JP6396047B2 - 圧潰する縫合糸ループを有する外科的構造体及び組織を固定する方法 - Google Patents

圧潰する縫合糸ループを有する外科的構造体及び組織を固定する方法 Download PDF

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Description

(優先権)
本開示は、2013年3月15日に出願された「SUTURE ANCHOR SYSTEM WITH COLLAPSING SUTURE LOOP」と題される米国特許仮出願第61/791,079号に対して優先権を主張する。
(発明の分野)
本開示は、外科的構造体及び軟組織を骨に固定するための方法に関し、より詳細には、圧潰する縫合糸ループを有する外科的構造体に関する。
特に運動選手及び高齢者の間での、一般的損傷は、腱、靭帯、又は他の軟組織の骨からの完全な又は部分的脱離である。組織の剥離は、過剰な運動によって、又は他の様々な理由で転倒時に発生し得る。特に組織がそれに付属する骨から完全に剥離した場合には、外科的介入を必要とすることが多い。組織付着用に現在利用可能なデバイスとしては、ねじ、ステープル、縫合糸アンカー及びタックが挙げられる。加齢の進む患者のために現在利用可能なデバイスは、特に不十分な場合があり、これは、柔らかく脆弱な骨が、アンカーと骨との間、及びアンカーとアンカーが連結されたフィラメントとの間に、不適合な固着をもたらすからである。
1つ又は2つ以上の外科用フィラメントから作製された修復構造体は、典型的には、所望の位置内の組織を固定するために、軟組織修復手術において使用される。修復構造体は、典型的には、修復される組織の1つ又は2つ以上の部分を通して配設され、これは、組織に対する外傷を引き起こす可能性があり、且つ多くの場合、組織を近づかせる骨内に配設されるアンカーに連結される。デバイス及び技術が、修復構造体を組織に通すことに関連した外傷を最小限に抑える助けとなるように開発されているが、更なる改善の余地が依然として存在する。例えば、いくつかの修復構造体は、構造体のフィラメントの肢部の少なくとも一部の周囲に配設されるスリーブを含む。スリーブは、組織に対する外傷を最小限に抑えるのに役立つと同時に、構造体が組織を通して配設される間の、縫合糸の肢部の取扱いにも役立ち得る。しかしながら、スリーブもやはり、縫合糸の太さをはるかに超えた余分な寸法を追加するので、組織に対する更なる外傷の原因となり得る。スリーブはまた、構造体のコストを更に増大させる。
他の例では、修復で使用する縫合糸は、例えば、構造体の一部として縫合糸に形成される余分なループ、結び目、又は、他の形状を有するので、より太い輪郭を有する部分を有し得る。より太い輪郭は、当然のことながら、構造体のこれら部分が組織を通過する際に、組織に対する外傷の追加原因を提供し得る。その結果、処置は、多くの場合、より太い輪郭を有する構造体部分を通過させるのを回避するための余分な工程を含み得る。例えば、場合によっては、太い輪郭を有する端部を組織に通過させる必要がないように組織を通して構造体を引っ張るために、シャトル縫合糸が用いられる。しかしながら、シャトル縫合糸などの追加構成要素を使用するのは、面倒であり得る。更に、組織に対する外傷を広く回避するため、ある処置は、組織に構造体を1回だけ通過させることを含み得る。しかしながら、このアプローチは、組織を保持する構造体の設置面積が十分に大きくないという理由から、組織の取り付けがしっかりと固定されない可能性がある。
更に、軟組織の修復術を行う際に、修復構造体と共に使用される結び目の数を最小限に抑えたいという要望が存在する。例えば、摺動結び目などの様々な異なった結び目を使用して、骨に対して軟組織を引き寄せて、固定することを支援できる。手術部位で結び目を作ることは一般的であるが、場合によっては、結び目が滑りやすい傾向を有する可能性があり、それが原因で組織と骨の間の張力の損失が引き起こされる場合がある。この欠点は「ループセキュリティ」の損失と呼ばれる場合がある。この「ループセキュリティ」の問題に加えて、従来の結び目は、とりわけ緊密な結合においては、妨害性又は侵襲性でありうる全体サイズを典型的に有し、結び目との磨耗によって軟骨若しくは他の組織を傷つける場合がある。
したがって、修復構造体の使用に関連した外傷の量を低減させる修復構造体及び方法を提供すると同時に、そのような構造体及び方法が提供し得る保持力を維持又は改善することが望ましい。また、実施される修復の完全性を損なうことなく実施される工程数を低減する、外科的修復法を提供することも望ましい。更に、特に関節鏡下修復術中に、外科医によって作られる結び目の数及び寸法を最小限に抑えるか、又は排除する、軟組織修復で用いる構造体及び方法を提供することも望ましい。
概して、軟組織を骨に固定するための外科的構造体及び方法が提供される。1つの例示的実施形態では、外科的構造体は、縫合糸フィラメントから形成され、かつ、フィラメントの第1の終端部と、フィラメントの第2の終端部と、第1の終端部と第2の終端部との間に延びる長さの少なくとも一部に沿って配置されるフィラメントの中間部と、を含む。構造体は、中間部の一部分の体積内に配置された第1の終端部によって形成される同軸領域と、同軸領域の第1の側から延びる連続した閉ループと、を更に含み得る。ループは、同軸領域の第1の側に直接隣接する第1の端部と、縫合糸フィラメントの折り目によって形成される、第2の反対側の端部と、を有し得る。ループの第2の反対側の端部は、構造体の第1の終端部であり得、フィラメントの第2の末端部は、同軸領域の第2の側から延びることができ、かつ構造体の第2の終端部であり得る。
構造体のループの長さは、フィラメントの第1の終端部を同軸領域に対して移動させることによって調節されるように構成され得る。構造体自体は、様々な構成及び寸法を有し得る。非限定的な例として、いくつかの実施形態では、同軸領域の長さは、少なくとも約15.24cmであり得る。同様に、いくつかの実施形態では、ループの長さは、少なくとも約20.32cmであり得る。同軸領域のピック数は、2.54cm当たり約30ピックから2.54cm当たり約60ピックまでの範囲内であり得る。1つの例示的実施形態では、同軸領域のピック数は、2.54cm当たり約40ピックである。いくつかの実施形態では、構造体は、その遠位端にフィラメント係合機構を有するアンカーを含み得る。縫合糸フィラメントは、構造体の第1の終端部が、フィラメント係合機構の一方の側から延び、かつ構造体の第2の終端部が、フィラメント係合機構の反対の側から延びるようにフィラメント係合機構と係合することができる。
外科的修復法の1つの例示的実施形態は、アンカーを骨の中にかつ分離した軟組織に近接して挿入することを含む。アンカーは、関連付けされた外科用フィラメントを有することができ、フィラメントは、フィラメントから形成されたループを備えた第1の部分と、終端部を含む第2の部分と、フィラメントの一部分をそれ自体の体積の中に配置することによって、第1の部分と第2の部分との間に形成される同軸領域と、を含む。上記方法は、分離した軟組織の一部分にフィラメントの第2の部分の終端部を通すことと、アンカーが分離した軟組織に近接して骨の中に挿入された後、フィラメントの第1の部分のループにスネアを形成することと、スネアに第2の部分の終端部を通すことと、を含み得る。スネアは、軟組織を係合するために圧潰されることができ、かつ、組織を骨の近傍に移動させるために、遠位に前進させることができる。同軸領域は、フィラメントの一部を、該一部分が内部に配置されたフィラメントの体積から除去することによって、解体され得る。
本方法の一部として提供され得る別の工程は、ループにスネアを形成する前に、分離した軟組織の一部分にループを通すことを含む。更に、場合によっては、本方法は、フィラメントの組織に対する位置を固定するため、圧潰したスネアに近接した位置に、フィラメントを用いて少なくとも1つの止め結びを作ることを含み得る。
いくつかの実施形態では、アンカーは、関連付けされた第2の外科用フィラメントを有し得る。第2のフィラメントは、第2のフィラメントから形成されたループを備えた第1の部分と、終端部を有する第2の部分と、フィラメントの一部分をそれ自体の体積の中に配置することによって、第1の部分と第2の部分との間に形成される同軸領域と、を含み得る。いくつかの実施形態では、本方法は、分離した軟組織の一部分に第2のフィラメントの第2の部分の終端部を通すことと、分離した軟組織の一部分に第2のフィラメントのループを通すことと、を更に含み得る。ループを組織に通した後、このループにスネアが形成され得る。第2のフィラメントのスネアに第2のフィラメントの第2の部分の終端部を通すことができ、軟組織を係合するために、スネアを圧潰することができ、次いで組織を骨の近くに移動させるために、圧潰したスネアを遠位に前進させることができる。第2のフィラメントの一部分を、該部分が内部に配置されている第2のフィラメントの体積から除去することによって、第2のフィラメントの同軸領域を解体することができる。第1及び第2のフィラメントの同軸領域を解体することにより、それらに対応する圧潰したスネアから延びる第1の肢部及び第2の肢部を得ることができる。次に、両方のフィラメントの第1及び第2の肢部を、第2のアンカーに取り付けることができ、かつ第2のアンカーに対する位置を固定するため、肢部に張力を加えることができる。例えば、第1及び第2の肢部を、アンカーの外壁と骨との間に配置した状態で、第2のアンカーを骨に挿入することによって張力を加えることができる。いくつかの実施形態では、フィラメントの第1及び第2の肢部の、第2のアンカーに対する位置は、第1のフィラメント又は第2のフィラメントのいずれにも結び目を作らずに固定され得る。
第2の外科用フィラメントが提供される別の実施形態では、フィラメントは、スネアが形成された第1の部分と、終端部を有する第2の部分と、フィラメントの一部分をそれ自体の体積の中に配置することによって、第1の部分と第2の部分との間に形成される同軸領域と、を有し得る。第1の部分のスネアは、事前に存在していてもよく、あるいは、処置の間のある時点で構造体に形成されてもよい。上述のように第1のフィラメントを使用することに加えて、本方法は、分離した軟組織の一部分に第2のフィラメントの第2の部分の終端部を通すことと、アンカーの長さを通って延在する開口部に、第2のフィラメントの第1の部分を通すことと、を更に含み得る。第2のフィラメントのスネアに第2のフィラメントの終端部を通すことができ、軟組織を係合するためにスネアを圧潰することができ、かつ組織を骨の近くに移動させるために、圧潰したスネアを遠位に前進することができる。その結果、第2のフィラメントの圧潰したスネアと軟組織との間に第1のフィラメントを配置することができる。
外科的修復法の別の例示的実施形態は、分離した軟組織に近接して骨の中にアンカーを挿入することを含む。アンカーは、関連付けされた外科的構造体を有することができ、この構造体は、第1の終端部と第2の終端部とを有する。本方法は、分離した軟組織の一部分に第1の終端部を通すことと、分離した軟組織の一部分に第2の終端部を通すことと、その後、ひばり結びのシンチループ(Lark's Head cinch loop)が受容開口部を画定するように、外科的構造体の第2の終端部にひばり結びのシンチループを形成することと、を含み得る。受容開口部に構造体の第1の終端部を通すことができ、受容開口部を圧潰することができ、かつ組織を骨の近傍に移動させるために、圧潰したひばり結びのシンチループを遠位に前進させることができる。
外科的構造体は、第1の終端部と、第2の終端部と、それらの間に延びる中間部と、を有する外科用フィラメントから形成され、構造体の第1の終端部はフィラメントの第1の終端部であり、構造体の第2の終端部は、フィラメントの中間部の一部分の中に配置されたフィラメントの第2の終端部によって形成されたループを有する。本方法は、ひばり結びのシンチループの受容開口部を圧潰させた後、フィラメントの中間部からフィラメントの第2の終端部を除去することと、フィラメントの組織に対する位置を固定するため、圧潰したひばり結びのシンチループに近接した位置に、フィラメントで少なくとも1つの結び目を作ることと、を更に含み得る。
いくつかの実施形態では、アンカーは、関連付けされた第2の外科的構造体を有し得る。第2の構造体は、第1の終端部と、第2の終端部と、それらの間に延びる中間部と、を有する第2の外科用フィラメントから形成され得る。第2の構造体の第1の終端部は、第2のフィラメントの第1の終端部であり、第2の構造体の第2の終端部は、第2のフィラメントの中間部の一部分の中に配置された第2のフィラメントの第2の終端部によって形成されたループを有し得る。上述のように第1の構造体を使用することに加えて、本方法は、分離した軟組織の一部分に第2の構造体の終端部を通すことと、分離した軟組織の一部分に第2の構造体の第2の終端部を通すことと、を更に含み得る。分離した組織の一部分に第2の構造体の第1及び第2の終端部が通された後、第2の構造体の第2の終端部にひばり結びのシンチループを形成することができ、結び目は受容開口部を画定する。第2の構造体の受容開口部に第2の構造体の第1の終端部を通すことができ、開口部を圧潰することができ、次いで組織を骨の近傍に移動させるために、圧潰したひばり結びのシンチループを遠位に前進させることができる。ひばり結びのシンチループの受容開口部を圧潰させた後、本方法は、対応の圧潰したひばり結びのシンチループから延びる第1及び第2のフィラメントのそれぞれの第1及び第2の肢部を提供するために、第1のフィラメントの中間部から第1のフィラメントの第2の終端部を除去することと、第2のフィラメントの中間部から第2のフィラメントの第2の終端部を除去することと、を更に含み得る。次に、両方のフィラメントの第1及び第2の肢部は、第2のアンカーに取り付けられることができ、該肢部の第2のアンカーに対する位置を固定するため、肢部に張力を加えることができる。例えば、第1及び第2の肢部がアンカーの外壁と骨との間に配置された状態で、第2のアンカーを骨に挿入することによって張力を加えることができる。いくつかの実施形態では、フィラメントの第1及び第2の肢部の、第2のアンカーに対する位置は、第1のフィラメント又は第2のフィラメントのいずれにも結び目を作らずに固定され得る。
第2の外科的構造体が、アンカーに関連付けされた別の実施形態では、構造体は、第1の終端部と、第2の終端部と、を含み得、第2の終端部にはスネアが形成されている。第2の終端部のスネアは、事前に存在していてもよく、あるいは、処置の間のある時点で構造体に形成されてもよい。上述のように第1の構造体を使用することに加えて、本方法は、分離した軟組織の一部分に第2の構造体の第1の終端部を通すことと、アンカーの長さを通って延在する開口部に第2の構造体の第2の終端部を通すことと、を更に含み得る。第2の構造体のスネアに第2の構造体の第1の終端部を通すことができ、スネアを圧潰することができ、その後、組織を骨の近くに移動させるために、圧潰したスネアを遠位に前進させることができる。その結果、第1の構造体は、第2の構造体の圧潰したスネアと軟組織との間に配置され得る。
本発明は、以下の詳細な説明を付属の図面と併せ読むことでより完全な理解がなされるであろう。
縫合糸フィラメントから形成される外科的修復構造体の1つの例示的実施形態の概略図である。 図1Aの外科的修復構造体の同軸領域の詳細図である。 縫合糸アンカーに連結される図1Aの外科的修復構造体の概略図である。 外科的修復構造体の別の例示的実施形態の概略図であり、この構造体は2つの別個の縫合糸フィラメントから形成されており、各フィラメントは、図1Aの修復構造体のフィラメントの構造を有し、また、各フィラメントは縫合糸アンカーに連結される。 外科的修復構造体の更に別の例示的実施形態の概略図であり、この構造体は3つの別個の縫合糸フィラメントから形成されており、各フィラメントは、図1Aの修復構造体のフィラメントの構造を有し、また、各フィラメントは、図3Aの縫合糸アンカーに連結される。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 組織を骨に固定するために図2の外科的修復構造体を使用する1つの例示的実施形態の連続した、概略的な断面図である。 図4Nに例示された工程の代わりに行うことができる代替工程の概略断面図である。 図3Aの構造体の使用と併せて行われる、図5Aの代替工程の概略上面図である。 図4Hに示される工程で使用するひばり結びのシンチループを形成するための1つの例示的実施形態の連続した概略図である。 図4Hに示される工程で使用するひばり結びのシンチループを形成するための1つの例示的実施形態の連続した概略図である。 図4Hに示される工程で使用するひばり結びのシンチループを形成するための1つの例示的実施形態の連続した概略図である。 図1の外科的修復構造体を用いて組織を骨に固定するための1つの例示的実施形態の連続した概略的な断面図であり、図7Cは図7Bの構造体の代替構造を示している。 図1の外科的修復構造体を用いて組織を骨に固定するための1つの例示的実施形態の連続した概略的な断面図であり、図7Cは図7Bの構造体の代替構造を示している。 図1の外科的修復構造体を用いて組織を骨に固定するための1つの例示的実施形態の連続した概略的な断面図であり、図7Cは図7Bの構造体の代替構造を示している。 図1の外科的修復構造体を用いて組織を骨に固定するための1つの例示的実施形態の連続した概略的な断面図であり、図7Cは図7Bの構造体の代替構造を示している。 図1の外科的修復構造体を用いて組織を骨に固定するための1つの例示的実施形態の連続した概略的な断面図であり、図7Cは図7Bの構造体の代替構造を示している。 図1の外科的修復構造体を用いて組織を骨に固定するための1つの例示的実施形態の連続した概略的な断面図であり、図7Cは図7Bの構造体の代替構造を示している。 図1の外科的修復構造体を用いて組織を骨に固定するための別の例示的実施形態の概略上面図である。 図3Aの外科的修復構造体を用いて組織を骨に固定するための1つの例示的実施形態の概略上面図である。 図2の外科的修復構造体を用いるための1つの例示的実施形態の概略上面図である。 図2の外科的修復構造体を用いるための更に別の例示的実施形態の概略上面図である。 図2の外科的修復構造体を用いるための更に別の例示的実施形態の概略上面図である。 図3Bの外科的修復構造体を用いるための1つの例示的実施形態の概略上面図である。 図1Aの外科的修復構造体を、図2の外科的修復構造体と共に用いるための1つの例示的実施形態の概略上面図である。 図3Aの外科的修復構造体を用いるための別の例示的実施形態の概略側面図である。
本明細書で開示される装置並びに方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解が与えられるよう、特定の例示的実施形態について以下に説明する。これらの実施形態の1以上の例を添付図面に示す。当業者であれば、本明細書に詳細に述べられ、添付の図面に示される装置及び方法は非限定的な例示的実施形態であり、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ定義されることは認識されるところであろう。1つの例示的実施形態との関連において例示又は説明された特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。かかる修正及び変更は本発明の範囲内に含まれることが意図される。更に、線形又は円形寸法が、開示された構造体及び方法の説明において使用される範囲で、そのような寸法は、そのような構造体及び方法と共に使用され得る形状の種類を限定するようには意図されない。当業者であれば、任意の幾何学的形状についてこうした直線的及び円形の寸法に相当する寸法を容易に決定することが可能である点は認識されるところであろう。構造体の寸法及び形状、並びにその構成要素は、構造体が使用される対象の解剖学的形態、構造体が使用される構成要素の寸法及び形状、並びに構造体が使用される方法及び手技に少なくとも依存し得る。
本明細書で提供される図面は、必ずしも正確な縮尺通りではない。更に、構成要素が引っ張られるか、又は引かれる方向を説明するために矢印が使用される範囲で、これらの矢印は、例示的なものであり、それぞれの構成要素が引っ張られるか、又は引かれる方向を決して限定するものではない。当業者であれば、所望の張力又は移動をもたらすための他の方法及び方向を認識するであろう。同様に、いくつかの実施形態では、1つの要素の運動は別の要素に対して説明されるが、当業者であれば他の運動も可能である点は認識されるであろう。更に、「第1の」及び「第2の」といった用語は、例えば、第1の端部及び第2の端部等、構成要素の様々な態様について記述するために用いられ、一方の構成要素が他方の構成要素より前に位置することを示すものではない。この種の用語の使用は、2つの類似した構成要素又は特徴を区別するために用いられることができ、そうした第1の構成要素及び第2の構成要素は、しばしば交換可能に用いられることができる。更に、本開示の全体を通じて多くの用語が互換可能に用いられる場合があるが、当業者には理解されるところであろう。非限定的な実施例として、用語「縫合糸」及び「フィラメント」は、同義に使用され得る。
軟組織修復のための外科的修復構造体及び方法は、一般に提供されており、それらは一般に、外科手術中に結び目を作ることを様々な方法で最小限に抑える及び/又は排除するように構成されると同時に、構造体を用いる組織に該構造体がもたらす外傷量も最小限に抑えるように構成された、外科用フィラメントの使用を含む。本明細書に記載される構造体は、回旋腱板及び不安定性修復術、並びに他の種類の腱及び組織修復手術等のいくつかの異なる外科的手術で用いるための優れた強度を提供する。本明細書に記載される構造体の設計は、特に薄い輪郭を有し、それによって、構造体の両終端部が組織への外傷を最小限に抑えながら組織を通過し、結び目を作ることなく組織に結合されることを可能にする。薄型は、フィラメントの1つの肢部を別の肢部に挿入し、任意の種類のスリーブを排除することによってもたらされ、これは、多くの場合、組織を通るフィラメントの肢部の往復を支援するために使用される。組織への外傷を抑えながら組織に両終端部を通す能力は、上記した薄型の構成に由来し、また、開示される構造体が、一般に、単フィラメントである一方の終端部と、ループの対向部分がそれぞれ単フィラメントで形成されているループである第2の終端部と、を有するように構成されているからである。組織に単フィラメント、又はループの一部としての2本の単フィラメントを通すことにより、組織への外傷が最小となる。
図1Aの外科的修復構造体10の1つの例示的実施形態が示すように、構造体10は、一般に、細長い単フィラメント20から形成され得、この単フィラメント20は、構造体10の3つの異なる部分である、ループ12、同軸領域14、及び尾部16の形成するに用いられる。フィラメント20は2つの終端部20a、20bを含み、それらの間に中間部が延在している。第1の終端部20aは、構造体10の終端部10aでもあり得る。よって、図のように、第1の終端部20aは、尾部16の一部分である。図1Bに示されている第2の終端部20bは、構造体10の中間部に形成された同軸領域14の一部分であり得る。より詳細には、図のように、第2の終端部20bは、フィラメント20の中間部の外側表面の開口部22を通って、ループクロージャ24を形成した後、フィラメント20の体積の中に延びる。開口部22は、例えばフィラメント20を穿刺するなどしてフィラメント20に手動で形成され得、又は、編組構成の一部分として生じる開口部であり得る。
フィラメント20の体積の少なくとも一部分は、終端部20bを収容するために中空であり得る。場合によっては、フィラメント20の全体積が中空であり得る。これは、例えば、当業者に周知の技術を用いてフィラメント20の全長からコアを除去することによって達成され得る。他の実施形態では、コアの一部分だけ、例えば、終端部20bが配置される部分、が除去される。更に、他の実施形態では、第2の終端部20b及びコアの双方がフィラメント20の体積内に配置されるように、コアは除去されなくてもよい。あるいは、又はこれに加えて、フィラメント20が編組フィラメントである場合には、終端部20bを収容して同軸領域14を形成する体積となるように構成されているフィラメント20の部分は、少ないピック数を有し得る。ピック数を低減することにより、終端部20bを収容するための追加の可撓性、ひいては追加の体積を提供することができる。
ループクロージャ24は、自己保持型の接合部であり得る。その結果、尾部16を引っ張っても、終端部20bは、端部20がその中に配置されているフィラメント20の体積から抜け出さない。むしろ、尾部16を引っ張ることにより、フィラメント20の体積を終端部20bの周囲で実質的に圧潰させ、それによって、終端部20bとフィラメント20とを結び付けるのに十分な摩擦をそれらの間にもたらすことができる。しかしながら、十分な量の力を加えることによって、終端部20bを開口部22の位置でこの体積から手動で取り外すことができる。
例示された実施形態では、ループクロージャ24は、第2の終端部20bをフィラメント20の体積に挿入することによって形成されているが、当業者であれば、接合部が本開示の精神を逸脱することなく形成され得る他の方法を理解するであろう。非限定的な例として、終端部20bは、フィラメント20の片側から反対側まで通されて、フィラメント20に固着されることができ、又は、端部20bは、フィラメント20に巻き付けられて、当業者には既知の1つ又は2つ以上の特徴によって適所に保持されることができる。例えば、フィラメント20の他の部分に対する終端部20bの位置を維持するために、取り外し可能なピン又は可撓性部材が、終端部20bと、同軸領域14となるフィラメント20の部分とを横切って通されることができる。ピンが除去されると、同軸領域14となるフィラメント20の部分に対して終端部20bを移動させることができる。更なる開示は、その内容が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2013/0296931号に提供されているような、ピン又は可撓性部材に関する。
第2の終端部20bは、同軸領域の一部分となるだけでなく、ループ12の長さαを画定する助けとなる。ループ12は、調整可能な長さを有するように構成された連続した閉ループであり得る。より詳細には、第2の終端部20bは、ループ12の長さαを調節するために、ループ12がその中に配置されている体積に対して移動するように構成され得る。図1Aに示すように、ループ12は、一般に、同軸領域14の第2の側14bに直接隣接する第1の端部12aと、縫合糸フィラメント20の折り目20fによって形成される第2の端部12bとを有するものとして画定されており、この第2の端部12bは、構造体10の終端部10bも兼ねている。連続した閉ループ12は、ループ12がその中に配置されている体積に対して終端部20bを移動させることによって、ループ12の長さαを変更することができるように、調整可能であり得る。図のように、方向Aに力を加えることによって、ループ12の長さαを短くすることができ、第2の終端部20bを開口部22の外へ移動させることによって、ループ12の長さαを長くすることができる。本明細書に記述されるように、ループ12は、組織に対する外傷量を最小としつつ、組織にループ12を容易に通すことができるように、小さい輪郭を有し得る。
同軸領域の第1の側14aは、そこから延びる尾部16を有し得る。尾部16は、同軸領域14から離れる方向に延びることができ、ループ12と共に用いられて、軟組織を骨に引き寄せた後、組織の骨に対する位置を維持するのを支援することができる。図1Bに示すように、終端部20bがフィラメント20の体積の中にこれ以上配置されていない部分である、第2の側14bと尾部16との間の移行部15は、平滑である。フィラメント20の太さは、フィラメントの他の部分が尾部16の中に配置されていないという事実によって薄くなる。移行部15が平滑であるという特性により、組織にフィラメント20を通すのが容易となる。
図1A及び図1Bに示されている構造体10の構成は、少なくとも一つには第2の終端部20bがフィラメント20の中間部の体積内に配置されているという理由から、多くの利益を提供する。例えば、この構成は、フィラメントの1つの端部をフィラメントの別の部分の内部に配置することによって、外科医が明らかにする必要がある端部が1つ少なくっているので、縫合糸管理に役立つ。この構成は、以下に更に記述されるように、複数の構造体が1つのアンカー上に配置される実施形態において、特に有用であり、この理由は各構造体が配慮すべき複数の端部を有するからである。この開示される構成は、本質的に、管理すべきフィラメント端部の数を半減させる。この構成は、フィラメントが絡まるのを防止するのにも役立つ。終端部20bは、フィラメント20の体積内に配置されると、フィラメント20の他の部分、又は処置の一部として用いられる他の構成要素と絡まる可能性がない。この構成からもたらされる更なる利点は、外科医により良好な視界を提供することである。終端部20bがフィラメント20の体積内に配置されると、外科医の視野に入り得るフィラメントの端部の数がより少なくなる。更に、これらの利点を達成するのを助けるために、追加の構成要素を使用しないので、この構成は、組織にフィラメントを通すための安価で容易な方法を提供すると同時に、必要な空間量が最小で済む。
構造体10を形成するために使用するフィラメント20は、カニューレ挿入されるフィラメント、編組フィラメント、及びモノフィラメントなどのフィラメントとして典型的に使用される任意の種類及び材料であり得る。フィラメントの種類及び強度は、少なくともある程度は、アンカー等、構造体と共に用いられる他の構成要素、フィラメントが通される又は連結される組織、及びフィラメントが使用される処置の種類等に依存し得る。いくつかの実施形態では、フィラメントは、およそ5番のフィラメント(約20ゲージ〜約21ゲージ)と、およそ5〜0番のフィラメント(約35ゲージ〜約38ゲージ)との間の寸法を有し得、1つの例示的実施形態では、フィラメントは、2番のフィラメント(約22ゲージ〜約24ゲージ)であり、例えば、DePuy Mitek,Inc.(325 Paramount Drive,Raynham,Massachusetts 02767)より市販されているOrthocord(商標)フィラメント、又はEthicon,Inc.(Route 22 West,Somerville,NJ 08876)より市販されているEthibond(商標)フィラメントなどである。
フィラメントの太さは、接続強度を提供すると同時に、それが通る組織に対して引き起こされる外傷を最小限に抑えなければならない。いくつかの実施形態では、構造体10の異なる部分は、異なる太さを有することができ、この太さは、少なくともある程度は、その部分の目的、構造体の他の部分の太さ、その部分を通し得る構成要素又は組織、及び構造体が使用される処置の種類に基づく。Orthocord(商標)縫合糸は、約55〜65パーセントのPDS(商標)ポリジオキサノンであり、これは生体吸収性であり、残りの35〜45パーセントは超高分子量ポリエチレンであり、一方、Ethibond(商標)縫合糸は、主として高強度なポリエステルである。本開示のフィラメントにおいて利用される生体吸収性材料の量及びタイプは、存在する場合、主に、実施される特定の外科手術に対する外科医の好みの問題である。
構造体10の様々な部分の長さは、同様に、少なくともある程度は、構造体と共に用いる他の構成要素、通される又は連結される組織、構造体の様々な部分の長さ、及び構造体が使用される処置の種類に依存し得る。図1Aに示すように、ループ12の長さαは、約12.7cm〜約50.8cmの範囲内であり得、同軸領域14の長さβは、約7.62cm〜約50.8cmの範囲内であり得、尾部16の長さγは、約12.7cm〜約101.6cmの範囲内であり得、また、1つの実施形態では、ループ12の長さは約21.59cmであり、同軸領域14の長さβは約21.59cmであり、尾部16の長さγは約25.4cmである。長さα、β、及びγのいずれに関しても特定の比率はなく、したがって、他の実施形態では、長さα及びβは異なっていてもよく、長さα及びβの一方又は両方は、長さγより長くてもよい。ループ12の長さαは、以下により詳細に説明されるように、使用中にカニューレの外に配置され得るように十分に長いのが望ましいことがあり得る。このことは、外科医が構造体10を使用して作業するのを容易にし、かつ、フィラメント20の一部分の望ましくない絡まりが生じていないことを確実にするためにこれを監視するのを容易にする。例えば、いくつかの実施形態では、ループ12の長さαは、少なくとも約20.32cm、若しくは少なくとも約21.59cm、又は更にはより長くてもよい。同様に、同軸領域14の長さβは、終端部20bがフィラメント20の体積から外れないように十分に長く、かつ、以下により詳細に説明されるように、同軸領域が分解されたときに、分離により生じる2つの肢部が、カニューレの外側で外科医によって把持されるだけ十分に長いように、十分に長いのが望ましいことがあり得る。例えば、いくつかの実施形態では、同軸領域14の長さβは、少なくとも約7.62cm、少なくとも約15.24cm、少なくとも約20.32cm、又は更にはより長くてもよい。フィラメント20自体の長さは、約38.1cm〜約203.2cmの範囲内であり得、1つの例示的実施形態では、約111.76cmの長さを有する。
フィラメント20が編組状である実施形態では、編組のピック数は、終端部20bを収容するのを支援するように調節され得る。例えば、終端部20bを収容して同軸領域14を形成するように構成されたフィラメント20の部分のピック数は、およそ、2.54cm当たり約30ピックから2.54cm当たり約60ピックの範囲内であり得、一例として、ピック数は、2.54cm当たり約40ピックであり得る。当業者は、少なくとも一部分において、収容される終端部20bの寸法、同軸領域14がそこを通って配設される組織の種類、及び、フィラメント20の体積内におけるフィラメントの摺動容易性といった構造体全体の様々な所望の特性に応じて、他のピック数を用いることができることを認識するであろう。
図2に示されるように、構造体10は、縫合糸アンカー80に連結され得る。縫合糸アンカー80は、アンカーの一部分を通って延びる内部挿管82と、アンカー80の遠位端80dに配設されるフィラメント係合機構84などの1つ又は2つ以上のフィラメント係合機構とを有し得る。例示された実施形態では、ループ12はアンカー80の一方の側から延び、尾部16の少なくとも一部分を含む終端部10aは、アンカー80の他方の側から延びている。例示された実施形態では、同軸領域はループ12と同じ側に配置されているが、他の実施形態では、少なくとも、構造体10は一般に、アンカー80に対して様々な位置に移動するように、フィラメント係合機構84に対して摺動するように構成され得るという理由から、同軸領域14は、少なくとも一部分を、終端部10aと同じ側に配置することができる。アンカーはまた、内部にアンカーを配置できる骨と係合するための、ねじ山86などの1つ又は2つ以上の外部固定強化部を含み得る。
当業者であれば、硬質のアンカー及び軟質のアンカーの両方を含む様々な種類の縫合糸アンカーを、本明細書において提供される構造体と共に使用することができること、及び、本開示は、本明細書で提供されているアンカーの設計に限定されることを意図するものではないことを、理解するであろう。本明細書で提供されている構造体及び関連した教示と共に使用することができるアンカーのいくつかの例示的実施形態としては、Healix Ti(商標)アンカー、Healix Advance(商標)アンカー、Healix Advance(商標)Knotlessアンカー、Versalok(商標)アンカー、及びGryphon(商標)アンカー(それぞれDePuy Mitek,Inc.から市販されている)、並びに、2012年9月20日に出願された「Systems,Devices,and Methods for Securing Tissue Using Hard Anchors」と題される、米国特許出願公開第2013/0296934号及び米国特許出願第13/623,429号に記載されているアンカーが挙げられ、当該特許文献の内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
図2は、アンカー80に関連付けされた単一の構造体を示しているが、他の実施形態では、2つ以上の構造体をアンカー80に搭載することができる。非限定的な例として、図3Aは、構造体10、10’が縫合糸アンカー80’に2つ一緒に搭載されている実施形態を示しており、図3Bは、構造体10、10’、10’’が縫合糸アンカー80’に3つ一緒に搭載されている実施形態を示している。縫合糸アンカー80’はフィラメント係合機構(図示せず)を含むことができ、各構造体10、10’、10’’をその周囲に配置することができる。その結果、ループ12、12’、及び12’’はアンカー80’の一方の側に配置され得、尾部16、16’、及び16’’の少なくとも一部分を含む終端部10a、10a’、及び10a’’を、アンカー80’他方の側に配置することができる。
フィラメント係合機構の周囲に配置される各構造体10、10’、10’’は、接触して並んだ配置であり得る。他の実施形態では、複数の構造体がフィラメント係合機構の一部分に巻き付くとき、1つの構造体が他の構造体の一部分を被覆して配置されてもよい。複数の構造体を1つのアンカーと共に使用することで、結果として生じるインプラントの設置面積を増大させることができる。更に、アンカー80’に関連付けされた構造体の数が増えると、提供された構成の利点が拡大される。具体的には、縫合糸管理に関する利点は、アンカー80’に関連付けされた構造体が1つであるよりも2つ又は3つである方が、より顕著である。構造体の数が増加する場合、構造体の寸法は同じままであってもよく、又は、より多くのフィラメントをアンカーに取り付けて、他のフィラメントと干渉せずに使用できるようにするのを支援するために、構造体の寸法は減少してもよい。非限定的な例として、単一の構造体又は2つの構造体がアンカーに関連付けられたいくつかの実施形態では、構造体を形成するフィラメントは、2番(約22ゲージ〜約24ゲージ)のOrthocord(商標)フィラメントであり得、3つの構造体がアンカーに関連付けされたいくつかの実施形態では、構造体を形成するフィラメントは、0番(約26ゲージ〜約27ゲージ)のOrthocord(商標)フィラメントであり得る。
複数の構造体の使用は、以下に記述されるものや、当業者に既知である他のもののような、様々な組織修復手術の種類及び有効性を高めることもできる。各構造体は、処置中に外科医が特定のフィラメントを識別するのを支援するための、固有の識別子を有し得る。固有の識別子の例としては、異なる色、パターン、又は異なる手触りをもたらす表面が挙げられるが、これらに限定されない。更に、各構造体10自体は、各終端部に関連付けされ、したがってどの端部がループ12を有し、どちらが尾部16であるかを外科医が容易に分かるようにする、固有の識別子を有し得る。単一の構造体の2つの異なる端部を識別することは、以下により詳細に説明されるように、どちらの端部が、それに沿って圧潰したひばり結びのシンチループが遠位に前進されるポストの役割を果たすのかを外科医が見分けられるようにするうえで役立ち得る。
アンカー80’の寸法は、様々な要因によって異なってもよく、この要因の非限定的な例としては、共に用いる構造体の種類及び寸法、アンカーが内部に配置される骨、アンカーを使用する処置の種類が挙げられるが、いくつかの例示的実施形態では、アンカーは、約3mm〜約6mmの範囲内の外径を有することができ、1つの実施形態では、その外径は約4.75mmであり得る。更に、例示された実施形態では、構造体10、10’、及び10’’はアンカー80’に関連付けされているが、他の種類の体内埋込装置が、構造体10、10’、及び10’’と共に使用されてもよい。かかる装置としては、非限定的な例として、皮質ボタン(cortical button)及び縫合糸フィラメントの他のストランドが挙げられる。あるいは、構造体10は、以下で更に説明するように、また、その内容が参照により先に組み込まれた米国特許出願公開第2013/0296931号により詳細に記載されているように、例えば、組織等を把持する又は結ぶのを支援するために、アンカーから独立して使用され得る。
本明細書に記載されている種類の構造体を使用するための代表的な方法を、ここでより詳細に説明する。本明細書に記載される方法は、一般に、腱105などの軟組織を骨に取り付けることに関するが、当業者は、構造体及びこの構造体に係る方法を用いることができる他の種類の処置を認識するであろう。図4A〜図4Nに示す実施形態は、例えば、関節鏡下で侵襲の少ない方法で、当業者に既知である技術を用いて患者の皮膚104を通して配置された第1のカニューレ100及び第2のカニューレ102を介して行われる。複数のカニューレの使用は、外科医が、外科手術中のフィラメント、並びに手術と共に使用する任意の器具を管理するのを支援することができる。例示された実施形態では、第1のカニューレ100は、手術が行われる位置と実質的に整列されており、ワーキングチャネルとしての役割を果たす。当業者は、3つ以上のカニューレ、単一のカニューレを介するか、又はカニューレを介さない処置を含む、本明細書に記載される処置を実施することができる他の方法を認識するであろう。更に、切開処置などの他の種類の処置を、本開示と共に用いることができる。
図4Aに示すように、骨の穴108は、当業者に周知の技術を用いて骨106に形成され得る。骨の穴108は、腱105が取り付けられることになる位置に近接した位置に配置される。次に、アンカー80及び縫合糸構造体10が第1のカニューレ100に通され、アンカーを適所にねじ込む又は軽く打ちつけるための駆動装置を使用するなど、通常の技術を用いて、骨の穴108に埋め込まれる。図4Bの例示された実施形態では、尾部16の終端部は、フィラメント係合機構84の一方の側からカニューレ100の外へ延びており、ループ12は、フィラメント係合機構84の他方の側からカニューレ100の外へ延びている。構造体10を、埋め込み前にアンカー80に連結させることができるか、ないしは別の方法で関連付けさせることができ、又は、アンカー80が骨106に埋め込まれた後で、フィラメント係合機構84に巻き付けることができる。
図4Cに示されるように、ループ12を含む構造体10の部分を、第2のカニューレ102に移すことができる。このことは、ワーキングチャネル内における更なる視界を可能にし、外科医が構造体10の2つの終端部10a、10bを管理するのを支援し、それにより、処置の一部分の間に、この端部は絡まることがない及び/又は交換されることがない。そのことについては、尾部16、及びフィラメント20の任意の部分の動きをもたらすために、当業者に周知の任意の技術を用いることができる。いくつかの例示的実施形態では、縫合糸把持具と呼ばれることもある道具を使用することが可能である。
図4Dに示すように、骨106に取り付けられる腱105に尾部16を通すことができ、かつ、第2のカニューレ102に通すことができる。こうすることで、処置の追加工程のために、ワーキングチャネル内に遮るものがない視界がもたらされる。当業者に周知の多くの技術を用いて組織に尾部16を通すことができるが、いくつかの実施形態では、第1のカニューレ100に縫合糸通し器具(例えば、DePuy Mitek,LLCから入手可能なEXPRESSEW II可撓性縫合糸通し)を通して、腱105に尾部16を通すために操作され得る。更に、縫合糸把持具などの道具は、腱105に尾部16を通した後に、尾部16を第2のカニューレ102の中に移動させるために使用され得る。
他の例示された実施形態に関して後述されるもののようないくつかの処置では、組織にループ12を通さない。しかしながら、本発明の構造体10の構成によってもたらされる1つの利点は、組織に構造体を通すことから生じる外傷量を最小限にしながら、組織に構造体10を簡単に通すことができることである。本発明の実施形態では、ループ12は、腱105として示されている組織に通される。任意に、図4Eに示すように、ループ12は、腱105にループ12を通す前に、第2のカニューレ102から第1のカニューレ100に移動することができる。そうすることで、縫合糸の管理を支援することができ、かつ、フィラメント20がそれ自体又は手術部位若しくはその近傍に配置される他の対象物と絡まるのを防ぐことができる。組織にフィラメントを通すための既知の技術を用いて、腱105にループ12を通し、かつ第2のカニューレ102に再度戻すことができる。腱105を通るフィラメント20のストランドは2つだけなので、簡単にループ12は腱105を通ることができる。追加の縫合糸管理構成要素、結び目、又はループ12に関連した他の障害物は存在しない。腱105にループ12を通して第2のカニューレ102に入れることによって得られる構成が、図4Fに示されている。
図4Gに示すように、ループ12及び尾部16の両方を、ワーキングチャネルで使用するために、第1のカニューレ100に戻すことができる。その後、受容開口部52がループ12に形成され得る。多くの異なる技術を用いて受容開口部を形成することができるが、図4Hに示される1つの例示的実施形態では、ひばり結びシンチループ50が、ループ12を形成しているフィラメント20から形成され、このひばり結びシンチループ50は、構造体10の遠位端10bに配置される。図6A〜図6C(これについては以下により詳細に説明される)は、ひばり結びシンチループを形成するための1つの例示的実施形態について説明しているが、当業者は、ひばり結びシンチループを形成するために用いることができる多くの技術を理解するであろう。他の種類の構成もまた、本開示の範囲から逸脱することなく、受容開口部を形成するために用いることができる。
図4Iに示すように、フィラメント係合機構84及び腱105を捕捉する圧潰ループ54を形成するために受容開口部52に尾部16を通すことができる。次に、ひばり結びシンチループ50は、図4Jに示すように、そこを通って配置された尾部16の一部分の周囲で圧潰される又は整えられる(dressed)ことができる。更に、ほぼ方向Cに引くことによって、構造体10の終端部10aに張力を加えることができ、それによって、圧潰したひばり結びのシンチループ50を、図4Kに示すように圧潰したひばり結びのシンチループ50が腱105と隣接するまで、ジップラインのような方法で腱105に向けて遠位に摺動させる。あるいは、ひばり結びのシンチループ50が整えられる前で、かつひばり結びのシンチループ50が腱に隣接した後に、構造体10の終端部10aに張力が加えられてもよく、又は、ひばり結びのシンチループ50を腱105に向けてジップラインする前に、ひばり結びのシンチループ50を部分的に整えるなどといったように、この2つの動作のいくつかの組み合わせを用いることができる。いくつかの実施形態では、圧潰したひばり結びのシンチループ50を腱105に向けて前進させるのを支援するために、結び目押し込み器具を使用することができる。圧潰したひばり結びのシンチループ50は、圧潰ループ54の張力を維持するのに十分な保持力を提供する。更に、圧潰したひばり結びのシンチループ50は、腱の外傷を低減することができる幅広で薄型の構成を提供する。より詳細には、フィラメントの2つの部分が組織を通って延びるので、インプラントはより幅広になり得るが、圧潰したひばり結びのシンチループ50が腱105から離れる方向に延びる距離は、組織を骨に取り付けるためにこれまで依存してきた構成よりも短い。フィラメント20の一部分が中空であるので、この構成はまた、幅広の輪郭を有することができ、それによりフィラメント20は、内部にフィラメント20が配置される腱105に対してより平坦にすることができる。
ひばり結びのシンチループ50を腱105に向けて前進させることで、図4Kに示すように、同軸領域14が組織の外及びカニューレの外に移動させることになり得る。同軸領域14が組織から外れて、カニューレ100の外に露出されると、同軸領域14を分解し、かつフィラメント20の一部分がそれ自体と又は関連付けられた他の構成要素と絡まるのを防止するのが、より容易になり得る。分解された同軸領域が図4Lに示されている。図1Bに関して上述したように、第2の終端部20bは、開口部22に近接したフィラメント20の体積から押し出される又は引き出されることができる。結果として生じる構成は、第1のカニューレ100の外に延びる一対の肢部56、58であり、これら肢部は、組織取り付け処置を完了させるために、様々な方法で使用されることができる。
ひばり結びのシンチループ50によってもたらされる圧縮力は、構造体10が通された腱105を、所望の位置に保持することができる。それにもかかわらず、図4Mに示される一例では、肢部56、58は、一緒に締め上げられるか、ないしは別の方法で結ばれることによって、骨106に対する圧潰したひばり結びのシンチループ50の位置、ひいては腱105の位置を固定するための更なる保障を提供するのを支援することができる。例示される実施形態では、第1及び第2の肢部56、58を使用して、外科医によって半ヒッチ結び60が形成される。最初に半ヒッチ結びを作ることで、即ち、ループを広げずに、圧潰したひばり結びのシンチループ50を遠位に前進させることによって、圧潰ループ54を更にきつく締めるのを可能にする一方向ロックを形成し、即ち、圧潰したひばり結びのシンチループ50が近位に移動するのを防止する。いくつかの実施形態では、第2の半ヒッチ結び62は、第1の半ヒッチ結び60の位置をロックして、圧潰したひばり結びのシンチループ50が遠位方向又は近位方向のいずれかに前進するのを防止するために形成され得る。図4Nに示すように、肢部56、58を、圧潰したひばり結びのシンチループ50、及びこのループに隣接して形成された関連付けされた半ヒッチ結び60、62の比較的近くでトリミングすることができるが、しかしながら、圧潰したひばり結びのシンチループ50及び関連付けされた半ヒッチ結び60、62の完全性に影響を与えないように、一般に、圧潰したひばり結びのシンチループ50に接近し過ぎて肢部56、58を切断しないように注意を要する。
記載した手順及びその変形形態からもたらされる上記の薄型構成に加えて、構造体10及び外科手術におけるその使用に関連した多くの他の利点が存在する。例えば、最終構成(ending configuration)によってもたらされる強度は、当技術分野で周知の既存の構成と同じく頑丈である及び/又は既存の構成よりも頑丈である。その薄型が占める空間がより少ないことを考えると、これは特に印象的である。
構造体10の強度は、構造体の破壊荷重、即ち、圧潰したループ54が3mm以上に拡大したときの力の量を決定することによって試験された。試験した構造体は、2番のOrthocord(商標)フィラメントから形成され、9.5mmのダウエルピンの上に配置された。圧潰ループ54は、本明細書に記載される技術を用いて、フィラメントから形成された。したがって、ひばり結びのシンチループ50が圧潰されて圧潰ループ54を形成し、2つの半ヒッチ結びが圧潰シンチループ50の上部で結ばれて、シンチループ50の位置をロックした。得られた圧潰ループ54は、ダウエルピンの上で横並びの配置で互いに隣接して配置された、フィラメントの2つの肢部を有した。次に、圧潰ループ54に荷重を徐々に加え、荷重量の増加に伴うループの拡大量を測定した。圧潰するループが3mm以上に拡大した時点で、加えられた荷重量を破壊荷重として記録した。上記構造体構成の試験中、New Vicryl Coatingで塗布された場合の2番のOrthocord(商標)フィラメントの破壊荷重は、約270ニュートンであった。追加の材料で塗布されていない場合の2番のOrthocord(商標)フィラメントの破壊荷重は、約360ニュートンであった。
横並びの配置によってもたらされる別の利点は、フィラメント20が組織を摩耗させる又は切断する傾向を低減するのに役立つことであり、これは、フィラメントが1つだけ組織を貫通している場合には容易に起こり得ることである。更に、本明細書で提供されている構成は複雑でなく、何らかの結び目が作られる限りにおいて、そうした結束は素早くかつ簡単である。これにより、外科医は、患者ごとにより一貫性のある処置を行うことができる。
いくつかの実施形態では、2つの尾部56、58をトリミングするのではなく、第2のアンカーを第1のアンカー80に関連付けて2列修復(dual-row repair)を形成するために、これらを使用することができる。図5Aは、2列にまたがる修復(double row spanned repair)と呼ばれることもあるかかる構成の1つを表している。図のように、尾部56、58は1つ又は2つ以上の半ヒッチ結び60、62から、骨106の中の第1のアンカー80に近接した位置に配置された第2のアンカー80’’の方に延びている。第2のアンカー80’’は、内部にアンカー80’’を配置することができる骨の穴108’’を形成するなど、当業者に周知の技術を用いて骨106の中に配置され得る。この実施形態では、圧潰したひばり結びのシンチループ50の位置を固定するために、2つの尾部56、58とアンカー80’’とを使用するので、第2のアンカー80’’は、例えば、Healix Advance(商標)Knotlessアンカー又はVersalok(商標)アンカーなどの、真に結び目のないアンカーであり得る。
図のように、肢部56、58は、アンカー80’’が骨の穴108’’の中に配置されると、尾部56、58が、アンカー80’’の外側表面と、骨の穴108’’の壁との間に挟まれることができるように設置される。次に、アンカー80’’に肢部56、58の終端部56t、58tを通すことができ、その後の使用及び/又は取り外しのためにアンカー80’’の上部側80a’’の外に戻すことができる。例示された実施形態では、第2のアンカー80’’は、その長さにわたって完全にカニューレ処理されており、かつフィラメント係合機構を備えておらず、その一方で、第1のアンカー80は、その長さにわたって完全にカニューレ処理されているが、フィラメント係合機構84を備えている。当業者であれば、様々な異なるアンカー構成をこの外科技術と共に用いることができ、したがって、1つのアンカーはフィラメント係合機構を有し、第2のアンカーはカニューレ処理されているがフィラメント係合機構を備えていない、例示された実施形態は、本開示の範囲を何ら限定するものではないことを認識するであろう。更に、例示された実施形態では、尾部56、58は、ひばり結びのシンチループ50に隣接して形成された1つ又は2つ以上の半ヒッチ結び60、62から延びているが、他の実施形態では、半ヒッチ結びは形成されず、ひばり結びのシンチループ50は、代わりに、尾部56、58に張力を加えることによって固定される。例えば、第2のアンカー80’’を骨の穴108’’の中に駆動し、アンカー80’’と骨106との間に尾部56、58を捕捉することによって、ひばり結びのシンチループ50の位置、ひいては腱105自体の位置を固定するのに十分な張力を提供することができる。同様に、アンカー80’’と骨106との間に挟まれることにより尾部56、58に供給される張力が、2列修復術を行うに当たって所望の位置を維持するのに十分であり得るように、ひばり結びのシンチループを排除することさえ可能である。当業者は、本明細書に記載される構造体及び技術を、2列修復術と共に用いることができる種々の他の方法を認識するであろう。
図5Bは、図3Aのアンカー80’に対して構造体10、10’の位置を固定するのに役立つ外側列アンカー(lateral row anchor)80’’を使用する代替実施形態を示している。この実施形態は、2列にまたがる修復と呼ばれることもある。図のように、位置M、N、及びP、Qにおいて、図のように組織105の上部側に、それぞれ、2つの構造体10、10’の尾部及びループを通すことができる。次に、構造体10、10’のループに形成された対応の受容開口部50、50’に第1の構造体10、10’の尾部を通すことができ、受容開口部50、50’を圧潰することができ、そして、受容開口部50、50’を、上述した技術を用いて、図示されるように組織105の方に前進させることができる。構造体10、10’の同軸領域を分解することができ、その結果、構造体10の圧潰した受容開口部50から延びる肢部56、58、及び構造体10’の圧潰した受容開口部50’から延びる肢部56’、58’が得られる。次に、肢部56、58及び56’、58’は、図5Aに関して説明したのと同様の方法で、アンカー80’’と骨106との間に捕捉される。いくつかの実施形態では、受容開口部50、50’は、本明細書に記載されるようなひばり結びのシンチループであり得る。本明細書に記載されるひばり結びのシンチループを半ヒッチ結びと組み合わせって用いることができるが、アンカー80’’によって肢部56、58及び56’、58’に加えられる張力は、アンカー80’に対する構造体10、10’の位置を維持するのに十分であり得る。更に、他の実施形態では、アンカー80’に対する構造体10、10’の位置は、アンカー80’’によって肢部56、58及び56’、58’に加えられる張力によって維持され得るので、ループ自体が受容開口部50、50’であってもよく、半ヒッチ結び又は他の結び目がこの受容開口部に関連付けられなくてもよい。
図6A〜図6Cは、図4Hに示されるような受容開口部52の形成に関連して行われ得るプロセスである、ひばり結びのシンチループ50を形成するための1つの例示的実施形態を示す。図6Aに示すように、フィラメント20は、フィラメント20のほぼ中点20mにおいて実質的に半分に折り畳まれて、第1のフィラメント肢部51及び第2のフィラメント肢部53を形成することができる。図6Bに示すように、中点50mを含んでいるフィラメントの中心部を、第1及び第2の肢部51、53に向けて折って、第1及び第2の肢部51、53の近くにもってくることができる。こうして第1のサブループ55及び第2のサブループ57が形成される。サブループ55、57の寸法、及びそこから延びる肢部51、53の残りの部分の長さは、所望通りに調節することができる。次に、サブループ55、57は、例えば、肢部51、53のサブループ55、57の一部である部分51p、53pを把持し、これを上方に(図のように「ページから飛び出す方向に」)引っ張ることによって、折り重ねられることができる。こうして、フィラメント20にはひばり結びのシンチループ50が形成されており、第1及び第2の肢部51、53の残りの部分がそこから延びている、図6Cに示すような構成が得られる。ひばり結びのシンチループ50は、圧潰可能な受容開口部52を画定し、受容開口部52の寸法は、ループ50から延びている肢部51、53の一方又は両方に対してほぼ方向Fに力を加えることによって、又は、開口部52に対してほぼ方向Gに力を加えることによって減少させることができる。同様に、開口部52の寸法は、折り目が形成されている部分をほぼ動かないように保持するためにフィラメント20の中点20mの近くを把持した後、シンチループ50から延びている肢部51、53の両方に対してほぼ方向Gに力を加えるか、又は開口部52に対してほぼ方向Gに力を加えることによって、増大させることができる。
当業者は、ひばり結びのシンチループを形成することができる他の方法を認識するであろう。同様に、当業者は、縫合糸フィラメントから形成することができる他の種類のシンチループ又は結び目構成、例えば、摺動結び目を有する構成を熟知しており、また、本開示においてひばり結びのシンチループが使用されている様式の用途に他の技術を適合させることができる方法を理解するであろう。本開示は、ひばり結びのシンチループと共に使用する用途に限定されない。
図7A〜図7Fは、組織修復手術で構造体10を使用するための別の例示的実施形態を示している。図には示されていないが、患者の皮膚を通して外科的開口部を形成することができ、図4A〜図4Nに関して上述したのと同様の方法や、当業者に周知のその他の方法で外科的修復部位を作るために、この開口部に1つ又は2つ以上のカニューレを通すことができる。図示を容易にするためにカニューレは示されていない。骨の穴108は、当業者に周知の技術を用いて骨106に形成されることができ、骨の穴108は、例示された実施形態では腱105である組織が取り付けられる位置に近接した位置に位置決めされる。上記した構成とは異なり、例示された実施形態では、構造体10は、骨106の中に配置されたアンカーに関連付けられる前に、組織を通して配置される。図7Aに示すように、組織は、処置中に使用するために尾部16及びループ12が共に外科医に向かって近位に延びるように、組織に通される。構造体10は、種々の技術を用いて、例えば、尾部16を組織の上部側105aから底部側105bまで通した後、底部側105bから上部側105aまで再度縫うように戻すことによって、腱105に関連付けることができる。代替実施形態では、図7Aに示される構成を得るために、腱105に尾部16及びループ12の両方を通すことができる。
次に、図7Bに示すように、ループ12に尾部16を通すことができる。あるいは、図7Cに示すように、ループ12は、前述の技術又は当業者に周知の他の技術を用いて、ひばり結びのシンチループ50に形成されることができ、次に、シンチループ50によって画定された受容開口部52に尾部16を通すことができる。いずれの構成でも、ループ12又は受容開口部52に尾部16を通すことによって、圧潰ループ54が形成される。上述したように、そこを通って配置された尾部16の一部分の周囲でひばり結びのシンチループ50を圧潰させる又は整えることができる。同様に、ループ12が調節可能である限りにおいて、当業者は、そこを通って配置された尾部16の一部分の周囲でループ12を圧潰させることができる方法を認識するであろう。図7Dに示すように、ほぼ方向Cに引くことによって、構造体10の終端部10aに張力を加えることができ、それによって、ループ12(図7B)又はひばり結びのシンチループ50(図7C)を、ループ12又はひばり結びのシンチループ50が腱105と隣接するまで、ジップラインのような方法で腱105の方へ遠位に摺動させる。圧潰したループ12及び圧潰したひばり結びのシンチループ50は、それぞれの圧潰ループ54の張力を維持するのに十分な保持力を提供する。
構造体10の同軸領域14は、図7Eに示すように、その後分解され得る。より詳細には、図1Bに関して上述したように、フィラメント20の第2の終端部を、開口部22に近接したフィラメント20の体積から押し出すか又は引き出すことができる。結果として生じる構成は、組織取り付け処置を完了させるために様々な方法で使用され得る一対の肢部56、58である。非限定的な例として、図7Fは、図5に関して先に述べた様式で骨の穴108の中に配置されたアンカー80’’’まで延びる肢部56、58を示している。図8に示す代替実施形態では、肢部56は、内側つまり一次固定列内に位置するアンカー80’’’(図示せず)に関連付けられた圧潰したひばり結びのシンチループ50から、外側列に位置決めされたアンカー80cまで延びることができ、一方で、肢部58は、圧潰したひばり結びのシンチループ50から、同様に外側列に位置決めされたアンカー80dまで延びることができる。各アンカー80c、80dによって、又は当業者に周知の他の技術によって、肢部56、58に張力を加えることができ、それによって、圧潰した受容開口部のアンカー80’’’に対する位置を維持することができる。図8に関して説明したように、ひばり結びのシンチループ50はアンカーに関連付けられているが、他の実施形態では、本明細書に開示される技術、ないしは当業者に周知である別の方法を用いて、圧潰したひばり結びのシンチループ50を、それ自身で、即ち、アンカーを使用せずに、組織105に関連付けることができる。
図9〜図15は、本明細書で提供されている構造体及び関連する開示を用いて実施され得る組織固定処置のいくつかの更なる非限定的な種類を示している。これら構造体は、既存の組織修復手術よりも速く、容易で、かつ耐久性のある処置をもたらすことができる。
図9は、単一列修復術の1つの例示的実施形態を示す。図のように、2つのアンカー80’は、両方がそれらに連結された2つの構造体10、10’を有するように、二重搭載されている。アンカー80’は、当業者に周知の技術を用いて骨106の中に配置される。図のように位置M及びNにおいて、組織105の上部側に各アンカー80’に関連付けられた構造体10のループ及び尾部を通すことができる。次に、ループに形成された受容開口部52に尾部を通すことができ、受容開口部52を圧潰せることができ、圧潰した受容開口部52は、本明細書に記載される技術を用いて、組織105の方へ前進させることができる。更に、アンカー80’に関連付けられたループと係合するために、図のように位置Pにおける組織105の上部側にもう一つの構造体10’の尾部を通すことができる。次に、ループに形成された受容開口部52’に尾部を通すことができ、受容開口部52’を圧潰することができ、圧潰した受容開口部52’は、上述した技術を用いて、図のように組織105の方に前進させることができる。位置Pは、尾部及びループが受容開口部52’を介して一緒に連結されるとき、第1の構造体の10の尾部とループの組み合わせが、組織105と、第2の構造体10’の尾部とループの組み合わせとの間に配置されるような位置である。結果として、第1の構造体10の尾部とループの組み合わせは、もう一方の構造体10’によって組織が引き裂かれるのを防止するのに役立つ、裂け止め具(rip stop)又は十文字ステッチとしての役割を果たす。
図10は、骨106の外側列に配置された2つのアンカー80a、80bを使用する外側列アンカー修復の1つの例示的実施形態を示しており、アンカー80a、80bのそれぞれは、関連付けされた単一の構造体10a、10bを有しており、2つの追加構造体10c、10dが内側つまり一次固定列から延びている。例示された実施形態では、第3及び第4の構造体10c及び10dは、アンカー80cに二重搭載されているが、他の実施形態では、各構造体はそれ自身のアンカーに関連付けられてもよい。あるいは、構造体10c、10dの一方又は両方は、アンカーを使用せずに、例えば本明細書に記載される技術か、ないしは当業者には周知の他の技術によって、組織105に連結させることができる。アンカー80a、80b、80cは、図2のアンカー80のように構成されており、構造体10a、10b、10c、及び10dは、図2の構造体10のように構成されているが、別個のインプラントを識別する目的で、文字「a」、「b」、「c」、及び「d」が付加されている。
図のように、アンカー80a、80bは、骨106の外側列に配置されており、構造体10a、10bはそれぞれ、本明細書に記載されるループと尾部とを有している。各構造体10a、10bのループは、第3又は第4の構造体10c、10dの一部分、並びに構造体10a、10b自体の尾部を収容するように構成される。例えば、ひばり結びのシンチループは、第3又は第4の構造体10c、10d、及び対応の構造体の尾部を収容するための受容開口部52a、52bを該ループに形成し、かつそれらの周囲で圧潰することができる。あるいは、ループは、構造体10c、10d、及びこのループの各構造体10a、10bの尾部の周囲で圧潰することができる、別の圧潰可能な構成を有し得る。
例示された実施形態では、図のように位置M及びNにおいて組織105の上部側に構造体10cのループ及び尾部を通すことができる。同様に、図のように位置P及びQにおいて組織105の上部側に構造体10dのループ及び尾部を通すことができる。次に、そのループに形成されたそれ自体の受容開口部52c、52dに各構造体10c、10dの尾部を通すことができ、受容開口部52c、52dを圧潰することができ、圧潰した受容開口部52c、52dは、本明細書に記載される技術を用いて、組織105の方へ前進させることができる。構造体10c、10dの尾部の同軸領域は、肢部56c、58c及び56d、58dに分解され得る。任意に、肢部56c、58c及び56d、58dを使用して、1つ又は2つ以上の半ヒッチ結びが形成されてもよい。任意の半ヒッチ結びが形成されるかどうかに関わらず、肢部56c、58c、及び56d、58dを、外側列アンカー80a、80bの方へ延ばすことができる。例示された実施形態では、肢部56c、58cが、内側アンカー80cの反対側にあるアンカー80aまで延び、肢部56d、58dが、これも同様に内側アンカー80dの反対側にあるアンカー80bまで延びるように、肢部56c、58c、及び56d、58dはピックして延ばされる。当業者は、肢部56c、58c及び56d、58dをアンカー80a、80bに関連付けるために他の構成を用いることができることを認識するであろう。
図のように、アンカー80aに関連付けられた受容開口部52aは、肢部56c、58c、並びに構造体10aの尾部を収容することができ、その後受容開口部52aを、肢部56c、58c及び尾部を捕捉するために、圧潰させる又は整えることができる。同様に、アンカー80bに関連付けられた受容開口部52bは、肢部56d、58d、並びに構造体10bの尾部を収容することができ、肢部56d、58d及び尾部を捕捉するために、その後受容開口部52bを圧潰させる又は整えることができる。各尾部に引っ張り力を加えることができ、この引っ張り力は、圧潰した受容開口部52a、52bを引っ張って、各アンカー80a、80bの上に載せることができる。構造体10a、10bの尾部の同軸領域は分解され、1つ又は2つ以上の半ヒッチ結びを形成するために使用され得る。半ヒッチ結びは、受容開口部52a、52bのアンカー80a、80bに対する位置を設定することができるが、構造体10c、10dの肢部56c、58c及び56d、58dを、依然として、対応する開口部52a、52bを通って摺動させることができる。これら肢部が摺動するのを防止するため、肢部56c、58c及び56d、58dを使用して、肢部56c、58c及び56d、58dの位置を設定するための1つ又は2つ以上の半ヒッチ結びを形成することができる。
図11は、組織修復手術において図2の構造体10及びアンカー80を使用する1つの例示的実施形態を示す。図のように、構造体10が関連付けられているアンカー80は、骨106の内側つまり一次固定列中に埋め込まれる。構造体10の尾部16は、位置Mにおいて組織105を通って該組織の上部側に至り、構造体10のループ12は、Nにおいて組織105を通って該組織の上部側に至る。ループ12の一部分に尾部16を通した後、骨106の外側列に配置されたアンカー80’’’’まで延ばす。尾部16をアンカー80’’’’と骨106との間に捕捉することによって、張力が尾部16、ひいては構造体10の残りの部分に加えられる。このため、ひばり結びのシンチループ及び/又は半ヒッチ結びの形成は、任意であり得る。
図12は、組織修復手術において図2の構造体10及びアンカー80を使用する別の例示的実施形態を示す。この実施形態では、より太さフィラメント20(例えば、5番のEthibond(商標)フィラメントなど)を使用することによって、より太い設置面積を得ることができる。図のように、アンカーに関連付けされた構造体10を有するアンカー80は、内側つまり一次固定列に埋め込まれることができる。位置M及びNにおいて組織105に、組織の上部側まで、構造体10のループ及び尾部を通すことができ、次に、ひばり結びのシンチループなどのループによって形成された受容開口部52に尾部を通すことができる。尾部の周囲で受容開口部52を圧潰させることができ、構造体10の同軸領域は、本明細書に記載されるように解体されることができる。同軸領域の解体によってもたらされた肢部56、58は、その後の取り付けのために、外側列のアンカーまで横並びで延ばされることができる。フィラメント20はより太い種類であるので、構造体10の構成は、リボン状の設置面積であり得る。
図13は、図3Bに示されたアンカー80’を3つの構造体10、10’、及び10’と共に使用する1つの例示的実施形態を示す。この実施形態では、3つの構造体10、10’、10’’のすべてが、絡まり又は他の望ましくない障害なく操作されるのをより容易に可能にするために、より細いフィラメント20が使用され得る。図のように、位置M、N、及びPにおいて組織105に、組織の上部側まで、尾部を通すことができ、アンカー80’’と関連付けられているループと係合することができる。次に、ひばり結びのシンチループなどのループによって形成された受容開口部52、52’、52’’に尾部を通すことができる。次に、受容開口部52、52’、52’’を対応の尾部の周囲で圧潰させることができる。同軸領域を解体することができ、次に、解体によってもたらされた肢部を使用して1つ又は2つ以上の半ヒッチ結びを作り、本明細書に記載される技術か、ないしは当業者には周知の他の技術を用いて、圧潰した受容開口部52、52’、52’’を維持することができる。いくつかの実施形態では、圧潰した受容開口部52、52’、52’’を収容するために、リップステッチ(rip stitch)90が、組織105の一部にわたって横方向に配置され得る。リップステッチ90は、圧潰した受容開口部52、52’、52’’によってもたらされる応力に起因した、望ましくない断裂きを防止することができる。
図14は、組織105の断裂109を修復するための1つの例示的実施形態を示す。例示された実施形態では、構造体10、10’を2つの異なる方法で使用して、断裂109を修復する。一例として、構造体10は、任意のアンカー又は他の埋め込み装置に取り付けられることなく、単独で使用される。尾部16及びループ12は、図のように、位置M及びNにおいて、断裂109の両側から延びることができる。次に、構造体10は、他の実施形態に関して本明細書に記載したのと同様のやり方で操作され得る。例えば、受容開口部がループ12から形成されることができ、尾部16は受容開口部の中に配置されることができ、尾部16の周囲で受容開口部を圧潰させる又は整えることができる。次に、尾部16に張力を加えて、圧潰した受容開口部を、組織105と接するように、ひいては断裂109に隣接するように前進させることができる。受容開口部を圧潰させた後、組織106の一部分を、互いに向かって引き寄せることができる。組織106の一部分を通って尾部16及びループ12が配置されている。
他の例では、構造体10’は、骨106の中に配置されたアンカー(図示せず)と共に使用される。尾部及びループは、図のように、位置P及びQにおいて断裂109の両側から延びている。次に、構造体10’は、図14の第1の例に関して説明したように操作される。例示された実施形態は、尾部が受容開口部52’を通ってかつ断裂109に隣接して配置され、かつ1つ又は2つ以上の半ヒッチ結びが、圧潰した受容開口部52’の断裂109に対する位置をロックするために内部に形成されている状態の、圧潰した受容開口部52’を示している。構造体10’をアンカー共に使用して、骨106に断裂した組織105を確実に取り付けると同時に、断裂109自体も修復する。例えば、アンカーを効果的に用いるには断裂の位置が骨から離れ過ぎている場合には、断裂109を骨に取り付けることさえせずに修復するのを助けるために、構造体10をアンカーなしで使用することができる。
図15は、関節窩又は股関節106’及び唇状組織107が関与する不安定性修復術において、図3Aの二重搭載されているアンカー80’を使用する1つの例示的実施形態を示す。図のように、アンカー80’は、当業者に周知の技術を用いて股関節106’に埋め込まれている。次に、唇状組織107の一方の側から他方の側へ2つの尾部16、16’のそれぞれを通す。ループ12、12’は、唇状組織のアンカー80’と同じ側に配置されたままである。尾部16、16’及びループ12、12’は、次に、本明細書に記載される技術か、ないしは当業者には周知の他の技術を用いて操作される。例えば、圧潰可能な受容開口部がループ12、12’に形成されてもよく、受容開口部は尾部16、16’を収容してもよい。次に、尾部16、16’を操作して、圧潰した受容開口部をアンカー80’の方へ前進させることができ、この前進により、唇状組織107が股関節106’の方へ引っ張られる。結果として得られる圧潰した受容開口部は、ひばり結びシンチループ(例えば受容開口部を形成するために用いられる場合)、1つ又は2つ以上の半ヒッチ結び、又は、肢部に張力を加えるための、分解された同軸領域から別のアンカーの方へ延びる肢部、のいくつかの組み合わせによって、適所に保持され得る。
上記に述べた実施形態に基づく本発明の更なる特徴及び利点は、当業者には認識されるところであろう。したがって、本発明は、付属の特許請求の範囲によって示される場合を除いて、具体的に図示及び説明した内容によって限定されるものではない。当業者は、本明細書で提供されている構造体、アンカー、及び技術を、本開示の範囲から逸脱することなく、構造体、アンカー、及び技術の他の組み合わせを用いた好適な用途に適応させることができるであろう。更に、本明細書において提供される構造体及び方法は、一般に、外科的技術を対象とするが、構造体及び方法の少なくともいくつかは、外科的分野以外の用途で使用され得る。本明細書に引用されるすべての刊行物及び文献は、それらの全容を本明細書に援用するものである。
〔実施の態様〕
(1) 縫合糸フィラメントから形成される外科的構造体であって、
前記フィラメントの第1の終端部と、前記フィラメントの第2の終端部と、前記第1の終端部と前記第2の終端部との間に延びる長さの少なくとも一部に沿って配置される前記フィラメントの中間部と、
前記中間部の一部分の体積内に配置された前記第1の終端部によって形成される同軸領域と、
前記同軸領域の第1の側から延びる連続した閉ループであって、該ループが、前記同軸領域の前記第1の側に直接隣接する第1の端部と、前記縫合糸フィラメントの折り目によって形成される、第2の反対側の端部と、を有する、閉ループと、を含み、
前記ループの前記第2の反対側の端部が、前記構造体の第1の終端部であり、
前記フィラメントの前記第2の終端部が、前記同軸領域の第2の側から延び、かつ前記構造体の第2の終端部である、外科的構造体。
(2) 前記同軸領域の長さが、少なくとも約15.24cmである、実施態様1に記載の構造体。
(3) 前記ループの長さが、少なくとも約20.32cmである、実施態様1に記載の構造体。
(4) 前記ループの長さが、前記フィラメントの前記第1の終端部を前記同軸領域に対して移動させることによって調節されるように構成される、実施態様1に記載の構造体。
(5) 前記同軸領域のピック数が、2.54cm当たり約30ピックから2.54cm当たり約60ピックまでの範囲内である、実施態様1に記載の構造体。
(6) 遠位端にフィラメント係合機構を有するアンカーを更に含み、前記縫合糸フィラメントが、前記構造体の前記第1の終端部が、前記フィラメント係合機構の一方の側から延び、かつ前記構造体の前記第2の終端部が、前記フィラメント係合機構の反対の側から延びるように前記フィラメント係合機構と係合する、実施態様1に記載の構造体。
(7) 外科的修復方法であって、
関連付けされた外科用フィラメントを有するアンカーを、分離した軟組織に近接して骨の中に挿入することであって、前記外科用フィラメントは、該フィラメントから形成されたループを備えた第1の部分と、終端部を含む第2の部分と、前記フィラメントの一部分をそれ自体の体積の中に配置することによって、前記第1の部分と前記第2の部分との間に形成される同軸領域と、を含む、ことと、
前記分離した軟組織の一部分に前記フィラメントの前記第2の部分の前記終端部を通すことと、
前記アンカーが前記分離した軟組織に近接して骨の中に挿入された後、前記フィラメントの前記第1の部分の前記ループにスネアを形成することと、
前記スネアに前記第2の部分の前記終端部を通すことと、
前記軟組織を係合するために、前記スネアを圧潰することと、
前記組織を前記骨の近傍に移動させるために、前記圧潰したスネアを遠位に前進させることと、
前記フィラメントの前記一部分を、該一部分が内部に配置された前記フィラメントの前記体積から除去することによって、前記同軸領域を解体することと、を含む、外科的修復方法。
(8) 前記ループに前記スネアを形成する前に、前記分離した軟組織の一部分に前記ループを通すこと、を更に含む、実施態様7に記載の方法。
(9) 前記アンカーが、関連付けされた第2の外科用フィラメントを有し、該第2の外科用フィラメントが、該フィラメントから形成されたループを備えた第1の部分と、終端部を含む第2の部分と、前記フィラメントの一部分をそれ自体の体積の中に配置することによって、前記第1の部分と前記第2の部分との間に形成される同軸領域と、を含み、前記方法は、
前記分離した軟組織の一部分に前記第2のフィラメントの前記第2の部分の前記終端部を通すことと、
前記分離した軟組織の一部分に前記第2のフィラメントの前記ループを通すことと、
前記分離した軟組織の一部分に前記第2のフィラメントの前記ループを通した後、前記第2のフィラメントの前記第1の部分の前記ループにスネアを形成することと、
前記第2のフィラメントの前記スネアに前記第2のフィラメントの前記第2の部分の前記終端部を通すことと、
前記軟組織を係合するために、前記第2のフィラメントの前記スネアを圧潰することと、
前記組織を前記骨の近傍に移動させるために、前記第2のフィラメントの前記圧潰したスネアを遠位に前進させることと、
前記第2のフィラメントの前記一部分を、該一部分が内部に配置された前記第2のフィラメントの前記体積から除去することによって、前記第2のフィラメントの前記同軸領域を解体することであって、
前記第1のフィラメントの前記同軸領域を解体することが、前記第1のフィラメントの前記圧潰したスネアから延びる第1の肢部及び第2の肢部をもたらし、前記第2のフィラメントの前記同軸領域を解体することが、前記第2のフィラメントの前記圧潰したスネアから延びる第1の肢部及び第2の肢部をもたらす、ことと、
前記第1のフィラメントの前記第1及び第2の肢部、及び前記第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部を、第2のアンカーに取り付けることと、
前記肢部の前記第2のアンカーに対する位置を固定するため、前記第1及び第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部に張力を加えることと、を更に含む、実施態様8に記載の方法。
(10) 前記肢部の前記第2のアンカーに対する位置を固定するため、前記第1及び第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部に張力を加えることが、前記第1及び第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部を、前記アンカーの外壁と前記骨との間に配置した状態で、前記第2のアンカーを骨に挿入すること、を更に含む、実施態様9に記載の方法。
(11) 前記第1及び第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部の、前記第2のアンカーに対する前記位置が、前記第1のフィラメント又は第2のフィラメントのいずれにも結び目を作らずに固定される、実施態様9に記載の方法。
(12) 前記アンカーが、関連付けされた第2の外科用フィラメントを有し、前記第2の外科用フィラメントが、スネアが形成された第1の部分と、終端部を有する第2の部分と、前記フィラメントの一部分をそれ自体の体積の中に配置することによって、前記第1の部分と前記第2の部分との間に形成される同軸領域と、を有し、前記方法が、
前記分離した軟組織の一部分に前記第2のフィラメントの前記第2の部分の前記終端部を通すことと、
前記第2のフィラメントの前記スネアに前記第2のフィラメントの前記第2の部分の前記終端部を通すことと、
前記軟組織を係合するために、前記第2のフィラメントの前記スネアを圧潰することと、
前記組織を前記骨の近くに移動させるために、前記第2のフィラメントの前記圧潰したスネアを遠位に前進させることであって、前記第1のフィラメントが、前記第2のフィラメントの前記圧潰したスネアと前記軟組織との間に配置される、ことと、を更に含む、実施態様8に記載の方法。
(13) 前記フィラメントの前記組織に対する位置を固定するために、前記圧潰したスネアに近接した位置に、前記フィラメントを用いて少なくとも1つの止め結び(locking knot)を作ること、を更に含む、実施態様7に記載の方法。
(14) 外科的修復方法であって、
関連付けされた外科的構造体を有するアンカーを、分離した軟組織に近接して骨の中に挿入することであって、前記外科的構造体が第1の終端部と第2の終端部とを有する、ことと、
前記分離した軟組織の一部分に前記第1の終端部を通すことと、
前記分離した軟組織の一部分に前記第2の終端部を通すことと、
前記分離した組織の一部分に前記第1及び第2の終端部が通された後に、前記外科的構造体の前記第2の終端部にひばり結びのシンチループを形成することであって、前記ひばり結びのシンチループは受容開口部を画定する、ことと、
前記構造体の前記第1の終端部を前記受容開口部に通すことと、
前記ひばり結びのシンチループの前記受容開口部を圧潰することと、
前記組織を前記骨の近傍に移動させるために、前記圧潰したひばり結びのシンチループを遠位に前進させることと、を含む、外科的修復方法。
(15) 前記外科的構造体が、第1の終端部と、第2の終端部と、それらの間に延びる中間部と、を有する外科用フィラメントから形成され、前記構造体の前記第1の終端部が、前記フィラメントの前記第1の終端部であり、前記構造体の前記第2の終端部が、前記フィラメントの前記中間部の一部分の中に配置されている前記フィラメントの前記第2の終端部によって形成されたループを有する、実施態様14に記載の方法。
(16) 前記ひばり結びのシンチループの前記受容開口部を圧潰させた後、前記フィラメントの前記中間部から前記フィラメントの前記第2の終端部を除去することと、
前記フィラメントの前記組織に対する位置を固定するため、前記圧潰したひばり結びのシンチループに近接した位置に、前記フィラメントで少なくとも1つの結び目を作ることと、を更に含む、実施態様15に記載の方法。
(17) 前記アンカーが、関連付けされた第2の外科的構造体を有し、前記第2の外科的構造体が、第1の終端部と、第2の終端部と、それらの間に延びる中間部と、を有する第2の外科用フィラメントから形成され、前記第2の構造体の第1の終端部が、前記第2のフィラメントの前記第1の終端部であり、前記構造体の第2の終端部が、前記第2のフィラメントの前記中間部の一部分の中に配置された前記第2のフィラメントの前記第2の終端部によって形成されたループを有し、前記方法が、
前記分離した軟組織の一部分に前記第2の構造体の前記終端部を通すことと、
前記分離した軟組織の一部分に前記第2の構造体の前記第2の終端部を通すことと、
前記分離した組織の一部分に前記第2の構造体の前記第1及び第2の終端部が通された後、前記第2の構造体の前記第2の終端部にひばり結びのシンチループを形成することであって、前記第2の構造体の前記ひばり結びのシンチループは受容開口部を画定する、ことと、
前記第2の構造体の前記受容開口部に前記第2の構造体の前記第1の終端部を通すことと、
前記第2の構造体の前記ひばり結びのシンチループの前記受容開口部を圧潰することと、
前記組織を前記骨の近傍に移動させるために、前記第2の構造体の前記圧潰したひばり結びのシンチループを遠位に前進させることと、
前記第1の構造体の前記ひばり結びのシンチループの前記受容開口部を圧潰させた後、前記第1のフィラメントの前記中間部から前記第1のフィラメントの前記第2の終端部を除去することと、
前記第2の構造体の前記ひばり結びのシンチループの前記受容開口部を圧潰させた後、前記第2のフィラメントの前記中間部から前記第2のフィラメントの前記第2の終端部を除去することであって、
前記第1及び第2のフィラメントの前記第2の終端部を、それらの対応する中間部から除去することが、前記圧潰したひばり結びのシンチループのそれぞれから延びる対応する第1及び第2の肢部をもたらす、ことと、
第2のアンカーに、前記第1のフィラメントの前記第1及び第2の肢部並びに前記第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部を取り付けることと、
前記肢部の前記第2のアンカーに対する位置を固定するため、前記第1及び第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部に張力を加えることと、を更に含む、実施態様15に記載の方法。
(18) 前記肢部の前記第2のアンカーに対する位置を固定するため、前記第1及び第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部に張力を加えることが、前記第1及び第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部を、前記アンカーの外壁と前記骨との間に配置した状態で、前記第2のアンカーを骨に挿入すること、を更に含む、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記第1及び第2のフィラメントの前記第1及び第2の肢部の、前記第2のアンカーに対する前記位置が、前記第1のフィラメント又は第2のフィラメントのいずれにも結び目を作らずに固定される、実施態様17に記載の方法。
(20) 前記アンカーが、関連付けされた第2の外科的構造体を有し、前記第2の外科的構造体が、第1の終端部と第2の終端部とを有し、前記第2の終端部にはスネアが形成されており、前記方法が、
前記分離した軟組織の一部分に前記第2の構造体の前記第1の終端部を通すことと、
前記第2の構造体の前記スネアに前記第2の構造体の前記第1の終端部を通すことと、
前記軟組織を係合するために、前記第2の構造体の前記スネアを圧潰することと、
前記組織を前記骨の近くに移動させるために、前記第2の構造体の前記圧潰したスネアを遠位に前進させることであって、前記第1の構造体が、前記第2の構造体の前記圧潰したスネアと前記軟組織との間に配置される、ことと、を更に含む、実施態様15に記載の方法。

Claims (6)

  1. 縫合糸フィラメントから形成される外科的構造体であって、
    前記フィラメントの第1の終端部と、前記フィラメントの第2の終端部と、前記第1の終端部と前記第2の終端部との間に延びる長さの少なくとも一部に沿って配置される前記フィラメントの中間部と、
    前記中間部の一部分の体積内に配置された前記第の終端部によって形成される同軸領域と、
    前記同軸領域の第1の側から延びる連続した閉じたループであって、該ループが、前記同軸領域の前記第1の側に直接隣接する第1の端部と、前記縫合糸フィラメントの折り目によって形成される、第2の反対側の端部と、を有する、ループと、を含み、
    前記ループの前記第2の反対側の端部が、前記構造体の第1の終端部であり、
    前記フィラメントの前記第の終端部が、前記同軸領域の第2の側から延び、かつ前記構造体の第2の終端部であ
    前記フィラメントの前記第1の終端部を引っ張ることにより、前記フィラメントの前記中間部の前記体積が前記フィラメントの前記第2の終端部の周囲で圧潰し、前記第2の終端部と前記フィラメントの前記中間部との間に摩擦をもたらして前記第2の終端部が位置する前記フィラメントの前記体積から前記第2の終端部が抜け出るのを防止するように構成されており、
    取り外し可能なピン又は可撓性部材が前記第2の終端部と前記フィラメントの前記中間部とを横切って通されて、前記同軸領域が、前記フィラメントの前記中間部に対する前記第2の終端部の位置を維持するように構成されている、外科的構造体。
  2. 前記同軸領域の長さが、少なくとも15.24cmである、請求項1に記載の構造体。
  3. 前記ループの長さが、少なくとも20.32cmである、請求項1に記載の構造体。
  4. 前記ループの長さが、前記フィラメントの前記第1の終端部を前記同軸領域に対して移動させることによって調節されるように構成される、請求項1に記載の構造体。
  5. 前記同軸領域のピック数が、2.54cm当たり30ピックから2.54cm当たり60ピックまでの範囲内である、請求項1に記載の構造体。
  6. 遠位端にフィラメント係合機構を有するアンカーを更に含み、前記縫合糸フィラメントが、前記構造体の前記第1の終端部が、前記フィラメント係合機構の一方の側から延び、かつ前記構造体の前記第2の終端部が、前記フィラメント係合機構の反対の側から延びるように前記フィラメント係合機構と係合する、請求項1に記載の構造体。
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