以下、本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システム1は、図1に示すように、表示装置100と、通信装置200と、サーバ300と、アクセスポイント400と、ネットワークNWとを含んで構成されている。なお、図1では、通信装置200は1つのみであるが、通常は複数のユーザのそれぞれが所持する複数の通信装置200が存在する。情報処理システム1では、表示装置100に、通信装置200のユーザによる操作を反映させた画像が表示される。具体的には、本実施形態では、情報処理システム1は、通信装置200のユーザによる商品等のコンテンツの人気投票を行うことが可能であり、その投票結果が表示装置100に表示される。
表示装置100は、サーバ300から提供される複数のコンテンツの画像を表示する。また、表示装置100は、複数のコンテンツのそれぞれに対応する識別情報であるID等の各種の情報を、色変移や輝度(明滅)で変調された光信号に変換し、表示領域の一部を利用して出力する。
通信装置200は、例えばスマートフォンである。通信装置200は、撮像範囲に含む表示装置100を撮像することにより、表示装置100からの光信号を受光する。また、通信装置200は、撮像により得られた画像を表示する。更に、通信装置200は、受光した光信号を復調して、複数のコンテンツに対応する各種の情報を取得し、当該情報に基づいてコンテンツ選択のための画像を撮像画像に重畳させて表示する。そして、通信装置200は、ユーザによるコンテンツの選択操作に応じて指示情報(後述)を生成し、無線通信、近隣のアクセスポイント400及びネットワークNWを介してサーバ300に送信する。
サーバ300は、通信装置200から受信した指示情報に応じて、各コンテンツが選択された数を集計し、その集計結果を示す画像を表示装置100へ送信する。表示装置100は、通信装置200のユーザによるコンテンツの選択が反映された集計結果の画像を表示する。
次に、表示装置100について説明する。表示装置100は、屋外に設置される大型の表示装置であり、図2に示すように、制御部102、メモリ104、有線通信部107、表示部113を含んで構成される。
制御部102は、CPU(Central Processing Unit)を備え、メモリ104に格納されているプログラムに従ってソフトウェア処理を実行し、表示装置100が具備する各種機能を実現するために機能する。
メモリ104は、例えばワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)、基本動作プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、表示部113に表示される画像が書き込まれるVRAM(Video Random Access Memory)である。メモリ104は、表示装置100における制御等に用いられる各種情報(プログラム等)を記憶する。
制御部102は、サーバ300からの表示制御情報(後述)や表示更新制御情報(後述)に基づいて、コンテンツに対応する各種の画像を表示部113に表示させる制御を行う。
また、制御部102内の符号化・変調部110は、表示制御情報に含まれるコンテンツのID等をビットデータ列に符号化する。更に、符号化・変調部110は、ビットデータ列に基づくデジタル変調を行う。変調方式として望ましくは周波数を28.8(kHz)とする搬送波を用いた4PPM(Pulse Position Modulation)が採用される。制御部102内の駆動部112は、符号化・変調部110が生成した信号に基づいて、表示部113の表示領域の一部である送信部114が発する光の輝度や色相を時間的に変化させる制御を行う。
有線通信部107は、例えばLAN(Local Area Network)カードである。有線通信部107は、ネットワークNWを介してサーバ300との間で通信を行う。
表示部113は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)ディスプレイ、またはプロジェクター等の映像投影用のデバイスによって構成される。表示部113は、制御部102の制御に応じて画像を表示する。表示部113の表示領域の一部である送信部114は、駆動部112の制御に応じて、時間的に輝度及び色相が変化する光を発する。
次に、通信装置200について説明する。通信装置200は、撮像画像を表示するとともに、表示装置100及びサーバ300と情報を送受信するための通信装置として機能する。通信装置200は、図3に示すように、制御部202、メモリ204、操作部206、表示部207、無線通信部208、アンテナ210、撮像部214、GPS(Global Positioning System)受信機222を含んで構成される。
制御部202は、CPUによって構成される。制御部202は、メモリ204に記憶されたプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することにより、通信装置200が具備する各種機能を実現するために機能する。
メモリ204は、例えばRAMやROMである。メモリ204は、通信装置200における制御等に用いられる各種情報(プログラム等)を記憶する。
操作部206は、表示部207の表示領域の上面に配置されるタッチパネルであり、ユーザの操作内容を入力するために用いられるインタフェースである。表示部207は、例えば、LCD、PDP、ELディスプレイ等によって構成され、画像を表示する。
無線通信部208は、例えば無線周波数(RF:Radio Frequency)回路やベースバンド(BB:Base Band)回路等を用いて構成される。無線通信部208は、アンテナ210を介して、無線信号の送信及び受信を行う。また、無線通信部208は、送信信号の変調と、受信信号の復調とを行う。
撮像部214は、通信装置200の筐体において、表示部207が設置された面とは反対側の面に配置される。撮像部214は、レンズと受光素子により構成される。レンズは、ズームレンズ等により構成され、制御部202によるズーム制御及び合焦制御により移動する。撮像部214の撮像画角、光学像は、レンズの移動によって制御される。受光素子は、受光面に規則的に二次元配列された複数の受光素子により構成される。受光素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像デバイスである。撮像部214は、入光された光学像を、制御部202からの制御信号に基づいて所定範囲の撮像画角で撮像(受光)し、その撮像画角内の画像信号を逐次、制御部202へ出力する。
GPS受信機222は、通信装置200の位置を検出し、その位置の情報(軽度及び緯度)を制御部202へ出力する。
制御部202内の画像生成部232は、撮像部214からの画像信号が入力される毎に、当該画像信号をデジタルデータに変換してフレームを生成する。
制御部202内の復号部234は、時系列的に連続して入力されるフレームにおける明度変化及び色相変化の少なくとも一方が生じる箇所の探索を行う。具体的には、復号部234は、フレームの画像データ内の各画素の明度及び色相を判別する。更に、復号部234は、明度が所定値以上である画素を、表示装置100内の送信部114からの光を受光することにより明度変化及び色相変化が生じる箇所(変化領域)の候補(候補領域)であると見なす。更に、復号部234は、直近に取得された所定数のフレームのそれぞれにおける候補領域内の同一座標において明度及び色相を判別する。判別の結果、候補領域内の座標における明度が、あるフレームでは第1の所定値以上であり、他のフレームでは第2の所定値以下となる場合や、色相を示す数値が、あるフレームでは第3の所定値であり、他のフレームでは第4の所定値である場合というように、所定のパターンで大きく変化する場合には、復号部234は、当該候補領域を変化領域であると見なす。
変化領域が存在する場合には、復号部234は、変化領域における明度変化及び色相変化の態様を示すビットデータ列を、コンテンツに対応するID等の各種の情報に復号する。
画像生成部232は、復号部234によって得られたコンテンツに対応するID等の各種の情報に基づくボタン画像等を生成する。制御部202内の表示制御部236は、フレームの画像(ライブビュー画像)にボタン画像等を重畳して、表示部207に表示させる制御を行う。制御部202内の位置取得部238は、GPS受信機222からの通信装置200の位置情報を取得する。
制御部202内の送信制御部240は、ユーザがボタン画像の何れかを選択する操作を行った場合、その選択操作を示し、ボタン画像に対応するコンテンツのIDや通信装置200のID等を含んだ情報である指示情報(後述)を生成する。更に、送信制御部240は、指示情報を、無線通信部208、アンテナ210、近隣のアクセスポイント400及びネットワークNWを介してサーバ300に送信する制御を行う。
次に、サーバ300について説明する。サーバ300は、図4に示すように、制御部302、メモリ304、操作部306、表示部307、有線通信部308を含んで構成される。
制御部302は、CPUによって構成される。制御部302は、メモリ304に記憶されたプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することにより、サーバ300が具備する各種機能を実現するために機能する。メモリ304は、例えばRAMやROMである。
メモリ304は、サーバ300における制御等に用いられる各種情報(プログラム等)を記憶する。
操作部306は、テンキーやファンクションキー等によって構成され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるインタフェースである。
有線部308は、例えばLANカードである。有線通信部308は、ネットワークNWを介して表示装置100及び通信装置200との間で通信を行う。
表示部307は、例えば、LCD、PDP、ELディスプレイ等によって構成される。
制御部302内の表示設定部312は、表示装置100における表示の設定を行う。具体的には、表示設定部312は、表示装置100に、複数のコンテンツに対する投票のための画像を表示させるための表示制御情報を生成し、有線通信部308を介して表示装置100へ送信する。
制御部302内の集計部314は、通信装置200からの指示情報を、有線通信部308を介して受信する。更に、集計部314は、指示情報に基づいて、コンテンツに対する投票数を集計する。表示設定部312は、表示装置100に、コンテンツに対する投票数を更新した画像を表示させるための表示更新制御情報を生成し、有線通信部308を介して表示装置100へ送信する。
表示更新制御情報が受信された表示装置100においては、表示部113は、制御部102が出力する画像信号に従ってコンテンツの投票数を示す画像を表示する。
アクセスポイント400は、無線ルータ等から構成され、通信装置200とサーバ300との間の通信を仲介する。
次に、情報処理システム1の動作を説明する。情報処理システム1においては、サーバ300による表示設定処理、表示装置100による表示処理、通信装置200による操作対応処理、サーバ300による表示更新設定処理、表示装置100による表示更新処理が行われる。
図5は、サーバ300による表示設定処理の動作を示すフローチャートである。サーバ300の制御部302内の表示設定部312は、表示装置100に複数のコンテンツに対する投票のための画像を表示させるための表示制御情報を生成する(ステップS101)。
図6は、表示制御情報の一例を示す図である。図6に示す表示制御情報は、投票対象の商品であるコンテンツ毎に生成される。表示制御情報は、対応するコンテンツの画像データ、対応するコンテンツの表示位置情報、対応するコンテンツの発光制御情報により構成される。
コンテンツ画像データは、対応するコンテンツである商品の画像と、当該コンテンツに対する投票数を示す投票数画像とを含む。コンテンツ表示位置情報は、表示装置100の表示部113における商品画像及び投票数画像の表示位置(座標)を示す情報である。コンテンツ発光制御情報は、表示装置113の送信部114が発する光の対象となる情報であり、対応するコンテンツのIDと、表示装置100の表示部113における送信部114の位置の情報(発光位置情報)と、通信装置200の表示部207においてライブビュー画像に重畳される、通信装置200において表示される、対応するコンテンツを選択するためのボタン画像のデータと、通信装置200においてユーザが対応するコンテンツを選択した場合に表示される投票時画像データとを含む。
再び、図5に戻って説明する。制御部302内の表示設定部312は、生成した表示制御情報を、有線通信部308を介して表示装置100へ送信する(ステップS102)。
図7は、表示装置100による表示処理の動作を示すフローチャートである。表示装置100の制御部102は、有線通信部107を介して、サーバ300からの表示制御情報を受信する(ステップS201)。
次に、制御部102は、各表示制御情報毎に、当該表示制御情報内のコンテンツ画像データとコンテンツ表示位置情報とに基づいて、コンテンツである商品の画像と、コンテンツに対する投票数を示す投票数画像とからなるコンテンツ画像を表示部113に表示させる制御を行う(ステップS202)。
具体的には、制御部102は、コンテンツ画像データに基づいて、コンテンツである商品の画像をメモリ104内に構成されるVRAM(Video Random Access Memory)に書き込む。この際、制御部102は、コンテンツに対する投票数を示す投票数画像とからなるコンテンツ画像を、コンテンツ表示位置情報が示す商品画像及び投票数画像の表示位置に対応するVRAM内の領域に書き込む。
次に、制御部102は、各表示制御情報毎に、当該表示制御情報内のコンテンツ発光制御情報に基づいて、送信部114に発光させる制御を行う(ステップS203)。
具体的には、制御部102内の符号化・変調部110は、コンテンツ発光制御情報内のコンテンツのIDとボタン画像データと投票時画像データとをビットデータ列に符号化する。更に、符号化・変調部110は、ビットデータ列に基づくデジタル変調を行う。制御部102内の駆動部112は、符号化・変調部110が生成した信号に基づいて、表示部113の表示領域の一部である送信部114が発する光の輝度や色相が時間的に変化する画像(発光画像)を、コンテンツ発光制御情報内の発光位置情報が示す表示部113における表示位置に対応するVRAM内の領域に書き込む。
更に、制御部102は、VRAMに画像が書き込まれる毎に、表示部113の全体の画像に対応する画像信号を表示部113へ出力する。表示部113は、制御部102が出力する画像信号に従って画像を表示する。これにより、表示部113は、コンテンツである商品の画像と、コンテンツに対する投票数を示す投票数画像とからなるコンテンツ画像を表示するとともに、表示部113の表示領域の一部が送信部114となり、当該送信部114がコンテンツのIDとボタン画像データと投票時画像データとに基づいた発光を行う。
図8は、表示装置100内の表示部113において、表示制御情報に基づいて表示される画像の一例を示す図である。図8に示すように、表示部113には、コンテンツAに対応する商品の画像151a、コンテンツAの投票数を示す投票数画像152a、コンテンツBに対応する商品の画像151b、コンテンツBの投票数を示す投票数画像152b、コンテンツCに対応する商品の画像151c、コンテンツCの投票数を示す投票数画像152cが表示される。更に、表示部113には、コンテンツAのIDとボタン画像データと投票時画像データとに基づいた発光による発光画像114a、コンテンツBのIDとボタン画像データと投票時画像データとに基づいた発光による発光画像114b、コンテンツCのIDとボタン画像データと投票時画像データとに基づいた発光による発光画像114cが表示される。
図9は、通信装置200による操作対応処理の動作を示すフローチャートである。通信装置200内の撮像部214は、ユーザの操作に応じて、表示装置100を含む撮像範囲を撮像する(ステップS301)。
次に、制御部202内の画像生成部232及び表示制御部236は、撮像により得られた撮像画像であるライブビュー画像を表示部207に表示させる制御を行う(ステップS302)。
具体的には、画像生成部232は、撮像部214からの画像信号が入力される毎に、当該画像信号をデジタルデータに変換してフレームを生成する。表示制御部236は、画像生成部232により生成されたフレームの画像(ライブビュー画像)に対応する画像信号を表示部207へ出力する。表示部207は、入力した画像信号に基づいて撮像画像であるライブビュー画像を表示する。
次に、制御部202内の復号部234は、フレーム内の変化領域における明度変化及び色相変化の態様を示すビットデータ列を、表示制御情報内のコンテンツ発光制御情報に含まれるコンテンツのID、ボタン画像データ及び投票時画像データに復号する処理を試み、当該復号が成功したか否かを判定する(ステップS303)。
上述したように、復号部234は、フレームにおける明度変化及び色相変化の少なくとも一方が生じる変化領域の探索を行う。変化領域の位置は、表示部207の表示領域に設定された座標軸における座標により特定される。変化領域が存在する場合には、更に、復号部234は、変化領域における明度変化及び色相変化の態様を示すビットデータ列を、表示制御情報内のコンテンツ発光制御情報に含まれるコンテンツのID、ボタン画像データ及び投票時画像データに復号する処理を行う。ステップS303において、復号部234は、変化領域が存在し、且つ、当該変化領域における明度変化及び色相変化の態様を示すビットデータ列を、表示制御情報内のコンテンツ発光制御情報に含まれるコンテンツのID、ボタン画像データ及び投票時画像データに復号することができた場合には、復号が成功したと判定する。
復号が失敗した場合(ステップS303;NO)、一連の動作が終了する。一方、復号が成功した場合(ステップS303;YES)、次に、制御部202内の画像生成部232及び表示制御部236は、復号された情報であるボタン画像データに対応する画像(ボタン画像)をライブビュー画像に重畳して表示部207に表示させる制御を行う(ステップS304)。
具体的には、画像生成部232は、復号された情報であるボタン画像データに対応するボタン画像を生成する。更に、画像生成部232は、生成したボタン画像を、当該ボタン画像データを復号する際に特定したフレーム内の変化領域の位置の近傍に重畳し、重畳後の画像信号を表示部207へ出力する。ボタン画像の位置は、表示部207の表示領域に設定された座標軸における座標により特定される。表示部207は、入力した画像信号に基づいてボタン画像が重畳されたライブビュー画像を表示する。
図10は、通信装置200内の表示部207において表示される、ボタン画像が重畳されたライブビュー画像の一例を示す図である。図10に示すように、表示部207には、撮像画像であるライブビュー画像210が表示される。また、ライブビュー画像210内のコンテンツAに対応する変化領域211aの近傍に、コンテンツAに対する投票の際に選択されるボタン画像212a、コンテンツBに対応する変化領域211bの近傍に、コンテンツBに対する投票の際に選択されるボタン画像212b、コンテンツCに対応する変化領域211cの近傍に、コンテンツCに対する投票の際に選択されるボタン画像212cがそれぞれ表示される。
再び、図9に戻って説明する。次に、制御部202は、ユーザにより投票操作が行われ、これが検出されたか否かを判定する(ステップS305)。具体的には、制御部202は、タッチパネルである操作部206は、ユーザの指等が接触した場合、表示部207の表示領域に設定された座標軸における、接触位置の座標を検出内容として制御部202へ出力する。制御部202は、入力した接触位置の座標が、表示部207の表示領域におけるボタン画像の位置である場合には、投票操作が行われたと判定する。
投票操作が行われなかった場合(ステップS305;NO)には、一連の動作が終了する。一方、投票操作が行われた場合(ステップS305;YES)には、画像生成部232及び表示制御部236は、復号された情報である投票時画像データに対応する検出内容を示す画像として投票時画像をライブビュー画像に重畳して表示部207に表示させる制御を行う(ステップS306)。
具体的には、画像生成部232は、復号された情報である投票時画像データに対応する投票時画像を生成する。更に、画像生成部232は、生成した投票時画像を、接触位置のボタン画像の近傍に重畳し、重畳後の画像信号を表示部207へ出力する。投票時画像の位置は、表示部207の表示領域に設定された座標軸における座標により特定される。表示部207は、入力した画像信号に基づいて投票時画像が重畳されたライブビュー画像を表示する。
図11は、通信装置200内の表示部207において表示される、投票時画像が重畳されたライブビュー画像の一例を示す図である。コンテンツAが選択された場合には、図11に示すように、コンテンツAに対する投票の際に選択されるボタン画像212aの近傍(上部)に投票時画像213が表示される。このとき、図11に示すように、選択されたボタン画像212aが強調表示されるようにしてもよい。
再び、図9に戻って説明する。制御部202内の位置取得部238は、GPS受信機222からの現在の通信装置200の位置情報(装置位置情報)を取得する(ステップS307)。
次に、制御部202内の送信制御部240は、選択操作を示す指示情報を生成する(ステップS308)。図12は、指示情報の一例を示す図である。図12に示す指示情報は、通信装置200の識別情報である装置IDと、現在の通信装置200の位置の情報(装置位置情報)と、ユーザが投票したコンテンツのIDとにより構成される。装置IDは、例えば、メモリ204に記憶されており、送信制御部240は、メモリ204から装置IDを読み出して指示情報に設定する。また、送信制御部240は、位置取得部238により取得された装置位置情報を指示情報に設定する。また、送信制御部240は、投票操作の際にユーザの指等が接触したボタン画像に対応するボタン画像データとともに復号されたコンテンツのID、換言すれば、投票操作の際にユーザの指等が接触したボタン画像に対応するボタン画像データとともに1のコンテンツ発光制御情報に含まれていたコンテンツのIDを特定し、指示情報に設定する。
再び、図9に戻って説明する。次に、送信制御部240は、指示情報を、無線通信部208及びアンテナ210を介して、サーバ300へ送信する制御を行う(ステップS309)。
図13は、サーバ300による表示更新設定処理の動作を示すフローチャートである。サーバ300内の制御部302は、有線通信部308を介して、通信装置200からの指示情報を受信する(ステップS401)。
次に、制御部302内の集計部314は、投票集計を行う(ステップS402)。具体的には、メモリ304には、各コンテンツ毎に、当該コンテンツのIDと当該コンテンツに対する投票数の情報とが対応付けて記憶されている。集計部314は、指示情報を受信する毎に、当該指示情報に含まれるコンテンツのIDを判別し、そのコンテンツのIDに対応するメモリ304内のコンテンツの投票数を1増加させる。ここで、二重投票を防止するために、指示情報に含まれる装置IDを投票済みの装置IDとしてメモリ104に記憶させておく。そして、集計部314は、指示情報を受信する毎に、当該指示情報に含まれる装置IDとメモリ104に記憶された投票済みの装置IDとを比較し、一致する場合には、コンテンツの投票数を1増加させないようにする。
次に、制御部302内の表示設定部312は、投票を行った通信装置200、換言すれば、指示情報の送信元の通信装置200の位置を特定する(ステップS403)。具体的には、表示設定部312は、受信した指示情報に含まれる装置位置情報を取得する。
次に、表示設定部312は、コンテンツに対する投票数を更新した画像を表示させるための表示更新制御情報を生成する(ステップS404)。
図14は、表示更新制御情報の一例を示す図である。図14に示す表示更新制御情報は、投票されたコンテンツに対応して生成される。表示更新制御情報は、対応するコンテンツの画像データ、対応するコンテンツの表示位置情報、装置方向画像データ、装置方向表示位置情報により構成される。
コンテンツ画像データは、対応するコンテンツである商品の画像と、当該コンテンツに対する投票数を示す投票数画像とを含む。コンテンツ表示位置情報は、表示装置100の表示部113における商品画像及び投票数画像の表示位置(座標)を示す情報である。装置方向画像データは、投票を行った通信装置200が表示装置100から見てどの方向(上下方向(仰角、俯角)、絶対方位や方角を含む)に存在するかを示す装置方向画像のデータである。装置方向表示位置情報は、表示装置100の表示部113における装置方向画像の表示位置(座標)を示す情報である。
表示設定部312は、指示情報に含まれるコンテンツのIDに基づいて、投票先のコンテンツと特定する。更に、表示設定部312は、特定した投票先のコンテンツに対応するコンテンツ画像データとコンテンツ表示位置情報とを表示更新制御情報に設定する。また、表示設定部312は、予め既知である表示装置100の位置と、指示情報に含まれる装置位置情報とに基づいて、投票を行った通信装置200が表示装置100から見てどの方向に存在するかを特定することができる。表示設定部312は、特定した方向に応じて、通信装置200から表示装置100に向かう矢印の画像を装置方向画像として生成し、その画像データを表示更新制御情報に設定する。また、表示設定部312は、表示装置100の表示部113における、コンテンツ表示位置情報による特定される表示位置の近傍に、装置方向画像である矢印の先端が位置するように、装置方向表示位置情報を設定する。なお、投票を行った通信装置200が複数存在し、複数の通信装置200のそれぞれからの指示情報に応じて1つの更新制御情報が生成される場合には、装置方向画像データ及び装置方向表示位置情報は、複数の通信装置200毎に設定される。
再び、図13に戻って説明する。制御部302内の表示設定部312は、生成した表示更新制御情報を、有線通信部308を介して表示装置100へ送信する(ステップS405)。
図15は、表示装置100による表示更新処理の動作を示すフローチャートである。表示装置100の制御部102は、有線通信部107を介して、サーバ300からの表示更新制御情報を受信する(ステップS501)。
次に、制御部102は、受信した表示更新制御情報内のコンテンツ画像データとコンテンツ表示位置情報とに基づいて、コンテンツである商品の画像と、コンテンツに対する投票数を示す投票数画像とからなるコンテンツ画像を表示部113に表示させる制御を行う(ステップS502)。
具体的には、図7のステップS202と同様、制御部102は、コンテンツ画像データに基づいて、コンテンツである商品の画像をメモリ104内に構成されるVRAMに書き込む。この際、制御部102は、コンテンツに対する投票数を示す投票数画像とからなるコンテンツ画像を、コンテンツ表示位置情報が示す商品画像及び投票数画像の表示位置に対応するVRAM内の領域に書き込む。
次に、制御部102は、受信した表示更新制御情報内の装置方向画像データと装置方向表示位置情報とに基づいて、装置方向画像を表示部113に表示させる制御を行う(ステップS503)。
具体的には、制御部102は、装置方向画像データに基づいて、装置方向画像をメモリ104内に構成されるVRAMに書き込む。この際、制御部102は、装置方向画像を、装置方向表示位置情報が示す装置方向画像の表示位置に対応するVRAM内の領域に書き込む。
更に、制御部102は、VRAMに画像が書き込まれる毎に、表示部113の全体の画像に対応する画像信号を表示部113へ出力する。表示部113は、制御部102が出力する画像信号に従って画像を表示する。これにより、表示部113は、コンテンツである商品の画像と、コンテンツに対する更新後の投票数を示す投票数画像とからなるコンテンツ画像を表示するとともに、装置方向画像を表示する。なお、ステップS502及びステップS503の処理は、通常、図7のステップS203の処理と並行して行われる。
図16は、表示装置100内の表示部113において、表示更新制御情報に基づいて表示される画像の一例を示す図である。図16に示すように、表示部113には、コンテンツAに対応する商品の画像151a、コンテンツAの投票数を示す投票数画像152a、コンテンツBに対応する商品の画像151b、コンテンツBの投票数を示す投票数画像152b、コンテンツCに対応する商品の画像151c、コンテンツCの投票数を示す投票数画像152cが表示される。ここでは、通信装置200のユーザがコンテンツAに投票したことに対応して、図8と比較すると、投票数画像152aが示すコンテンツAの投票数が更新されている。また、表示部113には、コンテンツAのIDとボタン画像データに基づいた発光による発光画像114a、コンテンツBのIDとボタン画像データに基づいた発光による発光画像114b、コンテンツCのIDとボタン画像データに基づいた発光による発光画像114cが表示される。更には、通信装置200のユーザがコンテンツAに投票したことに対応して、コンテンツAに対応する商品の画像151a及びコンテンツAの投票数を示す投票数画像152aの近傍に矢印の先端が位置する装置方向画像153が表示される。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システム1では、表示装置100は、サーバ300からの表示制御情報に基づいて、表示部113に、コンテンツである商品の画像と、コンテンツに対する投票数を示す投票数画像とからなるコンテンツ画像を表示するとともに、表示部113の一部を送信部114として、コンテンツのIDとボタン画像データに基づいた発光を行う。
一方、通信装置200は、表示装置100を含む撮像範囲を撮像すると、復号により、表示制御情報内のコンテンツ発光制御情報に含まれるコンテンツのID及びボタン画像データを取得し、表示部207に、ボタン画像をライブビュー画像に重畳して表示する。更に、通信装置200は、ユーザによる投票操作が行われた場合、その投票操作を示す指示情報をサーバ300へ送信する。
サーバ300は、指示情報に基づいて、投票数を更新した画像と、投票を行った通信装置200の方向を示す装置方向画像とを表示装置100に表示させるための表示更新制御情報を生成して表示装置100へ送信し、表示装置100は、サーバ300からの表示更新制御情報に基づいて、表示部113に、投票数を更新した画像と、装置方向画像とを表示する。
これにより、複数のユーザが表示装置100に表示された同じ画像に注目する場面において、表示装置100は、複数のユーザによる投票操作を反映した画像表示を行うことができる。また、表示装置100は、投票を行った通信装置200の位置を反映した画像表示を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、投票を行った通信装置200の位置を反映させた画像表示を行っているが、通信装置200が記憶する固有の情報(機種、加入者情報、加入している通信サービス情報等)や、通信装置200のユーザー情報(氏名、ニックネーム、アカウント名、ハンドルネーム等)を意味する情報や画像であってもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上述した実施形態では、表示装置100内の表示部113の一部を送信部114として、コンテンツのIDとボタン画像データに基づいた発光により光通信を行った。しかし、通信方法はこれに限定されず、例えば、図17に示すように、表示部113の一部に、コンテンツのIDとボタン画像データに対応するQRコード(登録商標)115a、115b、115cが表示され、通信装置200がコンテンツのIDとボタン画像データを取得できるようにしてもよい。
また、通信装置200は、自身の方位、仰角、俯角等を検出するセンサを備え、これら方位、仰角、俯角等の情報を指示情報に含めてサーバ300へ送信してもよい。この場合には、サーバ300は、方位、仰角、俯角等の情報により、自身と通信装置200との相対位置を特定することができる。
また、通信装置200は、撮像及び通信が可能であれば、どのような通信装置でもよい。例えば、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant又はPersonal Data Assistance)、タブレットPC(Personal Computer)、ゲーム機器、携帯型音楽再生装置等であってもよい。
また、通信装置200の機能と表示装置100の機能とを両方備える装置を用意し、場面に応じて、両機能を使い分けることができるようにしてもよい。また、表示装置100とサーバ300とが一体化した装置が用いられてもよい。
また、上記各実施形態において、実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するシステムを構成することとしてもよい。
また、プログラムをインターネット等のネットワークNW上の所定のサーバが有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
表示装置と通信装置とを含む情報処理システムであって、
前記表示装置は、
画像を表示する第1の表示手段と、
提供情報を変調し、前記第1の表示手段の一部を用いて、前記変調された内容を、光を通信媒体として送信する第1の送信手段と、
を備え、
前記通信装置は、
前記第1の送信手段により送信された光を含む画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像に基づいて、前記提供情報を復号する復号手段と、
前記撮像手段により撮像された画像に前記復号手段により復号された提供情報を重畳して表示する第2の表示手段と、
前記提供情報に対する検出内容を指示情報として送信する第2の送信手段と、
を備え、
前記表示装置は、
前記第2の送信手段により送信された指示情報に応じた画像を表示する第3の表示手段を備えることを特徴とする情報処理システム。
(付記2)
画像を表示する第1の表示手段と、
提供情報を変調し、前記第1の表示手段の一部を用いて、前記変調された内容を、光を通信媒体として送信する送信手段と、
前記変調された内容を時系列的に撮像して提供情報へ復号した通信装置より送信された前記提供情報に対する検出内容を、指示情報として取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された指示情報に応じた画像を表示する第2の表示手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
(付記3)
前記第2の表示手段は、前記提供情報に対する検出内容を示す画像を表示することを特徴とする付記2に記載の表示装置。
(付記4)
前記取得手段は更に、自己の位置に対する前記通信装置の位置の情報を取得し、
前記第2の表示手段は、取得された前記位置の情報に基づいて、前記表示装置に対する前記通信装置の方向を示す画像を表示することを特徴とする付記2又は3に記載の表示装置。
(付記5)
前記第2の表示手段は、前記指示情報の数に対応する画像を表示することを特徴とする付記2〜4の何れか1項に記載の表示装置。
(付記6)
表示部に画像を表示させる第1の表示ステップと、
提供情報を変調し、前記第1の表示ステップによる表示とともに、前記変調された内容を、光を通信媒体として送信する送信ステップと、
前記変調された内容を時系列的に撮像して提供情報へ復号した通信装置より送信された前記提供情報に対する検出内容を、指示情報として取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された指示情報に応じた画像を前記表示部に表示させる第2の表示ステップと、
を備えることを特徴とする表示制御方法。
(付記7)
表示装置が備えるコンピュータを
画像を表示する第1の表示手段、
提供情報を変調し、前記第1の表示手段の一部を用いて、前記変調された内容を、光を通信媒体として送信する送信手段、
前記変調された内容を時系列的に撮像して提供情報へ復号した通信装置より送信された前記提供情報に対する検出内容を、指示情報として取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された指示情報に応じた画像を表示する第2の表示手段、
として機能させるプログラム。