JP6373351B2 - 慢性完全閉塞を治療するためのデバイスおよび方法 - Google Patents

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Description

(関連出願の引用)
本願は、2013年11月15日に出願された米国特許出願第14/080970号の利益を主張するものであり、該米国特許出願は、2013年3月13日に出願された米国特許出願第13/801,228号の一部継続出願であり、これらの出願の各々は、その全体が参照により本明細書中に援用される。
本発明は、概して、血管を再開通するためのデバイスおよび方法に関し、より具体的には、慢性完全閉塞を破砕および開放するために、血管穿孔器を血管の中心に整合させるためのデバイスおよび方法に関する。
慢性完全閉塞(CTO)は、完全に閉塞された血管病変である。これらは、冠状動静脈、頸動静脈、内蔵動静脈、回腸動静脈、大腿動静脈、および膝窩動静脈等の人体の任意の場所に生じ得る。通常、これらの病変は、数ヶ月から数年にかけて発生するであろう。その自然経過の慢性化に起因して、通常、血液を組織に供給するための側枝脈管の発生のために適正な量の時間が存在するであろう。しかしながら、これらの側枝脈管は、末端器官を生存したまま保つために十分な血流を提供できず、依存器官の機能を支持するために不適正である。
慢性完全閉塞は、その場所に応じて、深刻な医療結果を有し得る。例えば、冠状動脈内に位置する妨害物は、心筋損傷および心不全を生じさせ得る一方、大腿および膝窩動脈内に位置する妨害物は、下肢潰瘍および壊疽を生じさせ得る。
慢性完全閉塞自体は、「完全閉塞」ではなく、むしろ、いくつかの本質的に機能不全の狭小チャネルを含有する。従来、親水性コーティングガイドワイヤが、使用され、これらの狭小チャネルのうちの1つまたはそれを上回るものを通して穿通し、近位の開放脈管区画と遠位の閉塞との間に連続的通路を生成する。本通路は、続いて、膨張され、バルーンまたはステント等の治療用デバイスを収容する。
種々の外科手術および低侵襲的方法が、長年、CTOの血管再生のための主流となっている。外科手術グラフトは、数十年、冠状または末梢脈管内の妨害物をバイパスするために設計されている。低侵襲的技術は、ガイドワイヤまたはCTOデバイスを含む。
CTO病変は、多くの場合、非常に硬質かつ石灰化したプラークを含有し、それらを穿通不能にする。ガイドワイヤは、CTO内で使用されるとき、脈管壁を不注意に損傷させる、またはさらに悪いことに、それを突貫し得るため、時として、危険である。多くの場合、ガイドワイヤ先端は、不十分な支持を有し、石灰化プラークの中への穿通試みの際、座屈し得る。ガイドワイヤは、CTOの中に押勢されるときもまた、オペレータによって意図されない方向に不注意に誤指向され、脈管壁とプラークとの間に行き止まり面(すなわち、内膜下面)を生成し得る。ガイドワイヤが、CTOを通して正常な通路を生成できない場合、結果として生じる内膜下路が、バルーン、ステント、またはアテローム切除術用カテーテル等の後続治療用デバイスの使用を阻止する。CTOデバイスにおける別の短所として、CTOの内側を前進されるとき、ねじれに抵抗するために十分に堅牢性ではない、シャフトが挙げられる。さらに別の短所は、CTOデバイスが、容易に制御されず、それによって、CTOデバイスの先端が、CTOデバイスがCTOを通して押動されるとき、血管の中心から偏心して方向転換することである。これらの短所に起因して、CTO血管再生におけるガイドワイヤに関する成功率は、それほど高くない。
いくつかのCTO技術が、ガイドワイヤおよびCTOデバイスを使用する際に直面する難点のうちのいくつかを克服する試みにおいて導入され、CTO穿通の成功率を改善している。米国特許第6,599,304号において、Selmon et alは、「閉鎖位置から開放位置に移動可能な組織変位またはヒンジ式拡張部材を含む、閉塞された血管の治療のための血管内カテーテルシステム。拡散または機械的力が、したがって、脈管壁に隣接する閉塞を断裂、破砕、または別様に破壊するように、脈管壁および閉塞に印加されてもよい。本閉塞の破壊は、閉塞された血管領域を囲繞する通常の循環機能を回復する全体的試みの一部として、障害物の少なくとも一部の周囲またはそれを通して、ガイドワイヤまたは治療用カテーテルの通過のために十分なサイズのチャネルまたは通路を生成し得る」と教示している。
米国特許第8,062,316号では、Patel et al.は、その遠位端に螺旋ブレードを伴い、先端が保護シース内に入れられた新規回転切断ヘッドを伴う、CTOカテーテルを教示している。「切断ヘッドに取着される内側カテーテルまたはワイヤへのトルクの印加が、切断ヘッドにスピンを印加する。切断ヘッドの突出ブレードの角度および性質に応じて、ブレードは、実際には、身体管腔から閉塞物質を取り除かずに、単に、閉塞物質を通して切断するように設計され得るか、または代替として、ブレードは、閉塞物質を通して切断し、身体管腔へのつなぎ目も裁断し、それによって、閉塞物質を身体管腔から取り除くように設計され得るかのいずれかである」。
米国特許出願第11/090,435号では、Hongは、複数のチャネルを有するカテーテルを使用することによって、CTOを開放するためのシステムを教示している。加えて、カテーテルは、近位および遠位シャフト内に弾丸形状の遠位先端および/またはトルク溝を有し得、近位端における手動トルク作用を用いて、CTOを通したカテーテルの前進を促進するであろう。カテーテルの長さに沿って延設される、複数のチャネルは、広げることができ、ガイドワイヤ、バルーン、またはステントを病変の中に前進させるために使用される。
米国特許第8,021,330号では、McAndrewは、「その遠位端に、柔軟性シャフトを有するガイドワイヤシャフトまたはガイドワイヤをその中に選択的に把持するための管状区分の遠位部分を囲繞する、襞なしバルーン」を伴う、新規バルーンカテーテルを教示している。膨張に応じて、ガイドワイヤシャフトの柔軟性軟質区分は、ガイドワイヤ上に係止する。「これは、臨床医に、慢性完全閉塞等の緊密な狭窄を通してともに押動され得る、結合されたバルーンカテーテルおよびガイドワイヤ集合体を提供する」。
米国特許出願第12/108,921号では、Duffy et al.は、CTOを治療するための可視化および治療システムを教示している。システムは、慢性完全閉塞に追跡されるように構成される、伸長部材を含む。伸長部材は、その遠位端に位置する、変換器を有する。音響活性化材料が、伸長部材の遠位端に充塞されるであろう。システムはまた、慢性完全閉塞の画像を生成するように構築および配列される、外部撮像システムを含む。外部撮像システムはまた、超音波エネルギー波を発生させるように構成されてもよく、これは、順に、伸長部材の遠位端に位置する、音響活性化材料を振動させる。これらの振動は、順に、CTOを穿通および交差するために使用され得る、機械的エネルギーを産生する。
米国特許出願第13/553,659号では、Richterは、慢性完全閉塞の誘導穿通のための装置および方法を教示している。本発明は、CTOの再開通の際、血管内へのガイドワイヤおよび穿孔先端の正確な留置を促進する、装置に関する。装置は、病変、脈管壁、およびガイドワイヤ先端をリアルタイムで検出し得る、撮像システムを備える。「好ましくは、本装置はまた、脈管内のCTOまたは他の障害物の穿通を促進する。本発明の装置を使用する方法は、閉塞の治療を促進し、脈管の壁の突貫および誤管腔の生成等、閉塞の治療と関連付けられた合併症およびリスクを回避または低減させる」。
米国特許第7,763,012号では、Petrick et al.は、CTOを交差するためのカテーテルおよび方法を教示している。カテーテルは、偏向可能先端を遠位端に有する、伸長管状部材から成る。「カテーテルは、病変の近位の動脈内の着目領域に前進される。制御ワイヤは、偏向可能先端を病変に向かって指向させるように動作される。ガイドワイヤは、カテーテルの管腔を通して、病変の中に前進され、病変を交差する」。
米国特許第8,241,315号では、Jensen et al.は、不注意の脈管損傷を制限しながら、閉塞を穿通するように構成される、装置および方法を教示している。本デバイスは、伸長シースと、伸長シース内に配置されるスタイレットとを含む。スタイレットは、近位端から遠位端までの管腔を含み、これは、閉塞が穿通された後、ガイドワイヤの通過を可能にするであろう。使用時、「スタイレットは、スタイレットの遠位領域が、少なくとも部分的に、閉塞の中に穿通するように、遠位に移動されることができる。スタイレットが、近位キャップを通して延在した後、ガイドワイヤは、閉塞を通して通過することができる。次いで、再開通アセンブリは、閉塞を通してさらに前進され、バルーンが、遠位キャップの近傍に留置され、スタイレットが、中心に置かれ、遠位キャップを横断して通過されることができる」。
依然として、これらの新しい技術を用いた成功率は、オペレータの経験を含む、種々の要因に起因して、50−70%と変動することが報告されている。加えて、コスト、煩雑性、複雑な調製の必要性、およびこれらのCTOデバイスの適切な使用のために要求される長期訓練は、その広範かつコスト効率的使用を阻止し得る。故に、これらの技術的発展にもかかわらず、依然として、単純、安全、動作が容易、効率的、かつコスト効果的CTOデバイスの大いなる必要性がある。
米国特許第6,599,304号明細書 米国特許第8,062,316号明細書 米国特許第8,021,330号明細書 米国特許第7,763,012号明細書 米国特許第8,241,315号明細書
本発明は、血管閉塞の治療のためのデバイスおよび方法を提供する。本発明の目的は、補強された内側管、容易な制御性、および脈管損傷を防止するが閉塞破砕を最大限にする形状の利点を有する、正常な循環機能を回復する全体的試みの一部として、ガイドワイヤ、介入デバイス、およびカテーテルの留置のための経路を提供するために、血管内に形成される血管閉塞または他の妨害物を破壊することである。
本発明の第1の実施形態では、血管穿孔デバイスは、主要本体を有する。主要本体は、閉塞を指向および機械的に破砕するのに役立つ、いくつかの構成要素を有する。本デバイスは、外側管状部材を有する。外側管状部材の内側は、その中に介在される内側管状部材である。外側管状部材および内側管状部材の近位端には、内側および外側管状部材の両方に密閉される、遠位キャップがある。遠位キャップは、好ましくは、血管壁を穿刺するための鋭的縁を有していない、C−カップ型である。デバイスの遠位端には、主要本体の遠位端キャップから突出する、複数の遠位端ループがある。複数の外側ループは、遠位端ループの近位の外側管状部材から突出する。主要本体がCTOに前進されると、オペレータは、手動でまたは機械的にのいずれかにおいて、主要本体をスピンさせる。遠位端上のループは、その正面のCTOを機械的に破砕する。遠位端上のループがCTOの中に順方向に前進するにつれて、外側管状部材上の外側ループは、脈管壁により近いCTOを機械的に破砕する。全ループが湾曲縁を有するため、ループが脈管壁に触れる場合でも、デバイスが脈管壁を穿刺する可能性が低い。
本発明の一側面では、内側管状部材は、1つまたはそれを上回る螺旋コイル状ワイヤを用いて補強される。好ましくは、2つの螺旋コイル状ワイヤが、二重螺旋方式において、内側管状部材を包囲し、内側管状部材の外側表面に固着される(ポリマー糊または別の固着物質によって)。螺旋巻着ワイヤは、血管管腔内で湾曲し、血管の経路に適応するための主要本体の可撓性を可能にする。ワイヤが内側管状部材を包囲することは、主要本体が、血管の経路に沿って湾曲するとき、ねじれないであろうように、主要本体のシャフトを強化するという利点を有する。コイル状ワイヤはまた、罹患血管の内側または閉塞の硬質繊維状石灰化プラークの内側で前進されるとき、主要本体の操向性および押動性を改善するという利点を有する。
本発明の別の側面では、デバイスは、主要本体の少なくとも一部を封入し、主要本体の外側管状部材を囲繞する、バルーン等の拡張可能材料を有する。バルーンの遠位端は、外側ループの近位にある。このように構成されることによって、バルーンが膨張されると、バルーンは、脈管壁に対して圧接し、デバイスの主要本体を脈管の中心に置く。膨張可能バルーンの使用は、したがって、閉塞の機械的破砕が脈管の中心近傍で生じ、したがって、デバイスの主要本体および遠位端の脈管壁の中への望ましくない方向転換を防止するように、主要本体を中心に置くという利点を有する。
遠位端キャップは、内側および外側管状部材の近位端に密閉される。キャップは、ガイドワイヤが、デバイスの管腔内に挿入され、本中心孔を通して退出することができるように、内側管状部材の管腔からデバイス外への開口部を生成する、中心孔を有する。ガイドワイヤは、さらなる治療用手技のために使用されることができる。加えて、遠位端キャップは、複数のワイヤループが、キャップから突出し、閉塞を破砕することを可能にする、中心傍孔を有してもよい。
別の実施形態では、CTOデバイスは、主要本体および/または穿孔先端の回転を補助するためのモータユニットを有する。モータユニットは、対の対向ループをスピンさせ、CTOを破砕する、トルクを主要本体に提供するための電気モータと、ねじ山付き内側および外側モータユニット管状本体とを有する。モータユニットは、これらのモータユニット内側および外側管状部材を介して、主要本体に接続される。主要本体の回転を補助するために、モータユニット管状部材は、電気モータが管状部材を旋回させると、回転力が、線形力に変換されることができ、これが、CTOを通してデバイスの遠位端を駆動させることができるように、螺旋ねじ山溝付き表面を有する。係止ねじは、モータユニットを主要本体に係止してもよい。
本発明の別の実施形態では、主要本体は、2つのユニット、すなわち、穿孔ユニットおよび定常ユニットに区画化される。定常ユニットは、依然として、血管内に線形に挿入され、後退されることができるが、モータユニットが回転するとき、回転しない。したがって、定常ユニットは、回転定常ユニットである。モータユニットがデバイスの主要本体に直接結合される代わりに、モータユニットは、定常ユニット内に格納される、トルク伝達部材に結合される。定常ユニットは、定常ユニット外側管状部材および内側管状部材を有する。
トルク伝達部材(また、駆動シャフトとしても知られる)は、定常ユニット内側管状部材の伸長管腔内に延設され、結合部材を介して、穿孔ユニットに接続する。穿孔ユニットは、前述のように、その外壁上のループと、遠位端キャップとを有する。
定常ユニットおよび穿孔ユニットに分離される主要本体の利点は、主要本体全体が回転する代わりに、主要本体の小型回転部分(すなわち、穿孔ユニット)のみ回転することである。小型回転ユニットは、デバイスが脈管壁に対して回転し、脈管壁を損傷させる付加的摩擦力を生じさせるであろう場合に生じ得る、意図されない損傷を防止する。
定常ユニットおよび穿孔ユニット実施形態の一側面では、ガイドワイヤ管腔を有するガイドワイヤ小管が、定常ユニットの内側管状部材と外側管状部材との間に配置され、ガイドワイヤが、近位孔を通して進入し、定常ユニットの外側管状部材の遠位孔を通して退出する。ガイドワイヤは、次いで、本管腔を通して挿入され、デバイスがさらなる治療において使用するために除去された後、患者内に残されることができる。
本発明の別の側面では、モータセンサが、穿孔ユニットの主要本体の遠位端の中に組み込まれ、マイクロプロセッサが、モータユニットの中に組み込まれる。マイクロプロセッサは、穿孔ユニットの運動に関するセンサから送信されたデータを取得および分析し、順に、オペレータが誘導するコマンドをモータユニットに送信する。このように、デバイスまたは穿孔ユニットの遠位端の回転の速度および特性が、オペレータによって、CTO病変特性に合うように、より精密に制御されることができる。
本発明の別の実施形態では、付加的構造が、血管デバイスを脈管管腔の中心内に整合させるのに役立つ。血管穿孔デバイスは、定常ユニットおよび穿孔ユニットを有する。定常ユニットは、外側管状部材と、外側管状部材内に介在される内側管状部材と、外側管状部材から延在する複数の湾曲整合構造とを有する。駆動シャフトとして知られる、トルク伝達部材が、内側管状部材内に介在され、定常ユニットの外側管状部材を回転させずに、穿孔ユニットに回転を提供する。湾曲整合構造は、血管穿孔器が、血管内の中心に置かれ、先端が、定常ユニットと脈管壁との間に支えを提供する、整合構造によって脈管壁を逸脱させ、穿通することを防止することを可能にする。回転穿孔ユニットは、血管穿孔器の遠位端に位置付けられ、穿孔ユニットの遠位端における遠位端先端を回転させる、駆動シャフトを介して、定常ユニットに接続される。遠位端先端は、ループが閉塞を通して前進および回転すると、血管内の閉塞を破砕する、先端から突出する遠位端ループを有する。
外側管状部材から延在する湾曲整合構造を伴う、血管穿孔器の別の実施形態では、定常ユニットは、その中に介在されるガイドワイヤ小管を有し、ガイドワイヤは、血管穿孔器の近位端を通して挿入され、定常ユニットの遠位端におけるガイドワイヤ孔を通して穿孔器から退出することができる。
前述のデバイスを使用して血管閉塞を横断する方法もまた、開示される。閉塞を横断する際に伴われるステップは、最初に、デバイスの遠位端が閉塞に近接するように、前述のデバイスのいずれかを位置付けるステップを含む。デバイスの遠位端は、ループが閉塞を破砕するように回転される。デバイスが回転するにつれて、オペレータは、閉塞を通してデバイスを前進させる。閉塞を横断する方法の別の側面では、オペレータは、デバイスを通してガイドワイヤを前進させる。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
閉塞された血管を交差するための血管穿孔デバイスであって、前記デバイスは、主要本体を有し、
外側管状部材と、
前記外側管状部材内に介在される、内側管状部材と、
前記外側管状部材および前記内側管状部材に固着される、遠位端キャップと、
閉塞を破砕するために、前記遠位端キャップから突出する、複数の遠位端ループと、
前記閉塞を破砕するために、前記外側管状部材から突出する、複数の外側ループと
を備え、
それによって、前記遠位端ループおよび前記外側ループは、前記遠位端ループおよび前記外側ループが前記閉塞された血管を通して回転および押動されると、血管内の閉塞を破砕する、デバイス。
(項目2)
前記複数の遠位端ループは、一対の遠位端ループであり、前記複数の外側ループは、前記外側ループに実質的に直交する、一対の外側ループである、項目1に記載のデバイス。
(項目3)
前記複数の外側ループは、前記外側管状部材の遠位端から約0.5cm〜1.0cmに位置付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目4)
前記内側管状部材を包囲する、少なくとも1つのワイヤ螺旋コイルをさらに備え、
それによって、前記螺旋コイルは、前記内側管状部材を包囲する前記少なくとも1つの螺旋コイルを伴わない前記内側管状部材の強度および可撓性と比較して、前記内側管状部材の強度および可撓性を改善する、項目1に記載のデバイス。
(項目5)
前記少なくとも1つのワイヤ螺旋コイルは、親水性ポリマーコーティングを有する、項目4に記載のデバイス。
(項目6)
前記少なくとも1つのワイヤ螺旋コイルは、2つのワイヤ螺旋コイルである、項目4に記載のデバイス。
(項目7)
前記複数の遠位ループおよび前記複数の外側ループは、前記少なくとも1つのワイヤ螺旋コイルから形成される、項目4に記載のデバイス。
(項目8)
膨張のために構成される、拡張可能バルーンであって、前記外側管状部材の少なくとも一部を封入する、拡張可能バルーンをさらに備え、
それによって、前記拡張可能バルーンが膨張すると、前記拡張可能バルーンは、前記閉塞を広げ、前記デバイスを脈管中心位置に留置し、それによって、実質的に、前記血管の内膜下面の中への前記デバイスの意図されない進入を防止する、項目1に記載のデバイス。
(項目9)
前記内側管状部材は、ガイドワイヤ交換のための中心管腔を有することを特徴とし、前記遠位端キャップは、ガイドワイヤ交換のための中心に位置付けられる孔を有することを特徴とする、項目1に記載のデバイス。
(項目10)
前記遠位端キャップは、C−カップ型遠位端キャップである、項目1に記載のデバイス。
(項目11)
前記デバイスは、
モータユニットであって、
電気モータと、
ねじ山付き外側表面を有する、モータユニット内側管状部材と、
前記モータユニット内側管状部材の前記ねじ山付き外側表面に係合するように構成される、ねじ山付き内側表面を有する、モータユニット外側管状部材であって、前記モータユニット内側管状部材は、前記モータユニット外側管状部材の内側管腔内に位置付けられる、モータユニット外側管状部材と
を備える、モータユニットと、
前記モータユニットを前記モータユニット内側管状部材に係止するための係止ねじと
をさらに備え、
それによって、前記電気モータは、トルクを前記主要本体に伝達し、それによって、前記複数の遠位ループおよび前記複数の外側ループを回転させ、前記閉塞された血管内の閉塞を破砕する、項目1に記載のデバイス。
(項目12)
前記主要本体の回転の速度および特性を測定するための前記主要本体内のモーションセンサと、
速度およびフィードバックデータを受信および分析するためのマイクロプロセッサと
をさらに備え、
それによって、前記モーションセンサおよびマイクロプロセッサは、オペレータの命令と連動して、前記デバイスのより優れた制御を可能にする、項目11に記載のデバイス。
(項目13)
前記主要本体は、回転定常ユニットおよび穿孔ユニットに区画化されることを特徴とし、
前記回転定常ユニットは、
回転定常ユニット外側管状部材と、
前記回転定常ユニット外側管状部材内に介在される、回転定常ユニット内側管状部材と、
前記回転定常ユニット内側管状部材内に介在される、トルク伝達部材であって、前記穿孔ユニットに遠位に接続される、トルク伝達部材と
を備え、
前記穿孔ユニットは、
前記外側管状部材と、
前記内側管状部材と、
前記遠位端キャップと、
前記複数の遠位端ループと、
前記複数の外側ループと
を備え、
それによって、前記主要本体の穿孔ユニットのみ、前記デバイスが回転するときに回転し、それによって、閉塞が存在しない血管に対して不必要な摩擦力を防止する、項目1に記載のデバイス。
(項目14)
ガイドワイヤを患者の中に挿入するために、前記回転定常ユニット内に配置される、ガイドワイヤ管状部材をさらに備える、項目13に記載のデバイス。
(項目15)
外側管状部材と、外側管状部材内に介在される内側管状部材と、前記外側管状部材および前記内側管状部材に固着される、遠位端キャップと、前記遠位端キャップから突出する、複数の遠位端ループと、前記外側管状部材から突出する、複数の外側ループとを備える、血管穿孔デバイスを使用して血管閉塞を横断する方法であって、
前記デバイスの遠位端が閉塞に近接するように、前記デバイスを位置付けるステップと、
前記閉塞を破砕するために、前記デバイスの少なくとも一部を回転させるステップと、
前記閉塞を通して前記デバイスを前進させるステップと
を含む、方法。
(項目16)
前記血管穿孔デバイスはさらに、前記外側管状部材の少なくとも一部を封入する拡張可能バルーンを備え、
前記閉塞の拡張のために、前記バルーンを膨張させるステップをさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記デバイスを通してガイドワイヤを前進させるステップをさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目18)
中心に整合させ、閉塞された血管を交差するための血管穿孔デバイスであって、前記デバイスは、定常ユニットおよび穿孔ユニットを有し、
前記定常ユニットは、
外側管状部材と、
前記外側管状部材内に介在される、内側管状部材と、
前記定常ユニットから前記穿孔ユニットに延在する、前記内側管状部材内に介在される、トルク伝達部材と、
前記外側管状部材から延在する、複数の湾曲整合構造であって、それによって、前記デバイスを血管の中心領域内に整合させ、それによって、血管壁の偶発的穿通を防止する、複数の湾曲整合構造と
を備え、
前記穿孔ユニットは、
前記穿孔ユニットの遠位領域から突出する、複数の遠位端ループであって、それによって、前記ループが回転し、前記閉塞を通して前進すると、閉塞を破砕する、遠位端ループ
を備える、デバイス。
(項目19)
前記湾曲整合構造はそれぞれ、前記湾曲整合構造と一体型のコイル状整合部材を備え、それによって、前記湾曲整合構造が、圧縮および拡張することを可能にし、
前記コイル状整合部材はそれぞれ、前記定常ユニットに取着される、項目18に記載のデバイス。
(項目20)
前記コイル状整合部材はそれぞれ、4〜10のコイルを備える、項目19に記載のデバイス。
(項目21)
前記トルク伝達部材は、実質的に、内側回転可能ハイポチューブによって封入され、そこに取着される、項目18に記載のデバイス。
(項目22)
前記複数の湾曲整合構造ループは、ニチノール(ニッケルおよびチタン)および親水性ポリマーコーティングを備える組成物から作製される、項目18に記載のデバイス。
(項目23)
前記複数の湾曲整合構造は、前記外側管状部材に沿って、実質的に、相互から等しく離間される、3つの湾曲整合構造である、項目18に記載のデバイス。
(項目24)
前記複数の湾曲整合構造は、前記外側管状部材から非垂直に延在する、項目18に記載のデバイス。
(項目25)
前記複数の湾曲整合構造は、前記外側管状部材の表面から約45度に延在する、項目24に記載のデバイス。
(項目26)
前記湾曲整合構造は、前記外側管状部材の外側表面から約3mm〜8mmの範囲に延在し、
前記湾曲整合構造はそれぞれ、約25mm〜50mmの長さである、項目18に記載のデバイス。
(項目27)
前記血管穿孔器の定常ユニット内に介在される、ガイドワイヤ小管と、
前記外側管状部材内のガイドワイヤ小管開口であって、それによって、施術者が前記デバイスを通してガイドワイヤを挿入することを可能にする、ガイドワイヤ小管開口と
をさらに備える、項目18に記載のデバイス。
(項目28)
前記穿孔先端に結合されるセンサであって、石灰化または非石灰化プラークの有無を示すための機械的インピーダンスの測定を可能にし、それによって、オペレータが、プラークに対する前記遠位先端の場所を把握することを可能にする、センサをさらに備える、項目18に記載のデバイス。
(項目29)
中心に整合させ、閉塞された血管を交差するための血管穿孔デバイスであって、定常ユニットおよび穿孔ユニットを有し、
前記定常ユニットは、
外側管状部材と、
前記外側管状部材内に介在される、内側管状部材と、
前記定常ユニットから前記穿孔ユニットまで延在する、前記内側管状部材内に介在される、トルク伝達部材であって、実質的に、内側回転可能ハイポチューブによって封入され、そこに取着される、トルク伝達部材と、
前記外側管状部材から非垂直に延在する、複数のコイル状湾曲整合構造であって、前記湾曲整合構造は、前記外側管状部材の外側表面から約3mm〜8mmの範囲に延在し、それぞれ、約25mm〜50mmの長さである、湾曲整合構造と
を備え、
それによって、前記複数の湾曲整合構造は、前記デバイスを血管の中心領域内に整合させ、それによって、血管壁の偶発的穿通を防止し、
前記穿孔ユニットは、
前記穿孔ユニットの遠位領域から突出する、複数の遠位端ループであって、それによって、前記ループが回転し、前記閉塞を通して前進すると、閉塞を破砕する、遠位端ループ
を備える、デバイス。
(項目30)
定常ユニットおよび穿孔ユニットを備える、血管穿孔デバイスを使用して血管閉塞を横断する方法であって、前記定常ユニットは、外側管状部材と、前記外側管状部材内に介在される、内側管状部材と、前記定常ユニットから前記穿孔ユニットに延在する、前記内側管状部材内に介在される、トルク伝達部材と、前記外側管状部材から延在する、複数の湾曲整合構造とを備え、前記穿孔ユニットは、前記トルク伝達部材と、前記穿孔ユニットの遠位領域から突出する、複数の遠位端ループとを備え、
前記方法は、
前記デバイスの遠位端が閉塞に近接するように、前記デバイスを位置付けるステップと、
前記閉塞を破砕するために、前記デバイスの少なくとも一部を回転させるステップと、
前記閉塞を通して前記デバイスを前進させるステップと
を含む、方法。
(項目31)
前記デバイスを通してガイドワイヤを前進させるステップをさらに含む、項目12に記載の方法。
図1Aは、血管穿孔デバイスの主要本体の正面横断面図を図示する。 図1Bは、図1Aのデバイスの正面図を図示する。 図1Cは、図1Aのデバイスの側面図を図示する。 図1Dは、図1Aのデバイスの底面図を図示する。 図1Eは、図1Aのデバイスの底面断面図を図示する。 図1Fは、図1Aのデバイスの内側管状部材の正面図を図示する。 図2Aは、膨張可能バルーンを有する、図1Bのデバイスの正面横断面図を図示する。 図2Bは、膨張可能バルーンを有する、図1Cのデバイスの側面図を図示する。 図3Aは、血管穿孔デバイスの遠位端の代替実施形態の正面断面図を図示する。 図3Bは、穿孔ユニットおよび回転定常ユニットを有する、図3Aのデバイスの正面図を図示する。 図3Cは、図3Aのデバイスの側面図を図示する。 図3Dは、図3Aの定常ユニットの底面断面図を図示する。 図4は、図3Aのデバイスの近位端の側面横断面図を図示する。 図5Aは、モータユニット内側管状部材の側面横断面図を図示する。 図5Bは、図5Aのモータユニット内側管状部材の側面図を図示する。 図6Aは、モータユニット外側管状部材の側面横断面図を図示する。 図6Bは、図6Aのモータユニット外側管状部材の斜視図を図示する。 図7Aは、モータユニット外側管状部材内に介在される、モータユニット内側管状部材の側面断面図を図示する。 図7Bは、図7Aのモータユニット外側管状部材内に介在される、モータユニット内側管状部材の側面図を図示する。 図8Aは、血管の中に挿入されるCTOデバイスの主要本体にわたって組み立てられたモータユニットの側面図を図示する。 図8Bは、血管穿孔デバイスの主要本体にわたって組み立てられたモータユニットの横断面図を図示する。 図9は、患者の鼠径部内の小孔を通して挿入される血管穿孔デバイスの例示的図であって、血管穿孔デバイスの遠位端は、閉塞に接近している。 図10Aは、閉塞に進入する前の血管内の図1Aのデバイスの側面横断面図である。 図10Bは、閉塞内の図1Aのデバイスの側面横断面図である。 図10Cは、閉塞を通して通過後かつガイドワイヤが挿入された後の図1Aのデバイスの正面横断面図である。 図11は、閉塞を通して通過後かつガイドワイヤが挿入された後の図3Aのデバイスの正面横断面図である。 図12Aは、穿孔器の外側管状部材から延在する整合構造を有する、血管穿孔器の斜視図である。 図12Bは、図12Aのデバイスの横断面図である。 図13Aは、外側管状部材から延在する整合構造と、ガイドワイヤの留置のためのガイドワイヤ小管および退出孔とを有する、血管穿孔器の斜視図である。 図13Bは、図13Aのデバイスの横断面図である。 図14は、図12A−13Bに図示される血管穿孔器のいずれかの遠位先端の上面図である。 図15は、インピーダンスセンサと、駆動シャフトを通してインピーダンス情報を伝送するワイヤとを有する、血管穿孔器の横断面図である。 図16は、インピーダンスを送信するために、感知領域に暴露される遠位ループを有するデバイスの遠位端の正面図である。
ここで、本発明が、本発明の実施形態が示される、付随の図面を参照して以下により完全に説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態において具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が、包括的かつ完全となり、本発明の範囲を当業者に完全に伝えるであろうように提供される。本発明の説明は、血管の治療の文脈におけるものであるが、本発明はまた、有用であると見なされる、任意の他の身体通路内で使用されてもよい。
ある要素が、別の要素の「上」にあると称されるとき、直接、他の要素上にあることができる、または介在要素が、その間に存在してもよいことを理解されるであろう。同様に、ある要素が、別の要素に取着されると称されるとき、直接、他の要素に取着される、またはその間に存在し得る介在要素を介して取着されることができる。本明細書で使用されるように、用語「および/または」は、関連付けられた列挙された項目のうちの1つまたはそれを上回るものの任意および全ての組み合わせを含む。
第1、第2、第3等の用語は、種々の要素、構成要素、領域、層および/または区分を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素、構成要素、領域、層および/または区分は、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解されるであろう。これらの用語は、要素、構成要素、領域、層または区分を別の要素、構成要素、領域、層または区分と区別するためだけに使用される。
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけのものであって、本発明の限定として意図されない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈によって別様に明確に示されない限り、複数形も同様に含むものと意図される。さらに、用語「備える(comprises)」および/または「備えている(comprising)」、または「含む(includes)」および/または「含んでいる(including)」または「有している(having)」および/または「有する(has)」は、本明細書において使用されるとき、記載される特徴、領域、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を規定するが、1つまたはそれを上回る他の特徴、領域、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはその群の存在あるいは追加を除外するものではないことが理解されるであろう。
さらに、「下側」または「底部」および「上側」または「上部」等の相対的用語は、図に図示されるようなある要素の別の要素に対する関係を説明するために本明細書で使用され得る。相対的用語は、図に描写される配向に加え、デバイスの異なる配向も包含することが意図されることを理解されるであろう。
用語「遠位」および「近位」は、治療臨床医に対する位置または方向に関して、以下の説明において使用される。「遠位」または「遠位に」は、オペレータから遠いまたはそこから離れる方向における位置を説明し、また、閉塞に最も近いCTOデバイスの先端を指す。「近位」および「近位に」は、オペレータの近傍またはそこに向かう方向における位置を説明し、閉塞から離れている。
別様に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語は、一般に、本発明が属する当業者によって理解されるものと同一の意味を有する。さらに、一般に使用される辞書に定義されるもの等の用語は、関連技術分野および本開示の文脈におけるその意味と一貫した意味を有すると解釈されるべきであって、本明細書にそのように定義されない限り、理想的化された意味または過度に形式的な意味において解釈されないことを理解されるであろう。
図1A−1Eに示されるように、主要本体100は、2つの管状部材、すなわち、外側管状部材10内に配置される、内側管状部材11を備える。内側管状部材11は、管腔38を有し、ガイドワイヤは、それを通して通過されることができる。親水性ポリマーでコーティングされたガイドワイヤが、一般に、血管の内側の閉塞性病変を交差するために使用される。ガイドワイヤ上のポリマーは、水と接触すると活性化され、ガイドワイヤ表面を非常に潤滑性にし、CTOのアテローム硬化性プラークの内側に含有される狭小亀裂および孔を横断して、ガイドワイヤの前進を促進する。ガイドワイヤは、CTOを通して穿孔を促進するために使用されることができる。
内側管状部材11と外側管状部材10との間には、管状間空間12が存在し、管状部材11、10の両方の遠位端を密閉するC−カップ型の形状であり得る、遠位キャップ15によって主要本体100の両端で密閉される。好ましい実施形態では、内側管状部材11は、C−カップ型15が少なくとも5mmの深度を有するように、外側管状部材10より少なくとも5mm長い。湾曲C−カップ型は、鋭的縁が、血管に接触し、可能性として、血管壁50を損傷させ得ることを防止する。
外側管状部材10の外側表面は、非常に潤滑性の親水性ポリマー(ポリテトラフルオロエチレンまたは当業者に公知の他の親水性ポリマー等)でコーティングされ、健康または疾患血管内の自由な回転および軸方向移動を促進してもよい。主要本体100の遠位および近位端ならびにキャップ15は、類似ポリマーで密閉されてもよい。主要本体100は、種々の長さであってもよいが、好ましくは、90cm〜130cmの主要本体100が、大部分の臨床用途に好適である。
内側管状部材の外側表面11は、1つまたはそれを上回るワイヤで補強される。これらのワイヤは、親水性ポリマーでコーティングされる。図1A、1E、1F、3A、3B、および4に示されるように、内側管状部材11は、2つの親水性ポリマーがコーティングされたワイヤ13、14で補強される。これらのワイヤ13、14は、二重螺旋方式において、内側管状部材11の周囲に巻着される。
図1A−1Eに図示される実施形態では、遠位キャップ15は、内側管状部材11と整合され、ガイドワイヤが中心管腔38を通して退出するための退出経路を提供する、中心孔16を有する。中心孔16の近傍には、図1Dに図示されるように、一対の中心傍孔17がある。中心傍孔17はそれぞれ、断面で見て、キャップ15の円周の周囲に相互から約180度にある。中心傍孔17の近位には、一対の外側管状部材孔18がある。一実施形態では、対の外側管状部材孔18は、遠位キャップ15の最遠位領域から0.5cm〜2.0cmの近位に位置する。好ましい実施形態では、対の外側管状部材孔18は、遠位キャップ15から約1.0cmにある。図1に図示される実施形態では、外側管状部材孔18はそれぞれ、相互から約180度に位置付けられ、外側管状部材孔18は、中心傍孔17に対して直交に位置付けられる。好ましい実施形態では、外側管状部材孔18はそれぞれ、主要本体100の外側管状部材の長軸に沿って相互から約4.0mm〜5.0mm離れる。
ワイヤ13、14はそれぞれ、内側管状部材11のシャフトの周囲に螺旋コイル状にされる。ワイヤ13、14は、中心傍孔17、18を通して引き出され、遠位端ループ20および一対の外側ループ19を形成する。ループ18、19は、点固定ポリマーを用いて、孔17、18に固着される。いくつかの実施形態では、遠位端ループ20は、中心軸に向かって、若干内向きに(図示せず)配向されてもよい。おそらく、本配向は、デバイスがスピンしている間、遠位ループ20によって生じる脈管壁外傷の機会を低減させるであろう。
閉塞に向けられた遠位の対のループ20と、脈管壁50の方向に向けられた外側ループ19が存在する、本タイプのループ設計および構成は、デバイスが、CTOを通して穿通および前進するにつれて、デバイスが、CTOの異なる深度で相互から約90度に位置付けられる4つの異なる場所におけるCTO近位キャップを穿通するであろうため、有利である。
好ましい実施形態では、デバイスの主要本体は、外側ループ19のレベルにおいて約5mmの直径であって、デバイス使用の間、主要本体100の遠位端を閉塞の中心部分に保つのに役立つ。閉塞プラーク内の中心に位置付けられるデバイスは、脈管壁への外傷の機会が少なく、CTOの遠位に位置する脈管の真の管腔の中への再入のより高い機会を有する。対照的に、その遠位端が脈管壁のより近くに位置付けられる、デバイスは、脈管外傷のより高い機会を有し、脈管壁の解離および/または突貫につながる。加えて、デバイスの遠位端が、偏心して、脈管壁に近接して配置される場合、脈管の真の管腔に再入するその機会は、乏しい。デバイス先端が脈管壁により近い場合、先端はまた、内膜下解離面を生成し得、これは、真の脈管管腔の中への意図される再入の代わりに、CTOの遠位の脈管壁内を前進させ得る。
図1Fは、外側管状部材10を伴わない内側管状部材11を図示する。ここでは、ワイヤ13、14は、内側小管部材の周囲に二重螺旋方式で見られ、内側管状部材11から突出する外側ループ20および遠位ループ19を形成することができる。組み立てられると、図1A−1Eに図示されるように、外側ループ19は、外側管状部材10から突出し、遠位ループは、遠位キャップ15から突出する。
デバイスの別の実施形態では、拡張バルーン52が、図2Aおよび2Bに描写されるように、主要本体100の一部を封入する。好ましい実施形態では、バルーン52は、約5.0cm〜7.0cmの長さ、5.0mm〜6.0mmの直径であって、ポリエチレン材料から作製される。バルーン52は、外側ループ19の近位約1cmの周囲に外側管状部材10にわたって位置付けられる。本実施形態では、外側管状部材10と内側管状部材11との間の管状間空間12は、注入管腔として使用される。バルーン52は、主要本体の近位端まで延在する、注入管腔と連通する。注入媒体で膨張されると、バルーン52は、主要本体100の遠位端を脈管の内側の中心位置に向かって再位置付けし、また、CTOの内側にデバイスによって作製された通路を広げ、したがって、ステント留置を促進する。
図3A−3Dは、CTOデバイスの主要本体100の別の実施形態を図示する。主要本体100は、定常ユニット110および穿孔ユニット21に区画化される。穿孔ユニット21は、トルクが、主要本体100の管腔38を通して長さ方向に延設される、トルク伝達部材26を介して印加されると、スピンする。トルク伝達部材26は、ステンレス鋼(SS304)または類似互換性材料等の種々の材料から作製される、中実または中空ワイヤ、管、あるいはシャフトであることができる。トルク伝達部材26は、穿孔ユニットを定常ユニット110に接続する、結合器27を介して、穿孔ユニット21に結合され、CTOデバイスの主要本体100全体を形成する。一実施形態では、穿孔ユニット21は、約2.0〜4.0cmの長さである。好ましい実施形態では、穿孔ユニット21は、約3.0cmの長さである。穿孔ユニット21は、図1A−1Fに図示される実施形態の遠位端の特徴を有する。しかしながら、図3A−Cに示される穿孔ユニット21の実施形態では、ガイドワイヤが遠位キャップ15の管腔38を通して通過することを可能にする、遠位端キャップ孔16がない。穿孔ユニット21の近位端は、近位キャップ42で被覆され、定常ユニットの遠位端110は、遠位キャップ40で被覆される。結合器27は、穿孔ユニット21上の近位キャップ42に取着し、定常ユニット110を穿孔ユニット21に接続する。
図3A−3Cの区画化される主要本体100実施形態の利点の1つは、穿孔ユニット21が、定常ユニット110から独立してスピンし、トルク伝達部材26が回転するとき、スピンしないことである。小穿孔ユニット21のみスピンするため、血管内の主要本体100の大部分は、回転定常のままであって、したがって、血管の内壁に対していかなる摩擦力も産生しない。故に、オペレータは、デバイスの穿孔作用の正確な場所のより優れた制御を有するであろう。本区画化される主要本体100は、デバイスの安全性を増加させ、血管の非閉塞面積への望ましくない力を防止する。
ガイドワイヤを収容するために、本実施形態では、ガイドワイヤ管状部材44が、ガイドワイヤ管腔28を有する、定常ユニット110の管状間空間12内に位置する。ガイドワイヤ39は、ガイドワイヤ管腔28を通して通過され、ガイドワイヤ退出孔29において、定常ユニット110から退出することができ、したがって、ガイドワイヤは、後の手技において使用されることができる。一実施形態では、退出孔29は、遠位端定常ユニット110の近位0.5〜5.0cmに位置する。好ましい実施形態では、退出孔29は、定常ユニット110の遠位端の近位約1.0cmに位置する。螺旋コイル状ワイヤ13、14は、定常ユニットの内側管状部材11の周囲に螺旋巻着および固着され、第2の対のワイヤ24、25は、穿孔ユニット21の内側管状部材11の周囲に巻着され、そこに固着される。好ましい実施形態では、第1のワイヤ24は、内側管状部材11の周囲に螺旋巻着され、4つのループ19、20のうちの2つを形成する(一方の外側管状部材孔18および一方の中心傍遠位キャップ孔17から突出する)。第2のワイヤ25は、内側管状部材11の周囲に螺旋巻着され、4つのループのうちの他の2つを形成する(対向外側管状部材孔18および対向中心傍遠位キャップ孔17から突出する)。遠位ユニット21上のループ19、20は、孔17、18を通してもたらされ、図1A−1Eに前述のように、点固定される。
図4は、図3の定常ユニット110の近位端を図示する。トルク伝達部材26は、定常ユニット110の近位端から退出し、モータユニットに取着し、トルクをトルク伝達部材26に印加する。ガイドワイヤ管状部材44は、定常ユニット110の中へのガイドワイヤの挿入のためのガイドワイヤ進入孔30を有する。
図5Aおよび5Bは、モータユニット内側管状部材31を図示し、図6A、6B、7A、および7Bは、モータユニット内側管状部材31にわたって嵌合する、モータユニット外側小管部材32を図示する。デバイスの主要本体100に取着される、電気モータ36、内側および外側モータユニット管状部材31、32を例証する、組み立てられたモータユニット130は、図8Aおよび8Bに図示される。
好ましい実施形態では、モータユニット31の内側管状部材は、約15cm〜20cmの長さであって、順に、約5〜7cmである、モータユニット32の外側管状部材の管腔46の内側に配置される。モータユニット内側管状部材31の管腔直径は、モータユニット130が、図7Aおよび7Bに示されるように、主要本体100上に容易に摺動し得るように、主要本体100の外側管状部材の直径より約0.5mm〜1.0mm大きい。モータユニット内側小管部材31の外側表面33は、モータユニット内側小管部材31が、モータユニット内側小管部材31に嵌合するための対応するねじ山付き内側表面34を有する、モータユニット外側小管部材32の内側に嵌合し得るように、螺旋構成にねじ切りされる。モータユニット内側管状部材31は、外側管状部材32内を上向きまたは下向きにスピンすることができる。モータユニット小管部材31、32のねじ山付き構成は、電気モータ36からのトルクの一部を線形運動に変換し、したがって、CTOを通してデバイスの遠位端の前進を促進する。
電気モータの一実施形態は、主要本体100に取着される、回転子ユニット内に発振曲線トルク運動を発生させるように構成される、ギヤシステムを有する。一実施形態では、回転子ユニットは、順に、デバイスの主要本体110の円形の3分の1を伴う曲線発振運動を伝達する。主要本体100の本振り子状運動は、主要本体100または穿孔ユニット21の近位端に伝達されると、スピン移動と比較して、プラーク除去および遠位塞栓症の機会が少ないであろう。モータユニット130は、好ましくは、ポリエチレン材料または同等物から作製される係止ねじデバイス35を介して、主要本体と係止および係止解除されることができる。
電気モータ36は、当業者によって公知のタイプのギヤボックスを有する、DCまたはACモータであってもよい。使用時、オペレータは、図9における例示的形態に示されるように、主要本体100を鼠径部内の小孔を通して血管の中に挿入し、主要本体100の遠位端をCTO37に隣接して前進させる。モータユニット130は、主要本体100にわたって同軸方向に挿入され、主要本体100の皮膚進入点近傍まで前進される。モータユニット内側管状部材31は、次いで、係止ねじ部材35を使用して、主要本体100に係止される。次いで、電気モータ36は、主要本体110にわたって同軸方向に挿入され、前進され、モータユニット内側小管部材31の遠位端に係止される。電気モータ36は、給電され、オペレータは、係止されたモータユニット内側小管部材31および主要本体100の組み合わせの内向きおよび外向き移動を誘導する。モータ36によって生成されるトルクおよび外側小管部材32内の内側管状部材31の前進は、線形および回転の移動の両方を主要本体100の遠位端に伝達する。図1A−Eの実施形態では、モータユニット130は、回転移動を主要本体110全体に伝達する一方、図3A−Dに描写される実施形態では、モータユニット130は、トルク伝達デバイス26に接続され、回転移動のみ穿孔ユニット21に伝達する。
主要本体100または穿孔ユニット21がスピンするにつれて、ワイヤループ19、20は、順に、図10A−Cに示されるように、CTOの近位キャップを穿通し、前進する。閉塞37の全長を正常に交差後、オペレータは、主要本体100の遠位端の管腔内位置を確認し、蛍光透視法誘導下、少量の放射線不透過性造影剤をガイドワイヤ管腔を通して注入する。次いで、オペレータは、図10Cおよび11に示されるように、ガイドワイヤ39をデバイス管腔38を通して脈管管腔48の中に前進させる。
デバイスの一実施形態では、電気モータ36は、曲線発振運動で回転し、内側および外側モータ管状部材31、32を備えていない。ここでは、電気モータ36の回転車軸は、直接、トルク伝達デバイス25に取着され、トルクは、直接、モータ36の車軸から、穿孔ユニット21に伝達するであろう。本実施形態では、オペレータは、内向きの押動を用いて、線形運動を主要本体100に与え、モータ36は、トルクを穿孔ユニット21に提供し、CTOを破砕する。
図8Aおよび8Bに図示される実施形態では、オペレータは、モータ36をトルク伝達デバイスに係止し、電気モータ36の回転子ユニットが、トルク伝達デバイス26を介して、曲線方式で穿孔ユニットを回転させる間、血管48の中に、かつCTO37を通して、主要本体100を優しく前進させる。ここでは、オペレータは、主要本体100の前進先端および主要本体100の遠位端における穿孔ユニット21の曲線移動の線形運動を追加する。本実施形態では、モータユニット130は、オペレータが主要本体100の順方向運動を制御するため、線形運動のために使用されない。
図11は、CTO37を通して通過した脈管50の内側の図3A−Dに示されるデバイスの例示的実施形態を図示する。ここでは、ガイドワイヤ39は、定常ユニット110の遠位端の約1cm近位に位置する孔29から退出する。ガイドワイヤ39は、主要本体100が患者から引き出された後、脈管管腔48内に留まる。ガイドワイヤ39は、次いで、さらなる治療用介入のために使用されることができる。
図12Aおよび12Bは、穿孔器120を血管内の中心に整合させるための湾曲整合構造50を有する、血管穿孔器120の例示的実施形態を図示する。図12Aは、穿孔器120を斜視図において図示し、図12Bは、穿孔器120を断面図において図示する。穿孔器120の2つの主要区分、すなわち、定常ユニット110および回転穿孔ユニット21がある。定常ユニット110は、血管の経路に沿って移動してもよいが、トルク伝達部材(駆動シャフト)26が回転するとき、回転しない。定常ユニット110内の駆動シャフト26を囲繞するのは、内側管状部材11である。内側管状部材11を囲繞するのは、内側管状空間または管腔によって空間的に分離される、外側管状部材10である。内側管状部材11は、穿孔器120の全体を通して延在しない。むしろ、内側管状部材11は、駆動シャフト26が内側管状部材11から退出し、回転穿孔ユニット21に進入する、終端領域66を有する。
駆動シャフト26が、内側管状部材11の封入体から穿孔ユニット21の中に退出するにつれて、駆動シャフト26は、外側管状部材10内に封入されたままで、デバイス120の穿孔ユニット21の駆動シャフト26を封入する、内側ハイポチューブ56に進入する。
湾曲整合構造50は、湾曲整合構造50を外側管状部材10に取着するのを補助する内側層56を有し得る、外側管状部材10によって支持される。外側管状部材10および内側層56は、穿孔ユニット21の遠位領域(すなわち、先端)を屈曲または結合しないように保つ。内側ハイポチューブ56は、接着剤、エポキシ、および/または溶接54のいずれかによって、駆動シャフト26に固着される。内側ハイポチューブ56は、回転荷重を支持するための一貫した表面を維持しながら、駆動シャフト26を穿孔ユニット21の先端に継合する方法として使用される。内側ハイポチューブ56と外側管状部材との間には、駆動シャフト26が、デバイス120の定常ユニット110を回転させずに、回転することを可能にする、ハイポチューブ状内側空間(ハイポチューブ管腔)64がある。
穿孔ユニット21の遠位端は、湾曲非外傷性キャップ15を有し、血管の突貫を防止してもよい。穿孔ユニット21の遠位端から延在するのは、穿孔ユニット21が回転し、1つまたはそれを上回る閉塞を有する血管を通して前進するにつれて、閉塞を破壊するための遠位ループ20、(前述されたもの)である。遠位ループ20は、重複構成(図12−14に図示されるように)を有する、または相互からオフセットされる(図1−3に図示されるように)等、相互に対して種々の構成であってもよい。遠位ループ20を駆動シャフト26に取着するために、遠位ループ20の非ループ状端部部分が、少なくとも部分的に、駆動シャフト26を辿って延在してもよく、そこでは、駆動シャフト26の長さを辿って延設される、遠位ループ20の領域は、接着剤、エポキシ、および/または溶接58を介して、駆動シャフト26および/またはハイポチューブ56に固着されることができる。好ましい実施形態では、ループ20の近位端は、駆動シャフト26を辿って約1mm〜2mmで終端する。
血管穿孔器を血管内の中心に置くのを補助するために、湾曲整合構造50が、外側管状部材10から、外側管状部材10内の孔54を通して突出する。示される実施形態では、3つの等距離に離間された湾曲整合構造50が存在する。しかしながら、湾曲整合構造50が血管の内壁を支えるとき、血管穿孔器120が血管の管腔の中心に来ることを可能にする、任意の数の方法で配列される、任意の数の整合構造が存在することができる。
湾曲整合構造50は、任意のタイプのワイヤ材料から作製されてもよく、具体的実施形態は、ニチノール等の超弾性特性を有する形状記憶合金から作製される、ワイヤを含んでもよい。湾曲整合構造50はまた、親水性ポリマーコーティングでコーティングされ、血管を通してデバイスを前進させるのに役立ち得る。湾曲整合構造50は、任意の長さおよび任意の高さであってもよいが、好ましい実施形態は、デバイスの外側管状部材10の表面から約3mm〜8mm延在する湾曲構造を有する。好ましい実施形態では、湾曲整合構造はそれぞれ、定常ユニット110に沿った2つの位置、すなわち、約25mm〜50mm離間される近位位置および遠位位置に取着される。
湾曲整合構造50は、唯一の突出領域が湾曲し、それを穿通する代わりに、血管壁に対して支えるため、血管を穿刺可能な任意の領域を有していない湾曲整合構造50に起因して、損傷を生じさせずに、血管に対して圧接する。整合構造50の支えを補助するのは、各湾曲整合構造50の両端におけるコイル状整合部材ループ52である。これらのコイル52は、湾曲整合構造50が、デバイスの定常ユニット110の外側管状部材10の表面近傍の緊密空間内で圧潰することを可能にする。整合構造50のコイル状区画52は、デバイスが狭小ガイドカテーテルを通して導入および除去されている間、整合構造50が圧潰位置に屈曲するのを容易にする(非コイル状整合構造と比較して)。コイル52はそれぞれ、外側管状部材10から湾曲整合構造開口部(進入および退出孔)54を通して延在し、接着剤、エポキシ、または溶接を介して、外側管状部材10および/または外側管状部材60の内側層上あるいはその中に固着される。一実施形態では、定常ユニット110上の外側管状部材10上の定常ユニット孔は、約20〜80度に傾斜されるように構成される。一実施形態では、進入および退出孔54は、デバイス120、130の長軸に対して約60度側方に傾斜される(下向きまたは上向きにではなく)。好ましい実施形態では、コイル52は、湾曲整合構造50の非コイル状領域に遷移する前に、4〜10のループを備える。
図13Aおよび13Bは、それぞれ、図12Aおよび12Bの血管穿孔器120に類似する、血管穿孔器130の斜視図および断面図を図示する。図13Aおよび13Bの実施形態は、ガイドワイヤ小管44の追加要素を図示し、ガイドワイヤは、血管穿孔器130を通して挿入され、ガイドワイヤ孔29を通して退出することができる。ガイドワイヤ小管44のために必要とされる付加的空間を収容するために、駆動シャフト26および内側管状部材11の近位部分は、管腔12の中心からオフセットされ、ガイドワイヤ小管44のための空間を作る。図12Aおよび12Bを参照して前述のように、図13Aおよび13Bの実施形態は、同様に、穿孔ユニット21に接続される駆動シャフト26と、内側ハイポチューブ56と、定常ユニット110および穿孔ユニット21の遠位部分を血管の管腔の中心領域内に整合させる、湾曲整合構造50とを有する。
図14は、図12−13に描写される血管穿孔器120、130の相互から約120度等距離に離間される3つの湾曲整合構造50を伴う、遠位先端の上面図を図示する。等距離整合は、湾曲整合構造50が、血管の内側表面を支え、デバイス120、130の遠位領域を中心に置くことを可能にする。湾曲整合構造50は、外側管状部材10の表面から種々の方向に延在してもよいが、好ましい実施形態では、図14に図示されるように、湾曲整合構造50は、外側管状部材10の表面から非垂直に延在する。好ましい実施形態では、整合構造50は、外側管状部材50の表面から約45度延在する。別の実施形態では、湾曲整合構造50は、外側管状部材表面に対して約60度から延在する。非垂直に延在することによって、整合構造50は、外側管状部材10の表面近傍の緊密空間内でより良好に圧潰可能となる。本圧潰性は、デバイス120、130を狭小ガイドシースを通して導入し、引き出するときに有利であって、整合構造50は、整合構造50が、外側管状部材10の外側表面から垂直に延在する場合と比較して、より容易に圧潰する。好ましい実施形態では、ガイドシースは、約2.0〜2.2mmの内径であって、外側管状部材の周囲のデバイス120、130の本体は、約1.8mmであるが、しかしながら、デバイス120、130の全体の直径は、整合構造50が考慮されると、開放位置では、約5mm〜6mmの幅の幅が好ましいが、外側管状部材10に対して圧潰されると、デバイス120、130の直径全体は、ガイドシースを通して嵌合するために、約2mmである。
別の実施形態では、血管穿孔器140は、図15および16に図示されるように、インピーダンスセンサ51を有する。図15は、血管穿孔器140の横断面図を図示し、図16は、血管穿孔器先端21を図示し、遠位ループ20上の暴露センサ領域41を示す。インピーダンスセンサ41は、Cao et al.の米国特許出願第12/893,707号およびWerneth et al.の米国特許出願第11/438,678号(両方とも、参照することによってその全体として本明細書に完全に組み込まれる)に説明されるような組織焼灼システム内の種々のセンサにおいて使用するためのインピーダンスセンサおよびインターフェース等、前述の血管穿孔器の実施形態のいずれかにおいて使用されることができる。センサ41からの信号は、駆動シャフト26を通して延設される伝達ワイヤ43を介して、デバイスの近位端に位置する受信機に伝送されてもよい。駆動シャフトは、血管穿孔器内への伝達ワイヤ43の留置を可能にする、中空チャネル45を有してもよい。外膜の機械的インピーダンス特性は、アテローム硬化性非石灰化および石灰化プラークと異なる。インピーダンス情報は、したがって、石灰化または非石灰化プラークに対する遠位ループ20の場所を判定するために使用されることができ、これは、順に、オペレータが、病変を適切に交差するのを誘導し、脈管壁解離または突貫の機会を最小限にする。穿孔器は、インピーダンス感知回路と、Deno et alの米国特許出願第12/346,592号(参照することによって本明細書に全体として完全に組み込まれる)に開示される回路およびセンサ等、先端21の場所および配向を判定するための場所感知および配向回路とを有してもよい。CTOの正常に交差の失敗は、多くの場合、非常に石灰化したプラークを通り抜ける間に生じ、インピーダンスセンサからの情報が、遠位ループ20を安全に誘導し、血管を解離または突貫する代わりに、CTOを正常に交差するのを補助するであろう。
本発明のあらゆる側面が、図面を参照して説明されたが、種々の実施形態および方法の本説明は、限定的意味で解釈されるべきではない。前述は、例証および説明の目的のために提示される。本発明のあらゆる側面は、本明細書に記載される具体的描写、構成、または相対的割合に限定されず、種々の条件および変数に依存することを理解されたい。本発明の原理に従って構築されるデバイスの実際の寸法および材料は、それらの基本原理から逸脱することなく、列挙された範囲および材料外にも明白に及び得る。明細書は、包括的である、または本発明を本明細書に開示される精密な形態に限定することを意図するものではない。開示される発明の特定の実施形態の形態および詳細における種々の修正および想像上の変更ならびに本発明の他の変形例は、本開示の参照に応じて、当業者に明白となるであろう。したがって、添付の請求項は、本発明の真の精神および範囲内にある、説明される実施形態のいかなるそのような修正または変形例も網羅するものと想定される。

Claims (17)

  1. 閉塞された血管を交差するための血管穿孔デバイスであって、前記デバイスは、主要本体を有し、
    前記主要本体は、
    外側管状部材と、
    前記外側管状部材内に介在される、内側管状部材と、
    前記外側管状部材および前記内側管状部材に固着される、遠位端キャップと、
    閉塞を破砕するために、前記遠位端キャップから突出する、複数の遠位端ループと、
    前記閉塞を破砕するために、前記外側管状部材から突出する、複数の外側ループと
    を備え、
    それによって、前記遠位端ループおよび前記外側ループは、前記遠位端ループおよび前記外側ループが前記閉塞された血管を通して回転および押動されると、血管内の閉塞を破砕する、デバイス。
  2. 前記複数の遠位端ループは、一対の遠位端ループであり、前記複数の外側ループは、前記一対の遠位端ループに実質的に直交する、一対の外側ループである、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記複数の外側ループは、前記遠位端キャップの遠位端から約0.5cm〜1.0cmに位置付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記内側管状部材を包囲する、少なくとも1つのワイヤ螺旋コイルをさらに備え、
    それによって、前記螺旋コイルは、前記内側管状部材を包囲する前記少なくとも1つの螺旋コイルを伴わない前記内側管状部材の強度および可撓性と比較して、前記内側管状部材の強度および可撓性を改善する、請求項1に記載のデバイス。
  5. 前記少なくとも1つのワイヤ螺旋コイルは、親水性ポリマーコーティングを有する、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記少なくとも1つのワイヤ螺旋コイルは、2つのワイヤ螺旋コイルである、請求項4に記載のデバイス。
  7. 前記複数の遠位ループおよび前記複数の外側ループは、前記少なくとも1つのワイヤ螺旋コイルから形成される、請求項4に記載のデバイス。
  8. 膨張のために構成される、拡張可能バルーンであって、前記外側管状部材の少なくとも一部を封入する、拡張可能バルーンをさらに備え、
    それによって、前記拡張可能バルーンが膨張すると、前記拡張可能バルーンは、前記閉塞を広げ、前記デバイスを脈管中心位置に留置し、それによって、実質的に、前記血管の内膜下面の中への前記デバイスの意図されない進入を防止する、請求項1に記載のデバイス。
  9. 前記内側管状部材は、ガイドワイヤ交換のための中心管腔を有することを特徴とし、前記遠位端キャップは、ガイドワイヤ交換のための中心に位置付けられる孔を有することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記遠位端キャップは、C−カップ型遠位端キャップである、請求項1に記載のデバイス。
  11. 前記デバイスは、
    モータユニットであって、
    電気モータと、
    ねじ山付き外側表面を有する、モータユニット内側管状部材と、
    前記モータユニット内側管状部材の前記ねじ山付き外側表面に係合するように構成される、ねじ山付き内側表面を有する、モータユニット外側管状部材であって、前記モータユニット内側管状部材は、前記モータユニット外側管状部材の内側管腔内に位置付けられる、モータユニット外側管状部材と
    を備える、モータユニットと、
    前記主要本体を前記モータユニット内側管状部材に係止するための係止ねじと
    をさらに備え、
    それによって、前記電気モータは、トルクを前記主要本体に伝達し、それによって、前記複数の遠位ループおよび前記複数の外側ループを回転させ、前記閉塞された血管内の閉塞を破砕する、請求項1に記載のデバイス。
  12. 前記主要本体の回転の速度および特性を測定するための前記主要本体内のモーションセンサと、
    速度およびフィードバックデータを受信および分析するためのマイクロプロセッサと
    をさらに備え、
    それによって、前記モーションセンサおよびマイクロプロセッサは、オペレータの命令と連動して、前記デバイスのより優れた制御を可能にする、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記主要本体は、回転定常ユニットおよび穿孔ユニットに区画化されることを特徴とし、
    前記回転定常ユニットは、
    回転定常ユニット外側管状部材と、
    前記回転定常ユニット外側管状部材内に介在される、回転定常ユニット内側管状部材と、
    前記回転定常ユニット内側管状部材内に介在される、トルク伝達部材であって、前記穿孔ユニットに遠位に接続される、トルク伝達部材と
    を備え、
    前記穿孔ユニットは、
    前記外側管状部材と、
    前記内側管状部材と、
    前記遠位端キャップと、
    前記複数の遠位端ループと、
    前記複数の外側ループと
    を備え、
    それによって、前記主要本体の穿孔ユニットのみ、前記デバイスが回転するときに回転し、それによって、閉塞が存在しない血管に対して不必要な摩擦力を防止する、請求項1に記載のデバイス。
  14. ガイドワイヤを患者の中に挿入するために、前記回転定常ユニット内に配置される、ガイドワイヤ管状部材をさらに備える、請求項13に記載のデバイス。
  15. 外側管状部材と、外側管状部材内に介在される内側管状部材と、前記外側管状部材および前記内側管状部材に固着される、遠位端キャップと、前記遠位端キャップから突出する、複数の遠位端ループと、前記外側管状部材から突出する、複数の外側ループとを備える、血管閉塞を横断する方法において使用するための血管穿孔デバイスであって、
    前記デバイスは、前記デバイスの遠位端が閉塞に近接するように位置付けられるように構成されており、
    前記デバイスの少なくとも一部は、前記閉塞を破砕するために回転させられるように構成されており、
    前記デバイスは、前記閉塞を通して前記デバイスを前進させられるように構成されている、デバイス
  16. 記デバイスはさらに、前記外側管状部材の少なくとも一部を封入する拡張可能バルーンを備え、
    前記バルーンは、前記閉塞の拡張のために膨張させられるように構成されている、請求項15に記載のデバイス
  17. 前記デバイスを通してガイドワイヤ前進させられるように構成されている、請求項15に記載のデバイス

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