JP6399543B2 - 注射器用補助具および穿刺吸引細胞診用医療器具 - Google Patents

注射器用補助具および穿刺吸引細胞診用医療器具 Download PDF

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Description

この発明は、乳ガン検査などの現場で行われている穿刺吸引細胞診に好適な注射器用補助具と、同補助具を用いた穿刺吸引細胞診用医療器具に関する。
穿刺吸引細胞診は、注射器のシリンジ内に補助具を用いて陰圧を形成した状態で、患者の人体組織に針を刺して小刻みに動かし、針周辺の細胞を陰圧によって針内ないし注射器内へと吸い取り、その吸い取った細胞を病理検査する診断方法である。
従来から普及している穿刺吸引細胞診用の補助器具は大形で操作性が悪く、補助器具の操作を看護師に任せ、医師が患者の人体組織に針を刺して細胞を採取するという二人体制での作業が基本となっていた。
これに対して、特許文献1に開示された注射器用固定具は、固定具(1)の突出部(3)を注射器のプランジャーロッド(32)と外筒(20)の間隙に差し込み、さらに固定具(1)の係止部(4)にプランジャーロッド(32)の指当て部(33)を係止することで、注射器のプランジャー(30)を所定の引き出し位置で固定し、注射器内を陰圧に形成する構造となっている。かかる注射器用固定具は、小形で簡易な構造のため、医師一人で操作して穿刺吸引細胞診を行うことが可能である。
しかし、同文献1に開示された注射器用固定具は、その一部に形成された突出部(3)を注射器のプランジャーロッド(32)と外筒(20)の間隙に差し込んではいるが、その他の大部分の領域は外筒(20)から露出し、しかもプランジャーロッド(32)から外方へ大きく張り出して配置されている。このため、操作中に医師の人体や周囲の機器などに接触して、固定具(1)が注射器から脱落するおそれがあり、安定性に課題を有している。
また、特許文献2には、注射器のピストン(7)にストッパ(15)を一体成形し、このストッパ(15)をシリンジ(8)の後端に係止させて、ピストン(7)を所定の引き出し位置で固定する構造が開示されている。このストッパ(15)の構造であれば、操作中に医師の人体や周囲の機器などに接触して係止状態が解除してしまうおそれも少ない。しかし、同文献2に開示されたストッパ(15)はピストン(7)と一体成形されているため、汎用の注射器にストッパ(15)を取り付けて、簡易に穿刺吸引細胞診用医療器具を構成することはできない。すなわち、汎用性に課題を有している。
特開2011−78620号公報 実願昭56−120140号(実開昭58−28609号)のマイクロフィルム
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたもので、小形で良好な操作性を有することは勿論、汎用の注射器に組み込んで簡易に使用することができる汎用性を備え、しかも注射器から脱落しにくく高い安定性を有する注射器用補助具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の注射器用補助具は、
円筒状をしたシリンジと、このシリンジの基部開口からその内部空間へ差し込まれて軸方向に摺動自在なプランジャーとを含み、プランジャーが、軸方向に延びるロッドと、このロッドの基端に形成したフランジ状の操作部と、ロッドの先端部に装着されたガスケットとを備え、シリンジの内部空間に差し込まれたプランジャーのロッドとシリンジの内周面との間に隙間が生じる構成をした注射器を対象として、当該注射器に組み込まれる注射器用補助具であって、
ロッドに組み込まれ、ロッドとともにシリンジの内部空間内へ入り込んだとき、ロッドとシリンジの内周面との間に生じる隙間に配置される寸法形状に形成された補助具本体と、
補助具本体に設けられ、当該補助具本体とともにシリンジの内部空間内へ入り込み、シリンジに対するプランジャーの引き出し動作に伴い、シリンジの内部空間から露出したとき突き出すストッパーとを含み、
シリンジの基部開口端縁に突き出したストッパーが当接するとともに、当該ストッパーに作用する当接力を、補助具本体を介しプランジャーの操作部で受けて、シリンジに対するプランジャーの入り込みを規制することを特徴としている。
上述した構成の注射器は、一般に多く普及している汎用の注射器である。本発明の注射器用補助具は、かかる注射器のロッドに組み込んで使用する構成となっており、極めて広い汎用性を有している。しかも、注射器のロッドに組み込んで、当該ロッドとともにシリンジの内部空間内へ入り込むことができる構成となっているため、ロッドから外方へ大きく張り出すことがない。したがって、操作中に医師の人体や周囲の機器などに接触して注射器から脱落するおそれもなく、高い安定性を確保して安全に使用できる利点を備えている。
ここで、一般に普及している注射器のロッドは、軸方向に延びるとともに中心軸から外径方向に突き出した複数枚の板状をした支持壁からなり、隣接する支持壁とシリンジの内周面とに囲まれた部分が隙間となる構成をしている。
そこで、本発明の補助具本体は、ロッドの隣接する支持壁の間に組み込み配置するとともに、当該隣接する各支持壁とシリンジの内周面とに囲まれた隙間内に収まる寸法形状に形成することが好ましい。
さらに、一般に普及している注射器のロッドの多くは、軸方向に延びる4枚の板状をした支持壁からなり、これら4枚の支持壁が周方向に90゜の間隔を保って断面十字状に配置されている。
そこで、本発明の補助具本体は、軸方向に延びるとともに周方向に90゜の角度をつけて形成された2つの被支持面を有し、これらの被支持面をロッドの隣接する各支持壁に沿って配置する構成とすることが好ましい。
補助具本体の2つの被支持面は、ロッドの隣接する2枚の支持壁のなす角度に合わせて、周方向に90゜の角度がつけられているため、これら隣接する2枚の支持壁に接触して収まりよく配置することができる。このため、いっそう安定して補助具本体をロッドに組み込み配置することができる。
また、一般に普及している注射器のロッドは、先端にフランジ状のガスケット支持部を有している。
そこで、本発明の補助具本体は、プランジャーの操作部とガスケット支持部との間に収まる長さの棒状に形成し、且つストッパーの出没する部位から先端方向にも延出した構成とすることが好ましい。このように構成すれば、注射器のシリンジからストッパーが露出するまでロッドを引き出した状態においても、当該延出した領域が、シリンジの内部空間内に収まっているため、その延出領域がシリンジの周壁に接触して脱落が防止され、さらに安定性を向上させることができる。
なお、シリンジに対するプランジャーの入り込み規制位置は、シリンジの基部開口端縁へ当接するストッパーの当接部から補助具本体の基端までの長さ寸法によって決めることができる。
次に、本発明の穿刺吸引細胞診用医療器具は、先端に針取付部を有する円筒状をしたシリンジと、このシリンジの基部開口からその内部空間へ差し込まれて軸方向に摺動自在なプランジャーとを含み、プランジャーが、軸方向に延びるロッドと、このロッドの基端に形成したフランジ状の操作部と、ロッドの先端部に装着されたガスケットとを備えた注射器と、
上述した本発明に係る注射器用補助具と、
注射器と連通する細胞採取針と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の穿刺吸引細胞診用医療器具は、先端に針取付部を有する円筒状をしたシリンジと、このシリンジの基部開口からその内部空間へ差し込まれて軸方向に摺動自在なプランジャーとを含み、プランジャーが、軸方向に延びるロッドと、このロッドの基端に形成したフランジ状の操作部と、ロッドの先端部に装着されたガスケットとを備えた注射器と、
上述した本発明に係る注射器用補助具と、
注射器の針取付部に一方の連結部が装着される三方活栓と、
三方活栓の他方の連結部に取り付けられる細胞採取針と、を備えた構成とすることもできる。
このように、三方活栓を組み込むことで、注射器の内部空間の圧力調整作業を容易化でき操作性がいっそう向上する。
以上説明したように、本発明によれば、小形で良好な操作性を有することは勿論、汎用の注射器に組み込んで簡易に使用することができる汎用性を備え、しかも注射器から脱落しにくく高い安定性を有する注射器用補助具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る注射器用補助具と穿刺吸引細胞診用医療器具を示す斜視図である。 同じく(a)は本発明の第1実施形態に係る注射器用補助具と穿刺吸引細胞診用医療器具を示す斜視図、(b)は(a)の矢視A方向からストッパー部分を看た拡大斜視図である。 注射器のプランジャーに注射器用補助具を組み込んだ状態を示す斜視図である。 注射器のシリンジにプランジャーと注射器用補助具を挿入した状態での横断面図である。 本発明の第1実施形態に係る注射器用補助具を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る注射器用補助具の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る穿刺吸引細胞診用医療器具の動作を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図7に続く、本発明の第1実施形態に係る穿刺吸引細胞診用医療器具の動作を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図8に続く、本発明の第1実施形態に係る穿刺吸引細胞診用医療器具の動作を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る注射器用補助具を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る注射器用補助具のストッパー部分を拡大して示す図で、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る注射器用補助具の変形例を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る注射器用補助具を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る注射器用補助具の変形例を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る注射器用補助具を示す正面図である。
以下、この発明の注射器用補助具を、穿刺吸引細胞診用医療器具に適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、本発明の注射器用補助具は、穿刺吸引細胞診用医療器具に好適ではあるが、用途がこれに限定されるものではなく、注射器のシリンジに対するプランジャーの入り込みを規制する必要のある種々の用途に適用できることは勿論である。
〔第1実施形態〕
まず、図1乃至図9を参照して、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係る注射器用補助具10は、図1および図2に示すように注射器20に組み込まれて穿刺吸引細胞診用医療器具を構成する。
組み込み対象となる注射器20は、一般に普及している汎用の注射器であり、先端に針取付部21aを有する円筒状をしたシリンジ21(外筒ともいう)と、このシリンジ21の基部開口からその内部空間へ差し込まれて軸方向に摺動自在なプランジャー22(ピストン又は押し子ともいう)とで構成されている。
図3に示すように、注射器20のプランジャー22は、軸方向に延びるロッド23を有し、このロッド23の基端にはフランジ状の操作部24が形成され、またロッド23の先端にはフランジ状のガスケット支持部25が形成されている。そして、ロッド23の先端部には、ガスケット支持部25に基端面が支持された状態でガスケット26が装着されている。ガスケット26は、シリコンゴムなどの弾力性のある材料で形成され、シリンジ21の内周面に密接して気密状態を形成するための部材である。
ここで、注射器20のロッド23は、軸方向に延びるとともに中心軸から外径方向に突き出した4枚の板状をした支持壁23aからなり、これら4枚の支持壁23aが、周方向に90゜の間隔を保って断面十字状に配置されている(図4参照)。そして、このロッド23をシリンジ21の内部空間に差し込んだ状態にあっては、隣接する各支持壁23aとシリンジ21の内周面とに囲まれた部分に隙間Sが形成される(図4参照)。
次に、図5および図6に示すように、本実施形態の注射器用補助具10は、補助具本体11と、この補助具本体11に組み込んで設けられたストッパー部品12で構成されている。本実施形態では、補助具本体11とストッパー部品12のいずれも耐食性および耐久性のある金属材料で製作し、流水洗浄や滅菌洗浄をして繰り返し使用できるようにしている。例えば、補助具本体11は、ステンレス鋼板を折り曲げ加工して製作することができ、ストッパー部品12は真鍮の板材から打ち抜き加工して製作することができる。なお、補助具本体11およびストッパー部品12の原材料や加工方法は、これらに限定されるものでないことは勿論である。
補助具本体11は、軸方向に延びる棒状に形成してあり、2つの被支持面11a,11bと上面11cの3面で外形を形成している。これら被支持面11a,11bと上面11cで囲まれた内部は空洞となっている。
図4に示すように、2つの被支持面11a,11bは、補助具本体11の下端縁を稜線として、周方向に90゜の角度をつけて配置してある。そして、上面11cは、この稜線を中心とする円弧面に形成してあり、上面11cの両端縁がそれぞれ各被支持面11a,11bの上端縁と繋がっている。これにより、補助具本体11は、断面扇状の外形を形成している。
補助具本体11は、図3および図4に示すように、注射器20のロッド23に対して、2つの被支持面11a,11bがロッド23の隣接する2枚の支持壁23a,23aに接するように、それら支持壁23a,23aに沿って配置される。この配置状態において、補助具本体11は、2枚の支持壁23a,23aとシリンジ21の内周面とで囲まれた隙間Sに収まるような寸法形状となっている(図4参照)。さらに、円弧面に形成した補助具本体11の上面11cは、シリンジ21の内周面に近接して配置され、このため補助具本体11は、位置ずれやがたつきが少ない状態で注射器20に組む込むことができる。
ストッパー部品12は、図6に示すように棒状に形成してあり、先端部にストッパー13(突出部)を、基端に係止部14を有し、中間部が弾力的に撓むばね部15を形成している。補助具本体11の上面11cには、ストッパー部品12のストッパー13を出没させる細長い透孔16と、係止部14を係止させる係止孔17が穿設してあり、透孔16から補助具本体11の内部空間へストッパー部品12の基端を差し込んで、係止孔17に係止部14を係止するとともに、ストッパー13を透孔16に配置することで、簡易に補助具本体11へストッパー部品12を組み込むことができる。ストッパー部品12の中間部に形成したばね部15は、一部が補助具本体11の内底部に接触し、この接触部分が支点となって弾力的に撓み、ストッパー13を透孔16から出没させる。
上述した構成の注射器用補助具10は、図3に示すように注射器20のロッド23に組み込まれ、ロッド23とともにシリンジ21の内部空間へ差し込まれる(図1参照)。このとき、ストッパー部品12が弾力的に撓んでストッパー13が透孔16内へ押し込まれる。そして、シリンジ21内に収まった状態では、シリンジ21の内周面に当接して突き出しが規制されている。
次に、プランジャー22をシリンジ21から引き出していくと、ロッド23に組み込まれた注射器用補助具10もロッド23とともにシリンジ21から引き出される。そして、ストッパー13がシリンジ21の基部開口から外部へ露出したとき、図2に示すように、ストッパー13部材が弾力的に復元してストッパー13を透孔16から外方へ突き出す。このように突き出したストッパー13は、プランジャー22がシリンジ21内へ移動しようとしたとき、シリンジ21の基部開口端縁21bに当接して、プランジャー22の同方向への移動を規制する。
ここで、後述するようにシリンジ21の内部空間が密閉されていると、プランジャー22が引き出されるに伴い、シリンダ内が陰圧となってプランジャー22に吸引圧力が作用する。したがって、シリンジ21の基端開口端縁に当接するストッパー13には、この吸引圧力による当接力が作用する。この当接力は、ストッパー13から補助具本体11を介してプランジャー22の操作部24で受け止められる。これにより、シリンジ21に対するプランジャー22の入り込みが規制される。
図2に示すように、シリンジ21に対するプランジャー22の入り込みが規制された状態において、注射器用補助具10は、シリンジ21の基部開口端縁21bとプランジャー22の操作部24との間に挟持されて、プランジャー22のロッド23に沿っての配置状態を保持する。したがって、ロッド23から外方へ大きく張り出さず、操作中に医師の人体や周囲の機器などに接触して注射器20から脱落するおそれがない。ゆえに、高い安定性を確保して安全に使用することができる。
このような構成の注射器用補助具10において、シリンジ21に対するプランジャー22の入り込み規制位置は、シリンジ21の基部開口端縁21bへ当接するストッパー13の当接部13aから補助具本体11の基端11dまでの長さ寸法によって決められる(図2参照)。したがって、例えば図2(b)に拡大して示すように、注射器20の容積11mlを示す目盛りにガスケット26の先端縁を合わせた位置で、プランジャー22の入り込みを規制したいときは、当該位置にプランジャー22を配置した状態で、シリンジ21の基端開口端縁からプランジャー22の操作部24までの長さ寸法を測定し、この寸法に合わせてストッパー13の当接部13aから補助具本体11の基端までの長さ寸法を設定すればよい。
後述するように、プランジャー22の引き出し操作によってシリンジ21の内部空間が陰圧状態となるが、この陰圧の大きさは、シリンジ21に対するプランジャー22の入り込み規制位置によって決まる。よって、ストッパー13の当接部13aから補助具本体11の基端11dまでの長さ寸法を調整することで、この陰圧の大きさを任意に調整することができる。
また、図3に示すように、補助具本体11の全長を、プランジャー22の操作部24とガスケット支持部25との間の長さ寸法に合わせて形成すれば、ロッド23への収まりがいっそう安定して、がたつきや位置ずれを抑制することができる。
さらに、補助具本体11は、図3に示すように、ストッパー13の出没する部位から先端方向にも延出させて脱落防止部11eを形成してある。図2に示すように、シリンジ21の基端開口端縁にストッパー13が当接して、シリンジ21に対するプランジャー22の入り込みが規制された状態にあっては、この脱落防止部11eがシリンジ21の内部空間内に収まっているため、その脱落防止部11eがシリンジ21の周壁に接触してロッド23からの注射器用補助具10の脱落が防止され、さらに安定性を向上させることができる。
次に、上述した注射器用補助具10を用いた穿刺吸引細胞診用医療器具の構成を説明する。
穿刺吸引細胞診用医療器具は、図1および図2に示すように、注射器20と、注射器用補助具10と、注射器20の針取付部21aに一方の連結部31が装着される三方活栓30と、三方活栓30の他方の連結部32に取り付けられる細胞採取針40と、で構成される。
注射器20と注射器用補助具10の構成は、既に説明したとおりである。また、細胞採取針40と三方活栓30は、すでに周知の汎用部品である。ちなみに、三方活栓30は、レバー34の回動操作によって、注射器20の針取付部21aに装着される一方の連結部31に形成した第1開口31aと、細胞採取針40が取り付けられる他方の連結部32に形成した第2開口32aと、これら各開口を結ぶ内部通路から直角に分岐する通路の端部に形成した第3開口33aのうち、任意の2つの開口を連通させたり、すべての開口に至る内部通路を遮断できる機能を有している。
図7乃至図9は、上述した医療器具を用いた穿刺吸引細胞診の実施方法を説明するための図である。これらの図を参照して、穿刺吸引細胞診の実施方法を説明する。
まず、三方活栓30のレバー34を回動操作して、第1開口31aと、他の第2開口32a又は第3開口33aのいずれかとを連通させておく(図1参照)。また、注射器20のロッド23に注射器用補助具10を組み込み配置する(図3参照)。そして、プランジャー22をシリンジ21の内部空間に差し込み、ガスケット26がシリンジ21の内部空間の先端位置(前方の内部空間の容積がゼロとなる位置)に移動するまでプランジャー22を押し込む(図7参照)。この操作によって、シリンジ21内のガスケット26よりも前方に溜まっていた空気が、針取付部21aの開口から三方活栓30の内部通路を通して排出される。
次いで、三方活栓30のレバー34を回動操作して、少なくとも注射器20の針取付部21aに装着される一方の連結部31に形成した第1開口31aに至る内部通路を遮断する。この操作により、シリンジ21内のガスケット26よりも前方が密閉状態となる。この状態で、注射器20のプランジャー22を後方へ引き出し、注射器用補助具10のストッパー13がシリンジ21の基部開口から外部に露出するまでプランジャー22を移動させる。プランジャー22の移動に伴い、シリンジ21のガスケット26よりも前方の内部空間が広がり、この内部空間内に陰圧状態が形成される。注射器用補助具10のストッパー13がシリンジ21の基部開口から外部に露出したとき、プランジャー22から手を離すか手を緩めて、プランジャー22に対する引出力を解除する。そうすると、プランジャー22は、シリンジ21内の陰圧の作用を受けてシリンジ21内に入り込もうとするが、ストッパー13がシリンジ21の基部開口端縁21bに当接して、そのプランジャー22の入り込みを規制する(図8参照)。
次に、図9に示すように、患者の人体組織100に細胞採取針40を刺し、その後に三方活栓30のレバー34を回動操作して、注射器20の針取付部21aに装着された一方の連結部31に形成した第1開口31aと、細胞採取針40が取り付けられた他方の連結部32に形成した第2開口32aとを連通させる。そうすると、シリンジ21内の陰圧が細胞採取針40の先端開口部に作用して、当該細胞採取針40の先端開口部から人体組織100の細胞が細胞採取針40の内部へ吸い取られる。この状態で注射器20を小刻みに動かし、細胞採取針40の周辺にある細胞を陰圧によって針内ないし注射器20内へと吸い取る。
なお、一般に細胞の採取は、超音波診断装置を利用して、採取対象となる細胞の位置を確認しながら行われる。
細胞の採取を終えた後、三方活栓30のレバー34を回動操作して、すべての開口に至る内部通路を遮断する。そして、患者の人体組織100から細胞採取針40を引き抜き、続いてシリンジ21の基部開口端縁21bに対するストッパー13の当接状態を解除して、プランジャー22を引き出す前の元の位置へ戻し、シリンジ21内の陰圧状態を解消する。
その後、三方活栓30のレバー34を回動操作して、第1開口31aと第3開口33aとを連通させる。この状態でプランジャー22をシリンジ21から引き出し、シリンジ21内に空気を溜める。次いで、三方活栓30のレバー34を回動操作して、第1開口31aと第2開口32aとを連通させる。この状態で注射器20のプランジャー22を押し込んで、細胞採取針40の先端開口から採取した細胞を排出し、プレパラート等に移して病理検査を実施する。
以上の操作をもって穿刺吸引細胞診を実施することができる。本実施形態の穿刺吸引細胞診用医療器具によれば、注射器用補助具10を着脱することなく、患者の細胞を採取するための一連の操作を円滑に行うことができる。
〔第2実施形態〕
次に、図10および図11を参照して、本発明の第2実施形態に係る注射器用補助具について説明する。
上述した第1実施形態では、補助具本体11とストッパー部品12のいずれも耐食性および耐久性のある金属材料で製作したが、本実施形態では樹脂材料を用いて製作した注射器用補助具10を示す。図10に示すように、本実施形態の注射器用補助具10は、射出成形等の樹脂成形技術によって、補助具本体11とストッパー13とを一体成形してある。
なお、本実施形態において、先に示した第1実施形態の注射器用補助具10と同一又は相当する部分は、同一符号を付してあり、同じ機能(作用効果)を発揮する。
補助具本体11は、軸方向に延びる棒状に形成してあり、2つの被支持面11a,11bと上面11cの3面で外形を形成している。なお、本実施形態の補助具本体11は樹脂成形品のため、内部は中実である。ただし、部分的に切り抜いて材料を節減してもよい。
2つの被支持面11a,11bは、補助具本体11の下端縁を稜線として、周方向に90゜の角度をつけて配置してある。そして、上面11cは、この稜線を中心とする円弧面に形成してあり、上面11cの両端縁がそれぞれ各被支持面11a,11bの上端縁と繋がっている。これにより、補助具本体11は、断面扇状の外形を形成している。
本実施形態の補助具本体11も、先に示した第1実施形態のものと同様に、注射器20のロッド23に対して、2つの被支持面11a,11bがロッド23の隣接する2枚の支持壁23a,23aに接するように、それら支持壁23aに沿って配置される(図3参照)。この配置状態において、補助具本体11は、2枚の支持壁23a,23aとシリンジ21の内周面とで囲まれた隙間Sに収まるような寸法形状となっている(図4参照)。さらに、円弧面に形成した補助具本体11の上面11cは、シリンジ21の内周面に近接して配置され、このため補助具本体11は、位置ずれやがたつきが少ない状態で注射器20に組む込むことができる。
ストッパー13は、図11に拡大して示すように、補助具本体11に形成した上下に貫通する透孔16の上部開口縁から延出する片持ち片として、補助具本体11に一体成形して設けられている。そして、ストッパー13の先端部分は補助具本体11の上面11cから常時突き出しており、弾力的に撓んで透孔16の内部へ押し込み自在となっている。
上述した構成の本実施形態に係る注射器用補助具10も、先に示した第1実施形態のものと同様に、注射器20のロッド23に組み込まれ、ロッド23とともにシリンジ21の内部空間へ差し込まれたときは、ストッパー13が弾力的に撓んで透孔16内へ押し込まれる(図1参照)。そして、ストッパー13がシリンジ21の基部開口から外部へ露出したときは、ストッパー13が弾力的に復元して透孔16から外方へ突き出す。このように突き出したストッパー13は、プランジャー22がシリンジ21内へ移動しようとしたとき、シリンジ21の基部開口端縁21bに当接して、プランジャー22の同方向への移動を規制する(図2参照)。
したがって、本実施形態の注射器用補助具10も、先に示した第1実施形態のものと同様に、注射器20と、三方活栓30と、細胞採取針40との組み合わせをもって、好適な穿刺吸引細胞診用医療器具を構成することができる。
樹脂成形技術により安価に大量生産できる本実施形態の注射器用補助具10によれば、注射器20とともに使い捨てにしても経済的な負担はきわめて小さい。
図12は上述した第2実施形態に係る注射器用補助具の変形例を示す斜視図である。
同図に示す注射器用補助具10は、ストッパー13を補助具本体11の軸方向に沿って複数箇所(図12では2箇所)に形成してある。注射器用補助具10を樹脂成形技術によって製作すれば、補助具本体11の任意の箇所に複数のストッパー13を形成することも容易である。
既述したように、注射器20のシリンジ21に対するプランジャー22の入り込み規制位置は、シリンジ21の基部開口端縁21bへ当接するストッパー13の当接部13aから補助具本体11の基端までの長さ寸法によって決められる(図2参照)。したがって、複数箇所に形成したストッパー13のいずれかを選択してシリンジ21の基部開口端縁21bへ当接させることで、シリンジ21に対するプランジャー22の入り込みを、所望の位置で規制することが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、図13を参照して、本発明の第3実施形態に係る注射器用補助具について説明する。
なお、本実施形態において、先に示した第1および第2実施形態の注射器用補助具10と同一又は相当する部分は、同一符号を付してあり、同じ機能(作用効果)を発揮する。
補助具本体11は、ステンレス鋼板を補助具本体11の基端11dに相当する部位で折返し、さらにV字形状に折り曲げ加工することで、補助具本体11にストッパー部品12を一体成形して設けた構成となっている。補助具本体11は、下端縁を稜線として周方向に90゜の角度をつけて配置された2つの被支持面11a,11bを有している。
ストッパー部品12は、先端部分が補助具本体11から浮かせてあり、その先端部分(ストッパー13)が自由端の片持ち片を構成している。ここで、先端部分のストッパー13は、一部分が補助具本体11の上端縁から常時突き出しており、弾力的に撓んで補助具本体11の内側へ押し込み自在となっている。
本実施形態の補助具本体11も、先に示した第1および第2実施形態のものと同様に、注射器20のロッド23に対して、2つの被支持面11a,11bがロッド23の隣接する2枚の支持壁23a,23aに接するように、それら支持壁23aに沿って配置される(図3参照)。この配置状態において、補助具本体11は、2枚の支持壁23a,23aとシリンジ21の内周面とで囲まれた隙間Sに収まるような寸法形状となっている(図4参照)。
上述した構成の本実施形態に係る注射器用補助具10は、注射器20のロッド23に組み込まれ、ロッド23とともにシリンジ21の内部空間へ差し込まれたときは、ストッパー13が弾力的に撓んで補助具本体11の内側へ押し込まれる。そして、ストッパー13がシリンジ21の基部開口から外部へ露出したときは、ストッパー13が弾力的に復元して補助具本体11の上端縁から外方へ一部分を突き出す。このように突き出したストッパー13は、プランジャー22がシリンジ21内へ移動しようとしたとき、シリンジ21の基部開口端縁21bに当接して、プランジャー22の同方向への移動を規制する(図2参照)。
したがって、本実施形態の注射器用補助具10も、先に示した第1および第2実施形態のものと同様に、注射器20と、三方活栓30と、細胞採取針40との組み合わせをもって、好適な穿刺吸引細胞診用医療器具を構成することができる。
図14は上述した第3実施形態の変形例を示す斜視図である。
同図に示す注射器用補助具10は樹脂材料で構成されている。すなわち、補助具本体11とストッパー部品12を別個に樹脂成形する。そして、これら補助具本体11とストッパー部品12を、基端11dから任意の領域11fで重ね合わせて接着する。このとき、ストッパー部品12の先端が、補助具本体11の上端縁から一部突き出すように各構成部材の間に傾きを設けてある。
このような構成の図14に示す注射器用補助具10も、上述した第3実施形態と同様に機能して、好適な穿刺吸引細胞診用医療器具を構成することができる。
〔第4実施形態〕
次に、図15を参照して、本発明の第4実施形態に係る注射器用補助具について説明する。
本実施形態に係る注射器用補助具10は、補助具本体11の前方下部にストッパー部品12を配置し、これら補助具本体11とストッパー部品12とを弾性連結部18を介して連結した構成としてある。ここで、弾性連結部18は外部から曲げ荷重を受けたとき、弾力的に撓むように加工されている。なお、補助具本体11とストッパー部品12は、それぞれ図14に示した第4実施形態の補助具本体11と同様に、横断面がV字形状となっている。
さらに、図15(a)に示すように、補助具本体11とストッパー部品12とは、弾性連結部18を頂点として「へ」の字状に屈曲させてあり、補助具本体11を上から押圧すると、弾性連結部18が弾力的に撓んで、同図(b)に示すように、補助具本体11とストッパー部品12とが直線上に配置される構成となっている。
本実施形態では、補助具本体11の先端部がストッパー13として機能する。
上述した構成の注射器用補助具10は、図15(b)に示した状態で、注射器20におけるロッド23の支持壁23a,23aとシリンジ21の内周面とで囲まれた隙間Sに収納配置される。そして、注射器20のプランジャー22をシリンジ21から引き出したとき、弾性連結部18が弾力的に復元して図15(a)に示した「へ」の字状に屈曲した形状となる。このとき補助具本体11の先端部に設けたストッパー13が外方へ突き出す。このように突き出したストッパー13は、プランジャー22がシリンジ21内へ移動しようとしたとき、シリンジ21の基部開口端縁21bに当接して、プランジャー22の同方向への移動を規制する(図2参照)。
本実施形態に係る注射器用補助具10は、樹脂材料とステンレス鋼板のいずれでも製作することができ、上述した各実施形態と同じく、好適な穿刺吸引細胞診用医療器具を構成することができる。
なお、本発明は上述した実施形態やその変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変形実施又は応用実施が可能であることは勿論である。
例えば、上述した実施形態では、図1乃至図4に示したように、注射器20のロッド23において、断面十字状に配置された支持壁23aで仕切られた4つの隙間Sのうち、一つの隙間Sだけに注射器用補助具10を組み込む構成としたが、2つ以上の任意の隙間Sにそれぞれ注射器用補助具10を組み込むこともできる。このように構成すれば、複数のストッパー13により、いっそう確実にシリンジ21へのプランジャー22の入り込みを規制することができる。
また、上述した穿刺吸引細胞診用医療器具では、三方活栓30を組み込んで注射器20内の圧力調整作業を容易化したが、三方活栓30を省略して、注射器20の針取付部21aに細胞採取針40を直接取り付けることもできる。この場合は、患者の人体組織100に細胞採取針40を刺した後、注射器20のプランジャー22を後方へ引き出し、注射器用補助具10のストッパー13をシリンジ21の基部開口端縁21bに係止して、注射器20内に陰圧状態を形成すればよい。
さらに、三方活栓30の代わりに、注射器20の針取付部21aと細胞採取針40との間を、管状のチューブで連結することもできる。
10:注射器用補助具、11:補助具本体、11a,11b:被支持面、11c:上面、11d:基端、11e:脱落防止部、11f:接着領域、12:ストッパー部品、13:ストッパー、13a:当接部、14:係止部、15:ばね部、16:透孔、17:係止孔、18:弾性連結部、
20:注射器、21a:針取付部、21b:基部開口端縁、21:シリンジ、22:プランジャー、23:ロッド、23a:支持壁、24:操作部、25:ガスケット支持部、26:ガスケット、S:隙間、
30:三方活栓、31:一方の連結部、31a:第1開口、32:他方の連結部、32a:第2開口、33a:第3開口、34:レバー
40:細胞採取針、
100:患者の人体組織

Claims (4)

  1. 円筒状をしたシリンジと、このシリンジの基部開口からその内部空間へ差し込まれて軸方向に摺動自在なプランジャーとを含み、前記プランジャーが、軸方向に延びるロッドと、このロッドの基端に形成したフランジ状の操作部と、前記ロッドの先端部に装着されたガスケットとを備え、前記シリンジの内部空間に差し込まれた前記プランジャーのロッドと前記シリンジの内周面との間に隙間が生じる構成をした注射器を対象として、当該注射器に組み込まれる注射器用補助具であって、
    前記ロッドに組み込まれ、前記ロッドとともに前記シリンジの内部空間内へ入り込んだとき、前記ロッドと前記シリンジの内周面との間に生じる隙間に配置される寸法形状に形成された補助具本体と、
    前記補助具本体に設けられ、当該補助具本体とともに前記シリンジの内部空間内へ入り込み、前記シリンジに対する前記プランジャーの引き出し動作に伴い、前記シリンジの内部空間から露出したとき突き出すストッパーとを含み、
    前記シリンジの基部開口端縁に前記突き出したストッパーが当接するとともに、当該ストッパーに作用する当接力を、前記補助具本体を介し前記プランジャーの操作部で受けて、前記シリンジに対する前記プランジャーの入り込みを規制する構成であり、
    さらに、前記ロッドが、軸方向に延びるとともに中心軸から外径方向に突き出した4枚の板状をした支持壁からなり、これら4枚の支持壁が周方向に90゜の間隔を保って断面十字状に配置され、隣接する支持壁と前記シリンジの内周面とに囲まれた部分が前記隙間となる構成であるのに対し、
    前記補助具本体は、前記ロッドの隣接する支持壁と前記シリンジの内周面とに囲まれた前記隙間内に収まる寸法形状に形成され、かつ軸方向に延びるとともに周方向に90゜の角度をつけて形成された2つの被支持面を有し、これらの被支持面を前記ロッドの隣接する各支持壁に沿って配置する構成であり、
    さらに、前記補助具本体は、円弧面に形成した上面を有し、この上面を前記シリンジの内周面に近接して配置する構成であり、
    しかも、前記ロッドが、先端にフランジ状のガスケット支持部を有しているのに対し、
    前記補助具本体は、前記プランジャーの操作部と前記ガスケット支持部との間に収まる長さに形成され、且つ前記ストッパーより先端方向にも延出していることを特徴とする注射器用補助具。
  2. 前記シリンジの基部開口端縁へ当接する前記ストッパーの当接部から前記補助具本体の基端までの長さ寸法によって、前記シリンジに対する前記プランジャーの入り込み規制位置が決められることを特徴とする請求項1に記載した注射器用補助具。
  3. 先端に針取付部を有する円筒状をしたシリンジと、このシリンジの基部開口からその内部空間へ差し込まれて軸方向に摺動自在なプランジャーとを含み、前記プランジャーが、軸方向に延びるロッドと、このロッドの基端に形成したフランジ状の操作部と、前記ロッドの先端部に装着されたガスケットとを備えた注射器と、
    請求項1又は2に記載した注射器用補助具と、
    前記注射器と連通する細胞採取針と、を備えたことを特徴とする穿刺吸引細胞診用医療器具。
  4. 先端に針取付部を有する円筒状をしたシリンジと、このシリンジの基部開口からその内部空間へ差し込まれて軸方向に摺動自在なプランジャーとを含み、前記プランジャーが、軸方向に延びるロッドと、このロッドの基端に形成したフランジ状の操作部と、前記ロッドの先端部に装着されたガスケットとを備えた注射器と、
    請求項1又は2に記載した注射器用補助具と、
    前記注射器の針取付部に一方の連結部が装着される三方活栓と、
    前記三方活栓の他方の連結部に取り付けられる細胞採取針と、を備えたことを特徴とする穿刺吸引細胞診用医療器具。
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