JP6382827B2 - カテーテルおよび関連の機器 - Google Patents

カテーテルおよび関連の機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6382827B2
JP6382827B2 JP2015539606A JP2015539606A JP6382827B2 JP 6382827 B2 JP6382827 B2 JP 6382827B2 JP 2015539606 A JP2015539606 A JP 2015539606A JP 2015539606 A JP2015539606 A JP 2015539606A JP 6382827 B2 JP6382827 B2 JP 6382827B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catheter
fluid
holding body
introducer
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015539606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015532876A (ja
Inventor
アーサー・イー・ウーバー
エリック・ジェイ・ソー
マイケル・ジェイ・ボネット
デイヴィッド・エム・グリフィス
ケイン・スミス
バリー・リン・マクダニエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer Healthcare LLC
Original Assignee
Bayer Healthcare LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US13/660,790 external-priority patent/US8961491B2/en
Application filed by Bayer Healthcare LLC filed Critical Bayer Healthcare LLC
Publication of JP2015532876A publication Critical patent/JP2015532876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6382827B2 publication Critical patent/JP6382827B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/0105Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning
    • A61M25/0122Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning with fluid drive by external fluid in an open fluid circuit
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M2025/0008Catheters; Hollow probes having visible markings on its surface, i.e. visible to the naked eye, for any purpose, e.g. insertion depth markers, rotational markers or identification of type
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/002Packages specially adapted therefor ; catheter kit packages
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0067Catheters; Hollow probes characterised by the distal end, e.g. tips
    • A61M25/0068Static characteristics of the catheter tip, e.g. shape, atraumatic tip, curved tip or tip structure
    • A61M25/007Side holes, e.g. their profiles or arrangements; Provisions to keep side holes unblocked

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2006年4月21日出願の米国仮特許出願第60/794,051号の利益を主張する2007年4月19日出願の国際出願第PCT/US07/66930号(「Central Venous Catheters and Related Equipment」)の国内移行出願である2008年10月17日出願の米国特許出願第12/297,637号の一部継続出願である2012年10月25日出願の一部継続の米国特許出願第13/660,790号の利益を主張し、これら全ての内容全体を本明細書に参照することにより援用する。
カテーテルは、中心静脈循環(central venous circulation)に流体を注入するために長い間使用されてきた。日常的な採血および流体投与のために、針および比較的短い末梢挿入静脈カテーテル(PIVC:peripherally inserted venous catheters)を使用する。中心カテーテルは、静脈の脈管構造の中心に流体を放出し、および、一般には、例えば、一部の化学療法、抗生物質、および非経口栄養など、末梢に投与すると静脈に損傷を与えすぎる薬物を投与するために使用される。カテーテルおよび/または静脈が十分に大きくかつ十分に強い場合、例えば、CT、MR、超音波などの撮像過程での造影剤の急速注入に、および分子像の研究に、使用できる。PIVCラインは一般的に安価であり、かつ標準的な看護師によって、または場合によっては、特別に訓練された瀉血医によって、配置するまたは取り付けることができる。
より長い中心カテーテルおよび注入ポートは、一般的に、胸部や頚部の静脈に配置され、かつ通常、静脈に挿入するためには手術を必要とする。最近になって、外科的に埋め込まれる注入ポートに取って代わって、一般的に末梢挿入中心静脈カテーテル(PICC:peripherally inserted central catheters)と呼ばれる長い可撓性のカテーテルが用いられている。これらのPICCラインは、訓練を受けた看護師によって、腕の静脈を通して心臓付近の中心静脈循環まで挿入され、中心カテーテルまたは注入ポートを挿入するための、より経済的で患者に優しい手段を提供し得る。一般的に、可撓性カテーテルのルーメンにガイドワイヤが提供されて、挿入処置の最中に剛性をもたらし、かつ任意選択的に拡張器を備える硬い針を使用して、脈管にアクセスする。挿入処置は、X線透視装置(または超音波撮像装置)を使用して実施され、使用者が脈管を通して中心大静脈(central vena cava)までカテーテルを案内するのを支援し、かつカテーテル先端の適切な配置を確認する。適所に配置されたら、針またはガイドワイヤは取り除かれ、可撓性カテーテルは、流体を注入するために、遠位先端が適切に位置決めされた状態のままにされる。これらのカテーテルは、患者への薬剤の低流速注入のために、および/または疾病によってまたは化学療法薬物の腐食作用によって傷つけられた静脈での患者の血液採取のために、数日間から数か月間、適所に残され得る。PICCの配置、静脈炎、および脈管および/または心臓への刺激や損傷に関する問題は、CT造影剤の注入中に生成された圧力に適合し得るパワーPICCの使用増加により、ある程度悪くなった。これは、これらが、より硬く、より強いプラスチックで作製されることが多く、かつ同様に、撮像処置で使用するための十分な流速をもたらすためにサイズが大きいとし得るためである。
しかしながら、PICCラインの挿入には、いくつかの課題および欠点がある。長くて、比較的硬いカテーテルおよび/またはガイドワイヤは、挿入点の周りに大きな滅菌野を生成し、かつそれを維持し、カテーテルやガイドワイヤを体内へ挿入する前に汚染しないようにすることが必要となる。挿入中、PICCラインは、弁および血管内の急カーブの個所にぶつかることがあり、血管に対する外傷の原因となる可能性がある。さらに、時には静脈が蛇行性の経路であるために、設置中、または設置の完了時にカテーテルに対してガイドワイヤを動かすかまたはそこから取り除くことが困難となり得る。同様に、PICCラインの硬い先端は、PICCラインが遠くまで挿入されすぎる場合、患者の心臓を刺激するか、または十分に遠くまで挿入されない場合、上大静脈を損傷させることがある。カテーテルが大きすぎるまたは硬すぎる場合、それが通過する末梢静脈を損傷させることがある。これにより、血栓症、疼痛、および感染などの合併症を引き起こし得る。カテーテル先端を正しく配置することが重要であるゆえに、処置は、歴史的に、介入室(interventional suite)においてX線透視検査下で行われてきた。カテーテルが患者の皮膚から出る箇所において、また、カテーテルが硬いことにより、カテーテルと皮膚との間のシールを動かすおよび破損する可能性を増し、これは、感染の可能性を高め得る。
本明細書で説明する実施形態は、脈管への外傷を最小限にする、1つ以上のルーメンを備える1つ以上の末梢挿入中心アクセスカテーテル(peripherally inserted central access catheters)を提供する。流体制御送達を使用して、カテーテルを遠位に押し進めることを支援しおよび/または静脈を拡張させて、挿入を容易にし得る。任意選択的に、撮像法の一部として一般に使用される薬品の静脈注射のためのパワー注入(power injection)に適合する能力を任意選択的に有する1つ以上の近位に放出されるルーメンを提供する。任意選択的に、中心アクセスカテーテルは、適所に留まり得るかまたは除去され得る既存の末梢アクセス装置によって挿入され得る。
一部の実施形態は、近位および遠位端部を有するカテーテル保持本体であって、カテーテルを受け入れるように設計および構成されたルーメンを規定するカテーテル保持本体;カテーテル保持本体の遠位部分上の少なくとも1つの遠位の横方向取付具であって、流体源に結合しかつカテーテル保持本体のルーメンの遠位部分に流体を導入するように設計および構成されている遠位の横方向取付具;およびカテーテル保持本体の遠位端部の遠位取付具であって、流体およびカテーテルがカテーテル保持本体のルーメンから出るアパーチャを規定する遠位取付具を含む、カテーテル保持装置に関する。そのような実施形態では、アパーチャを流れる流体は、カテーテル保持本体からカテーテルを出すために必要とされる力の実質的に全てを提供し得る。
他の実施形態は、マルチポート導入器に関し、マルチポート導入器は、血管に挿入されるように設計および構成された導入管であって、カテーテルを収容するのに十分な直径の開口部を有しかつカテーテルの展開中に導入管を通る流体送達を可能にする導入管;導入管に動作可能に接続されたマルチポート取付ヘッド;マルチポート導入器に動作可能に接続された第1の取付具であって、第1の取付具の近位開口部から導入管の遠位端部の開口部まで実質的に直線の経路を提供するように構成された第1の取付具;およびマルチポート導入器の横方向部分に動作可能に接続された1つ以上の第2の取付具を含む。
さらに他の実施形態は、血管へのカテーテルの導入方法に関し、この方法は、血管に血管カテーテル(angiocatheter)を導入するステップ;および血管への流体の導入およびカテーテルの導入を同時に行うステップを含む。
以下の詳細な説明では、その一部を形成する添付図面を参照する。図面では、同様の符号は、一般に、文脈上他の意味であると明記しない限り、同様の構成要素を特定する。詳細な説明、図面、および特許請求の範囲で説明された、例示的実施形態は、限定を意味しない。本明細書で提示する主題の趣旨または範囲から逸脱せずに、他の実施形態を使用してもよく、および他の変更を行ってもよい。本開示の態様は、一般的に本明細書で説明しかつ図面に示すように、様々な異なる構成に配置、置換、組み合わせ、分離、および設計でき、それら全てが本明細書において明白に考慮されることが容易に理解される。
血管カテーテルの図である。 カテーテル保持装置の図である。 血管カテーテルに取り付けられたカテーテル保持装置の図である。 例示的な取付具の位置を示す、カテーテル保持装置の図である。 例示的な取付具および弁の位置を示す、カテーテル保持装置の図である。 カテーテルがルーメン内で巻かれているカテーテル保持装置を示す図である。 カテーテルがルーメン内で折り曲げられているカテーテル保持装置を示す図である。 カテーテルが球状のカテーテル保持装置内で巻かれているカテーテル保持装置を示す図である。 カテーテルが球状のカテーテル内で巻かれているカテーテル保持装置を示す図である。 例示的なカテーテルを示す図である。 シングルルーメンカテーテルの断面図である。 ダブルルーメンカテーテルの断面図である。 例示的な横方向スリットの位置を示すカテーテルの図である。 マルチポート導入器および針展開装置の図である。 カテーテル保持装置に接続されたマルチポート導入器の図である。 カテーテルを展開するための例示的な制御システムの概略図である。
この文献では、文脈上明白に他の意味を指示する場合を除いて、単数形「a」、「an」、および「the」は、複数形を含む。他の定義がなければ、本明細書において使用された全ての技術的および科学的用語は、当業者に一般に理解されているものと同じ意味を有する。この文献で説明された実施形態が、従来発明であるがゆえにそのような開示に先行する権利を有しないと承認するものであるとは、この文献では解釈されない。
この開示は、変更し得るため、説明した特定のシステム、装置および方法に限定されない。説明で使用された専門用語は、特定の変形例または実施形態を説明するためのものにすぎず、範囲を限定することは意図していない。
用語「近位」は、本明細書で説明する装置を使用する臨床医に比較的近い方向を指し、および用語「遠位」は、臨床医から比較的遠い方向を指す。例えば、患者の体内に配置されたカテーテルの端部は、カテーテルの遠位端部である一方、体外に残るカテーテル端部は、カテーテルの近位端部であると考えられる。
本発明の実施形態は、血管にカテーテルを挿入することに有用な装置を含み、この装置は、カテーテルの挿入と同時に血管への流体の流れを生じさせる。カテーテルの挿入と同時に流体が流れることによって、後端部または遠位端部からカテーテルを血管に押し込むために著しい力を必要とせずに、流体の流れと共にカテーテルが血管に運び込まれるようにできる。さらに、挿入中の流体の流入は、血管内の血液量を増やし、静脈を拡張しかつ開いて、挿入および中心方向に向かう動きを容易にし、それにより、脈管を通る血液の流速は十分な血流をもたらし、血管へカテーテルを遠位に押し込むことによって近位に向けられる力をもたらす必要なく、循環器系を通してカテーテルを運ぶ。カテーテルは、脈管に入ると、血液の流速とほぼ同じ速度かまたはそれよりも遅い速度で血管を通って進むため、先端において、および任意選択的にその長さのほとんどにわたって、流体がカテーテルを通過するときの引きずりに起因した、近位に向けられる力が生じ、カテーテルが血液の速度を超えかつカテーテルの本体が挿入中に先端を越えて押されると発生し得るねじれの恐れを低下させる。
また、挿入中のガイドワイヤ、およびカテーテルに関連付けられる他の補強手段の必要性は、低くなるかまたはなくなり、ならびに、従来技術のカテーテルおよび方法を使用して可能なものと比較して、カテーテルを、シリコーンまたはより軟質のポリウレタンなどのより柔らかいまたはより可撓性の材料から準備できるか、またはより小さい外径および薄い壁にすることができるようにする。また、ガイドワイヤの必要性を低くするかまたはなくすことは、被覆されたまたは多層構造のカテーテルチューブの使用を可能にする。例えば、いくつかの実施形態では、カテーテルは、カテーテルの内面が疎水性薬物で被覆され得るか、または疎水性薬物の層を含み得る一方、外面は、血液と適合性のある、または例えば、抗凝固薬または抗線維化(anti−fibrotic)薬物のコーティングを含む材料から選択できる。ガイドワイヤをなくすことはまた、カテーテルの長さにわたる、内径および外径の直径を変化させ、ならびに材料剛性を変化させることを可能にする。例えば、一部の実施形態では、カテーテルの直径は、カテーテルの本体に対して小さくなり、先端に起因する外傷の可能性を低くし得るか、またはルーメン内の流体の全体積を減らし得る。
追加的な実施形態は、様々な新しい特徴を有するカテーテル、血管へのカテーテルの挿入前、挿入中、および挿入後にコイル状カテーテルを短い滅菌ハウジング内に入れることができるようにするカテーテル保持装置、ならびに、挿入装置、カテーテル、およびカテーテル保持装置の使用方法に関する。様々なそのような実施形態は、滅菌野のサイズを減少させることを可能にし、上流および下流の双方向においてカテーテル先端の位置の調整を容易にすることによって先端を正確に配置できるようにし、かつ静脈への挿入前にカテーテルを適切な長さに切断する必要性を低くし得る。
様々な実施形態の装置は、血管にカテーテルを挿入する間に同時に血管に流体を導入する手段を含む。血管に流体を導入する手段は当業界ではよく知られており、かつ使用されている。例えば、短い末梢挿入カテーテル、血管カテーテルは、血管に静脈内(IV)流体(intravenous fluid)を導入するためによく使用される。図1に示すように、そのような血管カテーテル10は、一般的に、短い挿入管102を含み、この挿入管は、角度のつけられた、円錐状の、またはテーパ付きの遠位端部104と、短い挿入管102を本体108に接続する絞り構造または他のテーパ付き部分106と、を有する。本体108は、一般的に、近位取付具110を含み、この近位取付具は、IV袋などの流体源、または薬品や他の作用物質を注入するための注射器に関連付けられるチューブに、血管カテーテル10を接続できるようにする。針(図示せず)が管102のルーメンを通って延在し、かつ皮膚、組織および血管壁を穿刺するために使用される。脈管に入ったら、管102は、針を覆うようにして脈管に押し込まれ、針は引き抜かれて廃棄される。
本発明のいくつかの実施形態は、血管カテーテルまたは図1に示すような血管カテーテル10のような短い末梢挿入静脈カテーテル(PIVC)の取付具に取り付けるように構成されたカテーテル保持装置を含む。新たなIVスティック(IV stick)を行う必要なく、既存の血管カテーテルを通して、より長いカテーテルを送達できることは、一部の救急看護および救命救急の状況では、または静脈を見つけるのが困難な患者には、利益をもたらし得る。
図2Aに示すように、そのようなカテーテル保持装置21は、中心カテーテル240を保持するようなサイズおよび形状にされたルーメンを有するカテーテル保持本体220と、血管カテーテルの取付具に取り付けるように構成された遠位取付具222と、流体源に取り付けるように構成された1つ以上の横方向取付具224と、を含み得る。一部の実施形態では、横方向取付具224は、カテーテル保持本体220の遠位部分にあってもよい。図2Bは、一般的な血管カテーテル20に取り付けられたカテーテル保持装置21を示す。動作時、流体は、横方向取付具224を通ってカテーテル保持本体220に入り得る。カテーテル保持本体220内の空気は、血管カテーテル20に接続される前に、遠位取付具222を通って流出することができる。空気が取り除かれて、流体がカテーテル保持本体220に溜まった後、カテーテル保持本体を血管カテーテル20に接続することができ、および流体は、遠位取付具222を通って血管カテーテル20に、近位取付具210および血管カテーテル本体208を通って流れる。流体は血管カテーテル20から出て、挿入管202の遠位端部204を通って血管に入る。装置を通る流体の流れは、カテーテル240に、流体流の速度すなわち流速に関係した引張力をもたらす。速度が速くなると、この力は、カテーテルを適所に保持する静止摩擦に打ち勝つのに十分になり、カテーテルをカテーテル保持本体220から血管内へ引き入れ始め、そこで、装置からの追加的な流体によって高められた血流が、カテーテルを、循環器系を通して展開部位まで運ぶ。
様々な実施形態のカテーテル保持装置は、装置を通る流体の流れの制御、カテーテル保持本体220の中心ルーメンからの不要な空気または流体の除去、カテーテル240の展開速度すなわち速度の制御、およびカテーテル保持装置を通じたカテーテルの方向付けに必要な、任意の数の追加的な特徴を含み得る。例えば図3Aに示すように、一部の実施形態では、カテーテル保持装置31は、カテーテル保持本体320に沿って配置された遠位の横方向取付具324に加えて1つ以上の横方向取付具を含んでもよく、およびいくつかの実施形態では、カテーテル保持本体の近位部分に第2の横方向取付具324aが位置決めされてもよい。そのような実施形態では、第2の横方向取付具324aは、カテーテル保持本体320に流体を導入する追加的な手段を提供し得る。その代わりにまたはそれに加えて、第2の横方向取付具324aは、カテーテル保持本体320または血管カテーテル本体の遠位部分にあってもよく、そこを流れる流体は、カテーテル保持本体320または血管カテーテル本体内にある間、カテーテルに対しほとんどまたは全く力を加えず、および脈管まで流れて、脈管内の流れを膨張および/または増加させる。第2の横方向取付具は、流体が遠位の横方向取付具324を通って入るとき、カテーテル保持本体320内の空気または流体がルーメンを離れることができるようにする手段をさらに提供し得る。一部の実施形態では、カテーテル保持装置31は、さらに、空気および流体がカテーテル保持本体320から流出することができるようにし得る1つ以上の一方向性パージベント327を含み得る。
カテーテル保持本体の近位部分は、カテーテルに関連付けられた1つ以上の取付具をさらに含み得る。例えば、図3Bに示すように、一部の実施形態では、カテーテル340は、カテーテル保持本体320の遠位部分に設けられたカテーテル取付具326で終端し得る。カテーテル取付具326は、カテーテル340に流体を導入して患者に送達する手段を提供し得る。様々な実施形態のカテーテル340が2つ以上のルーメンを有し得るため、カテーテル340の各ルーメンに別個のカテーテル取付具が設けられ得る。それゆえ、実施形態のカテーテル保持装置320では、1つ、2つ、3つ、またはそれよりも多いカテーテル取付具326がカテーテル保持本体320の遠位部分に配置され得る。
[0037]
一部の実施形態では、カテーテル保持装置31は、さらに、カテーテル保持本体320へのまたはそこからの流体の流れを調整するように位置決めされた1つ以上の弁を含み得る。例えば、一部の実施形態では、弁は、遠位の横方向取付具324に位置決めされてもよく、および他の実施形態では、弁は、カテーテル取付具326に位置決めされてもよい。さらに他の実施形態では、カテーテル保持装置31は、遠位の横方向取付具324およびカテーテル取付具326の双方に弁を含み得る。さらに他の実施形態では、カテーテル保持装置31は、カテーテル保持本体320に沿ってどこかに配置された追加的な弁を含み得る。例えば、弁は、カテーテル取付具に関連付けられた追加的な横方向取付具または弁を備え得る。様々な実施形態の弁は、当業界で公知の、例えば、ゲート弁または滑り弁、針弁、逆止弁、ダイアフラム弁、バタフライ弁などを含む任意のタイプの弁とし得る。これらの弁は、手動で制御されるか、または注入システムによって自動的に制御されて、カテーテル保持本体320および血管までのおよびそれらを通る流体の流れを最適にして、カテーテルが静脈に進むときカテーテルに展開力を提供し、かつ中心循環(central circulation)の運動を容易にし得る。
いくつかの実施形態では、カテーテル保持本体320は、内面にテクスチャリング(texturing)または特徴を含み得る。そのようなテクスチャリングの例は、螺旋形溝、縦方向溝、円周溝、施条、突起、または他のテクスチャリングを含む。テクスチャリングは、カテーテルの外面の一部分をカテーテル保持本体320の内面の一部分に接触させて、カテーテル保持本体320のルーメン内にカテーテルの位置を維持できるようにし、かつカテーテルを適所に保持するための摩擦をもたらす一方、十分な力で作用されると動けるようにし得る。一部の実施形態では、テクスチャリングまたは特徴は、カテーテルがカテーテル保持本体320のルーメン内に配置されるときに、カテーテル保持本体320を通る流体の流れを調整しかつ方向付けるために設けられ得る。例えば、カテーテル保持本体320の内径の施条は、カテーテルの周りの第2のカテーテル内の流体の指向性の流れを可能にし得る。
特定の実施形態では、カテーテル保持本体320は、例えば、間隔を置いて位置決めされた、1つ以上の隔壁329またはバッフル328などの内部特徴を含んでもよく、それらは、カテーテル保持本体320の複数の部分をセグメント化するか、またはカテーテルに追加的な引張力をもたらし得る流れを生じさせる。他の実施形態では、バッフルまたは隔壁は、例えば、カテーテルがカテーテル保持本体を移動するときに確実にカテーテル保持本体内で中心となるようにすることによって、カテーテル保持本体を通るカテーテルの動きを支援するように位置決めされ得る。さらに他の実施形態では、バッフルまたは隔壁は、カテーテル保持本体にカテーテルをパッケージングすることを支援するように位置決めされ得る。
いくつかの実施形態では、カテーテル保持装置31は、カテーテルのルーメン内に受け入れられるようなサイズにされたセンタリングマンドレル321と、カテーテル保持本体320の円周の中心にセンタリングマンドレルを保持するように位置決めされたマンドレルクランプ323とを含み得る。一部の実施形態では、センタリングマンドレル321は、マンドレルクランプ323によって可動式に受け入れられて、カテーテルが血管を進むときに、センタリングマンドレル321がカテーテル保持本体320に入ってそこに保持されるようにし得る。
センタリングマンドレル321を含めることには、いくつかの潜在的な利益がある。カテーテル保持本体320の内壁に対するカテーテルの摩擦を減らすことによって、血管にカテーテルを導入するために必要な流体の流速を減速させることができる。センタリングマンドレル321は、カテーテルの両側にほぼ等しい量の流体が流れるようにカテーテルを位置付け、それにより、流体によってカテーテルに対して加えられる挿入力の量を最適にする。センタリングマンドレルはまた、カテーテルが曲がるまたはねじれる傾向を低下させ得る。展開管(deployment tube)の周囲に追加的な流体の展開ポートを設けることによって、同様の効果が得られ得る。それゆえ、必要な流速を下げることによって、手動の注射器が適切な流体の流れを提供できるようにして、カテーテルを患者に挿入し得る。センタリングマンドレルはまた、嵌合または幾何学的形状のサイズ決定を行うことにより、ある程度の制御された摩擦をもたらし、展開速度を制限し得る。センタリングマンドレル321の直径は、カテーテル内に収めるために、カテーテルの内径よりも小さいとし得る。例えば、約0.008インチ〜約0.035インチまたは約0.01の内径を有する第2のカテーテルと一緒に使用するときである。この例では、センタリングマンドレル321の直径は、約0.008インチ以下とし得る。
図4Aに示すように、カテーテル保持本体420は、カテーテルを何らかの方法で受け入れかつパッケージするように設計され得る。例えば、一部の実施形態では、センタリングマンドレル421は、マンドレルクランプ423に固定して受け入れられてもよく、およびカテーテル440は、センタリングマンドレル421の周りに巻き付けられてもよい。センタリングマンドレル421の周りに巻き付けられる場合、カテーテルは、一重、二重コイル状、または三重コイル状の構成とし得る。そのような実施形態においては、センタリングマンドレル421は、カテーテル保持本体420のサイズを縮小できるようにし得るカテーテル440のパッケージングを改善し、それにより、カテーテル保持装置41の外形寸法を縮小する。
固定されたセンタリングマンドレル421は、カテーテル保持本体420内でカテーテル440を巻くまたはコイル状にする手段を提供するが、一部の実施形態では、カテーテルは、センタリングマンドレルがなくても、カテーテル保持本体420内で巻かれ得るまたはコイル状にされ得る。他の実施形態では、図4Bに示すようにカテーテルは、カテーテル保持本体420内で折り曲げられてもよい。カテーテル保持本体420の形状は、カテーテルがカテーテル保持本体420内に保管される手段を反映し得る。例えば、カテーテルがコイル状にされるかまたは巻かれる実施形態では、カテーテル保持本体420は、実質的にシリンダー状、円錐状、または球状の形状を有してもよく、およびカテーテルが折り曲げられる実施形態では、カテーテル保持本体420は、正方形または矩形の箱形を有し得る。カテーテル保持本体420の内面でカテーテルをコイル状にし、かつ内面からカテーテルを引き抜くことは、コンパクトで低摩擦の展開機構を提供し得る。他の実施形態では、図4Cおよび図4Dに示すように、カテーテル440は、完全にほどかれ得る撚糸玉と同様に、それ自体上でコイル状にされてもよく、およびカテーテル保持装置41は、実質的に球形(図4C)または長円形(図4D)の形状を有し得る。
カテーテル440はカテーテル保持本体420内で巻かれ得る、コイル状にされ得る、または折り曲げられ得るため、カテーテル保持本体のサイズはコンパクトにされ得る、すなわち、長さは短くされ、かつ直径は大きくされ、それにより、カテーテルおよびカテーテル保持本体の取扱い性を改善する。例えば、カテーテルが巻かれていないまたはコイル状にされていない実施形態では、カテーテル保持本体は、カテーテルの長さに実質的に等しい長さ、例えば、約20cm〜約70cmまたは約25cm〜約65cmの長さ、および4フレンチ、5フレンチ、6フレンチ、または7フレンチのカテーテルを受け入れるのに十分な直径を有し得る。例えば、カテーテル保持本体のルーメンは、内径が約1.5mm〜約5mmまたは約2mm〜約4mmとし得る。カテーテル保持本体内でカテーテルが巻かれるかまたはコイル状にされる実施形態では、カテーテル保持本体420の長さは実質的に短くされ得る一方、カテーテル保持本体420の直径は大きくされ得る。例えば、シリンダー状のカテーテル保持本体420の長さLは、約20cm〜約70cmの長さを有する4フレンチ、5フレンチ、6フレンチ、または7フレンチのカテーテルに関し、約5cm〜約50cmとしてもよく、および他の実施形態では、シリンダー状のカテーテル保持本体420の長さは、約10cm〜約40cm、約15cm〜約35cm、または約20cm〜約30cmとしてもよいし、またはこれらの例示的な範囲内の任意の個々の値としてもよい。そのようなシリンダー状のカテーテル保持本体420の内径Dは、約10mm〜約20cm、約50mm〜約10cmとしてもよいし、またはこれらの例示的な範囲内の任意の個々の値としてもよい。正方形または矩形の箱形を有するカテーテル保持本体420に対し、同様のサイズが達成され得る。例えば、矩形の箱形のカテーテル保持本体の長さは、約10cm〜約40cm、約15cm〜約35cm、または約20cm〜約30cmとしても、またはこれらの例示的な範囲内の任意の個々の値としてもよく、および矩形の箱形のカテーテル保持本体の高さおよび幅は(これらは等しくても異なってもよい)、約10mm〜約20cm、約50mm〜約10cmとしても、またはこれらの例示的な範囲内の任意の個々の値としてもよい。
[0045]
一部の実施形態では、カテーテルは、カテーテル保持装置41および/または導入器を通る流体の流れのみを使用して、血管に導入され得る。他の実施形態では、カテーテル保持装置は、手動でまたは自動的にカテーテル保持本体からカテーテルを繰り出すおよび/またはカテーテル保持本体に戻るようにカテーテルを巻く手段をさらに含んでもよく、この手段は最適な先端の最終配置をもたらすために処置の最中に有用とし得る。例えば、ハンドルは、カテーテル保持本体の外面に配置され、これにより、カテーテル保持本体420の内部のスピンドルの周りへのカテーテルの巻上げまたは巻き出しを容易にしてもよく、および他の実施形態では、手動でまたは注入制御装置によって動作され得るモータまたは電動式車輪が、カテーテル保持本体420内でのカテーテルの巻上げまたは巻き出しを容易にし得る。カテーテルを巻くおよび繰り出すための手段は、無菌性を犠牲にせずに、展開されたカテーテルを、後退、再配置、または交換させることができるようにし得る。なぜなら、カテーテルは、処置を通してカテーテル保持本体内に閉じ込められたままであるからである。他の実施形態では、カテーテル保持本体420は、1つ以上の摩擦増大装置、例えば、挿入中のカテーテルの送り出しを制御するようにパルス状とし得るピンチ弁、絞り、または他の圧縮装置などを含み得る。そのような摩擦増大装置は、手動でまたはシステム制御装置によって制御され得る。
カテーテル保持本体420内に入れられたカテーテル440は、当業界で公知の任意のタイプのカテーテルとし得る。例えば、カテーテルは、1つ以上のルーメンを含んでもよく、および4フレンチ、5フレンチ、6フレンチ、または7フレンチのカテーテルに構成できる。いくつかの実施形態では、流れの挿入および流れ増加によって、小径の、1フレンチ、2フレンチ、3フレンチを有するまたはPE−10チューブ程度の小ささのカテーテルを挿入できるようにし得る。そのようなカテーテルは、当業界で公知の任意の材料、例えば、食塩水、活性作用物質、薬物、薬剤、栄養素、または他の食品などを展開するように構成できる。一部の実施形態では、カテーテルは、ガイドワイヤまたは他の補強手段を含んでもよく、これらは、カテーテルの展開の最中に使用でき、その後、使用中に取り除かれる。特定の実施形態では、カテーテル保持本体内に入れられたカテーテルは、ガイドワイヤや補強手段を含む必要はないかもしれない。理論に縛られることは望まないが、カテーテル440の導入の最中の流体の同時投与によって生じた血液量の増加は、カテーテルをその近位端部から血管に押し込まずにカテーテルを展開できるようにし得る。あるいは、最初に押す力の量すなわち大きさを減らすことができる一方、看護師による手動の制御を可能にし、カテーテル挿入処置に「パワーアシスト」をもたらす。カテーテルは、流体の流れによって増加され得る血液の流れによって展開部位に運ばれるため、カテーテルの複数の部分がカテーテルの遠位端部を越えて押し込まれる結果ねじれる可能性が少ない。そのようなものとして、補強手段の必要性が低くなるかまたはなくなり、さらに、一部の実施形態では、より柔らかいおよびより従順な材料を使用してカテーテルを作製し得る。さらに、脈管は、流れの増加により拡張されるかまたは拡大され、それにより、挿入を、より簡単に、外傷が少なく、および問題を少なくする。総合すれば、これらの改善は、血管を損傷させる原因となりにくいカテーテル導入システムを提供する。
図3Bに示す実施形態に関して図示および説明したように、カテーテル440は、カテーテル保持本体420の遠位部分に設けられたカテーテル取付具426で終端し得る。カテーテル取付具426は、患者に送達するための流体をカテーテル440に導入する手段を提供し得る。さらに、遠位の横方向取付具424および第2の横方向取付具424cの配置は、カテーテル保持本体420の様々な形状によって変化し得る。
図5に示すように、上述のカテーテル保持装置に組み込まれたカテーテル540は、挿入を容易にするおよび/またはカテーテル保持装置との相互作用を容易にする特徴を含み得る。一般的に、カテーテル540は、血管に挿入されるように構成された遠位端部516と、流体がカテーテル540におよびカテーテルを通って患者の静脈に流れることができるようにする少なくとも1つの開口部(図示せず)を含み得る近位端部514と、を有し得る。カテーテル540の近位端部514は、カテーテル保持本体の内面と相互作用するように設計および構成され得る。例えば、一部の実施形態では、カテーテル540の近位端部には、カテーテルに固定式に取り付けられた隆起またはストッパー519が設けられ得る。隆起またはストッパー519は任意の形状を有し得る。例えば、一部の実施形態では、隆起またはストッパー519は、丸みを帯びても、またはシリンダー状でもよく、およびいくつかの実施形態では、隆起またはストッパー519は、円錐形状を有し得る。隆起またはストッパー519は、カテーテル保持本体内の適切な位置に第2のカテーテル540を停止させて、カテーテルが展開部位を越えて流れないように、または患者の血管に完全に入らないようにすることを保証するようなサイズにされ得る。それゆえ、一部の実施形態では、隆起またはストッパー519は、カテーテル保持本体の内径にほぼ等しいサイズとしてもよく、およびカテーテル保持本体の遠位取付具よりも大きな直径を有し、遠位取付具に達するとカテーテル540の前進運動が停止されるようにしてもよい。
一部の実施形態では、カテーテル50は、カテーテルの長さに沿って離間したマーキング特徴523を含み得る。そのようなマーキング特徴はカテーテルの長さを示し、かつ例えば、1センチメートル毎、1インチ毎、または当業界で公知の任意の好適な測定単位など、等間隔で配置され得る。マーキング523は、患者に導入する前にカテーテルを切断することによって、カテーテル50の長さを迅速にカスタマイズする手段を提供し得る。いくつかの実施形態では、カテーテル50の長さは、例えばカテーテル保持本体にカテーテルがパッケージされる前に決定され、導入処置中のカテーテルの切断を回避し得る。カテーテル保持本体は無菌であるため、カテーテルがカテーテル保持本体にある間、カテーテルの無菌性が維持され、切断の回避は、導入処置中の汚染の可能性をなくす。あるいは、カテーテルは標準的な長さを有し、および余分なカテーテルは引き戻されてカテーテル保持本体内に保管され、導入処置中の切断および導入前のカテーテルの汚染の可能性を回避する別の手段を提供し得る。カテーテルの近位端部の方へまたはそこに延在するマーキングを有することは、正しい長さのカテーテルを患者に挿入したことを確認することを助け得る。
本発明の一部の実施形態は、カテーテルに関する。図5Aに示すように、そのようなカテーテル50は、一般的に、縦方向穴またはルーメン512を規定するシリンダー状壁510を含んだシリコーンゴムなどの可撓性の生体適合性材料で作製された、細長い単一のチューブ状構造を有する。一部の実施形態では、カテーテル50は、複数のルーメンカテーテルを提供する2つ以上の縦方向穴を含んでもよく、および特定の実施形態では、図5Bに示すように、カテーテルは、実質的に「D」字形状を有し得る2つの隣接する穴513a、513bを含み得る。様々な実施形態のカテーテル50は、血管に挿入されるように設計されたカテーテルに対して従来の直径を有するようなサイズにされ得る。例えば、実施形態のカテーテルは、約0.6mm〜約2.5mmの外径を有するか、またはPE10などの非常に細いチューブとし得る1フレンチ、2フレンチ、3フレンチ、4フレンチ、5フレンチ、6フレンチ、または7フレンチのサイズのカテーテルとし得る。ルーメンの直径は、側壁の厚さおよびカテーテルに関連付けられたルーメン数に基づいて変化し得る。
一部の実施形態では、1つ以上のルーメンがカテーテル50の長さ全体にわたって延在してもよく、およびカテーテル50は、少なくとも1つの近位開口部514および少なくとも1つの遠位開口部516を有し、それらを通って流体はカテーテル50に流入しかつ流出し得る。他の実施形態では、1つ以上のルーメンは、カテーテルの端部の前に終端し得る。例えば、一部の実施形態では、カテーテルは、近位開口部514、およびシールされたまたは他の方法で閉鎖された遠位端部516を有してもよく、およびルーメンは、カテーテル50のシリンダー状壁510にある1つ以上の横方向スリット518によって血管に開口し、横方向開口部を提供し得る。そのようなスリット518は、流体がルーメン512、513a、または513bに導入されると開口部が形成されるようにでき、およびルーメン内の流体圧力は、横方向スリット518を強制的に開放して、流体がカテーテルから出ることができるようにし得る。流体の流れが停止され、かつルーメン内の流体圧力が下げられると、スリット518は閉鎖して、流体がカテーテル50に導入されていないとき、血液や他の流体がカテーテルに入らないようにし得る。同様に、カテーテルに吸引を行うことによって、スリットを開放し、かつ必要に応じて血液をカテーテルに吸い込んで採取することができる。非限定的な例の実施形態は、Groshongカテーテルである。
いくつかの実施形態では、図5Bに示すようなカテーテルなどのマルチルーメンカテーテル50は、2つ以上の横方向スリットを含み得る。例えば、図6に示すように、カテーテル60は、カテーテル60の遠位端部にまたはその付近に遠位の横方向スリット618と、1つ以上の追加的な横方向スリット620と、を含み得る。一部の実施形態では、追加的な横方向スリット620は、カテーテル60の近位端部614にまたはその付近に位置決めされ得る。他の実施形態では、追加的な横方向スリット620は、カテーテル60の長さ全体を通して1つ以上の位置に位置決めされ得る。特定の実施形態では、そのような実施形態のカテーテル60は、図5Bに示すような例示的なカテーテルなどの少なくとも2つのルーメンを有するマルチルーメンカテーテルとし得る。遠位の横方向スリット618は第1のルーメン513aに関連付けられ、および1つ以上の追加的な横方向スリット620は第2のルーメン513bに関連付けられ得る。それゆえ、例えば、第1のルーメン513aは、活性作用物質をカテーテル60の遠位端部616へ輸送するように構成され得る一方、第2のルーメン513bは、より近位での投与のための第2の活性作用物質を輸送するように構成され得る。一部の実施形態では、近位の追加的な横方向スリット620を有する第2のルーメン513bは、血管へカテーテル60を導入する最中に血管に導入され得る医療用流体や食塩水を輸送するように構成してもよく、および追加的な食塩水は、血管を通る血流を加速するように働きかつ血管を通るカテーテル60の動きを支援し得る。カテーテル60が、医療用流体を輸送するように構成された2つ以上の追加的な横方向スリット620を含む実施形態では、医療用流体は、血管へカテーテル60を導入する最中に、カテーテルの全長にわたって放出され得る。追加的な各横方向スリットの局所効果の組み合わせにより、カテーテル60の挿入部位から最終的な展開部位への血液量を増やすことによって、血流を改善できるようにし得る。カテーテル60の本体に沿ってまたはカテーテル60の遠位端部616に位置決めされた孔またはスリットは、挿入中に、流体が脈管内を流れて脈管を拡張させ、かつカテーテル60の挿入を容易にできるようにし得る。カテーテル60の導入後、医療用流体は、追加的な横方向スリット620を通して投与され続けてもよく、または流体の流れは停止されてもよく、および一部の実施形態では、活性作用物質、薬物、薬剤、栄養素、または他の食品は、第2のルーメン513bを通る開存部および追加的な横方向スリット620を通って投与され得る。近位スリットまたは開口部はCT造影剤を送達し、かつより柔らかい材料またはより小さい直径を使用する場合の破損を防止する。一部の実施形態では、近位ポートと遠位ポートの分離は、より非外傷性のカテーテルセクションまたはセグメントを通る遅いまたは穏やかな流れに対し中心血管アクセス(central vascular access)をもたらし、かつより高速のまたはパワー注入された流れに関し、より末梢脈管において近位アクセスできるようにするのに十分とし得る。
一部の実施形態では、カテーテル60はシングルルーメンを有してもよく、このシングルルーメンは、遠位に送達するおよび/または引き出すための1つ以上の遠位スリットまたは開口部、ならびに、ルーメンがその全長にわたって維持できない高速または高圧で薬物を送達するための、通常閉鎖した近位スリットまたは孔を有する。一部の実施形態では、カテーテルは、近位に配置された2つ以上のスリットを有し得る。スリットの寸法およびカテーテル材料の剛性、直径、および壁の厚さは、それらが血液の採取中に真空下で、または薬物がゆっくりと注入されているときなどの中圧下で、内側に開放しないようするが、パワー注入に必要な、かつその流れが脈管に逸らされたり放出されたりしない限り、カテーテルの破損の原因となるような、圧力および流速下で開放するように、選択される。設計圧力下でカテーテルが制御式に膨張するように特性が選択される場合、これにより、スリットをさらに開放し、および流れを増やすことができる。スリットおよびカテーテルの幾何学的形状および特性は、開口部の圧力を決定し、およびスリット数は、所与の圧力で適合され得る流速を決定する。この実施形態は、任意の既存のまたは新規の挿入方法、滅菌野の確立、および他の処置局面と一緒に使用でき、カテーテルの長さの大部分が、高い流速で注入するときに高圧を受ける必要性を制限する。
一部の実施形態では、カテーテル50、60は、追加的なコーティングを、例えば限定されるものではないが、抗菌性コーティング、抗線維化(antifibrotic)コーティング、または、滅菌を容易にし得る、血管への導入を簡単にし得る、もしくは患者での長期使用を可能にし得る、他のコーティングを有し得る。一部の実施形態では、カテーテルは、カテーテル50、60を硬くするために設けられた構成要素または層で被覆されてもよく、およびいくつかの実施形態では、カテーテルの少なくとも1つの縦方向穴は、縦方向穴に取り外し可能に挿入されるガイドワイヤや他の補強手段を含み得る。そのようなガイドワイヤまたは補強手段は、血管へ導入している最中のカテーテル50、60の取り扱いを簡単にし、および一部の実施形態では、ガイドワイヤまたは補強手段は、カテーテル50、60の展開後、除去され得る。他の実施形態では、カテーテルは、ガイドワイヤや補強手段を含まなくてもよい。例えば、カテーテル60が遠位端部616に遠位の横方向スリット618を含む実施形態では、横方向スリットが閉鎖しているときに生成されるカテーテル内の流体圧力は、シングルルーメンカテーテルに対しても、カテーテルの展開中のカテーテル60の起伏、波打ち、またはホイッピングを減少させるかまたはなくすように、防止され得る。同様に、マルチルーメンカテーテルでは、第1のルーメン513aは、遠位ポートを通して流体を受け入れかつ展開するように構成されてもよく、および第2のルーメン513bは、シールされ、かつ患者に送達されない流体を受け入れるように構成され得るか、または非常に小さな遠位開口部を有し得るため、穏やかな流速の流れで高圧が生じ得る。そのような実施形態では、第2のルーメン513b内の流体圧力がカテーテル50を十分に硬くし得るため、ガイドワイヤや他の補強手段の必要性を低下させるかまたはなくす。
カテーテル本体の幾何学的形状および形状は、例えば材料の破裂強度および補強材料の組み込みなど、複数の設計要素を組み込むことによって圧力に耐えるように設計され得る。圧力注入を使用する撮像処置のために造影剤を注入するための高い流速を達成するために、カテーテルは、より高い圧力、例えば300psiまたは325psiに耐えることができる必要があり、これらのカテーテルを、薬剤注入および採血に必要なより遅い流速、例えば約10psi〜約100psiで使用されるカテーテルよりも硬くする。一部の実施形態では、カテーテルの遠位部分は、カテーテルの近位端部において、350psiまでの、または約300psi〜約325psiの圧力に耐えることができる第1の材料と、100psiまでの、または約10psi〜約100psiの圧力に耐えることができる、より可撓性のある第2の材料とで構成され得る。他の実施形態では、カテーテルは、単一の材料で構成され得るが、カテーテルの近位端部に第1の部分を含み、その部分の壁厚は、カテーテルの遠位部分のものよりも厚いように設計し得る。厚さが厚いことにより、カテーテルの近位部分は、カテーテルの遠位端部よりも高い圧力に耐えることができるようにし得る。一般に、壁厚は、近位端部が、カテーテルの遠位端部よりも高圧に耐えることができるようにし得る。
さらなる実施形態は、マルチポート導入器と、マルチポート導入器と一緒に使用されるように設計されたカテーテル保持装置に関する。図7は、血管に導入されるように設計されたテーパ付き遠位端部774を有する導入管772を含む例示的なマルチポート導入器76を示す。導入管772の近位端部は、マルチポート取付ヘッド776に動作可能に接続されてもよく、そのマルチポート取付ヘッドは、他の器械および装置と接続するための1つ以上の取付具またはポートを含み得る。図7では、2つの取付具780および781が設けられている。導入管772は、任意の手段によってマルチポート取付ヘッド776に接続され得る。例えば、マルチポート取付ヘッド776は導入管772の一体部分とし得るため、導入管772と一緒に成形され得る。他の実施形態では、マルチポート取付ヘッド776は別個に成形され、かつ例えば、接着剤、1つ以上のコネクタ、または当業界で公知の任意の他の接続手段、またはこれらの組み合わせを使用して導入管772に固定して取り付けられ得る。一部の実施形態では、導入管772および/またはマルチポート取付ヘッド776、またはそれらの複数の部分は、1つ以上の絞り構造778を含み得る。
導入管772は、カテーテルに適合するように十分なサイズにされた任意の内径を有し得る。例えば、導入管772は、4、5、6、または7フレンチのカテーテルに適合するのに十分な内径を有し得る。一部の実施形態では、導入管772は、約0.051インチの内径を有する18ゲージのカテーテルとし得る。一部の実施形態では、導入管772は、導入管772の遠位端部774にあるルーメンおよび開口部が、十分な空間を提供するようなサイズにされて、カテーテルの展開中に、導入管772を通る流体送達を可能にするようにし得る。それゆえ、流体送達は、カテーテルの展開と同時に発生し得る。他の実施形態では、導入管772の遠位端部774は、展開中のカテーテルの周りにぴったりと合うようなサイズにされてもよく、および同時の流体展開は、導入管772にある、カテーテルが展開されている間に導入管772から血管へ流体を流すことができるように位置決めされた1つ以上の孔またはアパーチャを通して実施され得る。
一部の実施形態では、マルチポート導入器76は、カテーテルの展開中にカテーテルと相互作用するように設計および配置されるマルチポート取付ヘッド776と導入管772との間に配置された、絞り構造778を含み得る。絞り構造778は、一般的に、マルチポート取付ヘッド776の内径を小さくするようなサイズにされかつそのように構成された、略に円錐状の形状を有し得る。さらに、絞り構造は、流体の速度の増大、それゆえ、カテーテルを静脈に引き入れる力を高めるか、または挿入中にカテーテルが絞り構造778の内面に接触すると発生する流体の流れおよび摩擦に起因する引きずりを低減させるように設計され得る。
マルチポート取付ヘッド776は、任意の数のポートまたは取付具を含んでもよく、および図7に示すように、例示的なマルチポート取付ヘッド776は、第1の取付具780および第2の取付具781を含む。そのような取付具は、当業界で公知の任意のタイプの取付具としてもよく、および当業界で公知の任意の構成要素に取り外し可能に取り付けるように構成され得る。例えば、一部の実施形態では、取付具は、IV管または注射器に取り付ける、例えば、それらで一般に使用されるように構成され得るルアーまたはスクリュータイプの取付具とし得る。他の実施形態では、取付具は、限定されるわけではないが内視鏡などの他の医療機器に直接取り付けるように構成され得る。さらに他の実施形態では、取付具は、単純な圧力取付具または他のチューブコネクタとし得る。
マルチポート導入器76は、図1に示す血管カテーテルなどの典型的な血管カテーテルと同じ方法で患者に埋め込まれるように設計され得る。それゆえ、マルチポート導入器76は、導入器がパッケージされるときには存在するが、血管への挿入後には除去されるいくつもの末梢部分を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、マルチポート導入器76は、第2の取付具781に動作可能に接続しかつそれを閉鎖するように設計されたキャップ782と、第1の取付具780に動作可能に接続しかつそれを閉鎖するように設計されたキャップ783とを含み得る。特定の実施形態では、マルチポート導入器76は、マルチポート導入器76のルーメン内に受け入れられるようなサイズにされかつそのように構成された針アセンブリ78を含み得る。針アセンブリは、一般的に、針784を含み、この針は、針784がマルチポート導入器76に受け入れられると、針の遠位に向いた端部786が導入管772のテーパ付き遠位端部774を越えて延在するようなサイズにされ得る。針アセンブリ78は、さらに、マルチポート導入器76の少なくとも一部分に動作可能に接続しかつ針をマルチポート導入器76内の適所に保持するように設計および構成された取付具またはストッパー788を含み得る。一部の実施形態では、取付具またはストッパー788は、単純な圧力取付具を使用して適所に保持されてもよく、および他の実施形態では、取付具またはストッパー788は、血管への挿入中、針アセンブリ78を適所に保持するために使用されるルアーまたはスクリュータイプの取付具を含んでもよい。動作時、針アセンブリ78は、皮膚を通して血管へ入ることを容易にする鋭い先端を提供し得る。マルチポート導入器76が血管に導入された後、血管にマルチポート導入器76を残して針アセンブリは取り除かれて、血管および循環器系への入口点が提供される。
第1および第2の取付具780、781は、図7のキャップ782、783などのキャップを使用して初めに覆われ、および様々な一般的なコネクタを使用してマルチポート導入器を、例えば、IVチューブや他の医療機器に接続し得る。それゆえ、マルチポート導入器は、一般的な血管カテーテルのように、流体、薬剤、薬物、活性作用物質、栄養素、および他の流体を導入するために使用され得る。
特定の実施形態では、図8に示すように、マルチポート導入器86は、本明細書で説明するようなカテーテル保持装置81に連結するように設計され得る。例えば、一部の実施形態では、第2の取付具881は、流体源、または流体源に関連付けられたチューブ890に取り付けることができるルアーまたはスクリュータイプの取付具としてもよく、および第1の取付具880は、カテーテル保持装置81に取り外し可能に取り付けるように構成され得る。カテーテル保持装置81は、本明細書で説明する要素のいずれかを含んでもよく、および遠位取付具882によってマルチポート導入器86に関連付け得る。カテーテル保持本体820は、カテーテル保持本体820内に巻かれる、コイル状にされる、折り曲げられる、または他の方法で保持されるカテーテルを収容し、カテーテルの遠位端部が、第1の取付具880を通してマルチポート導入器86に入り、かつ導入管872のテーパ付き遠位端部874を通して血管に入るようにし得る。カテーテルは、第2の取付具881を通してマルチポート導入器に導入された流体によって、血管におよびそれを通って運ばれ得る。
あるいは、取付具880は、「Y」取付具を備え得る。カテーテルは、ポートの1つを通って挿入されてもよく、および他のものは、その後必要になるように、薬物を送達するために使用できる。さらに、第2のYポートは、異なる流体を注入するための、長さが同様のまたは異なる別のカテーテルの挿入に使用できる。カテーテルが導入器を通り抜けるのに十分に小さいことを条件として、必要に応じて複数のYポートを使用できる。これは、患者において別のIVスティック(IV stick)を行う必要なく、または既存のカテーテルを除去して新しいカテーテルを導入する必要なく、追加的なルーメンを提供できるという利点を有する。
一部の実施形態では、マルチポート導入器86の第2の取付具881からの流体の流れは、他のポートを通して追加的な流体を導入することなく、カテーテルを血管におよびそれを通して運ぶのに十分とし得る。他の実施形態では、カテーテル保持装置81は、流体源に取り付けかつカテーテルを血管に運ぶためにカテーテル保持装置81およびマルチポート導入器86を通って流れる追加的な流体をもたらすことができる1つ以上の取付具を含み得る。例えば、一部の実施形態では、カテーテル保持装置81は、1つ以上の遠位の横方向取付具824aおよび1つ以上の近位の横方向取付具824bを含み、流体は、それらを通ってカテーテル保持本体に入ってから、マルチポート導入器86および血管に流入し得る。カテーテル保持装置81は、さらに、カテーテル保持本体820に閉じ込められた空気を放出するための1つ以上のパージベント826を含み得る。
マルチポート導入器86の少なくとも一部分は、一般的に、展開後にカテーテルを適所に保持するようなサイズにされてもよく、かつカテーテルの外周にシールを提供して、導入管872からカテーテルへの血液や他の流体の流れを遮断し得る。例えば、シールは、導入管872と絞り構造878またはマルチポート取付ヘッド876との間の接合部に設けられ得る。カテーテルの近位端部は、第1の取付具880の一部分に留まり、カテーテルの近位開放端部に第1の取付具880を通してアクセスできるようにし得る。一部の実施形態では、第1の取付具880は、第1の取付具880内の空間にカテーテルの近位端部を保持するように構成し得る。例えば、いくつかの実施形態では、第1の取付具880は、取付具の近位端部に、カテーテルの端部を受け入れかつ保持するようなサイズにされた円錐状または球状の空洞を含み得る。クランプ、またはカテーテルを空洞に保持する他の手段は、空洞の遠位端部に設けられて、空洞内の適所にカテーテルの近位端部を保持し得る一方、カテーテルのルーメンが妨害されない状態を保つことができる。一部の実施形態では、クランプは手動クランプとし得る。動作時、カテーテルは、カテーテル保持装置からマルチポート導入器を通って血管へ展開され、かつマルチポート導入器上のクランプは、マルチポート注入器内にカテーテルを固定して保持するように係合され得る。その後、カテーテル保持装置は、ある長さのカテーテルがカテーテル保持装置に残った状態でマルチポート導入器から除去され、およびカテーテル保持装置を解放するためにカテーテルをマルチポート導入器の近くで切断し得る一方、医療用流体を投与するためにカテーテルを適所に残す。あるいは、カテーテルの余長は、コイル状にされて、患者の四肢または体に取り付けられても、またはカテーテル保持装置に残されてもよく、およびカテーテル保持装置は、しっかりとかつ無菌状態で患者の四肢または体に取り付けられる。
図7に示すいくつかの実施形態では、第1の取付具780は、第1の取付具780をシールしかつカテーテルが展開された後にマルチポート導入器76から流体を放出することによる流体の流れをなくすように構成されたキャップ783をさらに含み得る。キャップ783は、使用されていないときに、カテーテルを汚染から保護するように展開された後、カテーテルを覆って配置され得るかまたは交換され得る。そのような実施形態では、カテーテルは、カテーテル保持装置を使用して展開されてもよく、およびカテーテルが血管に展開されたままである間に、カテーテル保持装置は除去され得る。
特定の実施形態では、マルチポート導入器は、カテーテルの展開に続いて血管から除去されるように構成され得る。例えば、一部の実施形態では、マルチポート導入器の導入管は分割可能としてもよく、カテーテルの展開に続いて、縦軸に沿って導入管を破壊し、かつ挿入部位から、残っている半分を除去することによって、導入管を除去し得るようにする。そのような実施形態では、マルチポート取付ヘッドは、カテーテルに関連付けられたおよび/または取り付けられたままとし得る。一部の実施形態では、カテーテル保持本体はマルチポート取付ヘッドに取り付けられてもよく、および他の実施形態では、カテーテル保持本体は、導入管が除去される前または除去された後に、除去され得る。
導入器が体内に残るそれらの実施形態では、脈管にある遠位端部(ここを通って、より遠位に展開されるカテーテルが出る)は、本発明の重要な態様である。導入器が標準的な血管カテーテル(angiocath)である場合、カテーテルは比較的硬い材料であり、および血管カテーテルの遠位開口部は、比較的一定の直径のものである。これは、流体がカテーテルの周りに注入され得ること、および時間が経つにつれて血塊形成の可能性があることを意味する。あるいは、本発明の導入器または導入器の遠位端部は、シリコーンや他の比較的エラストマー性の材料で作製することができ、流体の流れによって開放され、カテーテルを遠位に送り、その後、閉鎖されて、流れがないときにはカテーテルの外径に対してシールする。血液の流入を減らすまたはなくすために閉鎖することによって、導入器のルーメン内での血塊形成の可能性が著しく低下される。導入器を通して患者に流体を注入するために、十分な圧力を加えることにより、導入器を拡張させ、かつ患者の脈管へ流体を送る。あるいは、スリットまたは他の開口部が導入器の壁に設けられて、注入された流体を患者の脈管に送り得る。
様々な実施形態のマルチポート導入器は任意の数の追加的な特徴を含み、その特徴は使いやすさを促進させる、または導入管か、もしくはマルチポート導入器を通って延在するカテーテルかのいずれかを通る流体の流れの制御の改善をもたらすように設けられ得る。例えば、一部の実施形態では、導入管は、マルチポート導入器96のより遠位の部分に配置された排出ボタン991を使用して調整され得る1つ以上の排出ポート990を含み得る。排出ポート990は、一般的に、導入管972の一部分に位置決めされる縦方向に調整可能なスリットまたは可変窓のアパーチャなどの1つ以上の横方向開口部とし得る。排出ボタン991は、作動されるためにひねってもまたは摺動してもよく、およびマルチポート導入器96からの流体が排出ポート990を通って出ることができるようにする一方で、同時にカテーテルを通過する流体の量を減らすことによって、血管への流体の流れを増やし得るため、カテーテルの展開速度を遅くする。
一部の実施形態では、マルチポートの流体ポートは、さらに、第1の取付具と導入管との間に配置された圧縮ブレーキおよび調整可能な絞りを含んでもよく、これらは、カテーテルに接触し、かつブレーキまたは絞りを押し下げることによって、カテーテルが展開されるときに、摩擦によって展開速度を遅くするように設計および構成されている。Venturi絞りは、内向きに圧縮するかまたはカテーテルの本体の周りで回転するかのいずれかのように構成され得る。作動されると、Venturi絞りの開口部が広がり、および流入領域と流出領域との間の圧力降下を減らし、および流体の流れによってカテーテルに加えられる力を減らす。
血管カテーテルまたはマルチポート導入器およびカテーテル保持装置を含む、本明細書で説明する装置の様々な部分を組み合わせて、単一の装置を提供してもよいし、または一部の実施形態では、各要素は、使用中に組み立てられる別個の装置としてもよい。他の実施形態では、様々な構成要素は、1つ以上の血管カテーテル、1つ以上のマルチポート導入器、1つ以上のカテーテル保持装置、取付具、チューブ、および上述の装置を使用してカテーテルを血管に導入することに有用とし得る他の構成要素を含むキットに、およびそのような構成要素の任意の組み合わせで、組み合わせられ得る。上述の通り、様々な実施形態では、カテーテルは、カテーテル保持装置のカテーテル保持本体において予め組み立てられ、滅菌され、かつシールされ得る。カテーテルは、患者に挿入されるまで滅菌容器またはパッケージ内に留まり得るため、滅菌野は、単純なIVカテーテル(一般に導入部位の周りを洗浄することのみを含む)の滅菌野よりもはるかに大きい必要はない。
一部の実施形態では、カテーテルは、カテーテル保持本体にパッケージされる前に処理されてもよいし、またはカテーテルは、カテーテルの導入を容易にし得るかまたは他の改良をもたらす追加的な構成要素とパッケージされ得る。例えば、いくつかの実施形態では、滅菌パッケージに潤滑剤が含まれ、カテーテルの展開中の何らかの潜在的な摩擦を減らし得る。同様に、展開中の摩擦を減らすように設計されたコーティングは、パッケージングの最中またはその前に、カテーテルに適用され得る。
様々な実施形態は、カテーテルの展開方法に関する。概して、そのような方法は、導入部位において血管にカテーテルを導入すること、および同時に、導入部位において血管に流体を導入することを含む。いくつかの実施形態では、共通の導入部位で同時に行われるカテーテルの導入および流体の導入は、上述したもののようなマルチポート導入器を使用して実施され得る。他の実施形態では、マルチポート導入器およびカテーテル保持装置またはカテーテル保持装置および共通の血管カテーテルを使用して、共通の導入部位において血管へのカテーテルの導入と流体の導入とを同時に行うことができる。理論に縛られることを望まないが、カテーテルを用いる流体の導入は、血管を通る展開部位までの血液の流れによって、血管を通してカテーテルを運ぶことができるようにしてもよく、その展開部位で、外部の押す力をもたらすことなく、薬物または他の医療用流体を展開させるために使用できる。血管に流入する流体は、血液量を増やし、かつ血管を拡大または膨張させて、血流を改善し、かつ血管を通るカテーテルの運動を支援する。それゆえ、方法の実施形態は、静脈を通るカテーテルの展開に使用されてもよく、それは、一般的に、弱い血流、ならびに動脈となり、およびいくつかの実施形態では、方法は、具体的には、静脈へのカテーテルの導入に関し得る。
カテーテルの送達の最中に導入される流体の流速および量は、実施形態ごとに異なってもよく、および例えば、拘束力、カテーテルのサイズ、カテーテルが適切な配置のために移動する必要がある挿入部位からの距離、脈管のサイズ、カテーテルが導入される静脈の壁によって望まれる曲げまたは拡張の量など、およびこれらの組み合わせを含む、様々な要因に依存し得る。概して、流速は、カテーテルを患者の静脈に、および血管カテーテル、マルチポート導入器、または血管カテーテルまたはマルチポート導入器のいずれか、およびカテーテル保持装置などの任意の挿入器械に通らせるようにするのに十分である必要がある。一部の実施形態では、流速は、血管を拡大または膨張させるのに十分とし、これは、血管へのカテーテルの挿入を容易にし、およびさらなる実施形態では、流速は、血管内の血液の流れを増やすのに十分とし得る。例えば、流速は、血液の流れよりも速くてもよく、挿入器械からの流体の流れが、カテーテルに加わる前方または遠位に向く力を生成するかまたは増強するようにする。
流速は、さらに、拘束力をオフセットし得る。本明細書では、「拘束力」は、血管へのカテーテルの動きを遅くするまたは遅くすることができるであろう任意の力とし得る。例えば、拘束力は、カテーテルが、血管カテーテル、マルチポート導入器、または血管カテーテルまたはマルチポート導入器のいずれか、およびカテーテル保持装置などの挿入器械を通って動くときに摩擦によって生成され得る。拘束力は、さらに、カテーテルが保存容器から取り出されたときまたはスプールから解かれるときの摩擦に起因するカテーテルの手動の拘束を含む。カテーテルの働き(play out of catheter)を制限すること、例えば、運動制御または運動制限されたスプールはまた、拘束力源であるとみなされ得る。さらに他の拘束力源は、挿入器械に導入されるときの臨床医によるカテーテルの取り扱いを含む。さらなる拘束力源は、例えば、ピンチクランプや摩擦車を含む。
血管カテーテルまたはマルチポート導入器によってカテーテルが展開される一部の実施形態では、血管カテーテルまたはマルチポート導入器は、展開後に挿入部位から除去され得る。他の実施形態では、血管カテーテルまたはマルチポート導入器のヘッドは、展開後に血管に挿入されたままとしてもよく、および血管への流体の送達に引き続き使用され得る。例えば、一部の実施形態では、方法は、血管カテーテルまたはマルチポート導入器によって血管にカテーテルを導入または展開するステップ、およびカテーテルの展開後に血管カテーテルまたはマルチポート導入器によって流体を導入するステップ、を含み得る。一部の実施形態では、展開後に血管に導入された流体は、食塩水、グルコースなどの栄養液、または患者に連続的に導入できる他の医療用流体とし得る。他の実施形態では、血管カテーテルまたはマルチポート導入器は、例えば、走査もしくは他の検査用の造影剤、もしくは薬物や他の活性作用物質、またはこれらと食塩水や他の医療用流体との組み合わせなどの流体を局所的に送達するために使用し得る。いくつかの実施形態では、血管カテーテルまたはマルチポート導入器によって抗線維化剤(anti−fibrotic agent)を投与してもよく、および抗線維化剤はカテーテルを洗浄し、線維化反応を軽減し、かつカテーテルの外表面への線維組織の沈着を減らして、血栓症またはカテーテルの閉塞を低下させ得る。それゆえ、カテーテルは、血管カテーテルやマルチポート導入器に関連付けられたままではないカテーテルよりも長い期間、適所に留まり、それにより、カテーテルが挿入部位において適所にある間、流体を挿入部位に導入できるようにする。
より特定の実施形態は、血管に血管カテーテルまたはマルチポート導入器を挿入するステップ、および一部の実施形態では、患者の皮膚に医療用テープで貼り付けるなどの標準的な手段を使用して、血管カテーテルまたはマルチポート導入器を固定するステップを含む。方法は、血管カテーテルまたはマルチポート導入器を流体源に接続すること、および血管カテーテルまたはマルチポート導入器を通る流体の流れを提供することを含み得る。流体の流れを提供することは、任意の手段で成し遂げられ得る。例えば、一部の実施形態では、流体の流れは、IV袋、および重力に依存する関連のチューブからの食塩水を使用して、もたらされ得る。他の実施形態では、流体の流れは、リザーバからの流体を血管カテーテルまたはマルチポート導入器を通すように押すかまたはくみ上げるポンプによってもたらされ得る。さらに他の実施形態では、流体の流れは、注射器または他の手動の装置を使用してもたらされ得る。その後、カテーテルを血管カテーテルまたはマルチポート導入器に挿入し得る一方、同時に、血管カテーテルやマルチポート導入器を通る流体の流れが維持される。カテーテルは、血管カテーテルまたはマルチポート導入器を通る流体の流れによって運ばれ、および流体の流れによって血管を通り得る。
一部の実施形態では、血管カテーテルまたはマルチポート導入器にカテーテルを挿入するステップは、上述のもののようなカテーテル保持装置によって容易にされ得る。そのような実施形態では、血管へ血管カテーテルもしくはマルチポート導入器を挿入した後、方法は、カテーテルを収容するカテーテル保持装置を、血管カテーテルまたはマルチポート導入器に取り付けること、および血管カテーテルもしくはマルチポート導入器、カテーテル保持本体、またはそれら双方を通る流体の流れを開始すること、を含み得る。その後、流体の流れは、カテーテルを血管に運び、カテーテルの展開を生じさせる。
いくつかの実施形態では、カテーテル保持装置は、いくつもの取付具またはパージベントを含み得る。図3Aのカテーテル保持装置を参照すると、例えば、そのような方法は、カテーテル保持本体31を血管カテーテルまたはマルチポート導入器に動作可能に接続し、カテーテル保持本体320のパージベント327を開口させ、かつ、カテーテル保持本体320を流体で充填することを含み得る。流体がカテーテル保持本体320に導入されるにつれ、カテーテル保持本体320からパージベント327を通して空気が押し出され、それにより、カテーテル保持本体320から空気を除去し得る。流体がパージベント327を通って流れ始めると、パージベント327は閉鎖され、かつカテーテル保持本体320に導入されたさらなる流体が、血管カテーテルまたはマルチポート導入器に流入し、カテーテルをカテーテル保持本体320から血管カテーテルまたはマルチポート導入器へ、および血管へ運び得る。一部の実施形態では、カテーテルの近位端部に関連付けられた隆起またはストッパーが、カテーテル保持装置、血管カテーテル、またはマルチポート導入器上の、隆起またはストッパーが通過できないある位置に達すると、カテーテルの展開は停止し得る。
カテーテルの展開後、カテーテル保持装置は、血管カテーテルまたはマルチポート導入器から除去され、および一部の実施形態では、カテーテルは、キャップを使用して血管カテーテルまたはマルチポート導入器に固定され得る。カテーテルは、必要に応じて、キャップを除去するまたはキャップを通して送達装置を取り付けることによって、アクセスされ得る。上述の通り、血管カテーテルまたはマルチポート導入器が適所に留まる間、食塩水、活性作用物質、薬物、または造影剤などの流体を、カテーテルを通して患者に導入し、およびカテーテルが適所に留まる間、食塩水、活性作用物質、薬物、または造影剤を、血管カテーテルまたはマルチポート導入器を通して血管に導入し得る。様々な実施形態では、カテーテルは、特定の器官または損傷付近、例えば、患者の心臓の近くなどの患者の体内の特定の位置に位置決めされるようなサイズとし、第2のカテーテルを通して導入された活性作用物質、薬物、または造影剤の局所的な送達を生じさせ得る。
本明細書で説明したカテーテルおよび展開システムは、血管カテーテル、超音波撮像装置、および食塩水を用いる携行式注射器などの既存の個別の補助装置および機器を使用して手動で動作され得るが、統合電気機械システムを使用することに付随する看護の標準化および使いやすさに利益があるとし得る。図9は、様々な実施形態のカテーテルを展開させるために使用され得るシステムを示す。そのようなシステム90は、例えば、システム制御装置902を含んでもよく、これは、流体リザーバ906または他の注入可能な流体源に流体接続され得る1つ以上のポンプ904に電子的に接続されている。システム制御装置902は、カテーテル940、カテーテル保持本体91、および挿入装置、患者、処置、および他のパラメータに関する情報を受信して、時間をかけて送達される量および流速を決定するように構成され得る。さらに、システム制御装置902は、ユーザインターフェース908からの情報、システム制御装置に接続された装置の情報タグ、例えばRFIDタグまたはバーコード910、Wi−Fiまたは病院情報システム912への他のインターネットリンク、またはこれらの組み合わせを受信し得る。
一部の実施形態では、カテーテル、カテーテル保持本体、および挿入装置、患者、処置、および他のパラメータに関する情報は、制御システム902によって受信され得る。例えば、制御システム902は、1つ以上のカテーテル動作(play−out)モニター9022、流体ポート924に関連付けられた1つ以上の流れポートモニター9024、カテーテル保持本体91の内面の圧力センサー9026など、およびこれらの組み合わせによって、カテーテル保持本体91に動作可能に接続され得る。一部の実施形態では、システム90は、さらに、カテーテル940に関連付けられた先端位置決定モニター9032または測定システム9034を含み得る。様々な先端位置決定方法が現在使用されており、および実施形態のシステムに組み込まれ得る。いくつかの実施形態では、システム90は、動作モニター9022または測定装置9034および先端位置決定モニター9032から受信した情報を使用して、ポンプ904を調節するかまたはカテーテル保持本体91上の摩擦増大装置を動作させることによって、流体の流れを制御し得る。情報は、先端の位置を最適にするために、操作者および/またはコンピュータプログラムによって使用され得る。一部の実施形態では、先端の位置は、展開に続く胸部X線などの方法によって検証でき、および先端の位置は、展開システム90が除去されていない場合には、システムを使用して調整できる。あるいは、カテーテルは、無菌性が維持されている場合には、引き戻され得るかまたは前方に動かされ得る。
当然のことながら、様々な上記で開示したおよび他の特徴および機能、またはそれらの代替例は、望ましくは、多くの他の異なるシステムまたは適用例に組み合わせ得る。様々な現在予測不可能なまたは予期せぬ代替、修正、変更または改良が、後で当業者によってなされてもよく、これらは開示の実施形態に含まれることが意図されることも認識される。本明細書で特に明記しない場合、これまで説明した全ての構成要素および/またはプロセスは、それとは反対であると明記されない限り、適切な場合、本明細書のどこかで開示した同様の構成要素および/またはプロセスと取り換え可能であると考慮されるとみなされ得る。
10 ・・・血管カテーテル
21,31 ・・・カテーテル保持装置
102 ・・・短い挿入管
104 ・・・遠位端部
106 ・・・テーパ付き部分
108 ・・・本体
110 ・・・近位取付具
220,320 ・・・カテーテル保持本体
222 ・・・遠位取付具
224,324 ・・・横方向取付具

Claims (14)

  1. 近位端部および遠位端部を有するカテーテル保持本体であって、カテーテルを受け入れるように設計および構成されたルーメンを規定するカテーテル保持本体;
    前記カテーテル保持本体の遠位部分上の少なくとも1つの遠位の横方向取付具であって、流体源に結合しかつ前記カテーテル保持本体の前記ルーメンの前記遠位部分に流体を導入するように設計および構成されている遠位の横方向取付具;
    前記カテーテル保持本体の遠位端部の遠位取付具であって、前記遠位取付具はアパーチャを規定し、該アパーチャを通じて流体およびカテーテルが前記カテーテル保持本体の前記ルーメンから出ており、前記アパーチャを流れる流体は、前記カテーテル保持本体から前記カテーテルを出すために必要な力の実質的に全てをもたらし、且つ静脈血管内において流体の流速およびに関係した引張力をもたらし、前記流体は、前記静脈血管内において流体の増大された流速をもたらす、遠位取付具;および
    前記カテーテル保持本体の前記ルーメン内に受け入れられるカテーテルに接触するように位置決めされた少なくとも1つの摩擦増大装置であって、該少なくとも1つの摩擦増大装置は、前記カテーテル保持本体の遠位開口部からのカテーテルの送り出しを制御し、これにより前記カテーテルの送り出しの速度は、前記静脈血管内における前記流体の増大された流速よりも遅くなる、摩擦増大装置;
    を含むカテーテル保持装置。
  2. 前記カテーテル保持本体の前記ルーメン内に入れられたカテーテルをさらに含む、請求項1に記載のカテーテル保持装置。
  3. 前記カテーテルが、前記カテーテル保持本体の前記ルーメン内で巻かれ、コイル状にされ、または折り曲げられる、請求項2に記載のカテーテル保持装置。
  4. 前記カテーテルが、柔らかい可撓性材料で構成されている、請求項2に記載のカテーテル保持装置。
  5. 前記カテーテルがガイドワイヤを含まない、請求項2に記載のカテーテル保持装置。
  6. 前記カテーテルに動作可能に接続されかつ前記カテーテル保持本体を貫通するアパーチャを規定する1つ以上の近位取付具をさらに含む、請求項1に記載のカテーテル保持装置。
  7. 前記カテーテル保持本体に配置された1つ以上のパージベントをさらに含む、請求項1に記載のカテーテル保持装置。
  8. 前記少なくとも1つの遠位の横方向取付具および前記遠位取付具が、ネジ取付具、ルアー取付具、圧力取付具、スナップ式取付具、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のカテーテル保持装置。
  9. 前記カテーテル保持本体へのおよびそこを通る流体の流れを調整するように位置決めされた、ゲート弁または滑り弁、ニードル弁、逆止弁、ダイアフラム弁、バタフライ弁、およびこれらの組み合わせからなる群から選択された1つ以上の弁をさらに含む、請求項1に記載のカテーテル保持装置。
  10. 前記カテーテル保持本体の前記ルーメン内に配置された1つ以上のバッフル、隔壁、およびこれらの組み合わせをさらに含む、請求項1に記載のカテーテル保持装置。
  11. マルチポート導入器であって、
    血管に挿入されるように設計および構成された導入管であって、カテーテルを収容するのに十分な直径の開口部を有しかつ前記カテーテルの展開中に前記導入管を通じた流体送達を可能にする導入管;
    前記導入管に動作可能に接続されたマルチポート取付ヘッド;
    前記マルチポート導入器に動作可能に接続された第1の取付具であって、前記第1の取付具の近位開口部から前記導入管の遠位端部の前記開口部へ略直線の経路をもたらすように構成されている第1の取付具;
    前記マルチポート導入器の横方向部分に動作可能に接続された1つ以上の第2の取付具;および
    前記マルチポート取付ヘッドと前記導入管との間に配置された1つ以上の絞り構造
    を含むマルチポート導入器。
  12. 前記第1および第2の取付具が、ネジ取付具、ルアー取付具、圧力取付具、スナップ式取付具、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項11に記載のマルチポート導入器。
  13. 前記導入管およびマルチポート取付ヘッド内に取り外し可能に受け入れられた針アセンブリをさらに含む、請求項11に記載のマルチポート導入器。
  14. 前記第1の取付具、前記1つ以上の第2の取付具、およびこれらの組み合わせを取り外し可能に覆うように構成された1つ以上のキャップをさらに含む、請求項11に記載のマルチポート導入器。
JP2015539606A 2012-10-25 2013-09-24 カテーテルおよび関連の機器 Expired - Fee Related JP6382827B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/660,790 US8961491B2 (en) 2006-04-21 2012-10-25 Catheters and related equipment
US13/660,790 2012-10-25
PCT/US2013/061327 WO2014065969A1 (en) 2012-10-25 2013-09-24 Catheters and related equipment

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015532876A JP2015532876A (ja) 2015-11-16
JP6382827B2 true JP6382827B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=50545090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015539606A Expired - Fee Related JP6382827B2 (ja) 2012-10-25 2013-09-24 カテーテルおよび関連の機器

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2911730B1 (ja)
JP (1) JP6382827B2 (ja)
AU (1) AU2013335188B2 (ja)
CA (1) CA2889409A1 (ja)
WO (1) WO2014065969A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015005002A1 (de) * 2015-04-21 2016-10-27 Xenios Ag Kanüle
US11602617B2 (en) 2019-04-18 2023-03-14 Michael Bonnette Pumpless thrombectomy system
US20220379006A1 (en) * 2020-01-16 2022-12-01 West Pharmaceutical Services, Inc. Primary container assembly with integrated fluid path
JPWO2021215052A1 (ja) * 2020-04-23 2021-10-28

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3703174A (en) * 1970-07-14 1972-11-21 Medidyne Corp Method and apparatus for catheter injection
US3826256A (en) * 1972-01-13 1974-07-30 Medidyne Corp Catheter delivery device
US4159022A (en) * 1977-04-25 1979-06-26 Pevsner Paul H Catheter delivery system and method
US4243033A (en) * 1979-01-29 1981-01-06 Becton, Dickinson And Company Catheter delivery system
US4333455A (en) * 1979-12-26 1982-06-08 Sherwood Medical Industries Inc. Injectable catheter and method of placing same
FR2552332A1 (fr) * 1983-06-14 1985-03-29 Alby Robert Dispositif de catheterisme de vaisseaux d'acces difficile par introduct
US5899882A (en) * 1994-10-27 1999-05-04 Novoste Corporation Catheter apparatus for radiation treatment of a desired area in the vascular system of a patient
US5772636A (en) * 1996-12-02 1998-06-30 Becton Dickinson And Company Catheter assembly with interlocking telescoping needle shield
AU7018800A (en) * 1999-08-26 2001-03-19 Omega Critical Care Limited Improvements relating to catheter positioning
US6758836B2 (en) * 2002-02-07 2004-07-06 C. R. Bard, Inc. Split tip dialysis catheter

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015532876A (ja) 2015-11-16
AU2013335188A1 (en) 2015-05-07
WO2014065969A1 (en) 2014-05-01
EP2911730B1 (en) 2019-05-15
AU2013335188B2 (en) 2018-05-10
EP2911730A1 (en) 2015-09-02
CA2889409A1 (en) 2014-05-01
EP2911730A4 (en) 2016-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10850066B2 (en) Catheters and related equipment
US10065025B2 (en) Over-the-needle guidewire vascular access systems and methods
AU2005306828B2 (en) Catheter insertion apparatus
EP0547463B1 (en) Catheter introducer assembly
US20210386440A1 (en) Hydraulic displacement and removal of thrombus clots, and catheters for performing hydraulic displacement
CN110799236A (zh) 血管锚固引入器护套
US20120157854A1 (en) System and method for gaining percutaneous access to a body lumen
US20060200079A1 (en) Drainage catheter
US20110152741A1 (en) Cannula system
US20140194857A1 (en) Catheter with an enhanced pushability
US20090216174A1 (en) Double lumen dialysis catheter with closeable arterial distal port
US20110313399A1 (en) Intravenous cannula
JP6382827B2 (ja) カテーテルおよび関連の機器
US11191941B2 (en) Systems and connectors for hemostasis valves and related methods
US20200338324A1 (en) Drainage catheter with suture lumen
US20130102995A1 (en) Methods and apparatus for inhibiting introduction of air into the vasculature during a percutaneous procedure
WO2001091830A1 (en) Implantable fluid delivery system
WO2001017589A1 (en) Multi-cannula catheter for administering therapy to disparate points in a vessel in which fluid flow past the catheter is precluded
US20230064082A1 (en) Pigtail dilator system
US20240058573A1 (en) Vascular Access Instrument
US20110208117A1 (en) Catheter
US20200397471A1 (en) Vascular sheath with multiple outlets and methods of using same
US20180008362A1 (en) Secure Insertion Of An Insertion Device
EP1850903A1 (en) Drainage catheter

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160907

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20161115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6382827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees