いて防振マウント装置のマウント・アーマチャーに接続されている。防振要素は、当業者に知られているあらゆる防振装置によって、例えばエラストマー・ボディによって形成することができる。同様に、防振要素は、防振マウント装置のマウント・アーマチャー及び/又はデカップラの2つのアーマチャーの一方に剛性的に固定されていてもよく、又はアーマチャーとは剛性的に固定されていなくてもよい(この場合、防振要素は、防振マウント装置のマウント・アーマチャーとデカップラの2つのアーマチャーの一方との間に単に配置されるだけである)ことは理解されよう。ある態様では、デカップラは、第1アーマチャーと第2アーマチャーとの間のアーマチャーに固定されている少なくとも1つの第3エラストマー・ボディを、前記第3エラストマー・ボディを用いてデカップラを防振マウント装置のマウント・アーマチャーに取り付けるために、有する。すなわち、第3エラストマー・ボディは防振要素を形成する。
また、防振要素を備える場合も備えていない場合も、デカップラを、防振マウント装置内に固定して又は可動に取り付けてもよいことは理解されよう。
ある態様では、防振要素の軸方向における剛性は、デカップラの第1エラストマー・ボディの軸方向における剛性より大きい。
このように剛性を構成することにより、確実に、デカップラに、第1エラストマー・ボディ及びクリアランスによって、主として低振幅の振動/移動を吸収させることができると共に、より大きい振幅を有する振動/移動を防振要素によって主として吸収させることができる。防振マウント装置のこのような全体的な動作は、振動防止の点から見て、そして振動/音に関する快適性に関して、特に有効である。
ある態様では、防振マウント装置は、車両のサスペンションのアッパーサポート(英語では「トップマウント(topmount)」という語としても知られる)を構成している。
本記載に説明する防振装置は、車両、とりわけ自動車又はそれと同等な物(つまり路上走行車)のサスペンションのアッパーサポートに特に好適である。
また、本記載では、防振マウント装置用デカップラの製造方法と、それに加えて、そのデカップラを備える防振装置の製造方法を説明する。
一の態様は、防振マウント装置のデカップラを製造するプロセスに関する。前記デカップラは軸方向に延びている。本方法は、
−第1アーマチャー及び第2アーマチャーを供給するステップと、
−第1アーマチャーと第2アーマチャーとを第1エラストマー・ボディを介して接続し、軸方向において第1アーマチャーと第2アーマチャーとの間に少なくとも1つのクリアランスを形成するステップと、
を含む。
このような製造方法により、クリアランスの軸方向長を所望の精度で、例えば1ミリメートル未満で、例えば0.05mm〜0.5mmで、調整することができる。
一の変形例では、第1アーマチャー及び/又は第2アーマチャーは、軸方向に延びている。
ある態様では、第1アーマチャーを第2アーマチャーに固定するために、作業は、
−接着剤の層を、第1アーマチャーの略軸方向に延びている第1面部と、第2アーマチャーの略軸方向に延びている第2面部と、に塗布するステップと、
−軸方向において第1アーマチャーと第2アーマチャーとの間に少なくとも1つのクリアランスを形成するよう、第1面部と第2面部との間に空間が残されるように、第1面部と第2面部とを互いに対向させて配置するステップと、
−溶融したエラストマーを空間に少なくとも部分的に充填するステップと、
−前記エラストマーを冷却するステップと、
を含む。
もちろん、第1面部及び第2面部が互いに対向して配置される前、又は、後に、接着剤の層の塗布のステップが実行されてもよい。
接着剤は、エラストマーが注ぎ込まれる面部又は面に貼り付いたままとすることができる材料である。言い換えれば、接着剤はエラストマー用接着剤であり、このタイプの材料は他の接合においても知られている。従って、エラストマーが冷めたとき、エラストマーは第1面部及び第2面部に貼り付いたままとなり、その結果、第1アーマチャーが第1エラストマー・ボディによって第2アーマチャーに接続される。溶融したエラストマーを冷ますには、常温で自然に冷ましてもよく、又は調節冷却が行われてもよいことは理解されよう。
ある実施態様では、デカップラの製造プロセスは、第1アーマチャーと第2アーマチャーとの間の少なくとも1つの軸方向間隔に第2エラストマー・ボディを部分的に充填し、第2エラストマー・ボディと第1アーマチャーとの間、及び/又は、第2エラストマー・ボディと第2アーマチャーとの間にクリアランスを形成するステップを含む。
例えば、軸方向間隔を部分的に充填するために、エラストマー材料のストリップを軸方向間隔に挿入してもよい。
ある態様では、第2エラストマー・ボディを軸方向間隔に部分的に充填するために、
−第1アーマチャーの第1面及び第2アーマチャーの第2面のうちの一方のみに接着剤の層を塗布するステップと、
−第1面及び第2面が軸方向間隔を形成するよう、第1アーマチャー及び第2アーマチャーを配置するステップと、
−溶融したエラストマーを軸方向間隔に充填するステップと、
−前記エラストマーを冷却して、これにより、前記エラストマーの温度収縮によってクリアランスが形成されるステップと、
を実行する。
もちろん、第1アーマチャー及び第2アーマチャーがクリアランスを形成するよう配置される前、又は、後に、接着剤の塗布のステップが実行されてもよい。プロセスが第1アーマチャーと第2アーマチャーとの間の空間を充填するステップを含んでいる場合、軸方向間隔の充填のステップは、前記空間の充填のステップと同時に、又は、別々に実行されてもよい。
第1面及び第2面のうちの一方のみを覆うことにより、確実に、エラストマーを接着剤で覆われている面に付着させ、一方、接着剤で覆われていない面にはエラストマーを付着させないことができる。従って、冷却する際にエラストマーが収縮し、接着剤で覆われている面に貼り付いたままとなる。このため、接着剤で覆われていない面はエラストマーが剥がれ、その結果、クリアランスが形成される。このような収縮により、1ミリメートル未満の、例えば0.05mm〜0.5mmのクリアランスを、高い信頼性で再現性よく大規模に形成することが可能になる。上述の通り、溶融したエラストマーを冷ますには、常温で自然に冷ましてもよく、又は調節冷却が実行されてもよいことは理解されよう。
ある態様では、接着剤の層は第1面に塗布される。
第1面が突出部の面によって形成される場合、このような構成により、例えば第1面部が第1面に隣接しているときには、プロセスの利用をより簡単にすることができる。また、これにより、エラストマーの固定を向上させ、その結果、デカップラに対する耐久性及び信頼度性を向上させることができる。
ある態様では、作業は、
−第1アーマチャー及び第2アーマチャーのうちの一方のアーマチャーの少なくとも1つの領域に接着剤の層を塗布するステップと、
−少なくとも1つのエラストマー・ボディ(或いは第3ボディ)を前記領域上に成型するステップと、
を含む。
こうして、エラストマー・ボディが、デカップラに固定される防振要素を形成する。プロセスが、第1アーマチャーと第2アーマチャーとの間の空間を充填するステップ、及び/又は、第1面と第2面との間の軸方向間隔を充填するステップを含んでいる場合、成型のステップは、充填の一方のステップ又は2つのステップと同時に又は別々に実行されてもよい。
一の態様では、防振マウント装置のための製造プロセスは、
−本説明に記載した態様のいずれか一にかかる防振マウント装置用のデカップラを供給するステップと、
−マウント・アーマチャーを供給するステップと、
−前記デカップラと前記マウント・アーマチャーとの間に防振要素を配置することにより、デカップラとマウント・アーマチャーとを接続するステップと、
を含む。
もちろん、デカップラは本記載に説明したプロセス、又は、他の手段によって製造されてもよい。
防振要素は、組立ステップの前に、デカップラ、又は、マウント・アーマチャーと剛性的に固定されてもよい。一の変形例では、防振要素は、例えば防振マウント装置の圧入の際に、マウント・アーマチャーとデカップラとの間に単に配置され、これらの要素のどれとも剛性的に固定されない。
本発明及びその利点は、網羅的ではない例としての本発明の種々の実施形態の、以下に記載する詳細な説明からより一層よく理解されよう。この説明では、添付した以下の図面を参照する。
図1は、サスペンションのアッパーサポートを構成する防振マウント装置を備えた自動車を示す。 図2は、図1に示した防振マウント装置の軸方向断面での概略図を示す。 図3A〜図3Dは、図2に示した防振マウント装置のデカップラの製造における異なるステップを示す。 図3A〜図3Dは、図2に示した防振マウント装置のデカップラの製造における異なるステップを示す。 図3A〜図3Dは、図2に示した防振マウント装置のデカップラの製造における異なるステップを示す。 図3A〜図3Dは、図2に示した防振マウント装置のデカップラの製造における異なるステップを示す。 図4は、図3Dのデカップラの変形例を示す。 図5A〜図5Bは、図2に示した防振マウント装置の製造における異なるステップを示す。 図5A〜図5Bは、図2に示した防振マウント装置の製造における異なるステップを示す。
図1は、ストラット502が防振マウント装置100を用いて車体504に固定された自動車500を示す。防振マウント装置100は、英語では「トップマウント(topmount)」としても知られているサスペンションのアッパーサポートを構成している。図2は、自動車500内の防振マウント装置100をより詳細に示している。
防振マウント装置100は、防振要素50が固定されているマウント・アーマチャー102及びデカップラ10を備える。デカップラ10は、第1エラストマー・ボディ16によって相互連結された第1アーマチャー12及び第2アーマチャー14を備える。
本例においては、防振マウント装置100、デカップラ10、防振要素50、及び、これらのそれぞれの要素は、軸X(軸方向X)に対する筒形状を、より具体的には回転対称な筒形状を有する。ただし、変形例では、これらの形状を、異なる形状、例えば円錐状、筒状(つまり、回転対称ではない筒状)、或いは他の形状とすることもできる。さらに言えば、一般に、筒形状は、方向が同じであり所定の曲線と交差するすべての直線を結合して得られる形状である。この曲線は、円、正方形、楕円、クローバー形状等とすることができる。
マウント・アーマチャー102は、防振マウント装置100を自動車500のボディ504に固定することを目的として用いられる。ボディへの固定は、図示しないが、既知の手段、例えばボルト固定や溶接によって達成される。
第2アーマチャー14は、例えばショックアブソーバー506のピストンロッドの端部へのボルト固定により、ストラット502を固定することを目的として用いられる。もちろん、ストラット502の他の要素、例えばコイルスプリング508が、本例においてはカラー200を用いて防振マウント装置100と協働することができる。カラー200は、溶接等の既知の手段によってマウント・アーマチャー102に固定されてもよく、或いは、固定されなくてもよい。防振マウント装置100の軸方向Xはストラット502の軸方向と一致する。
第1アーマチャー12は、本例においては、一方では第1エラストマー・ボディ16と直接協働するとともに、他方では防振要素50と協働する中間アーマチャーを構成する。
もちろん、「第1アーマチャー」及び「第2アーマチャー」という用語は任意である。従って、変形例では、第1アーマチャーがストラットなどの要素を固定することを目的として用いられ、第2アーマチャーが中間アーマチャーとして用いられてもよい。
次に、デカップラ10を図3Dを参照して説明する。
デカップラ10は、軸方向Xに延びており、第1アーマチャー12及び第2アーマチャー14を備える。アーマチャー12,14のそれぞれは軸方向Xに延びている。これらのアーマチャー12,14は第1エラストマー・ボディ16によって接続されている。
第1アーマチャー12は、軸方向Xに延びている受け部120と、第1突出部122と、第2突出部124と、を有する。第1突出部122及び第2突出部124はそれぞれ、受け部120から軸方向Xに対して垂直に、本例では受け部120の内部に向かって延びている。第1突出部122は、第2突出部124から軸方向に間隔を空けて配置されている(つまり、突出部122及び124は軸方向に離間している)。
第2アーマチャー14は、軸方向Xに延びている覆い部140と、軸方向Xに対して垂直に、本例では覆い部140の内方に向かって延びている延伸部142と、を有する。この延伸部142は、ショックアブソーバー等の要素を固定するための固定部(アンカ・ポイント)を形成している。
第2アーマチャー14は、第1アーマチャー12と同軸状に、第1突出部122と第2突出部124との間に配置されている。本例では、覆い部140は、第1突出部122と第2突出部124との間に配置されている。
2つの第2エラストマー・ボディ16A,16Bが、軸方向間隔E1,E2内にそれぞれ配置されて、第1アーマチャー12と第2アーマチャー14とを離間させている、より具体的には、本例では、第1及び第2突出部122,124の面122A,124Bと、これらに対向する覆い部140の(概して第2アーマチャー14の)軸方向の端面140A,140Bと、をそれぞれ離間させている。面122A,124Bは、第1アーマチャー12の第1面を構成しており、面140A,140Bが第2アーマチャー14の第2面を構成している。従って、第2アーマチャー14は、第1アーマチャー12に差し込まれており、また2つの第2エラストマー・ボディ16A,16Bに挟まれている。第2エラストマー・ボディ16A,16Bは、第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間に配置されている。
図示しない変形例では、第2エラストマー・ボディは備えられておらず、軸方向間隔E1,E2が第1クリアランス及び第2クリアランスをそれぞれ構成している(言い換えれば、クリアランスは、軸方向間隔E1,E2の軸方向における全範囲にわたって延びている)。
本例では、軸方向間隔E1,E2は、第2エラストマー・ボディ16A,16Bのそれぞれによって、部分的に充填されていると見ることができる。第1クリアランスJ11は、第2エラストマー・ボディ16A(より具体的にはボディ16Aの面160A)と覆い部140の面140Aとの間に設けられ、第2クリアランスJ21は、第2エラストマー・ボディ16B(より具体的にはボディ16Bの面160B)と覆い部140の面140Bとの間に設けられている。なお、面140A,140B,122A,124A,160A,160Bは、軸方向に対して垂直に延びている。
第1アーマチャー12の受け部120の軸方向の内面120Cは、第1アーマチャーから軸方向に延びる第1面部を構成しており、第2アーマチャー14の覆い部140の外面140Cは、第2アーマチャー14から軸方向に延びる第2面部を構成しており、これらの2つの面部120C,140Cは互いに対向して配置されている。第1エラストマー・ボディ16は、これらの面部120C,140C間に配置され、これらの面部120C,140Cのそれぞれに固定されている。
全体として、軸方向Xに対して垂直な方向では第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間にクリアランスが形成されないように、第1エラストマー・ボディ16は、空間E(図3B参照)に少なくとも部分的に充填されて、第1面部120Cと第2面部140Cとを離間させていることは理解されよう。言い換えれば、第1エラストマー・ボディ16は、第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間で軸方向Xに対して垂直な方向に延びる隙間(クリアランス)或いは空間Eに、充填されていると見ることができる。
なお、本例においては、第1エラストマー・ボディ16及び2つの第2ボディ16A,16Bは単一のボディを形成している。これにより、特に、以下に説明する製造プロセスをより容易に行うことができる。
クリアランスJ11,J21によって、第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間での軸方向Xにおける相対的移動が可能となる。本例において、2つの第2ボディ16A,16Bは、第1エラストマー・ボディ16の軸方向の剛性と比較して、軸方向の剛性が大きい。ただし、本例において、第1ボディ16及び第2ボディ16A,16Bは、同じ材料から形成されており、そのため、これらの第1ボディ及び第2ボディのそれぞれのヤング率(又は引張り弾性率/曲げ弾性率)は同じである。従って、軸方向における2つの相対する方向への、第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間の軸方向における相対的な移動範囲は、クリアランスJ11,J21の大きさによって制限されると考えることができる。同様に、軸方向Xに対して垂直な方向における第1エラストマー・ボディ16の剛性は、軸方向Xにおける第1エラストマー・ボディ16の剛性と比較して大きい。従って、軸方向Xに対して垂直な方向においては、第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間の相対的移動は生じないものと考えることができる。
同様に、第1アーマチャー12は、その外面において、防振要素を形成する第3エラストマー・ボディ50を担持している。本例では、エラストマー・ボディは、スリーブ50Aとエラストマー本体部50Bとを備えている。もちろん、変形例では、エラストマー・ボディはそのようなスリーブを備えなくてもよい。
本例において、第3エラストマー・ボディ50は三つの減衰部52,54,56を有する。減衰部52,54はそれぞれ突出部分を形成している。減衰部52及び減衰部54は、デカップラ10の外部に向かう両方向に、それぞれ第1突出部122及び第2突出部124から軸方向に延びている。減衰部56は、軸方向Xに対して垂直な方向に、受け部120から外部に向かって延びている。スリーブ50Aはこの減衰部56に固定されている。減衰部52,54,56は、中間部58A,58Bによって相互連結されている。これらの部分52,54,56,58A,58Bの一組は、単一ボディ(すなわち第3エラストマー・ボディ50のエラストマー本体部50B)を形成している。もちろん、変形例では、減衰部は別々のボディを構成してもよい。
図2に示すように、減衰部54,56は支持部としてマウント・アーマチャー102と協働しており、減衰部52は支持部として支持面(本例では車体504)と協働している。本例において、減衰部56は、スリーブ50Aを介してマウント・アーマチャー102と協働する。
このように、減衰部52,54は、軸方向の移動/振動を減衰させることができ、減衰部56は、軸方向Xに対して垂直な移動/振動を減衰させることができる。
第3エラストマー・ボディ50(あるいは全体としては防振要素)の減衰部52,54,56の軸方向Xにおける剛性は、第1エラストマー・ボディ16の軸方向Xにおける剛性より大きい。従って、第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間の相対的移動が確実に行われ、それにより、デカップリング・プロセスが行われるとともに、移動/振動がクリアランスJ11,J21の軸方向長以上の振幅を有する場合に、第3エラストマー・ボディ50(本例においては減衰部52,54,56)を介する減衰によって行われる吸収の前に、クリアランスJ11,J21の軸方向長より小さい振幅を有する移動/振動の第1吸収が行われる。
第2エラストマー・ボディ16A,16Bの軸方向Xにおける剛性は、減衰部52,54,56(全体的には第3エラストマー・ボディ/防振要素)の軸方向Xにおける剛性と比較して、大きい。これにより、クリアランスJ11,J21より大きい振幅の移動/振動に対する軸方向Xにおける減衰を、第2エラストマー・ボディの剛性から独立した自由度を得ることによって、第3エラストマー・ボディ50の剛性を通じて十分に制御することができる。
実際、この場合には、クリアランスJ11,J21より小さい振幅の軸方向Xにおける移動/振動に対しては、防振マウント装置100の剛性は、第1エラストマー・ボディ16と第3エラストマー・ボディ50(すなわち、より概略的には、防振要素)とを組み合わせた軸方向Xにおける剛性と等しく、クリアランスJ11,J21より大きい振幅の軸方向Xにおける移動/振動に対しては、防振マウント装置100の剛性は、第3エラストマー・ボディ50(すなわち、より概略的には、防振要素)の軸方向における剛性と等しい。
従って、クリアランスがあることによって、軸方向Xにおける防振マウント装置100の剛性は、クリアランスより小さい移動/振幅に対しては、クリアランス以上の移動/振幅に対してよりも小さいことは理解されよう。そのため、ストラットの取付の場合には、特に、十分なロードホールディングに必要な支持が確実に得られると同時に、ノイズ及び振動のフィルタリングが容易になる。
次に、デカップラの製造プロセスを、図3A〜図3Dを参照して説明する。
デカップラ10を製造するために、第1アーマチャー12及び第2アーマチャー14が供給される。その後、図3Aに示すように、接着剤の層170(エラストマー用)が、第1面部120Cと、第1アーマチャー12の第1面122A,124Bと、第3エラストマー・ボディ50を担持する第1アーマチャー12の一部(つまり本例では第1アーマチャー12の外面)に塗布される。
もちろん、変形例では、接着剤は、本例において第3エラストマー・ボディによって形成される防振要素に接触する部分に塗布されなくてもよい。同様に、エラストマー用の接着剤の層170は、第2アーマチャー14の第2面部140Cに塗布される。なお、本例においては、接着剤は面140A,140Bには塗布されない。
その後、図3Bに示すように、第2アーマチャー14は第1アーマチャー12内へ挿入される。第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間で軸方向Xにおける少なくとも1つのクリアランスを形成するために、第1面部120Cと第2面部140Cとの間に空間Eを残し、且つ、第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間で軸方向Xに延びる軸方向間隔E1及び軸方向間隔E2を形成するように、第1面部120Cは、第2面部140Cに対向して配置される。これに対して、一の変形例では、クリアランスは軸方向間隔の全軸方向長に沿って延びており、また、他の変形例では、第2エラストマー・ボディ等の要素が軸方向間隔へ挿入されて、その後、クリアランスが前記第2エラストマー・ボディと第1又は第2アーマチャーとの間で形成されてもよい。
一組の2つのアーマチャー12,14が金型M内に配置される。なお、同様にスリーブ50Aが金型M内に配置されており、このスリーブは同様に、予め、エラストマー用の接着剤で被覆されている。もちろん、第1アーマチャー12及び第2アーマチャー14を、金型M内に配置することにより互いに位置決めしてもよく、あるいは、まず位置決めしてから次いで金型M内に配置してもよい。
まず、空間E及び軸方向間隔E1,E2に溶融したエラストマーが射出によって充填される。同様に、第3エラストマー・ボディ50のエラストマー本体部50Bが、第1アーマチャー12上に溶融したエラストマーによって成型される。射出後に得られた部品を図3Cに示す。なお、この図3Cにおいては、エラストマーがまだ熱く、軸方向間隔E1,E2は全体的に充填されている。
冷却の際に、エラストマーは収縮し、エラストマー用接着剤で覆われない面(つまり、本例においては面140A,140B)から剥がれる。図3Dに示すように、エラストマーの冷却の際のこの収縮により、クリアランスJ11,J21が形成される。なお、エラストマーの収縮は、前記エラストマーの収縮の温度係数と、利用するエラストマーの厚さと、射出温度と周囲温度との間の温度変化と、の関数として、予測可能である。従って、大規模製造(大量生産)において高い信頼性で再現性よく、エラストマーの収縮を調整することができ、それにより、クリアランスを調整することができる。
図4に示す変形例では、第2アーマチャー14は、第1アーマチャー12の第1面122Aに対して傾斜している第2面140A’を有する。本例において、第2面140A’の傾斜は約45°である。これにより、第1アーマチャー12と第2アーマチャー14との間に(本例においては第1突出部122と覆い部140との間に)、図3A〜図3Dにおける例よりも大きい容積Vが形成される。従って、軸方向間隔E1を充填するためには、より大量のエラストマーが必要である。従って、冷却の際に、この大量のエラストマーの収縮はより大きくなり、そのため、クリアランスJ11よりも大きいクリアランスJ11’が形成される。本例において、クリアランスJ21すなわち下部のクリアランスは、クリアランスJ11’すなわち上部のクリアランスより小さい。
なお、概略的には、クリアランスJ11,J11’,J21は、接着剤170を、第2アーマチャー14の軸方向端面140A,140A’,140Bの表面には塗布せずに、第2面部140Cにのみ塗布することによって形成される。
次に、防振マウント装置の製造プロセスを、図5A及び図5Bを参照して説明する。防振マウント装置100を製造するために、上述したプロセス、又は上述されていないプロセスによって製造されたデカップラと、マウント・アーマチャー102と、が供給される。そして、デカップラ10とマウント・アーマチャー102とは、防振要素50(本例においては、デカップラ10に固定される第3エラストマー・ボディ50)を用いて一体に連結される。本例において、マウント・アーマチャー102は、デカップラ10を少なくとも部分的に受けるように構成された空洞102Aを有する。この空洞102Aは、軸方向Xに延びている。従って、マウント・アーマチャー102とデカップラ10とを接続するために、図5Aに示すように、デカップラ10の軸方向が空洞102Aの軸方向と一致するよう、デカップラ10は空洞102Aへ挿入される。本例においては、デカップラ10は、第3エラストマー・ボディ50がデカップラ10に固定された状態で、空洞102A内へと圧入される。
従って、図5Bに示すように、防振マウント装置100の組み立て時には、第3エラストマー・ボディ50が、デカップラ10の第1アーマチャーの外側部分(より全体的にはデカップラ10の外側部分)に固定された状態で、第3エラストマー・ボディ50が、マウント・アーマチャー102とデカップラ10との間に配置される。
以上、上述した実施態様では、防振マウント・デカップラ/装置の大規模製造の(大量のユニットが生産される)範囲でも、用いられる組立プロセスに関らず、高い信頼性で再現性よく、クリアランスを形成することができる。
本発明は例示的な特定の実施態様に関して説明したが、特許請求の範囲によって定義される本発明の包括的な範囲から逸脱することなく変形及び変更を行うことができることは明らかである。特に、図示/説明した種々の実施態様の個々の特徴を他の実施態様と組み合わせてもよい。従って、説明や図面は例示に過ぎず、決して限定するものではない。
同様に、プロセスに関して記載した特徴はすべて、単独で又は組み合わせて装置にも適用でき、また逆に、装置に関して記載した特徴はすべて、単独で又は組み合わせてプロセスにも適用できることは明らかである。

Claims (12)

  1. 防振マウント装置(100)用のデカップラ(10)と、
    マウントアーマチャー(102)と、
    前記デカップラ(10)と前記マウントアーマチャー(102)との間に配置されている少なくとも1つの防振要素(50)と、
    を備え、
    前記デカップラ(10)は、少なくとも1つの第1エラストマー・ボディ(16)によって相互連結されている第1アーマチャー(12)および第2アーマチャー(14)を備え、軸方向(X)に延びており、
    前記防振要素(50)は、第1減衰部と第2減衰部とを備え、前記第1減衰部と前記第2減衰部とは、前記第1アーマチャー(12)から前記軸方向(X)において前記デカップラの外部に向かう両方向にそれぞれ延びた突出部分を形成しており、
    前記軸方向(X)における少なくとも1つのクリアランス(J11,J11’,J21)が、前記第1アーマチャー(12)と前記第2アーマチャー(14)との間に設けられていることを特徴とする、
    防振マウント装置(100)。
  2. 前記クリアランス(J11,J11’,J21)は、第2エラストマー・ボディ(16A,16B)の前記軸方向(X)における温度収縮によって形成されている、
    請求項1に記載の防振マウント装置(100)。
  3. 前記第1アーマチャー(12)は、略軸方向に延びている受け部(120)と、それぞれが前記受け部(120)から前記軸方向(X)に対して略垂直な方向に延びている少なくとも1つの第1突出部(122)および少なくとも1つの第2突出部(124)と、を備えており、
    前記第1突出部(122)および前記第2突出部(124)は前記軸方向(X)に間隔を空けて配置されており、
    前記第2アーマチャー(14)は、前記第1突出部(124)と前記第2突出部(124)と間に配置されており、
    前記クリアランス(J11,J11’,J21)は、前記第2アーマチャー(14)と前記第1突出部(122)との間に、および/または前記第2アーマチャー(14)と前記第2突出部(124)との間に、設けられている、
    請求項1または2に記載の防振マウント装置(100)。
  4. 前記第1アーマチャー(12)は、略軸方向に延びている第1面部(120C)を有しており、
    前記第2アーマチャー(14)は、略軸方向に延びており且つ前記第1面部(120C)と対向する第2面部(140C)を有しており、
    前記第1エラストマー・ボディ(16)は、前記第1面部(120C)と前記第2面部(140C)との間に全体的にまたは部分的に配置されており、前記第1面部(120C)と前記第2面部(140C)とに少なくとも部分的に固定されている、
    請求項1から3のいずれかに記載の防振マウント装置(100)。
  5. 前記第1アーマチャー(12)と前記第2アーマチャー(14)との間の少なくとも1つの軸方向間隔(E1,E2)が、第2エラストマー・ボディ(16A,16B)によって部分的に充填されており、
    前記クリアランス(J11,J11’,J21)は、前記第2エラストマー・ボディ(16A,16B)と前記第1アーマチャー(12)との間に、および/または前記第2エラストマー・ボディ(16A,16B)と前記第2アーマチャー(14)との間に、設けられている、
    請求項1から4のいずれかに記載の防振マウント装置(100)。
  6. 軸方向間隔(E1,E2)は、前記第1アーマチャー(12)の第1面(122A)と前記第2アーマチャー(14)の第2面(140A’)との間に設けられており、前記第2面(140A’)は前記第1面(122A)に対して傾斜している、
    請求項1から5のいずれかに記載の防振マウント装置(100)。
  7. 前記防振要素(50)の前記軸方向(X)における剛性は、前記デカップラ(10)の前記第1エラストマー・ボディ(16)の前記軸方向(X)における剛性より大きい、
    請求項1から6のいずれかに記載の防振マウント装置(100)。
  8. 車両のサスペンションのアッパーサポートを形成している請求項1から7のいずれかに記載の防振マウント装置(100)。
  9. 防振マウント装置(100)のデカップラ(10)を製造する方法であって、
    前記デカップラ(10)は軸方向(X)に延びており、
    前記方法は、
    第1アーマチャー(12)および第2アーマチャー(14)を供給するステップと、
    前記第1アーマチャー(12)と前記第2アーマチャー(14)とを第1エラストマー・ボディ(16)を介して接続し、前記第1アーマチャー(12)と前記第2アーマチャー(14)との間に前記軸方向(X)における少なくとも1つのクリアランス(J11,J11’,J21)を形成するステップと、
    を備え、
    前記少なくとも1つのクリアランス(J11,J11’,J21)を形成するステップは、前記第1アーマチャー(12)と前記第2アーマチャー(14)との間の少なくとも1つの軸方向間隔(E1,E2)に第2エラストマー・ボディ(16A,16B)を部分的に充填し、前記第2エラストマー・ボディ(16A,16B)と前記第1アーマチャー(12)との間および/または前記第2エラストマー・ボディ(16A,16B)と前記第2アーマチャー(14)との間に前記クリアランス(J11,J11’,J21)を形成するステップを含み、
    前記第2エラストマー・ボディ(16A,16B)を前記軸方向間隔(E1,E2)に部分的に充填するために、
    前記第1アーマチャー(12)の第1面(122A,124B)および前記第2アーマチャー(14)の第2面(140A,140B)のうちの一方の面のみに接着剤の層(170)を塗布するステップと、
    前記第1アーマチャー(12)の前記第1面(122A,122B)および前記第2アーマチャー(14)の前記第2面(140A,140B)が前記軸方向間隔(E1,E2)を形成するよう、前記第1アーマチャー(12)および前記第2アーマチャー(14)を配置するステップと、
    溶融したエラストマーを前記軸方向間隔(E1,E2)に充填するステップと、
    前記エラストマーを冷却して、前記エラストマーの温度収縮によって前記クリアランス(J11,J11’,J21)が形成されるステップと、
    を行う、
    ことを特徴とするデカップラ(10)の製造方法。
  10. 前記第1アーマチャー(12)を前記第2アーマチャー(14)に固定するために、
    接着剤の層(170)を、前記第1アーマチャー(12)から略軸方向に延びている第1面部(120C)と、前記第2アーマチャー(14)から略軸方向に延びている第2面部(140C)と、に塗布するステップと、
    前記第1面部(120C)と前記第2面部(140C)との間に空間(E)が残され、前記第1アーマチャー(12)と前記第2アーマチャー(14)との間に前記軸方向(X)における少なくとも1つの前記クリアランス(J11,J11’,J21)を形成するように、前記第1面部(120C)と前記第2面部(140C)とを互いに対向させて配置するステップと、
    溶融したエラストマーを前記空間(E)に少なくとも部分的に充填するステップと、
    前記エラストマーを冷却するステップと、
    を行う、
    請求項9に記載のデカップラ(10)の製造方法。
  11. 前記接着剤の層(170)は前記第1面(122A,122B)に塗布される、
    請求項9又は10に記載のデカップラ(10)の製造方法。
  12. 請求項1から6のいずれかに記載の防振マウント装置のデカップラ(10)を供給するステップと、
    マウントアーマチャー(102)を供給するステップと、
    前記デカップラ(10)と前記マウントアーマチャー(102)との間に防振要素(50)を配置することにより、前記デカップラ(10)と前記マウントアーマチャー(102)とを接続するステップと、
    を備える防振マウント装置(100)の製造方法。
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