JP6400785B1 - How to replace jack-up jigs, elevator cars, and anti-vibration members - Google Patents
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Abstract
【課題】防振部材の交換作業ごとの持ち込みや回収を不要にできるシンプルな構造のジャッキアップ治具を提供する。【解決手段】実施形態のジャッキアップ治具は、例えば、第1ねじ部材と、第2ねじ部材と、支持プレートと、を備える。第1ねじ部材は、エレベータの床部材を防振部材を挟んで支持するフレーム部材の上面に配置可能である。第2ねじ部材は、第1ねじ部材と螺合可能で床部材の下面に当接可能である。支持プレートは、第1ねじ部材を旋回軸として旋回可能で、防振部材、床部材、フレーム部材のいずれかと係合可能である。【選択図】図6Provided is a jackup jig having a simple structure that can eliminate the need to bring in and collect a vibration isolating member every time it is exchanged. A jack-up jig according to an embodiment includes, for example, a first screw member, a second screw member, and a support plate. The first screw member can be disposed on the upper surface of the frame member that supports the floor member of the elevator with the vibration isolating member interposed therebetween. The second screw member can be screwed with the first screw member and can contact the lower surface of the floor member. The support plate can be swung with the first screw member as a swiveling axis, and can be engaged with any of the vibration isolating member, the floor member, and the frame member. [Selection] Figure 6
Description
本発明の実施形態は、ジャッキアップ治具、エレベータの乗りかご、および防振部材の交換方法に関する。 Embodiments described herein relate generally to a jack-up jig, an elevator car, and a vibration isolation member replacement method.
従来、エレベータの乗りかご(かご室)は、山形鋼(L字鋼)等の鋼材で形成される外枠形状のフレーム(フレーム部材の組立体)に床部材や天井部材、側壁部材等が固定されて形成される。床部材と当該床部材を支持するフレーム部材との間には、例えば、ゴム部材等で形成された防振部材が挟み込まれている場合がある。防振部材は、例えば、昇降運行時に発生した振動がフレーム部材を介して床部材に伝達されにくいようにしている。防振部材は、例えば、硬質ゴム等で構成されるが、設置からの時間が長くなると、例えば、塑性変形や材質劣化等により弾性力が低下する、経年劣化が生じるため、定期的に交換することが望ましい。防振部材を交換する場合、例えば、特許文献1や特許文献2等に開示されるようなジャッキアップ治具等を用いて、フレーム部材に対して床部座を上昇(ジャッキアップ)させ、床部材とフレーム部材との間の隙間を拡大することで、防振部材の交換作業を行うことができる。そして、床部材を下降(ジャッキダウン)させ、乗りかごを元の状態に戻している。 Conventionally, elevator cars (car compartments) have floor members, ceiling members, side wall members, etc. fixed to an outer frame-shaped frame (an assembly of frame members) formed of steel such as angle steel (L-shaped steel). To be formed. For example, a vibration isolating member formed of a rubber member or the like may be sandwiched between the floor member and the frame member that supports the floor member. For example, the vibration isolation member is configured to prevent vibration generated during lifting operation from being transmitted to the floor member via the frame member. The anti-vibration member is made of, for example, hard rubber. However, if the time from installation becomes long, for example, the elastic force decreases due to plastic deformation, material deterioration, etc., and aged deterioration occurs. It is desirable. When replacing the vibration isolation member, for example, using a jack-up jig or the like as disclosed in Patent Document 1, Patent Document 2, etc., the floor seat is raised (jacked up) with respect to the frame member, The vibration isolating member can be replaced by enlarging the gap between the member and the frame member. Then, the floor member is lowered (jacked down) to return the car to the original state.
従来は、防振部材の交換作業を行うたびに、ジャッキアップ治具を作業現場に持ち込み、作業終了後には、ジャッキアップ治具を回収しなければならず、作業のための装備の準備や運搬に労力が必要であった。したがって、防振部材の交換作業ごとの持ち込みや回収を不要にできるシンプルな構造のジャッキアップ治具が得られれば、交換作業の労力が軽減できて有意義である。 Conventionally, each time the vibration isolator is replaced, the jack-up jig must be brought to the work site, and after completion of the work, the jack-up jig must be collected, and equipment preparation and transportation for the work is carried out. It took effort. Therefore, if a jackup jig having a simple structure that can eliminate the need to bring in and collect the vibration isolating member for each replacement operation is obtained, it is meaningful that the labor for the replacement operation can be reduced.
実施形態のジャッキアップ治具は、例えば、第1ねじ部材と、第2ねじ部材と、支持プレートと、を備える。第1ねじ部材は、エレベータの床部材を防振部材を挟んで支持するフレーム部材の上面に配置可能である。第2ねじ部材は、第1ねじ部材と螺合可能で床部材の下面に当接可能である。支持プレートは、第1ねじ部材を旋回軸として旋回可能で、防振部材をフレーム部材に固定するためにフレーム部材の延在方向に並ぶ少なくとも二つの締結用穴の配置間隔と同じ間隔の少なくとも二つの開口部を備え、防振部材を固定する締結部材によって共締めが可能である。 The jackup jig of the embodiment includes, for example, a first screw member, a second screw member, and a support plate. The first screw member can be disposed on the upper surface of the frame member that supports the floor member of the elevator with the vibration isolating member interposed therebetween. The second screw member can be screwed with the first screw member and can contact the lower surface of the floor member. The support plate is pivotable about the first screw member as a pivot axis, and is at least two of the same interval as the arrangement interval of at least two fastening holes arranged in the extending direction of the frame member to fix the vibration isolating member to the frame member. It can be fastened together by a fastening member having two openings and fixing the vibration isolating member .
以下に、実施形態に係るジャッキアップ治具、エレベータの乗りかご、および防振部材の交換方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。 Hereinafter, a jack-up jig, an elevator car, and a vibration isolation member replacement method according to embodiments will be described in detail with reference to the drawings. The constituent elements in the embodiments include those that can be easily replaced by those skilled in the art or that are substantially the same, and the present invention is not limited to the following embodiments.
実施形態のジャッキアップ治具を適用可能なエレベータの乗りかごの一例を図1に示す。乗りかご10は、図示しない建物(ビルやマンション等)に設置される昇降路を上下方向に昇降し、各階に設けられた乗り場の間を移動する。乗りかご10は、利用者や荷物を乗せることが可能な例えば箱形状であり、外形が例えば山形鋼(L字鋼)等の鋼材を組み合わせて形成されている。図1の場合、例えば、底面部を形成するフレーム部材10a、側壁部を形成するフレーム部材10b、天井部を形成するフレーム部材10c等を溶接等で接合している。床面部を形成するフレーム部材10aは、金属や樹脂等で構成される床部材12を支持する。同様に、フレーム部材10bは金属や樹脂等で構成される側壁部材(図示省略)を支持し、フレーム部材10cは金属や樹脂等で構成される天井部材(図示省略)を支持し、かご室を形成する。なお、フレーム部材10bが形成する一部の側壁部には、側壁部材の代わりに、利用者や荷物の出入りを可能にする開閉自在なかご扉(図示省略)が配置される。
An example of an elevator car to which the jack-up jig of the embodiment can be applied is shown in FIG. The
床部材12と当該床部材12を支持するフレーム部材10aとの間には、例えば、ゴム部材(例えば硬質ゴム)等で形成された防振部材14が配置される。防振部材14は、例えば、乗りかご10の昇降運行時に発生した振動が乗りかご10(フレーム部材10a)を介して床部材12に伝達されることを軽減する。防振部材14は、例えば、角柱や円柱等の上下面が扁平なブロック状の部材であり、下面側がフレーム部材10aの上面(山形鋼の谷側の上方を向いた面)に接触するように配置され、上面側が床部材12の下面に接触する。防振部材14は、フレーム部材10a上の複数の位置に配置される。図1の場合、防振部材14は、短辺側のフレーム部材10a(図1の左右のフレーム部材10a)に一つ、長辺側のフレーム部材10a(図1の上下のフレーム部材10a)に二つ配置されている例を示している。防振部材14は、フレーム部材10aの長さや、床面にかかる重量のバランスに応じて配置数を適宜調整してもよい。例えば、防振部材14は、全辺二つずつ配置してもよいし、一つずつ配置してもよい。また三つ以上配置する辺(フレーム部材10a)があってもよい。また、防振部材14は、各辺で配置数を同じにしてもよいし、異ならせてもよい。
Between the
それぞれの防振部材14の近傍でフレーム部材10aの上面には、本実施形態のジャッキアップ治具16が配置されている。ジャッキアップ治具16は、防振部材14の交換が必要になった場合に、フレーム部材10aに対して床部材12を押し上げ、フレーム部材10aの上面と床部材12の下面との間の隙間を拡大することにより、防振部材14の上面と床部材12の下面とを分離して、防振部材14の交換作業を可能にする。本実施形態のジャッキアップ治具16は、フレーム部材10a(乗りかご10)に対して着脱可能であるが、一度配置された後は、その位置に留置することが可能である。したがって、次回の防振部材14の交換作業の際には、留置したジャッキアップ治具16を再利用できる。ジャッキアップ治具16は、乗りかご10の一部、例えば、防振部材14、フレーム部材10a、床部材12等のいずれかに固定可能な構成を備える。
The jack-
以下、ジャッキアップ治具16の具体的な構成と利用例を説明する。
Hereinafter, a specific configuration and an example of use of the
<実施形態1>
図2は、実施形態1のジャッキアップ治具16の構成を説明する説明図であり、側面図と上面図を併せて示している。
<Embodiment 1>
FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining the configuration of the jack-
ジャッキアップ治具16は、第1ねじ部材18、第2ねじ部材20、支持プレート22と、を含んで構成される。第1ねじ部材18は、例えば、雄ねじである。第1ねじ部材18は、一例として、ねじ軸部18aを上方に向けた状態のボルトとすることができる。第1ねじ部材18は、ねじ頭部18bを図3に示すように、床部材12を防振部材14を挟んで支持するフレーム部材10aの上面に配置(接触)可能である。
The
第2ねじ部材20は、第1ねじ部材18のねじ軸部18aと螺合可能な例えば雌ねじ(例えばナット)であり、一方の端部20aが、図3に示すように床部材12の下面に当接可能である。第2ねじ部材20が第1ねじ部材18に対して螺回して抜け方向に移動することによりフレーム部材10aに対して床部材12を押し上げて、乗りかご10と床部材12との隙間を拡大して防振部材14の交換を可能にする。また、第2ねじ部材20が第1ねじ部材18に対して螺回してねじ込み方向に移動することにより床部材12が自重によって下降してフレーム部材10aと床部材12との隙間が縮まり、床部材12が防振部材14に載置(支持)される、すなわち、フレーム部材10aに床部材12が支持される定常状態にすることができる。なお、第2ねじ部材20がねじ軸部18aに締め込まれた状態の第1ねじ部材18と第2ねじ部材20との軸方向の全長は、防振部材14がフレーム部材10aと床部材12とによって挟まれたときに形成される隙間H(図3参照)より短くなるように、第2ねじ部材20および第1ねじ部材18が選択される。逆に、第2ねじ部材20が第1ねじ部材18に対して螺回して抜け方向に移動した場合、第1ねじ部材18と第2ねじ部材20との軸方向の全長は、隙間Hより長くなり、床部材12を押し上げるように選択される。なお、第2ねじ部材20は、外力を与えることにより第1ねじ部材18に対して螺回可能なねじ部材であればよい。例えば、第2ねじ部材20の外形は、レンチ等の工具で回転可能な一般的な六角ナット形状でもよいし、六角形状以外の矩形や円筒等の形状で専用の工具を用いて回転可能であってもよい。
The
支持プレート22は、第1ねじ部材18のねじ軸部18aを旋回軸として旋回可能な薄板状の部材であり、例えば、鉄やステンレス等の金属や樹脂等で形成可能である。支持プレート22は、防振部材14の交換作業が済んだ後に、ジャッキアップ治具16を乗りかご10に留置するための部材である。支持プレート22は、防振部材14、床部材12、フレーム部材10aのいずれかと係合可能である。支持プレート22は、第1ねじ部材18のねじ軸部18aを挿通可能な貫通穴(図示省略)を備え、ねじ軸部18aを中心として支持プレート22自体を旋回可能にする。また、支持プレート22は、例えば防振部材14と係合(固定)させるために穴部24を例えば二つ備える。なお、支持プレート22に形成された二つの穴部24は、当該穴部24の中心位置の離間距離Pが、防振部材14をフレーム部材10aに固定するときに用いる締結部材としての例えばボルト26(ねじ穴26a)の配置距離P0と同じになるように形成されている。
The
このように構成されるジャッキアップ治具16の使用方法(防振部材14の交換方法)を図3〜図6を用いて説明する。なお、図3、図4は、フレーム部材10aと床部材12との間に配置されている交換対象の防振部材14が示され、図6には、交換済みの新規の防振部材14が示されている。また、フレーム部材10aと床部材12との間に挟み込む防振部材14は、図3に示すように、フレーム部材10aと接触する面および床部材12と接触する面に、それぞれフランジ部14aが接着やねじ固定等により設けられている。フランジ部14aは、例えばステンレスや鉄等の板状部材であり、防振部材14を固定する際にボルト26を挿入するフレーム部材10aや床部材12に形成された固定用のねじ穴26aと対応する位置に開口部(不図示)が形成されている。なお、フランジ部14aは、防振部材14と同様なゴム部材で一体形成されていてもよい。
A method for using the
まず、フレーム部材10aと床部材12との間に挟まれている交換対象の防振部材14の近傍、例えばフレーム部材10a上で防振部材14の左側の位置にジャッキアップ治具16を配置する。このとき、図3に示すように、防振部材14を固定するボルト26のうちジャッキアップ治具16に近い側のボルト26用のねじ穴26aの中心位置と第2ねじ部材20の中心軸位置との距離を距離P1とする。また、第2ねじ部材20の中心軸位置と、支持プレート22における第2ねじ部材20から近い側の穴部24の中心位置との距離を距離P2とする。そして、距離P1と距離P2とが一致するようにジャッキアップ治具16をフレーム部材10a上に配置する(配置工程)。なお、距離P1と距離P2とを一致させやすくするために、フレーム部材10a上にジャッキアップ治具16の配置位置を示す例えば、マーキングを施しておいてもよい。また、マーキングに代えてフレーム部材10aとジャッキアップ治具16とにそれぞれ係合するような例えば、凹凸部を形成しておいて、位置合わせが容易にできるようにしておいてもよい。なお、前述したように、支持プレート22に形成された二つの穴部24の中心位置の離間距離Pと二つのボルト26用のねじ穴26aの配置距離P0とは同じである。したがって、ジャッキアップ治具16から遠い側のボルト26のねじ穴26aの中心位置と第2ねじ部材20の中心軸位置との距離P3と、第2ねじ部材20の中心軸位置と第2ねじ部材20から遠い側の穴部24の中心位置との距離P4とが一致することになる。このジャッキアップ治具16の配置工程を乗りかご10に配置されている全ての防振部材14に対して同様に実施する。
First, the jack-up
次に、ジャッキアップ治具16を図3で示す位置に配置したままで、防振部材14をフレーム部材10aおよび床部材12に固定するボルト26をフランジ部14aから取り外す。なお、ジャッキアップ治具16を配置する前に、ボルト26を外してもよい。続いて、第2ねじ部材20を第1ねじ部材18のねじ軸部18aに対して第一の方向に螺回させて抜け方向に移動させる。つまり、第1ねじ部材18によりフレーム部材10aを突っ張り、第2ねじ部材20により床部材12を突っ張る。その結果、図4に示すように、床部材12が第2ねじ部材20によって矢印A方向に押し上げられて、防振部材14の上側のフランジ部14aと床部材12の下面との間にジャッキアップ隙間Huが形成される(ジャッキアップ工程)。このジャッキアップ工程を乗りかご10に配置されている全ての防振部材14に対して同様に実施する。
Next, the
この状態で、交換対象の防振部材14がフレーム部材10aと床部材12との間から抜き取り可能となる。交換対象の防振部材14を取り除いた状態で、ジャッキアップ治具16の支持プレート22を図5に示すように第1ねじ部材18のねじ軸部18a(図4参照)を中心に例えば180°旋回させる。前述したように、距離P1=距離P2であり、距離P3=距離P4であるので、180°旋回した支持プレート22の二つの穴部24はそれぞれ防振部材14(フランジ部14a)をフレーム部材10aに固定するための二つのねじ穴26aと一致する。
In this state, the
そして、支持プレート22の二つの穴部24をボルト26用の二つのねじ穴26aの位置に一致させた状態(図5参照)で、図6に示すように、新規の防振部材14を取り除いた防振部材14が装着されていた位置と同じ位置に挿入する(交換工程)。この交換工程を乗りかご10に配置されている全ての防振部材14に対して同様に実施する。なお、抜き取り対象の防振部材14に比べて、塑性変形等劣化していない新規の防振部材14は、厚みが厚いため、ジャッキアップ治具16によるジャッキアップ隙間Huは、新規の防振部材14の厚みを考慮した値にする。この状態で、フレーム部材10aに対して、フランジ部14aに形成された開口部と支持プレート22に形成された穴部24とにボルト26を挿通させ、当該ボルト26をねじ穴26aにねじ込む。つまり、フランジ部14a(防振部材14)と支持プレート22とを共締めする(係合工程)。なお、この時点でフレーム部材10a側のボルト26は仮締めの状態でもよい。この係合工程を乗りかご10に配置されている全ての防振部材14に対して同様に実施する。
Then, with the two
続いて、ジャッキアップ治具16の第2ねじ部材20を第一の方向とは逆方向である第二の方向に螺回させてねじ込み方向に移動させる。その結果、フレーム部材10aに対して床部材12が下降して、床部材12が防振部材14に接触するとともに、防振部材14によって床部材12が弾性的に支えられることになる。つまり、フレーム部材10a、防振部材14、床部材12との関係が防振可能状態に復帰する(ジャッキダウン工程)。このジャッキダウン工程を乗りかご10に配置されている全ての防振部材14に対して同様に実施する。最後に、床部材12側のフランジ部14aにボルト26を挿通させて床部材12のねじ穴にねじ込む。この作業を全ての防振部材14に対して実施して、床部材12側の固定を行うことで、一連の防振部材14の交換作業が完了する。
Subsequently, the
このとき、第1ねじ部材18はフレーム部材10aに載置されただけの状態になり、第2ねじ部材20は床部材12と非接触の状態になるが、支持プレート22が防振部材14のフランジ部14aに共締めされているため、ジャッキアップ治具16は全体としてフレーム部材10aに強固に固定されることになる。したがって、このままの状態で留置され、乗りかご10が通常運行された場合でも、ジャッキアップ治具16は脱落したり、紛失したりすることがない。また、次の防振部材14の交換作業の際には、別途ジャッキアップ治具を持ち込むことなく、乗りかご10に留置されたジャッキアップ治具16を利用して、ジャッキアップ作業が可能であり、防振部材14の交換作業を実施できる。また、作業後は、再度ジャッキアップ治具16を乗りかご10に留置することができる。その結果、作業の度にジャッキアップ治具の持ち込みや回収が不要になり、防振部材14の交換作業の労力が軽減される。また、ジャッキアップ治具16は、第1ねじ部材18、第2ねじ部材20、支持プレート22で構成されるシンプルで小型、軽量の治具であるため、乗りかご10に複数個留置しても治具コストの大幅な増加は招きにくい。また、乗りかご10の重量バランスを崩したり、他の構造物と干渉したりする等の問題も発生しにくい。
At this time, the
上述した実施形態1では、乗りかご10に配置されている全ての防振部材14に対して、ジャッキアップ治具16を一つずつ配置して、床部材12をジャッキアップする例を示した。別の実施形態では、床部材12を平行にジャッキアップできれば、必ずしも全ての防振部材14に対してジャッキアップ治具16を用いなくてもよい。例えば、図1において、防振部材14が二つ配置されたフレーム部材10a(例えば、図面手前側のフレーム部材10a)のうち一方のみにジャッキアップ治具16を配置してもよい。すなわち、各辺に一つずつ配置したジャッキアップ治具16(合計四つ)でジャッキアップ作業を行うようにしてもよい。また、上述した実施形態1では、支持プレート22を防振部材14と共締めすることによりフレーム部材10aに固定する例を示した。別の実施形態では、フレーム部材10aや床部材12に支持プレート22を直接固定するようにしてもよく同様の効果を得ることができる。なお、支持プレート22がフランジ部14a(防振部材14)等に固定されることにより、第1ねじ部材18も乗りかご10に対して固定されることになる。したがって、ジャッキアップ動作やジャッキダウン動作が安定し、作業性、安全性が向上する。
In Embodiment 1 mentioned above, the example which jacks up the
図7に実施形態1のジャッキアップ治具16の変形例を示す。上述したジャッキアップ治具16の支持プレート22には、図2に示すように、穴部24が形成されているが、図7に示す変形例のジャッキアップ治具16Aの支持プレート22aには、穴部24に代えて、切欠き部24aが形成されている。前述したように、支持プレート22に穴部24が形成されている場合、図6に示すように、フランジ部14aと支持プレート22とを共締めする場合に、ボルト26を完全に抜いた状態で、穴部24とねじ穴26a(図5参照)およびフランジ部14aに形成されたねじ穴26aに対応する開口部との位置合わせを行った後、ボルト26をねじ込む必要があった。この場合、ボルト26が完全に抜けなければ支持プレート22が外れないので、乗りかご10におけるジャッキアップ治具16の保持信頼性は高い。一方、図7に示すように支持プレート22aが切欠き部24aを備える場合、ボルト26でフランジ部14aをねじ穴26aに対して仮締めした状態で、支持プレート22aをボルト26のねじ軸部の側方から装着した後、ボルト26の締め込みを行うことができる。その結果、支持プレート22が形成されている場合に比べて、支持プレート22aを共締めするときの位置決めが容易になり、防振部材14の交換作業性が向上できる。
FIG. 7 shows a modification of the
<実施形態2>
図8、図9には、実施形態2のジャッキアップ治具16Bが示されている。実施形態2のジャッキアップ治具16Bは、支持プレート22bの形状が実施形態1と異なること以外、他の基本的な構成は同じであり、同様の構成に関しては、同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
<Embodiment 2>
8 and 9 show the jack-up
図8、図9に示すように、ジャッキアップ治具16Bの支持プレート22bは、図2に示すジャッキアップ治具16や図7に示すジャッキアップ治具16Aより短く、一つの穴部24が形成されている。なお、図9に示すように、支持プレート22bは、他の実施形態と同様に第1ねじ部材18のねじ軸部18a(例えば、図4参照)を中心に旋回可能である。また、第1ねじ部材18、第2ねじ部材20の形状およびジャッキアップ動作、ジャッキダウン動作も他の実施形態と同様であり、同様の効果を得ることができる。
As shown in FIGS. 8 and 9, the
ジャッキアップ治具16Bの場合、支持プレート22bが短く、図9に示すように、防振部材14のフレーム部材10a側のフランジ部14aを固定するボルト26のうち、ジャッキアップ治具16Bに近い側のボルト26に係合している。一方、他方側のボルト26とは係合しない。また、図2に示すジャッキアップ治具16の支持プレート22や図7に示すジャッキアップ治具16Aの支持プレート22aは、防振部材14を挟んで一対のボルト26と係合するように構成されている。そのため、支持プレート22や支持プレート22aは、フレーム部材10aと防振部材14(フランジ部14a)との間、つまり防振部材14の下側に配置されている。したがって、防振部材14の交換後のフレーム部材10aと床部材12との隙間Hは、支持プレート22(支持プレート22a)の厚み分だけ広くなる。すなわち、防振部材14の高さが高くなる。一方、実施形態2のジャッキアップ治具16Bの場合、図9に示すように、支持プレート22bは、ジャッキアップ治具16Bに近い側のボルト26のねじ頭部とフランジ部14aとの間に挿入され、ボルト26によってフランジ部14aと共締めされる。
In the case of the jack-up
このように、短い支持プレート22bを用いることにより、ジャッキアップ治具16Bは、他の三本のボルト26により防振部材14(フランジ部14a)が固定された後でも乗りかご10(防振部材14)に固定可能となり作業性が向上する。また、支持プレート22bがフランジ部14aの下側に入り込まないため、ジャッキアップ治具16,16Aのように、フレーム部材10aと床部材12との隙間Hが増加することがない。すなわち、防振部材14の高さが変更されない。また、ジャッキアップ治具16Bは、ジャッキアップ治具16,16Aより小型化され、治具コストの低減、保管スペースの低減、取り扱いの容易性の向上等を図ることができる。なお、ジャッキアップ治具16Bにおいて、穴部24の代わりに図7で説明した切欠き部24aを設けてもよく、ジャッキアップ治具16Aと同様の効果を得ることができる。
In this way, by using the
<実施形態3>
図10には、実施形態3のジャッキアップ治具16Cが示されている。実施形態3のジャッキアップ治具16Cは、第1ねじ部材18の端部、すなわち第1ねじ部材18のフレーム部材10a(図3参照)と接触する側の端部には、フレーム部材10aとの接触面積を増加させる第1接触プレート部材28が設けられている。同様に、第2ねじ部材20の床部材12(図3参照)と接触する側の端部には、床部材12との接触面積を増加させる第2接触プレート部材30が設けられている。ジャッキアップ治具16Cの構成は、第1接触プレート部材28、第2接触プレート部材30を備える点以外、実施形態1のジャッキアップ治具16の構成と基本的には同じである。したがって、同様の構成に関しては、同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
<Embodiment 3>
FIG. 10 shows a jack-up jig 16C according to the third embodiment. The jack-up jig 16C according to the third embodiment has an end portion of the
第1接触プレート部材28は、例えば、ステンレス材や鉄材で形成された板状の部材であり、第1ねじ部材18のフレーム部材10aに対する接触面積より大きければ、形状は矩形でも円形でも適宜設定可能である。第1接触プレート部材28は、第1ねじ部材18に例えば溶接等により固定することができる。同様に、第2接触プレート部材30は、例えば、ステンレス材や鉄材で形成された板状の部材であり、第2ねじ部材20の床部材12に対する接触面積より大きければ、形状は矩形でも円形でも適宜設定可能である。第2接触プレート部材30は、第2ねじ部材20に例えば溶接等により固定することができる。第1接触プレート部材28によりフレーム部材10aに対する接触面積が増加し、第2接触プレート部材30により床部材12に対する接触面積が増加することにより、床部材12をジャッキアップする際、また床部材12をジャッキダウンする際の昇降動作の安定性が向上する。
The first contact plate member 28 is, for example, a plate-like member made of stainless steel or iron material, and can be set as appropriate as long as the shape is larger than the contact area of the
なお、ジャッキアップする際、またはジャッキダウンする際、第2ねじ部材20が螺回するため第2ねじ部材20に固定された第2接触プレート部材30は、床部材12の下面と摺動することになる。つまり、接触抵抗が生じ、螺回に大きな力を必要とする場合がある。そこで、第2ねじ部材20と第2接触プレート部材30とを回転可能に係合させたり、第2ねじ部材20と第2接触プレート部材30との間に回転機構を設けたりすることにより、第2ねじ部材20の螺回を容易に行えるようにしてもよい。
When jacking up or down, the second contact member 30 fixed to the
なお、第1接触プレート部材28、第2接触プレート部材30は、図7に示すジャッキアップ治具16Aや図8に示すジャッキアップ治具16Bに対しても装着可能であり、同様の効果を得ることができる。
The first contact plate member 28 and the second contact plate member 30 can be mounted on the jack-up
上述した各実施形態および変形例において、ジャッキアップ治具16(16A,16B,16C)は、ジャッキアップ治具を備えない既設の乗りかご10に対して、防振部材14の交換作業時に持ち込み、利用し、留置する例を示した。他の実施形態では、乗りかご10を新規に建造する際に、防振部材14とともに、ジャッキアップ治具16(16A,16B,16C)を設置してもよい。つまり、本実施形態のジャッキアップ治具16(16A,16B,16C)は、既設の乗りかご10および新設の乗りかご10のいずれにも適用可能であり、同様の効果を奏することができる。
In each of the above-described embodiments and modifications, the jack-up jig 16 (16A, 16B, 16C) is brought into the existing
上述した各実施形態および変形例において、第1ねじ部材18がボルトであり、第2ねじ部材20がナットである場合を示したが、他の実施形態においては、第1ねじ部材18がナットであり、第2ねじ部材20がボルトでもよく、同様の効果を得ることができる。また、ジャッキアップ治具16の支持プレート22において、ねじ軸部18aを挿通するための貫通穴は、支持プレート22の縁部に開口した切欠き部であってもよい。この場合、第1ねじ部材18や第2ねじ部材20が摩耗したり破損したりした場合に容易に交換することができる。なお、支持プレート22が切欠き部を備える場合で、ジャッキアップ治具16を留置する場合は、支持プレート22を挟むように第1ねじ部材18と第2ねじ部材20をと締め込めば、容易に一体化することができる。ジャッキアップ治具16A,16B,16Cにおいても同様である。
In the above-described embodiments and modifications, the
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。 As mentioned above, although some embodiment of this invention was described, these embodiment is shown as an example and is not intending limiting the range of invention. These embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the spirit of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
10…乗りかご、10a,10b,10c…フレーム部材、12…床部材、14…防振部材、14a…フランジ部、16,16A,16B,16C…ジャッキアップ治具、18…第1ねじ部材、18a…ねじ軸部、18b…ねじ頭部、20…第2ねじ部材、20a…端部、22,22a,22b…支持プレート、24…穴部、24a…切欠き部、26…ボルト、26a…ねじ穴、28…第1接触プレート部材、30…第2接触プレート部材。
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