JP6378810B2 - 放送受信装置及び映像表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放送受信技術に関する。
デジタル放送サービスの拡張機能の一つに、放送波でデジタルデータを送信し、天気予
報やニュース、おすすめ番組等の各種情報を表示するデータ放送がある。データ放送を受
信可能なテレビ受信機は既に多数市販されており、また、データ放送受信に関する技術も
下記特許文献1をはじめ多数が公表されている。
特開2001−186486公報
データ放送の特徴として、デジタル放送サービスに対応しているテレビ受信機では、単
体でデータ放送の受信が可能であり、さまざまな情報を取得/表示することが可能である
ことが挙げられる。一方、データ放送は電波帯域の制限により送信可能なデータ量が限ら
れるため、高精細な画面表示や高機能なエフェクトを得ることが難しく、このため、付加
価値の高い有用な機能を現行のデジタル放送受信機で実行することが難しいという課題が
あった。
本発明の目的は、より付加価値の高い機能を実行可能なデジタル放送受信機を提供する
ことである。
前記課題を解決するための手段の一例を挙げるならば、放送番組と連動するアプリケーションの実行が可能なデジタル放送サービスを受信する放送受信装置であって、アプリケーション関連情報と電子番組表に関する情報とを含む前記デジタル放送サービスのデータストリームを受信する受信部と、前記電子番組表に関する情報に基づいて番組表を生成する番組表生成部と、前記アプリケーション関連情報を参照して取得したロケーション情報に基づいて所定のアプリケーションを取得するアプリケーション取得部と、前記取得した所定のアプリケーションを実行してデータストリームを受信し、放送番組の映像データと、追加データを取得するアプリケーション実行部と、前記取得した放送番組の映像データを用いて放送番組の映像を復号する放送映像復号部と、前記アプリケーション実行部で取得した追加データを用いて、前記放送映像復号部で復号した放送番組の映像を、該映像よりも高画質な高画質映像に変換する映像変換部と、前記高画質映像または前記番組表を表示可能な表示部と、を備え、前記表示部の前記番組表の表示においては、放送番組の名称に加えて、該放送番組について、連動するアプリケーションが存在することを示す表示が可能であり前記追加データは、前記放送映像復号部で復号した放送番組の映像のフレームレートを向上させるための差分データであり、前記映像変換部は、前記放送映像復号部で復号した放送番組の映像をフレームレートの高い高画質映像に変換することが可能であり、前記アプリケーション関連情報には、アプリケーションの状態について、自動起動、動作可能、および終了の少なくとも3つの状態を制御可能な制御コードが含まれており、前記アプリケーション取得部と前記アプリケーション実行部は、前記放送番組の映像を該映像よりも高画質な高画質映像に変換するための追加データを取得する前記所定のアプリケーションについても前記3つの状態を制御可能な前記制御コードに従って、前記アプリケーションの取得、開始、終了を制御する、ように構成すればよい。
本発明によれば、より付加価値の高い機能を実行可能なデジタル放送受信技術を提供す
ることができる。
実施例に係る通信システムのシステム構成図。 実施例に係る放送受信装置のブロック図。 実施例に係る放送受信装置のソフトウェア構成図。 実施例に係る放送局サーバのブロック図。 実施例に係るサービス事業者サーバのブロック図。 実施例に係る携帯情報端末のブロック図。 実施例に係る携帯情報端末のソフトウェア構成図。 実施例に係るアプリケーション制御情報のデータ構成図。 実施例に係る放送受信装置のアプリケーション起動時の動作シーケンス図。 実施例に係る放送受信装置のアプリケーション起動時の動作シーケンス図。 実施例に係る放送受信装置のアプリケーション起動時の動作シーケンス図。 実施例に係る携帯情報端末の連携時の動作シーケンス図。 実施例に係る携帯情報端末の連携時の動作シーケンス図。 実施例に係る携帯情報端末の連携時の動作シーケンス図。 実施例に係る放送受信装置及び携帯情報端末のアプリケーション起動時の動作シーケンス図。 実施例に係る携帯情報端末の連携制御アプリの基本画面の画面表示図。 実施例に係る携帯情報端末の連携制御アプリの基本画面の画面表示図。 実施例に係る放送受信装置のデータ放送画面の画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の報知画面の画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリランチャの画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ実行画面の画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ実行画面の画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ実行画面の画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ実行画面の画面表示図。 実施例に係る放送受信装置のエラー表示画面の画面表示図。 実施例に係る携帯情報端末の放送連携アプリ実行画面の画面表示図。 実施例に係る放送受信装置のEPG表示画面の画面表示図。 実施例に係る放送受信装置のEPG表示画面の詳細情報の図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ取得時の動作シーケンス図。 実施例に係る端末連携時の動作シーケンス図。 実施例に係る端末連携時の動作シーケンス図。 実施例に係る端末連携時の動作シーケンス図。 実施例に係る端末連携時の動作シーケンス図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリランチャの画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリランチャの画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリランチャの画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリランチャの画面表示図。 実施例に係る放送受信装置の画面表示図。 実施例に係る携帯情報端末の放送連携アプリランチャの画面表示図。 実施例に係る放送受信装置のブロック図。 実施例に係る放送受信装置のソフトウェア構成図。 実施例に係る通信システムの信号処理(放送局側)の概念図。 実施例に係る通信システムの信号処理(放送受信装置側)の概念図。 実施例に係る放送受信装置の補間信号処理の動作シーケンス図。 実施例に係る通信システムの信号処理(放送局側)の概念図。 実施例に係る通信システムの信号処理(放送受信装置側)の概念図。 実施例に係る放送受信装置の補間信号処理の動作シーケンス図。 実施例に係る通信システムの信号処理(放送局側)の概念図。 実施例に係る通信システムの信号処理(放送受信装置側)の概念図。 実施例に係る通信システムの信号処理(放送局側)の概念図。 実施例に係る通信システムの信号処理(放送受信装置側)の概念図。 実施例に係る放送受信装置の補間信号処理の動作シーケンス図。 実施例に係る放送受信装置の高画質化表示確認画面の画面表示図。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を用いて説明する。
先ず、本実施例の放送受信装置で受信可能なデジタル放送サービスの一例を説明する。
例えば、本実施例の放送受信装置で受信可能なBS/地上デジタル放送の一例では、一
つのトランスポンダ(周波数チャンネル)に複数のトランスポートストリーム(Tran
sport Stream:TS)を多重化して伝送可能である。TSは、映像/音声エ
レメンタリストリーム(Elementary Stream:ES)やプログラム固有
情報(Program Specific Information:PSI)/サービ
ス情報(Service Information:SI)等のデータ列を分割してTS
ヘッダを付加した所定長のTSパケットの連続である。
PSIは、MPEG(Moving Picture Experts Group)
−2システムの規格で規定された、TSに含まれる各ESがどのプログラムに属するかを
識別するための固有情報テーブルである。PSIは、PAT(Program Asso
ciation Table)、PMT(Program Map Table)、CA
T(Conditional Access Table)、等で構成される。PATは
、TS内に含まれるプログラム一覧をPMTのPID(Packet Identifi
er)で規定する。PMTは、各プログラムの構成要素のPIDの規定等を行う。CAT
は、限定受信に関する情報を含む。
また、SIはPSIを拡張して番組情報等を含めたものであり、社団法人電波産業会(
Association of Radio Industries and Busi
nesses:ARIB)がARIB STD−B10で規定した電子番組表(Elec
tronic Program Guide:EPG)に関する情報を備える。SIは、
BIT(Broadcaster Information Table)、SDT(S
ervice Description Table)、EIT(Event Info
rmation Table)、TOT(Time Offset Table)、等で
構成される。BITは、放送局識別情報や系列情報、放送局のSI送信情報等を含む。S
DTは、ネットワークを識別するためのネットワークIDやTSを識別するためのTS
ID、ネットワーク内で個々のサービス(所謂チャンネル)を識別するためのサービスI
D(所謂チャンネル番号)等の情報を含む。EITは、ネットワーク内で個々のサービス
を識別するためのサービスIDと、各イベント(所謂番組)の名称や放送日時、放送内容
等、イベントに関する情報を含む。TOTは、現在の日付、時刻に関する情報を含む。
また、TSは、復号器における再生タイミングの基準となるPCR(Program
Clock Reference)情報や、ARIB STD−B24で規定されたBM
L(Broadcast Markup Language)仕様に基づいてサブセット
化されたBML文書等を含む。
本実施例の放送受信装置では、前記映像/音声ESや各種情報等で構成されたTSを受
信して復号することにより、放送番組やEPG、BMLを用いて制作されたデータ放送画
面等をユーザに提供することが可能である。
また、本実施例の放送受信装置は、デジタル放送サービスにブロードバンドネットワー
クを利用した機能を連携させ、ブロードバンドネットワークを介した付加コンテンツの取
得やサーバ装置における演算処理、携帯端末機器との連携による提示処理等をデジタル放
送サービスと組み合わせる放送通信連携システムに対応可能である。前記放送通信連携シ
ステムを実現するために、本実施例の放送受信装置はHTML(Hyper Text
Markup Language)等で記述されたアプリケーションを実行することが可
能であるものとする。また、本放送受信装置が対応する放送通信連携システムでは、拡張
したBML仕様や放送通信連携システムにおけるアプリケーション制御情報(Appli
cation Information Table:AIT)及びアプリケーションを
放送波で伝送する場合に必要な拡張PSI/SI情報を用いる。なお、AITは、アプリ
ケーションの取得先等のアプリケーションを起動するために必要な各種情報や、アプリケ
ーションの起動/終了等を制御する制御情報を提供または周知するための情報である。
以上の説明は日本国のデジタル放送サービスをベースにしたものであるが、本実施例の
放送受信装置が対応する放送通信連携システムを含め、日本国内のみの適用に限定される
ものではない。
次に、本実施例における実施形態の具体的な構成例の説明を行う。
[システム構成]
図1は、放送通信連携システムを実現する本実施例の通信システムの一例を示すシステ
ム構成図である。本実施例の通信システムは、放送受信装置100とアンテナ100a、
インターネット等のブロードバンドネットワーク200及びルータ装置210、放送局の
電波塔300t、放送局サーバ300、サービス事業者サーバ400、その他のアプリケ
ーションサーバ500、移動体電話通信サーバ600と移動体電話通信網の基地局600
b、携帯情報端末700、で構成される。
放送受信装置100は、既存のデジタル放送受信機能に加え、前記放送通信連携システ
ムに対応する機能を有するテレビ受信機である。放送受信装置100は、電波塔300t
から送出された放送波を、アンテナ100aを介して受信する。また、放送受信装置10
0は、ルータ装置210を介してインターネット200と接続可能であり、インターネッ
ト200上の各サーバ装置との通信によるデータの送受信が可能である。
ルータ装置210は、インターネット200と無線通信または有線通信により接続され
、また、放送受信装置100とは無線通信または有線通信で、携帯情報端末700とは無
線通信で接続される。これにより、インターネット200上の各サーバ装置と放送受信装
置100と携帯情報端末700とが、ルータ装置210を介して、データの送受信を相互
に行うことが可能となる。なお、放送受信装置100と携帯情報端末700との通信は、
ルータ装置210を介さずに、BlueTooth(登録商標)やNFC(Near F
ield Communication)等の方式で直接通信を行っても良い。
電波塔300tは、放送局の放送設備からデジタル放送信号、AIT、アプリケーショ
ン提示に関する制御情報、等を含む放送波を送出する。なお、前記アプリケーション提示
に関する制御情報とは、テレビ受信機上における放送番組とアプリケーションの重ね合わ
せやアプリケーションの提示可否に関する制御情報である。また、前記放送局は放送局サ
ーバ300を備えるものとする。放送局サーバ300は、放送番組(動画コンテンツ等)
及び各放送番組の番組タイトル、番組ID、番組概要、出演者、放送日時、等のメタデー
タを記憶し、前記動画コンテンツや各メタデータを、契約に基づいて、サービス事業者に
対して提供することが可能であるものとする。なお、サービス事業者に対する前記動画コ
ンテンツ及び各メタデータの提供は、放送局サーバ300が備えるAPI(Applic
ation Programming Interface)を通して行われるものであ
って良い。
サービス事業者サーバ400は、サービス事業者が前記放送通信連携システムによるサ
ービスを提供するために用意するサーバ装置である。サービス事業者サーバ400は、放
送局サーバ300から提供された動画コンテンツ及びメタデータと、放送通信連携システ
ム用に制作されたコンテンツ及びアプリケーションの記憶、管理及び配信等を行う。また
、テレビ受信機からの問い合わせに対して、提供可能なアプリケーションの検索や一覧の
提供を行う機能も有する。なお、前記コンテンツ及びメタデータの記憶、管理及び配信と
、前記アプリケーションの記憶、管理及び配信は、異なるサーバ装置が行うものであって
も良い。前記放送局と前記サービス事業者は同一であっても良いし、異なる事業者であっ
ても良い。サービス事業者サーバ400は、異なるサービス毎に複数用意されても良い。
また、サービス事業者サーバ400の機能は、放送局サーバ300が兼ね備えるものであ
っても良い。
その他のアプリケーションサーバ500は、前記放送通信連携システムに関連する以外
の一般的なアプリケーションや動作プログラム、コンテンツ、データの記憶、管理及び配
信等を行う公知のサーバ装置である。
移動体電話通信サーバ600はインターネット200と接続され、一方、基地局600
bを介して携帯情報端末700と接続される。移動体電話通信サーバ600は携帯情報端
末700の移動体電話通信網を介した電話通信(通話)及びデータ送受信を管理し、携帯
情報端末700とインターネット200上の各サーバ装置との通信によるデータの送受信
を可能とする。なお、携帯情報端末700と放送受信装置100との通信は、基地局60
0bと移動体電話通信サーバ600、及びインターネット200、ルータ装置210を介
して行われるものであっても良い。
[放送受信装置のハードウェア構成]
図2Aは、放送受信装置100の内部構成の一例を示すブロック図である。放送受信装
置100は、主制御部101、システムバス102、ROM103、RAM104、スト
レージ部110、LAN通信部121、拡張インタフェース部124、デジタルインタフ
ェース部125、チューナ/復調部131、第一分離部132、第一映像復号部133、
第一音声復号部134、第一字幕復号部135、データ放送受信処理部141、データ放
送エンジン142、ストリーミング受信処理部151、第二分離部152、第二映像復号
部153、第二音声復号部154、第二字幕復号部155、アプリケーション制御部16
1、アプリケーションエンジン162、映像重畳部171、音声選択部172、映像表示
部173、スピーカ174、映像出力部175、音声出力部176、提示同期制御部18
1、端末連携制御部191、で構成される。
主制御部101は、所定の動作プログラムに従って放送受信装置100全体を制御する
マイクロプロセッサユニットである。システムバス102は主制御部101と放送受信装
置100内の各動作ブロックとの間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。
ROM(Read Only Memory)103は、オペレーティングシステムな
どの基本動作プログラムやその他の動作プログラムが格納されたメモリであり、例えばE
EPROM(Electrically Erasable Programmable
ROM)やフラッシュROMのような書き換え可能なROMが用いられる。RAM(R
andom Access Memory)104は基本動作プログラムやその他の動作
プログラム実行時のワークエリアとなる。ROM103及びRAM104は主制御部10
1と一体構成であっても良い。また、ROM103は、図2Aに示したような独立構成と
はせず、ストレージ部110内の一部記憶領域を使用するようにしても良い。
ストレージ部110は、放送受信装置100の動作プログラムや動作設定値、放送受信
装置100のユーザの個人情報等を記憶する。また、ネットワーク上からダウンロードし
た動作プログラムや前記動作プログラムで作成した各種データ等を記憶可能である。また
、放送波から取得した、或いは、ネットワーク上からダウンロードした、動画、静止画、
音声等のコンテンツも記憶可能である。ストレージ部110の一部領域を以ってROM1
03の機能の全部または一部を代替しても良い。また、ストレージ部110は、放送受信
装置100に外部から電源が供給されていない状態であっても記憶している情報を保持す
る必要がある。したがって、例えば、フラッシュROMやSSD(Solid Stat
e Drive)などの半導体素子メモリ、HDD(Hard Disc Drive)
などの磁気ディスクドライブ、等のデバイスが用いられる。
なお、ROM103やストレージ部110に記憶された前記各動作プログラムは、イン
ターネット200上の各サーバ装置からのダウンロード処理により更新及び機能拡張する
ことが可能であるものとする。
LAN(Local Area Network)通信部121は、ルータ装置210
を介してインターネット200と接続され、インターネット200上の各サーバ装置とデ
ータの送受信を行う。ルータ装置210との接続は有線接続であっても良いし、Wi−F
i(登録商標)等の無線接続であっても良い。LAN通信部121は符号回路や復号回路
等を備えるものとする。また、放送受信装置100が、BlueTooth(登録商標)
通信部やNFC通信部、赤外線通信部等、他の通信部を更に備えていても良い。
チューナ/復調部131は、アンテナ100aを介して電波塔300tから放送波を受
信し、主制御部101の制御に基づいてユーザの所望するサービスのチャンネルに同調(
選局)する。更に、チューナ/復調部131は、受信した放送信号を復調してTSを取得
する。なお、図2Aに示した例では、チューナ/復調部が一つである構成を例示している
が、複数画面同時表示や裏番組録画等を目的として、放送受信装置100がチューナ/復
調部を複数搭載する構成としても良い。また、主制御部101の制御に基づいて、前記復
調したTSに対するアクセス制限の制御等を行っても良い。
第一分離部132は、チューナ/復調部131から出力されたTSを入力し、映像デー
タ列、音声データ列、字幕データ列、番組情報データ列、AITデータ列、BMLデータ
列、等の各データ列に分離して出力する。これらのデータ列は、例えば、ES形式であっ
て良い。第一映像復号部133は、第一分離部132から入力した映像データ列を復号し
て映像情報を出力する。第一音声復号部134は、第一分離部132から入力した音声デ
ータ列を復号して音声情報を出力する。第一字幕復号部135は、第一分離部132から
入力した字幕データ列を復号して字幕情報を出力する。
データ放送受信処理部141は、第一分離部132から入力したBMLデータ列を復号
してBML文書を再生する。データ放送エンジン142は、BML文書を実行するBML
ブラウザであり、データ放送受信処理部141で再生されたBML文書を実行してデータ
放送画面情報を出力する。
ストリーミング受信処理部151は、主制御部101の制御に基づいて、LAN通信部
121を介してインターネット200上の各サーバ装置に置かれた動画コンテンツ等にア
クセスし、前記動画コンテンツ等のプログラムストリーム(Program Strea
m:PS)を取得する。また、主制御部101の制御に基づいて、前記取得したPSに対
するDRM(Digital Rights Management)処理の制御等を行
っても良い。
第二分離部152は、ストリーミング受信処理部151から出力されたPSを入力し、
映像データ列、音声データ列、字幕データ列、等の各データ列に分離して出力する。これ
らのデータ列は、例えば、ES形式であって良い。第二映像復号部153、第二音声復号
部154、第二字幕復号部155は、それぞれ、第一映像復号部133、第一音声復号部
134、第一字幕復号部135と同様の処理を行うため、説明を省略する。
なお、第一分離部132と第二分離部152、第一映像復号部133と第二映像復号部
153、第一音声復号部134と第二音声復号部154、第一字幕復号部135と第二字
幕復号部155、は、それぞれ兼用されていても良い。
アプリケーション制御部161は、第一分離部から入力したAITデータ列或いはイン
ターネット200上の各サーバ装置から取得したAITファイルに基づいて、放送通信連
携システム用に制作されたアプリケーションに関してアプリケーションエンジン162に
働きかけ、アプリケーション単位のライフサイクル及びイベントの制御、管理を行う。ま
た、アプリケーションの状態とAITの指示に依存して、適宜アプリケーションの機能制
約の制御を行う。アプリケーションエンジン162は、アプリケーション制御部161の
制御に基づいて、前記放送通信連携システム用に制作されたアプリケーションを取得して
実行するHTMLブラウザである。
映像重畳部171は、第一映像復号部133から出力された映像情報、第一字幕復号部
135から出力された字幕情報、データ放送エンジン142から出力されたデータ放送画
面情報、第二映像復号部153から出力された映像情報、第二字幕復号部155から出力
された字幕情報、アプリケーションエンジン162から出力されたアプリケーション実行
画面情報を入力して、選択及び/または重畳等の処理を行う。映像重畳部171は図示を
省略したビデオRAMを備え、前記ビデオRAMに入力された映像情報に基づいて映像表
示部173等が駆動される。また、映像重畳部171は、主制御部101の制御に基づい
て、必要に応じて、スケーリング処理や第一分離部132から出力された番組情報データ
列に基づいて作成されたEPG画面情報の重畳処理等を行う。
音声選択部172は、第一音声復号部134から出力された音声情報、第二音声復号部
154から出力された音声情報、アプリケーションエンジン162から出力されたアプリ
ケーション実行音声情報を入力して、主制御部101の制御に応じて適宜前記音声情報を
選択して出力する。
映像表示部173は、例えば液晶パネル等の表示デバイスであり、映像重畳部171で
選択及び/または重畳処理を施された映像情報を放送受信装置100のユーザに提供する
。スピーカ174は、音声選択部172から出力された音声情報を放送受信装置100の
ユーザに提供する。映像出力部175は、映像重畳部171で選択及び/または重畳処理
を施された映像情報を出力する映像出力インタフェースである。音声出力部176は、音
声選択部172から出力された音声情報を出力する音声出力インタフェースである。なお
、前述のように、放送表示装置100がテレビ受信機等である場合、映像出力部175及
び音声出力部176は本発明に必須の構成ではない。
提示同期制御部181は、放送波から取得したTSを復号することにより得られた映像
情報や音声情報等と、インターネット200上の各サーバ装置から取得したPSを復号す
ることにより得られた映像情報や音声情報等、及びアプリケーションエンジン162から
出力されたアプリケーション実行画面情報やアプリケーション実行音声情報の、映像表示
部173及びスピーカ174上、或いは、映像出力部175及び音声出力部176上にお
ける提示同期の制御を、例えばPCR情報等に基づいて行う。
端末連携制御部191は、外部の携帯端末機器との連携を行う際に、連携機器(携帯端
末機器)の発見及び認証、放送受信装置100と前記連携機器との接続、アプリケーショ
ンの連携、等の管理及び制御を行う。
拡張インタフェース部124は、放送受信装置100の機能を拡張するためのインタフ
ェース群であり、本実施例では、アナログ映像/音声インタフェース、USB(Univ
ersal Serial Bus)インタフェース、メモリインタフェース等で構成さ
れるものとする。アナログ映像/音声インタフェースは、外部映像/音声出力機器からの
アナログ映像信号/音声信号の入力、外部映像/音声入力機器へのアナログ映像信号/音
声信号の出力、等を行う。USBインタフェースは、PC等と接続してデータの送受信を
行う。HDDを接続して放送番組やコンテンツの記録を行っても良い。また、キーボード
やその他のUSB機器の接続を行っても良い。メモリインタフェースはメモリカードやそ
の他のメモリ媒体を接続してデータの送受信を行う。
デジタルインタフェース部125は、符号化されたデジタル映像データ及び/またはデ
ジタル音声データを出力若しくは入力するインタフェースである。デジタルインタフェー
ス部125は、チューナ/復調部131で取得したTSやストリーミング受信処理部15
1で取得したPSをそのまま出力可能であるものとする。また、デジタルインタフェース
部125から入力したTSやPSを第一分離部132や第二分離部152に入力するよう
に制御しても良い。ストレージ部110に記憶したデジタルコンテンツの出力、或いは、
ストレージ部110へのデジタルコンテンツの記憶を、デジタルインタフェース部125
を介して行っても良い。デジタルインタフェース部125は、DVI端子やHDMI端子
等であって、DVI仕様やHDMI仕様等に準拠した形式でデータの出力或いは入力が為
されるものであって良い。IEEE1394仕様等に準拠したシリアルデータの形式で出
力或いは入力されても良い。
放送受信装置100は、テレビ受信機の他、DVD(Digital Versati
le Disc)レコーダなどの光ディスクドライブレコーダ、HDDレコーダなどの磁
気ディスクドライブレコーダ、STB(Set Top Box)等であっても良い。デ
ジタル放送受信機能及び放送通信連携機能を備えたPC(Personal Compu
ter)やタブレット端末、ゲーム機等であっても良い。放送受信装置100がDVDレ
コーダ、HDDレコーダ、STB等である場合、映像表示部173及びスピーカ174は
備えなくとも良い。映像出力部175及び音声出力部176に外部モニタ及び外部スピー
カを接続することにより、本実施例の放送受信装置100と同様の動作が可能となる。
[放送受信装置のソフトウェア構成]
図2Bは、本実施例の放送受信装置100のソフトウェア構成図であり、ROM103
、RAM104及びストレージ部110におけるソフトウェアの構成を示す。本実施例に
おいては、ROM103に基本動作プログラム1001及びその他の動作プログラムが記
憶されており、ストレージ部110に受信機能プログラム1002、BMLブラウザプロ
グラム1003、HTMLブラウザプログラム1004及びその他の動作プログラムが記
憶されている。また、ストレージ部110は、動画、静止画、音声等のコンテンツを記憶
するコンテンツ記憶領域1011、外部の携帯端末機器との連携等の際に使用する認証情
報等を記憶する認証情報記憶領域1012、その他の各種情報を記憶する各種情報記憶領
域を備えるものとする。
ROM103に記憶された基本動作プログラム1001はRAM104に展開され、更
に主制御部101が前記展開された基本動作プログラムを実行することにより、基本動作
実行部1101を構成する。また、ストレージ部110に記憶された受信機能プログラム
1002、BMLブラウザプログラム1003、HTMLブラウザプログラム1004は
それぞれRAM104に展開され、更に主制御部101が前記展開された各動作プログラ
ムを実行することにより、受信機能実行部1102、BMLブラウザエンジン1103、
HTMLブラウザエンジン1104を構成する。また、RAM104は、各動作プログラ
ム実行時に作成したデータを、必要に応じて一時的に保持する一時記憶領域を備えるもの
とする。
なお、以下では、説明を簡単にするために、主制御部101がROM103に格納され
た基本動作プログラム1001をRAM104に展開して実行することにより各動作ブロ
ックの制御を行う処理を、基本動作実行部1101が各動作ブロックの制御を行うものと
して記述する。他の動作プログラムに関しても同様の記述を行う。
受信機能実行部1102は、放送受信機能や放送通信連携機能を実現するために放送受
信装置100の各動作ブロックを制御する。特に、放送番組再生部1102aは、チュー
ナ/復調部131、第一分離部132、第一映像復号部133、第一音声復号部134、
第一字幕復号部135、データ放送受信処理部141及びデータ放送エンジン142を主
として制御する。なお、データ放送エンジン142はRAM104上に展開されたBML
ブラウザエンジン1103で代替されて良い。また、通信コンテンツ再生部1102bは
、ストリーミング受信処理部151、第二分離部152、第二映像復号部153、第二音
声復号部154及び第二字幕復号部155を主として制御する。連携アプリ制御部110
2cは、アプリケーション制御部161及びアプリケーションエンジン162を主として
制御する。なお、アプリケーションエンジン162はRAM104上に展開されたHTM
Lブラウザエンジン1104で代替されて良い。端末連携管理部1102dは端末連携制
御部191を主として制御する。
前記各動作プログラムは、製品出荷の時点で、予めROM103及び/またはストレー
ジ部110に格納された状態であっても良い。製品出荷後に、インターネット200上の
その他のアプリケーションサーバ500等からLAN通信部121を介して取得するもの
であっても良い。また、メモリカードや光ディスク等に格納された前記各動作プログラム
を、拡張インタフェース部124等を介して取得するものであっても良い。
[放送局サーバの構成]
図3は、放送局サーバ300の内部構成の一例を示すブロック図である。放送局サーバ
300は、主制御部301、システムバス302、RAM304、ストレージ部310、
LAN通信部321、で構成される。
主制御部301は、所定の動作プログラムに従って放送局サーバ300全体を制御する
マイクロプロセッサユニットである。システムバス302は主制御部301と放送局サー
バ300内の各動作ブロックとの間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。R
AM304は各動作プログラム実行時のワークエリアとなる。
ストレージ部310は、基本動作プログラム3001及びコンテンツ管理/配信プログ
ラム3002を記憶し、更に、動画コンテンツ記憶領域3011及びメタデータ記憶領域
3012を備える。動画コンテンツ記憶領域3011は放送局が放送する各放送番組の動
画コンテンツ等を記憶する。メタデータ記憶領域3012は前記各放送番組の番組タイト
ル、番組ID、番組概要、出演者、放送日時、等のメタデータを記憶する。
また、ストレージ部310に記憶された基本動作プログラム3001及びコンテンツ管
理/配信プログラム3002はそれぞれRAM304に展開され、更に主制御部301が
前記展開された基本動作プログラム及びコンテンツ管理/配信プログラムを実行すること
により、基本動作実行部3101及びコンテンツ管理/配信実行部3102を構成する。
なお、以下では、説明を簡単にするために、主制御部301がストレージ部310に格
納された基本動作プログラム3001をRAM304に展開して実行することにより各動
作ブロックの制御を行う処理を、基本動作実行部3101が各動作ブロックの制御を行う
ものとして記述する。他の動作プログラムに関しても同様の記述を行う。
コンテンツ管理/配信実行部3102は、動画コンテンツ記憶領域3011及びメタデ
ータ記憶領域3012に蓄積された動画コンテンツ等及び各メタデータの管理と、前記動
画コンテンツ等及び各メタデータを契約に基づいてサービス事業者に提供する際の制御を
行う。更に、コンテンツ管理/配信実行部3102は、前記サービス事業者に対して前記
動画コンテンツ等及び各メタデータの提供を行う際に、必要に応じて、前記契約に基づい
たサービス事業者サーバ400の認証処理等も行う。
LAN通信部321は、インターネット200と接続され、インターネット200上の
サービス事業者サーバ400等と通信を行う。LAN通信部321は符号回路や復号回路
等を備えるものとする。
[サービス事業者サーバの構成]
図4は、サービス事業者サーバ400の内部構成の一例を示すブロック図である。サー
ビス事業者サーバ400は、主制御部401、システムバス402、RAM404、スト
レージ部410、LAN通信部421、で構成される。
主制御部401は、所定の動作プログラムに従ってサービス事業者サーバ400全体を
制御するマイクロプロセッサユニットである。システムバス402は主制御部401とサ
ービス事業者サーバ400内の各動作ブロックとの間でデータ送受信を行うためのデータ
通信路である。RAM404は各動作プログラム実行時のワークエリアとなる。
ストレージ部410は、基本動作プログラム4001及びコンテンツ管理/配信プログ
ラム4002、アプリケーション管理/配布プログラム4003を記憶し、更に、動画コ
ンテンツ記憶領域4011及びメタデータ記憶領域4012、アプリケーション記憶領域
4013を備える。動画コンテンツ記憶領域4011及びメタデータ記憶領域4012は
、放送局サーバ300から提供された前記動画コンテンツ等及び各メタデータや、前記サ
ービス事業者が制作したコンテンツ及び前記コンテンツに関するメタデータ等を記憶する
。アプリケーション記憶領域4013は、各テレビ受信機からの要求に応じて配布するた
めの、放送通信連携システムの各サービスの実現に必要となるアプリケーションを記憶す
る。
また、ストレージ部410に記憶された基本動作プログラム4001及びコンテンツ管
理/配信プログラム4002、アプリケーション管理/配布プログラム4003はそれぞ
れRAM404に展開され、更に主制御部401が前記展開された基本動作プログラム及
びコンテンツ管理/配信プログラム、アプリケーション管理/配布プログラムを実行する
ことにより、基本動作実行部4101及びコンテンツ管理/配信実行部4102、アプリ
ケーション管理/配布実行部4103を構成する。
なお、以下では、説明を簡単にするために、主制御部401がストレージ部410に格
納された基本動作プログラム4001をRAM404に展開して実行することにより各動
作ブロックの制御を行う処理を、基本動作実行部4101が各動作ブロックの制御を行う
ものとして記述する。他の動作プログラムに関しても同様の記述を行う。
コンテンツ管理/配信実行部4102は、放送局サーバ300からの動画コンテンツ等
及び各メタデータの取得、動画コンテンツ記憶領域4011及びメタデータ記憶領域40
12に蓄積された動画コンテンツ等及び各メタデータの管理、及び各テレビ受信機に対す
る前記動画コンテンツ等及び各メタデータの配信の制御を行う。また、アプリケーション
管理/配布実行部4103は、アプリケーション記憶領域4013に蓄積された各アプリ
ケーションの管理と、前記各アプリケーションを各テレビ受信機からの要求に応じて配布
する際の制御と、を行う。更に、アプリケーション管理/配布実行部4103は、前記各
テレビ受信機に対して前記各アプリケーションの配布を行う際に、必要に応じて、前記各
テレビ受信機の認証処理等も行う。
LAN通信部421は、インターネット200と接続され、インターネット200上の
放送局サーバ300や、ルータ装置210を介して、放送受信装置100や携帯情報端末
700と通信を行う。LAN通信部421は符号回路や復号回路等を備えるものとする。
[携帯情報端末のハードウェア構成]
図5Aは、携帯情報端末700の内部構成の一例を示すブロック図である。携帯情報端
末700は、主制御部701、システムバス702、ROM703、RAM704、スト
レージ部710、通信処理部720、拡張インタフェース部724、操作部730、画像
処理部740、音声処理部750、センサ部760、で構成される。
主制御部701は、携帯情報端末700全体を制御するマイクロプロセッサユニットで
ある。システムバス702は主制御部701と携帯情報端末700内の各動作ブロックと
の間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。
ROM703は、オペレーティングシステムなどの基本動作プログラムやその他の動作
プログラムが格納されたメモリであり、例えばEEPROMやフラッシュROMのような
書き換え可能なROMが用いられる。RAM704は基本動作プログラムやその他の動作
プログラム実行時のワークエリアとなる。ROM703及びRAM704は主制御部70
1と一体構成であっても良い。また、ROM703は、図5Aに示したような独立構成と
はせず、ストレージ部710内の一部記憶領域を使用するようにしても良い。
ストレージ部710は、携帯情報端末700の動作プログラムや動作設定値、携帯情報
端末700のユーザの個人情報等を記憶する。また、ネットワーク上からダウンロードし
た動作プログラムや前記動作プログラムで作成した各種データ等を記憶可能である。また
、ネットワーク上からダウンロードした、動画、静止画、音声等のコンテンツも記憶可能
である。ストレージ部710の一部領域を以ってROM703の機能の全部または一部を
代替しても良い。また、ストレージ部710は、携帯情報端末700に外部から電源が供
給されていない状態であっても記憶している情報を保持する必要がある。したがって、例
えば、フラッシュROMやSSD、HDD等のデバイスが用いられる。
なお、ROM703やストレージ部710に記憶された前記各動作プログラムは、イン
ターネット200上の各サーバ装置からのダウンロード処理により更新及び機能拡張する
ことが可能であるものとする。
通信処理部720は、LAN通信部721、移動体電話網通信部722、NFC通信部
723、で構成される。LAN通信部721はルータ装置210を介してインターネット
200と接続され、インターネット200上の各サーバ装置とデータの送受信を行う。ル
ータ装置210との接続はWi−Fi(登録商標)等の無線接続で行われるものとする。
移動体電話網通信部722は移動体電話通信網の基地局600bとの無線通信により、電
話通信(通話)及びデータの送受信を行う。NFC通信部723は対応するリーダ/ライ
タとの近接時に無線通信を行う。LAN通信部721、移動体電話網通信部722、NF
C通信部723は、それぞれ符号回路や復号回路、アンテナ等を備えるものとする。また
、通信処理部720が、BlueTooth(登録商標)通信部や赤外線通信部等、他の
通信部を更に備えていても良い。
拡張インタフェース部724は、携帯情報端末700の機能を拡張するためのインタフ
ェース群であり、本実施例では、映像/音声インタフェース、USBインタフェース、メ
モリインタフェース等で構成されるものとする。映像/音声インタフェースは、外部映像
/音声出力機器からの映像信号/音声信号の入力、外部映像/音声入力機器への映像信号
/音声信号の出力、等を行う。USBインタフェースは、PC等と接続してデータの送受
信を行う。また、キーボードやその他のUSB機器の接続を行っても良い。メモリインタ
フェースはメモリカードやその他のメモリ媒体を接続してデータの送受信を行う。
操作部730は、携帯情報端末700に対する操作指示の入力を行う指示入力部であり
、本実施例では、表示部741に重ねて配置したタッチパネル730t及びボタンスイッ
チを並べた操作キー730kで構成されるものとする。何れか一方のみであっても良い。
拡張インタフェース部724に接続したキーボード等を用いて携帯情報端末700の操作
を行っても良い。有線通信または無線通信により接続された別体の携帯端末機器を用いて
携帯情報端末700の操作を行っても良い。また、前記タッチパネル機能は表示部741
が備え持っているものであっても良い。
画像処理部740は、表示部741、画像信号処理部742、第一画像入力部743、
第二画像入力部744、で構成される。表示部741は、例えば液晶パネル等の表示デバ
イスであり、画像信号処理部742で処理した画像データを携帯情報端末700のユーザ
に提供する。画像信号処理部742は図示を省略したビデオRAMを備え、前記ビデオR
AMに入力された画像データに基づいて表示部741が駆動される。また、画像信号処理
部742は、必要に応じてフォーマット変換、メニューやその他のOSD(On Scr
een Display)信号の重畳処理等を行う機能を有するものとする。第一画像入
力部743及び第二画像入力部744は、CCD(Charge Coupled De
vice)やCMOS(Complementary Metal Oxide Sem
iconductor)センサ等の電子デバイスを用いてレンズから入力した光を電気信
号に変換することにより、周囲や対象物の画像データを入力するカメラユニットである。
音声処理部750は、音声出力部751、音声信号処理部752、音声入力部753、
で構成される。音声出力部751はスピーカであり、音声信号処理部752で処理した音
声信号を携帯情報端末700のユーザに提供する。音声入力部753はマイクであり、ユ
ーザの声などを音声データに変換して入力する。
センサ部760は、携帯情報端末700の状態を検出するためのセンサ群であり、本実
施例では、GPS受信部761、ジャイロセンサ762、地磁気センサ763、加速度セ
ンサ764、照度センサ765、近接センサ766、で構成される。これらのセンサ群に
より、携帯情報端末700の位置、傾き、方角、動き、及び周囲の明るさ、周囲物の近接
状況、等を検出することが可能となる。また、携帯情報端末700が、気圧センサ等、他
のセンサを更に備えていても良い。
携帯情報端末700は、携帯電話やスマートホン、タブレット端末等であって良い。P
DA(Personal Digital Assistants)やノート型PCであ
っても良い。また、デジタルスチルカメラや動画撮影可能なビデオカメラ、携帯型ゲーム
機等、またはその他の携帯用デジタル機器であっても良い。
なお、図5Aに示した携帯情報端末700の構成例は、センサ部760等、本実施例に
必須ではない構成も多数含んでいるが、これらが備えられていない構成であっても本実施
例の効果を損なうことはない。また、デジタル放送受信機能や電子マネー決済機能等、図
示していない構成が更に加えられていても良い。
[携帯情報端末のソフトウェア構成]
図5Bは、本実施例の携帯情報端末700のソフトウェア構成図であり、ROM703
、RAM704及びストレージ部710におけるソフトウェアの構成を示す。本実施例に
おいては、ROM703に基本動作プログラム7001及びその他の動作プログラムが記
憶されており、ストレージ部710に連携制御プログラム7002とHTMLブラウザプ
ログラム7003及びその他の動作プログラムが記憶されている。また、ストレージ部7
10は、動画、静止画、音声等のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶領域7011、テ
レビ受信機との連携動作等の際に使用する認証情報を記憶する認証情報記憶領域7012
、その他の各種情報を記憶する各種情報記憶領域を備えるものとする。
ROM703に記憶された基本動作プログラム7001はRAM704に展開され、更
に主制御部701が前記展開された基本動作プログラムを実行することにより、基本動作
実行部7101を構成する。また、ストレージ部710に記憶された連携制御プログラム
7002及びHTMLブラウザプログラム7003はそれぞれRAM704に展開され、
更に主制御部701が前記展開された各動作プログラムを実行することにより、連携制御
実行部7102及びHTMLブラウザエンジン7103を構成する。また、RAM704
は、各動作プログラム実行時に作成したデータを、必要に応じて一時的に保持する一時記
憶領域を備えるものとする。
なお、以下では、説明を簡単にするために、主制御部701がROM703に格納され
た基本動作プログラム7001をRAM704に展開して実行することにより各動作ブロ
ックの制御を行う処理を、基本動作実行部7101が各動作ブロックの制御を行うものと
して記述する。他の動作プログラムに関しても同様の記述を行う。
連携制御実行部7102は、携帯情報端末700がテレビ受信機との連係動作を行う際
の、機器認証及び接続、各データの送受信、等の管理を行う。HTMLブラウザエンジン
7103は、放送通信連携システム用に作成されたアプリケーションを携帯情報端末70
0上で実行するHTMLブラウザである。
前記各動作プログラムは、製品出荷の時点で、予めROM703及び/またはストレー
ジ部710に格納された状態であっても良い。製品出荷後に、インターネット200上の
その他のアプリケーションサーバ500等からLAN通信部721または移動体電話網通
信部722を介して取得するものであっても良い。また、メモリカードや光ディスク等に
格納された前記各動作プログラムを、拡張インタフェース部724等を介して取得するも
のであっても良い。
[アプリケーション制御情報(AIT)の概要]
本実施例のアプリケーション制御情報(AIT)は、放送受信装置100が対応する放
送通信連携機能において、テレビ受信機等(本実施例では、放送受信装置100)に対し
て放送サービスに連携するアプリケーション(以下、放送連携アプリと称する場合がある
。)の存在を周知し、その制御を指示することを目的とする情報であるものとする。なお
、前記放送連携アプリは、(1)放送信号に含まれる起動/終了などの制御信号に基づい
て放送受信状態においてのみ動作し、制御信号に基づいて放送リソースへのアクセスが許
可される放送マネージドアプリケーションと、(2)起動/終了などを放送信号に制御さ
れない動作形態で、アプリケーション認証などの手段に基づいて放送リソースへのアクセ
スが許可される放送外マネージドアプリケーションと、(3)放送リソースへのアクセス
が許可されない、その他の一般アプリケーションと、に区別されて良い。
AITの伝送方式としては、セクション形式またはXML(eXtensible M
arkup Language)形式のAITをデータカルーセル(Data Caro
usel:DC)方式等により放送波で伝送する方式と、前記セクション形式またはXM
L形式のAITファイルをインターネット200上のサーバ装置からhttp(Hype
rtext Transfer Protocol)またはhttps(Hyperte
xt Transfer Protocol Secure)等で配信する方式の何れか
を用いれば良い。その他の方式を採用しても良い。
図6は、AITのデータ構成の一例を示すデータ構成図である。AITは、主として、
アプリケーションタイプ901、アプリケーション識別子902、アプリケーション制御
コード903、アプリケーションプロファイル904、アプリケーション取得先情報90
5、アプリケーションバウンダリ及びアクセス権限設定906、起動優先度907、キャ
ッシュ情報908、サーバアクセス分散パラメータ909、等の各情報で構成される。更
に、その他の情報が含まれていても良い。
アプリケーションタイプ901は、アプリケーションの記述方式を規定する。本実施例
においては、前記アプリケーションの記述方式はHTMLであるものとする。アプリケー
ション識別子902は、アプリケーション単位を識別するための、事業者を識別する組織
識別と事業者毎に採番されるアプリケーション識別とで構成される識別情報である。なお
、アプリケーション単位とは、アプリケーション取得先情報905で指定されるロケーシ
ョンに存在するHTML文書をエントリー文書とする、HTML文書及びその参照リソー
スの集合である。アプリケーション制御コード903は、対象となるアプリケーションに
対する動作制御を規定するものであり、(1)自動起動、(2)動作可能、(3)終了、
(4)プリフェッチ、のうちの一つが記述される。アプリケーションプロファイル904
は、アプリケーションが要求するテレビ受信機の機能を示す値であり、テレビ受信機がオ
プションとして持つ機能を組み合わせて示す。この値を参照することにより前記アプリケ
ーションの利用可否が判断される。
アプリケーション取得先情報905は、アプリケーションの取得先を特定する情報であ
り、アプリケーション起動時に最初に参照するHTML文書を取得するためのロケーショ
ン情報である。アプリケーションは放送で伝送される場合と通信ネットワーク上のサーバ
装置におかれる場合とが想定されるため、アプリケーション取得先情報905で特定され
るロケーション情報も放送取得と通信取得の両方の場合に対応した規定が行われる。アプ
リケーションバウンダリ及びアクセス制限設定906は、放送マネージドアプリケーショ
ンとしての動作可能範囲を一つ以上の領域(URL:Uniform Resource
Locator)の集合として示す情報である。また、領域毎の放送リソースへのアク
セス制限を機能単位に設定する。アプリケーションバウンダリ及びアクセス制限設定90
6により、アプリケーション起動時のエントリー文書からの文書遷移の連鎖による想定外
の文書への遷移や不適切な放送リソースへのアクセス等を防止するための文書遷移の範囲
を指定する。また、前記文書遷移の範囲内における、領域単位での特定の放送リソースへ
のアクセス権限を設定可能である。
起動優先度907は、放送サービスによるデータ放送とHTML文書による放送マネー
ジドアプリケーションが同時に存在する場合に、どちらを優先して起動するかを規定する
。PMT上で無条件にデータ放送を最優先と指定すること、PMT上で特定のアプリケー
ションタイプの起動優先順位を指定すること、及び起動優先度907で対象のアプリケー
ションの起動優先度を指定すること、が可能であるものとする。キャッシュ情報908は
、アプリケーションの再利用に備えてアプリケーションリソースを保持する場合のキャッ
シュ制御に用いる情報である。この情報により、アプリケーション終了後も再利用を想定
したアプリケーションリソースのキャッシュを行うことが可能となる。サーバアクセス分
散パラメータ909は、アプリケーションの取得先などにおいてアクセスが集中するサー
バの負荷軽減を目的として、アクセスを分散させるためのパラメータセットである。テレ
ビ受信機は、このパラメータの設定に従って、アプリケーション制御コードの適用を確率
的に遅延させるように動作して良い。
以下では、本実施例の放送受信装置100の動作に関して説明する。
[アプリケーション起動時の動作シーケンス]
先ず、本実施例の放送受信装置100における、放送波で送信されるAITに基づいた
放送連携アプリの起動処理に関して説明する。本実施例の放送受信装置100では、PM
T上の情報及びAITのアプリケーション制御コード903、起動優先度907等の情報
により、放送サービスによるデータ放送と放送連携アプリが同時に存在する場合にどちら
を優先して起動するかを規定することが可能である。
図7Aは、放送連携アプリが優先して起動するように規定されている場合の放送連携ア
プリの動作シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。同図は、放送受信装置10
0がPMT及びAITを適宜確認して所定の放送連携アプリを起動するまでの一連の流れ
を示すものである。
放送受信装置100のチューナ/復調部131がユーザの所望するチャンネルの選局処
理を行ってTSを取得すると、次に、主制御部101が第一分離部132で分離したPM
Tデータ列を取得して(S101)、PMTに記述された起動優先度の確認を行う。S1
01の処理において放送連携アプリの起動優先度が高いことを確認する(S102)と、
アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し
(S103)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション制御コード903を確認
する(S104)。S104の処理において、アプリケーション制御コード903が『自
動起動』であった場合、更に、前記取得したAITデータ列のアプリケーションプロファ
イル904を確認し(S105)、前記AITに指定された放送連携アプリの実行が可能
であることが確認された場合、アプリケーション取得先情報905に記述された情報に基
づき、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連
携アプリの送信要求を送信する(S106)。
前記放送連携アプリの送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケー
ション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装置100の認
証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の放送連携ア
プリの配信を、LAN通信部421を介して行う(S107)。なお、前記認証処理に関
しては公知の方法を用いれば良く、詳細の説明を省略する。次に、放送受信装置100の
アプリケーションエンジン162が、アプリケーション制御部161の制御に基づいて、
LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者サーバ400から配信された前記
所定の放送連携アプリを起動する(S108)。
図7Bは、放送サービスによるデータ放送を優先して起動するように規定されている場
合の放送連携アプリの動作シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。同図は、放
送受信装置100がPMT及びAITを適宜確認して所定の放送連携アプリを起動するま
での一連の流れを示すものである。
放送受信装置100のチューナ/復調部131がユーザの所望するチャンネルの選局処
理を行ってTSを取得すると、次に、主制御部101が第一分離部132で分離したPM
Tデータ列を取得して(S201)、PMTに記述された起動優先度の確認を行う。S2
01の処理において放送サービスによるデータ放送の起動優先度が高いことを確認する(
S202)と、データ放送受信処理部141が、第一分離部132で分離したBMLデー
タ列を取得してBML文書を再生する(S203)。前記BML文書によりデータ放送の
自動起動が設定されている場合、及びユーザが操作端末(携帯情報端末700、リモコン
等)を用いてデータ放送の起動要求を行った(S204)場合、データ放送エンジン14
2が、前記再生されたBML文書を実行することによりデータ放送画面情報を生成し、映
像表示部173に表示する(S205)。
S205の処理の後、或いはS205の処理と同時に、アプリケーション制御部161
は、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S206)、前記取得したA
ITデータ列のアプリケーションプロファイル904を確認する(S207)。S207
の処理において、前記AITに指定された放送連携アプリの実行が可能であることが確認
された場合、前記データ放送画面には前記実行可能な放送連携アプリへのエントリーボタ
ンが表示される。前記エントリーボタンは常に表示しておき、前記放送連携アプリの実行
が可能な場合にのみ、配色を非アクティブ色からアクティブ色に変更するようにしても良
い。形状を変更することにより、前記エントリーボタンの非アクティブ状態とアクティブ
状態を切り替えるようにしても良い。
ユーザが操作端末を用いて前記エントリーボタンを選択する(S208)と、データ放
送エンジン142は、BML文書を実行してデータ放送画面情報を生成する処理を終了す
る(S209)。続いて、アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離し
たAITデータ列を取得し(S210)、前記取得したAITデータ列のアプリケーショ
ン取得先情報905を確認する。更に、S210で確認したアプリケーション取得先情報
905に記述された情報に基づき、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者
サーバ400に対して放送連携アプリの送信要求を送信する(S211)。
前記放送連携アプリの送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケー
ション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装置100の認
証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の放送連携ア
プリの配信を、LAN通信部421を介して行う(S212)。次に、放送受信装置10
0のアプリケーションエンジン162が、アプリケーション制御部161の制御に基づい
て、LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者サーバ400から配信された
前記所定の放送連携アプリを起動する(S213)。
図7Cは、何れの優先起動も規定されていない場合の放送連携アプリの動作シーケンス
の一例を示す動作シーケンス図である。同図は、放送受信装置100がPMT及びAIT
を適宜確認して所定の放送連携アプリを起動するまでの一連の流れを示すものである。
放送受信装置100のチューナ/復調部131がユーザの所望するチャンネルの選局処
理を行ってTSを取得すると、次に、主制御部101が第一分離部132で分離したPM
Tデータ列を取得して(S301)、PMTに記述された起動優先度の確認を行う。S3
01の処理において放送連携アプリの起動優先度が高いことを確認する(S302)と、
アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し
(S303)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション制御コード903を確認
する(S304)。S304の処理において、アプリケーション制御コード903が『自
動起動』ではなく『起動可能』であった場合、放送サービスによるデータ放送と放送連携
アプリの何れも起動せずに、放送番組の表示を継続する。
S304の処理を終えた後の状態でユーザが操作端末を用いてデータ放送の起動要求を
行った(S305)場合には、図7BのS205以降の処理と同様に、BMLデータ列の
取得及びBML文書の再生、データ放送画面情報の生成等が行われる(但し、図示省略)
。一方、S304の処理を終えた後の状態でユーザが操作端末を用いて放送連携アプリラ
ンチャの起動要求を行った場合(S306)、アプリケーション制御部161が、第一分
離部132で分離したAITデータ列を取得し(S307)、前記取得したAITデータ
列のアプリケーションプロファイル904を確認する(S308)。更に、アプリケーシ
ョン制御部161は実行可能な放送連携アプリの一覧を放送連携アプリランチャとして映
像表示部173に表示する(S309)。
ユーザが操作端末を用いて、S309で表示された放送連携アプリランチャから所定の
放送連携アプリの選択を行う(S310)と、アプリケーション制御部161が、第一分
離部132で分離したAITデータ列を取得し(S311)、前記取得したAITデータ
列のアプリケーション取得先情報905を確認する。更に、S311で確認したアプリケ
ーション取得先情報905に記述された情報に基づき、LAN通信部121を介して、所
定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携アプリの送信要求を送信する(S31
2)。
前記放送連携アプリの送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケー
ション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装置100の認
証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の放送連携ア
プリの配信を、LAN通信部421を介して行う(S313)。次に、放送受信装置10
0のアプリケーションエンジン162が、アプリケーション制御部161の制御に基づい
て、LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者サーバ400から配信された
前記所定の放送連携アプリを起動する(S314)。
なお、図7A〜図7Cを用いて説明した放送連携アプリの起動シーケンスでは、何れも
放送波からAITを取得する例を説明しているが、PMTの情報記述等により指定された
所定のサーバ装置からAITファイルを取得するようにしても良い。また、放送連携アプ
リの取得をネットワーク上のサーバ装置(サービス事業者サーバ400)からではなく、
放送波から行っても良い。即ち、AITのアプリケーション取得先情報905に記載され
たロケーション情報が放送波を示している場合、アプリケーション制御部161がデータ
カルーセル方式等で送信されて第一分離部132で分離出力されたHTMLデータ列から
HTML文書を再生し、前記再生されたHTML文書(放送連携アプリ)をアプリケーシ
ョンエンジン162が実行するようにすれば良い。
なお、PMT上に放送サービスによるデータ放送と放送連携アプリが同時に存在する場
合の起動優先度を指定する情報が無い場合は、AITのアプリケーション制御コード90
3や起動優先度907等の情報のみにより前記起動優先度を確認するようにしても良い。
同じくPMT上の前記情報の取得に失敗した場合も、AITのアプリケーション制御コー
ド903や起動優先度907等の情報のみにより前記起動優先度を確認するようにして良
い。即ち、PMT上の情報によらず、定期的にAITの確認を行うようにし、AITのア
プリケーション制御コード903に『自動起動』で指定される放送連携アプリが存在する
場合には前記放送連携アプリの起動を優先し、AITのアプリケーション制御コード90
3に『自動起動』で指定される放送連携アプリが存在しない場合には放送サービスによる
データ放送の起動を優先するようにすれば良い。
また、S106、S211、S312で放送連携アプリの配信要求を行った際にサービ
ス事業者サーバ400からのレスポンスが所定時間以上ない場合には、『しばらくお待ち
ください』等のメッセージを映像表示部173に表示するようにしても良い。または、こ
の場合、前記放送連携アプリの実行中止をユーザに問い合わせるメッセージを表示しても
良い。
また、放送連携アプリの起動シーケンスは前述の三パターンに限られるものではなく、
異なるシーケンスによって起動されるものであっても良いことは言うまでもない。
[携帯情報端末の連携時の動作シーケンス]
本実施例の放送受信装置100では、放送受信装置100と携帯情報端末700との連
携動作による放送通信連携サービスの機能拡張が可能であるものとする。例えば、テレビ
受信機のメーカが用意するアプリケーション(連携制御アプリ)をインストールすること
により、携帯情報端末700を放送受信装置100の高機能リモコンとして使用すること
が可能となる。また、携帯情報端末700上でも放送連携アプリを実行し、例えば、放送
受信装置100で表示中の放送番組に連動するサービスを携帯情報端末700上でも表示
することが可能となる。なお、放送受信装置100と携帯情報端末700との連携動作に
よる機能拡張を行うためには、前記連携制御アプリが携帯情報端末700上で起動してい
ることが望ましく、携帯情報端末700上で動作する放送連携アプリは前記連携制御アプ
リに制御されて動作するものとする。
図8Aは、前記連携制御アプリを携帯情報端末700で起動する際の動作シーケンスの
一例を示す動作シーケンス図である。同図は、携帯情報端末700が放送受信装置100
との認証処理を行い、連携動作が可能となるまでの一連の流れ(初回)を示すものである
。なお、前記連携制御アプリは、連携制御プログラム7002として、予め携帯情報端末
700のストレージ部710にインストールしてあるものとする。
ユーザが携帯情報端末700上で連携制御アプリの起動を指示する(S401)と、携
帯情報端末700の連携制御実行部7102は、ネットワーク上の通信(連携動作)可能
なテレビ受信機を検索し(S402)、検索結果をテレビ受信機一覧として表示部741
に表示する。通信可能なテレビ受信機が発見できない場合は、その旨を表示して処理を終
了する。ユーザが前記テレビ受信機一覧から任意のテレビ受信機(本実施例の放送受信装
置100)を選択すると、連携制御実行部7102は放送受信装置100に接続するため
のログイン画面を表示部741に表示する。操作部730を介してユーザが前記ログイン
画面に認証情報(放送受信装置100により指定されたログイン名及びパスワード、等)
を入力する(S403)と、連携制御実行部7102は前記入力された認証情報を、認証
情報記憶領域7012に記憶すると同時に、放送受信装置100に送信する(S404)
。なお、前記認証情報の放送受信装置100への送信処理は、LAN通信部721及びル
ータ装置210を介して行っても良いし、NFC通信部723を介して放送受信装置10
0に直接行っても良い。
LAN通信部121を介して前記認証情報を受信した放送受信装置100の端末連携制
御部191は、認証情報記憶領域1012を参照することにより、前記受信した認証情報
が正しいか否かの確認を行う(S405)。S405の処理により、前記受信した認証情
報が正しいと確認された場合には、携帯情報端末700の情報を認証情報記憶領域101
2に記憶するとともに、携帯情報端末700を認証する(S406)。放送受信装置10
0の認証を得た携帯情報端末700は、表示部741に連携制御アプリの基本画面(例え
ば、高機能リモコン画面)を表示する(S407)。S405において、前記受信した認
証情報が正しいと確認されなかった場合には、放送受信装置100の端末連携制御部19
1は、携帯情報端末700にエラーを返す。以上の処理により、放送受信装置100と携
帯情報端末700との間の連携動作が可能な状態となる。
図8Bは、前記連携制御アプリを携帯情報端末700で起動する際の動作シーケンスの
一例を示す動作シーケンス図である。同図は、携帯情報端末700が放送受信装置100
との認証処理を行い、連携動作が可能となるまでの一連の流れ(二回目以降)を示すもの
である。
ユーザが携帯情報端末700上で連携制御アプリの起動を指示する(S501)と、携
帯情報端末700の連携制御実行部7102は、ネットワーク上の通信可能なテレビ受信
機を検索し、検索結果をテレビ受信機一覧として表示部741に表示する。通信可能なテ
レビ受信機が発見できない場合は、その旨を表示して処理を終了する。ユーザが前記テレ
ビ受信機一覧から任意のテレビ受信機(本実施例の放送受信装置100)を選択し(S5
02)、前記選択した放送受信装置100が過去に接続(連携動作)を行ったことがある
機器である場合、連携制御実行部7102は認証情報記憶領域7012から放送受信装置
100の認証情報を読み出して、放送受信装置100に送信する(S503)。
LAN通信部121を介して前記認証情報を受信した放送受信装置100の端末連携制
御部191は、認証情報記憶領域1012を参照することにより、前記受信した認証情報
が正しいか否かの確認を行う(S504)。S504の処理により、前記受信した認証情
報が正しいと確認された場合には、携帯情報端末700を認証する(S505)。放送受
信装置100の認証を得た携帯情報端末700は、表示部741に連携制御アプリの基本
画面を表示する(S506)。以上の処理により、放送受信装置100と携帯情報端末7
00との間の連携動作が可能な状態となる。
なお、図8A〜図8Bの処理に引き続き、放送受信装置100において放送連携アプリ
を起動する際には、図8A〜図8Bの処理の後に図7A〜図7Cの処理を行えば良い。
図8Cは、前記連携制御アプリを携帯情報端末700で起動する際の動作シーケンスの
一例を示す動作シーケンス図である。同図は、携帯情報端末700が放送受信装置100
との認証処理を行い、連携動作が可能となるまでの一連の流れ(二回目以降)を示すもの
である。但し、同図においては、放送連携アプリの起動シーケンスを実行する放送受信装
置100により、携帯情報端末700上での連携制御アプリの起動が要求される場合の例
である。
放送受信装置100のチューナ/復調部131がユーザの所望するチャンネルの選局処
理を行ってTSを取得すると、次に、主制御部101が第一分離部132で分離したPM
Tデータ列を取得して(S601)、PMTに記述された起動優先度の確認を行う。S6
01の処理において放送連携アプリの起動優先度が高いことを確認する(S602)と、
アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し
(S603)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション制御コード903を確認
する(S604)。S604の処理において、アプリケーション制御コード903が『自
動起動』であった場合、更に、前記取得したAITデータ列のアプリケーションプロファ
イル904を確認する(S605)。S605の処理において、前記AITに指定された
放送連携アプリの実行が可能であることが確認され、更に、携帯端末機器の連携制御が必
要であると判断された場合、端末連携制御部191が認証情報記憶領域1012を参照す
ることにより、携帯端末機器として携帯情報端末700を選択し、前記選択した携帯情報
端末700に対して連携制御アプリ起動要求を送信する(S606)。
なお、認証情報記憶領域1012を参照することによる携帯情報端末700の選択は、
認証情報記憶領域1012の最新の情報に基づき、若しくは、認証情報記憶領域1012
の最も使用頻度の高い情報に基づき為されるようにすれば良い。
また、S606の処理において、連携制御アプリ起動要求を送信するべき携帯端末機器
が発見できない場合には、その旨を示すメッセージを映像表示部173に表示するように
しても良い。または、この場合、前記放送連携アプリの実行中止をユーザに問い合わせる
メッセージを表示しても良い。
携帯情報端末700の主制御部701は、LAN通信部721を介して受信した前記連
携制御アプリ起動要求に応じて連携制御アプリ(連携制御実行部7102)を起動させ(
S607)、更に、連携制御実行部7102が、認証情報記憶領域7012から放送受信
装置100の認証情報を読み出して、放送受信装置100に送信する(S608)。
LAN通信部121を介して前記認証情報を受信した放送受信装置100の端末連携制
御部191は、認証情報記憶領域1012を参照することにより、前記受信した認証情報
が正しいか否かの確認を行う(S609)。S609の処理により、前記受信した認証情
報が正しいと確認された場合には、携帯情報端末700を認証する(S610)。放送受
信装置100の認証を得た携帯情報端末700は、表示部741に連携制御アプリの基本
画面を表示する(S611)。以上の処理により、放送受信装置100と携帯情報端末7
00との間の連携動作が可能な状態となる。
なお、前述の処理に続いて放送連携アプリを、放送受信装置100と携帯情報端末70
0の双方において実行する場合には、図9に示す処理を行えば良い。図9は、放送受信装
置100及び携帯情報端末700の放送連携アプリの起動シーケンスの一例を示す動作シ
ーケンス図である。
即ち、図8CのS601〜S611の処理の後、放送受信装置100のアプリケーショ
ン制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S612)、
前記取得したAITデータ列のアプリケーション取得先情報905を確認する。更に、S
612で確認したアプリケーション取得先情報905に記述された情報に基づき、LAN
通信部121を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携アプリ(テ
レビ側)の送信要求を送信する(S613)。
前記放送連携アプリ(テレビ側)の送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は
、アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装
置100の認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定
の放送連携アプリ(テレビ側)の配信を、LAN通信部421を介して行う(S614)
。放送受信装置100のアプリケーションエンジン162は、アプリケーション制御部1
61の制御に基づいて、LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者サーバ4
00から配信された前記所定の放送連携アプリ(テレビ側)を起動する(S615)。
次に、放送受信装置100の端末連携制御部191は、AIT若しくはS615で実行
した放送連携アプリ(テレビ側)から取得した、携帯情報端末700で実行するべき放送
連携アプリ(端末側)の取得先URL情報等を携帯情報端末700に送信する(S616
)。携帯情報端末700の連携制御実行部7102は、LAN通信部721を介して受信
した前記放送連携アプリ(端末側)の取得先URL情報等に基づき、LAN通信部721
を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携アプリ(端末側)の送信
要求を送信する(S617)。
前記放送連携アプリ(端末側)の送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、
アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて携帯情報端末
700の認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の
放送連携アプリ(端末側)の配信を、LAN通信部421を介して行う(S618)。携
帯情報端末700のHTMLブラウザエンジン7103が、LAN通信部721を介して
受信した、サービス事業者サーバ400から配信された前記所定の放送連携アプリ(端末
側)を起動する(S619)。
なお、AITファイルを所定のサーバ装置から取得可能であること、放送連携アプリの
取得をネットワーク上のサーバ装置からではなく放送波から行えること、等は、図7A〜
図7Cの動作シーケンスと同様である。なお、放送連携アプリの取得を放送波から行う場
合、放送受信装置100が携帯情報端末700で実行するべき放送連携アプリ(端末側)
を放送波から取得し、前記取得した放送連携アプリ(端末側)を携帯情報端末700に、
通信部121を介して転送するようにすれば良い。或いは、放送受信装置100が携帯情
報端末700で実行するべき放送連携アプリ(端末側)を放送波から取得してストレージ
部110に記憶させ、図9のS616の処理において、携帯情報端末700に送信するU
RL情報として、放送受信装置100のストレージ部110のロケーション情報を送信す
るようにしても良い。放送受信装置100は放送連携アプリ(テレビ側)の取得を放送波
から行い、携帯情報端末700は放送連携アプリ(端末側)の取得をネットワーク上のサ
ーバ装置から行うようにしても良い。携帯情報端末700が有するデジタル放送受信機能
を用いて、前記放送連携アプリ(端末側)の取得を放送波から直接行っても良い。
また、図7A〜図7C、図8A〜図8C、及び図9の各動作シーケンスは適宜部分的に
組み合わせることが可能であり、更に、一部動作ステップは他の動作ステップと、適宜、
順序入れ替え、同時動作、等が可能であるものとする。
[携帯情報端末の連携制御アプリ基本画面]
図10Aは、図8AのS407の処理、図8BのS506の処理、図8CのS611の
処理、等により表示される連携制御アプリの基本画面の一例を示す画面表示図である。本
実施例においては、連携制御アプリの基本画面741aは、放送受信装置100に対応し
た高機能リモコンとしての機能を備えるものとする。
連携制御アプリの基本画面741aは、図10Aに示したように、電源キー741a1
、ネットワーク選択キー(地デジ、BS、CS)741a2、数字キー(1〜12)74
1a3、音量UP/DOWNキー741a4、チャンネルUP/DOWNキー741a5
、入力切替キー741a6、番組表キー741a7、dataキー741a8、連携アプ
リキー741a9、メニューキー741aa、戻るキー741ab、カーソルキー(上、
下、左、右)741ac、決定キー741ad、カラーキー(青、赤、緑、黄)741a
e、で構成される。その他の操作キーが更に表示されていても良い。
前記各操作キーは、放送受信装置100に付属する専用リモコンと同様のキー配置/動
作とすると使い勝手が良い。また、電源キー741a1、ネットワーク選択キー741a
2、数字キー741a3、等は、公知のテレビリモコンの各操作キーと同様の機能を有す
るものとして、詳細の説明を省略する。連携アプリキー741a9は、本実施例の放送連
携通信機能のために用意される操作キーである。
なお、図7BのS204及び図7CのS305の処理では、dataキー741a8を
選択することによりデータ放送の起動/終了が可能であるものとする。また、図7BのS
208及び図7CのS310の処理では、カーソルキー741ac及び決定キー741a
dの操作により前記実行可能な放送連携アプリの選択が可能であるものとする。また、図
7CのS306の処理では、連携アプリキー741a9を選択することにより放送連携ア
プリランチャの起動要求が可能であるものとする。
このように連携アプリキー741a9若しくは同様の機能を有する他の操作キーを前記
連携制御アプリの基本画面741a上に用意すれば、本実施例の放送連携システムで用い
る各放送連携アプリを簡単に選択/起動することが可能となる。また、連携アプリキー7
41a9若しくは同様の機能を有する他の操作キーを放送受信装置100に付属する専用
リモコンに備えるようにしても良い。
図10Bは、図8AのS407の処理、図8BのS506の処理、図8CのS611の
処理、等により表示される連携制御アプリの基本画面の一例を示す画面表示図であり、図
10Aとは異なる例である。
連携制御アプリの基本画面741bは、連携制御中メッセージ741b1、連携制御ア
プリ動作画面741b2、で構成される。その他のオブジェクトが更に表示されていても
良い。連携制御中メッセージ741b1は、携帯情報端末700が放送受信装置100と
連携動作中である旨をユーザに認識させるためのメッセージ表示である。連携制御アプリ
動作画面741b2は、連携制御アプリにより任意の画面表示が行われる領域であり、本
実施例では詳細の説明を省略する。例えば、連携制御アプリ動作画面741b2内の構成
が前述の連携制御アプリの基本画面741aと同様の構成となっていて良い。放送受信装
置100で表示されている放送番組のサブ画面等が表示されていても良い。
図10Bに示したように、連携制御中メッセージ741b1を表示することにより、携
帯情報端末700のユーザは携帯情報端末700が放送受信装置100と連携動作中であ
ることを簡単に把握することができるようになる。なお、連携制御中メッセージ741b
1は文字表示に限らず、記号表示、図形表示等であっても良い。背景色の差異等により連
携制御中メッセージ741b1の代替としても良い。
[放送受信装置のデータ放送画面]
図11は、図7BのS205の処理により表示されるデータ放送画面の一例を示す画面
表示図である。本実施例においては、AITの記述等により、連携アプリA、連携アプリ
B、連携アプリC、の三つの放送連携アプリが放送受信装置100で実行可能な状態であ
るものとする。この場合、データ放送画面173a上の任意の位置に連携アプリAのエン
トリーボタン173a2、連携アプリBのエントリーボタン173a3、連携アプリCの
エントリーボタン173a4が表示される。
図11に示したようなデータ放送画面173aにおいて、連携制御アプリの基本画面7
41aのカーソルキー741ac及び決定キー741adを用いてエントリーボタン17
3a2、エントリーボタン173a3、エントリーボタン173a4、等を選択すると、
データ放送画面173aの表示を終了するとともに、アプリケーション制御部161及び
アプリケーションエンジン162の制御により、連携アプリA、連携アプリB、連携アプ
リC、等が起動する。
なお、データ放送画面173aを表示する際、放送連携アプリの種類やセキュリティ状
況等に応じて、各エントリーボタンの枠色、内部色、形状、字体、大きさ、点滅状況、等
を適宜変更するようにしても良い。例えば、前記連携アプリAが放送マネージドアプリケ
ーションである場合にはエントリーボタン173a2の枠色を青色にし、前記連携アプリ
Bが放送外マネージドアプリケーションである場合にはエントリーボタン173a3の枠
色を黄色にし、前記連携アプリCが一般アプリケーションである場合にはエントリーボタ
ン173a4の枠色を赤色にする、等である。或いは、前記連携アプリAがセキュリティ
上信頼できると判断される場合にはエントリーボタン173a2の枠色を青色にし、前記
連携アプリBがセキュリティ上信頼できるとは限らないと判断される場合にはエントリー
ボタン173a3の枠色を黄色にし、前記連携アプリCがセキュリティ上危険であると判
断される場合にはエントリーボタン173a4の枠色を赤色にする、等である。
その他、前記放送連携アプリの機能やジャンルに応じて、または、各放送連携アプリの
使用有効期限等に応じて、各エントリーボタンの枠色、内部色、形状、字体、大きさ、点
滅状況、等を適宜変更するようにしても良い。前記放送連携アプリをネットワーク上から
取得済みであるか否か等に応じて、各エントリーボタンの枠色、内部色、形状、字体、大
きさ、点滅状況、等を適宜変更するようにしても良い。例えば、前記連携アプリAが既に
ネットワーク上から取得済み(RAM104若しくはストレージ110にキャッシュ済み
)である場合にはエントリーボタン173a2の枠色を青色にし、前記連携アプリBが取
得中である場合にはエントリーボタン173a3の枠色を黄色にし、前記連携アプリCが
未取得である場合にはエントリーボタン173a4の枠色を赤色にする、等である。
このようにすれば、放送受信装置100のユーザは、放送受信装置100で実行可能な
放送連携アプリの種類やセキュリティ状況等を簡単に把握することが可能となる。
[放送受信装置の放送連携アプリランチャ画面]
図12Aは、本実施例の放送受信装置100において、起動可能な放送連携アプリがあ
ることをユーザに認識させるための報知画面の一例を示す画面表示図である。
例えば、図7Cに示した動作シーケンスでは、S304の処理の後、放送サービスによ
るデータ放送と放送連携アプリの何れも起動せずに、放送番組の表示を継続する。一方、
この場合、起動可能な放送連携アプリがあることをユーザに認識させるために、図12A
に示したようなアイコン173b0を表示すれば、放送受信装置100の使い勝手が向上
する。即ち、アイコン173b0を表示することにより、ユーザが起動可能な放送連携ア
プリの存在を見逃すことを防ぐことが可能となる。
なお、アイコン173b0の表示位置は画面上の任意の位置で良いが、放送番組の視聴
の邪魔にならない場所とすることが望ましい。例えば、画面の四隅等である。また、アイ
コン173b0は、図12Aに示したような文字表示であっても良いし、記号、図形等で
あっても良い。また、アイコン173b0は、常に表示しておくようにしても良いし、電
源をオンした後やチャンネル切り替え後に所定の時間だけ表示するようにしても良い。ま
たは、番組情報やチャンネル番号等を表示した際に同時に表示されるようにしても良い。
図12Bは、図7CのS306の処理により表示される放送連携アプリランチャの一例
を示す画面表示図である。本実施例においては、AITの記述等により、連携アプリA、
連携アプリB、連携アプリC、の三つの放送連携アプリが放送受信装置100で実行可能
な状態であるものとする。この場合、放送番組画面173b上の任意の位置に放送連携ア
プリランチャ173b1が表示され、更に、放送連携アプリランチャ173b1内に連携
アプリAのエントリーボタン173b2、連携アプリBのエントリーボタン173b3、
連携アプリCのエントリーボタン173b4、及び戻るボタン173b5が表示される。
図12Bに示したような放送連携アプリランチャ173b1が表示されている状態で、
連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741ac及び決定キー741adを
用いてエントリーボタン173b2、エントリーボタン173b3、エントリーボタン1
73b4、等を選択すると、アプリケーション制御部161及びアプリケーションエンジ
ン162の制御により、連携アプリA、連携アプリB、連携アプリC、等が起動する。戻
るボタン173b5が選択された場合には、放送連携アプリランチャ173b1の表示が
終了する。
なお、放送番組画面173b上に放送連携アプリランチャ173b1を表示する際に、
放送連携アプリの種類やセキュリティ状況、放送連携アプリの機能やジャンル、放送アプ
リのネットワーク上からの取得状況、等に応じて、各エントリーボタンの枠色、内部色、
形状、字体、大きさ、点滅状況、等を適宜変更するようにしても良いことは、図11のデ
ータ放送画面173a上に各放送連携アプリのエントリーボタンを表示する場合と同様で
ある。
また、放送受信装置100で実行可能な放送連携アプリが無い場合には、放送連携アプ
リランチャ173b1を表示しないようにしても良い。または、この場合、放送連携アプ
リランチャ173b1の内部に『使用可能なアプリケーションが有りません』等のメッセ
ージを表示するようにしても良い。
[放送受信装置の放送連携アプリ実行画面]
図13Aは、図7AのS108の処理、図7BのS213の処理、図7CのS314の
処理、図9のS615の処理、等で表示される放送連携アプリ実行画面の一例を示す画面
表示図である。本実施例の放送連携アプリはHTML記述によるグラフィクス性能やエフ
ェクト性能等を備えており、映像表示部173上における放送番組画面とのオーバーレイ
表示が可能であるものとする。例えば、図13Aに示したように、放送番組画面173c
上の任意の位置に天気予報やニュース等の情報を表示する放送連携アプリ部173c1が
オーバーレイ表示される。放送連携アプリ部173c1は、第一主オブジェクト173c
2、第二主オブジェクト173c3、第三主オブジェクト173c4、及び背景オブジェ
クト173c5、等で構成される。他のオブジェクトが更に表示されていても良い。
放送番組画面173c上に放送連携アプリ部173c1がオーバーレイ表示されている
状態で、連携制御アプリの基本画面741aのdataキー741a8を選択することに
より、前記放送連携アプリの実行を終了してデータ放送画面に移行することが可能である
ものとする。また、連携制御アプリの基本画面741aの連携アプリキー741a9を選
択することにより、前記放送連携アプリの実行を終了して放送番組画面173cのみの表
示に戻すことが可能であるものとする。前記処理は、異なる操作キーにより実現されるも
のであっても良い。
また、放送番組画面173c上に放送連携アプリ部173c1がオーバーレイ表示され
ている状態で、連携制御アプリの基本画面741aの各操作キーを操作することにより、
放送連携アプリ部173c1の透過度を変更することが可能であるものとする。前記透過
度の変更処理は、放送連携アプリ部173c1全体を一括して行うものであっても良いし
、第一主オブジェクト173c2、第二主オブジェクト173c3、第三主オブジェクト
173c4、背景オブジェクト173c5をそれぞれ単独で行うものであっても良い。所
定のグループ(例えば、同一のグラフィクスレイヤに存在する複数のオブジェクト)毎に
行うものであっても良い。
前記透過度の変更処理を行う際は、例えば、連携制御アプリの基本画面741aのカー
ソルキー741acを用いてオブジェクトの選択を行い、カラーキー741aeの『青』
キーでオブジェクトの透過度を増加させ、『黄』キーでオブジェクトの透過度を減少させ
たりする。異なる操作キーを用いて前記透過度の変更処理を行っても良い。放送連携アプ
リ部173c1全体を一括して透過度100%とすれば、放送連携アプリ部173c1を
一時的に非表示とすることができる。例えば、放送波にて緊急放送が配信された場合、放
送連携アプリ部全体を透過度100%として、緊急放送の放送番組画面のみを映像表示部
173に表示させるようにすることも可能となる。或いは、図示を省略したCM検知部が
、放送番組が本編映像からCM映像になったことを検知して、放送連携アプリ部173c
1全体を一括して透過度100%(若しくは放送番組の映像を明瞭に確認できる透過度)
とするように制御しても良い。
前述の処理を行うことにより、放送連携アプリの実行中にバックグラウンドにある放送
番組画面の確認を行いたい場合に、前記放送連携アプリを終了させずに放送番組画面の確
認を行うことが可能となる。
図13Bは、図7AのS108の処理、図7BのS213の処理、図7CのS314の
処理、図9のS615の処理、等で表示される放送連携アプリ実行画面の、前述とは異な
る例を示す画面表示図である。図13Bに示した例では、放送番組画面173c上の任意
の位置に推薦番組を紹介する放送連携アプリ部173c6がオーバーレイ表示される。放
送連携アプリ部173c6には、第一推薦番組情報173c7、第二推薦番組情報173
c8、第三推薦番組情報173c9、等が表示される。更に多くの推薦番組情報がスクロ
ールやページ切り替え等により表示されても良い。
前記各推薦番組情報は、表示中の放送番組(放送番組画面173c)に関連して推薦さ
れる番組の情報であっても良いし、ユーザの視聴履歴に基づいて推薦される番組の情報で
あっても良いし、インターネット等で話題となっている番組の情報であっても良い。放送
受信装置100のユーザの友人が前記ユーザに対して送付した推薦番組の情報であっても
良い。また、前記推薦される番組は、デジタル放送サービスの放送波で送信される番組で
あっても良いし、インターネット200上の各サーバ装置から配信されるVOD(Vid
eo On Demand)番組等であっても良い。インターネット200上のサーバ装
置に用意されたホームページ等の情報画面であっても良い。
放送番組画面173c上に放送連携アプリ部173c6がオーバーレイ表示されている
状態で、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741ac及び決定キー74
1adを用いて、第一推薦番組情報173c7、第二推薦番組情報173c8、第三推薦
番組情報173c9、等を選択することにより、第一推薦番組情報173c7、第二推薦
番組情報173c8、第三推薦番組情報173c9、等で推薦される各番組映像が表示部
173に表示される。
図13Cは、推薦番組を紹介する放送連携アプリ部173c6で推薦される番組映像が
表示された場合の例を示す画面表示図である。例えば、連携制御アプリの基本画面741
aのカーソルキー741ac及び決定キー741adを用いて、放送連携アプリ部173
c6の第一推薦番組情報173c7を選択した場合、表示部173に第一推薦番組情報1
73c7で推薦される番組の番組映像173caが表示される。番組映像173caは、
ユーザによる操作端末の操作により、一時停止や時間指定ジャンプ等が可能であって良い
。また、番組映像173caを表示する際に、元の放送番組画面173cをPIP(Pi
cture In Picture)形式で任意の位置に表示するようにしても良い。こ
の場合、ユーザの操作端末に対する操作により、前記推薦番組の番組映像173caと元
の放送番組画面173cの何れを主画面とするかを変更できて良い。ユーザの操作端末に
対する操作により、元の放送番組画面173cのウィンドウの大きさを調整できるように
しても良い。
また、前記推薦番組の番組映像173caが、放送連携アプリ部173c6に表示され
た何れかの推薦番組情報を選択したことにより表示された映像である旨を示すアイコン表
示173cbを画面上の任意の位置に表示すれば、ユーザの利便性を向上させることがで
きる。また、言うまでもなく、図13Bに示した放送連携アプリ実行画面においても、前
述と同様に放送連携アプリ部173c6の透過度を変更できるようにして良い。
図13Dは、図7AのS108の処理、図7BのS213の処理、図7CのS314の
処理、図9のS615の処理、等で表示される放送連携アプリ実行画面の、前述とは異な
る例を示す画面表示図である。図13Dに示した例では、放送番組画面173c上の任意
の位置にSNS(Social Networking Service)サービスのポ
ータルとなる放送連携アプリ部173ccがオーバーレイ表示される。放送連携アプリ部
173ccには、第一SNSサービスのエントリーボタン173cd、第二SNSサービ
スのエントリーボタン173ce、第三SNSサービスのエントリーボタン173cf、
等が表示される。更に多くのSNSサービスのエントリーボタンがスクロールやページ切
り替え等により表示されても良い。
放送番組画面173c上に放送連携アプリ部173ccがオーバーレイ表示されている
状態で、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741ac及び決定キー74
1adを用いて、第一SNSサービスのエントリーボタン173cd、第二SNSサービ
スのエントリーボタン173ce、第三SNSサービスのエントリーボタン173cf、
等を選択することにより、チャット機能や掲示板機能、インターネット電話機能等の各エ
ントリーボタンに割り当てられた機能が有効化される。これにより、他者と情報交換を行
いながら表示中の放送番組(放送番組画面173c)を楽しむことが可能となる。また、
同時に、携帯情報端末700上の連携制御アプリの基本画面741aが、ソフトウェアキ
ーボード等の文字入力画面や音声入力によりチャットや掲示板書き込みを行うための音声
入力画面等に変更されるようにしても良い。
また、本実施例の放送受信装置100で実行可能な放送連携アプリとしては、前述の例
の他、放送受信装置100と携帯情報端末700との連携機能を用いて、更にCMの放送
タイミングと同期して、関連するCMアプリが放送受信装置100と携帯情報端末700
の双方に提示されるようなものであっても良い。或いは、放送受信装置100で利用可能
な有料サービスにおいて、放送連携アプリにより放送受信装置100のユーザの有料サー
ビス加入の有無を確認し、その結果に応じて放送受信装置100及び/または携帯情報端
末700の表示を変更するようなものであっても良い。本実施例の放送受信装置100に
おいては、何れの放送連携アプリを実行した場合であっても、図13Aや図13B等を用
いて説明した効果を享受することが可能である。
[放送受信装置のエラー表示画面]
図14は、図7AのS105の処理、図7BのS207の処理、図7CのS308の処
理、図8CのS605の処理、等で、取得したAITデータ列のアプリケーションプロフ
ァイル904の確認等により放送連携アプリの実行が可能ではないと判断された場合、A
ITの記述に不足がある場合、或いはAITの取得に失敗した場合、等のエラー表示画面
の一例を示す画面表示図である。
本実施例の放送受信装置100においては、前記放送連携アプリの実行が可能ではない
と判断された場合に、アプリケーションプロファイル904の確認結果等の、前記放送連
携アプリの実行が可能ではない理由を、エラーメッセージ173d1に表示するようにす
る。例えば、アプリケーションプロファイル904の確認の結果、所定のオプション機能
がテレビ受信機側に不足している場合、その旨をエラーメッセージ173d1に表示する
。エラーコードと、前記エラーコードの説明が記述されたテレビ受信機メーカのホームペ
ージの案内(URL等)を表示しても良い。或いは、放送連携アプリの取得をネットワー
ク上から行う場合には、当然ながらネットワークの接続状況の確認を事前に行うが、この
際に、例えば、LANケーブルの接続不備等により前記放送連携アプリの取得が可能でな
い場合に、その旨をエラーメッセージ173d1に表示する。また、ネットワーク接続は
確立しているが、エラー状況が劣悪なために放送連携アプリの取得が正しく行えない場合
等もエラーメッセージ173d1を表示して良い。放送連携アプリの取得を実行中で未だ
前記放送連携アプリの実行を行える状態にない場合にエラーメッセージ173d1を表示
しても良い。また、放送波の受信状況が安定せず、当初はAIT等の情報を受信できてい
たにも関わらず、途中からAIT等の情報を受信できなくなった場合等にもエラーメッセ
ージ173d1を表示して良い。なお、このような場合、各サーバ装置から取得した放送
連携アプリはそのままキャッシュしておくようにすれば、放送波の受信状況回復後にその
まま使用可能となる。
また、アプリケーションプロファイル904の確認の結果、所定のオプション機能がテ
レビ受信機側に不足している場合に、エラーメッセージ173d1に、最新のテレビ受信
機用ファームウェアの確認若しくはアップデートを勧める旨の表示を行うようにしても良
い。或いは、前記最新のファームウェアの確認若しくはアップデートを、放送受信装置1
00が自動的に行うようにしても良い。或いは、テレビ受信機に有料のオプションハード
ウェアまたはオプションソフトウェアを追加することにより前記放送連携アプリを実行可
能とできる場合には、前記有料のオプションハードウェアまたはオプションソフトウェア
の案内を表示するようにしても良い。なおエラーメッセージ173d1は、放送受信装置
100にではなく、携帯情報端末700に表示するようにしても良い。
[携帯情報端末の放送連携アプリ実行画面]
図15は、図9のS619の処理で表示される放送連携アプリ(端末側)実行画面の一
例を示す画面表示図である。図15に示した放送連携アプリ実行画面741cは、メイン
ウィンドウ741c1、サブウィンドウ741c2、選択マーカ741c3、カーソルキ
ー741c4、741c5、解説表示部741c6、終了ボタン741c7、で構成され
る。その他のオブジェクトが更に追加されていても良い。
本実施例において、携帯情報端末700で実行される放送連携アプリ(端末側)は、放
送受信装置100で表示中の放送番組の詳細を確認するためのアプリケーションであるも
のとする。また、メインウィンドウ741c1には放送受信装置100で表示されている
放送番組画面と同じ映像が、サブウィンドウ741c2には選択マーカ741c3で指定
される位置の拡大映像が、それぞれ表示される。カーソルキー741c4及び741c5
を選択することにより、選択マーカ741c3の位置を変更することが可能であるものと
する。解説表示部714c6には、メインウィンドウ741c1に表示中の前記放送番組
に関する解説字幕文や前記放送番組に関して他のユーザが投稿したコメント等が表示され
るものとする。終了ボタン741c7は前記放送連携アプリ(端末側)の動作を終了させ
るためのボタンである。
前記放送連携アプリ(端末側)を携帯情報端末700上で動作させることにより、放送
受信装置100と携帯情報端末700との連携動作による放送通信連携サービスの機能拡
張が可能となる。
[放送受信装置のEPG画面]
図16Aは、本実施例の放送受信装置100における電子番組表(EPG)表示画面の
一例を示す画面表示図である。EPG表示画面173eは、主制御部101が第一分離部
132から出力された番組情報データ列に基づいて作成した、本実施例のデジタル放送サ
ービスにおける放送番組の配信予定表である。連携制御アプリの基本画面741aの番組
表キー741a7を選択することにより、映像表示部173にEPG表示画面173eが
表示されるものとする。
EPG表示画面173eは、本実施例においては、縦軸を時間表示、横軸をサービスI
D(チャンネル)表示としたマトリクス形状で、各時間帯に各チャンネルで放送される各
放送番組の詳細情報を表示する。各放送番組の詳細情報173e1は、図16Aに示した
ように、主としてタイトル領域173e2と詳細説明領域173e3で構成される。
タイトル領域173e2には、各放送番組の番組タイトル及び各放送番組の属性を表す
記号等を表示する。前記各放送番組の属性を表す記号等は、例えば、新番組であることを
意味する『New』を記号化した印や、再放送番組であることを意味する『Replay
』を記号化した印、等である。或いは、放送サービスによるデータ放送に対応しているこ
とを意味する『data』を記号化した印等でも良い。また、本実施例の放送受信装置1
00で実行可能な放送連携アプリが用意されている放送番組である場合は、その旨を示す
『Linkage』を記号化した印等でも良い。詳細説明領域173e3は、各放送番組
の番組内容や出演者、各放送番組を紹介するホームページのURL、等の関連情報を表示
する。
なお、タイトル領域173e2に表示される前記『Linkage』を記号化した印等
は、前記放送番組に放送連携アプリが用意されている場合であっても、アプリケーション
プロファイル904の確認の結果、情報表示装置100での実行が不可の場合には表示し
ないようにしても良い。また、タイトル領域173e2に表示される、前記実行可能な放
送連携アプリが用意されている放送番組であることを示す『Linkage』を記号化し
た印は、更に、携帯端末機器との連携動作が可能であるか否かで、その色、形状、字体、
等を変更しても良い。携帯端末機器との連携動作が可能な場合には、前記『Linkag
e』を記号化した印と併せて『Mobile』を記号化した印を表示するようにしても良
い。
なお、前記『Linkage』を記号化した印や『Mobile』を記号化した印の表
示の有無は、各放送番組の詳細情報等を含むEIT情報に予め記載しておいた、各放送番
組が本実施例の放送受信装置100で実行可能な放送連携アプリが用意されている放送番
組であるか否か、前記実行可能な放送連携アプリが携帯端末機器との連携動作が可能であ
るか否か、等の情報を取得することにより制御されるようにすれば良い。或いは、インタ
ーネット200上の所定のサーバ装置に用意されたデジタル放送番組の番組配信情報から
取得した前記情報を、デジタル放送サービスの放送波から取得した番組情報データ列に基
づいて作成した電子番組表に付加するようにしても良い。
前述のように、EPG表示画面173e上に、実行可能な放送連携アプリが用意されて
いる放送番組であることを示す『Linkage』を記号化した印や携帯端末機器との連
携動作が可能なことを示す『Mobile』を記号化した印を表示することにより、ユー
ザは、放送受信装置100における各放送番組の放送通信連携サービスへの対応状況を簡
単に把握することが可能となる。なお、言うまでもなく、前記各放送番組の属性を表す所
定の文字を記号化した印は、文字そのものや文章等と代替しても良い。各放送番組の詳細
情報173e1の背景色を変更することにより、各放送番組の放送通信連携サービスへの
対応状況を示しても良い。また、前記『Linkage』を記号化した印や『Mobil
e』を記号化した印等は、通常はタイトル領域173e2には表示せず、各放送番組が番
組選択カーソル173e4により選択された場合にのみポップアップ表示されるようにし
ても良い。
本実施例の放送受信装置100はEPG表示画面173e上から放送番組毎の視聴予約
及び/または録画予約を行う機能を有する。例えば、EPG表示画面173eが表示され
ている状態で、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741acを用いてE
PG表示画面173e上の番組選択カーソル173e4を移動させ、決定キー741ad
により任意の放送番組を選択することにより、前記選択した放送番組の視聴予約及び/ま
たは録画予約を行う。
前述の処理において、前記視聴予約及び/または録画予約を行った放送番組が放送通信
連携サービスへ対応する放送番組である場合、前記視聴予約及び/または録画予約を行っ
たことをトリガとして、前記放送番組の放送開始時間を待たずに、前記放送番組用に用意
された放送連携アプリの取得を開始するようにしても良い。即ち、各放送番組の詳細情報
等を含むEIT情報に前記放送連携アプリの取得先を指定する情報(URL等のロケーシ
ョン情報)を記載しておくようにする。このようにすれば、放送受信装置100は、各放
送番組用に用意された前記放送連携アプリの取得先の情報を、前記放送番組を番組選択カ
ーソル173e4で選択した時点で把握することが可能となる。このため、放送受信装置
100は、前記放送番組の放送開始時間となる前に前記放送連携アプリの取得を開始する
ことが可能となる。
なお、前記視聴予約及び/または録画予約を行った放送番組が放送通信連携サービスへ
対応する放送番組であり、且つ、携帯端末機器との連携動作が可能な放送番組である場合
、携帯端末機器用に用意された放送連携アプリ(端末側)も、前述と同様の処理で、前記
放送番組の放送開始時間となる前に取得開始するようにしても良い。また、図16Bに示
すように、前記携帯端末機器用に用意された放送連携アプリ(端末側)の取得先の情報(
URL等のロケーション情報)を示す二次元バーコード173e5等をEPG表示画面1
73eに表示して、ユーザに携帯端末機器用に用意された放送連携アプリ(端末側)のダ
ウンロードを促すようにしても良い。
このように、放送受信装置100が、EPG情報に含まれる放送連携アプリの取得先情
報を参照して、前記放送連携アプリの取得を放送番組の放送開始時間となる前に開始する
ようにすれば、放送連携アプリを記憶するサービス事業者サーバ400の負荷を分散させ
ることが可能となる。また、サービス事業者サーバ400と情報表示端末100の間のネ
ットワークの通信速度が不十分な場合であっても、前記放送番組の放送開始直後から前記
放送連携アプリを有効に活用することができるようになる。
図17は、EPG表示画面173e上から放送番組の視聴予約及び/または録画予約を
行った場合の放送連携アプリの取得シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。
デジタル放送サービスの視聴中、放送受信装置100の主制御部101は、第一分離部
132から出力された番組情報データ列を取得する(S701)。ユーザが操作端末を用
いてEPG画面の起動要求を行う(S702)と、映像表示部173にEPG表示画面1
73eが表示される(S703)。EPG表示画面173e上でユーザが操作端末を用い
て任意の放送番組を選択することにより前記放送番組の視聴予約及び/または録画予約を
行う(S704)と、主制御部101は、前記第一分離部132から取得した番組情報デ
ータ列を確認して(S705)、更に、前記視聴予約及び/または録画予約を行った放送
番組に連動する放送連携アプリの取得先のロケーションを確認する(S706)。
S706の処理の後、アプリケーション制御部161は、前記確認したURLに基づき
、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携ア
プリの送信要求を送信する(S707)。前記放送連携アプリの送信要求を受信したサー
ビス事業者サーバ400は、アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき
、必要に応じて放送受信装置100の認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域
4013に記憶された所定の放送連携アプリの配信を、LAN通信部421を介して行う
(S708)。続いて、アプリケーション制御部161は、LAN通信部121を介して
受信した、サービス事業者サーバ400から配信された前記所定の放送連携アプリをRA
M104若しくはストレージ110にキャッシュするようにする(S709)。
以上説明した本実施例の方送受信装置100によれば、より付加価値の高い機能を実行
可能となる。
以下では、本発明の実施例2に関して説明する。なお、本実施例における構成及び効果
等は特に断りのない限り実施例1と同様であるものとする。このため、以下では、本実施
例と実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため極力説明
を省略する。
実施例1においても携帯情報端末連携処理(以下端末連携と呼ぶ)を行う場合の実施態
様を記載したが、さらに詳細の実施態様につき説明する。
携帯情報端末連携を行う際に、放送受信装置100と同じ宅内にある携帯情報端末70
0のみに端末連携の利用を制限したい場合がある(以後この制限を同一宅内制限と呼ぶ)
。例えば、放送連携を利用するためのアプリケーション(以下放送連携アプリと呼ぶ)に
おいて、放送受信装置100の表示画面と携帯情報端末700の表示画面が密接に関係し
ている場合とか、放送受信装置100に表示される広告映像を携帯情報端末700の利用
者に確実に視聴して欲しい場合などである。
なお、手順として考えておかなければならない点は、対象としている放送連携アプリが
同一宅内制限を課すものかどうか、の判断である。あらゆる放送連携アプリが同一宅内制
限になっていることを前提とする場合は、この判断は不要であるが、制限が無いこともあ
る場合は、同一宅内制限の有無に関する制御情報を放送受信装置100が取得し、操作手
順を変更する必要がある。この制限の有無に関する制御情報は、放送信号から取得しても
よいし(例えば、AITの項目として記載する)、放送局指定のサーバから取得してもよ
い。
以上の手順も含め、本実施例では、携帯情報端末700が放送受信装置100と同一宅
内に存在することを保証する手順について説明する。
通常、同一宅内に存在する機器は、同じルータ装置210に接続されているローカルネ
ットワーク上に存在する。従って、携帯情報端末700が放送受信装置100と同じロー
カルネットワークに接続されていることで、同一宅内に存在すると判断することができる
。なお、対象機器がローカルネットワークに接続されているかどうかは、公知の方法を用
いればよく、説明を省略する。
また、ローカルネットワーク上に無い携帯情報端末700であっても、NFC、Blu
eTooth、赤外線通信等で放送受信装置100と直接通信を行うことで、同一宅内に
存在すると判定することもできる。この場合、放送連携アプリ等の取得のための通信は、
上記の直接通信でも構わないし、移動体電話通信によるものでも構わない。
上記のように同一宅内に存在することの確認方法は複数考えられるが、どの方法を使用
するかは、例えばAITに記述しておき、放送受信装置100で読み取る。
さらに、一度同一宅内に携帯情報端末700が存在することが確認できれば、番組が終
わるまでは同一宅内に存在すると見做すことでもよいし、ある有効時間(例えば10分)
を設け、有効時間内は同一宅内に存在すると見做すが、有効時間が過ぎた場合は、新たに
確認しなければ同一宅内に存在すると見做さないとする方法を使用することもできる。こ
の有効時間は、例えばAITに記述しておき、放送受信装置100で読み取る。
さらに、例えば番組進行中の任意の時点で、放送信号にイベント信号を設定しておき、
このイベント信号を受信する毎に携帯情報端末700が同一宅内に存在することを確認す
るという方法をとることもできる。
さらに前二者の方法を組み合わせて使用することも可能である。
次に、同一宅内に存在する携帯情報端末700のみに端末連携を許可する具体的手順に
ついて説明する。この実施例では、携帯情報端末700が放送連携アプリを取得する際、
あるいは放送連携アプリで使用する情報を取得する際に制限を設ける(以後、放送連携ア
プリと放送連携アプリで使用する情報、具体的にはHTML文書やストリーミング映像な
どであるが、これらをまとめて放送連携情報と呼ぶ)。放送連携情報の取得方法には、放
送局サーバ300または事業者サーバ400から取得する通信取得と、放送波から取得す
る放送取得の2種類がある。通信取得の場合、放送受信開始後に取得する場合と放送受信
開始前に取得しておく方法の2種類がある。さらに、通信取得の場合、一旦放送受信装置
100が取得し、放送受信装置100から携帯情報端末700が取得する場合と、携帯情
報端末700が直接放送局サーバ300または事業者サーバ400から取得する場合があ
る。種々の方法があるが、携帯情報端末700から見ると、放送受信装置100から取得
する場合と、放送局サーバ300または事業者サーバ400から取得する場合の2つに大
別できる。
本実施例では、携帯情報端末700が放送受信装置100から放送連携情報を取得する
場合を説明し、サーバから取得する場合は次の実施例で説明する。
図18Aに、本実施例の手順を示す。
まず、端末連携を行う前に、携帯情報端末700、放送受信装置100のそれぞれで、
端末連携を制御するアプリケーションである連携制御アプリを起動しておく(S1000
1、S10002)。この状態で、携帯情報端末700から放送受信装置100に対して
端末連携要求を行う(S10003)。次に放送信号からAITを取得する(S1000
4)。このAITの情報から、対象となる携帯情報端末用のアプリが同一宅内制限のある
ものかどうか判断し(S10006)、制限がある場合はS10008の手順に進み、端
末連携要求のあった最初の段階では、S10009のステップに進み、端末連携要求のあ
った携帯情報端末700が放送受信機100と同一宅内にあるかどうか判定する(S10
009)。判定の結果、同一宅内に無いと判定された場合は、携帯情報端末側の連携制御
アプリに連携不許可の応答を行い、処理を終了する(S10011)。
ここで、そもそも、端末連携アプリは全て同一宅内制限が有るとする前提の場合は、S
10006の判定は行わずスキップする。同一宅内制限が有るアプリと無いアプリと両方
有りうる場合にS10006の判定を行う。
携帯情報端末700が同一宅内にあると判定されるか、同一宅内制限の無いアプリの場
合、S10012に進み、放送連携アプリ関連サービスを行う。このサービス(S100
12)では、携帯情報端末700からの放送連携情報配信要求(S10013)を処理し
、携帯情報端末700に放送連携情報を配信する(S10018)。この放送連携情報に
は、放送受信装置100が配信サーバから配信を受けたもの(S10014、S1001
5、S10016)、放送信号から取得したもの(S10017)、放送受信装置100
に記憶してあるもの等がある。放送受信装置100による放送連携情報の受信(S100
16、S10017)は、携帯情報端末700からの放送連携情報配信要求(S1001
3)による場合のみではなく、放送受信装置100が自律的に取得することや、放送信号
からのイベント発生に基づく取得の場合があっても構わない。そして、携帯情報端末70
0への放送連携情報の配信(S10018)も、放送受信装置100側からの自発的なも
のがあっても構わない。
一連の放送関連情報の受信(取得)、配信の処理が終わった後、放送受信装置100が
同一番組の視聴を続けているかどうか判定し(S10019)、もし続けていない場合は
携帯情報端末側の連携制御アプリに連携不許可の応答を行い、処理を終了する(S100
20)。
視聴を続けている場合は、S10005の手順に戻り、宅内制限が有る場合は携帯情報
端末700が同一宅内にあるかどうか確認する(S10009)が、前回の確認から予め
設定された有効時間が経過しているか、あるいは前回の確認以降、放送信号や配信サーバ
からの確認要求(S10007)が発生しているかを判断し(S10008)、いずれの
条件も満たしていなければ、同一宅内にあるかどうかの確認(S10009)は行わず、
S10010を経由し、次の放送連携アプリ関連サービス(S10012)の実行に移る
。ここで、放送信号からの確認要求(S10008)は放送連携情報から取得するように
記載してあるが、ここではイベントメッセージも放送連携情報に含まれるものとして記載
している。さらに、この確認要求がAITに記載されても構わない。
なお、上記で説明した手順は、S10022の矢印で示される区間において、放送信号
、放送受信装置100、携帯情報端末700、配信サーバ全体でのループ処理手順である
。S10007の確認要求は、ループ内のどのタイミングであっても構わない。
さらに、配信サーバでの認証(S10015)に使用する認証キーにAITに記述され
た認証情報を組み込んでも構わない。これにより、正当な認証要求であることが確認でき
る。また、AITに記述される認証情報を、番組の進行に伴い変更し、認証サーバにおい
て、番組の進行に同期した情報が組み込まれた認証キーでなければ認証を行わないように
すれば、同一番組を視聴し続けていることを確認できる。この場合、AITの情報は適宜
読み込み更新を行うこととする(S10021)。なお、放送信号に組み込む認証情報は
AITに記載する他に、放送連携情報として組み込むことでも構わない。さらにまた、実
質的に認証情報を変更することになる方法として、配信サーバのURL自体を番組の進行
に従って変更してゆく、という方法を使用することもできる。
このように、放送連携アプリ関連サービス(S10012)を実行しながら、予め設定
された有効時間毎、あるいは、放送信号や、配信サーバからの確認要求がある毎に、携帯
情報端末700が、放送受信装置100と同一宅内にあるかどうか確認することにより、
適切に同一宅内制限がある放送関連アプリの実行を行うことができる。さらに、放送信号
に組み込まれた認証情報を配信サーバでの認証に使用することにより、配信要求の正当性
を確保することができ、放送信号の認証情報を適宜変更するようにすれば、同一番組を視
聴し続けていることの確認もできる。
以上説明した本実施例に係る携帯情報端末連携技術によれば、放送受信装置と連携する
携帯情報端末について同一宅内制限を実現することが可能となる。
本実施例では、携帯情報端末700が配信サーバから放送連携情報を取得する場合を説
明する。
図18Bに、本実施例の手順を示す。
まず、端末連携を行う前に、携帯情報端末700、放送受信装置100のそれぞれで、
端末連携を制御するアプリケーションである連携制御アプリを起動しておく(S1010
1、S10102)。この状態で、携帯情報端末700から放送受信装置100に対して
端末連携要求を行う(S10103)。次に放送信号からAITを取得する(S1010
4)。このAITの情報から配信サーバに関するURL等の情報を取得し、携帯情報端末
700にその情報を送信する(S10105)。次に、放送受信装置100から配信サー
バに対し時刻確認要求を出し(S10106)、この要求に基づき、配信サーバから放送
受信装置100に対して時刻情報を送信する(S10107)。これにより、配信サーバ
の時刻に合わせて後段の認証キー発行(S10115)を行うことができるが、時刻のず
れが問題ない場合は、省略しても構わない。
以降、S10127の矢印で示されるループ制御に入る。
まず、携帯情報端末700から放送受信装置100に対し、認証キーの発行要求または
放送連携情報配信要求を出す(S10109)。認証キーは後段(S10125)の配信
サーバへの放送連携情報配信要求で用いる。S10109での放送連携配信要求は放送信
号から取得した情報の配信要求であり、後段のS10126の手順に対応する。
いずれにせよ、S10109の要求が携帯情報端末から出されると、同一宅内制限があ
る放送連携アプリかどうか判定し(S10111)、制限があれば、次の手順S1011
2に進み、なければS10112の手順はスキップしてS10114に進む。全ての放送
連携アプリに同一宅内制限が有る場合はS10111の判定は行わず、S10112に進
む。S10112では、要求を出した携帯情報端末が同一宅内に有るかどうかの判定を行
い、無ければ端末連携を終了させる(S10113)。同一宅内に有れば、要求された手
順、配信サーバからの放送連携情報の取得(S10125)または放送信号からの放送連
携情報の取得(S10126)を行う。配信サーバからの取得以外に放送信号からの取得
があっても構わないので、S10126の手順も記載した。
まず、配信サーバからの放送連携情報の取得手順(S10125)について説明する。
最初に放送受信機100より情報連携端末700から要求のあった認証キーを発行する
。この時、認証キーには、発行時点の時刻情報を含め、予め定められた時間内(例えば1
0分間)だけ有効であるとする。配信サーバでは有効時間内の認証キーであるかどうかも
含めて認証情報を確認し、認証がOKであれば放送連携情報の配信を許可する。以後、有
効時間内であれば情報の配信を許可するが、有効時間が過ぎた時点で配信を停止する。例
えばストリーミング映像が有効時間を過ぎると見ることができなくなる。
予め設定された有効時間は、配信サーバに保持していてもよいし、放送受信装置100
が放送信号(例えばAIT)から取得し、認証キーに有効時間情報を組込んでも構わない
。携帯情報端末700には予め有効時間の情報を通知しておき、有効時間が切れるまえに
認証キーの発行を要求するようにする。あるいは、有効時間は放送受信装置100で管理
しておき、有効時間が切れる前に、携帯情報端末700が同一宅内に有ることを確認した
上で放送受信装置100から自動的に携帯情報端末700に対し認証キーを発行しても構
わない。
有効時間は、一つの番組の中で同一でも構わないし、番組の進行に合わせて変化させて
も構わない。また、有効時間の設定がなければ一度認証を行えば番組視聴中は認証が有効
である、という取扱でも構わない。
さらに、配信サーバでの認証(S10117)に使用する認証キーにAITに記述され
た認証情報を組み込んでも構わない。これにより、正当な認証要求であることが確認でき
る。また、AITに記述される認証情報を、番組の進行に伴い変更し、認証サーバにおい
て、番組の進行に同期した情報が組み込まれた認証キーでなければ認証を行わないように
すれば、同一番組を視聴し続けていることを確認できる。この場合、AITの情報は適宜
読み込み更新を行うこととする(S10124)。なお、放送信号に組み込む認証情報は
AITに記載する他に、放送連携情報として組み込むことでも構わない。さらにまた、実
質的に認証情報を変更することになる方法として、配信サーバのURL自体を番組の進行
に従って変更してゆく、という方法を使用することもできる。なお、この場合のURL変
更は、配信サーバは同一で入口が異なる場合であるが、放送連携アプリの変更等により新
しい配信サーバに変更することも有りうる。この場合は、変更の都度、配信サーバ情報送
信(S10105)、時刻確認要求(S10106)、時刻情報送信(S10107)の
手順を行う。
次に、放送信号から放送連携情報を取得する手順(S10126)について説明する。
この場合は、携帯情報端末700が同一宅内に有ることが確認された後、放送受信装置
100が放送信号から放送連携情報を取得し(S10119)、続いてその情報を携帯情
報端末700に配信する(S10120)。
なお、番組の進行に伴って放送連携情報を変更する場合、放送信号から変更の通知を出
し(S10110)、その通知をきっかけとして、放送連携情報を取得することがあって
も構わない。その場合、配信サーバからの取得であれば、放送受信装置100から携帯情
報端末に認証キーを発行し(S10115)、変更通知があったことを通知する。有効時
間内であれば認証キーの発行を省略し、変更通知の通知のみでも構わない。放送信号から
の取得の場合は、放送受信装置100が情報を取得し(S10120)、携帯情報端末に
配信する(S10120)。なお、放送信号からの取得の場合は、変更通知毎に携帯情報
端末700が同一宅内に有ることを確認しても構わないし、実施例2のように、有効時間
内であればその確認を省略しても構わない。ここで、放送信号からの変更通知(S101
10)は放送連携情報から取得するように記載してあるが、ここではイベントメッセージ
も放送連携情報に含まれるものとして記載している。さらに、この変更通知がAITに記
載されても構わない。
一連の放送関連情報の受信(取得)、配信の処理が終わった後、放送受信装置100が
同一番組の視聴を続けているかどうか判定し(S10121)、もし続けていない場合は
携帯情報端末側の連携制御アプリに連携不許可の応答を行い、処理を終了する(S101
23)。視聴を続けていればS10108に戻り、ループ処理S10127を継続する。
このように、配信サーバの認証に使用する認証キーに時刻情報を含め、有効時間の管理
を行うことにより、定期的に携帯情報端末700が放送受信装置100と同一宅内に有る
ことが確認でき、適切に同一宅内制限がある放送関連アプリの実行を行うことができる。
さらに、放送信号に組み込まれた認証情報を配信サーバでの認証に使用することにより、
配信要求の正当性を確保することができ、放送信号の認証情報を適宜変更するようにすれ
ば、同一番組を視聴し続けていることの確認もできる。
以上説明した本実施例に係る携帯情報端末連携技術によれば、放送受信装置と連携する
携帯情報端末が配信サーバから放送連携情報を取得する場合でも、同一宅内制限を実現す
ることが可能となる。
実施例2、3では、端末連携において同一宅内制限を実現する手順について説明したが
、放送連携アプリによっては宅外からの使用も許可しても構わない。本実施例ではそのよ
うな場合につき説明する。例えばテレビショッピングなどの番組自体が広報・宣伝になっ
ている場合、宅内宅外に関わらず放送連携アプリが使用できた方が放送事業者にとっても
望ましい。このような番組の場合、一度放送受信装置100に登録しておけば、携帯情報
端末700が宅内に有るかどうかに関わらず、放送連携アプリの使用を許可するようにし
ても構わない。この場合、放送映像自体をストリーミングデータにして、放送受信装置1
00からインターネット経由で携帯情報端末700に配信する放送連携アプリがあると利
便性がより高まる。ストリーミングデータは著作権保護のため、放送受信装置100にて
暗号化しておいても構わない。宅外への放送映像の配信を含め、放送連携アプリが宅外か
らの利用を許可しているかどうかは放送信号内のデータ(例えばAITなど)に記載して
おく。
具体的な手順を図18Cに示す。当該手順は一部の手順が実施例2、3と共通であるの
で、実施例2、3と重複する部分については説明を省略する。放送受信装置100は、宅
外からの端末連携要求(S10203)があった場合、宅外利用が許可されているアプリ
であれば、要求元が登録済の携帯情報端末であるか確認した上(S10205)で、連携
を許可するようにする。ここで、必要があれば、放送映像、放送連携情報についての著作
権保護のため、携帯情報端末700と放送受信装置100とで認証を行っても構わない(
S10207)。その際、当該認証は、認証サーバにおける認証であっても構わない(S
10207)。著作権保護の要不要についての情報、著作権保護の認証方法についての情
報を放送信号(例えばAITに記載されているものとする)から取得し、それに応じた制
御を行う。放送信号にこれらの情報が格納されていない場合は、放送受信装置100にお
いて予め定められた所定の方法に従う。例えば、予め定められた所定の著作権保護処理を
行えばよい。また、放送信号にこれらの情報が格納されていない場合は、放送受信装置1
00において著作権保護処理を行わないことを予め定めておいてもよい。
著作権保護のための認証の具体例(1)〜(4)を次に示す。以下の認証はそれぞれ一
つだけ行っても良い。または、以下に例示された複数の認証を組み合わせて行ってもよい
。また、以下に例示された認証と、以下に例示されていない他の認証処理を組み合わせて
行ってもよい。
(1)IDとパスワードによる認証
携帯情報端末700を放送受信装置100に登録する際に、IDとパスワードを発行し
、放送受信装置100はこのIDとパスワードの確認により連携を許可する。
(2)暗号鍵の使用
上記のIDとパスワードによる認証に加え、暗号化した映像データ等を復号するための
暗号鍵を放送受信装置100から携帯情報端末に送信する。この暗号鍵は放送信号(例え
ばAITに記載しておく)から取得することでも構わない。
(3)認証サーバの利用
暗号化した映像データ等を復号するための暗号鍵の発行を、認証サーバから行う方法。
携帯情報端末700は認証サーバに対してIDとパスワードを送信し、暗号鍵を取得する
。この場合、認証サーバのロケーション情報(具体的にはURL)を放送信号(例えばA
ITに記載しておく)から取得し、このロケーション情報を放送受信装置100から携帯
情報端末700に送信することにより、より安全性が高まる。携帯情報端末700が暗号
鍵を入手できなければ映像等の復号はできないので、放送受信装置100から認証サーバ
での認証を要求することで、書作権保護の認証としてもよいし、携帯情報端末700から
放送受信装置100に暗号鍵を取得できたことを通知することにより認証を完了すること
にしてもよい。なお認証サーバによる課金が行われても構わない。
(4)暗号鍵の相互認証
放送受信装置100と携帯情報端末700がそれぞれ持つ暗号鍵を相互に認証し、確認
を取ることで著作権保護の認証とする。
放送信号に格納された情報が、所定の方法での著作権保護が必要であること示している
場合に、当該所定の方法で著作権保護の認証が出来ない場合は、端末連携を許可しない。
また、放送信号に指定がなく、放送受信機100の既定の方法により認証を行う場合でも
、当該既定の方法で著作権保護の認証が出来ない場合は、端末連携を許可しない。
端末連携を許可した場合は、以後、同一宅内に携帯情報端末700が存在するかどうか
の確認は行わず、携帯情報端末700からの要求(S10211)、放送受信装置100
の自律的制御、放送信号からの要求(S10210)に従い、携帯情報端末700に対し
て放送連携情報の配信(S10217)、配信サーバ用の認証キーの発行(S10212
)を行う。なお、この場合は有効時間を設定した制御は行わなくても構わない。宅外にあ
る携帯情報端末700は放送連携情報を、放送受信装置100、または、発行を受けた認
証キーを用いて配信サーバより取得する(S10215)。また放送受信装置100が発
行する認証キーに放送信号から取得した認証情報(例えばAITに記載されているとする
)を組み込み、配信サーバは、放送信号から取得した認証情報が組み込まれた認証キーで
あればアクセスを許可するようにすれば、より宅外利用の適正化を図ることができる。
さらに、番組視聴のプレミアとしてディスカウントをする場合等、無制限に放送連携ア
プリの使用を許可しない方がよい場合もある、このような場合では、一度は同一宅内に携
帯情報端末が有る状態で認証を行い、その後は同一宅内でなくても配信サーバの利用を許
可する方法が好ましい。この場合は携帯情報端末700が放送受信装置100に登録され
ていなくても構わない。
この場合の具体的な手順を図18Dに示す。当該手順は、一部の手順が上記図18Cと
共通であるので、重複する部分については説明を省略する。まず、携帯情報端末700が
放送受信装置100と同一宅内にある状態で、携帯情報端末700から放送受信装置10
0に対して端末連携要求を行い、放送受信装置100は当該携帯情報端末700が同一宅
内に有ることを確認した上(S10305)で連携を許可する。ここで、必要があれば、
放送映像、放送連携情報についての著作権保護のため、携帯情報端末700と放送受信装
置100とで認証を行っても構わない(S10307)。その際、当該認証は、外部の認
証サーバにおける認証であっても構わない。著作権保護の要不要についての情報、著作権
保護の認証方法についての情報を放送信号(例えばAITに記載されているものとする)
から取得し、それに応じた制御を行う。放送信号にこれらの情報が格納されていない場合
は放送受信装置100において予め定められた所定の方法に従う。例えば、予め定められ
た所定の著作権保護処理を行えばよい。また、放送信号にこれらの情報が格納されていな
い場合は、放送受信装置100において著作権保護処理を行わないことを予め定めておい
てもよい。
著作権保護のための認証の具体例(5)〜(7)を次に示す。以下の認証はそれぞれ一
つだけ行っても良い。または、以下に例示された複数の認証を組み合わせて行ってもよい
。また、以下に例示された認証と、以下に例示されていない他の認証処理を組み合わせて
行ってもよい。
(5)暗号鍵の使用
携帯情報端末700が同一宅内にいる状態で、暗号化した映像データ等を復号するため
の暗号鍵を放送受信装置100から携帯情報端末に送信する。この暗号鍵は放送信号(例
えばAITに記載しておく)から取得することでも構わない。この暗号鍵を同一宅内で引
き渡すことをもって認証とする。さらに、番組のある時点でないと暗号鍵が放送信号から
取得出来ないようにし、暗号鍵の携帯情報端末700への受け渡しを同一宅内に限定すれ
ば、その時点で同一宅内にいなければならない、という制限を設けることができ、視聴に
対するプレミア付与にも利用できる。
(6)認証サーバの利用
暗号化した映像データ等を復号するための暗号鍵の発行を、認証サーバから行う方法。
携帯情報端末700は認証サーバに対してIDとパスワードを送信し、暗号鍵を取得する
。この場合、認証サーバのロケーション情報(具体的にはURL)を放送信号(例えばA
ITに記載しておく)から取得し、このロケーション情報を放送受信装置100から携帯
情報端末700に送信することにより、より安全性が高まる。携帯情報端末700が暗号
鍵を入手できなければ映像等の復号はできないので、放送受信装置100から認証サーバ
での認証を要求することで、書作権保護の認証としてもよいし、携帯情報端末700から
放送受信装置100に暗号鍵を取得できたことを通知することにより認証を完了すること
にしてもよい。認証サーバへのアクセスは宅内で行っても宅外で行っても構わないが、番
組のある時点でないと認証サーバのロケーション情報が放送信号から取得出来ないように
し、ロケーション情報の携帯情報端末700への受け渡しを同一宅内に限定すれば、その
時点で同一宅内にいなければならない、という制限を設けることができ、視聴に対するプ
レミア付与にも利用できる。なお認証サーバによる課金が行われても構わない。
(7)暗号鍵の相互認証
放送受信装置100と携帯情報端末700がそれぞれ持つ暗号鍵を相互に認証し、確認
を取ることで著作権保護の認証とする。この認証も宅内で行っても宅外で行っても構わな
い。
放送信号に格納された情報が、所定の方法での著作権保護が必要であること示している
場合に、当該所定方法で著作権保護の認証が出来ない場合は、端末連携を許可しない。ま
た、放送信号に指定がなく、放送受信機100の既定の方法により認証を行う場合でも、
当該既定の方法で著作権保護の認証が出来ない場合は、端末連携を許可しない。端末連携
を許可した以降の手順は図18Cの手順と共通であるので説明を省略する。
以上説明した本実施例に係る携帯情報端末連携技術によれば、放送受信装置と連携する
携帯情報端末について、著作権保護に留意しつつ宅外からの利用を実現することが可能と
なる。
実際の使用状況においては、番組による端末連携アプリの有無と、どの端末連携アプリ
が利用可能か簡便に分かる方がより望ましい。本実施例では、端末連携アプリの利用可能
状況の表示方法につき説明する。
図19Aは、端末連携アプリが有る場合の放送連携アプリのランチャ画面(173b1
1)の例である。放送連携アプリが枠付き文字のアイコンで表示されている。視聴中の番
組に連携した放送受信装置100用の放送連携アプリ(173b12〜173b14)と
携帯情報端末用の放送連携アプリ(173b15〜173b17)が表示されている。こ
の例の場合は、文字列を囲む枠線の太さと枠内の色でアプリの状況を示している。本体ア
プリA、B(173b12、173b13)と端末アプリA、B(173b15、173
b16)が利用可能な状態であり、本体アプリC(173b14)と端末アプリ(173
b17)が利用不可能な状態である。端末アプリが利用不可能な状態とは、放送受信装置
100と通信可能な状態にある携帯情報端末700の中で、当該アプリを実行する機能を
持つものがないことを意味する。
図19Bは、図19Aにおいて、端末アプリAを選択した後の画面である。端末アプリ
Aに関した各携帯情報端末700の状態を示している。この画面で表示されている携帯情
報端末は、過去に放送受信装置100と連携を行ったか登録されている端末である。
アイコンの枠線が実線になっている携帯端末1(173b22)と携帯端末2(173
b23)は放送受信装置100と通信可能な状態にあり、枠線が点線になっている携帯端
末3(173b24)と携帯端末4(173b25)は放送受信装置100と通信可能な
状態にないことを示している。また、アイコンの枠内が白である携帯端末1(173b2
2)と携帯端末3(173b24)は端末アプリAを実行する機能を持ち、枠内が灰色で
ある携帯端末2(173b23)と携帯端末4(173b25)は端末アプリAを実行す
る機能を持たないことを示している。さらに、当該端末でアプリが既に実行中である場合
、そのことを表すデザインのアイコンを使用しても構わない。
また、アイコンは絵柄を利用するとより視覚的に分かりやすいのでその例を次に示す。
図19Cは放送連携アプリの一覧を示すランチャ画面(173b31)の例である。放
送受信装置100の他、携帯情報端末700のタイプ別にアイコンが示されている。17
3b32と173b33が放送受信装置100を示すアイコンであり、173b34と1
73b35がスマートホン型の携帯情報端末700を示すアイコンであり、173b36
がヘッドマウントディスプレイ型の携帯情報端末700を示すアイコンである。それぞれ
のアプリはアイコンで示される装置用のものである。
図19Cにおいては、当該アプリの利用が出来ない場合は、装置の絵柄に重ねて利用不
可を示すマーク(今の場合は丸に斜線のマーク)を表示させている。また、放送受信装置
100に関しては、既に当該アプリが実行中の場合はそのことを示すマーク(今の場合は
丸に点)を重ねて表示しても構わない。この表示により、既に実行をしているにも関わら
ず、ランチャの手順を先に進める、という無駄な動作を防ぐことができる。携帯情報端末
700の場合は、放送受信装置と通信可能な状態にあり当該アプリが実行可能な端末全て
で当該アプリが実行中の時に実行中を示すマークを表示する、という方法も可能である。
図19Dは、図19CにおいてアプリC(173b34)を選択した後の画面(173
b41)である。アプリCに対応したタイプの携帯情報端末700の状態が示されている
。この画面においては、携帯情報端末700が放送連携アプリの実行機能を持たない場合
、放送受信装置100と通信可能な状態にない場合、既に当該放送連携アプリを実行中の
場合に、それぞれそのことを表すマークをアイコンに重ねて表示する。この例では、実行
機能を持たない場合は丸に斜線のマーク(173b44、173b46)、通信可能状態
にない場合は三角に感嘆符のマーク(173b45、173b46)、既に実行中の場合
は丸に点のマーク(173b43)を表示している。
さらに、いちいちランチャを起動させなくても、状況が変化したときに、放送連携アプ
リがあることが分かる表示方法があると望ましい。例えば、電源を入れた時、チャンネル
を変えた時、番組の初め、番組の途中でも放送連携アプリに変更があった時、放送受信装
置100と携帯情報端末700の間の通信状態に変化があった場合、アプリの実行状況が
変わった場合に、予め定められた時間だけアイコンを表示し、その時の状態を表示する。
図19Eにその場合の例を示す。それぞれの装置のタイプを示すアイコンが表示されて
いる場合は、そのタイプの装置に対応した放送連携アプリがあることを示す。この場合、
丸に斜線のマークは、使用可能な状態になっているそのタイプの装置において当該アプリ
を実行できるものがないことを表す。丸に点のマークは使用可能な状態になっているその
タイプの装置全てにおいて当該アプリが実行中であることを示す。
図19Fは携帯情報端末700での表示画面(10401)である。携帯情報端末70
0から端末連携を要求する際に、どの放送受信装置100でどの放送連携アプリが利用可
能か一覧表で分かった方が利用に便利である。図19Fにその一覧表の例を示す(104
02)。この表では調べたい番組に対応した放送連携アプリが、自宅内にあるどの放送受
信装置100で利用可能かを示している。また、各放送受信装置100の状態も表示して
あると、特に宅外からの利用時に利便性がより高まる。この例では、当該番組を受信中、
他番組を受信中、空き、他番組予約有(番組の途中から他番組の録画を予約してある場合
)、といった表示例を示す。なお、ここで、放送受信装置100内に複数のチューナが存
在する場合、複数のチューナ毎に状態を表示してあるとさらに利便性が異なる。表102
02においては、枝番号で同一装置内のチューナの区別を示している。例えば受信装置B
−1、受信装置B−2が、同一放送受信装置100内のチューナである。端末連携の場合
、ストリーミングデータとして放送映像と音声の配信を受けられれば、放送受信装置10
0の映像部を使用する必要はなく、放送受信装置100内のチューナが使用できれば放送
の利用が可能になるので、チューナ毎の使用状況が分かると便利である。
なお、この実施例で説明した表示を行うためには、放送連携アプリ毎に、放送受信装置
100に対応したアプリであるのか、あるいはどういうタイプの携帯情報端末700に対
応したアプリであるのかの情報がなければならない。また、放送受信装置100、携帯情
報端末700で、対応したアプリを実行するための情報が必要である。これらの情報はた
とえばAITに記載しておくことにより、情報受信装置100で取得することができる。
以上説明した本実施例に係る携帯情報端末連携技術によれば、放送連携アプリ、放送受
信装置100、携帯情報端末700に関する情報を表示することにより、より利便性の高
い放送連携サービスの利用が可能となる。
以下では、本発明の実施例6に関して説明する。なお、本実施例における構成及び効果
等は特に断りのない限り実施例1と同様であるものとする。このため、以下では、本実施
例と実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため極力説明
を省略する。
一般的に、スポーツ中継等の動きの激しい放送番組の場合、映像表示部に60Hzで駆
動する液晶パネル等を用いたテレビ受信機では、視聴の際に残像感を生じてしまうという
問題がある。この残像感を低減するために、前記映像表示部に120Hzで駆動可能な液
晶パネル等を搭載したテレビ受信機が多く市販されるようになってきている。また、前記
映像表示部の120Hz駆動に対応する信号処理として、(A)60Hz映像の各フレー
ム間に黒映像のフレームを挿入して120Hz映像を生成する、(B)60Hz映像の連
続するフレームの映像の差分から動き情報を算出し、前記算出した動き情報に基づいて中
間映像のフレームを作成するフレーム補間信号処理により120Hz映像を生成する、等
の技術が考案された。
しかしながら、前記(A)の技術の場合、黒映像フレームを生成する信号処理は容易で
あるが、映像の明るさ感が劣化する、面フリッカを生じる、等の問題がある。一方、(B
)の技術の場合、輝度劣化や面フリッカの発生を抑えることが可能であるが、連続するフ
レームの映像から中間映像のフレームを作成する信号処理が難しく、映像の内容によって
は大きなノイズを生じる、等の問題がある。
前記問題を解消する最も有効な手段は、放送局がフレームレート120Hzで作成した
各放送番組を放送波で送出し、120Hzで駆動可能な液晶パネル等を搭載したテレビ受
信機が前記120Hzで作成した各放送番組の放送波を受信して表示するようにすれば良
い。このようにすれば、前記(A)や(B)の技術に伴う各問題の発生を防ぐことが可能
となる。但し、現在市販されているテレビ受信機は、フレームレート60Hzで作成され
た各放送番組の放送波を受信することを前提としており、放送局がフレームレート120
Hzで作成した各放送番組を放送波で送出した場合、旧製品との互換性において問題を生
じる可能性がある。
本実施例では、前述した各問題点を解消しつつ高画質な映像情報を表示可能な放送受信
装置の例に関して説明を行う。
図20Aは、本実施例の放送受信装置100iの内部構成の一例を示すブロック図であ
る。本実施例の放送受信装置100iは、実施例1における放送受信装置100と基本的
に同等の構成を有するが、映像重畳部171に代替して映像補間/重畳部171iが用意
される。映像補間/重畳部171iは、映像重畳部171の有する機能に加えて、第一映
像復号部133から出力されたフレームレート60Hzの映像情報に所定の信号処理を施
すことによりフレームレート120Hzの映像情報を生成する機能を備えるものとする。
また、映像表示部173は、少なくとも120Hzで駆動可能な液晶パネル等の表示デバ
イスであるものとする。
図20Bは、本実施例の放送受信装置100iのソフトウェア構成図の一例であり、R
OM103、RAM104及びストレージ部110におけるソフトウェアの構成を示す。
本実施例の放送受信装置100iのソフトウェア構成は、実施例1における放送受信装置
100のソフトウェア構成と基本的に同等であるが、ストレージ部110に記憶された受
信機能プログラム1002をRAM104に展開した際に、放送番組再生部1102a、
通信コンテンツ再生部1102b、連携アプリ制御部1102c、端末連携管理部110
2dの他に、補間信号処理部1102iを構成する。補間信号処理部1102iは、映像
補間/重畳部171iの、特に、第一映像復号部133から出力されたフレームレート6
0Hzの映像情報をフレームレート120Hzの映像情報に変換する補間信号処理の機能
の制御を行う。
本実施例の放送受信装置100iにおいて、放送局が作成したフレームレート120H
zの各放送番組の映像情報を放送受信装置100iの映像表示部173で表示するための
動作の概要の一例を、図21A及び図21Bを用いて説明する。
図21Aは、本実施例の放送受信装置100iを含む通信システムにおける信号処理(
放送局側)の概要の一例を説明する概念図である。
映像情報801は、放送局がフレームレート120Hzで作成した放送番組の映像情報
であり、映像フレームF00、F01、F02、F03、F04、F05〜、で構成され
る。言うまでもなく、映像情報801は毎秒120コマの映像フレームを有する。放送局
では、映像情報801をそのまま符号化等行わずに、先ず、毎秒120コマの映像フレー
ムから1コマおきに60コマの映像フレームを抽出して、フレームレート60Hzの映像
情報802を作成する。映像情報802は、映像フレームF00、F02、F04〜、で
構成される。放送局は、前記作成したフレームレート60Hzの映像情報802に対して
符号化、各種情報との重畳、変調等の処理を行い、電波塔300tから送出する。なお、
電波塔300tから送出された放送波は、フレームレート120Hzの映像情報に対応し
ない旧来のテレビ受信機においても受信及び表示が可能である。
一方、映像フレームF01、F03、F05〜、で構成される映像情報803は時間情
報とともにパッケージ化されて追加データと為される。更に、前記パッケージ化された追
加データは放送局サーバ300からサービス事業者サーバ400に送信されて、ストレー
ジ部410の動画コンテンツ記憶領域4011に記憶される。前記パッケージ化された追
加データに付随情報が有る場合には、前記付随情報はメタデータ記憶領域4012に記憶
される。
図21Bは、本実施例の放送受信装置100iを含む通信システムにおける信号処理(
放送受信装置側)の概要の一例を説明する概念図である。
放送受信装置100iは、アンテナ100aを介して受信した放送波に対して、チュー
ナ/復調部131における選局/復調処理等を行い、第一映像復号部133からフレーム
レート60Hzの映像情報811を出力する。更に、映像情報811は、映像補間/重畳
部171iに入力される。一方、LAN通信部121を介してサービス事業者サーバ40
0から取得したパッケージ化された追加データを展開した映像情報814も映像補間/重
畳部171iに入力される。
映像補間/重畳部171iでは、補間信号処理部1102iの制御に基づき、映像情報
811に係るPCR情報、映像情報814に係る時間情報、及び、放送受信装置100i
のシステムクロック情報、等を参照しつつ、映像情報814の各映像フレームを映像情報
811の各映像フレームに挿入する補間信号処理815を行う。例えば、映像情報814
の映像フレームF01は、前記PCR情報や前記時間情報等に基づき映像情報811の映
像フレームF00とF02の間に挿入され、映像情報814の映像フレームF03は、映
像情報811の映像フレームF02とF04の間に挿入される。その結果、フレームレー
ト120Hzの映像情報816が作成される。映像情報816は、更に、映像補間/重畳
部171iで適宜信号処理を施され、映像表示部173でユーザに提供される。
前述の通信システムにおける信号処理によれば、旧来のテレビ受信機との互換性を維持
しつつ、本発明の放送受信装置100iにおいては、簡単な補間信号処理によりフレーム
レート120Hzの映像情報を再現可能であり、しかも明るさ感の劣化や面フリッカ、大
きなノイズを生じない映像表示が可能となる。
図22は、放送受信装置100iの図21Bで説明した動作を更に詳細に説明する動作
シーケンス図である。
放送受信装置100iのチューナ/復調部131がユーザの所望するチャンネルの選局
処理を行ってTSを取得すると、次に、主制御部101が第一分離部132で分離したP
MTデータ列を取得して(S20001)、PMTに記述された起動優先度の確認を行う
。S20001の処理において放送連携アプリの起動優先度が高いことを確認する(S2
0002)と、アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデ
ータ列を取得し(S20003)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション制御
コード903を確認する(S20004)。S20004の処理において、アプリケーシ
ョン制御コード903が『自動起動』であった場合、更に、前記取得したAITデータ列
のアプリケーションプロファイル904を確認し(S20005)、前記AITに指定さ
れた放送連携アプリの実行が可能であること、特に映像補間/重畳部171iにおける補
間信号処理の実行が可能であることが確認された場合、アプリケーション取得先情報90
5に記述された情報に基づき、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者サー
バ400に対して放送連携アプリ(補間制御)の送信要求を送信する(S20006)。
前記放送連携アプリ(補間制御)の送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は
、アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装
置100iの認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された前
記放送連携アプリ(補間制御)の配信を、LAN通信部421を介して行う(S2000
7)。なお、前記認証処理に関しては公知の方法を用いれば良く、詳細の説明を省略する
。次に、放送受信装置100iのアプリケーションエンジン162が、アプリケーション
制御部161の制御に基づいて、LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者
サーバ400から配信された前記放送連携アプリ(補間制御)を起動する(S20008
)。
S20008で起動した前記放送連携アプリ(補間制御)は、次に、パッケージ化され
た追加データの配信要求を、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者サーバ
400に対して送信する(S20009)。前記パッケージ化された追加データの送信要
求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケーション管理/配布実行部410
3の制御に基づき、動画コンテンツ記憶領域4011に記憶された前記パッケージ化され
た追加データの配信を、LAN通信部421を介して行う(S20010)。次に、前記
放送連携アプリ(補間制御)が、LAN通信部121を介して受信した前記パッケージ化
された追加データを展開し、更に、前記展開処理により取得した映像情報814を映像補
間/重畳部171iに出力する。
映像補間/重畳部171iには、第一映像復号部133から出力された放送番組の映像
情報811も入力される(S20011)。映像補間/重畳部171iでは、補間信号処
理部1102iの制御に基づき、第一分離部132から出力されたPCR情報、映像情報
814に係る時間情報、及び、放送受信装置100iのシステムクロック情報、等を参照
しつつ、映像情報814の各映像フレームを映像情報811の各映像フレームに挿入する
補間信号処理815が行われる(S20012)。
なお、補間信号処理815は、前記放送番組の終了、チャンネル変更、放送受信装置1
00iの電源オフ、等のイベントが発生するまで繰り返される(S20013)。前記イ
ベント等が発生した場合には、前記放送連携アプリ(補間制御)が、前記パッケージ化さ
れた追加データの配信停止要求を、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者
サーバ400に対して送信する(S20014)。そして、前記放送連携アプリ(補間制
御)は、その動作を終了する(S20015)。
以上の処理により、スポーツ中継等の動きの激しい放送番組においても残像感の少ない
映像情報を、旧製品との互換性を保った通信システム上で表示可能な、より付加価値の高
い放送受信装置を提供可能となる。
なお、前記放送連携アプリ(補間制御)が、前記パッケージ化された追加データを含み
持つものであっても良い。この場合、前述におけるS20009、S20010、S20
014等の処理は不要となる。
また、映像補間/重畳部171iは、前述の(A)60Hz映像の各フレーム間に黒映
像のフレームを挿入して120Hz映像を生成する機能、或いは、(B)60Hz映像の
連続するフレームの映像の差分から動き情報を算出し、前記算出した動き情報に基づいて
中間映像のフレームを作成するフレーム補間信号処理により120Hz映像を生成する機
能、等を更に備えるようにしても良い。このようにすれば、放送受信装置100iとサー
ビス事業者サーバ400との間のネットワークトラフィックが混雑しており、追加データ
の取得が間に合わない場合等にも、前記(A)または(B)の処理により、120Hz映
像の表示を継続することが可能となる。例えば、主制御部101がLAN通信部121の
通信状況を監視して、追加データの取得が間に合わなくなった場合や間に合わなくなる可
能性が高くなってきた場合等に、映像補間/重畳部171iにおける補間信号処理を、図
21Bで説明した処理から、前記(A)や(B)の処理に切り替えるようにすれば良い。
また、実施例1における説明と同様に、放送番組の放送開始時間を待たずに、前記追加
データの取得を開始し、更に前記取得を完了しておくようにしても良い。この場合、放送
受信装置100iとサービス事業者サーバ400との間のネットワークトラフィックの混
雑により追加データの取得が間に合わなくなる、という心配がなくなる。なお、この場合
、放送受信装置100iは、前記放送番組の放送開始時間前に前記追加データへアクセス
することが可能となる。このため、前記追加データは暗号化した状態とすることが望まし
い。また、この場合、S20003の処理で、前記放送番組の放送開始後に配信されるA
ITから復号キーを取得するようにする。或いは、S20007の処理でサービス事業者
サーバ400から前記放送連携アプリ(補間制御)を取得する際に、併せて復号キーを取
得するようにする。即ち、前記復号キーは前記放送番組の放送開始時間の直前か放送開始
後に取得可能な状態とすれば良い。このようにすれば、放送開始時間前に取得した前記追
加データから放送番組の内容を類推される等の不利益を回避することが可能となる。
次に、本実施例の放送受信装置100iにおいて、放送局が作成したフレームレート1
20Hzの各放送番組の映像情報を放送受信装置100iの映像表示部173で表示する
ための動作の、前述とは異なる例の概要を、図23A及び図23Bを用いて説明する。
図23Aは、本実施例の放送受信装置100iを含む通信システムにおける信号処理(
放送局側)の概要の、前述とは異なる一例を説明する概念図である。
映像情報821は、放送局がフレームレート120Hzで作成した放送番組の映像情報
であり、映像フレームF00、F01、F02、F03、F04、F05〜、で構成され
る。言うまでもなく、映像情報821は毎秒120コマの映像フレームを有する。放送局
では、映像情報821をそのまま符号化等行わずに、先ず、毎秒120コマの映像フレー
ムから1コマおきに60コマの映像フレームを抽出して、フレームレート60Hzの映像
情報822を作成する。映像情報822は、映像フレームF00、F02、F04〜、で
構成される。放送局は、前記作成したフレームレート60Hzの映像情報822に対して
符号化、各種情報との重畳、変調等の処理を行い、電波塔300tから送出する。なお、
電波塔300tから送出された放送波は、フレームレート120Hzの映像情報に対応し
ない旧来のテレビ受信機においても受信及び表示が可能である。
一方、映像フレームF01、F03、F05〜、は、映像フレームF00、F02、F
04〜、等を用いた演算処理により差分データD01、D03、D05〜(差分データ8
24)、に変換され、更に時間情報とともにパッケージ化される。更に、前記パッケージ
化データは放送局サーバ300からサービス事業者サーバ400に送信されて、ストレー
ジ部410の動画コンテンツ記憶領域4011に記憶される。前記パッケージ化データに
付随情報が有る場合には、前記付随情報はメタデータ記憶領域4012に記憶される。
なお、演算処理による差分データ824への変換は、例えば、前フレームとの単純なデ
ータ差分(D01=F01−F00)により行われるものであっても良いし、前後フレー
ムの平均値とのデータ差分(D01=F01−(F00+F02)/2)により行われる
ものであっても良い。前後フレームから算出した動き予測情報と、前フレームとの演算に
より算出した動きベクトル値との差分等であっても良い。即ち、前記演算処理による差分
データ824への変換は、公知の技術を用いて行われるものであって良い。
図23Bは、本実施例の放送受信装置100iを含む通信システムにおける信号処理(
放送受信装置側)の概要の、前述とは異なる一例を説明する概念図である。
放送受信装置100iは、アンテナ100aを介して受信した放送波に対して、チュー
ナ/復調部131における選局/復調処理等を行い、第一映像復号部133からフレーム
レート60Hzの映像情報831を出力する。更に、映像情報831は、映像補間/重畳
部171iに入力される。一方、LAN通信部121を介してサービス事業者サーバ40
0から取得したパッケージ化データを展開した差分データ832も映像補間/重畳部17
1iに入力される。
映像補間/重畳部171iでは、補間信号処理部1102iの制御に基づき、先ず、映
像情報831の各映像フレームのデータと差分データ832とを演算処理することにより
映像情報834を再生する第一補間信号処理834を行う。なお、第一補間信号処理83
4における演算処理は、図23Aで説明した差分データへの変換を行う際の演算処理の逆
演算を行えば良い。例えば、差分データへの変換を行う際の演算処理が前後フレームの平
均値とのデータ差分(D01=F01−(F00+F02)/2)により行われるもので
有った場合、『F01=D01+(F00+F02)/2』の演算を行えば良い。
また、映像補間/重畳部171iでは、更に、補間信号処理部1102iの制御に基づ
き、映像情報831に係るPCR情報、映像情報834に係る時間情報、及び、放送受信
装置100iのシステムクロック情報、等を参照しつつ、映像情報834の各映像フレー
ムを映像情報831の各映像フレームに挿入する第二補間信号処理835を行う。例えば
、映像情報834の映像フレームF01は、前記PCR情報や前記時間情報等に基づき映
像情報831の映像フレームF00とF02の間に挿入され、映像情報834の映像フレ
ームF03は、映像情報831の映像フレームF02とF04の間に挿入される。その結
果、フレームレート120Hzの映像情報836が作成される。映像情報836は、更に
、映像補間/重畳部171iで適宜信号処理を施され、映像表示部173でユーザに提供
される。
前述の通信システムにおける信号処理によれば、旧来のテレビ受信機との互換性を維持
しつつ、本発明の放送受信装置100iにおいては、簡単な補間信号処理によりフレーム
レート120Hzの映像情報を再現可能であり、しかも明るさ感の劣化や面フリッカ、大
きなノイズを生じない映像表示が可能となる。
更に、前述の通信システムにおける信号処理によれば、差分データ824をパッケージ
化した前記パッケージ化データは、映像情報803をパッケージ化した追加データ(図2
1A参照)と比較して、そのデータ容量を大幅に低減することが可能である。即ち、差分
データ824をパッケージ化した前記パッケージ化データは、放送波により放送受信装置
100iに配信するようにしても良い。
図24は、差分データ824をパッケージ化した前記パッケージ化データを放送波によ
り配信する場合の、放送受信装置100iの動作を説明する動作シーケンス図である。
図22のS20001〜S20008と同じ処理を行った後、S20008で起動した
前記放送連携アプリ(補間制御)は、第一分離部132で分離されて出力された追加デー
タを取得する(S20110)。更に、前記放送連携アプリ(補間制御)が、前記取得し
た追加データ(パッケージ化データ)を展開し、更に、前記展開した差分データ832を
映像補間/重畳部171iに出力する。
映像補間/重畳部171iには、第一映像復号部133から出力された放送番組の映像
情報831も入力される(S20111)。映像補間/重畳部171iでは、補間信号処
理部1102iの制御に基づき、第一補間信号処理833及び第二補間信号処理835が
行われる(S20112)。
なお、第一補間信号処理833及び第二補間信号処理835は、前記放送番組の終了、
チャンネル変更、放送受信装置100iの電源オフ、等のイベントが発生するまで繰り返
される(S20113)。前記イベント等が発生した場合、前記放送連携アプリ(補間制
御)は、その動作を終了する(S20015)。
以上の処理により、スポーツ中継等の動きの激しい放送番組においても残像感の少ない
映像情報を、旧製品との互換性を保った通信システム上で表示可能な、より付加価値の高
い放送受信装置を提供可能となる。
なお、前述の説明では、何れも、放送波で受信した60Hzの映像情報とサーバ装置か
ら取得した追加データとの補間信号処理により120Hzの映像情報を表示可能とする場
合の例を説明した。しかしながら、本発明は、前述に限らず、放送波で受信した60Hz
の映像情報とサーバ装置から取得した追加データとの補間信号処理により240Hzの映
像情報を表示する場合や、放送波で受信した120Hzの映像情報とサーバ装置から取得
した追加データとの補間信号処理により240Hzの映像情報を表示する場合、等にも適
用することが可能である。また、放送波で受信した50Hzの映像情報とサーバ装置から
取得した追加データとの補間信号処理により100Hzや200Hzの映像情報を表示す
る場合や、放送波で受信した100Hzの映像情報とサーバ装置から取得した追加データ
との補間信号処理により200Hzの映像情報を表示する場合、等にも適用することが可
能である。また、前述における60Hzの記述は、略59.94Hz(60Hzの1.0
01分の1)等を含むものとする。同様に、前述の120Hzや240Hzは、略119
.88Hzや略239.76Hzであっても良い。
また、前記追加データは、前述のようなフレームレート向上を目的とした差分データに
限らず、量子化ビット数の向上を目的とした差分データや、解像度向上を目的とした差分
データであっても良い。この場合、映像補間/重畳部171iは、補間信号処理部110
2iの制御に基づいて、前述のそれぞれの画質向上処理を実施するものとする。
図25Aは、本実施例の放送受信装置100iを含む通信システムにおける信号処理(
放送局側)の概要の、前述とは異なる一例を説明する概念図である。また、図25Bは、
本実施例の放送受信装置100iを含む通信システムにおける信号処理(放送受信装置側
)の概要の、前述とは異なる一例を説明する概念図である。
例えば、図25Aに示したように、放送局が映像情報841を、輝度信号及び色差信号
(Y/Pb/Pr或いはY/Cb/Cr、G/B/Rでも良い)の量子化ビット数を各1
2ビットで作成し、更に、前記輝度信号及び色差信号の各上位8ビットのデータを抽出し
て映像情報842を作成する。前記作成した映像情報842に対して符号化、各種情報と
の重畳、変調等の処理を行い、電波塔300tから送出する。一方、前記輝度信号及び色
差信号の各下位4ビットのデータは、時間情報とともにパッケージ化して、差分データ8
44と為すようにする。また、差分データ844は可逆圧縮処理を更に施されても良い。
放送受信装置100iでは、図25Bに示したように、第一映像復号部133から出力
された映像情報851とLAN通信部121を介して取得した差分データ852に対して
補間信号処理855を行うことにより、旧製品との互換性を保った通信システム上におい
て、量子化ビット数を向上した精細な映像情報856を表示可能となる。即ち、より付加
価値の高い放送受信装置を提供可能となる。
また、放送局が映像情報841を、輝度信号及び色差信号の量子化ビット数を各16ビ
ットで作成し、更に、前記輝度信号及び色差信号の各上位8ビットのデータを抽出して映
像情報842を作成する。一方、前記輝度信号及び色差信号の各下位8ビットのデータを
時間情報とともにパッケージ化した差分データ844aと、前記輝度信号及び色差信号の
各下位8ビットのデータのうちの上位の4ビット(即ち、全16ビットデータのうちの9
th〜12th Significant Bit)のみを時間情報とともにパッケージ
化した差分データ844bを作成するようにしても良い。
このようにすれば、放送受信装置100iは、放送受信装置100iとサービス事業者
サーバ400との間のネットワークトラフィックの混雑状況に応じて、トラフィックが空
いていれば差分データ844aを要求して取得するようにし、混雑していれば差分データ
844bを要求して取得するように制御を行うことが可能となる。
図26Aは、本実施例の放送受信装置100iを含む通信システムにおける信号処理(
放送局側)の概要の、前述とは異なる一例を説明する概念図である。また、図26Bは、
本実施例の放送受信装置100iを含む通信システムにおける信号処理(放送受信装置側
)の概要の、前述とは異なる一例を説明する概念図である。
例えば、図26Aに示したように、放送局が映像情報861を、各フレームの画素数3
840×2160ドットのフォーマットで作成し、更に、前記映像情報861の各フレー
ム映像において4画素に1画素の割合で画素データを抽出して画素数1920×1080
ドットのフォーマットの映像情報862を作成する。前記作成した映像情報862に対し
て符号化、各種情報との重畳、変調等の処理を行い、電波塔300tから送出する。一方
、映像情報862に抽出されなかった4画素中の残り3画素は、時間情報とともにパッケ
ージ化して、差分データ864と為すようにする。また、差分データ864は、更に、適
宜圧縮符号化等の処理を施されてデータ量の削減が行われても良い。
放送受信装置100iでは、図26Bに示したように、第一映像復号部133から出力
された映像情報871とLAN通信部121を介して取得した差分データ872に対して
補間信号処理875を行うことにより、旧製品との互換性を保った通信システム上におい
て、解像度を向上した精細な映像情報876を表示可能となる。即ち、より付加価値の高
い放送受信装置を提供可能となる。
以下では、本発明の実施例7に関して説明する。なお、本実施例における構成及び効果
等は特に断りのない限り実施例6と同様であるものとする。このため、以下では、本実施
例と実施例6との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため極力説明
を省略する。
本実施例の放送受信装置100iでは、実施例6で説明したフレームレートの向上、量
子化ビット数の向上、解像度の向上、等を目的とした補間信号処理サービスを、課金状況
に応じて行うものとする。即ち、同一の放送番組であっても、課金ユーザは、無料ユーザ
が視聴可能な画質よりも高画質な映像情報を楽しむことできる放送受信装置の例に関して
説明する。
図27は、本実施例の放送受信装置100iの動作を説明するシーケンス図である。前
記シーケンス図では、図21Bで説明した信号処理(放送受信装置側)を課金状況に応じ
て行う場合の例を説明する。
図22のS20001〜S20008と同じ処理を行った後、S20008で起動した
前記放送連携アプリ(補間制御)は、先ず、ユーザに対して、表示中の放送番組の高画質
化表示を行うか否かの確認を行う(S20201)。S20201の処理は、例えば、図
28に示すような高画質化表示確認画面173fを映像表示部173に表示し、確認メッ
セージ173f1の『はい』または『いいえ』を操作端末の操作により、ユーザに選択さ
せるようにすれば良い。S20201の処理でユーザが『いいえ』を選択した場合、前記
放送連携アプリ(補間制御)は動作を終了する(S20015)。この場合、第一映像復
号部133から出力された映像情報に対して補間信号処理は行われず、即ち、ユーザは放
送番組を通常の画質で視聴することになる。
一方、S20201の処理でユーザが『はい』を選択した場合、次に、課金状況確認処
理が行われる(S20210)。なお、本実施例においては、放送受信装置100iと携
帯情報端末700とが既に連携動作可能な状態であるものとする。或いは、放送受信装置
100iと携帯情報端末700との間の認証処理が既に完了しているものとする。
S20210の課金状況確認処理は、公知の方法が適用されて良いが、本実施例では以
下の方法で行われるものとする。先ず、前記放送連携アプリ(補間制御)が端末連携制御
部191を制御することにより、LAN通信部121を介して、携帯情報端末700に課
金状況確認要求を送信する(S20211)。前記課金状況確認要求を受信した携帯情報
端末700は、認証情報記憶領域7012を参照して、所定のサービス事業者サーバ40
0に対する課金実績があるか否かを確認する。前記課金実績がない場合、S20212〜
S20213の処理を実行せずに、課金状況確認結果(NG)を、LAN通信部721を
介して、放送受信装置100iに送信する(S20214)。前記課金実績がある場合、
携帯情報端末700は、前記課金実績が未だ有効であるか否かを確認するため、サービス
事業者サーバ400に対して課金状況確認を行う(S20212)。携帯情報端末700
は、サービス事業者サーバ400から課金情報を受信し(S20213)し、更に、課金
状況確認結果(OKまたはNG)を、LAN通信部721を介して、放送受信装置100
iに送信する(S20214)。
次に、放送受信装置100iの前記放送連携アプリ(補間制御)が、LAN通信部12
1を介して携帯情報端末700から受信した課金状況確認結果(OKまたはNG)を確認
する(S20221)。前記課金状況確認結果がOKである場合、次に、図22のS20
009〜S20014と同じ処理が行われ、補間信号処理によって、無料ユーザが視聴可
能な画質よりも高画質化された放送番組の映像情報が映像表示部173でユーザに提供さ
れる。前記課金状況確認結果がNGである場合、課金処理が行われる(S20230)。
S20230の処理の前に、改めて課金を行うか否かをユーザに選択させるようにしても
良い。
S20230の課金処理は、公知の方法が適用されて良いが、本実施例では以下の方法
で行われるものとする。先ず、前記放送連携アプリ(補間制御)が端末連携制御部191
を制御することにより、LAN通信部121を介して、携帯情報端末700に課金処理要
求を送信する(S20231)。前記課金処理要求を受信した携帯情報端末700は、表
示部741に図示を省略したログイン画面を表示する(S20232)。ユーザが操作部
730を操作して、前記ログイン画面に対してユーザ情報(ユーザ識別情報、パスワード
、クレジットカード番号、等)を入力する(S20233)と、携帯情報端末700は、
前記ユーザ情報を、認証情報記憶領域7012に記憶済みの放送受信装置100iの識別
情報とともに、LAN通信部721を介して、サービス事業者サーバ400に送信する(
S20234)。サービス事業者サーバ400においては、前記送信されたユーザ情報の
確認結果に応じて適宜ユーザ認証を行い、認証結果を携帯情報端末700に送信する(S
20235)。更に、携帯情報端末700が、S20232〜S20235の処理により
課金処理が完了したことを放送受信装置100iに対して送信する(S20236)。
S20230で課金処理が終了すると、次に、図22のS20009〜S20014と
同じ処理が行われ、補間信号処理によって、無料ユーザが視聴可能な画質よりも高画質化
された放送番組の映像情報が映像表示部173でユーザに提供される。
以上の処理を行うことにより、実施例6で説明したフレームレートの向上、量子化ビッ
ト数の向上、解像度の向上、等を目的とした補間信号処理サービスを、課金状況に応じて
行うことが可能な、より付加価値の高い放送受信装置を提供可能となる。
また、前述の課金状況に応じて補間信号処理サービスを行う処理は、図24で説明した
ような、追加データを放送波により配信する場合にも適用可能である。この場合、図27
のシーケンス図と同様の処理を行い、図27中の『図22のS20009〜S20014
と同じ処理』と記載されたステップに代替して、図24のS20110〜S20113と
同じ処理を行うようにすれば良い。
但し、追加データを放送波により配信する場合、放送受信装置100iは課金の有無に
関わらずに前記追加データにアクセスすることが可能となる。このため、前記追加データ
は暗号化した状態で放送波による配信を行うようにすることが望ましい。また、この場合
、課金ユーザに対しては、S20235の処理で、サービス事業者サーバ400が前記認
証結果とともに放送受信装置100iで使用可能な復号キーを携帯情報端末700に送信
し、更に、S20236の処理で、携帯情報端末700が課金完了の情報とともに前記復
号キーを放送受信装置100iに送信するようにする。更に、放送受信装置100iにお
いては、前記復号キーを用いて前記追加データに施された暗号化処理を復号し、補間信号
処理を行うようにすれば良い。
なお、前述で説明した課金状況確認処理及び課金処理はあくまでも一例であり、異なる
方法により行われても問題はない。また、前記課金状況確認処理及び課金処理を、前述の
ように携帯情報端末700を経由して行わずに、放送受信装置100iがサービス事業者
サーバ400と直接的に通信を行うことにより行っても良いことは言うまでもない。
また、前記課金処理に代替して、所定のサイト等への会員登録処理を行うようにしても
良い。即ち、所定のサイトへの会員登録を行うことにより、無料で前記フレームレートの
向上、量子化ビット数の向上、解像度の向上、等を目的とした補間信号処理サービスの利
用を許容するようにしても良い。
以上、本発明の実施形態の例を、実施例1〜7を用いて説明したが、言うまでもなく、
本発明の技術を実現する構成は前記実施例に限られるものではなく、様々な変形例が考え
られる。例えば、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成と置き換えることが可能で
あり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。これらは
全て本発明の範疇に属するものである。また、文中や図中に現れる数値やメッセージ等も
あくまでも一例であり、異なるものを用いても本発明の効果を損なうことはない。
前述した本発明の機能等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等
によりハードウェアで実現しても良い。また、マイクロプロセッサユニット等がそれぞれ
の機能等を実現する動作プログラムを解釈して実行することによりソフトウェアで実現し
ても良い。ハードウェアとソフトウェアを併用しても良い。
なお、放送受信装置100を制御する前記ソフトウェアは、製品出荷の時点で予め放送
受信装置100のROM103及び/またはストレージ部110等に格納された状態であ
っても良い。製品出荷後にインターネット200上のその他のアプリケーションサーバ5
00等からLAN通信部121を介して取得するものであっても良い。また、メモリカー
ドや光ディスク等に格納された前記ソフトウェアを、拡張インタフェース部124等を介
して取得しても良い。同様に、携帯情報端末700を制御する前記ソフトウェアは、製品
出荷の時点で予め携帯情報端末700のROM703及び/またはストレージ部710等
に格納された状態であっても良い。製品出荷後にインターネット200上のその他のアプ
リケーションサーバ500等からLAN通信部721若しくは移動体電話網通信部722
等を介して取得するものであっても良い。また、メモリカードや光ディスク等に格納され
た前記ソフトウェアを、拡張インタフェース部724等を介して取得しても良い。
また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ず
しも製品上の全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成
が相互に接続されていると考えても良い。
100、100i:放送受信装置、100a:アンテナ、101:主制御部、102:シ
ステムバス、103:ROM、104:RAM、110:ストレージ部、121:LAN
通信部、124:拡張インタフェース部、125:デジタルインタフェース部、131:
チューナ/復調部、132:第一分離部、133:第一映像復号部、134:第一音声復
号部、135:第一字幕復号部、141:データ放送受信処理部、142:データ放送エ
ンジン、151:ストリーミング受信処理部、152:第二分離部、153:第二映像復
号部、154:第二音声復号部、155:第二字幕復号部、161:アプリケーション制
御部、162:アプリケーションエンジン、171:映像重畳部、171i:映像補間/
重畳部、172:音声選択部、173:映像表示部、174:スピーカ、175:映像出
力部、176:音声出力部、181:提示同期制御部、191端末連携制御部、
200:インターネット、210:ルータ装置、
300t:電波塔、300:放送局サーバ、301:主制御部、302:システムバス、
304:RAM、310:ストレージ部、321:LAN通信部、
400:サービス事業者サーバ、401:主制御部、402:システムバス、404:R
AM、410:ストレージ部、421:LAN通信部、
500:その他のアプリケーションサーバ、600:移動体電話通信サーバ、600b:
基地局、
700:携帯情報端末、701:主制御部、702:システムバス、703:ROM、7
04:RAM、710:ストレージ部、720:通信処理部、721:LAN通信部、7
22:移動体電話網通信部、723:NFC通信部、724:拡張インタフェース部、7
30:操作部、740:画像処理部、741:表示部、742:画像信号処理部、743
:第一画像入力部、744:第二画像入力部、750:音声処理部、751:音声出力部
、752:音声信号処理部、753:音声入力部、760:センサ部、761:GPS受
信部、762:ジャイロセンサ、763:地磁気センサ、764:加速度センサ、765
:照度センサ、766:近接センサ

Claims (2)

  1. 放送番組と連動するアプリケーションの実行が可能なデジタル放送サービスを受信する放送受信装置であって、
    アプリケーション関連情報と電子番組表に関する情報とを含む前記デジタル放送サービスのデータストリームを受信する受信部と、
    前記電子番組表に関する情報に基づいて番組表を生成する番組表生成部と、
    前記アプリケーション関連情報を参照して取得したロケーション情報に基づいて所定のアプリケーションを取得するアプリケーション取得部と、
    記取得した所定のアプリケーションを実行してデータストリームを受信し、放送番組の映像データと、追加データを取得するアプリケーション実行部と、
    前記取得した放送番組の映像データを用いて放送番組の映像を復号する放送映像復号部と、
    前記アプリケーション実行部で取得した追加データを用いて、前記放送映像復号部で復号した放送番組の映像を、該映像よりも高画質な高画質映像に変換する映像変換部と、
    前記高画質映像または前記番組表を表示可能な表示部と、
    を備え、
    前記表示部の前記番組表の表示においては、放送番組の名称に加えて、該放送番組について、連動するアプリケーションが存在することを示す表示が可能であり
    前記追加データは、前記放送映像復号部で復号した放送番組の映像のフレームレートを向上させるための差分データであり、
    前記映像変換部は、前記放送映像復号部で復号した放送番組の映像をフレームレートの高い高画質映像に変換することが可能であり、
    前記アプリケーション関連情報には、アプリケーションの状態について、自動起動、動作可能、および終了の少なくとも3つの状態を制御可能な制御コードが含まれており、
    前記アプリケーション取得部と前記アプリケーション実行部は、前記放送番組の映像を該映像よりも高画質な高画質映像に変換するための追加データを取得する前記所定のアプリケーションについても前記3つの状態を制御可能な前記制御コードに従って、前記アプリケーションの取得、開始、終了を制御する、
    ことを特徴とする放送受信装置。
  2. 放送番組と連動するアプリケーションの実行が可能なデジタル放送サービスを受信する放送受信装置における映像表示方法であって、
    アプリケーション関連情報と電子番組表に関する情報とを含む前記デジタル放送サービスのデータストリームを受信する受信ステップと、
    前記電子番組表に関する情報に基づいて番組表を生成する番組表生成ステップと、
    前記アプリケーション関連情報を参照して取得したロケーション情報に基づいて所定のアプリケーションを取得するアプリケーション取得ステップと、
    前記取得した所定のアプリケーションを実行して、受信するデータストリームから放送番組の映像データと、前記放送番組の映像データのフレームレートを向上させるための差分データとを取得し、前記放送番組の映像データと前記差分データとを用いて、前記放送番組の映像データよりもフレームレートの高い映像を生成する映像生成ステップと、
    前記映像生成ステップで生成した映像または前記番組表生成ステップで生成した番組表を表示する表示ステップと、
    を備え、
    前記表示ステップにおける前記番組表の表示においては、放送番組の名称に加えて、該放送番組について、連動するアプリケーションが存在することを示す表示が可能であり、
    前記アプリケーション関連情報には、アプリケーションの状態について、自動起動、動作可能、および終了の少なくとも3つの状態を制御可能な制御コードが含まれており、
    前記アプリケーション取得ステップと前記映像生成ステップは、前記放送番組の映像を該映像よりも高画質な高画質映像に変換するための追加データを取得する前記所定のアプリケーションについても前記3つの状態を制御可能な前記制御コードに従って、前記アプリケーションの取得、開始、終了を制御する、
    ことを特徴とする映像表示方法。
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