JP6390752B2 - 画面表現評価装置、画面表現評価方法、及びプログラム - Google Patents

画面表現評価装置、画面表現評価方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画面表現評価装置、画面表現評価方法、及びプログラムに関する。
画面の設計を行う際、その画面を閲覧するユーザにとって重要な情報が目立つようにすることは、見やすい画面を作成するための基本的な手法である。ここで、画面において、各種情報は、画面内の部分的な領域によって表される。以下、この部分的な領域を、構成要素と表記する。例えば構成要素は、ウインドウ、テキストボックス、及びボタンなどである。ユーザにとって重要な構成要素が目立つようにする一般的な方法は、重要度の高い情報から順に、単体で見た場合において目立つ表現を施すという方法である。画面に含まれる構成要素に施す表現は、例えば、色、形状、及び大きさなどである。
しかし、単体で見た場合において目立つ表現を重要度の高い構成要素に施すだけでは、各構成要素の目立ち方が、画面の設計者の意図と異なってしまう場合がある。これは、画面内における、ある構成要素の目立ちやすさは、その構成要素を単体で見た場合の目立ちやすさだけでなく、画面に含まれる他の構成要素と比較した場合の目立ちやすさにも左右されるためである。
例として、構成要素に配色を施すことによる表現について説明する。単体で見た場合に目立つ色は、例えば赤色である。しかし、画面内の多くの構成要素に同じ赤色を用いたり、マゼンダや橙などの近い系統の色を用いたりすると、赤色の目立ちやすさは低下してしまう。このように、画面に含める各構成要素に対する配色を決定するためには、画面全体としての色のバランスを考慮することが重要となる。
画面に含まれる各構成要素に対して施す表現が、画面全体のバランスを考慮した表現になっているか否かを判断することは、デザインに関する専門的な知識を持たない人にとって困難な作業である。そこで、この判断を専門家に代わって行うことができる装置が求められている。
非特許文献1に記載の技術は、優先度が異なる複数の構成要素を画面に表示する際の、各構成要素の色や面積などの設定方法を評価する技術である。この技術は、画面上の各構成要素の視覚的注意の引きやすさと優先度を考慮し、画面全体としての表示の適切さを表す値である、「表示達成度」を算出する。
非特許文献2に記載の技術は、画面中の各構成要素に使用されている各色の目立ちやすさを、色の単体としての目立ちやすさである特徴誘目度と、他の色と比較したときの目立ちやすさである異質性誘目度を考え合わせた誘目度評価モデルで算出している。
特許文献1に記載の技術は、文書中の領域の面積や重要度に応じて、色やハッチングの濃さに差をつけるように、各領域に装飾を施す技術である。
特開平09−081761号公報
菊田裕次、井上創造、岩井原瑞穂、「重要度と誘目性を考慮した大量情報の提示手法及び表示達成度を用いた評価について」、電子情報通信学会技術研究報告、pp. 41-48、2000 年 5 月 2 日 田中昭二、井口征士、岩館祐一、中津良平、「画像領域の物理的特徴に基づく誘目度評価モデル」、電子情報通信学会論文誌、Vol.J83-A、No.5、pp. 576-588、2000 年 5 月 25 日
本発明者は、画面全体で見た場合において、各構成要素の目立ちやすさが、各構成要素の重要度に見合っているか否かを、構成要素ごとに評価する必要性を見いだした。画面の設計者は、その画面に施された表現が適切でないと分かった場合、その画面に施す表現を修正する必要がある。そのためには、「どの構成要素に対する表現が適切であり、どの構成要素に対する表現が適切でないのか」というように、各構成要素に対する表現の適切さを、個々に判定することが有用である。
非特許文献1に記載の技術は、画面に含まれる各構成要素それぞれについて、配色と重要度との度合いを個々に算出する方法を開示していない。非特許文献1記載の技術が算出する表示達成度は、画面全体の配色がどの程度適切であるかの度合いである。この技術は、各構成要素の目立ちやすさに、各構成要素の重要度を掛け合わせる重み付けを行うことで、表示達成度を算出する。そのためこの技術は、各構成要素と重要度との一致度合いの評価は行わない。したがって、表示達成度が低かった場合に、どの構成要素に対する配色を変更すればよいのかがわからない。
非特許文献2に記載の技術では、画面中の各構成要素に使われている各色が画面全体の中でどの程度目立ちやすいかを評価することができる。しかし、各色がつけられた画面中の構成要素の意味や重要度は考慮しないため、各構成要素の目立ち方が、画面中の構成要素の意味や重要度に則して適切か否か判定できない。
特許文献1に記載の技術は、文書中の各領域に対して、重要度が高いほど、単体として目立つ色を付ける色づけを行う。そのため、個々の領域の、単体としての目立ちやすさは調整されるものの、文書全体で見たときのバランスが考慮されていない。また、特許文献1に記載の技術は、重要度に従った配色を行う技術であり、画面の配色を評価することはできない。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、画面に含まれる各構成要素を他の構成要素と比較した場合における目立ちやすさが、各構成要素の重要度に見合っているかを、構成要素ごとに評価する技術を提供する
本発明が提供する画面表現評価装置は、評価対象画面に含まれる領域である構成要素に対応づけて、該構成要素に施されている表現の特徴を表す表現情報と、評価対象画面における該構成要素の重要度合いを表す重要度との組み合わせである構成要素情報を取得する、構成要素情報取得手段と、構成要素の、視覚的注意の引きやすさである誘目度を表す構成要素誘目度を、該構成要素の表現情報に基づいて算出する、誘目度算出手段と、構成要素の重要度を該構成要素以外の各構成要素の重要度と比較した相対値である相対重要度と、該構成要素の構成要素誘目度を該構成要素以外の各構成要素の構成要素誘目度と比較した相対値である相対誘目度とを比較することで、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、表現妥当性判定手段を有する。表現妥当性判定手段は、構成要素それぞれについて、構成要素誘目度と重要度との比率を示す指標値を算出し、構成要素それぞれについて算出した指標値間の一致度合いをさらに考慮して、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する。
本発明が提供するプログラムは、コンピュータに、本発明が提供する画面表現評価装置として動作する機能を持たせる。当該プログラムは、このコンピュータに、本発明が提供する画面表現評価装置が有する各機能構成部の機能を持たせる。
本発明が提供する画面表現評価方法は、コンピュータによって実行される。当該画面表現評価方法は、評価対象画面に含まれる領域である構成要素に対応づけて、該構成要素に施されている表現の特徴を表す表現情報と、評価対象画面における該構成要素の重要度合いを表す重要度との組み合わせである構成要素情報を取得する、構成要素情報取得ステップと、構成要素の、視覚的注意の引きやすさである誘目度を表す構成要素誘目度を、該構成要素の表現情報に基づいて算出する、誘目度算出ステップと、構成要素の重要度を該構成要素以外の各構成要素の重要度と比較した相対値である相対重要度と、該構成要素の構成要素誘目度を該構成要素以外の各構成要素の構成要素誘目度と比較した相対値である相対誘目度とを比較することで、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、表現妥当性判定ステップを有する。表現妥当性判定ステップは、構成要素それぞれについて、構成要素誘目度と重要度との比率を示す指標値を算出し、構成要素それぞれについて算出した指標値間の一致度合いをさらに考慮して、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する。
本発明によれば、画面に含まれる各構成要素を他の構成要素と比較した場合における目立ちやすさが、各構成要素の重要度に見合っているか否かを、構成要素ごとに評価する技術が提供される。
実施形態1に係る画面表現評価装置を示すブロック図である。 画面表現評価装置のハードウエア構成を例示するブロック図である。 実施形態1に係る画面表現評価装置が行う処理の流れを示すフローチャートである。 構成要素情報の構成を例示する図である。 構成要素間の階層構造を例示する図である。 実施例における評価対象画面を示す図である。 構成要素情報取得部が取得する構成要素情報を例示する図である。 各構成要素について算出された色誘目度を含むデータ構造を例示する図である。 各構成要素について算出された面積誘目度を含むデータ構造を例示する図である。 各構成要素について算出された構成要素誘目度を含むデータ構造を例示する図である。 表現妥当性判定部によって算出された相対誘目度を含むデータ構造を例示する図である。 表現妥当性判定部によって算出された相対重要度を含むデータ構造を例示する図である。 表現妥当性判定部による判定結果を含むデータ構造を例示する図である。 画面評価装置による評価結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る画面表現評価装置2000を示すブロック図である。図1において、矢印の流れは情報の流れを示している。また、図1において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。
画面表現評価装置2000は、評価対象画面に含まれる各要素に施された表現の妥当性を評価する。評価対象画面は、複数のピクセルで構成される情報である。例えば、評価対象画面は、ディスプレイやスクリーンなどに表示される画面である。ここで、評価対象画面は、その画面を表示するディスプレイの大きさより大きくても構わない。例えば、Web ブラウザで Web ページを閲覧する場合、Web ページの大きさがディスプレイの大きさよりも大きいため、Web ページの一部しかディスプレイに表示されない場合がある。しかし、この場合、評価対象画面は、Web ページのうち、ディスプレイに表示されている部分のみでもよいし、ディスプレイに表示されていない部分も含めた、Web ページ全体でもよい。
<構成要素情報取得部2020>
画面表現評価装置2000は、構成要素情報取得部2020を有する。構成要素情報取得部2020は、構成要素情報を取得する。構成要素情報は、評価対象画面に含まれる各構成要素に関する情報である。構成要素は、評価対象画面に含まれる領域である。例えば、構成要素は、ウインドウ、テキストボックス、ボタン、又はアイコンなどである。
構成要素情報は、構成要素に対して、表現情報と、その構成要素の重要度とを対応づけた情報である。構成要素の表現情報は、その構成要素に施されている表現の特徴を表す情報である。表現情報の詳細については後述する。
構成要素の重要度は、評価対象画面における、その構成要素の重要度合いを示す。構成要素の重要度は、例えば、評価対象画面を閲覧するユーザにとって、各構成要素がどの程度重要なものであるかという観点で設定される。構成要素の重要度は、例えば、「100点」や「30点」などといった点数で表現される。その他にも例えば、構成要素の重要度は、0を基準として、「+1」や「−3」といった値で表現される。ただし、構成要素の重要度の表し方は、上述の例に限定されない。
構成要素情報取得部2020は、画面表現評価装置2000に予め格納されている構成要素情報を取得してもよいし、別の装置から構成要素情報を取得してもよいし、人手によって入力された構成要素情報を取得してもよい。
<誘目度算出部2040>
画面表現評価装置2000は、誘目度算出部2040を有する。誘目度算出部2040は、構成要素の表現情報に基づいて、その構成要素の誘目度を算出する。構成要素の誘目度は、その構成要素の、視覚的注意の引きやすさを示す値である。以下、構成要素の誘目度を、構成要素誘目度と表記する。
<表現妥当性判定部2060>
画面表現評価装置2000は、表現妥当性判定部2060を有する。表現妥当性判定部2060は、ある構成要素の重要度合いと、その構成要素の誘目度合いとを比較することで、その構成要素に施してある表現が妥当であるか否かを判定する。以下、具体的に説明する。
表現妥当性判定部2060は、上記判定に、相対重要度を用いる。相対重要度は、判定対象の構成要素の重要度を、他の各構成要素の重要度と比較した相対値である。
また、表現妥当性判定部2060は、上記判定に、相対誘目度を用いる。相対誘目度は、判定対象の構成要素の構成要素誘目度を、他の各構成要素の構成要素誘目度と比較した相対値である。
表現妥当性判定部2060は、構成要素について、相対重要度と相対誘目度とを比較する。そして、表現妥当性判定部2060は、相対誘目度によって示される構成要素の誘目度合いが、相対重要度によって示される構成要素の重要度合いに見合っている場合に、その構成要素に施された表現が妥当であると判定する。例えば、表現妥当性判定部2060は、構成要素の相対誘目度と相対重要度とが一致している場合に、その構成要素に施された表現が妥当であると判定する。その他にも例えば、表現妥当性判定部2060は、構成要素の相対誘目度と相対重要度との差異が、所定の範囲内である場合に、その構成要素に施された表現が妥当であると判定する。
<ハードウエア構成>
画面表現評価装置2000が有する各機能構成部は、例えば、個々に又は複数組み合わせられた状態で、少なくとも1つのハードウエア構成要素として実現される。その他にも例えば、各機能構成部は、少なくとも1つのソフトウエア構成要素として実現される。その他にも例えば、各機能構成部は、ハードウエア構成要素とソフトウエア構成要素の組み合わせにより実現される。
図2は、画面表現評価装置2000のハードウエア構成を例示するブロック図である。図2において、画面表現評価装置2000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、及びストレージ1080を有する。ただし、画面表現評価装置2000のハードウエア構成は、図2に示す構成に限定されない。
バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、及びストレージ1080が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1040は、例えば CPU (Central Processing Unit) や GPU (Graphics Processing Unit) などの演算処理装置である。メモリ1060は、例えば RAM (Random Access Memory) や ROM (Read Only Memory) などのメモリである。ストレージ1080は、例えばハードディスク、USB (Universal Serial Bus) メモリ、又は SSD (Solid State Drive) などの記憶装置である。また、ストレージ1080は、RAM や ROM 等のメモリであってもよい。
構成要素情報取得モジュール1220は、画面表現評価装置2000に、構成要素情報取得部2020の機能を持たせるためのプログラムである。プロセッサ1040は、構成要素情報取得モジュール1220を実行することで、構成要素情報取得部2020の機能を実現する。
誘目度算出モジュール1240は、画面表現評価装置2000に、誘目度算出部2040の機能を持たせるためのプログラムである。プロセッサ1040は、誘目度算出モジュール1240を実行することで、誘目度算出部2040の機能を実現する。
表現妥当性判定モジュール1260は、画面表現評価装置2000に、表現妥当性判定部2060の機能を持たせるためのプログラムである。プロセッサ1040は、表現妥当性判定モジュール1260を実行することで、表現妥当性判定部2060の機能を実現する。
<処理の流れ>
図3は、実施形態1に係る画面表現評価装置2000が行う処理の流れを示すフローチャートである。図3において、画面表現評価装置2000は、構成要素 i に施された表現が妥当である否かを判定する。
ステップS102において、構成要素情報取得部2020は、各構成要素の構成要素情報を取得する。
ステップS104〜S108は、評価対象画面に含まれる各構成要素それぞれについて行うループ処理Aである。ステップS104において、画面表現評価装置2000は、全ての構成要素を対象として、ループ処理Aを行ったか否かを判定する。全ての構成要素について、ループ処理Aを行った場合、図3の処理は、ステップS110に進む。一方、まだループ処理Aの対象としていない構成要素がある場合、画面表現評価装置2000は、その中から1つを選ぶ。ここで、選ばれた構成要素を、構成要素 j と表記する。
ステップS106において、誘目度算出部2040は、構成要素 j の構成要素誘目度を算出する。
ステップS108は、ループ処理Aの終端である。図3の処理は、ステップS104に戻る。
ステップS110において、表現妥当性判定部2060は、構成要素 i に施された表現が妥当であるか否かを判定する。
ここで、表現妥当性判定部2060は、画面表現評価装置2000に含まれている複数の構成要素それぞれに対して施された表現の妥当性を判定してもよい。この場合、表現妥当性判定部2060は、ステップS110の処理を、上記複数の構成要素それぞれについて行う。
以上の構成により、画面表現評価装置2000によれば、評価対象画面に含まれる構成要素の目立ちやすさを、他の構成要素と比較した値である、相対誘目度が、その構成要素の重要度に見合っているか否かが判定される。これにより、評価対象画面に含まれる各構成要素に対して、重要度に見合った表現が施されているか否かを知ることができる。
以下、本実施形態の画面表現評価装置2000について、さらに詳細を説明する。
<表現妥当性判定部2060による判定の詳細>
表現妥当性判定部2060が行う処理を、具体的に説明する。まず、表現妥当性判定部2060が用いる、構成要素の相対重要度について説明する。
構成要素の相対重要度は、例えば、各構成要素を重要度の大きさに関してソートした場合における、その構成要素の順位である。例えば、構成要素Aの重要度が30、構成要素Bの重要度が10、構成要素Cの重要度が50であったとする。この場合、構成要素A〜Cを、重要度の小さい順にソートすると、「B、A、C」という順になる。この場合、構成要素Aの相対重要度は2であり、構成要素Bの相対重要度は1であり、構成要素Cの相対重要度は3である。
その他にも例えば、構成要素の相対重要度は、最も重要度が高い構成要素の相対重要度が1となるように、重要度を正規化した値である。例えば、上述の例の場合、構成要素Cの重要度が1となるように、全ての構成要素の重要度を、50で割る。その結果、構成要素Aの相対重要度は0.6であり、構成要素Bの相対重要度は0.2であり、構成要素Cの相対重要度は1である。
ここで、構成要素情報が、各構成要素の重要度を相対的な値として示している場合、例えば表現妥当性判定部2060は、構成要素の相対重要度に、その構成要素の構成要素情報が示す重要度をそのまま用いてもよい。
次に、構成要素の相対誘目度について説明する。表現妥当性判定部2060は、例えば、相対重要度と同様に、相対誘目度を表す。例えば、表現妥当性判定部2060は、構成要素を、誘目度の大きさに関してソートした場合における、その構成要素の順位を、その構成要素の相対誘目度とする。その他にも例えば、構成要素の相対誘目度は、最も誘目度が高い構成要素の相対誘目度が1になるように、誘目度を正規化した値である。
前述したように、表現妥当性判定部2060は、構成要素の相対誘目度と相対重要度とを比較することで、構成要素に施された表現の妥当性を判定する。相対誘目度と相対重要度とをそれぞれ順位として算出した場合、例えば表現妥当性判定部2060は、構成要素の相対誘目度が示す順位と、その構成要素の相対重要度が示す順位とが一致する場合に、その構成要素に施されている表現が妥当であると判定する。
また、表現妥当性判定部2060は、相対重要度と相対誘目度との比較に加え、さらに次のような処理を行って、構成要素に施された表現の妥当性を判定してもよい。表現妥当性判定部2060は、構成要素それぞれについて、構成要素誘目度と重要度との比率を示す指標値を算出する。そして、表現妥当性判定部2060は、構成要素それぞれについて算出した指標値間の一致度合いをさらに考慮して、構成要素に施された表現の妥当性を判定する。このような表現妥当性判定部2060の処理の具体例は、次のような処理である。
まず、表現妥当性判定部2060は、各構成要素の相対重要度と相対重要度とが一致するか否かを判定する。そして、表現妥当性判定部2060は、全ての構成要素について、相対重要度と相対誘目度とが一致している場合、さらに次に示す判定を行う。
まず、表現妥当性判定部2060は、各構成要素について、構成要素誘目度を重要度で除算した指標値を算出する。そして、各構成要素について算出した指標値の一致度合いを比較する。例えば、表現妥当性判定部2060は、最も構成要素誘目度が高い構成要素について算出した上記指標値を、基準指標値とする。そして、各構成要素について算出した指標値と、この基準指標値との差異が、所定の値以下であるかどうかを判定する。
例えば表現妥当性判定部2060は、ある構成要素について算出した指標値と、基準指標値との差異が所定の値以下である場合、その構成要素に施された表現は、妥当であると判定する。一方、表現妥当性判定部2060は、ある構成要素について算出した指標値と、基準指標値との差異が所定の値より大きい場合、その構成要素に施された表現は、妥当でないと判定する。
<構成要素情報の詳細>
前述した通り、構成要素情報は、構成要素の表現情報を含む。また、構成要素の表現情報は、その構成要素に施されている表現の特徴を示す情報である。例えば表現情報は、構成要素の色情報、面積情報、形状情報、模様情報、点滅情報、位置情報、及び枠線情報などである。構成要素の色情報は、その構成要素を構成するピクセルの色を示す。構成要素の面積情報は、その構成要素の面積を示す。構成要素の形状情報は、その構成要素の形状を示す。構成要素の模様情報は、その構成要素の模様の密度の大きさを、空間周波数で示す。構成要素の点滅情報は、その構成要素の点滅の周波数を示す。構成要素の位置情報は、評価対象画面内における、その構成要素の位置を示す。構成要素の枠線情報は、その構成要素の外周である枠線の太さを示す。
構成要素情報は、上記複数種類の表現情報のうち、1つの表現情報を示してもよいし、複数の表現情報を示してもよい。
図4は、構成要素情報の構成例を示す図である。図4において、構成要素情報は、構成要素情報テーブル100として表されている。構成要素情報テーブル100は、構成要素 ID 102、表現情報104、及び重要度106を有する。構成要素 ID 102は、構成要素を識別する ID を示す。表現情報104は構成要素の表現情報を示し、重要度106は構成要素の重要度を示す。図4において、重要度は、0〜100の間の数値で表されている。
<誘目度の算出方法の詳細>
誘目度算出部2040が構成要素誘目度を算出する具体的な方法を説明する。前述したように、誘目度算出部2040は、構成要素の表現情報に基づいて、構成要素誘目度を算出する。例えば誘目度算出部2040は、構成要素の表現情報に示される表現単体としての、視覚的注意の引きやすさを示す値を算出する。以下、この値を、表現情報に基づく単体誘目度と表記する。
また例えば、誘目度算出部2040は、算出対象の構成要素情報の表現情報に示される表現と、他の構成要素の表現情報に示される表現と、を比較した場合における、算出対象の構成要素の表現情報に示される表現の、視覚的注意の引きやすさを示す値を算出する。以下、この値を、表現情報に基づく異質性誘目度と表記する。
例えば誘目度算出部2040は、構成要素の単体誘目度又は異質性誘目度の何れかを、その構成要素の誘目度とする。その他にも例えば、誘目度算出部2040は、構成要素の単体誘目度及び異質性誘目度の双方を用いて、構成要素の誘目度を算出する。例えば誘目度算出部2040は、構成要素の単体誘目度と異質性誘目度を加算した値を、その構成要素の誘目度とする。また、誘目度算出部2040は、単体誘目度と異質性誘目度それぞれに、適当な重み付け係数をかけて加算することで、誘目度を算出してもよい。この重み付けにより、単体誘目度と異質性誘目度それぞれに対して、重視する割合を設定することができる。この重み付け係数は、予め画面表現評価装置2000内に記憶されていてもよいし、画面表現評価装置2000の外部から入力されてもよい。
構成要素情報が複数の表現情報を示している場合、誘目度算出部2040は、構成要素情報が示す表現情報ごとに、誘目度を算出する。例えば、表現情報が色情報及び面積情報を含んでいる場合、誘目度算出部2040は、色情報に基づく誘目度と、面積情報に基づく誘目度とを、それぞれ算出する。そして、誘目度算出部2040は、表現情報ごとに算出した誘目度を用いて、構成要素誘目度を算出する。
例えば、誘目度算出部2040は、表現情報ごとに算出した誘目度を全て加算することで、構成要素誘目度を算出する。また、誘目度算出部2040は、表現情報ごとに算出した各誘目度に対して適当な重み付け係数をかけた値を加算することで、構成要素誘目度を算出してもよい。この重み付けにより、構成要素に施されている表現のうち、どの種類の表現を重視するのかを、設定することができる。例えばこの重み付け係数は、評価対象画面を表示するディスプレイの大きさ、輝度、及び照度などの環境や、評価対象画面を使用するユーザの色覚特性及び年齢などの特性などに合わせて設定される。この重み付け係数は、予め画面表現評価装置2000内に記憶されていてもよいし、画面表現評価装置2000の外部から入力されてもよい。
以下、表現情報の種類ごとに、その表現情報を用いた誘目度の算出方法を説明する。
<<色情報に基づく誘目度>>
誘目度算出部2040が、構成要素の色情報に基づいて、その構成要素の誘目度を算出する方法を説明する。以下、色情報に基づく誘目度を、色誘目度と表記する。
誘目度算出部2040は、例えば以下のようにして、色情報に基づく、構成要素の単体誘目度を算出する。誘目度算出部2040は、構成要素の色情報から、その構成要素の色を取得する。そして、誘目度算出部2040は、構成要素の色の色相、明度、及び彩度のうち、何れか1つ以上を用いて、色情報に基づく単体誘目度を算出する。その具体的な方法は、例えば以下のようになる。以下において、誘目度算出部2040は、構成要素 i について、色情報に基づく単体誘目度を算出すると仮定する。
まず、誘目度算出部2040は、構成要素 i の色を、 HLS 表色系に変換する。そして、誘目度算出部2040は、構成要素 i の色相 H(i) に起因する目立ちやすさ He(i) を、数式1を用いて算出する。
Figure 0006390752
また、誘目度算出部2040は、構成要素 i の色の明度 L(i) に起因する目立ちやすさ R(i) を、数式2を用いて算出する。数式3において、LB は、評価対象画面の背景色の明度である。また、数式2において、k、m、及び n は定数である。例えば、誘目度算出部2040は、k=0.65、m=0.4、及び n=0.2 を用いる。
Figure 0006390752
誘目度算出部2040が、評価対象画面の背景色を取得する方法は様々である。例えば、画面表現評価装置2000は、背景を1つの構成要素として扱う。こうすることで、背景を示す構成要素の色情報は、背景色を示す。その他にも例えば、誘目度算出部2040は、評価対象画面に含まれる各構成要素の色を平均した値を、評価対象画面の背景色とする。その他にも例えば、誘目度算出部2040は、画面表現評価装置2000内に別途格納されている背景色や、外部から入力される背景色を取得してもよい。
そして、誘目度算出部2040は、構成要素 i の、色情報に基づく単体誘目度 PCc(i) を、数式3を用いて算出する。S(i) は、構成要素 i の色の彩度である。
Figure 0006390752
誘目度算出部2040は、構成要素の色情報に基づく異質性誘目度を、色空間上における、その構成要素の色と、評価対象画面の平均色との距離が長いほど、大きい値になるように算出する。その具体的な方法は、例えば以下のようになる。
誘目度算出部2040は、各構成要素の色情報を取得する。誘目度算出部2040は、各構成要素の色を、CIE L*a*b* 表色系に変換する。誘目度算出部2040は、評価対象画面に含まれる色の平均色(以下、画面平均色)を算出する。誘目度算出部2040は、構成要素の色と画面平均色との、色空間上の距離(以下、色空間距離)を、各構成要素について算出する。誘目度算出部2040は、各構成要素について算出した色空間距離の、平均値を算出する。誘目度算出部2040は、各構成要素について、その構成要素について算出した色空間距離と、色空間距離の平均値と、の差である dc を算出する。そして、誘目度算出部2040は、以下の数式4を用いて、構成要素 i の異質性誘目度 HC(i) を算出する。数式4において、dc(i) は、構成要素 i について算出した dc である。dcm は、各構成要素について算出した dc の、平均値である。stdc は、各構成要素について算出した dc の、標準偏差である。
Figure 0006390752
ここで、誘目度算出部2040は、画面平均色を取得してもよいし、算出してもよい。例えば誘目度算出部2040は、画面表現評価装置2000に対して入力される画面平均色を取得する。その他にも例えば、誘目度算出部2040は、以下に示す方法で、画面平均色を算出する。
まず、誘目度算出部2040は、評価対象画面に含まれる色、及び各色のピクセルの数を取得する。誘目度算出部2040は、評価対象画面に含まれる各色を、CIE L*a*b* 表色系に変換する。ここで、CIE L*a*b* 表色系において、各色は、L* 値、a* 値、及び *b 値という、3つの値の組み合わせで定義される。そして、以下の数式5を用いて、画面平均色の L* 値、a* 値、及び b* 値である、Lm、am、及び bm それぞれを算出する。i は、色の ID である。U は、評価対象画面に含まれる色の ID から成る集合である。n(i) は、評価対象画面内において、色が i であるピクセルの数である。L(i)、a(i)、b(i) はそれぞれ、色 i の L* 値、a* 値、b* 値である。
Figure 0006390752
<<面積情報に基づく誘目度>>
誘目度算出部2040が、構成要素の面積情報に基づいて、その構成要素の誘目度を算出する方法を説明する。以下、面積情報に基づく誘目度を、面積誘目度と表記する。
誘目度算出部2040は、例えば以下のようにして、面積情報に基づく、構成要素の単体誘目度を算出する。誘目度算出部2040は、構成要素の面積情報から、その構成要素の面積を取得する。ここで、構成要素の面積は、その構成要素を構成するピクセルの数である。誘目度算出部2040は、構成要素の面積が大きいほど大きくなるように、その構成要素の、面積情報に基づく単体誘目度を算出する。例えば誘目度算出部2040は、下記数式6を用いて、構成要素 i の、面積情報に基づく単体誘目度 PCa(i) を算出する。数式6において、A(i) は構成要素 i の面積を表す。また、k は定数である。kが正の数であれば、構成要素の面積が大きいほど、その構成要素の単体誘目度が大きくなる。
Figure 0006390752
誘目度算出部2040は例えば、構成要素の面積情報に基づく異質性誘目度を、その構成要素の面積と、各構成要素の面積の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する。その具体的な方法は、例えば以下のようになる。
誘目度算出部2040は、各構成要素の面積情報から、各構成要素の面積を取得する。誘目度算出部2040は、各構成要素の面積の平均値を算出する。誘目度算出部2040は、各構成要素について、その構成要素の面積と、面積の平均値と、の差である da を算出する。そして、誘目度算出部2040は、下記数式7を用いて、構成要素 i の、面積情報に基づく異質性誘目度 HCa(i) を算出する。数式7において、da(i) は、構成要素 i について算出した da である。また、dam は、各構成要素について算出した da の、平均値である。stda は、各構成要素について算出した da の、標準偏差である。
Figure 0006390752
<<形状情報に基づく誘目度>>
誘目度算出部2040が、構成要素の形状情報に基づいて、その構成要素の誘目度を算出する方法を説明する。以下、形状情報に基づく誘目度を、形状誘目度と表記する。
ここで、構成要素の形状情報は、例えば、構成要素の面積及び周囲の長さを示す。また、構成要素の形状情報は、構成要素の周囲の長さのみを示してもよい。その他にも例えば、構成要素の形状情報は、構成要素の形状が円形に近い度合いである、円形度を示してもよい。
誘目度算出部2040は、例えば以下のようにして、構成要素の形状情報に基づく、単体誘目度を算出する。まず、誘目度算出部2040は、構成要素の形状情報を用いて、その構成要素の円形度を割り出す。そして、誘目度算出部2040は、構成要素の円形度を、その構成要素の、形状に基づく単体誘目度とする。こうすることで、構成要素の形状情報に基づく単体誘目度は、円形度が大きいほど大きな値となる。
形状情報が、構成要素の円形度を示している場合、誘目度算出部2040は、形状情報によって示されている円形度を用いる。また、形状情報が、構成要素の面積及び周囲の長さを示している場合、誘目度算出部2040は、以下の数式8を用いて、構成要素の円形度を算出する。ここで、構成要素の形状情報が、構成要素の周囲の長さを示しているものの、面積を示していない場合、誘目度算出部2040は、構成要素の面積情報から、構成要素の面積を取得して、構成要素の円形度を算出する。数式8において、CR(i) は、構成要素 i の円形度である。A(i) は、構成要素 i の面積である。C(i) は、構成要素 i の周囲の長さである。
Figure 0006390752
例えば誘目度算出部2040は、構成要素の形状情報に基づく異質性誘目度を、その構成要素の円形度と、各構成要素の円形度の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する。具体的な方法は、例えば以下のようになる。
誘目度算出部2040は、各構成要素の形状情報に基づいて、各構成要素の円形度を割り出す。誘目度算出部2040は、各構成要素の円形度の平均値を算出する。誘目度算出部2040は、各構成要素について、その構成要素の円形度と、円経度の平均値と、の差である df を算出する。そして、誘目度算出部2040は、下記数式9を用いて、構成要素 i の、形状情報に基づく異質性誘目度 HCf(i) を算出する。数式9において、df(i) は、構成要素 i について算出した df である。また、dfm は、各構成要素について算出した df の、平均値である。stdf は、各構成要素について算出した df の、標準偏差である。
Figure 0006390752
<<模様情報に基づく誘目度>>
誘目度算出部2040が、構成要素の模様情報に基づいて、その構成要素の誘目度を算出する方法を説明する。以下、構成要素の模様情報に基づく誘目度を、模様誘目度と表記する。ここで、構成要素の模様情報は、例えば、構成要素の模様を、評価対象画面の水平方向における空間周波数 X と、評価対象画面の垂直方向における空間周波数 Y との組み合わせで表す。以下、評価対象画面の水平方向における空間周波数を、水平空間周波数と表記し、評価対象画面の垂直方向における空間周波数を、垂直空間周波数と表記する。
例えば誘目度算出部2040は、構成要素の模様情報が示す水平空間周波数と、垂直空間周波数とを用いて、その構成要素の模様情報に基づく、単体誘目度を算出する。その具体的な方法は、下記数式10を用いる方法である。数式10は、構成要素 i の単体誘目度 PCg(i) を算出する方法を表す。数式10において、D は視距離(画面高の倍数)である。また、X(i) は構成要素 i の水平空間周波数を示し、Y(i) は構成要素 i の垂直空間周波数を示す。
Figure 0006390752
例えば誘目度算出部2040は、構成要素の模様情報に基づく異質性誘目度を、その構成要素の水平空間周波数と垂直空間周波数との和と、各構成要素の水平空間周波数と垂直空間周波数との和の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する。その具体的な方法は、例えば以下のようになる。
誘目度算出部2040は、各構成要素の模様情報に基づき、構成要素それぞれについて、水平空間周波数 X と垂直空間周波数 Y とを合計した値であるνを算出する。誘目度算出部2040は、構成要素それぞれについて算出したνの平均値νmを算出する。誘目度算出部2040は、各構成要素について、その構成要素について算出したνと、νmとの差である、dg を算出する。そして、誘目度算出部2040は、下記数式11を用いて、構成要素 i の、模様情報に基づく異質性誘目度 HCg(i) を算出する。数式11において、dg(i) は、構成要素 i に関して算出した dg である。また、dgm は、各構成要素に関して算出した dg の、平均値である。stdg は、各構成要素に関して算出した dg の、標準偏差である。
Figure 0006390752
<<点滅情報に基づく誘目度>>
誘目度算出部2040が、構成要素の点滅情報に基づいて、その構成要素の誘目度を算出する方法を説明する。以下、点滅情報に基づく誘目度を、点滅誘目度と表記する。
誘目度算出部2040は、例えば以下のようにして、点滅情報に基づく、構成要素の単体誘目度を算出する。誘目度算出部2040は、構成要素の点滅情報から、その構成要素の点滅の周波数(以下、点滅周波数)を取得する。そして、誘目度算出部2040は、下記数式12を用いて、構成要素の i の、点滅情報に基づく単体誘目度 PCb(i) を算出する。数式12において、BF(i) は構成要素 i の点滅周波数を表す。また、k は定数である。kが正の整数の場合、構成要素の点滅の周波数が大きいほど、その構成要素の、点滅情報に基づく単体誘目度が大きくなる。
Figure 0006390752
例えば誘目度算出部2040は、構成要素の点滅情報に基づく異質性誘目度を、その構成要素の点滅の周波数と、各構成要素の点滅の周波数の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する。その具体的な方法は、例えば以下のようになる。
誘目度算出部2040は、各構成要素の点滅情報から、各構成要素の点滅周波数を取得する。誘目度算出部2040は、各構成要素の点滅周波数の平均値を算出する。誘目度算出部2040は、各構成要素について、その構成要素の点滅周波数と、点滅周波数の平均値と、の差である db を算出する。そして、誘目度算出部2040は、下記数式13を用いて、構成要素 i の、点滅情報に基づく異質性誘目度 HCb(i) を算出する。数式13において、db(i) は、構成要素 i について算出した db である。また、dbm は、各構成要素について算出した dg の、平均値である。stdb は、各構成要素について算出した db の、標準偏差である。
Figure 0006390752
<<位置情報に基づく誘目度>>
誘目度算出部2040が、構成要素の位置情報に基づいて、その構成要素の誘目度を算出する方法を説明する。以下、位置情報に基づく誘目度を、位置誘目度と表記する。
誘目度算出部2040は、例えば以下のようにして、位置情報に基づく、構成要素の単体誘目度を算出する。誘目度算出部2040は、構成要素の位置情報から、その構成要素の位置を取得する。ここで、構成要素の位置は、評価対象画像内における、その構成要素の位置である。例えば、構成要素の位置は、構成要素の左上、右下、中心など、構成要素における特徴的な点の位置を示す座標である。誘目度算出部2040は、下記数式14を用いて、構成要素の i の、位置情報に基づく単体誘目度 PCp(i) を算出する。数式14において、G(i) は構成要素の位置と、評価対象画像の中心との間の距離である。以下、構成要素の位置と、評価対象画面の中心との距離を、その構成要素の中心距離と表記する。また、数式14において、k は定数である。ここで、kが負の数である場合、構成要素の位置情報に基づく単体誘目度は、構成要素の位置と、評価対象画面の中心との距離が短いほど、大きくなる。つまり、構成要素の位置が、評価対象画面の中心に近いほど、その構成要素の位置情報に基づく単体誘目度が大きくなる。
Figure 0006390752
例えば誘目度算出部2040は、構成要素の位置情報に基づく異質性誘目度を、その構成要素の中心距離と、各構成要素の中心間距離の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する。その具体的な方法は、例えば以下のようになる。
誘目度算出部2040は、各構成要素の位置情報から、各構成要素の位置を取得する。誘目度算出部2040は、各構成要素について、その構成要素の位置と、評価対象画像の中心との距離(以下、中心距離)を算出する。誘目度算出部2040は、各構成要素について算出した中心距離の、平均値を算出する。誘目度算出部2040は、各構成要素について、その構成要素について算出した中心距離と、中心距離の平均値と、の差である、dp を算出する。そして、誘目度算出部2040は、下記数式15を用いて、構成要素 i の、位置情報に基づく異質性誘目度 HCp(i) を算出する。数式15において、dp(i) は、構成要素 i に関して算出した dp である。dpm は、各構成要素について算出した dp の、平均値である。stdp は、各構成要素について算出した dp の、標準偏差である。
Figure 0006390752
<<枠線情報に基づく誘目度>>
誘目度算出部2040が、構成要素の枠線情報に基づいて、その構成要素の誘目度を算出する方法を説明する。以下、枠線情報に基づく誘目度を、枠線誘目度と表記する。
誘目度算出部2040は、例えば以下のようにして、枠線情報に基づく、構成要素の単体誘目度を算出する。誘目度算出部2040は、構成要素の枠線情報から、その構成要素の枠線の太さを取得する。誘目度算出部2040は、下記数式16を用いて、構成要素の i の、枠線情報に基づく単体誘目度 PCw(i) を算出する。数式16において、W(i) は構成要素の枠線の太さである。また、k は定数である。ここで、kが正の数である場合、構成要素の枠線情報に基づく誘目度は、構成要素の枠線の太さが太いほど、大きくなる。
Figure 0006390752
例えば誘目度算出部2040は、構成要素の枠線情報に基づく異質性誘目度を、その構成要素の枠線の太さと、各構成要素の枠線の太さの平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する。その具体的な方法は、例えば以下のようになる。
誘目度算出部2040は、各構成要素の枠線情報から、各構成要素の枠線の太さを取得する。誘目度算出部2040は、各構成要素の枠線の太さの、平均値を算出する。誘目度算出部2040は、各構成要素について、その構成要素の枠線の太さと、枠線の太さの平均値と、の差である、dw を算出する。そして、誘目度算出部2040は、下記数式17を用いて、構成要素 i の、枠線情報に基づく異質性誘目度 HCw(i) を算出する。数式17において、dw(i) は、構成要素 i について算出した dw である。dwm は、各構成要素について算出した dw の、平均値である。stdw は、各構成要素について算出した dw の、標準偏差である。
Figure 0006390752
<作用・効果>
以上の構成により、画面表現評価装置2000によれば、評価対象画面に含まれる構成要素の目立ちやすさを、他の構成要素と比較した値である、相対誘目度が、その構成要素の重要度に見合っているか否かが判定される。これにより、評価対象画面に含まれる各構成要素に対して、重要度に見合った表現が施されているか否かを知ることができる。
また、前述したように、例えば画面表現評価装置2000は、構成要素に対応する複数の特徴情報それぞれに基づいて、算出した誘目度を用いて、構成要素誘目度を算出する。この場合、構成要素の目立ちやすさが、様々な観点から評価される。
[実施形態2]
実施形態2に係る画面表現評価装置2000は、実施形態1と同様の構成である。実施形態2の画面表現評価装置2000は、構成要素に施された表現を、評価対象画面に含まれる一部の構成要素と比較することで評価する。
実施形態2の画面表現評価装置2000において、評価対象画面に含まれる構成要素の間には、階層構造の関係がある。具体的には、第1構成要素を内部に含む第2構成要素を、第1構成要素の親とする。ここで、第1構成要素を内部に含む第2構成要素を、第1構成要素の親要素と呼ぶ。また、第2構成要素の内部に含まれる第1構成要素を、第2構成要素の子要素と表記する。
図5は、構成要素間の階層構造を例示する図である。図5の上部は、評価対象画面を示している。この例において、評価対象画面は、ウインドウW1とウインドウW2を含む画面Aである。また、ウインドウW1は、ボタンB1とテキストボックスT1を含んでいる。また、ウインドウW2は、ボタンB2とテキストボックスT2を含んでいる。画面Aに含まれる各構成要素の間には、図5下部に示す階層構造の関係がある。
ここで、階層構造における高さは、例えば、評価対象画面の高さを0とした場合における、各構成要素と評価対象画面との、階層構造上の距離である。
<構成要素情報>
構成要素情報は、評価対象画面の構成要素を階層構造で表した場合における、その構成要素の位置を示す情報を有する。以下、この情報を、階層情報を表記する。構成要素の階層情報は、例えば、構成要素の親要素、子要素、又はその両方を示す。その他にも例えば、構成要素の階層情報は、階層構造における高さを示す。
<誘目度算出部2040>
誘目度算出部2040は、構成要素の異質性誘目度を、その構成要素と、評価対象画面に含まれる一部の構成要素とを比較することで算出する。
具体的には、誘目度算出部2040は、以下の何れかの方法で、構成要素の異質性誘目度を算出する。第1の方法は、算出対象の構成要素を、その構成要素と同一の親要素を持つ構成要素のみと比較して、異質性誘目度を算出する方法である。例えば、図5の例において、画面表現評価装置2000が、テキストボックスT1に関する評価を行うとする。ここで、テキストボックスT1の親要素はウインドウW1である。そこで、誘目度算出部2040は、ウインドウW1が親要素である、テキストボックスT1とボタンB1とを比較して、テキストボックスT1の異質性誘目度を算出する。
第2の方法は、算出対象の構成要素を、階層構造における高さがその構成要素と同一である構成要素のみと比較して、異質性誘目度を算出する方法である。例えば、図5の例において、画面表現評価装置2000が、テキストボックスT1に関する評価を行うとする。ここで、テキストボックスT1の高さは2である。そこでこの場合、誘目度算出部2040は、高さが2である、テキストボックスT1、ボタンB1、テキストボックスT2、及びボタンB2を比較して、テキストボックスT1の異質性誘目度を算出する。
誘目度算出部2040が、上記第1の方法と第2の方法のどちらも利用できるように実装されている場合、例えば誘目度算出部2040は、上記第1の方法と第2の方法のどちらを用いて判定を行うかを判断する。例えば、誘目度算出部2040は、上記第1の方法と第2の方法のどちらを用いるかを示す設定を受け付ける。そして、誘目度算出部2040は、設定された方法を用いる。
その他にも例えば、誘目度算出部2040は、構成情報によって示される階層情報に基づいて、第1の方法と第2の方法のどちらを用いるかを決定してもよい。例えば、構成要素情報の階層情報に、構成要素の親要素が示されている場合、誘目度算出部2040は、上記第1の方法を用いる。一方、構成要素情報の階層情報に、階層構造における構成要素の高さが示されている場合、誘目度算出部2040は、上記第2の方法を用いる。
<表現妥当性判定部2060>
表現妥当性判定部2060は、その構成要素と、評価対象画面に含まれる一部の構成要素とを比較して、相対重要度及び相対誘目度を算出する。そして、この相対重要度と相対誘目度を用いて、構成要素に施された表現の妥当性を判定する。
具体的には、表現妥当性判定部2060は、以下の何れかの方法で、判定に用いる相対重要度及び相対誘目度を算出する。第1の方法は、判定対象の構成要素を、その構成要素と同一の親要素を持つ構成要素のみと比較して、相対重要度及び相対誘目度を算出する方法である。例えば、図5の例において、画面表現評価装置2000が、テキストボックスT1に関する評価を行うとする。ここで、テキストボックスT1の親要素はウインドウW1である。そこで、表現妥当性判定部2060は、ウインドウW1が親要素である、テキストボックスT1とボタンB1とを比較して、相対重要度及び相対誘目度を算出する。
第2の方法は、判定対象の構成要素を、階層構造における高さがその構成要素と同一である構成要素のみと比較して、相対重要度及び相対誘目度を算出する方法である。例えば、図5の例において、画面表現評価装置2000が、テキストボックスT1に関する評価を行うとする。ここで、テキストボックスT1の高さは2である。そこでこの場合、表現妥当性判定部2060は、高さが2である、テキストボックスT1、ボタンB1、テキストボックスT2、及びボタンB2を比較して、相対重要度及び相対誘目度を算出する。
表現妥当性判定部2060が、上記第1の方法と第2の方法のどちらも利用できるように実装されている場合、例えば表現妥当性判定部2060は、上記第1の方法と第2の方法のどちらを用いて判定を行うかを判断する。その方法は、誘目度算出部2040が、第1の方法と第2の方法のどちらを用いるかを判断する方法と同様である。
また表現妥当性判定部2060は、誘目度算出部2040から、構成要素の異質性誘目度を算出する際に、その構成要素と比較した、他の構成要素を表す情報を取得してもよい。そして、誘目度算出部2040は、構成要素の相対重要度及び相対誘目度を、誘目度算出部2040が構成要素の異質性誘目度を算出する際に比較を行った各構成要素と比較することで算出する。
<作用・効果>
以上により、本実施形態によれば、構成要素に施された表現の妥当性を評価する場合に、その構成要素と、評価対象画面に含まれる一部の構成要素とを比較して、評価を行う。これにより、評価対象画面の一部分に着目して、構成要素に施された表現の妥当性を評価することができる。例えば、複数のウインドウが表示されている画面において、画面全体ではなく、特定のウインドウだけに着目して、そのウインドウ内の各構成要素に施されている表現の、妥当性を評価するといったことが可能になる。
<実施例>
以下、画面表現評価装置2000の具体的な動作を、実施例を用いて説明する。図6は、評価対象画面の例を表す図である。図6に示すウインドウ30上の構成要素は、タイトルバー31、テキストボックス32、チェックボックス331、チェックボックス332、ボタン341、ボタン342、及びアイコン35である。また、本実施例において、構成要素情報が示す表現情報は、色情報及び面積情報である。また、誘目度算出部2040は、構成要素の構成要素誘目度を、色誘目度及び面積誘目度を加算することで求める。また、誘目度算出部2040は、色誘目度を、色情報に基づく単体誘目度及び異質性誘目度を加算することで求める。さらに、誘目度算出部2040、面積誘目度を、面積情報に基づく単体誘目度及び異質性誘目度を加算することで求める。
構成要素情報取得部2020は、構成要素情報を取得する。図7は、本実施例において、構成要素情報取得部2020が取得する、構成要素情報を例示する図である。本実施例における構成要素情報は、構成要素 ID に対応付けて、構成要素名、色情報、面積情報、及び重要度を示す。色情報は、構成要素の色を示している。面積情報は、構成要素を構成するピクセルの数を示している。
次に、誘目度算出部2040は、各構成要素の色誘目度を算出する。図8は、各構成要素について算出された色誘目度を含むデータ構造を例示する図である。色情報に基づく単体誘目度及び異質性誘目度の算出方法は、実施形態1で述べた通りである。ただし、誘目度の算出に用いられる数式は、必ずしも前述した数式ではない。
ここで、本実施例において、ウインドウ30の背景36は、色が#DDDDDD であり、面積が 7500 px である。誘目度算出部2040は、色情報に基づく単体誘目度の算出に、背景36の色を用いる。例えば画面表現評価装置2000は、背景36の色を示す情報を、構成要素情報の一部として取得する。また、画面表現評価装置2000は、背景36の色を示す情報の入力を、別途受け付けてもよい。
本実施例では、各構成要素の、色情報に基づく単体誘目度の値は、タイトルバー31が 3.0、テキストボックス32、チェックボックス331、及びチェックボックス332が 1.5、ボタン341及びとボタン342が 2.0、アイコン35が 1.7 である。また、各構成要素の、色情報に基づく異質性誘目度の値は、タイトルバー31が 1.7、テキストボックス32、チェックボックス331、及びチェックボックス332が 0.8、ボタン341及びボタン342が 0.6、アイコン35が 4.1 である。この結果、各構成要素の色誘目度は、タイトルバー31が 4.7、テキストボックス32、チェックボックス331、及びチェックボックス332が 2.3、ボタン341及びボタン342が 2.6、アイコン35が 5.8 となる。
次に、誘目度算出部2040は、各構成要素の面積誘目度を算出する。図9は、各構成要素について算出された面積誘目度を含むデータ構造を例示する図である。面積情報に基づく単体誘目度及び異質性誘目度の算出方法は、実施形態1で述べた通りである。ただし、誘目度の算出に用いられる数式は、必ずしも前述した数式ではない。
本実施例では、各構成要素の、面積情報に基づく単体誘目度の値は、タイトルバー31が 2.0、テキストボックス32が 1.0、チェックボックス331及びチェックボックス332が 0.1、ボタン341及びとボタン342が 0.6、アイコン35が 0.1 である。また、各構成要素の、面積情報に基づく異質性誘目度の値は、タイトルバー31が 1.9、テキストボックス32が 0.3、チェックボックス331及びチェックボックス332が 0.2、ボタン341及びボタン342が 1.0、アイコン35が 0.1 である。この結果、各構成要素の面積誘目度は、タイトルバー31が 3.9、テキストボックス32が 1.3、チェックボックス331及びチェックボックス332が 0.3、ボタン341及びボタン342が 1.6、アイコン35が 0.2 となる。
次に、誘目度算出部2040は、各構成要素の色誘目度と面積誘目度とを加算することで、各構成要素の構成要素誘目度を算出する。図10は、各構成要素について算出された構成要素誘目度を含むデータ構造を例示する図である。図10に示すように、各構成要素の構成要素誘目度の値は、タイトルバー31が 8.6、テキストボックス32が 3.6、チェックボックス331及びチェックボックス332が 2.6、ボタン341及びボタン342が 4.2、アイコン35が 6.0 である。
表現妥当性判定部2060は、誘目度算出部2040によって算出された誘目度に基づいて、相対誘目度を算出する。本実施例において、構成要素の相対誘目度は、構成要素を誘目度の大きさ順にソートした場合における、各構成要素の順位である。図11は、表現妥当性判定部2060によって算出された、相対誘目度を含むデータ構造を例示する図である。構成要素を、誘目度の大きさ順にソートすると、「タイトルバー31、アイコン35、ボタン341とボタン342、テキストボックス32、チェックボックス331とチェックボックス332」となる。そのため、図11における各構成要素の相対誘目度は、タイトルバー31が 1、テキストボックス32が 4、チェックボックス331及びチェックボックス332が 5、ボタン341及びボタン342が 3、アイコン35が 2 となる。
表現妥当性判定部2060は、構成要素情報に示されている構成要素の重要度に基づいて、相対重要度を算出する。本実施例において、構成要素の相対重要度は、構成要素を重要度の大きさ順にソートした場合における、各構成要素の順位である。図12は、表現妥当性判定部2060によって算出された、相対重要度を含むデータ構造を例示する図である。構成要素を、重要度の大きさ順にソートすると、「アイコン35、タイトルバー31、ボタン341とボタン342、テキストボックス32、チェックボックス331とチェックボックス332」である。そのため、図12における各構成要素の相対重要度は、
タイトルバー31が 2、テキストボックス32が 4、チェックボックス331及びチェックボックス332が 5、ボタン341及びボタン342が 3、アイコン35が 1 である。
そして、表現妥当性判定部2060は、各構成要素の相対誘目度と、相対重要度とを比較することで、各構成要素に施された表現の妥当性を判定する。本実施例の表現妥当性判定部2060は、構成要素の相対重要度と相対誘目度が一致する場合に、判定結果を「可」とする。「可」という判定結果は、構成要素に施された表現が妥当であることを示す。一方、表現妥当性判定部2060は、構成要素の相対重要度と相対誘目度が一致しない場合に、判定結果を「否」とする。「否」という判定結果は、構成要素に施された表現が妥当でないことを示す。
図13は、表現妥当性判定部2060による判定結果を含むデータ構造を例示する図である。タイトルバー31は、相対誘目度が1であり、相対重要度が2である。このように、相対誘目度と相対重要度とが一致していないため、タイトルバー31に対する判定結果は否である。また、アイコン35も、相対誘目度と相対重要度が一致していないため、アイコン35に対する判定結果は否である。その他の各構成要素は、相対誘目度と相対重要度とが一致している。そのため、その他の各構成要素に対する判定結果は、それぞれ可である。
なお、表現妥当性判定部2060は、図14に示すようなグラフの形で、判定結果を出力する機能を有していてもよい。図14において、重要度が大きい要素ほど、X軸における位置が大きい。また、Y軸は、誘目度の大きさを表している。グラフの下の丸印は、相対重要度と相対誘目度とが一致していることを示している。一方、グラフの下のバツ印は、相対重要度と相対誘目度とが一致していないことを示している。
画面表現評価装置2000は、例えばこの実施例のように動作することで、構成要素ごとに、他の構成要素と比較した場合における誘目度が、重要度と一致するか否かを判定する。これにより、画面全体で見た場合において、各構成要素の目立ちやすさと各構成要素の重要度とが一致するか否かが、構成要素ごとに評価される。例えば上記実施例1の場合、タイトルバー31とアイコン35に施された表現は、それぞれ妥当でなく、その他の構成要素に示された表現は、それぞれ妥当であることが分かる。したがって、例えば画面表現評価装置2000を利用したウインドウ30の設計者は、タイトルバー31とアイコン35に施された表現を修正すればよいことが分かる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記実施形態の組み合わせ、及び上記実施形態以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1.評価対象画面に含まれる領域である構成要素に対応づけて、該構成要素に施されている表現の特徴を表す表現情報と、該構成要素の重要度との組み合わせである構成要素情報を取得する、構成要素情報取得手段と、
前記構成要素の、視覚的注意の引きやすさである誘目度を表す構成要素誘目度を、該構成要素の表現情報に基づいて算出する、誘目度算出手段と、
前記構成要素の重要度を該構成要素以外の各構成要素の重要度と比較した相対値である相対重要度と、該構成要素の構成要素誘目度を該構成要素以外の各構成要素の構成要素誘目度と比較した相対値である相対誘目度とを比較することで、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、表現妥当性判定手段と、を有する画面表現評価装置。
2.前記表現妥当性判定手段は、
算出する構成要素の相対重要度が、各構成要素を前記重要度の大きさの順にソートした場合における、該構成要素の順位であり、
算出する構成要素の相対誘目度が、各構成要素を前記構成要素誘目度の大きさの順にソートした場合における、該構成要素の順位である、1.に記載の画面表現評価装置。
3.前記表現妥当性判定手段は、前記構成要素それぞれについて、前記構成要素誘目度と前記重要度との比率を示す指標値を算出し、構成要素それぞれについて算出した指標値間の一致度合いをさらに考慮して、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、1.又は2.に記載の画面表現評価装置。
4.前記構成要素情報は、1つの構成要素に対し、複数の表現情報を対応付けており、
前記誘目度算出手段は、前記構成要素に対応付けられている複数の表現情報それぞれについて、前記誘目度を算出し、算出した複数の誘目度に基づいて、該構成要素の構成要素誘目度を算出する、1.乃至3.何れか一つに記載の画面表現評価装置。
5.前記構成要素に対応する構成要素情報が示す前記表現情報は、
該構成要素を構成するピクセルの色を示す色情報、
該構成要素の面積を示す面積情報、
該構成要素の形状を示す形状情報、
該構成要素の模様の密度の大きさを、空間周波数で示す模様情報、
該構成要素の点滅の周波数を示す点滅情報、
該構成要素の位置を示す位置情報、
該構成要素の外周である枠線の太さを示す枠線情報
のうちの、何れか2つ以上である、4.に記載の画面表現評価装置。
6.前記誘目度算出手段は、前記構成要素の、前記表現情報に基づく構成要素誘目度を、
該表現情報で示される表現を単体で見た場合における、該表現の、視覚的注意の引きやすさを表す、単体誘目度と、
該表現情報で示される表現と、他の構成要素の表現情報で示される表現と、を比較した場合における、該表現情報で示される表現の、視覚的注意の引きやすさを表す、異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上に基づいて算出する、5.に記載の画面表現評価装置。
7.前記構成要素の間に、第1構成要素を内部に含む第2構成要素を、第1構成要素の親要素とする、階層構造の関係があり、
前記構成要素に対応する構成要素情報は、前記階層構造における該構成要素の位置を示し、
前記誘目度算出手段は、前記構成要素の異質性誘目度を、該構成要素と、該構成要素と同一の親要素を持つ構成要素、又は構成要素間の親子関係を階層構造として示した場合に該構成要素と同一の高さの階層に位置する構成要素のみと比較することで、該構成要素の表現情報に基づく異質性誘目度を算出し、
前記表現妥当性判定手段は、前記構成要素に施された表現が妥当であるか否かを、該構成要素と同一の親要素を持つ構成要素、又は構成要素間の親子関係を階層構造として示した場合に該構成要素と同一の高さの階層に位置する構成要素のみと比較して算出した前記相対重要度及び前記相対誘目度を用いて判定する、6.に記載の画面表現評価装置。
8.前記誘目度算出手段は、前記構成要素の色情報に基づく誘目度を、
該構成要素の色の色相、明度、及び彩度のうち、何れか1つ以上を用いて算出する前記単体誘目度と、
色空間上における、該構成要素の色と前記評価対象画面の平均色との距離が長いほど、大きい値となるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、
6.又は7.に記載の画面表現評価装置。
9.前記誘目度算出手段は、前記構成要素の面積情報に基づく誘目度を、
該構成要素の面積が大きいほど大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の面積と、各構成要素の面積の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、6.乃至8.何れか一つに記載の画面表現評価装置。
10.前記誘目度算出手段は、前記構成要素の形状情報に基づく誘目度を、
該構成要素の形状が円形に近い度合いを示す円形度が大きいほど、大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の円形度と、各構成要素の円形度の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、6.乃至9.何れか一つに記載の画面表現評価装置。
11.前記誘目度算出手段は、前記構成要素の模様情報に基づく誘目度を、
該構成要素の、画面の水平方向における空間周波数である水平空間周波数と、画面の垂直方向における空間周波数である垂直空間周波数とを用いて算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の前記水平空間周波数と前記垂直空間周波数との和と、各構成要素の前記水平空間周波数と前記垂直空間周波数との和の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、6.乃至10.何れか一つに記載の画面表現評価装置。
12.前記誘目度算出手段は、前記構成要素の点滅情報に基づく誘目度を、
該構成要素の点滅の周波数が高いほど大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の点滅の周波数と、各構成要素の点滅の周波数の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、6.乃至11.何れか一つに記載の画面表現評価装置。
13.前記誘目度算出手段は、前記構成要素の位置情報に基づく誘目度を、
該構成要素の位置と、前記評価対象画面の中心との距離である中心距離が短いほど、大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の前記中心距離と、各構成要素の前記中心間距離の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、
6.乃至12.何れか一つに記載の画面表現評価装置。
14.前記誘目度算出手段は、前記構成要素の枠線情報に基づく誘目度を、
該構成要素の枠線の太さが太いほど大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の枠線の太さと、各構成要素の枠線の太さの平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、6.乃至13.何れか一つに記載の画面表現評価装置。
15.コンピュータによって実行される、画面表現評価方法であって、
評価対象画面に含まれる領域である構成要素に対応づけて、該構成要素に施されている表現の特徴を表す表現情報と、該構成要素の重要度との組み合わせである構成要素情報を取得する、構成要素情報取得ステップと、
前記構成要素の、視覚的注意の引きやすさである誘目度を表す構成要素誘目度を、該構成要素の表現情報に基づいて算出する、誘目度算出ステップと、
前記構成要素の重要度を該構成要素以外の各構成要素の重要度と比較した相対値である相対重要度と、該構成要素の構成要素誘目度を該構成要素以外の各構成要素の構成要素誘目度と比較した相対値である相対誘目度とを比較することで、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、表現妥当性判定ステップと、を有する画面表現評価方法。
16.前記表現妥当性判定ステップは、
算出する構成要素の相対重要度が、各構成要素を前記重要度の大きさの順にソートした場合における、該構成要素の順位であり、
算出する構成要素の相対誘目度が、各構成要素を前記構成要素誘目度の大きさの順にソートした場合における、該構成要素の順位である、15.に記載の画面表現評価方法。
17.前記表現妥当性判定ステップは、前記構成要素それぞれについて、前記構成要素誘目度と前記重要度との比率を示す指標値を算出し、前記構成要素それぞれについて算出した指標値間の一致度合いをさらに考慮して、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、15.又は16.に記載の画面表現評価方法。
18.前記構成要素情報は、1つの構成要素に対し、複数の表現情報を対応付けており、
前記誘目度算出ステップは、前記構成要素に対応付けられている複数の表現情報それぞれについて、前記誘目度を算出し、算出した複数の誘目度に基づいて、該構成要素の構成要素誘目度を算出する、15.乃至17.何れか1つに記載の画面表現評価方法。
19.前記構成要素に対応する構成要素情報が示す前記表現情報は、
該構成要素を構成するピクセルの色を示す色情報、
該構成要素の面積を示す面積情報、
該構成要素の形状を示す形状情報、
該構成要素の模様の密度の大きさを、空間周波数で示す模様情報、
該構成要素の点滅の周波数を示す点滅情報、
該構成要素の位置を示す位置情報、
該構成要素の外周である枠線の太さを示す枠線情報
のうちの、何れか2つ以上である、18.に記載の画面表現評価方法。
20.前記誘目度算出ステップは、前記構成要素の、前記表現情報に基づく誘目度を、
該表現情報で示される表現を単体で見た場合における、該表現の、視覚的注意の引きやすさを表す、単体誘目度と、
該表現情報で示される表現と、他の構成要素の表現情報で示される表現と、を比較した場合における、該表現情報で示される表現の、視覚的注意の引きやすさを表す、異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上に基づいて算出する、19.に記載の画面表現評価方法。
21.前記構成要素の間に、第1構成要素を内部に含む第2構成要素を、第1構成要素の親要素とする、階層構造の関係があり、
前記構成要素に対応する構成要素情報は、前記階層構造における該構成要素の位置を示し、
前記誘目度算出ステップは、前記構成要素の異質性誘目度を、該構成要素と、該構成要素と同一の親要素を持つ構成要素、又は構成要素間の親子関係を階層構造として示した場合に該構成要素と同一の高さの階層に位置する構成要素のみと比較することで、該構成要素の表現情報に基づく異質性誘目度を算出し、
前記表現妥当性判定ステップは、前記構成要素に施された表現が妥当であるか否かを、該構成要素と同一の親要素を持つ構成要素、又は構成要素間の親子関係を階層構造として示した場合に該構成要素と同一の高さの階層に位置する構成要素のみと比較して算出した前記相対重要度及び前記相対誘目度を用いて判定する、20.に記載の画面表現評価方法。
22.前記誘目度算出ステップは、前記構成要素の色情報に基づく誘目度を、
該構成要素の色の色相、明度、及び彩度のうち、何れか1つ以上を用いて算出する前記単体誘目度と、
色空間上における、該構成要素の色と前記評価対象画面の平均色との距離が長いほど、大きい値となるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、20.又は21.に記載の画面表現評価方法。
23.前記誘目度算出ステップは、前記構成要素の面積情報に基づく誘目度を、
該構成要素の面積が大きいほど大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の面積と、各構成要素の面積の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、19.乃至22.何れか一つに記載の画面表現評価方法。
24.前記誘目度算出ステップは、前記構成要素の形状情報に基づく誘目度を、
該構成要素の形状が円形に近い度合いを示す円形度が大きいほど、大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の円形度と、各構成要素の円形度の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、19.乃至23.何れか一つに記載の画面表現評価方法。
25.前記誘目度算出ステップは、前記構成要素の模様情報に基づく誘目度を、
該構成要素の、画面の水平方向における空間周波数である水平空間周波数と、画面の垂直方向における空間周波数である垂直空間周波数とを用いて算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の前記水平空間周波数と前記垂直空間周波数との和と、各構成要素の前記水平空間周波数と前記垂直空間周波数との和の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、19.乃至24.何れか一つに記載の画面表現評価方法。
26.前記誘目度算出ステップは、前記構成要素の点滅情報に基づく誘目度を、
該構成要素の点滅の周波数が高いほど大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の点滅の周波数と、各構成要素の点滅の周波数の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、19.乃至25.何れか一つに記載の画面表現評価方法。
27.前記誘目度算出ステップは、前記構成要素の位置情報に基づく誘目度を、
該構成要素の位置と、前記評価対象画面の中心との距離である中心距離が短いほど、大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の前記中心距離と、各構成要素の前記中心間距離の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、
19.乃至26.何れか一つに記載の画面表現評価方法。
28.前記誘目度算出ステップは、前記構成要素の枠線情報に基づく誘目度を、
該構成要素の枠線の太さが太いほど大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の枠線の太さと、各構成要素の枠線の太さの平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、19.乃至27.何れか一つに記載の画面表現評価方法。
29.コンピュータに、画面表現評価装置として動作する機能を持たせるプログラムであって、
前記コンピュータに、
評価対象画面に含まれる領域である構成要素に対応づけて、該構成要素に施されている表現の特徴を表す表現情報と、該構成要素の重要度との組み合わせである構成要素情報を取得する、構成要素情報取得機能と、
前記構成要素の、視覚的注意の引きやすさである誘目度を表す構成要素誘目度を、該構成要素の表現情報に基づいて算出する、誘目度算出機能と、
前記構成要素の重要度を該構成要素以外の各構成要素の重要度と比較した相対値である相対重要度と、該構成要素の構成要素誘目度を該構成要素以外の各構成要素の構成要素誘目度と比較した相対値である相対誘目度とを比較することで、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、表現妥当性判定機能と、を持たせるプログラム。
30.表現妥当性判定機能は、
算出する構成要素の相対重要度が、各構成要素を前記重要度の大きさの順にソートした場合における、該構成要素の順位であり、
算出する構成要素の相対誘目度が、各構成要素を前記構成要素誘目度の大きさの順にソートした場合における、該構成要素の順位である、29.に記載のプログラム。
31.前記表現妥当性判定機能は、前記構成要素それぞれについて、前記構成要素誘目度と前記重要度との比率を示す指標値を算出し、前記構成要素それぞれについて算出した指標値間の一致度合いをさらに考慮して、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、29.又は30.に記載のプログラム。
32.前記構成要素情報は、1つの構成要素に対し、複数の表現情報を対応付けており、
前記誘目度算出機能は、前記構成要素に対応付けられている複数の表現情報それぞれについて、前記誘目度を算出し、算出した複数の誘目度に基づいて、該構成要素の構成要素誘目度を算出する、29.乃至31.何れか一つに記載のプログラム。
33.前記構成要素に対応する構成要素情報が示す前記表現情報は、
該構成要素を構成するピクセルの色を示す色情報、
該構成要素の面積を示す面積情報、
該構成要素の形状を示す形状情報、
該構成要素の模様の密度の大きさを、空間周波数で示す模様情報、
該構成要素の点滅の周波数を示す点滅情報、
該構成要素の位置を示す位置情報、
該構成要素の外周である枠線の太さを示す枠線情報
のうちの、何れか2つ以上である、32.に記載のプログラム。
34.前記誘目度算出機能は、前記構成要素の、前記表現情報に基づく誘目度を、
該表現情報で示される表現を単体で見た場合における、該表現の、視覚的注意の引きやすさを表す、単体誘目度と、
該表現情報で示される表現と、他の構成要素の表現情報で示される表現と、を比較した場合における、該表現情報で示される表現の、視覚的注意の引きやすさを表す、異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上に基づいて算出する、33.に記載のプログラム。
35.前記構成要素の間に、第1構成要素を内部に含む第2構成要素を、第1構成要素の親要素とする、階層構造の関係があり、
前記構成要素に対応する構成要素情報は、前記階層構造における該構成要素の位置を示し、
前記誘目度算出機能は、前記構成要素の異質性誘目度を、該構成要素と、該構成要素と同一の親要素を持つ構成要素、又は構成要素間の親子関係を階層構造として示した場合に該構成要素と同一の高さの階層に位置する構成要素のみと比較することで、該構成要素の表現情報に基づく異質性誘目度を算出し、
前記表現妥当性判定機能は、前記構成要素に施された表現が妥当であるか否かを、該構成要素と同一の親要素を持つ構成要素、又は構成要素間の親子関係を階層構造として示した場合に該構成要素と同一の高さの階層に位置する構成要素のみと比較して算出した相対重要度及び相対誘目度を用いて判定する、34.に記載のプログラム。
36.前記誘目度算出機能は、前記構成要素の色情報に基づく誘目度を、
該構成要素の色の色相、明度、及び彩度のうち、何れか1つ以上を用いて算出する前記単体誘目度と、
色空間上における、該構成要素の色と前記評価対象画面の平均色との距離が長いほど、大きい値となるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、34.又は35.に記載のプログラム。
37.前記誘目度算出機能は、前記構成要素の面積情報に基づく誘目度を、
該構成要素の面積が大きいほど大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の面積と、各構成要素の面積の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、33.乃至36.何れか一つに記載のプログラム。
38.前記誘目度算出機能は、前記構成要素の形状情報に基づく誘目度を、
該構成要素の形状が円形に近い度合いを示す円形度が大きいほど、大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の円形度と、各構成要素の円形度の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、33.乃至37.何れか一つに記載のプログラム。
39.前記誘目度算出機能は、前記構成要素の模様情報に基づく誘目度を、
該構成要素の、画面の水平方向における空間周波数である水平空間周波数と、画面の垂直方向における空間周波数である垂直空間周波数とを用いて算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の前記水平空間周波数と前記垂直空間周波数との和と、各構成要素の前記水平空間周波数と前記垂直空間周波数との和の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、33.乃至38.何れか一つに記載のプログラム。
40.前記誘目度算出機能は、前記構成要素の点滅情報に基づく誘目度を、
該構成要素の点滅の周波数が高いほど大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の点滅の周波数と、各構成要素の点滅の周波数の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、
33.乃至39.何れか一つに記載のプログラム。
41.前記誘目度算出機能は、前記構成要素の位置情報に基づく誘目度を、
該構成要素の位置と、前記評価対象画面の中心との距離である中心距離が短いほど、大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の前記中心距離と、各構成要素の前記中心間距離の平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、33.乃至40.何れか一つに記載のプログラム。
42.前記誘目度算出機能は、前記構成要素の枠線情報に基づく誘目度を、
該構成要素の枠線の太さが太いほど大きくなるように算出する前記単体誘目度と、
該構成要素の枠線の太さと、各構成要素の枠線の太さの平均値と、の差異が大きいほど大きくなるように算出する前記異質性誘目度と、
のうち、何れか1つ以上を用いて算出する、33.乃至41.何れか一つに記載のプログラム。
30 ウインドウ
31 タイトルバー
32 テキストボックス
35 アイコン
36 背景
100 構成要素情報テーブル
102 構成要素 ID
104 表現情報
106 重要度
331 チェックボックス
332 チェックボックス
341 ボタン
342 ボタン
1020 バス
1040 プロセッサ
1060 メモリ
1080 ストレージ
1220 構成要素情報取得モジュール
1240 誘目度算出モジュール
1260 表現妥当性判定モジュール
2000 画面表現評価装置
2020 構成要素情報取得部
2040 誘目度算出部
2060 表現妥当性判定部

Claims (7)

  1. 評価対象画面に含まれる領域である構成要素に対応づけて、該構成要素に施されている表現の特徴を表す表現情報と、前記評価対象画面における該構成要素の重要度合いを表す重要度との組み合わせである構成要素情報を取得する、構成要素情報取得手段と、
    前記構成要素の、視覚的注意の引きやすさである誘目度を表す構成要素誘目度を、該構成要素の表現情報に基づいて算出する、誘目度算出手段と、
    前記構成要素の重要度を該構成要素以外の各構成要素の重要度と比較した相対値である相対重要度と、該構成要素の構成要素誘目度を該構成要素以外の各構成要素の構成要素誘目度と比較した相対値である相対誘目度とを比較することで、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、表現妥当性判定手段と、
    を有し、
    前記表現妥当性判定手段は、前記構成要素それぞれについて、前記構成要素誘目度と前記重要度との比率を示す指標値を算出し、前記構成要素それぞれについて算出した指標値間の一致度合いをさらに考慮して、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、画面表現評価装置。
  2. 前記表現妥当性判定手段は、
    算出する構成要素の相対重要度が、各構成要素を前記重要度の大きさの順にソートした場合における、該構成要素の順位であり、
    算出する構成要素の相対誘目度が、各構成要素を前記構成要素誘目度の大きさの順にソートした場合における、該構成要素の順位である、
    請求項1に記載の画面表現評価装置。
  3. 前記構成要素情報は、1つの構成要素に対し、複数の表現情報を対応付けており、
    前記誘目度算出手段は、前記構成要素に対応付けられている複数の表現情報それぞれについて、前記誘目度を算出し、算出した複数の誘目度に基づいて、該構成要素の構成要素誘目度を算出する、
    請求項1又は2に記載の画面表現評価装置。
  4. 前記構成要素に対応する構成要素情報が示す表現情報は、
    該構成要素を構成するピクセルの色を示す色情報、
    該構成要素の面積を示す面積情報、
    該構成要素の形状を示す形状情報、
    該構成要素の模様の密度の大きさを、空間周波数で示す模様情報、
    該構成要素の点滅の周波数を示す点滅情報、
    該構成要素の位置を示す位置情報、
    該構成要素の外周である枠線の太さを示す枠線情報
    のうちの、何れか2つ以上である、
    請求項に記載の画面表現評価装置。
  5. 前記誘目度算出手段は、前記構成要素の、前記表現情報に基づく構成要素誘目度を、
    該表現情報で示される表現を単体で見た場合における、該表現の、視覚的注意の引きやすさを表す、単体誘目度と、
    該表現情報で示される表現と、他の構成要素の表現情報で示される表現と、を比較した場合における、該表現情報で示される表現の、視覚的注意の引きやすさを表す、異質性誘目度と、
    のうち、何れか1つ以上に基づいて算出する、
    請求項に記載の画面表現評価装置。
  6. コンピュータによって実行される、画面表現評価方法であって、
    評価対象画面に含まれる領域である構成要素に対応づけて、該構成要素に施されている表現の特徴を表す表現情報と、前記評価対象画面における該構成要素の重要度合いを表す重要度との組み合わせである構成要素情報を取得する、構成要素情報取得ステップと、
    前記構成要素の、視覚的注意の引きやすさである誘目度を表す構成要素誘目度を、該構成要素の表現情報に基づいて算出する、誘目度算出ステップと、
    前記構成要素の重要度を該構成要素以外の各構成要素の重要度と比較した相対値である相対重要度と、該構成要素の構成要素誘目度を該構成要素以外の各構成要素の構成要素誘目度と比較した相対値である相対誘目度とを比較することで、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、表現妥当性判定ステップと、
    を有し、
    前記表現妥当性判定ステップは、前記構成要素それぞれについて、前記構成要素誘目度と前記重要度との比率を示す指標値を算出し、前記構成要素それぞれについて算出した指標値間の一致度合いをさらに考慮して、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、画面表現評価方法。
  7. コンピュータに、画面表現評価装置として動作する機能を持たせるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    評価対象画面に含まれる領域である構成要素に対応づけて、該構成要素に施されている表現の特徴を表す表現情報と、前記評価対象画面における該構成要素の重要度合いを表す重要度との組み合わせである構成要素情報を取得する、構成要素情報取得機能と、
    前記構成要素の、視覚的注意の引きやすさである誘目度を表す構成要素誘目度を、該構成要素の表現情報に基づいて算出する、誘目度算出機能と、
    前記構成要素の重要度を該構成要素以外の各構成要素の重要度と比較した相対値である相対重要度と、該構成要素の構成要素誘目度を該構成要素以外の各構成要素の構成要素誘目度と比較した相対値である相対誘目度とを比較することで、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、表現妥当性判定機能と、
    を持たせ
    前記表現妥当性判定機能は、前記構成要素それぞれについて、前記構成要素誘目度と前記重要度との比率を示す指標値を算出し、前記構成要素それぞれについて算出した指標値間の一致度合いをさらに考慮して、該構成要素に施された表現が妥当であるか否かを判定する、プログラム。
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