JP6378472B2 - コンタクトプローブ - Google Patents

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Description

本発明は、電気特性測定技術、または導電もしくは通電技術に係るコンタクトプローブに関する。本発明のコンタクトプローブは例えば、電気・電子機器、産業機械、または自動車関連の分野などで用いられる。
従来から、以下のような構成のコンタクトプローブが知られている。
従来技術1・・・
図11に示すコンタクトプローブ51は、被測定物の静電破壊を防止しつつ電気特性を正確に測定することを課題とし、解決手段として、一端53bに開口53cが設けられるとともに他端53dが閉塞された有底孔53aを有する第1バレル53および第1バレル53内に進退自在に収納されたプローブピン54ならびに有底孔53a内に装着されてプローブピン54を開口53c側へ弾性付勢する第1スプリング55からなるプローブ部52と、第1バレル53の他端53d側に装着されて第1バレル53を弾性支持する緩衝部56とが設けられている。緩衝部56は、一端57bに開口57cが設けられるとともに他端57dが閉塞された有底孔57aを有する第2バレル57と、第2バレル57内に進退自在に装着されたブランジャ58と、第2バレル57内に装着されてプランジャ58を第2バレル57の開口57c側へ弾性付勢する第2スプリング59とからなり、プランジャ58が第1バレル53の他端53dに連結されている(特許文献1参照)。
従来技術2・・・
図12に示すコンタクトプローブ61では、筒状の外部導体62にコイルスプリング63を介して中心導体64が摺動自在に装着され、コイルスプリング63の両端部にフランジ状の絶縁体65が介在せしめられている(特許文献2参照)。
従来技術3・・・
図13に示すコンタクトプローブ71では、筒体72の内部にコイルスプリング73が嵌合され、コイルスプリング73の両端部に板体75およびロッド76よりなる接点部材74が取り付けられている(特許文献3参照)。
特開2005−3372号公報 特開平6−94749号公報 特開2008−98277号公報
上記従来技術1〜3はいずれも多数の部品の組み合わせよりなるため、構造が複雑で、組み立てや装着に多くの手間がかかる不都合がある。また、付勢部材として専らコイルスプリング(コイルバネ)を用い摺接部を備えているため、作動に際して異音(摺接音)が発生するおそれがある。また、各金属部品の材質によっては、漏電防止の絶縁性について別途考慮しなければならない。
本発明は以上の点に鑑みて、構造が比較的簡素で組み立てや装着に手間がかからず、摺接作動しないために異音が発生せず、絶縁性についても優れた性能を発揮することかできるコンタクトプローブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるコンタクトプローブは、互いに対向する一対の導電性部材間に配置されて前記導電性部材間を電気的に接続するコンタクトプローブであって、前記導電性部材のうちの一方に接触する接点部と他方に接触する接点部とを中間部を介して連結した形状の配線部材と、前記配線部材における前記接点部以外の部位を埋設した構造のブロック状ゴム状弾性体よりなる被覆部材と、を有し、前記配線部材は、導電性を備えるとともに外力が作用したときに変形するフレキシブル性を備えることにより当該プローブが前記導電性部材間で圧縮されたときに前記接点部間の間隔が狭められるとともに前記接点部が前記被覆部材に発生する反力により前記導電性部材に押し付けられ、前記配線部材は、当該プローブの長手方向に延設された前記中間部の両端に長手直交方向に延設された前記接点部を一体に備え、前記一対の接点部間に補強用のバネ部材が配置され、前記バネ部材が伸縮作動する領域内に前記バネ部材に被着した薄バリ以外のゴム状弾性体が存在しないように前記被覆部材に中子の利用による凹み加工がなされていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるコンタクトプローブは、上記した請求項1記載のコンタクトプローブにおいて、前記バネ部材は、前記配線部材とともに前記被覆部材に埋設されていることを特徴とする。
上記構成を備える本発明のコンタクトプローブは、一対の導電性部材のうちの一方に接触する接点部と他方に接触する接点部とを中間部を介して連結した形状の配線部材を備え、この配線部材が接点部以外の部位でブロック状ゴム状弾性体よりなる被覆部材に埋設されている。配線部材は、例えば導線の束(集合体)よりなり、導電性を備えるとともに外力が作用したときに変形するフレキシブル性を備え、このようにフレキシブル性を備えることにより、当該プローブが一対の導電性部材間で圧縮されたとき一対の接点部間の間隔が狭められるとともに接点部が被覆部材に発生する反力により導電性部材に押し付けられることが可能とされている。したがって本発明のコンタクトプローブは、配線部材および被覆部材の2つの構成要素よりなり、付勢部材としてブロック状ゴム状弾性体を用いるものとされている。
配線部材としては例えば、銅線の束(編網状のものを含む)、ベリリウム銅合金またはカーボン繊維等を用いるのが好適であり、これらによれば導電性および上記したフレキシブル性を双方共に十分に備えることが可能とされる。
また、配線部材としては、当該プローブの長手方向に延設された中間部の両端に長手直交方向に延設された接点部を一体に備える形状とするのが好適であり、これによれば接点部の向きからして、この接点部が導電性部材に対し面接触することが可能とされる。この場合、配線部材を側面から見た形状は例えばコ字形とされるが、中間部を2本備えるロ字形やその他の形状であっても良い。
尚、銅線の束などをそのまま接点部とすると、束がほつれて銅線がバラバラになる懸念があるので、これに対策するため、溶接やハンダ付け等の手段によって予め束をまとめるようにしても良い。また、束の先端に電極を接続することも考えられ、この場合、平板状の電極を用いることにより導電性部材に対する面接触状態を維持することができる。
また、上記したように本発明は、付勢部材としてブロック状ゴム状弾性体(被覆部材)を用いることを特徴の一つとするが、併せて補強用のバネ部材を備えることを否定するものではなく、このように補強用のバネ部材を併設することによりブロック状ゴム状弾性体による付勢力を増大させることが可能とされ、またこのバネ部材を芯材として当該プローブ全体がその形状を保ちやすくなる。バネ部材としては、金属よりなる板バネを用いるのが好適であるが、その材質はカーボン等、バネ性を有する材料であれば特に限定されない。また、その形状は板バネに限定されずコイルバネ等であっても良い。
バネ部材は、ブロック状ゴム状弾性体による付勢力を増大させるものであるので、接点部を押圧し得るように一対の接点部間に配置されるが、本発明ではすでにここにはブロック状ゴム状弾性体が配置されている。したがってバネ部材は配線部材とともにブロック状ゴム状弾性体に埋設されることになる。
但し、バネ部材がブロック状ゴム状弾性体に埋設されると、このバネ部材が伸縮作動しにくくなってバネ機能が十分に発揮されずに抑制されることが懸念される。そこで、これに対策するには、バネ部材が伸縮作動する領域内にブロック状ゴム状弾性体を配置しないようにすることが考えられ、このためブロック状ゴム状弾性体に凹み加工を設けることにする。凹み加工は、ブロック状ゴム状弾性体をモールド成形する際に、金型キャビティに配線部材およびバネ部材とともに中子を挿入して成形を行ない、成形後に中子を取り外ことによりブロック状ゴム状弾性体に凹みを形成する。中子は予めバネ部材に沿った形状に造形されるので、凹みを形状的に精度良く形成することが可能とされる。尚、バネ部材の表面には薄バリが残されることがあるので、その存在は許容することとし、却って薄バリの存在はバネ部材表面の絶縁に役立つこともある。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明においては以上説明したように、コンタクトプローブが基本的に配線部材および被覆部材の2つの構成要素よりなるため、部品点数が少なく組み立てやすく装着しやすい。また、付勢部材としてブロック状ゴム状弾性体が用いられるため、金属部品が摺接作動すると云うことがなく、よって異音(摺接音)が発生しにくい。また、配線部材の接点部以外がブロック状ゴム状弾性体で被覆されるため、導電性を備える部品の露出が極端に少ない。したがって優れた電気絶縁性が発揮される。
また、配線部材が当該プローブの長手方向に延設された中間部の両端に長手直交方向に延設された接点部を一体に備える形状の場合は、接点部が導電性部材に対し面接触するため、通電抵抗が小さく抑えられる。一対の接点部間に補強用のバネ部材が配置される場合は、ブロック状ゴム状弾性体による付勢力が増大され、またバネ部材を芯材としてプローブ全体がその形状を保ちやすくなる。補強用のバネ部材は配線部材とともに被覆部材に埋設されるが、バネ部材が伸縮作動する領域内で被覆部材に凹み加工を施すことによりバネ部材のバネ機能が低下せずに維持される。凹み加工はモールド成形時に中子を利用して形成するのが好適であり、これにより凹みを容易にかつ精度良く形成することができる。バネ部材はこれが導電性の部品であっても被覆部材に埋設されるため、電気的絶縁性に支障を来たすことがない。被覆部材に凹みが形成されてもバネ部材は凹みの奥に位置するため、電気的絶縁性に支障を来たすことはない。
本発明の実施例に係るコンタクトプローブの装着構造を示す説明図 (A)および(B)とも本発明の実施例に係るコンタクトプローブの他の装着構造を示す説明図 本発明の第1実施例に係るコンタクトプローブを示す図で、(A)はその正面図、(B)はその側面図、(C)はその縦断面図であって(B)におけるF−F線断面図、(D)はその縦断面図であって(A)におけるG−G線断面図、(E)はその底面図 同コンタクトプローブの斜視図 本発明の第2実施例に係るコンタクトプローブを示す図で、(A)はその正面図、(B)はその側面図、(C)はその縦断面図であって(B)におけるH−H線断面図、(D)はその縦断面図であって(A)におけるI−I線断面図、(E)はその底面図 同コンタクトプローブの斜視図 本発明の第3実施例に係るコンタクトプローブを示す図で、(A)はその正面図、(B)はその側面図、(C)はその縦断面図であって(B)におけるJ−J線断面図、(D)はその縦断面図であって(A)におけるK−K線断面図、(E)はその底面図 同コンタクトプローブの斜視図 本発明の第4実施例に係るコンタクトプローブを示す図で、(A)はその正面図、(B)はその側面図、(C)はその縦断面図であって(B)におけるL−L線断面図、(D)はその縦断面図であって(A)におけるM−M線断面図、(E)はその底面図 同コンタクトプローブの斜視図 従来例に係るコンタクトプローブの断面図 他の従来例に係るコンタクトプローブの断面図 他の従来例に係るコンタクトプローブの断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)提案技術1・・・
配線(銅線の束など)をコの字に曲げ、ゴム等の弾性体で成型固定し、ゴムの反力で配線相手部材に押し付けて、導通を取る。ゴムで成型固定するので、配線位置は固定されるが、繰り返し荷重を受ける場合等には相手部材との接触部がバラバラにならないように、溶接やハンダ等で予め固定しても良く、金属電極を設けても良い。プローブ全体をゴムで覆うことで、取付溝部への挿入が容易となり、絶縁性も維持できる。また、ゴム自体が減衰力を持っており、機器の振動を防振する機能があるが、防振能力の高い防振ゴム材料を使うことにより、効果的に振動を抑制できる。一方、固定用部材はゴムに限らず、熱可塑性の弾性材料なら何でも良い。また、配線は銅の細線の編網が好適だが、バネ性を有する金属、例えば、ベリリウム銅合金や、カーボン繊維等を用いても良く、形状維持しやすくするために薄板を用いても良い。この案では、接触抵抗が低く、形状がシンプル、コンパクトで、コストが安いプローブを提供できる。
(2)提案技術2・・・
上記提案技術1では、反力をゴムに頼っている。ゴムは長時間、高温雰囲気にさらされるとヘタリを生じる問題がある。また、容易に変形するので形状維持が難しい。そこで提案技術2では、バネを追加することで、所定の形状を維持できるとともに、高温雰囲気でも長時間安定した反力を与えることが可能となる。バネ材は金属が好適だが、カーボン他バネ性を有する材料なら何でも良い。また板バネに拘らず、コイルバネ等を使っても良い。
(3)提案技術3・・・
上記提案技術2では、バネの周りにゴムが回り込んでいるので、バネ特性を阻害する場合がある。そこで提案技術3では、成型時バネの回りにゴムが回り込まないよう両側から中子でバネを押さえる構造のものである。薄バリは残るが、バネの主要な部分は空間がありバネの性能が発揮できる。絶縁性を必要とする場合は、バリが厚くなるような構造とすれば良く、また、バネを絶縁コーティングするのも良い。
(4)上記提案技術によれば、ゴムで覆うことで配線形状が容易に決まり、扱いが容易になる。また、バネを仕込むことで任意の形状を維持できる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
以下の実施例に示すコンタクトプローブ11は図1に示すように、互いに対向する一対の導電性部材1,2間に配置されてこの一対の導電性部材1,2間を電気的に接続するために用いられる。コンタクトプローブ11は、機器ケーシング3に備えられる固定用部材4の取付溝部5に差し込み装着され、このように差し込み装着された状態で一方の接点部22が一方の導電性部材1に接触するとともに他方の接点部23が他方の導電性部材2に接触することにより一対の導電性部材1,2間を電気的に接続する。図2(A)に示すように固定用部材4は省略されることがあり、また図2(B)に示すようにケーシング3自体が導電性を備えることにより一方の導電性部材1とされることもある。また、コンタクトプローブ11の長手方向(図1および図2における左右方向)の自由長は一対の導電性部材1,2間の間隔より少々大きく設定され、よってコンタクトプローブ11は長手方向に圧縮された状態で一対の導電性部材1,2間に装着される。コンタクトプローブ11は、導通部材とも称される。
第1実施例・・・
図3および図4に示す第1実施例において、コンタクトプローブ11は、導電性およびフレキシブル性を備える配線部材21と、この配線部材21を被覆するとともに電気絶縁性を備える被覆部材31との組み合わせにより構成されている。尚、図4に示す斜視図は、配線部材21の形状を実線にて明示するため、被覆部材31を仮想線(破線)にて描いている(後記する図6、図8および図10も同じ)。
配線部材21は、上記一対の導電性部材1,2のうちの一方の導電性部材1に接触する第1の接点部22と他方の導電性部材2に接触する第2の接点部23とを中間部24を介して連結した形状とされ、中間部24は当該プローブ11の長手方向(図3(A)〜(D)における上下方向であって図3(E)における紙面直交方向)に延設されるとともに接点部22,23はそれぞれ中間部24の端部から長手直交方向に延設されているので、配線部材21は全体としてこれをその側面方向から見て略コ字形とされている。また、配線部材21はその全体に亙って略一定の幅wおよび厚みtを有しているので、中間部24および接点部22,23はそれぞれ所定の長さならびに略一定の幅wおよび厚みtを備える平板状とされ、特に接点部22,23は当該プローブ11の長手直交方向に延設された向きの平板状とされているので、導電性部材1,2の接触面に対して面接触することが可能とされている。
また、この配線部材21は銅線の束よりなり、この銅線の束が当該プローブ11の長手方向に沿って配置されることにより中間部24とされるとともにその両端がそれぞれ略直角に折り曲げられることにより接点部22,23とされている。したがって中間部24および接点部22,23は一体ものである。また、配線部材21はこのように銅線の束よりなるので、外力が作用したときに変形するフレキシブル性を備え、特に当該プローブ11が長手方向に圧縮されたときに中間部24がこれを側面から見て直線状から円弧状へと変形することにより一対の接点部22,23間の間隔dが狭められるように変形することが可能とされている。銅線の束は溶接やハンダ付け等の手段によって予めまとめても良く、また別途、接点用の電極(図示せず)が接続されていても良い。
一方、被覆部材31は、略長方体形(柱形)を呈するブロック状のゴム状弾性体よりなり、配線部材21における接点部22,23以外の部位を埋設し、これを被覆している。接点部22,23はその厚みの一部tを被覆部材31に埋設され、残る厚みの一部tにて被覆部材31から突出し表面露出している。中間部24はその全体が完全に被覆部材31に埋設されている。被覆部材31は接点部材21の周りにモールド成形されている。
上記構成を備えるコンタクトプローブ11は上記したように、その長手方向に圧縮された状態で一対の導電性部材1,2間に装着されるため、この装着状態において、配線部材21は一対の接点部22,23間の間隔dを狭めるように変形した状態とされ、被覆部材31は長手方向に圧縮した状態される。したがって被覆部材31に圧縮に対する反力が発生し、この反力によって接点部材22,23が導電性部材1,2に押し付けられるため、接点部材22,23は導電性部材1,2から離れにくく、良好な接触状態が実現される。また、被覆部材31がブロック状のゴム状弾性体よりなるため、この被覆部材31によって優れた防振性が発揮される(導電性部材1,2が振動しても接点部22,23がこれらから離れにくい)。
また、上記構成を備えるコンタクトプローブ11は配線部材21および被覆部材31の2つの構成要素よりなるため、部品点数が少なく組み立てやすく装着しやすい。また、付勢部材としてブロック状ゴム状弾性体よりなる被覆部材31が用いられるため、金属部品が摺接作動すると云うことがなく、よって異音(摺接音)が発生しにくい。また、配線部材21の接点部22,23以外がブロック状ゴム状弾性体よりなる被覆部材31で被覆されているため、導電性を備える部品の露出が極端に少ない。したがって優れた電気絶縁性が発揮される。また、平板状の接点部22,23が導電性部材1,2に対し面接触するため、通電抵抗が小さく抑えられる。
第2実施例・・・
当該第2実施例では、上記第1実施例の構成に対し、バネ部材41が追加されている。すなわち図5および図6に示す第2実施例において、コンタクトプローブ11は、導電性およびフレキシブル性を備える配線部材21と、この配線部材21を被覆するとともに電気絶縁性を備える被覆部材31との組み合わせにより構成され、更に第3の構成要素としてバネ部材41が追加されている。配線部材21および被覆部材31の構成は第1実施例と同じとされている。
バネ部材41は、金属製の板バネとされ、この金属製の板バネよりなるバネ部材41が配線部材21における一対の接点部22,23間に介装されている。バネ部材41の形状としては、配線部材21における第1の接点部22の裏面側に配置される第1の取付片部42と第2の接点部23の裏面側に配置される第2の取付片部43とを中間部44を介して連結した形状とされ、更に中間部44の長手方向略中ほどに屈曲部45が一体に設けられている。中間部44は当該プローブ11の長手方向に延設されるとともに取付片部42,43はそれぞれ中間部44の端部から長手直交方向に延設され、屈曲部45はこれをその正面方向から見て略U字形とされている。板状を呈する中間部44は同じく板状を呈する配線部材21の中間部24に対して直交配置されている。バネ部材41は配線部材21とともに被覆部材31に埋設され、被覆部材31によって被覆されている。
当該第2実施例においては、配線部材21における一対の接点部22,23間にバネ部材41が配置されているため、ブロック状のゴム状弾性体よりなる被覆部材31による付勢力が増大されており、また被覆部材31に経時的なヘタリ等の材質疲労が生じたときにその 付勢力の低下を補うことが可能とされている。また、バネ部材41が芯材として作用するため、プローブ11全体がその形状を保ちやすくされている。尚、バネ部材41の形状については上記に限らず様々なものが考えられ、例えば多段の板バネ(上記屈曲部45が複数設けられているもの)や、円筒状のコイルバネなどであっても良い。
第3実施例・・・
当該第3実施例では、上記第2実施例の構成に対し、被覆部材31に凹み加工32,33が追加されている。すなわち図7および図8に示す第3実施例において、コンタクトプローブ11は、導電性およびフレキシブル性を備える配線部材21と、この配線部材21を被覆するとともに電気絶縁性を備える被覆部材31との組み合わせにより構成され、第3の構成要素としてバネ部材41が設けられ、更に被覆部材31に凹み加工32,33が追加されている。配線部材21および被覆部材31の構成は第1実施例と同じとされている。バネ部材41の構成は第2実施例と同じとされている。
尚、当該第3実施例で被覆部材31に凹み加工32,33を追加したのは、上記したように以下の理由による。
すなわち上記第2実施例では、バネ部材41が被覆部材31に埋設されているため、バネ部材41が伸縮作動しにくくバネ機能が十分に発揮されずに抑制されることが考えられる。そこで、これに対策するため、バネ部材41が伸縮作動する空間領域に被覆部材31を配置しないようにしたものであって、このため被覆部材31に凹み加工32,33が設けられている。
当該第3実施例では、バネ部材41が金属製の板バネとされるとともに配線部材21における第1の接点部22の裏面側に配置される第1の取付片部42と第2の接点部23の裏面側に配置される第2の取付片部43とを中間部44を介して連結した形状とされているので、中間部44がその厚み方向の一方または他方へ向けて弾性変形する。したがって図7(C)および(D)の各断面図に良く示されるように、中間部44の厚み方向一方の部位(図7(C)では中間部44の右側の部位)に凹み加工32が中間部44の全高(全長)Lおよび全幅wに亙って設けられるとともに中間部44の厚み方向他方の部位(図7(C)では中間部44の左側の部位)にも凹み加工33が中間部44の全高(全長)Lおよび全幅wに亙って設けられている。
また、このように中間部44の厚み方向両方に設けられる凹み加工32,33はそれぞれ、プローブ11外部へ通じる空間として設けられるので、ブロック状ゴム状弾性体よりなる被覆部材31をモールド成形する際に、金型キャビティに配線部材21およびバネ部材41とともに図8に示す中子6,7を挿入して成形を行ない、成形後に中子6,7を取り外ことによりブロック状ゴム状弾性体よりなる被覆部材31に凹み加工32,33を形成する。中子6,7は予めバネ部材41に沿った形状に造形されるので、凹み形状32,33を精度良く形成することが可能とされるが、バネ部材の表面には、中子6,7およびバネ部材41間の隙間による薄バリが残されることがある。
当該第3実施例においては、被覆部材31に中子6,7の利用による凹み加工32,33が設けられているために、バネ部材41のバネ機能が低下せずに維持される。
第4実施例・・・
当該第4実施例では、上記第1実施例の構成に対し、配線部材21の形状が変更されている。
図9および図10に示す第4実施例において、コンタクトプローブ11は、導電性およびフレキシブル性を備える配線部材21と、この配線部材21を被覆するとともに電気絶縁性を備える被覆部材31との組み合わせにより構成されている。
配線部材21は、上記一対の導電性部材1,2のうちの一方の導電性部材1に接触する第1の接点部22と他方の導電性部材2に接触する第2の接点部23とを一対の互いに平行な中間部24,25を介して連結した形状とされ、中間部24,25はそれぞれ当該プローブ11の長手方向(図9(A)〜(D)における上下方向であって図9(E)における紙面直交方向)に延設されるとともに接点部22,23はそれぞれ中間部24,25の端部から長手直交方向に延設されているので、配線部材21は全体としてこれをその側面方向から見て略ロ字形(中空の縦長の長方形状)とされている。また、配線部材21はその全体に亙って略一定の幅wおよび厚みtを有しているので、中間部24,25および接点部22,23はそれぞれ所定の長さならびに略一定の幅wおよび厚みtを備える平板状とされ、特に接点部22,23は当該プローブ11の長手直交方向に延設された向きの平板状とされているので、導電性部材1,2の接触面に対して面接触することが可能とされている。
また、この配線部材21は銅線の束よりなり、この銅線の束が中間部24,25および接点部22,23を巡るようにループ状とされている(周上一箇所はカット部とされていることが多い)。したがって中間部24,25および接点部22,23は一体ものである。また、配線部材21はこのように銅線の束よりなるので、外力が作用したときに変形するフレキシブル性を備え、特に当該プローブ11が長手方向に圧縮されたときに中間部24,25がこれを側面から見て直線状から円弧状へと変形することにより一対の接点部22,23間の間隔dが狭められるように変形することが可能とされている。銅線の束は溶接やハンダ付け等の手段によって予めまとめても良く、また別途、接点用の電極(図示せず)が接続されていても良い。
一方、被覆部材31は、略長方体形(柱形)を呈するブロック状のゴム状弾性体よりなり、配線部材21における接点部22,23以外の部位を埋設し、これを被覆している。接点部22,23はその厚みの一部tを被覆部材31に埋設され、残る厚みの一部tにて被覆部材31から突出し表面露出している。中間部24,25はその全体が完全に被覆部材31に埋設されている。被覆部材31は接点部材21の周りにモールド成形されている。
上記構成を備えるコンタクトプローブ11は上記したように、その長手方向に圧縮された状態で一対の導電性部材1,2間に装着されるため、この装着状態において、配線部材21は一対の接点部22,23間の間隔dを狭めるように変形した状態とされ、被覆部材31は長手方向に圧縮した状態される。したがって被覆部材31に圧縮に対する反力が発生し、この反力によって接点部材22,23が導電性部材1,2に押し付けられるため、接点部材22,23は導電性部材1,2から離れにくく、良好な接触状態が実現される。また、被覆部材31がブロック状のゴム状弾性体よりなるため、この被覆部材31によって優れた防振性が発揮される(導電性部材1,2が振動しても接点部22,23がこれらから離れにくい)。
また、上記構成を備えるコンタクトプローブ11は配線部材21および被覆部材31の2つの構成要素よりなるため、部品点数が少なく組み立てやすく装着しやすい。また、付勢部材としてブロック状ゴム状弾性体よりなる被覆部材31が用いられるため、金属部品が摺接作動すると云うことがなく、よって異音(摺接音)が発生しにくい。また、配線部材21の接点部22,23以外がブロック状ゴム状弾性体よりなる被覆部材31で被覆されているため、導電性を備える部品の露出が極端に少ない。したがって優れた電気絶縁性が発揮される。また、平板状の接点部22,23が導電性部材1,2に対し面接触するため、通電抵抗が小さく抑えられる。
1,2 導電性部材
3 ケーシング
4 固定用部材
5 取付溝部
6,7 中子
11 コンタクトプローブ
21 配線部材
22,23 接点部
24,25,44 中間部
31 被覆部材
32,33 凹み加工
41 バネ部材
42,43 取付片部
45 屈曲部

Claims (2)

  1. 互いに対向する一対の導電性部材間に配置されて前記導電性部材間を電気的に接続するコンタクトプローブであって、
    前記導電性部材のうちの一方に接触する接点部と他方に接触する接点部とを中間部を介して連結した形状の配線部材と、前記配線部材における前記接点部以外の部位を埋設した構造のブロック状ゴム状弾性体よりなる被覆部材と、を有し、
    前記配線部材は、導電性を備えるとともに外力が作用したときに変形するフレキシブル性を備えることにより当該プローブが前記導電性部材間で圧縮されたときに前記接点部間の間隔が狭められるとともに前記接点部が前記被覆部材に発生する反力により前記導電性部材に押し付けられ、
    前記配線部材は、当該プローブの長手方向に延設された前記中間部の両端に長手直交方向に延設された前記接点部を一体に備え、
    前記一対の接点部間に補強用のバネ部材が配置され、
    前記バネ部材が伸縮作動する領域内に前記バネ部材に被着した薄バリ以外のゴム状弾性体が存在しないように前記被覆部材に中子の利用による凹み加工がなされていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 請求項1記載のコンタクトプローブにおいて、
    前記バネ部材は、前記配線部材とともに前記被覆部材に埋設されていることを特徴とするコンタクトプローブ。
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