JP6394238B2 - ピン連結装置、ピン連結装置付きの建設機械及びピン連結装置用のピン保持具 - Google Patents

ピン連結装置、ピン連結装置付きの建設機械及びピン連結装置用のピン保持具 Download PDF

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Description

本発明はスイング式ショベルのアッパーフレームとスイングブラケットのような二部材を連結ピンで連結するピン連結装置、同装置付きの建設機械、及びピン連結装置にピン抜け止め手段として用いられるピン保持具に関するものである。
スイング式ショベルを例にとって背景技術を説明する。
ショベルは、図11に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が地面に対して垂直となる軸Oのまわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2を構成するアッパーフレーム3の前部に、ブーム4、アーム5、バケット6、及びこれらを作動させるブーム、アーム、バケット各シリンダ(油圧シリンダ)7,8,9から成る作業アタッチメント10が取付けられて構成される。
図11中、11は上部旋回体2上に設けられた運転席、12は運転席11を上から覆うキャノピである。
なお、この明細書において「前後」「左右」は、運転席11に座ったオペレータから見た方向性をいう。
ここで、スイング式ショベルにおいては、アッパーフレーム3の前部にスイングブラケット13が垂直軸まわりに左右にスイング可能にピン連結され、このスイングブラケット13に作業アタッチメント10(ブーム4)の基端部がブームフットピン14によって取付けられる。
また、ブームシリンダ7がブーム4とスイングブラケット13の間に取付けられるとともに、スイングブラケット13をスイングさせるスイングシリンダ(図示しない)がアッパーフレーム3とスイングブラケット13の間に取付けられる。
以上の構成は特許文献1に示されている。
アッパーフレーム3に対するスイングブラケット13の取付構造、すなわち従来のピン連結装置の構造を図12〜図15によって説明する。
アッパーフレーム3の前部に水平板状の上下両側連結部15,16が間隔を置いて平行に設けられ、この両側連結部15,16にそれぞれピン穴17,18(図13参照)が同一垂直直線上に位置する状態で設けられる。
スイングブラケット13は鋳型成形によって形成され、上端部にブームフット取付部19、前面の上下方向中間部にブームシリンダ取付部20がそれぞれ設けられるとともに、後面部の上下両側に連結部21,22が設けられる。
この上下両側連結部21,22は、それぞれ間隔を置いて対向配置された上下一対のボス部23,24,25,26を有する側面視コの字形に形成され、各ボス部23〜26に同一垂直線上に位置するピン穴27,28,29,30が設けられる。
また、下側連結部22の上部ボス部25には、図14,15に示すロックピン31が挿入されるロックピン穴32が水平方向に貫通して設けられる。
なお、図の複雑化を避けるため、各ボス部23〜26及びピン穴27〜30の符号は図13のみに付し、他の図では省略している。
スイングブラケット13を取付けるときは、図14,15に示すようにスイングブラケット13の上下両側連結部22,23をアッパーフレーム側の上下両側連結部15,16に、これらをボス部間に挟み込む状態で係合させ、この状態で上側連結部15,22のピン穴17,27,28に上側連結ピン33を、下側連結部16,23のピン穴18,29,30に下部連結ピン34をそれぞれ挿入する。
この場合、上側連結ピン33は、連結部分の上方に広い空き空間があるため、図示のように頭部33aを備えた頭付きピンを用いて上から挿入すればよい。
これに対し下側連結ピン34は、上下両側連結部22,23の間隔がピン長さよりも短いため、上側連結ピン33と違って上から挿入することができない。
そこで、下側連結ピン34については、図示のように連結部分の下方から上向きに挿入し、その挿通端部(上端部)にロックピン31を直径方向に挿入して抜け止めする構成がとられている。図14中、35はロックピン31の上端部に設けられたロックピン穴である。
なお、ロックピン31は、図示しない割ピンで固定される頭付きの丸軸ピンを用いてもよいし、ナットで固定されるボルトを用いてもよい。
特開2004−68958号公報
ところが、上記従来技術によると、下側連結ピン34はロックピン31のみによって保持(自重落下を防止)されているため、ロックピン31が折損すると脱落してしまうという問題があった。
この場合、スイングブラケット13は、残った上側連結ピン33によって保持され、かつ、同ピンまわりにスイング可能であることから、そのまま看過される可能性があり、その後、スイングブラケット13またはアッパーフレーム3の破損といった、より甚大な被害に至る可能性があるだけに、上記問題の解決が待たれていた。
また、上記問題は、とくに例示したスイングブラケット取付部分のように、二つの部材を上下方向の連結ピンで連結する部分、とりわけ上記のように連結ピンが自重落下する可能性がある場合に起こり易かったが、頭付きの連結ピンを上方から挿入する場合や、二部材を水平方向にピン連結する場合にも起こる可能性があった。
そこで本発明は、二部材を上下または水平方向にピン連結する構造において、連結ピンの脱落防止効果の高いピン連結装置、ピン連結装置付きの建設機械、及びピン連結装置用のピン保持具を提供するものである。
上記課題を解決する手段として、請求項1の発明(ピン連結装置)においては、次の要件(i)〜(vi)をすべて具備するものである。
(i) 相連結される第1及び第2両部材に、ピン穴を有する連結部を設けること。
(ii) 上記連結部同士を、互いの上記ピン穴が一致するように上下方向または水平方向に重ね合わせた状態で連結ピンによって連結すること。
(iii) 上記連結ピンの一方の軸方向移動を阻止するピン保持具を有すること。
(iv) 上記ピン保持具は、間隔を置いて対向する一対の挟持板を備え、一方の挟持板にピン通し穴、他方の挟持板にピン受け面をそれぞれ設けること。
(v) 上記ピン保持具を、一方の上記連結部に、同連結部を上記両挟持板間に挟み込む状態で装着すること。
(vi) 上記連結ピンを、上記ピン通し穴を通過して一端面が上記ピン受け面で受け止められる状態で上記両連結部のピン穴に挿入すること。
ここで、請求項2の発明においては、
(A) 上記第1及び第2両部材に、上下方向に貫通するピン穴を有する連結部を設け、この連結部同士を、互いの上記ピン穴が一致するように上下方向に重ね合わせた状態で連結ピンによって連結するように構成し、
(B) 上記ピン保持具を、上記重ね合わせ状態での下側の連結部に装着し、
(C) 上記ピン保持具の両挟持板のうち、上記装着状態で上側となる挟持板に上記ピン通し穴、下側となる挟持板に上記ピン受け面をそれぞれ設けた
ものである。
上記構成によれば、連結ピンの一方の軸方向移動をピン受け面で阻止できるため、もう一方の軸方向移動を阻止する手段(連結ピンの頭部やロックピン等の他の抜け止め手段)を併用することによって連結ピンの両方の軸方向移動を阻止し、その脱落を防止することができる。
たとえば、請求項2のように二部材を垂直な連結ピンによって上下方向に連結する場合であって、連結ピンを下方から挿入し、上端部に挿入したロックピンで抜け止めする構成、つまり脱落が最も起こり易い構成をとる場合に、ロックピンが折損しても、連結ピンをピン保持具のピン受け面で受け止めて落下を確実に防止することができる。
すなわち、連結ピンの脱落防止効果を高めることができる。
また、請求項2の構成において、組立時におけるロックピン挿入前の状態、または分解時におけるロックピン取り外し後の状態、つまり、連結ピンが抜け止めされていない状態で同ピンが自重落下するおそれがなくなるため、作業の安全性と効率が良いものとなる。
この場合、上記ピン保持具における上記ピン受け面を備えた挟持板に、上記ピン受け面で受け止められた連結ピンの一端面の一部のみを上記ピン受け面と反対側の外部に臨ませるピン抜き操作穴を設けるのが望ましい(請求項3)。
こうすれば、連結ピンを垂直に通すか水平に通すかにかかわらず、連結ピンの抜き取り作業時に、ピン抜き操作穴から覗いたピン端面をハンマー等で叩くことで連結ピンを簡単に抜き取ることができる。
一方、請求項4の発明(ピン連結装置付きの建設機械)は、下部走行体と、この下部走行体上に旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体を構成するアッパーフレームにピン連結装置によって左右にスイング可能に取付けられるスイングブラケットと、このスイングブラケットに取付けられる作業アタッチメントを具備し、上記アッパーフレームに、上下方向に間隔をおいて対向するピン穴付きの上下両側連結部を設ける一方、上記スイングブラケットに、ピン穴付きの上部及び下部両ボス部から成る上側及び下側両連結部を設け、上記スイングブラケットにおける上記上側連結部の両ボス部間に上記アッパーフレームの上側連結部を挟み込み、上記スイングブラケットにおける下側連結部の両ボス部間に上記アッパーフレームの下側連結部を挟み込んだ状態で、上側連結部同士及び下側連結部同士をそれぞれ上側及び下側両連結ピンによって連結するピン連結装置付きの建設機械において、上記アッパーフレームを請求項2記載のピン連結装置における上記第1部材、上記スイングブラケットを上記第2部材として、上記ピン保持具を、上記スイングブラケットの上下両側連結部のうち少なくとも下側連結部の下部ボス部に、上記ピン受け面によって上記下側連結ピンの下端面を受け止める状態で装着するように構成したものである。
この構成によれば、上部旋回体のアッパーフレームにスイングブラケットを介して作業アタッチメントを取付けるスイング式ショベルであって、スイングブラケットをアッパーフレームに上下二本の垂直な連結ピンで連結する構成をとる場合に、ピン保持具をスイングブラケットの下側連結部の下部ボス部に装着することによって下側連結ピンの自重落下を確実に防止して、スイングブラケットまたはアッパーフレームの破損等の重大事故を未然に回避することができる。
請求項5の発明(ピン保持具)は、相連結される第1及び第2両部材に設けられたピン穴付きの連結部同士を、互いの上記ピン穴が一致するように上下方向または水平方向に重ね合わせた状態で、上記ピン穴に連結ピンを挿入することによって上記第1及び第2両部材を連結するピン連結装置に用いられて上記連結ピンの一方の軸方向移動を阻止するピン保持具であって、
(I) 間隔を置いて対向する一対の挟持板を備え、
(II) 上記両挟持板のうち一方の挟持板に、上記連結ピンの通過を許容するピン通し穴を設けるとともに、他方の挟持板に、上記ピン通し穴を通過した連結ピンの一端面を受け止めるピン受け面をそれぞれ設け、
(III) 上記第1及び第2両部材のうち一方の部材の連結部に、同連結部を上記両挟持板間に挟み込む状態で取付けるように構成した
ものである。
このピン保持具によれば、一対の挟持板間に連結部を挟み込むように連結部に嵌め込むだけでよいため、公知の抜け止め手段、たとえばロックピンを小さなロックピン穴に差し通し、その先端部にさらに割ピン等を入れる構造や、連結ピンの先端面に抜け止めプレートをボルト止めする構造のみを用いる場合と比較して、同等以上のピン脱落防止効果を発揮しながら、簡単に装着し、また取外すことができる。
この場合、ピン保持具は、上記両挟持板を互いの一辺部で側板により連結したコの字板状に形成してもよいし(請求項6)、上記両挟持板を互いの相対向する二辺部で側板により連結して構成してもよい(請求項7)。
請求項6の構成よれば、コの字の口が開く方向に弾性変形し易いため、連結部の厚み寸法や面精度のばらつきを吸収する融通性に富み、組立作業性が良いものとなる。
請求項7の構成によれば、請求項6の発明とは逆に口が開き難いという意味の強度が高くなるため、連結ピン重量による変形のおそれがない。
また、上記両挟持板のうち少なくとも一方の挟持板の先端部を外向き傾斜状に折り曲げて取付ガイド部を形成するのが望ましい(請求項8)。
この構成によれば、取付ガイド部によるガイド作用によりピン保持具を連結部によりスムーズに取付けることができる。
本発明によると、二部材を上下または水平方向に重ねてピン連結する構造において、高いピン脱落防止効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係るアッパーフレームとスイングブラケットの取付部分の分解斜視図である。 アッパーフレームに対するスイングブラケットの取付手順の1を示す側面図である。 同、取付手順の2を示す側面図である。 同、取付手順の3を示す側面図である。 同、取付手順の4を示す側面図である。 図5のVI−VI線拡大断面図である。 ピン保持具の拡大斜視図である。 ピン保持具を下方から見た図8相当図である。 ピン保持具の他の形状例を示すピン保持具取付部分の拡大斜視図である。 同、ピン保持具単独かつ下方から見た斜視図である。 本発明の適用対象としてのスイング式ショベルの概略側面図である。 図11中のスイングブラケット取付部分の拡大図である。 従来のアッパーフレームとスイングブラケットの連結構造を示す分解斜視図である。 同、連結途中の斜視図である。 同、連結状態の斜視図である。
本発明の実施形態を図1〜図10によって説明する。
実施形態はスイング式ショベルのスイングブラケット取付部分に本発明のピン保持具を備えたピン連結装置を適用している。
実施形態において、スイングブラケットとその取付構造についての基本構成に関する次の点は図11〜図15に示す公知技術と同じである。
i. 図1等に示すように、アッパーフレーム3の前部に水平板状の上下両側連結部15,16が間隔を置いて平行に設けられ、この両側連結部15,16にそれぞれピン穴17,18が同一垂直直線上に位置する状態で設けられる点。
ii. スイングブラケット13は鋳型成形によって形成され、上端部にブームフット取付部19、前面の上下方向中間部にブームシリンダ取付部20がそれぞれ設けられるとともに、後面部の上下両側に連結部21,22が設けられる点。
iii. この上下両側連結部21,22は、それぞれ間隔を置いて対向配置された上下一対のボス部23,24,25,26を有する側面視コの字形に形成され、各ボス部23〜26に同一垂直線上に位置するピン穴27,28,29,30が設けられる点(図1,6参照)。
iv. 下側連結部22の上部ボス部25には、図5,6に示すロックピン31が挿入されるロックピン穴32が水平方向に貫通して設けられる点。
v. スイングブラケット13をアッパーフレーム3に取付けるときは、図2〜図6に示すように、スイングブラケット13の上下両側連結部22,23をアッパーフレーム側の上下両側連結部15,16に、これをボス部間に挟み込む状態で係合させ、この状態で上側連結部15,22のピン穴17,27,28に上側連結ピン33を、下側連結部16,23のピン穴18,29,30に下側連結ピン34をそれぞれ挿入する点。
vi. この場合、上側連結ピン33は、連結部分の上方に広い空き空間があるため、図示のように頭部33aを備えた頭付きピンを用いて上から挿入すればよいのに対し、下側連結ピン34は、上下両側連結部22,23の間隔がピン長さよりも短いことから、上側連結ピン33と違って上から挿入することができない点。
vii. そこで、下側連結ピン34については、図2に示すように連結部分の下方から上向きに挿入し、その挿通端部(上端部)にロックピン31を直径方向に挿入して抜け止めする構成がとられる点。
viii. このため、ロックピン31が折損すると下側連結ピン34が直ちに脱落してしまうという問題がある点。
実施形態においては、以上を前提として、ロックピン31が折損しても下側連結ピン34が脱落しないように抜け止めする手段として、図4〜図8に示すピン保持具36が用いられる。
このピン保持具36は、間隔を置いて対向する上下一対の挟持板37,38を互いの一辺部で側板39により連結したコの字板状に形成され、上側挟持板37の中央部に、下部連結ピン34の通過を許容するピン通し穴40が設けられている。
一方、下側挟持板38は、ピン通し穴40を通過した下部連結ピン34の下端面を受け止めて支持する水平なピン受け面(上面)41を有するとともに、同挟持板38の中央部分に、ピン受け面41で受け止められたピン下端面の一部(中央部分)のみを下方外部に臨ませるピン抜き操作穴42が設けられている。
また、下側挟持板38の先端部が外向き(下向き)傾斜状に折り曲げられて取付ガイド部43が形成されている。
なお、上下両側挟持板37,38の間隔は、スイングブラケット13の下側連結部22を構成する下部ボス部26の厚み寸法と同等かやや小さめに設定されている。
ピン保持具36を用いたスイングブラケット取付手順を図2〜図6によって説明する。
手順1:図2に示すように上側連結ピン33を上側連結部分に挿入した後、下側連結ピン34を下側連結部分のピン穴30,18,29(このピン穴の符号は図1のみに示す)に下方から上向きに挿入する。
手順2:図3に示すように下側連結ピン34を、その下端面が下部ボス部26の上面よりも上方に位置するように持ち上げる。
手順3:この状態で、図4〜図6に示すようにピン保持具36を下側連結部22の下部ボス部26に装着する。
詳しくは、コの字板の弾性により両側挟持板37,38間に下部ボス部26を弾性的に挟み込むようにピン保持具36を側方から差し込んで装着する。
手順4: 図5,6に示すように、下側連結ピン34の下端部をピン保持具36のピン通し穴40に通し、その下端面をピン受け面41で受け止めて支持する。
手順5: 図5,6に示すように、ロックピン31を上部ボス部25及び下側連結ピン34のロックピン穴32,35に跨って挿入することにより、下側連結ピン34を抜け止めする。
なお、ロックピン31そのものの抜け止めは、図示しない割ピン等によって行われる。
上記構成によると、次の効果を得ることができる。
(1) 下側連結ピン34の下方移動をピン保持具36のピン受け面41で阻止できるため、上方移動を阻止するロックピン31を併用することによって下側連結ピン34の両方の軸方向移動を阻止し、その脱落を防止することができる。
とくに実施形態のように、アッパーフレーム3とスイングブラケット13を垂直な連結ピン34によって上下方向に連結する場合であって、連結ピン34を下方から挿入し、上端部に挿入したロックピン31で抜け止めする構成、つまり脱落が最も起こり易い構成をとる場合に、ロックピン31が折損しても、連結ピン34をピン保持具36のピン受け面41で受け止めて落下を確実に防止することができる。
すなわち、連結ピン34の脱落防止効果を高めることができる。このため、とくにスイングブラケット取付部分のピン自重落下によるスイングブラケット13またはアッパーフレーム3の破損等の重大事故を未然に回避することができる。
(2) 組立時(スイングブラケット取付時)におけるロックピン挿入前の状態、または分解時(同ブラケット取り外し時)におけるロックピン抜き取り後の状態、つまり、下側連結ピン34が抜け止めされていない状態で同ピン34が自重落下するおそれがなくなるため、作業の安全性と効率が良いものとなる。
(3) ピン保持具36は、上下 一対の挟持板37,38間に下側連結部22の下部ボス部26を挟み込むように同ボス部26に嵌め込むだけでよいため、公知の抜け止め手段、たとえばロックピンを小さなロックピン穴に差し通し、その先端部にさらに割ピン等を入れる構造や、連結ピンの先端面に抜け止めプレートをボルト止めする構造のみを用いる場合と比較して、同等以上のピン脱落防止効果を発揮しながら、簡単に装着し、また取外すことができる。
(4) ピン保持具36は、 両挟持板37,38を互いの一辺部で側板39により連結したコの字板状に形成しているため、コの字の口が開く方向に弾性変形し易く、ボス部26の厚み寸法や面精度のばらつきを吸収する融通性に富み、組立作業性が良い。
(5) 下側挟持板38に、ピン受け面41で受け止められたピン下端面の中央部分のみを下方に臨ませるピン抜き操作穴42を設けているため、連結ピン34の抜き取り作業時に、ピン抜き操作穴42から覗いたピン端面中央部分をハンマー等で叩くことで連結ピン34を簡単に抜き取ることができる。
(6) 下側挟持板38の先端部を外向き傾斜状に折り曲げて取付ガイド部43を形成しているため、この取付ガイド部43によるガイド作用によりピン保持具36を下部ボス部26によりスムーズに取付けることができる。
他の実施形態
ピン保持具36の他の形状例として、図9,10に示すように、両挟持板37,38を、互いの相対向する二辺部で側板39a,39aにより連結してピン保持具36を構成してもよい。
この場合、一枚のプレートの切断・曲げにより一対の半円形の切り欠きを組み合わせてピン通し穴40を形成する加工法がとられるため、ピン通し穴40は図示のように一部に切り欠きを備えた形状となる。
この構成によれば、上記実施形態とは逆に、コの字の口が開き難いという意味の強度が高くなるため、とくに垂直ピンで二部材を連結する場合にピン重量による変形のおそれがない。
なお、このピン保持具36についても、一方の挟持板37,38の先端部を外向き傾斜状に折り曲げて取付ガイド部を形成してもよい。
また、図1〜図8に示す実施形態を含めて両挟持板37,38の先端部に取付ガイド部を形成してもよい。
一方、本発明は、上記実施形態で挙げた、スイング式ショベルにおけるスイングブラケットの取付部分に限らず、二部材をピン連結する部分に広く適用可能である。
ここで、本発明は、上記のように二部材を上下方向にピン連結する場合(ピンの自重落下が起こる場合)にとくに有効となるが、二部材を水平方向に連結する場合にも連結ピンの脱落の可能性があるため、この場合にも適用することができる。
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 上部旋回体を構成するアッパーフレーム(連結される第1部材)
4 作業アタッチメントを構成するブーム
5 同、アーム
6 同、バケット
10 作業アタッチメント
13 スイングブラケット(連結される第2部材)
15 アッパーフレームの上側連結部
16 同、下側連結部
17,18 ピン穴
21 スイングブラケットの上側連結部
22 同、下側連結部
23,24 上側連結部を構成する上部及び下部両ボス部
25,26 下側連結部を構成する上部及び下部両ボス部
27,28,29,30 各ボス部のピン穴
31 ロックピン
32 ロックピン穴
33 上側連結ピン
34 下側連結ピン
36 ピン保持具
37 ピン保持具を構成する上側挟持板
38 同、下側挟持板
39 側板
39a,39a 側板
40 ピン通し穴
41 ピン受け面
42 ピン抜き操作穴
43 取付ガイド部

Claims (8)

  1. 次の要件(i)〜(vi)をすべて具備することを特徴とするピン連結装置。
    (i) 相連結される第1及び第2両部材に、ピン穴を有する連結部を設けること。
    (ii) 上記連結部同士を、互いの上記ピン穴が一致するように上下方向または水平方向に重ね合わせた状態で連結ピンによって連結すること。
    (iii) 上記連結ピンの一方の軸方向移動を阻止するピン保持具を有すること。
    (iv) 上記ピン保持具は、間隔を置いて対向する一対の挟持板を備え、一方の挟持板にピン通し穴、他方の挟持板にピン受け面をそれぞれ設けること。
    (v) 上記ピン保持具を、一方の上記連結部に、同連結部を上記両挟持板間に挟み込む状態で装着すること。
    (vi) 上記連結ピンを、上記ピン通し穴を通過して一端面が上記ピン受け面で受け止められる状態で上記両連結部のピン穴に挿入すること。
  2. (A) 上記第1及び第2両部材に、上下方向に貫通するピン穴を有する連結部を設け、この連結部同士を、互いの上記ピン穴が一致するように上下方向に重ね合わせた状態で連結ピンによって連結するように構成し、
    (B) 上記ピン保持具を、上記重ね合わせ状態での下側の連結部に装着し、
    (C) 上記ピン保持具の両挟持板のうち、上記装着状態で上側となる挟持板に上記ピン通し穴、下側となる挟持板に上記ピン受け面をそれぞれ設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のピン連結装置。
  3. 上記ピン保持具における上記ピン受け面を備えた挟持板に、上記ピン受け面で受け止められた連結ピンの一端面の一部のみを上記ピン受け面と反対側の外部に臨ませるピン抜き操作穴を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のピン連結装置。
  4. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体を構成するアッパーフレームにピン連結装置によって左右にスイング可能に取付けられるスイングブラケットと、このスイングブラケットに取付けられる作業アタッチメントを具備し、上記アッパーフレームに、上下方向に間隔をおいて対向するピン穴付きの上下両側連結部を設ける一方、上記スイングブラケットに、ピン穴付きの上部及び下部両ボス部から成る上側及び下側両連結部を設け、上記スイングブラケットにおける上記上側連結部の両ボス部間に上記アッパーフレームの上側連結部を挟み込み、上記スイングブラケットにおける下側連結部の両ボス部間に上記アッパーフレームの下側連結部を挟み込んだ状態で、上側連結部同士及び下側連結部同士をそれぞれ上側及び下側両連結ピンによって連結するピン連結装置付きの建設機械において、上記アッパーフレームを請求項2記載のピン連結装置における上記第1部材、上記スイングブラケットを上記第2部材として、上記ピン保持具を、上記スイングブラケットの上下両側連結部のうち少なくとも下側連結部の下部ボス部に、上記ピン受け面によって上記下側連結ピンの下端面を受け止める状態で装着するように構成したことを特徴とするピン連結装置付きの建設機械。
  5. 相連結される第1及び第2両部材に設けられたピン穴付きの連結部同士を、互いの上記ピン穴が一致するように上下方向または水平方向に重ね合わせた状態で、上記ピン穴に連結ピンを挿入することによって上記第1及び第2両部材を連結するピン連結装置に用いられて上記連結ピンの一方の軸方向移動を阻止するピン保持具であって、
    (I) 間隔を置いて対向する一対の挟持板を備え、
    (II) 上記両挟持板のうち一方の挟持板に、上記連結ピンの通過を許容するピン通し穴を設けるとともに、他方の挟持板に、上記ピン通し穴を通過した連結ピンの一端面を受け止めるピン受け面をそれぞれ設け、
    (III) 上記第1及び第2両部材のうち一方の部材の連結部に、同連結部を上記両挟
    持板間に挟み込む状態で取付けるように構成した
    ことを特徴とするピン連結装置用のピン保持具。
  6. 上記両挟持板を互いの一辺部で側板により連結したコの字板状に形成したことを特徴とする請求項5記載のピン連結装置用のピン保持具。
  7. 上記両挟持板を互いの相対向する二辺部で側板により連結して構成したことを特徴とする請求項5記載のピン連結装置用のピン保持具。
  8. 上記両挟持板のうち少なくとも一方の挟持板の先端部を外向き傾斜状に折り曲げて取付ガイド部を形成したことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のピン連結装置用のピン保持具。
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