JP6373658B2 - 電磁波測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、各種電気機器、各種電子機器、等の被測定対象物から発せられる電磁波を測定する電磁波測定装置に係り、特に、単一の駆動モータによって、アンテナを軌道に沿って移動させるとともに、それに同期してアンテナを上記被測定対象物に指向させるべく首振り動作させることができるように工夫したものに関する。
この種の電磁波測定装置の構成を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、等がある。
まず、特許文献1に記載された発明による「電磁耐性試験装置」は、供試体が載置される供試体固定台と、この供試体固定台から延長されたアームと、このアーム上に移動可能に立設されたアンテナ支柱と、このアンテナ支柱に沿って上下動可能に設置された電磁波放射用アンテナと、から構成されている。この電磁耐性試験装置は、上記アームを上記供試体固定台を中心に水平面上にて回転させ、上記供試体固定台上に載置された供試体に対して上記アンテナを介して全方向から電磁波を照射するものである。
なお、上記アンテナは常に水平方向に指向されており、その上下方向位置が変更されてもその向きが変更されることはない。
次に、特許文献2に記載された発明による「電磁波測定装置およびアンテナポジショナ」は、被試験体が載置され水平面内にて回転される載置台と、この載置台から離間された位置に立設されたアンテナタワーと、このアンテナタワーに沿って上下動可能に設置されたアーム支持台と、このアーム支持台に上記載置台側に向かって進退可能に設置されたアームと、このアームの先端に設置されたアンテナと、から構成されている。上記アンテナは、例えば、ACサーボモータによって、垂直平面内にて回転動作されるとともに、上記アンテナの指向方向に垂直な平面内においても回転動作される。そのため、上記アンテナはその高さ方向の位置が変更されても常に上記被試験体に指向している。
また、特許文献2には、従来技術として、円弧状のレールに沿ってアンテナを移動させることにより、アンテナの上下方向の位置を変化させると共に、アンテナを常に被試験体に指向させる構成も記載されている。
さらに、特許文献3に記載された発明による「電磁界パターン測定装置」は、昇降機構上に設置された一対の回転駆動手段と、これら回転駆動手段のそれぞれに連結された支柱と、これら支柱の先端に設置された梁状部材と、上記梁状部材に設置された試験用アンテナと、から構成されている。上記回転駆動手段間には被試験用アンテナが設置され、上記試験用アンテナを上記回転駆動手段によって垂直面内に回転させることで、上記試験用アンテナを円弧状に移動させつつ上記被試験アンテナの方向に常に指向させるようにしている。
特開平5−133989号公報 特開2003−43083号公報 特開2006−53010号公報
しかし、上記従来の構成では次のような問題があった。
まず、特許文献1に記載された発明による「電磁耐性試験装置」の場合には、アンテナは常に水平方向に指向されており、その上下方向位置が変更された場合には、供試体に対するアンテナの指向性が損なわれてしまうという問題があった。
これに対して、特許文献2に記載された発明による「電磁波測定装置およびアンテナポジショナ」の場合には、アンテナの高さ方向の位置が変更された場合のアンテナの被試験体に対する指向性は担保されているが、その為に、例えば、ACサーボモータによる2軸の回転制御を行わなければならず、また、上記円弧状のレールを設置しなければならず、構成が複雑であるとともにコストが高いという問題があった。
さらに、特許文献3に記載された発明による「電磁界パターン測定装置」の場合も、試験用アンテナの被試験用アンテナに対す指向性は担保されているが、一対の回転駆動手段を設置しなければならない等、その構成が複雑であるとともにコストが高いという問題があった。
本発明は、このような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、単一の駆動モータによって、アンテナを軌道に沿って移動させるとともに、それに同期してアンテナを上記被測定対象物に指向させるべく首振り動作させることができる電磁波測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による電磁波測定装置は、軌道に沿って移動可能に設置され被測定対象物から出力される電磁波をキャッチするアンテナと、駆動モータと、上記駆動モータの駆動力により上記アンテナを上記軌道に沿って移動させるとともにそれに同期して上記アンテナを上記被測定対象物に指向させるべく首振り動作させる機構部と、を具備し、上記機構部は、上記駆動モータの回転により上記アンテナを移動させる移動機構部と、上記アンテナの移動に同期して上記アンテナに首振り動作させる首振り動作用機構部と、から構成されていて、上記首振り動作用機構部は複数対の回転体対を備えていて、任意の対の回転体対を選択することにより、上記アンテナの移動に対する首振り動作量を調整するものであることを特徴とするものである。
また、請求項2による電磁波測定装置は、請求項1記載の電磁波測定装置において、上記機構部には上記アンテナの移動に対する首振り動作の同期を解除できる同期解除手段が設置されていることを特徴とするものである。
また、請求項3による電磁波測定装置は、請求項1又は請求項2記載の電磁波測定装置において、上記移動機構部は、駆動モータ側回転体と、上記駆動モータ側回転体に対して上記軌道に沿って離間・配置された反駆動モータ側回転体と、これら駆動モータ側回転体と反駆動モータ側回転体に巻回されるとともに上記アンテナが取り付けられた無端状体と、から構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4による電磁波測定装置は、請求項記載の電磁波測定側規定装置において、上記首振り動作用機構部は、上記移動機構部に対する関係を選択する選択機構部を備えていて、この選択機構部により上記移動機構部との関係を遮断することにより、上記アンテナの移動に対する首振り動作の同期を解除するようにしたことを特徴とするものである。
以上述べたように本発明の請求項1による電磁波測定装置によると、軌道に沿って移動可能に設置され被測定対象機器から出力される電磁波をキャッチするアンテナと、駆動モータと、上記駆動モータの駆動力により上記アンテナを上記軌道に沿って移動させるとともにそれに同期して上記アンテナを上記被測定対象物に指向させるべく首振り動作させる機構部と、を具備したので、単一の駆動モータによって、アンテナを軌道に沿って移動させるとともに、それに同期してアンテナを上記被測定対象物に指向させるべく首振り動作させることができる。
また、請求項2による電磁波測定装置によると、請求項1記載の電磁波測定装置において、上記機構部には上記アンテナの移動に対する首振り動作量を調整する首振り動作量調整手段が設けられているので、上記電磁波測定装置から様々な距離で離間して設置された被測定対象機器に対応することができる。
また、請求項3による電磁波測定装置によると、請求項1又は請求項2記載の電磁波測定装置において、上記機構部には上記アンテナの移動に対する首振り動作の同期を解除できる同期解除手段が設置されているので、上記アンテナの角度を一定に保ったまま昇降させることもできる。
また、請求項4による電磁波測定装置によると、請求項1〜請求項3の何れかに記載の電磁波測定装置において、上記機構部は、上記駆動モータの回転により上記アンテナを移動させる移動機構部と、上記アンテナの移動に同期して上記アンテナに首振り動作させる首振り動作用機構部と、から構成されているので、簡易な構成により上記アンテナの移動と、上記アンテナの移動と同期した首振り動作を行うことができる。
また、請求項5による電磁波測定装置によると、請求項4記載の電磁波測定装置において、上記移動機構部は、上記駆動モータ側回転体と、上記駆動モータ側回転体に対して上記軌道に沿って離間・配置された反駆動モータ側回転体と、これら駆動モータ側回転体と反駆動モータ側回転体に巻回されるとともに上記アンテナが取り付けられた無端状体と、から構成されているので、簡易な構成により上記アンテナを移動させることができる。
また、請求項6による電磁波測定装置によると、請求項4又は請求項5記載の電磁波測定装置において、上記首振り動作用機構部は複数対の回転体対を備えていて、任意の対の回転体対を選択することにより、上記アンテナの移動に対する首振り動作量を調整するものであるので、簡易な構成により上記アンテナの首振り動作量を調整できる。
また、請求項7による電磁波測定装置によると、請求項4〜請求項6の何れかに記載の電磁波測定側規定装置において、上記首振り動作用機構部は、上記移動機構部に対する関係を選択する選択機構部を備えていて、この選択機構部により上記移動機構部との関係を遮断することにより、上記アンテナの移動に対する首振り動作の同期を解除するようにしたので、簡易な構成により上記アンテナの移動に対する首振り動作の同期を解除することができる。
本発明の一実施の形態を示す図で、電磁波測定装置を示す側面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図1のII部の拡大図であり、手前側の昇降用タイミングプーリ支持部材を除去し、モーターカバを仮想線で示した図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIII−III矢視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図3のIV−IV矢視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図1のV部の拡大図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図2のVI部の拡大図であり、アンテナ取付部を仮想線で示すとともに、歯車軸支持部材を除去した図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図6に示した部分の機構部の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図8(a)は図6のVIII−VIII矢視図であり、アンテナ取付部と歯車軸支持部材の一部を仮想線で示し、アンテナの首振り動作が行われる状態を示す図、図8(b)は図8(a)のVIIIb部分の拡大図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図6のIX−IX矢視図であり、アンテナ取付部と歯車軸支持部材の一部を仮想線で示し、アンテナの首振り動作が行われない状態を示す図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図6のX−X矢視図であり、アンテナ取付部と歯車軸支持部材の一部を仮想線で示し、駆動側動作量調整用タイミングプーリ及び従動側動作量調整用タイミングプーリから動作量調整用タイミングベルトを外す状態を示す図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図11(a)は首振り動作用機構部の第2タイミングプーリ対を選択した状態を示す正面図、図11(b)は首振り動作用機構部の第3タイミングプーリ対を選択した状態を示す正面図、図11(c)は首振り動作用機構部の第4タイミングプーリ対を選択した状態を示す正面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図8からアンテナ取付部を抽出するとともにアンテナを追加して示す図であり、図12(a)はエアシリンダによってアンテナを回転させ垂直偏波に対応した状態を示す図、図12(b)はエアシリンダによってアンテナを回転させ水平偏波に対応した状態を示す図である。
図1乃至図12を参照しながら本発明の一実施の形態について説明する。この一実施の形態による電磁波測定装置1は概略次のような構成になっている。まず、図1及び図2に示すように、設置面3に基台5が設置されている。この基台5は底面に4個の移動用キャスタ6を備えているとともに、4個の固定用部材8を備えている。移動する場合には、上記固定用部材8による固定を解除して移動用キャスタ6によって移動する。
上記基台5には軌道としての支柱7が立設されている。この支柱7には、アンテナ11が移動機構部としての昇降動作用機構部9によって昇降動作可能に設置されている。また、上記アンテナ11は、首振り動作用機構部13によって、昇降動作に同期して首振り動作可能に設置されている。
上記アンテナ11は、上記設置面3上に設置された被測定対象物(例えば、各種電気機器、各種電子機器)15から発せられる電磁波を受信するためのものである。本実施の形態の場合には、上記したように、上記アンテナ11を昇降動作させる際その昇降動作に同期して首振り動作させ、アンテナ11を常に上記被測定対象物15方向に指向させるようにしている。
また、上記アンテナ11の昇降動作量に対する首振り動作量を調整可能とし、それによって、上記被測定対象物15の上記支柱7との距離の変動に対応するようにしている。
以下、各部の構成を詳細に説明する。
まず、図2乃至図5を参照しながら、昇降動作用機構部9について説明する。上記支柱7の外周側には、昇降ブロック17が上記支柱7に沿って昇降動作可能に設置されている。この昇降ブロック17は略正方形の横断面形状を有する筒体である。また、上記昇降ブロック17には、複数(この一実施の形態の場合は、各面6個ずつ、合計24個)のローラ19が回転可能に貫通・配置されている。これらローラ19は上記支柱7の外周面に当接されており、上記昇降ブロック17はこれらローラ19を介して上記支柱7に沿って昇降動作する。
また、上記昇降ブロック17の図2中左側の上下端には、昇降動作用ベルト上側連結部21、昇降動作用ベルト下側連結部23が設置されている。上記昇降動作用ベルト上側連結部21は、上記昇降ブロック17の図2中上端に設置されており、ベルト引掛部25と固定部27とから構成されている。上記ベルト引掛部25は、図3に示すように、U字型部材29を備えていて、このU字型部材29の先端側(図3中上端側)には軸31が設置されている。この軸31に後述する昇降用ベルト55の一端側が巻回されていて、クリップ56aによって固定されている。また、上記固定部27は上記昇降ブロック17に固着されており、この固定部27をボルト33が貫通・配置されている。このボルト33を上記U字型部材29に螺合することにより上記固定部27と上記ベルト引掛部25とが連結されている。
また、上記昇降動作用ベルト下側連結部23は、上記昇降ブロック17の図2中下端側に設置されている。上記昇降動作用ベルト下側連結部23は、上記昇降動作用ベルト上側連結部21のベルト引掛部25と同様に、U字型部材35と軸37とから構成されており、上記軸37に、後述する昇降動作用ベルト55の他端側が巻回されていて、クリップ56bによって固定されている。
そして、上記昇降動作用ベルト上側連結部21側のボルト33を回転・進退させることで、上記ベルト引掛部25の上記固定部27に対する図2中上下方向の位置が変更され、これにより後述する昇降動作用ベルト55の張り具合が調整される。
また、図2、図3に示すように、上記支柱7の基端側(図2中下端側)には、下側昇降動作用タイミングプーリ41が回転可能に設置されている。すなわち、図3に示すように、上記支柱7の基端側(図3中下端側)の図3中左右方向両側には、板状の下側昇降動作用タイミングプーリ支持部材43、43が設置されている。これら下側昇降動作用タイミングプーリ支持部材43、43間には、下側昇降動作用タイミングプーリ支持軸45が上記下側昇降動作用タイミングプーリ支持部材43、43にそれぞれ内装された図示しない軸受によって回転可能に支持されており、この下側昇降動作用タイミングプーリ支持軸45に上記下側昇降動作用タイミングプーリ41が固着されている。また、上記下側昇降動作用タイミングプーリ支持軸45の図3中左側端は、図3中左側の下側昇降動作用タイミングプーリ支持部材43を貫通して、図3中左側に突出・配置されている。
また、図5に示すように、上記支柱7の先端側(図5中上端側)には、上側昇降動作用タイミングプーリ47が回転可能に設置されている。すなわち、上記支柱7の先端側(図5中上端側)には、中空形状の先端カバ49が被冠・固定されており、この先端カバ49の内側には、上側昇降動作用タイミングプーリ支持軸51が設置されていて、その両端が上記先端カバ49に固着されており、この上側昇降動作用タイミングプーリ支持軸51に軸受53を介して、上記上側昇降動作用タイミングプーリ47が回転可能に設置されている。
そして、上記下側昇降動作用タイミングプーリ41と上記上側昇降動作用タイミングプーリ47には、既に述べた昇降動作用ベルト55が巻回されている。前記したように、この昇降動作用ベルト55の一端側は、上記昇降ブロック17の上端側に既に説明した昇降動作用ベルト上側連結部21を介して連結されており、上記昇降動作用ベルト55の他端側は、上記昇降ブロック17の下端側に既に説明した昇降動作用ベルト下側連結部23を介して連結されている。
また、上記昇降動作用ベルト55の略半分は上記支柱7内を貫通しており、その他の部分は上記支柱7の前面側(図2中左側)に露出している。
図3に示すように、上記下側昇降動作用タイミングプーリ支持軸45の図3中左側端には、駆動用タイミングプーリ57が固着されている。また、図2に示すように、基台5には、駆動モータ59が設置・固定されており、図4に示すように、この駆動モータ59の出力軸61には駆動モータ側タイミングプーリ63が固着されている。上記駆動用タイミングプーリ57と上記駆動モータ側タイミングプーリ63には、駆動用ベルト65が巻回されている。
そして、上記駆動モータ59が回転・駆動されると、その動力が上記駆動モータ側タイミングプーリ63、駆動用ベルト65及び駆動用タイミングプーリ57を介して、下側昇降動作用タイミングプーリ41に伝達され、この下側昇降動作用タイミングプーリ41が回転されることで、上側昇降動作用タイミングプーリ47を介して昇降動作用ベルト55がループ状に回転し、それによって、昇降ブロック17が支柱7に沿って昇降する。
なお、上記駆動モータ59は、モーターカバ67によって覆われている。
次に、図2乃至図11を参照しながら、首振り動作用機構部13について説明する。
上記支柱7の上記昇降動作用ベルト55が露出された面(図2中左側の面)の隣の面(図2中紙面垂直方向手前側の面)には、首振り動作用ベルト71が張設されている。すなわち、図5に示すように、上記首振り動作用ベルト71の図5中上端側は、上記支柱7の図5中上端側に固着されており、図2に示すように、上記首振り動作用ベルト71の図2中下端側は首振り動作用ベルト連結部73を介して上記支柱7に連結されている。
この首振り動作用ベルト連結部73も、前記した昇降動作用ベルト上側連結部21と同様に、ベルト引掛部75と固定部77とから構成されている。上記ベルト引掛部75は、図2に示すように、U字型部材79の先端側(図2中上端側)に軸81が設置してあり、この軸81に上記首振り動作用ベルト71の下端側が巻回されクリップ80によって固定されている。また、上記固定部77は上記支柱7に固着されており、上記固定部77を貫通して上記U字型部材79に螺合されるボルト83によって上記固定部77と上記ベルト引掛部75とが連結されている。
上記首振り動作用ベルト連結部73側のボルト83を回転・進退させることで、上記ベルト引掛部75の上記固定部77に対する図3中上下方向の位置が変更され、これにより上記首振り動作用ベルト71の張り具合が調整される。
なお、上記首振り動作用ベルト71は、上記支柱7の外周面と昇降ブロック17の内周面との間の空間に配置されている。
図6に示すように、上記昇降ブロック17の図6中紙面垂直方向手前側の面の図6中左右方向両端には、板状の首振り動作用歯車取付部材91、91が設置・固定されている。これら首振り動作用歯車取付部材91、91間であって、図6中下側には、上記首振り動作用歯車取付部材91、91にそれぞれ内装された図示しない軸受を介して、首振り動作用歯車支持軸93が回転可能に支持されている。この首振り動作用歯車支持軸93には、首振り動作用タイミングプーリ95と第1首振り動作用歯車97が固着されている。
なお、図6の要部の斜視図を図7に示す。
また、上記首振り動作用歯車取付部材91、91間であって、上記首振り動作用歯車支持軸93の図6中下側には、テンションローラ支持軸99が設置されており、このテンションローラ支持軸99には、軸受100を介してテンションローラ101が回転可能に設置されている。このテンションローラ101によって、上記首振り動作用ベルト71を上記首振り動作用タイミングプーリ95側に付勢・噛合させるようにしている。
また、図8に示すように、上記首振り動作用歯車取付部材91、91間には選択機構部121が設置されている。以下、この選択機構部121の構成を詳細に説明する。すなわち、上記首振り動作用歯車取付部材91、91のそれぞれには、逆V字形状の首振り動作選択用溝103、103が形成されており、これら首振り動作選択用溝103、103には、首振り動作選択用歯車支持軸105の両端側が係合・支持されている。この首振り動作選択用歯車支持軸105には軸受106を介して首振り動作選択用歯車107が回転可能に支持されている。
上記首振り動作選択用歯車支持軸105の両端側が上記首振り動作選択用溝103、103の図8中左側の端部にあるときは、上記首振り動作選択用歯車107が上記第1首振り動作用歯車97及び後述する第2首振り動作用歯車129と噛合した状態となるが、上記首振り動作選択用歯車支持軸105が上記首振り動作選択用溝103、103の図8中右側の端部にあるときは、上記首振り動作選択用歯車107が上記第1首振り動作用歯車97及び後述する第2首振り動作用歯車129から離間した状態となる。
また、図6に示すように、上記首振り動作選択用歯車支持軸105の両端側には、首振り動作選択用歯車支持軸固定ネジ109、109が螺合されている。これら首振り動作選択用歯車支持軸固定ネジ109、109を回転させ、互いに近接する方向に移動させると、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定ネジ109、109が上記首振り動作用歯車取付部材91、91に対して押圧され、上記首振り動作選択用歯車支持軸105の上記首振り動作選択用溝103、103内での位置が固定される。また、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定ネジ109、109を反対方向に回転させ、互いに離間する方向に移動させると、上記首振り動作選択用歯車支持軸105の固定が解除され、上記首振り動作選択用溝103、103内での移動が可能な状態となる。
また、上記首振り動作用歯車取付部材91、91の外側面(図8中紙面垂直方向手前側又は奥側の面)には、凹部111、111が形成されている。
なお、既に説明した首振り動作選択用溝103、103は、これら凹部111、111と重なるような位置関係で設けられている。
これら凹部111、111内には、それぞれ首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113、113が回動軸115、115を中心に回動可能に設置されている。この首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113、113が、図8に示すように、図8中下側に指向されて、上記首振り動作選択用歯車支持軸105に当接されている状態では、上記首振り動作選択用歯車支持軸105の上記首振り動作選択用溝103、103内での移動が規制されている。
上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113、113が、図9に示すように、図9中時計回り方向に回動され、上記首振り動作選択用歯車支持軸105に当接されない状態になると、上記首振り動作選択用歯車支持軸105の上記首振り動作選択用溝103、103内での移動が可能となる。
また、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113には、回動規制用溝117が形成されており、この回動規制用溝117に首振り動作用歯車取付部材91に固定された回動規制部材119が貫通されている。上記回動規制用溝117と回動規制部材119によって、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113の回動範囲が規制されている。
また、上記回動軸115には頭部115aが形成されているとともに、上記回動規制部材119には頭部119aが形成されている。また、上記回動軸115と上記回動規制部材119は上記駆動用歯車取付部材91に形成された図示しない雌ネジ部に螺合されており、図8中紙面垂直方向に進退可能となっている。
そして、上記回動軸115と上記回動規制部材119を回転させて、上記頭部115a及び上記頭部119aとによって上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113を上記首振り動作用歯車取付部材91側に押圧・付勢することで、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113の回動を規制することができる。
また、図8に示すように、上記首振り動作用歯車取付部材91、91間には、首振り動作量調整手段120が設置されている。以下、この首振り動作量調整手段120の構成を詳細に説明する。まず、上記首振り動作用歯車取付部材91、91の、首振り動作選択用溝103、103より図8中左側には動作量調整用タイミングプーリ移動用溝123、123が形成されており、これら動作量調整用タイミングプーリ移動用溝123、123には、駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125の両端側が係合・支持されている。図6及び図8に示すように、この駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125の図6中右端側には、軸受127を介して、既に説明した第2首振り動作用歯車129が回転可能に設置されている。
また、図6に示すように、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125の図6中左端側には、図示しない軸受を介して、第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131が回転可能に設置されている。
また、上記第2首振り動作用歯車129の図6中左側には、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125によって貫通された連結部材133が固着されている。上記連結部材133と上記第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131との間には、第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135、第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137、第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139が介挿されている。上記連結部材133、第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131、第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135、第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137、第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139には、図示しない複数のシャフトが貫通されている。これにより、上記第2首振り動作用歯車129が回転されると、上記第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131、第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135、第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137、第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139も共に回転されるようになっている。
また、上記第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131の歯数は、例えば、40に設定されており、第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135の歯数は、例えば、34に設定されており、第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137の歯数は、例えば、26に設定されており、第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139の歯数は、例えば、22に設定されている。
また、図6に示すように、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125の両端側には、駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸固定ネジ141、141が螺合されている。これら駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸固定ネジ141、141を回転させ、互いに近接する方向に移動させると、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸固定ネジ141、141が上記首振り動作用歯車取付部材91、91に対して押圧されることによって、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125の上記動作量調整用タイミングプーリ移動用溝123、123内での位置が固定される。また、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸固定ネジ141、141を回転させ、互いに離間する方向に移動させると、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125の固定が解除され、上記動作量調整用タイミングプーリ移動用溝123、123内での移動が可能な状態となる。
また、上記首振り動作用歯車取付部材91、91間であって、図6中上側には、上記首振り動作用歯車取付部材91、91にそれぞれ内装された図示しない軸受を介して、従動側動作量調整用タイミングプーリ回転軸143が回転可能に支持されている。
この従動側動作量調整用タイミングプーリ回転軸143には、第1従動側動作量調整用タイミングプーリ145、第2従動側動作量調整用タイミングプーリ147、第3従動側動作量調整用タイミングプーリ149、第4従動側動作量調整用タイミングプーリ151が固着されている。
また、上記第1従動側動作量調整用タイミングプーリ145の歯数は、例えば、40に設定されており、第2従動側動作量調整用タイミングプーリ147の歯数は、例えば、50に設定されており、第3従動側動作量調整用タイミングプーリ149の歯数は、例えば、50に設定されており、第4従動側動作量調整用タイミングプーリ151の歯数は、例えば、60に設定されている。
また、上記第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131と上記第1従動側動作量調整用タイミングプーリ145、又は、上記第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135と上記第2従動側動作量調整用タイミングプーリ147、又は、上記第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137と上記第3従動側動作量調整用タイミングプーリ149、又は、上記第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139と上記第4従動側動作量調整用タイミングプーリ151には、動作量調整用タイミングベルト153が選択的に巻回・噛合される。
すなわち、上記第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131と上記第1従動側動作量調整用タイミングプーリ145によって第1タイミングプーリ対155が構成され、上記第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135と上記第2従動側動作量調整用タイミングプーリ147によって第2タイミングプーリ対157が構成され、上記第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137と上記第3従動側動作量調整用タイミングプーリ149によって第3タイミングプーリ対159が構成され、上記第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139と上記第4従動側動作量調整用タイミングプーリ151によって第4タイミングプーリ対161が構成されている。そして、図6、図11(a)乃至図11(c)に示すように、上記第1タイミングプーリ対155、第2タイミングプーリ対157、第3タイミングプーリ対159、第4タイミングプーリ対161の何れかを選択して上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回することにより、4種類の歯数比の内の任意の歯数比を選択することができる。
ちなみに、図6は上記第1タイミングプーリ対155を選択した状態を示している。この場合には、第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131の歯数:第1従動側動作量調整用タイミングプーリ145の歯数=40:40=1:1の歯数比が得られる。また、これが、図1において、被測定対象物15と上記支柱7との距離が3000mmの場合に該当する。
また、図11(a)は第2タイミングプーリ対157を選択した状態を示している。この場合には、第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135の歯数:第2従動側動作量調整用タイミングプーリ147の歯数=34:50=1:1.47の歯数比が得られる。これが、図1において、被測定対象物15と上記支柱7との距離が5000mmの場合に該当する。
また、図11(b)は第3タイミングプーリ対159を選択した状態を示している。この場合には、第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137の歯数:第3従動側動作量調整用タイミングプーリ149の歯数=26:50=1:1.92の歯数比が得られる。これが、図1において、被測定対象物15と上記支柱7との距離が7000mmの場合に該当する。
さらに、図11(c)は第4タイミングプーリ対161を選択した状態を示している。この場合には、第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139の歯数:第4従動側動作量調整用タイミングプーリ151の歯数=22:60=1:2.72の歯数比が得られることになる。これが、図1において、被測定対象物15と上記支柱7との距離が10000mmの場合に該当する。
なお、図10に示すように、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125を上記動作量調整用タイミングプーリ移動用溝123、123に沿って、図10中上側に移動させると、動作量調整用タイミングベルト153が緩み、該動作量調整用タイミングベルト153の掛け替えが可能となる。また、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125を上記動作量調整用タイミングプーリ移動用溝123、123に沿って、図10中下側に適宜移動させることで、上記動作量調整用タイミングベルト153の張り具合が調整される。
また、上記従動側動作量調整用タイミングプーリ回転軸143は、図6中右側の首振り動作用歯車取付部材91を貫通して、図6中右側の首振り動作用歯車取付部材91の右側に突出されており、上記従動側動作量調整用タイミングプーリ回転軸143の図6中右端にはハンドル162が固着されている。このハンドル162によって、上記従動側動作量調整用タイミングプーリ回転軸143を回転させることができる。
上記従動側動作量調整用タイミングプーリ回転軸143にはウォームギア163が固着されており、このウォームギア163には、ウォームホイール165が歯合されている。このウォームホイール165は、図8に示すように、首振り動作用歯車取付部材91、91間の上端側に設置された歯車軸支持部材167と昇降ブロック17にそれぞれ内装された図示しない軸受によって回転可能に支持された歯車軸169に固着されている。また、上記歯車軸169には首振り動作伝達用タイミングプーリ171が固着されている。
上記昇降ブロック17の上側には、首振り動作用回転軸173が図示しない固定ボルトによって取付・固定されており、この首振り動作用回転軸173には、軸受175を介して、首振り動作用タイミングプーリ177が回転可能に設置されている。上記首振り動作伝達用タイミングプーリ171と上記首振り動作用タイミングプーリ177には、首振り動作伝達用タイミングベルト179が巻回・噛合されている。
また、図6に示すように、上記首振り動作用タイミングプーリ177の図6中下側には、テンションローラ181が設置されている。このテンションローラ181は、昇降ブロック17に立設された回転軸183に設置された軸受185によって回転可能となっている。上記テンションローラ181によって、上記首振り動作伝達用タイミングベルト179が上記首振り動作用タイミングプーリ177側に付勢されて、上記首振り動作伝達用タイミングベルト179と上記首振り動作用タイミングプーリ177が噛合されるようになっている。
また、図6に示すように、上記首振り動作伝達用タイミングプーリ171の図6中上側には、別のテンションローラ187が設置されている。このテンションローラ187は、昇降ブロック17に立設された回転軸189に設置された軸受190によって回転可能となっている。上記テンションローラ187によって、上記首振り動作伝達用タイミングベルト179が上記首振り動作伝達用タイミングプーリ171側に付勢されて、上記首振り動作伝達用タイミングベルト179と上記首振り動作伝達用タイミングプーリ171が噛合されるようになっている。
上記首振り動作用タイミングプーリ177には、アンテナ取付部191が設置されている。すなわち、上記アンテナ取付部191は、略コの字型の断面形状をなす基部193を備えていて、この基部193を介して上記首振り動作用タイミングプーリ177に図示しない固定ボルトにより取付・固定されている。
また、この基部193には、軸受194a、194bを介して、上記基部193を図6中左右方向に貫通して、アンテナ取付用アーム195が回転可能に設置されている。このアンテナ取付用アーム195の図6中左端に、既に説明したアンテナ11が設置されている。(図6中には図示せず。)
また、このアンテナ取付用アーム195の図6中右端側には、アンテナ回転用アーム197が固着されている。また、上記基部193の図6中右側は図6中下側に延長されており、この延長された部分に軸機構208を介してエアシリンダ199が回動可能に設置されている。このエアシリンダ199のピストンロッド200の先端と、上記アンテナ回転用アーム197の図6中下端側とは、ボルト・ナット締結具202を介して互いに回動可能に連結されている。
図示しないコンプレッサ(又はエアータンク)より上記エアシリンダ199に下部ポート204を介して駆動用エアが供給されると、図12(a)に示すように、上記ピストンロッド200が図12(a)中上側に移動されて、上記アンテナ回転用アーム197、ひいては、アンテナ11が、図12(a)中時計回り方向に回転される。このとき、上記アンテナ11は、垂直偏波(図12(a)中上下方向に振動する電磁波)に対応した状態になる。
なお、上部ポート206を介して排気が行われる。
これに対して、図示しないコンプレッサ(又はエアータンク)より上部ポート206を介して駆動用エアが供給されると、図12(b)に示すように、上記ピストンロッド200が図12(b)中下側に移動されて、上記アンテナ回転用アーム197、ひいては、アンテナ11が、図12(b)中反時計回り方向に回転される。このとき、上記アンテナ11は、水平偏波(図12(b)中左右方向に振動する電磁波)に対応した状態になる。
なお、下部ポート204を介して排気が行われる。
また、図6に示すように、上記基部193には、上記首振り動作用タイミングプーリ177の回転軸を中心とした円弧状の回転範囲規制溝201、201が形成されている。これら回転範囲規制溝201、201を貫通して、上記昇降ブロック17に回転範囲規制部材203、203が設置されている。これら回転範囲規制部材203、203が上記回転範囲規制溝201、201の両端に当接されるまでの範囲で、上記アンテナ取付部191が回転可能となっている。
次に、この一実施の形態による電磁波測定装置1の作用について説明する。
まず、通常の動作から説明する。駆動モータ59が駆動されると、出力軸61の回転が駆動モータ側タイミングプーリ63と駆動用ベルト65を介して、駆動用タイミングプーリ57に伝達される。この駆動用タイミングプーリ57が回転されると、下側昇降動作用タイミングプーリ41が回転される。この下側昇降動作用タイミングプーリ41が回転されると、昇降動作用ベルト55を介して上側昇降動作用タイミングプーリ47が回転されると共に、上記昇降動作用ベルト55の両端に連結された昇降ブロック17が支柱7に沿って昇降動作される。この昇降ブロック17にはアンテナ取付部191を介してアンテナ11が設置されており、結局、上記駆動モータ59によって上記アンテナ11が昇降動作されることになる。
上記昇降ブロック17が昇降動作されると、上記支柱7に設置された首振り動作用ベルト71によって首振り動作用タイミングプーリ95が回転され、この首振り動作用タイミングプーリ95の回転が第1首振り動作用歯車97を介して第2首振り動作用歯車129に伝達される。この第2首振り動作用歯車129が回転されると、第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131、第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135、第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137、第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139も回転される。
上記第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131、第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135、第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137、第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139の回転は、動作量調整用タイミングベルト153を介して、従動側動作量調整用タイミングプーリ回転軸143側に伝達される。その際、第1タイミングプーリ対155に上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回・噛合させているか、第2タイミングプーリ対157に上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回・噛合させているか、第3タイミングプーリ対159に上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回・噛合させているか、第4タイミングプーリ対161に上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回・噛合させているかによって、異なる歯数比を選択することができる。これにより、アンテナ11の昇降動作に対するアンテナ11の首振り動作量が調節される。
上記従動側動作量調整用タイミングプーリ回転軸143の回転は、ウォームギア163とウォームホイール165と歯車軸169を介して首振り動作伝達用タイミングプーリ171に伝達される。そして、この首振り動作伝達用タイミングプーリ171の回転が首振り動作伝達用タイミングベルト179を介して、首振り動作用タイミングプーリ177に伝達される。この首振り動作用タイミングプーリ177の回転により、アンテナ取付部191ひいてはアンテナ11が昇降動作に同期して首振り動作される。このアンテナ11の昇降動作に同期した首振り動作により、上記アンテナ11は、常に、被測定対象物15に指向される。
また、首振り動作選択用歯車107を移動させて、上記首振り動作選択用歯車107が第1首振り動作用歯車97及び第2首振り動作用歯車129と噛合しない状態とした場合には、上記アンテナ11の昇降動作に首振り動作が同期されない状態となる。
なお、このとき、ハンドル162を手動で回転操作することで上記従動側動作量調整用タイミングプーリ回転軸143を回転させて、上記アンテナ11の角度を調整することができる。
次に、歯数比を変更する場合について説明する
まず、駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸固定ネジ141、141を緩めて、動作量調整用タイミングプーリ移動用溝123、123内を駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125が移動できるようにする。この状態で、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125、上記第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131、第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135、第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137、第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139を、一体的に図6中上側に移動させ、図10に示すような状態とする。この状態では、動作量調整用タイミングベルト153が緩み、該動作量調整用タイミングベルト153の掛け替えが可能となるため、上記第1タイミングプーリ対155、第2タイミングプーリ対157、第3タイミングプーリ対159、第4タイミングプーリ対161の何れかに選択的に上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回することによって、所望の歯数比を選択する。
その後、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125を上記動作量調整用タイミングプーリ移動用溝123、123に沿って、図10中下側に適宜移動させて上記動作量調整用タイミングベルト153の張り具合を調整し、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸固定ネジ141、141を締めて、上記駆動側動作量調整用タイミングプーリ支持軸125、上記第1駆動側動作量調整用タイミングプーリ131、第2駆動側動作量調整用タイミングプーリ135、第3駆動側動作量調整用タイミングプーリ137、第4駆動側動作量調整用タイミングプーリ139を固定する。
次に、アンテナ11の昇降動作と首振り動作の同期を解除する場合について説明する。
まず、首振り動作選択用歯車支持軸固定ネジ109、109を緩めて、首振り動作選択用歯車支持軸105の固定を解除する。
次に、回動軸115と回動規制部材119を緩めて、首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113の回動が許容される状態とし、該首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113を図8中時計回り方向に回動させる。
次に、上記首振り動作選択用歯車支持軸105を首振り動作選択用溝103、103に沿って該首振り動作選択用溝103、103の図8中右側の端部に移動させ、首振り動作選択用歯車107が第1首振り動作用歯車97及び第2首振り動作用歯車129と噛合されない状態とする。
次に、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113を図8中反時計回り方向に回動させ、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113が上記首振り動作選択用歯車支持軸105の端部側に当接された状態とし、上記回動軸115と回動規制部材119を回転させて、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113の回動が規制された状態とする。
最後に、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定ネジ109、109を締めて、上記首振り動作選択用歯車支持軸105を固定する。
なお、再び、アンテナ11の昇降動作と首振り動作を同期させる場合には、首振り動作選択用歯車支持軸固定ネジ109、109、回動軸115、回動規制部材119を緩めて、上記首振り動作選択用歯車支持軸105を首振り動作選択用溝103、103に沿って該首振り動作選択用溝103、103の図8中左側の端部に移動させる。その際、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113は上記首振り動作選択用歯車支持軸105に付勢・回動され、上記首振り動作選択用歯車支持軸105が上記首振り動作選択用溝103、103の図8中左側の端部に移動されると、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113は上記首振り動作選択用歯車支持軸105の端部の図8中上側に当接された状態となる。そして、上記首振り動作選択用歯車支持軸固定ネジ109、109、回動軸115、回動規制部材119を締めて、上記首振り動作選択用歯車支持軸105と首振り動作選択用歯車支持軸固定部材113を固定する。
次に、アンテナ11の、水平偏波に対応した状態と垂直偏波に対応した状態とを切り替える場合について説明する。
まず、上記アンテナ11を垂直偏波に対応した状態とする場合は、図示しないコンプレッサ(エアータンク)から下部ポート204を介して、エアシリンダ199に駆動用エアを供給する。これにより、図12(a)に示すように、上記エアシリンダ199のピストンロッド200が図12(a)中上側に移動されて、上記アンテナ11が図12(a)中時計回り方向に回転され、垂直偏波に対応した状態となる。
なお、この場合には上部ポート206を介して排気が行われる。
また、上記アンテナ11を水平偏波に対応した状態とする場合は、図示しないコンプレッサ(エアータンク)から上部ポート206を介して、エアシリンダ199に駆動用エアを供給する。これにより、図12(b)に示すように、上記エアシリンダ199のピストンロッド200が図12(b)中下側に移動されて、上記アンテナ11が図12(b)中反時計回り方向に回転され、水平偏波に対応した状態となる。
なお、この場合には下部ポート204を介して排気が行われる。
次に、この一実施の形態による電磁波測定装置1の効果について説明する。
まず、上記昇降ブロック17が昇降動作用機構部9により昇降動作されると、上記アンテナ11が首振り動作用機構部13によって、昇降動作に同期して首振り動作されるように構成されており、その際、駆動原としては単一の駆動モータ59で事足りるので、構成の簡略化とコストの低減を図ることができる。
また、上記首振り動作用機構部13には電気的な部品が用いられていないため、上記首振り動作用機構部13にノイズ対策を施す必要がなく、これによっても、コストの低減を図ることができる。
また、第1タイミングプーリ対155に上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回・噛合させているか、第2タイミングプーリ対157に上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回・噛合させているか、第3タイミングプーリ対159に上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回・噛合させているか、第4タイミングプーリ対161に上記動作量調整用タイミングベルト153を巻回・噛合させているか、によって、異なる歯数比を任意に選択することができ、それによって、上記アンテナ11の昇降動作量に対する首振り動作量が調整可能となり、上記被測定対象物15の上記支柱7との距離の変動に容易に対応することができる。
また、選択機構部121により上記アンテナ11の昇降動作と首振り動作の同期/非同期を任意に、且つ、容易に切り替えることができる。
よって、上記アンテナ11の角度を一定に保ったまま昇降動作させることもでき、その際、ハンドル62を手動で回転操作することにより、上記アンテナ11の角度を調整することもできる。
また、エアシリンダ199によって上記アンテナ11を回転させて、水平偏波に対応した状態と垂直偏波に対応した状態とを切り替えることができる。
なお、本発明は、前記一実施の形態に限定されない。
例えば、前記一実施の形態の場合には、4種類の歯数比を用意して任意に選択するようにしたが、3種類以下、5種類以上であっても良い。
また、前記一実施の形態では歯数比の調整を複数のタイミングプーリ対にて実現したが、複数のギヤ対、複数のスプロケット対、等で構成しても良い。
また、前記一実施の形態では、昇降ブロックをタイミングプーリ・ベルト方式で昇降動作させたが、チェーン・スプロケット方式、ラック・ギヤ方式、リニアガイド方式、等、様々な方式で昇降動作させることが考えられる。
又、前記一実施の形態の場合には、鉛直に立設された支柱に沿って昇降ブロックを昇降動作させる場合を例に挙げて説明したが、支柱が傾斜している場合、支柱が水平な場合、等、様々な軌道の場合が想定される。
また、支柱を水平方向に設置し、アンテナを水平方向に首振り動作させる場合も考えられる。
その他図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、例えば、各種電気機器、各種電子機器、等の被測定対象物から発せられる電磁波を測定する電磁波測定装置に係り、特に、単一の駆動モータによって、アンテナを軌道に沿って移動させるとともに、それに同期してアンテナを上記被測定対象物に指向させるべく首振り動作させることができるように工夫したものに関し、例えば、EMC(Electro Magnetic Compatibility)試験に用いられる電磁波測定装置に好適である。
1 電磁波測定装置
7 支柱(軌道)
9 昇降動作用機構部(移動機構部)
11 アンテナ
13 首振り動作用機構部
41 下側昇降用タイミングプーリ(駆動モータ側回転体)
47 上側昇降用タイミングプーリ(反駆動モータ側回転体)
55 昇降用ベルト(無端状体)
59 駆動モータ
120 首振り動作量調整手段
121 選択機構部(同期解除手段)

Claims (4)

  1. 軌道に沿って移動可能に設置され被測定対象物から出力される電磁波をキャッチするアンテナと、
    駆動モータと、
    上記駆動モータの駆動力により上記アンテナを上記軌道に沿って移動させるとともにそれに同期して上記アンテナを上記被測定対象物に指向させるべく首振り動作させる機構部と、
    を具備し、
    上記機構部は、上記駆動モータの回転により上記アンテナを移動させる移動機構部と、上記アンテナの移動に同期して上記アンテナに首振り動作させる首振り動作用機構部と、から構成されていて、
    上記首振り動作用機構部は複数対の回転体対を備えていて、任意の対の回転体対を選択することにより、上記アンテナの移動に対する首振り動作量を調整するものであることを特徴とする電磁波測定装置。
  2. 請求項1記載の電磁波測定装置において、
    上記機構部には上記アンテナの移動に対する首振り動作の同期を解除できる同期解除手段が設置されていることを特徴とする電磁波測定装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電磁波測定装置において、
    上記移動機構部は、駆動モータ側回転体と、上記駆動モータ側回転体に対して上記軌道に沿って離間・配置された反駆動モータ側回転体と、これら駆動モータ側回転体と反駆動モータ側回転体に巻回されるとともに上記アンテナが取り付けられた無端状体と、から構成されていることを特徴とする電磁波測定装置。
  4. 請求項記載の電磁波測定側規定装置において、
    上記首振り動作用機構部は、上記移動機構部に対する関係を選択する選択機構部を備えていて、この選択機構部により上記移動機構部との関係を遮断することにより、上記アンテナの移動に対する首振り動作の同期を解除するようにしたことを特徴とする電磁波測定装置。
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