JP6375968B2 - 入力装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力装置のキー入力における操作性に関する。
従来、様々な装置にユーザからの操作指示を受け付けるための入力装置が設けられている。例えば、入力装置の中には、ユーザが指で押すキーに凸形状を形成し、当該キーの表面を柔軟性シートで覆ったものがある(例えば、特許文献1など)。ユーザは、柔軟性シートの上に指を乗せて、シート上で指を滑らせることによって、キーの形状を触感で感じることができる。そして、ユーザは、キーの触感を頼りにキーの位置を判断することが可能となる。
特開2001−166871号公報
しかしながら、上記した入力装置では、複数のキーが同一形状に形成されている。このため、ユーザは、指の触感からキーとキーでない部分とは判断できるが、どのキーを操作しているのかは判断できない。例えば、テンキーのように複数のキーが互いに隣接して規則正しく配置されているような入力装置では、誤って隣のキーを操作する可能性があるため、誤操作を防止する観点からキーの位置だけでなく、どのキーを操作しているのかをユーザに認識させたい場合がある。
本願に開示される技術は、上記の課題に鑑み提案されたものである。キーの位置だけでなく、キーの識別が可能となる触感を付与できる入力装置及び当該入力装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の入力装置は、基板と、基板の第1面に設けられた複数の入力素子と、基板の第1面の直交方向に向かって複数の入力素子の各々と対向して設けられた複数のキー部と、複数のキー部を覆う柔軟性シートと、を備え、複数のキー部の各々は、柔軟性シートと当接する当接部を有し、当該複数のキー部のうち、少なくとも一つのキー部の当接部の形状が、他のキー部の当接部の形状と異なることを特徴とする。
当該入力装置では、複数のキー部を柔軟性シートで覆っている。このため、ユーザは、例えば、指で柔軟性シートを押して、指の触感でキー部の位置を確かめることで、キー部と、キー部でない部分とを認識することが可能となる。また、複数のキー部のうち、少なくとも一つは、柔軟性シートと当接する当接部の形状を、他のキー部の当接部と異なる形状に形成されている。このため、例えば、ユーザが指で柔軟性シートを押して異なる形状の当接部を有するキー部に間接的に触れた場合、付与される触感が、他のキー部の当接部に触れた場合と異なってくる。ユーザは、指の触感によって形状の異なる当接部を有するキー部を、他のキー部と識別することが可能となり、どのキー部を押しているのかを判断できるようになる。また、ユーザは、入力装置に対する操作を繰り返し行う過程で形状の異なる当接部の触感を覚えることによって、指を押し当てた際に押し間違えであるか否かを認識できるようになる。
また、本発明の入力装置において、複数のキー部を同一平面上に保持する平板状のパネルを備える構成としてもよい。
当該入力装置では、平板状のパネルでキー部を保持することによって、入力媒体を柔軟性シートに押し当てた場合に、入力素子の位置に対してキー部の位置をずれないようにすることができる。また、操作中にキー部の位置がずれないため、ユーザに対して当接部の触感をより確実に付与することが可能となる。
また、本発明の入力装置において、複数の入力素子の入力信号に基づいた制御を行う制御装置を備え、複数の入力素子の各々は、電極を有し、制御装置は、電極と電極に近接される入力媒体との間で発生する静電容量の変化量を検出する検出処理を実行する構成としてもよい。
複数の入力素子は、いわゆる自己容量型のタッチセンサを構成する電極である。制御装置は、例えば、柔軟性シートを介してキー部にユーザの指(入力媒体の一例)を近接させた場合に、電極と指との間で発生する静電容量の変化量を検出する。これにより、当該入力装置では、入力素子からの入力信号に基づいて、操作されているキー部を判定することが可能となる。
また、本発明の入力装置において、複数のキー部と、複数の入力素子の各々が有する電極との間に設けられた導光部と、導光部に光を照射する発光部と、を備える構成としてもよい。
当該入力装置では、キー部と電極との間に設けた導光部に発光部から光を照射することでキー部を光らせることが可能となる。このため、発光部は、導光部に照射する光の点灯を制御することによって、例えば、複数のキー部のうち、必要なもののみを光らせ、キー操作の有効なキー部をユーザに知らせることが可能となる。
また、本発明の入力装置において、複数の入力素子の入力信号に基づいた制御を行う制御装置を備え、複数の入力素子の各々は、供給される電圧に応じた電界を発生させる一対の電極を有し、制御装置は、電界の変化を検出する検出処理を実行する構成としてもよい。
複数の入力素子は、いわゆる相互容量型のタッチセンサを構成する一対の電極である。制御装置は、例えば、柔軟性シートを介してキー部にユーザの指を近接させた場合に、一対の電極間で発生する電界の変化を検出する。これにより、当該入力装置では、入力素子からの入力信号に基づいて、操作されているキー部を判定することが可能となる。また、相互容量型のタッチセンサでは、電極と入力媒体(指など)との間に空気の層などを介在させた場合に、介在させた空気層によって与えられる感度への影響が、自己容量型のタッチセンサに比べて少ない。このため、相互容量型のタッチセンサにおいてキー部を光らせたい場合には、自己容量型のタッチセンサで用いる導光部のような電極とキー部との間の空間を埋める部材が不要となる。換言すれば、相互容量型のタッチセンサでは、電極とキー部との間に空間を設けて発光する構成であっても感度を著しく低下させることがないため、キー操作を検出することが可能となる。
また、本発明の入力装置において、複数のキー部は、第1方向及び第1方向に直交する第2方向に沿って、所定の間隔を間に設けて並設され、当該複数のキー部のうち、第1方向に沿って一列に並ぶキー部ごとに、当接部を同一形状とする構成としてもよい。
複数のキー部は、互いに直交する第1方向及び第2方向に沿って行列状に配置される。この行列状のキー部をユーザが操作する場合に、例えば、操作するユーザから見て左右方向を第1方向、前後方向を第2方向とする。この場合、ユーザの指が操作したいキー部に触れている状態では、操作する指は、所望のキー部から前方(手前方向、第2方向の一方)に向かって延びるように配置される。このため、ユーザは、操作したいキー部に対して左右方向(第1方向)で隣り合うキー部に比べて、前後方向(第2方向)で隣り合うキー部を誤って操作する可能性が高くなる。そこで、当該入力装置では、左右方向に沿って並ぶキー部ごとに当接部を同一形状とし、前後方向で隣り合うキー部の当接部を異なる形状で構成している。これにより、ユーザは、当接部の触感から前後方向に並ぶキー部の違いを認識することが可能となる。
また、本発明の入力装置において、複数の入力素子は、複数のキー部の各々に対応して、第1方向に沿って並設される一対の電極を有し、一対の電極の各々は、互いに異なる信号線に接続される構成としてもよい。
1つのキー部に対応して設けられる一対の電極は、異なる信号線に接続されており、例えば、静電容量型のタッチセンサであれば、静電容量の変化に応じた電荷量値を別々の信号線に出力する。また、一対の電極は、第1方向(例えば、操作するユーザから見て左右方向)に沿って並設されている。このため、ユーザの指が所望のキー部に対して適切な場所にあれば、一対の電極の両方の出力値が変化する。しかしながら、ユーザの指が所望のキー部に対して左右方向にずれている場合、一対の電極の片方の出力値だけが変化することとなる。従って、当該入力装置では、例えば、一対の電極の両方から所望の出力値を検出した場合を、キー部への有効な操作であると判定することで、ユーザの指の左右方向(第1方向)へのずれによる誤入力の防止を図ることが可能となる。
また、本発明の入力装置において、複数の入力素子の入力信号に基づいた制御を行う制御装置を備え、第1方向に沿って一列に並ぶキー部は、第1面の直交方向から見た当接部の面積が同一面積であり、且つ、第2方向の一方側から他方側に向かって順に各列の面積が大きくなり、制御装置は、面積が大きくなるに従って、対応するキー部の感度を下げる感度低減処理を実行する構成としてもよい。
第1方向に並ぶキー部の当接部は、第1面の直交方向から見た、例えば、基板の平面視における面積を、同一面積となるように構成される。また、第2方向に並ぶキー部の当接部は、第2方向の一方に向かって順に面積を大きくなるように構成される。当接部の面積を大きくすると、操作するユーザは、指等を押し当て易くなる。換言すれば、面積を大きくすると、ユーザは、誤操作し易くなる。このため、制御装置は、当接部の面積をより大きくしたキー部の感度を下げることで、形状の違いによる誤操作の発生率の差をなくして均一化を図ることが可能となる。
また、本発明の入力装置において、複数の入力素子の入力信号に基づいた制御を行う制御装置を備え、制御装置は、入力信号に基づいて、複数の入力素子のうち、第2方向において隣り合う2つの入力素子が同時に操作された場合に、第2方向における一方側の入力素子の入力信号を優先する優先処理を実行する構成としてもよい。
行列状のキー部を操作する場合に、例えば、操作するユーザから見た左右方向を第1方向、前後方向を第2方向とする。この場合、ユーザの指は、所望のキー部から前方(手前方向、第2方向における一方側)に向かって延びるように配置される。このため、ユーザは、操作したいキー部に対して前後方向で隣り合うキー部のうち、特に、前方(手前)に位置するキー部を誤って操作する可能性が高くなる。そこで、当該入力装置では、操作したいキー部と、その前方のキー部とを誤って操作した場合に、例えば、後方側のキー部に対応する入力素子の入力信号を優先する処理を実行する。これにより、前後方向(第2方向)に並ぶキー部の誤入力を防止することが可能となる。なお、優先処理において優先する入力素子、即ち、第2方向のどちらの入力素子を優先するべきなのかは、入力媒体の形状やキー部の形状、配置等に応じて適宜変更される。
さらに、本願に係る発明は、入力装置の発明に限定されることなく、当該入力装置を備える画像形成装置の発明としても実施し得るものである。
本発明に記載の入力装置等によれば、キーの位置だけでなく、キーの識別が可能となる触感をユーザに付与できる。
実施形態の複合機を前方側から見た斜視図である。 複合機のブロック図である。 操作パネルの上面図である。 操作パネルの分解斜視図である。 (a)は、操作部を上面から見た模式図、(b)は、行ごとに並ぶ第2キー部の断面を示す模式図である。 操作部のタッチボタンと、信号生成回路との電気的な接続を示す図である。 タッチボタンの当接部の面積と、感度閾値の関係を示す図である。 別例の操作パネルにおける、(a)は、操作部を上面から見た模式図、(b)は、行ごとに並ぶ第2キー部の断面を示す模式図である。 別例の操作パネルにおける、(a)は、操作部を上面から見た模式図、(b)は、行ごとに並ぶ第2キー部の断面を示す模式図である。 別例の操作パネルにおける、(a)は、操作部を上面から見た模式図、(b)は、行ごとに並ぶ第2キー部の断面を示す模式図である。 別例のタッチボタンの電極の構造を示す模式図である。
以下、本願の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は本願に係る画像形成装置の一実施形態である複合機1の斜視図を示しており、原稿カバー4を開けた状態を示している。図1に示すように、複合機1は、装置本体2、原稿載置部3、原稿カバー4、操作パネル6等を備えている。複合機1は、読取部5(図2参照)による読取機能を始め、コピー機能やファクシミリ機能など、複数の機能を実行可能な装置である。
原稿載置部3は、装置本体2の上面に設けられた平面部分を有し、図示しない原稿を載置可能になっている。原稿載置部3は、ガラス板等の透明の部材等によって構成されている。なお、以下の説明では、図1に示すように、複合機1の前に立って操作パネル6を操作するユーザから見た方向を用いて、複合機1の前後方向、左右方向、上下方向の各方向を規定して説明する。
原稿カバー4は、装置本体2の後方側に取り付けられたヒンジ部4Aを介して装置本体2に取付けられており、ヒンジ部4Aを中心として装置本体2に対して上下方向に向かって回動可能となっている。原稿カバー4は、原稿載置部3の原稿を載置する面を塞ぐ位置から開放する位置まで回動する。操作パネル6は、装置本体2の前方側に設けられており、ユーザからの操作指示の受付やユーザへの情報の表示等を行う。
図2は、複合機1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、複合機1は、上記した操作パネル6の他に、読取部5、画像形成部10、制御部13、原稿検出センサ14、信号生成回路17及び通信部21等を備え、各部が電気的に接続されている。
制御部13は、図示しないROMやRAM等のメモリを備え、メモリから読み出したプログラムを実行し、読取部5、操作パネル6、画像形成部10等の制御を行う。読取部5は、装置本体2に内蔵されており、制御部13によって制御され、原稿載置部3に載置された原稿の画像等を、図示しないCIS(ContactImage Sensor)等で読み取る。読取部5は、読み取った画像に応じた読取データを生成する。なお、読取部5は、CISに限らず、例えばCCD(ChargeCoupled Drive Image Sensor)を有する構成でもよい。
操作パネル6は、操作部7(図3参照)で受け付けたユーザの操作等に応じた信号を信号生成回路17へ出力する。また、操作パネル6は、表示部8(図3参照)を有し、制御部13からの信号に基づいた表示を表示部8に行う。
画像形成部10は、制御部13によって制御されて、画像データに基づく画像(モノクロ画像、カラー画像)を、例えば電子写真方式、又はインクジェット方式によりシート(用紙やOHPシート等)に印刷する。なお、上記した画像データには、読取部5によって生成された読取データや、後述の通信部21によって受信する外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、記憶装置など)からの印刷データ(ファクシミリデータを含む)などが含まれる。
原稿検出センサ14は、原稿載置部3上の原稿の有無に応じた信号を制御部13に出力する。信号生成回路17は、汎用のCPUやASIC等により構成され、図3に示す操作パネル6の操作部7からユーザによる操作等に応じた信号を入力して信号変換等を行い、制御部13に出力する。通信部21は、図示しない通信回線を介して外部の装置に接続され、当該外部の装置との間で相互のデータ通信を可能にする。
次に、操作パネル6の詳細な構成について説明する。図3は、操作パネル6の上面図を示しており、後述する図4に示す側縁部63を省略した状態を示している。操作パネル6は、平面視において左右方向に延びる略矩形状をなし、操作部7及び表示部8等を有している。操作部7は、平面視矩形状をなし、操作パネル6における右方に設けられている。操作部7は、ユーザによって操作可能な複数のタッチボタン40を有している。操作部7は、前後方向へ縦1列に配列された3個のタッチボタン40A〜40Cと、0〜9の数字及び2個の記号(*,#)による電話型のテンキー配列の12個のタッチボタン40D〜40Pとを有する。なお、以下の説明において、タッチボタン40の後ろに付したアルファベットの符号による区別が必要でない場合には、適宜符合を省略する。
テンキー配列の12個のタッチボタン40D〜40Pは、4×3の行列状に配置されている。タッチボタン40D〜40Pは、ユーザの操作によって0〜9の数字若しくは記号(*,#)を入力するためのものであり、例えば、印刷枚数の設定や、電話番号を入力する際などに操作される。また、縦1列に配列された3個のタッチボタン40A〜40Cは、ユーザの操作によって複合機1に各種の動作を実行させるためのものである。具体的には、最も後方に位置するリターンボタン40Aは、ユーザに操作されることによって、例えば表示部8に表示されているメニュー画面を1階層前の画面に戻す指示を制御部13に伝達する。真ん中に位置するホームボタン40Bは、ユーザに操作されることによって、例えば表示部8の表示を最上層のメニュー画面に移行させる指示を制御部13に伝達する。最も前方に位置する中止ボタン40Cは、ユーザに操作されることによって、例えば読取部5による読取を中止させる等、各種進行中の処理を中止させる指示を制御部13に伝達する。
各タッチボタン40は、各タッチボタン40に対応して設けられた領域であるタッチエリア41内にユーザの指F(図5(a)参照)等が接触することによって操作可能である。より具体的には、タッチエリア41内にユーザの指F等が接触することによって、信号が生成され、制御部13に入力される。制御部13は、入力される信号に基づいて、読取を中止させる処理、表示部8の表示を最上層のメニュー画面に移行させる処理、あるいは入力された電話番号に発呼させる処理等を実行する。各タッチボタン40に対応するタッチエリア41は、後述する第1及び第2タッチボタン電極51,52により四角形状に形成されている。なお、図3は、図面が煩雑となるのを避けるため、各タッチボタン40に設定されたタッチエリア41のうち、リターンボタン40Aに設定されたタッチエリア41のみを図示している。
操作部7の右部には、機械式のスイッチである、電源ボタン38が設けられている。電源ボタン38は、ユーザによって押下されることによって、複合機1の電源をオン・オフする。表示部8は、操作パネル6の中央部に位置するタッチパネルであり、液晶パネルと、液晶パネルの背面側から光を照射する蛍光ランプやLED等の光源と、液晶パネルの表面に貼り合わされた接触感知膜とを有している。これによって各種の設定画面や装置の動作状態等の表示や操作部7の操作に応じた表示の切り替え、及びユーザからの操作の受付等の各種画像処理を行う。
図4は、操作パネル6の分解斜視図であり、操作部7に係わる部分を示している。図4に示すように、操作部7は、基板31と、パネルカバー33と、導光レンズ35と、スイッチパネル37と、柔軟性シート39等を有している。
基板31は、パネルカバー33の下方に配置されている。基板31の周縁部は、パネルカバー33によって覆われている。基板31は、タッチボタン40A〜40Cの各々に対応した3個の第1タッチボタン電極51、タッチボタン40D〜40Pの各々に対応した12個の第2タッチボタン電極52、及び電源ボタン38に対応した電源ボタン電極53を有している。第1及び第2タッチボタン電極51,52と電源ボタン電極53とは、基板31の上面に形成されている。
第1及び第2タッチボタン電極51,52は、例えば銅箔等で構成されている。第1タッチボタン電極51は、左右方向に向かって並設された一対の台形形状の電極51A,51Bを有している。電極51A,51Bは、互いの斜辺を対向させた状態で隣接して配置されており、1個のタッチボタン40に対応するタッチエリア41を構成している。同様に、第2タッチボタン電極52は、左右方向に向かって並設された一対の台形形状の電極52A,52Bを有している。
パネルカバー33は、左右方向に延びる矩形状の部材であり、本体部61と、側縁部63等を備えている。本体部61は、スイッチパネル37と上下方向で対向するように左右方向に延びる矩形板状に形成されている。側縁部63は、本体部61の後方側の端部と、左右方向の両端部(図4では右側のみ図示)との各々に沿って形成されており、平面視においてコの字形状に形成されている。本体部61は、側縁部63に比べて下方側に陥没した凹設形状をなし、前方側に解放されている。スイッチパネル37は、凹設された本体部61の上面に嵌め込まれるようにして固定される。スイッチパネル37は、本体部61に対して例えば接着して固定される。
また、本体部61には、基板31の第1タッチボタン電極51の位置に合わせて3つの第1ボタン開口65が形成されている。また、本体部61には、第2タッチボタン電極52の位置に合わせて1つの第2ボタン開口66が形成されている。また、本体部61には、基板31の電源ボタン電極53の位置に合わせて第3ボタン開口67が形成されている。
導光レンズ35は、タッチボタン40A〜40Cの各々に対応した3個の第1レンズ部71と、テンキー配列のタッチボタン40D〜40Pの各々に対応した12個の第2レンズ部73とを互いに連結して一体的に形成されている。第1及び第2レンズ部71,73の各々は、平面視略正方形状に形成されている。第2レンズ部73の各々は、前後方向及び左右方向の側面部分を互いに連結して形成されている。また、第1レンズ部71の各々の右側の側面部は、一体的に形成された第2レンズ部73の最も左側のものの側面部とクランク形状の部材によって連結されている。第1レンズ部71は、パネルカバー33の3つの第1ボタン開口65内の各々に配置されている。第2レンズ部73は、パネルカバー33の1つの第2ボタン開口66内に、4×3の行列状に配置されている。第1及び第2タッチボタン電極51,52の各々は、導光レンズ35の第1及び第2レンズ部71,73の各々に対して下方側から対向する位置に配置されている。
スイッチパネル37は、例えば、硬質樹脂によって形成されている。スイッチパネル37の操作部7を設けた部分は、柔軟性シート39によって覆われている。従って、図3に示す各タッチボタン40は、柔軟性シート39によって上面が覆われている。柔軟性シート39は、例えば、シリコン製の薄い膜状の部材である。なお、柔軟性シート39は、シリコン製の部材に限らず、例えば、ビニール、ナイロン、布等でもよい。
スイッチパネル37には、柔軟性シート39の形状に合わせて平面視矩形状に陥没した凹設部81が形成されている。柔軟性シート39は、スイッチパネル37の凹設部81に対して上方側から両面テープ等によって貼り付けられている。柔軟性シート39には、各タッチボタン40A〜40P(図3参照)の位置に合わせてテンキーの記号83等が印字されている。また、凹設部81には、タッチボタン40A〜40Cの各々に対応した3個の第1キー部85と、タッチボタン40D〜40Pの各々に対応した12個の第2キー部86とが形成されている。第1及び第2キー部85,86の各々は、例えば、硬質樹脂によって形成されており、凹設部81と一体的に形成されている。第1及び第2キー部85,86の各々は、凹設部81の上面から上方に向かって突出して形成されている。換言すれば、第1及び第2キー部85,86の各々は、凹設部81によって同一平面上に形成されている。柔軟性シート39は、第1及び第2キー部85,86の各々の上部を下面に接触させるようにして凹設部81に貼り付けられている。従って、凹設部81の深さは、例えば、第1及び第2キー部85,86の上下方向の高さに比べて柔軟性シート39の厚みだけ深くなっている。そして、導光レンズ35の第1及び第2レンズ部71,73の各々は、スイッチパネル37の第1及び第2キー部85,86の各々に対して下方側から対向する位置に配置されている。
図5は、操作部7のテンキー部分を模式的に示したものであり、図5(a)は、操作部7の上面図、図5(b)は、行ごとに並ぶ第2キー部86の断面図である。なお、図5(a)及び図5(b)において、第2キー部86の符号の後に付加したアルファベットは、図3に示すタッチボタン40の符号の後ろに付加したアルファベットにそれぞれ対応している。例えば、第2キー部86Dは、タッチボタン40D(テンキーの「1」)に対応している。タッチボタン40D〜40Pの各々は、図5(a)及び図5(b)に示すように、上方から下方に向かって順に、柔軟性シート39、第2キー部86、凹設部81、第2レンズ部73(導光レンズ35)、第2タッチボタン電極52、及び基板31を配置して構成されている。
第2キー部86の各々は、操作するユーザから見た左右方向である行方向に沿って等間隔に一列に並ぶものが同一形状をなし、前後方向である列方向において隣り合うものが互いに異なる形状をなしている。最も後方側の第1行目に並ぶ第2キー部86D,86E,86Fは、平面視において正方形形状をなしている。また、第2行目に並ぶ第2キー部86G,86H,86Iは、平面視において円形形状をなしている。また、第3行目に並ぶ第2キー部86J,86K,86Lは、平面視において三角形形状をなしている。また、第4行目に並ぶ第2キー部86M,86N,86Pは、平面視においてバツ印となる形状をなしている。例えば、ユーザの指Fは、第2キー部86の上面部分である当接部87に、柔軟性シート39を介して間接的に触れる。上記したように、この当接部87は、列方向において隣り合うものが異なる形状となっている。従って、ユーザは、柔軟性シート39を介して第2キー部86の当接部87に触れると、行ごとに異なる触感を指Fに付与されることとなる。なお、本実施形態では、図4に示すように、3つの第1キー部85は、同一形状(平面視正方形形状)に形成されているが、第2キー部86と同様に、列方向において隣り合うものが互いに異なる形状となるようにしてもよい。また、図5に示す第2キー部86及び当接部87の形状は、一例である。
凹設部81と第2タッチボタン電極52との上下方向の間には、第2レンズ部73が挟まれている。また、基板31は、LED55を有する。LED55は、基板31の上面において第2レンズ部73の近傍となる位置に実装されている。LED55は、光の照射方向を第2レンズ部73に向けるようにして構成されている。また、LED55の各々は、図2に示す制御部13によって点灯制御される。制御部13は、LED55を点灯させることによって、複数の第2レンズ部73から選択したものを光らせることが可能となっている。これにより、制御部13は、複数のタッチボタン40D〜40Pのうち、必要なもののみを操作部7に表示することが可能となっている。なお、基板31は、タッチボタン40D〜40Pと同様に、他のタッチボタン40A〜40Cに対応するLED(図示略)を有する。そして、制御部13は、このLEDを点灯させて、複数のタッチボタン40A〜40Cのうち、必要なもののみを操作部7に表示することが可能となっている。
例えば、制御部13は、全てのタッチボタン40に対応するLED55を点灯することで、全てのタッチボタン40を操作部7に表示するとともに、各タッチボタン40による入力を有効とする。また、例えば、中止ボタン40C以外の全てのタッチボタン40が不要である場合には、制御部13は、中止ボタン40C以外の全てのタッチボタン40に対応するLED55を消灯させ、中止ボタン40C以外の全てのタッチボタン40を非表示とするとともに入力を無効とする。このようにして、必要のないタッチボタン40への誤入力を防止することが可能となる。
図6は、操作部7及び信号生成回路17の電気的な接続を示している。信号生成回路17は、基板31に設けられた第1タッチボタン電極51の電極51A,51Bと、第2タッチボタン電極52の電極52A,52Bとのそれぞれに、信号線45によって電気的に接続されている。信号線45の各々は、タッチボタン40の各々に対応して配線されており、4つの列及び4つの行に対応するように全部で8本配線されている。各信号線45は、対応する列又は行に位置するタッチボタン40の一対の電極(電極51A,51Bなど)の一方に接続されている。例えば、図6において最も上側(後方側)の信号線45は、4個のタッチボタン40A,40D,40E,40Fの各々の電極の一方(電極51B及び電極52B)に接続されている。
信号線45の各々は、信号生成回路17のポートOUT1〜OUT8に接続され、電極51A,51Bなどから出力される電荷量値を信号生成回路17に出力する。詳述すると、操作部7は、静電容量方式のタッチパネルであり、各タッチボタン40に対応して設けられたタッチエリア41(図3参照)内にユーザの指Fが柔軟性シート39を介して接触することによって、指Fと電極51A,51Bなどとの間で発生する静電容量が変化する。例えば、ユーザの指Fがリターンボタン40Aのタッチエリア41に接近すると、2個の電極51A,51Bは、静電容量の変化に応じた電荷量を示す値である電荷量値を異なる信号線45に出力する。電荷量値は、異なる2本の信号線45によって信号生成回路17に入力される。
信号生成回路17は、入力された電荷量値を増幅して電圧値に変換し、電荷量値を出力した信号線45の出力情報を付加して制御部13に出力する。制御部13では、入力された電圧値と、信号線45の出力情報とに基づいて、いずれのタッチボタン40が押下されたかを判定する。例えば、図6において最も上側(後方側)の信号線45と、最も下側(前方側)の信号線45とから所定の電圧値を検出した場合には、制御部13は、この2本の信号線45が接続されたリターンボタン40Aに対する操作であると判定する。換言すれば、1つのタッチボタン40を有効に操作する場合には、一対の電極(電極51A,51Bなど)の両方を有効に操作する必要がある。これにより、誤操作の防止が図られている。
次に、制御部13による感度低減処理について説明する。本実施形態の制御部13は、第2キー部86の当接部87(図5参照)の面積の大きさに応じて、タッチボタン40の感度を調整している。詳述すると、図7は、当接部87の形状と感度との関係を示している。第2キー部86は、ユーザの指F等を当接部87の上から押し当てて操作する。この当接部87の平面視における面積は、列方向(前後方向)に並ぶ第2キー部86において、後方側から前方側に向かって順に小さくなっている。例えば、図7に示すように、最も後方側の第1行目の平面視四角形の当接部87の面積を「10」とした場合に、第2,3,4行目の各々の当接部87の面積は、「7」,「4」,「2」と順に小さくなっている。当接部87の面積を大きくすると、ユーザは、指Fを押し当て易くなるが、誤って操作する可能性も高くなる。そこで、制御部13は、面積のより大きい当接部87を有するタッチボタン40の感度を下げる処理を行っている。図7に示す感度閾値は、数字が大きくなるほど、感度が高いことを示している。図7に示すように、タッチボタン40D〜40Pの感度は、後方側の第1行目から前方側の第4行目に向かって順に上がっている。例えば、制御部13は、最も面積の大きい第1行目のタッチボタン40の感度を、最も低くする処理している。
また、タッチボタン40の感度調整は、例えば、制御部13による電圧値の判定に使用する基準電圧値を変更することで調整可能である。制御部13は、例えば、信号生成回路17から伝達された電圧値をコンパレータに入力し、基準電圧値と比較して、タッチボタン40に対する操作の有効性を判定する。このような構成では、このコンパレータで使用する基準電圧値の大きさを、図7に示す感度閾値の関係となるように設定、変更等することによって、感度の調整を行うことができる。
次に、制御部13による優先調整について説明する。本実施形態の制御部13は、図5(a)において列方向(前後方向)で隣り合う第2キー部86が同時に操作された場合に、後方側の第2キー部86の入力を優先する処理を実行する。詳述すると、図5(a)に示すように、例えば、ユーザの指Fが操作したい第2キー部86(図中では第2キー部86H)に触れている状態では、指Fは、第2キー部86Hから前方に向かって延びるように配置されている。このため、ユーザは、操作したい第2キー部86Hに対して前後方向で隣り合う第2キー部86E,86Kのうち、特に、前方に位置する第2キー部86Kを誤って操作する可能性が高くなる。そこで、制御部13は、第2キー部86Hと、その前方の第2キー部86Kとが同時に操作された場合に、前方側の第2キー部86Kに対する操作を受け付けずに、後方側の第2キー部86Hに対する操作を優先処理する。これにより、テンキー配列と、それを操作する指Fの向きなどとの実際の配置に適応させた処理を実行し、前後方向に並ぶ第2キー部86の誤入力を防止することが可能となる。
因みに、操作パネル6は、入力装置の一例である。第1及び第2タッチボタン電極51,52は、入力素子の一例である。第1及び第2キー部85,86は、キー部の一例である。スイッチパネル37の凹設部81は、平板状のパネルの一例である。制御部13及び信号生成回路17は、制御装置の一例である。指Fは、入力媒体の一例である。導光レンズ35、第1レンズ部71、及び第2レンズ部73は、導光部の一例である。LED55は、発光部の一例である。左右方向は、第1方向の一例である。前後方向は、第2方向の一例である。
以上、上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
<効果1>操作パネル6の操作部7は、凹設部81から突出して形成された第1及び第2キー部85,86の上面に柔軟性シート39を貼り付けて構成されている。これにより、ユーザは、指Fで柔軟性シート39を押して第1及び第2キー部85,86に触れることよって、タッチボタン40の位置を確かめることが可能となる。また、行列形状に配置された第2キー部86は、行ごとに異なる形状に形成されている(図5参照)。これにより、ユーザは、形状の異なる第2キー部86に触れると異なる触感を付与され、行ごとに第2キー部86の違いを識別することが可能となる。好適には、ユーザは、操作パネル6に対する操作を繰り返し行う過程で触感を覚えていけば、触っただけでどの行の第2キー部86を触っているのかを判断可能となる。
<効果2>図4に示すように、第1及び第2キー部85,86の各々は、凹設部81の上面に対して一体的に形成され、互いに同一平面上に位置している。柔軟性シート39は、第1及び第2キー部85,86の各々の上部を下面に接触させるようにして凹設部81に貼り付けられている。これにより、ユーザの指Fを柔軟性シート39に押し当てた場合に、第1及び第2キー部85,86の位置を、当該第1及び第2キー部85,86と上下方向で対向する第1及び第2タッチボタン電極51,52の位置に対して、左右方向や前後方向等にずれないようにすることが可能となる。
<効果3>操作部7は、静電容量方式のタッチパネルであり、各タッチボタン40に対応して設けられたタッチエリア41(図3参照)内にユーザの指Fを接触させることによって、指Fと各タッチボタン電極51,52との間で発生する静電容量が変化する。信号生成回路17は、各タッチボタン電極51,52に接続された信号線45から入力した電荷量値を電圧値に変換し、信号線45の情報とともに制御部13に出力する。これにより、制御部13は、信号生成回路17から入力された情報に基づいて、どのタッチボタン40を操作したのかを判定可能となっている。
<効果4>凹設部81と第2タッチボタン電極52との上下方向の間には、第2レンズ部73が挟まれている(図5(b)参照)。また、基板31の上面には、制御部13によって点灯制御可能なLED55が実装されている。これにより、制御部13は、複数のタッチボタン40D〜40Pのうち、必要なタッチボタンに対応するLED55だけを点灯させることによって、キー操作の有効なタッチボタン40D〜40Pをユーザに知らせることが可能となっている。
<効果5>第2キー部86は、左右方向(第1方向の一例)及び前後方向(第2方向の一例)に沿って所定の間隔を間に設けて行列状に配置されている。ユーザの指Fが操作したい第2キー部86(図中では第2キー部86H)に触れている状態では、指Fは、第2キー部86Hから前方(手前側)に向かって延びるように配置されている。このため、ユーザは、操作したい第2キー部86Hに対して前後方向で隣り合う第2キー部86E,86Kを誤って操作する可能性が高くなる。これに対し、本実施形態の操作部7では、前後方向で隣り合う第2キー部86(当接部87)を異なる形状とすることで、前後方向に並ぶ第2キー部86E,86H,86Kの違いを、指Fの触感によってユーザに認識させることが可能となっている。
<効果6>信号線45の各々は、行列形状に配置されたタッチボタン40の4つの列及び4つの行に対応するように全部で8本配線されている(図6参照)。各信号線45は、対応する列又は行に位置するタッチボタン40の一対の電極(電極51A,51Bなど)の一方に接続されている。信号線45の各々は、第1及び第2タッチボタン電極51,52から出力される電荷量値を信号生成回路17に出力する。制御部13は、信号生成回路17から入力される電圧値に基づいて、1つのタッチボタン40に対応する2本の信号線45の両方から所定の電圧値を検出した場合に、当該タッチボタン40に対する操作を有効であると判定する。このような構成では、ユーザの指Fが操作したいタッチボタン40に対して左右方向にずれている場合には、有効な操作とは判定されないため、誤入力の防止を図ることが可能となる。
<効果7>制御部13は、当接部87の面積の大きさに応じて、第2キー部86の感度を調整している(図7参照)。当接部87の平面視における面積は、前後方向(第2方向の一例)に並ぶ第2キー部86において、後方側から前方側に向かって順に小さくなっている。制御部13は、面積のより大きい当接部87を有するタッチボタン40の感度を下げる処理を行っている。これにより、制御部13は、形状の違いによる誤操作の発生率の差をなくして均一化を図っている。
<効果8>制御部13は、前後方向で隣り合う第2キー部86が同時に操作された場合に、後方側の第2キー部86の入力を優先する処理を実行する。これにより、前後方向に並ぶ第2キー部86の誤入力を防止することが可能となっている。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、第2キー部86の各々を、行ごとに同一形状としたが、図8(a)(b)に示すように、第2キー部86の各々を互いに異なる形状で形成してもよい。図8に示す例では、第2キー部86の各々は、テンキーの0〜9の数字及び2個の記号(*,#)に対応した形状で、凹設部81から突出して形成されている。このような構成では、ユーザに対して、第2キー部86ごとに異なる触感を付与できる。また、第2キー部86自体を数字等の形状にしたため、例えば、必要な第2キー部86に対応する第2レンズ部73を光らせることによって、数字等を操作部7に表示することが可能となる。このため、上記実施形態とは異なり、柔軟性シート39にテンキーの記号83等を印刷する必要がなくなる。
また、別例として、例えば、図9(a)(b)に示すように、第2キー部86を、凹設部81に対して凹設して形成してもよい。図9に示す凹設部81は、テンキーの0〜9の数字等の形状に合わせて上面から下方に向かって陥没した部分を、第2キー部86の各々として有している。柔軟性シート39は、凹設部81の上面と接しており、陥没した第2キー部86の開口部分を塞ぐようにして配置されている。この場合、当接部87は、陥没した第2キー部86の開口部分等で構成されている。このような構成においても第2キー部86ごとに異なる触感をユーザに対して付与することが可能となる。
また、別例として、例えば、図10(a)(b)に示すように、第2キー部86を、数字等に対応する点字で構成してもよい。図10に示す第2キー部86は、凹設部81の上面から上方に突出した細い円柱を、1乃至複数本有する。図10において第2キー部86の各々に示す黒い丸は、円柱を形成した部分を示している。また、白い丸は、円柱を形成せずに、凹設部81の上面に丸の図形のみを印字している部分を示している。このような構成では、柔軟性シート39を介して第2キー部86に触れたユーザの指Fに対して、円柱の数や配置に応じた触感を付与できる。また、目の不自由なユーザに対してどのタッチボタン40を操作しているのかを認識させることが可能となる。
また、上記実施形態では、操作部7は、いわゆる自己容量型のタッチセンサとして構成されたが、これに限定されず、例えば、相互容量型のタッチセンサでもよい。図11は、上記実施形態とは異なる別例の操作部7の断面の一部を模式的に示している。操作部7のタッチボタン40には、基板31上に送信電極91と受信電極93とが設けられている。送信電極91には、例えば、信号生成回路17(図2参照)からパルス状の電圧が印加される。送信電極91は、電圧を印加されると、受信電極93との間に電界100を発生させる。電界100内にユーザの指Fが進入すると、電界100の一部が指Fとの間に発生するため、両電極91,93間の電界は減少する。制御部13は、この電界の変化を検出することで、操作されているタッチボタン40を判定することが可能となる。また、相互容量型のタッチセンサでは、電極91,93と入力媒体(指など)との間に空気層を介在させた場合に、空気層によって与えられる感度への影響が、自己容量型のタッチセンサに比べて少ない傾向がある。このため、図11に示すように、第2キー部86を光らせたい場合に、上記実施形態で用いた導光レンズ35等を用いずとも、感度を良好に維持しながら、LED55を発光させて必要な第2キー部86を光らせることが可能となる。
また、本願における入力素子は、静電容量型のタッチパネルを構成する電極に限らず、機械式のスイッチでもよい。
また、上記実施形態では、第1及び第2キー部85,86の各々を、凹設部81の上面に一体的に形成したが、これに限定されず、例えば、第1及び第2キー部85,86の各々を、凹設部81とは別体で形成し、柔軟性シート39の下面(裏面)に貼り付けて固定してもよい。
また、上記実施形態において、操作部7を、タッチボタン40を光らせるための導光レンズ35やLED55を備えない構成としてもよい。
また、上記実施形態では、第2タッチボタン電極52を、一対の電極52A,52Bで構成したが、1つの電極で構成してもよい。
また、上記実施形態では、列方向(前後方向)に並ぶ当接部87の面積を、後方側から前方側に向かって順に大きくしたが、逆方向(前方から後方)に向かって順に大きくしてもよく、あるいは順番に大きくしなくともよい。
また、上記実施形態において、制御部13は、同時に操作された複数のタッチボタン40に対する優先処理を実行したが、優劣をつけずに同時に操作された複数のタッチボタン40の操作内容をすべて有効として受け付けてもよい。
また、上記実施形態では、本願の画像形成装置として、印刷機能の他にファクシミリ機能などを備えた複合機1を例に説明したが、これに限定されない。例えば、画像形成装置は、カラー印刷が可能なカラーレーザプリンタ、カラーLEDプリンタでもよい。また、本願の入力装置を備える装置は、画像形成装置に限定されず、ユーザ等によるキー入力が必要となる他の装置でもよい。
1 複合機(画像形成装置)、13 制御部(制御装置)、17 信号生成回路(制御装置)、31 基板、35 導光レンズ(導光部)、37 スイッチパネル、39 柔軟性シート、45 信号線、51 第1タッチボタン電極、52 第2タッチボタン電極、55 LED(発光部)、85 第1キー部、86 第2キー部、87 当接部。

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の第1面に設けられた複数の入力素子と、
    前記基板の前記第1面の直交方向に向かって前記複数の入力素子の各々と対向して設けられた複数のキー部と、
    前記複数のキー部を覆う柔軟性シートと、を備え、
    前記複数のキー部の各々は、前記柔軟性シートと当接する当接部を有し、当該複数のキー部のうち、少なくとも一つのキー部の前記当接部の形状が、他のキー部の前記当接部の形状と異なり、
    前記複数の入力素子の入力信号に基づいた制御を行う制御装置を備え、
    前記複数の入力素子の各々は、電極を有し、
    前記制御装置は、前記電極と前記電極に近接される入力媒体との間で発生する静電容量の変化量を検出する検出処理を実行し、
    前記複数のキー部と、前記複数の入力素子の各々が有する電極との間に設けられた導光部と、
    前記導光部に光を照射する発光部と、を備えることを特徴とする入力装置。
  2. 基板と、
    前記基板の第1面に設けられた複数の入力素子と、
    前記基板の前記第1面の直交方向に向かって前記複数の入力素子の各々と対向して設けられた複数のキー部と、
    前記複数のキー部を覆う柔軟性シートと、を備え、
    前記複数のキー部の各々は、前記柔軟性シートと当接する当接部を有し、当該複数のキー部のうち、少なくとも一つのキー部の前記当接部の形状が、他のキー部の前記当接部の形状と異なり、
    前記複数のキー部は、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って、所定の間隔を間に設けて並設され、当該複数のキー部のうち、前記第1方向に沿って一列に並ぶキー部ごとに、前記当接部を同一形状とし、
    前記複数の入力素子の入力信号に基づいた制御を行う制御装置を備え、
    前記第1方向に沿って一列に並ぶキー部は、前記第1面の直交方向から見た前記当接部の面積が同一面積であり、且つ、前記第2方向の一方側から他方側に向かって順に各列の前記面積が大きくなり、
    前記制御装置は、前記面積が大きくなるに従って、対応するキー部の感度を下げる感度低減処理を実行することを特徴とする入力装置。
  3. 基板と、
    前記基板の第1面に設けられた複数の入力素子と、
    前記基板の前記第1面の直交方向に向かって前記複数の入力素子の各々と対向して設けられた複数のキー部と、
    前記複数のキー部を覆う柔軟性シートと、を備え、
    前記複数のキー部の各々は、前記柔軟性シートと当接する当接部を有し、当該複数のキー部のうち、少なくとも一つのキー部の前記当接部の形状が、他のキー部の前記当接部の形状と異なり、
    前記複数のキー部は、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って、所定の間隔を間に設けて並設され、当該複数のキー部のうち、前記第1方向に沿って一列に並ぶキー部ごとに、前記当接部を同一形状とし、
    前記複数の入力素子の入力信号に基づいた制御を行う制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記入力信号に基づいて、前記複数の入力素子のうち、前記第2方向において隣り合う2つの入力素子が同時に操作された場合に、第2方向における一方側の入力素子の入力信号を優先する優先処理を実行することを特徴とする入力装置。
  4. 前記複数のキー部を同一平面上に保持する平板状のパネルを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入力装置。
  5. 前記複数の入力素子の入力信号に基づいた制御を行う制御装置を備え、
    前記複数の入力素子の各々は、供給される電圧に応じた電界を発生させる一対の電極を有し、
    前記制御装置は、前記電界の変化を検出する検出処理を実行することを特徴とする請求項又は請求項に記載の入力装置。
  6. 前記複数の入力素子は、前記複数のキー部の各々に対応して、前記第1方向に沿って並設される一対の電極を有し、
    前記一対の電極の各々は、互いに異なる信号線に接続されることを特徴とする請求項2又は請求項に記載の入力装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の入力装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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