JP6380803B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータのコイルエンドを冷却するように構成したロータを備えた回転電機に関する。
通電によるDC銅損や漏れ磁束によるAC銅損により温度上昇する回転電機のステータ巻線は冷却する必要がある。そのため、ロータの外周底面より高い位置に貯留されロータの回転で掻き揚げられたオイルを巻線のコイルエンドに掛けることによって冷却する掻き揚げ方式が安価な冷却法として用いられている。
しかしながら、この掻き揚げ方式には、オイルのつれ回りによる撹拌損失が存在し、それによって回転電機の効率が低下する。この問題を解決する技術として、例えば、特許文献1が開示されている。
特許文献1の技術は、回転可能に設けたシャフト内に導入されたオイルを、外周上に凹又は凸形状のマイクロバブル発生部を有するロータの回転によりマイクロバブルを発生させつつ、ロータの回転で発生する遠心力によりロータの外周に配置されたステータ側に供給して回転電機を冷却するものである。このマイクロバブルは、ロータとステータとの間隙で発生する引き摺りトルクを抑制させることができる。
特開2012−165488号公報
しかしながら、特許文献1の技術には、ロータ外周を凹又は凸形状に形成したものをマイクロバブル発生部となすので、ロータコアの磁気回路が狭小又は歪曲に変化して回転電機としての性能が低下するという問題がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、ロータの磁気回路を変化させることなく冷却オイルに気泡を含ませて効率向上を図ることができる回転電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、ハウジング(2)に固定され端面に突出するコイルエンド(15)を有するステータコア(4)でなるステータ(3)と、回転軸方向にコアシートを積層してなり前記ステータの内孔面と間隙(G)をもって対向し回転可能となるよう前記ハウジングに軸支されるロータコア(6)及び前記ロータコアの両端面を挟持する一対のロータ側板(7e)を有するロータ(5)とを備える回転電機(1)において、各前記ロータ側板のいずれか一方又は双方は、環状でなり、その内周面(19)に設けた空気入口(9e)と、その外周面に設けた空気出口(10e)とが連通して形成される空気通路(8e)を備え、前記ハウジングは、少なくとも前記ロータコアの外周底面が浸かるようにオイル(CL)を貯留し、前記空気通路が形成された前記ロータ側板は、前記空気通路外側の外側部が前記ロータコアの外周径より大きくなっており、前記外側部の外周端部に、前記空気通路を遮るように前記ロータコア側に屈曲して前記空気出口を前記ロータコア側へ向ける屈曲部(13)を有していることを特徴とする。
この構成によれば、各ロータ側板(7e)のいずれか一方又は双方は、環状でなり、その内周面(19)に設けた空気入口(9e)と、その外周面に設けた空気出口(10e)とが連通して形成される空気通路(8e)を備え、ハウジング(2)は、少なくともロータコア(6)の外周底面が浸かるようにオイル(CL)を貯留する。よって、空気入口(9e)から空気通路(8e)へ進入した空気が空気出口(10e)からオイル(CL)中に噴出して生成された気泡(B)を含んだオイル(CL)は、温度上昇したコイルエンド(15)を冷却するとともに、ロータコア(6)とステータ(3)との間隙に浸入して、オイル(CL)によってロータコア(6)に発生する引き摺り損を、気泡(B)による空気潤滑の働きで低減させ回転電機(1)の効率を向上させるという優れた効果を奏する。また、この構成によれば、空気通路(8e)が形成されたロータ側板(7e)は、空気通路外側の外側部がロータコアの外周径より大きくなっており、外側部の外周端部に、空気通路を遮るようにロータコア側に屈曲して空気出口(10e)をロータコア側へ向ける屈曲部(13)を有しているよって、空気出口(10e)から噴出する空気は、ロータコアとステータコアとの間隙へオイルに混ざって容易に浸入するので、ロータコアに発生する引き摺り損は、豊富な気泡による空気潤滑の働きでより効果的に低減される。
上記目的を達成するためになされた請求項3に記載の発明は、ハウジング(2)に固定され端面に突出するコイルエンド(15)を有するステータコア(4)でなるステータ(3)と、回転軸方向にコアシートを積層してなり前記ステータの内孔面と間隙(G)をもって対向し回転可能となるよう前記ハウジングに軸支されるロータコア(6)及び前記ロータコアの両端面を挟持する一対のロータ側板(7f)を有するロータ(5)とを備える回転電機(1)において、各前記ロータ側板のいずれか一方又は双方は、環状でなり、その内周面(19)に設けた空気入口(9a〜9d)と、その外周面に設けた空気出口(10a〜10d)とが連通して形成される空気通路(8a〜8d)と、前記内周面に立設した衝立(14)とを備え、前記ハウジングは、少なくとも前記ロータコアの外周底面が浸かるようにオイル(CL)を貯留することを特徴とする。
この構成によれば、各ロータ側板(7f)のいずれか一方又は双方は、環状でなり、その内周面(19)に設けた空気入口(9a〜9d)と、その外周面に設けた空気出口(10a〜10d)とが連通して形成される空気通路(8a〜8d)を備え、ハウジング(2)は、少なくともロータコア(6)の外周底面が浸かるようにオイル(CL)を貯留する。よって、空気入口(9a〜9d)から空気通路(8a〜8e)へ進入した空気が空気出口(10a〜10e)からオイル(CL)中に噴出して生成された気泡(B)を含んだオイル(CL)は、温度上昇したコイルエンド(15)を冷却するとともに、ロータコア(6)とステータ(3)との間隙に浸入して、オイル(CL)によってロータコア(6)に発生する引き摺り損を、気泡(B)による空気潤滑の働きで低減させ回転電機(1)の効率を向上させるという優れた効果を奏する。また、この構成によればロータ側板(7f)の内周面に立設された衝立(14)を備えている。よって、停滞する空気を衝立で止め回転圧力を加えることで空気出口側への排出量が多くなり、それにより発生した多量の気泡がロータコアとステータコアとの間隙により多く浸入するので、ロータコアに発生する引き摺り損は、多くの気泡による空気潤滑の働きで低減される。
本発明に係る回転電機の構成を模式的に示す縦断面図である。 図1に記載されたロータの端面(側面)を拡大して第一参考態様の空気通路を示す側面図である。 図2のIII−III矢視により第一参考態様の空気通路断面を示す横断面図である。 図1に記載された第一参考態様のロータ側板を示す斜視図である。 図2の変形態様として第二参考態様の空気通路を示す側面図である。 第二参考態様のロータ側板を示す斜視図である。 図2の変形態様として第三参考態様の空気通路を示す側面図である。 第三参考態様のロータ側板を示す斜視図である。 ロータの端面を拡大して第四参考態様の空気通路を示す側面図である。 ロータの端部を拡大して第四参考態様の空気通路を示す縦断面図である。 ロータの端部を拡大して第一実施態様の空気通路を示す縦断面図である。 ロータの端面を拡大して第二実施態様としての衝立を示す側面図である。 第二実施態様のロータ側板を示す斜視図である。
以下、参考形態、及び、本発明を具体化した各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分又は同様な機能を有する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適宜省略する。
図1に示す本発明の参考形態に係る回転電機1は、車両などに多用される電動機又は発電機を対象としたものである。回転電機1は、ステータ3とロータ5とを備える。
図1に示すように、ステータ3は、円筒状のステータコア4と、その内周面19に刻設したスロット17に卷回された巻線16とからなり、液密に構成されたハウジング2の内周部に固定されている。銅線などでなる巻線16は、ステータコア4の端面から突出して折り返されコイルエンド15を形成する。ステータコア4は磁性体で形成され、例えば珪素鋼の薄板でなる電磁鋼板をロータ5の回転軸方向に積層して形成される。
ロータ5は、円柱状のロータコア6とその両端面に固着されロータコア6を挟持する環状のロータ側板7aとを有し、ロータコア6の回転軸に固定されたシャフト12及びベアリング11によってステータコア4の内孔面と間隙Gをもって対向し回転可能となるようにハウジング2に軸支されている。ロータコア6は磁性体で形成され、例えば珪素鋼の薄板でなるコアシートとしての電磁鋼板を回転軸方向に積層して形成される。ロータコア6の外周には、ステータコア4の積層厚に応じた適宜な間隔で貼り付け又は埋め込み等の手段により磁石が設けられている。
オイルCLは、少なくともロータコア6の外周底面が浸かり、ロータコア6のシャフト12が浸からないような範囲内でハウジング2の底部に貯留されている。オイルCLは、絶縁性の冷媒であればその種類は問わず、トランスミッションオイル、エンジンオイル、油圧制御オイルなどが利用され得る。
第一参考態様
図1及び図2に示すように、ロータコア6の両端面に固着される各ロータ側板7aのいずれか一方又は双方は環状でなり、その内周面19に設けた空気入口9aと、その外周面に設けた空気出口10aとを連通させる単一な断面積の空気通路8aを備える。但し、図1は各ロータ側板7aの双方に空気通路8aを備えた例を示す。ロータ側板7aの中心開口と内周面19との間には、段差部18が設けられている。空気通路8aは、図3及び図4に示すように、ロータ側板7aのロータコア6端面との当接面に刻設された溝とロータコア6端面とにより形成される。溝は矩形(図3、4に示す)又は半円などの任意の断面形状で形成される。但し、空気通路は、ロータ側板7aの内周面19と外周面とでなる環状部を空気入口と空気出口との間で貫通する貫通孔で形成されるものであってもよい。いずれにしても、空気通路8aは、図2では四本設けられるように図示するが、回転軸側とロータ外周面側を結ぶように設けられるものであれば本数の如何を問わない。また、空気通路8aの幅、深さ又は直径などの寸法は、適宜に設定されるものであり、各空気通路8aは同一の寸法・形状をなすとともに、空気入口9a及び空気出口10aは同一の開口面積を有する。尚、ロータ側板7aの空気通路8aは、一体のロータ側板7aに形成したものとして説明したが、分割された部品を組み合わせて構成したロータ側板に形成したものであってもよい。
このように構成することにより、図1及び図2に示すように、ロータ側板7aの中心開口とシャフト12との間から進入した空気は、段差部18の空間を経由して空気入口9aから空気通路8aへ進入し、ロータ5の回転による遠心力で空気出口10a方向に搬送され、オイルCLに没した空気出口10aからオイルCL中に噴出して気泡Bとなる。この気泡Bを含んだオイルCLは、ロータ側板7aの外側端面部および空気出口10aの凹み部で回転方向に掻き揚げられコイルエンド15に流動又は噴射して温度上昇した巻線16を冷却するとともに、ロータコア6とステータコア4との間隙Gに浸入する。このとき、オイルCLによってロータコア6に発生する引き摺り損は、気泡Bによる空気潤滑の働きで低減されるのである。
第二参考態様
図5及び図6に示すように、空気通路8bは、ロータ側板7bの内周面19の空気入口9bに、内周面19の接線方向であってロータ5の回転方向(矢印で図示)とは逆方向となるよう直線状に設けられている。その他の事項は、第一参考態様と同様である。但し、空気出口10bの開口面積は、空気入口9bの開口面積と同一とは限らない。
このように構成することにより、気泡BをオイルCLに容易且つ円滑に噴射させることができる。
第三参考態様
図7及び図8に示すように、空気通路8cは、ロータ側板7cの内周面19の空気入口9cに、内周面19の接線方向であってロータ5の回転方向(矢印で図示)とは逆方向となるよう円弧を描く風車状に設けられている。その他の事項は、第一参考態様と同様である。但し、空気出口10cの開口面積は、空気入口9cの開口面積と同一とは限らない。
このように構成することにより、気泡BをオイルCLに容易且つ円滑に噴射させることができる。
第四参考態様
図9及び図10に示すように、空気通路8dは、第一参考態様における空気通路8aの変形態様となるものである。空気通路8dは、空気入口9dから空気出口10dまで直交断面積が滑らかに減少するように形成されている。この構成は、空気通路8dの断面形状が矩形の場合、ロータ側板7dの溝の両側壁をテーパー状とし(図9に示す)、溝の深さをテーパー状とする(図10に示す)ことで実現できる。但し、前記手段のいずれか一方のみを実施することもできる。そのため、空気通路8dの空気出口10d側の直交断面積は、空気通路8dの空気入口9d側の直交断面積より小さくなっている。また、空気出口10dの開口面積は、空気入口9dの開口面積より小さくなっている。その他の事項は、第一参考態様と同様である。
このように構成することにより、広い空気入口9dから進入した空気は、先細りの空気通路8d内で効果的に圧縮されオイルCLに没した狭い空気出口10dからオイルCL中に噴出して緻密な気泡Bとなる。この緻密な気泡Bを含んだオイルCLは、ロータコア6とステータコア4との間隙Gに浸入し易いので、ロータコア6に発生する引き摺り損は、緻密な気泡Bによる空気潤滑の働きでより低減されるのである。
第一実施態様
図11に示すように、空気通路8eは、ロータ側板7eの環状部に設けた貫通孔である。空気通路8eのロータ側板7e内周面19には空気入口9eが開口している。ロータ側板7eのロータコア6との当接面と空気通路8eとの間のロータ側板部材の外周径は、ロータコア6の外周径より小さくなっている。ロータ側板7eの空気通路8e外側の外側部外周はロータコア6の外周径より突出量Hだけ大きくなっており、外側部の端部には空気通路8eを遮るようにロータコア6側に屈曲して空気出口10eをロータコア6側へ向ける屈曲部13が設けられている。空気出口10eは、上述したロータ側板部材の外周端部と屈曲部13の内側面とで形成される。この屈曲部13の内側面は、ロータコア6の外径より突出量H分大きくなっている。尚、屈曲部13は、各ロータ側板7eの一方にのみ設けられるようにすることが好ましい。
このように構成することにより、空気出口10eから噴出する空気は、ロータコア6とステータコア4との間隙GへオイルCLに混ざって容易に浸入するので、ロータコア6に発生する引き摺り損は、豊富な気泡Bによる空気潤滑の働きでより効果的に低減されるのである。
第二実施態様
図12及び図13に示すように、第二実施態様は、第二参考態様の変形態様として説明するが、他のいずれの参考形態及び実施態様のものにも適用することができる。
衝立14は、長方形の板部材であり、その短辺端面がロータ側板7f内周面19に固着され、その長辺側面が段差部18に固着されてそれぞれに跨って立設されたものである。但し、衝立14の長辺側面は、必ずしも段差部18に固着される必要はない。衝立14の短辺端面が内周面19に固着される位置は、内周面19における空気入口9bの回転方向側後方であることが好ましい。衝立14の短辺寸法は段差の高さと同一になっている。衝立14長辺のロータ側板7f内周面19からの立設方向は、回転軸方向であることが好ましく、そのように図示したが、回転方向側や反回転方向側であってもよい。
このように構成することにより、段差部18内で停滞する空気を衝立14で止め回転圧力を加えることで空気出口10b側への排出量が多くなり、それにより発生した多量の気泡Bがロータコア6とステータコア4との間隙Gにより多く浸入するので、ロータコア6に発生する引き摺り損は、多くの気泡Bによる空気潤滑の働きで低減されるのである。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態の回転電機1は、各ロータ側板7a〜7fのいずれか一方又は双方が、環状でなり、その内周面19に設けた空気入口9a〜9eと、その外周面に設けた空気出口10a〜10eとが連通して形成される空気通路8a〜8eを備え、ハウジング2が、少なくともロータコア6の外周底面が浸かるようにオイルCLを貯留する。
そのため、空気入口9a〜9eから空気通路8a〜8eへ進入した空気の空気出口10a〜10eからオイルCL中に噴出して生成された気泡Bを含んだオイルCLは、温度上昇したコイルエンド15を冷却するとともに、ロータコア6とステータコア4との間隙に浸入して、オイルCLによってロータコア6に発生する引き摺り損を、気泡Bによる空気潤滑の働きで低減させて回転電機1の効率を向上させるという優れた効果を奏する。
また、空気通路8dの空気出口10d側の直交断面積は、空気通路8dの空気入口9d側の直交断面積より小さいので、空気入口9dから進入した空気は、先細りの空気通路8d内で効果的に圧縮されオイルCLに没した狭い空気出口10dからオイルCL中に噴出して緻密な気泡Bとなる。この緻密な気泡Bを含んだオイルCLは、ロータコア6とステータコア4との間隙Gに浸入し易いので、ロータコア6に発生する引き摺り損は、緻密な気泡Bによる空気潤滑の働きでより低減される。
また、ロータ側板7eの空気通路8e外側の外側部をロータコア6の外周径より大きくなし、外側部の外周端部に、空気通路8eを遮るようにロータコア6側に屈曲して空気出口10eをロータコア6側へ向ける屈曲部13を備える。そのため、空気出口10eから噴出する空気は、ロータコア6とステータコア4との間隙GへオイルCLに伴って容易に浸入するので、ロータコア6に発生する引き摺り損は、豊富な気泡Bによる空気潤滑の働きでより効果的に低減される。
また、ロータ側板7fの内周面19に立設した衝立14を備えるので、空気入口9bへ供給する空気量が多くなり、それにより発生した多量の気泡Bがロータコア6とステータコア4との間隙Gにより多く浸入するため、ロータコア6に発生する引き摺り損は、多くの気泡Bによる空気潤滑の働きでより低減される。
なお、本発明は、当業者の知識に基づいて様々な変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものを含む。また、前記変更等を加えた実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りいずれも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 回転電機
2 ハウジング
3 ステータ
5 ロータ
6 ロータコア
7a〜7f ロータ側板
8a〜8e 空気通路
9a〜9e 空気入口
10a〜10e 空気出口
13 屈曲部
14 衝立
15 コイルエンド
19 内周面
CL オイル
G 間隙

Claims (4)

  1. ハウジング(2)に固定され端面に突出するコイルエンド(15)を有するステータコア(4)でなるステータ(3)と、回転軸方向にコアシートを積層してなり前記ステータの内孔面と間隙(G)をもって対向し回転可能となるよう前記ハウジングに軸支されるロータコア(6)及び前記ロータコアの両端面を挟持する一対のロータ側板(7e)を有するロータ(5)とを備える回転電機(1)において、
    各前記ロータ側板のいずれか一方又は双方は、環状でなり、その内周面(19)に設けた空気入口(9e)と、その外周面に設けた空気出口(10e)とが連通して形成される空気通路(8e)を備え、
    前記ハウジングは、少なくとも前記ロータコアの外周底面が浸かるようにオイル(CL)を貯留し、
    前記空気通路が形成された前記ロータ側板は、前記空気通路外側の外側部が前記ロータコアの外周径より大きくなっており、前記外側部の外周端部に、前記空気通路を遮るように前記ロータコア側に屈曲して前記空気出口を前記ロータコア側へ向ける屈曲部(13)を有していることを特徴とする回転電機。
  2. 前記ロータ側板(7f)の前記内周面に立設した衝立(14)を備えることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. ハウジング(2)に固定され端面に突出するコイルエンド(15)を有するステータコア(4)でなるステータ(3)と、回転軸方向にコアシートを積層してなり前記ステータの内孔面と間隙(G)をもって対向し回転可能となるよう前記ハウジングに軸支されるロータコア(6)及び前記ロータコアの両端面を挟持する一対のロータ側板(7f)を有するロータ(5)とを備える回転電機(1)において、
    各前記ロータ側板のいずれか一方又は双方は、環状でなり、その内周面(19)に設けた空気入口(9a〜9d)と、その外周面に設けた空気出口(10a〜10d)とが連通して形成される空気通路(8a〜8dと、前記内周面に立設した衝立(14)とを備え、
    前記ハウジングは、少なくとも前記ロータコアの外周底面が浸かるようにオイル(CL)を貯留することを特徴とする回転電機。
  4. 前記空気通路の前記空気出口側の直交断面積は、前記空気通路の前記空気入口(9d)側の直交断面積より小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機。
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