以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る遊技機の外観斜視図及び正面図である。図3は、本実施形態の遊技機に用いられる遊技盤の正面図である。図4は、遊技盤の一部拡大斜視図である。図5は、遊技盤に設けられたLEDユニットの正面図である。本実施形態の遊技機は、一例としてパチンコ遊技機に適用したものである。
[遊技機の構造]
まず、図1〜図5を用いて、遊技機としてのパチンコ遊技機の概観について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るパチンコ遊技機は、遊技球が転動流下可能な遊技領域を有する遊技盤1(図3参照)が着脱可能に設けられた本体枠ベース板2a(本体枠ベースともいう)を備えた本体枠2と、遊技盤1を視認可能な開口部3h(以下、表枠開口部という)が設けられた表枠ベース板3a(表枠ベースともいう)を備え、本体枠2の前方(遊技者側)において当該本体枠2により回動可能に支持された表枠3と、所定の演出表示を行うための液晶表示装置4(図3参照)が着脱可能に設けられた後枠ベース板(図示略)を備え、本体枠2の後方(反遊技者側)において当該本体枠2により回動可能に支持された後枠(図示略)とを備えている。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、外枠6を介して島設備(図示略)に取り付けられている。本体枠2は、本体枠ヒンジ2bを介して外枠6に回動可能に支持されている。なお、図1には、表枠3が本体枠2に対して閉じられているとともに、本体枠2が外枠6に対して閉じられた状態が示されており、かかる状態において、後枠は、外枠6内に収容されるため、図示されない。
表枠3は、表枠ベース板3aと、表枠ベース板3aに備えられる種々の表枠構成部材とを有している。表枠構成部材には、保護ガラス7、皿ユニット8、操作ユニット9、スピーカ10a〜10b、各種装飾部材(トップ飾り14、右側装飾部材15、左側装飾部材16)などがある。なお、表枠構成部材は、これらに限定されるものではなく、表枠3を構成する部材が全て含まれるものである。また、皿ユニット8は、後述する係止構造を介して表枠ベース板3aにそれぞれのカバー部材(上皿上部カバー8a、下皿カバー8bなど)が取り付けられている。
表枠3において、上記した表枠開口部3hには、透過性を有する保護ガラス7が設けられている。保護ガラス7は、表枠3に備えられた表枠ベース板3aに設けた表枠開口部3h(窓部)に対して、表枠ベース板3aの裏面側(背面側)から着脱自在に取り付けられており、当該表枠3を本体枠2に対して閉じた状態において、遊技盤1の表面(前面)側に対向し、かつその表面(前面)側を覆うように構成されている。表枠3の上部には、表枠開口部3hの上方両側に、音による演出を行うためのスピーカ10a,10bが設けられている。
また、表枠3の表面(前面)には、表枠開口部3hを囲むように、美観を向上させるための装飾部材が設けられている。なお、装飾部材の一例として、表枠開口部3hの上側には、後述するパトランプ役物を内蔵したトップ飾り14が設けられているとともに、表枠開口部3hの左右には、発光表示態様を変化させることが可能な右側装飾部材15(例えば、右上レンズ15a、右中レンズ15b、右パネルカバー15cなど)と、左側装飾部材16(例えば、左アウターレンズ16aなど)とが設けられている。
右側装飾部材15および左側装飾部材16の内方には、後述する副制御回路70(図6参照)によって制御される発光手段(例えば、ランプ・LED27等)が設けられている(図6参照)。ランプ・LED27から発せられた光は、右側装飾部材15および左側装飾部材16を透過し、当該右側装飾部材15および左側装飾部材16から美観に優れた例えば放射光や拡散光などとして感知される。これにより、光による表示態様に変化を与えることができるため、遊技に対する興趣を向上させることができる。
さらに、表枠3の表面(前面)には、表枠ベース板3aの表枠開口部3hの下側に、皿ユニット8が設けられている。皿ユニット8は、貸出球や賞球を貯留するための上皿17と、上皿17の下方側に設けられ、例えば上皿17が満杯時に溢れた遊技球などを貯留可能な下皿18とが設けられている。
下皿18は、遊技球を貯留可能な下皿本体18pと、下皿本体18pの上部を覆うように取り付けられた下皿カバー8bとを備えている。一方、上皿17は、遊技球を貯留可能な上皿本体17pと、上皿本体17pの上部を覆うように表枠ベース板3aに対して着脱可能に取り付けられた上皿上部カバー8aと、上皿17の美観を向上させるための上皿装飾部材とを備えている。なお、上皿装飾部材の一例として、上皿本体17pには、上皿上部カバー8aを囲むように、上皿左飾り17a、上皿前飾り17cなどが設けられており、上皿前飾り17cは、上皿上部カバー8aの左側から前側を経由し、右側へ向かう途中から下皿18に向けて屈曲した形状を成している。
表枠ベース板3aには、遊技球を上皿17に払い出すための払出口20と、上皿17に貯留された遊技球を表枠ベース板3aの背面側に排出する排出口(図示略)と、排出口から排出された遊技球を下皿18に供給する供給口21とが設けられている。表枠ベース板3aの背面側には、払出装置83(図6参照)から払い出される遊技球の球通路や、排出口と供給口21とを連通させて球通路を構成する球通路カバー(図示略)が設けられている。払出装置83から遊技球が払い出されると、当該遊技球が払出口20を介して上皿17へと送られる一方、遊技球が払い出されるものの払出口20付近に遊技球が滞留するほど上皿17が満杯状態にあるときや、上皿上部カバー8aに設けられた球抜きボタン22が押されると、上皿17に貯留された遊技球が排出口から球通路、供給口21を介して下皿18へと送られる。
本実施形態では、遊技機の前面の装飾にメッキ部材を使用しており、上皿17の前面部分を装飾する上皿前飾り17cにもメッキ部材17bを使用している。このメッキ部材17bの使用により遊技機外観デザインの装飾効果を高めて遊技者の興趣の向上を図っている。
上皿上部カバー8aには、球貸しを受けるための球貸ボタン23、図示しない遊技球を貸し出すためのカードユニット84(図6参照)からカードを返却するための返却ボタン24などのほか、所定の遊技中に遊技者が操作(押圧操作、回転操作)することで各種演出の表示態様に変化を与えるための操作ユニット9が設けられている。なお、操作ユニット9の配置構成(位置、向き)について、特に制限はないが、図面では一例として、上皿上部カバー8aから垂直方向に押下操作ボタン9Aが突出させられ、押下操作ボタン9Aの外周にジョグダイヤル9Bが配置されるように構成された操作ユニット9が示されている。
なお、表枠3については、その表面(前面)のうち、遊技者側から向かって左側(すなわち、本体枠2に回動可能に支持されている側)における部分に、例えばピアノ線などの不正部材を侵入させ、その部分の裏側近傍における当該表枠3の裏面に構築された各種構成に対して、当該不正部材による不正行為が行われる事態を想定することができる。
そこで、かかる不正行為を未然に防止するために、表枠3の裏面において、上記した不正部材による侵入行為が行われる部分には、配線保持機能付きカバー部材(図示略)が設けられている。配線保持機能付きカバー部材は、ハーネス等の配線を保持する配線保持部と、表枠3の裏面に構築された基板(図示しない)を被覆する基板被覆部と、例えばピアノ線等の不正部材の侵入を防止する不正防止部とを一体化させて構成されている。これによれば、配線保持、基板被覆部、不正防止の3つの機能を兼ね備えた単体の配線保持機能付きカバー部材を実現することができるため、これら各機能毎の部材をそれぞれ別個に用意する必要がなくなり、その分だけ低コスト化を図ることができる。
本体枠2は、本体枠ベース板2aと、本体枠ベース板2aに備えられる種々の本体枠構成部材を有する。本体枠構成部材には、発射装置26、スピーカ10c、各種制御基板・中継基板などがある。本体枠構成部材は、これらに限定されるものではなく、本体枠2を構成する部材は全て含まれるものである。
本体枠2において、上記した表枠開口部3hに対向した本体枠ベース板2aの所定位置には、当該表枠開口部3hとほぼ同形状を成した本体枠開口部(図示略)が設けられているとともに、当該本体枠ベース板2aの表面(前面)において、本体枠開口部の右下側には、遊技球を発射するための発射装置26が設けられている。
発射装置26は、当該発射装置26を本体枠ベース板2aの表面右下側に配設するためのパネル体26aと、パネル体26aの前面側に配設された発射ハンドル26bと、パネル体26aの背面側に対向した本体枠ベース板2aの表面右下側に配設され、遊技球を発射するための発射駆動装置(図示略)とを備えて構成されている。
なお、表枠3の右下側には、発射装置26(パネル体26a、発射ハンドル26b)を遊技者側に露出させるための切り欠き3pが施されている。表枠3を本体枠2に対して閉じると、発射装置26(パネル体26a、発射ハンドル26b)は、当該表枠3の切り欠き3pを介して露出し、上記した皿ユニット8に隣接して位置付けられる。このような発射装置26(パネル体26a、発射ハンドル26b)と皿ユニット8とは、相互に連続して一体化されているかの如き美的外観を呈する。
発射ハンドル26bは、支持部(図示略)と、支持部に対して回動自在に取り付けられ、時計回り・反時計回り方向に回動可能なハンドルグップ26dと、支持部内に備えられ、遊技球の発射を停止させる発射停止スイッチ(図示略)と、発射停止スイッチをON/OFF操作する発射停止ボタン26e(操作部材ともいう)と、ハンドルグリップ26dの開口上を覆うように配設されるハンドルキャップ26hとを備えている。
発射ハンドル26bのハンドルグリップ26dを時計回り方向に回動させると、その回動量(回転角度)に応じて発射駆動装置の駆動力が増減変更され、そのときの駆動力によって、上皿17に貯留されている遊技球が、遊技盤1の遊技領域1p(図3参照)に向けて打ち出される。このとき、発射停止ボタン26eを操作すると、発射駆動装置が停止制御され、これにより、遊技球の発射を停止させることができる。
なお、本実施形態において、発射停止スイッチや発射ハンドル26bの操作制御にあっては、主制御回路60(図6参照)に接続されている払出・発射制御回路82(図6参照)が行なう。発射装置26の内部には、ハンドルグリップ26dを、常時、反時計回り方向に弾性的に付勢するためのバネ部材(図示略)が設けられており、遊技者は、このバネ部材の弾性に抗してハンドルグリップ26dを時計回り方向に回動操作することにより遊技球を発射させる。
また、遊技者が遊技を中断してハンドルグリップ26dから手を離すと、ハンドルグリップ26dは、バネ部材の弾性によって開始時点位置に戻される。このとき、ハンドルグリップ26dの突起(図示略)によって発射停止ボタン26eが押されることにより、遊技球の発射が停止される。
ここで、遊技球の発射強度を増減変更させる方法として、発射ハンドル26bのハンドルグリップ26dの回動量(回転角度)に応じて、発射ボリューム(図示略)の抵抗値を変化させ、発射ソレノイド(図示略)に供給する電力を変化させることにより、遊技球の発射強度を増減変更させるものが知られているが、本実施形態の発射装置26には、発射ハンドル26bのハンドルグリップ26dの回動操作に連動する図示しない発射用ばね(図示略)と、発射用ばねの巻き上げ(締め上げ)用ギヤ機構(図示略)とが設けられている。発射装置26においては、発射ハンドル26bのハンドルグリップ26dの回動量によって巻き上げ用ギヤ機構の回動量が調整されて発射用ばねの巻き上げ(締め上げ)の程度を強めたり弱めたりすることにより、遊技球の発射強度が増減変更されるようになっている。
スピーカ10cは、本体枠2の下部中央に、音による演出を行うように設けられている。スピーカ10cから発せられた音は、表枠3の皿ユニット8の部位(具体的には、上皿17と下皿18との間の部位)に設けられたスピーカカバー10kを通して放出されるようになっている。
遊技盤1は、保護ガラス7の後方に位置するように、後枠(図示略)の前方に配設され、発射された遊技球が転動流下可能な遊技領域1p(図3参照)を有している。なお、遊技盤1は、透光性を有する材質(例えば、ポリカーボネート等)で形成されているが、例えば、ベニヤ板等のように透光性を有しない材質で形成されていてもよい。
図3〜図5に示すように、遊技盤1は、ガイドレール30、ステージ31、第1始動口32、第2始動口33、第2始動口33を開閉する羽根部材34、通過ゲート35、第1大入賞口36、第2大入賞口37、第1大入賞口36を開閉する第1大入賞口シャッタ36A、第2大入賞口37を開閉する第2大入賞口シャッタ37A、第2大入賞口37の下方側に位置する特定領域38A及び非特定領域38B、特定領域38Aを開閉する変位部材39、複数の一般入賞口40、アウト口41、上側可動演出部材42A、下側可動演出部材42B、カバー部材43、液晶表示装置4、及びLEDユニット5を備える。なお、本実施形態のパチンコ遊技機では、第1始動口32、第2始動口33、通過ゲート35、第1大入賞口36、第2大入賞口37、特定領域38A、及び一般入賞口40により入賞領域が形成される。なお、図3は、カバー部材43を取り外した状態を示している。
ガイドレール30は、外レール30Aと内レール30Bとによって構成されている。外レール30Aは、本体枠2に設けられており、遊技領域1p全体を囲むように配置されている。内レール30Bは、外レールとともに遊技球を遊技盤1の上部に案内するためのものであり、遊技盤1の左側において外レールの内側に配設されている。なお、遊技盤1は、本体枠2に対してその背面側から取り付けられている。
ステージ31は、遊技領域1pにおける遊技球の流化領域を振り分けるものであり、液晶表示装置4の下縁部に沿って配置されている。
発射装置26によって発射された遊技球は、遊技盤1に打ち込まれた遊技釘(図示略)やステージ31等との衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤1の下方に向かって流下する。この過程において、遊技球は、第1始動口32、第2始動口33、第1大入賞口36、第2大入賞口37、一般入賞口40のいずれかに入賞することで回収され、また、入賞しなかった場合や、通過ゲート35を通過してその後入賞しなかった場合にアウト口41から排出されることで回収される。
なお、入賞とは、遊技球が入賞領域を通過すること、又は入賞領域に入球することを意味する。具体的には、遊技球が入賞領域を通過又は入賞領域に入球することにより、遊技者にとって有利な状況(例えば、後述する第2始動口33の開放、図柄抽選、賞球など)を付与することを意味する。この際、遊技球による入賞領域の通過は、単なる通過を意味し、遊技球による入賞領域の入球は、アウト口41とは別に遊技球を回収することを意味するが、何れの場合も後述するセンサスイッチにより遊技球が通過することで入賞が検出されることから、通過も入球も実質的には同義である。したがって、入賞領域に対する遊技球の通過も入球も入賞につながるため、以下の説明においては、特に断りのある場合を除き、「入賞」で統一する。また、遊技球が特定領域38Aを通過することについては、「V入賞」という場合がある。
発射ハンドル26bの回転角度が比較的小さい場合、遊技球に与えられる打ち出し力が総じて小さいため、遊技球は、主としてステージ31の左側を流下する。また、発射ハンドル26bの回転角度が比較的大きい場合、遊技球に与えられる打ち出し力が総じて大きいため、遊技球は、主としてステージ31の右側を流下する。なお、一般に、ステージ31の左側に遊技球を流下させる打ち方は、「左打ち」と呼ばれ、ステージ31の右側に遊技球を流下させる打ち方は、「右打ち」と呼ばれている。
第1始動口32及び第2始動口33は、遊技球が入賞(進入)することを条件に抽選の契機を与えるとともに、抽選の結果をLEDユニット5や液晶表示装置4の表示領域4Aに表示させる契機を与えるものである。本実施形態のパチンコ遊技機において、第1始動口32及び第2始動口33は、第1始動領域及び第2始動領域を実現している。
第1始動口32は、遊技盤1の中央で概ね下方位置に設けられている。第1始動口32に遊技球が入賞すると、予め設定されている数の遊技球が払出口20又は供給口21を介して上皿17又は下皿18に払い出される。第1始動口32への遊技球の入賞は、第1始動口スイッチ320(図6参照)により検出される。
第2始動口33は、第1始動口32の直下に設けられている。第2始動口33に遊技球が入賞すると、予め設定されている数の遊技球が払出口20又は供給口21を介して上皿17又は下皿18に払い出される。第2始動口33は、普通電動役物としての羽根部材34によって入賞困難性が決定される。第2始動口33への遊技球の入賞は、第2始動口スイッチ330(図6参照)により検出される。
羽根部材34は、遊技盤1の前後方向に前傾姿勢・後退姿勢をなすように開閉動作するものであり、第2始動口33への遊技球の入賞を可能とする開放状態と、第2始動口33への遊技球の入賞を不可能又は困難とする閉鎖状態とを切り替える、いわゆる普通電動役物である。羽根部材34は、羽根部材ソレノイド340(図6参照)により駆動される。
なお、普通電動役物としては、羽根部材34を前後方向に開閉するように動作させるものに限らず、例えば遊技盤1の左右方向に回動することで始動口を拡開するいわゆる電動チューリップ型のものや、遊技盤1の前後方向に水平移動することで始動口を開閉する舌状部材であってもよい。
通過ゲート35は、第2始動口33を開放する契機を与えるものである。通過ゲート35への遊技球の入賞は、通過ゲートスイッチ350(図6参照)により検出される。なお、この通過ゲート35に遊技球が入賞しても、賞球は発生しない。
第1大入賞口36及び第2大入賞口37は、遊技者に有利な遊技状態である当り遊技状態(大当り遊技状態、小当り遊技状態)のときに開放される。第1大入賞口36は、第1始動口32の概ね右側にあって、通過ゲート35の直下に設けられている。第2大入賞口37は、第2始動口33の概ね右側にあって、第1大入賞口36の直下に設けられている。なお、第1大入賞口36及び第2大入賞口37が配置される位置については、上述した位置に限らず、遊技機の仕様などに応じて適宜変更することができる。
第1大入賞口36は、複数の遊技球が同時に入賞し得るように比較的横長寸法が大きい開口として遊技盤1に形成されている。第1大入賞口36の近傍には、これを開閉するための第1大入賞口シャッタ36Aが設けられている。第1大入賞口36への遊技球の入賞は、第1大入賞口カウントスイッチ360(図6参照)により検出される。
第2大入賞口37は、遊技球が1個ずつ入賞し得るように比較的縦横寸法が小さい開口としてカバー部材43の上端面一部に形成されている。第2大入賞口37の近傍には、これを開閉するための第2大入賞口シャッタ37Aが設けられている。第2大入賞口37への遊技球の入賞は、第2大入賞口カウントスイッチ370(図6参照)により検出される。
第1大入賞口シャッタ36Aは、遊技盤1の前後方向に前傾姿勢・後退姿勢をなすように開閉動作することにより、第1大入賞口36を開放状態あるいは閉鎖状態に切り替えるものであり、閉鎖状態において第1大入賞口36を覆うように配置されている。すなわち、第1大入賞口シャッタ36Aは、第1大入賞口36への遊技球の入賞が可能な開放状態と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態とに変化するように第1大入賞口シャッタソレノイド360A(図6参照)により駆動される。
第2大入賞口シャッタ37Aは、遊技盤1の前後方向に水平移動することにより、第2大入賞口37を開放状態あるいは閉鎖状態に切り替えるものであり、閉鎖状態において第2大入賞口37を覆うように配置されている。すなわち、第2大入賞口シャッタ37Aは、第2大入賞口37への遊技球の入賞が可能な開放状態と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態とに変化するように第2大入賞口シャッタソレノイド370A(図6参照)により駆動される。
特定領域38A及び非特定領域38Bは、第2大入賞口37に入賞した遊技球がその後通過可能な領域であり、カバー部材43で覆われている。第2大入賞口37から特定領域38A及び非特定領域38Bに至る遊技球の球通路は、カバー部材43の内面に設けられた仕切り壁(図示略)により形成される。第2大入賞口37に入賞した遊技球は、特定領域38A及び非特定領域38Bのいずれか一方を通過した後、遊技盤1の背後へと導かれて回収される。第2大入賞口37から特定領域38A及び非特定領域38Bへと至るまでの球通路の途中位置には、第2大入賞口カウントスイッチ370が配置されている。特定領域38Aには、特定領域スイッチ380Aが配置されており、特定領域38Aへの遊技球のV入賞は、特定領域スイッチ380Aにより検出される。非特定領域38Bには、非特定領域スイッチ380Bが配置されており、非特定領域38Bへの遊技球の通過は、非特定領域スイッチ380Bにより検知される。また、特定領域38Aの近傍には、これを開閉するための変位部材39が設けられている。
変位部材39は、遊技盤1の前後方向に水平移動することにより、特定領域38Aを開放状態あるいは閉鎖状態に切り替えるものであり、閉鎖状態では特定領域38Aを覆うように位置する。すなわち、変位部材39は、特定領域38Aへの遊技球のV入賞が容易な開放状態(第1状態)と、V入賞が不可能又は困難な閉鎖状態(第2状態)とに変化するように変位部材ソレノイド390(図6参照)により駆動される。特定領域38Aが閉鎖状態にある場合、V入賞が不可能となった遊技球は、非特定領域38Bを通過することとなる。
本実施形態のパチンコ遊技機において、第1大入賞口36、第1大入賞口シャッタ36A、第1大入賞口シャッタソレノイド360A、及び第1大入賞口カウントスイッチ360は、第1可変入賞装置を実現している。第2大入賞口37、第2大入賞口シャッタ37A、第2大入賞口シャッタソレノイド370A、及び第2大入賞口カウントスイッチ370は、第2可変入賞装置を実現している。
一般入賞口40は、遊技盤1の適宜位置に一つ以上設けられている。この一般入賞口40に遊技球が入賞すると、抽選が行われないものの、払出装置83(図6参照)により所定数の賞球が払い出される。一般入賞口40への遊技球の入賞は、一般入賞口スイッチ400A,400Bにより検出される。
本実施形態のパチンコ遊技機では、図6に示すように、後述する主制御回路60により制御される通常遊技状態として、非確変・非時短遊技状態と、特別図柄抽選の当選確率が非確変・非時短遊技状態よりも高くなる確変遊技状態(特別遊技状態)と、普通図柄抽選の当選確率が非確変・非時短遊技状態よりも高くなる時短遊技状態とが存在し、通常遊技状態において特別図柄抽選に当選した場合、大当り遊技状態(特定遊技状態)に移行する。
時短遊技状態では、普通図柄抽選の当選確率が高確率状態となるため、普通電動投物としての羽根部材34のサポートによって第2始動口33への入賞が容易となる。この状態は、いわゆる「電サポ」と呼ばれる状態であり、後述する特別図柄ゲームの保留球が貯まり易くなるとともに、第2始動口33への入賞により遊技球の目減りを抑制することができる。具体的にいうと、時短遊技状態とは、普通図柄抽選の当選確率が相対的に高い状態(時短遊技状態1)、特別図柄や普通図柄の変動時間が相対的に短い状態(時短遊技状態2)、普通電動役物としての羽根部材34の開放時間が相対的に長い状態(時短遊技状態3)のうち少なくともいずれか一の状態を意味する。例えば、時短遊技状態には、上記時短遊技状態1、時短遊技状態2、及び時短遊技状態3が任意の組み合わせをもって同時進行する状態も含まれる。このような時短遊技状態においては、大当り遊技状態に移行する可能性が向上する。
大当り遊技状態において特定領域38AへのV入賞に成功した当該大当り遊技状態の終了後は、確変・時短遊技状態(確変遊技状態であり、時短遊技状態である通常遊技状態)に必ず移行し、非確変・非時短遊技状態(非確変遊技状態であり、非時短遊技状態である通常遊技状態)に移行しないようになっている。一方、特定領域38AへのV入賞に成功することなく、非V入賞のまま大当り遊技状態が終了した場合は、当該大当り遊技状態の終了後、非確変遊技状態かつ時短遊技状態である通常遊技状態に移行するようになっている。
また、本実施形態では、大当り遊技状態の終了後、例えば確変・時短遊技状態で190回の特別図柄抽選(190回の特別図柄の変動表示又は停止表示)が行われたことを契機に、非確変・非時短遊技状態に移行するようになっている。さらに、大当り遊技状態の終了後、例えば非確変・時短遊技状態で100回又は4回の特別図柄抽選(100回又は4回の特別図柄の変動表示又は停止表示)が行われたことを契機に、非確変・非時短遊技状態に移行するようになっている。なお、大当り遊技状態の終了後、次の大当り遊技状態に移行するまで、確変・時短遊技状態を維持するようにしてもよい。なお、以下の説明において、本実施形態のような所定回数の特別図柄抽選を行うことで終了する確変遊技状態のことを、ST(Specia1 Time)遊技状態とも記載する。
上側可動演出部材42A及び下側可動演出部材42Bは、非作動時に遊技盤1の背後に退避した状態にあり、特定の演出を行うときに液晶表示装置4の表示領域4Aの前方に出現するように配置されている。上側可動演出部材42Aは、特定の演出が行われる場合に表示領域4Aの中央部の前方に出現し、回転動作及び発光を行う。下側可動演出部材42Bは、特定の演出が行われる場合に表示領域4Aの下部の前方に出現し、発光を行う。
カバー部材43は、第2大入賞口37を形成するために設けられており、第1大入賞口36の下方に取り付けられている。カバー部材43は、その上端面の一部を開口することによって第2大入賞口37を形成している。カバー部材43が遊技盤1に取り付けられた状態において、第2大入賞口37に対応する開口には、変位部材39が位置する。また、カバー部材43の上端面の前側縁部には、遊技球を第2大入賞口37の方へと案内するためのガイド片43aが設けられている。カバー部材43の内部には、第2大入賞口37に対応する開口から第2大入賞口カウントスイッチ370を経て特定領域38A及び非特定領域38Bへと球通路が形成されている。このようなカバー部材43は、第2大入賞口カウントスイッチ370や特定領域スイッチ380A及び非特定領域スイッチ380Bを覆うように配置される。
LEDユニット5は、各遊技状態や抽選結果を遊技者に報知するものであり、図5に示すように、普通図柄表示部51、普通図柄保留表示部52、第1特別図柄表示部53、第2特別図柄表示部54、第1特別図柄保留表示部55、第2特別図柄保留表示部56、及びラウンド表示部59を有している。なお、特に図示しないが、遊技盤1等に配置されたランプ・LED27(図6参照)には、キャラクタ出現報知ランプに対応するものが含まれており、大当り遊技状態への移行が確定した通常遊技状態において特別図柄の変動時の一部や、大当り遊技状態中において液晶表示装置4の表示領域4Aにスペシャルキャラクタ(以下、「SPキャラ」とも称する)が出現したときに点灯(又は点滅)するようになっている。
普通図柄表示部51は、通過ゲート35に遊技球が入賞したことを契機に普通電動役物としての羽根部材34を駆動して第2始動口33を開放するか否かを決定する「普通図柄ゲーム」に対する抽選結果を表示するものである。普通図柄表示部51は、1つのLEDランプ511を含んでいる。LEDランプ511は、例えば赤色の点灯及び青色の点灯が可能であり、普通図柄ゲームにおいて、当選の場合に赤色で点灯する一方、普通図柄ゲームにおいてハズレの場合に青色で点灯する。普通図柄表示部51におけるLEDランプ511の点灯態様として例えば赤色の点灯態様となったときには、羽根部材34が所定のパターンで開閉駆動され、第2始動口33への遊技球の入賞を許容する。なお、普通図柄ゲームの当選及びハズレに応じた点灯態様としては、他の点灯態様であってもよく、例えば当選の場合に点灯状態あるいは点滅状態になる一方、ハズレの場合に消灯状態となるようにしてもよい。
普通図柄保留表示部52は、4つのLEDランプ521,522,523,524の点灯又は消灯によって、普通図柄表示部51が変動表示を行っている最中に新たな遊技球が通過ゲート35に入賞した場合に次回以降の普通図柄表示部51による変動表示を行うために保留された普通図柄の変動表示の実行可能回数を表示する。4つのLEDランプ521,522,523,524は、普通図柄表示部51の左側に位置し、LEDランプ511とともに列状に並んで配置されている。LEDランプ521,522,523,524による保留表示において、例えば保留数が「1」の場合には、LEDランプ521が点灯し、LEDランプ522,523,524が消灯する。保留数が「2」の場合には、LEDランプ521,522が点灯し、LEDランプ523,524が消灯する。保留数が「3」の場合には、LEDランプ521,522,523が点灯し、LEDランプ524が消灯する。保留数が「4」の場合には、LEDランプ521,522,523,524の全てが点灯する。
第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54は、「特別図柄ゲーム」に対する当り抽選の結果を示すものであり、例えば、7セグメントLEDを含んでいる。第1特別図柄表示部53は、第1始動口32への遊技球の入賞を契機として識別情報となる図柄(以下において、「第1特別図柄」と称する)の変動表示を行うとともに、第1始動口32への入賞に基づく当り抽選の結果を第1特別図柄に係る停止図柄として停止表示するものである。第2特別図柄表示部54は、第2始動口33への遊技球の入賞を契機として識別情報となる図柄(以下において、「第2特別図柄」と称する)の変動表示を行うとともに、第2始動口33への入賞に基づく当り抽選の結果を第2特別図柄に係る停止図柄として停止表示するものである。本実施形態のパチンコ遊技機において、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54は、識別情報表示手段を実現している。
第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54による図柄の変動表示は、例えば、7セグメントLED等を用い、各セグメントが個別に点灯・消灯を繰り返すことにより行われる。当り抽選の結果は、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54の各セグメントの点灯・消灯によって形成されるセグメントパターン(図柄)によって表示される。この際、第1特別図柄で表示される複数の当り図柄と第2特別図柄で表示される複数の当り図柄とは、それぞれ異なる態様となっている。第1特別図柄の当り図柄としては、大当り遊技状態への移行契機となる図柄であって、当該大当り遊技状態終了後に確変遊技状態に移行し得ることを示す「確変1」、「確変2」といった名目の大当り図柄と、当該大当り遊技状態終了後に非確変かつ時短遊技状態に移行することを示す「時短1」、「時短2」といった名目の大当り図柄とがある(図8参照)。第2特別図柄の当り図柄としては、大当り遊技状態への移行契機となる図柄であって、当該大当り遊技状態終了後に確変遊技状態に移行し得ることを示す「確変1」〜「確変10」といった名目の大当り図柄と、いわゆる小当り遊技状態への移行契機となる「小当り」といった名目の小当り図柄とがある(図8参照)。すなわち、第1特別図柄の当り図柄には、小当り遊技状態への移行契機となる小当り図柄がなく、第2特別図柄の当り図柄には、大当り遊技状態終了後に時短遊技状態に移行することを示す大当り図柄がない。なお、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54は、7セグメントLED等に限定されず、例えば2つ以上のLEDランプの点灯・消灯の組み合わせによるものでもよい。
第1特別図柄保留表示部55は、4つのLEDランプ551,552,553,554を含んでおり、これらのLEDランプ551,552,553,554の点灯又は消灯によって、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54が特別図柄ゲームに対する図柄の変動表示中に第1始動口32に新たな遊技球が入賞した場合の次回以降の特別図柄ゲームに対する第1特別図柄の変動表示のために保留された第1特別図柄表示部53の変動表示の実行可能回数(保留数)を表示する。第2特別図柄保留表示部56は、4つのLEDランプ561,562,563,564を含んでおり、これらのLEDランプ561,562,563,564の点灯又は消灯によって、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54が特別図柄ゲームに対する図柄の変動表示中に第2始動口33に新たな遊技球が入賞した場合の次回以降の特別図柄ゲームに対する図柄の変動表示のために保留された第2特別図柄表示部54の変動表示の実行可能回数(保留数)を表示する。第1特別図柄保留表示部55及び第2特別図柄保留表示部56のそれぞれは、上下に並んで配置されており、普通図柄保留表示部52の上側に位置する。第1特別図柄保留表示部55及び第2特別図柄保留表示部56での保留数の表示態様は、普通図柄保留表示部52による保留数の表示態様と同一である。
第1特別図柄保留表示部55及び第2特別図柄保留表示部56は、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54が変動表示しているときに、第1始動口32へと通じる球通路に設けられた第1始動口スイッチ320(図6参照)、又は第2始動口33へと通じる球通路に設けられた第2始動口スイッチ330(図6参照)によって遊技球が検出された場合、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54の変動表示の実行(開始)を保留する。第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54において変動表示されていた図柄が停止表示された場合は、保留されていた第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54における図柄の変動表示が開始される。
ここで、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、本実施形態においては、第1始動口32及び第2始動口33への遊技球の入賞による第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54の変動表示の保留数は、それぞれ最大で4個としている。第1特別図柄表示部53に対する第1特別図柄ゲームが4回分保留されている場合には、変動中の第1特別図柄表示部53に対応する第1特別図柄ゲームの情報が、メインRAM63(図6参照)の第1特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶(始動記憶情報)として記憶され、保留されている4回分の第1特別図柄ゲームの情報は、第1特別図柄始動記憶領域(1)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)に始動記憶として記憶される。第2特別図柄ゲームについても同様に、4回分保留されている場合には、変動中の第2特別図柄に対応する第2特別図柄ゲームの情報が、メインRAM63の第2特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶として記憶され、保留されている4回分の第2特別図柄ゲームの情報は、第2特別図柄始動記憶領域(1)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)に始動記憶として記憶される。したがって、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54の双方、すなわち第1始動口32及び第2始動口33への入賞保留数は、合計で最大8個となる。
なお、第1特別図柄保留表示部55及び第2特別図柄保留表示部56に代えて、あるいは第1特別図柄保留表示部55及び第2特別図柄保留表示部56に加えて、液晶表示装置4において、第1始動口32への入賞の保留及び第2始動口33への入賞の保留を表示するようにしてもよい。
ラウンド表示部59は、当り図柄停止中に点灯するものであり、大当り遊技状態が実行される際の後述するラウンドゲームに関する回数として、ラウンド数を示すものである。ラウンド表示部59は、3つのLEDランプ591,592,593を含んでおり、これらのLEDランプ591,592,593の点灯又は消灯によって、大当り遊技状態が実行される際のラウンド数を示す。本実施形態では、例えばラウンド数が16ラウンド(以下において、「16R」と表記する場合がある)の場合、LEDランプ591が点灯し、LEDランプ592,593が消灯する。ラウンド数が12ラウンド(以下において、「12R」と表記する場合がある)の場合、LEDランプ592が点灯し、LEDランプ591,593が消灯する。ラウンド数が11ラウンド(以下において、「11R」と表記する場合がある)の場合、LEDランプ593が点灯し、LEDランプ591,592が消灯する。なお、ラウンド数(回数)は、ラウンドゲーム(ラウンド遊技)が実行される回数全体を意味する場合と、ラウンドゲームが順次実行される際の順番を示す順序数を意味する場合とがある。ラウンド数について、前者を意味する場合は、例えば「16ラウンド」あるいは「16R」、「12ラウンド」あるいは「12R」等と記し、後者を意味する場合は、例えば「16R目」、「12R目」等と記す。また、以下の説明においては、「ラウンド遊技」を単に「ラウンド」という場合もある。
液晶表示装置4は、図3に示すように、遊技盤1の後方に配置されるとともに、その略中央に遊技者が目視可能となるように表示領域4Aが配設されており、第1始動口32及び第2始動口33への遊技球の入賞に基づく当り抽選の結果のほか、遊技に関する各種の画像、例えば演出用の識別図柄、通常遊技状態での演出画像、大当り遊技状態中の演出画像、デモ表示用の演出画像等を表示するものである。すなわち、液晶表示装置4は、遊技球が第1始動口32又は第2始動口33に入賞したことを条件に識別情報の変動表示を行うようになっている。本実施形態のパチンコ遊技機において、液晶表示装置4は、表示手段を構成しており、この液晶表示装置4、スピーカ10a,10b,10c、及びランプ・LED27が演出実行手段を構成する。本実施形態のパチンコ遊技機において、これらの演出実行手段は、報知手段としても用いられる。
[遊技機の電気的構成]
次に、図6を用いて、本実施形態に係るパチンコ遊技機の制御回路について説明する。なお、図6においては、「スイッチ」を「SW」と略記し、「ソレノイド」を「SOL」と略記している。
図6に示すように、パチンコ遊技機は、遊技の制御を行う主制御手段としての主制御回路60と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御手段としての副制御回路70とを有する。
主制御回路60は、メインCPU61、読み出し専用メモリであるメインROM62、読み書き可能メモリであるメインRAM63、初期リセット回路64、I/Oポート65、コマンド送信手段としてのコマンド出カポート66、及びバックアップコンデンサ67を備えている。、主制御回路60は、LEDユニット5を含む各種のデバイス(機器やスイッチ等)と接続されている。
メインCPU61は、メインROM62及びメインRAM63と接続されており、メインROM62に記憶されたプログラムにしたがって、各種の処理を実行する機能を有する。本実施形態のパチンコ遊技機において、メインCPU61は、特定遊技状態移行判定手段(第1特定遊技状態移行判定手段及び第2特定遊技状態移行判定手段)、特定遊技状態制御手段、特別遊技状態制御手段、及びラウンド遊技実行手段(第1ラウンド遊技実行手段及び第2ラウンド遊技実行手段)を実現している。
主制御回路60には、第1始動口32の後方に配置された第1始動口スイッチ320が接続されている。第1始動口スイッチ320によって遊技球が検出されると、当り抽選が行われる。
主制御回路60には、第2始動口33の後方に配置された第2始動口スイッチ330が接続されている。第2始動口スイッチ330によって遊技球が検出されると、当り抽選が行われる。
これらの第1始動口スイッチ320及び第2始動口スイッチ330は、第1始動口32及び第2始動口33に遊技球が入球したことを検出した場合に入賞したとして、所定の検出信号を主制御回路60に供給する。
主制御回路60には、通過ゲート35の後方に配置された通過ゲートスイッチ350が接続されている。通過ゲートスイッチ350によって遊技球が検出された場合、通過ゲート35に遊技球が入賞したとして、普通図柄抽選が行われる。この普通図柄抽選の結果は、普通図柄表示部51において表示される。なお、普通図柄表示部51において特定の図柄が停止表示された場合には、普通図柄抽選の結果が当選であることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置4の表示領域4Aに表示されるようにしてもよい。
通過ゲートスイッチ350は、通過ゲート35を遊技球が通過したことを検出した場合に入賞したとして、所定の検出信号を主制御回路60に供給する。これにより、通過ゲートスイッチ350は、第2始動口33を開放する契機を与えるものである。
主制御回路60には、遊技盤1の左側及び右側に位置する一般入賞口40の後方に配置された一般入賞口左スイッチ400A及び一般入賞口右スイッチ400Bが接続されている。一般入賞口左スイッチ400A及び一般入賞口右スイッチ400Bによって遊技球が検出されると、払出装置83により予め設定されている数の賞球が行われる。
主制御回路60には、第1大入賞口36の奥方に配置された第1大入賞口カウントスイッチ360が接続されている。第1大入賞口カウントスイッチ360は、第1大入賞口36への遊技球の入賞数をカウントするためのものである。第1大入賞口カウントスイッチ360により遊技球の入賞が検出されると、払出装置83は、予め設定されている数の遊技球を賞球として払出口20又は供給口21を通じて上皿17又は下皿18に払い出しを行う。
主制御回路60には、第2大入賞口37の奥方に配置された第2大入賞口カウントスイッチ370が接続されている。第2大入賞口カウントスイッチ370は、第2大入賞口37への遊技球の入賞数をカウントするためのものである。第2大入賞口カウントスイッチ370により遊技球の入賞が検出されると、払出装置83は、予め設定されている数の遊技球を賞球として払出口20又は供給口21を介して上皿17又は下皿18に払い出しを行う。
これらの第1大入賞口カウントスイッチ360及び第2大入賞口カウントスイッチ370は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37を遊技球が通過した場合に、所定の検出信号を主制御回路60に供給する。
主制御回路60には、特定領域38A及び非特定領域38Bに配置された特定領域スイッチ380A及び非特定領域スイッチ380Bが接続されている。特定領域スイッチ380Aは、大当り遊技状態において特定領域38Aを遊技球が通過したことを検出した場合にV入賞したとして、所定の検出信号を主制御回路60に供給する。非特定領域スイッチ380Bは、大当り遊技状態において非特定領域38Bを遊技球が通過したことを検出した場合に非V入賞したとして、所定の検出信号を主制御回路60に供給する。
主制御回路60は、第1大入賞口36を開閉する第1大入賞口シャッタ36Aを駆動する第1大入賞口シャッタソレノイド360Aと、第2大入賞口37を開閉する第2大入賞口シャッタ37Aを駆動する第2大入賞口シャッタソレノイド370Aとを排他的に制御する。これにより、第1大入賞口シャッタ36Aは、第1大入賞口36への遊技球の入賞が可能な開放状態と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態とに変化するように駆動され、第1大入賞口36が少なくとも閉鎖状態とされる状況において、第2大入賞口シャッタ37Aは、第2大入賞口37への遊技球の入賞が可能な開放状態と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態とに変化するように駆動される。このような第1大入賞口シャッタ36A及び第2大入賞口シャッタ37Aによる第1大入賞口36及び第2大入賞口37の開放駆動は、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54において特別図柄が特定の停止表示態様となって、大当り遊技状態に移行された場合に行われる。
主制御回路60は、羽根部材34を開閉する羽根部材ソレノイド340を制御する。これにより、普通図柄表示部51において所定の発光態様で普通図柄が停止表示されたときに、羽根部材34が所定の時間、所定の回数だけ開放状態となり、第2始動口33に遊技球を入りや易くなる。
例えば、本実施形態の普通図柄ゲームにおいて、時短遊技状態ではない遊技状態(本実施形態では「非確変・非時短遊技状態」)における普通図柄の当り確率は、0/257であり、羽根部材34が開放されることはない。一方、高確率状態(時短遊技状態)における普通図柄の当り確率は、例えば257/257であり、これに当選した場合に、羽根部材34が1.3秒間、3回開放される。また、普通図柄ゲームにおいて当り図柄となる普通図柄の数は1個であり、第2始動口33の開放時に上限となる入賞カウント数は10カウント(10個)である。
主制御回路60は、特定領域38Aの変位部材39を開閉するように動作させる変位部材ソレノイド390を制御する。これにより、大当り遊技状態において後述するラウンドゲームを実行中にある場合に、変位部材39が所定の時間、所定の回数だけ開放状態となり、特定領域38Aに対して遊技球が通過し易くなる。一方、大当り遊技状態であっても変位部材39が閉鎖状態となる場合は、特定領域38Aを遊技球が通過不可能又は困難となり、非特定領域38Bを遊技球が通過し易くなる。
第1特別図柄保留表示部55は、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54が変動表示しているときに、第1始動口スイッチ320によって遊技球が検出された場合、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54において変動表示中の第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示されるまで、第1始動口32への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される数、すなわち第1特別図柄に係る保留数を表示する。変動表示していた第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示された場合には、第1特別図柄に係る保留数として保留されていた第1特別図柄の変動表示が開始される。
第2特別図柄保留表示部56は、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54が変動表示しているときに、第2始動口スイッチ330によって遊技球が検出された場合、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54において変動表示中の第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示されるまで、第2始動口33への遊技球の入賞に基づく第2特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される数、すなわち第2特別図柄に係る保留数を表示する。変動表示していた第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示された場合には、第2特別図柄に係る保留数として保留されていた第2特別図柄の変動表示が開始される。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機において、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動表示の優先順位は、第2特別図柄の方が第1特別図柄よりも優先するように設定されているが、第1始動口32及び第2始動口33への入賞順にしたがって、対応する第1特別図柄及び第2特別図柄を入賞順通りに変動表示させるようにしてもよい。
また、特別図柄の変動表示の実行が保留される保留数には、先述したように上限が設定されており、本実施形態において、メインCPU61は、第1始動口32及び第2始動口33に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ320及び第2始動口スイッチ330によって遊技球が検出されたときの第1特別図柄及び第2特別図柄の変動表示の保留数を、それぞれ最大で4個(すなわち、4検出回数)まで記憶させており、5個目以降は保留数として記憶させないようになっている。この際、特別図柄の変動表示の終了により保留数が減った時には、再び保留数が4個を上限として加算される。
第1特別図柄表示部53における第1特別図柄ゲームの保留数が例えば4個まで保留される場合、変動中の第1特別図柄表示部53に対応する特別図柄ゲームの情報は、メインRAM63の第1特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶として記憶され、以降、保留数が4個分の特別図柄ゲームの情報は、メインRAM63の第1特別図柄始動記憶領域(1)〜(4)に始動記憶として順次記憶される。
第2特別図柄表示部54における第2特別図柄ゲームについても同様に、第2特別図柄ゲームの保留数が例えば4個まで保留される場合、変動中の第2特別図柄表示部54に対応する第2特別図柄ゲームの情報は、メインRAM63の第2特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶として記憶され、以降、保留数が4個分の第2特別図柄ゲームの情報は、メインRAM63の第2特別図柄始動記憶領域(1)〜(4)に始動記憶として順次記憶される。
したがって、第1始動口32及び第2始動口33への入賞に伴う特別図柄ゲームに係る遊技球の保留数は、合計で最大8個となり、第1特別図柄保留表示部54及び第2特別図柄保留表示部55のLED551〜554及びLED561〜564による保留表示数もそれぞれ4個となる。
第1大入賞口シャッタ36Aによる第1大入賞口36の開放状態は、第1大入賞口カウントスイッチ360によるカウント値(遊技球の入賞数)が所定数(例えば、入賞数10個)となるか、あるいは予め規定された後述の開放時間を経過するといったいずれか一方の条件を満たすまで維持される。遊技球の入賞数が所定数となった場合、又は第1大入賞口シャッタ36Aの開放時間が経過した場合は、第1大入賞口シャッタ36Aが第1大入賞口36を閉鎖するように駆動される。
第2大入賞口シャッタ37Aによる第2大入賞口37の開放状態も同様に、第2大入賞口カウントスイッチ370によるカウント値(遊技球の入賞数)が所定数(例えば、入賞数10個)となるか、あるいは予め規定された後述の開放時間を経過するといったいずれか一方の条件を満たすまで維持される。遊技球の入賞数が所定数となった場合、又は第2大入賞口シャッタ37Aの開放時間が経過した場合は、第2大入賞口シャッタ37Aが第2大入賞口37を閉鎖するように駆動される。
大当り遊技状態では、後述する予め設定された大入賞口開閉パターン(当りパターン)に基づき、第1大入賞口36及び第2大入賞口37の開放状態と閉鎖状態とが繰り返される。大当り遊技状態において、第1大入賞口36及び第2大入賞口37のそれぞれが後述する大入賞口開閉パターン(当りパターン)に基づいて複数回数を含む所定回数にわたり開放状態及び閉鎖状態となる遊技は、「ラウンドゲーム(ラウンド遊技)」という。ラウンドゲーム(ラウンド遊技)は、単にラウンドという場合もある。1回のラウンドゲームにより第1大入賞口36又は第2大入賞口37が閉鎖状態とされてから、次回のラウンドゲームとして第1大入賞口36又は第2大入賞口37が開放状態となるまでの状態については、「ラウンド間ゲーム」又は「ラウンド間インターバル」あるいは単に「インターバル」ともいう。1回のラウンドゲームにおいては、第1大入賞口36及び第2大入賞口37のそれぞれが複数回にわたり開放状態及び閉鎖状態となる場合がある。また、1回のラウンドゲームでは、第1大入賞口36及び第2大入賞口37の開閉状態が排他的に制御される。すなわち、1回のラウンドゲームにおいては、一方の大入賞口が所定回数繰り返し開放状態となる間、他方の大入賞口が継続して閉鎖状態とされる。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機には、大当り遊技状態とは異なる性質の遊技状態として、いわゆる小当り遊技状態が設けられている。小当り遊技状態は、大当り遊技状態とは異なりラウンドゲームという概念によって規定されず、本実施形態の小当り遊技状態では、第2大入賞口37が1回だけ開放状態とされるように規定されている。もちろん、小当り遊技状態においては、任意あるいは特定の大入賞口を複数回数にわたり繰り返し開放状態となるように制御してもよい。この小当り遊技状態とは、特別図柄抽選による小当りの当選を契機に移行する遊技状態である。小当り遊技状態に移行する前とその終了後においては、基本的に遊技状態が変化しない。例えば、非確変遊技状態において小当り当選となって小当り遊技状態に移行した場合、この小当り遊技状態の終了後の遊技状態は、小当り遊技状態に移行する前の非確変遊技状態のままであり、確変遊技状態に移行することはない。同様に、確変遊技状態において小当り当選となって小当り遊技状態に移行した場合、この小当り遊技状態の終了後の遊技状態は、確変遊技状態のゲーム数が残存する限り、小当り遊技状態に移行する前の確変遊技状態のままであり、非確変遊技状態に移行することもない。
ラウンドゲームは、1ラウンド、2ラウンドのようにラウンド数(回数)として計数される。例えば、1回目のラウンドゲームを第1ラウンド、2回目のラウンドゲームを第2ラウンドと称する場合がある。以下の説明(説明に伴い参照する図面を含む)において、1ラウンドあるいは第1ラウンド等の数字付の「ラウンド」に関しては、例えば、1R、2R、4R、16R、等のように、単に「R]の文字で省略する場合がある。また、1回のラウンドゲームにおいて、第1大入賞口36又は第2大入賞口37が所定回数開放状態となる前に、1ラウンドあたりの上限入賞数に到達した場合は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37が閉鎖状態となり、残りの開放回数分について第1大入賞口36及び第2大入賞口37が開放状態とされることなく、当該ラウンドゲームが終了させられる。
また、大当り遊技状態において第2大入賞口37が開放状態となる特定のラウンドゲームでは、後述する予め設定された作動パターン(変位部材作動パターン)に基づき、変位部材39が制御される。これにより、特定領域38Aは、大当り遊技状態の特定のラウンドゲームにおいて、開放状態及び閉鎖状態となる。すなわち、特定のラウンドゲームにおいては、特定領域38Aを遊技球が通過してV入賞となる可能がある一方、特定のラウンドゲーム以外のラウンドゲームでは、仮に第2大入賞口37に遊技球が入賞したとしても、特定領域38Aを遊技球が通過不可能又は困難な状態となる。すなわち、大当り遊技状態(特定遊技状態)の種類には、特定のラウンドゲームを含む大当り遊技状態(第1特定遊技状態)と、特定のラウンドゲームを含まない大当り遊技状態(第2特定遊技状態)とがある。
液晶表示装置4の表示領域4Aには、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。例えば、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54で表示される特別図柄の変動表示中において、特定の場合を除いて、液晶表示装置4の表示領域4Aには、数字からなる図柄(装飾図柄)、例えば、「0」、「1」、「2」・・・「7」のような数字が3列変動表示される。
一方、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54において変動表示されていた特別図柄が停止表示されると、液晶表示装置4の表示領域4Aにおいても装飾図柄が停止表示される。
また、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54において、変動、停止された特別図柄が特定の停止表示態様である場合には、「大当り」であることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置4の表示領域4Aにおいて表示される。
具体的には、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54のいずれか一方において特別図柄が、例えば、多くの出球が獲得可能な「大当り」に対応する特定の表示態様で停止表示された場合には、液晶表示装置4の表示領域4Aにおいて表示される演出用の装飾図柄の組み合わせが特定の表示態様(例えば、複数の図柄列のそれぞれに同一の図柄がすべて揃った状態で停止表示される態様)となり、さらに、大当り用の演出画像が液晶表示装置4の表示領域4Aにおいて表示される。
このような主制御回路60に含まれるメインCPU61は、第1始動領域(第1始動口32)を遊技媒体が通過したことを条件に、遊技者に有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に移行させるか否かを判定する第1特定遊技状態移行判定手段として機能する。また、メインCPU61は、第2始動領域(第2始動口33)を遊技媒体が通過したことを条件に、遊技者に有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に移行させるか否かを判定する第2特定遊技状態移行判定手段として機能する。
また、メインCPU61は、第1又は第2特定遊技状態移行判定手段により特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状態を特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段として機能する。
また、メインCPU61は、特定遊技状態において特定領域38Aを遊技媒体が通過したことを条件に、当該特定遊技状態が終了した後、特定遊技状態移行判定手段により特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が相対的に得られ易い特別遊技状態(確変遊技状態)に制御する特別遊技状態制御手段として機能する。
また、メインCPU61は、特定遊技状態において、第1可変入賞装置(第1大入賞口シャッタ36A)を第1態様(開放状態)及び第2態様(閉鎖状態)に変動させるラウンド遊技(ラウンドゲーム)を所定回数実行する第1ラウンド遊技実行手段として機能する。第1ラウンド遊技実行手段として機能するメインCPU61は、少なくとも1回のラウンド遊技の実行中、第1可変入賞装置を複数回にわたり第1態様及び第2態様に変動させる制御を行うことが可能である。
また、メインCPU61は、特定遊技状態において、第2可変入賞装置(第2大入賞口シャッタ37A)を第1態様(開放状態)及び第2態様(閉鎖状態)に変動させるラウンド遊技(ラウンドゲーム)を所定回数実行する第2ラウンド遊技実行手段として機能する。第2ラウンド遊技実行手段として機能するメインCPU61は、少なくとも1回のラウンド遊技の実行中、第2可変入賞装置を特定領域38Aへの遊技媒体の通過が相対的に容易な第1ラウンド遊技態様で第1態様及び第2態様に変動させる制御を行うことが可能であるとともに、他の少なくとも1回のラウンド遊技の実行中、第2可変入賞装置を特定領域38Aへの遊技媒体の通過が相対的に困難な第2ラウンド遊技態様で第1態様及び第2態様に変動させる制御を行うことが可能である。
なお、大当り遊技状態は、第1ラウンド遊技実行手段によりラウンド遊技が所定回数実行されるとともに、第2ラウンド遊技実行手段により通過容易ラウンド遊技が第1ラウンド実行パターンに従って実行されつつ、ラウンド遊技が所定回数実行される第1特定遊技状態と、第1ラウンド遊技実行手段によりラウンド遊技が所定回数実行されるとともに、第2ラウンド遊技実行手段により通過容易ラウンド遊技が第1ラウンド実行パターンとは異なる第2ラウンド実行パターンに従って実行されつつ、ラウンド遊技が所定回数実行される第2特定遊技状態と、第1ラウンド遊技実行手段によりラウンド遊技が所定回数実行されるとともに、第2ラウンド遊技実行手段により通過容易ラウンド遊技が第1ラウンド実行パターン及び第2ラウンド実行パターンとは異なる第3ラウンド実行パターンに従って実行されつつ、ラウンド遊技が所定回数実行される第3特定遊技状態と、を含む特定遊技状態(入賞振り分け特定遊技状態)を実現している。
上記した各手段を実現するメインCPU61の制御の具体例については、後述する。
メインROM62は、上記したメインCPU61の各手段としての機能を含め、後述する各種の処理をメインCPU61に実行させるためのプログラムや、各種テーブルを記憶している。
メインRAM63は、メインCPU61の一時記憶領域として、種々のデータ(フラグ、カウンタ、タイマ、及び変数の値等)を記憶する機能を有する。メインCPU61の一時記憶領域としては、メインRAM63に代えて、他の読み書き可能な記憶媒体を用いることもできる。
初期リセット回路64は、電源投入時においてリセット信号を生成するものであり、メインCPU61に接続されている。
I/Oポート65は、各種のデバイスからの入力信号をメインCPU61に、メインCPU61からの出力信号を各種のデバイスに送信するものである。
コマンド出カポート66は、メインCPU61からの各種コマンドを副制御回路70に送信するものである。
バックアップコンデンサ67は、電断時において、メインRAM63に対して速やかに電源を供給することにより、メインRAM63に記憶されている種々のデータを保持するためのものである。
主制御回路60に接続される各種のデバイスには、第1大入賞口シャッタソレノイド360A、第2大入賞口シャッタソレノイド370A、羽根部材ソレノイド340、変位部材ソレノイド390、及び外部端子板80が含まれる。
外部端子板80は、ホール係員を呼び出す機能や大当り回数を表示するといった機能を有する図示しない呼出装置、あるいはホールに設置された複数のパチンコ遊技機を管理するホールコンピュータ100等の外部機器との間でデータ通信するためのものである。
主制御回路60に接続される各種のスイッチには、第1始動口スイッチ320、第2始動口スイッチ330、通過ゲートスイッチ350、第1大入賞口カウントスイッチ360、第2大入賞口カウントスイッチ370、特定領域スイッチ380A、非特定領域スイッチ380B、一般入賞口左スイッチ400A、一般入賞口右スイッチ400B、及びバックアップクリアスイッチ81が含まれる。
バックアップクリアスイッチ81は、電断時等における主制御回路60及び後述する払出・発射制御回路82のバックアップデータを、ホール管理者の操作に応じてクリアするものである。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路82を介して、発射装置26、払出装置83、及びカードユニット84が接続されている。
主制御回路60は、払出・発射制御回路82に賞球制御コマンドを送信する。払出・発射制御回路82は、主として発射装置26及び払出装置83を制御するものであり、発射装置26、払出装置83、及びカードユニット84が接続されている。本実施形態のパチンコ遊技機において、払出・発射制御回路82及び払出装置83は、遊技価値付与手段を実現している。
カードユニット84は、遊技者の操作に応じて遊技球の貸し出しを要求する信号を出力する球貸し操作パネル85と接続されており、この球貸し操作パネル85との間で信号を送受信可能である。
払出・発射制御回路82は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンドと、カードユニット84から供給される貸し球制御信号とを受け取り、払出装置83に対して所定の信号を送信することにより、払出装置83に遊技球を払い出させる。払出装置83は、例えば、第1始動口32又は第2始動口33への入賞1個あたり賞球数として3個の遊技球を払い出し、一般入賞口40や第1大入賞口36又は第2大入賞口37への入賞1個あたり賞球数として10個の遊技球を払い出す。
払出・発射制御回路82は、発射装置26の発射ハンドル26bが遊技者によって握持され、かつ、時計回りの方向へ回動操作された場合に、その回動量に応じて発射ソレノイド(図示略)に電力を供給し、遊技球を遊技領域1pに向けて発射させる制御を行う。
メインCPU61は、後述するメイン処理の実行中であっても、メイン処理を中断し割込処理としてのタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理は、所定時間(例えば、2ms)毎に発生する割込条件を契機として実行される。
副制御回路70は、主制御回路60に接続されており、主制御回路60からコマンドが供給されるように構成されている。
副制御回路70は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、各種の制御を行うものであり、サブCPU71、プログラムROM72、ワークRAM73、コマンド入力ポート74、バックアップコンデンサ75、表示制御回路76、音声制御回路77、ランプ制御回路78、及び可動演出装置制御回路79を有する。表示制御回路76には、液晶表示装置4が接続されている。音声制御回路77には、スピーカ10a,10b,10cが接続されている。ランプ制御回路78には、ランプ・LED27が接続されている。可動演出装置制御回路79は、上側可動演出部材42A及び下側可動演出部材42Bを駆動するモータや機構などを備えた可動演出装置42が接続されている。
また、副制御回路70は、押下操作ボタン9Aに設けられた押下操作ボタンスイッチ90Aが接続されているとともに、ジョグダイヤル9Bに設けられたジョグダイヤルスイッチ90Bが接続されている。押下操作ボタンスイッチ90Aは、押下操作ボタン9Aの操作を検知するものであり、ジョグダイヤルスイッチ90Bは、ジョグダイヤル9Bの回転方向や回転角度を識別するものである。副制御回路70には、押下操作ボタンスイッチ90Aから押下操作信号が供給され、ジョグダイヤルスイッチ90Bから回転操作信号が供給される。
サブCPU71は、プログラムROM72に記憶されたプログラムにしたがって、各種の処理を実行する機能を有する。液晶表示装置4は、表示手段として機能する。特に、サブCPU71は、主制御回路60から供給される各種のコマンドにしたがって、副制御回路70全体の制御を行う。本実施形態のパチンコ遊技機において、サブCPU71は、表示制御手段、事前報知手段、予定付与数量決定手段、報知数量変更手段、及び演出パターン選択手段を実現している。プログラムROM72及びワークRAM73は、記憶手段を実現している。
液晶表示装置4は、入賞振り分け特定遊技状態において、第1ラウンド遊技実行手段及び第2ラウンド遊技実行手段により実行されるラウンド遊技の実行回数の少なくとも一部をラウンド数報知画像(後述するラウンド数を示すアイコン)により表示可能な表示手段として機能する。サブCPU71及びプログラムROM72は、表示手段(液晶表示装置4)を制御する表示制御手段として機能する。
サブCPU71は、特定遊技状態移行判定手段により入賞振り分け特定遊技状態(第1大入賞口36を開放態様及び閉鎖態様に変動させるラウンド遊技が複数回実行されるとともに、第2大入賞口37を開放態様及び閉鎖態様に変動させるラウンド遊技が複数回実行される大当り遊技状態)へと移行することが決定されたことを条件に、第2ラウンド遊技実行手段により通過容易ラウンド遊技が実行される前に、当該通過容易ラウンド遊技が実行される旨を報知する事前報知を実行可能な事前報知手段として機能する。液晶表示装置4は、事前報知手段による事前報知の実行時期に基づいたラウンド数報知画像を表示可能な表示手段として機能する。
また、プログラムROM72は、報知ラウンド遊技が実行されるラウンド数ごとに、当該報知ラウンド遊技が実行されるまでのラウンド数報知画像(後述するラウンド数を示すアイコン)の表示態様の変化パターン(表示色の変化パターン)を示す画像表示態様変化パターン情報(後述するアイコン変化抽選用テーブル)を記憶する記憶手段として機能する。
サブCPU71は、入賞振り分け特定遊技状態において、第1ラウンド遊技実行手段(メインCPU61)により実行される実質ラウンド遊技(第1大入賞口36への入賞が容易となるラウンドゲーム)の回数と、当該実質ラウンド遊技の回数1回に対して規定された第1可変入賞装置(第1大入賞口36)への遊技媒体の受け入れ上限数(上限入賞数)と、第1可変入賞装置への遊技媒体の受け入れ数(入賞数)1つにつき遊技価値付与手段(払出装置83)により付与される遊技価値(遊技球)の付与数(賞球数)と、第2ラウンド遊技実行手段(メインCPU61)により実行される実質ラウンド遊技(第2大入賞口37への入賞が容易となるラウンドゲーム)の回数と、当該実質ラウンド遊技の回数1回に対して規定された第2可変入賞装置(第2大入賞口37)への遊技媒体の受け入れ上限数(上限入賞数)と、第2可変入賞装置への遊技媒体の受け入れ数1つにつき遊技価値付与手段により付与される遊技価値の付与数と、に基づいて遊技価値の予定付与数量を決定する予定付与数量決定手段として機能する。
また、液晶表示装置4は、予定付与数量決定手段により決定された予定付与数量のうち一部の数量を報知可能な報知手段として機能し、サブCPU71は、報知手段により報知される数量を、予定付与数量決定手段により決定された予定付与数量の範囲内で変更可能な報知数量変更手段として機能する。
サブCPU71は、特定遊技状態(大当り遊技状態)の種類に応じた演出パターンを選択可能な演出パターン選択手段として機能し、液晶表示装置4、スピーカ10a,10b,10c、及びランプ・LED27は、演出パターン選択手段により選択された演出パターンに基づいて、特定遊技状態において演出を実行可能な演出実行手段として機能する。
上記した各手段を実現するサブCPU71の制御の具体例については、後述する。
プログラムROM72は、サブCPU71が主として各種演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルを記憶している。
ワークRAM73は、サブCPU71の一時記憶領域として種々のデータ(フラグ、カウンタ、タイマ、及び変数の値等)を記憶するものである。
コマンド入力ポート74は、主制御回路60のメインCPU61から送信された各種コマンドを受信し、サブCPU71へと伝えるものである。
バックアップコンデンサ75は、電断時において、ワークRAM73に対して速やかに電源を供給することにより、ワークRAM73に記憶されている種々のデータを保持するためのものである。
表示制御回路76は、サブCPU71から供給されるデータに応じて、液晶表示装置4における表示制御を行うためのものであり、例えば画像データプロセッサ(VDP)と、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROMと、画像データを一時記憶するフレームバッファと、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータとから構成されている。なお、表示制御回路76の構成は、あくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
表示制御回路76は、サブCPU71から供給される画像表示命令に応じて、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納する。画像データとしては、例えば装飾図柄画像データ、背景画像データ、各種演出用画像データ、各種不正報知画像データ等が含まれる。
また、表示制御回路76は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像データをD/Aコンバータに供給する。D/Aコンバータは、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングで、この画像信号を液晶表示装置4に供給する。液晶表示装置4の表示領域4Aには、D/Aコンバータからの画像信号に基づいて画像が表示される。
音声制御回路77は、スピーカ10a,10b,10cから発生させる音声などに関する制御を行うためのものであり、例えば音声などに関する制御を行う音源IC、各種の音声データを記憶する音声データROM、音声信号を増幅するための増幅器(AMP)を含んでいる。なお、音声制御回路77の構成も、あくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
音源ICは、スピーカ10a,10b,10cから発生させる音声の制御を行うものであり、サブCPU71から供給される音声発生命令に応じて、音声データROMに記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択することができる。
また、音源ICは、選択された音声データを音声データROMから読み出し、音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号を増幅器に供給する。なお、この増幅器は、音声信号を増幅させ、スピーカ10a,10b,10cから音声を発生させる。
ランプ制御回路78は、装飾ランプ等を含むランプ・LED27の制御を行うためのものであり、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パターンが記憶されている装飾データROM等から構成されている。なお、ランプ制御回路78の構成も、あくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
可動演出装置制御回路79は、例えば、大当り遊技状態において、操作ユニット9に対する操作の有効期間中に押下操作ボタン9Aの操作等によって上側可動演出部材42A及び下側可動演出部材42Bを作動(揺動等でもよい)させる等の演出動作を制御する。
[遊技機の遊技状態及び演出モード]
次に、図7を用いて、本実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技状態及び演出モードについて説明する。なお、遊技状態は、メインCPU61により制御されるものであり、演出モードは、サブCPU71により制御されるものである。
図7に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機には、通常遊技状態における演出モードとして、通常モード、特殊モード、時短モード、及びSTモードが実装されている。時短モードには、演出として、当該時短モードが相対的に少ないゲーム回数(特別図柄の変動回数、すなわち特別図柄ゲームのゲーム数)となることを印象付けるショートモードと、時短モードが相対的に多いゲーム回数となることを印象付けるロングモードとがある。また、本実施形態のパチンコ遊技機には、大当り遊技状態における演出モードとして、スーパービッグボーナス、チャレンジボーナス、上乗せボーナス、及びVチャレンジが実装されている。チャレンジボーナスには、一本勝負、3回チャレンジ、及びサプライズがある。
通常モードは、非確変かつ非時短遊技状態の演出モードである。通常モードは、特殊モードにおいて例えばゲーム回数として10回の特別図柄ゲームが消化されると、当該特殊モードから移行するものであり、特殊モードとは異なる印象の演出が行われる。この通常モードにおいて、装飾図柄が「3」又は「7」の組み合わせ態様として停止表示された場合、演出モードとしては、スーパービッグボーナスに移行する。また、通常モードにおいて、装飾図柄が「1」、「2」、「4」〜「6」のいずれかの組み合わせ態様として停止表示された場合、演出モードとしては、チャレンジボーナスに移行する。通常モードにおいて、装飾図柄が「3」、「7」の組み合わせ態様は、第1特別図柄及び第2特別図柄の「確変1」に該当する大当り図柄に対応し、これらの大当り図柄とともに停止表示される。また、通常モードにおいて、装飾図柄が「1」、「2」、「4」〜「6」の組み合わせ態様は、第1特別図柄の「確変2」、「時短1」、「時短2」のいずれかに該当する大当り図柄に対応し、これらの大当り図柄とともに停止表示される。
特殊モードは、内部的には通常モードと同様であり、非確変かつ非時短遊技状態の演出モードである。特殊モードは、例えば10回の特別図柄ゲームを消化すると、通常モードに移行する。特殊モードは、時短モードにおいて例えばゲーム回数として4回あるいは100回の特別図柄ゲームが消化されると、当該時短モードから移行するものであるほか、STモードにおいて例えばゲーム回数として190回の特別図柄ゲームが消化されると、当該STモードから移行するものであり、時短モードやSTモードとは異なる印象の演出が行われる。この特殊モードにおいても、通常モードと同様に、装飾図柄が「3」又は「7」の組み合わせ態様として停止表示された場合、演出モードとしては、スーパービッグボーナスに移行する。また、特殊モードにおいて、装飾図柄が「1」、「2」、「4」〜「6」のいずれかの組み合わせ態様として停止表示された場合、演出モードとしては、チャレンジボーナスに移行する。特殊モードにおける装飾図柄「1」〜「7」の組み合わせ態様と特別図柄との関係は、通常モードの場合と同様である。
時短モードは、非確変かつ時短遊技状態の演出モードである。時短モードは、通常遊技状態が時短遊技状態であるか非時短遊技状態であるかに関わらず、当該通常遊技状態において第1特別図柄の「時短1」に該当する大当り図柄が停止表示された場合、この「時短1」の大当り図柄に対応する大当り遊技状態の終了後に実行され、ゲーム回数として例えば100回付与されることにより、基本的に100回の特別図柄ゲームが消化されるまで継続される。また、時短モードは、時短遊技状態の通常遊技状態において第1特別図柄の「時短2」に該当する大当り図柄が停止表示された場合、この「時短2」の大当り図柄に対応する大当り遊技状態の終了後に実行され、上記と同様にゲーム回数として100回付与されることにより、基本的に100回の特別図柄ゲームが消化されるまで継続される。その一方、時短モードは、非時短遊技状態の通常遊技状態において第1特別図柄の「時短2」に該当する大当り図柄が停止表示された場合、この「時短2」の大当り図柄に対応する大当り遊技状態の終了後に実行されるものの、ゲーム回数としては4回しか付与されず、基本的に4回の特別図柄ゲームが消化されるまで継続されることとなる。このような時短モードは、大当り遊技状態において最終的に非V入賞となった場合に当該大当り遊技状態の終了後に実行される。なお、図8においては、便宜上、大当り遊技状態のチャレンジボーナスから非V入賞を条件として時短モードに移行することを示しているが、これに限らず、本実施形態においては、大当り遊技状態の他の演出モード、例えばスーパービッグボーナス、上乗せボーナス、あるいはVチャレンジであっても、非V入賞となる条件を満たせば時短モードに移行するようになっている。
時短モードにおいて、装飾図柄が「3」又は「7」の組み合わせ態様として停止表示された場合、演出モードとしては、スーパービッグボーナスに移行する。また、時短モードにおいて、装飾図柄が「1」、「2」、「4」〜「6」のいずれかの組み合わせ態様として停止表示された場合、演出モードとしては、上乗せボーナスに移行する。さらに、時短モードにおいて、装飾図柄が「1」〜「7」とは異なる特定図柄として停止表示された場合、演出モードとしては、Vチャレンジに移行する。時短モードにおいて、装飾図柄が「3」、「7」の組み合わせ態様は、第1特別図柄及び第2特別図柄の「確変1」に該当する大当り図柄に対応し、これらの大当り図柄とともに停止表示される。また、時短モードにおいて、装飾図柄が「1」、「2」、「4」〜「6」の組み合わせ態様は、第2特別図柄の「確変2」〜「確変9」のいずれかに該当する大当り図柄に対応し、これらの大当り図柄とともに停止表示される。さらに、時短モードにおいて、装飾図柄としての特定図柄は、第2特別図柄の「確変10」に該当する大当り図柄、及び第2特別図柄の小当り図柄に対応しており、これらの当り図柄とともに停止表示される。このような時短モードは、大当り図柄や小当り図柄が停止表示されることなく、ゲーム回数として付与された4回あるいは100回の特別図柄ゲームが消化された場合に、特殊モードに移行することとなる。
時短モードのショートモードは、付与されるゲーム回数が4回となる場合にそれを印象付ける演出態様として実行されるものであるとともに、ゲーム回数が100回となる場合でもその序盤となる4回目までに実行されるものである。時短モードのロングモードは、付与されるゲーム回数が100回となる場合にそれを印象付ける演出態様として実行されるものであり、時短モード開始時から例えばゲーム回数が4回目以降となると、ショートモードから昇格を印象付ける演出態様を伴って実行される場合があるものである。
STモードは、確変かつ時短遊技状態の演出モードであり、最終的にV入賞となった大当り遊技状態の終了後、遊技状態が確変遊技状態(ST遊技状態)に移行するのに連動して実行されるものである。STモードは、ゲーム回数として例えば190回付与されることにより、基本的に190回の特別図柄ゲームが消化されるまで継続される。
STモードにおいて装飾図柄「1」〜「7」や特定図柄が停止表示された場合も、時短モードの場合と同様である。すなわち、STモードにおいて、装飾図柄が「3」又は「7」の組み合わせ態様として停止表示された場合、演出モードとしては、スーパービッグボーナスに移行する。また、STモードにおいて、装飾図柄が「1」、「2」、「4」〜「6」のいずれかの組み合わせ態様として停止表示された場合、演出モードとしては、上乗せボーナスに移行する。さらに、STモードにおいて、装飾図柄が特定図柄として停止表示された場合、演出モードとしては、Vチャレンジに移行する。STモードにおける装飾図柄と特別図柄との関係は、時短モードの場合と同様である。
スーパービッグボーナスは、16Rのいわゆるフルオープンとなる大当り遊技状態に連動して実行され、この大当り遊技状態を印象付ける演出態様として実行される演出モードである。16Rフルオープンの大当り遊技状態は、後述する大入賞口開閉パターンとして当りパターン1が生じるように制御される遊技状態である(図8及び図11参照)。このような16Rフルオープンの大当り遊技状態において、V入賞があった場合、演出モードとしては、スーパービッグボーナスからSTモードに移行する。なお、図8において特に図示しないが、16Rフルオープンの大当り遊技状態において、最終的にV入賞がない場合も可能性としてあり、このような場合、演出モードとしては、スーパービッグボーナスから時短モードに移行することとなる。
チャレンジボーナスは、12Rの大当り遊技状態に連動して実行され、この大当り遊技状態を印象付ける演出態様として実行される演出モードである。チャレンジボーナスの種類としては、一本勝負、3回チャレンジ、及びサプライズが用意されており、チャレンジボーナスが実行される序盤のラウンド(本実施形態では、1R〜2R)においては、遊技者が押下操作ボタン9Aやジョグダイヤル9Bを操作することによって一本勝負、3回チャレンジ、及びサプライズのいずれかを選択可能となっている。一本勝負、3回チャレンジ、及びサプライズにおいては、互いに異なる所定の演出内容が実行される。12Rの大当り遊技状態は、後述する大入賞口開閉パターンとして当りパターン2,3のいずれかが生じるように制御される遊技状態である(図8及び図11参照)。このような12Rの大当り遊技状態において、V入賞があった場合、演出モードとしては、チャレンジボーナスからSTモードに移行する。一方、12Rの大当り遊技状態において、最終的にV入賞がなかった場合、演出モードとしては、チャレンジボーナスから時短モードに移行する。
上乗せボーナスは、11R又は16Rの大当り遊技状態に連動して実行され、この大当り遊技状態を印象付ける演出態様として実行される演出モードである。この11R又は16Rの大当り遊技状態は、後述する大入賞口開閉パターンとして当りパターン4〜11のいずれかが生じるように制御される遊技状態である(図8及び図11参照)。このような11R又は16Rの大当り遊技状態において、V入賞があった場合、演出モードとしては、上乗せボーナスからSTモードに移行する。なお、図8において特に図示しないが、11R又は16Rの大当り遊技状態において、最終的にV入賞がない場合も可能性としてあり、このような場合、演出モードとしては、上乗せボーナスから時短モードに移行することとなる。
Vチャレンジは、第1大入賞口36及び第2大入賞口37への入賞が可能なラウンドとして、V入賞が容易となるラウンド(第2大入賞口37への入賞が容易となるラウンドゲーム)が1Rだけ含まれる11Rの大当り遊技状態(「突V」とも称する)、又は小当り遊技状態に連動して実行される演出モードである。この突Vの大当り遊技状態は、後述する大入賞口開閉パターンとして当りパターン12が生じるように制御される遊技状態であり、小当り遊技状態は、後述する大入賞口開閉パターンとして当りパターン13が生じるように制御される遊技状態である(図8及び図11参照)。このような突Vの大当り遊技状態において、V入賞があった場合、演出モードとしては、VチャレンジからSTモードに移行する。なお、図8において特に図示しないが、突Vの大当り遊技状態において、最終的にV入賞がない場合もあり、このような場合、演出モードとしては、Vチャレンジから時短モードに移行することとなる。また、小当り遊技状態においては、演出モードとしてVチャレンジが実行される一方、V入賞に関係なく小当り遊技状態が終了すると、演出モードとしては、基本的にVチャレンジが実行される前の演出モードに移行することとなる。
なお、非時短遊技状態において第2特別図柄が大当り図柄又は小当り図柄となり、それに応じて大当り遊技状態又は小当り遊技状態へと移行する場合や、時短遊技状態において第1特別図柄が大当り図柄となり、それに応じて大当り遊技状態へと移行する場合には、それらの当り図柄に対応する演出モードが実行されるようになっている。そのため、通常モード又は特殊モードから上乗せボーナス又はVチャレンジに移行することもあるし、STモードからスーパービッグボーナス又はチャレンジボーナスに移行することもある。
[遊技機のスペック]
次に、図8を用いて、本実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技特性に関するスペックについて説明する。
図8に示すように、本実施形態において、後述する小当り確率を含む特別図柄の当り確率は、低確率時(非確変遊技状態)にあっては1/239.18(274/65536)、高確率時(確変遊技状態)にあっては1/81.92(800/65536)となっている。小当り遊技状態となる小当り確率は、第1特別図柄では0であり、第2特別図柄では1/299.25(219/65536)となっている。第1特別図柄と第2特別図柄との消化順序は、第2特別図柄による抽選を優先して消化する。確率変動性能(確変遊技状態の仕様)としては、確変遊技状態がゲーム回数(特別図柄の変動回数)として最大190回まで継続するST遊技状態が実装されている。
特別図柄の振り分けについては、以下のようになっている。すなわち、第1特別図柄の大当り図柄「確変1」及び第2特別図柄の大当り図柄「確変1」では、大入賞口開閉パターン(当りパターン)が当りパターン1となり、ラウンドゲームのラウンド数として16R(そのうち大入賞口に入賞容易な実質ラウンド数は16R)が付与され、大当り遊技状態の演出モードとしてはスーパービッグボーナスが実行され、演出内容としては「16Rボーナス」となっている。第1特別図柄の大当り図柄として「確変1」となる確率(突入率)は、5/100に設定されており、第2特別図柄の大当り図柄として「確変1」となる確率(突入率)は、10/100に設定されている。
第1特別図柄の大当り図柄「確変2」では、当りパターン2となり、ラウンド数12R(そのうち実質ラウンド数10R)が付与され、演出モードとしてはチャレンジボーナスが実行され、演出内容としては「チャレンジボーナス12R成功」となっている。第1特別図柄の大当り図柄「確変2」の突入率は、25/100に設定されている。
第1特別図柄の大当り図柄「時短1」及び「時短2」では、当りパターン3となり、ラウンド数12R(そのうち実質ラウンド数10R)が付与され、演出モードとしてはチャレンジボーナスが実行され、演出内容としては「チャレンジボーナス12R失敗」となっている。第1特別図柄の大当り図柄「時短1」の突入率は、25/100に設定されており、第1特別図柄の大当り図柄「時短2」の突入率は、45/100に設定されている。
第2特別図柄の大当り図柄「確変2」〜「確変9」では、当りパターン4〜11となる。そのうち、第2特別図柄の大当り図柄「確変2」〜「確変4」では、ラウンド数16R(そのうち実質ラウンド数15R)が付与され、演出モードとしては上乗せボーナスが実行され、演出内容としてはそれぞれ「上乗せボーナス15R」、「上乗せボーナス4R後復活→15R」、「上乗せボーナス8R後復活→15R」となっている。第2特別図柄の大当り図柄「確変2」〜「確変4」の突入率は、それぞれ8/100、1/100、1/100に設定されている。
第2特別図柄の大当り図柄「確変5」〜「確変9」では、それぞれラウンド数16R(そのうち実質ラウンド数12R)、ラウンド数11R(そのうち実質ラウンド数10R)、ラウンド数11R(そのうち実質ラウンド数8R)、ラウンド数11R(そのうち実質ラウンド数6R)、ラウンド数11R(そのうち実質ラウンド数4R)が付与され、演出モードとしては上乗せボーナスが実行され、演出内容としてはそれぞれ「上乗せボーナス12R」、「上乗せボーナス10R」、「上乗せボーナス8R」、「上乗せボーナス6R」、「上乗せボーナス4R」となっている。第2特別図柄の大当り図柄「確変5」〜「確変9」の突入率は、それぞれ4/100、11/100、30/100、5/100、20/100に設定されている。
第2特別図柄の大当り図柄「確変10」では、当りパターン12となり、ラウンド数11R(そのうち実質ラウンド数1R)が付与され、演出モードとしてはVチャレンジが実行され、演出内容としては「Vチャレンジ成功」となっている。第2特別図柄の大当り図柄「確変10」の突入率は、10/100に設定されている。
第2特別図柄の小当り図柄では、当りパターン13となり、演出モードとしてはVチャレンジが実行され、演出内容としては「Vチャレンジ失敗」となっている。第2特別図柄の小当り図柄の突入率は、1/1に設定されている。なお、小当り遊技状態には、大当り遊技状態とは異なりラウンドゲームという概念がないので、ラウンド数が規定されていない。
大入賞口カウント数は、1ラウンドあたりの上限入賞数として、第1大入賞口36及び第2大入賞口37のいずれも10個まで計数するように設定されている。時短性能(時短遊技状態の仕様)としては、高確率の間(確変遊技状態にある間)、あるいは非確変遊技状態で最大100回又は4回まで時短遊技状態が継続するように設定されている。賞球数は、始動口(第1始動口32及び第2始動口33)への入賞1個あたり3個となり、一般入賞口40への入賞1個あたり10個となり、大入賞口(第1大入賞口36及び第2大入賞口37)への入賞1個あたり10個となるように設定されている。普通図柄の当り確率は、低確率時に0/257となり、高確率時に257/257となるように設定されている。普通図柄の当り図柄数は、1個に設定されている。第2始動口33の開放時における入賞カウント数は、上限として10個まで計数するように設定されている。
[1ラウンド開閉パターン]
次に、図9を用いて、1ラウンドにおける大入賞口の開閉パターンについて説明する。
図9に示すように、第1大入賞口36及び第2大入賞口37について1ラウンドの開閉パターン(1ラウンド開閉パターン)としては、複数の開閉パターンA〜Iが規定されている。開閉パターンA〜Hは、大当り遊技状態に対応する開閉パターンであり、開閉パターンIは、小当り遊技状態に対応する開閉パターンである。なお、小当り遊技状態の開閉パターンIは、1ラウンド分として規定されたものではないが、便宜上、他の開閉パターンA〜Hとともに示す。第1大入賞口36及び第2大入賞口37については、特に区別する必要がある場合以外は単に大入賞口という。図9に示す開閉パターンA〜Iは、あくまでも一例であり、開閉パターンを規定する具体的な時間などは図示以外のものであってもよい。
開閉パターンAは、開放状態が27.222sにわたり継続する開閉パターンである。開閉パターンAは、最初に開放状態となってから最終的に閉鎖状態となるまでの間がラウンド区間として規定されている。ラウンド区間は、他の開閉パターンB〜Hでも同様に、最初に開放状態となってから最終的に閉鎖状態となるまでの間として規定されている。開放状態が27.222sとなる区間は、大入賞口の開放状態が相対的に長いロング開放となる。すなわち、開閉パターンAは、ロング開放が1回発生するものであり、開閉パターンAの合計開放時間は、27.222sとなる。
開閉パターンBは、開放状態が最初に0.102sあった後、閉鎖状態が2.898sあり、その後再び開放状態が27.222sにわたり続く開閉パターンである。開放状態が0.102sとなる区間は、大入賞口の開放状態が相対的に短いショート開放となる。すなわち、開閉パターンBは、ショート開放が1回発生した後、閉鎖状態を1回経てロング開放が1回発生するものであり、開閉パターンBの合計開放時間は、27.324sとなる。なお、ショート開放となる開放状態では、大入賞口への遊技球の入賞が極めて困難になる一方、ロング開放となる開放状態では、大入賞口への遊技球の入賞が十分可能で容易になっている。このようなショート開放は、開閉パターンBだけでなく、後述する開閉パターンC,E〜Hでも同様である。
開閉パターンCは、開放状態が0.102sの間しかない開閉パターンである。すなわち、開閉パターンBは、ショート開放が1回発生するだけのものであり、開閉パターンCの合計開放時間は、0.102sとなる。
開閉パターンDは、開放状態が2.202sあった後、閉鎖状態が1.002sあり、その後、開放状態が2.802sあった後に閉鎖状態が1.002sとなる一連の開閉サイクルが5回繰り返し発生し、さらにその後、最後に開放状態が2.202sとなる開閉パターンである。開放状態が2.202sや2.802sとなる区間は、大入賞口の開放時間がショート開放よりも長い時間でロング開放よりも短い時間となり、ショート開放及びロング開放のいずれとも異なるミドル開放となる。すなわち、開閉パターンDは、ミドル開放が11回にわたり繰り返し発生するものであり、開閉パターンDの合計開放時間は、27.222sとなる。なお、ミドル開放となる開放状態では、大入賞口への遊技球の入賞が可能である。このようなミドル開放は、開閉パターンDだけでなく、後述する開閉パターンEでも同様である。
開閉パターンEは、開放状態及び閉鎖状態がそれぞれ0.102s及び1.200sとして6回繰り返し発生し、その後、上述した開閉パターンDと同様に上記一連の開閉サイクルが5回繰り返し発生し、さらにその後、最後に開放状態が2.202sとなる開閉パターンである。すなわち、開閉パターンEは、ショート開放が6回にわたり繰り返し発生した後、ミドル開放が11回にわたり繰り返し発生するものであり、開閉パターンEの合計開放時間は、27.834sとなる。
開閉パターンFは、開放状態が最初に0.102sあった後、閉鎖状態が1.200sあり、その後、開放状態が0.102sとなる開閉パターンである。すなわち、開閉パターンFは、ショート開放が2回繰り返し発生するだけのものであり、開閉パターンFの合計開放時間は、0.204sとなる。
開閉パターンGは、開放状態が最初に0.102sあった後、閉鎖状態が1.200sあり、その後、開放状態が0.102sとなり、さらにその後、閉鎖状態が1.200sあり、最後に開放状態が0.102sとなる開閉パターンである。すなわち、開閉パターンGは、ショート開放が3回繰り返し発生するだけのものであり、開閉パターンGの合計開放時間は、0.306sとなる。
開閉パターンHは、開閉パターンCと同一の開閉パターンとして規定されている。すなわち、開閉パターンHは、ショート開放が1回発生するだけのものであり、開閉パターンCの合計開放時間は、0.102sとなる。なお、本実施形態では、互いに同一となる開閉パターンC及び開閉パターンHを区別するように規定しているが、特に区別することなくまとめて一つの開閉パターンを規定するようにしてもよい。
開閉パターンIは、開放状態が1.5sとなるだけの開閉パターンである。開放状態が1.5sとなる区間は、ミドル開放となる。すなわち、開閉パターンIは、ミドル開放が1回発生するだけのものであり、開閉パターンIの合計開放時間は、1.5sとなる。
大当り遊技状態における実質ラウンド遊技は、上述した開閉パターンA〜Iのうち、遊技球の入賞が可能なロング開放あるいはミドル開放を含む開閉パターンA,B,D,Eに基づいて開閉制御される際のラウンド遊技が該当する。その余の開閉パターンC,F〜Iに基づいて開閉制御される際のラウンド遊技は、実質ラウンド遊技に該当しない非実質ラウンド遊技となる。
[変位部材作動パターン]
次に、図10を用いて、特定領域38Aを開閉する変位部材39の作動パターンについて説明する。
変位部材39は、大当り遊技状態及び小当り遊技状態に関係なく、基本的に第2大入賞口37の開閉状態に連動して作動するようになっている。図10に示すように、変位部材39の作動パターン(変位部材作動パターン)は、原則として、特定領域38Aを開放状態とする作動期間が最初に0.102sあった後、特定領域38Aを閉鎖状態とする非作動期間が2.898sあり、その後再び作動期間が最長で29.222sにわたり継続する作動パターンとして規定されている。変位部材作動パターンの合計作動時間は、32.222sとなる。0.102sの作動期間は、特定領域38Aの開放状態が相対的に短くなるので、特定領域38AへのV入賞が極めて困難になる。一方、最長で29.222sとなる作動期間は、特定領域38Aの開放状態が相対的に長くなるので、特定領域38AへのV入賞が比較的容易である。なお、最長29.222sとなる作動期間については、第2大入賞口37が開閉状態となる1ラウンドにおいて、例えば大入賞口カウント数が上限入賞数に達することで第2大入賞口37が閉鎖状態となり、後述する残留球に関する所定の監視処理時間を経たときは、予め規定された最長29.222sが経過する前であっても変位部材39が非作動となって特定領域38Aが閉鎖状態となることがある。
[大入賞口開閉パターン(当りパターン)及びラウンド間インターバル]
次に、図11を用いて、大当り遊技状態及び小当り遊技状態における大入賞口開閉パターン(当りパターン)及びラウンド間インターバルについて説明する。
図11に示すように、大入賞口開閉パターン(当りパターン)としては、複数の当りパターン1〜13が規定されている。当りパターン1は、スーパービッグボーナスに際して発生し、総じて開放状態となるラウンドについて規定されたラウンド数(以下、「規定ラウンド数」と称する)と、大入賞口への入賞が可能となるロング開放やミドル開放を少なくとも含むラウンドに限って規定された実質ラウンド数が、いずれも16Rとして規定された当りパターンである。また、ラウンド間インターバルは、一のラウンドにおいて大入賞口が最後に閉鎖状態となった後、次のラウンドにおいて最初に大入賞口が開放状態となるまでの大入賞口が閉鎖状態となる区間に相当し、同図に示すように、ラウンド間インターバルのパターンとしては、閉鎖状態となる時間(閉鎖時間)が1200msとなるインターバルパターンaと、102msとなるインターバルパターンbとが規定されている。当りパターン1は、全てのラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンAになるとともに、2R目〜10R目及び12R目〜16R目の全てにおいて第1大入賞口36が開閉パターンAになるように規定されている。すなわち、当りパターン1は、実質ラウンド数が規定ラウンド数に等しい16ラウンドであり、1R目及び11R目のいずれも特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン2は、チャレンジボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が12Rでそのうち実質ラウンド数が10Rとして規定された当りパターンである。当りパターン2は、全てのラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンH及び開閉パターンBになるとともに、2R目〜10R目及び12R目において第1大入賞口36が開閉パターンA及び開閉パターンCになるように規定されている。すなわち、当りパターン2は、実質ラウンド数が2R目〜11R目の10ラウンドであり、11R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン3は、チャレンジボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が12Rでそのうち実質ラウンド数が10Rとして規定された当りパターンである。当りパターン3は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のいずれにおいても第2大入賞口37が開閉パターンHになるとともに、2R目〜10R目及び12R目の全てにおいて第1大入賞口36が開閉パターンAになるように規定されている。すなわち、当りパターン3は、実質ラウンド数が2R目〜10R目及び12R目の10ラウンドであり、1R目及び11R目のいずれも特定領域38AへのV入賞が不可能又は困難なラウンドとして実行される。
当りパターン4は、上乗せボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が15Rとして規定された当りパターンである。当りパターン4は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンHになるとともに、2R目〜10R目及び12R目〜16R目の全てにおいて第1大入賞口36が開閉パターンDになるように規定されている。すなわち、当りパターン4は、実質ラウンド数が1R目〜10R目及び12R目〜16R目の15ラウンドであり、1R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン5は、上乗せボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が15Rとして規定された当りパターンである。当りパターン5は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンHになるとともに、5R目において第1大入賞口36が開閉パターンEになる以外、2R目〜4R目、6R目〜10R目、及び12R目〜16R目において第1大入賞口36が開閉パターンDになるように規定されている。すなわち、当りパターン5は、実質ラウンド数が1R目〜10R目及び12R目〜16R目の15ラウンドであり、1R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン6は、上乗せボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が15Rとして規定された当りパターンである。当りパターン6は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンHになるとともに、9R目において第1大入賞口36が開閉パターンEになる以外、2R目〜8R目、10R目、及び12R目〜16R目において第1大入賞口36が開閉パターンDになるように規定されている。すなわち、当りパターン6は、実質ラウンド数が1R目〜10R目及び12R目〜16R目の15ラウンドであり、1R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン7は、上乗せボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が12Rとして規定された当りパターンである。当りパターン7は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンHになるとともに、14R目〜16R目において第1大入賞口36が開閉パターンFになる以外、2R目〜10R目、及び12R目〜13R目において第1大入賞口36が開閉パターンDになるように規定されている。すなわち、当りパターン7は、実質ラウンド数が1R目〜10R目及び12R目〜13R目の12ラウンドであり、1R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン8は、上乗せボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が11Rでそのうち実質ラウンド数が10Rとして規定された当りパターンである。当りパターン8は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンHになるとともに、2R目〜10R目において第1大入賞口36が開閉パターンDになるように規定されている。すなわち、当りパターン8は、実質ラウンド数が1R目〜10R目の10ラウンドであり、1R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン9は、上乗せボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が11Rでそのうち実質ラウンド数が8Rとして規定された当りパターンである。当りパターン9は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンHになるとともに、2R目〜8R目及び9R目〜10R目において第1大入賞口36が開閉パターンD及び開閉パターンGになるように規定されている。すなわち、当りパターン9は、実質ラウンド数が1R目〜8R目の8ラウンドであり、1R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン10は、上乗せボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が11Rでそのうち実質ラウンド数が6Rとして規定された当りパターンである。当りパターン10は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンHになるとともに、2R目〜6R目、7R目〜8R目、及び9R目〜10R目において第1大入賞口36が開閉パターンD、開閉パターンF、及び開閉パターンCになるように規定されている。すなわち、当りパターン10は、実質ラウンド数が1R目〜6R目の6ラウンドであり、1R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン11は、上乗せボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が11Rでそのうち実質ラウンド数が4Rとして規定された当りパターンである。当りパターン11は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンHになるとともに、2R目〜4R目及び5R目〜10R目において第1大入賞口36が開閉パターンD及び開閉パターンCになるように規定されている。すなわち、当りパターン11は、実質ラウンド数が1R目〜4R目の4ラウンドであり、1R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン12は、大当り遊技状態でのVチャレンジに際して発生し、規定ラウンド数が11Rでそのうち実質ラウンド数が1Rとして規定された当りパターンである。当りパターン12は、10R目と11R目との間のラウンド間インターバルのみがインターバルパターンbであり、その他のラウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、1R目及び11R目のそれぞれにおいて第2大入賞口37が開閉パターンB及び開閉パターンHになるとともに、2R目〜10R目において第1大入賞口36が開閉パターンCになるように規定されている。すなわち、当りパターン12は、実質ラウンド数が1R目のみの1ラウンドであり、1R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン13は、小当り遊技状態でのVチャレンジに際して発生し、第2大入賞口37が1回だけ開閉パターンIになるように規定されている。すなわち、当りパターン13は、第2大入賞口37に対して遊技球が入賞する可能性があり、特定領域38AへのV入賞もあり得るが、仮に特定領域38AへのV入賞があったとしても確変遊技状態に移行できないものとして実行される。
[スーパービッグボーナス(当りパターン1)における動作タイミング]
次に、図12を用いて、スーパービッグボーナス(当りパターン1)における動作タイミングについて説明する。
図12に一例として示すように、スーパービッグボーナス(当りパターン1)の1R目においては、第2大入賞口37の開放状態の開始に伴い、図10に示す変位部材作動パターンに基づいて変位部材39が作動することにより、第2大入賞口37の開閉に連動するように特定領域38Aが開放状態及び閉鎖状態となる。具体的には、この1R目において、第2大入賞口37がロング開放(開放状態が27.222sの区間)を終了して閉鎖状態になってから、第2大入賞口37から第2大入賞口カウントスイッチ370に至るまでの球通路に残存する残留球を監視するための所定の監視処理時間が経過すると、変位部材39が強制的に作動状態から非作動状態に制御されることにより、特定領域38Aが開放状態から閉鎖状態となる。すなわち、特定領域38Aは、図10に示す変位部材作動パターンにより最長作動期間として規定された29.222sよりも若干短い28.320s程度の開放状態を経て閉鎖状態となる。また、この1R目において、第2大入賞口37がロング開放となる間、特定領域スイッチ380Aにより特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出されない場合もある。この場合、液晶表示装置4は、特に特定領域38AへのV入賞を促す警告表示を行うことはない。
一方、スーパービッグボーナス(当りパターン1)の11R目においては、第2大入賞口37の開放状態の開始に伴い、図10に示す変位部材作動パターンに基づいて変位部材39が作動することにより、第2大入賞口37の開閉に連動するように特定領域38Aが開放状態及び閉鎖状態となる。ただし、この11R目においても、第2大入賞口37がロング開放(開放状態が27.222sの区間)を終了して閉鎖状態になると、上述した所定の監視処理時間を経た後、変位部材39が強制的に作動状態から非作動状態に制御されることにより、特定領域38Aが開放状態から閉鎖状態となる。すなわち、特定領域38Aは、図10に示す変位部材作動パターンにより最長作動期間として規定された29.222sよりも短い25.320s程度の開放状態を経て閉鎖状態となる。また、この11R目においては、第2大入賞口37がロング開放となってから例えば13s、すなわち変位部材作動パターンの最長作動期間に応じて特定領域38Aが開放状態となってから10sを経過しても、特定領域スイッチ380Aにより特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出されない場合、液晶表示装置4は、特定領域38AへのV入賞を促す警告表示を実行する。このような警告表示の実行中、特定領域スイッチ380AによりV入賞が検出されると、警告表示の実行が終了することとなる。なお、特定領域スイッチ380AによりV入賞が検出されることなく第2大入賞口37が閉鎖状態となって11R目が終了した場合にも、警告表示の実行が終了することとなる。
[チャレンジボーナス(当りパターン2)における動作タイミング]
次に、図13を用いて、チャレンジボーナス(当りパターン2)における動作タイミングについて説明する。
図13に一例として示すように、チャレンジボーナス(当りパターン2)の1R目においては、図12に示すスーパービッグボーナス(当りパターン1)の1R目の場合と同様に、第2大入賞口37の開閉に連動するように特定領域38Aが開放状態及び閉鎖状態となる。このチャレンジボーナス(当りパターン2)の1R目においては、第2大入賞口37がロング開放となってから例えば10s、すなわち変位部材作動パターンの最長作動期間に応じて特定領域38Aが開放状態となってから10sを経過しても、特定領域スイッチ380Aにより特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出されない場合、液晶表示装置4は、特定領域38AへのV入賞を促す警告表示を実行する。このような警告表示の実行中、特定領域スイッチ380AによりV入賞が検出されると、警告表示の実行が終了することとなる。なお、特定領域スイッチ380AによりV入賞が検出されることなく第2大入賞口37が閉鎖状態となって1R目が終了した場合にも、警告表示の実行が終了することとなる。
一方、チャレンジボーナス(当りパターン2)の11R目においては、第2大入賞口37が1回のショート開放(開放状態が0.102sの区間)となるだけであるものの、この第2大入賞口37の開放状態の開始に伴い、図10に示す変位部材作動パターンに基づいて変位部材39が作動する。これにより、第2大入賞口37の開閉に連動するように特定領域38Aが開放状態及び閉鎖状態となる。ただし、この11R目においては、第2大入賞口37がショート開放を終了して閉鎖状態になると、11R目が終了することから、その時点で図10に示す変位部材作動パターンを用いた制御も終了する。そのため、この11R目が終了すると、変位部材39が最長作動期間の作動状態になることはなく、非作動状態に制御されることにより、特定領域38Aが開放状態から閉鎖状態となる。すなわち、特定領域38Aは、図10に示す変位部材作動パターンにより短い作動期間として規定された0.102s程度の開放状態のみを経て閉鎖状態となる。このようなチャレンジボーナス(当りパターン2)の11R目においては、特定領域38AへのV入賞を促すような警告表示は実行されない。
[上乗せボーナス(当りパターン8)における動作タイミング]
次に、図14を用いて、上乗せボーナス(当りパターン8)における動作タイミングについて説明する。
図14に一例として示すように、上乗せボーナス(当りパターン8)の1R目においては、第2大入賞口37が1回のショート開放(開放状態が0.102sの区間)となるだけであるものの、この第2大入賞口37の開放状態の開始に伴い、図10に示す変位部材作動パターンに基づいて変位部材39が作動する。これにより、第2大入賞口37の開閉に連動するように特定領域38Aが開放状態及び閉鎖状態となる。ただし、この1R目においては、第2大入賞口37がショート開放を終了して閉鎖状態になると、1R目が終了することから、その時点で図10に示す変位部材作動パターンを用いた制御も終了する。そのため、この1R目が終了すると、変位部材39が最長作動期間の作動状態になることはなく、非作動状態に制御されることにより、特定領域38Aが開放状態から閉鎖状態となる。すなわち、特定領域38Aは、図10に示す変位部材作動パターンにより短い作動期間として規定された0.102s程度の開放状態のみを経て閉鎖状態となる。このようなチャレンジボーナス(当りパターン2)の11R目においては、特定領域38AへのV入賞を促すような警告表示は実行されない。
一方、上乗せボーナス(当りパターン8)の11R目においては、図13に示すチャレンジボーナス(当りパターン2)の1R目の場合と同様に、第2大入賞口37の開閉に連動するように特定領域38Aが開放状態及び閉鎖状態となる。この上乗せボーナス(当りパターン8)の11R目においては、第2大入賞口37がロング開放となってから例えば10s、すなわち変位部材作動パターンの最長作動期間に応じて特定領域38Aが開放状態となってから10sを経過しても、特定領域スイッチ380Aにより特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出されない場合、液晶表示装置4は、特定領域38AへのV入賞を促す警告表示を実行する。このような警告表示によっても、特定領域スイッチ380AによりV入賞が検出されることなく、第2大入賞口37がロング開放を終了して閉鎖状態となり、11R目が終了した場合、警告表示の実行も終了することとなる。また、警告表示の実行中に特定領域スイッチ380AによりV入賞が検出された場合は、これを契機として警告表示の実行が終了することとなる。なお、変位部材39が非作動状態になったことを契機として警告表示の実行を終了させるようにしてもよい。
[当りパターン4(9R目終盤から12R序盤まで)における動作タイミング]
次に、図15を用いて、当りパターン4(9R目終盤から12R序盤まで)における動作タイミングについて説明する。
図15に一例として示すように、当りパターン4に応じて9R目が終了すると、ラウンド状態としては、9R目終了後のラウンド間インターバルとしてラウンド状態Aに移行する。
ラウンド状態Aが所定の閉鎖時間(インターバルパターンaの1.2s)を経て終了すると、10R目の実行中となるラウンド状態Bに移行する。ラウンド状態Bにおいては、第1大入賞口36が開閉パターンDに応じてミドル開放(2.202s及び2.802の開放状態)を11回繰り返す。
ラウンド状態Bにおいて11回のうちの最後のミドル開放が終了すると、ラウンド状態Bが終了となり、ラウンド状態としては、10R目終了後のラウンド間インターバルとしてラウンド状態Cに移行する。
ラウンド状態Cが所定の閉鎖時間(インターバルパターンbの0.102s)を経て終了すると、11R目の実行中となるラウンド状態Dに移行する。ラウンド状態Dにおいては、第2大入賞口37が開閉パターンHに応じて1回のみショート開放(0.102sの開放状態)になる。
ラウンド状態Dにおいて1回のショート開放が終了すると、ラウンド状態Dが終了となり、ラウンド状態としては、11R目終了後のラウンド間インターバルとしてラウンド状態Eに移行する。
ラウンド状態Eが所定の閉鎖時間(インターバルパターンaの1.2s)を経て終了すると、12R目の実行中となるラウンド状態Fに移行する。ラウンド状態Fにおいては、再び第1大入賞口36が開閉パターンDに応じてミドル開放を繰り返すこととなる。
このような当りパターン4に応じた動作によれば、11R目における第2大入賞口37の開放状態が、単に1回のショート開放であり、前後の10R目や12R目における第1大入賞口36の開放状態となるミドル開放に比べて極端に短くなるので、第1大入賞口36及び第2大入賞口37の開閉状態が切り替わったことが見分けにくく、各ラウンドが実行されたか否かを判別することが困難とされる。これは、11R目実行前のラウンド間インターバルの閉鎖時間(インターバルパターンbの0.102s)が、他のラウンド間インターバルの閉鎖時間(インターバルパターンaの1.2s)よりも短いことにも起因する。
また、11R目実行前のラウンド間インターバル(ラウンド状態C)及び11R目(ラウンド状態D)においては、10R目(ラウンド状態B)終了時の演出が引き続いて実行されるようになっている。すなわち、10R目から11R目に移行しても、新たな演出が実行されているとは認識し難いようになっている。なお、遊技状態Eの閉鎖時間については、遊技状態Cと同じ閉鎖時間としてもよい。
[当りパターン11と当りパターン5とによる動作タイミング]
次に、図16を用いて、当りパターン11(4R目終盤から11R目終了後まで)と当りパターン5(4R終盤から5R終盤まで)とによる動作タイミングについて説明する。
図16に一例として示すように、当りパターン11の場合は、4R目において第1大入賞口36が開閉パターンDに応じて最後の開放状態(2.202sのミドル開放)を終了した後、5R目〜10R目まで第1大入賞口36が開閉パターンCに応じて0.102sのショート開放を6回繰り返す。そして、10R目を終了してから所定の閉鎖時間(インターバルパターンbの0.102s)を経た後、11R目として第2大入賞口37が開閉パターンHに応じて0.102sのショート開放となる。
このような当りパターン11の4R目終盤から11R目終了後までにおいて、液晶表示装置4は、次のような演出画像を表示する。すなわち、当りパターン11において、4R目終盤から5R目が開始されるまでの間、液晶表示装置4は、上乗せボーナス中であることを示す演出画像を表示する。5R目が開始されてから11R目が終了するまでにおいて、液晶表示装置4は、終了表示パターンを示す演出画像を表示する。そして、11R目が終了すると、液晶表示装置4は、後述する称号パターンを示す演出画像を所定時間にわたり表示する。称号パターンを示す演出画像の表示を終了すると、液晶表示装置4は、STモード中であることを示す演出画像を表示する。
また、図16に一例として示すように、当りパターン5の場合は、4R目において第1大入賞口36が開閉パターンDに応じて最後の開放状態(2.202sのミドル開放)を終了し、この終了から所定の閉鎖時間(インターバルパターンaの1.2s)を経た後、5R目として、第1大入賞口36が開閉パターンEに応じて序盤に0.102sのショート開放を6回繰り返し、その後、ミドル開放(2.202s及び2.802sの開放状態)を11回繰り返す。
このような当りパターン5の4R目終盤から5R目終盤までにおいて、液晶表示装置4は、次のような演出画像を表示する。すなわち、当りパターン5において、4R目終盤から5R目が開始されるまでの間、液晶表示装置4は、上乗せボーナス中であることを示す演出画像を表示する。5R目が開始されてから第1大入賞口36がショート開放を6回繰り返す間、液晶表示装置4は、終了表示パターンを示す演出画像を表示する。そして、第1大入賞口36がショート開放を終えてミドル開放を始めると、液晶表示装置4は、後述するスペシャルキャラクタ(SPキャラ)を出現させる演出画像を表示する。スペシャルキャラクタを出現させる演出画像の表示を終了すると、液晶表示装置4は、再び上乗せボーナス中であることを示す演出画像を表示する。
このような当りパターン11に応じた動作によれば、終了表示パターンの演出画像の表示中に5R目〜11R目が実行され、11R目の終了後に称号パターンの演出画像が表示され、その後、大当り遊技状態が終了した状態においてSTモード中の演出画像が表示される。一方、当りパターン5に応じた動作によれば、終了表示パターンの演出画像の表示中は、5R目の序盤であるため、当該5R目の序盤終了後(6回のショート開放を繰り返した後)にスペシャルキャラクタ出現の演出画像が表示され、その後、上乗せボーナス中の演出画像が再表示される。これにより、当りパターン5の実行時における演出表示では、いわゆる「逆転演出」を実現している。
また、当りパターン5の実行中、いわば疑似的に表示される終了表示パターンの演出画像は、当りパターン11の5R目〜11R目の時間長に合わせた表示時間に基づいて表示制御されるようになっている。すなわち、当りパターン5における終了表示パターンの演出画像は、7ラウンド分のショート開放の時間、5ラウンド分のラウンド間インターバルの時間(インターバルパターンa)、及び1ラウンド分のラウンド間インターバルの時間(インターバルパターンb)を合計した6.816sにわたり継続して表示される。これにより、終了表示パターンの演出画像が表示された時点においては、当りパターン5と当りパターン11とを区別することが困難とされる。
なお、本実施形態において、当りパターン5に応じた動作では、5R目の序盤において終了表示パターンの演出画像のみが表示されるようになっているが、終了表示パターンと共に称号パターンの演出画像を表示するようにしてもよい。また、終了表示パターンの演出画像は、当りパターン5及び当りパターン11のいずれも同一の内容になっているが、当りパターン5に対応する終了表示パターンの演出画像については、当りパターン11に対応するものとは異なる内容とし、例えば上乗せボーナスが継続することを示唆するような内容としてもよい。また、当りパターン5に対応する終了表示パターンの演出画像と当りパターン11に対応する終了表示パターンの演出画像との表示タイミングを異ならせることにより、上乗せボーナスが継続することを示唆するようにしてもよい。
[各種テーブル]
次に、図17〜89を用いて、サブCPU71により参照される各種のテーブルについて説明する。なお、テーブルには、所定の乱数範囲から抽出(抽選)した抽選値(乱数値)に基づいて所定の事項を決定付けるための抽選値(乱数値)情報が規定されているが、これらの抽選値情報は、いわゆる抽選率と同義である。抽選値情報(抽選率)は、適宜変更することができる。以下の説明においては、「乱数値」を単に「乱数」という場合もある。
<チャレンジ成否抽選用テーブル>
図17は、チャレンジ成否抽選用テーブルを示す図である。チャレンジ成否抽選用テーブルは、後述するサブCPU71のチャレンジ成否抽選処理(図120のS450)において参照されるテーブルである。チャレンジ成否抽選用テーブルは、決定事項となるチャレンジ成否パターンNo.1〜3(No.1:チャレンジ失敗→ラストチャンス失敗、No.2:チャレンジ失敗→ラストチャンス成功、及びNo.3:チャレンジ成功)と、「成功」及び「失敗」という参照項目と、参照項目に応じてチャレンジ成否パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。一例として、チャレンジ成否パターンNo.1は、「成功」に対応する抽選値情報が0(抽選率0)であり、「失敗」に対応する抽選値情報が32768(抽選率32768/32768)である。チャレンジ成否パターンNo.2は、「成功」に対応する抽選値情報が8192(抽選率8192/32768)であり、「失敗」に対応する抽選値情報が0(抽選率0)である。チャレンジ成否パターンNo.3は、「成功」に対応する抽選値情報が24576(抽選率24576/32768)であり、「失敗」に対応する抽選値情報が0(抽選率0)である。チャレンジ成否抽選用テーブルにおいては、後述する当り演出パターンフラグが“02H”(第1特別図柄の大当り図柄が「確変2」で当りパターン2に対応する内部フラグ)である場合、「成功」に対応する抽選値情報が参照され、当り演出パターンフラグが“03H”(第1特別図柄の大当り図柄が「時短1」又は「時短2」で当りパーン3に対応する内部フラグ)である場合、「失敗」に対応する抽選値情報が参照される。チャレンジ成否抽選用テーブルによりチャレンジ成否パターンNo.1〜3が決定されると、それぞれに対応する内部フラグとしてチャレンジ成否パターンフラグ“01H”〜“03H”が設定される。
このようなチャレンジ成否抽選用テーブルによれば、後述する当り演出パターンに基づいてチャレンジ成否パターンNo.1〜3が抽選により決定される。例えば、チャレンジ成否パターンNo.3(チャレンジ成功)が決定された場合は、大当り遊技状態の3〜8R目においてV入賞可能なラウンド実行の「成功」を印象付ける演出画像が表示される。また、チャレンジ成否パターンNo.2(チャレンジ失敗→ラストチャンス成功)が決定された場合は、大当り遊技状態の10R目においてV入賞可能なラウンド実行の「成功」を印象付ける演出画像が表示される。さらに、チャレンジ成否パターンNo.1(チャレンジ失敗→ラストチャンス失敗)が決定された場合は、大当り遊技状態の10R目においてV入賞可能なラウンド実行の「失敗」を印象付ける演出画像が表示される。
なお、チャレンジ成否抽選用テーブルの「成功」に対応する抽選値情報としては、チャレンジ成否パターンNo.2の抽選率がチャレンジ成否パターンNo.3の抽選率よりも高くなるように規定してもよいし、あるいは同一の抽選率となるように規定してもよい。また、「成功」に対応する抽選値情報としては、チャレンジ成否パターンNo.1について抽選率が0よりも大きくなるように規定してもよい。すなわち、V入賞可能なラウンド実行の「失敗」を印象付ける演出画像が表示された場合であっても、V入賞可能なラウンドが実行されるようにしてもよい。
<一本勝負組み合わせ抽選用テーブル>
図18は、一本勝負組み合わせ抽選用テーブルを示す図である。一本勝負組み合わせ抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の一本勝負演出決定処理における一本勝負組み合わせ抽選処理(図121のS460)において参照されるテーブルである。一本勝負組み合わせ抽選用テーブルは、決定事項となるNo.1〜45の一本勝負組み合わせパターンと、チャレンジ成否パターンの「1:失敗→失敗」、「2:失敗→成功」、及び「3:成功」という参照項目と、参照項目に応じて一本勝負組み合わせパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。一本勝負組み合わせ抽選用テーブルにおいては、チャレンジ成否パターンフラグが“01H”である場合、「1:失敗→失敗」に対応する抽選値情報が参照され、チャレンジ成否パターンフラグが“02H”である場合、「1:失敗→成功」に対応する抽選値情報が参照され、チャレンジ成否パターンフラグが“03H”である場合、「3:成功」に対応する抽選値情報が参照される。なお、チャレンジ成否パターンNo.1〜3は、正式には「チャレンジ失敗→ラストチャンス失敗」、「チャレンジ失敗→ラストチャンス成功」、「チャレンジ成功」であるが、便宜上、チャレンジ成否パターンNo.1〜3を「失敗→失敗」、「失敗→成功」、「成功」と略記している。以下に説明するテーブルにおいても、チャレンジ成否パターンNo.1〜3について略記している場合がある。
このような一本勝負組み合わせ抽選用テーブルによれば、チャレンジ成否パターンに基づいて、例えばじゃんけんをモチーフとした演出内容の一本勝負組み合わせパターンNo.1〜45が抽選により決定される。例えば、一本勝負組み合わせパターンNo.43(あいこカウント「100」→セリフ「決着つけるぜぃ!!」→小ボタン→結果勝ち)が決定された場合は、大当り遊技状態の3R目〜6R目において、じゃんけんで100回連続して引き分けとなる演出画像が表示された後、セリフによる音声の発生とともに「決着つけるぜぃ!!」といった演出画像が表示され、さらに8R目〜9R目において、小さい演出ボタンを示す演出画像が表示された後、じゃんけんの結果として勝ちを示す演出画像が表示される。
なお、一本勝負組み合わせ抽選用テーブルとしては、特別図柄ゲームの始動記憶に対応する情報としてワークRAM73に記憶された保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれているか否かに応じて一本勝負組み合わせパターンの抽選率を異なるように規定してもよい。例えば、第1特別図柄の保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれており、当該情報がV入賞可能なラウンドが実行される大当り遊技状態に対応するものである場合には、一本勝負組み合わせパターンNo.45の抽選率が比較的高くなるように規定し、V入賞が困難なラウンドが実行される大当り遊技状態に対応するものである場合には、一本勝負組み合わせパターンNo.44が比較的高くなるように規定してもよい。また、第2特別図柄の保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれているか否かに応じて一本勝負組み合わせパターンの抽選率を異なるように規定してもよい。
<じゃんけんパターン抽選用テーブル>
図19及び図20は、じゃんけんパターン抽選用テーブル(1)及び(2)を示す図である。なお、じゃんけんパターン抽選用テーブル(1)及び(2)は、一つのテーブルであるが、便宜上2つの図に分けてじゃんけんパターン抽選用テーブル(1)及び(2)を示している。じゃんけんパターン抽選用テーブル(1)及び(2)は、後述するサブCPU71の一本勝負演出決定処理におけるじゃんけんパターン抽選処理(図121のS461)において参照されるテーブルである。じゃんけんパターン抽選用テーブル(1)及び(2)は、決定事項となるNo.1〜10のじゃんけんパターンと、一本勝負組み合わせパターンNo.1〜45という参照項目と、参照項目に応じてじゃんけんパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。じゃんけんパターン抽選用テーブル(1)及び(2)においては、一本勝負組み合わせパターンNo.1〜45に対応する抽選値情報が参照される。
このようなじゃんけんパターン抽選用テーブル(1)及び(2)によれば、一本勝負組み合わせパターンに基づいて、1回目から3回目までのじゃんけんの内容を示すじゃんけんパターンNo.1〜10が抽選により決定される。例えば、じゃんけんパターンNo.10(1回目パー 2回目パー 3回目パー)が決定された場合は、大当り遊技状態の3R目の実行開始とともにじゃんけんの1回目でパー、2回目でパー、3回目でパーとなって引き分けとなる演出画像が表示される。
なお、じゃんけんパターン抽選用テーブル(1)及び(2)としては、特別図柄ゲームの始動記憶に対応する情報としてワークRAM73に記憶された保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれているか否かに応じてじゃんけんパターンの抽選率を異なるように規定してもよい。例えば、第1特別図柄の保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれており、当該情報がV入賞可能なラウンドが実行される大当り遊技状態に対応するものである場合には、じゃんけんパターンNo.10の抽選率が比較的高くなるように規定し、V入賞が困難なラウンドが実行される大当り遊技状態に対応するものである場合には、じゃんけんパターンNo.9が比較的高くなるように規定してもよい。また、第2特別図柄の保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれているか否かに応じてじゃんけんパターンの抽選率を異なるように規定してもよい。
<3回チャレンジ抽選用テーブル>
図21は、3回チャレンジ抽選用テーブルを示す図である。3回チャレンジ抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の3回チャレンジ演出決定処理における3回チャレンジ抽選処理(図122のS470)において参照されるテーブルである。3回チャレンジ抽選用テーブルは、決定事項となるNo.1〜29の3回チャレンジパターンと、チャレンジ成否パターンの「1:失敗→失敗」、「2:失敗→成功」、及び「3:成功」という参照項目と、3回チャレンジパターンの演出内容と共に表示される演出ボタンの表示態様と、参照項目に応じて3回チャレンジパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。3回チャレンジ抽選用テーブルにおいては、チャレンジ成否パターンフラグが“01H”である場合、「1:失敗→失敗」に対応する抽選値情報が参照され、チャレンジ成否パターンフラグが“02H”である場合、「2:失敗→成功」に対応する抽選値情報が参照され、チャレンジ成否パターンフラグが“03H”である場合、「3:成功」に対応する抽選値情報が参照される。
このような3回チャレンジ抽選用テーブルによれば、チャレンジ成否パターンに基づいて、例えば牛との戦いをモチーフとして基本的に大当り遊技状態の4R目、6R目、8R目に対応する演出内容で1〜3回目の成否を示す3回チャレンジパターンNo.1〜29が抽選により決定される。例えば、3回チャレンジパターンNo.29(失敗−失敗−失敗)が決定された場合は、大当り遊技状態の4R目、6R目、8R目のそれぞれにおいて失敗(負け)となる演出内容とともに相対的に大きい演出ボタンの操作を促す演出画像が表示される。
なお、3回チャレンジ抽選用テーブルとしては、成功(勝ち)を表示した後、成功又は失敗を表示することで特別図柄ゲームの始動記憶に対応する情報としてワークRAM73に記憶された保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれていることを示唆するような演出パターンを規定してもよい。例えば、第1特別図柄の保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれており、当該情報がV入賞可能なラウンドが実行される大当り遊技状態に対応するものである場合には、成功(勝ち)を内容とする演出画像を表示し、V入賞が困難なラウンドが実行される大当り遊技状態に対応するものである場合には、失敗(負け)を内容とする演出画像を表示するようにしてもよい。また、第2特別図柄の保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれているか否かに応じて「成功」及び「失敗」のいずれかに対応する演出画像を表示するようにしてもよい。
<成功報知ラウンド抽選用テーブル>
図22は、成功報知ラウンド抽選用テーブルを示す図である。成功報知ラウンド抽選用テーブルは、後述するサブCPU71のサプライズ演出決定処理における成功報知ラウンド抽選処理(図123のS480)において参照されるテーブルである。成功報知ラウンド抽選用テーブルは、参照項目となるチャレンジ成否パターンNo.1〜3(No.1:失敗→失敗、No.2:失敗→成功、及びNo.3:成功)と、決定事項となる成功を報知するラウンド(以下、「成功報知ラウンド」と称する)(「なし」、「3R〜8R」)と、参照項目に応じて成功報知ラウンドを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。成功報知ラウンド抽選用テーブルにおいては、チャレンジ成否パターンフラグが“01H”である場合、「No.1:失敗→失敗」に対応する抽選値情報が参照され、チャレンジ成否パターンフラグが“02H”である場合、「No.2:失敗→成功」に対応する抽選値情報が参照され、チャレンジ成否パターンフラグが“03H”である場合、「No.3:成功」に対応する抽選値情報が参照される。成功報知ラウンド抽選用テーブルにより成功報知ラウンドが3R〜8Rのいずれかに決定されると、それぞれに対応する内部フラグとして成功報知ラウンドフラグ“03H”〜“08H”が設定される。ただし、成功報知ラウンドが「なし」として決定されると、それに対応する内部フラグとして成功報知ラウンドフラグ“02H”が設定され、3R〜8Rが非成功報知ラウンドとなる。なお、3R〜8Rのうち成功報知ラウンドに至るまでの各ラウンドも、非成功報知ラウンドとして扱われる。
このような成功報知ラウンド抽選用テーブルによれば、チャレンジ成否パターンに基づいて、V入賞可能なラウンド実行の「成功」を印象付けるとともにその旨を報知するラウンドが成功報知ラウンドとして抽選により決定される。例えば、チャレンジ成否パターンが「No.3:成功」である場合は、大当り遊技状態の3R目〜8R目のいずれかのラウンドが成功報知ラウンドとして決定され、決定された成功報知ラウンドにおいては、V入賞可能なラウンドの実行を予告するような演出画像が表示される。ただし、チャレンジ成否パターンが「No.1:失敗→失敗」又は「No.2:失敗→成功」である場合は、成功報知ラウンドが一律「なし」となって非成功報知ラウンドが決定されるので、このような場合、大当り遊技状態の3R目〜8R目のいずれのラウンドにおいてもV入賞可能なラウンドの実行が予告されないようになっている。また、3R目〜8R目において、成功報知ラウンドに至るまでのラウンドも、非成功報知ラウンドとしてV入賞可能なラウンドの実行が予告されない。
なお、成功報知ラウンド抽選用テーブルとしては、チャレンジ成否パターンが「成功」の場合でも、成功報知ラウンドが「なし」として決定され得るように規定してもよい。また、チャレンジ成否パターンが「成功」の場合の抽選率(抽選値情報)は、図22に示すものに限らず、例えば3R目〜8R目のうち前半のラウンドに対応する抽選率を高く規定したり、あるいは3R目〜8R目の全てのラウンドの抽選率を同一となるように規定してもよい。
<サプライズパターン抽選用テーブル>
図23は、サプライズパターン抽選用テーブル(非成功報知ラウンド)及びサプライズパターン抽選用テーブル(成功報知ラウンド)を示す図である。サプライズパターン抽選用テーブル(非成功報知ラウンド)及びサプライズパターン抽選用テーブル(成功報知ラウンド)は、後述するサブCPU71のサプライズ演出決定処理におけるサプライズパターン抽選処理(図123のS483)において参照されるテーブルである。サプライズパターン抽選用テーブル(非成功報知ラウンド)は、例えば3R目〜8R目の非成功報知ラウンドごとにサプライズパターンを先だって決定するために参照される。サプライズパターン抽選用テーブル(成功報知ラウンド)は、成功報知ラウンドに対応するサプライズパターンを先だって決定するために参照される。サプライズパターン抽選用テーブル(非成功報知ラウンド)は、決定事項となるサプライズパターンNo.1〜15と、参照項目となる非成功報知ラウンド(3R〜8R)と、参照項目に応じてサプライズパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。サプライズパターン抽選用テーブル(成功報知ラウンド)は、決定事項となるサプライズパターンNo.1〜15と、参照項目となる成功報知ラウンド(3R〜8R)と、参照項目に応じてサプライズパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。サプライズパターン抽選用テーブル(非成功報知ラウンド)及びサプライズパターン抽選用テーブル(成功報知ラウンド)においては、非成功報知ラウンドや成功報知ラウンドの3R〜8Rに応じて対応する抽選値情報が参照される。
サプライズパターン抽選用テーブル(非成功報知ラウンド)によれば、非成功報知ラウンドとなる3R〜8Rごとに、対応するサプライズパターンのNo.1〜6が抽選により決定される。例えば、非成功報知ラウンドの3R目に対応するサプライズパターンがNo.2である場合は、大当り遊技状態の3R目において相対的に小さい演出ボタンの操作を促し、その操作結果としてV入賞可能なラウンド実行の「失敗」を印象付けるような演出画像が表示される。一方、サプライズパターン抽選用テーブル(成功報知ラウンド)によれば、成功報知ラウンドとなる3R〜8Rのいずれかに基づいて、サプライズパターンのNo.7〜15が抽選により決定される。例えば、成功報知ラウンドが3R目でサプライズパターンがNo.12である場合は、大当り遊技状態の3R目において相対的に小さい演出ボタンの操作を促す一方、操作結果としてV入賞可能なラウンド実行の「成功」を印象付けるような演出画像が表示される。なお、例えば成功報知ラウンドが7R目である場合、非成功報知ラウンドの3R目〜6R目に対応するサプライズパターンが決定されるとともに、成功報知ラウンドの7R目に対応するサプライズパターンが決定されるが、成功報知ラウンド以降のラウンドとなる8R目については、対応するサプライズパターンが決定されないようになっている。
なお、サプライズパターン抽選用テーブルとしては、「成功」を印象付けるような演出画像を表示した後に、「成功」又は「失敗」を印象付けるような演出画像を表示することによって特別図柄ゲームの始動記憶に対応する情報としてワークRAM73に記憶された保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれていることを示唆するような内容を規定してもよい。例えば、第1特別図柄の保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれており、当該情報がV入賞可能なラウンドが実行される大当り遊技状態に対応するものである場合には、「成功」を印象付けるような演出画像を表示し、V入賞が困難なラウンドが実行される大当り遊技状態に対応するものである場合には、「失敗」を印象付けるような演出画像を表示してもよい。また、第2特別図柄の保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれているか否かに応じて、「成功」を印象付けるような演出画像を表示した後に、「成功」又は「失敗」を印象付けるような演出画像を表示するようにしてもよい。
<アイコンパターン抽選用テーブル>
図24は、アイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)を示す図である。アイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)は、後述するサブCPU71のアイコン決定処理におけるアイコンパターン抽選処理(図124のS491)において参照されるテーブルである。アイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)は、4R〜8Rのラウンドごとに対応するアイコンの最終的な表示色を決定するために参照される。ここで、「最終的な表示色」とは、4R〜8Rの各ラウンドを示すアイコンが当該ラウンド実行時に呈する表示色を意味し、当該ラウンド実行時に変化した後の表示色や、変化せずに維持された場合の表示色が該当する。アイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)は、決定事項となるアイコンパターンNo.1〜4(白アイコン、青アイコン、緑アイコン、赤アイコン)と、参照項目となるサプライズパターンNo.1〜15と、参照項目に応じてアイコンパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。アイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)は、4R〜8Rの各ラウンドに対応するものが用意されている。アイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)においては、4R〜8Rのラウンドごとにサプライズパターンに対応する抽選値情報が参照される。
アイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)によれば、サプライズパターンNo.1〜15に基づいて、4R〜8Rの各ラウンドに対応して表示されるアイコンの最終的な表示色を示すアイコンパターンNo.1〜4が抽選により決定される。例えば、8R目に対応するアイコンについて、当該8R目のラウンド実行時における最終的な表示色を先だって決定しておくために、アイコンパターン抽選用テーブル(8R)が参照される。このアイコンパターン抽選用テーブル(8R)においてサプライズパターンがNo.15である場合は、抽選率が1600/32768となる確率でアイコンパターンのNo.4が決定される。これにより、8R目のラウンド実行時には、その8R目を示すアイコンの表示色が赤色となる。同様に、4R目〜7R目についても、アイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)が参照されることにより、4R目〜7R目の各ラウンド実行時に表示される4R目〜7R目の各ラウンドに応じたアイコンの表示色が決定される。
なお、本実施形態のアイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)では、4R〜8Rに対応する全てのテーブルにおいて同一の抽選率となっているが、4R〜8Rのラウンドごとに異なる抽選率を規定するようにしてもよい。また、本実施形態では、3Rに対応するアイコンパターン抽選用テーブルを設けていないが、3Rに対応するアイコンパターン抽選用テーブルを設けることにより、3R目に対応するアイコンの表示色を変化させるようにしてもよい。さらに、アイコンの表示色としては、先述した色以外に特別な色、例えば金色を表示可能とし、そのような特別な金色のアイコンが表示されるラウンドについては、必ず成功報知ラウンドとなるようにしてもよい。
<アイコン変化抽選用テーブル>
図25〜29は、アイコン変化抽選用テーブルを示す図である。アイコン変化抽選用テーブルは、後述するサブCPU71のアイコン決定処理におけるアイコン変化抽選処理(図124のS494)において参照されるテーブルである。図25のアイコン変化抽選用テーブル(4R 白アイコン)は、先述したアイコンパターン抽選用テーブル(4R〜8R)を用いて最終的な表示色が決定された4R〜8Rのアイコンごとに、4R目のラウンド実行時点で白色から何色に変化させるかを決定するために参照される。同様に、図26のアイコン変化抽選用テーブル(5R 白アイコン、5R 青アイコン、5R 緑アイコン、5R 赤アイコン)、図27のアイコン変化抽選用テーブル(6R 白アイコン、6R 青アイコン、6R 緑アイコン、6R 赤アイコン)、図28のアイコン変化抽選用テーブル(7R 白アイコン、7R 青アイコン、7R 緑アイコン、7R 赤アイコン)、図29のアイコン変化抽選用テーブル(8R 白アイコン、8R 青アイコン、8R 緑アイコン、8R 赤アイコン)は、最終的な表示色が決定された4R〜8Rのアイコンごとに、5R目〜8R目の各ラウンド実行時点で何色に変化させるかを決定するために参照される。これらのアイコン変化抽選用テーブルは、決定事項となる変化後のアイコンパターンNo.1〜4(白アイコン、青アイコン、緑アイコン、赤アイコン)と、参照項目となる4R目〜8R目の各ラウンドに対応するアイコンの最終的な表示色と、参照項目に応じて変化後のアイコンパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。アイコン変化抽選用テーブルにおいては、最終的な表示色が決定されたアイコンについて、4R目〜8R目の各ラウンド実行時の表示色に対応する抽選値情報が参照される。
例えば、8R目のラウンド実行時に当該8R目を示すアイコンの表示色が最終的に赤色になることが決定されている場合を一例として説明すると、この場合は次のようにして8R目を示すアイコンの表示色について4R目〜8R目の変化態様が決定される。この場合、図25のアイコン変化抽選用テーブル(4R 白アイコン)では、「8R:赤」の項目が参照され、抽選率がそれぞれ8192/32768となる確率でアイコンパターンNo.1〜4が決定される。これにより、最終的に赤色になる8R目のアイコンについては、4R目のラウンド実行時に表示色が1/4の確率で白色、青色、緑色、赤色のいずれかに変化させられることが決定される。このとき、一例として、アイコンパターンNo.1が決定され、4R目のラウンド実行時に表示色が変化せずに白色になることが決定されるとする。
次に、この場合、4R目に続いて5R目のラウンド実行開始時の表示色が白色になるため、図26のアイコン変化抽選用テーブル(5R 白アイコン)が参照される。アイコン変化抽選用テーブル(5R 白アイコン)では、「8R:赤」の項目が参照され、抽選率がそれぞれ8192/32768となる確率でアイコンパターンNo.1〜4が決定される。これにより、最終的に赤色になる8R目のアイコンについては、5R目のラウンド実行時に表示色が1/4の確率で白色から白色、青色、緑色、赤色のいずれかに変化させられることが決定される。このとき、一例として、アイコンパターンNo.2が決定され、5R目のラウンド実行時に表示色が白色から青色に変化することが決定されるとする。
次に、この場合、6R目のラウンド実行開始時の表示色が青色になるため、図27のアイコン変化抽選用テーブル(6R 青アイコン)が参照される。アイコン変化抽選用テーブル(6R 青アイコン)では、「8R:赤」の項目が参照され、抽選率10922/32768となる確率でアイコンパターンNo.1、抽選率0となる確率でアイコンパターンNo.2、抽選率10922/32768となる確率でアイコンパターンNo.3、抽選率10924/32768となる確率でアイコンパターンNo.4が決定される。これにより、最終的に赤色になる8R目のアイコンについては、6R目のラウンド実行時に表示色が所定の確率で青色から白色、緑色、赤色のいずれかに変化させられることが決定される。このとき、一例として、例えばアイコンパターンNo.3が決定され、6R目のラウンド実行時に表示色が青色から緑色に変化することが決定されるとする。
次に、この場合、7R目のラウンド実行開始時の表示色が緑色になるため、図28のアイコン変化抽選用テーブル(7R 緑アイコン)が参照される。アイコン変化抽選用テーブル(7R 緑アイコン)では、「8R:赤」の項目が参照され、抽選率がそれぞれ16384/32768となる確率でアイコンパターンNo.1又はNo.4が決定される。これにより、最終的に赤色になる8R目のアイコンについては、7R目のラウンド実行時に表示色が所定の確率で緑色から白色又は赤色に変化させられることが決定される。このとき、一例として、例えばアイコンパターンNo.4が決定され、7R目のラウンド実行時に表示色が緑色から赤色に変化することが決定されるとする。
次に、この場合、8R目のラウンド実行開始時の表示色が赤色になるため、図28のアイコン変化抽選用テーブル(8R 赤アイコン)が参照される。アイコン変化抽選用テーブル(8R 赤アイコン)では、「8R:赤」の項目が参照され、抽選率が32768/32768となる確率でアイコンパターンNo.1が決定される。これにより、最終的に赤色になる8R目のアイコンについては、8R目のラウンド実行時に表示色が変化せずに赤色に維持されることが決定される。
<サプライズ成功文字帯抽選用テーブル>
図30は、サプライズ成功文字帯抽選用テーブルを示す図である。サプライズ成功文字帯抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の文字帯演出決定処理におけるサプライズ成功文字帯抽選処理(図125のS502)において参照されるテーブルである。サプライズ成功文字帯抽選用テーブルは、決定事項となる文字帯パターンNo.1〜31と、参照項目となるサプライズパターンNo.7〜15と、参照項目に応じて文字帯パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。サプライズ成功文字帯抽選用テーブルにおいては、成功報知ラウンドにおいて表示する文字帯パターンを決定するために、サプライズパターンに対応する抽選値情報が参照される。
サプライズ成功文字帯抽選用テーブルによれば、サプライズパターンNo.7〜15に基づいて、成功報知ラウンドにおいて表示される文字メッセージを示す文字帯パターンNo.1〜31が抽選により決定される。例えば、サプライズパターンがNo.15である場合は、所定の抽選率で文字帯パターンNo.12,13,16〜21,23〜28のいずれかが決定される。これにより、成功報知ラウンドにおいては、V入賞可能なラウンドの予兆となるような文字メッセージが表示される。
なお、本実施形態のサプライズ成功文字帯抽選用テーブルでは、成功報知ラウンドにおいて表示されるものとして文字帯パターンNo.1〜10が決定されないようになっているが、これらの文字帯パターンNo.1〜10を決定可能としてもよい。
<サプライズ失敗文字帯抽選用テーブル>
図31は、サプライズ失敗文字帯抽選用テーブル(サプライズパターンNo.2)及び(サプライズパターンNo.3)を示す図である。図32は、サプライズ失敗文字帯抽選用テーブル(サプライズパターンNo.4)及び(サプライズパターンNo.5)を示す図である。図33は、サプライズ失敗文字帯抽選用テーブル(サプライズパターンNo.6)を示す図である。これらのサプライズ失敗文字帯抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の文字帯演出決定処理におけるサプライズ失敗文字帯抽選処理(図125のS504)において参照されるテーブルである。サプライズ失敗文字帯抽選用テーブルは、決定事項となる文字帯パターンNo.1〜31と、参照項目となる非成功報知ラウンド(3R〜8R)と、参照項目に応じて文字帯パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。サプライズ失敗文字帯抽選用テーブルにおいては、非成功報知ラウンド(3R〜8R)において表示する文字帯パターンを決定するために、サプライズパターンNo.1〜6ごとに3R〜8Rに対応する抽選値情報が参照される。
サプライズ失敗文字帯抽選用テーブル(サプライズパターンNo.2)によれば、サプライズパターンがNo.2である場合に、非成功報知ラウンドの3R〜8Rに基づいて、当該非成功報知ラウンドにおいて表示される文字メッセージを示す文字帯パターンNo.12〜21が抽選により決定される。例えば、サプライズパターンがNo.2となる3R目の非成功報知ラウンドについては、抽選率が10000/32768となる確率で文字帯パターンNo.12の「??」が決定される。同様に、サプライズパターンNo.3〜6の場合も、非成功報知ラウンドとなる3R〜8Rにおいて表示される文字メッセージを示す文字帯パターンNo.12〜21が抽選により決定される。これにより、非成功報知ラウンドにおいては、V入賞可能なラウンドの実行を期待させるような文字メッセージが表示される。
なお、本実施形態のサプライズ失敗文字帯抽選用テーブルでは、サプライズパターンNo.2〜6ごとにテーブルを分け、テーブル(サプライズパターン)ごとに文字メッセージを表示する非成功報知ラウンドに応じた文字帯パターンNo.12〜21を決定し得るように規定しているが、サプライズ失敗文字帯抽選用テーブルを一つのテーブルとして、この一つのテーブルからサプライズパターン及び非成功報知ラウンドに基づいて文字帯パターンを決定し得るようにしてもよい。
<サプライズガセ文字帯抽選用テーブル>
図34は、サプライズガセ文字帯抽選用テーブル(白アイコン)及び(青アイコン)を示す図である。図35は、サプライズガセ文字帯抽選用テーブル(緑アイコン)及び(赤アイコン)を示す図である。これらのサプライズガセ文字帯抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の文字帯演出決定処理におけるサプライズガセ文字帯抽選処理(図125のS505)において参照されるテーブルである。サプライズガセ文字帯抽選用テーブルは、決定事項となる文字帯パターンNo.1〜31と、参照項目となる非成功報知ラウンド(3R〜8R)と、参照項目に応じて文字帯パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。サプライズガセ文字帯抽選用テーブルにおいては、サプライズパターンNo.1の「なし」として決定された非成功報知ラウンド(3R〜8R)において表示する文字帯パターンを決定するために、アイコンの表示色(白アイコン、青アイコン、緑アイコン、赤アイコン)ごとに3R〜8Rに対応する抽選値情報が参照される。
サプライズガセ文字帯抽選用テーブル(白アイコン)によれば、サプライズパターンNo.1の非成功報知ラウンドにおいて表示されるアイコンの変化後の表示色(変化しない場合は維持される表示色)が白色である場合に、非成功報知ラウンドの3R〜8Rに基づいて、当該非成功報知ラウンドにおいて表示される文字メッセージを示す文字帯パターンNo.1〜14が抽選により決定される。例えば、対応するアイコンが白アイコンとなる3R目の非成功報知ラウンドについては、抽選率が1200/32768となる確率で文字帯パターンNo.12の「??」が決定される。同様に、対応するアイコンが青アイコン、緑アイコン、赤アイコンとなる非成功報知ラウンド(3R〜8R)についても、表示される文字メッセージを示す文字帯パターンNo.1〜14が抽選により決定される。これにより、V入賞可能なラウンドの実行が予告されない非成功報知ラウンドにおいては、ガセとなるような文字メッセージが表示される場合がある。
なお、本実施形態のサプライズガセ文字帯抽選用テーブルでは、変化後のアイコン色ごとにテーブルを分け、テーブル(変化後のアイコン色)ごとにガセとなる文字メッセージの文字帯パターンを決定し得るように規定しているが、サプライズガセ文字帯抽選用テーブルを一つのテーブルとして、この一つのテーブルから非成功報知ラウンドに対応する変化後のアイコン色に基づいて文字帯パターンを決定し得るようにしてもよい。また、変化前のアイコン色に基づいて文字帯パターンを決定し得るようにしてもよい。
<サプライズガセ後続文字帯抽選用テーブル>
図36は、サプライズガセ後続文字帯抽選用テーブルを示す図である。このサプライズガセ後続文字帯抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の文字帯演出決定処理における後続文字帯抽選処理(図125のS508)において参照されるテーブルである。サプライズガセ後続文字帯抽選処理テーブルは、決定事項となる文字帯パターンNo.1〜31と、参照項目となる非成功報知ラウンド(3R〜8R)と、参照項目に応じて文字帯パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。サプライズガセ後続文字帯抽選用テーブルにおいては、非成功報知ラウンドにおいて表示されるガセとなる所定の文字帯パターン(No.1〜10)が決定された場合に、それに続いて表示すべき後続の文字帯パターンを所定個数まで決定するために、3R〜8Rごとに対応する抽選値情報が参照される。
サプライズガセ後続文字帯抽選用テーブルによれば、ガセとなる所定の文字帯パターン(No.1〜10)が決定された非成功報知ラウンドの3R〜8Rに基づいて、当該非成功報知ラウンドにおいてガセに続いて表示されるべき後続の文字メッセージを示す文字帯パターンNo.1〜10が抽選により所定個数決定される。例えば、3R目の非成功報知ラウンドについては、抽選率が3276/32768となる確率で文字帯パターンNo.1の「サプライズチャンスを見逃すな!」が決定される。これにより、V入賞可能なラウンドの実行が予告されない非成功報知ラウンドにおいては、ガセとなるような文字メッセージに続いて後続の文字メッセージが表示される場合がある。
なお、本実施形態のサプライズガセ後続文字帯抽選用テーブルは、例えば6個まで後続の文字メッセージを示す文字帯パターンNo.1〜10を決定するように繰り返し参照可能であるが、5個以下あるいは7個以上の後続の文字帯パターンを決定する際にも同様に用いることができる。
<上乗せボーナス保留連抽選用テーブル>
図37は、上乗せボーナス保留連抽選用テーブルを示す図である。この上乗せボーナス保留連抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナス保留連決定処理における上乗せボーナス保留連抽選処理(図127のS533)において参照されるテーブルである。上乗せボーナス保留連抽選用テーブルは、第2特別図柄に係る保留情報に所定の大当り図柄又は小当り図柄に当選するものが含まれている場合に、大当り遊技状態中において通常とは異なるBGMを流す等といった特別な演出を実行するか否かを決定するために用いるテーブルである。上乗せボーナス保留連抽選用テーブルは、参照項目となる第2特別図柄に係る当り図柄(大当り図柄の「確変1」〜「確変10」、小当り図柄の「小当り」)と、決定事項となる当選/非当選の情報(No.1:非当選、No.2:当選)と、参照項目に応じて当選/非当選を乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。上乗せボーナス保留連抽選用テーブルにおいては、特別図柄ゲームの始動記憶に対応する情報としてワークRAM73に記憶された第2特別図柄に係る保留情報に大当り図柄又は小当り図柄の当選を示す情報が含まれている場合に、当該大当り図柄又は小当り図柄に応じて抽選値情報が参照される。
上乗せボーナス保留連抽選用テーブルによれば、当りを示す情報と共に保留情報に含まれる大当り図柄の「確変1」〜「確変10」又は小当り図柄の「小当り」に基づいて、上乗せボーナス保留連抽選処理の結果として非当選(No.1)又は当選(No.2)が抽選により決定される。例えば、「確変1」の大当り図柄が第2特別図柄に係る保留情報に含まれる場合、上乗せボーナス保留連抽選処理においては、抽選率が6554/32768となる確率で非当選(No.1)が決定され、抽選率が26214/32768となる確率で当選(No.2)が決定される。これにより、当選(No.2)が決定された場合には、第2特別図柄の大当り図柄「確変1」に対応する大当り遊技状態中において、通常の上乗せボーナスに係る演出とは異なる特別な演出が実行される。
なお、本実施形態の上乗せボーナス保留連抽選用テーブルでは、遊技者にとって有利な第2特別図柄に係る大当り遊技状態になるほど、当選(No.2)が決定されやすいようになっているが、小当り遊技状態でも当選するようにしてもよい。第2特別図柄に係る保留情報が存在しない場合には、第1特別図柄に係る保留情報に基づいて抽選を行うようにしてもよい。また、第2特別図柄及び第1特別図柄の保留情報を区別することなく、全ての保留情報に基づいて抽選を行うようにしてもよい。また、当り図柄の種類に応じてBGMを異なるようにしてもよく、保留情報に複数の当り図柄が含まれている場合には、他のBGMとは異なるBGMが流れるようにしてもよい。また、特別の演出としては、BGMだけに限らず、画像の表示態様や装飾ランプ等の発光部材の発光態様を異ならせるようにしてもよい。
<シナリオグループ抽選用テーブル>
図38は、シナリオグループ抽選用テーブルを示す図である。このシナリオグループ抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナスシナリオ種別決定処理におけるシナリオグループ抽選処理(図128のS540)において参照されるテーブルである。シナリオグループ抽選用テーブルは、上乗せボーナスの演出モードにおける演出のシナリオを大分類に分けたシナリオグループA〜Dを決定するために用いるテーブルである。シナリオグループ抽選用テーブルは、参照項目となる当りパターン4〜11と、決定事項となるシナリオグループA〜Dと、参照項目に応じてシナリオグループを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。シナリオグループ抽選用テーブルにおいては、上乗せボーナスに対応する当りパターン4〜11に応じて抽選値情報が参照される。
シナリオグループ抽選用テーブルでは、当りパターン4〜11に基づいてシナリオグループA〜Dが抽選により決定される。このシナリオグループ抽選用テーブルによれば、例えば当りパターン4である場合、抽選率が7816/32768となる確率でシナリオグループA(コンボ無し)が決定され、抽選率が18400/32768となる確率でシナリオグループB(コンボ有り)が決定され、抽選率が1952/32768となる確率でシナリオグループC([A]ベースのSPキャラ)が決定され、抽選率が4600/32768となる確率でシナリオグループD([B]ベースのSPキャラ)が決定される。これにより、上乗せボーナスにおいては、決定された大分類のシナリオグループA〜Dに応じた態様で演出が実行される。
なお、本実施形態のシナリオグループ抽選用テーブルでは、当りパターン4に限ってシナリオグループA〜Dの全てが決定され得るようになっているが、当りパターン5〜11でもシナリオグループA〜Dの全てあるいは一部が決定され得るようにしてもよい。
<シナリオ種別抽選用テーブル>
図39及び図40は、シナリオ種別抽選用テーブル(当りパターン4〜11)を示す図である。これらのシナリオ種別抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナスシナリオ種別決定処理におけるシナリオ種別抽選処理(図128のS541)において参照されるテーブルである。シナリオ種別抽選用テーブルは、上乗せボーナスの演出モードにおける演出のシナリオを中分類に分けたシナリオ種別No.1〜9を決定するために用いるテーブルである。シナリオ種別抽選用テーブルは、当りパターン4〜11ごとに用意されており、参照項目となるシナリオグループA〜Dと、決定事項となるシナリオ種別No.1〜9と、参照項目に応じてシナリオ種別を乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。シナリオ種別抽選用テーブルにおいては、当りパターン4〜11ごとにシナリオグループA〜Dに応じて抽選値情報が参照される。
シナリオ種別抽選用テーブル(当りパターン4〜11)では、当りパターン4〜11ごとにシナリオグループA〜Dに基づいてシナリオ種別No.1〜9が抽選により決定される。例えば、当りパターン4である場合、シナリオ種別抽選用テーブル(当りパターン4)が参照される。シナリオ種別抽選用テーブル(当りパターン4)によれば、シナリオグループA(コンボ無し)の場合、抽選率が22938/32768となる確率でシナリオ種別No.1(Aa:コンボ無し/復活無し)が決定され、抽選率が9830/32768となる確率でシナリオ種別No.2(Ab:コンボ無し/失敗⇒復活)が決定される。シナリオグループB(コンボ有り)の場合、抽選率が22938/32768となる確率でシナリオ種別No.4(Ba:コンボ有り/復活無し)が決定され、抽選率が9830/32768となる確率でシナリオ種別No.5(Bb:コンボ有り/失敗⇒復活)が決定される。シナリオグループC([A]ベースのSPキャラ)の場合、抽選率が22938/32768となる確率でシナリオ種別No.7(Ca:[Aa]ベースのSPキャラ)が決定され、抽選率が9830/32768となる確率でシナリオ種別No.8(Cb:[Ab]ベースのSPキャラ)が決定される。シナリオグループD([B]ベースのSPキャラ)の場合、抽選率が32768/32768となる確率でシナリオ種別No.9(Da:[Ba]ベースのSPキャラ)が決定される。他の当りパターン5〜11についても、同様に対応するシナリオ種別抽選用テーブルが選択され、シナリオ種別No.1〜9のいずれかが決定される。これにより、上乗せボーナスにおいては、中分類のシナリオ種別No.1〜9のいずれかに応じた態様で演出が実行される。
なお、本実施形態のシナリオ種別抽選用テーブルでは、当りパターン4の場合、シナリオ種別No.3(Ac:コンボ無し/終了⇒復活)及びNo.6(Bc:コンボ有り/終了⇒復活)が決定されないようになっているが、例えば当りパターン5〜11の場合、シナリオ種別No.1〜9の全てあるいは一部が決定され得るようにしてもよい。
<シナリオ番号抽選用テーブル>
図41〜49は、シナリオ番号抽選用テーブル(Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)を示す図である。シナリオ番号抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナスシナリオ種別決定処理におけるシナリオ番号抽選処理(図128のS542)において参照されるテーブルである。シナリオ番号抽選用テーブルは、上乗せボーナスの演出モードにおける演出のシナリオをシナリオ種別No.1〜9(Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)ごとに細分類化したシナリオ番号を決定するために用いるテーブルである。シナリオ番号抽選用テーブルは、シナリオ種別No.1〜9(Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)ごとに用意されており、参照項目となる当りパターン4〜11と、シナリオ種別ごとに定められた決定事項となるシナリオ番号と、参照項目に応じてシナリオ番号を乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。シナリオ番号抽選用テーブルにおいては、シナリオ種別No.1〜9(Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)ごとに当りパターン4〜11に応じて抽選値情報が参照される。
シナリオ番号抽選用テーブル(Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)では、シナリオ種別No.1〜9(Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)ごとに当りパターン4〜11に基づいてシナリオ番号が抽選により決定される。例えば、シナリオ種別No.1(Aa)である場合、シナリオ番号抽選用テーブル(Aa)が参照される。シナリオ番号抽選用テーブル(Aa)によれば、当りパターン4の場合、抽選率が32768/32768となる確率でシナリオ番号No.65が決定される。当りパターン5,6の場合は、シナリオ種別No.1(Aa)が決定され得ないため、シナリオ番号も決定され得ない。当りパターン4の場合、抽選率が32768/32768となる確率でシナリオ番号No.65が決定される。当りパターン7の場合、抽選率が32768/32768となる確率でシナリオ番号No.64が決定される。当りパターン8の場合、所定の確率でシナリオ番号No.51〜63のいずれかが決定され、当りパターン9の場合、所定の確率でシナリオ番号No.24〜50のいずれかが決定され、当りパターン10の場合、所定の確率でシナリオ番号No.6〜23のいずれかが決定され、当りパターン11の場合、所定の確率でシナリオ番号No.1〜5のいずれかが決定される。他のシナリオ種別No.2〜9(Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)についても、同様に対応するシナリオ番号抽選用テーブルが選択され、シナリオ種別に応じたシナリオ番号が決定される。これにより、上乗せボーナスにおいては、当りパターンごとにシナリオ種別に応じたシナリオ番号に基づいて演出が実行される。
<上乗せボーナスシナリオテーブル>
図50〜76は、上乗せボーナスシナリオテーブル(Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)を示す図である。上乗せボーナスシナリオテーブルは、後述するサブCPU71の押下操作ボタン操作判定処理(図113)、上乗せボーナスシナリオ種別決定処理におけるコンボRUSH抽選処理(図128のS544)、上乗せボーナス初期処理における上乗せボーナスルーレット抽選処理(図129のS550)、演出抽選判定処理(図131)、上乗せボーナスラウンド間演出処理(図142)において参照されるテーブルである。上乗せボーナスシナリオテーブルは、上乗せボーナスの具体的な演出内容を決定するために用いるテーブルである。上乗せボーナスシナリオテーブルは、シナリオ種別(Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)ごとに用意されており、参照項目となるシナリオ種別に応じたシナリオ番号及び実質ラウンドが実行されるラウンド数と、決定事項となる演出内容を示す演出種別A〜N、「キャラクタ」、「コンボ」、「RUSH」といった上乗せ数、残賞球の数(残賞球数)、総賞球の数(総賞球数)、トータルの数(トータル数)とを規定している。上乗せボーナスシナリオテーブルにおいては、シナリオ種別(Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Bc、Ca、Cb、Da)ごとにシナリオ番号及び実質ラウンドの回数に基づいて、演出種別A〜N、上乗せ数、残賞球数、総賞球数、トータル数が決定される。
演出種別A〜Nは、演出画像などの演出内容を分類したものである。本実施形態において、演出種別Aは、「キャラクタ復活待ち」という演出内容に該当し、演出種別Bは、「初期値決定」という演出内容に該当し、演出種別Cは、「キャラクタ出現失敗」という演出内容に該当し、演出種別Dは、「キャラクタ出現成功−コンボ無」という演出内容に該当し、演出種別Eは、「キャラクタ出現成功−コンボ有」という演出内容に該当し、演出種別Fは、「キャラクタ出現成功−コンボ有−RUSH突入」という演出内容に該当し、演出種別Gは、「コンボRUSH」という演出内容に該当し、演出種別Hは、「SPキャラクタ出現」という演出内容に該当し、演出種別Iは、「キャラクタ復活」という演出内容に該当し、演出種別Jは、「凛花復活−コンボ無」という演出内容に該当し、演出種別Kは、「凛花復活−コンボ有」という演出内容に該当し、演出種別Lは、「凛花復活−コンボ有−RUSH突入」という演出内容に該当し、演出種別Mは、「終了画面−逆転」という演出内容に該当し、演出種別Nは、「演出なし」という演出内容に該当する(図181参照)。
また、「キャラクタ」の上乗せ数は、主たるキャラクタの出現に際して加算される演出表示用の数であり、「コンボ」の上乗せ数は、キャラクタが2ラウンド以上連続して出現した際に加算される演出表示用の数であり、「RUSH」の上乗せ数は、演出ボタンが表示された際に所定のボタン操作が行われることで加算される演出表示用の数である。トータル数は、1ラウンドあたりの上限賞球数(本実施形態では100)を全ての実質ラウンド数分累計することで算定される演算参照用の数である。この上限賞球数とは、表示画面上において1ラウンドあたりの上限として加算表示される演出表示用の数に相当するものであり、実際の1ラウンドあたりの上限入賞数に応じた賞球数を意味するものではない。ただし、数値としては、実際の1ラウンドあたりの上限入賞数(本実施形態では10)に応じた賞球数と上限賞球数とが同値となる。総賞球数は、実質ラウンドごとに上乗せ数を累計することで算定される演出表示用の数である。残賞球数は、実質ラウンド実行開始時において、当該実質ラウンドに至るまでの実質ラウンドごとに1ラウンドあたりの上限賞球数を累計することで得られる上限払出賞球数をパラメータとし、この上限払出賞球数を総賞球数から減算することで算定される演算参照用の数に相当する。なお、残賞球数は、後述する残賞球カウンタによって計数されるようになっている。
このような上乗せボーナスシナリオテーブルを参照することにより、上乗せボーナスにおいては、シナリオ種別に応じたシナリオ番号に基づいて実質ラウンドごとに演出種別A〜Nに対応する演出画像が表示され、さらには、予定されたトータル数(予定付与数量)に達するまで演出表示用の総賞球数や総払出数(払出賞球数)が表示される。なお、本実施形態においては、実際の総払出数が上限払出賞球数に満たない場合や実際の入賞数が上限入賞数を超えた場合にあっても(実際の賞球数が上限賞球数を超えた場合にあっても)、演出表示用の総払出数として上限払出賞球数に相当する払出賞球数が表示されるようになっている。このような演出表示用の総賞球数と総払出数(払出賞球数)との差が残賞球数に相当する。
<コンボRUSH抽選用テーブル>
図77は、コンボRUSH抽選用テーブルを示す図である。コンボRUSH抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナスシナリオ種別決定処理におけるコンボRUSH抽選処理(図128のS544)において参照されるテーブルである。コンボRUSH抽選用テーブルは、演出種別Gの「コンボRUSH」に対応する上乗せ数が決定された場合に、当該上乗せ数をボタン操作に応じて一部加算表示あるいは全部加算表示するタイミングを規定した操作回数パターンNo.1〜44を決定するために用いるテーブルである。コンボRUSH抽選用テーブルは、参照項目となる「コンボRUSH」に対応する上乗せ数と、決定事項となる操作回数パターンNo.1〜44と、参照項目に応じて操作回数パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。コンボRUSH抽選用テーブルにおいては、「コンボRUSH」に対応する上乗せ数に応じて抽選値情報が参照される。
コンボRUSH抽選用テーブルでは、上乗せボーナスシナリオテーブルを用いて決定された「コンボRUSH」に対応する上乗せ数に基づいて操作回数パターンNo.1〜44が抽選により決定される。例えば、「コンボRUSH」に対応する上乗せ数が「+200」である場合、抽選率が所定の確率で操作回数パターンNo.10〜14のいずれかが決定される。操作回数パターンNo.10〜14は、最終的に加算表示される上乗せ数が「+200」であり、加算回数を4回としてその1回ごとに「+50」ずつ所定の操作回数に達した時点で加算表示することを規定したものである。より具体的にいうと、例えば操作回数パターンNo.14(5→3→5→5)では、最初にボタン操作(押下操作ボタン9Aに対する押下操作)の操作回数が5回に達すると、上乗せ数が「+50」として加算表示され、次にボタン操作の操作回数が3回に達すると、上乗せ数が「+100」として加算表示され、その次にボタン操作の操作回数が5回に達すると、上乗せ数が「+150」として加算表示され、最後にボタン操作の操作回数が5回に達すると、最終的に上乗せ数が「+200」として加算表示される。
なお、本実施形態においては、上乗せ数が「+50」ずつ増加するようになっており、例えば最終的に加算表示する上乗せ数が「+400」であれば加算回数が8回となり、「+300」であれば加算回数が6回となるように、加算回数が上乗せ数に応じて一義的に決まっているが、上乗せ数に応じて加算回数や加算する数を多元的に決定し得るようにしてもよい。例えば、上乗せ数が「+400」の場合、加算回数を4回として「+100」ずつ加算表示したり、上乗せ数が「+300」の場合、加算回数を30回として「+10」ずつ加算表示するようにしてもよい。また、1回の加算表示ごとに加算する数を変化させるようにしてもよい。例えば、上乗せ数が「+400」の場合、「+100」、「+50」、「+250」を順次加算するようにしてもよい。
<ルーレット抽選用テーブル>
図78は、ルーレット抽選用テーブルを示す図である。ルーレット抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナス初期処理における上乗せボーナスルーレット抽選処理(図129のS550)において参照されるテーブルである。ルーレット抽選用テーブルは、演出種別Bの「初期値決定」に対応する上乗せ数が決定された場合に、ルーレットを模した表示画像とともに当該上乗せ数を初期値として示す初期値パターンNo.1〜6を決定するために用いるテーブルである。ルーレット抽選用テーブルは、参照項目となる上乗せ数の初期値と、決定事項となる初期値パターンNo.1〜6と、参照項目に応じて初期値パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。ルーレット抽選用テーブルにおいては、上乗せ数の初期値に応じて抽選値情報が参照される。
ルーレット抽選用テーブルでは、上乗せボーナスシナリオテーブルを用いて決定された演出種別Bの「初期値決定」に対応する上乗せ数(初期値)に基づいて初期値パターンNo.1〜6(200、300、400、500、600、1500)が抽選により決定される。初期値(200、300、400、500、600、1500)は、実質ラウンドの1R目に加算表示される上乗せ数に相当する。本実施形態のルーレット抽選用テーブルでは、上乗せ数の初期値に応じて一義的に対応する一の初期値パターンが決定されるように抽選値情報が規定されている。
<ルーレットパターン抽選用テーブル>
図79は、ルーレットパターン抽選用テーブルを示す図である。ルーレットパターン抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナス初期処理における上乗せボーナスルーレットパターン抽選処理(図129のS551)において参照されるテーブルである。ルーレットパターン抽選用テーブルは、ルーレット抽選用テーブルを用いて初期値パターンが決定された場合に、当該初期値パターンに応じて表示すべきルーレットやストップボタンの態様を示すルーレットパターンNo.1〜5を決定するために用いるテーブルである。ルーレットパターン抽選用テーブルは、参照項目となる初期値パターン(200、300、400、500、600、1500)と、決定事項となるルーレットパターンNo.1〜5と、参照項目に応じてルーレットパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。ルーレットパターン抽選用テーブルにおいては、初期値パターンに応じて抽選値情報が参照される。
ルーレットパターン抽選用テーブルでは、ルーレット抽選用テーブルを用いて決定された初期値パターン(200、300、400、500、600、1500)に基づいてルーレットパターンNo.1〜5のいずれかが抽選により決定される。ルーレットパターン抽選用テーブルでは、例えば、初期値パターンが200の場合、抽選率が27768/32768となる確率でルーレットパターンNo.1が決定され、抽選率が5000/32768となる確率でルーレットパターンNo.2が決定される。ルーレットパターンNo.2では、出目として200・300・400・500・600・1500を配したルーレットが表示されるとともに、表示サイズを中ボタンとして演出ボタンが表示される。なお、例えば初期値パターンが1500の場合は、初期値として決定され得ない700〜1400の出目を配したルーレットが表示されるようにしてもよい。このようにした場合、初期値が1500として決定されることを通常とは異なるルーレットの表示態様から遊技者に対して報知することができる。
<タイトル決定抽選用テーブル>
図80は、タイトル決定抽選用テーブルを示す図である。タイトル決定抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナス初期処理における上乗せボーナスタイトル決定処理(図129のS552)において参照されるテーブルである。タイトル決定抽選用テーブルは、上乗せボーナスに際して表示されるタイトルの表示色変化を示すタイトルパターンNo.1〜14を当りパターン4〜11に基づいて決定するために用いるテーブルである。タイトル決定抽選用テーブルは、参照項目となる当りパターン4〜11と、決定事項となるタイトルパターンNo.1〜14と、参照項目に応じてタイトルパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。タイトル決定抽選用テーブルにおいては、当りパターン4〜11に応じて抽選値情報が参照される。
タイトル決定抽選用テーブルでは、当りパターン4〜11に基づいてタイトルパターンNo.1〜14のいずれかが抽選により決定される。ルーレットの表示画像が表示された際には、そのルーレットの変動表示を停止させるために押下操作ボタン9Aが操作される。タイトル決定抽選用テーブルでは、ルーレットの変動表示を停止させるための押下操作ボタン9Aの操作前後においてタイトルの表示色を変化させるためにタイトルパターンNo.1〜14が決定される。例えば、タイトルパターンNo.2(青→黄)では、押下操作ボタン9Aの操作前、タイトルの表示色が青であり、押下操作ボタン9Aの操作後にタイトルの表示色が黄色となる。なお、ボタン操作の前後でタイトルの表示色が全く変化しないようにしてもよいし、あるいは、2回以上変化するように設定し、ボタン操作を行うごとに設定された色に順次変更するようにしてもよい。
<チャンスアップ抽選用テーブル>
図81は、チャンスアップ抽選用テーブルを示す図である。チャンスアップ抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナス演出決定処理におけるチャンスアップ抽選処理(図130のS562)において参照されるテーブルである。チャンスアップ抽選用テーブルは、上乗せボーナスにおける演出効果としてキャラクタの背景に配されるオーラ色や上乗せ数表示前に表示される演出ボタンの表示サイズを示すチャンスアップパターンNo.1〜6を、後述するキャラクタ種別抽選用テーブルのキャラクタ演出パターンNo.1〜30に基づいて決定するために用いるテーブルである。チャンスアップ抽選用テーブルは、参照項目となるキャラクタ演出パターンNo.1〜30と、決定事項となるチャンスアップパターンNo.1〜6と、参照項目に応じてチャンスアップパターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。チャンスアップ抽選用テーブルにおいては、キャラクタ演出パターンNo.1〜30に応じて抽選値情報が参照される。
チャンスアップ抽選用テーブルでは、キャラクタ演出パターンNo.1〜30に基づいてチャンスアップパターンNo.1〜6のいずれかが抽選により決定される。例えば、チャンスアップパターンNo.2(青エフェクト 大ボタン)では、オーラ色として青色が配されたキャラクタが表示されるとともに、上乗せ数の表示前に表示サイズを大ボタンとして演出ボタンが表示される。本実施形態においては、チャンスアップパターンNo.1〜6に応じて上乗せ数が異なるようになっている。また、上乗せ数が相対的に多くなるほど、オーラ色が青<緑<赤という順で決定される確率が高くなるようになっている。大ボタンが決定された場合には、上乗せ数が必ず加算されるようになっている。
<キャラクタ種別抽選用テーブル>
図82〜86は、キャラクタ種別抽選用テーブルを示す図である。キャラクタ種別抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の演出抽選判定処理(図131)において参照されるテーブルである。キャラクタ種別抽選用テーブルは、キャラクタやオブジェクトの出現態様とその出現に伴う上乗せ数(以下、「加算値」と称する)を示すキャラクタ演出パターンNo.1〜30を、演出種別や加算値に基づいて決定するために用いるテーブルである。特に、図82は、演出種別C又はHに対応するキャラクタ種別抽選用テーブルを示している。図83は、演出種別D又はJであって総賞球数が上限値(トータル数1500)に到達する場合に対応するキャラクタ種別抽選用テーブルを示している。図84は、演出種別D又はJであって次のラウンドにて演出種別Fが決定されている場合に対応するキャラクタ種別抽選用テーブルと、演出種別D又はJであって次のラウンドにて演出種別F以外が決定されている場合に対応するキャラクタ種別抽選用テーブルとを示している。図85は、演出種別E、F、K、又はLであってキャラクタ出現による加算値が「+50」に決定されている場合に対応するキャラクタ種別抽選用テーブルと、演出種別E、F、K、又はLであってキャラクタ出現による加算値が「+100」に決定されている場合に対応するキャラクタ種別抽選用テーブルとを示している。図86は、演出種別E、F、K、又はLであってキャラクタ出現による加算値が「+150」に決定されている場合に対応するキャラクタ種別抽選用テーブルと、演出種別E、F、K、又はLであってキャラクタ出現による加算値が「+200」に決定されている場合に対応するキャラクタ種別抽選用テーブルとを示している。
図82に示すキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別C又はH)は、参照項目となる演出種別C,Hと、決定事項となるキャラクタ演出パターンNo.1〜30と、参照項目に応じてキャラクタ演出パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。このキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別C又はH)においては、演出種別C,Hに応じて抽選値情報が参照される。キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別C又はH)では、演出種別Cの場合にキャラクタ演出パターンNo.1(キャラクタ出現 失敗)が決定され、演出種別Hの場合にキャラクタ演出パターンNo.2(SPキャラクタ出現 加算値「MAX」)が決定されるようになっている。加算値「MAX」とは、例えば図74の上乗せボーナスシナリオテーブル(Ca)において5R目に示されるように、SPキャラクタの出現によって総賞球数が「1500」となるように加算表示を行う演出に該当するものである。なお、本実施形態では、キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別C又はH)を参照してキャラクタ演出パターンNo.1,2を決定するようになっているが、演出種別C及びHについてはキャラクタ演出パターンが一義的に決まっているので、テーブルや乱数による抽選処理を用いることなくキャラクタ演出パターンを決定するようにしてもよい。
図83に示すキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+上限値到達)は、参照項目となるキャラクタ出現による加算値(+50,+100,+150,+200)と、決定事項となるキャラクタ演出パターンNo.1〜30と、参照項目に応じてキャラクタ演出パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+上限値到達)は、例えば図71の上乗せボーナスシナリオテーブル(Bb)においてシナリオ番号No.21の13R目に示されるように、「キャラクタ」による加算値「150」によって総賞球数が「1500」に到達する場合に参照されるテーブルである。このキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+上限値到達)においては、キャラクタ出現による加算値(+50,+100,+150,+200)に応じて抽選値情報が参照される。キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+上限値到達)では、加算値「+50」の場合にキャラクタ演出パターンNo.11(牛キャラクタ下×2出現 加算値+50(1500到達))が決定され、加算値「+100」の場合にキャラクタ演出パターンNo.12(牛キャラクタ下×2出現 加算値+100(1500到達))が決定され、加算値「+150」の場合にキャラクタ演出パターンNo.13(牛キャラクタ下×2出現 加算値+150(1500到達))が決定され、加算値「+200」の場合にキャラクタ演出パターンNo.14(牛キャラクタ下×2出現 加算値+200(1500到達))が決定されるようになっている。なお、本実施形態では、キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+上限値到達)を参照してキャラクタ演出パターンNo.11〜14を決定するようになっているが、参照項目に対して決定事項(キャラクタ演出パターン)が一義的に決まっているので、テーブルや乱数による抽選処理を用いることなくキャラクタ演出パターンを決定するようにしてもよい。また、加算値(+50,+100,+150,+200)の夫々に対して複数のキャラクタ演出パターンを対応付けるようにしてもよい。
図84に示すキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F)及びキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F以外)は、参照項目となるキャラクタ出現による加算値(+50,+100,+150,+200)と、決定事項となるキャラクタ演出パターンNo.1〜30と、参照項目に応じてキャラクタ演出パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。これらのキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F)及びキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F以外)においては、キャラクタ出現による加算値(+50,+100,+150,+200)に応じて抽選値情報が参照される。図84上側のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F)では、加算値「+50」の場合にキャラクタ演出パターンNo.3(牛キャラクタ上出現 加算値+50)又はNo.7(牛キャラクタ上×2出現 加算値+50)が決定され、加算値「+100」の場合にキャラクタ演出パターンNo.4(牛キャラクタ下出現 加算値+100)又はNo.8(牛キャラクタ上×2出現 加算値+100)が決定され、加算値「+150」の場合にキャラクタ演出パターンNo.5(牛キャラクタ右出現 加算値+150)又はNo.9(牛キャラクタ上×2出現 加算値+150)が決定され、加算値「+200」の場合にキャラクタ演出パターンNo.6(牛キャラクタ左出現 加算値+200)又はNo.10(牛キャラクタ上×2出現 加算値+200)が決定されるようになっている。図84下側のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F以外)では、加算値「+50」の場合にキャラクタ演出パターンNo.3(牛キャラクタ上出現 加算値+50)が決定され、加算値「+100」の場合にキャラクタ演出パターンNo.4(牛キャラクタ下出現 加算値+100)が決定され、加算値「+150」の場合にキャラクタ演出パターンNo.5(牛キャラクタ右出現 加算値+150)が決定され、加算値「+200」の場合にキャラクタ演出パターンNo.6(牛キャラクタ左出現 加算値+200)が一義的に決定されるようになっている。なお、図84下側のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F以外)においても、キャラクタ演出パターンNo.3〜6を一義的に決定するようになっているが、テーブルや乱数による抽選処理を用いることなくキャラクタ演出パターンを決定するようにしてもよい。また、加算値(+50,+100,+150,+200)の夫々に対して複数のキャラクタ演出パターンを対応付けるようにしてもよい。
図85に示すキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+50)及びキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+100)は、参照項目となるキャラクタ出現による加算値(+50,+100,+150,+200)と、決定事項となるキャラクタ演出パターンNo.1〜30と、参照項目に応じてキャラクタ演出パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。これらのキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+50)及びキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+100)においては、コンボによる加算値(+50,+100,+150,+200)に応じて抽選値情報が参照される。図85上側のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+50)では、加算値「+50」の場合にキャラクタ演出パターンNo.15(牛キャラクタ上+太陽出現 加算値+50 コンボ加算値+50)が決定され、加算値「+100」の場合にキャラクタ演出パターンNo.16(牛キャラクタ上+太陽出現 加算値+50 コンボ加算値+100)が決定され、加算値「+150」の場合にキャラクタ演出パターンNo.17(牛キャラクタ上+太陽×2出現 加算値+50 コンボ加算値+150)が決定され、加算値「+200」の場合にキャラクタ演出パターンNo.18(牛キャラクタ上+太陽×2出現 加算値+50 コンボ加算値+200)が一義的に決定されるようになっている。図85下側のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+100)では、加算値「+50」の場合にキャラクタ演出パターンNo.19(牛キャラクタ上+月出現 加算値+100 コンボ加算値+50)が決定され、加算値「+100」の場合にキャラクタ演出パターンNo.20(牛キャラクタ上+月出現 加算値+100 コンボ加算値+100)が決定され、加算値「+150」の場合にキャラクタ演出パターンNo.21(牛キャラクタ上+月×2出現 加算値+100 コンボ加算値+150)が決定され、加算値「+200」の場合にキャラクタ演出パターンNo.22(牛キャラクタ上+月×2出現 加算値+100 コンボ加算値+200)が一義的に決定されるようになっている。なお、これらのキャラクタ種別抽選用テーブルにおいても、キャラクタ演出パターンを一義的に決定するようになっているが、テーブルや乱数による抽選処理を用いることなくキャラクタ演出パターンを決定するようにしてもよい。また、加算値(+50,+100,+150,+200)の夫々に対して複数のキャラクタ演出パターンを対応付けるようにしてもよい。
図86に示すキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+150)及びキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+200)も、参照項目となるキャラクタ出現による加算値(+50,+100,+150,+200)と、決定事項となるキャラクタ演出パターンNo.1〜30と、参照項目に応じてキャラクタ演出パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。これらのキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+150)及びキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+200)においても、コンボによる加算値(+50,+100,+150,+200)に応じて抽選値情報が参照される。図86上側のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+150)では、加算値「+50」の場合にキャラクタ演出パターンNo.23(牛キャラクタ上+青年キャラクタ出現 加算値+150 コンボ加算値+50)が決定され、加算値「+100」の場合にキャラクタ演出パターンNo.24(牛キャラクタ上+青年キャラクタ出現 加算値+150 コンボ加算値+100)が決定され、加算値「+150」の場合にキャラクタ演出パターンNo.25(牛キャラクタ上+青年キャラクタ出現 加算値+150 コンボ加算値+150)が決定され、加算値「+200」の場合にキャラクタ演出パターンNo.26(牛キャラクタ上+青年キャラクタ出現 加算値+150 コンボ加算値+200)が一義的に決定されるようになっている。図86下側のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+200)では、加算値「+50」の場合にキャラクタ演出パターンNo.27(牛キャラクタ上+中年キャラクタ出現 加算値+200 コンボ加算値+50)が決定され、加算値「+100」の場合にキャラクタ演出パターンNo.28(牛キャラクタ上+中年キャラクタ出現 加算値+200 コンボ加算値+100)が決定され、加算値「+150」の場合にキャラクタ演出パターンNo.29(牛キャラクタ上+中年キャラクタ出現 加算値+200 コンボ加算値+150)が決定され、加算値「+200」の場合にキャラクタ演出パターンNo.30(牛キャラクタ上+中年キャラクタ出現 加算値+200 コンボ加算値+200)が一義的に決定されるようになっている。なお、これらのキャラクタ種別抽選用テーブルにおいても、キャラクタ演出パターンを一義的に決定するようになっているが、テーブルや乱数による抽選処理を用いることなくキャラクタ演出パターンを決定するようにしてもよい。また、加算値(+50,+100,+150,+200)の夫々に対して複数のキャラクタ演出パターンを対応付けるようにしてもよい。
<牛キャラクタ復活抽選用テーブル>
図87は、牛キャラクタ復活抽選用テーブルを示す図である。牛キャラクタ復活抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の演出抽選判定処理に含まれる処理(図131のS581)において参照されるテーブルである。牛キャラクタ復活抽選用テーブルは、上乗せボーナスにおける演出効果として、演出ボタンの背景に配されるオーラ色、演出ボタンの表示サイズ、ボタン操作に応じた結果として失敗か復活を示す牛キャラクタ復活パターンNo.1〜7を、演出種別A,Iに基づいて決定するために用いるテーブルである。牛キャラクタ復活抽選用テーブルは、参照項目となる演出種別A,Iと、決定事項となる牛キャラクタ復活パターンNo.1〜7と、参照項目に応じて牛キャラクタ復活パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。牛キャラクタ復活抽選用テーブルにおいては、演出種別A,Iに応じて抽選値情報が参照される。
牛キャラクタ復活抽選用テーブルでは、演出種別A,Iに基づいて牛キャラクタ復活パターンNo.1〜7のいずれかが抽選により決定される。例えば、演出種別Aでは、牛キャラクタ復活パターンNo.1〜4のいずれかが決定され、演出種別Iでは、牛キャラクタ復活パターンNo.5〜7のいずれかが決定される。
<上乗せボーナス終了画面抽選用テーブル>
図88は、上乗せボーナス終了画面抽選用テーブルを示す図である。上乗せボーナス終了画面抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナス終了画面決定処理における上乗せボーナス終了画面抽選処理(図132のS590)において参照されるテーブルである。上乗せボーナス終了画面抽選用テーブルは、上乗せボーナスの最後の実質ラウンド終了後における表示メッセージを示す終了表示パターンNo.1〜3を当りパターン4〜11に基づいて決定するために用いるテーブルである。上乗せボーナス終了画面抽選用テーブルは、参照項目となる当りパターン4〜11と、決定事項となる終了表示パターンNo.1〜3と、参照項目に応じて終了表示パターンを乱数抽選により決定するための抽選値情報(乱数範囲:32768)とを規定している。上乗せボーナス終了画面抽選用テーブルにおいては、当りパターン4〜11に応じて抽選値情報が参照される。
上乗せボーナス終了画面抽選用テーブルでは、当りパターン4〜11に基づいて終了表示パターンNo.1〜3のいずれかが抽選により決定される。本実施形態では、当りパターン4〜11に応じて終了表示パターンNo.1〜3のいずれかが一義的に決定されるようになっている。なお、上乗せボーナス終了画面抽選用テーブルでは、当りパターンに応じて終了表示パターンを一義的に決定するようになっているが、テーブルや乱数による抽選処理を用いることなく終了表示パターンを決定するようにしてもよい。また、1つの当りパターンに対して複数の終了表示パターンを対応付けるようにしてもよい。さらに、当りパターンによっては、終了表示パターンが決定されないようにしてもよい。例えば、当りパターン9〜11の場合は終了表示パターンを決定しないようにしてもよい。
<称号決定抽選用テーブル>
図89は、称号決定抽選用テーブルを示す図である。称号決定抽選用テーブルは、後述するサブCPU71の上乗せボーナス終了画面決定処理における上乗せボーナス称号決定処理(図132のS591)において参照されるテーブルである。称号決定抽選用テーブルは、上乗せボーナスの終了時(上乗せボーナス終了画面の表示後)に表示される称号を示す称号パターンNo.1〜5を、後述する累計払出賞球カウンタの値に基づいて決定するために用いるテーブルである。称号決定抽選用テーブルは、参照項目となる累計払出賞球カウンタの値と、決定事項となる称号パターンNo.1〜5とを規定している。称号決定抽選用テーブルにおいては、累計払出賞球カウンタの値に応じて称号パターンNo.1〜5のいずれかが決定される。累計払出賞球カウンタは、大当り遊技状態の開始から非確変非時短遊技状態に移行するまでの期間において、大当り遊技状態(後述する連荘の場合を含む)中の実質ラウンドに応じた賞球数(実質ラウンド数×1ラウンドあたりの上限賞球数100)を計数するものである。
称号決定抽選用テーブルでは、例えば、累計払出賞球カウンタの値が4999以下の場合、称号パターンNo.1(初級者)が決定され、この称号パターンNo.1に応じて「初級者」という称号が上乗せボーナスの終了時に表示される。なお、称号決定抽選用テーブルにおいては、累計払出賞球カウンタの値に応じて一義的に称号パターンNo.1〜5が決定されるようになっているが、例えば累計払出賞球カウンタの同じ値であっても異なる称号パターンが決定されるようにしてもよい。
[メインCPUによる制御]
次に、図90〜109を用いて、メインCPU61により実行される処理について以下に説明をする。
[メインCPUによるメイン処理]
図90及び図91は、メインCPU61により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、以下のステップ単位に実行される。図90に示すように、S10において、メインCPU61は、ウォッチドッグタイマのディセーブル設定処理を行う。この処理を終了した場合、S11に処理を移す。
S11において、メインCPU61は、入出力ポートの設定処理を行う。この処理を終了した場合、S12に処理を移す。
S12において、メインCPU61は、電断検出状態であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、電断検出信号がHIGH(高レベル)であるか否かを判定する。電断検出信号がHIGHでない場合には電断検出状態であると判定してS12に処理を移し、電断検出信号がHIGHである場合には電断検出状態でないと判定してS13に処理を移す。
S13において、メインCPU61は、サブ制御受信受付ウェイト処理を行う。この処理において、メインCPU61は、副制御回路70が信号を受け付けるようになるまで待機する処理を行う。この処理を終了した場合、S14に処理を移す。
S14において、メインCPU61は、メインRAM63への書き込みを許可する処理を行う。この処理を終了した場合、S15に処理を移す。
S15において、メインCPU61は、バックアップクリアスイッチ81(図6参照)がONであるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、バックアップクリアスイッチ81がONであると判定した場合には、S30(図91参照)に処理を移し、バックアップクリアスイッチ81がONでないと判定した場合には、S16に処理を移す。
S16において、メインCPU61は、電断検出フラグがあるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、電断検出フラグがあると判定した場合には、S17に処理を移し、電断検出フラグがないと判定した場合には、S30(図91参照)に処理を移す。
S17において、メインCPU61は、作業領域の損傷チェックを行い、作業損傷チェック値を算出する処理を行う。この処理を終了した場合、S18に処理を移す。
S18において、メインCPU61は、作業損傷チェック値が正常値か否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、作業損傷チェック値が正常値であると判定した場合には、S19に処理を移し、作業損傷チェック値が正常値でないと判定した場合には、S30に処理を移す。
S19において、メインCPU61は、スタックポインタに7FFEHを設定する処理を行う。この処理を終了した場合、S20に処理を移す。
S20において、メインCPU61は、復電時の作業領域の初期設定処理を行う。この処理を終了した場合、S21に処理を移す。
S21において、メインCPU61は、復電時の確変状態表示報知設定処理を行う。具体的に、メインCPU61は、確変遊技状態の場合に、大当りの当選確率が高確率状態であることを報知する表示が行われるようにする。この処理を終了した場合、S22に処理を移す。なお、報知する表示は、電源投入後の最初の変動開始又は変動終了時に終了する構成としてもよい。
S22において、メインCPU61は、復電時のコマンドを送信する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、副制御回路70に、電断時の遊技状態に復帰させるためのコマンドを送信する処理を行う。この処理を終了した場合、S23に処理を移す。
S23において、メインCPU61は、メインCPU61周辺のデバイスの初期設定を行う。この処理を終了した場合には、S24に処理を移し、電断前のアドレス、すなわちスタックエリアより復帰されたプログラムカウンタの示すプログラムアドレスへ復帰する。
図91に示すように、S30において、メインCPU61は、スタックポインタに8000Hを設定する処理を行う。この処理を終了した場合、S31に処理を移す。
S31において、メインCPU61は、当り判定関連の乱数の初期値を取得する処理を行う。この処理を終了した場合、S32に処理を移す。
S32において、メインCPU61は、全作業領域クリア処理を行う。この処理を終了した場合、S33に処理を移す。
S33において、メインCPU61は、当り判定関連の乱数の初期値を設定する処理を行う。この処理を終了した場合、S34に処理を移す。
S34において、メインCPU61は、RAMの初期化時の作業領域の初期設定処理を行う。この処理を終了した場合、S35に処理を移す。
S35において、メインCPU61は、メインRAM63の初期化時のコマンドを副制御回路70に送信する処理を行う。また、副制御回路70において、メインCPU61は、受信したコマンドに基づいて初期化が実行される。この処理を終了した場合、S36に処理を移す。
S36において、メインCPU61は、メインCPU61周辺のデバイスの初期設定を行う。この処理を終了した場合、S37に処理を移す。
S37において、メインCPU61は、割込禁止処理を行う。この処理において、メインCPU61は、割込処理を禁止する処理を行う。この処理を終了した場合、S38に処理を移す。
S38において、メインCPU61は、初期値乱数更新処理を行う。この処理において、メインCPU61は、初期乱数カウンタ値を更新する処理を行う。この処理を終了した場合、S39に処理を移す。
S39において、メインCPU61は、割込許可処理を行う。この処理において、メインCPU61は、割込処理を許可する処理を行う。この処理を終了した場合、S40に処理を移す。
S40において、メインCPU61は、演出条件選択用乱数を更新する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、演出用乱数カウンタ値を更新する処理を行う。この処理を終了した場合、S41に処理を移す。
S41において、メインCPU61は、システムタイマ監視タイマ値が3以上であるか否かを判定する。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶されるシステムタイマ監視タイマ値を参照し、システムタイマ監視タイマ値が3以上である場合には、S42に処理を移し、システムタイマ監視タイマ値が3以上でない場合には、S37に処理を移す。
S42において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶されるシステムタイマ監視タイマの値を3減算する処理を行う。この処理を終了した場合、S43に処理を移す。
S43において、メインCPU61は、タイマ更新処理を行う。この処理において、メインCPU61は、主制御回路60と副制御回路70との同期をとるための待ち時間タイマ、大当り又は小当りが発生した際に開放する大入賞口の開放時間を計測するための大入賞口開放時間タイマ、不正行為があったと検出された場合にメインCPU61から外部端子板80を介してホールコンピュータ100に出力されるセキュリティ信号の最低出力期間を計測するためのセキュリティ信号出力タイマ等、各種のタイマを更新する処理を実行する。この処理を終了した場合には、S44に処理を移す。
S44において、メインCPU61は、特別図柄制御処理を行う。詳しくは後述するが、この処理において、メインCPU61は、特別図柄制御処理を行う。メインCPU61は、第1始動入賞口スイッチ320、第2始動入賞口スイッチ330からの検出信号に応じて、当り判定用乱数値と当り図柄決定用乱数値とを抽出し、メインROM62に記憶される大当り判定テーブル(図示略)を参照し、特別図柄抽選(大当り及び小当りの抽選)に当選したか否かを判定し、判定の結果をメインRAM63に記憶する処理を行う。なお、S44の特別図柄制御処理については、図100を用いて後述する。この処理を終了した場合、S45に処理を移す。
S45において、メインCPU61は、普通図柄制御処理を行う。この処理において、メインCPU61は、通過ゲートスイッチ350からの検出信号に応じて、普通図柄判定用乱数値及び普通図柄決定用乱数値を抽出し、抽出した普通図柄判定用乱数値とメインROM62に記憶される普通図柄当選テーブル(図示略)とに基づいて、普通図柄抽選に当選したか否かを判定し、この判定の結果と普通図柄決定用乱数値とメインROM62に記憶される普通図柄決定テープル(図示略)とに基づいて、ハズレ図柄及び当り図柄の何れにするかを判定し、判定の結果を記憶する処理を行う。なお、普通図柄抽選に当選した場合は当り図柄を示す判定の結果が記憶され、非当選の場合にはハズレ図柄を示す判定の結果が記憶される。当り図柄を示す判定の結果が記憶された場合、羽根部材34は、例えば1.3秒間で3回開放し、あるいは1.4秒間で4回開放し、若しくは1.8秒間で6回開放する。すなわち、普通図柄抽選に当選した場合、羽根部材34が開放するようになっており、羽根部材34が開放状態になると第2始動口33に遊技球が入賞し易くなる。この処理を終了した場合、S46に処理を移す。
S46において、メインCPU61は、図柄表示装置制御処理を行う。この処理において、メインCPU61は、S44、S45でメインRAM63に記憶された特別図柄制御処理の結果と、普通図柄制御処理の結果に応じて、液晶表示装置4を駆動するための制御信号をメインRAM63に記憶する処理を行う。メインCPU61は、制御信号をLEDユニット5に制御信号を送信する。LEDユニット5は、受信した制御信号に基づき第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54にて第1特別図柄又は第2特別図柄を変動表示及び停止表示する。また、LEDユニット5の普通図柄表示部51は、受信した制御信号に基づき普通図柄を変動表示及び停止表示する。この処理を終了した場合、S47に処理を移す。
S47において、メインCPU61は、遊技情報データ生成処理を行う。この処理において、メインCPU61は、台コンピュータ又はホールコンピュータ100に送信するための遊技情報信号に関するデータを生成し、メインRAM63に記憶する処理を行う。この処理を終了した場合、S48に処理を移す。
S48において、メインCPU61は、図柄保留数データ生成処理を行う。この処理において、メインCPU61は、後述するタイマ割込処理における特別図柄関連スイッチチェック処理及び普通図柄関連スイッチチェック処理(図94のS91,S92)にて検出される第1始動口スイッチ320、第2始動口スイッチ330、及び通過ゲートスイッチ350からの検出信号や、特別図柄及び普通図柄の変動表示の実行に応じて更新されるメインRAM63に記憶された保留数データの更新結果に基づいて、第1特別図柄保留表示部55、第2特別図柄保留表示部56及び普通図柄保留表示部52を駆動するための制御信号をメインRAM63に記憶する処理を行う。この処理を終了した場合、S49に処理を移す。
S49において、メインCPU61は、ポート出力処理を行う。この処理において、メインCPU61は、上記のステップなどでメインRAM63に記憶される制御信号を各ポートより出力する処理を行う。具体的には、メインCPU61は、外部端子板80を介したホールコンピュータ100へのセキュリティ信号の出力及びLED点灯のためのLED電源(コモン信号)や第1大入賞口シャッタ36A及び第2大入賞口シャッタ37Aの開閉や羽根部材34の開閉を行うソレノイド駆動のためのソレノイド電源の供給を行う。この処理を終了した場合、S50に処理を移す。
S50において、メインCPU61は、入賞口関連コマンド制御処理を行う。この処理において、メインCPU61は、入賞口関連コマンドを制御する処理を行う。この処理を終了した場合には、S37に処理を移す。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機は、メインCPU61によるメイン処理のS38〜S50における処理が遊技処理を構成する。
[メインCPU61によるタイマ割込処理]
図92は、メインCPU61により実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。このタイマ割込処理は、以下のステップ単位に実行される。メインCPU61は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、タイマ割込処理を実行する場合がある。このタイマ割込処理は、図示しないクロックパルス発生回路から所定の周期(例えば、2ms)毎に発生されるクロックパルスに応じて行う処理である。なお、本実施形態のパチンコ遊技機は、メインCPU61によるタイマ割込処理が割込処理を構成する。
図92に示すように、S60において、メインCPU61は、レジスタ退避処理を行う。この処理において、メインCPU61は、レジスタを退避させる処理を行う。この処理を終了した場合、S61に処理を移す。
S61において、メインCPU61は、タイマ更新処理を行う。詳しくは後述するが、この処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶されるシステムタイマ監視タイマの値を+1する処理を行う。なお、システムタイマ監視タイマは、所定の処理(特別図柄制御処理等)をタイマ割込処理の所定回数(3回)の起動を条件として実行させるための監視タイマである。S61のタイマ更新処理については、図93を用いて後述する。この処理を終了した場合、S62に処理を移す。
S62において、メインCPU61は、ウォッチドッグ出力データにクリアデータをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、ウォッチドッグ出力データにクリアデータをセットするとともに、ウォッチドッグ出力データに基づく制御信号を初期リセット回路64に送信する。初期リセット回路64は、受信した制御信号に基づいてコンデンサの電圧を開放する。なお、初期リセット回路64に設けられるウォッチドッグタイマがクリアされてから初期リセット回路64に接続されたコンデンサの容量で決定される所定時間(例えば、3100ms)が経過すると、初期リセット回路64からメインCPU61へとシステムリセット信号が出力される。メインCPU61は、この初期リセット回路64からシステムリセット信号が入力されるとシステムリセット状態となる。この処理を終了した場合、S63に処理を移す。
S63において、メインCPU61は、乱数更新処理を行う。この処理において、メインCPU61は、乱数を更新する処理を行う。例えば、メインCPU61は、当り判定用乱数カウンタ、当り図柄決定用乱数カウンタ、普通図柄判定用乱数カウンタ、演出条件判定用乱数カウンタなどの乱数を更新する。なお、当り判定用乱数カウンタ、当り図柄決定用乱数カウンタは、カウンタ値の更新タイミングが不定であると、公正さに欠けるものとなってしまうため、これを担保するために2ms毎の決まったタイミングで更新を行うようにしている。この処理を終了した場合、S64に処理を移す。
S64において、メインCPU61は、スイッチ入力処理を行う。詳しくは後述するが、この処理において、メインCPU61は、各入賞領域などに対応する各スイッチが、入賞を検出したか否かを判定する。メインCPU61は、例えば入賞を検出した場合には、入賞があったと判定した入賞領域に対応するbitを「1(ON)」にする。S64のスイッチ入力処理については、図94を用いて後述する。この処理を終了した場合、S65に処理を移す。
S65において、メインCPU61は、払出制御処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1大入賞口36、第2大入賞口37、第1始動口32、第2始動口33、一般入賞口40に遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出要求コマンドを払出・発射制御回路82に送信する。すなわち、メインCPU61は、遊技球の入賞に伴ってbitが「1(ON)」となっている入賞領域に対応する賞球を払出装置83から払い出すためのコマンドをセットするとともに、セットしたコマンドを払出・発射制御回路82に送信する処理を行う。また、このコマンドをセットした際には、コマンドセットの契機となった入賞領域に対応するbitを「0(OFF)」に制御する。この処理を終了した場合、S66に処理を移す。
S66において、メインCPU61は、コマンド送信制御処理を行う。この処理において、メインCPU61は、セットした各コマンドをコマンド出力ポート66により副制御回路70のコマンド入力ポート74に送信する。この処理を終了した場合、S67に処理を移す。
S67において、メインCPU61は、レジスタ復帰処理を行う。この処理において、メインCPU61は、割込処理前のアドレスにレジスタを復帰させる処理を行う。この処理を終了した場合には、このタイマ割込処理ルーチンを終了する。
[タイマ更新処理]
図93は、メインCPU61により実行されるタイマ更新処理を示すフローチャートである。このタイマ更新処理は、以下のステップ単位に実行される。図93に示すように、S70において、メインCPU61は、システムタイマ監視タイマの値を1加算する。システムタイマ監視タイマは、タイマ割込処理の実行(起動)回数を計数するためのタイマである。本実施形態では、タイマ割込処理の実行(起動)回数が所定の条件(3回)に達すると、所定の処理(特別図柄制御処理等)を実行させる。この処理を終了した場合、S71に処理を移す。
S71において、メインCPU61は、待ち時間タイマの値を1減算する。待ち時間タイマは、各種の実行待ち時間を計時するためのタイマである。この処理を終了した場合、S72に処理を移す。
S72において、メインCPU61は、残留球監視タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。残留球監視タイマは、第1大入賞口36から第1大入賞口カウントスイッチ360に至るまでの球通路や、第2大入賞口37から第2大入賞口カウントスイッチ370に至るまでの球通路に残存する残留球を監視するための残留球監視処理時間を計時するためのタイマである。この処理において、メインCPU61は、残留球監視タイマの値が「0」であると判定した場合には、S77に処理を移し、残留球監視タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S73に処理を移す。なお、残留球監視タイマの値が「0」であり、かつ、ラウンド遊技中でないとき、大入賞口カウントスイッチが遊技球を検出した場合には、エラーを報知するようにしてもよい。
S73において、メインCPU61は、残留球監視タイマの値を1減算する。この処理を終了した場合、S74に処理を移す。
S74において、メインCPU61は、再び残留球監視タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、残留球監視タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S77に処理を移し、残留球監視タイマの値が「0」であると判定した場合には、S75に処理を移す。
S75において、メインCPU61は、特定領域38Aが開放中であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、特定領域38Aが開放中でないと判定した場合には、S77に処理を移し、特定領域38Aが開放中であると判定した場合には、S76に処理を移す。
S76において、メインCPU61は、特定領域閉鎖データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、特定領域38Aを閉鎖するためのデータをセットするとともに、このデータに基づく制御信号に基づいて変位部材ソレノイド390を駆動する。これにより、変位部材39は、特定領域38Aを閉鎖状態とするように駆動される。この処理を終了した場合、S77に処理を移す。
S77において、メインCPU61は、排出監視タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。排出監視タイマは、第2大入賞口37に入賞して排出される排出球を監視するための排出球監視処理時間を計時するためのタイマである。この処理において、メインCPU61は、排出監視タイマの値が「0」であると判定した場合には、S80に処理を移し、排出監視タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S78に処理を移す。なお、本実施形態においては、排出監視タイマよりも残留球監視タイマに小さな値(短い時間)がセットされるが、同一にしてもよいし、大きな値(長い時間)にしてもよい。
S78において、メインCPU61は、排出監視タイマの値を1減算する。この処理を終了した場合、S79に処理を移す。
S79において、メインCPU61は、再び排出監視タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、排出監視タイマの値が「0」でないと判定した場合には、このタイマ更新処理ルーチンを終了し、排出監視タイマの値が「0」であると判定した場合には、S80に処理を移す。
S80において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が「1」又は「11」であるか否かを判定する処理を行う。大入賞口開放回数カウンタは、第2大入賞口37が開閉する1R目又は11R目を識別するために用いられるカウンタである。そのため、大入賞口開放回数カウンタの値は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37が実際に開放状態となる回数を計数するものではなく、1ラウンドごとに1加算されるものである。この処理において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が「1」及び「11」のいずれでもないと判定した場合には、S82に処理を移し、大入賞口開放回数カウンタの値が「1」又は「11」であると判定した場合には、S81に処理を移す。
S81において、メインCPU61は、後述する制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であると判定した場合には、このタイマ更新処理ルーチンを終了し、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)でないと判定した場合には、S82に処理を移す。
S82において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウンタの値よりも大きいか否かを判定する処理を行う。第2大入賞口入賞カウンタは、第2大入賞口カウントスイッチ370により検出された第2大入賞口37への入賞数を計数するためのカウンタである。排出球カウンタは、特定領域スイッチ380A及び非特定領域スイッチ380Bにより検知された遊技球の排出球数を計数するためのカウンタである。基本的に、第2大入賞口入賞カウンタの値と排出球カウンタの値とは同一になる。この処理において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウンタの値よりも大きくない場合には、このタイマ更新処理ルーチンを終了し、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウンタの値よりも大きい場合には、S83に処理を移す。なお、排出監視タイマにセットされる値は、遊技球が第2大入賞口カウントスイッチ370に検出されてから特定領域スイッチ380A又は非特定領域スイッチ380Bに検出されるまでに必要な時間よりも長い時間に相当する。よって、この処理において第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウンタの値よりも大きいと判定される場合は、第2大入賞口37の内部における球詰まりや、いわゆるゴト行為による第2大入賞口カウントスイッチ370のみの検出が想定される。
S83において、メインCPU61は、排出エラーコマンドをセットする処理を行う。排出エラーコマンドは、正常に排出されていない旨を報知するためのコマンドに相当する。この排出エラーコマンドは、タイマ割込み処理におけるコマンド送信制御処理において送信される。この処理を終了した場合、S84に処理を移す。
S84において、メインCPU61は、排出球カウンタに第2大入賞口入賞カウンタの値をセットする処理を行う。これにより、排出エラーコマンドが繰り返し送信されないようになる。この処理を終了した場合、タイマ更新処理ルーチンを終了する。なお、S84の処理を行うことなく、排出エラーコマンドを繰り返し送信するようにしてもよい。
[スイッチ入力処理]
図94は、メインCPU61により実行されるスイッチ入力処理を示すフローチャートである。このスイッチ入力処理は、以下のステップ単位に実行される。図94に示すように、S90において、メインCPU61は、不正検出スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU61は、特に図示しない電波を検出可能な電波センサ、磁気を検出可能な磁気センサ、振動を検出可能な振動センサ等の検出状態を確認する。この処理を終了した場合には、S91に処理を移す。なお、上記したいずれかのセンサが検出した状態にある場合は、エラー報知を行ってもよいし、その際に例えば大入賞口カウントスイッチが遊技球の入賞を検出しても当該入賞を無効とするようにしてもよい。
S91において、メインCPU61は、特別図柄関連スイッチチェック処理を行う。この特別図柄関連スイッチチェック処理については、図95を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S92に処理を移す。
S92において、メインCPU61は、普通図柄関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU61は、通過ゲートスイッチ350の入力があったか否か、言い換えれば遊技球を検知したか否かを判定し、入力があったと判定した場合には、保留個数が上限(例えば、4個)である否かを判定し、上限であると判定した場合には、この処理を終了する。上限でないと判定した場合には、普通図柄ゲームの当り判定用乱数カウンタから当り判定用乱数値を抽出し、さらに当り図柄決定用乱数カウンタから当り図柄決定用乱数値を抽出し、メインRAM63の普通図柄記憶領域に格納する処理を行う。この処理を終了した場合には、S93に処理を移す。
S93において、メインCPU61は、賞球関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU61は、一般入賞口左スイッチ400A、一般入賞口右スイッチ400B、第1始動入賞口スイッチ320、第2始動入賞口スイッチ330の入力があったか否かを判定する処理を行う。一般入賞口左スイッチ400A又は一般入賞口右スイッチ400Bの入力があったと判定した場合には、一般入賞口賞球カウンタの値に1加算する処理を行い、第1始動入賞口スイッチ320又は第2始動入賞口スイッチ330の入力があったと判定した場合には、それぞれに対応する始動口入賞カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、このスイッチ入力処理ルーチンを終了する。
[特別図柄関連スイッチチェック処理]
図95は、メインCPU61により実行される特別図柄関連スイッチチェック処理を示すフローチャートである。この特別図柄関連スイッチチェック処理は、以下のステップ単位に実行される。図95に示すように、S100において、メインCPU61は、第1始動口スイッチチェック処理を行う。この処理については、図96を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S101に処理を移す。
S101において、メインCPU61は、第2始動口スイッチチェック処理を行う。この処理については、図97を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S102に処理を移す。
S102において、メインCPU61は、第1大入賞口スイッチチェック処理を行う。この処理については、図98を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S103に処理を移す。
S103において、メインCPU61は、第2大入賞口スイッチチェック処理を行う。この処理については、図99を用いて後述する。この処理を終了した場合には、この特別図柄関連スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
[第1始動口スイッチチェック処理]
図96は、メインCPU61により実行される第1始動口スイッチチェック処理を示すフローチャートである。この第1始動口スイッチチェック処理は、以下のステップ単位に実行される。図96に示すように、S110において、メインCPU61は、第1始動口32への遊技球の入賞が検出されたか否かを、第1始動口スイッチ320からの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1始動口スイッチ320からの検出信号に対応する第1始動口入賞検出カウンタのbitが「1(ON)」であるか否かを判定し、第1始動口入賞検出カウンタのbitが「1(ON)」である場合には、S111に処理を移し、第1始動口入賞検出カウンタのbitが「1(ON)」でない場合には、この第1始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S111において、メインCPU61は、第1特別図柄の始動記憶の個数が4以上であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1特別図柄の始動記憶の個数、すなわち保留数が4以上であるか否かを判定する。保留数が4以上であると判定した場合には、この第1始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了し、保留数が4以上でないと判定した場合には、S112に処理を移す。
S112において、メインCPU61は、第1特別図柄の始動記憶の個数に「1」を加算する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶されている第1特別図柄の保留数の値に「1」を加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S113に処理を移す。
S113において、メインCPU61は、各種乱数値取得処理を行う。この処理において、メインCPU61は、いわゆる特別図柄抽選により当り判定用乱数カウンタから特別図柄ゲームの当り判定用乱数値を抽出し、さらに、当り図柄決定用乱数カウンタから当り図柄決定用乱数値を抽出し、演出条件判定用乱数カウンタから演出条件判定用乱数値を抽出して、メインRAM63の第1特別図柄始動記憶領域に格納する処理を行う。
本実施形態において、第1特別図柄始動記憶領域は、第1特別図柄始動記憶領域(0)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)まであり、第1特別図柄始動記憶領域(0)に記憶された当り判定用乱数に基づく判定結果が、第1特別図柄によって導出表示され、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動中に第1始動口32に遊技球が入賞したことによって取得した各種の乱数値は、始動記憶として第1特別図柄始動記憶領域(1)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)に順次記憶される。この処理を終了した場合、S114に処理を移す。
S114において、メインCPU61は、第1特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に第1特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合、S115に処理を移す。
S115において、メインCPU61は、入賞演出判定処理を行う。この処理において、メインCPU61は、乱数抽選に基づいて入賞演出を行うか否かを判定する。この処理を終了した場合、S116に処理を移す。
S116において、メインCPU61は、始動入賞コマンドをメインRAM63の所定領域にセットする。この始動入賞コマンドには、当り判定用乱数を示す情報及び当り図柄決定用乱数を示す情報が含まれている。始動入賞コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路70が、遊技球の入賞があったことや当り抽選結果の当否を認識するようになる。始動入賞コマンドのデータには、S115の処理において入賞演出すると判定した場合に、入賞演出、例えば演出表示される保留球の表示態様を変更するといった演出を実行させるデータが含まれている。これにより、変動実行前の始動記憶に基づいて演出を実行するといった、いわゆる「先読演出」が可能となる。この処理を終了した場合、第1始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
[第2始動口スイッチチェック処理]
図97は、メインCPU61により実行される第2始動口スイッチチェック処理を示すフローチャートである。この第2始動口スイッチチェック処理は、以下のステップ単位に実行される。図97に示すように、S120において、メインCPU61は、第2始動口33への遊技球の入賞が検出されたか否かを、第2始動口スイッチ330からの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第2始動口スイッチ330からの検出信号に対応する第2始動口入賞検出カウンタのbitが「1(ON)」であるか否かを判定し、第2始動口入賞検出カウンタのbitが「1(ON)」である場合には、S121に処理を移し、第2始動口入賞検出カウンタのbitが「1(ON)」でない場合には、この第2始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S121において、メインCPU61は、第2特別図柄の始動記憶の個数が4以上であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第2特別図柄の始動記憶の個数、すなわち保留数が4以上であるか否かを判定する。保留数が4以上であると判定した場合には、この第2始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了し、保留数が4以上でないと判定した場合には、S122に処理を移す。
S122において、メインCPU61は、第2特別図柄の始動記憶の個数に「1」を加算する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶されている第2特別図柄の保留数の値に「1」を加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S123に処理を移す。
S123において、メインCPU61は、各種乱数値取得処理を行う。この処理において、メインCPU61は、いわゆる特別図柄抽選により当り判定用乱数カウンタから特別図柄ゲームの当り判定用乱数値を抽出し、さらに、当り図柄決定用乱数カウンタから当り図柄決定用乱数値を抽出し、演出条件判定用乱数カウンタから演出条件判定用乱数値を抽出して、メインRAM63の第2特別図柄始動記憶領域に格納する処理を行う。
本実施形態において、第2特別図柄始動記憶領域は、第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)まであり、第2特別図柄始動記憶領域(0)に記憶された当り判定用乱数に基づく判定結果が、第2特別図柄によって導出表示され、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動中に第2始動口33に遊技球が入賞したことによって取得した各種の乱数値は、始動記憶として第2特別図柄始動記憶領域(1)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)に順次記憶される。この処理を終了した場合、S124に処理を移す。
S124において、メインCPU61は、第2特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に第2特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合、S125に処理を移す。
S125において、メインCPU61は、入賞演出判定処理を行う。この処理において、メインCPU61は、乱数抽選に基づいて入賞演出を行うか否かを判定する。この処理を終了した場合、S126に処理を移す。
S126において、メインCPU61は、始動入賞コマンドをメインRAM63の所定領域にセットする。始動入賞コマンドは、先述した通りである。この処理を終了した場合、第2始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
[第1大入賞口スイッチチェック処理]
図98は、メインCPU61により実行される第1大入賞口スイッチチェック処理を示すフローチャートである。この第1大入賞口スイッチチェック処理は、以下のステップ単位に実行される。図98に示すように、S130において、メインCPU61は、第1大入賞口36への遊技球の入賞が検出されたか否かを、第1大入賞口カウントスイッチ360からの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1大入賞口36への遊技球の入賞が検出されたと判定した場合には、S131に処理を移し、第1大入賞口36への遊技球の入賞が検出されないと判定した場合には、この第1大入賞口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S131において、メインCPU61は、第1大入賞口入賞カウンタの値を1加算する処理を行う。第1大入賞口入賞カウンタは、1ラウンドあたりの上限入賞数に到達したか否かを判定するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S132に処理を移す。
S132において、メインCPU61は、第1大入賞口入賞コマンドをメインRAM63の所定領域にセットする。第1大入賞口入賞コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路70が、第1大入賞口36への遊技球の入賞を認識するようになる。これにより、例えば上乗せボーナス中に表示される総払出数(払出賞球数)が加算表示される。この処理を終了した場合、第1大入賞口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
[第2大入賞口スイッチチェック処理]
図99は、メインCPU61により実行される第2大入賞口スイッチチェック処理を示すフローチャートである。この第2大入賞口スイッチチェック処理は、以下のステップ単位に実行される。図99に示すように、S140において、メインCPU61は、第2大入賞口37への遊技球の入賞が検出されたか否かを、第2大入賞口カウントスイッチ370からの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第2大入賞口37への遊技球の入賞が検出されたと判定した場合には、S141に処理を移し、第2大入賞口37への遊技球の入賞が検出されないと判定した場合には、S143に処理を移す。
S141において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値を1加算する処理を行う。第2大入賞口入賞カウンタは、1ラウンドあたりの上限入賞数に到達したか否かを判定するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S142に処理を移す。
S142において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞コマンドをメインRAM63の所定領域にセットする。第2大入賞口入賞コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路70が、第2大入賞口37への遊技球の入賞を認識するようになる。これによっても、例えば上乗せボーナス中に表示される総払出数(払出賞球数)が加算表示される。この処理を終了した場合、S143に処理を移す。
S143において、メインCPU61は、特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出されたか否かを、特定領域スイッチ380Aからの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出されたと判定した場合には、S144に処理を移し、特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出されないと判定した場合には、S152に処理を移す。
S144において、メインCPU61は、排出球カウンタの値を1加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S145に処理を移す。
S145において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が「1」又は「11」であるか否かを判定する処理を行う。大入賞口開放回数カウンタは、先述した通りである。この処理において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が「1」及び「11」のいずれでもないと判定した場合には、S152に処理を移し、大入賞口開放回数カウンタの値が「1」又は「11」であると判定した場合には、S146に処理を移す。
S146において、メインCPU61は、後述する制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であると判定した場合には、S149に処理を移し、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)でないと判定した場合には、S147に処理を移す。
S147において、メインCPU61は、後述する制御状態フラグが大入賞口再開前放待ち時間管理処理を示す値(05H)又は当り終了インターバル管理処理を示す値(06H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが「05H」又は「06H」であると判定した場合には、S148に処理を移し、制御状態フラグが「05H」及び「06H」のいずれでもないと判定した場合には、S152に処理を移す。
S148において、メインCPU61は、排出監視タイマの値が「0」よりも大きいか否かを判定する処理を行う。排出監視タイマは、先述した通りである。この処理において、メインCPU61は、排出監視タイマの値が「0」よりも大きいと判定した場合には、S149に処理を移し、排出監視タイマの値が「0」よりも大きくないと判定した場合には、S152に処理を移す。なお、この処理において、排出監視タイマの値が「0」よりも大きくないと判定した場合には、不正入賞が発生したと判断し、副制御回路70にエラーコマンドを送信することでエラーを報知するようにしてもよい。
S149において、メインCPU61は、特定領域通過フラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。特定領域通過フラグは、特定領域スイッチ380Aにより遊技球のV入賞が検出された場合に値を「01H」としてセットされる内部フラグである。この処理において、メインCPU61は、特定領域通過フラグの値が「01H」であると判定した場合には、S152に処理を移し、特定領域通過フラグの値が「01H」でないと判定した場合には、S150に処理を移す。
S150において、メインCPU61は、特定領域通過フラグの値に「01H」をセットする処理を行う。この特定領域通過フラグの値「01H」は、大当り遊技状態の終了後において確変遊技状態への移行を決定付けることを示す内部情報としても用いられる。
この処理を終了した場合には、S151に処理を移す。
S151において、メインCPU61は、特定領域通過コマンドをセットする処理を行う。特定領域通過コマンドは、特定領域38Aに対して遊技球が通過(V入賞)した旨を示すコマンドである。特定領域通過コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路70が、特定領域38AへのV入賞を認識するようになる。この処理を終了した場合には、S152に処理を移す。
S152において、メインCPU61は、非特定領域38Bへの遊技球の通過が検出されたか否かを、非特定領域スイッチ380Bからの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、非特定領域38Bへの遊技球の通過が検出されたと判定した場合には、S153に処理を移し、非特定領域38Bへの遊技球の通過が検出されないと判定した場合には、S154に処理を移す。
S153において、メインCPU61は、排出球カウンタの値を1加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S154に処理を移す。
S154において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウンタの値よりも小さいか否かを判定する処理を行う。つまり、第2大入賞口カウントスイッチ370によっては遊技球が検出されることなく、メインCPU61は、特定領域スイッチ380A又は非特定領域スイッチ380Bのみに遊技球が検出された状態であるか否かを判定する。この処理において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウンタの値よりも小さくない場合には、この第2大入賞口スイッチチェック処理ルーチンを終了し、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウンタの値よりも小さい場合には、S155に処理を移す。
S155において、メインCPU61は、排出エラーコマンドをセットする処理を行う。排出エラーコマンドは、先述した通りである。この処理を終了した場合、S156に処理を移す。
S156において、メインCPU61は、排出球カウンタに第2大入賞口入賞カウンタの値をセットする処理を行う。これにより、排出エラーコマンドが繰り返し送信されないようになる。この処理を終了した場合、第2大入賞口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。なお、S156の処理を行うことなく、排出エラーコマンドを繰り返し送信するようにしてもよい。
[特別図柄制御処理]
図100は、メインCPU61により実行される特別図柄制御処理を示すフローチャートである。この特別図柄制御処理は、以下のステップ単位に実行される。なお、図100において、S161からS168の側方に示す数値は、それらのステップに対応する制御状態フラグを示し、メインRAM63における制御状態フラグの記憶領域に記憶されている。メインCPU61は、メインRAM63に記憶されている制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対応する1つのステップを実行する。これにより、特別図柄ゲームが進行することになる。
図100に示すように、最初のS160において、メインCPU61は、制御状態フラグをロードする処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグをメインRAM63から読み出す。この処理を終了した場合、S161に処理を移す。
なお、後述するS161からS168において、メインCPU61は、制御状態フラグの値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判定する。この制御状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、S161からS168における処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU61は、各ステップに対して設定された待ち時間タイマなどに応じて決定される所定のタイミングで各ステップにおける処理を実行する。なお、この所定のタイミングに至る前において、メインCPU61は、各ステップにおける処理を実行することなく終了することになり、他のサブルーチンを実行することになる。また、メインCPU61は、所定の周期でタイマ割込み処理も実行する。
S161において、メインCPU61は、特別図柄記憶チェック処理を実行する。なお、S161の詳細については、図101を用いて後述する。この処理を終了した場合、S162に処理を移す。
S162において、メインCPU61は、特別図柄変動時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01H)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02H)を制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間(例えば600ms)を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、S163の処理を実行するように設定する。なお、このS162の詳細については、図103を用いて後述する。この処理を終了した場合、S163に処理を移す。
S163において、メインCPU61は、特別図柄表示時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02H)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、大当り又は小当りか否かを判定する。メインCPU61は、大当り又は小当りである場合に、当り開始インターバル管理を示す値(03H)を制御状態フラグにセットし、当り開始インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、当り開始インターバルに対応する時間が経過した後、S164の処理を実行するように設定するのである。一方、メインCPU61は、大当り又は小当りではない場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(07H)をセットする。つまり、S168の処理を実行するように設定する。なお、このS163の詳細については、図104を用いて後述する。この処理を終了した場合、S164に処理を移す。
S164において、メインCPU61は、当り開始インターバル管理処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが当り開始インターバル管理を示す値(03H)であり、その当り開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、メインROM62から読み出された第2大入賞口シャッタ37Aを開放させるためのデータ及び変位部材39を開放させるためのデータをメインRAM63に記憶する。そして、メインCPU61は、図91のS49の処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶された第2大入賞口シャッタ37Aを開放させるためのデータ及び変位部材39を開放させるためのデータを読み出し、第2大入賞口シャッタ37Aを開放させる旨の信号や変位部材39を開放させる旨の信号を、第2大入賞口シャッタソレノイド370A及び変位部材ソレノイド390に供給する。これにより、メインCPU61は、第2大入賞口37の開閉制御を行う。つまり、所定の有利な遊技状態(1つのラウンドが開始してインターバルに至る期間として、最初に第2大入賞口37が遊技球を受け入れ易い開放状態と受け入れ難い閉鎖状態とに所定回数変化する遊技状態)が提供される一のラウンドゲームを所定回繰り返し行う当り遊技状態が実行されることになる。なお、この場合には、第2大入賞口37のみが1回だけ開閉状態となる小当り遊技状態が実行されることもある。また、本実施形態においては、最初に必ず第2大入賞口37が開閉されるようになっているが、最初に第1大入賞口36を開閉させるようにしてもよく、あるいは最初に第1大入賞口36又は第2大入賞口37を任意に選択して開閉させるようにしてもよい。
さらに、メインCPU61は、大入賞口開放中を示す値(04H)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば、1ラウンドあたりの開閉パターンEの27.834s)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、S166の処理を実行するように設定する。なお、このS164の詳細については、図105を用いて後述する。この処理を終了した場合、S165に処理を移す。
S165において、メインCPU61は、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理を示す値(05H)であり、ラウンド間インターバル(インターバルパターンa,b)に対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを「1」増加するように記憶更新する。メインCPU61は、大入賞口開放中を示す値(04H)を制御状態フラグにセットする。メインCPU61は、開放上限時間(例えば、1ラウンドあたりの開閉パターンEの27.834s)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、S166の処理を実行するように設定する。この処理において、メインCPU61は、変位部材39を開閉制御するための処理も行う。なお、このS165の詳細については、図106を用いて後述する。この処理を終了した場合、S166に処理を移す。
S166において、メインCPU61は、大入賞口開放中処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04H)である場合に、大入賞口入賞カウンタが「10」以上であるという条件、開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが「0」である)という条件のいずれかを満たすか否かを判定する。メインCPU61は、いずれかの条件を満たした場合に、第1大入賞口36又は第2大入賞口37を閉鎖させるために、メインRAM63に位置付けられた変数を更新する。そして、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上である(最終ラウンドである)という条件を満たすか否かを判定する。メインCPU61は、最終ラウンドである場合に、当り終了インターバルを示す値(06H)を制御状態フラグにセットする一方、最終ラウンドでない場合に、大入賞口再開放前待ち時間管理を示す値(05H)を制御状態フラグにセットする。なお、このS166の詳細については、図107を用いて後述する。この処理を終了した場合、S167に処理を移す。
S167において、メインCPU61は、当り終了インターバル管理処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが当り終了インターバルを示す値(06H)であり、当り終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(07H)を制御状態フラグにセットする。つまり、S168の処理を実行するように設定する。なお、このS167の詳細については、図108を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S168に処理を移す。
S168において、メインCPU61は、特別図柄ゲーム終了処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(07H)である場合に、特別図柄記憶チェックを示す値(00H)をセットする。つまり、S161の処理を実行するように設定するのである。なお、このS168の詳細については、図109を用いて後述する。この処理を終了した場合には、特別図柄制御処理ルーチンを終了する。
前述したように、制御状態フラグをセットすることにより、特別図柄ゲームが実行されることとなる。具体的には、メインCPU61は、大当り遊技状態又は小当り遊技状態ではない場合において、メインCPU61は、当り判定の結果がハズレであるときには、制御状態フラグを(00H)、(01H)、(02H)、(07H)と順にセットすることにより、図100に示すS161、S162、S163、S168の処理を所定のタイミングで実行することとなる。また、メインCPU61は、大当り遊技状態又は小当り遊技状態ではない場合において、メインCPU61は、当り判定の結果が大当り又は小当りであるときには、制御状態フラグを(00H)、(01H)、(02H)と順にセットすることにより、図100に示すS161、S162、S163の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態又は小当り遊技状態への制御を実行することになる。さらに、メインCPU61は、大当り遊技状態又は小当り遊技状態への制御が実行された場合には、制御状態フラグを(03H)、(04H)、(05H)と順にセットすることにより、図100に示すS164、S166、S165の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を実行することとなる。なお、大当り遊技状態又は小当り遊技状態の終了条件が成立した場合には、(04H)、(06H)、(07H)と順にセットすることにより、図100に示すS165、S167からS168の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を終了することになる。
[特別図柄記憶チェック処理]
図101は、メインCPU61により実行される特別図柄記憶チェック処理を示すフローチャートである。この特別図柄記憶チェック処理は、以下のステップ単位に実行される。
図101に示すように、S170において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00H)であるか否かの判定を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値であると判定した場合、S171に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00H)でないと判定した場合には、この特別図柄記憶チェック処理ルーチンを終了する。
S171において、メインCPU61は、始動記憶の有無を判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、特別図柄ゲームの始動記憶がないと判定した場合、すなわち第1特別図柄始動記憶領域(0)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)又は第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されていない場合、S172に処理を移す。一方、メインCPU61は、始動記憶があると判定した場合、S173に処理を移す。
S172において、メインCPU61は、デモ表示処理を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63にデモ表示許可値をセットする処理を行う。さらに特別図柄ゲームの始動記憶(当り判定用乱数値が記憶されている第1特別図柄始動記憶領域又は第2特別図柄始動記憶領域)が「0」になった状態が所定時間(例えば、30s)維持された場合、デモ表示許可値として、デモ表示の実行を許可する値をセットする。そして、メインCPU61は、デモ表示許可値が所定値であった場合に、デモ表示コマンドをセットする処理を行う。このように記憶されたデモ表示コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71にデモ表示コマンドとして供給される。これにより、デモ表示が液晶表示装置4の表示領域4Aにおいて実行されることとなる。この処理を終了した場合、特別図柄記憶チェック処理ルーチンを終了する。
S173において、メインCPU61は、第2特別図柄に対応する始動記憶が「0」であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)のデータの有無を判別し、第2特別図柄に対応する始動記憶が「0」である、すなわち、第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されていないと判定した場合、S174に処理を移す。第2特別図柄に対応する始動記憶が「0」でない、すなわち、第2特別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されている判定した場合、S175に処理を移す。
S174において、メインCPU61は、変動状態番号として第2特別図柄の変動であることを示す値(02H)をメインRAM63の所定領域にセットする処理を実行する。この処理を終了した場合、S176に処理を移す。
S175において、メインCPU61は、変動状態番号として第1特別図柄の変動であることを示す値(01H)をメインRAM63の所定領域にセットする処理を実行する。この処理を終了した場合、S176に処理を移す。
S176において、メインCPU61は、制御状態フラグとして特別図柄変動時間管理を示す値(01H)をセットする処理を実行する。この処理を終了した場合、S177に処理を移す。
S177において、メインCPU61は、特別図柄記憶転送処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、変動表示させる特別図柄が第1特別図柄の場合、第1特別図柄始動記憶領域(1)から第1特別図柄始動記憶領域(4)のデータのそれぞれを、第1特別図柄始動記憶領域(0)から第1特別図柄始動記憶領域(3)にシフト(記憶)する処理を実行し、変動表示させる特別図柄が第2特別図柄の場合、第2特別図柄始動記憶領域(1)から第2特別図柄始動記憶領域(4)のデータのそれぞれを、第2特別図柄始動記憶領域(0)から第2特別図柄始動記憶領域(3)にシフト(記憶)する処理を実行する。この処理を終了した場合、S178に処理を移す。
S178において、メインCPU61は、大当り判定処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、遊技状態フラグが確変遊技状態を示しているか否かに応じて、大当りとなる判定値(大当り判定値)の数が異なる図示しない複数の大当り判定テーブルから1つの大当り判定テーブルを選択する。すなわち、遊技状態フラグが確変遊技状態を示す値である場合、大当り判定値の数が多い高確率用の大当り判定テーブルが参照され、遊技状態フラグが確変遊技状態を示す値でない場合、大当り判定値が少ない非確変遊技状態用の大当り判定テーブルが参照される。このように、遊技状態フラグが確変遊技状態を示す値である場合、つまり遊技状態が特定遊技状態(大当り遊技状態)に移行し易い特別遊技状態としての確変遊技状態である場合、大当り遊技状態に移行する確率は、特別遊技状態としての確変遊技状態よりも特定遊技状態に移行し難い非特別遊技状態としての非確変遊技状態よりも向上することとなる。
なお、特別遊技状態は確変・時短遊技状態であり、非特別遊技状態は基本的に非確変・非時短遊技状態であるが、本実施形態において、非特別遊技状態には、非確変遊技状態及び時短遊技状態となる場合も含まれる。
そして、メインCPU61は、遊技球の入賞時に抽出され、第1特別図柄始動記憶領域(0)と第2特別図柄始動記憶領域(0)において先にセットされた特別図柄始動記憶領域の当り判定用乱数値と、選択された大当り判定テーブルとを参照する。そして、メインCPU61は、当り判定用乱数値と大当り判定値が一致している場合、大当りであると判定する。つまり、メインCPU61は、遊技者に有利な大当り遊技状態とするか否かの判定を行うこととなる。
なお、通常遊技状態の第1始動口32への入賞による大当り確率は、第2始動口33への入賞による大当り確率よりも、大きくしてもあるいは小さくしてもよい。通常遊技状態の第1始動口32への入賞による大当り確率は、第2始動口33への入賞による大当り確率よりも、大きくしてもあるいは小さくしてもよい。
このように、S178の処理では、特別図柄ゲームの結果として大当り、ハズレのいずれかが決定される。この処理を終了した場合、S179に処理を移す。
S179において、メインCPU61は、S178の大当り判定処理において大当りに当選していないと判定された場合に、小当り判定処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、遊技状態フラグに関係なく小当りとなる判定値(小当り判定値)を規定した小当り判定テーブルを選択する。
そして、メインCPU61は、遊技球の入賞時に抽出され、第2特別図柄始動記憶領域(0)においてセットされた特別図柄始動記憶領域の当り判定用乱数値と、選択された小当り判定テーブルとを参照する。そして、メインCPU61は、当り判定用乱数値と小当り判定値が一致している場合、小当りであると判定する。
なお、小当りは、第2特別図柄のみでしか発生し得ないため、第2特別図柄始動記憶領域に記憶されている当り判定用乱数値に基づいてのみ小当り判定処理が行われるが、第1特別図柄始動記憶領域に記憶されている当り判定用乱数値に基づいて小当り判定処理を行うようにしてもよい。
このように、S179の処理では、特別図柄ゲームの結果として小当り、ハズレのいずれかが決定され、S178の大当り判定処理及びS179の小当り判定処理の双方において当選していない場合に、特別図柄ゲームの判定結果としてハズレが決定されることとなる。この処理を終了した場合、S180に処理を移す。
S180において、メインCPU61は、特別図柄決定処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、大当り判定の結果が大当り当選の場合、大当り図柄を決定し、小当り判定の結果が小当り当選の場合、小当り図柄を決定し、大当り及び小当りのいずれについてもハズレの場合、ハズレ図柄を決定する処理を行う。なお、このS180の詳細については、図102を用いて後述する。この処理を終了した場合、S181に処理を移す。
S181において、メインCPU61は、特別図柄変動パターン決定処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、S180の処理において決定された特別図柄と、S178,S179の処理において決定された大当り判定及び小当り判定の結果と、確変回数カウンタの値と、に基づいて、異なる変動パターンを決定するための変動パターン決定テーブルを選択する。そして、メインCPU61は、演出条件判定用乱数カウンタから抽出した演出条件判定用乱数値と選択した変動パターン決定テーブルとに基づいて、変動パターンを決定し、メインRAM63の所定領域に記憶する。ここで、ST遊技状態、通常遊技状態では、それぞれ異なる変動パターン決定テーブルを有している。メインCPU61は、このような変動パターンが示すデータに基づいて、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54における特別図柄の変動表示態様を決定する。なお、この処理は、ST遊技状態中においても同様となっている。
このように記憶された変動パターンを示すデータは、LEDユニット5の第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54に供給される。これによって、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54に、特別図柄が決定した変動パターンで変動表示することとなる。また、このように記憶された変動パターンを示すデータは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に変動パターン指定コマンドとして供給される。副制御回路70のサブCPU71は、受信した変動パターン指定コマンドに応じた演出表示を実行することとなる。この処理を終了した場合、S182に処理を移す。
S182において、メインCPU61は、特別図柄変動時間設定処理を行う。この処理において、メインCPU61は、決定した特別図柄の変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマにセットし、今回の変動表示に用いられた記憶領域をクリアする処理を実行する。この処理を終了した場合、S183に処理を移す。
そして、S183において、メインCPU61は、今回の変動表示に用いられた記憶領域(0)の値をクリアする処理を実行する。この処理を終了した場合には、特別図柄記憶チェック処理ルーチンを終了する。
[特別図柄決定処理]
図102は、メインCPU61により実行される特別図柄決定処理を示すフローチャートである。この特別図柄決定処理は、以下のステップ単位に実行される。
図102に示すように、S190において、メインCPU61は、大当りであるか否かを判定する。この処理において、メインCPU61は、大当りであると判定した場合には、S191に処理を移す。一方、メインCPU61は、大当りでないと判定した場合には、S196に処理を移す。
S191において、メインCPU61は、S190で判定した大当りの変動状態番号が第1特別図柄の変動であることを示す値(01H)であるか否かを判定する。この処理において、メインCPU61は、変動状態番号が第1特別図柄の変動であることを示す値(01H)である場合にはS192に処理を移す。一方、メインCPU61は、変動状態番号が第1特別図柄の変動であることを示す値(01H)でない場合、すなわち、変動状態番号が第2特別図柄の変動であることを示す値(02H)の場合にはS194に処理を移す。
S192において、メインCPU61は、当り図柄決定用乱数値に基づいて、第1特別図柄の大当り図柄を決定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、大当り図柄決定用カウンタから抽出した当り図柄決定用乱数値と大当り判定テーブルに基づいて、第1特別図柄の大当り図柄(図8の第1特別図柄大当り図柄振り分けに示す確変1、確変2、時短1、時短2の何れに該当する図柄)であるかを決定する処理を行う。この処理を終了した場合には、S193に処理を移す。
S193において、メインCPU61は、決定した第1特別図柄の大当り図柄のデータセット及び大当り図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU61は、大当り図柄のデータを、メインRAM63の所定領域にセットし、第1特別図柄表示部53に供給する。第1特別図柄表示部53は、第1特別図柄を変動表示させて、第1特別図柄の大当り図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また、メインCPU61は、第1特別図柄の大当り図柄のコマンドを、メインRAM63の所定領域にセットし、メインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給する。この副制御回路70の制御によって、識別図柄(装飾図柄)が大当り停止表示態様で液晶表示装置4の表示領域4Aに導出表示されることとなる。この処理を終了した場合には、S199に処理を移す。
S194において、メインCPU61は、第2特別図柄の大当り図柄を決定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、大当り図柄決定用カウンタから抽出した当り図柄決定用乱数値と大当り判定テーブルに基づいて、第2特別図柄の大当り図柄(図8の第2特別図柄大当り図柄振り分けに示す確変1〜確変10の何れに該当する図柄)であるかを決定する処理を行う。この処理を終了した場合には、S195に処理を移す。
S195において、メインCPU61は、決定した第2特別図柄の大当り図柄のデータセット及び大当り図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU61は、大当り図柄のデータを、メインRAM63の所定領域にセットし、第2特別図柄表示部54に供給する。第2特別図柄表示部54は、第2特別図柄を変動表示させて、第2特別図柄の大当り図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また、メインCPU61は、第2特別図柄の大当り図柄のコマンドを、メインRAM63の所定領域にセットし、メインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給する。この副制御回路70の制御によって、識別図柄(装飾図柄)が大当り停止表示態様で液晶表示装置4の表示領域4Aに導出表示されることとなる。この処理を終了した場合には、S199に処理を移す。
S196において、メインCPU61は、小当り判定処理(図101のS179)で判定した結果が小当りの当選であるか否かを判定する。この処理において、メインCPU61は、小当りの当選である場合にはS197に処理を移す。一方、メインCPU61は、小当りの当選でない場合にはS201に処理を移す。
S197において、メインCPU61は、第2特別図柄の小当り図柄を決定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、大当り図柄決定用カウンタから抽出した当り図柄決定用乱数値と小当り判定テーブルに基づいて、第2特別図柄の小当り図柄(図8の第2特別図柄小当り図柄振り分けに示す小当りの図柄)であるかを決定する処理を行う。この処理を終了した場合には、S198に処理を移す。
S198において、メインCPU61は、決定した第2特別図柄の小当り図柄のデータセット及び小当り図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU61は、小当り図柄のデータを、メインRAM63の所定領域にセットし、第2特別図柄表示部54に供給する。第2特別図柄表示部54は、第2特別図柄を変動表示させて、第2特別図柄の大当り図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また、メインCPU61は、第2特別図柄の小当り図柄のコマンドを、メインRAM63の所定領域にセットし、メインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給する。この副制御回路70の制御によって、識別図柄(装飾図柄)が小当り停止表示態様で液晶表示装置4の表示領域4Aに導出表示されることとなる。この処理を終了した場合には、S199に処理を移す。
S199において、メインCPU61は、当り図柄に対応する当り開始インターバル表示時間データセット処理を行う。この処理において、メインCPU61は、大当り図柄又は小当り図柄に対応する当り開始インターバル表示時間データをメインRAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した場合、S200に処理を移す。
S200において、メインCPU61は、大入賞口開放回数関連データセット処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37の開放回数に関する大入賞口開放回数関連データ、すなわち、第1特別図柄による確変1、確変2、時短1、時短2、あるいは第2特別図柄による確変1〜確変10、若しくは小当り図柄に対応するデータをメインRAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、この特別図柄決定処理ルーチンを終了する。
一方、S201において、メインCPU61は、S190において大当りでなく、S196において小当りでもない、すなわち、ハズレであると判断した場合には、ハズレ図柄のデータセット及びハズレ図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU61は、ハズレ図柄のデータを、メインRAM63の所定領域にセットし、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54に供給する。第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54は、特別図柄を変動表示させて、特別図柄のハズレ図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また、メインCPU61は、ハズレ図柄のコマンドを、メインRAM63の所定領域にセットし、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給する。この副制御回路70の制御によって、識別図柄(装飾図柄)がハズレ停止表示態様で液晶表示装置4の表示領域4Aに導出表示されることとなる。この処理を終了した場合には、この特別図柄決定処理ルーチンを終了する。
[特別図柄変動時間管理処理]
図103は、メインCPU61により実行される特別図柄変動時間管理処理を示すフローチャートである。この特別図柄変動時間管理処理は、以下のステップ単位に実行される。
図103に示すように、S210において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01H)であるか否かの判定を行う。メインCPU61は、特別図柄変動時間管理を示す値(01H)であると判定した場合には、S211に処理を移す。一方、メインCPU61は、特別図柄変動時間管理を示す値(01H)でないと判定した場合には、特別図柄変動時間管理処理ルーチンを終了する。
S211において、メインCPU61は、待ち時間タイマが「0」であるか否かの判定を行う。メインCPU61は、待ち時間タイマが「0」であると判定した場合には、S212に処理を移す。待ち時間タイマが「0」でないと判定した場合には、特別図柄変動時間管理処理ルーチンを終了する。
S212において、メインCPU61は、特別図柄表示時間管理を示す値(02H)を特別図柄制御状態フラグにセット(記憶)する処理を行い、S213に処理を移す。
S213において、メインCPU61は、図柄停止コマンドをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、図柄停止コマンドをメインRAM63にセット(記憶)する処理を行う。そして、図柄停止コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に図柄停止コマンドとして供給されることにより、副制御回路70が図柄停止を認識するようになる。この処理を終了した場合には、S214に処理を移す。
S214において、メインCPU61は、メインRAM63における待ち時間タイマとして機能する領域に、確定後待ち時間をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、特別図柄変動時間管理処理ルーチンを終了する。
[特別図柄表示時間管理処理]
図104は、メインCPU61により実行される特別図柄変動時間管理処理を示すフローチャートである。この特別図柄変動時間管理処理は、以下のステップ単位に実行される。
図104に示すように、S220において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02H)であると判定した場合には、S221に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02H)でないと判定した場合には、特別図柄表示時間管理処理ルーチンを終了する。
S221において、メインCPU61は、特別図柄表示管理処理に対応する待ち時間タイマの値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU61は、待ち時間タイマの値が「0」である場合にはS222に処理を移す。一方、メインCPU61は、待ち時間タイマの値が「0」でない場合には、特別図柄表示時間管理処理ルーチンを終了する。
S222において、メインCPU61は、大当りであるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、大当りであると判定した場合にはS223に処理を移す。一方、メインCPU61は、大当りでないと判定した場合にはS224に処理を移す。
S223において、メインCPU61は、遊技状態フラグをクリアする処理を行う。すなわち、メインCPU61は、遊技状態フラグに通常遊技状態(非確変・非時短)を示す値(00H)をセットする処理を実行する。この処理を終了した場合には、S234に処理を移す。
S224において、メインCPU61は、時短回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。時短回数カウンタは、時短遊技状態における残りのゲーム回数(図柄変動回数)を計数するためのカウンタである。メインCPU61は、時短回数カウンタの値が「0」である場合にはS228に処理を移す。一方、メインCPU61は、時短回数カウンタの値が「0」でない場合には、S225に処理を移す。
S225において、メインCPU61は、時短回数カウンタの値を1減算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S226に処理を移す。
S226において、メインCPU61は、再び時短回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU61は、時短回数カウンタの値が「0」である場合にはS227に処理を移す。一方、メインCPU61は、時短回数カウンタの値が「0」でない場合には、S228に処理を移す。
S227において、メインCPU61は、時短終了コマンドをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、時短遊技状態の終了を示す時短終了コマンドをメインRAM63にセット(記憶)する処理を行う。そして、時短終了コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に遊技状態を示すコマンドとして供給されることにより、副制御回路70が時短遊技状態の終了を認識するようになる。この処理を終了した場合には、S232に処理を移す。
S228において、メインCPU61は、確変回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。確変回数カウンタは、確変遊技状態における残りのゲーム回数(図柄変動回数)を計数するためのカウンタである。メインCPU61は、確変回数カウンタの値が「0」である場合にはS233に処理を移す。一方、メインCPU61は、確変回数カウンタの値が「0」でない場合には、S229に処理を移す。
S229において、メインCPU61は、確変回数カウンタの値を1減算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S230に処理を移す。
S230において、メインCPU61は、再び確変回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU61は、確変回数カウンタの値が「0」である場合にはS231に処理を移す。一方、メインCPU61は、確変回数カウンタの値が「0」でない場合には、S233に処理を移す。
S231において、メインCPU61は、確変終了コマンドをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、確変遊技状態の終了を示す確変終了コマンドをメインRAM63にセット(記憶)する処理を行う。そして、確変終了コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に遊技状態を示すコマンドとして供給されることにより、副制御回路70が確変遊技状態の終了を認識するようになる。この処理を終了した場合には、S232に処理を移す。
S232において、メインCPU61は、遊技状態フラグをクリアする処理を行う。すなわち、メインCPU61は、遊技状態フラグに通常遊技状態(非確変・非時短)を示す値(00H)をセットする処理を実行する。この処理を終了した場合には、S233に処理を移す。
S233において、メインCPU61は、小当りであるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、小当りであると判定した場合にはS234に処理を移す。一方、メインCPU61は、小当りでないと判定した場合にはS238に処理を移す。
S234において、メインCPU61は、特別図柄に対応する当り開始インターバル時間としての待ち時間タイマの値を、メインRAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S235に処理を移す。なお、本実施形態においては、一例として、第1特別図柄に対応する当り開始インターバル時間は、大当り図柄が「確変1」である場合には15498ms、その他の大当り図柄である場合には11496msであり、第2特別図柄に対応する当り開始インターバル時間は、大当り図柄が「確変1」である場合には11496ms、「確変2」〜「確変10」である場合には996ms、小当り図柄である場合には3996msとなっている。他の例として、第2特別図柄に対応する当り開始インターバル時間は、大当り図柄が「確変10」である場合も小当り図柄である場合と同一の3996msとなるようにしてもよい。
S235において、メインCPU61は、特別図柄に対応する当り開始表示コマンドをセットする処理を行う。この処理において、当り開始表示コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路70が大当り遊技状態の開始又は小当り遊技状態の開始を認識するようになる。当り開始表示コマンドには、大当り遊技状態又は小当り遊技状態の開始を示すとともに、具体的な当りパターンを示すデータが含まれている。当り開始表示コマンドに含まれる当りパターンを示すデータにより、サブCPU71は、大当り遊技状態又は小当り遊技状態における演出パターンを決定する。この処理を終了した場合には、S236に処理を移す。
S236において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値をクリアする処理を行う。この処理を終了した場合には、S237に処理を移す。
S237において、メインCPU61は、当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)をメインRAM63の制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、特別図柄表示時間管理処理ルーチンを終了する。
S238において、メインCPU61は、メインRAM63の制御状態フラグとして特別図柄ゲームの終了処理を示す値(07H)をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、特別図柄表示時間管理処理ルーチンを終了する。
[当り開始インターバル管理処理]
図105は、メインCPU61により実行される当り開始インターバル管理処理を示すフローチャートである。この当り開始インターバル管理処理は、以下のステップ単位に実行される。
図105に示すように、S240において、メインCPU61は、制御状態フラグが当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)であると判定した場合にはS241に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)でないと判定した場合には当り開始インターバル管理処理ルーチンを終了する。
S241において、メインCPU61は、当り開始インターバル時間としての待ち時間タイマの値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU61は、待ち時間タイマの値が「0」であると判定した場合にはS242に処理を移す。一方、メインCPU61は、待ち時間タイマの値が「0」でないと判定した場合には当り開始インターバル管理処理ルーチンを終了する。
S242において、メインCPU61は、大当りであるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、大当りであると判定した場合にはS243に処理を移す。一方、メインCPU61は、大当りでないと判定した場合にはS245に処理を移す。
S243において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、大入賞口開放回数カウンタ上限値をセット(記憶)する処理を行い、S244に処理を移す。
S244において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタに「1」を加算する処理を行い、S245に処理を移す。
S245において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、大当り図柄又は小当り図柄の種類に応じた大入賞口開閉パターンを示す当りパターンデータをセット(記憶)する処理を行う。なお、特定領域38Aを開閉させるための変位部材作動パターンデータもここでセットされる。メインCPU61は、このS245において決定された大当り図柄又は小当り図柄に対応した、図11に示すパターン(当りパターン)に基づいてラウンド制御を行う。この処理を終了した場合には、S246に処理を移す。
S246において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、大入賞口開放中表示コマンドをセット(記憶)する処理を行う。この場合の大入賞口開放中表示コマンドは、ラウンドゲームの開始を示すデータとなる。大入賞口開放中表示コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給される。この処理を終了した場合には、S247に処理を移す。
S247において、メインCPU61は、メインRAM63おける制御状態フラグとして機能する所定領域に、大入賞口開放中処理を示す値(04H)を制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S248に処理を移す。
S248において、メインCPU61は、メインRAM63の大入賞口入賞カウンタの値をクリアする処理を行う。この処理を終了した場合には、S249に処理を移す。
S249において、メインCPU61は、メインRAM63の排出球カウンタの値をクリアする処理を行う。この処理を終了した場合には、S250に処理を移す。
S250において、メインCPU61は、大入賞口開放時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM63にセットする処理を行う。待ち時間タイマの値は、大入賞口開放回数カウンタの値(ラウンド数)に応じた時間、例えば、第1特別図柄の大当り図柄が「確変1」であれば、27.222sとしてセットされる。この処理を終了した場合には、S251に処理を移す。
S251において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に大入賞口開放中データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1大入賞口36又は第2大入賞口37を開放させるために、メインROM62から読み出されたデータに基づいて、メインRAM63に位置付けられた変数を更新する。このように記憶された変数は、第1大入賞口シャッタソレノイド360A又は第2大入賞口シャッタソレノイド370Aを駆動して第1大入賞口36又は第2大入賞口37を開放状態とすることとなる。この処理を終了した場合には、当り開始インターバル管理処理ルーチンを終了する。なお、本実施形態では、大当り遊技状態の1R目又は小当り遊技状態の場合には、必ず第2大入賞口37が開放するため、第2大入賞口37を開放させるためのデータがセットされる。また、ここでは特定領域38Aを開閉させるためのデータもセットしているが、この特定領域38Aを開閉させるためのデータについては、他の処理においてセットするようにしてもよい。
[大入賞口再開放前待ち時問管理処理]
図106は、メインCPU61により実行される大入賞口再開放前待ち時問管理処理を示すフローチャートである。この大入賞口再開放前待ち時問管理処理は、以下のステップ単位に実行される。
図106に示すように、S260において、メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)であると判定した場合にはS261に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)でないと判定した場合には大入賞口再開放前待ち時問管理処理ルーチンを終了する。
S261において、メインCPU61は、ラウンド間インターバル表示時間としての待ち時間タイマの値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU61は、待ち時間タイマの値が「0」であると判定した場合にはS262に処理を移す。一方、メインCPU61は、待ち時間タイマの値が「0」でないと判定した場合には大入賞口再開放前待ち時問管理処ルーチンを終了する。
S262において、メインCPU61は、メインRAM63の大入賞口開放回数カウンタの値に「1」を加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S263に処理を移す。
S263において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、大入賞口開放中表示コマンドをセット(記憶)する処理を行う。この場合の大入賞口開放中表示コマンドは、ラウンドゲームの開始を示すデータとなる。大入賞口開放中表示コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に大入賞口開放中表示コマンドとして供給される。この処理を終了した場合には、S264に処理を移す。
S264において、メインCPU61は、メインRAM63おける制御状態フラグとして機能する所定領域に、大入賞口開放中処理を示す値(04H)を制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S265に処理を移す。
S265において、メインCPU61は、メインRAM63の大入賞口入賞カウンタの値をクリアする処理を行う。この処理を終了した場合には、S266に処理を移す。
S266において、メインCPU61は、メインRAM63の排出球カウンタの値をクリアする処理を行う。この処理を終了した場合には、S267に処理を移す。
S267において、メインCPU61は、大入賞口開放時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S268に処理を移す。
S268において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に大入賞口開放中データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、大入賞口再開放前待ち時問管理処理ルーチンを終了する。
[大入賞口開放中処理]
図107は、メインCPU61により実行される大入賞口開放中処理を示すフローチャートである。この大入賞口開放中処理は、以下のステップ単位に実行される。
図107に示すように、S270において、メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であると判定した場合にはS271に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)でないと判定した場合には大入賞口開放中処理ルーチンを終了する。
S271において、メインCPU61は、大入賞口入賞カウンタの値が「10」以上であるか否かの判定を行う。この処理において、メインCPU61は、大入賞口入賞カウンタの値が「10」以上であると判定した場合にはS274に処理を移す。一方、メインCPU61は、大入賞口入賞カウンタの値が「10」以上でないと判定した場合にはS272に処理を移す。
S272において、メインCPU61は、大当りの種類と現在ラウンドとにおいて、セットしたラウンド毎の開閉パターンに応じた大入賞口開閉処理を実行し、S273に処理を移す。
S273において、メインCPU61は、大入賞口開放時間としての待ち時間タイマが「0」であるか否かの判定を行う。メインCPU61は、待ち時間タイマが「0」であると判定した場合にはS274に処理を移す。一方、メインCPU61は、待ち時間タイマが「0」でないと判定した場合には大入賞口開放中処理ルーチンを終了する。
S274において、メインCPU61は、大入賞口閉鎖データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、大入賞口を閉鎖させるために、メインROM62から読み出されたデータに基づいて、メインRAM63に位置付けられた変数を更新する。このように記憶された変数は、第1大入賞口シャッタソレノイド360A又は第2大入賞口シャッタソレノイド370Aを閉鎖状態とするものである。この処理を終了した場合には、S275に処理を移す。
S275において、メインCPU61は、残留球監視タイマに所定値をセットする処理を行う。本実施形態では、所定値として例えば1098msに対応する値がセットされる。この処理を終了した場合には、S276に処理を移す。
S276において、メインCPU61は、閉鎖した大入賞口が第2大入賞口37であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、閉鎖した大入賞口が第2大入賞口37であると判定した場合にはS277に処理を移す。一方、メインCPU61は、閉鎖した大入賞口が第2大入賞口37でない、すなわち、第1大入賞口36であると判定した場合には、S278に処理を移す。
S277において、メインCPU61は、排出監視タイマに所定値をセットする処理を行う。本実施形態では、所定値として例えば1998msに対応する値がセットされる。この処理を終了した場合には、S278に処理を移す。
S278において、メインCPU61は、小当りであるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、小当りであると判定した場合にはS283に処理を移す。一方、メインCPU61は、小当りでないと判定した場合にはS279に処理を移す。
S279において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が大入賞口開放回数(ラウンド数)の上限値以上であるか否かの判定を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶されている大入賞口開放回数カウンタの値と大入賞口開放回数(ラウンド数)の上限値とを比較して、大入賞口開放回数カウンタの値が大入賞口開放回数の上限値以上であるか否かを判定する。ここで、大入賞口開放回数の上限値とは、例えば、第2特別図柄の「確変1」〜「確変5」であれば16Rとなる。メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が入賞口開放回数の上限値以上であると判定した場合にはS283に処理を移す。一方、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が大入賞口開放回数の上限値以上であると判定しなかった場合にはS280に処理を移す。
S280において、メインCPU61は、ラウンド間インターバル表示時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM63にセットする処理を行う。なお、ラウンド間インターバル表示時間は、インターバルパターンa、bに対応する時間がセットされるが、これらとは異なる時間がセットされるようにしてもよい。この処理を終了した場合には、S281に処理を移す。
S281において、メインCPU61は、メインRAM63おける制御状態フラグとして機能する所定領域に、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S282に処理を移す。
S282において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、ラウンド間表示コマンドをセットする処理を行う。ラウンド間表示コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給される。この処理を終了した場合には、大入賞口開放中処理ルーチンを終了する。
一方、S283において、メインCPU61は、当り終了インターバル表示時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S284に処理を移す。なお、本実施形態においては、一例として、第1特別図柄に対応する当り終了インターバル表示時間は、大当り図柄が「確変1」、「確変2」である場合には7500ms、「時短1」、「時短2」である場合には12312msであり、第2特別図柄に対応する当り終了インターバル表示時間は、大当り図柄が「確変1」である場合には7500ms、「確変2」〜「確変4」、「確変6」である場合には12312ms、「確変5」、「確変7」〜「確変10」、小当り図柄である場合には4500msとなっている。他の例として、第2特別図柄に対応する当り終了インターバル表示時間は、全ての大当り図柄に対して4500ms以下とし、第1特別図柄よりも第2特別図柄に係る大当り遊技状態の方が、最終ラウンドの終了時から大当り遊技状態の終了までの時間が短くなるようにしてもよい。
S284において、メインCPU61は、メインRAM63おける制御状態フラグとして機能する所定領域に、当り終了インターバル管理処理を示す値(06H)を制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S285に処理を移す。
S285において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、当り終了表示コマンドをセットする処理を行う。当り終了表示コマンドは、大当り遊技状態又は小当り遊技状態の終了を示すコマンドとして、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給される。この処理を終了した場合には、大入賞口開放中処理ルーチンを終了する。
[当り終了インターバル管理処理]
図108は、メインCPU61により実行される当り終了インターバル管理処理を示すフローチャートである。この当り終了インターバル管理処理は、以下のステップ単位に実行される。
S290において、メインCPU61は、メインRAM63の制御状態フラグが当り終了インターバル管理処理を示す値(06H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが当り終了インターバル管理処理を示す値(06H)であると判定した場合には、S291に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが当り終了インターバル管理処理を示す値(06H)でないと判定した場合には、当り終了インターバル管理処理ルーチンを終了する。
S291において、メインCPU61は、当り終了インターバル表示時間としての待ち時間タイマの値が「0」であるか否かを判定する。この処理において、メインCPU61は、待ち時間タイマの値が「0」であると判定した場合にはS292に処理を移す。一方、メインCPU61は、待ち時間タイマの値が「0」でないと判定した場合には、当り終了インターバル管理処理ルーチンを終了する。
S292において、メインCPU61は、メインRAM63の特別図柄ゲーム終了を示す値(07H)を特別図柄制御状態フラグにセットする。この処理を終了した場合には、S293に処理を移す。
S293において、メインCPU61は、メインRAM63の特定領域通過フラグが「01H」であるか否かを判定する処理を行う。特定領域通過フラグが「01H」であると判定した場合には、S294に処理を移す。特定領域通過フラグが「01H」でないと判定した場合には、S297に処理を移す。
S294において、メインCPU61は、メインRAM63の遊技状態フラグに「02H」をセットする処理を行う。遊技状態フラグの「02H」は、確変遊技状態及び時短遊技状態を示す。この処理を終了した場合には、S295に処理を移す。
S295において、メインCPU61は、メインRAM63の確変回数カウンタの値にST回数として「190」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S296に処理を移す。
S296において、メインCPU61は、メインRAM63の特定領域通過フラグに「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S299に処理を移す。
S297において、メインCPU61は、メインRAM63の遊技状態フラグに「01H」をセットする処理を行う。遊技状態フラグの「01H」は、非確変遊技状態及び時短遊技状態を示す。この処理を終了した場合には、S298に処理を移す。
S298において、メインCPU61は、メインRAM63の時短回数カウンタの値に時短回数として「4」又は「100」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S299に処理を移す。時短回数として「4」がセットされる場合は、非確変遊技状態及び非時短遊技状態において大当り図柄が「時短1」となった場合のみであり、それ以外の状況で時短遊技状態に移行する場合には、時短回数として「100」がセットされる。
S299おいて、メインCPU61は、遊技状態コマンドをセットし、当り終了インターバル管理処理ルーチンを終了する。遊技状態コマンドは、大当り遊技状態の終了後に制御される遊技状態、及び時短回数としての残り回数を示す情報に加え、終了した当り遊技状態の種類(大当り、小当り)を示す情報を含むコマンドである。この時短回数の残り回数は、後述するように残時短回数とも称され、S298の処理においてセットされた「4」又は「100」の時短回数を意味するものである。すなわち、時短回数の残り回数(残時短回数)は、時短モードの任意の時点において残存する時短回数を意味するものではなく、時短モードの開始時時点で残存する時短回数を示すものにすぎない。このような残り回数などの情報を含む遊技状態コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給される。
[特別図柄ゲーム終了処理]
図109は、メインCPU61により実行される特別図柄ゲーム終了処理を示すフローチャートである。この特別図柄ゲーム終了処理は、以下のステップ単位に実行される。
図109に示すように、S300において、メインCPU61は、メインRAM63の制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07H)であると判定した場合には、S301に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07H)でないと判定した場合には、この特別図柄ゲーム終了処理ルーチンを終了する。
S301において、メインCPU61は、制御状態フラグとして特別図柄記憶チェックを示す値(00H)をメインRAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、特別図柄ゲーム終了処理ルーチンを終了する。
[サブCPUによる制御]
次に、図110〜162を用いて、サブCPU71により実行される処理について以下に説明をする。副制御回路70のサブCPU71は、主制御回路60からの各種コマンドを受信して、表示制御処理などの様々な処理を行う。
[サブCPUによるメイン処理]
図110は、サブCPU71により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、以下のステップ単位に実行される。
図110に示すように、S310において、サブCPU71は、電源投入に応じて初期化する処理を行う。この処理を終了した場合には、S311に処理を移す。
S311において、サブCPU71は、ワークRAM73に記憶される乱数値(演出決定用乱数カウンタ値及び停止図柄決定用乱数カウンタ値等)を更新する処理を行う。この処理を終了した場合には、S312に処理を移す。
S312において、サブCPU71は、コマンド解析処理を行う。この処理の詳細は後述するが、サブCPU71は、主制御回路60から受信してワークRAM73の受信バッファに格納されたコマンドを解析する処理を行う。この処理を終了した場合には、S313に処理を移す。なお、コマンド解析処理については、図116及び図117を用いて後述する。
S313において、サブCPU71は、表示制御処理を行う。この処理において、サブCPU71は、液晶表示装置4の表示領域4Aにおいて表示を行うためのデータを表示制御回路76に送信する。VDP(Video Display Processor)を含む表示制御回路76は、サブCPU71からの演出画像を表示するためのデータに基づいて、識別図柄のデータ、背景画像データ、演出用画像データなど、各種の画像データを画像データROMから読み出し、重ね合わせて、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示させる。この処理を終了した場合には、S314に処理を移す。
S314において、サブCPU71は、音声制御回路77を介してスピーカ10a,10b,10cから発生させる音を制御する音声制御処理を行う。この処理を終了した場合には、S315に処理を移す。
S315において、サブCPU71は、ランプ制御回路78を介してランプ・LED27の発光(点灯・点滅)を制御するランプ制御処理を実行する。この処理を終了した場合には、S316に処理を移す。
S316において、サブCPU71は、可動演出装置制御回路79を介して可動演出装置制御処理を行う。この処理において、サブCPU71は、上側可動演出部材42A及び下側可動演出部材42Bを駆動する可動演出装置42を制御する制御処理を実行する。この処理を終了した場合には、S311に処理を移し、以降、S311〜S316の処理を繰り返し行う。
一方、サブCPU71は、メイン処理を実行している状態であっても、このメイン処理を中断させ、コマンド受信割込処理やタイマ割込処理を実行する場合がある。以下、図111を用いてコマンド受信割込処理、図112を用いてタイマ割込処理について説明する。
[コマンド受信割込処理]
図111は、サブCPU71により実行されるコマンド受信割込処理を示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、以下のステップ単位に実行される。
図111に示すように、S320において、サブCPU71は、レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、サブCPU71は、各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムを退避させる処理を行う。この処理を終了した場合には、S321に処理を移す。
S321において、サブCPU71は、入力されたコマンドを受信バッファへ格納する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、入力されたコマンドをワークRAM73の受信バッファ領域へ格納する処理を行う。例えば、サブCPU71は、主制御回路60から送信された各種のコマンドを受信する。この処理において、格納されたコマンドは、図116及び図117のコマンド解析処理にて解析される。この処理を終了した場合には、S322に処理を移す。
S322において、サブCPU71は、レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、サブCPU71は、S320で退避したプログラムを各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理を終了した場合には、コマンド受信割込処理ルーチンを終了する。
[タイマ割込処理]
図112は、サブCPU71により実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。このタイマ割込処理は、以下のステップ単位に実行される。
図112に示すように、S330において、サブCPU71は、レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、サブCPU71は、各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムにおいて使用されていた値を退避させる処理を行う。この処理を終了した場合には、S331に処理を移す。
S331において、サブCPU71は、各種のタイマ更新処理を行う。この処理を終了した場合には、S332に処理を移す。なお、タイマ更新処理については、図114及び図115を用いて後述する。
S332において、サブCPU71は、押下操作ボタン操作判定処理を行う。この処理において、サブCPU71は、押下操作ボタン9Aの操作の有無を検出する処理を行う。この処理は、実際には判定処理となるが、割込処理であるためにここでは一つのルーチンとして説明する。この処理を終了した場合には、S333に処理を移す。なお、押下操作ボタン操作判定処理については、図113を用いて後述する。
S333において、サブCPU71は、レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、サブCPU71は、S330で退避したプログラムを各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理を終了した場合には、タイマ割込処理ルーチンを終了する。
[押下操作ボタン操作判定処理]
図113は、サブCPU71により実行される押下操作ボタン操作判定処理を示すフローチャートである。この押下操作ボタン操作判定処理は、以下のステップ単位に実行される。
図113に示すように、S340において、サブCPU71は、有効期間タイマが「0」であるか否かの判定を行う。有効期間タイマは、ボタン操作の有効期間を計時するためのタイマである。サブCPU71は、有効期間タイマが「0」であると判定した場合には、この押下操作ボタン操作判定処理ルーチンを終了する。有効期間タイマが「0」でないと判定した場合には、S341に処理を移す。
S341において、サブCPU71は、押下操作ボタン9Aが操作されたか否かを判定する処理を行う。押下操作ボタン9Aが操作されたと判定した場合には、S342に処理を移す。押下操作ボタン9Aが操作されていないと判定した場合には、この押下操作ボタン操作判定処理ルーチンを終了する。
S342において、サブCPU71は、選択演出画像の表示中であるか否かを判定する処理を行う。選択演出画像は、当り演出パターンフラグが「02H」又は「03H」で、かつ、ラウンドカウンタの値が「1」又は「2」の場合に表示される画像である。当り演出パターンフラグは、当りパターン1〜13を示す内部フラグであり、当りパターン1〜13のそれぞれに対応して当り演出パターンフラグ「01H」〜「0DH」がセットされる。「01H」は、スーパービッグボーナスに対応し、「02H」,「03H」は、チャレンジボーナスに対応し、「04H」〜「0BH」は、上乗せボーナスに対応し、「0CH」,「0DH」は、Vチャレンジに対応している。ラウンドカウンタは、1回のラウンド遊技が実行されるごとに(大入賞口開放中表示コマンドを受信するごとに)1加算されるカウンタであり、現在実行されているラウンド数(実行されたラウンド遊技の回数)を示すためのカウンタであり、メインCPU61に用いられる大入賞口開放回数カウンタと基本的に同一の値を計数している。これにより、サブCPU71は、チャレンジボーナスの1R目又は2R目であるか否かを判定している。選択演出画像の表示中にあり、チャレンジボーナスの1R目又は2R目であると判定した場合には、S343に処理を移す。選択演出画像の表示中になく、チャレンジボーナスの1R目及び2R目でないと判定した場合には、S344に処理を移す。
S343において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグ変更処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、チャレンジボーナスの種別を示すチャレンジボーナス種別フラグを変更する処理を行う。チャレンジボーナス種別フラグは、チャレンジボーナスの一本勝負では「01H」に設定され、チャレンジボーナスの3回チャレンジでは「02H」に設定され、チャレンジボーナスのサプライズでは「03H」に設定されており、S343において、サブCPU71は、現在設定されているチャレンジボーナス種別フラグの値を他の値に変更する。この処理を終了した場合には、S344に処理を移す。
S344において、サブCPU71は、「コンボRUSH」の演出画像を表示中か否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値、シナリオ番号フラグの値、ラウンドカウンタの値、及び上乗せボーナスシナリオテーブルに基づいて、「コンボRUSH」の演出画像を表示中であるか否かを判定する。シナリオ番号フラグは、シナリオ番号に対応してセットされる内部フラグである。「コンボRUSH」の演出画像を表示中であると判定した場合には、S345に処理を移す。一方、「コンボRUSH」の演出画像を表示中でないと判定した場合には、S350に処理を移す。
S345において、サブCPU71は、操作回数カウンタの値を1減算する処理を行う。操作回数カウンタは、押下操作ボタン9Aの操作回数を計数するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S346に処理を移す。
S346において、サブCPU71は、操作回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。操作回数カウンタの値が「0」であると判定した場合には、S347に処理を移す。操作回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、S351に処理を移す。
S347において、サブCPU71は、加算回数カウンタの値を1減算する処理を行う。加算回数カウンタは、コンボRUSHにおける上乗せ数の加算回数を上限に達するまで計数するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S348に処理を移す。
S348において、サブCPU71は、加算回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。加算回数カウンタの値が「0」であると判定した場合には、S350に処理を移す。加算回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、S349に処理を移す。
S349において、サブCPU71は、操作回数カウンタに所定の値をセットする処理を行う。上乗せボーナス中は、操作回数カウンタに繰り返し所定の値がセットされる場合がある。この処理を終了した場合には、S351に処理を移す。ここで、操作回数カウンタにセットされる「所定の値」は、図77のコンボRUSH抽選用テーブルを参照して決定された値である。
S350において、サブCPU71は、有効期間タイマの値として「0」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S351に処理を移す。
S351において、サブCPU71は、後述する処理においてセットした演出データに応じたボタン操作後の演出画像を表示するための演出制御処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、チャレンジボーナスや上乗せボーナス等といった演出モードにおいて、押下操作ボタン9Aの操作に応じた演出を制御する。この処理を終了した場合には、S352に処理を移す。
S352において、サブCPU71は、加算演出を実行したか否かを判定する処理を行う。加算演出とは、上乗せ数として加算される値を画面上に表示する演出であり、前の処理で実行した演出が、演出種別B,D,E,G,H,J,Kに基づいて上乗せ数に応じた加算値を表示する演出であった場合には、加算演出を実行していたこととなる。なお、演出種別Fに基づく演出であった場合には、加算演出を実行していないことになる。これにより、上乗せボーナスシナリオテーブルにおいて演出種別Fの「キャラクタ」、「コンボ」に示される上乗せ数は、次ラウンド(次の実質ラウンド)において演出種別Gに基づく演出の実行により加算される。なお、演出種別Fの「キャラクタ」、「コンボ」に示される上乗せ数についても、S352の処理により加算表示するようにしてもよい。加算演出を実行したと判定した場合には、S353に処理を移す。加算演出を実行していないと判定した場合には、この押下操作ボタン操作判定処理ルーチンを終了する。
S353において、サブCPU71は、総賞球カウンタに所定の値を加算する処理を行う。総賞球カウンタは、総賞球数を計数するためのカウンタである。この処理において、サブCPU71は、上乗せボーナスシナリオテーブルに規定された演出種別に基づく「キャラクタ」、「コンボ」、「RUSH」に示される上乗せ数を総賞球カウンタに加算する。この処理を終了した場合には、押下操作ボタン操作判定処理ルーチンを終了する。なお、演出種別Fの「キャラクタ」、「コンボ」に示される上乗せ数は、次のラウンドが演出種別Gとなるために、その際にまとめて加算される。また、総賞球カウンタに基づいて、総賞球数を表示するための後述する赤メータ表示部910(図182など参照)の表示内容が更新されることになるが、この赤メータ表示部910の表示内容の更新タイミングとしては、総賞球カウンタに上乗せ数が加算されるタイミングではなく、当該上乗せ数についての加算演出が実行され、その後、さらに総賞球カウンタに上乗せ数が実際に加算された後となる。
[タイマ更新処理]
図114及び図115は、サブCPU71により実行されるタイマ更新処理を示すフローチャートである。このタイマ更新処理は、以下のステップ単位に実行される。
図114に示すように、S360において、サブCPU71は、警告報知用タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。警告報知用タイマは、特定領域38AへのV入賞を促す警告表示を開始させる時間を計時するためのタイマである。警告報知用タイマの値が「0」であると判定した場合には、S364に処理を移す。警告報知用タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S361に処理を移す。
S361において、サブCPU71は、警告報知用タイマの値を1減算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S362に処理を移す。
S362において、サブCPU71は、再び警告報知用タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。警告報知用タイマの値が「0」であると判定した場合には、S363に処理を移す。警告報知用タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S364に処理を移す。
S363において、サブCPU71は、警告フラグとして「01H」をセットする処理を行う。警告フラグは、特定領域38AへのV入賞を促す警告表示を開始させることを示すフラグであり、「01H」の場合にその旨を示すこととなる。この処理を終了した場合には、S364に処理を移す。
S364において、サブCPU71は、排出エラー報知タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。排出エラー報知タイマは、排出エラーの報知を行う時間を計時するためのタイマである。排出エラー報知タイマの値が「0」であると判定した場合には、S368に処理を移す。排出エラー報知タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S365に処理を移す。
S365において、サブCPU71は、排出エラー報知タイマの値を1減算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S366に処理を移す。
S366において、サブCPU71は、再び排出エラー報知タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。排出エラー報知タイマの値が「0」であると判定した場合には、S367に処理を移す。排出エラー報知タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S368に処理を移す。
S367において、サブCPU71は、排出エラー報知フラグに「00H」をセットする処理を行う。排出エラー報知フラグは、排出エラーの報知を行うことを示すフラグであり、「00H」の場合には排出エラーの報知を行わない(終了させる)こととなり、「01H」の場合には排出エラーの報知を行うこととなる。この処理を終了した場合には、S368に処理を移す。
S368において、サブCPU71は、有効期間タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。有効期間タイマの値が「0」であると判定した場合には、S372に処理を移す。有効期間タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S369に処理を移す。
S369において、サブCPU71は、有効期間タイマの値を1減算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S370に処理を移す。
S370において、サブCPU71は、再び有効期間タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。有効期間タイマの値が「0」であると判定した場合には、S371に処理を移す。有効期間タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S372に処理を移す。
S371において、サブCPU71は、後述する処理においてセットした演出データに応じたボタン操作後の演出画像を表示するための演出制御処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、チャレンジボーナスや上乗せボーナス等といった演出モードにおいて、押下操作ボタン9Aの操作に応じた演出を制御する。この処理を終了した場合には、S372に処理を移す。
S372において、サブCPU71は、有効期間準備タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。有効期間準備タイマは、押下操作ボタン9Aの操作を有効として入力可能とするまでの時間を計時するためのタイマである。有効期間準備タイマの値が「0」であると判定した場合には、図115のS376に処理を移す。有効期間準備タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S373に処理を移す。
S373において、サブCPU71は、有効期間準備タイマの値を1減算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S374に処理を移す。
S374において、サブCPU71は、再び有効期間準備タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。有効期間準備タイマの値が「0」であると判定した場合には、図115のS375に処理を移す。有効期間準備タイマの値が「0」でないと判定した場合には、図115のS376に処理を移す。
S375において、サブCPU71は、有効期間タイマに所定の値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、各種演出の際に設定された有効期間準備タイマの値が「0」になることで、所定の値をセットする。なお、本実施形態において、有効期間タイマには、例えば5sに対応する値をセットするようになっているが、演出パターンに応じてセットする値を異ならせるようにしてもよい。ちなみに、有効期間準備タイマは、例えば、ルーレット演出時には3sに対応する値がセットされ、キャラクタ出現の演出時には5sに対応する値がセットされ、牛キャラクタ復活の演出時には6sに対応する値がセットされ、サプライズ演出時には4sに対応する値がセットされるようになっている。
図115に示すように、S376において、サブCPU71は、加算演出を実行したか否かを判定する処理を行う。この処理は、図113のS352の処理と同様に、前の処理(S371)で実行した演出が加算演出であったか否かに基づいて判定を行う。加算演出を実行したと判定した場合には、S377に処理を移す。加算演出を実行していないと判定した場合には、S378に処理を移す。
S377において、サブCPU71は、総賞球カウンタに所定の値を加算する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、上乗せボーナスシナリオテーブルに規定された演出種別に基づく「キャラクタ」、「コンボ」、「RUSH」に示される上乗せ数を総賞球カウンタに加算する。この処理を終了した場合には、S378に処理を移す。なお、この処理においても、演出種別Fの「キャラクタ」、「コンボ」に示される上乗せ数は加算されることなく、次のラウンドが演出種別Gとなるために、その際にまとめて加算されることとなる。
S378において、サブCPU71は、加算演出実行タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。加算演出実行タイマは、演出種別Mに対応する演出の実行時にセットされるタイマであり、演出種別Mに基づく逆転演出の実行時にはタイマの値が「0」になる。加算演出実行タイマの値が「0」であると判定した場合には、S379に処理を移す。加算演出実行タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S382に処理を移す。
S379において、サブCPU71は、加算演出実行タイマの値を1減算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S380に処理を移す。
S380において、サブCPU71は、再び加算演出実行タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。加算演出実行タイマの値が「0」であると判定した場合には、S381に処理を移す。加算演出実行タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S382に処理を移す。
S381において、サブCPU71は、総賞球カウンタに所定の値を加算する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、演出種別Mに基づいて総賞球カウンタの値が「1500」となるように加算する処理を行う。これにより、S381の処理によれば、演出種別Mに応じた逆転演出の画像を表示したり上乗せ数により総賞球数が「1500」となるように加算表示するための演出制御処理が実行される。この処理を終了した場合には、S382に処理を移す。なお、この処理によっても、総賞球カウンタに基づいて、総賞球数を表示するための後述する赤メータ表示部910(図182など参照)の表示内容が更新されることになるが、この赤メータ表示部910の表示内容の更新タイミングとしては、総賞球カウンタに上乗せ数が加算されるタイミングではなく、当該上乗せ数についての加算演出が実行され、その後、さらに総賞球カウンタに上乗せ数が実際に加算された後となる。
S382において、サブCPU71は、その他タイマの更新処理を行う。この処理を終了した場合には、タイマ更新処理ルーチンを終了する。
[コマンド解析処理]
図116及び図117は、サブCPU71により実行されるコマンド解析処理を示すフローチャートである。このコマンド解析処理は、以下のステップ単位に実行される。
図116に示すように、S390において、サブCPU71は、コマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、コマンドを受信したと判定した場合には、S391に処理を移す。一方、サブCPU71は、コマンドを受信していないと判定した場合には、このコマンド解析処理ルーチンを終了する。
S391において、サブCPU71は、受信したコマンドのデータを読み出し、そのコマンドのデータに応じた処理を以降のステップにて行う。サブCPU71は、受信したコマンドのデータの読み出しが終了した場合には、S392に処理を移す。
S392において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして変動パターン指定コマンドを受信したと判定した場合には、S393に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして変動パターン指定コマンドを受信していないと判定した場合には、S394に処理を移す。
S393において、サブCPU71は、演出パターン決定処理を行う。この処理において、サブCPU71は、受信した変動パターン指定コマンドに基づいて、装飾図柄の変動表示態様を含む演出パターンを決定する。サブCPU71は、装飾図柄の変動表示態様が決定した場合、決定した演出パターンデータをワークRAM73の所定の記憶領域にセットする。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S394において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして図柄指定コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして図柄指定コマンドを受信したと判定した場合には、S395に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして図柄指定コマンドを受信していないと判定した場合には、S396に処理を移す。
S395において、サブCPU71は、停止図柄決定処理を行う。この処理において、サブCPU71は、メインCPU61から受信した図柄指定コマンドに対応する停止装飾図柄を決定する。サブCPU71は、停止装飾図柄が決定した場合、決定した停止装飾図柄データをワークRAM73の所定の記憶領域にセットする。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
なお、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示する装飾図柄としては、例えば、数字の「1」〜「7」まであり、こららの装飾図柄(数字)が所定数(例えば、3つ(3桁))が同じ装飾図柄(数字)で揃った場合に、基本的に大当り遊技状態に移行する。具体的には、第1特別図柄の大当り図柄としての「確変1」、「確変2」、「時短1」、「時短2」、第2特別図柄の大当り図柄としての「確変1」〜「確変10」、及び小当り図柄に関して、「確変1」に対応する装飾図柄は、数字の「3」又は「7」の揃目、「確変2」〜「確変9」、「時短1」、「時短2」に対応する装飾図柄は、数字の「1」、「2」、「4」〜「6」の揃目、「確変10」及び小当り図柄に対応する装飾図柄は、特定図柄の組合せとして数字の「135」となる特定出目、ハズレに対応する装飾図柄は、特定出目以外のバラケ目となっている。
S396において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして図柄停止コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして図柄停止コマンドを受信したと判定した場合には、S397に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして図柄停止コマンドを受信していないと判定した場合には、S399に処理を移す。
S397において、サブCPU71は、変動表示している装飾図柄を停止表示するための装飾図柄停止処理を行う。この処理を終了した場合には、S398に処理を移す。
S398において、サブCPU71は、特殊モード処理を実行する。この特殊モード処理については、図118を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S399において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして当り開始表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り開始表示コマンドを受信したと判定した場合には、S400に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り開始表示コマンドを受信していないと判定した場合には、S402に処理を移す。
S400において、サブCPU71は、当り演出パターン決定処理を実行する。この当り演出パターン決定処理については、図119を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S400に処理を移す。
S401において、サブCPU71は、当り開始演出処理を実行する。この当り開始演出処理については、図133を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S402において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして大入賞口入賞コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして大入賞口入賞コマンドを受信したと判定した場合には、S403に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして大入賞口入賞コマンドを受信していないと判定した場合には、S404に処理を移す。
S403において、サブCPU71は、賞球カウンタ加算処理を実行する。この賞球カウンタ加算処理については、図134を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S404において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして特定領域通過コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして特定領域通過コマンドを受信したと判定した場合には、S405に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして特定領域通過コマンドを受信していないと判定した場合には、S406に処理を移す。
S405において、サブCPU71は、V入賞報知処理を実行する。このV入賞報知処理については、図135を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S406において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとしてラウンド間表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとしてラウンド間表示コマンドを受信したと判定した場合には、S407に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとしてラウンド間表示コマンドを受信していないと判定した場合には、S408に処理を移す。
S407において、サブCPU71は、ラウンド間演出処理を実行する。このラウンド間演出処理については、図136を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S408において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして大入賞口開放中表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして大入賞口開放中表示コマンドを受信したと判定した場合には、S409に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして大入賞口開放中表示コマンドを受信していないと判定した場合には、図117のS410に処理を移す。
S409において、サブCPU71は、ラウンド中演出処理を実行する。このラウンド中演出処理については、図144を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
図117のS410において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして当り終了表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り終了表示コマンドを受信したと判定した場合には、S411に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り終了表示コマンドを受信していないと判定した場合には、S412に処理を移す。
S411において、サブCPU71は、当り終了演出処理を実行する。この当り終了演出処理については、図153を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S412において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして遊技状態コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして遊技状態コマンドを受信したと判定した場合には、S413に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして遊技状態コマンドを受信していないと判定した場合には、S414に処理を移す。
S413において、サブCPU71は、演出モード変更処理を実行する。この演出モード変更処理については、図159を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S414において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして時短終了コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして時短終了コマンドを受信したと判定した場合には、S415に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして時短終了コマンドを受信していないと判定した場合には、S416に処理を移す。
S415において、サブCPU71は、時短モード終了処理を実行する。この時短モード終了処理については、図160を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S416において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして確変終了コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして確変終了コマンドを受信したと判定した場合には、S417に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして確変終了コマンドを受信していないと判定した場合には、S418に処理を移す。
S417において、サブCPU71は、STモード終了処理を実行する。このSTモード終了処理については、図161を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S418において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして排出エラーコマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして排出エラーコマンドを受信したと判定した場合には、S419に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして排出エラーコマンドを受信していないと判定した場合には、S420に処理を移す。
S419において、サブCPU71は、排出エラー報知処理を実行する。この排出エラー報知処理については、図162を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S420において、サブCPU71は、その他、受信したコマンドに対応した処理を実行する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
[特殊モード処理]
図118は、サブCPU71により実行される特殊モード処理を示すフローチャートである。この特殊モード処理は、演出モードとしての特殊モードを終了するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図118に示すように、S430において、サブCPU71は、演出モードフラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。演出モードフラグは、演出モードの種類を示す内部フラグである。本実施形態において、演出モードフラグは、通常モードに対応する値が「00H」、特殊モードに対応する値が「01H」、ショートモードに対応する値が「02H」、ロングモードに対応する値が「03H」、STモードに対応する値が「04H」となる。このような演出モードフラグの値に応じて、背景画像や演出内容が異なるようになっている。演出モードフラグの値が「01H」であると判定した場合には、S431に処理を移す。一方、演出モードフラグの値が「01H」でないと判定した場合には、この特殊モード処理ルーチンを終了する。
S431において、サブCPU71は、特殊モードカウンタの値を1減算する処理を行う。特殊モードカウンタは、特殊モードにおけるゲーム回数(図柄変動回数)をセットされた所定回数(例えば10回)まで計数するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S432に処理を移す。
S432において、サブCPU71は、特殊モードカウンタの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。特殊モードカウンタの値が「0」であると判定した場合には、S433に処理を移す。一方、特殊モードカウンタの値が「0」でないと判定した場合には、この特殊モード処理ルーチンを終了する。
S433において、サブCPU71は、演出モードフラグに「00H」をセットする処理を行い、この特殊モード処理ルーチンを終了する。すなわち、S433の処理により、演出モードは、特殊モードから通常モードに移行する。
[当り演出パターン決定処理]
図119は、サブCPU71により実行される当り演出パターン決定処理を示すフローチャートである。この当り演出パターン決定処理は、大当り遊技状態における演出モードとしてのチャレンジボーナス又は上乗せボーナスを決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図119に示すように、S440において、サブCPU71は、当り演出パターン種別決定処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、受信した当り開始表示コマンドに含まれる特別図柄の停止図柄指定情報に応じて当り演出パターンフラグに「01H」〜「0DH」のいずれかをセットする。この処理を終了した場合には、S441に処理を移す。
S441において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「02H」又は「03H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値に基づいてチャレンジボーナスであるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「02H」又は「03H」であると判定した場合には、S442に処理を移す。一方、当り演出パターンフラグの値が「02H」及び「03H」のいずれでもないと判定した場合には、S443に処理を移す。
S442において、サブCPU71は、チャレンジボーナス決定処理を実行する。このチャレンジボーナス決定処理については、図120を用いて後述する。この処理を終了した場合には、当り演出パターン決定処理ルーチンを終了する。
S443において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」のいずれかであるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値に基づいて上乗せボーナスであるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」のいずれかであると判定した場合には、S444に処理を移す。一方、当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」のいずれでもないと判定した場合には、この当り演出パターン決定処理ルーチンを終了する。
S444において、サブCPU71は、上乗せボーナス決定処理を実行する。この上乗せボーナス決定処理については、図126を用いて後述する。この処理を終了した場合には、当り演出パターン決定処理ルーチンを終了する。
[チャレンジボーナス決定処理]
図120は、サブCPU71により実行されるチャレンジボーナス決定処理を示すフローチャートである。このチャレンジボーナス決定処理は、チャレンジボーナスの演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図120に示すように、S450において、サブCPU71は、チャレンジ成否抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、チャレンジ成否抽選用テーブルを参照し、当り演出パターンフラグの値と、抽出した乱数とに基づいて、チャレンジ成否パターンNo.1〜3のいずれかを決定する。この処理を終了した場合には、S451に処理を移す。
S451において、サブCPU71は、チャレンジ成否パターンフラグの値としてS450の抽選結果(チャレンジ成否パターンNo.1〜3)に応じた値をセットする処理を行う。すなわち、チャレンジ成否パターンNo.1〜3が決定されると、それぞれに対応する内部フラグとしてチャレンジ成否パターンフラグ「01H」〜「03H」がセットされる。この処理を終了した場合には、S452に処理を移す。
S452において、サブCPU71は、一本勝負演出決定処理を実行する。この一本勝負演出決定処理については、図121を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S453に処理を移す。
S453において、サブCPU71は、3回チャレンジ演出決定処理を実行する。この3回チャレンジ演出決定処理については、図122を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S454に処理を移す。
S454において、サブCPU71は、サプライズ演出決定処理を実行する。このサプライズ演出決定処理については、図123を用いて後述する。この処理を終了した場合には、チャレンジボーナス決定処理ルーチンを終了する。
[一本勝負演出決定処理]
図121は、サブCPU71により実行される一本勝負演出決定処理を示すフローチャートである。この一本勝負演出決定処理は、演出モードとしての一本勝負の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図121に示すように、S460において、サブCPU71は、一本勝負組み合わせ抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、一本勝負組み合わせ抽選用テーブルを参照し、チャレンジ成否パターン(チャレンジ成否パターンフラグの値)と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとして一本勝負組み合わせパターンを決定する。サブCPU71は、決定した一本勝負組み合わせパターンの番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S461に処理を移す。
S461において、サブCPU71は、じゃんけんパターン抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、じゃんけんパターン抽選用テーブルを参照し、S460において記憶された記憶された一本勝負組み合わせパターンの番号と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとしてじゃんけんパターンを決定する。サブCPU71は、決定したじゃんけんパターンの番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、一本勝負演出決定処理ルーチンを終了する。
[3回チャレンジ演出決定処理]
図122は、サブCPU71により実行される3回チャレンジ演出決定処理を示すフローチャートである。この3回チャレンジ演出決定処理は、演出モードとしての3回チャレンジの演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図122に示すように、S470において、サブCPU71は、3回チャレンジ抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、3回チャレンジ抽選用テーブルを参照し、チャレンジ成否パターン(チャレンジ成否パターンフラグの値)と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとして3回チャレンジパターンを決定する。サブCPU71は、決定した3回チャレンジパターンの番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、3回チャレンジ演出決定処理ルーチンを終了する。
[サプライズ演出決定処理]
図123は、サブCPU71により実行されるサプライズ演出決定処理を示すフローチャートである。このサプライズ演出決定処理は、演出モードとしてのサプライズの演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図123に示すように、S480において、サブCPU71は、成功報知ラウンド抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、成功報知ラウンド抽選用テーブルを参照し、決定したチャレンジ成否パターン(チャレンジ成否パターンフラグの値)と、抽出した乱数とに基づいて、成功報知ラウンドを決定する。この処理を終了した場合には、S481に処理を移す。
S481において、サブCPU71は、成功報知ラウンドフラグとしてS480の抽選結果に応じた値をセットする処理を行う。成功報知ラウンドフラグは、決定したチャレンジ成功ラウンドを示す内部フラグである。成功報知ラウンドフラグは、成功報知ラウンドにあたる3R目〜8R目のそれぞれに対応する値が「03H」〜「08H」となり、成功報知ラウンドがない場合は、対応する成功報知ラウンドフラグの値が「02H」としてセットされる。この処理を終了した場合には、S482に処理を移す。
S482において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値として「3」をセットする処理を行う。サプライズ演出カウンタは、演出モードとしてのサプライズにおける3R目〜8R目の演出パターンを決定するにあたって当該3R目〜8R目に対応する数を計数ためのカウンタである。本実施形態では、サプライズ演出カウンタの初期値として「3」がセットされる。この処理を終了した場合には、S483に処理を移す。
S483において、サブCPU71は、サプライズパターン抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値に対応するラウンド数が、成功報知ラウンドに該当するか否か(成功報知ラウンドフラグの値と一致するか否か)に応じて、サプライズパターン抽選用テーブルのいずれかを参照し、サプライズパターンを実行するラウンドと、抽出した乱数とに基づいて、いずれかのサプライズパターンを演出パターンとして決定する。サブCPU71は、決定したサプライズパターンの番号を実行するラウンドと対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S484に処理を移す。
S484において、サブCPU71は、成功報知ラウンドのサプライズパターンを決定したか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値が成功ラウンドフラグの値に一致するか否かを判定する。なお、本実施形態においては、成功報知ラウンドに対応するサプライズパターンを決定した場合、成功報知ラウンド以降のラウンドに対応するサプライズパターンの抽選が行われないようになっているが、成功報知ラウンド以降のラウンドに対応するサプライズパターンの抽選を行うようにしてもよい。成功報知ラウンドのサプライズパターンを決定したと判定した場合、S487に処理を移す。一方、成功報知ラウンドのサプライズパターンを決定しないと判定した場合、S485に処理を移す。
S485において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値が「8」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、3R目〜8R目の全てのラウンドについてサプライズパターンを決定したか否かを判定する。サプライズ演出カウンタの値が「8」であると判定した場合には、S487に処理を移す。サプライズ演出カウンタの値が「8」でないと判定した場合には、S486に処理を移す。
S486において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値に1加算する処理を行う。こうしてS483の処理を繰り返し行うことにより、3R目〜8R目のラウンドにおけるサプライズパターンを決定する。なお、1Rずつサプライズパターンを決定することなく、当りパターンに応じて3R目〜8R目のラウンドについて一括でサプライズパターンを決定するようにしてもよい。この処理を終了した場合には、S483に処理を移す。
S487において、サブCPU71は、アイコン決定処理を実行する。このアイコン決定処理については、図124を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S488に処理を移す。
S488において、サブCPU71は、文字帯演出決定処理を実行する。この文字帯演出決定処理については、図125を用いて後述する。この処理を終了した場合には、サプライズ演出決定処理ルーチンを終了する。
[アイコン決定処理]
図124は、サブCPU71により実行されるアイコン決定処理を示すフローチャートである。このアイコン決定処理は、画面上に表示されるアイコンを用いた演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図124に示すように、S490において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値に「8」をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、8R目を示すアイコンからアイコンパターンを変化させるか否かの抽選を行うため、サプライズ演出カウンタの値に「8」をセットする。この処理を終了した場合には、S491に処理を移す。
S491において、サブCPU71は、アイコンパターン抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値に対応するアイコンパターン抽選用テーブルを参照し、図123のS483の処理に基づいて記憶された決定結果(サプライズパターンの番号)と、抽出した乱数とに基づいて、最終的に変化するアイコンパターンを決定する。サブCPU71は、決定したアイコンパターンの番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S492に処理を移す。
S492において、サブCPU71は、S491の処理で最終的に表示するアイコン色として白アイコン以外を決定したか否かを判定する処理を行う。最終的に表示するアイコン色として白アイコン以外を決定したと判定した場合には、S493に処理を移す。一方、最終的に表示するアイコン色として白アイコン以外を決定しない、すなわち白アイコンを決定したと判定した場合には、S497に処理を移す。
S493において、サブCPU71は、アイコンカウンタの値に「4」をセットする処理を行う。アイコンカウンタは、4R目から白アイコン以外を最終的に表示すると決定されたxR目までのアイコンパターンを決定するにあたって、当該4R目からxR目までに対応する数を計数ためのカウンタである。この処理において、サブCPU71は、S491の抽選結果により最終的に白アイコン以外に変化するアイコンについて、4R目から白アイコン以外を最終的に表示すると決定されたxR目までのアイコンパターン(アイコン表示色)の変化態様を決定するため、アイコンカウンタの値に初期値として「4」をセットする。この処理を終了した場合には、S494に処理を移す。
S494において、サブCPU71は、アイコン変化抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、アイコンカウンタの値に応じたラウンドに対応するアイコン変化抽選用テーブルを参照し、最終的に変化するアイコンパターン(例えば「赤アイコン」)と、抽出した乱数とに基づいて、変化後のアイコンパターンを決定する。サブCPU71は、決定した変化後のアイコンパターンの番号を変化するラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S495に処理を移す。
S495において、サブCPU71は、アイコンカウンタの値がサプライズ演出カウンタの値に一致するか否かを判定する処理を行う。アイコンカウンタの値がサプライズ演出カウンタの値に一致すると判定した場合には、S497に処理を移す。一方、アイコンカウンタの値がサプライズ演出カウンタの値に一致しないと判定した場合には、S496に処理を移す。
S496において、サブCPU71は、アイコンカウンタの値を1加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S494に処理を移す。これにより、ラウンドの実行に応じて対応するアイコンが消滅するまでの当該アイコン表示色の変化態様(アイコンパターン)を決定することができる。
S497において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値が「4」であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、4R目に対応するアイコンパターンを決定したか否かを判定している。すなわち、サブCPU71は、アイコンパターンが変化する可能性のある全てのラウンドについてアイコンパターンの変化態様を決定したか否かを判定している。この処理において、サプライズ演出カウンタの値が「4」であると判定した場合には、アイコン決定処理ルーチンを終了する。サプライズ演出カウンタの値が「4」でないと判定した場合には、S498に処理を移す。
S498において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値を1減算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S491に処理を移す。
[文字帯演出決定処理]
図125は、サブCPU71により実行される文字帯演出決定処理を示すフローチャートである。この文字帯演出決定処理は、画面上に表示される文字帯を用いた演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図125に示すように、S500において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値に「3」をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、3R目から文字帯(文字メッセージ)を表示させるため、サプライズ演出カウンタの値に「3」をセットする。この処理を終了した場合には、S501に処理を移す。
S501において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値に対応するラウンドが成功報知ラウンドに該当するか否かを判定する処理を行う。サプライズ演出カウンタの値に対応するラウンドが成功報知ラウンドに該当すると判定した場合には、S502に処理を移す。サプライズ演出カウンタの値に対応するラウンドが成功報知ラウンドに該当しないと判定した場合には、S503に処理を移す。
S502において、サブCPU71は、サプライズ成功文字帯抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、サプライズ成功文字帯抽選用テーブルを参照し、S483のサプライズパターン抽選処理において記憶された決定結果(サプライズパターンの番号)と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとしての文字帯パターンを決定する。サブCPU71は、決定した文字帯パターンの番号を表示するラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S503に処理を移す。
S503において、サブCPU71は、今回対象のラウンドがサプライズパターン「なし」であるか否か、すなわち、S483のサプライズパターン抽選処理において記憶された決定結果(サプライズパターンの番号)が、「なし」(図23のサプライズパターン抽選用テーブルに規定されたサプライズパターンのNo.1)に該当するか否かを判定する処理を行う。サプライズパターン「なし」であると判定した場合には、S505に処理を移す。サプライズパターン「なし」でないと判定した場合には、S504に処理を移す。
S504において、サブCPU71は、サプライズ失敗文字帯抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値に対応するラウンドに対応付けてS483のサプライズパターン抽選処理において記憶された決定結果(サプライズパターンの番号)に対応するサプライズ失敗文字帯抽選用テーブルを参照し、サプライズ演出カウンタの値(ラウンド)と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとしての文字帯パターンを決定する。サブCPU71は、決定した文字帯パターンの番号を表示するラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S512に処理を移す。
S505において、サブCPU71は、サプライズガセ文字帯抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値に対応するラウンドの次のラウンドに対応付けて、S494のアイコン変化抽選処理において記憶された決定結果(アイコンパターンの番号)が、アイコン表示色の変化を示すものである場合には、変化後のアイコン色に対応するサプライズガセ文字帯抽選用テーブルを参照し、変化しない場合には、白アイコンに係るサプライズガセ文字帯抽選用テーブルを参照する。なお、8R目の文字帯決定の際には、9Rは白アイコンとみなして文字帯を決定する。こうして対応するサプライズガセ文字帯抽選用テーブルを参照し、サプライズ演出カウンタの値(ラウンド)と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとしての文字帯パターンを決定する。サブCPU71は、決定した文字帯パターンの番号を表示するラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S506に処理を移す。
S506において、サブCPU71は、ガセ文字帯に当選したか否かを判定する処理を行う。S505のサプライズガセ文字帯抽選処理において決定された文字帯パターンの番号が、「No.1〜10」であれば、ガセ文字帯に当選となる。ガセ文字帯に当選したと判定した場合には、S507に処理を移す。ガセ文字帯に当選していないと判定した場合には、S512に処理を移す。
S507において、サブCPU71は、後続文字帯カウンタの値に「1」をセットする処理を行う。後続文字帯カウンタは、ガセ文字帯の表示後に表示する文字帯の表示回数目に対応する数を計数するためのカウンタである。この処理において、サブCPU71は、ガセ文字帯表示後の1つ目の文字帯を決定するため、後続文字帯カウンタの値に「1」をセットする。この処理を終了した場合には、S508に処理を移す。
S508において、サブCPU71は、後続文字帯抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、サプライズガセ後続文字帯抽選用テーブルを参照し、サプライズ演出カウンタの値(ラウンド)と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとしての文字帯パターンを決定する。サブCPU71は、決定した文字帯パターンの番号を表示するラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S509に処理を移す。
S509において、サブCPU71は、前回と今回の文字帯は同一であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、今回対象のラウンドに対応して記憶された決定結果(文字帯パターンの番号)と、前回のラウンドに対応して記憶された決定結果(文字帯パターンの番号)が同一である場合には、前回と今回の文字帯は同一であると判定する。この処理において、サブCPU71は、前回と今回の文字帯は同一であると判定した場合には、今回対象のラウンドに対応して記憶された決定結果を破棄し、再び文字帯パターンを決定するため、S508に処理を移し、後続文字帯抽選処理を再度実行する。一方、サブCPU71は、前回と今回の文字帯は同一でないと判定した場合には、S510に処理を移す。なお、前回と今回の文字帯が同一であっても後続文字帯抽選処理を再度実行しないようにしてもよい。
S510において、サブCPU71は、後続文字帯カウンタの値が「6」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、6個の後続文字帯を決定したか否かを判定する。後続文字帯カウンタの値が「6」であると判定した場合には、S512に処理を移す。後続文字帯カウンタの値が「6」でないと判定した場合には、S511に処理を移す。なお、後続文字帯については、5個以下又は7個以上を決定するようにしてもよい。
S511において、サブCPU71は、後続文字帯カウンタの値を1加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S508に処理を移す。
S512において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値が「8」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、3R目〜8R目の文字帯パターンを決定したか否かを判定する。サプライズ演出カウンタの値が「8」であると判定した場合には、この文字帯演出決定処理ルーチンを終了する。サプライズ演出カウンタの値が「8」でないと判定した場合には、S513に処理を移す。
S513において、サブCPU71は、サプライズ演出カウンタの値を1加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S501に処理を移す。なお、このような一連の処理により、成功報知ラウンド以降のラウンドに対応する文字帯パターンについては、決定しないようになっているが、決定するようにしてもよい。例えば、保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれている場合には、成功報知ラウンド以降のラウンドも文字帯パターンを対応付けて決定するようにし、保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれていないない場合には、成功報知ラウンド以降のラウンドについて文字帯パターンを決定しないようにしてもよい。
[上乗せボーナス決定処理]
図126は、サブCPU71により実行される上乗せボーナス決定処理を示すフローチャートである。この上乗せボーナス決定処理は、演出モードとしての上乗せボーナスの演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図126に示すように、S520において、サブCPU71は、上乗せボーナス保留連決定処理を実行する。この上乗せボーナス保留連決定処理については、図127を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S521に処理を移す。
S521において、サブCPU71は、上乗せボーナスシナリオ種別決定処理を実行する。この上乗せボーナスシナリオ種別決定処理については、図128を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S522に処理を移す。
S522において、サブCPU71は、上乗せボーナス初期処理を実行する。この上乗せボーナス初期処理については、図129を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S523に処理を移す。
S523において、サブCPU71は、上乗せボーナス演出決定処理を実行する。この上乗せボーナス演出決定処理については、図130を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S524に処理を移す。
S524において、サブCPU71は、上乗せボーナス終了画面決定処理を実行する。この上乗せボーナス終了画面決定処理については、図132を用いて後述する。この処理を終了した場合には、上乗せボーナス決定処理ルーチンを終了する。
[上乗せボーナス保留連決定処理]
図127は、サブCPU71により実行される上乗せボーナス保留連決定処理を示すフローチャートである。この上乗せボーナス保留連決定処理は、上乗せボーナス中において、第2特別図柄に係る保留情報に大当りの当選を示す情報が含まれているか否かを示唆する演出を行うか否かを決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図127に示すように、S530において、サブCPU71は、保留情報カウンタの値を1加算する処理を行う。保留情報カウンタは、第2特別図柄の保留情報が記憶されるワークRAM73の記憶領域に対応する領域番号を示すためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S531に処理を移す。なお、保留情報は、メインRAM63に記憶された始動記憶に対応するものであり、4個まで記憶され、保留情報の記憶順に従って保留情報カウンタの値(領域番号)が大きくなる。また、始動入賞コマンドを受信するごとに、当該始動入賞コマンドに含まれる当り判定用乱数を示す情報及び当り図柄決定用乱数を示す情報が保留情報として記憶される。第1特別図柄に対応する保留情報と、第2特別図柄に対応する保留情報とは、ワークRAM73において夫々に用意された所定領域に個別に記憶される。このような保留情報は、変動パターン指定コマンドを受信するごとに、当該変動パターン指定コマンドに含まれる特別図柄の種類に応じて記憶領域から消去されるが、他のコマンドに基づいて保留情報が消去されるようにしてもよい。
S531において、サブCPU71は、保留情報カウンタの値に対応する記憶領域に保留情報があるか否かを判定する処理を行う。この処理において、保留情報があると判定した場合には、S532に処理を移す。一方、保留情報がないと判定した場合には、S535に処理を移す。なお、この処理において、保留情報カウンタの値が「5」の場合には、保留情報がないと判定される。
S532において、サブCPU71は、保留情報には当り(大当り又は小当り)の当選を示す情報が含まれるか否かを判定する処理を行う。具体的に、この処理において、サブCPU71は、保留情報に含まれる当り判定用乱数を示す情報が、確変遊技状態において当りの当選を示す情報であるかを判定する。当りの当選を示す情報が含まれると判定した場合には、S532に処理を移す。当りの当選を示す情報が含まれていないと判定した場合には、S530に処理を移す。なお、この処理において、サブCPU71は、当りの当選を示す情報が含まれると判定した場合には、当り図柄決定用乱数を示す情報に基づいて、当り図柄の種類を判定することとなる。
S533において、サブCPU71は、上乗せボーナス保留連抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、上乗せボーナス保留連抽選用テーブルを参照し、当り図柄と、抽出した乱数とに基づいて、非当選又は当選のいずれかを決定する。サブCPU71は、決定した非当選又は当選に対応する番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S534に処理を移す。
S534において、サブCPU71は、S533の上乗せボーナス保留連抽選処理の結果が当選であるか否かを判定する処理を行う。上乗せボーナス保留連抽選処理の結果が当選であると判定した場合には、S535に処理を移す。上乗せボーナス保留連抽選処理の結果が当選でないと判定した場合には、S530に処理を移す。なお、この処理において、当選であると判定した場合には、上乗せボーナス時に出力されるBGMを通常の上乗せボーナスとは異なるものにすべく、サブCPU71は、特別BGMに対応するデータをセットする。この特別BGMが出力されるタイミングは、上乗せボーナス中であればどのタイミングでもよい。また、S534の処理で当選であると判定した後においても、残りの保留情報についてS532以降の処理を行うようにしてもよい。このとき、さらにS534の処理において当選した場合、特別BGMとは異なるBGMを出力するためのデータをセットしてもよい。
S535において、サブCPU71は、保留情報カウンタの値に「0」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、上乗せボーナス保留連決定処理ルーチンを終了する。
[上乗せボーナスシナリオ種別決定処理]
図128は、サブCPU71により実行される上乗せボーナスシナリオ種別決定処理を示すフローチャートである。この上乗せボーナスシナリオ種別決定処理は、上乗せボーナスのシナリオを決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図128に示すように、S540において、サブCPU71は、シナリオグループ抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、シナリオグループ抽選用テーブルを参照し、当りパターン(当り演出パターンフラグの値)と、抽出した乱数とに基づいて、シナリオグループA〜Dを決定する。この処理を終了した場合には、S541に処理を移す。
S541において、サブCPU71は、シナリオ種別抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、当りパターン(当り演出パターンフラグの値)に応じたシナリオ種別抽選用テーブルを参照し、S540にて決定したシナリオグループと、抽出した乱数とに基づいて、シナリオ種別を決定する。この処理を終了した場合には、S542に処理を移す。
S542において、サブCPU71は、シナリオ番号抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、S541にて決定されたシナリオ種別に応じたシナリオ番号抽選用テーブルを参照し、当該シナリオ種別と抽出した乱数とに基づいて、シナリオ番号を決定する。この処理を終了した場合には、S543に処理を移す。
S543において、サブCPU71は、シナリオ番号フラグに決定したシナリオ番号に対応する値をセットする処理を行う。具体的に、サブCPU71は、例えば、決定したシナリオ種別及びシナリオ番号が「Aa」及び「No.1〜65」では、シナリオ番号フラグに「01H」〜「41H」をセットする。同様に、「Ab」及び「No.1〜39」では、「42H」〜「68H」をセットし、「Ac」及び「No.1〜7」では、「69H」〜「6FH」をセットし、「Ba」及び「No.1〜64」では、「70H」〜「AFH」をセットし、「Bb」及び「No.1〜23」では、「B0H」〜「C7H」をセットし、「Bc」及び「No.1〜4」では、「C8H」〜「CBH」をセットし、「Ca」及び「No.1〜11」では、「CCH」〜「D6H」をセットし、「Cb」及び「No.1〜4」では、「D7H」〜「DAH」をセットし、「Da」及び「No.1〜6」では、「DBH」〜「E0H」をセットする。この処理を終了した場合には、S544に処理を移す。
S544において、サブCPU71は、コンボRUSH抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、上乗せボーナスシナリオテーブルにおいて、シナリオ番号フラグの値に対応するシナリオ(上乗せボーナスの実質ラウンドにおける演出内容)に「コンボRUSH」(演出種別G)が規定されている場合、当該「コンボRUSH」の演出時にボタン操作を要求するために所要の操作回数を抽選により決定する。具体的に、サブCPU71は、コンボRUSH抽選用テーブルを参照し、「コンボRUSH」に応じて加算する値(上乗せ数)と、抽出した乱数とに基づいて、操作回数パターンを決定する。サブCPU71は、操作回数パターンの番号を決定結果としてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、上乗せボーナスシナリオ種別決定処理ルーチンを終了する。
[上乗せボーナス初期処理]
図129は、サブCPU71により実行される上乗せボーナス初期処理を示すフローチャートである。この上乗せボーナス初期処理は、上乗せボーナスの初期の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図129に示すように、S550において、サブCPU71は、上乗せボーナスルーレット抽選処理を実行する。この上乗せボーナスルーレット抽選処理は、上乗せボーナスの1R目に付与される上乗せ数の初期値を決定するための処理である。この処理において、サブCPU71は、ルーレット抽選用テーブルを参照し、シナリオ番号フラグの値に対応するシナリオ(上乗せボーナスの実質ラウンドにおける演出内容)の1R目に上乗せ数として加算される初期値と、抽出した乱数とに基づいて、初期値パターンを決定する。サブCPU71は、決定した初期値パターンの番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S551に処理を移す。なお、初期値パターンについては、テーブルや乱数を用いることなく決定するようにしてもよい。
S551において、サブCPU71は、上乗せボーナスルーレットパターン抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、ルーレットパターン抽選用テーブルを参照し、S550の上乗せボーナスルーレット抽選処理において記憶された初期値パターンの番号と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとしてのルーレットパターンを決定する。サブCPU71は、決定したルーレットパターンの番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S552に処理を移す。
S552において、サブCPU71は、上乗せボーナスタイトル決定処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、タイトル決定抽選用テーブルを参照し、当りパターン(当り演出パターンフラグの値)と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとしてのタイトルパターンを決定する。サブCPU71は、決定したタイトルパターンの番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、上乗せボーナス初期処理ルーチンを終了する。
[上乗せボーナス演出決定処理]
図130は、サブCPU71により実行される上乗せボーナス演出決定処理を示すフローチャートである。この上乗せボーナス演出決定処理は、上乗せボーナス演出の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図130に示すように、S560において、サブCPU71は、キャラクタ種別決定用カウンタの値に「1」をセットする処理を行う。キャラクタ種別決定用カウンタは、キャラクタの種別を決定するにあたって実行する大当り遊技状態に対応する実質ラウンドの上限数に対応する値まで計数するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S561に処理を移す。
S561において、サブCPU71は、演出抽選判定処理を実行する。この処理では、各ラウンドのキャラクタ演出パターンが決定される。演出抽選判定処理については、図131を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S562に処理を移す。
S562において、サブCPU71は、チャンスアップ抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、チャンスアップ抽選用テーブルを参照し、S561の演出抽選判定処理において決定されたキャラクタ演出パターンの番号と、抽出した乱数とに基づいて、演出パターンとしてのチャンスアップパターンを決定する。サブCPU71は、決定したチャンスアップパターンの番号を今回対象の実質ラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S563に処理を移す。なお、S562の処理において、演出種別C〜F,H,J〜L以外の演出種別A,B,G,I,M,Nに対応するキャラクタ演出パターンについては、チャンスアップパターンを決定しないようになっているが、これらの演出種別に対応するキャラクタ演出パターンについても、S562の処理においてチャンスアップパターンを決定するようにしてもよい。
S563において、サブCPU71は、キャラクタ種別決定用カウンタの値が実質上限ラウンド(実質ラウンドの上限にあたるラウンド)に対応する値か否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、上乗せボーナスにおける全ての実質ラウンドにおける演出内容を決定したか否かを判定する。キャラクタ種別決定用カウンタの値が実質上限ラウンドに対応する値であると判定した場合には、この上乗せボーナス演出決定処理ルーチンを終了する。キャラクタ種別決定用カウンタの値が実質上限ラウンドに対応する値でないと判定した場合には、S564に処理を移す。
S564において、サブCPU71は、キャラクタ種別決定用カウンタの値を1加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S561に処理を移す。
[演出抽選判定処理]
図131は、サブCPU71により実行される演出抽選判定処理を示すフローチャートである。この演出抽選判定処理は、演出種別に応じたキャラクタ演出パターンを決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図131に示すように、S570において、サブCPU71は、今回対象となる実質ラウンドの演出種別が「C」又は「H」であるか否かを判定する処理を行う。演出種別は、シナリオ番号フラグの値(シナリオ番号)と、上乗せボーナスシナリオテーブルと、キャラクタ種別決定用カウンタの値(今回対象とする実質ラウンド)とに基づいて判別される。以下のステップにおいても、同様にして演出種別が判別される。今回対象の実質ラウンドの演出種別が「C」又は「H」であると判定した場合には、S571に処理を移す。今回対象の実質ラウンドの演出種別が「C」及び「H」でないと判定した場合には、S572に処理を移す。
S571において、サブCPU71は、キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別C又はH)を参照し、演出種別(C又はH)と、抽出した乱数とに基づいて、今回対象の実質ラウンドに対応するキャラクタ演出パターンを決定する。サブCPU71は、決定したキャラクタ演出パターンの番号を今回対象の実質ラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、演出抽選判定処理ルーチンを終了する。
S572において、サブCPU71は、今回対象となる実質ラウンドの演出種別が「D」又は「J」であるか否かを判定する処理を行う。今回対象の実質ラウンドの演出種別が「D」又は「J」であると判定した場合には、S573に処理を移す。今回対象の実質ラウンドの演出種別が「D」及び「J」でないと判定した場合には、S578に処理を移す。
S573において、サブCPU71は、総賞球数の上限値(本実施形態では、トータル数に相当する「1500」)に到達したか否かを判定する処理を行う。この判定は、シナリオ番号フラグの値(シナリオ番号)と、上乗せボーナスシナリオテーブルと、キャラクタ種別決定用カウンタの値(今回対象とする実質ラウンド)とに基づいて、今回対象の実質ラウンドに規定された総賞球数が「1500」であるか否かを判定することにより行われる。総賞球数の上限値に到達したと判定した場合には、S574に処理を移す。総賞球数の上限値に到達していないと判定した場合には、S575に処理を移す。
S574において、サブCPU71は、キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+上限値到達)を参照し、「キャラクタ」に対応する上乗せ数(加算値)と、抽出した乱数とに基づいて、今回対象の実質ラウンドに対応するキャラクタ演出パターンを決定する。サブCPU71は、決定したキャラクタ演出パターンの番号を今回対象の実質ラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、演出抽選判定処理ルーチンを終了する。
S575において、サブCPU71は、次回対象となる実質ラウンドの演出種別が「F」であるか否かを判定する処理を行う。次回対象の実質ラウンドの演出種別が「F」であると判定した場合には、S576に処理を移す。今回対象の実質ラウンドの演出種別が「F」でないと判定した場合には、S577に処理を移す。
S576において、サブCPU71は、キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F)を参照し、「キャラクタ」に対応する上乗せ数(加算値)と、抽出した乱数とに基づいて、今回対象の実質ラウンドに対応するキャラクタ演出パターンを決定する。サブCPU71は、決定したキャラクタ演出パターンの番号を今回対象の実質ラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、演出抽選判定処理ルーチンを終了する。
S577において、サブCPU71は、キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F以外)を参照し、「キャラクタ」に対応する上乗せ数(加算値)と、抽出した乱数とに基づいて、今回対象の実質ラウンドに対応するキャラクタ演出パターンを決定する。サブCPU71は、決定したキャラクタ演出パターンの番号を今回対象の実質ラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、演出抽選判定処理ルーチンを終了する。
S578において、サブCPU71は、今回対象となる実質ラウンドの演出種別が「E」、「F」、「K」、「L」のいずれかであるか否かを判定する処理を行う。今回対象の実質ラウンドの演出種別が「E」、「F」、「K」、「L」のいずれかであると判定した場合には、S579に処理を移す。今回対象の実質ラウンドの演出種別が「E」、「F」、「K」、「L」のいずれでもないと判定した場合には、S580に処理を移す。
S579において、サブCPU71は、今回対象の実質ラウンドにおける「キャラクタ」に対応する上乗せ数(加算値)に基づいて、キャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+50〜+200)のうちいずれかを参照し、「コンボ」に対応する上乗せ数(加算値)と、抽出した乱数とに基づいて、今回対象の実質ラウンドのキャラクタ演出パターンを決定する。サブCPU71は、決定したキャラクタ演出パターンの番号を今回対象の実質ラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、演出抽選判定処理ルーチンを終了する。
S580において、サブCPU71は、今回対象となる実質ラウンドの演出種別が「A」又は「I」であるか否かを判定する処理を行う。今回対象の実質ラウンドの演出種別が「A」又は「I」であると判定した場合には、S581に処理を移す。今回対象の実質ラウンドの演出種別が「A」及び「I」でないと判定した場合には、この演出抽選判定処理ルーチンを終了する。
S581において、サブCPU71は、牛キャラクタ復活抽選用テーブルを参照し、演出種別(A又はI)と、抽出した乱数とに基づいて、今回対象の実質ラウンドにおける牛キャラクタ復活パターンを決定する。サブCPU71は、決定した牛キャラクタ復活パターンの番号を今回対象の実質ラウンドに対応付けてワークRAM73の所定領域に記憶する。
[上乗せボーナス終了画面決定処理]
図132は、サブCPU71により実行される上乗せボーナス終了画面決定処理を示すフローチャートである。この上乗せボーナス終了画面決定処理は、上乗せボーナスの終了画面の内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図132に示すように、S590において、サブCPU71は、上乗せボーナス終了画面抽選処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、上乗せボーナスにおける最後の実質ラウンド終了時に表示する終了表示パターンを決定する。サブCPU71は、上乗せボーナス終了画面抽選用テーブルを参照し、当りパターン(当り演出パターンフラグの値)と、抽出した乱数とに基づいて、終了表示パターンを決定する。サブCPU71は、決定した終了表示パターンの番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、S591に処理を移す。なお、終了表示パターンについては、テーブルや乱数を用いることなく決定するようにしてもよい。また、本実施形態では、大当り遊技状態中の入賞球数(賞球数)に関係なく、大当り遊技状態の開始時に終了表示パターンを決定するようにしているが、大当り遊技状態の終了時に、当該大当り遊技状態中に計数された入賞球数に応じて終了表示パターンを決定するようにしてもよい。
S591において、サブCPU71は、上乗せボーナス称号決定処理を実行する。この処理において、サブCPU71は、上乗せボーナスにおける当り終了インターバルにおいて表示する称号パターンを決定する。サブCPU71は、称号決定抽選用テーブルを参照し、現在の累計払出賞球カウンタの値に、上乗せボーナスシナリオテーブルに規定されたトータル数に相当する値を加算することで得た値に基づいて、演出パターンとしての称号パターンを決定する。サブCPU71は、決定した称号パターンの番号をワークRAM73の所定領域に記憶する。この処理を終了した場合には、上乗せボーナス終了画面決定処理ルーチンを終了する。なお、本実施形態では、大当り遊技状態中における入賞球数(賞球数)に関係なく、大当り遊技状態の開始時に称号パターンを決定するようにしているが、大当り遊技状態の終了時に、当該大当り遊技状態中に計数された入賞球数に応じて称号パターンを決定するようにしてもよい。また、本実施形態では、大当り遊技状態において実行された全ての実質ラウンド数×1ラウンドあたりの上限入賞数(本実施形態では「10」)×入賞1個あたりの賞球数(本実施形態では「10」)に基づいて、称号パターンを決定し、上乗せボーナスの終了時にのみ称号パターンで規定された内容を表示するようにしているが、例えば、上乗せボーナス中の大当り遊技状態において実行された実質ラウンド数×1ラウンドあたりの上限入賞数×入賞1個あたりの賞球数に基づいて、称号パターンを決定し、上乗せボーナスの終了時に称号パターンで規定された内容を表示するようにしてもよい。また、小当り遊技状態中の入賞数や実質ラウンドに該当しないラウンドにおける入賞数も加算するようにして称号パターンを決定してもよい。
[当り開始演出処理]
図133は、サブCPU71により実行される当り開始演出処理を示すフローチャートである。この当り開始演出処理は、大当り遊技状態又は小当り遊技状態の開始段階における演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図133に示すように、S600において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、上乗せボーナスの開始時であるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」であり、上乗せボーナスの開始時であると判定した場合には、S601に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」でなく、上乗せボーナスの開始時でないと判定した場合には、S607に処理を移す。
S601において、サブCPU71は、払出賞球カウンタの値として「0」をセットする処理を行う。払出賞球カウンタは、後述する青メータ表示部900(図182など参照)にて表示する払出賞球数を計数するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S602に処理を移す。
S602において、サブCPU71は、総賞球カウンタの値として「0」をセットする処理を行う。総賞球カウンタは、前述した通りであり、後述する赤メータ表示部910(図182など参照)にて表示する総賞球数を計数するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S603に処理を移す。
S603において、サブCPU71は、上乗せボーナスタイトル決定処理(図129のS552)において記憶された番号に対応するタイトルパターンの表示を行うための演出データをセットする。このタイトルパターンに係る演出データに基づき、上乗せボーナスの開始時には、タイトル決定抽選用テーブルのタイトルパターンにより規定された内容が表示される。タイトルパターンに係る演出データによって表示がなされる際には、音声やランプ等によっても演出がなされる。この処理を終了した場合には、S604に処理を移す。
S604において、サブCPU71は、有効期間タイマに所定値をセットする処理を行う。本実施形態では、例えば3秒に対応する値がセットされる。この処理を終了した場合には、S605に処理を移す。この値は、上乗せボーナスの当り開始インターバルの時間(996ms)と、上乗せボーナスにおけるロング開放開始までの時間(102ms+2898ms)との和である開放待ち時間(3996ms)よりも短い時間に相当する。なお、有効期間タイマにセットする値は、開放待ち時間よりも長い時間に相当するものとしてもよい。
S605において、サブCPU71は、図127のS533の上乗せボーナス保留連抽選処理において当選したか否かを判定する処理を行う。具体的に、サブCPU71は、上乗せボーナス保留連抽選処理の結果としてワークRAM73に記憶された情報に、「当選」に対応する番号が記憶されているか否かを判定する。上乗せボーナス保留連抽選処理において当選したと判定した場合には、S606に処理を移す。上乗せボーナス保留連抽選処理において当選していないと判定した場合には、この当り開始演出処理ルーチンを終了する。
S606において、サブCPU71は、特別BGMに対応するデータをセットする処理を行う。これにより、上乗せボーナス開始時においては、通常とは異なる特別BGMが出力される。この処理を終了した場合には、当り開始演出処理ルーチンを終了する。なお、特別BGMが出力されるタイミングは、上乗せボーナス開始時のみに限らず、大当り遊技状態中であればどのタイミングでもよい。
S607において、サブCPU71は、その他の当り開始演出に対応する当り開始演出データをセットする処理を行う。すなわち、サブCPU71は、大当り遊技状態又は小当り遊技状態における最初の大入賞口開放までの演出を実行するための演出データをセットする。この処理では、スーパービッグボーナス、チャレンジボーナス、Vチャレンジといった演出モードの種類に応じて異なる演出データがセットされる。この処理を終了した場合には、当り開始演出処理ルーチンを終了する。
[賞球カウンタ加算処理]
図134は、サブCPU71により実行される賞球カウンタ加算処理を示すフローチャートである。この賞球カウンタ加算処理は、各種の賞球カウンタの値を加算するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図134に示すように、S610において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。残賞球カウンタは、ラウンドごとに残賞球数を計数するためのカウンタである。残賞球数とは、基本的に、1ラウンドあたりの上限賞球数(本実施形態では「100」)から、大入賞口の入賞ごとに規定の賞球数(本実施形態では「10」)を減算して得られる数である。残賞球カウンタの値が「0」であると判定した場合には、この賞球カウンタ加算処理ルーチンを終了する。残賞球カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、S611に処理を移す。
S611において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値を10減算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S612に処理を移す。
S612において、サブCPU71は、累計払出賞球カウンタの値を10加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S613に処理を移す。
S613において、サブCPU71は、上乗せボーナス中であるか否かを当り演出パターンフラグの値に基づいて判定する処理を行う。上乗せボーナス中であると判定した場合には、S614に処理を移す。上乗せボーナス中でないと判定した場合には、この賞球カウンタ加算処理ルーチンを終了する。
S614において、サブCPU71は、払出賞球カウンタの値を10加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、賞球カウンタ加算処理ルーチンを終了する。
[V入賞報知処理]
図135は、サブCPU71により実行されるV入賞報知処理を示すフローチャートである。このV入賞報知処理は、V入賞の報知を行うための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図135に示すように、S620において、サブCPU71は、V入賞報知データをセットする処理を行う。すなわち、サブCPU71は、特定領域38Aを遊技球が通過することでV入賞を検出した場合に、大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態に移行する旨の報知を行うためのV入賞報知データをセットする。これにより、液晶表示装置4の表示領域4Aには、V入賞に応じた演出画像が表示されるとともに、スピーカ10a〜10cやランプ・LED27を用いて所定の音発生や発光が行われるようになる。この処理を終了した場合には、S621に処理を移す。なお、当り演出パターンフラグの値が「0CH」の場合、すなわち突Vの大当り遊技状態では、液晶表示装置4の表示領域4Aに特別な演出画像、例えば「V」の玉を示す画像が表示され、その後、V入賞に応じた演出画像が表示される。また、本実施形態では、当り終了インターバルの開始までV入賞に応じた演出画像を継続的に表示するようになっているが、大当り遊技状態中の所定のタイミングでその表示を終了してもよいし、大当り遊技状態が終了しても継続的に表示するようにしてもよい。
S621において、サブCPU71は、V入賞報知フラグの値に「01H」をセットする処理を行う。V入賞報知フラグは、V入賞の報知を行ったか否かを示す内部フラグである。V入賞の報知を行った場合には、V入賞報知フラグの値として「01H」がセットされ、V入賞の報知を行っていない場合には、V入賞報知フラグの値として「00H」がセットされる。この処理を終了した場合には、S622に処理を移す。
S622において、サブCPU71は、警告報知タイマの値に「0」をセットする処理を行う。警告報知タイマは、V入賞を促す警告報知を開始する時間を計時するためのタイマである。この処理を終了した場合には、S623に処理を移す。
S623において、サブCPU71は、警告フラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。警告フラグは、V入賞の警告報知中であるか否かを示す内部フラグである。V入賞の警告報知中である場合には、警告フラグの値が「01H」であり、V入賞の警告報知中でない場合には、警告フラグの値が「00H」となる。警告フラグの値が「01H」であると判定した場合には、S624に処理を移す。警告フラグの値が「01H」でないと判定した場合には、このV入賞報知処理ルーチンを終了する。
S624において、サブCPU71は、警告フラグの値に「00H」をセットする処理を行う。これにより、V入賞の警告報知が終了させられる。この処理を終了した場合には、V入賞報知処理ルーチンを終了する。
[ラウンド間演出処理]
図136は、サブCPU71により実行されるラウンド間演出処理を示すフローチャートである。このラウンド間演出処理は、対象とするラウンド間の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図136に示すように、S630において、サブCPU71は、スーパービッグボーナスラウンド間演出処理を実行する。このスーパービッグボーナスラウンド間演出処理については、図137を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S631に処理を移す。
S631において、サブCPU71は、チャレンジボーナスラウンド間演出処理を実行する。このチャレンジボーナスラウンド間演出処理については、図138を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S632に処理を移す。
S632において、サブCPU71は、上乗せボーナスラウンド間演出処理を実行する。この上乗せボーナスラウンド間演出処理については、図142を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S633に処理を移す。
S633において、サブCPU71は、ラウンド間処理を実行する。このラウンド間処理については、図143を用いて後述する。この処理を終了した場合には、ラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
[スーパービッグボーナスラウンド間演出処理]
図137は、サブCPU71により実行されるスーパービッグボーナスラウンド間演出処理を示すフローチャートである。このスーパービッグボーナスラウンド間演出処理は、スーパービッグボーナスにおけるラウンド間の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図137に示すように、S640において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、スーパービッグボーナスの実行中であるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「01H」であり、スーパービッグボーナスの実行中であると判定した場合には、S641に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「01H」でなく、スーパービッグボーナスの実行中でないと判定した場合には、このスーパービッグボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
S641において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたスーパービッグボーナスに係るラウンド間演出データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、スーパービッグボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
[チャレンジボーナスラウンド間演出処理]
図138は、サブCPU71により実行されるチャレンジボーナスラウンド間演出処理を示すフローチャートである。このチャレンジボーナスラウンド間演出処理は、チャレンジボーナスにおけるラウンド間の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図138に示すように、S650において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「02H」又は「03H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、チャレンジボーナスの実行中であるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「02H」又は「03H」であり、チャレンジボーナスの実行中であると判定した場合には、S651に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「02H」及び「03H」でなく、チャレンジボーナスの実行中でないと判定した場合には、このチャレンジボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
S651において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「2」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、2R目終了後のラウンド間インターバル中であるか否かを判定する。ラウンドカウンタの値が「2」であると判定した場合には、S652に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「2」でないと判定した場合には、S653に処理を移す。
S652において、サブCPU71は、有効期間タイマの値に「0」をセットする処理を行う。ここで、有効期間タイマの値を「0」にすることにより、チャレンジボーナス種別フラグの値が確定する。この処理を終了した場合には、チャレンジボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
S653において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、一本勝負の実行中であるか否かを判定する。チャレンジボーナス種別フラグの値が「01H」であると判定した場合には、S654に処理を移す。チャレンジボーナス種別フラグの値が「01H」でないと判定した場合には、S655に処理を移す。
S654において、サブCPU71は、一本勝負ラウンド間演出処理を実行する。この一本勝負ラウンド間演出処理については、図139を用いて後述する。この処理を終了した場合には、チャレンジボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
S655において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグの値が「02H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、3回チャレンジの実行中であるか否かを判定する。チャレンジボーナス種別フラグの値が「02H」であると判定した場合には、S656に処理を移す。チャレンジボーナス種別フラグの値が「02H」でないと判定した場合には、S657に処理を移す。
S656において、サブCPU71は、3回チャレンジラウンド間演出処理を実行する。この3回チャレンジラウンド間演出処理については、図140を用いて後述する。この処理を終了した場合には、チャレンジボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
S657において、サブCPU71は、サプライズラウンド間演出処理を実行する。このサプライズラウンド間演出処理については、図141を用いて後述する。この処理を終了した場合には、チャレンジボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
[一本勝負ラウンド間演出処理]
図139は、サブCPU71により実行される一本勝負ラウンド間演出処理を示すフローチャートである。この一本勝負ラウンド間演出処理は、一本勝負におけるラウンド間の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図139に示すように、S660において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「9」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「9」であると判定した場合には、S662に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「9」でないと判定した場合には、S661に処理を移す。
S661において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「10」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「10」であると判定した場合には、S662に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「10」でないと判定した場合には、この一本勝負ラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
S662において、サブCPU71は、有効期間タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。有効期間タイマの値が「0」であると判定した場合には、S664に処理を移す。有効期間タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S663に処理を移す。
S663において、サブCPU71は、セットした演出データに応じたボタン操作後の演出制御処理を行う。この処理において、サブCPU71は、ラウンド実行中の演出を行うためにセットされた演出データに基づいて、当該演出データの内容に含まれるボタン操作後の演出を実行するための演出制御を行う。この処理は、ボタン操作の有効期間が0になる前に、9R目又は10R目が終了したことを契機に実行される。
S664において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「11」以上であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「11」以上であると判定した場合には、S665に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「11」未満であると判定した場合には、この一本勝負ラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
S665において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド間演出データをセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、STモードへの移行又は非移行を示す演出を実行するためのデータをセットする。この処理を終了した場には、一本勝負ラウンド間演出処理ルーチンを終了する。なお、一本勝負において、11R目及び12R目以外のラウンド間では、後述する図147の一本勝負ラウンド中演出処理においてセットされた演出データに基づいて演出が行われるが、11R目及び12R目のラウンド間においても一本勝負ラウンド中演出処理においてセットされた演出データに基づいて演出が行われるようにしてもよく、11R目及び12R目以外のラウンド間であっても、一本勝負ラウンド間演出処理においてセットされた演出データに基づいて演出を実行するようにしてもよい。
[3回チャレンジラウンド間演出処理]
図140は、サブCPU71により実行される3回チャレンジラウンド間演出処理を示すフローチャートである。この3回チャレンジラウンド間演出処理は、3回チャレンジにおけるラウンド間の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図140に示すように、S670において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「4」、「6」、「8」、「10」のいずれかに該当するか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「4」、「6」、「8」、「10」のいずれかに該当すると判定した場合には、S671に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「4」、「6」、「8」、「10」のいずれにも該当しないと判定した場合には、S673に処理を移す。
S671において、サブCPU71は、有効期間タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。有効期間タイマの値が「0」であると判定した場合には、S672に処理を移す。有効期間タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S673に処理を移す。
S672において、サブCPU71は、セットした演出データに応じたボタン操作後の演出制御処理を行う。この処理において、サブCPU71は、ラウンド実行中の演出を行うためにセットされた演出データに基づいて、当該演出データの内容に含まれるボタン操作後の演出を実行するための演出制御を行う。この処理は、ボタン操作の有効期間が0になる前に、4R目、6R目、8R目、又は10R目が終了したことを契機に実行される。この処理を終了した場合には、S673に処理を移す。
S673において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド間演出データをセットする処理を行う。この処理において、例えば3R目、5R目、7R目の次ラウンドまでの開始されるインターバル間においては、セリフを表示するための演出データがセットされる。また、3回チャレンジにおいては、3R目〜12R目の次ラウンドまでのインターバル間において、この処理においてセットされた演出データに基づいて、ラウンド間演出が実行されるが、後述する図148の3回チャレンジラウンド中演出処理においてセットされた演出データに基づいて、ラウンド間演出を実行してもよい。この処理を終了した場合には、3回チャレンジラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
[サプライズラウンド間演出処理]
図141は、サブCPU71により実行されるサプライズラウンド間演出処理を示すフローチャートである。このサプライズラウンド間演出処理は、サプライズにおけるラウンド間の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図141に示すように、S680において、サブCPU71は、有効期間タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。有効期間タイマの値が「0」であると判定した場合には、S681に処理を移す。有効期間タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S672に処理を移す。
S681において、サブCPU71は、セットした演出データに応じたボタン操作後の演出制御処理を行う。この処理において、サブCPU71は、ラウンド実行中の演出を行うためにセットされた演出データに基づいて、当該演出データの内容に含まれるボタン操作後の演出を実行するための演出制御を行う。この処理は、ボタン操作の有効期間が0になる前に、3R目〜8R目又は10R目が終了したことを契機に実行される。この処理を終了した場合には、S682に処理を移す。
S682において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド間演出データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、サプライズラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
[上乗せボーナスラウンド間演出処理]
図142は、サブCPU71により実行される上乗せボーナスラウンド間演出処理を示すフローチャートである。この上乗せボーナスラウンド間演出処理は、上乗せボーナスにおけるラウンド間の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図142に示すように、S690において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、上乗せボーナスの実行中であるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」であり、上乗せボーナスの実行中であると判定した場合には、S691に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」でなく、上乗せボーナスの実行中でないと判定した場合には、この上乗せボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
S691において、サブCPU71は、有効期間タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。有効期間タイマの値が「0」であると判定した場合には、S694に処理を移す。有効期間タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S692に処理を移す。
S692において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が加算演出を実行するラウンドに該当するか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が加算演出を実行するラウンドに該当すると判定した場合には、S693に処理を移す。ラウンドカウンタの値が加算演出を実行するラウンドに該当しないと判定した場合には、S694に処理を移す。
S693において、サブCPU71は、有効期間タイマの値に「0」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S696に処理を移す。
S694において、サブCPU71は、加算演出実行タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。加算演出実行タイマの値が「0」であると判定した場合には、S698に処理を移す。加算演出実行タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S695に処理を移す。
S695において、サブCPU71は、加算演出実行タイマの値に「0」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S696に処理を移す。
S696において、サブCPU71は、総賞球カウンタに所定値を加算する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、シナリオテーブルに規定された演出種別に基づく「キャラクタ」、「コンボ」、「RUSH」に示される上乗せ数を総賞球カウンタに加算する。この処理を終了した場合には、S697に処理を移す。
S697において、サブCPU71は、後述する青メータ表示部900(図182など参照)に表示される払出賞球数に応じた数値を加算するための加算演出データをセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、キャラクタ出現などの演出とは別に、払出賞球数の数値を加算表示するための加算演出データをセットする。この処理を終了した場合には、SS698に処理を移す。なお、この処理では、実行予定のキャラクタ出現に係る演出等を実行するための演出データをセットしてもよい。
S698において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。残賞球カウンタの値が「0」であると判定した場合には、S700に処理を移す。残賞球カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、S699に処理を移す。
S699において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値を払出賞球カウンタに加算する処理を行う。すなわち、1ラウンド(実質ラウンド)の終了時点において、当該1ラウンドの上限入賞数に満たずに、1ラウンドあたりの上限賞球数に達していない場合でも、払出賞球数は、残賞球数を加算した数として処理される。この処理を終了した場合には、S700に処理を移す。
S700において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド間演出データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、上乗せボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
[ラウンド間処理]
図143は、サブCPU71により実行されるラウンド間処理を示すフローチャートである。このラウンド間処理は、その他のラウンド間の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図143に示すように、S710において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。残賞球カウンタの値が「0」であると判定した場合には、このラウンド間処理ルーチンを終了する。残賞球カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、S711に処理を移す。
S711において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値を累計払出賞球カウンタに加算する処理を行う。すなわち、1ラウンド(実質ラウンド)の終了時点において、当該1ラウンドの上限入賞数に満たずに、1ラウンドあたりの上限賞球数に達していない場合でも、累計払出賞球数は、残賞球数を加算した数として処理される。この処理を終了した場合には、S712に処理を移す。
S712において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値に「0」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、ラウンド間処理ルーチンを終了する。
[ラウンド中演出処理]
図144は、サブCPU71により実行されるラウンド中演出処理を示すフローチャートである。このラウンド中演出処理は、ラウンドごとに演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図144に示すように、S720において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に1加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S721に処理を移す。
S721において、サブCPU71は、スーパービッグボーナスラウンド中演出処理を実行する。このスーパービッグボーナスラウンド中演出処理については、図145を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S722に処理を移す。
S722において、サブCPU71は、チャレンジボーナスラウンド中演出処理を実行する。このチャレンジボーナスラウンド中演出処理については、図146を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S723に処理を移す。
S723において、サブCPU71は、上乗せボーナスラウンド中演出処理を実行する。この上乗せボーナスラウンド中演出処理については、図150を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S724に処理を移す。
S724において、サブCPU71は、Vチャレンジ中演出処理を実行する。このVチャレンジ中演出処理については、図151を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S725に処理を移す。
S725において、サブCPU71は、ラウンド中処理を実行する。このラウンド中処理については、図152を用いて後述する。この処理を終了した場合には、ラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
[スーパービッグボーナスラウンド中演出処理]
図145は、サブCPU71により実行されるスーパービッグボーナスラウンド中演出処理を示すフローチャートである。このスーパービッグボーナスラウンド中演出処理は、スーパービッグボーナスにおけるラウンド中の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図145に示すように、S730において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、スーパービッグボーナスの実行中であるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「01H」であり、スーパービッグボーナスの実行中であると判定した場合には、S731に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「01H」でなく、スーパービッグボーナスの実行中でないと判定した場合には、このスーパービッグボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
S731において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「11」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、第2大入賞口37が開放することでV入賞の可能性がある11R目のラウンド実行中であるか否かを判定する。ラウンドカウンタの値が「11」であると判定した場合には、S732に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「11」でないと判定した場合には、S734に処理を移す。なお、本実施形態では、V入賞の警告表示を1R目において行うことなく、11R目にのみ可能としているため、S731の処理では11R目であるか否かを判定しているが、例えば11R目だけでなく1R目においてもV入賞の警告表示を行うようにした場合は、ラウンドカウンタの値について「1」又は「11」であるか否かについて判定するようにしてもよい。
S732において、サブCPU71は、V入賞報知フラグの値が「00H」であるか否かを判定する処理を行う。V入賞報知フラグの値が「00H」であると判定した場合には、S733に処理を移す。V入賞報知フラグの値が「00H」ではなく、「01H」であってV入賞の報知が既に行われていると判定した場合には、S734に処理を移す。
S733において、サブCPU71は、警告報知用タイマに所定値をセットする処理を行う。本実施形態では、例えば所定値として13000msに対応する値がセットされる。この警告報知用タイマにセットされる値は、特定領域38Aのロング開放(変位部材作動パターンの最長作動期間)が開始してから10s経過後に相当する値である。この処理を終了した場合には、S734に処理を移す。なお、本実施形態では、特定領域38Aの開放を開始基準として警告報知用タイマに所定値をセットとしているが、特定領域38Aが設けられた第2大入賞口37の開放を開始基準として所定値をセットするようにしてもよい。例えば、第2大入賞口37の開放開始から10s経過後にV入賞の警告報知が行われるようにしてもよい。
S734において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド中演出データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、上乗せボーナスラウンド間演出処理ルーチンを終了する。
[チャレンジボーナスラウンド中演出処理]
図146は、サブCPU71により実行されるチャレンジボーナスラウンド中演出処理を示すフローチャートである。このチャレンジボーナスラウンド中演出処理は、チャレンジボーナスにおけるラウンド中の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図146に示すように、S740において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「02H」又は「03H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、チャレンジボーナスの実行中であるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「02H」又は「03H」であり、チャレンジボーナスの実行中であると判定した場合には、S741に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「02H」及び「03H」でなく、チャレンジボーナスの実行中でないと判定した場合には、このチャレンジボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
S741において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「1」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「1」であると判定した場合には、S742に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「1」でないと判定した場合には、S745に処理を移す。
S742において、サブCPU71は、チャレンジボーナス選択用演出データをセットする処理を行う。すなわち、1R目から2R目にかけては、チャレンジボーナスの種類(一本勝負、3回チャレンジ、サプライズ)を選択するための選択画像を表示するため、当該選択画像に対応する演出データがセットされる。この演出データにより、1R目の開始から2R目の終了までの演出が実行される。この処理を終了した場合には、S743に処理を移す。
S743において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグの値に初期値としての「01H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S744に処理を移す。
S744において、サブCPU71は、有効期間タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、有効期間タイマに例えば30sに対応する値をセットする。この値は、1R目の開放時間(0.102s)+1R目終了後のラウンド間インターバルの時間(1.200s)+2R目の開放時間(27.222s)といった1R目〜2R目の継続時間を上回る値になるため、1R目の開始から2R目の終了まで有効期間タイマの値が「0」になることはない。そのため、1R目〜2R目までの間にボタン操作による選択が可能とされる。この処理を終了した場合には、チャレンジボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。なお、有効期間タイマにセットされる所定値は、1R目〜2R目の継続時間未満の時間に対応する値でもよい。また、所定時間が経過するごとにチャレンジボーナスの種類が自動的に切替表示され、ボタン操作に応じて表示されているチャレンジボーナスの種類を決定するようにしてもよい。
S745において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、チャレンジボーナスの種類として一本勝負である否かを判定する。チャレンジボーナス種別フラグの値が「01H」であると判定した場合には、S746に処理を移す。チャレンジボーナス種別フラグの値が「01H」でないと判定した場合には、S747に処理を移す。
S746において、サブCPU71は、一本勝負ラウンド中演出処理を実行する。この一本勝負ラウンド中演出処理については、図147を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S751に処理を移す。
S747において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグの値が「02H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、チャレンジボーナスの種類として3回チャレンジであるか否かを判定する。チャレンジボーナス種別フラグの値が「02H」であると判定した場合には、S748に処理を移す。チャレンジボーナス種別フラグの値が「02H」でないと判定した場合には、S749に処理を移す。
S748において、サブCPU71は、3回チャレンジラウンド中演出処理を実行する。この3回チャレンジラウンド中演出処理については、図148を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S751に処理を移す。
S749において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグの値が「03H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、チャレンジボーナスの種類としてサプライズであるか否かを判定する。チャレンジボーナス種別フラグの値が「03H」であると判定した場合には、S750に処理を移す。チャレンジボーナス種別フラグの値が「03H」でないと判定した場合には、S751に処理を移す。
S750において、サブCPU71は、サプライズラウンド中演出処理を実行する。このサプライズラウンド中演出処理については、図149を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S751に処理を移す。
S751において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「02H」であるか否かを判定する処理を行う。当り演出パターンフラグの値が「02H」であると判定した場合には、S752に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「02H」でないと判定した場合には、このチャレンジボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
S752において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「11」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「11」であると判定した場合には、S753に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「11」でないと判定した場合には、チャレンジボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
S753において、サブCPU71は、警告報知用タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理においても、例えば所定値として13000msに対応する値がセットされる。この警告報知用タイマにセットされる値は、特定領域38Aのロング開放(変位部材作動パターンの最長作動期間)が開始してから10s経過後に相当する値である。この処理を終了した場合には、チャレンジボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
[一本勝負ラウンド中演出処理]
図147は、サブCPU71により実行される一本勝負ラウンド中演出処理を示すフローチャートである。この一本勝負ラウンド中演出処理は、一本勝負におけるラウンド中の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図147に示すように、S760において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「3」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「3」であると判定した場合には、S770に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「3」でないと判定した場合には、S761に処理を移す。
S761において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「7」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「7」であると判定した場合には、S770に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「7」でないと判定した場合には、S762に処理を移す。
S762において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「8」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「8」であると判定した場合には、S763に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「8」でないと判定した場合には、S764に処理を移す。
S763において、サブCPU71は、有効期間タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、じゃんけん結果を表示するためのボタン有効期間を設定するため、有効期間タイマに例えば4sに対応する値をセットする。この処理を終了した場合には、S764に処理を移す。
S764において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「10」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「10」であると判定した場合には、S765に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「10」でないと判定した場合には、S768に処理を移す。
S765において、サブCPU71は、チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」であるか否かを判定する処理を行う。チャレンジ成否パターンフラグは、先述した通りチャレンジ成否パターンNo.1〜3に応じて設定される内部フラグである。チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」であれば、既に成功報知済みであり、「03H」でなければ、成功報知済みではないということになる。チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」であると判定した場合には、S770に処理を移す。チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」でないと判定した場合には、S766に処理を移す。
S766において、サブCPU71は、有効期間タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、有効期間タイマに例えば5sに対応する値をセットする。この処理を終了した場合には、S770に処理を移す。
S767において、サブCPU71は、操作回数カウンタに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、チャレンジ成否パターンフラグの値に応じて操作回数カウンタにセットする値を異ならせる。例えば、「02H」では「10」がセットされ、「01H」では「300」がセットされる。失敗に該当する場合は、有効期間内に達成できない程度の回数に相当する値がセットされる。なお、もちろん操作回数カウンタにセットされる値については、一律にしてもよいし、あるいは、失敗に該当する方をより少ない回数に相当する値としてもよい。また、失敗に該当する方において操作回数カウンタの値が「0」になると、有効期間タイマの値が「0」になる前に失敗を示す結果が表示されるようにしてもよい。この処理を終了した場合には、S770に処理を移す。
S768において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「11」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「11」であると判定した場合には、S770に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「11」でないと判定した場合には、S769に処理を移す。
S769において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「12」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「12」であると判定した場合には、S770に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「12」でないと判定した場合には、この一本勝負ラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
S770において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド中演出データをセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、図121の一本勝負演出決定処理において記憶された決定結果に応じた演出データをセットする。例えば、ラウンドカウンタの値が「3」の場合、3R目の開始から7R目の開始直前までの演出データがセットされる。ラウンドカウンタの値が「7」の場合、7R目の開始から8R目の開始直前までの演出データがセットされる。ラウンドカウンタの値が「8」の場合、8R目の開始から10R目の開始直前までの演出データがセットされる。ラウンドカウンタの値が「10」の場合、10R目の開始から11R目の開始直前までの演出データがセットされる。ラウンドカウンタの値が「11」の場合、11R目実行中の演出データがセットされる。ラウンドカウンタの値が「12」の場合、12R目実行中の演出データがセットされる。この処理を終了した場合には、一本勝負ラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
[3回チャレンジラウンド中演出処理]
図148は、サブCPU71により実行される3回チャレンジラウンド中演出処理を示すフローチャートである。この3回チャレンジラウンド中演出処理は、3回チャレンジにおけるラウンド中の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図148に示すように、S780において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「4」、「6」、「8」のいずれかに該当するか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「4」、「6」、「8」のいずれかに該当すると判定した場合には、S781に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「4」、「6」、「8」のいずれにも該当しないと判定した場合には、S783に処理を移す。
S781において、サブCPU71は、成功報知を行ったか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、図122の3回チャレンジ演出決定処理において記憶された決定結果に基づいて、ラウンドカウンタの値に対応するラウンドの実行前に「成功」を報知しているか否かを判定する。成功報知を行ったと判定した場合には、S787に処理を移す。成功報知を行っていないと判定した場合には、S782に処理を移す。
S782において、サブCPU71は、有効期間タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、有効期間タイマに例えば5sに対応する値をセットする。この処理を終了した場合には、S787に処理を移す。
S783において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「10」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「10」であると判定した場合には、S784に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「10」でないと判定した場合には、S787に処理を移す。
S784において、サブCPU71は、チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」であるか否かを判定する処理を行う。チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」であれば、既に成功報知済みであり、「03H」でなければ、成功報知済みではないということになる。チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」であると判定した場合には、S787に処理を移す。チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」でないと判定した場合には、S785に処理を移す。
S785において、サブCPU71は、有効期間タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、有効期間タイマに例えば5sに対応する値をセットする。この処理を終了した場合には、S786に処理を移す。
S786において、サブCPU71は、操作回数カウンタに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、チャレンジ成否パターンフラグの値に応じて操作回数カウンタにセットする値を異ならせる。例えば、「02H」では「10」がセットされ、「01H」では「300」がセットされる。失敗に該当する場合は、有効期間内に達成できない程度の回数に相当する値がセットされる。この処理を終了した場合には、S787に処理を移す。
S787において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド中演出データをセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、図122の3回チャレンジ演出決定処理において記憶された決定結果に応じた演出データをセットする。この処理を終了した場合には、3回チャレンジラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
[サプライズラウンド中演出処理]
図149は、サブCPU71により実行されるサプライズラウンド中演出処理を示すフローチャートである。このサプライズラウンド中演出処理は、サプライズにおけるラウンド中の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図149に示すように、S790において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「3」〜「8」のいずれかに該当するか否かを判定する処理を行う。すなわち、図123のサプライズ演出決定処理において演出パターンが決定されたラウンドに該当するか否かを判定する。ラウンドカウンタの値が「3」〜「8」のいずれかに該当すると判定した場合には、S791に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「3」〜「8」のいずれにも該当しないと判定した場合には、S793に処理を移す。
S791において、サブCPU71は、ボタン操作ありラウンドに該当するか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、図123のサプライズ演出決定処理の決定結果として、ボタン操作の有効期間が設定されたサプライズパターンに対応する番号(No.2〜4、12〜14)が記憶されているか否かを判定する。ボタン操作ありラウンドに該当すると判定した場合には、S792に処理を移す。ボタン操作ありラウンドに該当しないと判定した場合には、S797に処理を移す。
S792において、サブCPU71は、有効期間準備タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、有効期間準備タイマに例えば4sに対応する値をセットする。この処理を終了した場合には、S797に処理を移す。
S793において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「10」であるか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「10」であると判定した場合には、S794に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「10」でないと判定した場合には、S797に処理を移す。
S794において、サブCPU71は、チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」であるか否かを判定する処理を行う。チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」であれば、既に成功報知済みであり、「03H」でなければ、成功報知済みではないということになる。チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」であると判定した場合には、S797に処理を移す。チャレンジ成否パターンフラグの値が「03H」でないと判定した場合には、S795に処理を移す。
S795において、サブCPU71は、有効期間タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、有効期間タイマに例えば5sに対応する値をセットする。この処理を終了した場合には、S796に処理を移す。
S796において、サブCPU71は、操作回数カウンタに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、チャレンジ成否パターンフラグの値に応じて操作回数カウンタにセットする値を異ならせる。例えば、「02H」では「10」がセットされ、「01H」では「300」がセットされる。失敗に該当する場合は、有効期間内に達成できない程度の回数に相当する値がセットされる。なお、もちろん操作回数カウンタにセットされる値については、一律にしてもよいし、あるいは、失敗に該当する方をより少ない回数に相当する値としてもよい。また、失敗に該当する方において操作回数カウンタの値が「0」になると、有効期間タイマの値が「0」になる前に失敗を示す結果が表示されるようにしてもよい。この処理を終了した場合には、S797に処理を移す。
S797において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド中演出データをセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、図123のサプライズ演出決定処理において記憶された決定結果に応じた演出データをセットする。具体的に、ラウンドカウンタの値に対応するラウンドで実行するための演出データとしては、(1)図123のS483のサプライズパターン抽選処理において決定されたサプライズパターンに係る演出データ、(2)図124のアイコン決定処理において決定されたアイコンの表示パターンに係る演出データ、(3)図125の文字帯演出決定処理において決定された文字帯パターンに係る演出データがある。この処理を終了した場合には、サプライズラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
[上乗せボーナスラウンド中演出処理]
図150は、サブCPU71により実行される上乗せボーナスラウンド中演出処理を示すフローチャートである。この上乗せボーナスラウンド中演出処理は、上乗せボーナスにおけるラウンド中の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図150に示すように、S800において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、上乗せボーナスであるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」であると判定した場合には、S801に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」でないと判定した場合には、この上乗せボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
S801において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド中演出データをセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、図126の上乗せボーナス決定処理において決定された演出内容に基づいて、ラウンド中の演出を実行するための演出データをセットする。例えば、ラウンドカウンタの値が「1」の場合は、図129の上乗せボーナス初期処理において記憶された決定結果に対応する演出データ(初期値パターン、ルーレットパターンに対応するデータ)がセットされる。ラウンドカウンタの値がその他の値に該当する場合、実質ラウンドに対応付けて決定結果が記憶されていれば、記憶された決定結果に応じた演出データがセットされる。なお、この処理において参照されるラウンドカウンタの値は、「1」〜「10」までは実質ラウンドにも対応した値となるが、ラウンドカウンタの値が「12」〜「16」については、実質ラウンドの11R目〜15R目に対応することになる。例えば、ラウンドカウンタの値が「1」〜「10」であれば、図50〜76の上乗せボーナスシナリオテーブルに規定された実質ラウンドの1R目〜10R目に対応する演出種別やキャラクタ等を参照するが、ラウンドカウンタの値が「11」である場合には、上乗せボーナスシナリオテーブルのいずれも参照せず、ラウンドカウンタの値が「12」〜「16」の場合には、上乗せボーナスシナリオテーブルにおいてに規定された実質ラウンドの11R目〜15R目に対応する演出種別やキャラクタ等を参照する。また、実質ラウンドに対応付けて決定結果が記憶されていない場合には(演出種別がG又はM又はNであるときには)、ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに対応する値であれば、シナリオ番号フラグの値と、上乗せボーナスシナリオテーブルと、ラウンドカウンタの値とに基づいて、実行すべき演出種別が特定され、特定した演出種別に対応する演出データがセットされる。また、ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに対応しない場合は、現在のラウンドが11R目(ラウンドカウンタの値が「11」)で次の12R目(ラウンドカウンタの値が「12」)が実質ラウンドであれば、前のラウンド(ラウンドカウンタの値が「10」であったラウンド)で実行した演出を継続して行うための演出データがセットされる一方、それ以外で実質ラウンドでない場合、すなわち現在のラウンドから実質ラウンドが実行されることがない場合は、図132のS590の上乗せボーナス終了画面抽選処理において記憶された決定結果に基づいて、終了表示パターンを表示するための演出データがセットされる。この処理を終了した場合には、S802に処理を移す。
S802において、サブCPU71は、コンボRUSHありのラウンドに該当するか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、今回のラウンドの演出種別が「コンボRUSH」に対応する「G」であるか否かを判定する。コンボRUSHありのラウンドに該当すると判定した場合には、S803に処理を移す。コンボRUSHありのラウンドに該当しないと判定した場合には、S807に処理を移す。
S803において、サブCPU71は、図128のS544のコンボRUSH抽選処理において記憶された決定結果に対応する操作回数パターンに対応するデータをセットする処理を行う。例えば、コンボRUSH抽選処理において記憶された決定結果が操作回数パターンのNo.14に対応するものであれば、操作回数パターンとして「5→3→5→5」に対応するデータがセットされる。この処理を終了した場合には、S804に処理を移す。
S804において、サブCPU71は、S803の処理においてセットされたデータに基づく値を加算回数カウンタにセットする処理を行う。例えば、操作回数パターンNo.14の「5→3→5→5」に対応するデータがセットされた場合は、加算回数が4回となり、加算回数カウンタに「4」がセットされる。この加算回数カウンタにセットされた値の「1」あたり、加算される数値は+50である。この処理を終了した場合には、S805に処理を移す。
S805において、サブCPU71は、S803の処理においてセットされたデータに基づく値を操作回数カウンタにセットする処理を行う。例えば、操作回数パターンNo.14の「5→3→5→5」に対応するデータがセットされた場合は、その1回目の操作所要回数が5回であるため、操作回数カウンタに「5」がセットされる。この処理を終了した場合には、S806に処理を移す。
S806において、サブCPU71は、有効期間タイマに所定値をセットする処理を行う。本実施形態では、例えば8秒に対応する値がセットされる。この処理を終了した場合には、上乗せボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
S807において、サブCPU71は、ボタン操作ありラウンドに該当するか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、今回のラウンドが、「コンボRUSH」以外の演出時であって、ボタン操作が要求される演出(ルーレット演出、キャラクタ出現演出、牛キャラクタ復活演出)に該当するか否かを判定する。ボタン操作ありラウンドに該当すると判定した場合には、S808に処理を移す。ボタン操作ありラウンドに該当しないと判定した場合には、S809に処理を移す。
S808において、サブCPU71は、有効期間準備タイマに所定値をセットする処理を行う。例えば、ルーレット演出時には3sに対応する値、キャラクタ出現演出時には5sに対応する値、牛キャラクタ復活演出時には6sに対応する値がセットされる。なお、これら以外の時間に対応する値をセットするようにしてもよい。この処理を終了した場合には、上乗せボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
S809において、サブCPU71は、演出種別Mに対応する演出、すなわち上乗せボーナス終了時の逆転演出を実行するラウンドに該当するか否かを判定する処理を行う。演出種別Mに対応する演出を実行するラウンドに該当すると判定した場合には、S810に処理を移す。演出種別Mに対応する演出を実行するラウンドに該当しないと判定した場合には、この上乗せボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。
S810において、サブCPU71は、加算演出実行タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、上乗せボーナスラウンド中演出処理ルーチンを終了する。例えば、加算演出実行タイマに7sに相当する値をセットする。これにより、終了表示パターン(6.814s)の表示後において、擬似的にSPキャラを出現させ、その出現時に上乗せ数を加算することができる。
[Vチャレンジ中演出処理]
図151は、サブCPU71により実行されるVチャレンジ中演出処理を示すフローチャートである。このVチャレンジ中演出処理は、Vチャレンジにおける演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図151に示すように、S820において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「0CH」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、突Vであるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「0CH」であると判定した場合には、S821に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「0CH」でないと判定した場合には、このVチャレンジ中演出処理ルーチンを終了する。
S821において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に応じたラウンド中演出データをセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、ラウンド数に応じた突Vにおける演出を実行するための演出データをセットする。この演出データにより、突Vにおける1R目の開始から11R目の終了までの演出が実行される。この処理を終了した場合には、S822に処理を移す。
S822において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が「1」であるか否か、すなわち第2大入賞口37の開放ラウンドに該当するか否かを判定する処理を行う。ラウンドカウンタの値が「1」であると判定した場合には、S823に処理を移す。ラウンドカウンタの値が「1」でないと判定した場合には、このVチャレンジ中演出処理ルーチンを終了する。
S823において、サブCPU71は、警告報知用タイマに所定値をセットする処理を行う。本実施形態では、例えば所定値として13000msに対応する値がセットされる。この警告報知用タイマにセットされる値は、特定領域38Aのロング開放(変位部材作動パターンの最長作動期間)が開始してから10s経過後に相当する値である。この処理を終了した場合には、Vチャレンジ中演出処理ルーチンを終了する。なお、この処理においても、特定領域38Aの開放を開始基準として警告報知用タイマに所定値をセットとしているが、特定領域38Aが設けられた第2大入賞口37の開放を開始基準として所定値をセットするようにしてもよい。例えば、第2大入賞口37の開放開始から10s経過後にV入賞の警告報知が行われるようにしてもよい。
S824において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「0DH」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、小当りであるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「0DH」であると判定した場合には、S825に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「0DH」でないと判定した場合には、この上乗せVチャレンジ中演出処理ルーチンを終了する。
S825において、サブCPU71は、小当り中演出データをセットする処理を行う。小当り中の演出については、後述する。この処理を終了した場合には、Vチャレンジ中演出処理ルーチンを終了する。
[ラウンド中処理]
図152は、サブCPU71により実行されるラウンド中処理を示すフローチャートである。このラウンド中処理は、その他のラウンド中の演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図152に示すように、S830において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに対応する値であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値に基づいて当りの種類を特定し、ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに該当するか否かを判定する。ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに対応する値であると判定した場合には、S831に処理を移す。ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに対応する値でないと判定した場合には、このラウンド中処理ルーチンを終了する。なお、開放パターンA,B,D,Eを実行するラウンドが実質ラウンドとして判定されるようになっている。
S831において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値として「100」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、ラウンド中処理ルーチンを終了する。
[当り終了演出処理]
図153は、サブCPU71により実行される当り終了演出処理を示すフローチャートである。この当り終了演出処理は、大当り又は小当りの終了時となる当り終了インターバルにおける演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図153に示すように、S840において、サブCPU71は、スーパービッグボーナス終了演出処理を実行する。このスーパービッグボーナス終了演出処理については、図154を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S841に処理を移す。
S841において、サブCPU71は、チャレンジボーナス終了演出処理を実行する。このチャレンジボーナス終了演出処理については、図155を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S842に処理を移す。
S842において、サブCPU71は、上乗せボーナス終了演出処理を実行する。この上乗せボーナス終了演出処理については、図156を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S843に処理を移す。
S843において、サブCPU71は、Vチャレンジ終了演出処理を実行する。このVチャレンジ終了演出処理については、図157を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S844に処理を移す。
S844において、サブCPU71は、その他の当り終了処理を実行する。この当り終了処理については、図158を用いて後述する。この処理を終了した場合には、当り終了演出処理ルーチンを終了する。
[スーパービッグボーナス終了演出処理]
図154は、サブCPU71により実行されるスーパービッグボーナス終了演出処理を示すフローチャートである。このスーパービッグボーナス終了演出処理は、スーパービッグボーナスの当り終了インターバルにおける演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図154に示すように、S850において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、スーパービッグボーナスであるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「01H」であり、スーパービッグボーナスであると判定した場合には、S851に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「01H」でなく、スーパービッグボーナスでないと判定した場合には、このスーパービッグボーナス終了演出処理ルーチンを終了する。
S851において、サブCPU71は、スーパービッグボーナス終了時の演出データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、スーパービッグボーナス終了演出処理ルーチンを終了する。
[チャレンジボーナス終了演出処理]
図155は、サブCPU71により実行されるチャレンジボーナス終了演出処理を示すフローチャートである。このチャレンジボーナス終了演出処理は、チャレンジボーナスの当り終了インターバルにおける演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図155に示すように、S860において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「02H」又は「03H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、チャレンジボーナスであるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「02H」又は「03H」であり、チャレンジボーナスであると判定した場合には、S861に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「02H」及び「03H」でなく、チャレンジボーナスでないと判定した場合には、このチャレンジボーナス終了演出処理ルーチンを終了する。
S861において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグの値に応じたチャレンジボーナス終了時の演出データをセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、実行したチャレンジボーナスの種別に応じて、異なる内容の終了演出を実行するため、チャレンジボーナス種別フラグの値に応じて異なる演出データをセットする。なお、チャレンジボーナス種別フラグの値に関係なく全て同じ内容の終了演出としてもよいし、2つのチャレンジボーナスの種類に限って同じ内容の終了演出としてもよい。この処理を終了した場合には、S862に処理を移す。
S862において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグの値が「03H」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、チャレンジボーナスの種類としてサプライズであるか否かを判定する。チャレンジボーナス種別フラグの値が「03H」であると判定した場合には、S863に処理を移す。チャレンジボーナス種別フラグの値が「03H」でないと判定した場合には、S864に処理を移す。
S863において、サブCPU71は、成功報知ラウンドフラグの初期値として「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S864に処理を移す。
S864において、サブCPU71は、チャレンジボーナス種別フラグの初期値として「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S865に処理を移す。
S865において、サブCPU71は、チャレンジ成否パターンフラグの初期値として「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、チャレンジボーナス終了演出処理ルーチンを終了する。
[上乗せボーナス終了演出処理]
図156は、サブCPU71により実行される上乗せボーナス終了演出処理を示すフローチャートである。この上乗せボーナス終了演出処理は、上乗せボーナスの当り終了インターバルにおける演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図156に示すように、S870において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、上乗せボーナスであるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」であり、上乗せボーナスであると判定した場合には、S871に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「04H」〜「0BH」でなく、上乗せボーナスでないと判定した場合には、この上乗せボーナス終了演出処理ルーチンを終了する。
S871において、サブCPU71は、上乗せボーナス終了時の演出データをセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、図132のS591の上乗せボーナス称号決定処理において記憶された決定結果に基づいて、称号パターンを表示するための演出データをセットする。この処理を終了した場合には、S872に処理を移す。
S872において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。残賞球カウンタの値が「0」であると判定した場合には、S873に処理を移す。残賞球カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、S874に処理を移す。
S873において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値を払出賞球カウンタの値に加算する処理を行う。すなわち、上乗せボーナスの最後の実質ラウンドにおいて、当該実質ラウンドの上限入賞数に満たずに、1ラウンドあたりの上限賞球数に達していない場合でも、払出賞球数は、残賞球数を加算した数として処理される。この処理を終了した場合には、S874に処理を移す。
S874において、サブCPU71は、シナリオ番号フラグの初期値として「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、上乗せボーナス終了演出処理ルーチンを終了する。
[Vチャレンジ終了演出処理]
図157は、サブCPU71により実行されるVチャレンジ終了演出処理を示すフローチャートである。このVチャレンジ終了演出処理は、Vチャレンジの当り終了インターバルにおける演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図157に示すように、S880において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値が「0CH」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、突Vであるか否かを判定する。当り演出パターンフラグの値が「0CH」であると判定した場合には、S881に処理を移す。当り演出パターンフラグの値が「0CH」でないと判定した場合には、このVチャレンジ終了演出処理ルーチンを終了する。
S881において、サブCPU71は、V入賞報知フラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。V入賞報知フラグの値が「01H」であると判定した場合には、S882に処理を移す。V入賞報知フラグの値が「01H」ではなく、「00H」であってV入賞の報知が行われていないと判定した場合には、このVチャレンジ終了演出処理ルーチンを終了する。
S882において、サブCPU71は、STモードの継続を報知する演出データセットする。この処理を終了した場合には、Vチャレンジ終了演出処理ルーチンを終了する。
[当り終了演出処理]
図158は、サブCPU71により実行される当り終了演出処理を示すフローチャートである。この当り終了演出処理は、その他の当り終了インターバルにおける演出内容を決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図158に示すように、S890において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグの値に「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S891に処理を移す。
S891において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に「0」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S892に処理を移す。
S892において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。残賞球カウンタの値が「0」であると判定した場合には、S895に処理を移す。残賞球カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、S893に処理を移す。
S893において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値を累計払出賞球カウンタに加算する処理を行う。すなわち、当り遊技状態の最後のラウンド(実質ラウンド)を終了した時点において、当該1ラウンドの上限入賞数に満たずに、1ラウンドあたりの上限賞球数に達していない場合でも、累計払出賞球数は、残賞球数を加算した数として処理される。この処理を終了した場合には、S894に処理を移す。
S894において、サブCPU71は、残賞球カウンタの値に「0」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S895に処理を移す。
S895において、サブCPU71は、V入賞報知フラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。V入賞報知フラグの値が「01H」であると判定した場合には、S896に処理を移す。V入賞報知フラグの値が「01H」ではなく、「00H」であってV入賞の報知が行われていないと判定した場合には、この当り終了演出処理ルーチンを終了する。
S896において、サブCPU71は、V入賞報知フラグの値に「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、当り終了演出処理ルーチンを終了する。
[演出モード変更処理]
図159は、サブCPU71により実行される演出モード変更処理を示すフローチャートである。この演出モード変更処理は、演出モードを変更するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図159に示すように、S900において、サブCPU71は、受信した遊技状態コマンドに基づいて終了した当り遊技の種類が小当りであるか否かを判定する処理を行う。遊技状態コマンドには、終了した当り遊技状態の情報が含まれている場合があり、サブCPU71は、この遊技状態コマンドに含まれる情報に基づいて終了した当り遊技の種類を判定することができる。終了した当り遊技の種類が小当りであると判定した場合には、演出モード変更処理ルーチンを終了する。一方、終了した当り遊技の種類が小当りでないと判定した場合には、S901に処理を移す。
S901において、サブCPU71は、受信した遊技状態コマンドが確変遊技状態及び時短遊技状態を示すコマンドであるか否かを判定する処理を行う。遊技状態コマンドが確変遊技状態及び時短遊技状態を示すコマンドであると判定した場合には、S902に処理を移す。遊技状態コマンドが確変遊技状態及び時短遊技状態を示すコマンドでないと判定した場合には、S903に処理を移す。
S902において、サブCPU71は、演出モードフラグの値に「04H」をセットする処理を行う。これにより、演出モードがSTモードとなる。この処理を終了した場合には、演出モード変更処理ルーチンを終了する。
S903において、サブCPU71は、受信した遊技状態コマンドが確変遊技状態及び非時短遊技状態を示すコマンドであるか否かを判定する処理を行う。遊技状態コマンドが確変遊技状態及び非時短遊技状態を示すコマンドであると判定した場合には、S904に処理を移す。遊技状態コマンドが確変遊技状態及び非時短遊技状態を示すコマンドでない、すなわち非確変遊技状態及び非時短遊技状態を示すコマンドと判定した場合には、この演出モード変更処理ルーチンを終了する。
S904において、サブCPU71は、遊技状態コマンドに情報として含まれる時短回数の残り回数(以下、「残時短回数」と称する)が4回であるか否かを判定する処理を行う。残時短回数が4回であると判定した場合には、S905に処理を移す。残時短回数が4回でないと判定した場合には、S906に処理を移す。
S905において、サブCPU71は、演出モードフラグの値に「02H」をセットする処理を行う。これにより、演出モードが時短モードのショートモードとなる。この処理を終了した場合には、演出モード変更処理ルーチンを終了する。
S906において、サブCPU71は、演出モードフラグの値に「03H」をセットする処理を行う。これにより、演出モードが時短モードのロングモードとなる。この処理を終了した場合には、演出モード変更処理ルーチンを終了する。
[時短モード終了処理]
図160は、サブCPU71により実行される時短モード終了処理を示すフローチャートである。この時短モード終了処理は、演出モードとしての時短モードを終了するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図160に示すように、S910において、サブCPU71は、演出モードフラグの値に「01H」をセットする処理を行う。これにより、演出モードが特殊モードとなる。この処理を終了した場合には、S911に処理を移す。
S911において、サブCPU71は、特殊モードカウンタの値に「10」をセットする処理を行う。これにより、特殊モードは、ゲーム回数が10回を限度に実行される。この処理を終了した場合には、S912に処理を移す。
S912において、サブCPU71は、累計払出賞球カウンタの値に「0」をセットする処理を行う。すなわち、この処理においては、いわゆる「連荘」の終了のため、累計払出賞球カウンタの値がクリアされる。この「連荘」とは、非確変遊技状態及び非時短状態状態から大当り遊技状態へと移行し、その後、再び非確変遊技状態及び非時短状態状態へと移行するまで間に再度大当り遊技状態に移行することを意味する。なお、ボタン操作等に応じて累計払出賞球カウンタの値をクリアしないようにしてもよい。また、特殊モードが終了するまでは累計払出賞球カウンタの値を記憶しておき、特殊モードが終了して通常モードに移行した場合に、累計払出賞球カウンタの値に「0」をセットするようにしてもよい。この処理を終了した場合には、時短モード終了処理ルーチンを終了する。
[STモード終了処理]
図161は、サブCPU71により実行されるSTモード終了処理を示すフローチャートである。このSTモード終了処理は、演出モードとしてのSTモードを終了するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図161に示すように、S920において、サブCPU71は、演出モードフラグの値に「01H」をセットする処理を行う。これにより、演出モードが特殊モードとなる。この処理を終了した場合には、S921に処理を移す。
S921において、サブCPU71は、特殊モードカウンタの値に「10」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S922に処理を移す。
S922において、サブCPU71は、累計払出賞球カウンタの値に「0」をセットする処理を行う。なお、特殊モードが終了するまでは累計払出賞球カウンタの値を記憶しておき、特殊モードが終了して通常モードに移行した場合に、累計払出賞球カウンタの値に「0」をセットするようにしてもよい。この処理を終了した場合には、STモード終了処理ルーチンを終了する。
[排出エラー報知処理]
図162は、サブCPU71により実行される排出エラー報知処理を示すフローチャートである。この排出エラー報知処理は、排出エラーを報知するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図162に示すように、S930において、サブCPU71は、排出エラー報知タイマに所定値をセットする処理を行う。この処理において、サブCPU71は、例えば30秒に相当する値をセットする。なお、その他の秒数でもよいし、排出エラー報知タイマを適用せずに電源オフになるまで排出エラーの報知を行うようにしてもよい。
S931において、サブCPU71は、排出エラー報知タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。排出エラー報知タイマの値が「0」であると判定した場合には、S932に処理を移す。排出エラー報知タイマの値が「0」でないと判定した場合には、この排出エラー報知処理を終了する。
S932において、サブCPU71は、排出エラー報知フラグに「01H」をセットする処理を行う。これにより、排出エラーの報知が行われる。この処理を終了した場合には、排出エラー報知処理を終了する。
次に、図163〜184を参照し、各演出モードの演出内容について、主に画面表示例を用いて説明する。
[通常時の画面表示例]
図163は、通常時の画面表示例を示す図である。ここでいう通常時とは、通常モード、特殊モード、時短モード、あるいはSTモードといった演出モードの実行時を意味する。同図に示すように、通常時における表示領域4Aの画面上には、基本的に、複数の装飾図柄700、第1特別図柄の始動記憶に対応する第1保留個数情報701、及び第2特別図柄の始動記憶に対応する第2保留個数情報702が表示される。
複数の装飾図柄700は、例えば3列をなし、「1」〜「7」の数字図柄が各列において変動表示態様又は停止表示態様となるように表示される。複数の装飾図柄700は、特別図柄の変動表示及び停止表示に連動して変動表示及び停止表示される。複数の装飾図柄700は、通常遊技状態から大当り遊技状態に移行する際、基本的には変動表示態様の状態から全て同一の数字図柄に揃った状態で停止表示態様となる。ただし、複数の装飾図柄700は、突Vとなる大当り遊技状態又は小当り遊技状態に移行する際、「135」といった数字図柄の並び順で停止表示態様となる。これら以外の装飾図柄700の停止表示態様は、ハズレとなる。
第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702は、それぞれ第1特別図柄及び第2特別図柄の始動記憶に対応する保留個数に応じた保留マークによって表示される。第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702を示す保留マークは、それぞれ第1始動口32及び第2始動口33への遊技球の入賞に応じて上限4個まで追加表示される。第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702を示す保留マークは、それぞれ対応する第1特別図柄及び第2特別図柄の始動記憶に基づいて特別図柄とともに装飾図柄が変動表示を開始する際に右端側から非表示となって消去される。第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702の双方の保留マークが表示されている場合、第2特別図柄の始動記憶が第1特別図柄の始動記憶に対して優先されることから、第2保留個数情報702の保留マークが第1保留個数情報701の保留マークに優先して消去される。
なお、特に図示しないが、各種の演出モードにおける表示領域4Aの画面上には、演出内容に応じて異なる表示画像や背景画像などが表示されるようになっている。もちろん、異なる演出モードでも同一の表示画像や背景画像などが表示されるようにしてもよい。
[時短モードの画面表示例]
図164は、時短モードの画面表示例を示す図である。まず、図164(A)に示すように、大当り遊技状態の終了直後にあって時短モードのショートモードに移行する際、表示領域4Aの画面上には、当該大当り遊技状態に移行した際の停止表示態様で複数の装飾図柄700が停止表示され、第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702を示す複数の保留マークが表示されているとする。
この場合、図164(B)に示すように、表示領域4Aの画面上では、複数の装飾図柄700の変動表示が開始され、それに伴い第2保留個数情報702の保留マークが第1保留個数情報701の保留マークに優先して消去される。
次に、図164(C)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、変動表示中の複数の装飾図柄700が隅部に変位され、中央部において6つのシンボル画像700A〜700Fが左方向へ移動するようにスクロール表示される(図164(C)では1つのシンボル画像700F(図164(D)など参照)が示されない)。
シンボル画像700Aは、ショートモードからロングモードへの移行を報知する画像として「ロング」と表示される。シンボル画像700Bは、次の装飾図柄700の変動表示中に「ロング」のシンボル画像700Aが停止表示される可能性があることを示唆する画像として「チャンス」と表示される。シンボル画像700Cは、当り遊技状態に移行するか否かを示す演出に発展することを示す画像として「発展」と表示される。シンボル画像700Dは、ショートモードが4回で終了してもロングモードに移行しないことを示す画像として「残念」と表示される。シンボル画像700Eは、現在変動表示している装飾図柄700が大当りの態様で停止表示されることを条件に「大当り」と表示される。シンボル画像700Fは、現在変動表示している装飾図柄700がハズレの態様で停止表示されることを条件にその旨を示す画像としてブランクで表示される(図164(D)など参照)。
これらのシンボル画像700A〜700Fは、スクロール表示が停止された際に最も左端に位置するシンボル画像が遊技結果や演出モードの移行を示すものとなる。本実施形態では、シンボル画像700A〜700Fのスクロール表示が停止されると、その後、複数の装飾図柄700が停止表示される。なお、装飾図柄の停止表示後にシンボル画像のスクロール表示を停止させるようにしてもよい。このようなシンボル画像700A〜700Fのスクロール表示及び停止表示は、ショートモードにおいてのみ、すなわち大当り遊技状態の終了後に時短モードが開始されてから、装飾図柄700の変動回数が4回に至るまでその変動表示に連動して行われることがある。
例えば、図164(D)に示すように、表示領域4Aの画面上では、最も左端にシンボル画像700Cが停止表示されることがある。この場合、遊技者は、当り遊技状態に移行するか否かを示す演出が行われることについて期待感を高めることができる。
また、図164(E)に示すように、表示領域4Aの画面上では、最も左端にシンボル画像700Aが停止表示されることがある。このようなシンボル画像700Aの停止表示の状態は、大当り遊技状態の終了後、特別図柄(装飾図柄)の変動回数が4回までに発生し得る。他のシンボル画像700B〜700Fについても、同様に変動回数が4回までに最も左端に停止表示され得る。本実施形態では、演出モードフラグが「02H」及び「03H」のいずれの場合でも、画面上必ずショートモードに移行し、特に演出モードフラグが「03H」の場合は、装飾図柄700の変動回数が4回(4ゲーム)となるまでに、表示領域4Aの最も左端に「ロング」のシンボル画像700Aが停止表示されるようになっている。このような「ロング」のシンボル画像700Aが停止表示させるタイミングついては、例えば抽選によって決めるようにしてもよい。なお、演出モードフラグが「02H」のときには、画面上必ずショートモードに移行し、演出モードフラグが「03H」のときには、画面上ショートモードに移行せずロングモードに移行するようにしてもよい。また、確変遊技状態に移行し得る当り図柄であったにもかかわらず、V入賞しなかった場合には、ショートモードに移行せずロングモードに移行するようにしてもよい。また、ロングモードに移行することなく時短モードが終了する場合であっても、「ロング」のシンボル画像を左端に停止表示させてもよい。また、ロングモードに移行する場合であっても、「残念」のシンボル画像を左端に停止表示させてもよい。このような実際の時短モードの流れに反した演出は、現在変動表示している装飾図柄700が大当りの態様で停止表示されることを条件に発生させるようにすることが好ましい。
図164(F)に示すように、例えば時短回数として4回を消化した後にロングモードに移行した場合、表示領域4Aの画面上では、シンボル画像700A〜700Fを用いた演出表示が行われることなく、装飾図柄700が元の中央部にて表示されることとなる。このとき、背景画像は、ショートモードに対応する内容からロングモードに応じた内容を示すように切り替えられる。
なお、大当り遊技状態の終了直後は、ショートモード及びロングモードのいずれか一方に移行可能な仕様としてもよい。このような仕様では、時短回数が4回で終了する場合、特別図柄の変動回数4回以内にロングモードからショートモードに移行させることが好ましい。
[チャレンジボーナスの1R目〜2R目における画面表示例]
図165は、チャレンジボーナスの1R目〜2R目における画面表示例を示す図である。図165(A)〜(C)に示すように、チャレンジボーナスの1R目〜2R目において、表示領域4Aの画面上には、ラウンド数を示す複数のアイコン800とともにチャレンジボーナスの種類を遊技者に選択させるための選択演出画像が表示される。複数のアイコン800は、1R目〜10R目に対応するものが表示され、11R目〜12R目に対応するものは表示されないようになっている。アイコン800は、現ラウンドに対応するものが次のラウンド開始時まで点滅あるいは発色度合いなどによって強調表示され、次のラウンドが開始すると、その前のラウンドに対応するものが消去されて非表示となる。なお、図165においては、便宜上、消去されたアイコン800を破線で示し、強調表示されたアイコン800を太線で示している。
選択演出画像には、チャレンジボーナスの種類となる「一本勝負」、「3回チャレンジ」、「サプライズ」を示すタイトル画像810A〜810C、チャレンジボーナスの各種類に対応付けられたキャラクタを示すキャラクタ画像811A〜811C、演出上の成功条件を示すメッセージ画像812A〜812Cが含まれる。選択演出画像は、演出ボタンの操作に応じて切り替えられる。
例えば、図165(A)に示すように、最初の選択演出画像としては、「一本勝負」を示すタイトル画像810A、「ドンちゃん」を示すキャラクタ画像811A、「じゃんけん対決に勝利しろ!勝利すれば成功!!」といった「一方勝負」の成功条件を示すメッセージ画像812Aが表示される。そして、演出ボタンを操作すると、図165(B)に示すように、次の選択演出画像として、「3回チャレンジ」を示すタイトル画像810B、「牛キャラクタ」を示すキャラクタ画像811B、「相手を弾き飛ばせ!弾き飛ばせたら成功!!」といった「3回チャレンジ」の成功条件を示すメッセージ画像812Bが表示される。さらに、演出ボタンを操作すると、図165(C)に示すように、次の選択演出画像として、「サプライズ」を示すタイトル画像810C、「凛花」を示すキャラクタ画像811C、「サプライズチャンスを見逃すな!役物が完成すれば成功!!」といった「サプライズ」の成功条件を示すメッセージ画像812Cが表示される。これらの選択演出画像の表示後、2R目が終了してボタン操作の有効期間が0になると、表示中の選択演出画像に対応するチャレンジボーナスの種類が決定される。
[一本勝負の画面表示例]
図166〜171は、一本勝負の画面表示例を示す図である。一本勝負においては、以下に説明する流れで演出が行われる。
まず、図166(A)に示すように、表示領域4Aの画面上には、3R目の開始時に当該3R目に対応するアイコン800が強調表示される。そして、表示領域4Aの画面上には、キャラクタ画像811Aと対戦相手を示すキャラクタ画像811Dが表示されるとともに、じゃんけんで引き分け(あいこ)が3回続く様子を示す動画820Aが表示される。この動画820は、図19及び図20のじゃんけんパターン抽選用テーブルを用いて決定されたじゃんけんパターンに基づくものである。
次に、図166(B)に示すように、表示領域4Aの画面上には、4R目が開始されることで当該4R目に対応するアイコン800が強調表示される。そして、表示領域4Aの画面上には、さらにじゃんけんで引き分けが連続する様子を示すとともに、その連続引き分け回数をあいこカウントとして大きく示す動画820Bが表示される。この動画820Bは、図18の一本勝負組み合わせ抽選用テーブルを用いて決定された一本勝負組み合わせパターンに基づくものである。
次に、図166(C)に示すように、表示領域4Aの画面上には、例えば6R目が開始されることで当該6R目に対応するアイコン800が強調表示される。そして、表示領域4Aの画面上には、あいこカウントのラスト回数とキャラクタ画像811Aとを大きく示す動画820Cが表示される。この動画820Cは、図18の一本勝負組み合わせ抽選用テーブルを用いて決定された一本勝負組み合わせパターンに基づくものである。このような一連の動画820A,820B,820Cは、3R目〜6R目に表示される。
次に、図167(D)に示すように、表示領域4Aの画面上には、7R目が開始されることで当該7R目に対応するアイコン800が強調表示される。そして、表示領域4Aの画面上には、最後のじゃんけんが始まるセリフを大きく示す動画820Dが表示される。この動画820Dは、図18の一本勝負組み合わせ抽選用テーブルを用いて決定された一本勝負組み合わせパターンに基づくものである。
次に、図167(E)に示すように、表示領域4Aの画面上には、8R目が開始されることで当該8R目に対応するアイコン800が強調表示される。そして、表示領域4Aの画面上には、演出ボタンや有効期間を示すメータとともに「押せ!」というメッセージを示す動画820Eが表示される。この動画820Eは、図18の一本勝負組み合わせ抽選用テーブルを用いて決定された一本勝負組み合わせパターンに基づくものである。このような動画820Eの表示後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが操作され、あるいは、押下操作ボタン9Aが何ら操作されずに有効期間が経過すると、表示領域4Aの画面には、次のような画像が表示される。
例えば、図168(F)に示すように、表示領域4Aの画面上には、再びキャラクタ画像811A,811Dが表示されるとともに、じゃんけんで勝ちとなった様子を示す動画820Fが表示される。この動画820Fは、図18の一本勝負組み合わせ抽選用テーブルを用いて決定された一本勝負組み合わせパターンに基づくものであり、当該一本勝負組み合わせパターンに「結果勝ち」という情報が含まれていることに基づくものである。
次に、図168(G)に示すように、表示領域4Aの画面上には、9R目が開始されることで当該9R目に対応するアイコン800が強調表示される。そして、表示領域4Aの画面上には、キャラクタ画像811Aとともに「STモードCHANCE」といったメッセージ画像820Gが表示される。これにより、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンド遊技を実行することが報知される。このようなメッセージ画像820Gは、10R目においても継続して表示される。
次に、図169(H)に示すように、11R目が開始されると、表示領域4Aの画面上には、「STモードCHANCE」といったメッセージ画像820Gとともに、第2大入賞口37への入賞を促すことで特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドが実行されていることを報知するための報知画像820Hが表示される。
そして、図169(I)に示すように、11R目の開始後に所定時間(略13s)が経過しても特定領域38AへのV入賞が検出されない状態が続くと、表示領域4Aの画面上には、特定領域38AへのV入賞を促すべく「V入賞狙え!」といった警告メッセージを示す警告画像820Iが表示される。
そして、図169(J)に示すように、11R目において特定領域38AへのV入賞が実際に検出されると、表示領域4Aの画面上には、V入賞が検出された旨を示す「V入賞!」といったメッセージ画像820Jが表示される。すなわち、確変遊技状態への移行が確定した旨が報知される。このような確変遊技状態への移行が確定した旨を示す「V入賞!」のメッセージ画像820Jは、大当り遊技状態が終了するまで継続表示される。
一方、図170(F’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、8R目においてキャラクタ画像811A,811Dが再表示され、じゃんけんで負けとなった様子を示す動画820F’が表示される場合もある。この場合の動画820F’は、図18の一本勝負組み合わせ抽選用テーブルを用いて決定された一本勝負組み合わせパターンに基づくものであって、当該一本勝負組み合わせパターンに「結果負け」という情報が含まれていることに基づくものである。このような動画820F’は、9R目〜10R目においても表示される。
このような場合、次に図170(G’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、10R目に対応するアイコン800が強調表示され、演出ボタンや有効期間を示すメータとともに「連打!」というメッセージを示すラストチャレンジの動画820G’が表示される。このラストチャレンジの動画820G’は、図17のチャレンジ成否抽選用テーブルを用いて決定されたチャレンジ成否パターンNo.1(チャレンジ失敗→ラストチャンス失敗)又はチャレンジ成否パターンNo.2(チャレンジ失敗→ラストチャンス成功)に基づくものである。
次に、図171(H’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、演出ボタンや有効期間を示すメータとともに「STモードCHANCE 連打!」というメッセージを含み、さらにキャラクタ画像811A,811Dが扉の閉鎖によって徐々に見えなくなり、じゃんけんの結果が分からないことを示すラストチャレンジの動画820H’が表示される。このラストチャレンジの動画820H’も、図17のチャレンジ成否抽選用テーブルを用いて決定されたチャレンジ成否パターンNo.1(チャレンジ失敗→ラストチャンス失敗)又はチャレンジ成否パターンNo.2(チャレンジ失敗→ラストチャンス成功)に基づくものである。このような動画820H’の表示後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが連打されて所定の操作回数に到達し、又は、所定の操作回数に到達せずにあるいは押下操作ボタン9Aが何ら操作されずに有効期間が経過すると、表示領域4Aの画面には、次のような画像が表示される。
次に、図171(I’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、再びキャラクタ画像811A,811Dが表示されるとともに、例えばじゃんけんで負けとなった様子を示す動画820I’が表示される。この動画820I’は、図18の一本勝負組み合わせ抽選用テーブルを用いて決定された一本勝負組み合わせパターンに基づくものであり、チャレンジ成否パターンNo.1(チャレンジ失敗→ラストチャンス失敗)に対応して当該一本勝負組み合わせパターンに「結果負け」という情報が含まれていることに基づくものである。なお、特に図示しないが、表示領域4Aの画面上には、チャレンジ成否パターンNo.2(チャレンジ失敗→ラストチャンス成功)に基づく動画が表示される場合もある。この場合、例えば扉が全閉状態になるとともに、表示領域4Aの画面前方には、上側可動演出部材42A及び下側可動演出部材42Bが出現するような演出が行われる(図176(F)参照)。
動画820I’の表示後、図171(J’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「ラストチャレンジ失敗!」といった画像820J’が表示される。これにより、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドが実行されないことが報知される。このような「ラストチャレンジ失敗!」の画像820J’は、大当り遊技状態が終了するまで継続表示される。なお、特に図示しないが、チャレンジ成否パターンNo.2(チャレンジ失敗→ラストチャンス成功)に基づく動画が表示された場合は、表示領域4Aの画面上に「ラストチャレンジ成功!」といった画像が表示される場合がある(図174(H)参照)。これにより、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドが実行されることが報知される。
[3回チャレンジの画面表示例]
図172〜174は、3回チャレンジの画面表示例を示す図である。3回チャレンジにおいては、以下に説明する流れで演出が行われる。
まず、図172(A)に示すように、表示領域4Aの画面上には、3R目の開始時に当該3R目に対応するアイコン800が強調表示される。そして、3R目終了後のラウンド間インターバルになると、表示領域4Aの画面上には、「READY カモーン!」といったメッセージ画像830Aが表示される。これにより、次の4R目に何らかの操作を要求する演出が行われることが予告される。
また、図172(B)に示すように、表示領域4Aの画面上には、5R目の開始時に当該5R目に対応するアイコン800が強調表示される。そして、5R目終了後のラウンド間インターバルになると、表示領域4Aの画面上には、「READY まだまだいくぜ!」といったメッセージ画像830Bが表示される。これにより、次の6R目に何らかの操作を要求する演出が行われることが予告される。
同様に、図172(C)に示すように、表示領域4Aの画面上には、7R目の開始時に当該7R目に対応するアイコン800が強調表示される。そして、7R目終了後のラウンド間インターバルになると、表示領域4Aの画面上には、「READY ラスト決めるぜ!」といったメッセージ画像830Cが表示される。これにより、次の8R目に何らかの操作を要求する演出が行われることが予告される。このような予告演出において、例えば「READY」とともに表示する文字の内容や順序を異なるパターンで表示可能とすることにより、特定領域へのV入賞が容易なラウンドが実行される旨を示唆するようにしてもよい。
その後、例えば4R目の場合、図173(D)に示すように、表示領域4Aの画面上には、4R目に対応するアイコン800が強調表示され、「ドンちゃん」と「牛キャラクタ」が対峙した様子を示すとともに、演出ボタンや有効期間を示すメータとともに「押せ!」というメッセージを示す動画830Dが表示される。このような動画830Dの表示後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが操作され、あるいは、押下操作ボタン9Aが何ら操作されずに有効期間が経過すると、表示領域4Aの画面には、次のような画像が表示される。
例えば、図173(E)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「ドンちゃん」が「牛キャラクタ」に突き飛ばされた様子を示すとともに、「成功!」といった演出結果を示す動画830Eが表示される場合がある。このような動画820Eは、図21の3回チャレンジ抽選用テーブルを用いて決定された3回チャレンジパターンに基づくものであり、当該3回チャレンジパターンに「成功」という情報が含まれていることに基づくものである。この「成功!」の動画830Eは、決定された3回チャレンジパターンに基づいて、6R目あるいは8R目に表示される場合もある。このような「成功!」の動画830Eの表示後は、図168(G)及び図169(H)〜(J)に示されるものと同様の動画が表示される。なお、「成功!」の動画830Eが表示された場合は、上側可動演出部材42A及び下側可動演出部材42Bを出現させる演出を行うようにしてもよい。
一方、図173(E’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「ドンちゃん」が「牛キャラクタ」を避けた様子を示すとともに、「失敗!」といった演出結果を示す動画830E’が表示される場合がある。このような動画820E’は、図21の3回チャレンジ抽選用テーブルを用いて決定された3回チャレンジパターンに基づくものであり、当該3回チャレンジパターンに「失敗」という情報が含まれていることに基づくものである。この「失敗!」の動画830E’は、決定された3回チャレンジパターンに基づいて、6R目あるいは8R目に表示される場合もある。
例えば、8R目に「失敗!」の動画830E’が表示された場合、図174(F’)に示すように、次の9R目における表示領域4Aの画面上には、「ドンちゃん」が「牛キャラクタ」を避けた状態で「牛キャラクタ」が上下反転された様子を示すとともに、「失敗!」といった演出結果を示す動画830F’が表示される。このような動画830F’は、図21の3回チャレンジ抽選用テーブルを用いて決定された3回チャレンジパターンに基づくものであり、当該3回チャレンジパターンに全て「失敗−失敗−失敗」という情報が含まれていることに基づくものである。
その後、図174(G’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、演出ボタンや有効期間を示すメータとともに「STモードCHANCE 連打!」というメッセージを含み、さらにキャラクタが扉の閉鎖によって徐々に見えなくなり、3回チャレンジの結果が分からないことを示すラストチャレンジの動画830G’が表示される。このラストチャレンジの動画830G’は、図17のチャレンジ成否抽選用テーブルを用いて決定されたチャレンジ成否パターンNo.1(チャレンジ失敗→ラストチャンス失敗)又はチャレンジ成否パターンNo.2(チャレンジ失敗→ラストチャンス成功)に基づくものである。このような動画830G’の表示後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが連打されて所定の操作回数に到達し、又は、所定の操作回数に到達せずにあるいは押下操作ボタン9Aが何ら操作されずに有効期間が経過すると、チャレンジ成否パターンNo.2が決定されている場合には、図174(H’)に示すように、「ラストチャレンジ成功!」の画像830H’が表示される。この場合、特に図示しないが、「ラストチャレンジ成功!」の画像830H’が表示される前、例えば扉が全閉状態になるとともに、表示領域4Aの画面前方には、上側可動演出部材42A及び下側可動演出部材42Bが出現するような演出が行われる。一方、特に図示しないが、チャレンジ成否パターンNo.1が決定されている場合には、先述した図171(J’)に示す画面例と同様に、「ラストチャレンジ失敗!」の画像が表示されることとなる。
[サプライズの画面表示例]
図175〜177は、サプライズの画面表示例を示す図である。サプライズにおいては、以下に説明する流れで演出が行われる。
まず、図175(A)に示すように、表示領域4Aの画面上には、1R目〜10R目に対応するアイコン800が星形マークで表示される。2R目においては、当該2R目に対応するアイコン800が強調表示される。また、表示領域4Aの画面上には、「サプライズ」を示すタイトル画像810Cとキャラクタ画像811Cとが表示される。
次に、図175(B)に示すように、3R目が開始されると、表示領域4Aの画面上には、当該3R目に対応するアイコン800が強調表示される一方、3R目〜8R目に対応するアイコン800が丸形マークに切り替えて表示される。このとき、3R目〜8R目に対応するアイコン800は、すべて白アイコンとして表示される。また、表示領域4Aの画面上には、サプライズ専用の演出動画840Aが表示されるとともに、サプライズ専用のメッセージを示す文字帯画像840Bが表示される。この文字帯画像840Bは、図30〜35のサプライズ文字帯抽選用テーブルを用いて決定された文字帯パターンに基づくものである。
次に、図175(C)に示すように、4R目が開始されると、表示領域4Aの画面上には、当該4R目に対応するアイコン800が強調表示される一方、5R目に対応するアイコン800が緑アイコンとして表示され、6R目に対応するアイコン800が青アイコンとして表示される場合がある。このようなアイコン800の表示色の変化は、図24のアイコンパターン抽選用テーブル及び図25〜29のアイコン変化抽選用テーブルを用いて決定されたアイコンパターンに基づくものであり、4R目のほか、5R目〜8R目の開始時にも発生し得る。また、表示領域4Aの画面上には、3R目とは異なる演出動画840A及び文字帯画像840Bが表示される。
次に、図176(D)に示すように、5R目が開始されると、表示領域4Aの画面上には、当該5R目に対応するアイコン800が強調表示され、この5R目に対応するアイコン800が赤アイコンとして表示される場合がある。すなわち、4R目〜8R目においては、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンド(11R目)が実行される旨を色に応じて示唆するようにアイコン800の表示色が変化する。また、表示領域4Aの画面上には、3R目とは異なる演出動画840A及び文字帯画像840Bが表示される。このような文字帯画像840Bに示されるメッセージの変化によっても、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンド(11R目)が実行される旨が示唆される。
その後、図176(E)に示すように、5R目において、表示領域4Aの画面上には、演出ボタンや有効期間を示すメータを示す動画840Cが表示される。このような動画840Cは、図23のサプライズパターン抽選用テーブルを用いて決定されたサプライズパターンに基づくものである。
そして、動画840Cの表示後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが操作され、あるいは、押下操作ボタン9Aが何ら操作されずに有効期間が経過すると、図176(F)に示すように、表示領域4Aの画面前方には、上側可動演出部材42A及び下側可動演出部材42Bが出現する。すなわち、このような演出部材の出現により、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドが実行されることが報知される。
その後、図177(G)に示すように、表示領域4Aの画面上には、キャラクタ画像811Cとともに「STモードCHANCE」といったメッセージ画像840Dが表示される。これにより、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンド(11R目)が実行されることが報知される。このようなメッセージ画像840Dは、10R目まで継続して表示される。なお、サプライズの3R目〜8R目においても、V入賞が容易なラウンドが実行される旨の報知が行われない場合があり、そのような場合は、先述したようなラストチャレンジの動画が表示され、チャレンジ成否パターンに基づいて「ラストチャレンジ成功!」あるいは「ラストチャレンジ失敗!」の画像が表示される場合がある(図171(J’)、図174(H’)参照)。また、本実施形態では、V入賞が容易なラウンドが実行される旨を報知した後でもアイコンの表示色が変化する可能性があるが、報知後には表示色を変化させないようにしてもよい。また、そのような報知後は、文字帯が表示されないようになっているが、表示するようにしてもよい。
[Vチャレンジの画面表示例]
図178〜180は、Vチャレンジの画面表示例を示す図である。Vチャレンジにおいては、以下に説明する流れで演出が行われる。
図178(A)に示すように、例えばSTモードからの移行によってVチャレンジが開始されると、表示領域4Aの画面上には、福引きの抽選器と、演出表示によるSTモード継続の条件を示す動画850Aが表示される。なお、STモードからVチャレンジに移行した場合でなければ、STモードへの突入の条件を示すようにしてもよい。
次に、図178(B)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、抽選器が回転を開始する様子を示す動画850Bが表示される。
次に、図178(C)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、小当りによる第2大入賞口37の開放が開始した後、又は、突Vによる第2大入賞口37の1回目のショート開放が開始した後、第2大入賞口37を右打ちで狙うように促す動画850Cが表示される。このとき、突Vである場合には、特定領域38AへのV入賞が検出されるまで動画350Cが表示され続けるが、第2大入賞口37が開放してから所定時間にわたりV入賞を検出できない場合には、特定領域38AへのV入賞を促すべく「早く下大入賞口に入賞させないとSTモードへ移行しないよ!」といった旨の警告メッセージを示す警告画像が表示される。そして、突VにおいてV入賞を検出した場合には、図179(D)及び図179(E)に示すような表示が行われる。一方、小当りである場合には、第2大入賞口37の開放が終了した後のタイミングで図180(D’)及び図180(E’)に示すような表示が行われる。なお、突VにおいてV入賞を促す旨の警告としては、例えば音声のみによって警告報知を行うようにしてもよい。また、警告報知のパターンは上述したものに限られるものではなく、例えば音声の出力と可動演出部材の動作とを組み合わせたパターンとしてもよく、さらには、第2大入賞口の開放時間が経過するにつれ警告報知を行う手段を追加するようにしてもよい。
次に、図179(D)に示すように、突VにおいてV入賞を検出した場合、表示領域4Aの画面上には、抽選器からV目印の玉が出た様子を示す動画850Dが表示される。
その後、図179(E)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「STモード継続!」といった旨を示す画像850Eが表示される。これにより、突Vを経てSTモードが継続することが報知される。このような画像850Eの表示後、表示領域4Aの画面は、STモードの演出表示を行う画面に戻ることとなる。
一方、図180(D’)に示すように、例えば小当りであった場合、表示領域4Aの画面上には、抽選器からV目印のない玉が出た様子を示す動画850D’が表示される。なお、このような動画850D’は、突Vにおいて特定領域38AへのV入賞が検出されずに全てのラウンド遊技が終了した場合にも表示される。
その後、図180(E’)に示すように、表示領域4Aの画面は、STモードの演出表示を行う画面に戻ることとなる。すなわち、当り遊技状態に移行する前の遊技状態における表示画面に戻る。なお、突VにおいてV入賞が検出されなかった場合には、突Vに移行する前の遊技状態に関係なく、常に時短モード(ショートモード)に移行し、当該時短モードに応じた演出画面となる。また、小当りに当選したときの遊技状態が、時短モードの最終ゲーム(時短遊技状態の最終ゲーム)又はSTモードの最終ゲーム(確変遊技状態の最終ゲーム)である場合には、小当り遊技状態の終了後に特殊モード(非確変遊技状態及び非時短遊技状態)に移行し、当該特殊モードに応じた演出画面となる。つまり、非確変遊技状態及び非時短遊技状態から突Vの大当り遊技状態又は小当り遊技状態に移行することで、通常モード又は特殊モードからVチャレンジに移行した場合、例えば突Vの1R目で特定領域38AへのV入賞が検出されると、当該突Vの大当り遊技状態終了後にSTモードに移行するが、突Vの1R目で特定領域38AへのV入賞が検出されない場合は、時短モードに移行することとなる。一方、小当り遊技状態の場合、原則的には、V入賞の有無に関係なく小当り遊技状態の終了後に小当り当選時の演出モードに戻る。
[上乗せボーナスの演出パターン]
図181は、上乗せボーナスの演出パターンを示す図である。上乗せボーナスにおいては、図50〜76の上乗せボーナスシナリオテーブルを用いて決定された演出パターンを示す演出種別A〜Nに基づいて各種の演出が行われる。図181に示すように、演出種別Aでは、牛キャラクタが一部見えた状態で出現するかもしれない様子を示す「キャラクタ復活待ち」の演出動画が表示される。演出種別Bでは、ルーレットを用いて上乗せ数の初期値が決定される様子を示す「初期値決定」の演出動画が表示される。演出種別Cでは、綱引きによる演出が行われるものの対戦相手が出現しない様子を示す「キャラクタ出現失敗」の演出動画が表示される。演出種別Dでは、対戦相手のキャラクタが出現するものの、他のオブジェクトが出現しない様子を示す「キャラクタ出現成功−コンボ無」の演出動画が表示される。演出種別Eでは、対戦相手のキャラクタが出現するとともに、例えば太陽を示すオブジェクトが出現する様子を示す「キャラクタ出現成功−コンボ有」の演出動画が表示される。演出種別Fでは、対戦相手のキャラクタが出現するとともに、例えば太陽を示すオブジェクトが出現し、さらに演出ボタンの連打を促す画像を含む「キャラクタ出現成功−コンボ有−RUSH突入」の演出動画が表示される。演出種別Gでは、演出ボタンの連打を促すだけの「コンボRUSH」の演出動画が表示される。演出種別Hでは、SPキャラクタが出現する様子を示す「SPキャラクタ出現」の演出動画が表示される。演出種別Iでは、牛キャラクタが再び出現した様子を示す「キャラクタ復活」の演出動画が表示される。演出種別Jでは、演出種別Dに基づく演出動画が表示されるのに先立ち、「凛花」のキャラクタが出現する様子を示す「凛花復活−コンボ無」の演出動画が表示される。演出種別Kでは、演出種別Eに基づく演出動画が表示されるのに先立ち、「凛花」のキャラクタが出現する様子を示す「凛花復活−コンボ有」の演出動画が表示される。演出種別Lでは、演出種別Fに基づく演出動画が表示されるのに先立ち、「凛花」のキャラクタが出現する様子を示す「凛花復活−コンボ有−RUSH突入」の演出動画が表示される。このような演出種別J〜Lは、それぞれに基づく演出動画自体はいずれも同じであるが、夫々表示後の演出動画が演出種別D〜Fに基づくものとなって異なることから、便宜上異なる記号及び名称を付している。演出種別Mでは、上乗せボーナスの終了画面が表示された後、キャラクタが上下逆転した様子を示す「終了画面−逆転」の演出動画が表示される。演出種別Nでは、特に演出の様子が示されない「演出なし」の演出画面が表示される。なお、対戦相手のキャラクタとしては、上述したものに限らず、図82のキャラクタ種別抽選用テーブルなどに示すように、青年キャラクタや中年キャラクタが出現する場合がある。また、対戦相手のキャラクタが上下反転又は左右反転した姿勢で出現したり、複数のキャラクタが出現する場合がある。また、オブジェクトについても、上述したものに限らず、例えば月を示すオブジェクトが出現したり複数のオブジェクトが出現する場合がある。
本実施形態における上乗せボーナスの演出ルールは、次のようになっている。基本的には、演出種別Cに対応する「キャラクタ出現失敗」の演出動画が表示されるまで、「ドンちゃん」のキャラクタが牛キャラクタとの綱引きによる対戦で勝った様子を示す演出種別D〜F,J〜Lに対応する「キャラクタ出現成功」の演出動画がラウンド毎に表示され、その際に表示された上乗せ数が加算される。演出種別E,F,K,Lの「コンボ」に係るキャラクタやオブジェクトは、綱引きの対戦で2回以上連続して勝った場合、すなわち演出種別D,Jに対応する「キャラクタ出現成功」の演出動画が2ラウンド以上にわたり連続して表示された場合に出現する可能性がある。演出種別D,Jに対応する「キャラクタ出現成功」の演出動画が4ラウンド以上にわたり連続して表示された場合には、必ず演出種別E,F,K,Lの「コンボ」に係るキャラクタやオブジェクトが出現する。演出種別D,Jに対応する「キャラクタ出現成功」の演出動画が3ラウンド以上にわたり連続して表示された場合には、直前のラウンドで表示された上乗せ数以上の上乗せ数が表示される。演出種別J〜Lに対応する「凛花復活」の演出動画は、「キャラクタ出現成功」の演出動画の前に表示され、演出種別Cに対応する「キャラクタ出現失敗」の直前に表示されていた「キャラクタ出現成功」の連続回数を継続させるように表示される。一方、演出種別Iに対応する「キャラクタ復活」の演出動画は、演出種別Cに対応する「キャラクタ出現失敗」の演出動画表示後に表示されるものの、その直前に表示されていた「キャラクタ出現成功」の連続回数をリセットした上で表示される。「凛花復活」及び「キャラクタ復活」の演出動画が表示された後は、少なくとも実質ラウンドの4ラウンド数分(賞球数400)に相当する上乗せ数が確定する。演出種別Gに対応する「コンボRUSH」の演出動画では、「コンボ」に対応する上乗せ数がボタン操作に応じてさらに加算表示される。
[上乗せボーナスの画面表示例]
図182〜185は、上乗せボーナスの画面表示例を示す図である。上乗せボーナスにおいては、以下に説明する流れで演出が行われる。なお、図182〜184は、一例として、図71の上乗せボーナスシナリオテーブル(Bb)におけるシナリオ番号No.21に応じた画面表示例を示している。図185(A)は、一例として、図58の上乗せボーナスシナリオテーブル(Ab)におけるシナリオ番号No.16(実質4R目)に応じた画面表示例を示している。図185(B)は、一例として、図73の上乗せボーナスシナリオテーブル(Ca)におけるシナリオ番号No.1(実質4R目)に応じた画面表示例を示している。図185(C)〜(F)は、一例として、図61の上乗せボーナスシナリオテーブル(Ac)におけるシナリオ番号No.1(実質4R目〜実質5R目)に応じた画面表示例を示している。以下の上乗せボーナスに係る説明においては、特に断らない限り、実質ラウンドが実行されるラウンド数を単に「1R目」、「2R目」などという。
まず、図182(A)に示すように、1R目の開始時、表示領域4Aの画面上には、「上乗せボーナス」というタイトル画像860が表示される。タイトル画像860は、図80のタイトル決定抽選用テーブルを参照して決定されたタイトルパターンに基づく色を表示色として表示される。このようなタイトル画像860の表示色は、演出ボタンの操作を行うことにより、変更される可能性がある。なお、便宜上、図中の画面左上に実質ラウンド数(実質ラウンドの実行回数)を示すが、実際には表示されないようになっている。以下に説明する図面においても、同様に画面左上に実質ラウンド数を示す。
次に、図182(B)に示すように、1R目が開始されると、表示領域4Aの画面上には、ルーレットを用いた「初期値決定」の演出動画861が表示される。この演出動画861では、ルーレットの出目として「200」、「300」、「400」、「500」、「600」、「1500」が変動する様子を示すとともに、ルーレットの動作を停止するための演出として演出ボタンや有効期間を示すメータが表示される。このとき、例えば、有効期間内にあってルーレットの出目が「200」となる位置を移動表示中(同図では大きく強調表示中)に、押下操作ボタン9Aが押下されると、ルーレットの動作が停止するが、出目としては「200」ではなく、上乗せボーナスシナリオテーブルに規定された演出種別Bの上乗せ数(初期値)に対応する出目が停止表示される。なお、有効期間内に押下操作ボタン9Aが操作されない場合は、有効期間経過後にルーレットの動作が自動的に停止し、演出種別Bの上乗せ数(初期値)に対応する出目が停止表示される。また、表示領域4Aの画面上の右端側には、「右打ち」を促す画像とともに、青メータ表示部900及び赤メータ表示部910が左右に隣接するように表示される。青メータ表示部900は、払出賞球カウンタを用いて計数された払出賞球数を縦棒状のグラフで表示するとともに、当該払出賞球数を下欄に表示するようになっている。赤メータ表示部910は、総賞球カウンタを用いて計数された総賞球数を縦棒状のグラフで表示するとともに、当該総賞球数を下欄に表示するようになっている。この時点において、赤メータ表示部910には、総賞球数が「0」であることが提示される。一方、1R目を含む実質ラウンドの実行中には、第1大入賞口36又は第2大入賞口37に遊技球が入賞するごとに払出賞球カウンタの値(払出賞球数)が10ずつ増える。これにより、青メータ表示部900には、第1大入賞口36又は第2大入賞口37への入賞ごとに払出賞球数が10ずつ加算表示される。図182(B)には、青メータ表示部900において1R目の払出賞球数として「20」が表示された状態を示している。
その後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが押下されるか、あるいは押下操作ボタン9Aが何ら操作されずに有効期間が経過すると、ルーレットの動作が停止する。このとき、例えばルーレットの出目が「600」で停止すると、図182(C)に示すように、表示領域4Aの画面上には、初期値として決定された上乗せ数の「+600」を示す画像862が表示される。そして、赤メータ表示部910には、所定時間経過後(例えば2s後)、上乗せ数の「+600」が加算表示されることで総賞球数として「600」が提示される。また、図182(C)においては、便宜上、画面上に上乗せ数の「+600」が表示された状態で赤メータ表示部910にも「600」が加算表示された状態を示しているが、実際には、画面上に上乗せ数が表示された後、この上乗せ数が非表示に切り替えられるのに応じて赤メータ表示部910に上乗せ数が加算表示される。一方、青メータ表示部900には、実質ラウンド終了までに入賞ごとに払出賞球数が10ずつ加算表示される結果、払出賞球数として例えば「40」が提示される。なお、実質ラウンド終了時に実際の入賞数が1ラウンドあたりの上限入賞数に満たない場合、青メータ表示部900には、払出賞球数として100未満の数値が一旦表示されるが、このような場合であっても、残賞球カウンタの値が払出賞球カウンタに加算されることにより、払出賞球カウンタには、上限払出賞球数(100)に相当する値が加えられる。これにより、青メータ表示部900には、1R目の払出賞球数として「100」が提示される。また、実際の入賞数が1ラウンドあたりの上限入賞数を超えた場合、残賞球カウンタの値が「0」となることで上限払出賞球数を超える数が払出賞球カウンタに加算されることはない。そのため、このような場合においても、実質ラウンドとなる1R目終了時の青メータ表示部900には、1R目の払出賞球数として「100」が提示される。なお、以下の説明においては、青メータ表示部900が払出賞球数を「10」ずつ加算表示し、実質ラウンドの1回毎に払出賞球数が増加することについての図示説明を適宜省略し、主に赤メータ表示部910に表示される総賞球数の加算表示を中心に説明する。
次に、図182(E)に示すように、2R目の実行時になると、表示領域4Aの画面上には、演出種別Dに対応した「キャラクタ出現成功−コンボ無」の演出動画864が表示される。この演出動画864では、綱引きで対戦相手のキャラクタが出現するか否かわからない様子が示される(図182(E)参照)。このとき、「ドンちゃん」のキャラクタの背景に所定色のオーラが表示されるともに、演出ボタンや有効期間のメータが表示される。この演出ボタンの大きさやオーラの色は、図81のチャンスアップ抽選用テーブルを用いて抽選により決定される。このような演出ボタンの大きさやオーラの色によってより多くの上乗せ数を期待することができる。なお、以下において図示説明を省略するが、綱引きの演出動画が表示される際には、チャンスアップ抽選用テーブルを用いて決定されたオーラや演出ボタンが表示される。その後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが押下されるか、あるいは押下操作ボタン9Aが何ら操作されずに有効期間が経過すると、図182(F)に示すように、結果を示す演出動画865が表示される。この演出動画865では、演出種別Dに基づいて牛キャラクタが下向きで出現する様子が示されるとともに、上乗せボーナスシナリオテーブルで規定されたキャラクタ出現に対応する上乗せ数(加算値)「+100」が提示される。このような演出動画864,865は、演出種別及び上乗せ数に基づいて図84のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F以外)を用いて決定されたキャラクタ演出パターン番号のNo.4に基づくものである。
このような演出動画864,865が表示された後、図182(G)に示すように、表示領域4Aの画面上には、先の演出動画865において提示された上乗せ数の「+100」を示す画像866が表示される。その後、赤メータ表示部910には、その上乗せ数の「+100」が加算表示されることにより、総賞球数として「700」が提示される。
その後、図182(H)に示すように、同様に3R目を終了して4R目の実行時になると、表示領域4Aの画面上には、オーラや演出ボタンの表示を経て、演出種別Dに対応した「キャラクタ出現成功−コンボ無」の演出動画867が表示される。この演出動画867には、上乗せボーナスシナリオテーブルで規定されたキャラクタ出現に対応する上乗せ数(加算値)「+50」も提示される。このような演出動画867は、演出種別及び上乗せ数に基づいて図84のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F以外)を用いて決定されたキャラクタ演出パターン番号のNo.3に基づくものである。特に図示しないが、演出動画867の表示後、赤メータ表示部910には、上乗せ数の「+50」を示す画像が表示され、さらにその後、その上乗せ数が加算表示されることにより、総賞球数として「800」が提示されることとなる。
次に、図183(I)に示すように、5R目の実行時になると、表示領域4Aの画面上には、オーラや演出ボタンの表示を経て、演出種別Eに対応した「キャラクタ出現成功−コンボ有」の演出動画868が表示される。この演出動画868においては、上乗せボーナスシナリオテーブルで規定されたキャラクタ出現に対応する上乗せ数(加算値)「+50」とコンボに対応する上乗せ数(加算値)「+100」が提示される。このような演出動画868は、演出種別及び上乗せ数に基づいて図85のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+50)を用いて決定されたキャラクタ演出パターン番号のNo.16に基づくものである。
このような演出動画868の表示後、図183(J)に示すように、表示領域4Aの画面上には、先の演出動画868において提示された上乗せ数の「+100」及び「+50」を示す画像869が表示される。その後、赤メータ表示部910には、その上乗せ数の「+100」及び「+50」が加算表示されることにより、総賞球数として「950」が提示される。また、青メータ表示部900には、一例として5R目実行中の払出賞球数として「480」が提示される。
次に、図183(K)に示すように、6R目の実行時、表示領域4Aの画面上には、オーラや演出ボタンの表示を経て、演出種別Fに対応した「キャラクタ出現成功−コンボ有−RUSH突入」の演出動画870が表示される。この演出動画870においては、上乗せボーナスシナリオテーブルで規定されたキャラクタ出現に対応する上乗せ数(加算値)「+50」とコンボに対応する上乗せ数(加算値)「+100」が提示されるとともに、次のラウンドで「コンボRUSH」の演出が実行されることを示唆する演出ボタンが表示される。このような演出動画870は、演出種別及び上乗せ数に基づいて図85のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別E又はF又はK又はL+キャラクタ出現による加算値+50)を用いて決定されたキャラクタ演出パターン番号のNo.16に基づくものであるが、以下に説明するように、赤メータ表示部910に上乗せ数を加算するタイミングや内容が先述したものとは異なる。
すなわち、図183(L)に示すように、6R目において所定時間が経過すると、表示領域4Aの画面上には、先の演出動画870において提示された上乗せ数の「+100」及び「+50」を示す画像871が表示されるとともに、次のラウンドにおける「コンボRUSH」を示唆する演出ボタンがそのまま継続して表示される一方、赤メータ表示部910には、これら上乗せ数の「+100」及び「+50」が加算表示されることなく、総賞球数としては、前回(5R目の終了時)と同一の「950」が提示される。また、青メータ表示部900には、一例として6R目実行中の払出賞球数として「580」が提示される。
次に、図183(M)に示すように、7R目の実行時になると、表示領域4Aの画面上には、演出種別Gに対応した「コンボRUSH」の演出動画872が表示される。この演出動画872においては、先の画像871における上乗せ数「+100」及び「+50」のうち、コンボに対応する上乗せ数「+100」についてさらに加算していく演出を行うために、演出ボタンや有効期間を示すメータとともに「連打!」というメッセージが表示される。このような演出動画872の表示後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが操作されると、上乗せボーナスシナリオテーブルで規定されたRUSHに対応する上乗せ数(加算値)「+100」の範囲内で、図77のコンボRUSH抽選用テーブルを用いて決定された操作回数パターンに基づき、押下操作ボタン9Aが所定回数操作されるごとにコンボに対応する上乗せ数「+100」が「+150」→「+200」というように加算表示される。図183(M)においては、コンボに対応する上乗せ数が「+100」から「+150」に加算表示された状態を示している。その後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが操作回数パターンに基づく所定回数操作されると、表示領域4Aの画面には、次のような画像が表示される。
例えば、図183(N)に示すように、7R目の実行時において、表示領域4Aの画面上には、先の演出動画872において提示されたキャラクタ出現に対応する上乗せ数「+50」に加え、コンボRUSHにより加算されたコンボに対応する上乗せ数「+200」を示す画像873が表示される。この上乗せ数「+200」は、そのうちの「+100」が「コンボRUSH」の演出実行前に提示されたコンボに対応する上乗せ数に相当し、その余の「+100」が「コンボRUSH」の演出により加算された分に相当する。その後、赤メータ表示部910には、これら上乗せ数「+200」及び「+50」の全てが加算表示されることにより、総賞球数としては「1200」が提示される。なお、有効期間内に所定の操作回数に到達せずに、あるいは押下操作ボタン9Aが何ら操作されない場合でも、「コンボ」及び「コンボRUSH」に対応する上乗せ数が加算表示される。また、画面上には、キャラクタ出現に対応する上乗せ数と共に「コンボRUSH」の演出実行前に提示されたコンボに対応する上乗せ数をそのまま残し、「コンボRUSH」の演出により加算される上乗せ数を別途表示するようにしてもよい。
その後、図183(O)に示すように、8R目の実行時において、表示領域4Aの画面上には、オーラや演出ボタンの表示を経て、演出種別Cに対応した「キャラクタ出現失敗」の演出動画874が表示される。このとき、上乗せボーナスシナリオテーブルには、対応する8R目に上乗せ数として加算する値が規定されていない。これにより、図183(P)に示すように、8R目の終了時において、表示領域4Aの画面上には、特に加算表示の演出を示す画像が表示されることなく、赤メータ表示部910においても、上乗せ数が加算表示されることはない。
その後、図184(Q)に示すように、10R目が開始されると、表示領域4Aの画面上には、牛キャラクタを示す演出動画875が表示される場合がある。牛キャラクタの背景には、所定色のオーラが表示される。このオーラの色は、図87の牛キャラクタ復活抽選用テーブルを用いて抽選により決定される。図184(Q)に示す画面表示例では、牛キャラクタの背景に青色又は緑色のオーラのみが表示されており、演出種別Aに基づいて決定された牛キャラクタ復活パターンのNo.1又はNo.2に対応している。
その後、所定時間(例えば6s)が経過すると、図184(R)に示すように、10R目の実行時において、表示領域4Aの画面上には、演出種別Aに対応した「キャラクタ復活待ち」の演出動画876が表示される。このような演出動画876は、牛キャラクタ復活抽選用テーブルを用いて決定された牛キャラクタ復活パターン(No.1〜4)に基づくものである。このような演出動画876が表示される場合も、特に図示しないが、表示領域4Aの画面上には、特に加算表示の演出を示す画像が表示されることなく、赤メータ表示部910には、上乗せ数が加算表示されない。
次に、図184(S)に示すように、11R目が開始されると、表示領域4Aの画面上には、牛キャラクタを示す共に演出ボタンや有効期間のメータを示す演出動画877が表示される場合がある。この演出動画877では、所定色のオーラが背景に付された牛キャラクタが表示される。このオーラの色や演出ボタンの大きさは、図87の牛キャラクタ復活抽選用テーブルを用いて抽選により決定される。図184(S)に示す画面表示例では、牛キャラクタの背景に赤色のオーラが表示されるとともに、大中小のいずれかの大きさからなる演出ボタンが表示されることとなり、演出種別Iに基づいて決定された牛キャラクタ復活パターンのNo.5〜7のいずれかに対応している。
その後、有効期間内に押下操作ボタン9Aが押下されるか、あるいは押下操作ボタン9Aが何ら操作されずに有効期間が経過すると、図184(T)に示すように、表示領域4Aの画面上には、演出種別Iに対応した「キャラクタ復活」の演出動画878が表示される。すなわち、演出動画877によって演出ボタンが表示された場合には、有効期間内に押下操作ボタン9Aを押下することにより、次の演出動画878を速やかに表示させることができる。この演出動画878は、牛キャラクタ復活抽選用テーブルを用いて決定された牛キャラクタ復活パターン(No.5〜7)に基づくものである。その後、特に図示しないが、12R目及び13R目の実行時になると、図182(E)〜(G)に示すような演出種別Dに対応した演出動画が表示され、それぞれの演出動画で表示された所定の上乗せ数が赤メータ表示部910において加算表示され、最終的に上乗せボーナスシナリオテーブルに規定されたトータル数に一致する総賞球数として、「1500」が赤メータ表示部910において提示されるることとなる。その後、14R目及び15R目の実行時においても、赤メータ表示部910には、総賞球数として「1500」が提示される。
一方、図185(A)に示すように、例えば4R目の実行時、表示領域4Aの画面上には、演出種別Jに対応した「凛花復活−コンボ無」の演出動画879が表示される場合がある。図185(A)には、最初に「凛花」のキャラクタのみが表示された状態を示す。演出種別Jに基づく演出動画879によれば、「凛花」のキャラクタが表示された後、図182(E)〜(G)に示すような演出動画が表示され、上乗せボーナスシナリオテーブルで規定された「凛花」のキャラクタ出現に対応する上乗せ数(加算値)の「+100」が赤メータ表示部910において加算表示されることとなる。このような演出動画879は、演出種別及び上乗せ数に基づいて図84のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別D又はJ+次ラウンドの演出種別F以外)を用いて決定されたキャラクタ演出パターン番号のNo.4に基づくものである。特に図示しないが、その後、赤メータ表示部910には、上乗せ数の「+100」が加算表示されることにより、総賞球数として「500」が提示されることとなる。
また、図185(B)に示すように、例えば4R目の実行時、表示領域4Aの画面上には、演出種別Hに対応した「SPキャラクタ出現」の演出動画880が表示される場合がある。この演出動画880には、上乗せボーナスシナリオテーブルで規定されたキャラクタ出現に対応する上乗せ数(加算値)「+1100」が提示される。このような演出動画880は、演出種別及び上乗せ数に基づいて図82のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別C又はH)を用いて決定されたキャラクタ演出パターン番号のNo.2に基づくものである。特に図示しないが、その後、赤メータ表示部910には、上乗せ数の「+1100」が加算表示されることにより、総賞球数として上限に達した「1500」が提示されることとなる。
また、図185(C)に示すように、例えば4R目の実行時、表示領域4Aの画面上には、演出種別Cに対応した「キャラクタ出現失敗」の演出動画881が表示される場合がある。この演出動画881は、図82のキャラクタ種別抽選用テーブル(演出種別C又はH)を用いて決定されたキャラクタ演出パターン番号のNo.1に基づくものである。その後、5R目の実行時になると、図185(D)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「上乗せボーナス終了 まだまだ!」といった終了画面のメッセージを示す演出画像882が表示される。このとき、表示領域4Aの画面上においては、青メータ表示部900及び赤メータ表示部910の表示が一時消去される。このような演出画像882は、5R目における当りパターン5のショート開放が複数回繰り返し実行される序盤において表示されるようになっている。また、演出画像882は、図88の上乗せボーナス終了画面抽選用テーブルを用いて決定された終了表示パターンのNo.3と同一の表示内容であるが、この演出画像882は、演出種別Mに対応した「終了画面−逆転」の演出動画の前半として表示される。このような演出画像882が表示されることにより、内部的には上乗せボーナスが終了していないものの、遊技者は、上乗せボーナスが終了してしまったかの印象を受ける。
その後、図185(E)に示すように、5R目の後半(最初のミドル開放の直前時)になると、表示領域4Aの画面上においては、演出種別Mに対応した「終了画面−逆転」の演出動画として、キャラクタが上下逆転する様子を示す演出動画883が表示される。この演出動画883には、上乗せボーナスシナリオテーブルで規定されたキャラクタ出現に対応する上乗せ数(加算値)として上限値到達となる「+1100」が提示される。
その後、図185(F)に示すように、表示領域4Aの画面上には、先の演出動画883において提示された上乗せ数の「+1100」を示す画像884が表示される。そして、赤メータ表示部910には、上乗せ数の「+1100」が加算表示されることにより、、総賞球数として上限に達した「1500」が提示されることとなる。
[第1実施形態の遊技機による効果]
第1実施形態のパチンコ遊技機によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のパチンコ遊技機によれば、大当り遊技状態においては、第1大入賞口36が少なくとも1回のラウンド遊技で開放状態及び閉鎖状態に複数回変動するように制御される一方、第2大入賞口37が少なくとも1回のラウンド遊技で特定領域38AへのV入賞が容易なロング開放となるように制御されるとともに、第2大入賞口37が他の少なくとも1回のラウンド遊技で特定領域38AへのV入賞が困難なショート開放となるように制御される。これにより、第1大入賞口36及び第2大入賞口37を用いて大当り遊技状態のラウンド遊技を複数回実行しつつも、ラウンド遊技の実行回数を認識困難とすることができるとともに、第2大入賞口37のロング開放によって確変遊技状態への移行を容易とすることができる。
また、大当り遊技状態として、第2大入賞口37についてロング開放となるラウンド遊技よりもショート開放となるラウンド遊技が先行される大入賞口開閉パターン(当りパターン2)が実行可能とされる一方、これとは逆に、第2大入賞口37についてショート開放となるラウンド遊技よりもロング開放となるラウンド遊技が先行される大入賞口開閉パターン(当りパターン4〜11)が実行可能とされる。すなわち、確変遊技状態への移行が容易となるロング開放のラウンド遊技が実行されるタイミング(ラウンド数)を1R目又は11R目として異ならせることができるので、そのようなラウンド数とともに大当り遊技状態に対する興趣を高めることができる。
また、遊技球が入賞した第1始動口32又は第2始動口33に応じて、上述した大入賞口開閉パターン(当りパターン2)又は大入賞口開閉パターン(当りパターン4〜11)が実行可能とされ、確変遊技状態への移行が容易となるロング開放のラウンド遊技の実行タイミング(ラウンド数)を1R目又は11R目として異ならせることができるので、遊技者は、ロング開放となるラウンド数を確認することにより、第1始動口32及び第2始動口33のうちどちらの始動口を遊技球が入賞したことに基づいて対応する大入賞口開閉パターンが実行された状態であるかを容易に認識することができる。
また、第2大入賞口37が開放を開始してから所定時間(略13s)にわたり特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出されない場合に、V入賞を促す警告報知が行われるので、遊技者は、ラウンド数について認識困難な状況にあっても確変遊技状態に移行させることが容易な第2大入賞口37がロング開放となるラウンド遊技を明確に認識することができる。すなわち、遊技者は、知らないうちに特定領域38Aに遊技球をV入賞させずに、大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態に移行されないといった不利益を確実に回避することができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、大当り遊技状態において、ラウンド数がラウンド数報知画像としてのアイコン800により表示されるとともに、V入賞が容易なラウンド遊技が実行される場合で事前にその旨を報知するための事前報知がアイコン800を利用して実行される場合にあっては、当該事前報知の実行時期に応じたアイコン800の表示色が変化させられるので、このようなアイコン800の表示色が変化するタイミングにより演出的効果が高められることとなり、V入賞が容易なラウンド遊技に対する期待とともにV入賞による確変遊技状態への移行に対する遊技者の興味を高め、ひいては遊技の興趣を向上させることができる。
なお、大入賞口が一つしか設けられておらず、当該大入賞口の内部にV入賞可能な特定領域が設けられた遊技機においても、本実施形態のパチンコ遊技機と同様の構成を具備することにより、同様の効果を得ることができる。また、V入賞可能な特定領域を用いることなく当り図柄の種類に応じて確変遊技状態への移行を決定付ける遊技機においても、入賞が容易なラウンド遊技が実行される場合に、その旨を報知するラウンド数に該当するか否かに応じてアイコンの表示色を変化させることがき、そうした場合に本実施形態のパチンコ遊技機と同様の効果を得ることができる。
また、大当り遊技状態において、ラウンド遊技が実行されるごとにアイコン800の表示色が変更されるので、ラウンド数に応じて演出的効果を段階的に高めることができる。
また、アイコン800の表示色がラウンド数に対応付けられ、そのラウンド数が事前報知の実行時期に該当するか否かに応じて、アイコン800の表示色が決定されるので、事前報知の実行時期までアイコン800の表示色を変化させるようにアイコンパターンを決定することができ、遊技者は、ラウンド遊技が実行されるごとにV入賞が容易なラウンド遊技に対する期待を次第に高めることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、大当り遊技状態中に特定領域38Aに遊技球がV入賞することで当該大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態に移行するとともに、その大当り遊技状態の各ラウンド遊技において赤メータ表示部910に総賞球数が表示され、V入賞が容易なラウンド遊技(本実施形態では1R目)の実行後においては、トータル数の範囲内で表示される総賞球数が変更される。これにより、大当り遊技状態においては、確変遊技状態への移行が意識させられるとともに、赤メータ表示部910に表示された総賞球数が当該大当り遊技状態に予定されたトータル数に達しない限り、大当り遊技状態がいつまで継続するのか分かり難くなるので、V入賞による遊技性と大当り遊技状態の継続を分かり難くするという遊技性とを享受させることができ、これによって遊技の興趣を高めることができる。なお、大入賞口が一つしか設けられておらず、当該大入賞口の内部にV入賞可能な特定領域が設けられた遊技機においても、本実施形態のパチンコ遊技機と同様の構成を具備することにより、同様の効果を得ることができる。
また、実質ラウンド遊技の実行中において、第1大入賞口36又は第2大入賞口37に遊技球が入賞するごとに払い出された、若しくは払い出される予定であった賞球数を青メータ表示部900において表示可能としつつも、上限入賞数を超えた分に対応する賞球数については、払出賞球数として表示されないので、最終的に赤メータ表示部910に表示される総賞球数と青メータ表示部900に表示される払出賞球数とについて矛盾が生じないようにすることができる。
また、実質ラウンド遊技の実行中において、第1大入賞口36又は第2大入賞口37に対して上限入賞数を超えるまで遊技球が入賞していなくても、その上限入賞数に対応する数量を払出賞球数として表示するので、このような場においても、最終的に赤メータ表示部910に表示される総賞球数と青メータ表示部900に表示される払出賞球数とについて矛盾が生じないようにすることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、ラウンド遊技が複数回実行される大当り遊技状態としては、V入賞の可能性があるラウンド遊技が2回実行され、そのうち最初のラウンド遊技のみをV入賞容易なラウンドとした第1の大当り遊技状態(当りパターン4〜12に対応)と、そのうち最後のラウンド遊技のみをV入賞容易なラウンド遊技とした第2の大当り遊技状態(当りパターン2に対応)と、それら2回のラウンド遊技すべてをV入賞容易なラウンド遊技とした第3の大当り遊技状態(当りパターン1に対応)とが設けられている。すなわち、第1〜3の大当り遊技状態は、V入賞容易なラウンド遊技が実行されるラウンド数のパターンが異なるので、V入賞が容易となるラウンド遊技を分かり難くするという遊技性を高めることができ、ひいては大当り遊技状態の単調さを解消することができる。なお、大入賞口が一つしか設けられておらず、当該大入賞口の内部にV入賞可能な特定領域が設けられた遊技機においても、本実施形態のパチンコ遊技機と同様の構成を具備することにより、同様の効果を得ることができる。
具体的にいうと、第1の大当り遊技状態においては、当りパターン4〜12に基づいて1R目に限りV入賞容易なラウンド遊技が実行され、第2の大当り遊技状態においては、当りパターン2に基づいて11R目に限りV入賞容易なラウンド遊技が実行され、第3の大当り遊技状態においては、1R目及び11R目のいずれにおいてもV入賞容易なラウンド遊技が実行される。すなわち、第3の大当り遊技状態では、1R目において特定領域38Aに遊技球をV入賞させることができなくても、11R目において特定領域38Aに遊技球をV入賞させることで確変遊技状態に移行させることができる。これにより、第3の大当り遊技状態においては、第1及び第2の大当り遊技状態よりも遊技者にとって有利にラウンド遊技を実行させることができ、遊技者は、そのような第3の大当り遊技状態を期待しながら遊技を進めることができる。
また、遊技者は、各種の演出パターンに応じてV入賞容易なラウンド遊技のラウンド数を認識することができるので、明確にV入賞容易なラウンド遊技が実行されることを報知しなくても、V入賞容易なラウンド遊技が実行されるラウンド数を認識することができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、先述したように、V入賞を促す警告報知が行われることにより、知らないうちに確変遊技状態に移行されないといった不利益を回避することができるほか、次のような効果も得られる。すなわち、V入賞容易なラウンド遊技が1R目と11R目に行われる場合(当りパターン1の場合)、最初の1R目において特定領域38AへのV入賞が検出されない場合にあっても、最後の11R目において特定領域38AへのV入賞を促す警告報知が行われるので、そのような警告報知を不必要に行うことなく適宜のタイミングで実行することができる。
また、V入賞容易なラウンド遊技の実行中、変位部材39が開状態となってから所定時間(10s)が経過するまでの間に特定領域38Aを遊技球が通過しない場合に、特定領域38Aへの遊技球の通過(V入賞)を促すような警告報知が行われるので、そのような警告報知について、変位部材39が閉状態で特定領域38Aを遊技球が通過できない場合に行うことなく、適宜のタイミングで実行することができる。
また、変位部材39が開状態となって特定領域38AへのV入賞が容易となる期間の開始から、所定時間(10s)が経過するまでの間に特定領域38Aを遊技球が通過しない場合に、特定領域38Aへの遊技球の通過(V入賞)を促すような警告報知が行われるので、そのような警告報知について、特定領域38AへのV入賞がより容易となる適切なタイミングで実行することができる。
[他の実施形態の例]
次に、図186〜233を用いて、他の実施形態の例について説明する。
図186は、本発明の他の実施形態に係る遊技機の大入賞口を示す斜視図である。なお、先述した第1実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。また、図186に示す実施形態の遊技機は、大入賞口が1つだけ設けられたものである。
図186に示すように、遊技盤の一部には、大入賞口37が設けられている。大入賞口37の内部には、下方へと遊技球を導くための球通路37Bが形成されている。球通路37Bの下端には、左右に隣接するように特定領域38Aと非特定領域38Bとが設けられている。大入賞口37から球通路へと進入する位置には、大入賞口カウントスイッチ370が配置されている。特定領域38Aには、特定領域スイッチ380Aが配置されており、特定領域38Aへの遊技球のV入賞は、特定領域スイッチ380Aにより検出される。非特定領域38Bには、非特定領域スイッチ380Bが配置されており、非特定領域38Bへの遊技球の通過は、非特定領域スイッチ380Bにより検知される。そして、球通路37Bの内部において特定領域38A及び非特定領域38Bの近傍には、左右に変位可能な変位部材39’が設けられている。図186において変位部材39’を実線で示す位置が変位後の位置であり、図186において変位部材39’を仮想線で示す位置が初期位置である。
変位部材39’は、特定領域38Aを開放状態あるいは閉鎖状態に切り替えるものである。図186において実線で示すように、変位部材39’は、特定領域38Aから最も離れた左側の定位置にあるとき、特定領域38Aを開放状態とし、当該特定領域38Aへの遊技球のV入賞を容易な状態とする。このとき、変位部材39’は、球通路37Bの右側壁との間に遊技球が十分通過し得る隙間を形成する。これにより、球通路37Bの上方から導かれたきた遊技球は、球通路37Bの右側壁と変位部材39’との間を通って下方へと導かれ、特定領域38Aを通過することが可能である。また、変位部材39’が左側の定位置にあるときは、球通路37Bの左側壁と変位部材39’の間に遊技球が通過し得る隙間が形成される。これにより、球通路37Bの上方から導かれたきた遊技球は、球通路37Bの左側壁と変位部材39’との間を通って非特定領域38Bを通過することもある。
なお、特定領域を開放状態とする場合には、非特定領域を遊技球が通過し得ない位置まで変位部材を移動させるようにしてもよい。また、特定領域を開放状態とする場合には、非特定領域を遊技球が通過し得るような変位部材の第1位置と、非特定領域を遊技球が通過し得ないような変位部材の第2位置とのうち、いずれかの位置に変位部材を定置可能とし、遊技モードなどに応じて変位部材を第1位置又は第2位置へと移動させるように制御してもよい。例えば、変位部材を第2位置に定置させた場合、大入賞口に入賞すれば必ず特定領域を遊技球が通過することのなるため、先述した第1実施形態によるものよりも遊技者にとってより有利な遊技モードを提供することができる。
一方、図186において仮想線で示すように、変位部材39’は、特定領域38Aに対して最も近い右側の定位置にあるとき、特定領域38Aを閉鎖状態とし、当該特定領域38Aへの遊技球のV入賞を不可能な状態とする。このとき、変位部材39’は、球通路37Bの左側壁との間に遊技球が通過し得る隙間を形成する。これにより、球通路37Bの上方から導かれたきた遊技球は、球通路37Bの左側壁と変位部材39’との間を通って下方へと導かれ、必ず非特定領域38Bを通過することとなる。
このような変位部材39’を用いたパチンコ遊技機でも、大当り遊技状態において特定領域38AへのV入賞に成功した当該大当り遊技状態の終了後は、確変遊技状態などに移行させることができる。
図187は、本発明の他の実施形態に係る遊技機の大入賞口開閉パターン(変形例)を示す図である。図188は、図187の大入賞口開閉パターンに対応した変位部材作動パターンを示す図である。なお、図187及び図188に示す大入賞口開閉パターン及び変位部材作動パターンは、図186に示す実施形態の遊技機に適用されたものである。
図187に示すように、大入賞口開閉パターンの変形例は、基本的には図11に示す大入賞口開閉パターンと同一であり、特定領域が設けられた1つの大入賞口に対して適用可能な大入賞口開閉パターンである。このような大入賞口開閉パターンでは、図188に示すように、特定領域38Aを開閉する変位部材39’が一例として1R目と11R目においてのみ作動状態とされ、図186に実線で示す位置にある状態となる。一方、2〜10R目及び12〜16R目においては、変位部材39’が未作動状態とされ、図186に仮想線で示す位置にある状態となる。このような大入賞口開閉パターンを1つの大入賞口に対して適用したパチンコ遊技機においても、先述した第1実施形態によるものと同様の効果を実現することができる。
図189は、本発明の他の実施形態に係る遊技機の特別図柄制御処理を示すフローチャートである。この特別図柄制御処理は、大入賞口を1つだけ設けられる一方で特定領域が設けらず、大当り図柄の種類に応じて確変遊技状態に移行するか否かをメインCPUにより決定するパチンコ遊技機に適用されるものである。
図189に示すように、まず、S1000において、メインCPUは、始動記憶の有無を判定する処理を行う。この処理において、メインCPUは、特別図柄ゲームの始動記憶がないと判定した場合、すなわち特別図柄始動記憶領域(0)〜特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されていない場合、データが記憶されるまでこの処理を繰り返し行う。一方、メインCPUは、始動記憶があると判定した場合、S1001に処理を移す。
S1001において、メインCPUは、大当り判定処理を実行する。この処理において、メインCPUは、遊技状態フラグが確変遊技状態を示しているか否かに応じて、大当り判定値の数が多い高確率用の大当り判定テーブル又は大当り判定値の数が少ない低確率用の大当り判定テーブルを参照する。また、メインCPUは、遊技球の入賞時に抽出され、特別図柄始動記憶領域の当り判定用乱数値と、選択された大当り判定テーブルとを参照する。そして、メインCPUは、当り判定用乱数値と大当り判定値が一致している場合、大当りであると判定する。つまり、メインCPUは、遊技者に有利な大当り遊技状態とするか否かの判定を行うこととなる。すなわち、特別図柄ゲームの結果として大当り、ハズレのいずれかが決定される。この処理を終了した場合、S1002に処理を移す。
S1002において、メインCPUは、S1001の判定結果は大当りであるか否かを判定する。この処理において、メインCPUは、大当りであると判定した場合には、S1003に処理を移す。一方、メインCPUは、大当りでないと判定した場合、すなわち、大当りでないと判定した場合には、S1000に処理を移す。
S1003において、メインCPUは、大当り遊技状態の制御を行う。すなわち、メインCPUは、大入賞口開放中表示コマンドや大入賞口開放中データのセットなどを行う。この処理を終了した場合、S1004に処理を移す。
S1004において、メインCPUは、S1003にて実行した大当り遊技状態の制御が確変大当りの特別図柄に基づくものであるか否かを判定する処理を行う。確変大当りの特別図柄に基づくものと判定した場合、S1006に処理を移す。確変大当りの特別図柄に基づくものではないと判定した場合、S1005に処理を移す。
S1005において、メインCPUは、S1003にて制御を開始した大当り遊技状態の終了後に、非確変遊技状態の制御を行う。すなわち、確変大当り以外の特別図柄に基づく大当り遊技状態では、その終了後に非確変遊技状態に移行することとなる。このような非確変遊技状態に移行すると、メインCPUは、再びS1000に処理を移す。
S1006において、メインCPUは、S1003にて制御を開始した大当り遊技状態の終了後に、確変遊技状態の制御を行う。すなわち、確変大当りの特別図柄に基づく大当り遊技状態では、その終了後に必ず確変遊技状態に移行することとなる。このような確変遊技状態に移行すると、メインCPUは、再びS1000に処理を移す。
このような特別図柄制御処理が適用されたパチンコ遊技機では、先述した第1実施形態と同様の演出モードなどを設けることにより、大入賞口への入賞容易なラウンドについて遊技の興趣を高めることができる。
次に、先述した第1実施形態によるものと略同一の構成を備えつつ、付加的に異なる遊技性や仕様を実現した第2実施形態に係るパチンコ遊技機について、図190〜233を参照して詳述する。なお、先述した第1実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
[遊技盤]
図190は、本発明の第2実施形態に係る遊技盤の正面図である。同図に示すように、ステージ31の左側と右側には、左右に打ち分けて狙えるように第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bが設けられている。特に図示しないが、第1通過ゲート35Aの後方には、第1通過ゲートスイッチが設けられており、第2通過ゲート35Bの後方には、第2通過ゲートスイッチが設けられている。基本的に、左打ちを行った場合、ステージ31の左側を遊技球が流下することで第1通過ゲート35Aを通過し易く、この第1通過ゲート35Aにおける遊技球の通過が第1通過ゲートスイッチにより検出されると、それに応じた所定の検出信号が主制御回路60に供給される。一方、右打ちを行った場合、ステージ31の右側を遊技球が流下することで第2通過ゲート35Bを通過し易く、この第2通過ゲート35Bにおける遊技球の通過が第2通過ゲートスイッチにより検出されると、それに応じた所定の検出信号が主制御回路60に供給される。このような第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bは、基本的に普通図柄抽選に係るものとして設けられているが、本実施形態においては、ラウンド遊技の制御を開始させるための仕掛けとして機能するほか、後述する大入賞口開閉パターン(当りパターン)を遊技者に選択させるための仕掛けとしても用いられる。また、本実施形態においては、右打ち及び左打ちのいずれであっても第1始動口32及び第2始動口33のいずれにも遊技球が始動入賞し得るように、第1始動口32及び第2始動口33の双方が第2大入賞口37よりも低位にあって左右両方向から遊技球が流下する部位に位置し、一例として第1始動口32が第2始動口33の左隣りに位置するように設けられている。このような第1始動口32及び第2始動口33の配置によれば、例えば大当り遊技状態において右打ちを行うことにより、第2大入賞口37へと入ることなくカバー部材43の上端面に沿って流下してきた遊技球は、第1始動口32又は第2始動口33のいずれにも始動入賞する可能性がある。すなわち、大当り遊技状態においては、第1特別図柄に係る始動記憶及び第2特別図柄に係る始動記憶のいずれも増える可能性がある。大当り遊技状態以外の遊技状態でも同様である。
[大入賞口開閉パターン(当りパターン)]
図191は、本発明の第2実施形態に係る遊技機の大入賞口開閉パターンを示す図である。同図に示すように、大入賞口開閉パターン(当りパターン)としては、先述した第1実施形態によるものと同一の当りパターン1〜13に加えて、新たに当りパターン14が規定されている。この当りパターン14は、後述する確変ボーナスに際して発生し、規定ラウンド数が12Rでそのうち実質ラウンド数が2Rとして規定された当りパターンである。当りパターン14は、1R目及び11R目において第2大入賞口37が開閉パターンAになるとともに、2R目〜10R目及び12R目において第1大入賞口36が開閉パターンHになるように規定されている。すなわち、当りパターン14は、1R目と11R目のみが実質ラウンド遊技に該当し、1R目及び11R目のいずれにおいても特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行されることにより、確変遊技状態への移行が容易な開閉パターンとして実行される。
[当り図柄決定用テーブル]
図192は、本発明の第2実施形態に係る遊技機の当り図柄決定用テーブルを示す図である。この当り図柄決定用テーブルは、メインROM62に記憶されており、メインCPU61の特別図柄決定処理(図102参照)において参照される。同図に示すように、当り図柄決定用テーブルとしては、第1特別図柄に係る大当り図柄決定用テーブル(第1特別図柄)と、第2特別図柄に係る大当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)と、第2特別図柄に係る小当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)とが設けられている。本実施形態においては、先述した第1実施形態と同様に、大当り判定処理(図101のS178参照)においてメインCPU61により大当り当選と判定された場合に、大当り図柄決定用テーブル(第1特別図柄)あるいは大当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)を用いて大当り図柄が決定され、小当り判定処理(図101のS179参照)においてメインCPU61により小当り当選と判定された場合に、小当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)を用いて小当り図柄が決定される。なお、大当り判定処理及び小当り判定処理は、例えば0〜65535の乱数範囲から所定の乱数を抽出する乱数抽選により実行される。例えば、非確変遊技状態では、大当り確率が相対的に低い1/239.18(274/65536)とされ、大当り判定値として規定された0〜273のいずれかの乱数が抽出されると、大当り当選となる。一方、確変遊技状態では、大当り確率が相対的に高い1/81.92(800/65536)とされ、大当り判定値として規定された0〜799のいずれかの乱数が抽出されると、大当り当選となる。また、確変遊技状態及び非確変遊技状態のいずれにおいても大当り当選でない場合は、小当り確率が1/299.25(219/65536)とされ、小当り判定値として規定された800〜1018のいずれかの乱数が抽出されると、小当り当選となる。これら以外の乱数が抽出されると、大当り当選及び小当り当選のいずれでもないハズレとなる。
大当り図柄決定用テーブル(第1特別図柄)は、第1特別図柄に係る大当り判定の結果が大当り当選の場合に決定され得る大当り図柄1〜3と、大当り図柄1〜3に応じて付与され得る時短回数(100回又は30回)と、大当り図柄1〜3を乱数抽選により決定するための抽選値情報(選択率)とを規定している。なお、抽選値情報は、実際のところ、予め定められた乱数範囲(0〜99)のうちの所定の値として規定されるが、便宜上、図192には選択率を示している。すなわち、大当り図柄決定用テーブル(第1特別図柄)を用いた特別図柄決定処理では、選択率が5/100となる確率で第1特別図柄として大当り図柄1が決定されるとともに時短回数として100回が付与され、選択率が45/100となる確率で第1特別図柄として大当り図柄2が決定されるとともに時短回数として30回が付与され、選択率が50/100となる確率で第1特別図柄として大当り図柄3が決定されるとともに時短回数として30回が付与される。また、時短回数は、非時短遊技状態における大当り当選を条件として付与されるものであり、その条件に応じた大当り遊技状態の終了後、確変遊技状態(ST遊技状態)に移行することなく非確変遊技状態に移行する場合に限り付与されるものとして規定されている。
大当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)は、第2特別図柄に係る大当り判定の結果が大当り当選の場合に決定され得る大当り図柄1,2,4と、大当り図柄1,2,4に応じて付与され得る時短回数(100回又は30回)と、大当り図柄1〜3を乱数抽選により決定するための抽選値情報(選択率)とを規定している。この大当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)においても、抽選値情報は、実際のところ、予め定められた乱数範囲(0〜99)のうちの所定の値として規定されるが、便宜上、図192には選択率を示している。すなわち、大当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)を用いた特別図柄決定処理では、選択率が8/100となる確率で第2特別図柄として大当り図柄1が決定されるとともに時短回数として100回が付与され、選択率が2/100となる確率で第2特別図柄として大当り図柄2が決定されるとともに時短回数として30回が付与され、選択率が90/100となる確率で第2特別図柄として大当り図柄4が決定されるとともに時短回数として100回が付与される。なお、大当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)を用いて付与された時短回数も、非時短遊技状態における大当り当選を条件として付与されるものであり、その条件に応じた大当り遊技状態の終了後、確変遊技状態(ST遊技状態)に移行することなく非確変遊技状態に移行する場合に限り付与されるものとして規定されている。
小当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)は、第2特別図柄に係る小当り判定の結果が小当り当選の場合に決定され得る小当り図柄と、小当り図柄を乱数抽選により決定するための抽選値情報(選択率)とを規定している。この小当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)においても、抽選値情報は、実際のところ、予め定められた乱数範囲(0〜99)のうちの所定の値として規定されるが、便宜上、図192には選択率を示している。すなわち、小当り図柄決定用テーブル(第2特別図柄)を用いた特別図柄決定処理では、選択率が100/100となる確率で第2特別図柄として小当り図柄が決定される。なお、小当り当選を契機に小当り遊技状態に移行する前とその終了後においては、基本的に遊技状態が変化しないため、小当り図柄に対応する時短回数は規定されない。
このような大当り図柄決定用テーブルを有することにより、本実施形態では、先述した第1実施形態によるものとは時短遊技状態に関する仕様が異なる。すなわち、本実施形態においては、大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態(ST遊技状態)に移行すると、先述した第1実施形態と同様に、ゲーム回数(特別図柄の変動回数)として190回消化するまで確変遊技状態が継続し、この確変遊技状態と連動して時短遊技状態もゲーム回数として190回消化するまで継続する。その一方、非時短遊技状態において大当り当選となり、それに応じて大当り遊技状態となった場合にあって、その大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態に移行し得ずに非確変遊技状態に移行した場合は、大当り図柄決定用テーブルに規定された大当り図柄に応じて時短回数が100回又は30回までの時短遊技状態となる。ただし、時短遊技状態において大当り当選となり、それに応じて大当り遊技状態となった場合にあって、その大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態に移行し得ずに非確変遊技状態に移行した場合は、大当り図柄決定用テーブルに依拠することなく必ず時短回数が100回までの時短遊技状態となる。
なお、大当り図柄決定用テーブルに規定された大当り図柄1は、装飾図柄が「3」又は「7」の組み合わせ態様となるものに対応し、大当り図柄2は、装飾図柄が「1」又は「5」の組み合わせ態様となるものに対応し、大当り図柄3は、装飾図柄が「2」、「4」、又は「6」の組み合わせ態様となるものに対応し、大当り図柄4は、装飾図柄が「8」の組み合わせ態様となるものに対応する。
[当りパターン選択用テーブル]
図193は、本発明の第2実施形態に係る遊技機の当りパターン選択用テーブルを示す図である。この当りパターン選択用テーブルは、メインROM62に記憶されており、後述するメインCPU61の当りパターン選択処理の当りパターン決定処理(図197のS1302参照)において参照される。同図に示すように、当りパターン選択用テーブルとしては、大当り図柄1に係る当りパターン選択用テーブル(大当り図柄1)と、大当り図柄2に係る当りパターン選択用テーブル(大当り図柄2)と、大当り図柄3に係る当りパターン選択用テーブル(大当り図柄3)と、大当り図柄4に係る当りパターン選択用テーブル(大当り図柄4)とが設けられている。本実施形態においては、特別図柄決定処理においてメインCPU61により大当り図柄が決定された場合に、決定された大当り図柄に対応する当りパターン選択用テーブルが参照される。
当りパターン選択用テーブル(大当り図柄1)は、後述するゲート通過フラグの値(「01H」及び「02H」)と、大当り図柄1に基づいて決定され得る当りパターン1と、当りパターン1を乱数抽選により決定するための抽選値情報(選択率)とを規定している。なお、抽選値情報は、実際のところ、予め定められた乱数範囲(0〜99)のうちの所定の値として規定されるが、便宜上、図193には選択率を示している。同図に示す他のテーブルでも同様に選択率を示している。ゲート通過フラグは、大当り図柄の決定後、最先に第1通過ゲートスイッチにより遊技球の通過が検出された場合に値を「01H」としてセットされる一方、最先に第2通過ゲートスイッチにより遊技球の通過が検出された場合に値を「02H」としてセットされる内部フラグである。当りパターン選択用テーブル(大当り図柄1)を用いた当りパターン決定処理では、大当り図柄1が決定された場合にあって、ゲート通過フラグが「01H」及び「02H」のいずれかである場合に、選択率が100/100となる確率で当りパターン1が決定される。
当りパターン選択用テーブル(大当り図柄2)は、後述するゲート通過フラグの値(「01H」及び「02H」)と、大当り図柄2に基づいて決定され得る当りパターン1〜3,14と、当りパターン1〜3,14を乱数抽選により決定するための抽選値情報(選択率)とを規定している。この当りパターン選択用テーブル(大当り図柄2)を用いた当りパターン決定処理では、大当り図柄2が決定された場合にあって、ゲート通過フラグが「01H」である場合には、選択率が5/100となる確率で当りパターン1が決定され、選択率が95/100となる確率で当りパターン14が決定される。また、当りパターン選択用テーブル(大当り図柄2)を用いた当りパターン決定処理では、大当り図柄2が決定された場合にあって、ゲート通過フラグが「02H」である場合には、選択率が2/100となる確率で当りパターン1が決定され、選択率が3/100となる確率で当りパターン3が決定され、選択率が95/100となる確率で当りパターン3が決定される。すなわち、大当り図柄2に基づいて大当り遊技状態が開始される際、左側の第1通過ゲート35Aを優先的に遊技球が通過すると、当りパターン14の確変ボーナスとなる可能性が高くなり、実質ラウンド数が少ないものの特定領域38AへのV入賞の可能性から確変遊技状態に移行し易い大当り遊技状態となる公算が大きくなる。その一方、右側の第2通過ゲート35Bを優先的に遊技球が通過すると、当りパターン3のチャレンジボーナスとなる可能性が高くなり、確変遊技状態へと移行し難いものの実質ラウンド数が総じて多い大当り遊技状態となる公算が大きくなる。
当りパターン選択用テーブル(大当り図柄3)は、後述するゲート通過フラグの値(「01H」及び「02H」)と、大当り図柄3に基づいて決定され得る当りパターン3と、当りパターン3を乱数抽選により決定するための抽選値情報(選択率)とを規定している。この当りパターン選択用テーブル(大当り図柄3)を用いた当りパターン決定処理では、大当り図柄3が決定された場合にあって、ゲート通過フラグが「01H」及び「02H」のいずれかである場合に、選択率が100/100となる確率で当りパターン3が決定される。
当りパターン選択用テーブル(大当り図柄4)は、後述するゲート通過フラグの値(「01H」及び「02H」)と、大当り図柄4に基づいて決定され得る当りパターン1,4〜12と、当りパターン1,4〜12を乱数抽選により決定するための抽選値情報(選択率)とを規定している。この当りパターン選択用テーブル(大当り図柄4)を用いた当りパターン決定処理では、大当り図柄4が決定された場合にあって、ゲート通過フラグが「01H」及び「02H」のいずれかである場合に、選択率が10/100となる確率で当りパターン1が決定され、選択率が8/100となる確率で当りパターン4が決定され、選択率が1/100となる確率で当りパターン5が決定され、選択率が1/100となる確率で当りパターン6が決定され、選択率が4/100となる確率で当りパターン7が決定され、選択率が11/100となる確率で当りパターン8が決定され、選択率が30/100となる確率で当りパターン9が決定され、選択率が5/100となる確率で当りパターン10が決定され、選択率が20/100となる確率で当りパターン11が決定され、選択率が10/100となる確率で当りパターン12が決定される。
なお、本実施形態においても、当りパターンに応じて大当り遊技状態のラウンド遊技が実行される際には、先述した第1実施形態と同様の演出モードが実行されるが、先述した第1実施形態とは異なる演出モードを実行するようにしてもよい。
[副制御回路における始動記憶領域]
図194は、本発明の第2実施形態に係る遊技機の副制御回路における始動記憶領域を説明するための図である。同図に示すように、副制御回路70のワークRAM73には、主制御回路60のメインRAM63と同様に、特別図柄ゲームに関する保留情報を始動記憶として記憶するための始動記憶領域が確保されている。第1特別図柄に係る始動記憶は、第1始動記憶領域731に記憶され、第2特別図柄に係る始動記憶は、第2始動記憶領域732に記憶される。第1始動記憶領域731は、それぞれ8ビットの始動記憶領域(1−1)及び始動記憶領域(1−2)を有し、第2始動記憶領域732も、それぞれ8ビットの始動記憶領域(2−1)及び始動記憶領域(2−2)を有する。
図194に示すように、始動記憶そのものは、4ビットで構成される。本実施形態においては、始動入賞コマンドに含まれる当り判定用乱数を示す情報及び当り図柄決定用乱数を示す情報に基づいて、確変時又は非確変時の大当りあるいは小当り若しくはハズレを示すとともに大当り図柄の種類を示すように始動記憶が4ビットのバイナリコードで表現される。なお、始動入賞コマンドには、第1始動口32及び第2始動口33のうちいずれの始動入賞であるかを示す情報も含まれる。例えば、第1特別図柄に係る始動記憶の表現内容としては、「0001」がハズレ、「0010」が確変時の「大当り図柄1」大当り、「0011」が確変時又は非確変時の「大当り図柄1」大当り、「0100」が確変時の「大当り図柄2」大当り、「0101」が確変時又は非確変時の「大当り図柄2」大当り、「0111」が確変時の「大当り図柄3」大当り、「1000」が確変時又は非確変時の「大当り図柄3」大当りに該当する。第2特別図柄に係る始動記憶の表現内容としては、「0001」がハズレ、「0010」が確変時の「大当り図柄1」大当り、「0011」が確変時又は非確変時の「大当り図柄1」大当り、「0100」が確変時の「大当り図柄2」大当り、「0101」が確変時又は非確変時の「大当り図柄2」大当り、「0111」が確変時の「大当り図柄4」大当り、「1000」が確変時又は非確変時の「大当り図柄4」大当り、「1001」が小当りに該当する。なお、空き領域は、「0000」となる。
このような始動記憶は、例えば第1始動記憶領域731に割り振られた始動記憶番号の小さい方から順に、かつ、上位4ビットの空き領域から順に書き込まれる。第1始動記憶領域731は、始動記憶領域(1−1)の上位4ビットから始動記憶が読み出され、続いて読み出されるべき始動記憶が始動記憶領域(1−2)から始動記憶領域(1−1)へと、さらに下位4ビットから上位4ビットへとシフトされる。第2始動記憶領域732における始動記憶も同様である。すなわち、第1始動記憶領域731及び第2始動記憶領域732においては、FIFO方式で古いものから順に始動記憶が読み出される。ただし、第1始動記憶領域731及び第2始動記憶領域732の双方に始動記憶が併存する場合は、第2始動記憶領域732の方から優先的に始動記憶が読み出される。
例えば、図194に示すように、第1始動記憶領域731には、始動記憶領域(1−1)の上位4ビット、始動記憶領域(1−1)の下位4ビット、始動記憶領域(1−2)の上位4ビット、始動記憶領域(1−2)の下位4ビットの順に、「0001」(ハズレ)、「0001」(ハズレ)、「0001」(ハズレ)、「1000」(確変時又は非確変時の「大当り図柄3」大当り)が記憶されている。また、第2始動記憶領域732には、始動記憶領域(2−1)の上位4ビット、始動記憶領域(2−1)の下位4ビット、始動記憶領域(2−2)の上位4ビット、始動記憶領域(2−2)の下位4ビットの順に、「0001」(ハズレ)、「0010」(確変時の「大当り図柄1」大当り)、「0000」(空き領域)、「0000」(空き領域)が記憶されている。この場合、さらなる始動記憶が発生しないと仮定すると、第2始動記憶領域732の始動記憶「0010」に基づいて「大当り図柄1」に対応する大当り遊技状態となり、その大当り遊技状態の終了後、一般的には確変遊技状態に移行し、この確変遊技状態において、第1始動記憶領域731の始動記憶「1000」に基づいて「大当り図柄3」に対応する大当り遊技状態に移行することとなる。なお、「大当り図柄3」に対応する大当り遊技状態では、当りパターン3に基づいてラウンド遊技が実行されることから、確変遊技状態へと移行し難い当りの判定結果を示す情報が始動記憶として記憶されていたこととなる。このような始動記憶が第1始動記憶領域731に記憶されている場合、本実施形態では、その旨が報知されるようになっている。これについては後述する。
[メインCPU及びサブCPUによる制御]
次に、図195〜215を用いて、本発明の第2実施形態に係る遊技機のメインCPU61及びサブCPU71により実行される処理について以下に説明をする。なお、図195〜204は、メインCPU61による処理を示し、図205〜215は、サブCPU71による処理を示す。先述した第1実施形態による処理と同一又は類似の処理については、適宜その説明を簡略化しあるいは省略する。
[特別図柄制御処理]
図195は、メインCPU61により実行される特別図柄制御処理を示すフローチャートである。図195の特別図柄制御処理は、図100の特別図柄制御処理と概ね同様のステップで構成されるが、次の点が大きく異なる。すなわち、メインCPU61は、S1103の特別図柄表示時間管理処理を終了した後、S1104の当りパターン選択処理を実行し、このS1104の処理を終了すると、S1105の当り開始インターバル管理処理に移る。このようなS1104の当りパターン選択処理が追加されていることから、S1104のステップに対して制御状態フラグの値(03H)が割り当てられており、S1105以降の各ステップに対応する制御状態フラグの値が図100に示すものから1つずつ繰り上げられている。すなわち、メインCPU61は、制御状態フラグが当りパターン選択を示す値(03H)である場合に当りパターンを決定し、その後、当り開始インターバル管理を示す値(04H)を制御状態フラグにセットする。このような当りパターン選択処理では、今回の大当り遊技状態に対応する当りパターンが決定される。なお、S1103〜S1109の各処理については、図196〜202を用いて後述する。
[特別図柄表示時間管理処理]
図196は、メインCPU61により実行される特別図柄変動時間管理処理を示すフローチャートである。図196の特別図柄変動時間管理処理は、図104の特別図柄制御処理と概ね同様のステップで構成されるが、次の点が大きく異なる。
図196に示すように、メインCPU61は、図104のS220〜S223と同様にS1200〜S1203の処理を実行し、S1203の処理を終了した後、S1204において、遊技状態フラグに当りパターン選択処理を実行するための値(03H)をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S1217に処理を移す。
また、メインCPU61は、図104のS224〜S233と同様にS1205〜S1214の処理を実行し、S1214において小当りであると判定した場合には、遊技状態フラグに当り開始インターバル管理処理を示す値(04H)をセットする処理を行う(S1215)。この処理を終了した場合には、S1216に処理を移す。
そして、メインCPU61は、図104のS234〜S236と同様にS1216〜S1218の処理を実行し、あるいは図104のS238と同様にS1219の特別図柄ゲームの終了処理を示す値(08H)を制御状態フラグにセットする処理を実行する。これらの処理を終了した場合には、特別図柄表示時間管理処理ルーチンを終了する。
すなわち、S1204において、当りパターン選択処理を示す値(03H)が制御状態フラグにセットされた後は、待ち時間タイマがセットされないとともに、当りパターンが決定されるまで次の制御状態フラグの値(04H)がセットされないようになっている。なお、S1204の処理後、待ち時間タイマをセットするように構成し、セットされた待ち時間タイマが0になった時点で当りパターンが決定されていない場合は、強制的にいずれかの当りパターンを選択するようにしてもよい。
また、S1214において、小当りであると判定した場合には、当りパターン13が一義的に決定されるため、S1215においては、当り開始インターバル管理処理を示す値(04H)が制御状態フラグにセットされる。なお、複数種類の小当りとともにそれぞれに対応する当りパターンが複数設けられ、小当りにおいても当りパターン選択処理を実行することにより、複数種類の小当りに対応する当りパターンからいずれれかの当りパターンを決定するようにしてもよい。
[当りパターン選択処理]
図197は、メインCPU61により実行される当りパターン選択処理を示すフローチャートである。この当りパターン選択処理は、以下のステップ単位に実行される。
図197に示すように、S1300において、メインCPU61は、制御状態フラグが当りパターン選択処理を示す値(03H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが当りパターン選択処理を示す値(03H)であると判定した場合には、S1301に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが当りパターン選択処理を示す値(03H)でないと判定した場合には、当りパターン選択処理ルーチンを終了する。
S1301において、メインCPU61は、ゲート通過フラグの値が「00H」であるか否かを判定する処理を行う。ゲート通過フラグは、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのいずれが最先に遊技球の通過が検出されたものであるかを示す内部フラグである。ゲート通過フラグが「00H」の場合、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのいずれについても遊技球の通過が検出されていないことを示す。また、ゲート通過フラグが「01H」の場合、第1通過ゲート35Aについて最先に遊技球の通過が検出されたことを示し、ゲート通過フラグが「02H」の場合、第2通過ゲート35Bについて最先に遊技球の通過が検出されたことを示す。メインCPU61は、ゲート通過フラグの値が「00H」であると判定した場合には、当りパターン選択処理ルーチンを終了し、「00H」でないと判定した場合には、S1302に処理を移す。
S1302において、メインCPU61は、当りパターン決定用乱数を抽出し、この乱数に基づいて当りパターン決定処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、特別図柄決定処理(図102参照)において決定された特別図柄としての大当り図柄に応じた当りパターン選択用テーブルを選択し、ゲート通過フラグの値及び抽出した当りパターン決定用乱数に基づき、当りパターンを決定する。ここで、大当り図柄1,3,4の場合は、ゲート通過フラグの値が「01H」又は「02H」のいずれであっても決定され得る当りパターンの種類が変更されないが、大当り図柄2の場合は、ゲート通過フラグの値が「01H」であれば、当りパターン1,14のいずれかが決定される一方、ゲート通過フラグの値が「02H」であれば、当りパターン1〜3のいずれかが決定されることとなり、ゲート通過フラグの値に応じて当りパターンの種類が変更される。これにより、遊技者は、大当り図柄2に対応する大当り遊技状態を開始させる際に、確変遊技状態に移行する可能性が高い方を望むならば、第1通過ゲート35Aに対して最先に遊技球を通過させるように左打ちを行えばよく、その一方、より多くの出玉が得られる方を望むならば、第2通過ゲート35Bに対して最先に遊技球を通過させるように右打ちを行えばよい。S1302の処理を終了した場合には、S1303に処理を移す。
S1303において、メインCPU61は、決定した当りパターンを示すデータをセットする処理を行う。特定領域38Aを開閉させるための変位部材作動パターンデータもここでセットされる。メインCPU61は、当りパターンを示すデータ及び変位部材作動パターンデータに基づいてラウンド制御を行う。この処理を終了した場合には、S1304に処理を移す。
S1304において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、当りパターン決定コマンドをセット(記憶)する処理を行う。この当りパターン決定コマンドは、ラウンドゲームの開始を示すデータとなる。当りパターン決定コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給される。この処理を終了した場合には、S1305に処理を移す。
S1305において、メインCPU61は、決定した当りパターンに対応する当り開始インターバル時間としての待ち時間タイマの値(例えば5秒)をメインRAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S1306に処理を移す。
S1306において、メインCPU61は、当り開始インターバル管理処理を示す値(04H)をメインRAM63の制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S1307に処理を移す。
S1307において、メインCPU61は、ゲート通過フラグの値を「00H」にセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S1308に処理を移す。
S1308において、メインCPU61は、当りパターン決定処理に用いた当りパターン決定用乱数をクリアする処理を行い、当りパターン選択処理ルーチンを終了する。
[当り開始インターバル管理処理]
図198は、メインCPU61により実行される当り開始インターバル管理処理を示すフローチャートである。図198の当り開始インターバル管理処理は、図105の当り開始インターバル管理処理と実質同一のステップで構成されている。具体的にいうと、図198に示すS1400及びS1407の処理は、制御状態フラグの値を繰り上げて適用しただけにすぎず、S1400〜S1411の全ての処理は、図105に示すS240〜S251の処理と実質的には同一である。
[大入賞口再開放前待ち時間管理処理]
図199は、メインCPU61により実行される大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示すフローチャートである。図199の大入賞口再開放前待ち時間管理処理も、図106の大入賞口再開放前待ち時間管理処理と実質同一のステップで構成されている。具体的にいうと、図199に示すS1500及びS1504の処理は、制御状態フラグの値を繰り上げて適用しただけにすぎず、S1500〜S1508の全ての処理は、図106に示すS260〜S268の処理と実質的には同一である。
[大入賞口開放中処理]
図200は、メインCPU61により実行される大入賞口開放中処理を示すフローチャートである。図200の大入賞口開放中処理も、図107の大入賞口開放中処理と実質同一のステップで構成されている。具体的にいうと、図200に示すS1600、S1611、及びS1614の処理は、制御状態フラグの値を繰り上げて適用しただけにすぎず、S1600〜S1615の全ての処理は、図107に示すS270〜S285の処理と実質的には同一である。
[当り終了インターバル管理処理]
図201は、メインCPU61により実行される当り終了インターバル管理処理を示すフローチャートである。図201の当り終了インターバル管理処理は、図108の当り終了インターバル管理処理と概ね同一のステップで構成されている。具体的にいうと、図201に示すS1700及びS1702の処理は、制御状態フラグの値を繰り上げて適用しただけにすぎない。また、S1708において、メインCPU61は、メインRAM63の時短回数カウンタの値に大当り図柄に応じた時短回数として「30」又は「100」をセットする処理を行うようになっている。これにより、S1700〜S1709の全ての処理は、図108に示すS290〜S299の処理と実質的には同一である。なお、時短回数としては、3種類以上の回数を設けてもよいし、単に1種類の回数でもよい。
[特別図柄ゲーム終了処理]
図202は、メインCPU61により実行される特別図柄ゲーム終了処理を示すフローチャートである。図202の特別図柄ゲーム終了処理は、図109の特別図柄ゲーム終了処理と実質同一のステップで構成されている。具体的にいうと、図202に示すS1800の処理は、制御状態フラグの値を繰り上げて適用しただけにすぎず、S1800及びS1801の全ての処理は、図109に示すS300及びS301の処理と実質的には同一である。
[スイッチ入力処理]
図203は、メインCPU61により実行されるスイッチ入力処理を示すフローチャートである。図203のスイッチ入力処理は、図94のスイッチ入力処理と実質同一のステップで構成されるほか、新たに追加されたステップにより構成される。具体的にいうと、図203に示すS1900〜S1903の処理は、図94に示すS90〜S93の処理と同一であり、S1903の処理後、メインCPU61は、S1904のゲートスイッチチェック処理を行うように構成されている。このゲートスイッチチェック処理については、図204を参照して後述する。この処理を終了した場合には、このスイッチ入力処理ルーチンを終了する。
[ゲートスイッチチェック処理]
図204は、メインCPU61により実行されるゲートスイッチチェック処理を示すフローチャートである。このゲートスイッチチェック処理は、以下のステップ単位に実行される。
図204に示すように、S2000において、メインCPU61は、制御状態フラグが当りパターン選択処理を示す値(03H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが当りパターン選択処理を示す値(03H)であると判定した場合には、S2001に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが当りパターン選択処理を示す値(03H)でないと判定した場合には、ゲートスイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S2001において、メインCPU61は、ゲート通過フラグの値が「00H」であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、ゲート通過フラグの値が「00H」であると判定した場合、すなわち当りパターン選択処理の実行時になっても第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのいずれについても遊技球の通過が未だ検出されない場合、S2002に処理を移す。一方、メインCPU61は、ゲート通過フラグの値が「00H」でないと判定した場合、ゲートスイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S2002において、メインCPU61は、第1通過ゲート35Aにおける遊技球の通過が検出されたか否かを、第1通過ゲートスイッチからの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1通過ゲート35Aにおける遊技球の通過が検出されたと判定した場合には、S2003に処理を移し、第1通過ゲート35Aにおける遊技球の通過が検出されないと判定した場合には、S2005に処理を移す。
S2003において、メインCPU61は、当りパターン決定用乱数を取得し、メインRAM63の所定の記憶領域に当りパターン決定用乱数を格納する処理を行う。この処理の終了後、S2004に処理を移す。
S2004において、メインCPU61は、ゲート通過フラグの値を「01H」にセットする処理を行う。これにより、メインCPU61は、第1通過ゲート35Aに対して最先に遊技球が通過したことを認識する。この処理を終了した場合には、ゲートスイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S2005において、メインCPU61は、第2通過ゲート35Bにおける遊技球の通過が検出されたか否かを、第2通過ゲートスイッチからの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第2通過ゲート35Bにおける遊技球の通過が検出されたと判定した場合には、S2006に処理を移し、第2通過ゲート35Bにおける遊技球の通過が検出されないと判定した場合には、ゲートスイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S2006において、メインCPU61は、当りパターン決定用乱数を取得し、メインRAM63の所定の記憶領域に当りパターン決定用乱数を格納する処理を行う。この処理の終了後、S2007に処理を移す。
S2007において、メインCPU61は、ゲート通過フラグの値を「02H」にセットする処理を行う。これにより、メインCPU61は、第2通過ゲート35Bに対して最先に遊技球が通過したことを認識する。この処理を終了した場合には、ゲートスイッチチェック処理ルーチンを終了する。
[コマンド解析処理]
図205及び図206は、サブCPU71により実行されるコマンド解析処理を示すフローチャートである。このコマンド解析処理は、図116及び図117に示すコマンド解析処理と概ね同様の処理により構成されるが、以下の点において異なる。なお、以下の説明では、先述した図116及び図117に示すコマンド解析処理の説明と重複する部分もあるが、図205及び図206に示す全ての処理について説明する。
図205に示すように、S2100において、サブCPU71は、コマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、コマンドを受信したと判定した場合には、S2101に処理を移す。一方、サブCPU71は、コマンドを受信していないと判定した場合には、このコマンド解析処理ルーチンを終了する。
S2101において、サブCPU71は、受信したコマンドのデータを読み出し、そのコマンドのデータに応じた処理を以降のステップにて行う。サブCPU71は、受信したコマンドのデータの読み出しが終了した場合には、S2102に処理を移す。
S2102において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして変動パターン指定コマンドを受信したと判定した場合には、S2103に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして変動パターン指定コマンドを受信していないと判定した場合には、S2105に処理を移す。
S2103において、サブCPU71は、演出パターン決定処理を行う。この処理において、サブCPU71は、受信した変動パターン指定コマンドに基づいて、装飾図柄の変動表示態様を含む演出パターンを決定する。サブCPU71は、装飾図柄の変動表示態様が決定した場合、決定した演出パターンデータをワークRAM73の所定の記憶領域にセットする。この処理を終了した場合には、S2104に処理を移す。
S2104において、サブCPU71は、始動記憶数更新処理を行う。この始動記憶数更新処理については、図208を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S2105において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして図柄指定コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして図柄指定コマンドを受信したと判定した場合には、S2106に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして図柄指定コマンドを受信していないと判定した場合には、S2107に処理を移す。
S2106において、サブCPU71は、停止図柄決定処理を行う。この処理において、サブCPU71は、メインCPU61から受信した図柄指定コマンドに対応する停止装飾図柄を決定する。サブCPU71は、停止装飾図柄が決定した場合、決定した停止装飾図柄データをワークRAM73の所定の記憶領域にセットする。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
なお、本実施形態において、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示する装飾図柄としては、例えば、数字の「1」〜「7」まであり、こららの装飾図柄(数字)が所定数(例えば、3つ(3桁))が同じ装飾図柄(数字)で揃った場合に、基本的に大当り遊技状態に移行する。ただし、第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bを遊技球が通過するまではラウンド遊技が開始されない。装飾図柄に関して具体的にいうと、大当り図柄1に対応する装飾図柄は、「333」又は「777」の揃目となる数字列に該当し、大当り図柄2に対応する装飾図柄は、「111」又は「555」の揃目となる数字列に該当し、大当り図柄3に対応する装飾図柄は、「222」、「444」、又は「666」の揃目となる数字列に該当し、大当り図柄4に対応する装飾図柄は、「888」の揃目となる数字列に該当し、小当り図柄に対応する装飾図柄は、「135」の特定出目となる数字列に該当し、ハズレに対応する装飾図柄は、特定出目以外のバラケ目となる数字列となる。
S2107において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして図柄停止コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして図柄停止コマンドを受信したと判定した場合には、S2108に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして図柄停止コマンドを受信していないと判定した場合には、S2110に処理を移す。
S2108において、サブCPU71は、変動表示している装飾図柄を停止表示するための装飾図柄停止処理を行う。この処理を終了した場合には、S2109に処理を移す。
S2109において、サブCPU71は、演出モード回数カウンタ更新処理を実行する。この演出モード回数カウンタ更新処理については、図207を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S2110において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして始動入賞コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして始動入賞コマンドを受信したと判定した場合には、S2111に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして始動入賞コマンドを受信していないと判定した場合には、S2112に処理を移す。
S2111において、サブCPU71は、始動記憶数更新処理を行う。この始動記憶数更新処理は、S2104の処理と同一であり、図208を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S2112において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして当り開始表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り開始表示コマンドを受信したと判定した場合には、S2113に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り開始表示コマンドを受信していないと判定した場合には、S2114に処理を移す。
S2113において、サブCPU71は、当り開始演出処理を実行する。この当り開始演出処理については、図210を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S2114において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして当りパターン決定コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして当りパターン決定コマンドを受信したと判定した場合には、S2115に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして当りパターン決定コマンドを受信していないと判定した場合には、S2116に処理を移す。
S2115において、サブCPU71は、大入賞口開放前演出処理を実行する。この大入賞口開放前演出処理については、図211を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S2116において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして大入賞口開放中表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして大入賞口開放中表示コマンドを受信したと判定した場合には、S2117に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして大入賞口開放中表示コマンドを受信していないと判定した場合には、図206のS2200に処理を移す。
S2117において、サブCPU71は、大入賞口開放時処理を実行する。この大入賞口開放時処理については、図212を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
図206のS2200において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして当り終了表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り終了表示コマンドを受信したと判定した場合には、S2201に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り終了表示コマンドを受信していないと判定した場合には、S2202に処理を移す。
S2201において、サブCPU71は、当り終了演出処理を実行する。この当り終了演出処理については、図213を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S2202において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして遊技状態コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして遊技状態コマンドを受信したと判定した場合には、S2203に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして遊技状態コマンドを受信していないと判定した場合には、S2204に処理を移す。
S2203において、サブCPU71は、演出モード制御処理を実行する。この演出モード制御処理については、図214を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S2204において、サブCPU71は、S2101で読み出したコマンドとして特定領域通過コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして特定領域通過コマンドを受信したと判定した場合には、S2205に処理を移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして特定領域通過コマンドを受信していないと判定した場合には、S2206に処理を移す。
S2205において、サブCPU71は、V入賞報知処理を実行する。このV入賞報知処理については、図215を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S2206において、サブCPU71は、その他、受信したコマンドに対応した処理を実行する。この処理には、例えば先述の第1実施形態で説明した排出エラー報知処理などが含まれる。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
[演出モード回数カウンタ更新処理]
図207は、サブCPU71により実行される演出モード回数カウンタ更新処理を示すフローチャートである。この演出モード回数カウンタ更新処理は、以下のステップ単位に実行される。
図207に示すように、S2300において、サブCPU71は、演出モードフラグの値が「02H」であるか否かを判定する処理を行う。本実施形態において、演出モードフラグは、非確変及び非時短遊技状態に応じた演出モード(以下、「通常モード」という)に対応する値が「01H」、非確変及び時短遊技状態に応じた演出モード(以下、「時短モード」という)に対応する値が「02H」、確変及び時短遊技状態に応じた演出モード(以下、「STモード」という)に対応する値が「03H」となる。このような演出モードフラグの値に応じて、背景画像や演出内容が異なるようになっている。演出モードフラグの値が「02H」であると判定した場合には、S2301に処理を移す。一方、演出モードフラグの値が「02H」でないと判定した場合には、S2302に処理を移す。
S2301において、サブCPU71は、時短モード回数カウンタの値を1減算する処理を行う。時短モード回数カウンタは、サブCPU71により制御されるカウンタであり、時短モードのゲーム回数(図柄変動回数)をセットされた所定回数(本実施形態では100回又は30回)まで計数するためのものである。この処理を終了した場合には、演出モード回数カウンタ更新処理ルーチンを終了する。
S2302において、サブCPU71は、演出モードフラグの値が「03H」であるか否かを判定する処理を行う。演出モードフラグの値が「03H」であると判定した場合には、S2303に処理を移す。一方、演出モードフラグの値が「03H」でないと判定した場合には、この演出モード回数カウンタ更新処理ルーチンを終了する。
S2303において、サブCPU71は、STモード回数カウンタの値を1減算する処理を行う。STモード回数カウンタは、サブCPU71により制御されるカウンタであり、STモードのゲーム回数(図柄変動回数)をセットされた所定回数(本実施形態では190回)まで計数するためのものである。この処理を終了した場合には、演出モード回数カウンタ更新処理ルーチンを終了する。
[始動記憶数更新処理]
図208は、サブCPU71により実行される始動記憶数更新処理を示すフローチャートである。この始動記憶数更新処理は、以下のステップ単位に実行される。
図208に示すように、S2400において、サブCPU71は、図205のS2101で読み出したコマンドが始動入賞コマンドであるか否かを判定する。読み出したコマンドが始動入賞コマンドであると判定した場合には、S2401に処理を移す。一方、読み出したコマンドが始動入賞コマンドでないと判定した場合には、S2404に処理を移す。
S2401において、サブCPU71は、読み出した始動入賞コマンドに含まれる情報に基づいて、当該始動入賞コマンドが第1始動口32の始動入賞に対応するものであるか否かを判定する。始動入賞コマンドが第1始動口32の始動入賞に対応するものであると判定した場合には、S2402に処理を移す。一方、始動入賞コマンドが第1始動口32の始動入賞に対応するものでないと判定した場合、すなわち第2始動口33の始動入賞に対応するものである場合には、S2403に処理を移す。
S2402において、サブCPU71は、第1始動記憶加算処理を実行する。この第1始動記憶加算処理では、始動入賞コマンドに含まれる当り判定用乱数を示す情報及び当り図柄決定用乱数を示す情報に基づいて、大当りの当選とともに第1特別図柄に係る大当り図柄などを示す情報を含む始動記憶が第1始動記憶領域731の空き領域に書き込まれる。この処理を終了した場合には、S2407に処理を移す。
S2403において、サブCPU71は、第2始動記憶加算処理を実行する。この第2始動記憶加算処理においても、始動入賞コマンドに含まれる当り判定用乱数を示す情報及び当り図柄決定用乱数を示す情報に基づいて、大当りの当選とともに第2特別図柄に係る大当り図柄などを示す情報を含む始動記憶が第2始動記憶領域732の空き領域に書き込まれる。この処理を終了した場合には、S2407に処理を移す。
S2404において、サブCPU71は、図205のS2101で読み出したコマンドが第1特別図柄に対応する変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。読み出したコマンドが第1特別図柄に対応する変動パターン指定コマンドであると判定した場合には、S2405に処理を移す。一方、読み出したコマンドが第1特別図柄に対応する変動パターン指定コマンドでないと判定した場合、すなわち第2特別図柄に対応する変動パターン指定コマンドである場合には、S2406に処理を移す。
S2405において、サブCPU71は、第1始動記憶減算処理を実行する。この第1始動記憶減算処理では、第1特別図柄に対応する変動パターン指定コマンドを受信したことを契機に、第1始動記憶領域731の始動記憶領域(1−1)に記憶された最も古い始動記憶が読み出される。その際、第1始動記憶領域731においては、その余の始動記憶が4ビットずつシフトされる。この処理を終了した場合には、S2407に処理を移す。
S2406において、サブCPU71は、第2始動記憶減算処理を実行する。この第2始動記憶減算処理においても、第2特別図柄に対応する変動パターン指定コマンドを受信したことを契機に、第2始動記憶領域732の始動記憶領域(2−1)に記憶された最も古い始動記憶が読み出される。その際、第2始動記憶領域732においては、その余の始動記憶が4ビットずつシフトされる。この処理を終了した場合には、S2407に処理を移す。
S2406において、サブCPU71は、表示態様変更処理を実行する。この表示態様変更処理は、図209を用いて後述する。この処理を終了した場合には、始動記憶数更新処理ルーチンを終了する。
[表示態様変更処理]
図209は、サブCPU71により実行される表示態様変更処理を示すフローチャートである。この表示態様変更処理は、以下のステップ単位に実行される。なお、表示態様変更処理は、、始動入賞コマンド又は変動パターン指定コマンドを受信する毎に実行されるが、所定期間毎(例えば、2000ms毎)に実行されるようにしてもよい。
図209に示すように、S2500において、サブCPU71は、第1始動記憶記憶内容報知フラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。この第1始動記憶記憶内容報知フラグは、第1始動記憶領域に所定の大当り当選(大当り判定処理において大当りに当選したと判定されること)を示す始動記憶が記憶されている場合に、その旨を報知することを示すための内部フラグであり、報知する場合に「01H」がセットされ、報知されない場合は「00H」がセットされる。第1始動記憶記憶内容報知フラグの値が「01H」であると判定した場合には、表示態様変更処理ルーチンを終了する。第1始動記憶記憶内容報知フラグの値が「01H」でないと判定した場合には、S2501に処理を移す。
S2501において、サブCPU71は、演出モードフラグの値が「03H」であるか否かを判定する処理を行う。演出モードフラグの値が「03H」であると判定した場合には、S2502に処理を移す。一方、演出モードフラグの値が「03H」でないと判定した場合には、S2507に処理を移す。
S2502において、サブCPU71は、STモード回数カウンタの値が10以下であるか否かを判定する処理を行う。この処理では、STモードの残り回数が一例として10回以下の少ない回数になったか否かが判定される。なお、10回以外の回数に対応する値をしきい値として適用してもよい。STモード回数カウンタの値が10以下であると判定した場合は、S2503に処理を移す。STモード回数カウンタの値が10以下でないと判定した場合は、S2505に処理を移す。
S2503において、サブCPU71は、第1始動記憶領域731に大当り当選に該当する始動記憶が存在するか否かを判定する処理を行う。第1始動記憶領域731に大当り当選に該当する始動記憶が存在すると判定した場合は、S2504に処理を移す。第1始動記憶領域731に大当り当選に該当する始動記憶が存在しないと判定した場合は、表示態様変更処理ルーチンを終了する。
S2504において、サブCPU71は、第1始動記憶記憶内容報知フラグの値を「01H」にセットする処理を行う。これにより、サブCPU71は、第1特別図柄に係る大当り当選(大当り図柄)を示す情報を報知することとなる。この処理を終了した場合には、表示態様変更処理ルーチンを終了する。なお、確変遊技状態に移行し易い大当り遊技状態に対応する大当り図柄のみを報知してもよく、あるいは確変遊技状態に移行し難い大当り遊技状態に対応する大当り図柄のみを報知するようにしてもよい。また、報知するか否かを抽選により決定し、この判定結果に基づいて報知するようにしてもよい。
S2505において、サブCPU71は、第1始動記憶領域及び第2始動記憶領域判定処理を実行する。この処理では、第1始動記憶領域731及び第2始動記憶領域732に記憶された始動記憶について、当該始動記憶の表示態様を変更するための条件(変更判定条件)を満たすか否かが判定される。変更判定条件としては、優先順位が高い第1変更判定条件と優先順位が低い第2変更判定条件とが規定されている。第1変更判定条件は、第1始動記憶領域731において、確変遊技状態のときに大当り図柄3による大当り当選を示す情報を含む始動記憶が存在するとともに、その始動記憶より後に書き込まれた始動記憶も存在し、その後者の始動記憶に非確変遊技状態のときに大当り図柄1又は2を示す情報が含まれている場合は、第2始動記憶領域732における始動記憶の個数に関係なく、前者の始動記憶に係る表示態様を通常の態様として維持するという条件とされる。また、第2変更判定条件は、第1始動記憶領域731において、大当り図柄3による大当り当選を示す情報を含む始動記憶が存在するとともに、第2始動記憶領域732における始動記憶の個数が1以下の場合は、例えば「DANGER」といった告知メッセージを表示するとともに、前者の始動記憶に係る表示態様を通常の態様から所定の態様に変更するという条件とされる。なお、上記第1変更判定条件あるいは第2変更判定条件に基づいて判定した上で、さらに表示態様を変更するか否かについて抽選により決定するようにしてもよい。また、例えば「DANGER」の告知メッセージを表示するとともに始動記憶の表示態様を変更する処理を、大当り図柄3を示す第1特別図柄に対応する始動記憶が記憶されていない場合に行うようにしてもよい。また、第2始動記憶領域に記憶された始動記憶に対応して、「DANGER」の告知メッセージを表示するとともに当該始動記憶の表示態様を変更する処理を行うことにより、第2特別図柄に対応する始動記憶に大当り当選を示す情報が含まれていることを報知するようにしてもよい。このような第1始動記憶領域及び第2始動記憶領域判定処理を終了した場合には、S2506に処理を移す。本実施形態においては、後述する図223〜225に示すように、確変遊技状態において行われる先読演出(第2変更判定条件が成立したときに行われる先読演出)、図226〜228に示すように、確変遊技状態から時短遊技状態へと移行する際に行われる先読演出(第1変更判定条件が成立したときに行われる先読演出)があり、これらの先読演出を行うか否かを判定するためにS2505の処理が実行されるようになっている。
S2506において、サブCPU71は、S2505の処理による判定結果に応じた表示制御処理を実行する。この表示制御処理によれば、第1特別図柄に対応する始動記憶の表示態様が、判定結果に応じて変更あるいは維持されることとなる。この処理を終了した場合には、表示態様変更処理ルーチンを終了する。
S2507において、サブCPU71は、演出モードフラグの値が「02H」であるか否かを判定する処理を行う。演出モードフラグの値が「02H」であると判定した場合には、S2508に処理を移す。一方、演出モードフラグの値が「02H」でないと判定した場合には、表示態様変更処理ルーチンを終了する。
S2508において、サブCPU71は、時短モード回数カウンタの値が15以下であるか否かを判定する処理を行う。この処理では、時短モードの残り回数が一例として15回以下の回数になったか否かが判定される。なお、15回以外の回数に対応する値をしきい値として適用してもよい。また、STモードの残り回数を判定する際のしきい値よりも小さくしてもよいし、あるいは同値としてもよい。時短モード回数カウンタの値が15以下であると判定した場合は、S2509に処理を移す。STモード回数カウンタの値が15以下でないと判定した場合は、表示態様変更処理ルーチンを終了する。
S2509において、サブCPU71は、第1始動記憶領域731に大当り当選に該当する始動記憶が存在するか否かを判定する処理を行う。第1始動記憶領域731に大当り当選に該当する始動記憶が存在すると判定した場合は、S2510に処理を移す。第1始動記憶領域731に大当り当選に該当する始動記憶が存在しないと判定した場合は、表示態様変更処理ルーチンを終了する。
S2510において、サブCPU71は、第1始動記憶記憶内容報知フラグの値を「01H」にセットする処理を行う。これにより、サブCPU71は、第1特別図柄に係る大当り当選(大当り図柄)を示す情報を報知することとなる。この処理を終了した場合には、表示態様変更処理ルーチンを終了する。
[当り開始演出処理]
図210は、サブCPU71により実行される当り開始演出処理を示すフローチャートである。この当り開始演出処理は、以下のステップ単位に実行される。
図210に示すように、S2600において、サブCPU71は、開始する当り遊技状態が小当りであるか否かを判定する処理を行う。小当りであると判定した場合には、S2601に処理を移す。小当りでないと判定した場合には、S2602に処理を移す。
S2601において、サブCPU71は、小当り用の演出データをセットする処理を行う。これにより、小当り遊技状態に応じた演出画像などが表示される。この処理を終了した場合には、当り開始演出処理ルーチンを終了する。
S2602において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に「0」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S2603に処理を移す。
S2603において、サブCPU71は、大当り図柄に応じた演出データをセットする処理を行う。これにより、例えば大当り図柄2であれば、先述した第1実施形態で説明したように、チャレンジボーナスの種類(一本勝負、3回チャレンジ、サプライズ)を選択するための選択画像が表示され、その他の大当り図柄であれば、右打ちを促す演出画像などが表示される。この処理を終了した場合には、当り開始演出処理ルーチンを終了する。
[大入賞口開放前演出処理]
図211は、サブCPU71により実行される大入賞口開放前演出処理を示すフローチャートである。この大入賞口開放前演出処理は、以下のステップ単位に実行される。
図211に示すように、S2700において、サブCPU71は、当りパターンに対応する値を当りパターンフラグにセットする処理を行う。当りパターンフラグは、当りパターンを示す内部フラグである。この処理を終了した場合には、S2701に処理を移す。
S2701において、サブCPU71は、当りパターンフラグの値に対応する演出データをセットする処理を行う。これにより、例えばスーパービッグボーナスなどに応じた演出画像が表示され、その他、実行される当りパターンに応じて大当り中を示す報知が行われる。この処理を終了した場合には、大入賞口開放前演出処理ルーチンを終了する。
[大入賞口開放時処理]
図212は、サブCPU71により実行される大入賞口開放時処理を示すフローチャートである。この大入賞口開放時処理は、以下のステップ単位に実行される。
図212に示すように、S2800において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値に1加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S2801に処理を移す。
S2801において、サブCPU71は、ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに対応する値であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、当りパターンフラグの値に基づいて当りの種類を特定し、ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに該当するか否かを判定する。ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに対応する値であると判定した場合には、S2802に処理を移す。ラウンドカウンタの値が実質ラウンドに対応する値でないと判定した場合には、S2809に処理を移す。
S2802において、サブCPU71は、V入賞報知フラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。V入賞報知フラグの値が「01H」であると判定した場合には、S2803に処理を移す。V入賞報知フラグの値が「01H」ではなく、「00H」であってV入賞の報知が行われていないと判定した場合には、S2809に処理を移す。なお、実質ラウンドの実行時以外(大入賞口開放時処理以外の処理の実行時も含む)に、S2802以降の処理を行うようにしてもよい。
S2803において、サブCPU71は、大当り中終了報知フラグの値が「01H」であるか否かを判定する処理を行う。大当り中終了報知フラグは、大当り遊技状態において第1始動記憶領域731に始動記憶が存在し、当該始動記憶に大当り図柄3による大当り当選を示す情報が含まれているか否かに基づき、当該始動記憶に係る表示態様を通常の態様から所定の態様に変更するとともに「DANGER」の告知メッセージを表示するといった報知を行うか否かを示す内部フラグである。このような大当り中終了報知フラグは、報知を行う場合に「01H」がセットされ、報知を行わない場合に「00H」がセットされる。大当り中終了報知フラグの値が「01H」であると判定した場合には、S2803に処理を移す。大当り中終了報知フラグの値が「01H」でないと判定した場合には、S2804に処理を移す。
S2804において、サブCPU71は、第2始動記憶領域372に存在する始動記憶の個数が1以下であるか否かを判定する処理を行う。第2始動記憶領域372に存在する始動記憶の個数が1以下であると判定した場合には、S2805に処理を移す。第2始動記憶領域372に存在する始動記憶の個数が1以下でないと判定した場合には、S2809に処理を移す。なお、この場合の判定基準としては、2以上の個数をしきい値として適用してもよい。また、第2始動記憶領域372に存在する始動記憶の個数を判定した上でさらに次のステップに進むか否かについて抽選により判定し、その判定結果に基づいて次のステップに進むようにしてもよい。
S2805において、サブCPU71は、第1始動記憶領域731において大当り図柄3による大当り当選を示す情報を含む始動記憶が存在するか否かを判定する処理を行う。大当り図柄3による大当り当選を示す情報を含む始動記憶が存在すると判定した場合には、S2806に処理を移す。大当り図柄3による大当り当選を示す情報を含む始動記憶が存在しないと判定した場合には、S2809に処理を移す。
S2806において、サブCPU71は、大当り中終了報知フラグの値に「01H」をセットする処理を行う。これにより、大当り遊技状態におけるラウンド遊技の実行中において、第1始動記憶領域731に始動記憶が存在し、当該始動記憶に大当り図柄3による大当り当選を示す情報が含まれていることを示すように、当該始動記憶に係る表示態様が通常の態様から所定の態様に変更され、また、当該大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態に移行し難いことを示すように、「DANGER」の告知メッセージが表示される。この処理を終了した場合には、S2809に処理を移す。
S2807において、サブCPU71は、第2始動記憶領域372に存在する始動記憶の個数が2以上であるか否かを判定する処理を行う。第2始動記憶領域372に存在する始動記憶の個数が2以上であると判定した場合には、S2808に処理を移す。第2始動記憶領域372に存在する始動記憶の個数が2以上でないと判定した場合には、S2809に処理を移す。なお、この場合の判定基準としては、S2804の判定基準を考慮して、例えば3以上の個数をしきい値として適用してもよい。また、第2始動記憶領域に存在する始動記憶の個数を判定した上でさらに次のステップに進むか否かについて抽選により判定し、その判定結果に基づいて次のステップに進むようにしてもよい。
S2808において、サブCPU71は、大当り中終了報知フラグの値に「00H」をセットする処理を行う。これにより、第2始動記憶領域372に存在する始動記憶の個数が2以上となると、先述した第1始動記憶領域731の始動記憶に係る表示態様を変更したり、「DANGER」の告知メッセージを表示するといった報知が行われない。なお、このような報知が一旦行われた後にあっても、大当り中終了報知フラグの値を「01H」に維持し、大当り遊技状態におけるラウンド遊技の実行中であれば上記の報知を行うようにしてもよい。また、第1始動記憶領域に存在する始動記憶に大当り図柄3による大当り当選を示す情報が含まれておらず、例えば大当り図柄1による大当り当選を示す情報が含まれている場合にあっても、大当り中終了報知フラグの値を「01H」に維持し、上記の報知を行うようにしてもよい。この場合、第2始動記憶領域に存在する始動記憶の個数が2以上であるにもかかわらず、上記のような報知が行われることにより遊技者に違和感を感じさせることができる。
S2809において、サブCPU71は、当りパターンフラグの値に応じたラウンド遊技の実行中に対応する演出データをセットする処理を行う。これにより、ラウンド遊技の実行中に応じた演出画像が表示され、その際に、第1始動記憶領域731の始動記憶に係る表示態様を変更したり、「DANGER」の告知メッセージを表示するといった報知が行われる。この処理を終了した場合には、大入賞口開放時処理ルーチンを終了する。
[当り終了演出処理]
図213は、サブCPU71により実行される当り終了演出処理を示すフローチャートである。この当り終了演出処理は、以下のステップ単位に実行される。
図213に示すように、S2900において、サブCPU71は、当りパターンフラグの値に応じた当り終了時に対応する演出データをセットする処理を行う。これにより、大当り遊技状態あるいは小当り遊技状態の終了時に応じた演出画像が表示される。この処理を終了した場合には、S2901に処理を移す。
S2901において、サブCPU71は、V入賞報知フラグの値に「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S2902に処理を移す。
S2902において、サブCPU71は、大当り中終了報知フラグの値に「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S2903に処理を移す。
S2903において、サブCPU71は、当りパターンフラグの値に「00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、当り終了演出処理ルーチンを終了する。
[演出モード制御処理]
図214は、サブCPU71により実行される演出モード制御処理を示すフローチャートである。この演出モード制御処理は、以下のステップ単位に実行される。
図214に示すように、S3000において、サブCPU71は、受信した遊技状態コマンドに基づいて、当該遊技状態コマンドに含まれる情報が確変を示すものであるか否かを判定する処理を行う。遊技状態コマンドに含まれる情報が確変を示すものであると判定した場合には、S3001に処理を移す。一方、遊技状態コマンドに含まれる情報が確変を示すものでないと判定した場合には、S3003に処理を移す。
S3001において、サブCPU71は、演出モードフラグの値に「03H」をセットする処理を行う。これにより、確変及び時短遊技状態に応じた演出モードとして、STモードが実行されることとなる。この処理を終了した場合には、S3002に処理を移す。
S3002において、サブCPU71は、遊技状態コマンドに含まれる確変遊技状態の回数をSTモード回数カウンタにセットする処理を行う。すなわち、本実施形態では、STモード回数カウンタに「190」に対応する値がセットされることとなる。この処理を終了した場合には、演出モード制御処理ルーチンを終了する。
S3003において、サブCPU71は、受信した遊技状態コマンドに基づいて、当該遊技状態コマンドに含まれる情報が時短を示すものであるか否かを判定する処理を行う。遊技状態コマンドに含まれる情報が時短を示すものであると判定した場合には、S3004に処理を移す。一方、遊技状態コマンドに含まれる情報が時短を示すものでないと判定した場合には、S3006に処理を移す。
S3004において、サブCPU71は、演出モードフラグの値に「02H」をセットする処理を行う。これにより、非確変及び時短遊技状態に応じた演出モードとして、時短モードが実行されることとなる。この処理を終了した場合には、S3005に処理を移す。
S3005において、サブCPU71は、遊技状態コマンドに含まれる時短遊技状態の回数を時短モード回数カウンタにセットする処理を行う。すなわち、本実施形態では、時短モード回数カウンタに「100」又は「30」に対応する値がセットされることとなる。この処理を終了した場合には、演出モード制御処理ルーチンを終了する。
S3006において、サブCPU71は、演出モードフラグの値に「01H」をセットする処理を行う。これにより、非確変及び非時短遊技状態に応じた演出モードとして、通常モードが実行されることとなる。その後、サブCPU71は、第1始動記憶記憶内容報知フラグの値を「00H」にセットする処理を行い、この処理を終了した場合には、演出モード制御処理ルーチンを終了する。
[V入賞報知処理]
図215は、サブCPU71により実行されるV入賞報知処理を示すフローチャートである。このV入賞報知処理は、以下のステップ単位に実行される。
図215に示すように、S3100において、サブCPU71は、V入賞報知データをセットする処理を行う。すなわち、サブCPU71は、特定領域38Aを遊技球が通過することでV入賞を検出した場合に、大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態に移行する旨の報知を行うためのV入賞報知データをセットする。これにより、液晶表示装置4の表示領域4Aには、V入賞に応じた演出画像が表示されるとともに、スピーカ10a〜10cやランプ・LED27を用いて所定の音発生や発光が行われるようになる。この処理を終了した場合には、S3101に処理を移す。
S3101において、サブCPU71は、V入賞報知フラグの値に「01H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、V入賞報知処理ルーチンを終了する。
以上の説明から明らかなように、第2実施形態のパチンコ遊技機において、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bは、遊技媒体が通過可能な第1通過領域及び第2通過領域を実現している。メインCPU61は、特定遊技状態移行判定手段により特定遊技状態(大当り遊技状態)に移行させる旨の判定結果が得られた場合において、第1通過領域及び第2通過領域のうち少なくともいずれか一方を遊技媒体が通過したことを条件に、第1可変入賞装置(第1大入賞口36)及び第2可変入賞装置(第2大入賞口37)のそれぞれを個別に第1態様及び第2態様に変動させるラウンド遊技について複数回実行するためのラウンド遊技パターン(当りパターン)を決定可能なラウンド遊技パターン決定手段を実現している。また、メインCPU61は、特定遊技状態において、ラウンド遊技パターン決定手段により決定されたラウンド遊技パターンに基づいてラウンド遊技を複数回実行するラウンド遊技実行手段を実現している。
また、ラウンド遊技パターン決定手段として機能するメインCPU61は、第1通過領域を遊技媒体が通過したことを条件に、第1可変入賞装置が第1態様及び第2態様に変動するラウンド遊技を含むとともに、第2可変入賞装置が特定領域への遊技媒体の通過を容易とするように第1態様及び第2態様に変動する通過容易ラウンド遊技を含む第1ラウンド遊技パターン(当りパターン14)を決定可能であり、第2通過領域を遊技媒体が通過したことを条件に、第1可変入賞装置が第1態様及び第2態様に変動するラウンド遊技を含むとともに、第2可変入賞装置が特定領域への遊技媒体の通過を困難とするように第1態様及び第2態様に変動する通過困難ラウンド遊技を含む第2ラウンド遊技パターン(当りパターン3)を決定可能である。第1ラウンド遊技パターン及び第2ラウンド遊技パターンは、第1ラウンド遊技パターンに応じて第1可変入賞装置及び第2可変入賞装置が第1態様となる合計時間よりも、第2ラウンド遊技パターンに応じて第1可変入賞装置及び第2可変入賞装置が第1態様となる合計時間が長くなるように規定されている。
また、サブCPU71は、所定の演出を実行する演出実行手段を実現している。
また、特定遊技状態としての大当り遊技状態は、第1通過領域及び第2通過領域のうち、遊技媒体が通過した通過領域に応じて、ラウンド遊技パターン決定手段により決定されるラウンド遊技パターンの割合が異なる第1特定遊技状態(大当り図柄2に基づく大当り遊技状態)と、第1通過領域及び第2通過領域のうち、遊技媒体が通過した通過領域に関わらず、ラウンド遊技パターン決定手段により決定されるラウンド遊技パターンの割合が同一である第2特定遊技状態(大当り図柄2以外の図柄に基づく大当り遊技状態)と、を含む。演出実行手段として機能するサブCPU71は、特定遊技状態に移行してから第1通過領域又は第2通過領域を遊技媒体が通過するまでの演出態様を、第1特定遊技状態と第2特定遊技状態とで異なる演出態様として実行可能である。
また、メインRAM63の第1始動記憶領域及びワークRAM73の第1始動記憶領域731は、第1始動領域(第1始動口32)に遊技媒体が進入したことを条件に、特定遊技状態に移行させるか否かを決定するための情報を含む第1始動記憶を複数記憶可能な第1記憶手段を実現し、メインRAM63の第2始動記憶領域及びワークRAM73の第2始動記憶領域732は、第2始動領域(第2始動口33)に遊技媒体が進入したことを条件に、特定遊技状態に移行させるか否かを決定するための情報を含む第2始動記憶を複数記憶可能な第2記憶手段を実現している。第1特別図柄表示部53は、第1記憶手段に第1始動記憶が記憶されていることを第1条件に、当該第1始動記憶に基づいて第1識別情報の変動表示を行うことが可能であるとともに、当該第1始動記憶が特定遊技状態への移行を決定付ける場合に、第1識別情報を特定の表示態様で停止表示することが可能な第1識別情報表示手段を実現し、第2特別図柄表示部54は、第2記憶手段に第2始動記憶が記憶されていることを第2条件に、当該第2始動記憶に基づいて第2識別情報の変動表示を行うことが可能であるとともに、当該第2始動記憶が特定遊技状態への移行を決定付ける場合に、第2識別情報を特定の表示態様で停止表示することが可能な第2識別情報表示手段を実現している。また、前記第2条件は、前記第1条件よりも優先されるように規定されており、特定遊技状態は、第2ラウンド遊技パターンのみが決定される特殊特定遊技状態を含み、サブCPU71及び液晶表示装置4は、特別遊技状態において、第1記憶手段に特殊特定遊技状態への移行を決定付ける第1始動記憶が記憶されている場合に、所定の報知を行う報知手段を実現している。
また、メインCPU61は、特定遊技状態において、第1可変入賞装置を第1態様及び第2態様に変動させる第1ラウンド遊技を実行可能な第1ラウンド遊技実行手段と、特定遊技状態において、第2可変入賞装置を第1態様及び第2態様に変動させる第2ラウンド遊技を実行可能な第2ラウンド遊技実行手段と、を実現している。また、メインCPU61は、特定遊技状態において特定領域を遊技媒体が通過したことを条件に、当該特定遊技状態が終了した後、第1識別情報又は第2識別情報の停止表示態様が特定の表示態様に相対的になり易い特別遊技状態(確変遊技状態)に制御可能な特別遊技状態制御手段と、特定遊技状態において特定領域を遊技媒体が通過しないことを条件に、当該特定遊技状態が終了した後、第1識別情報又は第2識別情報の停止表示態様が特定の表示態様に相対的になり難い非特別遊技状態(非確変遊技状態)に制御可能な非特別遊技状態制御手段と、を実現している。また、第2ラウンド遊技実行手段として機能するメインCPU61は、第2ラウンド遊技として、特定領域を遊技媒体が相対的に通過し易い通過容易ラウンド遊技と、特定領域を遊技媒体が相対的に通過し難い通過困難ラウンド遊技とを実行可能である。特定遊技状態は、第1ラウンド遊技と通過困難ラウンド遊技とが少なくとも実行される第1特定遊技状態と、第1ラウンド遊技と通過容易ラウンド遊技とが少なくとも実行される第2特定遊技状態と、を含む。特定遊技状態制御手段として機能するメインCPU61は、第1識別情報が特定の表示態様となる場合の方が、第2識別情報が特定の表示態様となる場合よりも、相対的に高確率で第1特定遊技状態に制御するとともに、相対的に低確率で前記第2特定遊技状態に制御可能である。報知手段として機能するサブCPU71及び液晶表示装置4は、特別遊技状態において、第1記憶手段に第1特定遊技状態を決定付ける第1始動記憶が記憶されていること、又は第1記憶手段に第1特定遊技状態を決定付ける第1始動記憶が記憶されていないことのいずれか一方を条件に、所定の報知を行うことが可能である。
また、報知手段として機能するサブCPU71及び液晶表示装置4は、第2記憶手段に記憶されている第2始動記憶が所定数未満である場合に、所定の報知を行うことが可能である。また、報知手段として機能するサブCPU71及び液晶表示装置4は、第1記憶手段に第1特定遊技状態を決定付ける第1始動記憶が記憶され、かつ当該第1始動記憶よりも後に記憶された他の第1始動記憶がある場合にあっては、当該他の第1始動記憶が第2特定遊技状態を決定付けないことを条件に、所定の報知を行うことが可能である。
また、メインCPU61は、第1識別情報又は第2識別情報の停止表示態様が特定の表示態様となる場合に、特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段を実現するとともに、特定遊技状態が終了した後、第1識別情報又は第2識別情報の停止表示態様が特定の表示態様に相対的になり易い特別遊技状態に制御可能な特別遊技状態制御手段を実現している。特別遊技状態制御手段として機能するメインCPU61は、特定遊技状態の終了後に第1識別情報及び第2識別情報の変動表示回数が所定回数(確変遊技状態(STモード)のゲーム数190回)に達したことを条件に、第1識別情報又は第2識別情報の停止表示態様が特定の表示態様に相対的になり難い非特別遊技状態に制御可能である。報知手段として機能するサブCPU71及び液晶表示装置4は、特定遊技状態の終了後に第1識別情報及び第2識別情報の変動表示回数が所定回数よりも少ない特別回数(確変遊技状態(STモード)の残りゲーム数が10回となる回数)に達し、かつ第1記憶手段に特定遊技状態を決定付ける第1始動記憶が記憶されていることを条件に、所定の報知を行うことが可能である。
また、報知手段として機能するサブCPU71及び液晶表示装置4は、特定遊技状態の終了後に第1識別情報及び第2識別情報の変動表示回数が特別回数に達し、かつ第1記憶手段に特別遊技状態において特定遊技状態(第1特定遊技状態)を決定付ける第1始動記憶が記憶されていることを条件に、所定の報知を行う。また、羽根部材34は、第2始動領域へと遊技媒体を進入させ易い開放態様と、第2始動領域へと遊技媒体を進入させ難い閉鎖態様とに変化可能な可変部材を実現している。メインCPU61は、特定遊技状態の終了後、可変部材が開放態様に変化し易い特殊遊技状態(時短遊技状態)に制御可能な特殊遊技状態制御手段を実現している。特殊遊技状態制御手段として機能するメインCPU61は、特定遊技状態の終了後において特殊遊技状態に制御された場合、第1識別情報及び第2識別情報の変動表示回数が特定回数(時短遊技状態のゲーム数100回又は30回)に達したことを条件に、可変部材が開放態様に変化し難い非特殊遊技状態(非時短遊技状態)に制御可能である。また、メインCPU61は、特定遊技状態制御手段により特定遊技状態に制御され、かつ当該特定遊技状態の終了後において特殊遊技状態に制御されることを条件に、特定回数として、第1特定回数(30回)と、当該第1特定回数よりも多い第2特定回数(100回)とを含む複数種類の中からいずれかを決定する特定回数決定手段を実現している。特定回数決定手段として機能するメインCPU61は、特定遊技状態制御手段により特定遊技状態に制御される前の遊技状態として、非特殊遊技状態よりも特殊遊技状態の方が、第2特定回数を決定する確率が相対的に高い。報知手段段として機能するサブCPU71及び液晶表示装置4は、特定遊技状態の終了後に第1識別情報及び第2識別情報の変動表示回数が特定回数よりも少ない特殊回数(時短遊技状態の残りゲーム数が15回となる回数)に達し、かつ第1始動記憶に特定遊技状態を決定付ける第1始動記憶が記憶されていることを条件に、所定の報知を行う。
[画面表示例]
次に、図216〜233を参照し、画面表示例について説明する。
図216及び図217は、第2実施形態による画面表示例として、通常モードから大当り図柄2に対応する大当りを経てSTモードあるいは時短モードへと移行するまでの画面遷移を示す図である。
まず、図216(A)に示すように、表示領域4Aの画面上には、先述した第1実施形態と同様に、第1特別図柄あるいは第2特別図柄に対応する複数の装飾図柄700が表示されるとともに、第1特別図柄の始動記憶に対応する第1保留個数情報701、及び第2特別図柄の始動記憶に対応する第2保留個数情報702(図220など参照)が表示されるほか、演出モードの種類などを示す情報表示領域710が表示される。図216(A)においては、情報表示領域710に「通常モード」が表示されている。これにより、遊技状態としては、通常モードに対応する非確変及び非時短遊技状態であることが認識される。また、図216(A)においては、第1保留個数情報701が4個表示されているとともに、3つの装飾図柄700がハズレ図柄として停止表示された状態にある。また、第2保留個数情報702については、1つも表示されていない。これにより、次の表示状態としては、第1特別図柄に係る始動記憶を用いて特別図柄の変動表示とともに装飾図柄700の変動表示が開始されるであろうことが認識される。
次に、図216(B)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第1保留個数情報701が1個消去されることで3個表示され、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、消去された第1保留個数情報701に対応する始動記憶に大当り図柄2に対応する大当り当選を示す情報が含まれていると、図216(C)に示すように、表示領域4Aの画面上では、左右2つの装飾図柄700が同一図柄となる例えば「1」で停止表示されるとともに、真ん中の装飾図柄700の変動表示が継続される。
その後、図216(D)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、真ん中の装飾図柄700が停止表示され、3つの装飾図柄700が大当り図柄2に対応する例えば「111」の揃目として表示される。なお、図216(D)においては、第1始動口32への始動入賞に応じて始動記憶が1個追加されたことにより、第1保留個数情報701も1個追加されて再び4個表示された状態になっている。
このように、3つの装飾図柄700が「111」の揃目で停止表示すると、大当り図柄2に対応する大当り遊技状態が開始され、図216(E)に示すように、表示領域4Aの画面上には、大当り遊技状態の開始を示す「大当り」といったメッセージ画像720が表示される。このとき、大当り図柄2に対応する大当り遊技状態では、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのうちの一方を選択して優先的に遊技球を通過させると、所望とする当りパターンに応じたラウンド遊技が実行され易くなる。そのため、表示領域4Aには、次のような画面が表示される。
図217(F)に示すように、表示領域4Aの画面上には、左打ちを選択して第1通過ゲート35Aを優先的に通過させるように狙えば、いわゆる連荘が発生し易い状態になることを示す「← 連荘」の選択指示画像721と、右打ちを選択して第2通過ゲート35Bを優先的に通過させるように狙えば、総じて多くの賞球数が得られ易い状態になることを示す「→ 一撃」の選択指示画像722と、「何れかのゲートを狙って!」といったメッセージ画像723とが表示される。このような選択指示画像721,722及びメッセージ画像723は、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのうちの少なくともいずれか一方に対して遊技球が通過しない限り、表示された状態が継続される。すなわち、大当り図柄2に対応する大当り遊技状態が開始されても、図217(F)に示すような画面が表示されている間は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37が開閉するラウンド遊技が開始されない。
図217(F)に示すような画面が表示された後、第1通過ゲート35Aを最先に遊技球が通過すると、図217(G)に示すように、表示領域4Aの画面上には、その状態を明示すべく、「← 連荘」の選択指示画像721のみが表示される。その後所定時間が経過すると、図217(H)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、選択指示画像721の表示が消去されるとともに、第1大入賞口36及び第2大入賞口37を右打ちで狙うように促す「→ 右打ち」といった画像730が表示される。これにより、当りパターン決定処理(図8のS1302参照)により決定された当りパターンに基づいてラウンド遊技が実行される。この場合、大当り図柄2に応じた大当り遊技状態であって、第1通過ゲート35Aに対して最先に遊技球が通過した場合に該当するので、当りパターン14に基づいてラウンド遊技が実行され易い(図193の当りパターン選択用テーブル(大当り図柄2)参照)。なお、この場合、確率としては低いものの当りパターン1が決定される可能性もある。当りパターン1に基づいてラウンド遊技が実行される場合は、後述する図218(N)に示すような画面が表示されることとなる。
当りパターン14に基づくラウンド遊技は、1R目及び11R目のみが実質ラウンドに該当する。これにより、当りパターン14に基づくラウンド遊技においては、賞球数が総じて少なくなるものの、基本的に1R目又は11R目において特定領域38AへのV入賞が検出されることとなる。そのため、V入賞が実際に検出されると、図217(I)に示すように、表示領域4Aの画面上には、V入賞が検出された旨を示す「V」といった画像740が表示される。これにより、確変遊技状態への移行が確定した旨が報知される。このような確変遊技状態への移行が確定した旨を示す「V」の画像740は、大当り遊技状態が終了するまで継続表示される。なお、図217(I)に示すような画面の表示に際しては、後述する図221あるいは図222に示すような画面が表示される場合があるが、これについては後述する。
そして、大当り遊技状態が終了すると、図217(J)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「STモード突入」といったメッセージ画像741が表示される。このとき、STモードのゲーム回数としては190回が付与されることとなる。ただし、V入賞が検出されなかった場合は、大当り遊技状態が終了してもSTモードに移行することなく時短モードとなるため、後述する図217(J’)に示すような画面が表示されることとなる。
STモードが開始すると、図217(K)に示すように、表示領域4Aの画面上には、大当り遊技状態が開始した時点の停止表示態様で装飾図柄700が表示され、第1保留個数情報701などが表示されるほか、情報表示領域710には、「STモード」である旨が表示される。また、右打ちを促す「→ 右打ち」といった画像730も表示される。
その一方、図217(F)に示すような画面が表示された後、第2通過ゲート35Bを最先に遊技球が通過すると、図217(G’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、その状態を明示すべく、「→ 一撃」の選択指示画像722のみが表示される。その後所定時間が経過すると、図217(H’)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、選択指示画像722の表示が消去されるとともに、第1大入賞口36及び第2大入賞口37を右打ちで狙うように促す「→ 右打ち」といった画像730が表示される。これにより、当りパターン決定処理(図8のS1302参照)により決定された当りパターンに基づいてラウンド遊技が実行される。この場合、大当り図柄2に応じた大当り遊技状態であって、第2通過ゲート35Bに対して最先に遊技球が通過した場合に該当するので、当りパターン3に基づいてラウンド遊技が実行され易い(図193の当りパターン選択用テーブル(大当り図柄2)参照)。なお、この場合においても、確率としては低いものの当りパターン1又は当りパターン2が決定される可能性もある。例えば当りパターン1に基づいてラウンド遊技が実行される場合は、後述する図218(N)に示すような画面が表示されることとなる。また、当りパターン2に基づいてラウンド遊技が実行される場合は、特に図示しないが、例えばチャレンジボーナスに移行する旨の画面が表示されることもある。
当りパターン3に基づくラウンド遊技は、1R目及び11R目が実質ラウンドではなく、その余のラウンド数となる2R目〜10R目及び12R目が実質ラウンドに該当する。これにより、当りパターン3に基づくラウンド遊技においては、特定領域38AへのV入賞が検出され難いものの、総じて多くの賞球数が得られることとなる。そのため、図217(I’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、V入賞が検出された旨を示す「V」といった画像が表示される可能性が極めて低い。すなわち、確変遊技状態へ移行し得ない旨が報知されることが大半となる。
そして、大当り遊技状態が終了すると、図217(J’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「時短モード突入」といったメッセージ画像742が表示される。このとき、通常モード(非時短遊技状態)で大当り図柄2が決定されていた場合は、時短モードのゲーム回数としては30回が付与されることとなる。一方、STモードや時短モード(時短遊技状態)で大当り図柄2が決定されていた場合は、時短モードのゲーム回数としては100回が付与されることとなる。
時短モードが開始すると、図217(K’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、大当り遊技状態が開始した時点の停止表示態様で装飾図柄700が表示され、第1保留個数情報701などが表示されるほか、情報表示領域710には、「時短モード」である旨が表示される。また、右打ちを促す「→ 右打ち」といった画像730も表示される。
図218は、第2実施形態による画面表示例として、通常モードでの大当り図柄1に対応する大当りからSTモードへと移行するまでの画面遷移を示す図である。
図218(L)に示すように、通常モードにおいて装飾図柄700の変動表示が開始された後、表示領域4Aの画面上には、3つの装飾図柄700が大当り図柄1に対応する例えば「777」の揃目として表示される場合がある。
このように、3つの装飾図柄700が「777」の揃目で停止表示すると、大当り図柄1に対応する大当り遊技状態が開始され、特に図示しないが、図216(E)に示すよう「大当り」を示すメッセージ画像が表示された後、図218(M)に示すように、表示領域4Aの画面上には、右打ちを促すように「→ 右打ち」の画像730が表示される。なお、大当り図柄1に対応する大当り遊技状態の開始時には、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのどちらを遊技球が通過しても、単に当りパターンを決定するための契機となるだけで、その決定結果に関わる要因にはなり得ない。そのため、例えば左打ちを促すような画像を表示するようにしてもよく、あるいは第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのどちらを狙ってもよい旨の画像を表示してもよい。表示された画像730は、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのうちの少なくともいずれか一方に対して遊技球が通過しない限り、表示された状態が継続される。すなわち、大当り図柄1に対応する大当り遊技状態が開始されても、図218(M)に示すような画面が表示されている間は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37が開閉するラウンド遊技が開始されない。
図218(M)に示すような画面が表示された後、第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bを遊技球が通過すると、図218(N)に示すように、表示領域4Aの画面上には、スーパービッグボーナスに移行する旨の画像731が表示される。
その後所定時間が経過すると、図218(O)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、画像731の表示が消去されるとともに、第1大入賞口36及び第2大入賞口37を右打ちで狙うように促す「→ 右打ち」といった画像730が表示される。この画像730が表示された後、当りパターン決定処理(図8のS1302参照)により決定された当りパターンに基づいてラウンド遊技が実行される。この場合、大当り図柄1に応じた大当り遊技状態であって、第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bを遊技球が通過した場合に該当するので、当りパターン1に基づいてラウンド遊技が実行される(図193の当りパターン選択用テーブル(大当り図柄1)参照)。
当りパターン1に基づくラウンド遊技は、1R目及び11R目が実質ラウンドであるとともに、その余のラウンド数となる2R目〜10R目及び12R目〜16R目も実質ラウンドに該当する。これにより、当りパターン1に基づくラウンド遊技においては、、総じて多くの賞球数が得られるとともに、基本的に1R目又は11R目において特定領域38AへのV入賞が検出されることとなる。そのため、V入賞が実際に検出されると、図218(P)に示すように、表示領域4Aの画面上には、V入賞が検出された旨を示す「V」といった画像740が表示される。これにより、確変遊技状態への移行が確定した旨が報知される。このような確変遊技状態への移行が確定した旨を示す「V」の画像740は、大当り遊技状態が終了するまで継続表示される。なお、図218(P)に示すような画面の表示に際しては、後述する図221あるいは図222に示すような画面が表示される場合があるが、これについては後述する。
そして、大当り遊技状態が終了すると、図218(Q)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「STモード突入」といったメッセージ画像741が表示される。ただし、V入賞が検出されなかった場合は、大当り遊技状態が終了してもSTモードに移行することなく時短モードとなるため、先述した図217(J’)に示すような画面が表示される場合もある。STモードが開始すると、特に図示しないが、図217(K)に示すものと同様の画面が表示される。一方、時短モードでは、図217(K’)に示すものと同様の画面が表示されることとなる。
図219は、第2実施形態による画面表示例として、通常モードでの大当り図柄3に対応する大当りから時短モードへと移行するまでの画面遷移を示す図である。
図219(A)に示すように、通常モードにおいて装飾図柄700の変動表示が開始された後、表示領域4Aの画面上には、3つの装飾図柄700が大当り図柄3に対応する例えば「222」の揃目として表示される場合がある。
このように、3つの装飾図柄700が「222」の揃目で停止表示すると、大当り図柄3に対応する大当り遊技状態が開始され、特に図示しないが、図216(E)に示すよう「大当り」を示すメッセージ画像が表示された後、図219(B)に示すように、表示領域4Aの画面上には、右打ちを促すように「→ 右打ち」の画像730が表示される。なお、大当り図柄3に対応する大当り遊技状態の開始時においても、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのどちらを遊技球が通過しても、単に当りパターンを決定するための契機となるだけで、その決定結果に関わる要因にはなり得ない。そのため、例えば左打ちを促すような画像を表示するようにしてもよく、あるいは第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのどちらを狙ってもよい旨の画像を表示してもよい。
図219(B)に示すような画像730が表示された後、第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bを遊技球が通過しても、図219(C)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、当該画像730が表示された状態が継続される。すなわち、大当り図柄3に対応する大当り遊技状態が開始された場合、図218(N)に示すような大当り遊技状態の種別を報知することなく、第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bを遊技球が通過すれば、当りパターン3に基づくラウンド遊技が開始されることとなる。
当りパターン3に基づくラウンド遊技は、1R目及び11R目が実質ラウンドではなく、その余のラウンド数となる2R目〜10R目及び12R目が実質ラウンドに該当する。これにより、当りパターン3に基づくラウンド遊技においては、特定領域38AへのV入賞が検出され難いものの、総じて多くの賞球数が得られることとなる。そのため、図219(C)に示すように、ラウンド遊技実行中における表示領域4Aの画面上には、第1大入賞口36及び第2大入賞口37を右打ちで狙うように促す「→ 右打ち」といった画像730が表示されるだけで、V入賞が検出された旨を示す「V」といった画像が表示されることが殆どない。すなわち、確変遊技状態へ移行し得ない旨が報知されることが大半となる。
そして、大当り遊技状態が終了すると、図219(D)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「時短モード突入」といったメッセージ画像742が表示される。このとき、通常モード(非時短遊技状態)で大当り図柄3が決定されていた場合は、時短モードのゲーム回数としては30回が付与されることとなる。一方、通常モードに移行する直前のSTモードや時短モード(時短遊技状態)で大当り図柄2が決定されていた場合は、時短モードのゲーム回数としては100回が付与されることとなる。時短モードが開始すると、特に図示しないが、図217(K’)に示すものと同様の画面が表示されることとなる。
図220は、第2実施形態による画面表示例として、STモードでの大当り図柄4に対応する大当りから再びSTモードへと移行するまでの画面遷移を示す図である。
図220(A)に示すように、STモードにおいて装飾図柄700の変動表示が開始された後、表示領域4Aの画面上には、3つの装飾図柄700が大当り図柄4に対応する例えば「888」の揃目として表示される場合がある。なお、STモードは、時短遊技状態に対応する演出モードであるため、第1保留個数情報701と共に第2保留個数情報702が表示されがちとなる。また、第2始動口33への始動入賞を促すために右打ちを促す画像730が表示される。
このように、3つの装飾図柄700が「888」の揃目で停止表示すると、大当り図柄4に対応する大当り遊技状態が開始され、特に図示しないが、図216(E)に示すよう「大当り」を示すメッセージ画像が表示された後、図220(B)に示すように、表示領域4Aの画面上には、右打ちを促すように「→ 右打ち」の画像730が表示される。なお、大当り図柄4に対応する大当り遊技状態の開始時においても、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのどちらを遊技球が通過しても、単に当りパターンを決定するための契機となるだけで、その決定結果に関わる要因にはなり得ない。そのため、例えば左打ちを促すような画像を表示するようにしてもよく、あるいは第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのどちらを狙ってもよい旨の画像を表示してもよい。
図220(B)に示すような画像730が表示された後、第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bを遊技球が通過しても、図220(C)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、当該画像730が表示された状態が継続される。すなわち、大当り図柄4に対応する大当り遊技状態が開始された場合、図218(N)に示すような大当り遊技状態の種別を報知することなく、第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bを遊技球が通過すれば、大当り図柄4に応じて決定された当りパターン1,4〜12のうちのいずれかの当りパターンに基づくラウンド遊技が開始されることとなる。
当りパターン1,4〜12に基づくラウンド遊技は、少なくとも1R目が実質ラウンドであるとともに、11R目以外にも実質ラウンドを含むものである。これにより、当りパターン1,4〜12に基づくラウンド遊技においては、、ある程度の賞球数が得られるとともに、少なくとも1R目において特定領域38AへのV入賞が検出され易くなる。そのため、V入賞が実際に検出されると、図220(C)に示すように、表示領域4Aの画面上には、V入賞が検出された旨を示す「V」といった画像740が表示される。これにより、確変遊技状態への移行が確定した旨が報知される。このような確変遊技状態への移行が確定した旨を示す「V」の画像740は、大当り遊技状態が終了するまで継続表示される。なお、図220(C)に示すような画面の表示に際しては、後述する図221あるいは図222に示すような画面が表示される場合があるが、これについては後述する。
そして、大当り遊技状態が終了すると、図220(D)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「STモード突入」といったメッセージ画像741が表示される。ただし、V入賞が検出されなかった場合は、大当り遊技状態が終了してもSTモードに移行することなく時短モードとなるため、先述した図217(J’)に示すような画面が表示される場合もある。STモードが開始すると、特に図示しないが、図217(K)に示すものと同様の画面が表示される。一方、時短モードでは、図217(K’)に示すものと同様の画面が表示されることとなる。
図221及び図222は、第2実施形態による画面表示例として、大当り中の画面遷移を示す図である。
例えば、図221(A)に示すように、ラウンド遊技の実行中において表示領域4Aの画面上には、右打ちを促す画像730が表示されるとともに、V入賞が検出された旨を示す「V」といった画像740が表示される場合がある。
このとき、第1特別図柄の始動記憶が例えば4個存在する一方、第2特別図柄の始動記憶が1つも存在していないとすると、図221(B)に示すように、表示領域4Aの画面上には、第1特別図柄の始動記憶に応じて第1保留個数情報701が4個表示され、第2特別図柄の始動記憶に応じて第2保留個数情報702は1つも表示されない。
そして、第1特別図柄の始動記憶に大当り図柄3を示す情報を含むものが存在する場合、図221(C)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「DANGER」のメッセージ画像750が表示される。
その後、図221(D)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「DANGER」のメッセージ画像750の表示に替わり、第1保留個数情報701のうち大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶に応じた特定の第1保留個数情報701Aが強調表示される。大当り図柄3は、大当り当選と共に当りパターン3に基づくラウンド遊技が実行されることを決定付けるものである。当りパターン3は、特定領域38AへのV入賞が検出されないラウンド遊技として1R目及び11R目を実行させるものである。すなわち、V入賞が確定したラウンド遊技の実行中にあって、大当り図柄3を示す情報(確変遊技状態において大当り図柄3に対応する大当りに当選したことを示す情報)を含む第1特別図柄の始動記憶が存在する場合には、V入賞に応じて大当り遊技状態の終了後にSTモード(確変遊技状態)へと移行することが確定しているものの、間もなく大当り図柄3が対応付けられた始動記憶に基づいて当りパターン3に応じた大当り遊技状態となるおそれがあり、STモードの消化ゲーム数が少ないにもかかわらずすぐに大当り遊技状態となってその後に時短モードに移行してしまう可能性がある。このような状態を報知するために、「DANGER」のメッセージ画像750や大当り図柄3が対応付けられた特定の第1保留個数情報701Aが表示される。なお、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶が存在しない場合は、例えばその旨を示すメッセージ画像などを表示することで報知するようにしてもよい。
また、図221(B’)に示すように、第1特別図柄の始動記憶が例えば4個存在するとともに、第2特別図柄の始動記憶が1個以下存在している場合もあり、この場合、表示領域4Aの画面上には、第1特別図柄の始動記憶に応じて第1保留個数情報701が4個表示されるとともに、第2特別図柄の始動記憶に応じて第2保留個数情報702が例えば1個表示される。
そして、このような場合においても、第1特別図柄の始動記憶に大当り図柄3を示す情報を含むものが存在する場合、図221(C’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「DANGER」のメッセージ画像750が表示される。
その後、図221(D’)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「DANGER」のメッセージ画像750の表示に替わり、第1保留個数情報701のうち大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶に応じた特定の第1保留個数情報701Aが強調表示される。このとき、第2保留個数情報702については、特に表示態様が変更されることなくそのまま表示される。すなわち、V入賞が確定した後の大当り遊技状態中にあって、第2特別図柄の始動記憶が1個以下存在する状態であれば、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶が存在していれば、このような状態を報知するために、「DANGER」のメッセージ画像750や大当り図柄3が対応付けられた特定の第1保留個数情報701Aが表示される。
一方、第1特別図柄の始動記憶が例えば4個存在するとともに、第2特別図柄の始動記憶が2個以上存在している場合もある。この場合、図221(B”)に示すように、表示領域4Aの画面上には、第1特別図柄の始動記憶に応じて第1保留個数情報701が4個表示されるとともに、第2特別図柄の始動記憶に応じて第2保留個数情報702が例えば2個表示される。
このように、第1特別図柄の始動記憶に大当り図柄3を示す情報を含むものが存在していても、第2特別図柄の始動記憶に応じて第2保留個数情報702が2個以上表示されている場合は、図221(C”)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「DANGER」のメッセージ画像750が表示されることがない。
また、図221(D”)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶に応じた特定の第1保留個数情報701Aが強調表示されることもない。すなわち、V入賞が確定したラウンド遊技の実行中にあって、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶が存在していても、第2特別図柄の始動記憶が2個以上存在することで先に第2特別図柄の始動記憶に基づいて大当り当選となる可能性がある場合は、STモードへの移行後に直ちに時短モードに移行する可能性がそれほど高い状態でもないため、「DANGER」のメッセージ画像750や特定の第1保留個数情報701Aが表示されないようになっている。なお、第2特別図柄の始動記憶の個数を判定する条件としては、上述したように、1個以下及び2個以上に限らず、例えば2個以下及び3個以上や3個以下及び4個以上といった条件としてもよい。
また、図221(A)に示す画面と同様に、図222(A)に示すように、ラウンド遊技の実行中において表示領域4Aの画面上には、右打ちを促す画像730とともにV入賞を示す「V」の画像740が表示される場合がある。
そして、図221(B)に示す画面と同様に、第1特別図柄の始動記憶が例えば4個存在する一方、第2特別図柄の始動記憶が1つも存在していないとすると、図222(B)に示すように、表示領域4Aの画面上には、第1特別図柄の始動記憶に応じて第1保留個数情報701が4個表示され、第2特別図柄の始動記憶に応じて第2保留個数情報702は1つも表示されない。
このとき、第1特別図柄の始動記憶に大当り図柄3を示す情報(確変遊技状態において大当り図柄3に対応する大当りに当選したことを示す情報)を含むものが存在しない場合、図222(C)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「DANGER」のメッセージ画像750が表示されることがない。
また、図222(D)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、特定の第1保留個数情報701Aが強調表示されることもない。すなわち、V入賞が確定したラウンド遊技の実行中にあって、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶が存在しない場合は、STモードへの移行後にすぐに時短モードに移行する可能性がないため、「DANGER」のメッセージ画像750や特定の第1保留個数情報701Aが表示されないようになっている。なお、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶が存在しても、それより後に記憶された始動記憶であって、大当り図柄3以外の大当り図柄を示す情報(非確変遊技状態において大当り図柄3以外に対応する大当りに当選したことを示す情報)を含む第1特別図柄の始動記憶が存在する場合には、図222(A)〜(D)に示すように「DANGER」のメッセージ画像750や特定の第1保留個数情報701Aを表示させないようにしてもよい。
図223〜225は、第2実施形態による画面表示例として、大当り終了直後にSTモードに移行してから、当該STモードでの大当り図柄3に対応する大当りを経て時短モードへと移行するまでの画面遷移を示す図である。
大当り遊技状態が終了してSTモードに移行すると、図223(A)に示すように、表示領域4Aの画面上には、大当り遊技状態が開始した時点の停止表示態様(例えば「888」)で装飾図柄700が表示され、第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702が表示されるほか、情報表示領域710には、「STモード」である旨が表示される。また、右打ちを促す「→ 右打ち」といった画像730も表示される。このとき、第1保留個数情報701は、4個表示されているとともに、第2保留個数情報702は、2個表示されているとする。また、第1保留個数情報701には、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶に対応する特定の第1保留個数情報701Aが含まれるが、この時点においては、第2保留個数情報702が2個以上表示されているため、特定の第1保留個数情報701Aとしては強調表示されない。
次に、図223(B)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶が優先的に用いられることで第2保留個数情報702が2個から1個に減じて表示され、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、第2保留個数情報702が1個以下となることから、第1保留個数情報701に含まれる特定の第1保留個数情報701Aが強調表示される。また、情報表示領域710には、「DANGER」といったメッセージが表示される。
そして、図223(C)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700の変動表示中に第2始動口33への始動入賞に応じて第2保留個数情報702が1個から2個に増して表示される場合がある。この場合、第2保留個数情報702が2個以上となるため、特定の第1保留個数情報701Aが強調表示された表示態様から通常の表示態様に変更される。また、情報表示領域710は、STモードである旨を示す表示状態に切り替えられる。
その後、図223(D)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700が第2特別図柄の始動記憶に基づきハズレの停止表示態様で停止表示される。この時点においても、特定の第1保留個数情報701Aが通常の表示態様で表示され、情報表示領域710には、STモードである旨が表示される。
次に、図223(E)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶が優先的に用いられることで第2保留個数情報702が1個に減じて表示され、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、第2保留個数情報702が1個以下となることから、第1保留個数情報701に含まれる特定の第1保留個数情報701Aが再び強調表示される。また、情報表示領域710は、「DANGER」のメッセージを示す表示状態に切り替えられる。
その後、図223(F)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700が第2特別図柄の始動記憶に基づきハズレの停止表示態様で停止表示される。
次に、図224(G)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶が用いられることで第2保留個数情報702が0個となり、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。この際にも、第2保留個数情報702が1個以下となることから、第1保留個数情報701に含まれる特定の第1保留個数情報701Aが強調表示された状態が維持される。また、情報表示領域710も、「DANGER」のメッセージを示す表示状態が維持される。
その後、図224(H)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700が第2特別図柄の始動記憶に基づきハズレの停止表示態様で停止表示される。
次に、図224(I)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第1特別図柄の始動記憶が用いられることで第1保留個数情報701が4個から3個に減じて表示され、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶が適用されることから、当該始動記憶に対応する特定の第1保留個数情報701Aの表示自体が消去される。また、情報表示領域710も、STモードを示す表示状態に切り替えられる。
そして、消去された特定の第1保留個数情報701Aに対応する始動記憶に大当り図柄3に対応する大当り当選を示す情報が含まれていることから、図224(J)に示すように、表示領域4Aの画面上では、左右2つの装飾図柄700が同一図柄となる例えば「2」で停止表示されるとともに、真ん中の装飾図柄700の変動表示が継続される。
その後、図224(K)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、真ん中の装飾図柄700が停止表示され、3つの装飾図柄700が大当り図柄3に対応する例えば「222」の揃目として表示される。
このように、3つの装飾図柄700が「222」の揃目で停止表示すると、大当り図柄3に対応する大当り遊技状態が開始され、図224(L)に示すように、表示領域4Aの画面上には、大当り遊技状態の開始を示す「大当り」といったメッセージ画像720が表示される。
その後、図225(M)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、右打ちを促す画像730が表示され、大当り図柄3に対応する当りパターン3に基づくラウンド遊技が行われる。当りパターン3に基づくラウンド遊技は、1R目及び11R目が実質ラウンドではなく、その余のラウンド数となる2R目〜10R目及び12R目が実質ラウンドに該当する。これにより、当りパターン3に基づくラウンド遊技においては、特定領域38AへのV入賞が検出され難いこととなる。そのため、図225(M)に示すように、ラウンド遊技実行中における表示領域4Aの画面上には、右打ちを促す画像730が表示されるだけで、V入賞が検出された旨を示す「V」といった画像が表示される可能性が極めて低い。
そして、大当り遊技状態が終了すると、図225(N)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「時短モード突入」といったメッセージ画像742が表示される。
時短モードが開始すると、図225(O)に示すように、表示領域4Aの画面上には、大当り遊技状態が開始した時点の停止表示態様(例えば「222」)で装飾図柄700が表示され、第1保留個数情報701などが表示されるほか、情報表示領域710には、「時短モード」である旨が表示される。また、右打ちを促す「→ 右打ち」といった画像730も表示される。
図226〜228は、第2実施形態による画面表示例として、時短モードの残り回数が例えば16回以上ある時短モードの途中から大当り図柄1に対応する大当りとなるまでの画面遷移を示す図である。
図226(A)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700がハズレの停止表示態様で停止表示され、第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702が表示されるほか、情報表示領域710には、「STモード」である旨が表示されているとする。また、右打ちを促す「→ 右打ち」といった画像730も表示される。このとき、第1保留個数情報701は、2個表示されているとともに、第2保留個数情報702は、2個表示されているとする。また、第1保留個数情報701には、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶に対応する特定の第1保留個数情報701Aが含まれるが、この時点においては、第2保留個数情報702が2個以上表示されているため、特定の第1保留個数情報701Aとしては強調表示されない。
次に、図226(B)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶が優先的に用いられることで第2保留個数情報702が2個から1個に減じて表示され、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、第2保留個数情報702が1個以下となることから、第1保留個数情報701に含まれる特定の第1保留個数情報701Aが強調表示される。また、情報表示領域710は、「DANGER」のメッセージを示す表示状態に切り替えられる。
その後、図226(C)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700が第2特別図柄の始動記憶に基づきハズレの停止表示態様で停止表示される。このとき、第1始動口32への始動入賞に応じて第1特別図柄の始動記憶が追加され、この追加分の第1特別図柄の始動記憶に対応するように第1保留個数情報701が2個から3個に増して表示されるとする。また、今回追加された第1特別図柄の始動記憶には、大当り当選とともにV入賞が容易な当りパターン1などに対応する大当り図柄1あるいは大当り図柄2を示す情報が含まれるとする。すなわち、第1保留個数情報701には、大当り図柄1あるいは大当り図柄2を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶に応じた特別の第1保留個数情報701Bが含まれる。この場合、第1保留個数情報701には、特定の第1保留個数情報701Aが含まれるものの、それより後に消化されて有利な大当り遊技状態となり得る特別の第1保留個数情報701Bが含まれることとなる。このとき、第2保留個数情報702が1個以下であるが、第1保留個数情報701に特別の第1保留個数情報701Bが含まれることが優先条件として適用されるため、表示領域4Aの画面上においては、特定の第1保留個数情報701Aが強調表示された表示態様から通常の表示態様に変更される。また、情報表示領域710は、STモードである旨を示す表示状態に切り替えられる。
次に、図226(D)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶が用いられることで第2保留個数情報702が0個となり、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。この場合においても、第2保留個数情報702が1個以下であるが、第1保留個数情報701に特別の第1保留個数情報701Bが含まれることが優先条件として適用されることから、特定の第1保留個数情報701Aが強調表示されることなく通常の表示態様で表示された状態が維持される。また、情報表示領域710も、STモードを示す表示状態が維持される。
その後、図226(E)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700が第2特別図柄の始動記憶に基づきハズレの停止表示態様で停止表示される。
次に、図226(F)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第1特別図柄の始動記憶が用いられることで第1保留個数情報701が3個から2個に減じて表示され、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶が適用されることから、当該始動記憶に対応する特定の第1保留個数情報701Aの表示自体が消去される。
そして、消去された特定の第1保留個数情報701Aに対応する始動記憶に大当り図柄3に対応する大当り当選を示す情報が含まれていることから、図227(G)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、3つの装飾図柄700が大当り図柄3に対応する例えば「222」の揃目として表示される。
このように、3つの装飾図柄700が「222」の揃目で停止表示すると、大当り図柄3に対応する大当り遊技状態が開始され、図227(H)に示すように、表示領域4Aの画面上には、大当り遊技状態の開始を示す「大当り」のメッセージ画像720が表示される。
その後、図227(I)に示すように、右打ちを促す画像730が表示され、大当り図柄3に対応する当りパターン3に基づくラウンド遊技が行われる。この当りパターン3に基づくラウンド遊技においては、特定領域38AへのV入賞が検出され難いこととなる。そのため、ラウンド遊技実行中における表示領域4Aの画面上には、右打ちを促す画像730が表示されるだけで、V入賞が検出された旨を示す「V」といった画像が表示される可能性が極めて低い。
そして、大当り遊技状態が終了すると、図227(J)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「時短モード突入」といったメッセージ画像742が表示される。
時短モードが開始すると、図227(K)に示すように、表示領域4Aの画面上には、図227(G)と同様に大当り遊技状態が開始した時点の停止表示態様(例えば「222」)で装飾図柄700が表示され、第1保留個数情報701などが表示されるほか、情報表示領域710には、「時短モード」である旨が表示される。また、右打ちを促す画像730も表示される。このとき、第1保留個数情報701には、特別の第1保留個数情報701Bが含まれる。
次に、図227(L)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第1特別図柄の始動記憶が用いられることで第1保留個数情報701が2個から1個に減じられ、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、第1保留個数情報701には、特別の第1保留個数情報701Bが含まれる。また、情報表示領域710は、時短モードを示す表示状態が維持される。
その後、図228(M)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700が第1特別図柄の始動記憶に基づきハズレの停止表示態様で停止表示される。
次に、図228(N)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第1特別図柄の始動記憶が用いられることで第1保留個数情報701が1個から0個に減じられ、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、例えば大当り図柄1を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶が適用されることから、当該始動記憶に対応する特別の第1保留個数情報701Bの表示自体が消去される。
そして、消去された特別の第1保留個数情報701Bに対応する始動記憶に大当り図柄1に対応する大当り当選を示す情報が含まれていることから、図228(O)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、3つの装飾図柄700が大当り図柄1に対応する例えば「777」の揃目として停止表示される。これにより、時短モードが終了して当りパターン1に応じた大当り遊技状態が開始し、V入賞すれば、当該大当り遊技状態の終了後に概してSTモードに移行することとなる。
図229及び図230は、第2実施形態による画面表示例として、時短モードから大当り図柄3に対応する大当りを経て時短モードへと移行するまでの画面遷移を示す図であり、非確変遊技状態において、第1始動記憶に大当りを示す情報が含まれているか否かに応じて、所定の演出を行うことを示す図である。
図229(A)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700がハズレの停止表示態様で停止表示され、第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702が表示されるほか、情報表示領域710には、「時短モード」である旨が表示されているとする。また、第1保留個数情報701は、4個表示されているとともに、第2保留個数情報702も、4個表示されており、第1保留個数情報701には、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶に対応する特定の第1保留個数情報701Aが含まれるとする。このとき、第2保留個数情報702が2個以上表示されているため、特定の第1保留個数情報701Aとしては強調表示されない。
次に、図229(B)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶が優先的に用いられることで第2保留個数情報702が4個から3個に減じて表示され、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、時短モードの残り回数が15回であれば、情報表示領域710には、その旨を示す「時短モード残り15回」といった情報が表示される。そして、第1保留個数情報701に含まれる特定の第1保留個数情報701Aは、通常の表示態様から強調表示された表示態様に変更される。このように、時短モードの残り回数が15回以下となった場合は、先述したSTモードで第2保留個数情報702が2個以上あれば特定の第1保留個数情報701Aが強調表示されないといった条件よりも優先条件として適用されることとなり、特定の第1保留個数情報701Aが強調表示される。ただし、情報表示領域710には、「DANGER」のメッセージは表示されない。
その後、図229(C)及び(D)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶に基づき装飾図柄700がハズレの停止表示態様で停止表示される。このとき、情報表示領域710には、時短モードである旨が表示される。
その後、特に図示しないが、時短モードの残り回数が15回以下となった状態で、第2特別図柄の始動記憶に基づき装飾図柄700の変動表示及びハズレの停止表示態様となる停止表示が繰り返し行われ、それに伴い第2保留個数情報702が順次減じられて0個となると、次には第1特別図柄の始動記憶に基づき装飾図柄700の変動表示が行われる。そして、図229(E)に示すように、表示領域4Aの画面上には、第1特別図柄の始動記憶に基づき装飾図柄700がハズレの停止表示態様で停止表示される。このとき、第1特別図柄の始動記憶が用いられることで第1保留個数情報701が4個から3個に減じて表示され、次順に用いられる第1保留個数情報701としては、特定の第1保留個数情報701Aが強調表示されている。
その後、図230(F)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第1特別図柄の始動記憶が用いられることで第1保留個数情報701が3個から2個に減じて表示され、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶が適用されることから、当該始動記憶に対応する特定の第1保留個数情報701Aの表示自体が消去される。
そして、消去された特定の第1保留個数情報701Aに対応する始動記憶に大当り図柄3に対応する大当り当選を示す情報が含まれていることから、図230(G)及び(H)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、3つの装飾図柄700が大当り図柄3に対応する例えば「222」の揃目として停止表示されることとなる。
このように、3つの装飾図柄700が「222」の揃目で停止表示すると、大当り図柄3に対応する大当り遊技状態が開始され、図230(I)に示すように、表示領域4Aの画面上には、大当り遊技状態の開始を示す「大当り」のメッセージ画像720が表示される。
その後、図230(J)に示すように、右打ちを促す画像730が表示され、大当り図柄3に対応する当りパターン3に基づくラウンド遊技が行われる。この当りパターン3に基づくラウンド遊技においては、特定領域38AへのV入賞が検出され難いこととなる。そのため、ラウンド遊技実行中における表示領域4Aの画面上には、右打ちを促す画像730が表示されるだけで、V入賞が検出された旨を示す「V」といった画像が表示される可能性が極めて低い。
そして、大当り遊技状態が終了すると、図230(K)に示すように、表示領域4Aの画面上には、「時短モード突入」といったメッセージ画像742が表示される。このとき、時短モード(時短遊技状態)で大当り図柄3が決定されていたことになるので、時短モードのゲーム回数としては100回が付与されることとなる。
図231及び図232は、第2実施形態の変形例として、時短モードが所定の残り回数となってから大当り図柄4に対応する大当りとなるまでの画面遷移を示す図であり、非確変遊技状態において、第1始動記憶に大当りを示す情報が含まれているか否かに応じて、所定の演出を行うことを示す図である。
図231(A)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶に基づいて3つの装飾図柄700が変動表示されているとともに、情報表示領域710には、「時短モード残り15回」といった情報が表示されている。また、第1保留個数情報701は、3個表示されているとともに、第2保留個数情報702は、2個表示されており、第1保留個数情報701には、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶に対応する特定の第1保留個数情報701Aが含まれるとする。このとき、時短モードの残り回数が15回であることから、特定の第1保留個数情報701Aとしては強調表示される。
その後、図231(B)及び(C)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶に基づき装飾図柄700が変動表示された後、ハズレの停止表示態様で停止表示される。このとき、第2始動口33への始動入賞に応じて第2特別図柄の始動記憶が追加され、この追加分の第2特別図柄の始動記憶に対応するように第2保留個数情報702が2個から3個に増して表示される。また、今回追加された第2特別図柄の始動記憶には、大当り当選とともにV入賞が容易な当りパターンに対応する例えば大当り図柄4を示す情報が含まれるとする。すなわち、第2保留個数情報702には、大当り図柄4を示す情報を含む第2特別図柄の始動記憶に応じた特別の第2保留個数情報702Aが含まれる。この場合、第1保留個数情報701には、特定の第1保留個数情報701Aが含まれるものの、それより先に消化されて有利な大当り遊技状態となり得る特別の第2保留個数情報702Aが含まれることとなる。このとき、時短モードの残り回数が15回以下であるが、特別の第2保留個数情報702Aが追加されたことが優先条件として適用されることとなり、表示領域4Aの画面上においては、特定の第1保留個数情報701Aが強調表示された表示態様から通常の表示態様に変更される。
その後、図231(D)及び(E)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、時短モードの残り回数が15回以下となった状態で、第2特別図柄の始動記憶に基づき装飾図柄700の変動表示及びハズレの停止表示態様となる停止表示が行われ、それに伴い第2保留個数情報702が減じられて2個となる。
次に、図232(F)及び(G)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、再び第2特別図柄の始動記憶に基づき装飾図柄700の変動表示及びハズレの停止表示態様となる停止表示が行われ、それに伴い第2保留個数情報702が減じられて1個となる。この第2保留個数情報702は、特別の第2保留個数情報702Aに該当する。
次に、図232(H)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶が用いられることで第2保留個数情報702が1個から0個に減じられ、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、大当り図柄4を示す情報を含む第2特別図柄の始動記憶が適用されることから、当該始動記憶に対応する特別の第2保留個数情報702Aの表示自体が消去される。
そして、消去された特別の第2保留個数情報702Aに対応する始動記憶に大当り図柄4に対応する大当り当選を示す情報が含まれていることから、図230(I)及び(J)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、3つの装飾図柄700が大当り図柄3に対応する例えば「888」の揃目として停止表示されることとなる。このように、3つの装飾図柄700が「888」の揃目で停止表示すると、大当り図柄4に対応する大当り遊技状態が開始される。このように、先に大当り図柄4に対応する特別の第2保留個数情報702Aが消化されて大当り遊技状態が開始される場合は、大当り図柄3に対応する特定の第1保留個数情報701Aが強調表示されないようにすることができる。
図233は、第2実施形態による画面表示例として、STモードが所定の残り回数となるまでの画面遷移を示す図であり、確変遊技状態において、第1始動記憶に大当りを示す情報が含まれているか否かに応じて、所定の演出を行うことを示す図である。
図233(A)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、装飾図柄700がハズレの停止表示態様で停止表示され、第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702が表示されるほか、情報表示領域710には、「STモード」である旨が表示されているとする。また、第1保留個数情報701は、4個表示されているとともに、第2保留個数情報702も、4個表示されており、第1保留個数情報701には、大当り図柄3を示す情報を含む第1特別図柄の始動記憶に対応する特定の第1保留個数情報701Aが含まれるとする。このとき、第2保留個数情報702が2個以上表示されているため、特定の第1保留個数情報701Aとしては強調表示されない。
次に、図233(B)に示すように、表示領域4Aの画面上においては、第2特別図柄の始動記憶が優先的に用いられることで第2保留個数情報702が4個から3個に減じて表示され、3つの装飾図柄700の変動表示が開始される。このとき、STモードの残り回数が10回であれば、情報表示領域710には、その旨を示す「STモード残り10回」といった情報が表示される。そして、第1保留個数情報701に含まれる特定の第1保留個数情報701Aは、通常の表示態様から強調表示された表示態様に変更される。このように、STモードの残り回数が10回以下となった場合も、先述したSTモードで第2保留個数情報702が2個以上あれば特定の第1保留個数情報701Aが強調表示されないといった条件よりも優先条件として適用されることとなり、特定の第1保留個数情報701Aが強調表示される。
[第2実施形態の遊技機による効果]
第2実施形態のパチンコ遊技機によれば、以下の効果が得られる。
このような構成において、当りパターン14と当りパターン3とは、第1大入賞口36及び第2大入賞口37による遊技球の受け入れ易さに差が生じる。すなわち、当りパターン14では、ラウンド遊技の開放状態となる合計時間から全体の受け入れ数が相対的に少なくなるものの、1R目と11R目に第2大入賞口37が所定時間継続して開放状態となることで特定領域38Aを通過し易いラウンド遊技が実行されることにより確変遊技状態に移行し易くなる。その一方、当りパターン3では、1R目と11R目に第2大入賞口37が開放状態となる時間が相対的に短くなることで特定領域38Aを通過し難いラウンド遊技が実行されることにより確変遊技状態に移行し難いものの、全てのラウンド遊技において開放状態となる合計時間から当りパターン14と比べて全体の受け入れ数が相対的に多くなる。したがって、このような構成によれば、大当り遊技状態に移行する場合、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのいずれに対して遊技球を優先的に通過させるかによって、概して当りパターン14及び当りパターン3のいずれか一方に対応する大当り遊技状態を選択することができるので、確変遊技状態に移行させるか否かについて遊技者に選択させ得る技術介入性を実現することができる。そして、第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bの優先的な通過によって当りパターン14又は当りパターン3に対応する大当り遊技状態を選択する上で、いずれの当りパターンに対応する大当り遊技状態を選択しても、遊技上の利益と不利益とが生じるようになっているので、遊技者及び遊技機設置店が受ける利益・不利益のバランスを適切に保つことができる。
また、このような構成によれば、大当り図柄2に基づき大当り遊技状態の制御が開始される場合と大当り図柄2以外の大当り図柄に基づく大当り遊技状態の制御が開始される場合とで演出の内容が相異させられるので、遊技者は、確変遊技状態に移行させるか否かについて第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bのいずれかの通過に応じて当りパターンの決定割合が異なる状況と、第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bのいずれの通過によっても当りパターンの決定割合が同一となる状況とを区別することができ、第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bに対して遊技球を通過させる前に、確変遊技状態に移行させるか否かについて選択し得る状況とそのような選択を行い得ない状況とを明確に識別することができる。例えば、大当り図柄2に基づいて大当り遊技状態の制御が開始され、それに応じて特別遊技状態に移行させるか否かを選択し得る場合には、その旨を明示的に示すような内容の大当り遊技状態に応じた演出を実行させることにより(図217(F)参照)、遊技者は、そのような選択し得る状況を確実に認識することができ、所望とする第1通過ゲート35A又は第2通過ゲート35Bを狙って遊技球を通過させるように遊技を行うことができる。
また、このような構成によれば、確変遊技状態において、当りパターン3の大当り図柄3を示すと共に大当り遊技状態に移行させる旨の判定結果を示す情報が第1始動記憶と対応付けて記憶されている場合、すなわち、大当り遊技状態への移行が確定しているものの、当該大当り遊技状態への移行後に再び確変遊技状態へと移行し難い場合に、その旨に応じた情報が記憶されていることが報知される(図223、図224参照)。このような報知を受けた遊技者は、確変遊技状態において再び確変遊技状態へと移行させることが困難であることをいち早く察知することができる。このような状況を察知した遊技者は、例えば、第2始動記憶に基づく第2特別図柄の変動表示及び停止表示をできる限り優先させるように遊技を行うことで、確変遊技状態がすぐに終了してしまうことを回避することができる。
一方、図222に示すように、確変遊技状態に移行し難い当りパターン3の大当り図柄3を示す情報が記憶されていないことが報知された場合は、第2特別図柄の変動表示及び停止表示を特に優先させる必要がないので、遊技を適宜に安心して中断させることができる。このように、報知される内容に応じて遊技の進め方が変わるので、遊技の単調さを解消することができる。
また、このような構成によれば、図223及び図224に示すように、第2始動記憶が例えば2個未満になると、確変遊技状態へと移行し難い大当り遊技状態に移行させる旨の判定結果を示す第1始動記憶が記憶されていることが報知される。これを換言すると、第2始動記憶が2個以上あって第2特別図柄の変動表示及び停止表示が優先的に行われる場合には、そのような第1始動記憶が記憶されているか否かが特に報知されないこととなる。これにより、第2始動記憶の個数がある程度多く存在し、上記のような報知がされなくても遊技者にとって不利な状況にない場合には、確変遊技状態がしばらくは途絶しないという安心感を与えつつ遊技を進行させることができる。
また、このような構成によれば、確変遊技状態へと移行し難い大当り遊技状態に移行させる旨の判定結果を示す第1始動記憶が記憶されている場合にあって、さらに、それより後に記憶された他の第1始動記憶があり、当該他の第1始動記憶が確変遊技状態へと移行し易い大当り遊技状態に移行させる旨の判定結果を示すものでなければ、確変遊技状態へと移行し難い旨の第1始動記憶が記憶されていることが報知される。これを換言すると、図226〜228に示すように、確変遊技状態へと移行し難い旨の第1始動記憶が記憶されていても、それより後に確変遊技状態へと移行し易い旨の他の第1始動記憶が記憶されている場合には、先に消化される第1始動記憶が特に報知されないこととなる。つまり、大当り遊技状態の終了後に非確変遊技状態に一旦移行するものの、その後他の第1始動記憶に基づいて大当り遊技状態に移行し、当該大当り遊技状態の終了後に再び確変遊技状態に移行し易いことが確定している場合には、上記のような報知がされないので、無益な報知が過剰に行われないようにすることができるとともに、状況に応じて有用な情報を適宜に報知することができ、ひいては遊技を安心して進行させることができる。
また、このような構成によれば、図233に示すように、大当り遊技状態の終了後、確変遊技状態において、特別図柄の変動表示回数が特別回数(確変遊技状態が残り10回となる回数)に達することにより、確変遊技状態の終了となる所定回数(190回)まである程度残り少なくなると、確変遊技状態に移行し難い当りパターン3の大当り図柄3を決定付ける第1始動記憶が記憶されていれば、その旨が報知されるので、確変遊技状態において再び確変遊技状態に移行するか否かを示すような内容の報知として、遊技者の利益に資する有意な報知を行うことができる。つまり、第1始動記憶は第2始動記憶より優先的に消化されないため、所定の報知を行わないと、確変遊技状態の終了まで第1始動記憶に基づく第1特別図柄の変動表示が行われないおそれがある。また、報知する対象が大当り図柄3を決定付ける第1始動記憶であるため、当該第1始動記憶に基づく変動表示が行われた場合には、確変遊技状態に移行しないこととなる。要するに、第1始動記憶については、当り判定用乱数を示す情報に基づき、確変遊技状態では大当り遊技状態を決定付けるものかもしれないが、非確変遊技状態では大当り遊技状態を決定付けないものである可能性もあるため、遊技者にとっては大当り遊技状態に移行せずに不利益が生じることがありうる。このような場合に対処すべく、上記したような所定の報知を行うことにより、優先的に消化されない第1始動記憶に基づく変動表示を促すことができ、遊技者に不利益が生じることを防止することができる。すなわち、確変遊技状態に係る利益は損失してしまうが、大当り遊技状態という利益の損失についてはできる限り防止することができることとなる。
また、このような構成によれば、図231及び図232に示すように、大当り遊技状態の終了後、時短遊技状態においても、特別図柄の変動表示回数が特殊回数(時短遊技状態が残り15回となる回数)に達することにより、時短遊技状態の終了となる特定回数(100回又は30回)まである程度残り少なくなると、例えば確変遊技状態に移行し難い当りパターン3の大当り図柄3を決定付ける第1始動記憶が記憶されていれば、その旨が報知されるので、時短遊技状態においても遊技者の利益に資する有意な報知を行うことができる。すなわち、時短遊技状態の方が非時短遊技状態よりも時短回数が多く付与され易くなるため、所定の報知を行うことによってさらなる時短遊技状態に係る利益を得ることができる。
次に、先述した第2実施形態と部分的に異なる第3実施形態に係るパチンコ遊技機について、図234のフローチャートを参照して説明する。なお、先述した第1実施形態及び第2実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付すなどしてその説明を省略する。
第3実施形態に係るパチンコ遊技機では、通過ゲートとして1つの通過ゲート35Aのみが設けられており、この通過ゲート35Aに対して遊技球が通過するタイミングに応じて当りパターンを遊技者に選択させるように構成されている。なお、本実施形態では、便宜上、大当り図柄としては、大当り図柄2のみが決定され、当りパターンとしては、当りパターン3又は当りパターン14のいずれかが決定されるようになっている。
[第3実施形態に係る遊技機の遊技フロー]
図234は、第3実施形態に係る遊技機の遊技フローを示すフローチャートである。なお、同図のフローチャートは、遊技全体の主要な流れを示すものであり、メインCPU61による処理とサブCPU71による処理とを区別するものではない。そのため、各処理の実行主体としては、単にCPUとして説明する。
図234に示すように、S4000において、CPUは、始動記憶があるか否かを判定する。始動記憶があると判定した場合、CPUは、S4001に処理を移す。一方、始動記憶がないと判定した場合、CPUは、始動記憶があると判定するまでS4000の処理を繰り返し実行する。
S4001において、CPUは、遊技状態に応じた確率の基で大当り判定処理を実行する。この処理を終了した場合には、S4002に処理を移す。
S4002において、CPUは、大当りであるか否かを判定する処理を行う。CPUは、大当りであると判定した場合にはS4004に処理を移す。一方、CPUは、大当りでないと判定した場合にはS4003に処理を移す。
S4003において、CPUは、特別図柄を所定時間変動させた後、ハズレ図柄を停止表示させる処理を行う。その後、CPUは、再びS4000に処理を移す。
S4004において、CPUは、特別図柄を所定時間変動させた後、大当り図柄を停止表示させる処理を行う。本実施形態では、大当り図柄2が停止表示する。その後、CPUは、S4005に処理を移す。
S4005において、CPUは、大当り遊技状態の制御を開始した後、当りパターン決定用タイマに所定値をセットする処理を行う。当りパターン決定用タイマは、通過ゲート35Aを遊技球が通過するまでに予め規定された複数の時間(期間)を計時するためのタイマである。所定値としては、例えば第1期間として6秒に対応する値がセットされる。その後、CPUは、S4006に処理を移す。
S4006において、CPUは、当りパターン決定用データをセットする処理を行う。本実施形態では、第1期間に対応する当りパターン決定用データとして当りパターン14を決定するためのデータがセットされる。その後、CPUは、S4007に処理を移す。
S4007において、CPUは、当りパターン決定用データに対応する報知データをセットする処理を行う。すなわち、本実施形態では、第1期間の時間内において通過ゲート35Aを遊技球が通過することで当りパターン14が実行される旨を報知するための報知データがセットされる。その後、CPUは、S4008に処理を移す。
S4008において、CPUは、通過ゲート35Aにおける遊技球の通過が検出されたか否かを、通過ゲートスイッチからの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、CPUは、通過ゲート35Aにおける遊技球の通過が検出されたと判定した場合には、S4009に処理を移し、通過ゲート35Aにおける遊技球の通過が検出されないと判定した場合には、S4010に処理を移す。
S4009において、CPUは、当りパターン決定用データに基づいて当りパターンを決定する処理を行う。例えば、第1期間に対応する当りパターン決定用データがセットされている場合は、当りパターン14が決定される。一方、後述する第2期間に対応する当りパターン決定用データがセットされている場合もあり、この場合は、当りパターン3が決定されるようになっている。その後、CPUは、S4015に処理を移す。
S4010において、CPUは、当りパターン決定用タイマについて減算処理を行う。この処理は、例えばS4005の処理において当りパターン決定用タイマに6秒に対応する所定値として「3000」がセットされている場合、2ms毎に1ずつ減算するように実行される。これにより、6秒に相当する期間が計測される。その後、CPUは、S4011に処理を移す。
S4011において、CPUは、当りパターン決定用タイマの値が「0」であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、CPUは、当りパターン決定用タイマの値が「0」であると判定した場合には、S4012に処理を移し、当りパターン決定用タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S4008に処理を戻す。
S4012において、CPUは、当りパターン決定用タイマに所定値をセットする処理を再び行う。このS4012において、所定値としては、第1期間の経過後であれば、例えば第2期間として6秒に対応する値がセットされる。一方、第2期間の経過後であれば、第1期間として6秒に対応する値がセットされる。なお、本実施形態においては、第1期間及び第2期間がいずれも同じ時間(6秒)になっているが、異なる時間であってもよい。例えば、当りパターン14に対応する第1期間が相対的に長い時間であり、後述する当りパターン3に対応する第2期間が相対的に短い時間となるようにしてもよい。その後、CPUは、S4013に処理を移す。
S4013において、CPUは、当りパターン決定用データを変更する処理を行う。この処理において、CPUは、現時点で当りパターン14に対応する当りパターン決定用データがセットされていれば、当りパターン3に対応する当りパターン決定用データに変更し、現時点で当りパターン3に対応する当りパターン決定用データがセットされていれば、当りパターン14に対応する当りパターン決定用データに変更する。その後、CPUは、S4014に処理を移す。
S4014において、CPUは、変更した当りパターン決定用データに対応する報知データをセットする処理を行う。すなわち、本実施形態では、第1期間経過後になると、第2期間の時間内において通過ゲート35Aを遊技球が通過することで当りパターン3が実行される旨を報知するための報知データがセットされる。また、第2期間経過後になると、再び第1期間の時間内において通過ゲート35Aを遊技球が通過することで当りパターン14が実行される旨を報知するための報知データがセットされる。このような報知データにより、通過ゲート35Aに対して遊技球を通過させる前には、現時点で通過した場合に第1期間又は第2期間に応じて対応する当りパターン3又は当りパターン14が実行されることについて報知される。また、通過ゲート35Aを遊技球が通過するまでは、第1期間及び第2期間が順次切り替えられ、第1期間及び第2期間が経過するごとに当りパターン3及び当りパターン14並びに関連するデータが交互に準備される。その後、CPUは、S4008に処理を戻す。
S4015において、CPUは、大当り遊技状態でのラウンド遊技を実行すべく、当りパターンに基づいて大入賞口を開閉する制御を行う。その後、CPUは、S4016に処理を移す。
S4016において、CPUは、最終のラウンド遊技が終了したか否かを判定する処理を行う。この処理において、CPUは、最終のラウンド遊技が終了したと判定した場合には、S4017に処理を移し、最終のラウンド遊技が終了していないと判定した場合には、S4015に処理を戻す。
S4017において、CPUは、特定領域38Aを遊技球が通過(V入賞)したか否かを判定する処理を行う。この処理において、CPUは、特定領域38Aを遊技球が通過したと判定した場合には、S4018に処理を移し、特定領域38Aを遊技球が通過していないと判定した場合には、最初のS4000に処理を戻す。
S4018において、CPUは、大当り遊技状態終了後の遊技状態を確変遊技状態に制御する処理を行う。なお、特定領域38Aを遊技球が通過していない場合は、最初のS4000に戻ることとなり、大当り遊技状態終了後の遊技状態が非確変遊技状態と制御される。
これにより、本実施形態におけるCPU(メインCPU61)は、特定遊技状態移行判定手段により特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られた場合に、複数の期間として少なくとも第1期間及び第2期間を設定可能な期間設定手段を実現している。また、ラウンド遊技パターン決定手段として機能するCPU(メインCPU61)は、期間設定手段により設定された第1期間に通過領域38Aを遊技媒体が通過したことを条件に、第1可変入賞装置(第1大入賞口36)が第1態様及び第2態様に変動するラウンド遊技を含むとともに、2可変入賞装置(第2大入賞口37)が特定領域への遊技媒体の通過を容易とするように第1態様及び第2態様に変動する通過容易ラウンド遊技を含む第1ラウンド遊技パターン(当りパターン14)を決定可能であり、期間設定手段により設定された第2期間に通過領域38Aを遊技媒体が通過したことを条件に、第1可変入賞装置が第1態様及び第2態様に変動するラウンド遊技を含むとともに、第2可変入賞装置が特定領域への遊技媒体の通過を困難とするように第1態様及び第2態様に変動する通過困難ラウンド遊技を含む第2ラウンド遊技パターン(当りパターン3)を決定可能である。
[第3実施形態の遊技機による効果]
第3実施形態のパチンコ遊技機によれば、以下の効果が得られる。
このような構成によれば、大当り遊技状態に移行する場合、通過ゲート35Aに対して、第1期間の時間内に遊技球を通過させるか、あるいは第2期間の時間内に遊技球を通過させるかによって、当りパターン14及び当りパターン3のいずれか一方に対応する大当り遊技状態を選択することができるので、確変遊技状態に移行させるか否かについて遊技者に選択させ得る技術介入性を実現することができる。そして、第1期間あるいは第2期間のいずれかの時間内に通過ゲート35Aを通過させることによって当りパターン14又は当りパターン3に対応する大当り遊技状態を選択する上で、いずれの当りパターンに対応する大当り遊技状態を選択しても、遊技上の利益と不利益とが生じるようになっているので、遊技者及び遊技機設置店が受ける利益・不利益のバランスを適切に保つことができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、以下のように大当り図柄の種類に応じて演出モードや装飾図柄を決定するようにしてもよい。装飾図柄を「7」揃いとして金色図柄とする場合は、スーパービッグボーナスの確定とする。また、装飾図柄を「3」揃いとして赤色図柄とする場合は、第1特別図柄で大当り図柄となったことを条件にチャレンジボーナスの成功を確定とし、第2特別図柄で大当り図柄となったことを条件に予め規定した特別な演出モードを実行し、実質15Rの実行を確定とする。また、装飾図柄を「1」又は「5」揃いとして桃色図柄とする場合は、第1特別図柄で大当り図柄となったことを条件にチャレンジボーナスの成功確率を相対的に高くし、第2特別図柄で大当り図柄となったことを条件に後述する青色図柄よりも有利な上乗せボーナス(実質8R以上確定あるいは実質4Rの実行可能性が相対的に低い)とする。装飾図柄を「2」、「4」、又は「6」揃いとして青色図柄とする場合は、第1特別図柄で大当り図柄となったことを条件にチャレンジボーナスの成功確率を相対的に低くするかあるいは0とし、第2特別図柄で大当り図柄となったことを条件に桃色図柄よりも不利な上乗せボーナスとする。
また、大当り遊技状態において実行される各種の演出パターンとしては、大当り遊技状態の種類に応じて予め規定されたものから選択し、ラウンド遊技毎に決定しないようにしてもよい。
上述の実施形態において、チャレンジボーナス及び上乗せボーナスにおける演出パターンとしては、大当り遊技状態への移行を条件にその都度各ラウンド遊技の演出パターンを決定しているが、予め規定された全ての演出パターンから1つの演出パターンを選択することにより、1回の決定処理でチャレンジボーナス及び上乗せボーナスにおいて実行される全ての演出パターンを決定するようにしてもよい。
上述の実施形態において、チャレンジボーナスは、3種類の演出パターンに基づく演出内容を決定しておき、遊技者により選択された演出パターンの演出内容のみを参照し、それ以外の演出パターンの演出内容を破棄するようになっているが、遊技者により選択された演出パターンのみに対応する演出内容を決定するようにしてもよい。
チャレンジボーナスに係る大当り遊技状態の開始前に、チャレンジボーナスにおける3種類の演出パターンを決定するとともに、演出パターンを遊技者に選択させるようにしてもよい。このようにした場合、チャレンジボーナスの開始前にアイコンの表示や、V入賞容易なラウンド遊技の実行を事前に報知することができる。
上乗せボーナスにおいては、表示される払出賞球数や総賞球数といった数値の表示態様を上述の実施形態とは異なるものにしてもよい。例えば、上述の実施形態では、大入賞口に対する入賞数が1つで青メータに加算表示される数値が「10」になっているが、入賞数1つあたり加算表示される数値を例えば「1」としてもよい。また、入賞数に応じて色を変化させることによって加算を表現するようにしてもよい。具体的にいうと、入賞数が「0」の場合に白を表示し、入賞数が「10」の場合に青を表示し、入賞数が「50」の場合に青を表示するといった色による表現方法がある。このような色変化による加算の表現方法は、赤メータについても同様に適用することができる。
また、上乗せボーナスにおいては、上限入賞数を超えた場合にあっても、その超えた分に対応する数値を青メータに表示される払出賞球数に反映させるようにしてもよい。例えば、大入賞口に上限入賞数を超える「11」の遊技球が入賞した場合は、遊技球1個の入賞に対応する賞球数「10」を加味した上で払出賞球数として「110」を加算表示するようにしてもよい。ただし、このような青メータの加算表示を行う場合は、赤メータにおいても上限入賞数を超えた分に対応する数値を加算表示することにより、それ以降のラウンド遊技の実行に際して青メータと赤メータとの表示内容に矛盾が生じないようにすることが好ましい。
上述の第2実施形態では、普通図柄抽選に係る第1通過ゲート35A及び第2通過ゲート35Bを、大当り遊技状態の制御を開始させたり、大入賞口開閉パターン(当りパターン)を遊技者に選択させるための仕掛けとしても用いたが、このような仕掛けを普通図柄抽選に係る通過ゲートとは別に設けてもよい。
また、第2実施形態及び第3実施形態では、特定領域30Aに対してV入賞であるか否かに応じて確変遊技状態に移行するか否かが決定されるようになっているが、確変遊技状態に移行させるか否かを大当りの当選などと同様に抽選により決定するように構成された遊技機にも、第2実施形態や第3実施形態と同様の構成を適用することができる。また、図186に示すように大入賞口が1つだけ設けられた遊技機にも、第2実施形態あるいは第3実施形態と同様の構成を適用することができる。この際、1つの大入賞口に対応すべく、図187に示す当りパターン1〜13を図191の当りパターン1〜13として適用し、図191の当りパターン14を、例えば1R目が開閉パターンBで11R目が開閉パターンAとなる当りパターンを適用すればよい。この場合、例えば、変位部材が作動するとともに開閉パターンBとなる1R目のラウンド遊技は、通過容易ラウンド遊技として実行され、それ以外のラウンド遊技(開閉パターンAとなる11R目のラウンド遊技を含む)は、変位部材が未作動となることで通過困難ラウンド遊技として実行される。すなわち、変位部材が作動し、かつ、当りパターンがV入賞容易な程度の開放時間(開放態様)となるものであれば、当該当りパターンのラウンド遊技が通過容易ラウンド遊技となる。そのため、当りパターンA,D,Eのラウンド遊技も、変位部材の作動を条件に通過容易ラウンド遊技になり得る。
第2実施形態では、時短回数(100回又は30回)よりもST回数(190回)の方が多い回数になっているが、例えば時短回数を100回又は30回とした上でST回数を5回とし、ST回数よりも時短回数の方が多くなるようにしてもよい。また、時短回数としては、例えば0回が決定され、大当り遊技状態の終了後に時短遊技状態に移行しない場合があるとしてもよい。また、普通図柄抽選の当選確率は、非時短遊技状態において0%より高くしてもよい。
第3実施形態の変形例としては、図193に示すように大当り図柄1〜4と当りパターン1〜12,14とを対応付けるようにしてもよい。この場合、一例として以下のようにすることができる。
(大当り図柄1)
・第1期間及び第2期間などの切り替えを行わず、常に100%の確率で当りパターン1が決定される。
・大当り遊技状態中は、当りパターンの種類(当りパターン1)を当りパターンが決定されるまで報知する。
(大当り図柄2)
・当りパターン1を選択可能な時間をa期間として例えば0.03秒、当りパターン2を選択可能な時間をb期間として例えば0.03秒、当りパターン3を選択可能な時間をc期間として例えば0.22秒とし、さらに当りパターン14を選択可能な時間をd期間として例えば0.22秒とする。そして、a期間、b期間、c期間、d期間の順に経過する状態を1セットとし、これが10セット行われる期間をA期間(5秒)とする。このA期間は、大当り遊技状態中に当りパターンの種類を報知しない(非報知とする)。
・A期間の次に切り替えられる期間として、当りパターン3のみを選択可能なB期間(5秒)を設ける。B期間は、第3実施形態における第2期間に相当する。このB期間においては、当りパターンの種類(当りパターン3)を報知する。
・B期間の次に切り替えられる期間として、当りパターン14のみを選択可能なC期間(5秒)を設ける。C期間は、第3実施形態における第1期間に相当する。このC期間においても、当りパターンの種類(当りパターン14)を報知する。
・A期間、B期間、C期間の順に切り替えることにより、報知が行われる期間と行われない期間とを設ける。
(大当り図柄3)
・第1期間及び第2期間などの切り替えを行わず、常に100%の確率で当りパターン3が決定される。
・大当り遊技状態中は、当りパターンの種類(当りパターン3)を当りパターンが決定されるまで報知する。
(大当り図柄4)
・当りパターン1、4〜12までを順次選択可能な時間を例えば0.02秒毎に切り替え、この間は、大当り遊技状態中に当りパターンの種類を報知しない(非報知とする)。
なお、上記した第3実施形態の変形例のように、多くの当りパターンが存在する場合は、いずれの期間においても当りパターンの種類を報知しないようにしてもよい。
その他、上記した各実施形態においては、特徴とする構成や本質とする効果を阻害しない限り、互いに他の実施形態における技術を適用することができる。