JP6371731B2 - タッチパネル表示装置 - Google Patents

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本発明は、タッチパネル表示装置に関し、特に、FTIR(Frustrated Total Internal Reflection)方式のタッチパネルを含むタッチパネル表示装置に関する。
従来、光学式タッチパネルとして、FTIR方式のタッチパネルが知られている。FTIR方式のタッチパネルは、液晶ディスプレイ等の表示装置上に配置される導光板、並びに、導光板の側面に設けられる光源及び検知用センサを含む。このタッチパネルにおいては、以下のようにしてタッチパネル上の接触位置が検出される。すなわち、光源からの光が導光板の側面から供給される。この光は導光板内を伝搬する。導光板の表面に指又はペン等が接触すると、導光板内を伝搬する光に散乱が生じる。この散乱光を検知用センサが検知することで、タッチパネル上の接触位置が検出される。
後掲の特許文献1には、こうしたFTIR方式のタッチパネルにおいて、外来光(環境光)の影響を低減し、タッチ位置の認識精度を向上させるための技術が開示されている。特許文献1に開示のタッチパネルは、矩形状の導光板、導光板に光を入射する光源、導光板の側面の一部に配置された受光素子、及び、導光板の側面と受光素子との間に配置され、被検出体(指又は入力ペン等)により散乱した光源からの光を受光素子に結像する結像手段(レンズ)を含む。結像手段及び受光素子は、導光板の辺に対して斜めに配置される。導光板は、結像手段が配置される角部が、結像手段に対向するように、斜めに切断された平面状に形成されている。さらに、受光素子が配置された導光板の側面の一部には、光吸収手段(カーボンブラック含有樹脂)が配置され、受光素子は光源の照射範囲外に配置される。
特開2009−258967号公報
特許文献1のタッチパネルでは、受光素子が光源の照射範囲外に配置されているため、光源からの光が、直接、受光素子に入射するのを防止できる。さらに、導光板の側面の一部には光吸収手段が配置されているため、導光板の端部での光の反射が抑制される。これにより、被検出体によって散乱された光が導光板の端部で反射されて受光素子に到達することに起因するゴースト信号の発生を防止できる。したがって、外来光(環境光)の影響が低減される。
しかし、特許文献1に開示のタッチパネルには、以下の問題がある。すなわち、タッチパネルは表示装置に取付けられた状態で使用される。その際、タッチパネルの導光板が表示装置に接触することによって、導光板内を伝搬する光が表示装置側に透過するおそれがある。表示装置側に光が透過することによって光量ロスが生じ、この光量ロスにより、接触位置の検出性能が低下するという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、光量ロスに起因する位置検出性能の低下を抑制することが可能なタッチパネル表示装置を提供することである。
本発明の一の局面に係るタッチパネル表示装置は、画像を表示する表示部と、表示部上に配置され、光を伝搬させる平板状の導光部材と、導光部材の表面が接触されたことにより生じる、導光部材を伝搬する光の散乱光、又は、導光部材の表面に入力部材が接触することにより、当該入力部材が発し、導光部材の内部に入射した光を検出するための検出手段と、検出手段により検出された光に関する情報に基づいて、導光部材上の接触された接触位置を算出するための算出手段と、表示部と導光部材との間に配設され、導光部材を点接触で支持することにより表示部と導光部材との間に設けられる間隙を一定に保持するための間隙保持手段と、を含む。
表示部と導光部材との間には間隙保持手段が配設される。この間隙保持手段によって、表示部と導光部材との間に設けられる間隙が一定に保持される。すなわち、間隙保持手段によって、導光部材と表示部との接触が抑制される。これにより、導光部材と表示部との接触に起因する光量ロスが抑制される。さらに、導光部材は、間隙保持手段によって点接触で支持される。そのため、導光部材と間隙保持手段との接触面積は、導光部材と表示部とが接触した場合の接触面積に比べて小さい。導光部材と間隙保持手段との接触により光量ロスが生じる場合でも、その光量ロスは、導光部材と表示部との接触に起因する光量ロスに比べて効果的に低減される。これにより、光量ロス抑制効果が得られるので、光量ロスに起因する位置検出性能の低下を抑制できる。なお、導光部材は、間隙保持手段によって3カ所以上の点接触で支持されているのが好ましい。
好ましくは、間隙保持手段は、表示部と導光部材との間に分散された複数のガラスビーズを含む。
より好ましくは、間隙保持手段は、複数のガラスビーズを固着する透明樹脂からなる固着層をさらに含む。
さらに好ましくは、間隙保持手段は、透明フィルムからなるフィルム部材と、フィルム部材の表面上に分散された複数のガラスビーズと、複数のガラスビーズをフィルム部材の表面上に固着する透明樹脂からなる固着層と、を含む。
さらに好ましくは、ガラスビーズの平均粒径は0.1mm以上0.3mm以下である。
さらに好ましくは、間隙保持手段は、導光部材側に突出した複数の突状の支持部が設けられたフィルム部材を含む。
さらに好ましくは、フィルム部材は、複数の支持部が導光部材を伝搬する光の波長より短い間隔で配列されたモスアイ構造を有する。
さらに好ましくは、間隙保持手段は、導光部材の屈折率より小さい屈折率を有する。
以上より、本発明によれば、光量ロスに起因する位置検出性能の低下を抑制することが可能なタッチパネル表示装置を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るタッチパネル表示装置の概略構成を示す図である。 図1に示すタッチパネル表示装置の光源部の構成を示す図である。 図1に示すタッチパネル表示装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1に示すタッチパネル表示装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示すタッチパネル表示装置の構成を示す断面図である。 図5のA部を拡大して示した断面図である。 タッチ位置の算出方法を示す平面図である。 導光板内を伝搬する散乱光の経路を示す図である。 導光板の光量ロスを説明するための図である。 間隙保持部材による光量ロスを抑制する機能を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタッチパネル表示装置の概略構成を示す斜視図である。 図11のタッチパネル表示装置に設けられる間隙保持部材の構成を示す断面図である。 図11のタッチパネル表示装置の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るタッチパネル表示装置の概略構成を示す斜視図である。 図14のタッチパネル表示装置の構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るタッチパネル表示装置の概略構成を示す斜視図である。 図16のタッチパネル表示装置の構成を示す断面図である。 LEDペンを用いるタッチパネル表示装置の概略構成を示す図である。 複数のLEDペンによるタッチ位置を同時に検出可能なタッチパネル表示装置を示す平面図である。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
[構成]
図1を参照して、本実施の形態に係るタッチパネル表示装置50は、画像を表示する表示装置200と、表示装置200上に配置されるFTIR方式のタッチパネル装置100と、を含む。表示装置200は、液晶表示パネル等の表示パネル210、及び表示パネル210の表示を制御する表示制御部220を含む。タッチパネル装置100は、導光板110、光源部120、光源制御部130、センサ部140、センサ制御部150、及び主制御部160を含む。センサ部140は、第1センサ部140a、及び第2センサ部140bを含む。
導光板110は、約2mmの厚みを有する平板状の導光部材であり、アクリル樹脂で形成されている。この導光板110は、表示パネル210の表示画面を覆うように当該表示パネル210上に対向配置されている。
光源部120は、一方向に伸びる棒状の照明光源であって、導光板110の端部の背面側に当該導光板110の一辺に沿うように取付られている。図2を参照して、この光源部120は、LED(Light Emitting Diode)アレイ部122及び三角プリズム124を含む。LEDアレイ部122は、基板128と、基板128上にアレイ状に並べられた複数のLED素子126とを含む。三角プリズム124は、導光板110に接合され、三角プリズム124の傾斜面にLED素子126が当接して配置されている。三角プリズム124の傾斜面は、導光板110の面に対して所定角度φを成している。所定角度φは、LED素子126から、LED素子126の正面方向に放射される光が、導光板110内で全反射する角度、即ち臨界角よりも大きいことが好ましい。臨界角は、導光板110の屈折率と空気の屈折率とにより決まる。導光板110をアクリル樹脂(屈折率1.49)で形成する場合、臨界角は42.15°となる。そのため、三角プリズム124の傾斜面の所定角度は約50°であることが好ましい。このように、LEDアレイ部122は三角プリズム124を介して導光板110に光学的に接合されている。
再び図1を参照して、光源制御部130は、主制御部160の制御の下で光源部120の駆動を制御する。光源部120は、光源制御部130により電力の供給及び制御を受けて、LEDアレイ部122から光を放射させる。放射される光は、例えば、波長が850nmの赤外光である。LEDアレイ部122から放射された光は、三角プリズム124を介して、導光板110内に入射する。入射された光は、導光板110の両面により全反射を繰返しながら、導光板110内を伝搬する。図1において、光源部120から放射され、導光板110内を伝搬する光が、右上方向の3本の破線矢印で模式的に示されている。
指310等の入力部材が導光板110の表面に接触(タッチ)すると、光源部120から放射されて導光板110内を伝搬する光は、タッチ位置で散乱される。散乱光の一部は、第1センサ部140a及び第2センサ部140bに伝搬する(図1において下向きの破線の矢印で示す)。
第1センサ部140a及び第2センサ部140bは、CCDセンサ又はCMOSセンサ等の光検出素子を含む。第1センサ部140a及び第2センサ部140bは、光検出素子によって散乱光を検出し、検出した散乱光に応じた検出信号を出力する。第1センサ部140a及び第2センサ部140bは導光板110の背面側に配置されている。このように、センサ部140(第1センサ部140a及び第2センサ部140b)は、導光板110内を伝搬する光の散乱光を検出する。
センサ制御部150は、主制御部160の制御の下で、第1センサ部140a及び第2センサ部140bを制御する。第1センサ部140a及び第2センサ部140bは、センサ制御部150の制御を受けて、検出信号を主制御部160に伝送する。主制御部160は、CPU等の演算素子を含む。後述するように、光検出素子は、例えば1次元のラインセンサであり、主制御部160は、ラインセンサ上の受光位置(受光した画素の位置)の情報から、タッチ位置を算出する。光検出素子は、上記1次元のラインセンサに限定されるものではなく、2次元のエリアセンサ及び2次元のフォトセンサアレイ等の撮像素子であってもよい。
主制御部160は、所定のタイミングで光源制御部130により光源部120を駆動し、導光板110内に光を放射した状態で、第1センサ部140a及び第2センサ部140bからの光の検出信号を待受ける。導光板110の表面がタッチされると、上記したように、タッチ位置で散乱光が生じる。この散乱光の一部は第1センサ部140a及び第2センサ部140bにより検出される。第1センサ部140a及び第2センサ部140bは、センサ制御部150を介して、検出した散乱光に応じた検出信号を主制御部160に出力する。主制御部160は、第1センサ部140a及び第2センサ部140bからの検出信号に基づいてタッチ位置を算出する。すなわち、主制御部160は、センサ部140により検出された光に関する情報に基づいて、導光板110上の接触された接触位置を算出する。
図3を参照して、この主制御部160は、受信した検出信号に基づいてタッチ位置(接触位置)の座標を算出する接触座標算出部162、及び算出した座標を示す情報(指示情報)を出力するインターフェイスである位置情報出力部164をさらに含む。接触座標算出部162は、第1センサ部140a及び第2センサ部140bからの検出信号に基づいて、導光板110に対する入力部材(例えば指310)のタッチ位置の座標を算出する機能、及び導光板110上のタッチ位置の座標を表示装置200(表示パネル210)の表示画面の座標系に変換(補正)する機能を有する。位置情報出力部164は、コンピュータ等のホスト装置300に接続される。主制御部160が、算出したタッチ位置の情報を、位置情報出力部164を介して、ホスト装置300に出力することにより、ホスト装置300は、タッチ位置に応じた処理を実行することが可能になる。
タッチパネル装置100はさらに、タッチ位置の算出に必要な種々の情報を記憶する記憶部170を含む。記憶部170に記憶される情報は、導光板110の座標系と表示画面の座標系との対応関係を示す情報、すなわち座標変換に必要なパラメータを含む。この情報は、導光板110上のタッチ位置の座標を表示装置200(表示パネル210)の表示画面の座標系に変換(補正)する際に参照される。
図1及び図3を参照して、表示パネル210は、表示制御部220からの指示に応じた画像を表示画面に表示する。表示制御部220は、ホスト装置300から入力される画像データに応じて表示パネル210の表示状態を制御する。
図1に示すように、表示パネル210上にはタッチパネル装置100が配置される。そのため、タッチパネル装置100に対するタッチ操作を、表示パネル210に表示された画像に対するユーザの操作として扱うことができ、ホスト装置300に対するユーザインターフェイスを実現できる。
図5を参照して、タッチパネル装置100は、導光板110と表示パネル210との接触を避けるために、表示パネル210から所定の距離を隔てて表示装置200上に配置されている。すなわち、タッチパネル装置100(導光板110)と表示装置200(表示パネル210)との間には間隙が設けられている。本実施の形態に係るタッチパネル表示装置50は、導光板110を点接触で支持することにより導光板110と表示パネル210との間に設けられる間隙を一定に保持するための間隙保持部材250をさらに含む。間隙保持部材250は導光板110と表示パネル210との間に配設される。図4を参照して、この間隙保持部材250は、導光板110と表示パネル210との間に面状に分散された複数のガラスビーズ252を含む。図5に示すように、複数のガラスビーズ252は、導光板110と表示パネル210との間に挟み込まれている。これらのガラスビーズ252は、硼珪酸ガラス(屈折率1.47〜1.49)から構成されている。ガラスビーズ252の平均粒径は、0.1mm以上0.3mm以下であるのが好ましく、0.1mm以上0.2mm以下であればより好ましい。なお、「平均粒径」とは、JIS Z 8901:2006「試験用粉体及び試験用粒子」で定義されている「粒子の直径の算術平均値」である。本明細書では、「平均粒径」とは、レーザ回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径(平均粒径d50)を意味する。
図5及び図6を参照して、表示パネル210は、表示画面を有するパネル部214と、表示画面を保護するための保護ガラス212とを含む。この保護ガラス212は例えばソーダガラス(屈折率1.51)から構成されている。間隙保持部材250を構成する複数のガラスビーズ252は、この保護ガラス212上に面状に分散されて、表示パネル210上に配置されたタッチパネル装置100(導光板110)を実質的に点接触で支持する。このように、タッチパネル装置100(導光板110)と表示装置200(表示パネル210)との間に間隙保持部材250が配設されることによって、導光板110と保護ガラス212との接触が抑制される。なお、間隙保持部材250には、粒径が揃ったガラスビーズを用いるのが好ましい。また、ガラスビーズは帯電によって凝集する場合がある。そうした場合、ガラスビーズの凝集を防ぐために、ガラスビーズ又は表示パネル210(保護ガラス212)を除電した後に保護ガラス212上にガラスビーズを分散させるのが好ましい。ガラスビーズの分散量は、導光板110と保護ガラス212(表示パネル210)との接触を抑制することが可能な量であればよい。この分散量は、表示パネル210又は導光板110のサイズ等に応じて、適宜調整するのが好ましい。
[センサ部140による散乱光の検出]
図7を参照して、導光板110において、第1センサ部140a及び第2センサ部140bが配置される領域には、それぞれ、円錐状の凹部112a及び112b(以下、総称する場合は「凹部112」と記す。)が形成されている。図8を参照して、凹部112は、導光板110をその上面(表面)から厚み方向に円錐状にくり抜くことによって形成されている。この凹部112は、導光板110内を伝搬する光をセンサ部140側に反射させる傾斜面を有する。
光源部120から放射された光は、全反射光320として導光板110内を伝搬する。上述したように、導光板110の表面にユーザの指310等が接触すると、その接触位置(タッチ位置)において散乱光322が生じる。散乱光322の一部は、凹部112に向けて伝搬し、凹部112の傾斜面で反射されてセンサ部140で検出される。
第1センサ部140aは、レンズ部142、バンドパスフィルタ144、及びセンサ146を含む。センサ146は、上記した光検出素子であり、例えばラインセンサ(撮像素子)である。バンドパスフィルタ144は、光源部120から放射された光を選択的に通過させる波長帯域を有する。このバンドパスフィルタ144は、光源部120の放射光以外の光(外部から導光板に入射する光)がセンサ146に入射して、誤検出されることを防止する機能を有する。レンズ部142は、凹部112の傾斜面で反射された光を収束させて、センサ146に入射させる。図8では、レンズ部142を凸レンズ形状で表しているが、これは光学レンズであることを表すためである。レンズ部142は、例えば、複数のレンズを組合せた、公知のfθレンズである。
レンズ部142及びセンサ146は、センサ146の検出面がレンズ部142の光軸に垂直であり、センサ146の検出面の中心がレンズ部142の光軸上に位置するように配置されることが好ましい。このように配置されていれば、fθレンズを使用することにより、レンズの光軸に対する光の入射角度と、直線状に検出素子が配置されたラインセンサであるセンサ146の中心から光の検出点までの距離とが比例する。したがって、センサ146上の光の検出点の位置から、検出された光の入射角度を容易に算出することができる。
第2センサ部140bも、第1センサ部140aと同様に構成されており、同じ機能を有する。
[タッチ位置の算出]
再び図7を参照して、第1センサ部140a及び第2センサ部140bによる光の検出位置から、対応する光の入射角度θ1(rad)及びθ2(rad)が得られる。入射角度θ1及びθ2から、光が、第1センサ部140a及び第2センサ部140bを結ぶ直線と成す角度α(rad)及びβ(rad)が得られる。すなわち、角度α及びβは、α=π/2−θ1、β=π/2−θ2により算出される。タッチ位置をP、第1センサ部140a及び第2センサ部140bを結ぶ線分とタッチ位置Pとの距離をd、第1センサ部140a及び第2センサ部140bとの距離をLとすると、L=d/tanα+d/tanβが成立する。この式に、角度α及びβ、並びに、第1センサ部140a及び第2センサ部140b間の距離Lの値を代入することにより、dが算出される。dが算出されると、タッチ位置Pの位置座標(x,y)におけるyは、y=dにより、xは、x=d/tanαにより算出される。これにより、タッチ位置Pの位置座標(x,y)を決定できる。なお、距離Lの値は、記憶部170に予め記憶されている。
得られた位置座標(x,y)は、導光板110の座標系、例えば、導光板110上の点330を原点とする座標系での位置座標である。タッチ位置Pを、例えば、表示パネル210(表示画面)の位置座標として表すには、原点を点330から点332に平行移動する座標変換を、得られた位置座標(x,y)に対して実行すればよい。座標変換に必要なパラメータは、記憶部170に予め記憶されている。主制御部160は、記憶部170に記憶されているパラメータを用いて座標変換を行なうことにより、表示パネル210に対するタッチ位置の位置座標を算出する。
[間隙保持部材250による間隙の保持]
図9(A)を参照して、間隙保持部材を含まない構成においても、本実施の形態に係るタッチパネル表示装置50と同様、導光板110と表示パネル210との間に間隙が設けられる。導光板110と表示パネル210との間には空気層(屈折率1.0)が介在するため、導光板110内を伝搬する全反射光320は表示装置200側に透過することはない。
図9(B)を参照して、導光板110の表面に例えばユーザの指310等が接触すると、導光板110が撓んで、導光板110と表示パネル210との接触が生じ得る。導光板110と表示パネル210とが接触すると、その接触面に意図しない導光路が生じる。この導光路を介して、導光板110内の全反射光が透過光324として表示パネル210側に透過してしまう。特に、導光板110がアクリル樹脂から構成されており、表示パネル210の保護ガラスがソーダガラスから構成されている場合、保護ガラスの屈折率(1.51)が導光板110の屈折率(1.49)より大きいため、導光板110内の全反射光320が保護ガラス側に透過しやすくなる。
この保護ガラス側への光の透過によって導光板110内の光量が低減する。そのため、ユーザが指310等で導光板110の表面をタッチしたときに、そのタッチ位置において生じる散乱光の光量が低減する。さらに、タッチ位置において生じた散乱光は、導光板110と表示パネル210との接触位置で減衰する。このように、導光板110が表示パネル210と接触することによって光量ロスが生じる。これにより、センサ部140(第1センサ部140a及び第2センサ部140b)による検出精度が低下するので、タッチされた位置を検出する位置検出性能が低下する。なお、導光板110の自重による撓みによっても、導光板110と表示パネル210とが接触する場合があり得る。
導光板110と表示パネル210との間の間隙を大きくすれば、導光板110が撓んだ場合でも、導光板110が表示パネル210に接触しにくくなる。しかし、この場合、表示画面から導光板110までの距離が大きくなるため、導光板110のタッチ面(操作面)と表示画面とのズレ(視差)が大きくなる。このズレによって、ユーザには操作時に違和感が生じる。
図10を参照して、本実施の形態に係るタッチパネル表示装置50は、上述したように、導光板110と表示パネル210との間に間隙保持部材250が配設されている。導光板110の表面に例えばユーザの指310等が接触した場合でも、間隙保持部材250を構成する複数のガラスビーズ252によって導光板110が支持され、導光板110の撓みが抑制される。間隙保持部材250によって、導光板110と表示パネル210との間に設けられる間隙が一定に保持されるため、導光板110と表示パネル210との接触が抑制される。これにより、導光板110内の全反射光320が保護ガラス側に透過することに起因する光量ロスが抑制される。
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係るタッチパネル表示装置50を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
表示パネル210と導光板110との間には間隙保持部材250が配設される。この間隙保持部材250によって、表示パネル210と導光板110との間に設けられる間隙が一定に保持される。すなわち、間隙保持部材250によって、導光板110と表示パネル210との接触が抑制される。これにより、導光板110と表示パネル210との接触に起因する光量ロスが抑制される。
間隙保持部材250は、表示パネル210と導光板110との間に分散された複数のガラスビーズ252を含む。導光板110は、間隙保持部材250を構成する複数のガラスビーズ252によって点接触で支持される。そのため、導光板110と間隙保持部材250との接触面積は、導光板110と表示パネル210とが接触した場合の接触面積に比べて小さい。導光板110と間隙保持部材250との接触によって光量ロスが生じる場合であっても、その光量ロスは、導光板110と表示パネル210との接触に起因する光量ロスに比べて効果的に低減される。これにより、光量ロス抑制効果が得られるので、光量ロスに起因するタッチ位置の位置検出性能の低下を抑制できる。
間隙保持部材250を構成する複数のガラスビーズ252に、硼珪酸ガラス(屈折率1.47〜1.49)から構成されるガラスビーズを用いることによって、導光板110と間隙保持部材250との接触に起因する光量ロスをより効果的に防止できる。すなわち、アクリル樹脂からなる導光板110の屈折率に対して、ガラスビーズ252の屈折率の方が小さくなるため、スネルの法則により、ガラスビーズ252側への光の透過が抑制される。
さらに、間隙保持部材250に平均粒径が0.3mm以下のガラスビーズを用いることによって、間隙保持部材250と導光板110との接触面積を効果的に低減できる。これにより、導光板110と間隙保持部材250との接触に起因する光量ロスをさらに効果的に防止できる。加えて、このような粒径のガラスビーズを用いることによって、導光板110と表示パネル210との接触を抑制しながら、導光板110と表示パネル210との間の間隙(表示パネル210から導光板110までの距離)を小さくできる。これにより、導光板110のタッチ面(操作面)と表示画面とのズレ(視差)を小さくできるので、ユーザが操作時に違和感を覚えることが少なくなる。すなわち、操作し易くなる。平均粒径が0.2mm以下のガラスビーズを用いれば、上記した効果がより得やすくなる。
間隙保持部材250に微小なガラスビーズ252を用いることによって、導光板110と表示パネル210との間に分散されたガラスビーズ252を目立ち難くすることもできる。
(第2の実施の形態)
図11を参照して、本実施の形態に係るタッチパネル表示装置50Aは、間隙保持部材250(図4参照)に代えて、微細構造の突出部が表面に形成されたフィルム部材からなる間隙保持部材400を含む点において、第1の実施の形態に係るタッチパネル表示装置50とは異なる。その他の点では、各タッチパネル表示装置は同一の構成である。なお、図11では、センサ部140(第1センサ部140a、第2センサ部140b)、及び光源部120等は記載を省略している。
間隙保持部材400は、透明樹脂からなる基材フィルム402、この基材フィルム402の表面に分散される複数のガラスビーズ404、及びガラスビーズ404を基材フィルム402上に固着(固定)するための固着層406(図12参照)を含む。基材フィルム402は、例えば100μm〜250μm程度の厚みを有する透明フィルム(高透過フィルム)である。この基材フィルム402は、例えばポリエチレン、又はプラスチック等から構成されている。ガラスビーズ404は、平均粒径がミクロンオーダの微粒子状のガラスビーズであって、硼珪酸ガラスから構成されている。ガラスビーズ404には、平均粒径が例えば100μm〜150μm程度のものを用いることができる。
図12を参照して、複数のガラスビーズ404は、基材フィルム402上に面状に分散されて、固着層406によって当該基材フィルム402上に固定されている。固着層406は、例えばPET又はポリエチレン等の熱可塑性樹脂、若しくは、アクリル樹脂系又はエポキシ樹脂系等のUV硬化樹脂等の透明樹脂から構成されている。この固着層406は、ガラスビーズ404の直径より小さい厚みを有する。ガラスビーズ404は、この固着層406によって、その一部が外部に露出するように基材フィルム402上に固定されている。ガラスビーズ404は、例えば、その直径の半分以上が外部に露出するように固定されているのが好ましい。
こうした間隙保持部材400は、基材フィルム402の表面に微粒子状のガラスビーズ404を吹付け塗装することによって作製される。吹付け塗装に代えて、静電塗装により作製することも可能である。静電塗装法では、接地した電極上に基材フィルム402を配置し、さらに基材フィルム402上にガラスビーズ404を配置した後、熱可塑性樹脂又はUV硬化樹脂等の透明樹脂をスプレーガンから噴霧状にして吹付ける。スプレーガンと電極との間には電圧が印加されており、スプレーガンから噴霧された透明樹脂は基材フィルム402の表面に電気的に吸着される。吸着された透明樹脂は固着層406となり、基材フィルム402上に配置されたガラスビーズ404を基材フィルム402上に固定する。基材フィルム402上に固定された複数のガラスビーズ404によって、微細構造の突出部(突状の支持部)が形成される。
図13を参照して、こうして作製された間隙保持部材400は導光板110と表示パネル210との間に配設される。この間隙保持部材400は、複数のガラスビーズ404によって、表示パネル210上に配置された導光板110を実質的に点接触で支持する。これにより、導光板110の撓みが抑制される。このように、間隙保持部材400は、導光板110を点接触で支持することによって、第1の実施の形態と同様、導光板110と表示パネル210との間に設けられる間隙を一定に保持する。そのため、導光板110と表示パネル210(保護ガラス212)との接触が抑制される。
本実施の形態では、間隙保持部材400を構成する複数のガラスビーズ404が固着層406によって固定されているため、ガラスビーズ404の移動が抑制される。そのため、ガラスビーズが移動することによって不均一な分散状態となるのを防止できる。すなわち、ガラスビーズが均一に分散された状態を維持できる。これにより、導光板110と表示パネル210(保護ガラス212)との接触をより効果的に抑制できる。さらに、ガラスビーズ404が固定された間隙保持部材400を用いることによって、タッチパネル表示装置50Aの配置に自由度を持たせることが容易にできる。例えば、タッチパネル表示装置50Aを縦置き配置(垂直に立てて配置)にして使用することも容易に可能となる。
その他の効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態)
図14を参照して、本実施の形態に係るタッチパネル表示装置50Bは、間隙保持部材400(図11参照)に代えて、表示パネル210に固定される間隙保持部材410を含む点において、第2の実施の形態に係るタッチパネル表示装置50Aとは異なる。その他の点では、各タッチパネル表示装置は同一の構成である。なお、図14では、センサ部140(第1センサ部140a、第2センサ部140b)、及び光源部120等は記載を省略している。
図15を参照して、間隙保持部材410は、微細構造の突出部を構成する複数のガラスビーズ412、及びこのガラスビーズ412を表示パネル210の保護ガラス212上に固定するための固着層414を含む。複数のガラスビーズ412は、保護ガラス212上に面状に分散されて、固着層414によって当該保護ガラス212上に固定されている。ガラスビーズ412及び固着層414は、それぞれ、第2の実施の形態に係るガラスビーズ404及び固着層406と同じである。すなわち、本実施の形態では、基材フィルム402(図12参照)を用いずに、保護ガラス212上に直接、ガラスビーズ412が固定されている。
こうした間隙保持部材410は、第2の実施の形態と同様、吹付け塗装又は静電塗装等によって作製される。ただし、本実施の形態では、ガラスビーズ412が固定される部材として、基材フィルム402に代えて、保護ガラス212を用いる。
間隙保持部材410は表示パネル210に固定される。そのため、タッチパネル装置(導光板110)を表示パネル210上に配置することによって、導光板110と表示パネル210との間に間隙保持部材410が配設される。この間隙保持部材410は、複数のガラスビーズ412によって、表示パネル210上に配置された導光板110を実質的に点接触で支持する。間隙保持部材410によって、導光板110と表示パネル210との間に設けられる間隙が一定に保持される。これにより、導光板110と表示パネル210(保護ガラス212)との接触が抑制される。
本実施の形態に係るタッチパネル表示装置50Bの効果は、第2の実施の形態と同じである。
(第4の実施の形態)
図16を参照して、本実施の形態に係るタッチパネル表示装置50Cは、間隙保持部材250(図4参照)に代えて、モスアイ(Moth−eye:登録商標)構造を有するフィルム部材(モスアイフィルム)からなる間隙保持部材420を含む点において、第1の実施の形態に係るタッチパネル表示装置50とは異なる。その他の点では、各タッチパネル表示装置は同一の構成である。なお、図16では、センサ部140(第1センサ部140a、第2センサ部140b)、及び光源部120等は記載を省略している。
間隙保持部材420となるモスアイフィルム(光学フィルム)は、例えば、アクリル系樹脂、PC(PolyCarbonate)樹脂等の熱可塑性の樹脂材料から構成されている。モスアイフィルムの材質は、導光板の屈折率よりも低い屈折率を有する材質であるのが好ましい。図17を参照して、モスアイフィルム(間隙保持部材420)の表面には、円錐状又は釣鐘状の微細な凸部422(微細構造)が多数形成されている。この微細な凸部422によってモスアイ構造が構成されている。
微細な凸部422は、モスアイフィルムの表面に所定の間隔(ピッチ)で規則正しく配列されている。凸部422の平均高さは、例えば250nm〜300nmであり、凸部422間のピッチは、例えば200nm〜300nmである。凸部422のアスペクト比は1以上2以下であるのが好ましい。このように、微細な凸部422は、光源部120(図1参照)から放射される光の波長(850nm)より小さいピッチで配列されている。
再び図17を参照して、間隙保持部材420は、その表面に形成されている凸部422が導光板110側に突出するようにして、導光板110と表示パネル210との間に配設される。この間隙保持部材420は、複数の凸部422によって、表示パネル210上に配置された導光板110を実質的に点接触で支持する。複数の凸部422は、導光板110を支持する突状の支持部となり、導光板110の撓みが抑制される。このように、間隙保持部材420は、導光板110を点接触で支持することによって、第1の実施の形態と同様、導光板110と表示パネル210との間に設けられる間隙を一定に保持する。そのため、導光板110と表示パネル210(保護ガラス)との接触が抑制される。
導光板110と間隙保持部材420との接触は、モスアイ構造を構成する凸部422の頂点における点接触の集合となるため、応力の分散を図ることができる。したがって、応力が一部に集中することによる間隙保持部材の変形又は破損等を抑制できる。さらに、導光板110が間隙保持部材420と接触している界面は、当該導光板110が空気層と接触している界面とみなすことができる。そのため、導光板110で生じた散乱光を効率良く伝搬できる。散乱光の伝搬損失を低減できるため、これによっても位置検出性能の低下を抑制できる。
モスアイフィルムは反射防止機能を有するため、こうした間隙保持部材420を導光板110と表示パネル210との間に配設することによって、タッチ位置の位置検出性能の低下を抑制しながら、表示パネル210の視認性を向上できる。その他の効果は、第1〜第3の実施の形態と同様である。
(変形例)
上記実施の形態では、タッチパネル装置が光源部を備える例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、光を放射するLEDペン(光ペン)を用いる場合は、タッチパネル装置は光源部を備えない構成であってもよい。図18に示すタッチパネル装置は、図1に示した光源部120及び光源制御部130を含まない。この場合、LEDペン312の先端部が導光板110の表面にタッチすると、先端部に配置されたLED素子から放射される光が、導光板110内に入射する。LEDペンが発し、導光板110の内部に入射した光は、上記した散乱光と同様に、第1センサ部140a及び第2センサ部140bにより検出され、LEDペン312のタッチ位置の座標が算出される。
上記実施の形態では、タッチパネル装置が2つのセンサ部を備える例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。センサ部は3つ以上であってもよい。例えば、図19に示すように、タッチパネル装置は4つのセンサ部を備えてもよい。第3センサ部140c及び第4センサ部140dは、第1センサ部140a及び第2センサ部140bと同様に構成されている。この場合、例えば、2種類のLEDペンを使用し、相互にLED素子の発光波長が異なる場合、第1センサ部140a及び第2センサ部140bのバンドパスフィルタの波長帯域と、第3センサ部140c及び第4センサ部140dのバンドパスフィルタの波長帯域とが異なるように設定すれば、2種類のLEDペンを同時に使用しても、それぞれのLEDペンのタッチ位置を検出できる。
上記実施の形態では、散乱光の入射角度を検出するセンサ部を含むタッチパネル装置の例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。散乱光を検出するセンサ部には種々のものを用いることができる。センサ部は、導光板の側端部に設けられる2本のラインセンサ等であってもよい。この場合、一方のラインセンサは、導光板の一辺に設けられてタッチ位置のx座標を検出する。もう一方のラインセンサは、導光板における、一方のラインセンサが設けられた辺と直交する一辺に設けられてタッチ位置のy座標を検出する。
上記実施の形態では、タッチパネル装置の導光板に約2mmの厚みを有するアクリル樹脂からなる導光板を用いた例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。導光板の材質及び厚みは特に限定されず、種々の導光板を用いることができる。例えば、硼珪酸ガラス(耐熱ガラス)等のガラスから構成される導光板を用いることもできる。
上記実施の形態では、間隙保持部材を構成するガラスビーズに硼珪酸ガラスからなるガラスビーズを用いた例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。ガラスビーズの材質は特に限定されず、種々のガラスビーズを用いることができる。例えば、ソーダ石灰ガラス(屈折率1.51)等から構成されるガラスビーズを用いることもできる。タッチパネル装置の導光板がアクリル樹脂(屈折率1.49)から構成されている場合に、導光板の材質よりも屈折率の高い材質(例えばソーダ石灰ガラス)のガラスビーズを用いると、接触境界面において光の散乱及び光量ロスが発生する。しかし、ガラスビーズと導光板との接触は実質的に点接触であるため、接触する面積比率は全体のごくわずかである。そのため、屈折率の高い材質のガラスビーズを用いた場合でも、十分に光量ロスの抑制効果が得られる。ただし、導光板よりも屈折率の低い材質のガラスビーズを用いることによって、光量ロスの抑制効果がより効果的に得られる。そのため、光量ロスを抑制する観点からは、導光板よりも屈折率の低い材質のガラスビーズを用いるのが好ましい。さらに、上記実施の形態において、ガラスビーズに代えて、例えばプラスチックビーズ等を用いてもよい。
上記実施の形態では、タッチパネル装置に対してタッチ入力を行なう入力部材にユーザの指を用いる例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。入力部材は、指以外の部材(例えばペン等)であってもよい。
上記実施の形態では、液晶表示パネルからなる表示パネルを用いた例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。表示パネルは、液晶表示パネル以外の例えばプラズマディスプレイパネル、有機EL表示パネル等であってもよい。
上記実施の形態では、タッチパネル表示装置がパーソナルコンピュータからなるホスト装置に接続される例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。ホスト装置は、パーソナルコンピュータ以外の例えばテレビ受像器、各種映像再生装置等であってもよい。ホスト装置は、タッチパネル表示装置と一体であってもよいし、別体であってもよい。
上記実施の形態では、表示装置が表示制御部を含むよう構成された例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、タッチパネル装置の主制御部が表示制御部の機能を兼ねることによって、表示装置が表示制御部を含まないように構成されていてもよい。
上記実施の形態において、フィルム部材からなる間隙保持部材を用いる場合、タッチパネル装置がその間隙保持部材を含む構成であってもよい。間隙保持部材となるフィルム部材は、光量ロスの抑制効果が得られる部材であれば、上記実施の形態に示した構成以外のものであってもよい。例えば、発泡剤の膨張により表面に微細な凹凸が形成されたフィルム部材を間隙保持部材として用いてもよい。さらに、ガラスビーズが予め埋込まれた光学フィルムを間隙保持部材として用いてもよい。このような光学フィルムは、例えば、特開2007−226089号公報、又は特開2012−88616号公報に記載のものを用いることができる。間隙保持部材にモスアイフィルムを用いる場合、モスアイフィルムは特に限定されることなく種々のものを用いることができる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
50、50A〜50C タッチパネル表示装置
100 タッチパネル装置
110 導光板
120 光源部
140 センサ部
160 主制御部
170 記憶部
200 表示装置
210 表示パネル
212 保護ガラス
250、400、410、420 間隙保持部材
252、404、412 ガラスビーズ
300 ホスト装置
402 基材フィルム
406、414 固着層
422 凸部

Claims (8)

  1. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部上に配置され、光を伝搬させる平板状の導光部材と、
    前記導光部材の表面が接触されたことにより生じる、前記導光部材を伝搬する光の散乱光、又は、前記導光部材の表面に入力部材が接触することにより、当該入力部材が発し、前記導光部材の内部に入射した光を検出するための検出手段と、
    前記検出手段により検出された光に関する情報に基づいて、前記導光部材上の接触された接触位置を算出するための算出手段と、
    前記表示部と前記導光部材との間に配設され、前記導光部材を点接触で支持することにより前記表示部と前記導光部材との間に設けられる間隙を一定に保持するための間隙保持手段と、を含み、
    前記間隙保持手段は、前記導光部材の表面が接触された場合、又は、前記導光部材の表面に前記入力部材が接触した場合でも、前記導光部材が前記表示部と接触しないように当該導光部材を支持する、タッチパネル表示装置。
  2. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部上に配置され、光を伝搬させる平板状の導光部材と、
    前記導光部材の表面が接触されたことにより生じる、前記導光部材を伝搬する光の散乱光、又は、前記導光部材の表面に入力部材が接触することにより、当該入力部材が発し、前記導光部材の内部に入射した光を検出するための検出手段と、
    前記検出手段により検出された光に関する情報に基づいて、前記導光部材上の接触された接触位置を算出するための算出手段と、
    前記表示部と前記導光部材との間に配設され、前記導光部材を点接触で支持することにより前記表示部と前記導光部材との間に設けられる間隙を一定に保持するための間隙保持手段と、を含み、
    前記間隙保持手段は、前記表示部と前記導光部材との間に分散された複数のガラスビーズを含む、タッチパネル表示装置。
  3. 前記間隙保持手段は、前記複数のガラスビーズを固着する透明樹脂からなる固着層をさらに含む、請求項2に記載のタッチパネル表示装置。
  4. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部上に配置され、光を伝搬させる平板状の導光部材と、
    前記導光部材の表面が接触されたことにより生じる、前記導光部材を伝搬する光の散乱光、又は、前記導光部材の表面に入力部材が接触することにより、当該入力部材が発し、前記導光部材の内部に入射した光を検出するための検出手段と、
    前記検出手段により検出された光に関する情報に基づいて、前記導光部材上の接触された接触位置を算出するための算出手段と、
    前記表示部と前記導光部材との間に配設され、前記導光部材を点接触で支持することにより前記表示部と前記導光部材との間に設けられる間隙を一定に保持するための間隙保持手段と、を含み、
    前記間隙保持手段は、
    透明フィルムからなるフィルム部材と、
    前記フィルム部材の表面上に分散された複数のガラスビーズと、
    前記複数のガラスビーズを前記フィルム部材の表面上に固着する透明樹脂からなる固着層と、を含む、タッチパネル表示装置。
  5. 前記ガラスビーズの平均粒径は0.1mm以上0.3mm以下である、請求項2〜請求項4のいずれかに記載のタッチパネル表示装置。
  6. 前記間隙保持手段は、前記導光部材側に突出した複数の突状の支持部が設けられたフィルム部材を含む、請求項1に記載のタッチパネル表示装置。
  7. 前記フィルム部材は、前記複数の支持部が前記導光部材を伝搬する光の波長より短い間隔で配列されたモスアイ構造を有する、請求項6に記載のタッチパネル表示装置。
  8. 前記間隙保持手段は、前記導光部材の屈折率より小さい屈折率を有する、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のタッチパネル表示装置。
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