JP6386152B2 - 粘着剤組成物及び粘着フィルム - Google Patents
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Description
また、近年では、このような帯電防止剤を基材フィルムに含有させたり、あるいは基材フィルムの表面に塗布するのではなく、直接に粘着剤層に含有させたりすることが提案されている。
本発明の粘着剤組成物は、粘着剤ポリマーと、架橋剤と、帯電防止剤とを含有する粘着剤組成物であって、前記帯電防止剤として、融点が25℃〜50℃であり、温度25℃で固体であるイオン性化合物を含有し、前記イオン性化合物が、カチオンとアニオンからなり、有機ヨウ素化合物を含有することを特徴とする。
(A)アルキル基の炭素数がC1〜C14の(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーの割合は、共重合体組成物の100重量部のうち、50重量部以上であることが好ましい。
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
水酸基含有(メタ)アクリルアミドとしては、N−ヒドロキシ(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
(B)水酸基を含有する共重合性ビニルモノマーの割合は、共重合体組成物の100重量部のうち、0.1〜10重量部が好ましい。
芳香族基を有する(メタ)アクリレートとしては、ベンジル(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシブチル(メタ)アクリレート、2−(1−ナフチルオキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2−ナフチルオキシ)エチル(メタ)アクリレート、6−(1−ナフチルオキシ)ヘキシル(メタ)アクリレート、6−(2−ナフチルオキシ)ヘキシル(メタ)アクリレート、8−(1−ナフチルオキシ)オクチル(メタ)アクリレート、8−(2−ナフチルオキシ)オクチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。屈折率が高い粘着剤層を得るためには、芳香族系モノマーの少なくとも1種以上を配合することが好ましい。
粘着剤層の形成に用いる基材フィルムや、粘着面を保護する離型フィルム(セパレーター)としては、ポリエステルフィルムなどの樹脂フィルム等を用いることができる。
基材フィルムには、樹脂フィルムの粘着剤層が形成された側とは反対面に、シリコーン系、フッ素系の離型剤やコート剤、シリカ微粒子等による防汚処理、帯電防止剤の塗布や練り込み等による帯電防止処理を施すことができる。
1つの粘着剤層の両面に、それぞれ離型フィルムの離型処理が施された面を合わせることで、「離型フィルム/粘着剤層/離型フィルム」の構成とすることもできる。この場合、両側の離型フィルムを、順次、あるいは同時に剥離して粘着面を表出することにより、光学フィルム等の光学部材と貼合可能になる。光学フィルムとしては、偏光フィルム、位相差フィルム、反射防止フィルム、防眩(アンチグレア)フィルム、紫外線吸収フィルム、赤外線吸収フィルム、光学補償フィルム、輝度向上フィルム等が挙げられる。
また、これらの光学フィルムの少なくとも一方の面に、前記粘着剤層が積層されている粘着剤層付き光学フィルムとすることができる。具体的には、「光学フィルム/粘着剤層/光学フィルム」、「光学フィルム/粘着剤層/離型フィルム」、「光学フィルム/粘着剤層」、「光学フィルム/粘着剤層/光学フィルム/粘着剤層/光学フィルム」、「光学フィルム/粘着剤層/光学フィルム/粘着剤層/離型フィルム」、「離型フィルム/粘着剤層/光学フィルム/粘着剤層/離型フィルム」等の構成が挙げられる。
例えば、「光学フィルム/粘着剤層/離型フィルム」のように、離型フィルムで保護された粘着剤層を有する場合、離型フィルムを剥がして、「光学フィルム/粘着剤層」のように粘着剤層を表出させ、他の光学フィルムと貼合することにより、粘着剤層が層間の貼合に用いられた「光学フィルム/粘着剤層/光学フィルム」のような構成が得られる。
[実施例1]
撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた反応装置に、窒素ガスを導入して、反応装置内の空気を窒素ガスで置換した。その後、反応装置にブチルアクリレート100重量部、6−ヒドロキシヘキシルアクリレート3.0重量部とともに溶剤(酢酸エチル)を加えた。その後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを2時間かけて滴下させ、65℃で6時間反応させ、実施例1に用いるアクリル共重合体溶液を得た。
[実施例2〜4及び比較例1〜3]
単量体の組成を各々、表1の(A)及び(B)の記載のようにする以外は、上記の実施例1に用いるアクリル共重合体溶液と同様にして、実施例2〜4及び比較例1〜3に用いるアクリル共重合体溶液を得た。
[実施例1]
上記のとおり製造した実施例1のアクリル共重合体溶液に対して、1−ノニルピリジニウム 2−ヨードベンゼンスルホン酸塩2.0重量部を加え撹拌したのち、コロネートHX(ヘキサメチレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体)1.0重量部を加えて撹拌混合して実施例1の粘着剤組成物を得た。この粘着剤組成物をシリコーン樹脂コートされたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる離型フィルムの上に塗布後、90℃で乾燥することによって溶剤を除去し、粘着剤層の厚さが25μmである粘着シートを得た。
その後、一方の面に帯電防止及び防汚処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの帯電防止及び防汚処理された面とは反対の面に粘着シートを転写させ、「帯電防止及び防汚処理されたPETフィルム/粘着剤層/離型フィルム(シリコーン樹脂コートされたPETフィルム)」の積層構成を有する実施例1の粘着フィルムを得た。
[実施例2〜4及び比較例1〜3]
添加剤の組成を各々、表2の「架橋剤」及び(C)の記載のようにする以外は、上記の実施例1の粘着フィルムと同様にして、実施例2〜4及び比較例1〜3の粘着フィルムを得た。
実施例1〜4及び比較例1〜3における粘着フィルムを、23℃、50%RHの雰囲気下で7日間エージングした後、離型フィルム(シリコーン樹脂コートされたPETフィルム)を剥がして、粘着剤層を表出させたものを、表面抵抗率の測定試料とした。
さらに、この粘着剤層を表出させた粘着フィルムを、粘着剤層を介して偏光板の表面に貼り合わせたものを、粘着力の測定試料とした。
エージングした後、偏光板に貼り合わせる前に、離型フィルム(シリコーン樹脂コートされたPETフィルム)を剥がして粘着剤層を表出し、抵抗率計ハイレスタUP−HT450(三菱化学アナリテック製)を用いて粘着剤層の表面抵抗率(Ω/□)を測定した。
粘着剤層(フィルム)を偏光板に貼り合わせた後、粘着剤層付き偏光板をコーニング社製無アルカリガラス(商品名:イーグルXG)に貼り合わせた。その後70℃の雰囲気下に10日間放置後、室温に取り出し、さらに1時間放置した後、試料を300mm/minの引張速度で180°剥離した際の粘着力(N/25mm)を測定した。
<退色性>
粘着剤層(フィルム)を偏光板に貼り合わせた後、粘着剤層付き偏光板をコーニング社製無アルカリガラス(商品名:イーグルXG)に貼り合わせた。その後、85℃85%RHの雰囲気下に100時間放置後、室温に取り出し、1時間放置した後に偏光板の退色具合を観察した。評価目標基準は、偏光板の退色が無い場合を「○」、偏光板が一部分退色している場合を「△」、偏光板が退色している場合を「×」と評価した。
偏光板の種類は、次のとおりである。
偏光板A(総厚135μm、位相差フィルム:厚みが40μmのTAC)
偏光板B(総厚115μm、位相差フィルム:厚みが25μmのTAC)
偏光板C(総厚 90μm、位相差フィルム:厚みが20μmのTAC)
偏光板D(総厚135μm、位相差フィルム:厚みが40μmのCOP)
偏光板E(総厚180μm、位相差フィルム:厚みが80μmのTAC)
比較例2の粘着フィルムは、イオン性化合物を含有しないため、表面抵抗率が高く、帯電防止性を具備しなかった。また、粘着剤成分の共重合体が、カルボキシル基を含む共重合性ビニルモノマーを共重合したものであるためか、被着体に貼り合わせ後に70℃×10日の養生をした後、粘着剤層の粘着力が非常に強くなった。
このように、比較例1〜3の粘着フィルムは、(1)耐久性条件等で粘着性能を損なわないこと、(2)偏光板の退色を抑制できること、(3)帯電防止性に優れることの、全ての要求性能を、同時に満たすことができなかった。
Claims (4)
- 粘着剤ポリマーと、架橋剤と、帯電防止剤とを含有する粘着剤組成物であって、前記粘着剤ポリマーが、
(A)アルキル基の炭素数がC1〜C14の(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーの少なくとも1種の合計、又は、アルキル基の炭素数がC1〜C14のアルキル(メタ)アクリレートモノマーの少なくとも1種以上と、芳香族基を含有する(メタ)アクリレートモノマーの少なくとも1種以上との合計に対して、
他の共重合性ビニルモノマーとして、
(B)カルボキシル基を含まず、水酸基を含有する共重合性ビニルモノマーの少なくとも1種を共重合させた共重合体組成物であり、
前記(B)カルボキシル基を含まず、水酸基を含有する共重合性ビニルモノマーの割合は、前記共重合体組成物の100重量部のうち、0.1〜10重量部であり、
前記共重合体組成物の100重量部に対して、前記架橋剤として2官能以上のイソシアネート化合物を0.01〜5重量部の割合で含有してなり、
前記帯電防止剤として、融点が25℃〜50℃であり、温度25℃で固体であるイオン性化合物を含有し、前記イオン性化合物が、カチオンとアニオンからなり、有機ヨウ素化合物を含有してなり、
前記有機ヨウ素化合物が、前記カチオンまたは前記アニオンのどちらか、若しくは前記カチオン、前記アニオンの両方に含まれることを特徴とする粘着剤組成物。 - 基材の片面上に、請求項1に記載の粘着剤組成物を用いて粘着剤層が形成されたことを特徴とする粘着フィルム。
- 離型フィルムの片面に、請求項1に記載の粘着剤組成物を用いて粘着剤層が形成されてなり、離型フィルム/粘着剤層/離型フィルムの構成であることを特徴とする粘着フィルム。
- 請求項3に記載の粘着フィルムが用いられた、粘着剤層付き偏光板。
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