JP6391024B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
所定の制御処理を実行する第1の制御手段(60a)と、前記第1の制御手段(60a)からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段(65a)とを備え、前記第1の制御手段(60a)は、所定の条件の成立を契機として当りか否かを判定する当り判定手段(60a)を備え、前記当り判定手段(60a)の判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技が行われるよう構成された遊技機において、
前記当り判定手段(60a)の判定結果を示す第1の遊技情報を前記第1の制御手段(60a)の制御に基づいて変動および停止表示可能な第1の遊技情報表示手段(M)と、
前記当り判定手段(60a)の判定結果を示す第2の遊技情報を前記第2の制御手段(65a)の制御に基づいて変動および停止表示し得ると共にエラー発生時にエラー報知を実行可能な第2の遊技情報表示手段(17)と、
前記第1の遊技情報表示手段(M)で前記第1の遊技情報の変動および停止表示している中かを識別可能な形態で第3の遊技情報を前記第2の制御手段(65a)の制御に基づいて表示可能な第3の遊技情報表示手段(300)と、
前記第2の制御手段(65a)の制御に基づいて作動する可動体(110,120)と備え、
前記可動体(110,120)の可動領域が前記第2の遊技情報表示手段(17)における第2の遊技情報の表示領域の前側と重なるよう構成されると共に、当該可動体(110,120)の可動領域よりも前側に位置するよう前記第3の遊技情報表示手段(300)が設けられて、当該可動体(110,120)を動作した際に当該第3の遊技情報表示手段(300)に表示される第3の遊技情報を視認し得るよう構成されると共に、
前記第1の制御手段(60a)は、エラーの発生を判定するエラー判定手段(60a)を備え、当該エラー判定手段(60a)が特定のエラーの発生と判定した場合に、前記第2の遊技情報の変動状態を識別可能な形態で前記第2の遊技情報表示手段(17)に前記特定のエラーの発生を表示するよう前記第2の制御手段(65a)が制御すると共に、当該特定のエラーの発生を表示した状態で前記第1の遊技情報の変動表示中かを識別可能な形態で前記第3の遊技情報を表示するよう前記第3の遊技情報表示手段(300)の表示を前記第2の制御手段(65a)が制御するよう構成され、
前記第2の遊技情報表示手段(17)の前記第2の遊技情報および前記第3の遊技情報表示手段(300)の前記第3の遊技情報を、前記第1の遊技情報の変動および停止表示に同期して変動および停止表示するよう当該第2の遊技情報表示手段(17)および第3の遊技情報表示手段(300)の表示を前記第2の制御手段(65a)が制御するよう構成されると共に、
前記第2の遊技情報には、前記当り判定手段(60a)の判定がはずれの判定結果である場合に前記第2の遊技情報表示手段(17)に表示可能なはずれ表示として表示形態が異なる複数の表示が設定され、
前記第3の遊技情報には、前記当り判定手段の判定がはずれの判定結果である場合に前記第3の遊技情報表示手段(300)に表示可能なはずれ表示として少なくとも1つの表示形態が設定され、
前記第2の制御手段(65a)は、前記第1の遊技情報の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記第2の遊技情報として前記第1の制御手段(60a)を初期状態から作動させる場合に表示するはずれ表示と異なる表示形態のはずれ表示を前記第2の遊技情報表示手段(17)に表示し、前記第3の遊技情報として前記第1の制御手段(60a)を初期状態から作動させる場合に表示するはずれ表示と同じ表示形態のはずれ表示を前記第3の遊技情報表示手段(300)に表示するよう構成されると共に、前記第2の遊技情報表示手段(17)でエラー報知する状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断前に表示していたエラー報知を行わないようにして復電後にエラー発生と判定されることでエラー報知を実行するよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1の制御手段の制御に基づいて第1の遊技情報を第1の遊技情報表示手段に表示するよう構成し、第2の遊技情報表示手段および第3の遊技情報表示手段の夫々において、第1の遊技情報に関連した遊技情報(第2の遊技情報および第3の遊技情報)を第2の制御手段の制御に基づいて表示するよう構成することで、当該第2および第3の遊技情報表示手段の何れの表示からも、第1の遊技情報に関連した情報を識別することができる。このため、第2の遊技情報表示手段に設けた第2の遊技情報の表示領域の前側と重なるように可動体を可動させた場合でも、第1の遊技情報に関連した情報を第3の遊技情報表示手段の第3の遊技情報から識別することができるから、第2の遊技情報表示手段や可動体を利用した演出の自由度を高めることが可能となり、遊技の興趣の向上を図り得る。また、第3の遊技情報表示手段を可動体の可動領域よりも前側に位置させることで、可動体の可動時でも第3の遊技情報の視認性を高くすることができる。
また、第1の制御手段のエラー判定手段が特定のエラーの発生と判定した場合には、第2の遊技情報の変動状態を識別可能な形態で第2の遊技情報表示手段に特定のエラーの発生を表示することで、当該特定のエラーへの対処を促すことができると共に、第2の遊技情報により当り判定手段の判定結果を示すことができ、第2の遊技情報表示手段で行われる演出の演出効果の低下を防ぐことができる。また、第2の遊技情報の視認性がエラー表示により低下した状態となった場合でも、当り判定手段の判定結果を示す第1の遊技情報が変動中かを、第3の遊技情報表示手段における第3の遊技情報の表示状態から正確に識別することができる。
所定の制御処理を実行する第1の制御手段(60a)と、前記第1の制御手段(60a)からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段(65a)とを備え、前記第1の制御手段(60a)は、所定の条件の成立を契機として当りか否かを判定する当り判定手段(60a)を備え、前記当り判定手段(60a)の判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技が行われるよう構成された遊技機において、
前記当り判定手段(60a)の判定結果を示す第1の遊技情報を前記第1の制御手段(60a)の制御に基づいて変動および停止表示可能な第1の遊技情報表示手段(M)と、
前記当り判定手段(60a)の判定結果を示す第2の遊技情報を前記第2の制御手段(65a)の制御に基づいて変動および停止表示し得ると共にエラー発生時にエラー報知を実行可能な第2の遊技情報表示手段(17)と、
前記第1の遊技情報表示手段(M)で前記第1の遊技情報の変動および停止表示している中かを識別可能な形態で第3の遊技情報を前記第2の制御手段(65a)の制御に基づいて表示可能な第3の遊技情報表示手段(300)と、
前記第2の制御手段(65a)の制御に基づいて作動する可動体(110,120)と備え、
前記可動体(110,120)の可動領域が前記第2の遊技情報表示手段(17)における第2の遊技情報の表示領域の前側と重なるよう構成されると共に、当該可動体(110,120)の可動領域よりも前側に位置するよう前記第3の遊技情報表示手段(300)が設けられて、当該可動体(110,120)を動作した際に当該第3の遊技情報表示手段(300)に表示される第3の遊技情報を視認し得るよう構成されると共に、
前記第1の制御手段(60a)は、エラーの発生を判定するエラー判定手段(60a)を備え、当該エラー判定手段(60a)が特定のエラーの発生と判定した場合に、前記第2の遊技情報の変動状態を識別可能な形態で前記第2の遊技情報表示手段(17)に前記特定のエラーの発生を表示するよう前記第2の制御手段(65a)が制御すると共に、当該特定のエラーの発生を表示した状態で前記第1の遊技情報の変動表示中かを識別可能な形態で前記第3の遊技情報を表示するよう前記第3の遊技情報表示手段(300)の表示を前記第2の制御手段(65a)が制御するよう構成され、
前記第2の遊技情報表示手段(17)の前記第2の遊技情報および前記第3の遊技情報表示手段(300)の前記第3の遊技情報を、前記第1の遊技情報の変動および停止表示に同期して変動および停止表示するよう当該第2の遊技情報表示手段(17)および第3の遊技情報表示手段(300)の表示を前記第2の制御手段(65a)が制御するよう構成されると共に、
前記第2の遊技情報には、前記当り判定手段(60a)の判定がはずれの判定結果である場合に前記第2の遊技情報表示手段(17)に表示可能なはずれ表示として表示形態が異なる複数の表示が設定され、
前記第3の遊技情報には、前記当り判定手段の判定がはずれの判定結果である場合に前記第3の遊技情報表示手段(300)に表示可能なはずれ表示として少なくとも1つの表示形態が設定され、
前記第2の制御手段(65a)は、前記第1の遊技情報の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記第2の遊技情報として電源断前に表示するはずれ表示と異なる表示状態のはずれ表示を前記第2の遊技情報表示手段(17)に表示し、前記第3の遊技情報として前記第1の制御手段(60a)を初期状態から作動させる場合に表示するはずれ表示と同じ表示形態のはずれ表示を前記第3の遊技情報表示手段(300)に表示するよう構成されると共に、前記第2の遊技情報表示手段(17)でエラー報知する状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断前に表示していたエラー報知を行わないようにして復電後にエラー発生と判定されることでエラー報知を実行するよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1の制御手段の制御に基づいて第1の遊技情報を第1の遊技情報表示手段に表示するよう構成し、第2の遊技情報表示手段および第3の遊技情報表示手段の夫々において、第1の遊技情報に関連した遊技情報(第2の遊技情報および第3の遊技情報)を第2の制御手段の制御に基づいて表示するよう構成することで、当該第2および第3の遊技情報表示手段の何れの表示からも、第1の遊技情報に関連した情報を識別することができる。このため、第2の遊技情報表示手段に設けた第2の遊技情報の表示領域の前側と重なるように可動体を可動させた場合でも、第1の遊技情報に関連した情報を第3の遊技情報表示手段の第3の遊技情報から識別することができるから、第2の遊技情報表示手段や可動体を利用した演出の自由度を高めることが可能となり、遊技の興趣の向上を図り得る。また、第3の遊技情報表示手段を可動体の可動領域よりも前側に位置させることで、可動体の可動時でも第3の遊技情報の視認性を高くすることができる。
また、第1の制御手段のエラー判定手段が特定のエラーの発生と判定した場合には、第2の遊技情報の変動状態を識別可能な形態で第2の遊技情報表示手段に特定のエラーの発生を表示することで、当該特定のエラーへの対処を促すことができると共に、第2の遊技情報により当り判定手段の判定結果を示すことができ、第2の遊技情報表示手段で行われる演出の演出効果の低下を防ぐことができる。また、第2の遊技情報の視認性がエラー表示により低下した状態となった場合でも、当り判定手段の判定結果を示す第1の遊技情報が変動中かを、第3の遊技情報表示手段における第3の遊技情報の表示状態から正確に識別することができる。
入賞を契機として保留情報を記憶する保留記憶手段(60c)を備え、
前記第1の制御手段(60a)は、前記記憶手段(60c)が記憶する保留数を示す保留表示を表示するよう前記第1の遊技情報表示手段(M)を制御するよう構成され、
前記第2の制御手段(65a)は、前記記憶手段(60c)が記憶する保留数を示す保留表示を表示するよう前記第3の遊技情報表示手段(300)を制御するよう構成され、
前記第2の制御手段(65a)は、電源断による復電に伴って前記第3の遊技情報表示手段(300)における保留表示を前記記憶手段(60c)が記憶する保留数を識別不能な形態とした場合に、復電後の入賞を契機として当該記憶手段(60c)が記憶する保留数を示す保留表示で表示するよう前記第3の遊技情報表示手段(300)を制御することを要旨とする。
また、本願には次のような技術的思想が含まれている。
前記第2の遊技情報表示手段(17)において前記複数の第2の遊技情報を表示する遊技情報表示領域(17a)の一部に、前記特定のエラーの発生を表示するエラー表示領域エラー表示領域(402,403)が重なるよう構成されて、
前記エラー判定手段(60a)が特定のエラーの発生と判定した場合に、前記遊技情報表示領域(17a)に表示する前記第2の遊技情報の一部の前側に重なるように前記エラー表示領域(402,403)で前記特定のエラーの発生を表示するよう前記第2の遊技情報表示手段(17)の表示を前記第2の制御手段(65a)が制御することで、前記第2の遊技情報の変動状態を識別し得るよう構成されたことを要旨とする。
このように、特定のエラーの発生と判定した場合に、第2の遊技情報が表示される遊技情報表示領域の一部に重なるエラー表示領域にエラー表示することで、第2の遊技情報と併せてエラー表示を表示して、特定のエラーが発生したことを確実に報せることが可能となる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前方へ開口するよう形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される基体11,12と、前記基体11,12の前側開口を覆うよう当該基体11,12に対して開閉可能に支持されて遊技機前面を形成する前面部材13とを備えており、当該基体11,12や前面部材13を設置基材として各種部材を設置することで遊技機が構成されるようになっている。具体的に、パチンコ機10の基体は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、本体枠としての中枠12を開閉および着脱可能に組み付けて構成されており、当該中枠12に遊技盤20が着脱可能に配設されている。また、前記遊技盤20の後側には、所定の条件(始動条件)の成立(後述する各始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下特図用演出図柄という)を変動させる演出実行手段としての演出表示部(表示手段)17が着脱可能に配設されている。なお、実施例では、前記演出表示部17としては、液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているがこれに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種特図用演出図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。また、実施例では、各種のエラーが発生した際に、該エラーが発生したことを示すエラー報知を実行する報知手段として演出表示部17が機能するよう構成される。
実施例の前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)であって、該遊技盤20の後側に前記演出表示部17が着脱自在に組み付けられている。遊技盤20の前側には、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール23によりパチンコ球が流下可能(移動可能)な遊技領域21が画成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が当該遊技領域21内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、該遊技盤20との間に収容空間を画成する設置部材(図示せず)が配設されており、収容空間には、発光により演出を行う発光部材や、動作により演出を行う可動体110,120等の各種演出手段が設置されている。なお、前記演出表示部17は、設置部材の後側に取り付けられて、設置部材に設けた開口部および枠状装飾体25(後述)の開口部25aを介して遊技盤20の前側から視認可能に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
前記遊技盤20に配設される前記枠状装飾体25は、図2に示す如く、前記遊技盤20に開設された前記装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と演出表示部17の表示面17aとを区切って該遊技領域21の内周を画成する庇状部25bと、該庇状部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備える。そして、前記枠状基部を装着口に挿入すると共に台板部25cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部25cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられる。ここで、前記庇状部25bは、枠状装飾体25の開口部25aを囲繞するように連続して延在するように設けられており、前記演出表示部17における表示面17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)したり、前記遊技釘24に接触して跳ねたパチンコ球が開口部側に進入するのを規制している。また庇状部25bは、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域21に打ち出されたパチンコ球が庇状部25b上で滞ることなく枠状装飾体25の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。
図2に示すように、前記遊技盤20には、遊技領域21を流下するパチンコ球が入球可能な複数の入球部(具体的には、第1始動入賞部31、第2始動入賞部32、第1特別入賞部41、第2特別入賞部42、ゲート部48、普通入賞部45)が設けられており、パチンコ球が入球した入球部に応じた制御が実行されることで所定の遊技を行い得るようになっている。具体的に、実施例のパチンコ機10では、前記入球部としての第1始動入賞部31、第2始動入賞部32、第1特別入賞部41、第2特別入賞部42およびゲート部48が前記第1球流下経路21aを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられている。なお、実施例の遊技盤20には、前記第1球流下経路21aを流下したパチンコ球が入賞可能な位置に普通入賞部45夫々配置されている。実施例の第2球流下経路21bは、前記案内レール23に沿ってアウト口22に至るよう1個のパチンコ球が通過可能な幅で形成されており、当該第2球流下経路21bを流下したパチンコ球が前記入球部の何れかに入賞しないようになっている。
前記第1および第2始動入賞部(入球部)31,32は、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口(入球口)31a,32aが設けられる。ここで、第1始動入賞部31は、第1始動入賞口31aが遊技領域21に常時開放する常時開放型の入賞部とされ、第2始動入賞部32は、所定の開放条件および閉鎖条件に従って第2始動入賞口32aが始動用開閉部材(開閉手段)32bにより開閉される開閉型の入賞部とされている。なお、第2始動入賞部32は、始動用開閉部材32bを開閉作動する始動入賞ソレノイドSL1(図3参照)を備え、該始動入賞ソレノイドSL1がパチンコ機10の後側に配置されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御されるよう構成される。
前記第1特別入賞部(特別入賞部,入球部)41は、遊技領域21(第1球流下経路21a)に開口する第1特別入賞口(特別入賞口)41aを開閉自在に閉成する第1特別用開閉部材(開閉手段)41bを備えており、駆動手段としての第1特別入賞ソレノイドSL2(図3参照)の駆動に伴って第1特別用開閉部材41bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記第1特別入賞部41には、前記第1特別入賞口41aに入賞したパチンコ球を検出する検出手段としての第1特別入賞検出センサSE3(図3参照)が設けられている。第1特別入賞検出センサSE3は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、第1特別入賞検出センサSE3がパチンコ球を検出(すなわち第1特別入賞口41aへのパチンコ球の入賞による検出条件の成立)すると、検出信号をメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に出力し、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、第1特別入賞検出センサSE3からの検出信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板90に制御信号(賞球払出指定コマンド)を出力して前記球払出装置(払出手段)91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。ここで、前記第1特別入賞ソレノイドSL2は、前記第1および第2始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞を契機として第1特別入賞口41aを開閉する大当り遊技が付与される場合に、前記演出表示部17による図柄変動演出の終了後にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御される。実施例のパチンコ機10では、第1特別用開閉部材41bの開閉態様が異なる複数種類の大当り遊技が設定されており、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、大当り遊技の種類に応じた開閉条件に従って第1特別入賞ソレノイドSL2を駆動制御するよう構成される。実施例のパチンコ機10では、第1特別入賞ソレノイドSL2が駆動制御されて第1特別入賞口41aが開放した状態(第1特別入賞ソレノイドSL2の作動中)が有効状態として設定されている。
前記第2特別入賞部(特別入賞部,入球部)42は、遊技領域21(第1球流下経路21a)に開口する第2特別入賞口(特別入賞口)42aを開閉自在に閉成する第2特別用開閉部材(開閉手段)42bを備えており、駆動手段としての第2特別入賞ソレノイドSL3(図3参照)の駆動に伴って第2特別用開閉部材42bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記第2特別入賞部42には、前記第2特別入賞口42aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段(第1検出手段,第2検出手段,球検出手段)としての第2特別入賞検出センサSE4(図3参照)が設けられている。第2特別入賞検出センサSE4は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、第2特別入賞検出センサSE4がパチンコ球を検出(すなわち第2特別入賞口42aへのパチンコ球の入賞による検出条件の成立)すると、検出信号をメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に出力し、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、第2特別入賞検出センサSE4からの検出信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板90に制御信号(賞球払出指定コマンド)を出力して前記球払出装置91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。ここで、第2特別入賞ソレノイドSL3は、前記第1始動入賞口31aまたは第2始動入賞口32aへのパチンコ球の入賞を契機として、メイン制御基板60における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、当該大当り遊技中における所定のタイミングで第2特別用開閉部材42bを開閉作動して第2特別入賞口42aへのパチンコ球の入賞を許容し得るよう構成される。
前記ゲート部48には、該ゲート部48をパチンコ球が通過したことを検出する検出手段としてのゲートセンサSE6(図3参照)が配設される。ゲートセンサSE6は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサSE6からメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)への検出信号の入力、すなわちゲートセンサSE6のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過による検出条件の成立)に伴って開放判定情報(乱数等の遊技情報)が取得され、この取得した遊技情報に基づいて普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果、第2始動入賞口32aを開閉する普図当り遊技が付与される場合に、前記始動入賞ソレノイドSL1が駆動制御されて始動用開閉部材32bが開閉動作するようになっている。
図2に示すように、前記普通入賞部45は、前記遊技領域21の左下部位置および右下部位置において、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口45aが上方に常時開放するよう前記遊技盤20に設けられており、第1球流下経路21aを流下するパチンコ球が一定の確率で普通入賞口45aに入賞し得るようになっている。普通入賞部45は、普通入賞口45aに入賞したパチンコ球を検出する検出手段としての普通入賞検出センサSE7(図3参照)が設けられている。前記普通入賞検出センサSE7は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されている。そして、普通入賞検出センサSE7からの検出信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が賞球の払い出しを決定し、前記払出制御基板90に制御信号(賞球払出指定コマンド)を出力して前記球払出装置91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域21の外側の左下部位置)には、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて各種の遊技情報(第1の遊技情報)を表示する遊技情報表示部(第1の遊技情報表示手段)Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。すなわち、遊技情報表示部Mは、メイン制御基板60に配線接続されており、メイン制御CPU60aの制御処理に基づいて出力される信号に従って各表示部50A,50B,52,53,55,56,57の発光部(LED)が点灯・消灯することにより、遊技情報を表示するよう構成されている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図3に示す如く、前記遊技情報を表示する表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技情報表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
前記特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞部31、第2始動入賞部32への入賞を契機として作動して特図当り判定(特図当り判定)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。すなわち、遊技情報表示部M(特図表示部50A,50B)は、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて特図当り判定手段の判定結果を示す特別図柄を第1の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞部31への入賞を契機として特図の変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞部32への入賞を契機として特図の変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(例えば8個)のLEDにより構成されている。そして、前記第1始動入賞部31へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50AのLEDが順次点灯・消灯する特図変動表示が行われ、最終的にLEDの点灯が確定停止した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞部32へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50BのLEDが点灯・消灯する点滅変動する変動表示が行われて、最終的にLEDの点灯が確定停止した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例の特図表示部50A,50BはLEDの点灯位置により特図を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯状態を適宜変更して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の特図を表示可能な表示手段を採用できる。
前記特図保留表示部52,53は、前記第1および第2始動入賞部31,32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(特図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、所定の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。すなわち、遊技情報表示部M(特図保留表示部52,53)は、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて特図始動保留情報の保留数を示す保留表示を第1の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞部31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞部32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個(実施例では2個ずつ)の発光表示部により構成されている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(特図当り判定の残りの実行回数)が報知される。
前記普図表示部55は、前記ゲートセンサSE6のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(開放判定)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。すなわち、遊技情報表示部M(普図表示部55)は、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて普図当り判定手段の判定結果を示す普通図柄を第1の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、普図表示部55は、複数個(実施例では2個)のLEDにより構成されており、ゲートセンサSE6のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として、普図表示部55のLEDが順次点灯・消灯する点滅変動する普図の変動表示(普図変動表示)が行われ、最終的にLEDが確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の普図の内の1つを表示するようになっている。そして、普図表示部55の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。すなわち、普図表示部55は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。普図表示部55において表示し得る普図としては、普図当り判定での当選を認識し得る当り表示としての所定数(例えば2種類)の普図(普図当り図柄)と、当該判定のはずれを認識し得るはずれ表示としての所定数(例えば1種類)の普図(普図はずれ図柄)とが夫々設定されており、普図当り判定の判定結果に応じて決定された1つの普図が普図変動表示の結果として普図表示部55に確定停止表示される。すなわち、実施例の普図表示部55は、ゲートセンサSE6の検出に伴い変動表示を行うと共に、普図当り判定の判定結果を表示する変動表示手段として機能するものである。なお、実施例の普図表示部55はLEDの点灯位置により普図を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更して表示態様を可変して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の普図を表示可能な表示手段を採用できる。
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部48をパチンコ球が通過した際に取得される開放判定情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。すなわち、遊技情報表示部M(普図保留表示部56)は、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて普図始動保留情報の保留数を示す保留表示を第1の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、前記普図保留表示部56は、複数個(実施例では2個)の発光表示部により構成されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留数は、ゲート部48をパチンコ球が通過すると1加算され、当該普図始動保留情報に基づく普図当り判定(普図変動表示)が行われる毎に1減算される。なお、普図始動保留数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留数を加算し得るよう設定されている。
次に、始動条件の成立を契機として所定の演出表示を実行する前記演出表示部17について説明する。ここで、実施例の演出表示部17は、前記遊技情報表示部Mに表示される遊技情報(第1の遊技情報)に関連した遊技情報(第2の遊技情報)を表示可能な第2の遊技情報表示手段として備えられている。具体的に、前記演出表示部17には、図2、図4に示すように、演出制御基板65(演出制御CPU65a)の制御に基づいて所定の図柄(第2の遊技情報)を変動または停止表示可能な表示領域(図柄表示領域)26a,26b,26cが定められており、前記第1始動入賞口31aまたは第2始動入賞口32aへの入賞を契機として、図柄表示領域26a,26b,26cにおいて図柄を変動表示して、所定の変動時間(特図変動時間)の経過後に図柄を停止表示するよう構成される。すなわち、前記演出表示部17の図柄表示領域26a,26b,26cは、前記第1または第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が行われているかを示す図柄を表示する表示領域となっている。なお、以下の説明では、特図変動表示が行われているかを示す図柄を特図用演出図柄と指称するものとする。具体的に、実施例の演出表示部17には、左右横並び状に3列の図柄表示領域26a,26b,26cが設定されており、各図柄表示領域26a,26b,26c毎に、特図用演出図柄を停止表示可能な停止表示領域27と、当特図用演出図柄を変動表示可能な変動表示領域28とが設けられている。実施例では、変動表示領域28の中に停止表示領域27が位置しており、特図用演出図柄を変動表示する際に、各停止表示領域27および変動表示領域28に亘って連続して特図用演出図柄が変動表示されるようになっている。すなわち、各停止表示領域27は、特図用演出図柄を変動表示可能な変動表示領域の一部となっている。なお、以下の説明では、特図用演出図柄を変動および停止表示する3列の表示領域を、左図柄列26a、中図柄列26b,右図柄列26cと指称して区別する場合がある。
また、前記演出表示部17には、演出制御基板65(演出制御CPU65a)の制御に基づいて前記特図始動保留情報の保留数を特定可能な保留表示を表示する表示領域(演出用特図始動保留表示領域)201,202が定められている。実施例では、前記演出用特図保留表示領域として、第1特図始動保留情報の保留数を示す特図保留表示(保留表示)を表示する第1の演出用特図始動保留表示領域201と、第2特図始動保留情報の保留数を示す保留表示を表示する第2の演出用特図始動保留表示領域202とが設定されており、第1および第2特図始動保留情報の保留数を演出表示部17に個別に表示し得るようになっている。すなわち、演出表示部17(演出用特図始動保留表示領域201,202)は、前記演出制御CPU65aの制御に基づいて特図始動保留情報の保留数を示す保留表示を第2の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、実施例では、前記特図保留表示として、第1特図始動保留情報の存在を示す第1の特図保留表示(例えば「●」)を保留数分だけ第1の特図始動保留領域201に表示すると共に、第2特図始動保留情報の存在を示す第2の特図保留表示(例えば「★」)を保留数分だけ第2の特図始動保留領域201に表示することで、各特図始動保留情報の保留数を表示するよう構成されている。ここで、前述のように、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では何れに対しても「4」)が設定されていることから、各特図始動保留領域201,202には、保留数の上限数分の特図保留表示を表示し得るようになっている。なお、特図保留表示としては、これに限られるものではなく、各特図始動保留情報の保留数を識別し得る形態であれば任意の表示とすることができ、例えば保留数に合わせた数字を表示することもできる。
次に、前記枠状装飾体25に設けられた前記補助表示部300について説明する。前記補助表示部300は、図2(b)に示すように、前記遊技情報表示部Mの特図表示部50A,50Bの何れかにおいて特図の変動表示中かを表示する特図変動補助表示部301,302と、遊技情報表示部Mの特図保留表示部52,53において表示されている特図始動保留情報の保留数を表示する特図保留補助表示部303,304と、遊技情報表示部Mの普図表示部55において普図が変動表示されているかを表示する普図変動補助表示部305とが設けられている。すなわち、補助表示部300を遊技者が目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るよう構成されている。このように、実施例の補助表示部300は、前記遊技情報表示部Mに表示される遊技情報(第1の遊技情報)に関連した遊技情報(第3の遊技情報)を表示可能な第3の遊技情報表示手段として備えられている。
図2(b)に示すように、前記特図変動補助表示部301,302は、前記第1特図表示部50Aにおいて特図変動表示が行われているかを示す第1の特図補助図柄を前記第3の遊技情報として表示する第1特図変動補助表示部301と、前記第2特図表示部50Bにおいて特図変動表示が行われているかを示す第2の特図補助図柄を前記第3の遊技情報として表示する第2特図変動補助表示部302とを備えており、各特図変動補助表示部301,302の何れも所定数(例えば1個)のLEDにより構成されている。すなわち、第1特図表示部50Aにおける第1特図変動表示の開始(特図の変動開始)に合わせて、前記第1特図変動補助表示部301のLEDが点滅する補助特図変動表示が行われ、当該第1特図変動表示の終了(特図の変動停止)に合わせてLEDが点灯または消灯することで第1特図変動補助表示部301の補助特図変動表示が終了するようになっている。同様に、第2特図表示部50Bにおける第2特図変動表示の開始(特図の変動開始)に合わせて、前記第2特図変動補助表示部302のLEDが点滅する補助特図変動表示が行われ、当該第2特図変動表示の停止(特図の変動停止)に合わせてLEDが点灯または消灯することで第2特図変動補助表示部302の補助特図変動表示が終了するようになっている。
図2(b)に示すように、前記特図保留補助表示部303,304は、前記メイン制御RAM60cに記憶する第1特図始動保留情報の保留数を特定可能な保留表示を前記第3の遊技情報として表示する第1特図保留補助表示部303と、メイン制御RAM60cに記憶する第2特図始動保留情報の保留数を特定可能な保留表示を前記第3の遊技情報として表示する第2特図保留補助表示部304とを備えており、各特図変動補助表示部301,302の何れも複数個(例えば2個)のLEDにより構成されている。すなわち、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留数情報の保留数の増減に合わせて第1特図保留補助表示部303における保留表示の表示形態が変化すると共に、第2特図始動保留数情報の保留数の増減に合わせて第2特図保留補助表示部304における保留表示の表示形態が変化するよう構成される。すなわち、補助表示部300(特図保留補助表示部303,304)は、前記演出制御CPU65aの制御に基づいて特図始動保留情報の保留数を示す保留表示を第3の遊技情報として表示し得るようになっている。
図2(b)に示すように、前記普図変動補助表示部305は、前記普図表示部55において普図変動表示が行われているかを示す普図補助図柄を前記第3の遊技情報として表示するよう構成されており、所定数(例えば2個)のLEDにより構成されている。すなわち、普図表示部55における普図変動表示の開始(普図の変動開始)に合わせて、前記普図変動補助表示部305のLEDが交互に点滅する補助普図変動表示が行われ、当該普図変動表示の終了(普図の変動停止)に合わせてLEDが点灯または消灯することで普図変動補助表示部305の補助普図変動表示が終了するようになっている。ここで、普図変動表示の変動開始タイミングは、メイン制御基板60から入力される制御信号(具体的には、後述する普図変動パターン指定コマンド)に基づいて演出制御CPU65aが識別し得るよう構成される。そして、普図変動表示の終了タイミングは、普図変動パターンにより特定される普図変動時間を演出制御基板65(演出制御CPU65a)で計測することで特定するようになっている。なお、普図変動表示の終了タイミングに合わせて普図停止指定コマンドをメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から演出制御基板65に入力するよう構成して、当該普図停止指定コマンドに基づいて普図変動表示の終了タイミングを演出制御CPU65aが識別するよう構成してもよい。
次に、実施例のパ遊技盤20に備えられた前記可動体110,120について説明する。図4(b)、図4(c)に示すように、実施例の遊技盤20には、複数の可動体110,120を備えており、演出制御CPU65aの制御に基づいて演出表示部17での演出に合わせて可動体を動作し得るよう構成されている。具体的に、実施例の遊技盤20は、演出表示部17の表示面17aの周囲に2つの可動体(第1可動体110、第2の可動体120)が設けられている。ここで、前記第1可動体110は、演出表示部17の表示面17aより上方に位置する待機位置と、当該待機位置から下方に移動して表示面17aの前側に位置する可動位置との間で動作し得るよう構成されて、前記第2の可動体120は、演出表示部17の表示面17aより下方に位置する待機位置と、当該待機位置から上方に移動して表示面17aの前側に位置する可動位置との間で動作し得るよう構成されて、演出制御CPU65aの制御に基づいて演出表示部17での表示演出に合わせて当該第1および第2可動体110,120が単独または連動して動作するようになっている。そして、可動体110,120の夫々は、可動領域が演出表示部17において特図用演出図柄の表示領域(図柄列26a,26b,26c)の前側と重なるよう構成される一方で、前記補助表示部300は、当該可動体可動体110,120の可動領域よりも前側に位置するよう設けられている。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後(図柄変動演出の終了後)に付与されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞部41,42の特別用開閉部材41b,42bが開閉動作される。大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始され、大当り遊技の開始を示すオープニング演出が実行されるオープニング時間(開始待機時間)と、オープニング時間経過後に行われる規定ラウンド数だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が実行されるエンディング時間(終了待機時間)とにより構成されている。すなわち、前記大当り遊技は、前記特別入賞部41,42の特別用開閉部材41b,42bを閉鎖状態に保持するオープニング時間の経過後に、当該特別用開閉部材41b,42bを開閉作動するラウンド遊技が行われるよう設定されている。また、大当り遊技は、前記特別入賞部41,42の特別用開閉部材41b,42bを開閉作動する最終のラウンド遊技の後に、当該特別用開閉部材41b,42bを閉鎖状態に保持するエンディング時間が設定されている。なお、実施例の規定ラウンド数は、15回のラウンド遊技に設定してあるが、これに限られるものではなく、適宜に設定でき、また大当り遊技の種類毎に規定ラウンド数を異ならせるようにしてもよい。
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。また、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技の種類は、大当り遊技の終了後に後述する確変状態を付与可能な特定大当り遊技と、大当り遊技の終了後に確変状態を実質的に付与不能な非特定大当り遊技とに大別されている。なお、実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、特定大当り遊技に対応した図柄Aと、非特定大当り遊技に対応した図柄Bの2つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄に応じた当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、特定大当り遊技に対応した図柄a、非特定大当り遊技に対応した図柄bの2つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄に応じた当り遊技が付与される。なお、大当り遊技の種類や大当り図柄の種類は、これに限られるものではなく、適宜に設定することができる。
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口32aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口32aを開放する始動用開閉部材32bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口32aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称する。
実施例では、確変状態が付与される間継続して変短状態が付与され、確変状態が付与されない場合には変短状態が付与されないよう設定してある。なお、変短状態が付与される期間(以下、変短状態が継続する図柄変動演出(特図変動表示)の変動回数を変短回数という)としては、これに限られない。例えば、変短状態が付与されてから所定条件を満たすまでの間継続して変短状態を付与し、当該所定条件を満たすことを条件に非変短状態に移行させるようにすることもできる。この所定条件としては、例えば大当り遊技終了後の確変回数を有限の数(例えば100回)に設定したり、特図当り判定において非確変状態に移行させる転落抽選に当選することなどが挙げられる。また、確変状態が付与されない場合(すなわち大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した場合)に、大当り遊技後に所定の変短回数(例えば100回)の変短状態が付与されるよう構成してもよい。
また、実施例のパチンコ機10は、複数種類のエラーの夫々を個別に検出可能な複数のエラー検出センサ(エラー検出手段)を備えている。具体的に、エラー検出センサとして、磁気を検出する磁気検出センサST1、電波を検出する電波検出センサST2、振動を検出する振動検出センサST3、パチンコ球が貯留される貯留部の満杯状態を検出する満杯検出センサST4、前記中枠(基体)12に対して前枠(前面部材)13が開放していることを検出する前枠開放検出センサST5等を、実施例のパチンコ機10は備えている。なお、エラー検出手段の内、磁気検出センサST1、電波検出センサST2および振動検出センサST3は、パチンコ機10に対する不正行為を検出するための不正検出センサ(不正検出手段)である。また、エラー検出手段としては、その他の種類のエラーを検出可能な各種のセンサを備えることができる。
実施例のパチンコ機10は、磁気発生機器から出力された磁気を検出可能な磁気検出センサ(磁気検出手段)ST1を備えている(図3参照)。この磁気検出センサST1は、遊技盤20の前側において磁気発生機器から発生した磁気を、前述した各入賞検出センサSE1〜SE5,SE7が検出可能な場合に該磁気を検出可能な姿勢、位置に配設されており、磁気を検出した際にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検出信号を出力する。従って、磁気発生機器を使用した各入賞検出センサSE1〜SE5,SE7に対する不正行為を、磁気検出センサST1により認識することが可能となっている。また、磁気検出センサST1からの検出信号(磁気検出信号,検出信号,不正検出信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は磁気検出状態を示す後述するエラー情報(磁気エラー指定コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
実施例のパチンコ機10は、電波出力機器から出力された電波を検出可能な電波検出センサ(電波検出手段)ST2を備えている(図3参照)。この電波検出センサST2は、前記始動入賞検出センサSE1,SE2が、遊技盤20の前側において電波出力機器から出力された電波を検出可能な場合に該電波を検出可能な姿勢、位置に配設されており、電波を検出した際にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検出信号を出力する。従って、電波出力機器を使用した始動入賞検出センサSE1,SE2に対する不正行為を、電波検出センサST2により認識することが可能となっている。また、電波検出センサST2からの検出信号(電波検出信号,検出信号,不正検出信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は電波検出状態を示す後述するエラー情報(電波エラー指定コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
実施例のパチンコ機10は、遊技盤20の振動を検出可能な振動検出センサ(振動検出手段)SE3を備えている(図3参照)。この振動検出センサST3は、例えば所定の周波数の衝撃を検出すると2つの状態系のバランスが変化するマルチバイブレータ回路を備えており、遊技者が当該パチンコ機10の前枠13や上球受け皿14等を故意に叩いた場合に、これによる振動を検出してメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)へ検出信号を出力するようになっている。これにより、パチンコ機10の前枠13や上球受け皿14等を故意に叩いて遊技盤20に衝撃を与えることで、各種入賞口31a,32a,41a,42a,45aに入賞したパチンコ球が対応する検出センサSE1,SE2,SE3,42,47で検出される際にチャタリング等を発生させて複数個のパチンコ球が入賞した(検出した)ものとする不正行為等を認識することが可能となっている。また、振動検出センサST3からの検出信号(振動検出信号,検出信号,不正検出信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は振動検出状態を示す後述するエラー情報(振動エラー指定コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
実施例のパチンコ機10は、前記上下の球受け皿14,15に貯留されたパチンコ球が所定量に達したか否か(満杯)を検出する満杯検出センサ(満杯検出手段)ST4を備えている(図3参照)。この満杯検出センサST4は、球払出装置91から払い出されたパチンコ球を上下の球受け皿14,15に案内する球通路に設けられており、上下の球受け皿14,15がパチンコ球で満杯となって球通路までパチンコ球が貯留されることで満杯検出センサST4が満杯状態を検出するよう構成される。満杯検出センサST4は、前記払出制御基板90(払出制御CPU90a)に配線接続されており、該満杯検出センサST4が満杯状態を検出した際に払出制御基板90(払出制御CPU90a)に対して信号入力されるのに伴って、払出制御基板90からメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検出信号(満杯検出信号)を出力するようになっている。そして、満杯検出センサST4からの検出信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は満杯状態を示す後述するエラー情報(満杯エラー指定コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。なお、実施例では、満杯検出センサST4として機械式のセンサが用いられており、該センサがON状態となったときに検出信号を出力して満杯状態を検出し、該センサがOFF状態となることで満杯状態を検出しなくなるよう構成されている。実施例では、上下の球受け皿14,15および球通路が、パチンコ球を貯留する貯留部とされる。
実施例のパチンコ機10は、前記中枠12に対して前枠13が開放されたか否か(開放状態か否か)を検出する開放検出センサ(開放検出手段)ST5を備えている(図3参照)。この前枠開放検出センサST5は、中枠12に設けられており、中枠12に対して前枠13が開放されることで検出状態が変化して開放状態を検出するよう構成される。前枠開放検出センサST5は、前記払出制御基板90(払出制御CPU90a)に配線接続されており、該前枠開放検出センサST5が開放状態を検出した際に払出制御基板90(払出制御CPU90a)に対して信号入力されるのに伴って、払出制御基板90からメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検出信号(開放検出信号)を出力するようになっている。そして、前枠開放検出センサST5からの検出信号(前枠開放検出信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は開放状態を示す後述するエラー情報(開放エラー指定コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。実施例では、前枠13の開放により前枠開放検出センサST5がON状態となったときに検出信号を出力して開放状態を検出し、該前枠開放検出センサST5がOFF状態となることで開放状態を検出しなくなる(閉成状態を検出する)よう構成されている。なお、前枠開放検出センサST5としては、光学式、磁気式、機械式等の各種形態のセンサを用いることができる。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図3に示す如く、パチンコ機10の電源に関する制御を実行する制御手段としての電源基板100や、パチンコ機10の遊技の実行を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて遊技演出に関する制御処理を実行する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70、賞球の払い出しに関する制御を実行する制御手段としての払出制御基板90、前記操作ハンドル16の操作状態に基づいてパチンコ球の発射に関する制御を実行する制御手段としての発射制御基板等の各種制御基板が設けられている。すなわち、遊技者の操作ハンドル16の操作に応じて前記発射制御基板の制御に基づいて打球発射装置が作動され、遊技盤20の遊技領域21に打ち出されたパチンコ球の入賞に伴う各球検出センサSE1〜SE7からの検出信号やエラー検出センサST1〜ST5からの検出信号に基づいてメイン制御基板60において適宜の制御処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(コマンド)がサブ制御基板65,70や払出制御基板90に出力されるようになっている。
前記電源基板100は、遊技場の外部電源(例えば、AC24V)から必要電源電圧を生成するよう構成されている。この電源基板100には、図3に示す如く、パチンコ機10に供給する電源のON−OFFを切り替える電源スイッチ101と、制御RAM60c,65cを初期化させるためのクリアスイッチ102が設けられている。また、前記クリアスイッチ102にクリアスイッチ回路104が接続されており、クリアスイッチ102をON操作した状態で電源スイッチ101をON操作したときに限り、メイン制御基板60、演出制御基板65にクリア信号を出力し、該クリア信号を受けたメイン制御基板60、演出制御基板65がメイン制御RAM60c、演出制御RAM65cを初期化するクリア処理を行うよう設定される。すなわち、実施例では、電源スイッチ101、クリアスイッチ回路104およびクリアスイッチ102からクリア手段が構成される。なお、クリアスイッチ回路104とクリアスイッチ102とからクリア手段を構成し、クリアスイッチ102をON操作したときにクリアスイッチ回路104からメイン制御基板60、演出制御基板65にクリア信号を出力する構成を採用し得る。また、以後の説明において、クリア処理が実行されることを、「RAMクリア」と指称する場合がある。
前記メイン制御基板60は、図3に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU(第1の制御手段)60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記第1始動入賞検出センサSE1、第2始動入賞検出センサSE2、第1特別入賞検出センサSE3、第2特別入賞検出センサSE4、特定領域入球検出センサSE5、特定領域入球検出センサSE6、ゲートセンサSE6、普通入賞検出センサSE7、磁気検出センサST1、電波検出センサST2、振動検出センサST3、満杯検出センサST4、前枠開放検出センサST5等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口32aを開閉する始動用開閉部材32bに連繋する始動入賞ソレノイドSL1、第1特別入賞口41aを開閉する第1特別用開閉部材41bに連繋する第1特別入賞ソレノイドSL2および第2特別入賞口42aを開閉する第2特別用開閉部材42bに連繋する第2特別入賞ソレノイドSL3が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイドSL1〜SL3を駆動させることで、対応する開閉部材32b,41b,42bが開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の種類に応じた開閉態様で特別開閉部材41b,42bが開閉するよう前記特別入賞ソレノイドSL2,SL3を駆動制御するよう構成されると共に、前記普図当り抽選に当選した場合には予め定められた開閉態様で始動用開閉部材32bが開閉するよう前記始動入賞ソレノイドSL1を駆動制御するよう構成される。また、メイン制御CPU60aには前記切替えソレノイドSL4が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて切替えソレノイドSL4を駆動させることで、案内体を切替え作動するようになっている。更に、メイン制御CPU60aは、遊技情報表示部Mと電気的に接続され、当該遊技情報表示部Mに備えられる各表示部の表示内容(発光態様)を夫々制御するよう構成されている。
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞部31または第2始動入賞部32へのパチンコ球の入賞(より具体的には第1始動入賞検出センサSE1または第2始動入賞検出センサSE2によるパチンコ球の検出)に伴い始動条件が成立することを契機として、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数を取得するよう設定されている。また、前記メイン制御CPU60aは、前記ゲート部48をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサSE6がパチンコ球を検出したこと)を契機として、開放判定情報としての各種乱数(普図当り判定用乱数、普図変動パターン振分用乱数等)を取得するよう設定されている。
また、前記メイン制御ROM60bには、特図当りを発生させるかを判定するための特図当り判定値が記憶されている。特図当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて特図当りか否かの判定(特図当り判定)で用いる判定値である。ここで、特図当り判定値は、特図当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される特図当り判定値の数は、非確変状態の場合に設定される特図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における特図当り判定値の設定数を多くすることで、大当りを発生し易くしている。
前記演出制御基板65には、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する演出制御CPU(第2の制御手段)65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図3に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。すなわち、演出制御RAM65cは、各種情報を書き換え可能に記憶する記憶手段としての機能を有している。
次に、図3に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、演出表示部17が接続されている。表示制御ROM70bには、演出表示部17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
次に、払出制御基板90について説明する。払出制御基板90は、図3に示すように、制御処理を実行する払出制御CPU90a、該払出制御CPU90aが実行する制御プログラムを記憶する払出制御ROM90b、当該払出制御CPU90aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な払出制御RAM90c等が備えられている。この払出制御基板90には、前記球払出装置91が接続されており、前記メイン制御基板60から賞球払出指定コマンドが入力されることで、当該賞球払出指定コマンドで指定される数の賞球を払い出すように払出制御CPU90aが球払出装置91の動作させるよう構成される。また、実施例の払出制御基板90には、前記満杯検出センサST4や前枠開放検出センサST5が接続されており、当該満杯検出センサST4や前枠開放検出センサST5の検出信号に基づいてエラー判定処理を実行するようになっている。また、払出制御基板90に外部端子板92が接続されていると共に、該外部端子板92に設けられた出力端子(外部出力端子)に外部機器HC(例えば遊技店のホールコンピュータ)が接続され、パチンコ機10の状態やエラー情報等の各種の情報を出力可能に構成されている。
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが実行する制御処理について説明する。メイン制御CPU60aは、パチンコ機10への電源投入時に電源投入時設定処理を実行した後に、遊技が可能な状態(起動状態)に移行する。この起動状態では、タイマ割込処理を所定の制御周期(4ms毎)で実行するようになっている。ここで、メイン制御CPU60aが実行するタイマ割込処理では、時間計測に関する計時処理や、乱数の更新に関する乱数更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、遊技情報表示部Mの表示内容に関する処理、大当り遊技の実行に関する処理、エラーの発生に関する処理等を実行すると共に、始動入賞部31,32への入賞に関する特図入力処理や、特図当り判定に関する特図開始処理等を実行するようになっている。なお、電源投入時設定処理に関しては、後述するものとする。
タイマ割込処理では、遊技の実行に関する制御処理と、エラー(異常)の発生に関するエラー処理とを実行するようになっている。具体的に、このタイマ割込処理では、計時処理や、賞球処理、乱数更新処理、遊技状態設定処理、特図入力処理、特図開始処理、普図入力処理、普図開始処理、遊技情報表示処理、大当り遊技処理、普図当り遊技処理、外部情報出力処理等の各種処理が行われる。
計時処理(ステップS101)では、メイン制御CPU60aは、遊技の進行に関する遊技時間(変動時間等)を計測する。具体的に、メイン制御CPU60aは、遊技の進行に関する遊技時間として、特図変動パターンによって特定される特図変動時間や、特図変動表示の終了から次の特図変動表示または大当り遊技を開始するまでの待機時間である特図変動インターバル時間、普図変動パターンによって特定される普図変動時間と、普図変動表示の終了から次の普図変動表示を開始するまでの待機時間である普図変動インターバル時間、大当り遊技においてオープニング演出が行われる時間であるオープニング時間、大当り遊技においてエンディング演出が行われる時間であるエンディング時間、各ラウンド遊技の規定時間、ラウンド遊技の終了時点から次のラウンド遊技の開始までの待機時間であるラウンド間インターバル時間、普図当り遊技における第2始動入賞口32aの開放時間である普電開放時間等を計測するよう構成されている。
賞球処理(ステップS102)では、メイン制御CPU60aは、所定の入賞検出センサ(実施例では始動入賞検出センサSE1,SE2、特別入賞検出センサSE3,SE4、普通入賞検出センサSE7)から検出信号が入力された場合に、検出信号を入力した入賞検出センサに応じた数の賞球の払い出しを行う。具体的に、メイン制御CPU60aは、検出信号を入力したセンサに応じた数の賞球の払い出しを指示する賞球払出指定コマンドを賞球処理において設定し、当該賞球払出指定コマンドを後述するコマンド入出力処理においてに前記払出制御基板75に出力することで、賞球が払い出されるようになっている。また、賞球払出指定コマンドを演出制御基板65に出力するよう構成して、賞球の払出に関する演出(例えば、払い出された賞球数をポイント数等の数値表示する演出)を実行し得るよう構成されている。なお、一例として実施例では、始動入賞検出センサSE1,SE2から検出信号が入力された場合には「3個」の賞球の払い出しを指示する賞球払出指定コマンドが設定され、特別入賞検出センサSE3,SE4から検出信号が入力された場合に「15個」の賞球の払い出しを指示する賞球払出指定コマンドが設定され、普通入賞検出センサSE7から検出信号が入力された場合には「10個」の賞球の払い出しを指示する賞球払出指定コマンドが設定される。
乱数更新処理(ステップS103)では、メイン制御CPU60aは、特図の大当り図柄を決定するために用いられるソフトウエア乱数としての特図決定用乱数の値と、特図変動パターンを決定するために用いられるソフトウエア乱数としての特図変動パターン振分用乱数の値と、普図の当り図柄を決定するために用いられるソフトウエア乱数としての普図決定用乱数の値と、普図変動パターンを決定するために用いられるソフトウエア乱数としての普図変動パターン決定用乱数の値とを更新する(ソフトウエア乱数更新処理を実行する)。このソフトウエア乱数更新処理では、特図決定用乱数としての「0」〜「100」の全101通りの整数値と、特図変動パターン振分用乱数としての「0」〜「250」の全251通りの整数値と、普図決定用乱数としての「0」〜「100」の全101通りの整数値と、普通図変動パターン振分用乱数としての「0」〜「250」の全251通りの整数値とを、1回の更新処理につき夫々「1」更新する。すなわち、実施例では、タイマ割込み処理が1回発生する毎に(4ms毎に)、特図決定用乱数、特図変動パターン振分用乱数、普図決定用乱数および普図変動パターン振分用乱数の各乱数の値を更新するようになっている。
遊技状態設定処理(ステップS104)では、メイン制御CPU60aは、遊技状態を切り替えるための処理を実行する。具体的に、メイン制御CPU60aは、大当り遊技を開始するタイミング(特図変動表示の結果として大当り図柄(特図)を停止表示してから所定時間が経過するタイミング)で、メイン制御RAM60cに記憶される大当りフラグの設定値を「0」から「1」に変更し、大当り遊技を終了するタイミングで、大当りフラグの設定値を「1」から「0」に変更する。メイン制御CPU60aは、大当りフラグの値を「1」に変更するのに応じて大当り開始コマンドを設定する。一方、メイン制御CPU60aは、大当りフラグの値を「0」に変更するのに応じて大当り終了コマンドを設定する。
特図入力処理(ステップS105)では、メイン制御CPU60aは、第1および第2始動入賞部31,32への入賞に伴う入賞情報の取得に関する処理を実行する。メイン制御CPU60aは、始動入賞検出センサSE1,SE2からの検出信号の入力があった場合(すなわち、始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞が発生した場合)に、メイン制御RAM60cにおいて検出信号のあった始動入賞検出センサSE1,SE2に対応する特図始動保留情報(第1特図始動保留情報または第2特図始動保留情報)の保留数が上限数(実施例では4個)未満であるか否かを判定し、上限数に満たない場合に、入賞情報としての各種乱数値を取得すると共にメイン制御RAM60cの記憶領域に記憶する。ここで、メイン制御RAM60cの記憶領域には、ハードウエア乱数(特図当り判定用乱数)と、ソフトウエア乱数(特図決定用乱数や特図変動パターン振分用乱数等の乱数値)が入賞情報(乱数値)としては記憶される。そして、第1特図始動保留情報を記憶した場合には、当該保留情報を加算した保留数を示す第1特図保留数指定コマンドを設定し、第2特図始動保留情報を記憶した場合には、当該保留情報を加算した保留数を示す第2特図保留数指定コマンドを設定する。
特図開始処理(ステップS106)では、メイン制御CPU60aは、所定の特図変動始動条件が成立する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した特図始動保留情報(各乱数値)に基づいて特図変動表示を開始するよう構成される。具体的に、実施例では、当該特図開始処理の実行時点で特図変動表示および大当り遊技が行われていないこと(すなわち特図変動表示中または大当り遊技中ではないこと)を、前記特図変動始動条件として定められている。そして、特図開始処理の実行時点において、特図変動表示(図柄変動演出)および大当り遊技の何れかの途中である場合は、特図開始処理を終了するようになっている。
普図入力処理(ステップS107)では、メイン制御CPU60aは、ゲート部48の遊技球の通過に伴う開放判定情報の取得に関する処理を実行する。メイン制御CPU60aは、ゲートセンサSE6からの検出信号の入力があった場合(すなわち、ゲート部48をパチンコ球が通過した場合)に、普図始動保留情報の保留数が上限数(実施例では4個)未満であるか否かを判定し、上限数に満たない場合に、開放判定情報としての各種乱数値を取得すると共にメイン制御RAM60cの記憶領域に記憶する。ここで、メイン制御RAM60cの記憶領域には、ハードウエア乱数(普図当り判定用乱数)と、ソフトウエア乱数(普図決定用乱数や普図変動パターン振分用乱数等の乱数値)が入賞情報(乱数値)としては記憶される。そして、普図始動保留情報を記憶した場合には、当該保留情報を加算した保留数を示す普図保留数指定コマンドを設定する。
普図開始処理(ステップS108)では、メイン制御CPU60aは、所定の普図変動始動条件が成立する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した普図始動保留情報(各乱数値)に基づいて普図変動表示を開始するよう構成される。具体的に、実施例では、当該普図開始処理の実行時点で普図変動表示および普図当り遊技が行われていないこと(すなわち普図変動表示中または普図当り遊技中ではないこと)を、前記普図変動始動条件として定められている。そして、普図開始処理の実行時点において、普図変動表示(図柄変動演出)および普図当り遊技の何れかの途中である場合は、普図開始処理を終了するようになっている。
遊技情報表示処理(ステップS109)では、メイン制御CPU60aは、遊技情報表示部50(特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53,普図表示部55,普図保留表示部56等)の表示内容を制御する処理を実行する。すなわち、前記特図変動時間を計測している間、特図変動表示中であることを示す発光態様で特図表示部50A,50Bを点灯および消灯制御(切替制御)すると共に、前記特図変動時間の計測終了に合わせて、変動表示の結果として大当り図柄またははずれ図柄となる特図を示す発光態様となるように、特図表示部50A,50Bを点灯制御する。ここで、第1特図始動保留情報に基づいて決定された特図変動パターンで特定された特図変動時間を計測している間は、第1特図表示部50Aを点灯・消灯する一方で、第2特図表示部50Bをはずれ図柄となる特図を示す発光態様で点灯するよう制御され、第1特図始動保留情報に基づく第1特図変動表示が行われていることを識別し得るようになっている。同様に、第2特図始動保留情報に基づいて決定された特図変動パターンで特定された特図変動時間を計測している間は、第2特図表示部50Bを点灯・消灯する一方で、第21特図表示部50Aをはずれ図柄となる特図を示す発光態様で点灯するよう制御され、第2特図始動保留情報に基づく第2特図変動表示が行われていることを識別し得るようになっている。また、特図変動時間の計測が行われていない場合には、各表示部50A,50Bの各々において、最後に停止表示した特図を示す発光態様の点灯制御を維持するよう構成される。
エラー判定処理(ステップS110)では、メイン制御CPU60aは、エラー検出センサST1〜ST5からの検出信号に基づいてパチンコ機10においてエラー(異常)が発生したか否かを判定して、該エラーが発生したと判定した場合に、その発生したエラーに対応するエラー判定フラグの設定値を「1」に設定するようになっている。
エラー判定処理において、メイン制御CPU60aは、磁気検出センサST1による磁気の検出状態を「磁気検出センサエラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、メイン制御CPU60aが磁気検出センサST1からの検出信号が所定時間(例えば、300ms)の間連続して入力された場合に、磁気検出センサエラーが発生したと判定するようになっている。メイン制御CPU60aは、磁気検出センサエラーが発生した場合に、メイン制御RAM60cに記憶される磁気エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。
エラー判定処理において、メイン制御CPU60aは、電波検出センサST2による電波の検出状態を「電波検出センサエラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、メイン制御CPU60aが電波検出センサST2からの検出信号が所定時間(例えば、5000ms)の間に所定回数(例えば、10回)以上入力された場合に、電波検出センサエラーが発生したと判定するようになっている。メイン制御CPU60aは、電波検出センサエラーが発生した場合に、メイン制御RAM60cに記憶される電波エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。
エラー判定処理において、メイン制御CPU60aは、振動検出センサST3による振動の検出状態を「振動検出センサエラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、メイン制御CPU60aが振動検出センサST3からの検出信号が所定時間(例えば、200ms)の間連続して入力された場合に、振動検出センサエラーが発生したと判定するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、振動検出センサエラーが発生した場合に、メイン制御RAM60cに記憶される振動エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。
エラー判定処理において、メイン制御CPU60aは、満杯検出センサST4による満杯状態の状態を「満杯エラー」として判定し得るよう構成されている。メイン制御CPU60aは、満杯検出センサST4の検出に基づいて払出制御基板90(払出制御CPU90a)から満杯検出信号が入力された場合に、満杯エラー(満杯状態)と判定するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、満杯エラーが発生した場合に、メイン制御RAM60cに記憶される満杯エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。
エラー判定処理において、メイン制御CPU60aは、前枠開放検出センサST5による前枠13の開放状態の検出を「前枠開放エラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、メイン制御CPU60aは、前枠開放検出センサST5の検出に基づいて払出制御基板90(払出制御CPU90a)から前枠開放検出信号が入力された場合に、前枠開放エラーと判定するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、前枠開放エラーが発生した場合に、メイン制御RAM60cに記憶される前枠開放エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。
コマンド入出力処理(ステップS111)では、メイン制御CPU60aは、設定した各種コマンドを演出制御基板65や払出制御基板75に出力する。なお、この処理において出力可能なコマンドは、賞球払出指定コマンドや、大当り開始コマンド、大当り終了コマンド、普図当り開始コマンド、普図当り終了コマンド、確変状態指定コマンド、確変終了コマンド、変短状態指定コマンド、変短終了コマンド、第1特図始動保留数指定コマンド、第2特図始動保留数指定コマンド、普図始動保留数指定コマンド、特図指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド、特図停止指定コマンド、普図指定コマンド、普図変動パターン指定コマンド、エラー指定コマンド等である。
次に、演出制御基板65の演出制御CPU65aが実行する制御処理について説明する。演出制御CPU65aは、パチンコ機10への電源投入に伴いセキュリティーチェック等の初期設定処理を実行した後に、パチンコ機10での遊技が可能な状態に移行する。この状態では、通常処理を所定の制御周期(4ms毎)に実行するようになっている。ここで、演出制御CPU65aが実行する通常処理では、演出制御用の各種乱数を更新する乱数更新処理や、時間を計測するタイマ更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、図柄変動時の演出実行に関する処理、フラグの設定処理、大当り遊技時の演出実行に関する処理等を実行する。
次に、メイン制御CPU60aが各種エラーの発生と判定した場合に、遊技情報表示部M、演出表示部17および補助表示部300の表示状態に関して説明する。
メイン制御CPU60aは、前記各種エラーの発生と判定した場合に、当該エラー発生前の制御状態を維持して、遊技情報表示部Mを表示するよう制御する。すなわち、何れかのエラーが発生した場合であっても、遊技情報表示部Mの表示内容が識別不能にならないようメイン制御CPU60aに制御され、演出表示部17において後述するエラー報知が行われた状態でも、遊技情報表示部Mの表示からパチンコ機10における遊技の進行状態を識別し得るようになっている。具体的に、何れかのエラーが発生したと判定した際に、特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が行われている場合には、メイン制御CPU60aは、特図変動表示を開始する際に決定した特図変動パターンに基づいて定まる特図変動時間が経過するまでの間、特図変動表示を継続して実行し、特図変動時間が経過することで、特図当り判定の結果に合わせて当りまたははずれの特図を特図表示部50A,50Bに表示するよう制御する。同様に、何れかのエラーが発生した際に、普図表示部55において普図変動表示が行われている場合には、メイン制御CPU60aは、普図変動表示を開始する際に決定した普図変動パターンに基づいて定まる普図変動時間が経過するまでの間、普図変動表示を継続して実行し、普図変動時間が経過することで、普図当り判定の結果に合わせて当りまたははずれの普図を普図表示部55に表示するよう制御する。
また、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aにより各種エラーの発生と判定された場合に、発生したエラーに応じたエラー報知を実行するよう演出表示部17、スピーカ19やランプ装置18を制御するよう構成される。すなわち、演出手段として用いられる演出表示部17、スピーカ19およびランプ装置18は、エラー報知を実行する報知手段として機能している。なお以下において、演出表示部17におけるエラー報知について具体的に説明する。
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの磁気検出センサエラー指定コマンドの入力に基づいて、表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に対して磁気検出エラーの発生を指示する制御コマンドを出力して、報知手段としての演出表示部17、スピーカ19およびランプ装置18において磁気検出エラーに対応する報知を実行させるよう構成されている。すなわち、メイン制御CPU60aによるエラー発生の判定に応じて、報知手段17,18,19がエラー報知を行うようになっている。ここで、演出制御CPU65aは、この磁気検出センサエラー報知を磁気エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、演出表示部17において表示面17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示した状態で、「磁気検出センサエラー」の文字と、「係員をお呼び下さい」の文字と、「遊技を停止しました」の文字(遊技停止用表示)とを表示(全画面エラー表示)するよう表示制御基板70に制御コマンドを出力する。すなわち、磁気検出センサエラー報知では、エラー発生前までに演出表示部17の表示面17aに表示されていた特図用演出図柄や背景等は全て磁気検出センサエラー表示の表示によって隠れて遊技者から見えなくなる。また、ランプ装置18による磁気検出センサエラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を黄色で点灯する。更に、スピーカ19による磁気検出センサエラー報知は、「磁気検出センサが反応しました」の音声を出力する。そして、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19による磁気検出センサエラー報知は、電源断(OFF)されるまで継続するよう構成される。すなわち、磁気検出センサエラー報知の解除条件は、電源断(OFF)となっている。
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの電波検出センサエラー指定コマンドの入力に基づいて、表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に対して電波検出エラーの発生を指示する制御コマンドを出力して、報知手段としての演出表示部17、スピーカ19およびランプ装置18において電波検出エラーに対応する報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この電波検出センサエラー報知を電波エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、演出表示部17において表示面17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示した状態で、「電波検出センサエラー」の文字と、「係員をお呼び下さい」の文字とを表示(全画面エラー表示)するよう表示制御基板70に制御コマンドを出力する。すなわち、電波検出センサエラー報知では、エラー発生前までに演出表示部17の表示面17aに表示されていた特図用演出図柄や背景等は全て電波検出センサエラー表示の表示によって隠れて遊技者から見えなくなる。また、ランプ装置18による電波検出センサエラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を緑色で点灯する。更に、スピーカ19による電波検出センサエラー報知は、「異常を検出しました」の音声を出力する。そして、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19による電波検出センサエラー報知は、電源断(OFF)されるまで継続するよう構成される。すなわち、電波検出センサエラー報知の解除条件は、電源断(OFF)となっている。
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの振動検出センサエラー指定コマンドの入力に基づいて、表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に対して振動検出エラーの発生を指示する制御コマンドを出力して、報知手段としての演出表示部17、スピーカ19およびランプ装置18において振動検出エラーに対応する報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この振動検出センサエラー報知を振動エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、演出表示部17において表示面17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示した状態で、「振動検出センサエラー」の文字と、「係員をお呼び下さい」の文字とを表示(全画面エラー表示)するよう表示制御基板70に制御コマンドを出力する。すなわち、振動検出センサエラー報知では、エラー発生前までに演出表示部17の表示面17aに表示されていた特図用演出図柄や背景等は全て振動検出センサエラー表示の表示によって隠れて遊技者から見えなくなる。また、ランプ装置18による振動検出センサエラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を白色で点灯する。更に、スピーカ19による振動検出センサエラー報知は、「振動検出センサが反応しました」の音声を出力する。そして、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19による振動検出センサエラー報知は、電源断(OFF)されるまで継続するよう構成される。すなわち、振動検出センサエラー報知の解除条件は、電源断(OFF)となっている。
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの満杯エラー指定コマンドの入力に基づいて、表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に対して満杯エラーの発生を指示する制御コマンドを出力して、報知手段としての演出表示部17、スピーカ19において満杯エラーに対応する報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この満杯エラー報知を満杯エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、所定時間が経過するまで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、演出表示部17において表示面17aと比べて小さな表示領域に、「球を抜いて下さい」の文字を表示(小エラー表示)するよう表示制御基板70に制御コマンドを出力する。すなわち、満杯エラー報知では、エラー発生前までに演出表示部17の表示面17aに表示されていた特図用演出図柄や背景等が満杯エラー報知によって隠れないようになっている。なお、実施例でのスピーカ19による満杯エラー報知は、「球を抜いて下さい」の音声を1回のみ出力することで終了するよう設定されている。また、満杯エラーの発生時には、ランプ装置18ではエラー報知を行わないよう構成されている。
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの前枠開放エラー指定コマンドの入力に基づいて、表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に対して前枠開放エラーの発生を指示する制御コマンドを出力して、報知手段としての演出表示部17、スピーカ19およびランプ装置18において前枠開放エラーに対応する報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この前枠開放エラー報知を前枠開放エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、所定時間が経過するまで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、演出表示部17において表示面17aの大きさと比べて小さな表示領域に、進行中の図柄変動演出において停止表示された特図用演出図柄と重ならないように、例えば表示面17aの外縁付近や特図用演出図柄の停止表示位置の間に「扉が開いています」の文字を表示(小エラー表示)するよう表示制御基板70に制御コマンドを出力する。すなわち、前枠開放エラー報知では、エラー発生前までに演出表示部17の表示面17aに表示されていた特図用演出図柄や背景等が前枠開放エラー報知によって隠れないようになっている。また、ランプ装置18による開放エラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を赤色で点滅する。更に、スピーカ19による開放エラー報知は、「扉が開いています」の音声を出力する。
また、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aにより各種エラーの発生と判定された場合に、前記補助表示部300において各種表示を継続するよう制御する。すなわち、何れかのエラーが発生した場合であっても、補助表示部300の表示内容が識別不能にならないよう演出制御CPU65aに制御され、演出表示部17において前記エラー報知が行われた状態でも、補助表示部300の表示からパチンコ機10における遊技の状態を識別し得るようになっている。このように、メイン制御CPU60aにより各種エラーの発生と判定された場合に、遊技者が比較的容易に確認し得る補助表示部300の表示状態を、当該メイン制御CPU60aにより制御される遊技情報表示部Mの表示状態と一致するように演出制御CPU65aが制御することで、エラーが発生した場合でも遊技者に誤解や不信感を与えないよう構成されている。
ここで、演出制御CPU65aは、可動体110,120を動作する演出の実行時に、前記補助表示部300において各種表示を継続するよう制御する。すなわち、可動体110,120を動作する場合には、エラー発生時と同様に、補助表示部300の表示内容が識別不能にならないよう演出制御CPU65aに制御され、演出表示部17の一部または全部が可動体10により隠れた状態でも、補助表示部300の表示からパチンコ機10における遊技の進行状態を識別し得るようになっている。すなわち、可動体110,120を動作する場合に、遊技者が比較的容易に確認し得る補助表示部300の表示状態を、メイン制御CPU60aにより制御される遊技情報表示部Mの表示状態と一致するように演出制御CPU65aが制御することで、エラーが発生した場合でも遊技者に誤解や不信感を与えないよう構成されている。
次に、電源断時にメイン制御CPU60aが行う電源断処理について説明する。メイン制御基板60は、電源基板100から前記電源断信号が入力された場合(電源断時)に、メイン制御CPU60aの制御状態に関わらず電源断処理を強制的に実行するよう構成されている。電源断処理では、メイン制御CPU60aは、先ず、タイマ割込処理を禁止に設定する。そして、メイン制御CPU60aは、復電した際に電源断時の状態に復旧するために必要な特定の情報(バックアップデータ)を、メイン制御RAM60cのバックアップエリアに記憶する。
次に、パチンコ機10への電源投時にメイン制御CPU60aが行うメイン制御電源投入処理について説明する。パチンコ機10へ電源投入(電力供給の開始)された場合は、前記リセット信号回路106は、所定の規制時間が経過するまでの間、メイン制御CPU60aに対してリセット信号を継続出力する。そして、リセット信号の入力が停止すると、メイン制御CPU60aが起動し、対応する制御ROM60bに記憶されている電源投入処理プログラムに基づき、電源投入処理(復電処理)を実行する。
ここで、具体的に、特図の変動停止時電源断に伴う復電の場合には、図9に示すように、電源断の時点で第1または第2特図表示部50A,50Bに表示されている当りまたははずれ表示を復電後に表示すると共に、第1または第2特図保留表示部52,53の表示を電源断の時点での特図始動保留数情報の保留数に合わせるようにメイン制御CPU60aが制御する。なお、普図の特図の変動停止時電源断に伴う復電の場合も同様に、電源断の時点で普図表示部55に表示されている当りまたははずれ表示を復電後に表示すると共に、普図保留表示部56の表示を電源断の時点での普図始動保留数情報の保留数に合わせるようにメイン制御CPU60aが制御する。
図10に示すように、メイン制御CPU60aは、特図変動中の電源断後に復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、タイマ割込処理(遊技情報表示処理)において電源断の発生前に定めた特図変動時間の内の未経過時間に基づいて特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が行われるよう当該特図表示部50A,50Bの表示を制御する。すなわち、メイン制御CPU60aは、バックアップエリアに記憶した特図変動種別情報に基づいて第1および第2特図始動保留情報の何れに基づいて行われている特図変動中に発生した電源断かを特定すると共に、特図変動時間情報と特図変動経過時間情報とに基づいて、電源断時までに特図変動表示が行われていない未経過時間を算出して、第1特図始動保留情報に基づいて第1特図変動表示が行われている途中に電源断が発生した場合には、復電後のタイマ割込処理において当該未経過時間分の第1特図変動表示が行われるように第1特図表示部50Aの表示を制御すると共に、第2特図始動保留情報に基づいて第2特図変動表示が行われている途中に電源断が発生した場合には、復電後のタイマ割込処理において当該未経過時間分の第2特図変動表示が行われるように第1特図表示部50Aの表示を制御する。そして、未経過時間分の特図変動表示を行った後に、バックアップエリアに記憶した情報に基づいて、電源断時に行われていた特図変動表示の実行契機となる特図当り判定の判定結果に応じて、当りまたははずれの特図を特図表示部50A,50Bに表示するようメイン制御CPU60aが制御する。
図11に示すように、メイン制御CPU60aは、普図変動中の電源断後に復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、タイマ割込処理において電源断の発生前に定めた普図変動時間の内の未経過時間に基づいて普図表示部55において普図変動表示が行われるよう当該普図表示部55の表示を制御する。すなわち、メイン制御CPU60aは、バックアップエリアに記憶した普図変動時間情報と普図変動経過時間情報とに基づいて、電源断時までに普図変動表示が行われていない未経過時間を算出して、復電後のタイマ割込処理において当該未経過時間分の普図変動表示が行われるように普図表示部55の表示を制御する。そして、未経過時間分の普図変動表示を行った後に、バックアップエリアに記憶した情報に基づいて、電源断時に行われていた普図変動表示の実行契機となる普図当り判定の判定結果に応じて、当りまたははずれの普図を普図表示部55に表示するようメイン制御CPU60aが制御する。
次に、パチンコ機10への電源投時に演出制御CPU65aが行う演出制御電源投入処理について説明する。パチンコ機10へ電源投入(電力供給の開始)された場合は、前記リセット信号回路106は、所定の規制時間が経過するまでの間、演出制御CPU65aに対してリセット信号を継続出力する。そして、リセット信号の入力が停止すると、演出制御CPU65aが起動し、対応する演出制御ROM65bに記憶されている電源投入処理プログラムに基づき、電源投入処理を実行する。この電源投入処理では、演出表示部17および補助表示部300の表示に関する表示制御処理が行われる。
実施例のパチンコ機10では、演出制御用電源投入時処理においてメイン制御CPU60aから初期起動指定コマンドまたは電源断復帰コマンドが入力された場合に、入力された初期起動指定コマンドおよび電源断復帰コマンドに応じて、演出表示部17における各図柄列26a,26b,26cの表示が異なるよう演出制御CPU65aが制御している。すなわち、初期起動指定コマンドが入力された場合と、電源断復帰コマンドが入力された場合とで、演出表示部17における各図柄列26a,26b,26cの表示形態が異なるよう構成され、当該電源投入時にRAMクリアが行われたか否かを演出表示部17の表示から識別し得るようになっている。
ここで、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理においてメイン制御CPU60aから初期起動指定コマンドが入力された場合には、演出制御ROM70bに記憶されている初期値に基づき演出表示部17の各図柄列26a,26b,26cの表示状態が初期設定状態となるように制御コマンドを表示制御用CPU70aに出力すると共に、演出制御ROM70bに記憶されている初期値に基づいて各種設定を行ってパチンコ機10を起動させる。具体的に、演出表示部17に表示する背景画像として初期背景画像を表示する制御コマンドや、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に、初期値に基づいて各種設定が行われたこと(RAMクリアが行われたこと)を示す初期図柄として定めた特図用演出図柄を表示する制御コマンドを表示制御用CPU70aに出力して、演出表示部17における各図柄列26a,26b,26cに初期図柄としての特図用演出図柄が表示されるよう演出制御CPU65aが制御を実行する(図7(b)、図8参照)。なお実施例では、左図柄列26aに表示する初期図柄の特図用演出図柄として「3」が定められ、中図柄列26bに表示する初期図柄の特図用演出図柄として「7」が定められ、右図柄列26cに表示する初期図柄の特図用演出図柄として「5」が定められて、特図用演出図柄がはずれの組み合わせとなるよう設定されており、演出制御CPU65aの制御に基づいて、当該各特図用演出図柄を停止表示するよう表示制御CPU70aが演出表示部17の表示を制御する。
また、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理において、メイン制御CPU60aから電源断復帰コマンドが入力された場合に、当該電源断時に特図変動が行われていたか否かに応じて演出表示部17の表示状態が異なるよう制御コマンドを表示制御用CPU70aに出力する。具体的に、メイン制御CPU60aから停止時電源断コマンドが入力された場合(特図の変動停止時の電源断に伴う復電の場合)には、図7(c)、図9に示すように、演出表示部17に表示する背景画像として前記初期背景画像を表示する制御コマンドと、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に、バックアップエリアに記憶した情報に基づいて各種設定が行われたことを示す復電図柄として定めた特図用演出図柄を表示する制御コマンドとを表示制御用CPU70aに出力して、演出表示部17の表示状態が変動停止時復電状態となるよう演出制御CPU65aが制御を実行する。
また、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理(初期設定状態、変動停止時復電状態および変動中復電状態の夫々の場合)において、特定の保留数を示す保留表示となるよう演出表示部17の第1および第2の演出用特図保留表示領域201,202の表示を制御する。具体的には、図8、図9に示すように、演出制御CPU65aは、初期起動指定コマンドまたは電源断復帰コマンドが入力された場合に、第1および第2演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を非表示とするように制御コマンドを表示制御用CPU70aに出力する。なお、実施例では、演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を非表示は、各保留数が「0」の場合の保留表示となっている。
また、演出制御用電源投入時処理においてメイン制御CPU60aから初期起動指定コマンドおよび電源断復帰コマンドが入力された場合には、演出制御ROM70bに記憶されている初期値に基づき演出表示部17の普図変動演出用表示領域205の表示状態が初期設定状態となるように制御コマンドを表示制御用CPU70aに出力すると共に、演出制御ROM70bに記憶されている初期値に基づいて各種設定を行ってパチンコ機10を起動させる。具体的に、図11に示すように、演出表示部17の普図変動演出用表示領域205に初期図柄として定めた普図用演出図柄を表示する制御コマンドを表示制御用CPU70aに出力して、演出表示部17における普図変動演出用表示領域205に初期図柄としての普図用演出図柄が表示されるよう演出制御CPU65aが制御を実行する。実施例では、普図変動演出用表示領域205に表示する初期図柄の普図用演出図柄として普図はずれを示す「−」が定められている。従って、初期起動指定コマンドが入力された場合や、電源断時に特図変動あるいは普図変動表示が行われていたか否かに関わらず電源断復帰コマンドが入力された場合には、演出制御CPU65aの制御に基づいて、演出表示部17の普図変動演出用表示領域205に同じ普図用演出図柄を表示するよう表示制御CPU70aが演出表示部17の表示を制御する。なお、演出制御CPU65aは、演出表示部17における各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に特図用演出図柄を表示するタイミングに合わせて普図変動演出用表示領域205に普図用演出図柄を表示するよう構成されている。
演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理においてメイン制御CPU60aから初期起動指定コマンドが入力された場合には、演出制御ROM70bに記憶されている初期値に基づき補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305の表示状態が初期設定状態となるように制御する。具体的に、実施例では、図8、図9に示すように、初期起動指定コマンドが入力された場合に、前記補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305を所定の表示形態とするよう演出制御CPU65aが制御するようになっている。実施例では、補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305を消灯状態(非表示状態)とするよう演出制御CPU65aが制御するようになっている。ここで、前述のように、特図変動補助表示部301,302において、当り表示とは異なる発光色(例えば青色)で点灯することではずれ表示としての特図補助図柄を表示する構成とする場合は、復電時における特図変動補助表示部301,302の消灯状態が、当該はずれ表示としての特図補助図柄と異なる表示形態となっている。また、特図変動補助表示部301,302を消灯(非表示)とすることではずれ表示としての特図補助図柄を表示する構成とする場合は、復電時における特図変動補助表示部301,302の消灯状態が、当該はずれ表示としての特図補助図柄と同じ表示形態となる。ここで、特図保留補助表示部303,304の消灯状態は、第1および第2特図始動保留数情報の保留数が「0」または当該保留数を特定できない状態であることを表示する状態である。この一方で、普図変動補助表示部305の消灯状態は、普図補助図柄として設定された当りまたははずれの表示形態とは異なる表示形態となっている。このように、従って、前記補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305を消灯状態とすることで、パチンコ機10へ電源投入が行われた状態であることを、当該補助表示部300の表示状態から識別し得るようになっている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
更に、メイン制御CPU60aが初期設定に基づいて初期状態から作動する場合(RAMクリアされた場合)と、電源断に伴う復電時とで、演出表示部17に表示されるはずれ表示となる特図用演出図柄の組み合わせを異ならせてあるから、演出表示部17に表示された特図用演出図柄の組み合わせから電源断に伴って復電したことを特図用演出図柄の表示状態から識別できる。また、特図の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、演出表示部17においてはずれ表示となる表示形態で特図用演出図柄を停止表示することで、特図が変動停止していることを特図用演出図柄の表示状態から識別できる。同様に、補助表示部300においてメイン制御CPU60aを初期状態から作動させる場合と同じ表示形態のはずれ表示を特図補助図柄として表示することで、当該補助表示部300の特図補助図柄から特図が変動停止していることを特図補助図柄の表示状態から識別可能となる。また、復電時に特図補助図柄を非表示(消灯状態)とすることで、電源断に伴って復電したことを特図補助図柄の表示状態から識別できる。
また、復電後にメイン制御CPU60aによる特図当り判定が行われることを契機として特図用演出図柄と特図補助図柄とを同期させて表示することで、復電に伴って識別不能な表示形態とした特図用演出図柄および特図補助図柄を正常な状態に戻すことができる。
なお、遊技機としては、前述したものに限らず、種々の変更が可能である。
(2) 実施例では、遊技の進行への影響が比較的小さい第2の特定のエラーの発生と判定した場合に、演出表示部(第2の遊技情報表示手段)の表示面の一部をエラー報知領域としてエラー報知するよう構成したが、これに限られるものではない。すなわち、演出表示部(第2の遊技情報表示手段)の表示面全体を、第2の特定のエラーを報知するエラー報知領域としてもよい。なお、第2の特定のエラーを報知するアラー報知の表示は、当該表示背面側の表示を透過して視認し得る形態とすることができる。
(3) 実施例では、可動体を2つ備えるよう構成したが、1つまたは3つ以上の可動体を備える構成としてもよい。また、可動体を備えない構成を採用することも可能である。
(4) 実施例では、第1の遊技情報(特図)の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合の背景表示(初期背景画像)と、当該第1の遊技情報(特図)の変動中に発生した電源断に伴って復電した場合の背景表示(復旧中画像)とを異ならせるようにしたが、電源断に伴って復電した場合の背景表示を共通の背景表示(例えば復旧中画像)とするようにしてもよい。
(5) 実施例では、第1の遊技情報(特図)の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合の背景表示(初期背景画像)を、第1の制御手段を初期状態から作動させる(RAMクリア)場合の背景表示(初期背景画像)と同じ背景表示としたが、これらを異なる背景表示としてもよい。
(6) 実施例では、第1の制御手段を初期状態から作動させる(RAMクリア)場合に表示する初期図柄と、電源断時にバックアップデータに基づいて復帰する場合に表示する復電図柄とを、異なる図柄の組み合わせとなるようにしたが、当該初期図柄と復電図柄とを同じ図柄の組み合わせとしてもよい。
(7) 実施例では、第1の遊技情報の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、第2の遊技情報の表示状態が当該電源断の発生前と異なるよう構成したが、第3の遊技情報の表示状態を当該電源断の発生前と異なるようにしてもよい。
(8) また、第1の遊技情報の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、第2および第3の遊技情報の表示状態を当該電源断の発生前と同じ表示状態となるようにしてもよい。
(9) 実施例では、第1の遊技情報の変動中に発生した電源断に伴って復電した場合に、第2および第3の遊技情報表示手段における保留表示を、記憶手段が記憶する保留数を識別不能な形態とするようにしたが、当該第2および第3の遊技情報表示手段における保留表示を記憶手段が記憶する保留数を識別可能な形態としてもよい。この場合には、電源断に伴って復電した際に、記憶手段が記憶する保留数を特定する制御信号(特図保留数指定コマンド)を第1の制御手段から第2の制御手段に入力し、当該制御信号に基づいて第2および第3の遊技情報表示手段における保留表示を制御することで実現できる。
(10) 実施例では、エラー報知を第2の遊技情報表示手段(演出表示部)で行うよう構成したが、第3の遊技情報表示手段(補助表示部)で行う用にしてもよい。また、第2の遊技情報表示手段および第3の遊技情報表示手段において報知するエラーの種類を異ならせるようにしてもよい。例えば、実施例の第1の特定のエラーを第2の遊技情報表示手段で報知し、第2および第3の特定のエラーを第3の遊技情報表示手段で報知するようにしてもよい。
(12) 実施例では、遊技領域における第1球流下経路を遊技球が流下した場合に各種入賞部に入賞し得るよう構成したが、第1球流下経路を流下した遊技球が各種入賞部に入賞し得るよう構成してもよい。すなわち、第1球流下経路に始動入賞部や特別入賞部、ゲート部等の内の1つまたは複数を設けることができる。
(13) 実施例では、第2特別入賞部に入賞した遊技球を特定領域入球検出センサが検出することで大当り遊技後に確変状態が付与されるよう構成したが、特図当り判定が当りの判定結果となった場合に決定される特図の種類に応じて確変状態が付与されるよう構成してもよい。
(14) メイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例1では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、メイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に別途制御基板を備えて、実施例1のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(15) また、演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を、表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段(表示手段CPU)が備える機能の全部または一部を演出制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよい。そして、演出制御手段(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、演出制御基板および表示制御基板の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が兼用するようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(16) 演出用の図柄(演出図柄)を表示する演出表示部とは独立して、特図を表示する特図表示手段(特図表示部)を設けるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示手段において演出図柄および特図の両方を表示するようにしてもよい。また演出図柄と特図とを共用して、図柄表示手段に表示するようにしてもよい。
(17) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。なお、遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球口を備えた遊技機に対して好適に適用することができる。
(A) 請求項2記載の遊技機に関し、
前記第2の遊技情報表示手段(17)の前記遊技情報表示領域(17a)として、前記第2の遊技情報を停止表示可能な停止表示領域(27)と、当該第2の遊技情報を変動表示可能な変動表示領域(28)とが設けられ、
前記停止表示領域の一部に前記エラー表示領域(402)が重なるよう構成されたことを要旨とする。
このように、第2の遊技情報が表示される遊技情報表示領域の内で、表示される第2の遊技情報の内容に対する遊技者の関心が高い停止表示領域の一部に、エラー表示領域が重なるよう構成することで、エラー表示に伴って特定のエラーが発生したことを確実に報せることが可能となる。
(B) 請求項2記載の遊技機に関し、
前記第2の遊技情報表示手段(17)の前記遊技情報表示領域(17a)として、前記第2の遊技情報を停止表示可能な停止表示領域(27)と、当該第2の遊技情報を変動表示可能な変動表示領域(28)とが設けられ、
前記変動表示領域(28)の一部に前記エラー表示領域(402)が重なるよう構成されたことを要旨とする。
このように、第2の遊技情報が表示される遊技情報表示領域の内で、表示される第2の遊技情報の内容に対する遊技者の関心が比較的に低い変動表示領域の一部に、エラー表示領域が重なるよう構成することで、エラー表示により特定のエラーが発生したことを報せながらも第2の遊技情報表示手段において行われる演出に対する遊技者の関心を維持させることができる。
17a 遊技情報表示領域
26a,26b,26c 図柄列(第2の遊技情報としての特図用演出図柄の表示領域)
60a メイン制御CPU(第1の制御手段、当り判定手段、エラー判定手段)
65a 演出制御CPU(第2の制御手段)
201 第1の演出用特図保留表示領域(第2の遊技情報としての第1特図始動保留数情報の保留数を表示する保留表示の表示領域)
202 第2の演出用特図保留表示領域(第2の遊技情報としての第2特図始動保留数情報の保留数を表示する保留表示の表示領域)
205 普図変動演出用表示領域(第2の遊技情報としての普図用演出図柄の表示領域)
300 補助表示部(第3の遊技情報表示手段)
402 第2のエラー表示領域(エラー表示領域)
403 第3のエラー表示領域(エラー表示領域)
M 遊技情報表示部(第1の遊技情報表示手段)
Claims (3)
- 所定の制御処理を実行する第1の制御手段と、前記第1の制御手段からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段とを備え、前記第1の制御手段は、所定の条件の成立を契機として当りか否かを判定する当り判定手段を備え、前記当り判定手段の判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技が行われるよう構成された遊技機において、
前記当り判定手段の判定結果を示す第1の遊技情報を前記第1の制御手段の制御に基づいて変動および停止表示可能な第1の遊技情報表示手段と、
前記当り判定手段の判定結果を示す第2の遊技情報を前記第2の制御手段の制御に基づいて変動および停止表示し得ると共にエラー発生時にエラー報知を実行可能な第2の遊技情報表示手段と、
前記第1の遊技情報表示手段で前記第1の遊技情報の変動および停止表示しているかを識別可能な形態で第3の遊技情報を前記第2の制御手段の制御に基づいて表示可能な第3の遊技情報表示手段と、
前記第2の制御手段の制御に基づいて作動する可動体と備え、
前記可動体の可動領域が前記第2の遊技情報表示手段における第2の遊技情報の表示領域の前側と重なるよう構成されると共に、当該可動体の可動領域よりも前側に位置するよう前記第3の遊技情報表示手段が設けられて、当該可動体を動作した際に当該第3の遊技情報表示手段に表示される第3の遊技情報を視認し得るよう構成されると共に、
前記第1の制御手段は、エラーの発生を判定するエラー判定手段を備え、当該エラー判定手段が特定のエラーの発生と判定した場合に、前記第2の遊技情報の変動状態を識別可能な形態で前記第2の遊技情報表示手段に前記特定のエラーの発生を表示するよう前記第2の制御手段が制御すると共に、当該特定のエラーの発生を表示した状態で前記第1の遊技情報の変動表示中かを識別可能な形態で前記第3の遊技情報を表示するよう前記第3の遊技情報表示手段の表示を前記第2の制御手段が制御するよう構成され、
前記第2の遊技情報表示手段の前記第2の遊技情報および前記第3の遊技情報表示手段の前記第3の遊技情報を、前記第1の遊技情報の変動および停止表示に同期して変動および停止表示するよう当該第2の遊技情報表示手段および第3の遊技情報表示手段の表示を前記第2の制御手段が制御するよう構成されると共に、
前記第2の遊技情報には、前記当り判定手段の判定がはずれの判定結果である場合に前記第2の遊技情報表示手段に表示可能なはずれ表示として表示形態が異なる複数の表示が設定され、
前記第3の遊技情報には、前記当り判定手段の判定がはずれの判定結果である場合に前記第3の遊技情報表示手段に表示可能なはずれ表示として少なくとも1つの表示形態が設定され、
前記第2の制御手段は、前記第1の遊技情報の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記第2の遊技情報として前記第1の制御手段を初期状態から作動させる場合に表示するはずれ表示と異なる表示形態のはずれ表示を前記第2の遊技情報表示手段に表示し、前記第3の遊技情報として前記第1の制御手段を初期状態から作動させる場合に表示するはずれ表示と同じ表示形態のはずれ表示を前記第3の遊技情報表示手段に表示するよう構成されると共に、前記第2の遊技情報表示手段でエラー報知する状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断前に表示していたエラー報知を行わないようにして復電後にエラー発生と判定されることでエラー報知を実行するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 所定の制御処理を実行する第1の制御手段と、前記第1の制御手段からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段とを備え、前記第1の制御手段は、所定の条件の成立を契機として当りか否かを判定する当り判定手段を備え、前記当り判定手段の判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技が行われるよう構成された遊技機において、
前記当り判定手段の判定結果を示す第1の遊技情報を前記第1の制御手段の制御に基づいて変動および停止表示可能な第1の遊技情報表示手段と、
前記当り判定手段の判定結果を示す第2の遊技情報を前記第2の制御手段の制御に基づいて変動および停止表示し得ると共にエラー発生時にエラー報知を実行可能な第2の遊技情報表示手段と、
前記第1の遊技情報表示手段で前記第1の遊技情報の変動および停止表示しているかを識別可能な形態で第3の遊技情報を前記第2の制御手段の制御に基づいて表示可能な第3の遊技情報表示手段と、
前記第2の制御手段の制御に基づいて作動する可動体と備え、
前記可動体の可動領域が前記第2の遊技情報表示手段における第2の遊技情報の表示領域の前側と重なるよう構成されると共に、当該可動体の可動領域よりも前側に位置するよう前記第3の遊技情報表示手段が設けられて、当該可動体を動作した際に当該第3の遊技情報表示手段に表示される第3の遊技情報を視認し得るよう構成されると共に、
前記第1の制御手段は、エラーの発生を判定するエラー判定手段を備え、当該エラー判定手段が特定のエラーの発生と判定した場合に、前記第2の遊技情報の変動状態を識別可能な形態で前記第2の遊技情報表示手段に前記特定のエラーの発生を表示するよう前記第2の制御手段が制御すると共に、当該特定のエラーの発生を表示した状態で前記第1の遊技情報の変動表示中かを識別可能な形態で前記第3の遊技情報を表示するよう前記第3の遊技情報表示手段の表示を前記第2の制御手段が制御するよう構成され、
前記第2の遊技情報表示手段の前記第2の遊技情報および前記第3の遊技情報表示手段の前記第3の遊技情報を、前記第1の遊技情報の変動および停止表示に同期して変動および停止表示するよう当該第2の遊技情報表示手段および第3の遊技情報表示手段の表示を前記第2の制御手段が制御するよう構成されると共に、
前記第2の遊技情報には、前記当り判定手段の判定がはずれの判定結果である場合に前記第2の遊技情報表示手段に表示可能なはずれ表示として表示形態が異なる複数の表示が設定され、
前記第3の遊技情報には、前記当り判定手段の判定がはずれの判定結果である場合に前記第3の遊技情報表示手段に表示可能なはずれ表示として少なくとも1つの表示形態が設定され、
前記第2の制御手段は、前記第1の遊技情報の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記第2の遊技情報として電源断前に表示するはずれ表示と異なる表示状態のはずれ表示を前記第2の遊技情報表示手段に表示し、前記第3の遊技情報として前記第1の制御手段を初期状態から作動させる場合に表示するはずれ表示と同じ表示形態のはずれ表示を前記第3の遊技情報表示手段に表示するよう構成されると共に、前記第2の遊技情報表示手段でエラー報知する状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断前に表示していたエラー報知を行わないようにして復電後にエラー発生と判定されることでエラー報知を実行するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 入賞を契機として保留情報を記憶する保留記憶手段を備え、
前記第1の制御手段は、前記記憶手段が記憶する保留数を示す保留表示を表示するよう前記第1の遊技情報表示手段を制御するよう構成され、
前記第2の制御手段は、前記記憶手段が記憶する保留数を示す保留表示を表示するよう前記第3の遊技情報表示手段を制御するよう構成され、
前記第2の制御手段は、電源断による復電に伴って前記第3の遊技情報表示手段における保留表示を前記記憶手段が記憶する保留数を識別不能な形態とした場合に、復電後の入賞を契機として当該記憶手段が記憶する保留数を示す保留表示で表示するよう前記第3の遊技情報表示手段を制御する請求項1または2記載の遊技機。
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