JP6376965B2 - 施設監視装置および施設監視方法 - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る施設監視装置1の構成図である。
図1に示すように、施設監視装置1は、カレンダー情報取得部11と、パルス情報取得部12と、使用量算出部13と、使用量記録部14と、閾値算出部15と、警報出力判定部16と、日付判定部17と、使用量合計数判定部18とを備える。
例えば、施設内の室内にいる人の在室人数によっては、当該室内の電力量や水の流量などの使用量が変わってくる。この実施の形態1では、在室人数を、平日か休日かに因るところが大きいとし、平日、休日を区別することで、実際の施設内の設備の使用状況に応じた、施設内の各機器の使用量に関する警報出力を行うようにするものである。そのために、カレンダー情報取得部11は、カレンダー情報を取得する。なお、カレンダー情報を用いた警報出力の動作については後述する。
また、カレンダー情報は、予め施設監視装置1内に記憶されているものとしてもよいし、外部の装置などから取得するようにしてもよい。
なお、カレンダー情報には、平日と休日とを特定するための区分だけではなく、平日であっても普段の平日とは異なる特異日(例えば、飛び石連休の間の平日など)を設け、当該特異日を特定するための区分を有するようにしてもよい。
なお、各機器からは、予め決められたパルス重み(1パルスあたりの施設内の各機器の使用量)に応じて、パルスが出力される。
使用量については、例えば、8:00から継続的に積算されたパルス数を監視しているものとし、8:00−9:00の積算パルスとして9:00に取得した値が2、8:00−10:00の積算パルスとして10:00に取得した値が6であったとすると、9:00−10:00の積算パルスは6−2=4と求められ、それぞれの積算パルスに重みをかけると、8:00−9:00の使用量は200m3、9:00−10:00の使用量は400m3と計算できることとなる。なお、単位期間は、1時間単位に限らず、適宜設定可能である。
なお、この実施の形態1においては、使用量算出部13は、パルス情報取得部12が取得したパルス数にパルスの重みを乗算して単位期間の使用量を算出するものとするが、これに限らず、使用量算出部13は、パルス情報取得部12が取得したパルス数から算出される単位期間の積算パルス数を使用量とするようにしてもよい。
閾値算出部15は、使用量算出部13が算出し、使用量記録部14が記録している複数回(n回:nは1以上の整数)の使用量を使用量記録部14から読み出し、読み出した使用量の平均値を算出し、算出した平均値に予め設定された係数を乗じて、警報出力要否の判定をするための上限値としての閾値、および、下限値としての閾値を算出する。ここで乗じる係数は、上限値としての閾値を算出するための係数と下限値としての閾値を算出するための係数とでそれぞれ異なるものとする。
なお、複数回の使用量の回数は予め決められている。すなわち、使用量記録部14から予め決められた数の使用量を読み出すものとする。
使用量合計数判定部18は、日付判定部17からカレンダー情報の判定結果を受け取り、使用量記録部14を参照して、カレンダー情報の判定結果に対応する使用量について、予め設定された条件を満たす回数の使用量が使用量記録部14に記録されているかどうかを判定する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る施設監視装置1の動作を説明するフローチャートである。
ここでは、予め設定された単位期間を1日とし、1日ごとに警報出力判定を行う場合を例に、図2に沿って以下説明する。
なお、施設監視装置1においては、1日の施設内の各機器の使用量について、警報出力要否の判定をするための上限値、下限値として、それぞれ、図2の動作により閾値を設定し、1日の施設内の各機器の使用量が上限値としての閾値を超えた、または、下限値としての閾値を下回った場合に、警報出力を行う。
また、カレンダー情報取得部11は、カレンダー情報の曜日区分や日付情報の情報に基づき、特異日を設定した場合には、平日、休日の2区分の他に、特異日の曜日区分を設定するようにすることもできる。さらに、カレンダー情報取得部11は、特異日の曜日区分には、例えば、平日を休日扱いとして特異日に設定されたのか、休日を平日扱いとして特異日に設定されたのかが分かるように、別の区分を付与するようにするなど、取得したカレンダー情報から、施設監視装置1で管理する曜日区分を詳細に区分分けして設定することもできるものとする。
また、ここでは、カレンダー情報取得部11が取得するカレンダー情報には、すでに平日、休日を2区分に区分した情報が含まれているものとしたが、これに限らず、カレンダー情報取得部11が取得するカレンダー情報に当該区分が含まれていない場合には、日付や曜日の情報に基づき、カレンダー情報取得部11が、平日、休日の区分を設定し、カレンダー情報に含まれるようにすることもできる。
使用量記録部14は、図3に示すような、使用量情報一覧表で使用量の情報を記録しており、使用量情報一覧表には、使用量を算出した単位期間、単位期間を表わす日時、使用量、曜日区分(例えば、0:日祝日、1:平日、2:特異日。平日であっても休日としたい日と、休日であっても平日としたい日をそれぞれ設定する場合には、特異日区分を区別するようにしてもよい)、特異点表示が記録されている。
このステップST206では、ステップST201で取得したカレンダー情報や、ステップST202で取得した日時の情報、ステップST205で算出した使用量に基づき、図3に示す使用量情報一覧表に、単位期間ごとに新たに算出した使用量など、図3に示すような項目を追加していく。
その後、ステップST201へ戻る。
その後、ステップST210へ進む。以降の処理については説明済みであるため、重複した説明を省略する。
実施の形態1では、カレンダー情報をもとに、記録していた使用量のうち、特異点表示を除く平日、または、休日の使用量に基づき、警報出力判定のための閾値を設定するようにしていた。しかしながら、実施の形態1の場合は、カレンダー情報を取得しなければならず、また、記憶している使用量が特異点の使用量であるかどうかの情報を保持しておかなければならない。また、実施例の形態1で説明したように、当日が平日か休日かによって、上限の閾値および下限の閾値の算出を行うと、警報出力要否の判定は1日毎となる。従って、カレンダー情報を取得できない場合や、必要な情報がない場合には適用できない。
そこで、この実施の形態2では、カレンダー情報や特異点の情報を用いず、より細かいタイミングでの警報出力要否の判定を行う実施の形態について説明する。
図4に示すように、施設監視装置2は、パルス情報取得部22と、使用量算出部23と、使用量記録部24と、閾値算出部25と、警報出力判定部26と、対象データ抽出部27とを備える。
この実施の形態2に係る施設監視装置2は、実施の形態1の施設監視装置1と比べ、カレンダー情報取得部11、日付判定部17、および、使用量合計数判定部18を備えず、対象データ抽出部27を備える点が異なる。
対象データ抽出部27は、閾値算出部15が閾値算出の対象とする使用量の情報を使用量記録部14から抽出する。
図5は、この発明の実施の形態2に係る施設監視装置2の動作を説明するフローチャートである。
ここでは、予め設定された単位期間を1時間とし、1時間ごとに警報出力判定を行う場合を例に、図5に沿って以下説明する。
ステップST503において、パルス情報の取得を開始してから、あるいは、前回使用量を算出してから、所定の単位期間が経過してないと判断した場合(ステップST503の“NO”の場合)、すなわち、ステップST502で一時保存したパルス情報が1時間分蓄積されていないと判断した場合、ステップST501に戻る。
ステップST503〜ステップST505の具体的な動作は、実施の形態1で説明した図2のステップST204〜ステップST206と同じである。
対象データ抽出部27は、使用量記録部24に、現在の使用量の、n回前に算出した使用量のデータが記録されているかどうかを判定する(ステップST601)。すなわち、ここでは、使用量記録部24に、現在の使用量のn時間前の使用量が記録されているかを判定する。なお、nの初期値は1とする。
ステップST506において、対象データ抽出部27が出力した閾値算出対象データを受信すると、閾値算出部25は、対象データ抽出部27が出力した指定数分(ここではm=5回分)の、過去に算出された使用量の平均値を算出し、算出した平均値に予め定められた係数をかけて、1時間分の施設内の各機器の使用量について、警報出力要否の判定をするための上限値、下限値として、休日に関する上限値としての閾値、および、下限値としての閾値を算出する(ステップST507)。なお、ここで算出した上限値および下限値としての閾値は、最新の上限値および下限値としての閾値として記憶しておく。
そして、警報出力判定部26は、出力部から警報を出力させる(ステップST509)。具体的な警報出力の方法は、実施の形態1において、図2のステップST212で説明した方法と同様である。
ただし、実施の形態2においては、実施の形態1のように、休日、平日の区別を行っていないため、休日における少ない使用量が特異点と判断されない場合は、通常の運用でも警報が発生する可能性や、昼夜で使用量が異なる場合は、正常な警報出力ができない可能性がある。
なお、全履歴データを用いた正規分布からの検定で異常値を検出する場合は、季節変化や、運用の変化、設備の劣化を考慮できないため、直近の少ないサンプルでも異常が検出できるt分布を用いてもよい。
また、実施の形態1における施設監視装置1の制御に用いられる各部は、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実行される。
11 カレンダー情報取得部
12,22 パルス情報取得部
13,23 使用量算出部
14,24 使用量記録部
15,25 閾値算出部
16,26 警報出力判定部
17 日付判定部
18 使用量合計数判定部
27 対象データ抽出部
Claims (3)
- 施設内に設置された機器に関する状況情報を取得し、単位期間である1日の使用量を算出して使用量記録部に記録させる使用量算出部と、
前記使用量算出部が前記使用量記録部に記録させた、過去の複数の前記単位期間における使用量から、警報出力要否を判定するための閾値を算出する閾値算出部と、
前記閾値算出部が算出した閾値と、前記使用量算出部が算出した単位期間の使用量とを比較し、警報出力判定を行う警報出力判定部と、
カレンダー情報から、各単位期間の日付が平日か休日かを判定する日付判定部と、
前記日付判定部が判定した平日か休日かの判定結果から、平日、または、休日の区分毎に予め設定された日数分の使用量が前記使用量記録部に記録されているかどうかを判断する使用量合計数判定部と、を備え、
前記閾値算出部が、
前記使用量合計数判定部が、前記予め設定された日数分の使用量が記録されていると判断した場合に、当該設定された日数分の使用量の平均値に、係数を乗算することで、前記閾値を算出し、
前記使用量合計数判定部が、
前記使用量記録部に記録されている前記単位期間の使用量のうち、警報出力要と判定された単位期間の使用量を除いて、前記設定された日数分の使用量が前記使用量記録部に記録されているかどうかを判断する
ことを特徴とする施設管理装置。 - 前記閾値算出部は、
前記使用量の平均値に、t分布を用いて自動的に決定された係数を乗算することで、前記閾値を算出する
ことを特徴とする請求項1記載の施設管理装置。 - 使用量算出部、閾値算出部、警報出力判定部、日付判定部および使用量合計数判定部を備えるコンピュータが実行する施設管理方法であって、
使用量算出部が、施設内に設置された機器に関する状況情報を取得し、単位期間である1日の使用量を算出して使用量記録部に記録させるステップと、
前記閾値算出部が、前記使用量算出部が前記使用量記録部に記録させた、過去の複数の前記単位期間における使用量から、警報出力要否を判定するための閾値を算出するステップと、
前記警報出力判定部が、前記閾値算出部が算出した閾値と、前記使用量算出部が算出した単位期間の使用量とを比較し、警報出力判定を行うステップと、
前記使用量算出部が、施設内に設置された機器に関する状況情報を取得し、単位期間の使用量を算出して使用量記録部に記録させるステップと、
閾値算出部が、前記使用量算出部が前記使用量記録部に記録させた、過去の複数の前記単位期間における使用量から、警報出力要否を判定するための閾値を算出するステップと、
前記警報出力判定部が、前記閾値算出部が算出した閾値と、前記使用量算出部が算出した単位期間の使用量とを比較し、警報出力判定を行うステップと、
日付判定部が、カレンダー情報から、各単位期間の日付が平日か休日かを判定するステップと、
前記使用量合計数判定部が、前記日付判定部が判定した平日か休日かの判定結果から、平日、または、休日の区分毎に予め設定された日数分の使用量が前記使用量記録部に記録されているかどうかを判断するステップと、
前記閾値算出部が、前記使用量合計数判定部が、前記予め設定された日数分の使用量が記録されていると判断した場合に、当該設定された日数分の使用量の平均値に、係数を乗算することで、前記閾値を算出するステップと、
前記使用量合計数判定部が、前記使用量記録部に記録されている前記単位期間の使用量のうち、警報出力要と判定された単位期間の使用量を除いて、前記設定された日数分の使用量が前記使用量記録部に記録されているかどうかを判断するステップと
を備えたことを特徴とする施設管理方法。
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