JP6397041B2 - 単一粒子誘導結合プラズマ質量分析における出力および類似データセットの自動化された分析のためのシステムおよび方法 - Google Patents

単一粒子誘導結合プラズマ質量分析における出力および類似データセットの自動化された分析のためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

本発明は、概して、分光測定データの分析に関する。特定の実施形態では、本発明は、単一粒子誘導結合プラズマ質量分析(SP−ICP−MS)における自動化されたピーク検出および分析に関する。
誘導結合プラズマ質量分析(ICP−MS)は、微量金属分析を行うための選択肢のうちの機器として世界中の実験室において支持されている。ICP−MS機器検出限界は、周期表の多くのものに対して10億分の1(ppb)レベルまたはそれを下回り、分析作業範囲は、9桁の大きさであって、生産性は、他の技法より優れており、同位体分析が、容易に達成されることができる。ICP−MS機器上で行われる大部分の分析は、定量的である。しかしながら、ICP−MSは、半定量的分析も同様に行い、例えば、80個の検出可能かつ区別可能な元素のいずれかに対する未知のサンプルを識別することができる。
ICP−MS分析では、サンプルが、エアロゾル液滴として、アルゴンプラズマの中に導入される。プラズマは、エアロゾルを乾燥させ、分子を解離させ、次いで、電子をその成分から除去し、それによって、単一荷電イオンを形成し、これは、質量分析計として知られる質量フィルタ処理デバイスの中に指向される。大部分の市販のICP−MSシステムは、質量範囲を高速走査する、四重極質量分析計を採用する。任意の所与の時間において、1つのみの質量/電荷比が、入口から出口へと質量分析計を通して通過することが可能にされる。質量分析計から退出すると、イオンは、検出器としての役割を果たす、電子乗算器の第1のダイノードに衝打する。イオンの衝撃は、一連の電子を放出し、これは、測定可能パルスとなるまで増幅される。測定されたパルスの強度は、特定の元素に対する較正曲線を構成する、標準と比較され、サンプル中のその元素の濃度を判定する。
大部分のICP−MS機器は、以下の構成要素、すなわち、噴霧器およびスプレーチャンバから成るサンプル導入システムと、イオン源としての役割を果たすアルゴンプラズマを発生させるためのICPトーチおよびRFコイルと、大気圧ICPイオン源を高真空質量分析計に連結するためのインターフェースと、イオン光学、四重極、および検出器のための高真空を提供する、真空システムと、質量分析計に先行し、達成可能検出限界を低下させ得る干渉を除去するために使用される、衝突/反応セルと、中性種および光子がイオンビームから廃棄されることを保証しながら、所望のイオンを四重極の中に誘導する、イオン光学と、その質量/電荷比(m/z)によってイオンを分類するための質量フィルタとして作用する、質量分析計と、四重極から退出する個々のイオンをカウントする、検出器と、機器制御の側面および最終濃度結果を得る際に使用するためのデータ取扱を制御する、データ取扱およびシステムコントローラとを含む。
単一粒子(SP)ICP−MSは、優れた精度および正確度を伴って、超低レベルにおける金属含有ナノ粒子を検出および分粒するために有用な最近開発された技法である。そのようなナノ粒子の検出は、種々の分野、特に、環境衛生において重要である。例えば、様々な産業および商業用途における工学的ナノ材料の使用に大きな関心が集まっているが、そのようなナノ粒子は、ヒトに有害であり得る。Journal of Nanoparticle Researchにおける2009年の研究は、酸化亜鉛ナノ粒子が、低濃度でさえ、実験室試験においてヒト肺細胞に毒性であったことを示している(Weisheng et al., Journal of Nanoparticle Research, 2009, Vol. 11, No. 1, pp. 25−39)。他の研究も、微小銀粒子(15nm)が、実験用ラットにおいて、肝臓および脳細胞を死滅させたことを示している(Braydich−Stolle et al., Toxicological Sciences, 2005, Vol. 88, Issue 2, pp. 412−419)。ナノスケールでは、粒子は、より化学的に反応性かつ生体活性であって、それらが、器官および細胞により容易に浸透することを可能にする。したがって、異なる発生源、例えば、環境、生物学、食品等におけるナノ粒子の運命、転換、および輸送を査定することが重要である。SP−ICP−MSは、そのような困難な分析を行うための技法を提供する。
SP−ICP−MSでは、溶解された金属の希釈溶液は、比較的に一定信号を生成するであろう一方、溶液中に懸濁される固体ナノ粒子からの信号は、単一点パルスまたは多重点ピークとして検出され、その強度は、溶解された金属からの背景信号を超える。したがって、単一粒子モード分析(SP−ICP−MS)は、溶解された検体によって生成された信号と固体ナノ粒子検体によって生成された信号との間の区別を可能にする。
SP−ICP−MSが、低ナノ粒子濃度で作業するために、ICP−MS四重極および検出器のデータ取得および応答時間の速度は、ナノ粒子に対応するパルス/ピークを捕捉するために十分に高速でなければならない。パルス/ピークのシーケンスは、十分に短い滞留時間(例えば、数ミリ秒またはより短い)を伴って稼働する機器によって識別および定量化され、個々のナノ粒子パルス/ピークを時間ドメイン内で分解することができる。例えば、PerkinElmer(Shelton, CT)によって製造されたNexION(R) 300 ICP−MSは、100,000データ点/秒を超える走査率、3000点/秒を超える読取速度における高速質量分析器と、その間に任意の沈降時間を伴わずに、10マイクロ秒の滞留時間でイオン信号を集積可能な検出器とを用いて、単一粒子モードで動作されることができる。NexION(R) 300 ICP−MSは、ナノ粒子検出のための本高レベル性能を可能にする、ユニークなイオン経路設計、例えば、トリプルコーンインターフェース(TCI)および四重極イオン偏向器(QID)を有する。
パルス高またはピーク下面積は、較正標準に対して比較され、サンプル中の粒子の濃度ならびにサンプル中の粒子の質量およびサイズ分布を判定する。サイズ分離技法、例えば、フィールドフロー分別(FFF)および液体クロマトグラフィ(LC)と結合されると、SP−ICP−MSは、サンプル中のナノ粒子のサイズ、サイズ分布、表面電荷、および表面機能性に対処可能である。
以前のSP−ICP−MS技法は、検出されたナノ粒子あたり単一データ点を生成した。そのような技法は、パルスあたり複数のナノ粒子ではなく、それぞれ1つのみのナノ粒子を表す単一データ点を得るために、複数のサンプル希釈物を要求する。これらの複数の希釈物は、付加的誤差ならびに潜在的データアーチファクトを導入し、これは、結果の正確度に影響を及ぼす。
NexION(R) 300 ICP−MS等の高性能機器を用いて行われるもの等のより新しいSP−ICP−MS技法は、非常に高速のレートでデータを取得し、ナノ粒子あたり複数のデータ点を取得可能であって、それによって、単一点パルスではなく、ナノ粒子あたり多重点ピークを生成する。これらの技法は、有意に改良された精度および正確度をもたらし、サンプルの行程に先立って、複数のサンプル希釈物の必要性を排除または低減させる。しかしながら、これらのより新しい技法は、非常に大量のデータセット(例えば、サンプル行程あたり数百万から数千万ミリまたはそれを上回るパルスカウント)および複雑なデータ分析をもたらす。今日の高速算出速度を用いてさえ、そのような大量データセットは、有意な処理時間を要求する。データセットのサイズおよびデータの性質のため、SP−ICP−MS技法を日常的に実装する個々の研究者は、その独自のデータ分析を行い、これは、多くの場合、ある程度の推定または他の定質的判定を伴い、それによって、不正確性ならびに精度および/または再現性の欠如を導入する。
SP−ICP−MS分析の間に得られたデータセット等の分光測定データを処理するための高度に効率的で自動化された技法の必要性がある。
Weisheng et al., Journal of Nanoparticle Research, 2009, Vol. 11, No. 1, pp. 25−39 Braydich−Stolle et al., Toxicological Sciences, 2005, Vol. 88, Issue 2, pp. 412−419
本明細書に説明されるのは、誘導結合プラズマ質量分析計(SP−ICP−MS)の単一粒子モード分析の間に得られた大量のデータセット等、サンプルの粒子に対応する分光測定データの自動化された分析のための方法およびシステムである。そのようなデータセットでは、単一の検出された粒子、例えば、固体ナノ粒子を表す任意の所与のピークに対して複数のデータ点が存在し、分析の正確度および/または精度に干渉し得る、背景信号が存在する。正確度および/または精度における付随して起こる低下を伴わずに(もしくは容認可能に無視可能な低下を伴って)、高速データ処理のための適切な平滑化を提供する、技法が、本明細書に提示される。
単一粒子(SP)ICP−MSは、優れた精度および正確度を伴って、超低レベル(例えば、<10億分の1または1兆分の1程度の低さ)で金属ナノ粒子を検出および分粒するために有用な最近開発された技法である。そのようなナノ粒子の検出は、種々の分野、特に、低濃度のナノ粒子でさえ、ヒトの健康に有害な影響を及ぼし得る、環境衛生において重要である。単一粒子モード分析(SP−ICP−MS)技法は、溶解された形態におけるサンプル中の検体と、固体ナノ粒子の形態における検体とによって生成された信号間の区別を可能にするため、有力である。SP−ICP−MSシステムでは、溶解された検体(例えば、金属元素)の希釈溶液は、比較的に一定信号を生成する一方、同一検体から成る固体ナノ粒子からの信号は(該ナノ粒子は、溶液中に懸濁されている)、単一点パルスまたは多重点ピークのいずれかとして検出され、その強度は、溶解された検体からの背景信号を超える。単一点パルスのみを得ることができる、あるより低速のSP−ICP−MSシステムは、多くの場合、試験サンプルに区別可能なナノ粒子信号を提供するために、10,000倍またはそれを上回るサンプル希釈を要求する。そのような高希釈度は、多くの場合、容認不可能な誤差および/またはアーチファクトを導入し、これは、結果の正確度および精度を低下させる。
高度SP−ICP−MSシステムは、超短滞留時間および沈降時間を伴う、パルスカウント値の高速取得を提供し、それによって、複数のデータ点(複数のパルスカウント値)が、任意の所与のナノ粒子に対して得られることを可能にする。これは、データ分析の正確度および精度を増加させ、そのような広範囲のサンプル希釈物を要求することなく、溶解された形態における検体と、固体ナノ粒子形態における検体とから得られた信号間で区別する能力を助長する。しかしながら、所与のSP−ICP−MSサンプル行程の間に生成された大量のデータのため、非常に効率的なデータ処理が、高処理時間要件を回避するために必要とされる。
特に、ある実施形態では、本明細書に提示される技法は、各検出された粒子毎に複数のデータ点を含む、SP−ICP−MSパルスカウント値のアレイにアクセスするステップと、ピーク信号(かつ背景信号ではない)に対応するパルスカウント値を識別する(かつ後続反復内のアレイから除外する)ための閾値を判定するステップとを伴う。閾値は、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、調節され、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外する。最終背景閾値は、容認可能公差内の閾値の収束に応じて、判定される。
本明細書に説明される実施形態は、SP−ICP−MSを介して分析されたサンプルに対する所与のピークに対応する粒子質量および/または粒子サイズを判定するための効率的、正確、精密、かつ自動化された方法を提供する。本技法はまた、SP−ICP−MSデータセットと同様に、単一の検出された粒子を表す任意の所与のピークに対する複数のデータ点を含有し、適切に考慮されない場合、分析の正確度および/または精度に干渉し得る、背景信号を含有する、他のデータセットの分析に対しても機能する。本明細書に説明される技法はさらに、サンプル中の粒子の質量分布および/またはサイズ分布の自動化された判定だけではなく、粒子濃度、平均粒子サイズ、中央粒子サイズ、最も一般的な粒子サイズ、およびサンプルに対する溶解された検体濃度の判定も可能にする。さらに、本技法は、粒子の組成の判定も可能にし、粒子の凝集の特性評価を可能にし、かつ検出されたイオンと粒子信号間の区別を可能にする。
一側面では、本発明は、サンプルの粒子に対応する分光測定データの自動化された分析のための方法であって、(a)コンピューティングデバイスのプロセッサによって、十分に高速のレートで(例えば、十分に短い滞留時間および/または沈降時間で)分光計(例えば、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS))によって取得されたパルスカウント値(例えば、強度値)のシーケンスにアクセスし、サンプル中の検体を含む個々の粒子に対応する少なくとも1つの所与のピークに対して、そのそれぞれが閾値背景強度値を上回る複数のパルスカウント値を生成するステップと、(b)プロセッサによって、パルスカウント値の第1のアレイから、ピーク信号(かつ背景信号ではない)に対応するパルスカウント値を識別する(かつ後続反復内のアレイから除外する)ための閾値を判定し、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、閾値を調節するステップであって、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外し、最終背景閾値は、容認可能公差内の閾値の収束に応じて、判定される(例えば、さらに背景レベルが、判定され、例えば、背景レベルは、サンプル中に溶解された検体濃度を判定するために使用されることができる)、ステップと、(c)プロセッサによって、パルスカウント値の第1のアレイから、平滑化されたデータアレイ(例えば、x−点平均化データアレイ、例えば、xは、1〜100または3〜20の整数、例えば、5である)を構築し、後続および先行値の両方(例えば、後続および先行平均化値)より大きく最終背景閾値より大きい平滑化されたデータアレイ(例えば、x−点平均化データアレイ)の値をピークとして識別するステップと、(d)プロセッサによって、サンプルに対して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別し、プロセッサによって、サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを構成するステップと、(e)プロセッサによって、サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを使用して、(i)サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(ii)サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(iii)サンプルに対して検出されたピークの数、(iv)サンプルに対する粒子濃度、(v)サンプルに対する平均粒子サイズ、(vi)サンプルに対する中央粒子サイズ、(vii)サンプルに対する溶解された検体濃度、(viii)モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(ix)粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または粒子の10%を含有するサイズから粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(ix)のうちの1つまたはそれを上回るものを算出するステップと、(f)プロセッサによって、ディスプレイ上への提示のために、(i)サンプルに対して識別されたピーク、(ii)サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(iii)サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(iv)サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(v)サンプルに対して検出されたピークの数、(vi)サンプルに対する粒子濃度、(vii)サンプルに対する平均粒子サイズ、(viii)サンプルに対する中央粒子サイズ、(ix)サンプルに対する溶解された検体濃度、(x)モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(xi)粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または粒子の10%を含有するサイズから粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(xi)のうちの1つまたはそれを上回るもののグラフィカルおよび/または英数字表現をレンダリングするステップとを含む、方法を対象とする。
ある実施形態では、分光計は、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)である。ある実施形態では、サンプル中の粒子は、ナノ粒子である。ある実施形態では、サンプル中の粒子は、ミクロ粒子またはセルである。
ある実施形態では、パルスカウント値のシーケンスは、サンプル中のピークあたり、平均して、1〜50、または1〜25、または2〜10、または1.1以上、または1.2以上、または1.5以上、または2以上、または3以上、または4以上、または5以上のパルスカウント値を含有する。
ある実施形態では、ステップ(b)における少なくとも1回の反復に対する閾値は、アレイ内の残りの値の平均+標準偏差の倍数(例えば、平均+標準偏差の3倍)として算出される。ある実施形態では、ステップ(c)はさらに、識別されたピークの位置をピーク位置アレイ内に記憶するステップと、随意に、1つまたはそれを上回る付加的x−値を用いて、ステップ(c)を繰り返すステップと、随意に、容認可能x−値に収束させるステップとを含む。ある実施形態では、平滑化されたデータアレイは、x−点平均化データアレイであり、ステップ(c)は、x−点平均化データアレイを構築し、平滑化されたデータを生成するステップを含み、xは、所定の整数(例えば、3〜20)であり、ステップ(c)はさらに、x−点平均化データアレイを使用して、パルスカウント値の第1のアレイ内で識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数を識別し、次いで、パルスカウント値の第1のアレイから、x’−点平均化データアレイを構築し、後続および先行両方の平均化値より大きく最終背景閾値より大きいx’−点平均化データアレイの値をピークとして識別するステップであって、x’は、x−点平均化データアレイを使用して識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数[例えば、x’=ラウンド(ピークあたり平均点+1)]から判定される、ステップと、次いで、ステップ(d)に進み、x’−点平均化データアレイを使用して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別するステップとを含む。
ある実施形態では、ステップ(e)は、プロセッサによって、サンプルに対する輸送効率値、検体(例えば、サンプルの粒子が構成する金属元素)に対する溶解溶液較正値、ならびに分光計(例えば、ICP−MS)内のサンプルに対する滞留時間および流率を使用して、サンプルに対する質量流束較正値を構成するステップを含む。ある実施形態では、ステップ(e)はさらに、(i)サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(ii)サンプルに対する質量流束較正値、(iii)検体である粒子の質量分率、(iv)イオン化効率、(v)粒子の判定されたまたは既知の形状、および(vi)粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、サンプルに対する粒子質量ヒストグラムを算出するステップを含む。
ある実施形態では、ステップ(e)は、プロセッサによって、(i)既知のサイズおよびサンプルと同一組成を有する標準粒子(例えば、同一検体)のICP−MS行程から生成された強度ヒストグラムから判定される最も一般的な強度、(ii)サンプルの粒子の判定されたまたは既知の形状、および(iii)サンプルの粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、サンプルに対する強度対質量較正値を判定するステップを含む。ある実施形態では、ステップ(e)はさらに、(i)サンプルに対する強度対質量較正値、(ii)検体である粒子の質量分率、および(iii)イオン化効率を使用して、サンプルに対する粒子質量ヒストグラムを算出するステップを含む。
ある実施形態では、パルスカウント毎の滞留時間は、10ミリ秒以下、1ミリ秒以下、500マイクロ秒以下、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、50マイクロ秒以下、または10マイクロ秒以下である。ある実施形態では、パルスカウント毎の滞留時間は、10マイクロ秒〜500マイクロ秒または10マイクロ秒〜200マイクロ秒の値である。ある実施形態では、サンプルに対する沈降時間は、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、50マイクロ秒以下、10マイクロ秒以下、5マイクロ秒以下、3マイクロ秒以下、2マイクロ秒以下、1マイクロ秒以下、0.5マイクロ秒以下、0.1マイクロ秒以下、またはゼロである。
ある実施形態では、サンプルの粒子は、少なくとも1つの金属元素(検体)を含む。ある実施形態では、サンプルの粒子は、Li、Be、B、Na、Mg、Al、Si、P、S、Cl、Ar、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Se、Br、Kr、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Xe、Cs、Ba、La、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Th、Pa、およびUを含む群から選択される、少なくとも1つの要素(検体)を含む。ある実施形態では、サンプルの粒子は全て、実質的に同一組成を有する。
ある実施形態では、本方法はさらに、分光計(例えば、誘導結合プラズマ質量分析計、ICP−MS)を使用して、パルスカウント値のシーケンスを取得するステップを含む。
ある実施形態では、本方法はさらに、ステップ(f)においてレンダリングされた(i)〜(xi)のうちの1つまたはそれを上回るもののグラフィカルおよび/または英数字表現を表示するステップを含む。
ある実施形態では、分光計によって取得されたパルスカウント値は、パルスカウント値の第1のアレイに入力され(またはそれと見なされ)、ステップ(b)に進む前に、プロセッサによってフィルタ処理および/または正規化される。
別の側面では、本発明は、サンプルの粒子に対応する分光測定データの自動化された分析のためのシステムであって、プロセッサと、メモリであって、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、(a)十分に高速のレートで(例えば、十分に短い滞留時間および/または沈降時間で)分光計によって取得されたパルスカウント値(例えば、強度値)のシーケンスにアクセスし、サンプル中の検体を含む個々の粒子に対応する少なくとも1つの所与のピークに対して、そのそれぞれが閾値背景強度値を上回る複数のパルスカウント値を生成することと、(b)パルスカウント値の第1のアレイから、ピーク信号(かつ背景信号ではない)に対応するパルスカウント値を識別する(かつ後続反復内のアレイから除外する)ための閾値を判定し、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、閾値を調節することであって、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外し、最終背景閾値が、容認可能公差内の閾値の収束に応じて、判定される(例えば、さらに背景レベルが、判定され、例えば、背景レベルは、サンプル中に溶解された検体濃度を判定するために使用されることができる)、ことと、(c)パルスカウント値の第1のアレイから、平滑化されたデータアレイ(例えば、x−点平均化データアレイ、例えば、xは、1〜100または3〜20の整数、例えば、5である)を構築し、後続および先行値の両方(例えば、後続および先行平均化値)より大きく最終背景閾値より大きい平滑化されたデータアレイ(例えば、x−点平均化データアレイ)の値をピークとして識別することと、(d)サンプルに対して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別し、サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを構成することと、(e)サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを使用して、(i)サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(ii)サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(iii)サンプルに対して検出されたピークの数、(iv)サンプルに対する粒子濃度、(v)サンプルに対する平均粒子サイズ、(vi)サンプルに対する中央粒子サイズ、(vii)サンプルに対する溶解された検体濃度、(viii)モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(ix)粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または粒子の10%を含有するサイズから粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(ix)のうちの1つまたはそれを上回るものを算出することと、(f)ディスプレイ上への提示のために、(i)サンプルに対して識別されたピーク、(ii)サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(iii)サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(iv)サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(v)サンプルに対して検出されたピークの数、(vi)サンプルに対する粒子濃度、(vii)サンプルに対する平均粒子サイズ、(viii)サンプルに対する中央粒子サイズ、(ix)サンプルに対する溶解された検体濃度、(x)モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(xi)粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または粒子の10%を含有するサイズから粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(xi)のうちの1つまたはそれを上回るもののグラフィカルおよび/または英数字表現をレンダリングすることとを行わせる命令を備える、メモリとを備える、システムを対象とする。
ある実施形態では、システムはさらに、サンプルに対するパルスカウント値のシーケンスを取得するための分光計を備え、分光計は、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)である。ある実施形態では、ICP−MSは、サンプル導入システム(例えば、(i)噴霧器およびスプレーチャンバ、(ii)ミクロ液滴発生器システム、および/または(iii)直接注射高効率噴霧器)と、大気圧イオン源としての役割を果たす、アルゴンプラズマを発生させるためのICPトーチおよびRFコイルと、大気圧ICPイオン源を高真空質量分析計に連結するためのインターフェースと、イオン光学、四重極、および検出器のための高真空を提供する、真空システムと、質量分析計に先行し、達成可能検出限界を低下させ得る干渉を除去するように構成される、衝突/反応セルと、中性種および光子がイオンビームから廃棄されることを保証しながら、所望のイオンを四重極の中に誘導する、イオン光学と、その質量/電荷比(m/z)によってイオンを分類するための質量フィルタとして作用する、質量分析計と、四重極から退出する個々のイオンをカウントする、検出器と、機器制御の側面ならびに最終濃度結果を得る際に使用するためのデータ取得および処理を制御する、データ取扱およびシステムコントローラであって、プロセッサは、その一部である、データ取扱およびシステムコントローラとを備える。
別の側面では、本発明は、その上に記憶される命令を有する非一過性コンピュータ可読媒体であって、命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、(a)十分に高速のレートで(例えば、十分に短い滞留時間および/または沈降時間で)分光計によって取得されたパルスカウント値(例えば、強度値)のシーケンスにアクセスし、サンプル中の検体を含む個々の粒子に対応する少なくとも1つの所与のピークに対して、そのそれぞれが閾値背景強度値を上回る複数のパルスカウント値を生成することと、(b)パルスカウント値の第1のアレイから、ピーク信号(かつ背景信号ではない)に対応するパルスカウント値を識別する(かつ後続反復内のアレイから除外する)ための閾値を判定し、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、閾値を調節することであって、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外し、最終背景閾値が、容認可能公差内の閾値の収束に応じて、判定される(例えば、さらに背景レベルが、判定され、例えば、背景レベルは、サンプル中の溶解検体濃度を判定するために使用されることができる)、ことと、(c)パルスカウント値の第1のアレイから、平滑化されたデータアレイ(例えば、x−点平均化データアレイ、例えば、xは、1〜100または3〜20の整数、例えば、5である)を構築し、後続および先行値の両方(例えば、後続および先行平均化値)より大きく最終背景閾値より大きい平滑化されたデータアレイ(例えば、x−点平均化データアレイ)の値をピークとして識別することと、(d)サンプルに対して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別し、サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを構成することと、(e)サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを使用して、(i)サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(ii)サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(iii)サンプルに対して検出されたピークの数、(iv)サンプルに対する粒子濃度、(v)サンプルに対する平均粒子サイズ、(vi)サンプルに対する中央粒子サイズ、(vii)サンプルに対する溶解された検体濃度、(viii)モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(ix)粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または粒子の10%を含有するサイズから粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(ix)のうちの1つまたはそれを上回るものを算出することと、(f)ディスプレイ上への提示のために、(i)サンプルに対して識別されたピーク、(ii)サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(iii)サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(iv)サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(v)サンプルに対して検出されたピークの数、(vi)サンプルに対する粒子濃度、(vii)サンプルに対する平均粒子サイズ、(viii)サンプルに対する中央粒子サイズ、(ix)サンプルに対する溶解された検体濃度、(x)モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(xi)粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または粒子の10%を含有するサイズから粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(xi)のうちの1つまたはそれを上回るもののグラフィカルおよび/または英数字表現をレンダリングすることとを行わせる、非一過性コンピュータ可読媒体を対象とする。
ある実施形態では、本発明の一側面(例えば、方法)に関して説明される特徴はまた、本発明の別の側面(例えば、システムまたは非一過性コンピュータ可読媒体)に適用されてもよい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
サンプルの粒子に対応する分光測定データの自動化された分析のための方法であって、
(a)コンピューティングデバイスのプロセッサによって、十分に高速のレートで(例えば、十分に短い滞留時間および/または沈降時間で)分光計(例えば、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS))によって取得されたパルスカウント値(例えば、強度値)のシーケンスにアクセスし、前記サンプル中の検体を含む個々の粒子に対応する少なくとも1つの所与のピークに対して、そのそれぞれが閾値背景強度値を上回る複数のパルスカウント値を生成するステップと、
(b)前記プロセッサによって、前記パルスカウント値の第1のアレイから、ピーク信号(かつ背景信号ではない)に対応するパルスカウント値を識別する(かつ後続反復内のアレイから除外する)ための閾値を判定し、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、前記閾値を調節するステップであって、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外し、最終背景閾値が、容認可能公差内の閾値の収束に応じて、判定される(例えば、さらに背景レベルが、判定され、例えば、前記背景レベルは、前記サンプル中に溶解された検体濃度を判定するために使用されることができる)、ステップと、
(c)前記プロセッサによって、前記パルスカウント値の第1のアレイから、平滑化されたデータアレイ(例えば、x−点平均化データアレイ、例えば、xは、1〜100または3〜20の整数、例えば、5である)を構築し、後続および先行値の両方(例えば、後続および先行平均化値)より大きく前記最終背景閾値より大きい前記平滑化されたデータアレイ(例えば、前記x−点平均化データアレイ)の値をピークとして識別するステップと、
(d)前記プロセッサによって、前記サンプルに対して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別し、前記プロセッサによって、前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを構成するステップと、
(e)前記プロセッサによって、前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを使用して、(i)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(iii)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(iv)前記サンプルに対する粒子濃度、(v)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(vi)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(vii)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(viii)モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(ix)粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または前記粒子の10%を含有するサイズから前記粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(ix)のうちの1つまたはそれを上回るものを算出するステップと、
(f)前記プロセッサによって、ディスプレイ上への提示のために、(i)前記サンプルに対して識別されたピーク、(ii)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(iii)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(iv)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(v)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(vi)前記サンプルに対する粒子濃度、(vii)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(viii)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(ix)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(x)前記モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(xi)前記粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または前記粒子の10%を含有するサイズから前記粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(xi)のうちの1つまたはそれを上回るもののグラフィカルおよび/または英数字表現をレンダリングするステップと
を含む、方法。
(項目2)
前記分光計は、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記サンプル中の粒子は、ナノ粒子である、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記サンプル中の粒子は、ミクロ粒子またはセルである、項目1または2に記載の方法。
(項目5)
前記パルスカウント値のシーケンスは、前記サンプル中のピークあたり、平均して、1〜50、または1〜25、または2〜10、または1.1以上、または1.2以上、または1.5以上、または2以上、または3以上、または4以上、または5以上のパルスカウント値を含有する、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目6)
ステップ(b)における少なくとも1回の反復に対する閾値は、前記アレイ内の残りの値の平均+前記標準偏差の倍数(例えば、平均+標準偏差の3倍)として算出される、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目7)
ステップ(c)はさらに、前記識別されたピークの位置をピーク位置アレイ内に記憶するステップと、随意に、1つまたはそれを上回る付加的x−値を用いて、ステップ(c)を繰り返すステップと、随意に、容認可能x−値に収束させるステップとを含む、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目8)
前記平滑化されたデータアレイは、x−点平均化データアレイであり、ステップ(c)は、
前記x−点平均化データアレイを構築し、平滑化されたデータを生成するステップを含み、xは、所定の整数(例えば、3〜20)であり、ステップ(c)はさらに、
前記x−点平均化データアレイを使用して、前記パルスカウント値の第1のアレイ内で識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数を識別し、次いで、前記パルスカウント値の第1のアレイから、x’−点平均化データアレイを構築し、後続および先行両方の平均化値より大きく前記最終背景閾値より大きい前記x’−点平均化データアレイの値をピークとして識別するステップであって、x’は、前記x−点平均化データアレイを使用して識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数[例えば、x’=ラウンド(ピークあたり平均点+1)]から判定される、ステップと、
次いで、ステップ(d)に進み、前記x’−点平均化データアレイを使用して識別されたピークのそれぞれに対応する前記ピーク面積強度を識別するステップと
を含む、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目9)
ステップ(e)は、前記プロセッサによって、前記サンプルに対する輸送効率値、前記検体(例えば、前記サンプルの粒子が構成する金属元素)に対する溶解溶液較正値、ならびに前記分光計(例えば、ICP−MS)内の前記サンプルに対する滞留時間および流率を使用して、前記サンプルに対する質量流束較正値を構成するステップを含む、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目10)
ステップ(e)はさらに、(i)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する質量流束較正値、(iii)前記検体である前記粒子の質量分率、(iv)イオン化効率、(v)前記粒子の判定されたまたは既知の形状、および(vi)前記粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラムを算出するステップを含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
ステップ(e)は、前記プロセッサによって、(i)既知のサイズおよび前記サンプルと同一組成を有する標準粒子(例えば、同一検体)のICP−MS行程から生成された強度ヒストグラムから判定される最も一般的な強度、(ii)前記サンプルの粒子の判定されたまたは既知の形状、および(iii)前記サンプルの粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、前記サンプルに対する強度対質量較正値を判定するステップを含む、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目12)
ステップ(e)はさらに、(i)前記サンプルに対する強度対質量較正値、(ii)前記検体である前記粒子の質量分率、および(iii)イオン化効率を使用して、前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラムを算出するステップを含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
パルスカウント毎の滞留時間は、10ミリ秒以下、1ミリ秒以下、500マイクロ秒以下、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、50マイクロ秒以下、または10マイクロ秒以下である、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目14)
パルスカウント毎の滞留時間は、10マイクロ秒〜500マイクロ秒または10マイクロ秒〜200マイクロ秒の値である、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目15)
前記サンプルに対する沈降時間は、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、または50マイクロ秒以下、10マイクロ秒以下、5マイクロ秒以下、3マイクロ秒以下、2マイクロ秒以下、1マイクロ秒以下、0.5マイクロ秒以下、0.1マイクロ秒以下、またはゼロである、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目16)
前記サンプルの粒子は、少なくとも1つの金属元素(検体)を含む、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目17)
前記サンプルの粒子は、Li、Be、B、Na、Mg、Al、Si、P、S、Cl、Ar、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Se、Br、Kr、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Xe、Cs、Ba、La、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Th、Pa、およびUを含む群から選択される、少なくとも1つの要素(検体)を含む、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目18)
前記サンプルの粒子は全て、実質的に同一組成を有する、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目19)
前記分光計(例えば、誘導結合プラズマ質量分析計、ICP−MS)を使用して、前記パルスカウント値のシーケンスを取得するステップをさらに含む、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目20)
ステップ(f)においてレンダリングされた(i)〜(xi)のうちの1つまたはそれを上回るもののグラフィカルおよび/または英数字表現を表示するステップをさらに含む、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目21)
前記分光計によって取得されたパルスカウント値は、前記パルスカウント値の第1のアレイに入力され(またはそれと見なされ)、ステップ(b)に進む前に、前記プロセッサによってフィルタ処理および/または正規化される、前記項目のいずれか1つに記載の方法。
(項目22)
サンプルの粒子に対応する分光測定データの自動化された分析のためのシステムであって、
プロセッサと、
メモリであって、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
(a)十分に高速のレートで(例えば、十分に短い滞留時間および/または沈降時間で)分光計によって取得されたパルスカウント値(例えば、強度値)のシーケンスにアクセスし、前記サンプル中の検体を含む個々の粒子に対応する少なくとも1つの所与のピークに対して、そのそれぞれが閾値背景強度値を上回る複数のパルスカウント値を生成することと、
(b)前記パルスカウント値の第1のアレイから、ピーク信号(かつ背景信号ではない)に対応するパルスカウント値を識別する(かつ後続反復内のアレイから除外する)ための閾値を判定し、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、前記閾値を調節することであって、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外し、最終背景閾値が、容認可能公差内の閾値の収束に応じて、判定される(例えば、さらに背景レベルが、判定され、例えば、前記背景レベルは、前記サンプル中に溶解された検体濃度を判定するために使用されることができる)、ことと、
(c)前記パルスカウント値の第1のアレイから、平滑化されたデータアレイ(例えば、x−点平均化データアレイ、例えば、xは、1〜100または3〜20の整数、例えば、5である)を構築し、後続および先行値の両方(例えば、後続および先行平均化値)より大きく前記最終背景閾値より大きい前記平滑化されたデータアレイ(例えば、前記x−点平均化データアレイ)の値をピークとして識別することと、
(d)前記サンプルに対して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別し、前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを構成することと、
(e)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを使用して、(i)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(iii)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(iv)前記サンプルに対する粒子濃度、(v)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(vi)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(vii)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(viii)モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(ix)粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または前記粒子の10%を含有するサイズから前記粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(ix)のうちの1つまたはそれを上回るものを算出することと、
(f)ディスプレイ上への提示のために、(i)前記サンプルに対して識別されたピーク、(ii)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(iii)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(iv)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(v)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(vi)前記サンプルに対する粒子濃度、(vii)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(viii)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(ix)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(x)前記モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(xi)前記粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または前記粒子の10%を含有するサイズから前記粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(xi)のうちの1つまたはそれを上回るもののグラフィカルおよび/または英数字表現をレンダリングすることと
を行わせる命令を備える、メモリと
を備える、システム。
(項目23)
前記サンプルに対するパルスカウント値のシーケンスを取得するための分光計をさらに備え、前記分光計は、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)である、項目22に記載のシステム。
(項目24)
前記ICP−MSは、サンプル導入システム(例えば、(i)噴霧器およびスプレーチャンバ、(ii)ミクロ液滴発生器システム、および/または(iii)直接注射高効率噴霧器)と、大気圧イオン源としての役割を果たす、アルゴンプラズマを発生させるためのICPトーチおよびRFコイルと、前記大気圧ICPイオン源を高真空質量分析計に連結するためのインターフェースと、イオン光学、四重極、および検出器のための高真空を提供する、真空システムと、前記質量分析計に先行し、達成可能検出限界を低下させ得る干渉を除去するように構成される、衝突/反応セルと、中性種および光子が前記イオンビームから廃棄されることを保証しながら、前記所望のイオンを前記四重極の中に誘導する、前記イオン光学と、その質量/電荷比(m/z)によってイオンを分類するための質量フィルタとして作用する、質量分析計と、前記四重極から退出する個々のイオンをカウントする、検出器と、機器制御の側面ならびに最終濃度結果を得る際に使用するためのデータ取得および処理を制御する、データ取扱およびシステムコントローラであって、前記プロセッサは、前記データ取扱およびシステムコントローラの一部である、データ取扱およびシステムコントローラとを備える、項目23に記載のシステム。
(項目25)
前記メモリは、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、項目1−21のいずれか1つに記載の方法を行わせる命令を備える、項目22−24のいずれか1つに記載のシステム。
(項目26)
その上に記憶される命令を有する非一過性コンピュータ可読媒体であり、前記命令は、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
(a)十分に高速のレートで(例えば、十分に短い滞留時間および/または沈降時間で)分光計によって取得されたパルスカウント値(例えば、強度値)のシーケンスにアクセスし、前記サンプル中の検体を含む個々の粒子に対応する少なくとも1つの所与のピークに対して、そのそれぞれが閾値背景強度値を上回る複数のパルスカウント値を生成することと、
(b)前記パルスカウント値の第1のアレイから、ピーク信号(かつ背景信号ではない)に対応するパルスカウント値を識別する(かつ後続反復内のアレイから除外する)ための閾値を判定し、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、前記閾値を調節することであって、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外し、最終背景閾値が、容認可能公差内の閾値の収束に応じて、判定される(例えば、さらに背景レベルが、判定され、例えば、前記背景レベルは、前記サンプル中に溶解された検体濃度を判定するために使用されることができる)、ことと、
(c)前記パルスカウント値の第1のアレイから、平滑化されたデータアレイ(例えば、x−点平均化データアレイ、例えば、xは、1〜100または3〜20の整数、例えば、5である)を構築し、後続および先行値の両方(例えば、後続および先行平均化値)より大きく前記最終背景閾値より大きい前記平滑化されたデータアレイ(例えば、前記x−点平均化データアレイ)の値をピークとして識別することと、
(d)前記サンプルに対して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別し、前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを構成することと、
(e)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを使用して、(i)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(iii)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(iv)前記サンプルに対する粒子濃度、(v)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(vi)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(vii)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(viii)モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(ix)粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または前記粒子の10%を含有するサイズから前記粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(ix)のうちの1つまたはそれを上回るものを算出することと、
(f)ディスプレイ上への提示のために、(i)前記サンプルに対して識別されたピーク、(ii)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(iii)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(iv)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(v)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(vi)前記サンプルに対する粒子濃度、(vii)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(viii)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(ix)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(x)前記モード粒子サイズ、すなわち、最も一般的な粒子サイズ、および(xi)前記粒子サイズ分布の幅の測定値(例えば、標準偏差、半値全幅(FWHM)、または前記粒子の10%を含有するサイズから前記粒子の90%を含有するサイズまでの全範囲、もしくは2つの異なるパーセンテージの任意の他の選択肢)の(i)〜(xi)のうちの1つまたはそれを上回るもののグラフィカルおよび/または英数字表現をレンダリングする、ことと
を行わせる、非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目27)
前記分光計は、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)である、項目26に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目28)
前記サンプル中の粒子は、ナノ粒子である、項目26または27に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目29)
前記サンプル中の粒子は、ミクロ粒子またはセルである、項目26または27に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目30)
前記パルスカウント値のシーケンスは、前記サンプル中のピークあたり、平均して、1〜50、または1〜25、または2〜10、または1.1以上、または1.2以上、または1.5以上、または2以上、または3以上、または4以上、または5以上のパルスカウント値を含有する、項目26−29のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目31)
ステップ(b)における少なくとも1回の反復に対する閾値は、前記アレイ内の残りの値の平均+前記標準偏差の倍数(例えば、平均+標準偏差の3倍)として算出される、項目26−30のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目32)
ステップ(c)において、前記命令は、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記識別されたピークの位置をピーク位置アレイ内に記憶させ、随意に、1つまたはそれを上回る付加的x−値を用いてステップ(c)を繰り返させ、随意に、容認可能x−値に収束させる、項目26−31のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目33)
前記平滑化されたデータアレイは、x−点平均化データアレイであり、ステップ(c)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
前記x−点平均化データアレイを構築し、平滑化されたデータを生成することであって、xは、所定の整数(例えば、3〜20)である、ことと、
前記x−点平均化データアレイを使用して、前記パルスカウント値の第1のアレイ内の識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数を識別し、次いで、前記パルスカウント値の第1のアレイから、x’−点平均化データアレイを構築し、後続および先行両方の平均化値より大きく前記最終背景閾値より大きい前記x’−点平均化データアレイの値をピークとして識別することであって、x’は、前記x−点平均化データアレイを使用して識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数[例えば、x’=ラウンド(ピークあたり平均点+1)]から判定される、ことと、
次いで、ステップ(d)に進み、前記x’−点平均化データアレイを使用して識別されたピークのそれぞれに対応する前記ピーク面積強度を識別することと
を行わせる、項目26−32のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目34)
ステップ(e)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記サンプルに対する輸送効率値、前記検体(例えば、前記サンプルの粒子が構成する金属元素)に対する溶解溶液較正値、ならびに前記分光計(例えば、ICP−MS)内の前記サンプルに対する滞留時間および流率を使用して、前記サンプルに対する質量流束較正値を構成させる、項目26−33のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目35)
ステップ(e)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、(i)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する質量流束較正値、(iii)前記検体である前記粒子の質量分率、(iv)イオン化効率、(v)前記粒子の判定されたまたは既知の形状、および(vi)前記粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラムを算出させる、項目34に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目36)
ステップ(e)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、(i)既知のサイズおよび前記サンプルと同一組成を有する標準粒子(例えば、同一検体)のICP−MS行程から生成された強度ヒストグラムから判定される最も一般的な強度、(ii)前記サンプルの粒子の判定されたまたは既知の形状、および(iii)前記サンプルの粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、前記サンプルに対する強度対質量較正値を判定させる、項目26−35のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目37)
ステップ(e)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、(i)前記サンプルに対する強度対質量較正値、(ii)前記検体である前記粒子の質量分率、および(iii)イオン化効率を使用して、前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラムを算出させる、項目36に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目38)
パルスカウント毎の滞留時間は、10ミリ秒以下、1ミリ秒以下、500マイクロ秒以下、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、50マイクロ秒以下、または10マイクロ秒以下である、項目26−37のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目39)
パルスカウント毎の滞留時間は、10マイクロ秒〜500マイクロ秒または10マイクロ秒〜200マイクロ秒の値である、項目26−38のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目40)
前記サンプルに対する沈降時間は、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、または50マイクロ秒以下、10マイクロ秒以下、5マイクロ秒以下、3マイクロ秒以下、2マイクロ秒以下、1マイクロ秒以下、0.5マイクロ秒以下、0.1マイクロ秒以下、またはゼロである、項目26−39のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目41)
前記サンプルの粒子は、少なくとも1つの金属元素(検体)を含む、項目26−40のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目42)
前記サンプルの粒子は、Li、Be、B、Na、Mg、Al、Si、P、S、Cl、Ar、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Se、Br、Kr、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Xe、Cs、Ba、La、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Th、Pa、およびUを含む群から選択される、少なくとも1つの要素(検体)を含む、項目26−41のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目43)
前記サンプルの粒子は全て、実質的に同一組成を有する、項目26−42のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目44)
前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記分光計(例えば、誘導結合プラズマ質量分析計、ICP−MS)を使用して、前記パルスカウント値のシーケンスを取得させる、項目26−43のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目45)
前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記ステップ(f)においてレンダリングされた(i)〜(xi)のうちの1つまたはそれを上回るもののグラフィカルおよび/または英数字表現を表示させる、項目26−44のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目46)
前記分光計によって取得されたパルスカウント値は、前記パルスカウント値の第1のアレイに入力され(またはそれと見なされ)、ステップ(b)に進む前に、前記プロセッサによってフィルタ処理および/または正規化される、項目26−45のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
本開示の前述および他の目的、側面、特徴、ならびに利点は、付随の図面と関連して検討される以下の説明を参照することによって、より明白になり、かつより深く理解されるであろう。
図1は、本発明の例証的実施形態による、ICP−MSシステムによって取得された未加工データ中のデータピークの自動化された検出および分析のための方法のフロー図であって、ピークはそれぞれ、複数の点を有し、各ピークは、サンプルのナノ粒子に対応する。 図2は、本発明の例証的実施形態による、図1の方法の背景判定ブロックにおけるステップを描写する、フロー図である。 図3は、本発明の例証的実施形態による、図1の方法のピーク検出ブロックにおけるステップを描写する、フロー図である。 図4は、本発明の例証的実施形態による、図1の方法のピーク面積判定ブロックおよび強度ヒストグラム構成ブロックにおけるステップを描写する、フロー図である。 図5は、本発明の例証的実施形態による、図1の方法のサイズヒストグラム構成ブロックおよび統計データ計算ブロックにおけるステップを描写する、フロー図である。 図6Aは、例証的実施形態による、図1の方法に従ったSP−ICP−MSデータに対する背景判定の実験結果を示す、プロットの一部である。 図6Bは、例証的実施形態による、図1の方法に従ったSP−ICP−MSデータの背景判定に対して行われた反復を示す、データセットの一部と、得られた結果である。 図7Aは、例証的実施形態による、図1の方法に従ったSP−ICP−MSデータからのピーク検出の実験結果を示す、プロットの一部である。 図7Bは、例証的実施形態による、図1の方法に従ったSP−ICP−MS実験データのピーク検出のために行われたステップを示す、データセットの一部である。 図8Aは、例証的実施形態による、図1の方法に従った実験SP−ICP−MSデータに対して算出された強度ヒストグラムである。 図8Bは、例証的実施形態による、図8Aの強度ヒストグラムを調製するために使用される、データの一部である。 図9Aは、例証的実施形態による、図1の方法に従った実験SP−ICP−MSデータに対して算出された粒子サイズヒストグラムである。 図9B、9C、9D、および9Eは、例証的実施形態による、図1の方法に従った実験SP−ICP−MSデータに対する質量およびサイズ計算を行い、サイズヒストグラムを生成する際に使用される、算出、サイズヒストグラム、強度ヒストグラム、および較正値を描写する。 図9B、9C、9D、および9Eは、例証的実施形態による、図1の方法に従った実験SP−ICP−MSデータに対する質量およびサイズ計算を行い、サイズヒストグラムを生成する際に使用される、算出、サイズヒストグラム、強度ヒストグラム、および較正値を描写する。 図9B、9C、9D、および9Eは、例証的実施形態による、図1の方法に従った実験SP−ICP−MSデータに対する質量およびサイズ計算を行い、サイズヒストグラムを生成する際に使用される、算出、サイズヒストグラム、強度ヒストグラム、および較正値を描写する。 図9B、9C、9D、および9Eは、例証的実施形態による、図1の方法に従った実験SP−ICP−MSデータに対する質量およびサイズ計算を行い、サイズヒストグラムを生成する際に使用される、算出、サイズヒストグラム、強度ヒストグラム、および較正値を描写する。 図10は、例証的実施形態による、既知の溶解された濃度を有するSP−ICP−MS行程サンプルに対して算出されたサイズヒストグラムを示し、図1の方法に従った溶解された検体からの干渉を伴わない、正しい懸濁されたナノ粒子サイズの検出を実証する。 図11A、11B、および11Cは、例証的実施形態による、SP−ICP−MS実験データからの既知のサンプルに対する平均粒子サイズおよび標準偏差の算出を示し、平均粒子サイズを判定し、溶解された検体からの固体粒子形態における検体を区別するための図1の方法の正確度および精度を実証する。 図11A、11B、および11Cは、例証的実施形態による、SP−ICP−MS実験データからの既知のサンプルに対する平均粒子サイズおよび標準偏差の算出を示し、平均粒子サイズを判定し、溶解された検体からの固体粒子形態における検体を区別するための図1の方法の正確度および精度を実証する。 図11A、11B、および11Cは、例証的実施形態による、SP−ICP−MS実験データからの既知のサンプルに対する平均粒子サイズおよび標準偏差の算出を示し、平均粒子サイズを判定し、溶解された検体からの固体粒子形態における検体を区別するための図1の方法の正確度および精度を実証する。 図12は、例証的実施形態による、ICP−MSシステムの構成要素の概略図である。 図13は、例証的実施形態による、分光測定データの分析のための方法およびシステムにおいて使用するための例示的ネットワーク環境のブロック図である。 図14は、本発明の例証的実施形態において使用するための例示的コンピューティングデバイスおよび例示的モバイルコンピューティングデバイスのブロック図である。
本開示の特徴および利点は、同様の参照文字が全体を通して対応する要素を識別する、図面と関連して検討されることによって、以下に記載される発明を実施するための形態からより明白となるであろう。図面では、類似参照番号は、概して、同じ、機能的に類似する、および/または構造的に類似する要素を示す。
請求された発明のシステム、デバイス、方法、およびプロセスは、本明細書に説明される実施形態からの情報を使用して開発される変形例および適応を包含することが考慮される。本明細書に説明されるシステム、デバイス、方法、ならびにプロセスの適応および/または修正は、当業者によって行われ得る。
物品、デバイス、およびシステムが、具体的構成要素を有する、含む、または備えるものとして説明される、もしくはプロセスおよび方法が、具体的ステップを有する、含む、または備えるものとして説明される、説明の全体を通して、加えて、記載された構成要素から本質的に成る、または成る、本発明の物品、デバイス、およびシステムがあり、記載された処理ステップから本質的に成る、または成る、本発明によるプロセスおよび方法があることが考慮される。
ステップの順序またはある動作を行うための順序は、本発明が動作可能である限り重要ではないことを理解されたい。また、2つまたはそれを上回るステップもしくは動作は、同時に行われ得る。
例えば、背景技術の節で、任意の出版物の本明細書での記述は、出版物が本明細書で提示される請求項のうちのいずれかに関する従来技術としての機能を果たすという承認ではない。背景技術の節は、明確にする目的で提示され、任意の請求項に関する従来技術の説明として意図されるものではない。
図1は、例証的実施形態による、ICP−MSシステムによって取得された未加工データ中のデータピークの自動化された検出および分析のための例証的方法のフロー図であって、ピークの少なくともいくつかは、複数の点を有し、各ピークは、サンプルのナノ粒子に対応する。
図1の方法100は、ICP−MSシステムによって取得されたパルスカウント値(例えば、強度値)のシーケンスを含む、未加工データにアクセスするステップから開始する(102)。未加工データは、分析され、背景レベルを判定し、背景レベルは、未加工データが有意義閾値を超えないレベルに対応する(104)。いくつかの実装では、背景レベルは、マルチパスアルゴリズムを使用して判定され、アルゴリズムは、背景閾値が容認可能公差内に収束するまで反復的に実行される。
データは、次いで、分析され、背景レベルを超えるピークを判定する(106)。ピークに対応するデータ点は、次いで、背景レベルを超えるピーク下面積に対応する、ピーク面積強度を判定するために使用される(108)。強度ヒストグラムが、ピーク面積強度から構成される(110)。サイズヒストグラムが、強度ヒストグラムから構成される(112)。サイズヒストグラムは、分析され、粒子サンプルに対する統計データを判定する(114)。
図2は、図1の方法の背景判定ブロックにおけるステップを描写するフロー図の例証的実施形態である。
背景判定方法200は、未加工データ、例えば、ICP−MSシステムによって取得されたデータ点の全てをロードするステップから開始する(202)。本未加工データは、背景判定方法200の初期反復(すなわち、i=0、0回目の反復)(204、222)において使用される。
初期反復に対する閾値近似値が、データ点の平均+データセットの標準偏差の3倍(例えば、閾値関数、T(i)=平均(i)+(3×標準偏差(i))によって計算される(206)。後続反復では、閾値近似値は、同一閾値関数Tによって計算されるが(206)、前の反復(214、216、218、220、226、228、230)の閾値近似値未満またはそれに等しかったそれらのデータ点のみから成る、縮小データセットを使用する。
最近傍反復の閾値近似値が前の反復の閾値近似値と比較され、ほぼ等しい(すなわち、閾値レベルが収束した)かどうかを判定する。肯定判定に基づいて、最終閾値レベルが、データセットの最終反復の閾値関数によって計算され、最終背景レベルが、データセットの最終反復の平均によって計算される。否定判定に基づいて、データセットはさらに処理され(208)、ステップ214、216、218、220、226、228、230に従って、データセットを最近傍反復の閾値近似値未満またはそれに等しいそれらのデータ点に減少させる。
図3は、例証的実施形態による、図1の方法のピーク検出ブロックにおけるステップを描写する、フロー図である。
ピーク検出方法300は、ICP−MSシステムによって取得された未加工データをロードするステップから開始する(304)。5つの点平均化データアレイが、未加工データから構成され、5つの点の各連続セットが、平均化され(例えば、平均(点1−5)、平均(点6−10)等)、これらの平均は、新しいアレイ(304、306、308、310、312)を構成するために使用される。いくつかの実装では、新しいアレイのサイズは、未加工データアレイのサイズの約5分の1となるであろう(330)。
5つの点平均化データアレイは、次いで、分析され、ピークを表すそれらの点を検出し、点は、点の値がアレイ内の先行点および後続点の両方を上回り、点の値が背景判定方法200に判定された閾値レベルを超える場合、ピークであると判定される(316、318、322、324、326)。これらのピーク位置は、検出されたピークの位置を表す新しいアレイ内に記憶される(318)。ピークが検出される回数は、カウントされ、ピークの総数を判定する(320)。
図4は、例証的実施形態による、図1の方法のピーク面積判定ブロックおよび強度ヒストグラム構成ブロックにおけるステップを描写する、フロー図である。
ピーク面積判定方法400は、ピーク検出方法300において構成されたピーク位置アレイをロードするステップから開始する(402)。ピーク位置アレイ内の各エントリは、実際のピークがICP−MSシステムによって取得された未加工データの5点サブアレイ内で生じることを示し、5点サブアレイは、示されるピーク位置を中心とする未加工データ内の5つの連続点に対応する(404)。5点サブアレイ内に含有されるピークデータ点が、次いで、5点サブアレイ内の最大値を見出すことによって判定される(406)。
ピークに対応する面積の総和が、総和変数にピーク点の値を代入し、背景判定方法200において判定された背景レベルを差し引くことによって開始される(408)。本背景レベルは、溶解された検体の寄与度に対応し、総和変数に加算される任意の点の値から減算される(416、422)。ピークの右側の各点は、点が背景判定方法200において判定された閾値レベル未満またはそれに等しくなったと判定される(414)、もしくは未加工データの終了に到達する(420)まで、面積総和に反復的に加算される。続いて、ピークの左側の各点は、点が閾値レベル未満またはそれに等しくなったと判定される(424)、もしくは未加工データの開始に到達する(430)まで、面積総和に反復的に加算される。したがって、閾値未満またはそれに等しい値もしくはデータの終了は、特定のピーク値に対応すると見なされる面積の限界を含む。ある実装では、面積の水平成分(例えば、時間ステップ)は、別個のアレイ内に記録されてもよいが、そのような情報は、有用であり得るが、本情報を記録する必要はない。
説明される面積の総和は、ピーク位置アレイ内のピーク毎に計算され、総和は、新しいピーク総和アレイに加算される(434)。ピーク総和アレイは、整数に丸められ、強度ヒストグラムを構成するために使用され、強度ヒストグラムは、任意の特定のピーク強度(面積)の頻度に対応する。
図5は、例証的実施形態による、図1の方法のサイズヒストグラム構成ブロックおよび統計データ計算ブロックにおけるステップを描写する、フロー図である。
ピーク面積判定方法400を使用して構成される強度ヒストグラムは、第1の次元における1〜最大検出ピーク強度の整数に丸められた強度と、第2の次元における各強度の対応する頻度とを含む、2次元アレイを構成するために使用される(502)。これらの整数に丸められた強度は、ビンと称され、全ての整数に丸められた強度は、特定のビンに対応するであろう。ビンに割り当てられる整数に丸められた強度の数は、その特定のビンに対する頻度として定義される。
強度を質量に、次いで、サイズに変換するために、輸送効率値が規定されており、検体に対する溶解溶液較正値が存在する場合、溶解溶液較正値方法504が、使用されてもよい(504a)。質量流束較正値が、分析の溶解溶液較正値、輸送効率値、滞留時間、および流率に基づいて構成される(504b)。滞留時間あたりの溶解された検体の質量は、W=濃度×滞留時間×流率×輸送効率によって計算される。質量流束較正値は、したがって、異なる溶解溶液濃度に対して強度対Wをプロットすることによって得られる。いくつかの実装では、溶解溶液較正値は、観察される強度と検体濃度との間の関係を規定する。ある実装では、質量流束較正値は、ナノ粒子の観察される強度と質量との間の関係を規定する。
質量流束較正値、ナノ粒子内の検体の質量分率、およびイオン化効率は、ヒストグラムのピーク面積強度を質量に変換するために使用され、質量−ビン=[強度−ビン/質量流束較正値の傾き]×[1/質量分率]×[1/イオン化効率]となる(504c)。
代替として、強度を質量に、次いで、サイズに変換するために、検体に対する標準粒子が存在する場合、標準粒子方法514が、使用されてもよい(514a)。既知のサイズを伴う標準ナノ粒子が、分析に通され、ピーク検出が、行われた後、強度ヒストグラムの構成が続く(514b)。
ヒストグラムにおける最も一般的な強度が、対数正規/ガウス/最大強度適合の方法を使用して見出される。規定された密度およびサイズ/形状は、最も一般的な強度が指す、質量を計算するために使用される。ナノ粒子およびブランク(すなわち、質量=0)の強度対質量が、強度対質量較正値を構成するために使用される(514c)。
結果として生じる強度対質量較正値、ナノ粒子サンプル内の検体の質量分率、およびイオン化効率は、ヒストグラムのピーク面積強度を質量に変換するために使用される(514d)。
いったん強度が、ステップ514dまたは504cによって、質量に変換されると、サイズヒストグラムが、ユーザ入力密度およびナノ粒子形状を使用して、質量をサイズに変換する(例えば、密度=質量/体積の式中のサイズを解法する(体積は、立方体、球体等である))ことによって作成される(510)。
最頻出サイズが、次いで、ヒストグラム内の最大値を見出す、または代替として、適合された対数正規またはガウス適合内の最大値を見出す、ユーザ入力方法を使用して、サイズヒストグラムアレイ内の最大値を見出すことによって得られる。検出されたピークの数、粒子濃度、平均粒子サイズ、中央粒子サイズ、および溶解された濃度等の他の統計的に有用なパラメータもまた、抽出される(522)。
図6Aは、例証的実施形態による、図1の方法に従ったSP−ICP−MSデータに対する背景判定の実験結果を示す、プロットの一部である。
プロット600は、SP−ICP−MSシステムによって取得されたデータ点のプロットであって、水平軸は、時間を描写し、垂直軸は、読取値の大きさを描写する。背景判定方法200等の背景判定方法に続いて、閾値レベル未満またはそれに等しいそれらの点が、背景データを表すとして識別され、背景データインジケータ602によって表される。背景データであると判定されないそれらのデータ点は、ピーク上にあるデータに対応し、背景データインジケータによって隠されない、未加工データインジケータ604によって示されるそれらの点から成る。
図6Bは、例証的実施形態による、図1の方法に従ったSP−ICP−MSデータの背景判定に対して行われた反復を示す、データセットの一部と、得られた結果である。
表620の第1の列は、SP−ICP−MSシステムによって得られた未加工データを含む。表640における計算の第1の行は、未加工データに対応し、背景判定の初期反復に対応する閾値近似値を示す。データセットは、背景判定方法に従って、反復的に縮小され、各閾値近似化後、近似値未満またはそれに等しいそれらの値は、データセットから除去される(例えば、表620の第1の反復列は、表640に示される0回目の反復において計算される閾値近似値未満またはそれに等しい未加工データの全データ点を含む等)。データセットは、表640の6回目の反復および7回目の反復に示されるように、最近傍反復の閾値近似値と前の反復の閾値近似値がほぼ等しくなる(すなわち、閾値が収束する)まで、反復的に縮小され続ける。
いったん閾値が収束すると、閾値(最近傍データセット反復の閾値式を使用して計算される)および背景レベル(最近傍データセット反復の平均を使用して計算される)が、最終決定される(650)。
図7Aは、例証的実施形態による、図1の方法に従ったSP−ICP−MSデータからのピーク検出の実験結果を示す、プロットの一部である。
プロット700は、SP−ICP−MSシステムによって取得されたデータ点のプロットであって、水平軸は、時間を描写し、垂直軸は、読取値の大きさを描写する。データセットは、ピーク検出方法300等のピーク検出方法と併用され、データ内のピークに対応するそれらの点の場所を識別する。特定のピークに対応する点は、最大ピーク検出インジケータ704によって示される。全ての他の点ならびにすでに識別されたピークに沿った残りの点は、未加工データインジケータ702を用いて示される。
図7Bは、例証的実施形態による、図1の方法に従ったSP−ICP−MS実験データのピーク検出のために行われたステップを示す、データセットの一部である。
表720におけるデータの第1の列は、SP−ICP−MSシステムによって取得された未加工データ722を示す。ピーク検出方法300等のピーク検出方法を使用して、5点平均化データセット724が、未加工データ722から構成され、5点の各連続セットは、平均化され、データセット724を構成するために使用される。
5点平均化データセット724内の点が、データセット内の先行および後続の両方の点を上回る場合、ピークの存在が、ピーク位置データ726によって、その5点範囲内に示される。ピーク位置データ726によって識別された5点範囲内の未加工データからの最大点は、最大ピークデータ728を構成するために使用される(すなわち、ピーク位置データによって直接示される位置、先行する2つのデータ点、および後続の2つのデータ点からの値を含む、未加工データの5点から識別された最大値は、ピークの最大値として使用される)。
図8Aは、例証的実施形態による、図1の方法に従った実験SP−ICP−MSデータに対して算出された強度ヒストグラムである。
プロット800は、強度ヒストグラムであって、水平軸は、ピーク面積判定方法400等のピーク面積判定方法を使用して構成される整数に丸められた強度データを描写し、垂直軸は、各強度が分析において検出された頻度を描写する。
図8Bは、例証的実施形態による、図8Aの強度ヒストグラムを調製するために使用される、データの一部である。
表820の第1の列は、データセット内の各ピークに対応する、ピーク強度データ822を含む。ピーク強度データ822は、整数に丸められた強度データ824に丸められる。表830は、1〜最高検出強度の全ての整数に丸められた値に対応する、強度ビン832を示し、特定の整数に丸められた強度の検出の頻度は、頻度データ834として定義される。
図9Aは、例証的実施形態による、図1の方法に従った実験SP−ICP−MSデータに対して算出された粒子サイズヒストグラムである。
プロット900は、粒子サイズヒストグラムであって、水平軸は、強度ビン826から計算される粒子のサイズ(すなわち、整数に丸められた強度データ824内の一意のエントリから計算されるサイズ)を描写し、垂直軸は、各サイズが分析において検出された頻度を描写する。
図9B、9C、9D、および9Eは、例証的実施形態による、図1の方法に従った実験SP−ICP−MSデータに対する質量およびサイズ計算を行い、サイズヒストグラムを生成する際に使用される、算出、サイズヒストグラム、強度ヒストグラム、および較正値を描写する。
表920は、ブロック504、506、508、510に説明されるように、溶解溶液較正値、輸送効率値、滞留時間、および流率に基づく、溶解溶液較正値方法504を使用する、質量流束較正値(ナノ粒子の観察される強度と質量との間の関係を規定する)の実施例である。ブロック504bに説明されるように、質量流束924は、濃度922×滞留時間928×流率930×輸送効率932によって計算される。質量流束較正値は、次いで、強度926対質量流束924の線形適合によって計算され、傾き934および切片946を求める。
表950は、強度データ952と粒子サイズ956との間の質量およびサイズ計算を示す。ブロック504cに説明されるように、粒子質量954は、[強度952/質量流束較正値傾き934]×[1/質量分率942]×[1/イオン化効率944]によって計算される。ブロック510に説明されるように、粒子サイズ956は、[[6×粒子質量944/π]×[1/密度946]]^[1/3]によって、密度946および粒子形状(球状)から計算される。
プロット970は、頻度データ対粒子サイズのサイズヒストグラムを示し、特定のサイズの粒子が分析において生じた頻度を示す。プロット980は、頻度データ対強度の強度ヒストグラムを示し、特定の強度が分析において生じた頻度を示す。プロット990は、質量流束較正値998を求めるために、強度996対質量流束994の線形適合によって計算される質量流束較正値のプロットである。
図10は、例証的実施形態による、既知の溶解された濃度を有するSP−ICP−MS行程サンプルに対して算出されたサイズヒストグラムを示し、図1の方法に従った溶解された検体からの干渉を伴わない、正しい懸濁されたナノ粒子サイズの検出を実証する。
プロット1000は、DIW1020、2ppb1022、および10ppb1024溶解検体濃度に含有される粒子の検出されたサイズを示す。60nm1026におけるピークは、本明細書に説明される方法に従って構成されるサイズヒストグラムによって明確に示され、これは、サンプルの実際の測定されるサイズ1028に対応する。
図11A、11B、および11Cは、例証的実施形態による、SP−ICP−MS実験データからの既知のサンプルに対する平均粒子サイズおよび標準偏差の算出を示し、平均粒子サイズを判定し、溶解された検体からの固体粒子形態における検体を区別するための図1の方法の正確度および精度を実証する。
プロット1110および1130は、比較的に高い(13ppb)および低い(0.44)溶解検体濃度を伴う検出されたサンプルを示す。両実施例では、比較的に低い標準偏差1112および1132は、収集されたデータ全体を通して高精度を示す。表1150および1170は、サンプル読取値と溶解された標準溶液との間のさらなる一貫性を示す。
図12は、例証的実施形態による、ICP−MSシステムの構成要素の概略図である。
ICP−MSシステム1200は、微量金属分析をサンプルで行うための機器である。サンプル導入システム1202は、サンプルをエアロゾル液滴としてアルゴンプラズマの中に導入する、噴霧器およびスプレーチャンバから成る。RFコイル1206を使用して、ICPトーチ1204が、エアロゾルを乾燥させ、分子を解離させ、次いで、電子をその成分から除去し、それによって、単一荷電イオンを形成する、イオン源としての役割を果たす、アルゴンプラズマを発生させる。インターフェース1208は、大気圧ICPイオン源を高真空質量分析計1216に連結する。質量分析計1216は、質量フィルタとして作用し、その質量/電荷比(m/z)によってイオンを分類する。真空システム1210は、中性種および光子がイオンビームから廃棄されることを保証しながら、所望のイオンを四重極の中に誘導する、イオン光学1214のための真空を生成する。衝突/反応セル1212は、質量分析計に先行し、達成可能検出限界を低下させ得る干渉を除去するために使用される。検出器1218は、四重極から退出する個々のイオンをカウントする。プロセッサ1220は、機器制御の側面および最終濃度結果を得る際に使用するためのデータ取扱を制御するために使用される。
図13は、本明細書に説明されるような、サンプルの粒子に対応する質量分析データの分析のための方法およびシステムで使用するための例証的ネットワーク環境1300を示す。簡潔な概観では、ここで図13を参照すると、例示的クラウドコンピューティング環境1300のブロック図が示され、説明されている。クラウドコンピューティング環境1300は、1つまたはそれを上回るリソースプロバイダ1302a、1302b、1302c(集合的に1302)を含んでもよい。各リソースプロバイダ1302は、コンピューティングリソースを含んでもよい。いくつかの実装では、コンピューティングリソースは、データを処理するために使用される任意のハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでもよい。例えば、コンピューティングリソースは、アルゴリズム、コンピュータプログラム、および/またはコンピュータアプリケーションを実行することが可能なハードウェアならびに/もしくはソフトウェアを含んでもよい。いくつかの実装では、例示的なコンピューティングリソースは、記憶および検索能力を伴うアプリケーションサーバならびに/またはデータベースを含んでもよい。各リソースプロバイダ1302は、クラウドコンピューティング環境1300内の任意の他のリソースプロバイダ1302に接続されてもよい。いくつかの実装では、リソースプロバイダ1302は、コンピュータネットワーク1308を経由して接続されてもよい。各リソースプロバイダ3402は、コンピュータネットワーク1308を経由して1つまたはそれを上回るコンピュータデバイス1304a、1304b、1304c(集合的に1304)に接続されてもよい。
クラウドコンピューティング環境1300は、リソースマネージャ1306を含んでもよい。リソースマネージャ1306は、コンピュータネットワーク1308を経由してリソースプロバイダ1302およびコンピュータデバイス1304に接続されてもよい。いくつかの実装では、リソースマネージャ1306は、1つまたはそれを上回るリソースプロバイダ1302による、1つまたはそれを上回るコンピュータデバイス1304へのコンピューティングリソースの提供を促進してもよい。リソースマネージャ1306は、特定のコンピュータデバイス1304からコンピューティングリソースの要求を受信してもよい。リソースマネージャ1306は、コンピュータデバイス1304によって要求されるコンピューティングリソースを提供することが可能な1つまたはそれを上回るリソースプロバイダ1302を識別してもよい。リソースマネージャ1306は、コンピューティングリソースを提供するリソースプロバイダ1302を選択してもよい。リソースマネージャ1306は、リソースプロバイダ1302と特定のコンピュータデバイス1304との間の接続を促進してもよい。いくつかの実装では、リソースマネージャ1306は、特定のリソースプロバイダ1302と特定のコンピュータデバイス1304との間の接続を確立してもよい。いくつかの実装では、リソースマネージャ1306は、要求されたコンピューティングリソースを伴う特定のリソースプロバイダ1302に特定のコンピュータデバイス1304をリダイレクトしてもよい。
図14は、本開示で説明される方法およびシステムで使用されることができる、コンピュータデバイス1400およびモバイルコンピュータデバイス1450の実施例を示す。コンピュータデバイス1400は、ラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、携帯情報端末、サーバ、ブレードサーバ、メインフレーム、および他の適切なコンピュータ等の種々の形態のデジタルコンピュータを表すことを目的としている。モバイルコンピュータデバイス1450は、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、および他の類似コンピュータデバイス等の種々の形態のモバイルデバイスを表すことを目的としている。ここで示される構成要素、それらの接続および関係、ならびにそれらの機能は、実施例であるように意図されているにすぎず、限定的となるように意図されていない。
コンピュータデバイス1400は、プロセッサ1402と、メモリ1404と、記憶デバイス1406と、メモリ1404および複数の高速拡張ポート1410に接続する高速インターフェース1408と、低速拡張ポート1414および記憶デバイス1406に接続する低速インターフェース1412とを含む。プロセッサ1402、メモリ1404、記憶デバイス1406、高速インターフェース1408、高速拡張ポート1410、および低速インターフェース1412のそれぞれは、種々のバスを使用して相互接続されてもよく、共通マザーボード上に、または適宜他の様式で搭載されてもよい。プロセッサ1402は、高速インターフェース1408に連結されたディスプレイ1416等の外部入出力デバイス上のGUIのためにグラフィカル情報を表示するように、メモリ1404の中に、または記憶デバイス1406上に記憶された命令を含む、コンピュータデバイス1400内で実行するための命令を処理することができる。他の実装では、複数のメモリおよびタイプのメモリとともに、複数のプロセッサおよび/または複数のバスが適宜使用されてもよい。また、複数のコンピュータデバイスが接続されてもよく、各デバイスは、(例えば、サーババンク、ブレードサーバ群、またはマルチプロセッサシステムとして)必要な動作の部分を提供する。
メモリ1404は、コンピュータデバイス1400内に情報を記憶する。いくつかの実装では、メモリ1404は、1つまたは複数の揮発性メモリユニットである。いくつかの実装では、メモリ1404は、1つまたは複数の不揮発性メモリユニットである。メモリ1404はまた、磁気または光ディスク等の別の形態のコンピュータ可読媒体であってもよい。
記憶デバイス1406は、コンピュータデバイス1400用の大容量記憶装置を提供することが可能である。いくつかの実装では、記憶デバイス1406は、フロッピー(登録商標)ディスクデバイス、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、またはテープデバイス、フラッシュメモリまたは他の類似ソリッドステートメモリデバイス、または記憶領域ネットワークもしくは他の構成にデバイスを含むデバイスのアレイ等のコンピュータ可読媒体であってもよいか、またはそれを含有してもよい。命令を情報キャリアに記憶することができる。命令は、1つまたはそれを上回る処理デバイス(例えば、プロセッサ1402)によって実行されたとき、上記で説明されるもの等の1つまたはそれを上回る方法を行ってもよい。命令はまた、コンピュータまたは機械可読媒体(例えば、メモリ1404、記憶デバイス1406、またはプロセッサ1402上のメモリ)等の1つまたはそれを上回る記憶デバイスによって記憶することもできる。
高速インターフェース1408が、コンピュータデバイス1400の帯域幅集中動作を管理する一方で、低速インターフェース1412は、より低い帯域幅の集中動作を管理する。そのような機能の割付は、実施例にすぎない。いくつかの実装では、高速インターフェース1408は、メモリ1404、(例えば、グラフィックスプロセッサまたはアクセラレータを通して)ディスプレイ1416、および種々の拡張カード(図示せず)を受け入れ得る高速拡張ポート1410に連結される。本実装では、低速インターフェース1412は、記憶デバイス1406および低速拡張ポート1414に連結される。種々の通信ポート(例えば、USB、Bluetooth(登録商標)、Ethernet(登録商標)、無線Ethernet(登録商標))を含み得る、低速拡張ポート1414は、キーボード、ポインティングデバイス、スキャナ、または、例えば、ネットワークアダプタを通したスイッチもしくはルータ等のネットワーキングデバイス等の1つまたはそれを上回る入出力デバイスに連結されてもよい。
コンピュータデバイス1400は、図に示されるように、いくつかの異なる形態で実装されてもよい。例えば、標準サーバ1420として、またはそのようなサーバ群の中で複数回実装されてもよい。加えて、それは、ラップトップコンピュータ1422等のパーソナルコンピュータで実装されてもよい。それはまた、ラックサーバシステム1424の一部として実装されてもよい。代替として、コンピュータデバイス1400からの構成要素は、モバイルコンピュータデバイス1450等のモバイルデバイス(図示せず)の中の他の構成要素と組み合わせられてもよい。そのようなデバイスのそれぞれは、コンピュータデバイス1400およびモバイルコンピュータデバイス1450のうちの1つまたはそれを上回るものを含有してもよく、システム全体が、相互に通信する複数のコンピュータデバイスで構成されてもよい。
モバイルコンピュータデバイス1450は、いくつかある構成要素の中でもとりわけ、プロセッサ1452と、メモリ1464と、ディスプレイ1454等の入出力デバイスと、通信インターフェース1466と、送受信機1468とを含む。モバイルコンピュータデバイス1450はまた、付加的な記憶装置を提供するように、マイクロドライブまたは他のデバイス等の記憶デバイスを提供されてもよい。プロセッサ1452、メモリ1464、ディスプレイ1454、通信インターフェース1466、および送受信機1468のそれぞれは、種々のバスを使用して相互接続され、構成要素のうちのいくつかは、共通マザーボード上に、または適宜他の様式で搭載されてもよい。
プロセッサ1452は、メモリ1464に記憶された命令を含む、命令をモバイルコンピュータデバイス1450内で実行することができる。プロセッサ1452は、別個かつ複数のアナログおよびデジタルプロセッサを含む、チップのチップセットとして実装されてもよい。プロセッサ1452は、例えば、ユーザインターフェースの制御、モバイルコンピュータデバイス1450によって実行されるアプリケーション、およびモバイルコンピュータデバイス1450による無線通信等のモバイルコンピュータデバイス1450の他の構成要素の協調を提供してもよい。
プロセッサ1452は、制御インターフェース1458およびディスプレイ1454に連結されたディスプレイインターフェース1456を通して、ユーザと通信してもよい。ディスプレイ1454は、例えば、TFT(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)ディスプレイ、またはOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイ、もしくは他の適切なディスプレイ技術であってもよい。ディスプレイインターフェース1456は、グラフィカルおよび他の情報をユーザに提示するようにディスプレイ1454を駆動するための適切な回路を備えてもよい。制御インターフェース1458は、ユーザからコマンドを受信し、それらをプロセッサ1452に提出するために変換してもよい。加えて、外部インターフェース1462が、他のデバイスとのモバイルコンピュータデバイス1450の近距離通信を可能にするよう、プロセッサ1452との通信を提供してもよい。外部インターフェース1462は、例えば、いくつかの実装では有線通信、または他の実装では無線通信を提供してもよく、複数のインターフェースも使用されてもよい。
メモリ1464は、モバイルコンピュータデバイス1450内に情報を記憶する。メモリ1464は、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体、1つまたは複数の揮発性メモリユニット、もしくは1つまたは複数の不揮発性メモリユニットのうちの1つまたはそれを上回るものとして実装することができる。拡張メモリ1474もまた、提供され、例えば、SIMM(シングルインラインメモリモジュール)カードインターフェースを含み得る、拡張インターフェース1472を通してモバイルコンピュータデバイス1450に接続されてもよい。拡張メモリ1474は、モバイルコンピュータデバイス1450用の余分な記憶空間を提供してもよく、またはモバイルコンピュータデバイス1450用のアプリケーションもしくは他の情報も記憶してもよい。具体的には、拡張メモリ1474は、上記で説明されるプロセスを実行または補完する命令を含んでもよく、かつ安全な情報も含んでもよい。したがって、例えば、拡張メモリ1474は、モバイルコンピュータデバイス1450用のセキュリティモジュールとして提供されてもよく、かつモバイルコンピュータデバイス1450の安全な使用を可能にする命令でプログラムされてもよい。加えて、ハッキング不可能な様式でSIMMカード上に識別情報を置くこと等、付加的な情報とともに、安全なアプリケーションがSIMMカードを介して提供されてもよい。
メモリは、例えば、以下で議論されるようなフラッシュメモリおよび/またはNVRAMメモリ(不揮発性ランダムアクセスメモリ)を含んでもよい。いくつかの実装では、命令は、情報キャリアに記憶され、1つまたはそれを上回る処理デバイス(例えば、プロセッサ1452)によって実行されたとき、上記で説明されるもの等の1つまたはそれを上回る方法を行う。命令はまた、1つまたはそれを上回るコンピュータもしくは機械可読媒体(例えば、メモリ1464、拡張メモリ1474、またはプロセッサ1452上のメモリ)等の1つまたはそれを上回る記憶デバイスによって記憶されてもよい。いくつかの実装では、命令は、例えば、送受信機1468または外部インターフェース1462を経由して、伝搬信号の中で受信することができる。
モバイルコンピュータデバイス1450は、必要な場合にデジタル信号処理回路を含み得る、通信インターフェース1466を通して無線で通信してもよい。通信インターフェース1466は、とりわけ、GSM(登録商標)音声電話(グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション)、SMS(ショートメッセージサービス)、EMS(拡張メッセージングサービス)、またはMMSメッセージング(マルチメディアメッセージングサービス)、CDMA(符号分割多重アクセス)、TDMA(時分割多重アクセス)、PDC(パーソナルデジタルセルラー)、WCDMA(登録商標)(広帯域符号分割多重アクセス)、CDMA2000、またはGPRS(汎用パケット無線サービス)等の種々のモードまたはプロトコルの下で通信を提供してもよい。そのような通信は、例えば、高周波を使用して、送受信機1468を通して起こってもよい。加えて、短距離通信が、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(TM)、または他の送受信機(図示せず)等を使用して起こってもよい。加えて、GPS(全地球測位システム)受信機モジュール1470が、モバイルコンピュータデバイス1450上で作動するアプリケーションによって適宜使用され得る、付加的なナビゲーションおよび場所関連無線データをモバイルコンピュータデバイス1450に提供してもよい。
モバイルコンピュータデバイス1450はまた、ユーザから口頭の情報を受信し、それを使用可能なデジタル情報に変換し得る、音声コーデック1460を使用して、聞こえるように通信してもよい。音声コーデック1460は、同様に、例えば、モバイルコンピュータデバイス1450のハンドセットの中で、スピーカ等を通してユーザのための可聴音を生成してもよい。そのような音は、音声電話からの音を含んでもよく、録音された音(例えば、音声メッセージ、音楽ファイル等)を含んでもよく、また、モバイルコンピュータデバイス1450上で動作するアプリケーションによって生成される音を含んでもよい。
モバイルコンピュータデバイス1450は、図に示されるように、いくつかの異なる形態で実装されてもよい。例えば、それは、携帯電話1480として実装されてもよい。それはまた、スマートフォン1482、携帯情報端末、または他の類似モバイルデバイスの一部として実装されてもよい。
本明細書で説明されるシステムおよび技法の種々の実装は、デジタル電子回路、集積回路、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組み合わせで実現することができる。これらの種々の実装は、専用または汎用であり、記憶システム、少なくとも1つの入力デバイス、および少なくとも1つの出力デバイスからデータおよび命令を受信し、かつそこへデータおよび命令を伝送するように連結され得る、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含む、プログラマブルシステム上で実行可能および/または解釈可能である1つまたはそれを上回るコンピュータプログラムでの実装を含むことができる。
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、またはコードとしても知られている)は、プログラマブルプロセッサ用の機械命令を含み、高次手続きおよび/またはオブジェクト指向プログラミング言語で、および/またはアセンブリ/機械言語で実装することができる。本明細書で使用されるように、機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体という用語は、機械可読信号として機械命令を受信する機械可読媒体を含む、機械命令および/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される、任意のコンピュータプログラム製品、装置、および/またはデバイス(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブル論理デバイス(PLD))を指す。機械可読信号という用語は、機械命令および/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される、任意の信号を指す。
ユーザとの相互作用を提供するために、本明細書で説明されるシステムおよび技法は、ユーザに情報を表示するための表示デバイス(例えば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、それによってユーザが入力をコンピュータに提供することができるキーボードおよびポインティングデバイス(例えば、マウスまたはトラックボール)とを有する、コンピュータ上で実装することができる。他の種類のデバイスも、ユーザとの相互作用を提供するために使用することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック)であり得、ユーザからの入力は、音響、発話、または触覚入力を含む、任意の形態で受信することができる。
本明細書で説明されるシステムおよび技法は、(例えば、データサーバとしての)バックエンド構成要素を含む、またはミドルウェア構成要素(例えば、アプリケーションサーバ)を含む、またはフロントエンド構成要素(例えば、グラフィカルユーザインターフェースを有するクライアントコンピュータ、またはそれを通してユーザが本明細書で説明されるシステムおよび技法の実施形態と相互作用することができるウェブブラウザ)を含む、もしくはそのようなバックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンド構成要素の任意の組み合わせを含む、コンピュータシステムで実装することができる。本システムの構成要素は、任意の形態または媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によって相互接続することができる。通信ネットワークの実施例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、およびインターネットを含む。
コンピュータシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは、概して、相互から遠隔にあり、典型的には、通信ネットワークを通して相互作用する。クライアントおよびサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で作動し、相互にクライアント・サーバ関係を有する、コンピュータプログラムによって生じる。
本発明は、具体的な好ましい実施形態を参照して、具体的に示され、説明されているが、添付の請求項によって定義されるような本発明の精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細の種々の変更がその中で行われ得ることが、当業者によって理解されるべきである。

Claims (44)

  1. サンプルの粒子に対応する質量分析データの自動化された分析のための方法であって、
    (a)コンピューティングデバイスのプロセッサによって、十分に高速のレートで誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)によって取得されたパルスカウント値のシーケンスにアクセスし、前記サンプル中の検体を含む個々の粒子に対応する少なくとも1つの所与のピークに対して、それぞれが閾値背景強度値を上回る複数のパルスカウント値を生成することと、
    (b)前記プロセッサによって、前記パルスカウント値の第1のアレイから、ピーク信号に対応するパルスカウント値を識別するための閾値を判定し、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、前記閾値を調節することであって、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外し、最終背景閾値が、容認可能公差内の前記閾値の収束に応じて、判定される、ことと、
    (c)前記プロセッサによって、前記パルスカウント値の第1のアレイから、平滑化されたデータアレイを構築し、後続値および先行値の両方より大きくかつ前記最終背景閾値より大きい前記平滑化されたデータアレイの値をピークとして識別することと、
    (d)前記プロセッサによって、前記サンプルに対して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別し、前記プロセッサによって、前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを構成することと、
    (e)前記プロセッサによって、前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを使用して、(i)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(iii)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(iv)前記サンプルに対する粒子濃度、(v)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(vi)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(vii)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(viii)モード粒子サイズ、および(ix)粒子サイズ分布の幅の測定値といった(i)〜(ix)のうちの1つまたは複数を算出することと、
    (f)前記プロセッサによって、ディスプレイ上への提示のために、(i)前記サンプルに対して識別されたピーク、(ii)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(iii)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(iv)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(v)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(vi)前記サンプルに対する粒子濃度、(vii)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(viii)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(ix)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(x)前記モード粒子サイズ、および(xi)前記粒子サイズ分布の幅の測定値といった(i)〜(xi)のうちの1つまたは複数のグラフィカルおよび/または英数字表現をレンダリングすることと
    を含む、方法。
  2. 前記サンプル中の粒子は、ナノ粒子である、請求項に記載の方法。
  3. 前記サンプル中の粒子は、ミクロ粒子またはセルである、請求項に記載の方法。
  4. 前記パルスカウント値のシーケンスは、前記サンプル中のピークあたり、平均して2以上のパルスカウント値を含有する、請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  5. ステップ(b)における少なくとも1回の反復に対する閾値は、前記アレイ内の残りの値の平均に標準偏差の倍数を加えたものとして算出される、請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  6. 前記平滑化されたデータアレイは、x−点平均化データアレイであり、ステップ(c)はさらに、前記識別されたピークの位置をピーク位置アレイ内に記憶することと、1つまたは複数の付加的x−値を用いて、ステップ(c)を繰り返すことと、容認可能x−値に収束させることとを含む、請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  7. 前記平滑化されたデータアレイは、x−点平均化データアレイであり、ステップ(c)は、
    前記x−点平均化データアレイを構築し、平滑化されたデータを生成することを含み、xは、所定の整数であり、ステップ(c)はさらに、
    前記x−点平均化データアレイを使用して、前記パルスカウント値の第1のアレイ内識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数を識別することと、
    次いで、前記パルスカウント値の第1のアレイから、x’−点平均化データアレイを構築し、後続平均化値および先行平均化値の両方より大きくかつ前記最終背景閾値より大きい前記x’−点平均化データアレイの値をピークとして識別することであって、x’は、前記x−点平均化データアレイを使用して識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数から判定される、ことと、
    次いで、ステップ(d)に進み、前記x’−点平均化データアレイを使用して識別されたピークのそれぞれに対応する前記ピーク面積強度を識別することと
    を含む、請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  8. ステップ(e)は、前記プロセッサによって、前記サンプルに対する輸送効率値、前記検体に対する溶解溶液較正値、ならびに前記ICP−MS内の前記サンプルに対する滞留時間および流率を使用して、前記サンプルに対する質量流束較正値を構成することを含む、請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  9. ステップ(e)はさらに、(i)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する質量流束較正値、(iii)前記検体である前記粒子の質量分率、(iv)イオン化効率、(v)前記粒子の判定されたまたは既知の形状、および(vi)前記粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラムを算出することを含む、請求項に記載の方法。
  10. ステップ(e)は、前記プロセッサによって、(i)既知のサイズおよび前記サンプルの粒子と同一組成を有する標準粒子のICP−MS行程から生成された強度ヒストグラムから判定される最も一般的な強度、(ii)前記標準粒子の判定されたまたは既知の形状、および(iii)前記標準粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、前記サンプルに対する強度対質量較正値を判定することを含む、請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  11. ステップ(e)はさらに、(i)前記サンプルに対する強度対質量較正値、(ii)前記検体である前記粒子の質量分率、および(iii)イオン化効率を使用して、前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラムを算出することを含む、請求項10に記載の方法。
  12. パルスカウント毎の滞留時間は、10ミリ秒以下、1ミリ秒以下、500マイクロ秒以下、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、50マイクロ秒以下、または10マイクロ秒以下である、請求項1〜11のいずれか1つに記載の方法。
  13. パルスカウント毎の滞留時間は、10マイクロ秒〜500マイクロ秒または10マイクロ秒〜200マイクロ秒の値である、請求項1〜12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 前記サンプルに対する沈降時間は、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、または50マイクロ秒以下、10マイクロ秒以下、5マイクロ秒以下、3マイクロ秒以下、2マイクロ秒以下、1マイクロ秒以下、0.5マイクロ秒以下、0.1マイクロ秒以下、またはゼロである、請求項1〜13のいずれか1つに記載の方法。
  15. 前記サンプルの粒子は、少なくとも1つの金属元素(検体)を含む、請求項1〜14のいずれか1つに記載の方法。
  16. 前記サンプルの粒子は、Li、Be、B、Na、Mg、Al、Si、P、S、Cl、Ar、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Se、Br、Kr、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Xe、Cs、Ba、La、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Th、Pa、およびUから成る群から選択される、少なくとも1つの要素(検体)を含む、請求項1〜15のいずれか1つに記載の方法。
  17. 前記サンプルの粒子は全て、実質的に同一組成を有する、請求項1〜16のいずれか1つに記載の方法。
  18. 前記ICP−MSを使用して、前記パルスカウント値のシーケンスを取得するステップをさらに含む、請求項1〜17のいずれか1つに記載の方法。
  19. ステップ(f)においてレンダリングされた(i)〜(xi)のうちの1つまたは複数のグラフィカルおよび/または英数字表現を表示するステップをさらに含む、請求項1〜18のいずれか1つに記載の方法。
  20. 前記ICP−MSによって取得されたパルスカウント値は、前記パルスカウント値の第1のアレイに入力され(またはそれと見なされ)てステップ(b)に進む前に、前記プロセッサによってフィルタ処理および/または正規化される、請求項1〜19のいずれか1つに記載の方法。
  21. サンプルの粒子に対応する質量分析データの自動化された分析のためのシステムであって、
    プロセッサと、
    メモリと
    を備え、前記メモリは、命令を備え、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
    (a)十分に高速のレートで誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)によって取得されたパルスカウント値のシーケンスにアクセスし、前記サンプル中の検体を含む個々の粒子に対応する少なくとも1つの所与のピークに対して、それぞれが閾値背景強度値を上回る複数のパルスカウント値を生成することと、
    (b)前記パルスカウント値の第1のアレイから、ピーク信号に対応するパルスカウント値を識別するための閾値を判定し、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、前記閾値を調節することであって、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外し、最終背景閾値が、容認可能公差内の前記閾値の収束に応じて、判定される、ことと、
    (c)前記パルスカウント値の第1のアレイから、平滑化されたデータアレイを構築し、後続値および先行値の両方より大きくかつ前記最終背景閾値より大きい前記平滑化されたデータアレイの値をピークとして識別することと、
    (d)前記サンプルに対して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別し、前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを構成することと、
    (e)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを使用して、(i)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(iii)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(iv)前記サンプルに対する粒子濃度、(v)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(vi)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(vii)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(viii)モード粒子サイズ、および(ix)粒子サイズ分布の幅の測定値といった(i)〜(ix)のうちの1つまたは複数を算出することと、
    (f)ディスプレイ上への提示のために、(i)前記サンプルに対して識別されたピーク、(ii)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(iii)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(iv)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(v)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(vi)前記サンプルに対する粒子濃度、(vii)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(viii)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(ix)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(x)前記モード粒子サイズ、および(xi)前記粒子サイズ分布の幅の測定値といった(i)〜(xi)のうちの1つまたは複数のグラフィカルおよび/または英数字表現をレンダリングすることと
    を行わせる、システム。
  22. 前記サンプルに対する前記パルスカウント値のシーケンスを取得するために前記ICP−MSをさらに備える、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記ICP−MSは、サンプル導入システムと、大気圧イオン源としての役割を果たす、アルゴンプラズマを発生させるためのICPトーチおよびRFコイルと、前記大気圧ICPイオン源を高真空質量分析計に連結するインターフェースと、イオン光学、四重極、および検出器のための高真空を提供する、真空システムと、前記質量分析計に先行し、達成可能検出限界を低下させ得る干渉を除去するように構成される、衝突/反応セルと、中性種および光子が前記イオンビームから廃棄されることを保証しながら、所望のイオンを前記四重極の中に誘導する、前記イオン光学と、イオンをその質量/電荷比(m/z)によって分類するための質量フィルタとして作用する、質量分析計と、前記四重極から退出する個々のイオンをカウントする、検出器と、機器制御の側面ならびに最終濃度結果を得る際に使用するためのデータ取得および処理を制御する、データ取扱およびシステムコントローラであって、前記プロセッサは、前記データ取扱およびシステムコントローラの一部である、データ取扱およびシステムコントローラとを備える、請求項22に記載のシステム。
  24. 前記メモリは、命令を備え、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、請求項1〜20のいずれか1つに記載の方法を行わせる、請求項21〜23のいずれか1つに記載のシステム。
  25. 命令が記憶され非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
    (a)十分に高速のレートで誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)によって取得されたパルスカウント値のシーケンスにアクセスしサンプル中の検体を含む個々の粒子に対応する少なくとも1つの所与のピークに対して、それぞれが閾値背景強度値を上回る複数のパルスカウント値を生成することと、
    (b)前記パルスカウント値の第1のアレイから、ピーク信号に対応するパルスカウント値を識別するための閾値を判定し、一連の反復のそれぞれに続く残りのパルスカウント値に基づいて、前記閾値を調節することであって、所与の後続反復はさらに、先行反復におけるピークに対応すると識別されたパルスカウント値を除外し、最終背景閾値が、容認可能公差内の前記閾値の収束に応じて、判定される、ことと、
    (c)前記パルスカウント値の第1のアレイから、平滑化されたデータアレイを構築し、後続値および先行値の両方より大きくかつ前記最終背景閾値より大きい前記平滑化されたデータアレイの値をピークとして識別することと、
    (d)前記サンプルに対して識別されたピークのそれぞれに対応するピーク面積強度を識別し、前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを構成することと、
    (e)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラムを使用して、(i)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(iii)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(iv)前記サンプルに対する粒子濃度、(v)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(vi)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(vii)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(viii)モード粒子サイズ、および(ix)粒子サイズ分布の幅の測定値といった(i)〜(ix)のうちの1つまたは複数を算出することと、
    (f)ディスプレイ上への提示のために、(i)前記サンプルに対して識別されたピーク、(ii)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(iii)前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラム、(iv)前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラム、(v)前記サンプルに対して検出されたピークの数、(vi)前記サンプルに対する粒子濃度、(vii)前記サンプルに対する平均粒子サイズ、(viii)前記サンプルに対する中央粒子サイズ、(ix)前記サンプルに対する溶解された検体濃度、(x)前記モード粒子サイズ、および(xi)前記粒子サイズ分布の幅の測定値といった(i)〜(xi)のうちの1つまたは複数のグラフィカルおよび/または英数字表現をレンダリングすることと
    を行わせる、非一過性コンピュータ可読媒体。
  26. 前記サンプル中の粒子は、ナノ粒子である、請求項25に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  27. 前記サンプル中の粒子は、ミクロ粒子またはセルである、請求項25に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  28. 前記パルスカウント値のシーケンスは、前記サンプル中のピークあたり、平均して2以上のパルスカウント値を含有する、請求項2527のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  29. ステップ(b)における少なくとも1回の反復に対する閾値は、前記アレイ内の残りの値の平均に標準偏差の倍数を加えたものとして算出される、請求項2528のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  30. 前記平滑化されたデータアレイは、x−点平均化データアレイであり、ステップ(c)において、前記命令は、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記識別されたピークの位置をピーク位置アレイ内に記憶することと、随意に、1つまたは複数の付加的x−値を用いてステップ(c)を繰り返すことと、随意に、容認可能x−値に収束させることとを行わせる、請求項2529のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  31. 前記平滑化されたデータアレイは、x−点平均化データアレイであり、ステップ(c)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
    前記x−点平均化データアレイを構築し、平滑化されたデータを生成することであって、xは、所定の整数である、ことと、
    前記x−点平均化データアレイを使用して、前記パルスカウント値の第1のアレイ内の識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数を識別することと、
    次いで、前記パルスカウント値の第1のアレイから、x’−点平均化データアレイを構築し、後続平均化値および先行平均化値の両方より大きくかつ前記最終背景閾値より大きい前記x’−点平均化データアレイの値をピークとして識別することであって、x’は、前記x−点平均化データアレイを使用して識別されたピークあたりのパルスカウント値の平均数から判定される、ことと、
    次いで、ステップ(d)に進み、前記x’−点平均化データアレイを使用して識別されたピークのそれぞれに対応する前記ピーク面積強度を識別することと
    を行わせる、請求項2530のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  32. ステップ(e)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記サンプルに対する輸送効率値、前記検体に対する溶解溶液較正値、ならびに前記ICP−MS内の前記サンプルに対する滞留時間および流率を使用して、前記サンプルに対する質量流束較正値を構成させる、請求項2531のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  33. ステップ(e)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、(i)前記サンプルに対するピーク面積強度のヒストグラム、(ii)前記サンプルに対する質量流束較正値、(iii)前記検体である前記粒子の質量分率、(iv)イオン化効率、(v)前記粒子の判定されたまたは既知の形状、および(vi)前記粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、前記サンプルに対する粒子サイズヒストグラムを算出させる、請求項32に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  34. ステップ(e)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、(i)既知のサイズおよび前記サンプルの粒子と同一組成を有する標準粒子のICP−MS行程から生成された強度ヒストグラムから判定される最も一般的な強度、(ii)前記標準粒子の判定されたまたは既知の形状、および(iii)前記標準粒子の判定されたまたは既知の密度を使用して、前記サンプルに対する強度対質量較正値を判定させる、請求項2533のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  35. ステップ(e)において、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、(i)前記サンプルに対する強度対質量較正値、(ii)前記検体である前記粒子の質量分率、および(iii)イオン化効率を使用して、前記サンプルに対する粒子質量ヒストグラムを算出させる、請求項34に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  36. パルスカウント毎の滞留時間は、10ミリ秒以下、1ミリ秒以下、500マイクロ秒以下、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、50マイクロ秒以下、または10マイクロ秒以下である、請求項2535のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  37. パルスカウント毎の滞留時間は、10マイクロ秒〜500マイクロ秒または10マイクロ秒〜200マイクロ秒の値である、請求項2536のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  38. 前記サンプルに対する沈降時間は、200マイクロ秒以下、100マイクロ秒以下、または50マイクロ秒以下、10マイクロ秒以下、5マイクロ秒以下、3マイクロ秒以下、2マイクロ秒以下、1マイクロ秒以下、0.5マイクロ秒以下、0.1マイクロ秒以下、またはゼロである、請求項2537のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  39. 前記サンプルの粒子は、少なくとも1つの金属元素(検体)を含む、請求項2538のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  40. 前記サンプルの粒子は、Li、Be、B、Na、Mg、Al、Si、P、S、Cl、Ar、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Se、Br、Kr、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Xe、Cs、Ba、La、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Th、Pa、およびUから成る群から選択される、少なくとも1つの要素(検体)を含む、請求項2539のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  41. 前記サンプルの粒子は全て、実質的に同一組成を有する、請求項2540のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  42. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記ICP−MSを使用して、前記パルスカウント値のシーケンスを取得させる、請求項2541のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  43. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記ステップ(f)においてレンダリングされた(i)〜(xi)のうちの1つまたは複数のグラフィカルおよび/または英数字表現を表示させる、請求項2542のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
  44. 前記ICP−MSによって取得されたパルスカウント値は、前記パルスカウント値の第1のアレイに入力され(またはそれと見なされ)てステップ(b)に進む前に、前記プロセッサによってフィルタ処理および/または正規化される、請求項2543のいずれか1つに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
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