JP6386251B2 - 協調スペクトラムセンシング方法 - Google Patents

協調スペクトラムセンシング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6386251B2
JP6386251B2 JP2014088862A JP2014088862A JP6386251B2 JP 6386251 B2 JP6386251 B2 JP 6386251B2 JP 2014088862 A JP2014088862 A JP 2014088862A JP 2014088862 A JP2014088862 A JP 2014088862A JP 6386251 B2 JP6386251 B2 JP 6386251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensing
sensor
result
local
cooperative spectrum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014088862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015207958A (ja
Inventor
春毅 宋
春毅 宋
昌佑 表
昌佑 表
浩和 沢田
浩和 沢田
原田 博司
博司 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Information and Communications Technology
Original Assignee
National Institute of Information and Communications Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Information and Communications Technology filed Critical National Institute of Information and Communications Technology
Priority to JP2014088862A priority Critical patent/JP6386251B2/ja
Publication of JP2015207958A publication Critical patent/JP2015207958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6386251B2 publication Critical patent/JP6386251B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、2次利用者による干渉の影響を防止し高い精度のセンシングを行うことのできる協調スペクトラムセンシング方法に関するものである。
アナログテレビからデジタルテレビへの放送技術の進歩により、TV(Television)周波数帯の利用効率は大幅な向上を遂げた。この結果、TV周波数帯のある特定の周波数については、ライセンスを有する利用者である1次利用者(Primary User:PU)に完全又は部分的に使用されない状況が生じた。この使用されないTV周波数帯は、一般的にTVホワイトスペース(TVWS)と呼ばれている。
このTVWSについて、2008年11月に米国の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)がライセンスの無い2次利用者(Secondary User:SU)による利用を承認した。
更に、これを契機として英国の放送通信局(Office of Communication:OFCOM)、欧州連合(EU)の欧州郵便電気通信主管庁会議(Confidence of Postal and Telecommunications Administrations:CEPT)、日本の総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)、シンガポールのIDA(Infocomm Development Authority of Singapore)等、他の国々においてもそれぞれの規制機関によるTVWSの利用に関する多数の規則を制定しようとする動きが生じた。
例えば、IEEE 802LAN(Local Area Network)/MAN(Metropolitan Area Network)規格委員会(Standards Committee:SC)とIEEE DySpanSCは、長年にわたりTVWSの利用に関する規定を作成し続けている。
また、IEEE Std. 802.22-2011は、TVWSにおいて2次利用者(Secondary User:SU)による地域無線ネットワークの利用に関する完成した規定である。
また、IEEE 802.11af及び802.15.4mは、TVWSにおいて異なるネットワークを動作させるための規定である。
また、IEEE Std. 802.22-2011は、センシング中の干渉の発生を防止するため、普遍的沈黙期間(Universal Quiet Period)を規定している。
しかし、これらのアプローチを自律的に振る舞うネットワークにおいて実現することは困難であり、また、近接するエリアにおいて異種のデバイスを用いる複数のシステムが利用されている場合にはこれらのアプローチの使用は不可能であった。
そこで、PUの存在、非存在を検知するセンシングを行う際に、フェージングやシャドーイングによって発生するエラーを解決するため、協調スペクトラムセンシングが用いられている(非特許文献1、2参照)。協調スペクトラムセンシングを用いることにより、センシングの性能劣化を軽減することができる。
Chongjoon You, Hongkyu Kwon and Jun Heo, "Cooperative TV Spectrum Sensing in Cognitive Radio for Wi-Fi Networks," IEEE Transactions on Consumer Electronics, vol. 57, no,1, page(s): 62-67. Feb. 2011. Ian F. Akyildiz, Brandon F. Lo, and Ravikumar Balakrishnan, "Cooperative TV Spectrum Sensing in Cognitive Radio for Wi-Fi Networks," Physical Communication 4 (2011), page(s): 40-62. Dec. 2010
上述した従来の協調スペクトラムセンシングの方法は、同一のエリア内に配置された複数のセンサを用いた空間ダイバーシティを利用し、一部のセンサと1次利用者(PU)間で無線リンクが十分に確立されないことにより生じるセンシングエラーを防止するものである。
しかし、従来の協調スペクトラムセンシングの方法は、SUからの干渉により生じるエラーの軽減に対する効果は見出されていない。
そのため、協調スペクトラムセンシング方法を用いても、近接するエリア内で通信を行うSUにより干渉が生じ、センシングエラーが発生するという問題を解決することはできなかった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、2次利用者による干渉の影響を防止し高い精度のセンシングを行うことのできる協調スペクトラムセンシング方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る協調スペクトラムセンシング方法は、広い地域に配置される移動しない複数のセンサと、前記複数のセンサを制御するフュージョンセンターを備えたネットワークにおいて、2次利用者の存在下で1次利用者の有無を判断する協調スペクトラムセンシング方法であって、前記複数のセンサの中から1次利用者からの信号を安定して受信するセンサを選別する工程と、選別された前記センサがそれぞれローカルセンシングを行う工程と、前記ローカルセンシングの結果が前記センサから前記フュージョンセンターに送信される工程と、前記フュージョンセンターが前記センサから送信された前記ローカルセンシングの結果に基づき1次利用者の有無を示す前記ネットワークの全体的なセンシング結果を導出する工程と、を備えることを特徴とする。
第2発明に係る協調スペクトラムセンシング方法は、第1発明において、前記センサがそれぞれローカルセンシングとして、前記第1センシング期間及び前記第1センシング期間に連続する第2センシング期間においてセンシングを行い、前記第1センシング期間及び前記第2センシング期間において得られたセンシング結果の変化を計測し、前記センシング結果の変化と所定の閾値とを比較することを特徴とする。
第3発明に係る協調スペクトラムセンシング方法は、第1発明において、前記センサがそれぞれローカルセンシングとして、簡易センシングを行うとともに、簡易センシングの結果が所定の閾値よりも低い場合にはアドバンストセンシングを行うことを特徴とする。
第4発明に係る協調スペクトラムセンシング方法は、第3発明において、前記フュージョンセンターは、前記センサ毎に前記ローカルセンシングの結果について重み付けを行い全体的なセンシング結果を導出することを特徴とする。
第5発明に係る協調スペクトラムセンシング方法は、第4発明において、前記重み付けは、前記簡易センシングとアドバンストセンシングにより得られるSINRの値に基づき行われることを特徴とする。
第6発明に係る協調スペクトラムセンシング方法は、第4発明において、前記重み付けは、干渉源とセンサとの距離に基づき行われることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、2次利用者による干渉の影響を防止し高い精度のセンシングを行うことが可能となる。
本発明に係る協調スペクトラムセンシング方法が適用されるネットワークの例を示す模式図である。 第1実施形態に係る協調スペクトラムセンシングの手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る協調スペクトラムセンシングの手順を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態に係る協調スペクトラムセンシング方法について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る協調スペクトラムセンシング方法が適用されるネットワークの例を示す模式図である。
図1に示すネットワークは、6つのセンサ1〜6、フュージョンセンターFC及び1次利用者(PU)により構成されている。また、センサ1に近接するエリアに、干渉源となる2次利用者(SU)が存在している。なお、本発明においてはセンサの数は6つに限られず、SUの数も1つに限られない。
本実施形態に係る協調スペクトラムセンシング方法は、図1に示す状況下で、以下の条件を満足している。
条件1.D0>>r>>d。センシングエリアはPUから十分に離れている。センシングは広いエリア内に配置された複数のセンサ(本実施形態では6つ)を用いて行われる。干渉源となるSUの送信電力は、PUの送信電力に対して十分に小さい。
条件2.PUの送信電力は一定か、一定とみなせる程度の微細な変化量である。SUの送信電力は一定でなく変化するものであってもよい。
条件3.PUの位置はほぼ一定である。センサの位置は頻繁には変化せず、長時間一定の場所に留まり続ける。干渉源であるSUは、様々な位置に移動する。
条件4.センサによるセンシング動作は、フュージョンセンターFCによる制御下で行われる。
次に、本実施形態に係る協調スペクトラムセンシング方法が実際に適用される例について説明する。ここで、PUはTV放送機、センサ1〜6はIEEE 802.22の基準に準拠したセンシングを行う端末、干渉源であるSUはIEEE 802.11afの基準に準拠する端末を想定している。
本発明は、SUによる干渉に起因するセンシングの問題を解決することを目的としていて、センサとしてPUと良好な無線リンク(チャネル利得)が確立されているもののみが選択され用いられている。
PU及びセンサ1〜6は移動する基地局や端末ではないため、こうしたセンサが選択されることで、シャドウイングやフェージングにより大きな影響を受けているセンサを除外することができる。
本実施形態及び後述する第2実施形態において、WP i、WI i及びWN iは、それぞれPU信号のセンシング検定統計値(sensing test statistic)、干渉信号のセンシング検定統計値及びノイズ信号のセンシング検定統計値を示す。
これらのセンシング検定統計値は、スペクトラムセンシング端末i(センサi)が所定のセンシング方法をPU信号、干渉信号及びノイズに対して実行することで得られる。そして、センシングの結果は、これらのセンシング検定統計値を各々に対して設定されている所定の閾値と比較することで得られる。
本実施形態に係るスペクトラムセンシング方法では、以下の[数1]〜[数6]の計算が行われる。ここで、ΔWPは、選択された複数のセンサが同じセンシング期間に受信したPU信号の電力差の最大値を示す。また、ΔWIは選択された複数のセンサが同じセンシング期間に受信したSU干渉信号の電力差の最大値を示す。
Figure 0006386251
Figure 0006386251
Figure 0006386251
Figure 0006386251
Figure 0006386251
Figure 0006386251
PUと選択された全てのセンサとの間では良好なリンク状態が確立しているため、各センサにおけるPU信号のパワーの差は、PUと各センサとの間の距離の差に起因する。
そして、PUからフュージョンセンターまでの距離をD0、フュージョンセンターとセンサとの間の距離をrとすると、D0>>rであるため、各センサで受信したPU信号の電力の差が小さく、ΔWPは小さな値となる。
これに対し、SUからその直近にあるセンサまでの距離をdとすると、d<<rとなる。干渉源であるSUと選択されたセンサとの間で用いられるチャネルのリンク状態に関係なく、各センサで受信したSU信号の電力に大きな差があるため、ΔWP<<ΔWIとなる。
これは、PU信号の受信電力の変化は、選択されたセンサに対するSUの干渉電力の変化よりも大幅に小さいことを示している。この性質は、本発明において協調スペクトラムセンシングを行う際に利用されている。
また、上記式ΔWP<<ΔWIは、PUの電源がオン、オフされたときの各センサの受信電力の変化の大きな違いがないことに対して、SUの電源がオン、オフされたときのSUからの距離が異なるセンサの受信電力の変化の違いが大きいことを示している。
これにより、電源のオン、オフに伴う受信電力の変化が生じると、フュージョンセンターFCは、この受信電力の変化がPUによるものか、SUによるものかを容易に判別することができる。
この特性を利用し、センシングの決定(PUの存在、非存在の決定)を、全てのセンサについて検定統計値の変化を観測することで行う協調スペクトラムセンシング方法が開発された。このセンシング結果は各メータにより、所定のセンシング方法を用いて得られる。
本実施形態に係る協調スペクトラムセンシング方法は、個々のセンサにより行われるローカルセンシング(local sensing)と、センサから報告されるセンシングの結果に基づきフュージョンセンターFCにより行われる協調センシングの2つのセンシングを備えて構成されている。
ローカルセンシングの段階では、各センサによりセンシングを行う期間内に検定統計値の変化の計測が行われるとともに、その結果がフュージョンセンターFCに報告される。
協調センシングの段階では、フュージョンセンターFCにより各センサから報告されたローカルセンシングの結果が組み合わされ、全体的な判定が行われる。
次に、図2を用いて協調スペクトラムセンシングの手順について説明する。図2は、第1実施形態に係る協調スペクトラムセンシングの手順を示すフローチャートである。
まず、広範囲にわたるセンシングネットワークについて、PU信号の安定した電力を受信しているセンサの検出のためスタディプロセス(study process)が行われる(ステップS1)。これによりPU信号を安定して受信しているセンサが選別され、以後の処理に用いられる。
次に、現在のスペクトラムの状況(PUの存在、非存在)が、PUのリアルタイムな活動を正確に記録するデータベースにアクセスしたり、高精度センシングを行ったりする等の方法により確認されるとともに、時刻nにおけるセンシング検定統計値Wn iが算出される(ステップS2)。なお、このステップの結果の正確性を確保する必要があるため、センシングを使用する場合には必要に応じてセンシングが十分に長い時間行われるようにしてもよい。
次に、センシング間隔ΔTが経過するまで(すなわち、n=n+ΔTになるまで)待機が行われる(ステップS3)。このときの時刻n+ΔTを、次のステップS4では時刻n+1と示す。
次に、各センサが時刻n+1におけるセンシング検定統計値Wn+1 iを算出する(ステップS4)。
次に、各センサは、連続する2つの時刻n、n+1において得られる2つのセンシング検定統計値Wn i、Wn+1 iの変化ΔWn i=Wn+1 i−Wnを算出する(ステップS5)。
次に、各センサは、ステップS5で算出された値を所定の閾値と比較し、それぞれのセンサについてのローカルセンシングの結果を得る(ステップS6)。3つの比較結果が得られることから、それぞれについて2つのローカルセンシングの結果が得られることになる。
センサiについてWλiを閾値、δiをローカルセンシングの結果とすると、比較結果とそれに対するローカルセンシングの結果は以下の様になる。
1)ΔWn i≒Wλiの場合(ステップS7:Yes)、ローカルセンシングの結果δiは、新たにPUが出現したことを示し、δi=(0,1)と表現され(ステップS11)、後述するステップS14に移行する。ΔWn i≒Wλiではない場合(ステップS7:No)、ステップS8に移行する。
2)ΔWn i≒−Wλiの場合(ステップS8:Yes)、ローカルセンシングの結果δiは、PUが存在していないことを示し、δi=(1,0)と表現され(ステップS12)、ステップS14に移行する。ΔWn i≒−Wλiではない場合(ステップS8:No)、ステップS9に移行する。
3)ΔWn i≒0の場合(ステップS9:Yes)、ローカルセンシングの結果δiは、スペクトルの状態に変化がないことを示し、δi=(1,1)と表現され(ステップS13)、ステップS14に移行する。ΔWn i≒0ではない場合(ステップS9:No)、すなわち上記1)〜3)以外については、ローカルセンシングの結果δiは信頼できる結果ではないことを示し、δi=(0,0)と表現される(ステップS10)。
このようにして各センサはローカルセンシングの結果を得る。
次に、各センサはそれぞれローカルセンシングの結果をフュージョンセンターFCに報告する(ステップS14)。フュージョンセンターFCは、各センサから送信されるローカルセンシングの結果を収集、結合し、協力的又は全体的な結果を導出する機能を備えている。
次に、フュージョンセンターFCは、受信したローカルセンシングの結果を、所定の結合ルール(ソフトコンバイン、ハードコンバイン、重み付きコンバイン又はこれらの組み合わせ)に従い結合し、全体的なセンシングの結果Dを導出する(ステップS15)。
Dは、1つは、新たにPUが出現した場合(0,1)、新たにPUがいなくなった場合(1,0)、そして変化のない場合(0,0)の3つの結果に分けられる。
次に、フュージョンセンターは、スペクトラムの状況をアップデートする(ステップS16)。
ここで、現在の状況がPUの存在を示すものである場合であって、D=(1,0)である場合には、スペクトルの状況がPUの存在しない状態を示すようにアップデートされる。
また、D=(0,0)である場合には、スペクトラムの状況は未変更と判断され、アップデート後の状況もPUの存在を示すものとなる。
また、D=(0,1)である場合には、エラーが生じているためステップS2に戻る。
一方、現在の状況がPUの不存在を示すものである場合であって、D=(0,1)である場合には、スペクトラムの状況がPUの存在する状態を示すようにアップデートされる。
また、D=(0,0)である場合には、スペクトラムの状況は未変更と判断され、アップデート後の状況もPUの非存在を示すものとなる。
また、D=(1,0)である場合には、エラーが生じているためステップS2に戻る。
ステップS16の後、センシングが更に続く場合(ステップS17:Yes)、上述したステップS3に戻り、ステップS3以下の処理が繰り返される。一方、センシングが続かない場合(ステップS17:No)、一連の処理が終了する。
従来のスペクトラムセンシング方法では、検定統計値の絶対値が求められ、センシングの結果(PUの有無)が導出されていた。一方、本発明では、検定統計値の変化について、センシング期間内の検定統計値とその前のセンシング期間内の検定統計値とを比較することで継時的に測定され、センシングの結果が導出される。
上述した第1実施形態に係る協調スペクトラムセンシング方法によると、SUによる干渉の影響を効果的に検出することができる。また、閾値を調節することにより、センシングの精度を調節することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る協調スペクトラムセンシング方法について詳細に説明する。
第2実施形態に係る方法も、個々のセンサにより行われるローカルセンシングと、各センサから送信されるローカルセンシングの結果に基づきフュージョンセンターFCにより行われる協調スペクトラムセンシングとを備えている。
各センサは、ローカルセンシングにおいて、第1ステージよりなるセンシングを実行するとともに、第1ステージにおいて得られたセンシングの結果に応じて更に第2ステージのセンシングを実行する。
具体的には、図3に示す手順に従い協調スペクトラムセンシングが行われる。図3は、第2実施形態に係る協調スペクトラムセンシングの手順を示すフローチャートである。
図3において、W1 iは、センサiについて、第1ステージにおいて得られたセンシングの結果を示している。λ1 iは、センサiについて、第1ステージにおいて用いられる閾値を示している。
また、図3において、W2 iは、センサiが第2センシングステージにおいて得るセンシング結果を示す。λ2H iは、センサiの第2センシングステージにおける高い側の閾値(高閾値)を示す。λ2L iは、センサiの第2センシングステージにおける低い側の閾値(底閾値)を示す。
まず、第1ステージで、各センサは簡易センシング(plain sensing)を実行する(ステップS21)。簡易センシングは、信号のエネルギー検知(energy detection)等のように、複雑な条件下でのセンシング精度は限られるが、低い計算量及び実装難度等のメリットを持つセンシング技術である。この簡易センシングを行うことにより、信頼性の低いセンシング結果を除外することができる。
簡易センシングの結果、信号対干渉雑音比(signal-to-interference noise ratio:SINR)が極端に低い場合、すなわちW1 i λ1 iの場合には(ステップS22:No)、センサiはセンシングを中止し、フュージョンセンターへのセンシング結果(δi=(0,0))の報告を行うため待機状態となる。そうでない場合には(ステップS22:Yes)、次のセンシングのステージへと移行する。
第2のセンシングステージでは、各センサはアドバンストセンシング(advanced sensing)を実行し(ステップS23)、ローカルセンシングの結果を得る。
そして、2つの閾値と比較が行われることで、3つの結果が得られる。
具体的には、W2 i>λ2H iである場合(ステップS24:Yes)、PU信号が存在する(δi=(0,1))と判断され(ステップS28)、ステップS30に移行する。
一方、W2 i>λ2H iでない場合(ステップS24:No)、ステップS25に進む。ステップS25において、W2 i>λ2L iである場合(ステップS25:Yes)、PU信号は存在しないが干渉は存在する(δi=(1,1))と判断され(ステップS29)、ステップS30に移行する。
一方、W2 i>λ2L iでない場合(ステップS25:No)、ステップS26に進み、ノイズのみが存在する(δi=(1,0))という結果が得られ(ステップS26)、ステップS30へと移行する。
そして、各センサはローカルセンシングを完了した後、その結果をフュージョンセンターFCに報告する(ステップS30)。
各センサからのローカルセンシング結果を受信したフュージョンセンターFCは、各センサからのセンシング結果を収集、結合し、全体的なセンシング結果を導出する(ステップS31)。
また、フュージョンセンターFCは、アドバンストセンシングの結果と各センサの位置に応じて、それぞれの結果に対する重み付けの程度を決定する。センシングの結果が低いSINRを示す場合(δi=(0,0))は、低い重み付けがなされる。センシングの結果が(δi=(0,1))である場合には、重み付けは隣接する他のセンサのセンシング結果に基づき決定される。
次に、EDに基づくλ1 iの設定例について以下に説明する。
γ0は第2のセンシングステージにおいて用いられるアドバンストセンシングでPU信号の存在を正確に検出するために必要な最低限のSINRを示す。すなわち、用いられるセンシング技術のFDは、SINR≧γ0のときに限って、高いPDと低いPFA(例えばPD>0.9、PFA≦0.01)となる。λ1 iは以下の[数7]のように示される。
Figure 0006386251
ここで、Ep i[j]は、1つのセンシング期間においてセンサiにより受信される第1信号の電力についてのj番目のサンプルを示している。
各センサが受信する第1信号の電力は一定(変動は極わずか)であることから、EDを用いた検定統計値がλ1 iよりも大きい場合、すなわちW1 i>λ1 iである場合(ステップS22:No)には、センサiは干渉により深刻な影響を受けていて、受信する信号はγ0を下回るSINRであることが分かる。
これにより、センサiは高いプロセッシング利得(processing gain)を有するFDを用いたとしても、正確なセンシング結果を得ることができないことが分かる。この場合、第2のセンシングステージには進まずに、センシング結果(δi=(0,0))をフュージョンセンターに報告すべく自身のターンになるまで待ち受けを行う(ステップS27)。
1 i<λ1 iの場合(ステップS22:Yes)、センサは第2センシングステージを実行する(ステップS23)。
FDに基づくλ2H iとλ2L iの設定例について以下に説明する。
第2センシングステージで用いられる閾値は、SUによる干渉の無い状況下で設定される。SUによる干渉が無い場合をSNR≫γ0とし、第1信号とノイズに対して得られる検定統計値は、ノイズに対して得られるものよりも明らかに大きくなり、これからWP+N i≫WN iとなる。
λ2H iは、(WP+N i>λ2H i)の確率がη(0<η<1)となるよう適切に設定される。これは、SUによる干渉の無い状況下では、PD=ηに相当する。
そして、λ2L iはWP+N iの最小値と同じ値に設定される。これは、SUによる干渉の無い状況下では、PD=0に相当する。
また、ΛP+N iとΛN iは、それぞれセンサiによる分析工程で記録されるWP+N iのサンプルのシーケンス及びWN iのサンプルのシーケンスを示す。
ΛP+Nを降順に並び替え、並び替え後の順番をΛ’P+Nとする。
そして、2つの閾値を以下の[数8]及び[数9]の様に設定する。ここで、floor(A)はA以下の整数のうち最大のものを算出する関数である。
Figure 0006386251
Figure 0006386251
そして、3つの異なるローカルセンシング結果が、以下の比較手順に従い求められる。
1)WP+N i>λ2H iの場合、センシング結果は、WP+N iが、中レベルの干渉の存在下又は(PU信号が非存在下で)強い干渉から得られたこと(低い確率)を示している。そして、δi=(0,1)のローカルセンシング結果が得られる。
2)λ2H i>WP+N i>λ2L iの場合、センシング結果は、WP+N iが、低い干渉の存在下又は非存在下でPU信号から得られたこと(低い確率)、又は(PU信号が非存在下で)中レベルの干渉から得られたこと(高い確率)を示している。そして、δi=(1,1)のローカルセンシング結果が得られる。
3)λ2L i>WP+N iの場合、センシング結果は、WP+N iが、ノイズと低い干渉の存在下、又はノイズのみの存在下で得られたことを示している。そして、δi=(1,0)のローカルセンシング結果が得られる。
PUの存在下では、1)の状況は高い確率で生じ、2)の状況は低い確率で生じ、3)の状況は生じない。PUの非存在下では、1)の状況は低い確率で生じ、2)の状況は1)より高い確率で生じ、3)の状況は2)よりも高い確率で生じる。
そして、フュージョンセンターは、収集したセンシング結果に基づく最終的な結果を導き出す。例として、以下に示す原則に基づいて最終的な結果を導き出すことができる。
{δ1=(1,0)}の確率>K(KはK<0.5の定数であり、状況に応じて事前に決められるものである)の場合、全体的なセンシング結果D=0(PU信号非存在)。
{δ1=(0,1)}の確率>{δ1=(1,1)}の確率の場合、D=1(PU信号存在)、{δ1=(0,1)}の確率≦{δ1=(1,1)}の確率の場合、D=0(PU信号非存在)。
本発明に係るセンシング方法は、位置と送信電力が一定であるPUに対するセンシングネットワークの受信状況を検出するとともに、PU信号を安定して受信することのできるセンサのみが選ばれ用いられることで行われる。
所定のセンシング期間内にいる極少数のセンサ以外は、近接するエリアを通過する物体に起因する一時的なシャドウイング等の問題は生じず、PU信号を適切に受信することができると考えることが合理的である。そして、{δi=(1,0)}となる確率が高い場合と、{δi=(0,1)}となる確率が高い場合は同時に発生しないことになる。
なお、各センサの地理位置情報は、各センサが備えるGPS等の測位システムにより得られフュージョンセンターに集積され用いられる。このケースでは、地理位置情報はローカルセンシングの結果の信頼性の判断に用いることができる。
この例として、ローカルセンシングの結果がδi=(0,0)である場合、センサiは干渉による強烈な影響を受けている、すなわち、地理的に干渉源であるSUに近接しているということが分かる。この場合、センサiのローカルセンシング結果について、他のセンサよりも軽い重み付けがなされ、全体的なセンシング結果に及ぼす影響が低減される。
また、あるセンサ(例えばセンサj)からセンシング結果としてδ=(0,1)が送信され、センサjに上述したセンサiが近接し、他のセンサがセンサiから十分に離れた位置にある場合には、このδ=(0,1)の結果は信頼性が低いことになる。
これは、センサi同様、センサjが強い干渉を受けている可能性が高いからである。この場合もセンサjのローカルセンシング結果について、他のセンサよりも軽い重み付けがなされ、全体的なセンシング結果に及ぼす影響が低減される。
更に、干渉源のSUもPUへの干渉を回避して同周波数チャネルを利用する必要があるため、SU側でも所定の手段を通じて、PUが活動していないか、あるいはPUが深刻な干渉を回避できる程度に十分遠い位置にあることを確認しているはずである。そこで、全体的なセンシング結果を得る際に、SUによるPUのセンシング結果も利用してもよい。
また、現在採用され運用されているあらゆる規制では、PUの保護のため高いPD(例えばPD>0.9)が要求されている。そのため、強いSUの干渉が検出された場合には、近接するエリア内にPUが存在していないことになる。
上述した第2実施形態に係る協調スペクトラムセンシング方法によっても、SUによる干渉の影響を効果的に検出することができる。また、閾値を調節することにより、センシングの精度を調節することができる。
PU 1次利用者
SU 2次利用者

Claims (6)

  1. 広い地域に配置される移動しない複数のセンサと、前記複数のセンサを制御するフュージョンセンターを備えたネットワークにおいて、2次利用者の存在下で1次利用者の有無を判断する協調スペクトラムセンシング方法であって、
    前記複数のセンサの中から1次利用者からの信号を安定して受信するセンサを選別する工程と、
    選別された前記センサがそれぞれローカルセンシングを行う工程と、
    前記ローカルセンシングの結果が前記センサから前記フュージョンセンターに送信される工程と、
    前記フュージョンセンターが前記センサから送信された前記ローカルセンシングの結果に基づき1次利用者の有無を示す前記ネットワークの全体的なセンシング結果を導出する工程と、
    を備えることを特徴とする協調スペクトラムセンシング方法。
  2. 前記センサがそれぞれローカルセンシングとして、前記第1センシング期間及び前記第1センシング期間に連続する第2センシング期間においてセンシングを行い、前記第1センシング期間及び前記第2センシング期間において得られたセンシング結果の変化を計測し、前記センシング結果の変化と所定の閾値とを比較することを特徴とする請求項1記載の協調スペクトラムセンシング方法。
  3. 前記センサがそれぞれローカルセンシングとして、簡易センシングを行うとともに、簡易センシングの結果が所定の閾値よりも低い場合にはアドバンストセンシングを行うことを特徴とする請求項1記載の協調スペクトラムセンシング方法。
  4. 前記フュージョンセンターは、前記センサ毎に前記ローカルセンシングの結果について重み付けを行い全体的なセンシング結果を導出することを特徴とする請求項3記載の協調スペクトラムセンシング方法。
  5. 前記重み付けは、前記簡易センシングと前記アドバンストセンシングにより得られるSINRの値に基づき行われることを特徴とする請求項4記載の協調スペクトラムセンシング方法。
  6. 前記重み付けは、干渉源とセンサとの距離に基づき行われることを特徴とする請求項4記載の協調スペクトラムセンシング方法。
JP2014088862A 2014-04-23 2014-04-23 協調スペクトラムセンシング方法 Active JP6386251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014088862A JP6386251B2 (ja) 2014-04-23 2014-04-23 協調スペクトラムセンシング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014088862A JP6386251B2 (ja) 2014-04-23 2014-04-23 協調スペクトラムセンシング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015207958A JP2015207958A (ja) 2015-11-19
JP6386251B2 true JP6386251B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=54604448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014088862A Active JP6386251B2 (ja) 2014-04-23 2014-04-23 協調スペクトラムセンシング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6386251B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101457610B1 (ko) * 2008-01-02 2014-11-06 삼성전자주식회사 적응적으로 센싱 기준 레벨을 제어하는 인지 무선 통신장치 및 그 방법
CN102612845A (zh) * 2009-11-16 2012-07-25 交互数字专利控股公司 用于动态频谱管理器(dsm)的静默周期协调
GB2500217A (en) * 2012-03-13 2013-09-18 Nec Corp Reliably determining primary user on a frequency band in a cognitive radio network

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015207958A (ja) 2015-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chen et al. A survey of measurement-based spectrum occupancy modeling for cognitive radios
JP6063050B2 (ja) Rf性能メトリック推定のための方法および装置
US8150328B2 (en) Method and apparatus for distributed sensing management and control within a cognitive radio network
US8248997B2 (en) Apparatus and method for positioning a wireless user equipment
EP1859293B1 (en) Enhanced mobile location method and system
US8160004B2 (en) Method for optimizing spatial diversity gain of a set of nodes used for cooperative sensing
US20090047973A1 (en) Enhanced Mobile Location
JP5900495B2 (ja) パスロス算出方法、パスロス算出装置、パスロス算出プログラム、無線通信システム、スペクトルマネージャ
WO2021183777A1 (en) Enhanced system and method for detecting non-cellular rf interference sources to cellular networks
US20100311456A1 (en) Base station apparatus and directivity control method in mobile communication system
US20140073316A1 (en) Method for interference & congestion detection with multiple radio technologies
US9386537B2 (en) Received power estimation device, received power estimate method, program, sensor station, and radio system
EP2680646B1 (en) Method for determining detection threshold and sensing node device
KR20130127449A (ko) 네트워크 기반 무선 위치확인을 위한 레퍼런스 신호의 검출 및 선택
Nasreddine et al. Location-based adaptive detection threshold for dynamic spectrum access
Min et al. Spatio-temporal fusion for small-scale primary detection in cognitive radio networks
JP6386251B2 (ja) 協調スペクトラムセンシング方法
Dhillon et al. Models for analyzing cognitive radio interference to wireless microphones in TV bands
EP3158805B1 (en) Method and central processing node for improved wireless device location in shared cells
Adardour et al. Predicting the primary signal sensing for cognitive radio users using an alpha-beta filter
Zhao et al. Active spectrum sensing for cognitive radio networks
KR101347885B1 (ko) 무선 인지 장치 및 무선 인지 방법
Koudouridis et al. A method for the generation of radio signal coverage maps for dense networks
Abozariba et al. Location-aware cooperative spectrum sensing within cognitive radio networks
Khambekar et al. Estimating the use of spectrum for defining and enforcing the spectrum access rights

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6386251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250