JP6371062B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池から供給される電力を変換して出力する電力変換装置に関する。
従来では、回路コストの増大を抑えながら、より電力効率の良好な太陽電池の制御を実現することを目的とする太陽光発電システムに関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この太陽光発電システムは、定常動作時には通常の山登り法を行う第1の制御部を選択し、太陽電池の出力電流の変化量が所定のしきい値以上である場合には太陽電池の出力電圧の変化幅を山登り法より大きくする第2の制御部を選択する。
国際公開第2011/122165号
太陽エネルギー(日射)を受けて発電する太陽電池は、1日のうちでも太陽の位置によって出力する電力(電圧や電流)が変化する。また、地球は地軸が傾いているため、緯度が高くなるにつれて日の出から日没までの太陽の軌跡による影響を受ける。すなわち、1日で変化する電力の変化は年間を通じて一定ではなく、季節や緯度による変動がある。
一方、特許文献1に記載された技術では、太陽電池の出力電流の変化量に基づいて制御部を切り替えたとしても、太陽電池が発電する電力よりも制御部が消費する電力が大きくなる場合もあり得る。この場合には、太陽電池が発電する電力が制御部で消費され、制御部から電力を出力できなくなるという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、第1の目的は、1年間を通じて変化する太陽の軌跡に基づいて電力変換制御を行うことにより、従来よりも確実に電力を出力することである。第2の目的は、制御中に消費される電力を最小に抑えることである。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、車両(Veh)に備えられる太陽電池(10)から供給される電力(Psl)を変換して出力する電力変換制御を行う電力変換装置(20)において、日付,時刻,季節,期間のうちで一以上を含む暦情報(Cal)を取得する暦情報取得部(21b)と、前記暦情報と前記電力変換制御の制御情報(Ctrl)とを関連付けて記録される記録部(21d)と、前記暦情報取得部によって取得された前記暦情報に基づいて前記記録部を参照して関連付けられた前記制御情報を取得し、取得した前記制御情報に基づいて前記電力変換制御を行う電力変換部(25)と、を有し、前記制御情報は、前記太陽電池から供給される電力が最大となる最大電力点を探索する際における探索する範囲の基準となる基準値(Ac,Bc,Cc,Dc)と、前記基準値を基準として探索する範囲を相対値として示す探索範囲(As,Bs,Cs,Ds)とを含むことを特徴とする。
この構成によれば、電力変換部は、暦情報に基づいて関連付けられた制御情報を取得し、当該制御情報に基づいて電力変換制御を行う。暦情報は1年間を通じて変化する太陽の軌跡に基づいて変わるので、関連付けて記録部に記録される制御情報の内容も変わる。したがって、太陽の軌跡に基づいて電力変換制御が行えるので、従来よりも確実に電力を出力することができる。また、この構成によれば、太陽電池の最大電力点を探索するにあたって、全域を探索するのではなく、中心値と探索範囲に基づいて探索する。したがって、最大電力点の探索のために必要とする時間を抑えることができる。すなわち、制御中に消費される電力を抑制することができる。
第2の発明は、車両(Veh)に備えられる太陽電池(10)から供給される電力(Psl)を変換して出力する電力変換制御を行う電力変換装置(20)において、日付,時刻,季節,期間のうちで一以上を含む暦情報(Cal)を取得する暦情報取得部(21b)と、前記暦情報と前記電力変換制御の制御情報(Ctrl)とを関連付けて記録される記録部(21d)と、前記暦情報取得部によって取得された前記暦情報に基づいて前記記録部を参照して関連付けられた前記制御情報を取得し、取得した前記制御情報に基づいて前記電力変換制御を行う電力変換部(25)と、を有し、前記制御情報は、前記太陽電池から供給される電力が最大となる最大電力点を探索する範囲を絶対値として示す探索範囲を含むことを特徴とする。
この構成によれば、電力変換部は、暦情報に基づいて関連付けられた制御情報を取得し、当該制御情報に基づいて電力変換制御を行う。暦情報は1年間を通じて変化する太陽の軌跡に基づいて変わるので、関連付けて記録部に記録される制御情報の内容も変わる。したがって、太陽の軌跡に基づいて電力変換制御が行えるので、従来よりも確実に電力を出力することができる。また、この構成によれば、最大電力点を探索する範囲が従来よりも狭まるので、最大電力点の探索のために必要とする時間を抑えることができる。すなわち、制御中に消費される電力を抑制することができる。
第3の発明は、車両(Veh)に備えられる太陽電池(10)から供給される電力(Psl)を変換して出力する電力変換制御を行う電力変換装置(20)において、日付,時刻,季節,期間のうちで一以上を含む暦情報(Cal)を取得する暦情報取得部(21b)と、前記暦情報と前記電力変換制御の制御情報(Ctrl)とを関連付けて記録される記録部(21d)と、前記暦情報取得部によって取得された前記暦情報に基づいて前記記録部を参照して関連付けられた前記制御情報を取得し、取得した前記制御情報に基づいて前記電力変換制御を行う電力変換部(25)と、を有し、前記記録部には、少なくとも前記暦情報と、実際に行った前記電力変換制御の制御情報とを関連付けて記録し、前記電力変換部は、前記暦情報取得部によって取得された前記暦情報が、前記記録部記録された、実際に行った前記電力変換制御の前記制御情報と関連付けられた前記暦情報と同じか所定の範囲内であれば、前記記録部記録された、実際に行った前記電力変換制御の前記制御情報に基づいて前記電力変換制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、電力変換部は、暦情報に基づいて関連付けられた制御情報を取得し、当該制御情報に基づいて電力変換制御を行う。暦情報は1年間を通じて変化する太陽の軌跡に基づいて変わるので、関連付けて記録部に記録される制御情報の内容も変わる。したがって、太陽の軌跡に基づいて電力変換制御が行えるので、従来よりも確実に電力を出力することができる。また、この構成によれば、探索範囲を絞ることができるので、太陽電池から出力される発電電力が最大となる最大電力点を短時間で探索することができる。
第4の発明は、前記電力変換部は、前記暦情報に含まれる前記日付と前記時刻に基づいて、前記時刻が前記日付の日の出時刻以後になると、前記電力変換制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、電力変換部は日の出時刻以後になってから電力変換制御を行う。言い換えれば、日の出までは電力変換制御を行わないので、制御中に消費される電力を最小に抑えることができる。
なお「暦情報」は、1年間(必ずしも1月1日から12月31日までとは限らない)を複数に区画する情報であれば任意に設定してよく、例えば日付,時刻,季節,期間のうちで一以上を含む。日付は、少なくとも「月日(例えば1月23日)」を含み、さらに「年(例えば2014年)」を加えてもよい。時刻は、少なくとも「時(例えば12時)」を含み、さらに「分(例えば34分)」や「秒(例えば56秒)」を加えてもよい。季節は、温帯の四季(春季,夏季,秋季,冬季)、熱帯の二季(雨季と乾季)、寒帯の二季(夏季と冬季)などが該当する。期間は任意に設定してよく、例えば1年の半期でもよく、連続する複数の月(一例として節月)でもよく、連続する複数の日でもよい。その他、二至二分(夏至,冬至の二至と春分,秋分の二分)に基づいて区分してもよい。「制御情報」は、電力変換を行うために必要な情報であれば任意に設定してよく、例えばパルス波(矩形波,方形波)のデューティ比や太陽電池から供給される電力の電圧などが該当する。
車両の構成例を模式的に示す平面図である。 電力変換装置の構成例を示す模式図である。 制御部の構成例を示す模式図である。 記録部に記録する情報の構成例を示す模式図である。 電力変換制御処理の手続き例を示すフローチャート図である。 MPPT制御処理の手続き例を示すフローチャート図である。 暦情報に基づいて行う第1電力変換制御例を示す模式図である。 暦情報に基づいて行う第2電力変換制御例を示す模式図である。 暦情報に基づいて行う第3電力変換制御例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。英数字の連続符号は記号「〜」を用いて略記する。例えば「図1〜図6」は「図1,図2,図3,図4,図5,図6」を意味し、「3〜5月」は「3月,4月,5月」を意味する。
図1に示す車両Vehは、太陽電池10(ソーラーパネル),日射計11,温度計12,電力変換装置20,二次電池群30などを有する。本形態ではハイブリッド自動車に適用するが、電気自動車にも適用することができる。日射計11と温度計12は必要に応じて備えてよい。これらの要素は、要素ごとの機能を奏すれば、数量,種類,車両Vehへの設置位置などを問わない。各要素について、以下に簡単に説明する。
太陽電池10は、半導体の光起電力効果を利用して、光エネルギー(日射を含む)を電気エネルギー(電力)に変換して出力する。日射計11は、日射量を計測して日射情報Ms1として出力する。温度計12は、太陽電池10の温度(例えばパネルの温度)を計測して温度情報Ms2として出力する。日射情報Ms1や温度情報Ms2は、それぞれ計測情報Msに相当する。日射計11と温度計12は、いずれも太陽電池10に組み込んでもよく、別個に設けてもよい。電力変換装置20の構成や作用等については後述する(図2を参照)。二次電池群30は、複数の二次電池からなる(図2に示す一点鎖線を参照)。複数の二次電池は、蓄電(充電)と放電が可能であれば数量や種類等を問わない。
図2に示す電力変換装置20は、制御部21,給電コンバータ22,補機コンバータ23,昇圧コンバータ24などを有する。電力変換装置20はどのように構成してもよいが、本形態ではECU(Electronic Control Unit)で構成する。制御部21の構成や作用等については後述する(図3を参照)。以下に説明する蓄電電力は「充電電力」とも呼ぶ。
給電コンバータ22,補機コンバータ23,昇圧コンバータ24は、いずれも電圧を変圧するDC−DCコンバータである。給電コンバータ22は、後述する制御部21から伝達される指令情報Comに基づいて、太陽電池10からの発電電力Pslを変換して出力する。給電コンバータ22で変換された電力は、二次電池群30のうちで一以上の二次電池に蓄電される。第1に、補機コンバータ23でさらに電力が変換され、蓄電電力Pabが補機用二次電池31に蓄電される。第2に、昇圧コンバータ24でさらに電力が変換され、蓄電電力Phbが走行用二次電池32に蓄電される。第3に、直接的に蓄電電力Plbが補助用二次電池33に蓄電される。電力の分配率は任意に設定や変更してよい。
補機コンバータ23と昇圧コンバータ24は、いずれも給電コンバータ22で変換された電力に代えて(あるいは加えて)、二点鎖線で図示するように補助用二次電池33に蓄えられた電力を変換してもよい。例えば、補助用二次電池33が所定の蓄電容量を超えている場合などが該当する。
補機用二次電池31は、主機(エンジンや回転電機のような動力源)を稼動するに必要な補機(付属機器)を作動させるための電力源であって、例えば鉛蓄電池などが該当する。補機は、例えばラジエーター,エアコン,カーナビゲーション・システム,音響装置(ラジオやオーディオ等),照明装置(保安用照明灯や室内灯等)などであって車両Vehに搭載される機器が該当する。走行用二次電池32は、回転電機を稼動するに必要な電力源であって、例えばリチウムイオン二次電池(リチウムイオンポリマー二次電池を含む)などが該当する。補助用二次電池33は、太陽の陰り等による短期的な発電電力低下分を補填し、安定した電力供給を可能にするために追加される二次電池であって、種類を問わない。
図3に示す制御部21は、タイマー21a,暦情報取得部21b,制御指令部21c,記録部21dなどを有する。一点鎖線で囲む制御指令部21cと給電コンバータ22は、電力変換部25に相当する。
タイマー21aは、計時機能とともに、日付,時刻,季節,期間のうちで一以上を管理する。自発的または要求に応じて暦情報Calを出力する。暦情報Calに含めるデータ内容は任意に設定してよいが、本形態では日付を示す「月日(例えば3月21日)」と時刻を示す「時分(例えば21時09分)」を含むものとして説明する。タイマー21aは、標準電波の送信局から送信される原子時計による日付・時刻情報の信号を受信して、タイマー21a内部の日付や時刻を修正(校正)する機能を備えるとなおよい。
二点鎖線で示す外部装置40は、電力変換装置20の外部(車両Vehの内外を問わない)に設けられる処理装置である。タイマー21aと同様に暦情報Calを出力できれば構成を問わない。例えば、ECU、カーナビゲーション・システム、携帯電話を含む携帯機器、コンピュータ(データセンターやマイコン等を含む)などが該当する。
暦情報取得部21bは、タイマー21aまたは外部装置40から暦情報Calを取得し、制御指令部21cに伝達する。通常はタイマー21aから伝達される暦情報Calを出力する。外部装置40から伝達される暦情報Calを出力するのは、例えばタイマー21aから暦情報Calが伝達されない場合や、タイマー21aから伝達される暦情報Calが不適切(日付や時刻が合っていない等)な場合などが該当する。取得した暦情報Calを出力するにあたって、取得した情報そのものでもよく、一部の情報(例えば日付だけや時刻だけ等)でもよく、一部または全部を加工した情報(例えば日付と時刻を1つのデータで表す等)でもよい。
制御指令部21cは、暦情報取得部21bから伝達される暦情報Calに基づき、後述する記録部21dを参照して当該暦情報Calと関連付けられた制御情報Ctrlを取得し、取得した制御情報Ctrlを指令情報Comとして給電コンバータ22に伝達する。
指令情報Comは、給電コンバータ22が電力変換を行うための情報である。例えばパルス波のデューティ比(単に「デューティ」とも呼ぶ)について、可変制御の中心値Ac,Bc,Cc,Dcと、最大電力点を探索する範囲を示す探索範囲As,Bs,Cs,Dsとを含む。
記録部21dは、暦情報Calと制御情報Ctrlを関連付けて記録するほか、学習情報Lrn、他の情報を記録(一時的な記録を含む)する。他の情報は、例えば日射計11や温度計12で計測された計測情報Ms(例えば実測値,平年値,移動平均値など)や、給電コンバータ22に指令情報Comを出力するにあたって一時的に記録する情報、処理のために記録する一時的な情報などが該当する。各情報を記録する記録媒体には、フラッシュメモリ(SSDを含む)や、ハードディスク、光ディスク(光磁気ディスク等を含む)、フレキシブルディスク、RAMなどのうちで一以上が該当する。電源遮断後も記録内容を保持可能な不揮発性メモリを用いてもよい。
暦情報Calと制御情報Ctrlを関連付けて記録部21dに記録するデータ形式は問わない。当該データ形式は、例えばマップ,テーブル,データベースなどが該当する。図4はマップ形式の一例であり、暦情報Cal(日付および時刻)および計測情報Msを制御情報Ctrlと関連付けて記録する例を示す。第1期(例えば春季)から第n期(nは1以上で任意の数値;例えば冬季)まで、期ごとに記録する。1年間を区画する期数は任意に設定してよい。暦情報Cal(本例は日付と時刻)と計測情報Msは、横軸,縦軸,テーブルのいずれに割り当てるのかは任意に設定してよい。要するに、暦情報Calに基づいて制御情報Ctrlの参照や取得等が行えるように記録されていればよい。
図4に示す横軸の日付は任意の間隔で設定してよい。例えば、j日ごと、j週間ごと、jヵ月(季節を含む)ごとなどが該当する。縦軸の時刻も任意の間隔に設定してよい。例えば、k秒ごと、k分ごと、k時間ごとなどが該当する。等間隔で設定するに限らず、不等間隔で設定してもよい。計測情報Msは種類(日射計11の日射量や温度計12の温度など)や数量に従って、m個のテーブルに分ける。すなわち、第1期(例えば春季)は制御情報Ctrl11,Ctrl12,…,Ctrl1mのテーブルからなり、第2期(例えば夏季)は制御情報Ctrl21,Ctrl22,…,Ctrl2mのテーブルからなり、…、第n期(例えばn=4として冬季)は制御情報Ctrln1,Ctrln2,…,Ctrlnmのテーブルからなる。関連付けて記録する情報が少なくなれば、対応する軸やテーブル等も少なくなる。例えば計測情報Msを関連付けなければ、各期ごとに1つのテーブルになる。上述したj,k,mは1以上で任意の数値である。
上述した電力変換装置20において、1年間を通じて変化する太陽の軌跡に基づいて電力変換制御を行う処理例について図5と図6を参照しながら説明する。なお、図5と図6に示す処理は繰り返し実行される。図5に示す日の出時刻と日没時刻は、厳密には車両Vehの位置(緯度や経度)および暦によって異なる。そのため、記録部21dに予め記録してもよく、外部装置40(特に天文情報センターや情報提供サービスサイトなど)から取得してもよく、所要の計算式に従って求めてもよい。
図5に示す電力変換制御処理では、暦情報取得部21bがタイマー21a(あるいは外部装置40)から暦情報Calを取得し〔ステップS10〕、太陽から日射を受け得るか否かを判別する〔ステップS11,S12〕。暦情報Calに含まれる日付と時刻に基づいて、時刻が日付の日の出時刻よりも前であるか(ステップS11でNO)、時刻が日付の日没時刻以後であれば(ステップS12でYES)、太陽から日射を受けない。この場合は消費電力を抑えるため、電力変換装置20(特に制御部21や給電コンバータ22)を停止(スリープ)して〔ステップS14〕、リターン(終了)する。
一方、時刻が日付の日の出時刻以後であり(ステップS11でYES)、かつ、時刻が日付の日没時刻よりも前であれば(ステップS12でNO)、太陽から日射を受け得る。この場合は太陽電池10で発電できるので、図6に示すMPPT制御処理を行い〔ステップS13〕、リターン(終了)する。MPPT(Maximum Power Point Tracking;最大電力点追従)制御は、太陽電池10が発電して出力する発電電力Pslが最大になる出力電圧で電流を取り出すための制御である。
図6に示すMPPT制御処理は、四季がある温帯で行う手続き例である。まず、暦情報取得部21bから伝達される暦情報Calに基づいて、現時点がどの季節なのかを判別して分岐する〔ステップS21〜S23〕。本例は季節を月で区画する例であり、3〜5月を春季(第1期)とし、6〜8月を夏季(第2期)とし、9〜11月を秋季(第3期)とし、12〜2月を冬季(第4期)とする。なおステップS21〜S23による判別は一例であり、現時点がどの季節なのかを判別できれば判別方法を問わない。
春季であれば(ステップS21でYES)、図4に示す第1期のマップを参照し、対応する制御情報Ctrl(例えば制御情報Ctrl11〜Ctrl1mの中から)の中心値Acと探索範囲Asを取得して〔ステップS30,S31〕、後述するステップS70に進む。
夏季であれば(ステップS21でNO,ステップS22でYES)、図4に示す第2期のマップを参照し、対応する制御情報Ctrl(例えば制御情報Ctrl21〜Ctrl2mの中から)の中心値Bcと探索範囲Bsを取得して〔ステップS40,S41〕、後述するステップS70に進む。
秋季であれば(ステップS22でNO,ステップS23でYES)、図4に示す第3期のマップを参照し、対応する制御情報Ctrl(例えば制御情報Ctrl31〜Ctrl3mの中から)の中心値Ccと探索範囲Csを取得して〔ステップS50,S51〕、後述するステップS70に進む。
冬季であれば(ステップS23でNO)、図4に示す第4期のマップを参照し、対応する制御情報Ctrl(例えば制御情報Ctrl41〜Ctrl4mの中から)の中心値Dcと探索範囲Dsを取得して〔ステップS60,S61〕、後述するステップS70に進む。
中心値Ac,Bc,Cc,Dcは、いずれもパルス波のデューティ比を可変制御する際における中心値(基準値)であって、同じ値でもよく異なる値でもよい。探索範囲As,Bs,Cs,Dsは、いずれもMPPT制御における探索法(例えば山登り法)で探索する範囲を規定する値であって、同じ値でもよく異なる値でもよい。例えば、探索開始値,探索終了値,探索上限値,探索下限値のうちで一以上を含む。中心値Ac,Bc,Cc,Dcを基準とする相対値(オフセット値)でもよく、中心値Ac,Bc,Cc,Dcを基準としない絶対値でもよい。
上述のように取得した制御情報Ctrl(中心値Ac,Bc,Cc,Dcと探索範囲As,Bs,Cs,Ds)に基づいて、MPPT制御を行う〔ステップS70〕。MPPT制御の学習を行うために、必要に応じて学習情報Lrnを記録部21dに記録し〔ステップS71〕、MPPT制御処理をリターン(終了)する。
地球の自転に伴って太陽が移動するように見えるが、短時間で大きく移動することもない。短時間では最大電力点も大きく変化しないので、この特性を利用すれば探索範囲を狭めることができる。そこでステップS70では、暦情報取得部21bによって取得された現時点の暦情報Calが、学習情報Lrnとして記録された暦情報Calと比較してもよい。もし、両者が所定の許容範囲内(例えば同じ日付や同じ時間帯など)であれば、学習情報Lrnとして記録された制御情報Ctrlに基づいて電力変換制御を行う。こうすれば、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点を、狭い探索範囲の中でも確実に探索することができ、短時間で行える。
ステップS71において、記録部21dに記録する学習情報Lrnは、MPPT制御の学習に必要な情報であれば任意に設定してよい。少なくとも暦情報Calと、実際に行った電力変換制御の制御情報Ctrlとを関連付けて記録するとよい。
ステップS70のMPPT制御では、探索範囲As,Bs,Cs,Dsが探索開始値,探索終了値,探索上限値,探索下限値のうちでどれを含むか、相対値または絶対値のいずれかに応じて、様々なバリエーションで探索が行える。いずれのバリエーションを適用してもよく、本形態では3通りのバリエーションで探索を行う例について図7〜図9を参照しながら説明する。
図7〜図9では、いずれも上から順番に、暦情報Cal(季節ID)、日射計11や温度計12で計測される計測情報Ms(Ms1,Ms2)、最大電力発生デューティ(可変制御の中心値を含む)、図9に示す可変制御範囲、パルス波の駆動デューティ、太陽電池10の出力(電圧と電流)、太陽電池10の発電電力Pslを示す。計測情報Msは、日射情報Ms1(日射強度,日射量)を実線で示し、温度情報Ms2(温度)を一点鎖線で示す。駆動デューティは、中心値Ac,Bc,Cc,Dcを一点鎖線で示し、探索範囲As,Bs,Cs,Dsを破線で示す。太陽電池10の出力(電圧と電流)は、電圧変化を一点鎖線で示し、電流変化を実線で示す。
なお、中心値Ac,Bc,Cc,Dcと探索範囲As,Bs,Cs,Dsにそれぞれ相当する符号は末尾に数字を付して説明を省略し、図示する数値はあくまで一例に過ぎない。例えば、中心値Ac1,Ac2,Ac3はいずれも中心値Acに相当する。
(第1のMPPT制御例)
まず図7に示すMPPT制御の一例は、制御情報Ctrlとして、中心値Ac,Bc,Cc,Dcを基準とし、探索範囲As,Bs,Cs,Dsとして探索開始値を相対値として含む。上から3番目に示す最大電力発生デューティは、中心値Ac1,Bc1,Cc1,Dc1と同一である。探索開始値As1,Bs1,Cs1,Ds1は、いずれも−5%で同一とする。すなわち中心値を基準として、探索開始値から探索を行う。
春季(第1期)では、中心値Ac1(45%)を基準とし、探索開始値As1(−5%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、始めに40%(=Ac1−5)を設定し、山登り法によって太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Am1を探索する。
夏季(第2期)では、中心値Bc1(40%)を基準とし、探索開始値Bs1(−5%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、始めに40%(=Bc1−5)を設定し、山登り法によって太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Bm1を探索する。
秋季(第3期)では、中心値Cc1(50%)を基準とし、探索開始値Cs1(−5%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、始めに35%(=Cc1−5)を設定し、山登り法によって太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Cm1を探索する。
冬季(第4期)では、中心値Dc1(45%)を基準とし、探索開始値Ds1(−5%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、始めに30%(=Dc1−5)を設定し、山登り法によって太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Dm1を探索する。
(第2のMPPT制御例)
図8に示すMPPT制御の一例は、制御情報Ctrlとして、中心値Ac,Bc,Cc,Dcを基準とし、探索範囲As,Bs,Cs,Dsとして探索範囲(開始値および終了値)を相対値として含む。上から3番目に示す最大電力発生デューティは、可変制御の中心値Ac2,Bc2,Cc2,Dc2と同一である。探索範囲As2,Bs2,Cs2,Ds2は個別に設定する。すなわち中心値を基準として、季節(期)ごとに可変させる探索範囲内で探索を行う。
春季(第1期)では、中心値Ac2(44%)を基準とし、探索範囲As2(−4%〜+6%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、40%(=Ac2−4)から始め、山登り法によって50%(=Ac2+6)までの範囲内で、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Am2を探索する。
夏季(第2期)では、中心値Bc2(42%)を基準とし、探索範囲Bs2(−12%〜+13%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、30%(=Bc2−12)から始め、山登り法によって55%(=Bc2+13)までの範囲内で、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Bm2を探索する。
秋季(第3期)では、中心値Cc2(48%)を基準とし、探索範囲Cs2(−3%〜+7%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、45%(=Cc2−3)を設定し、山登り法によって55%(=Cc2+7)までの範囲内で、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Cm2を探索する。
冬季(第4期)では、中心値Dc2(38%)を基準とし、探索範囲Ds2(−13%〜+12%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、25%(=Dc2−13)を設定し、山登り法によって50%(=Dc2+12)までの範囲内で、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Dm2を探索する。
(第3のMPPT制御例)
図9に示すMPPT制御の一例は、制御情報Ctrlとして、中心値Ac,Bc,Cc,Dcとしての中心値範囲を基準とし、探索範囲As,Bs,Cs,Dsとして探索範囲(開始値および終了値)を相対値として含む。上から3番目に示す最大電力発生デューティは、可変制御の中心値Ac3,Bc3,Cc3,Dc3を含み、二点鎖線で示す範囲内で可変する。二点鎖線で示す範囲(開始値や終了値)は任意に設定してよい。本形態では、簡単のために中心値±5%で設定する例を示す。中心値の可変範囲は、日射計11や温度計12で計測される計測情報Msの情報を基に設定してもよい。探索範囲As3,Bs3,Cs3,Ds3は、上から4番目に示す可変制御範囲の通りに設定する。すなわち、中心値範囲内で可変させ、かつ、季節(期)ごとに可変させる探索範囲内で探索を行う。
春季(第1期)では、中心値Ac3(44%)を基準とし、探索範囲As3(−5%〜+5%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、39%(=Ac3−5)から始め、山登り法によって49%(=Ac3+5)までの範囲内で、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Am3を探索する。中心値Ac3もまた44%を基準として±5%の範囲内で可変するので、探索開始値も34%〜44%まで可変し、探索終了値も44%〜54%まで可変する。
夏季(第2期)では、中心値Bc3(42%)を基準とし、探索範囲Bs3(−10%〜+10%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、32%(=Bc3−10)から始め、山登り法によって52%(=Bc3+10)までの範囲内で、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Bm3を探索する。中心値Bc3もまた42%を基準として±5%の範囲内で可変するので、探索開始値も27%〜37%まで可変し、探索終了値も47%〜57%まで可変する。
秋季(第3期)では、中心値Cc3(48%)を基準とし、探索範囲Cs3(−5%〜+5%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、43%(=Cc3−5)を設定し、山登り法によって53%(=Cc3+5)までの範囲内で、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Cm3を探索する。中心値Cc3もまた48%を基準として±5%の範囲内で可変するので、探索開始値も38%〜43%まで可変し、探索終了値も48%〜58%まで可変する。
冬季(第4期)では、中心値Dc3(38%)を基準とし、探索範囲Ds3(−15%〜+15%)を相対値とする。そのためにパルス波のデューティ比は、25%(=Dc3−15)を設定し、山登り法によって53%(=Dc3+15)までの範囲内で、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点Dm3を探索する。中心値Dc3もまた38%を基準として±5%の範囲内で可変するので、探索開始値も20%〜30%まで可変し、探索終了値も48%〜58%まで可変する。
(他のMPPT制御例)
上述した図7〜図9に示すMPPT制御は、中心値Ac,Bc,Cc,Dcと探索範囲As,Bs,Cs,Dsについて、可変範囲を相対値で設定する例である。図示を省略するが、相対値の設定に代えて(あるいは加えて)、可変範囲を絶対値(すなわち探索上限値,探索下限値)で設定してもよい。例えば第2のMPPT制御例(図8)において、中心値Ac2,Bc2,Cc2,Dc2を基準とすることなく、春季(第1期)は絶対値として40%〜50%を設定する。同様にして、夏季(第2期)は絶対値として30%〜55%を設定し、秋季(第3期)は絶対値として45%〜55%を設定し、冬季(第4期)は絶対値として25%〜50%を設定する。いずれの範囲で探索を行うにせよ、最大電力点を探索する範囲が従来よりも狭まるので、最大電力点の探索のために必要とする時間を抑えることができる。すなわち、制御中に消費される電力を抑制することができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態では、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点を探索する山登り法によってMPPT制御を行う構成とした(図6〜図9を参照)。この形態に代えて、太陽電池10が発電する電圧を最大にする最大化法によってMPPT制御を行う構成としてもよい。すなわち、太陽電池10から供給される発電電力Pslの電圧を可変制御する。図7〜図9に示す太陽電池(発電電力)を発電電圧に置き換え、当該発電電圧が最大となる最大電圧点を探索する。負荷(二次電池群30)に出力する電流を最大にする最大化法によってMPPT制御を行う構成としてもよい。電力−電圧曲線の傾きが最大電力点では0になるという特性を利用した増分コンダクタンス法によってMPPT制御を行う構成としてもよい。いずれの構成にせよ、制御情報Ctrl(中心値Ac,Bc,Cc,Dcと探索範囲As,Bs,Cs,Ds)に基づいて探索のために必要とする時間を抑えることができ、制御中に消費される電力を抑制することができる。
上述した実施の形態では、制御部21は給電コンバータ22に指令情報Comを伝達する構成とした(図2,図3を参照)。この形態に代えて(あるいは加えて)、補機コンバータ23や昇圧コンバータ24に指令情報Comを伝達する構成としてもよい。給電コンバータ22,補機コンバータ23,昇圧コンバータ24で同一の指令情報Comを伝達してもよく、異なる指令情報Comを伝達してもよい。すなわち、蓄電の対象となる二次電池(補機用二次電池31,走行用二次電池32,補助用二次電池33)の状態に応じて指令情報Comを伝達すればよい。こうすれば、太陽電池10から供給される発電電力Pslに基づいて、二次電池群30を構成する二次電池ごとに応じた蓄電や放電の制御を行うことができる。
上述した実施の形態では、給電コンバータ22,補機コンバータ23,昇圧コンバータ24は、いずれも電圧を変圧するDC−DCコンバータで構成した(図2,図3を参照)。この形態に代えて(あるいは加えて)、直流を交流に変換して出力するインバータで構成してもよい。この構成では、太陽電池10から供給される発電電力Pslを、交流で作動する補機にも出力することができる。
上述した実施の形態では、四季(春季,夏季,秋季,冬季)がある温帯に適用するため、4つの期に分けてMPPT制御処理を行う構成とした(図6を参照)。この形態に代えて、二季(雨季と乾季)がある熱帯に適用したり、二季(夏季と冬季)がある寒帯に適用したりするため、2つの期に分けてMPPT制御処理を行う構成としてもよい。緯度や気候に合わせて、1年の半期で分けたり、連続する複数の月で分けたり、連続する複数の日で分けたりして、MPPT制御処理を行う構成としてもよい。いずれの構成にせよ、緯度や気候に適したMPPT制御処理が行え、太陽の軌跡に基づいて電力変換制御を行うことができる。また、制御中に消費される電力を最小に抑えることができる。
上述した実施の形態では、太陽電池10,電力変換装置20,二次電池群30を備える車両Vehに適用する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、太陽電池10,電力変換装置20,二次電池群30を備える輸送機器(車両Vehを除く)に適用する構成としてもよく、建造物に適用する構成としてもよい。いずれの構成にせよ、緯度や気候に適したMPPT制御処理が行え、太陽の軌跡に基づいて電力変換制御を行うことができる。また、制御中に消費される電力を最小に抑えることができる。
〔作用効果〕
上述した実施の形態および他の実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)電力変換装置20において、日付,時刻,季節,期間のうちで一以上を含む暦情報Calを取得する暦情報取得部21bと、暦情報Calと電力変換制御の制御情報Ctrlとを関連付けて記録される記録部21dと、暦情報取得部21bによって取得された暦情報Calに基づいて記録部21dを参照して関連付けられた制御情報Ctrlを取得し、取得した制御情報Ctrlに基づいて電力変換制御を行う電力変換部25(制御指令部21cおよび給電コンバータ22)とを有する構成とした(図1〜図3を参照)。この構成によれば、暦情報Calは1年間を通じて変化する太陽の軌跡に基づいて変わるので、関連付けて記録部21dに記録される制御情報Ctrlの内容も変わる。したがって、太陽の軌跡に基づいて電力変換制御が行えるので、従来よりも確実に電力を出力することができる。
(2)日射計11および温度計12のうち一方または双方が車両Vehに備えられ、記録部21dには、暦情報Calとともに、日射計11および温度計12のうち一方または双方で計測される計測情報Msとの組み合わせと、電力変換制御の制御情報Ctrlとを関連付けて記録される構成とした(図1,図3,図4を参照)。この構成によれば、実際に計測される日射量や温度に合わせて電力変換制御(MPPT制御)が行えたり、最大電力点を探索する範囲を設定したりできる。よって、最大電力点の探索のために必要とする時間を抑えることができ、制御中に消費される電力を抑制することができる。
(3)日付および時刻の一方または双方を管理するタイマー21aを有し、暦情報取得部21bは、タイマー21aから暦情報Calを取得する構成とした(図3を参照)。この構成によれば、外部から暦情報Calを入手する必要がないので、電力変換制御を行うための情報取得に要する時間を抑制することができる。また、暦情報Calに基づいて電力変換制御を行うので、従来よりも確実に電力を出力することができる。
(4)暦情報取得部21bは、外部装置40から伝達される暦情報Calを取得する構成とした(図3を参照)。この構成によれば、例えばタイマー21aから暦情報Calが伝達されない場合や、タイマー21aから伝達される暦情報Calが不適切な場合などでも、暦情報Calを取得することができる。また、暦情報Calに基づいて電力変換制御を行うので、従来よりも確実に電力を出力することができる。
(5)電力変換部25の給電コンバータ22で行う電力変換制御は、パルス波のデューティ比を可変制御する構成とした(図7〜図9を参照)。この構成によれば、デューティ比を可変制御するだけで確実に最大電力点の探索が行える。
(6)電力変換部25で行う電力変換制御は、太陽電池10から供給される発電電力Pslの電圧を可変制御する構成とした。この構成によれば、探索のために必要とする時間を抑えることができ、制御中に消費される電力を抑制することができる。
(7)制御情報Ctrlは、可変制御の中心値Ac,Bc,Cc,Dcと、太陽電池から供給される電力が最大となる最大電力点を探索する範囲を示す探索範囲As,Bs,Cs,Dsとを含む構成とした(図7〜図9を参照)。この構成によれば、太陽電池10の最大電力点を探索するにあたって、全域を探索するのではなく、中心値Ac,Bc,Cc,Dcと探索範囲As,Bs,Cs,Dsに基づいて探索する。したがって、最大電力点の探索のために必要とする時間を抑えることができる。すなわち、制御中に消費される電力を抑制することができる。
(8)電力変換部25は、暦情報Calに含まれる日付と時刻に基づいて、時刻が日付の日の出時刻以後になると、電力変換制御を行う構成とした(図5を参照)。この構成によれば、電力変換部25は日の出時刻以後になってから電力変換制御を行う。言い換えれば、日の出までは電力変換制御を行わないので、制御中に消費される電力を最小に抑えることができる。
(9)電力変換部25は、暦情報Calに含まれる日付と時刻に基づいて、時刻が日付の日没時刻以後になると、電力変換制御を停止する構成とした(図5を参照)。この構成によれば、電力変換部25は日没時刻以後には電力変換制御を行わないので、制御中に消費される電力を最小に抑えることができる。
(10)記録部21dには、少なくとも暦情報Calと、実際に行った電力変換制御の制御情報Ctrlとを関連付けて記録し、電力変換部25は、暦情報取得部21bによって取得された暦情報Calが、記録部21dに記録された暦情報Calと同じか所定の許容範囲内であれば、記録部21dに記録された制御情報Ctrlに基づいて電力変換制御を行う構成とした(図6を参照)。この構成によれば、探索範囲を絞ることができるので、太陽電池10から出力される発電電力Pslが最大となる最大電力点を短時間で探索することができる。
(11)電力変換部25で行う電力変換制御は、太陽電池10を最適動作点で動作させる最大電力点追従(MPPT)制御である構成とした(図6を参照)。この構成によれば、太陽電池10が発電して出力する発電電力Pslが最大になる出力電圧で電流を取り出すことができる。
(12)電力変換部25は、太陽電池10から供給される発電電力Pslに応じて、車両Vehに備えられて複数の二次電池からなる二次電池群30(すなわち補機用二次電池31,走行用二次電池32,補助用二次電池33)のうちで一以上の二次電池に出力する構成とした(図2を参照)。この構成によれば、二次電池群30を構成するどの二次電池に対しても、太陽電池10で発電した電力を蓄電することができる。
10 太陽電池
20 電力変換装置
21 制御部(電力変換部)
22 給電コンバータ(電力変換部)
23 補機コンバータ(電力変換部)
24 昇圧コンバータ(電力変換部)
25 電力変換部
30 二次電池群
40 外部装置

Claims (12)

  1. 車両(Veh)に備えられる太陽電池(10)から供給される電力(Psl)を変換して出力する電力変換制御を行う電力変換装置(20)において、
    日付,時刻,季節,期間のうちで一以上を含む暦情報(Cal)を取得する暦情報取得部(21b)と、
    前記暦情報と前記電力変換制御の制御情報(Ctrl)とを関連付けて記録される記録部(21d)と、
    前記暦情報取得部によって取得された前記暦情報に基づいて前記記録部を参照して関連付けられた前記制御情報を取得し、取得した前記制御情報に基づいて前記電力変換制御を行う電力変換部(25)と、
    を有し、
    前記制御情報は、前記太陽電池から供給される電力が最大となる最大電力点を探索する際における探索する範囲の基準となる基準値(Ac,Bc,Cc,Dc)と、前記基準値を基準として探索する範囲を相対値として示す探索範囲(As,Bs,Cs,Ds)とを含むことを特徴とする電力変換装置。
  2. 車両(Veh)に備えられる太陽電池(10)から供給される電力(Psl)を変換して出力する電力変換制御を行う電力変換装置(20)において、
    日付,時刻,季節,期間のうちで一以上を含む暦情報(Cal)を取得する暦情報取得部(21b)と、
    前記暦情報と前記電力変換制御の制御情報(Ctrl)とを関連付けて記録される記録部(21d)と、
    前記暦情報取得部によって取得された前記暦情報に基づいて前記記録部を参照して関連付けられた前記制御情報を取得し、取得した前記制御情報に基づいて前記電力変換制御を行う電力変換部(25)と、
    を有し、
    前記制御情報は、前記太陽電池から供給される電力が最大となる最大電力点を探索する範囲を絶対値として示す探索範囲を含むことを特徴とする電力変換装置。
  3. 車両(Veh)に備えられる太陽電池(10)から供給される電力(Psl)を変換して出力する電力変換制御を行う電力変換装置(20)において、
    日付,時刻,季節,期間のうちで一以上を含む暦情報(Cal)を取得する暦情報取得部(21b)と、
    前記暦情報と前記電力変換制御の制御情報(Ctrl)とを関連付けて記録される記録部(21d)と、
    前記暦情報取得部によって取得された前記暦情報に基づいて前記記録部を参照して関連付けられた前記制御情報を取得し、取得した前記制御情報に基づいて前記電力変換制御を行う電力変換部(25)と、
    を有し、
    前記記録部には、少なくとも前記暦情報と、実際に行った前記電力変換制御の前記制御情報とを関連付けて記録し、
    前記電力変換部は、前記暦情報取得部によって取得された前記暦情報が、前記記録部記録された、実際に行った前記電力変換制御の前記制御情報と関連付けられた前記暦情報と同じか所定の範囲内であれば、前記記録部記録された、実際に行った前記電力変換制御の前記制御情報に基づいて前記電力変換制御を行うことを特徴とする電力変換装置。
  4. 日射計(11)および温度計(12)のうち一方または双方が前記車両に備えられ、
    前記記録部には、前記暦情報とともに、前記日射計および前記温度計のうち一方または双方で計測される計測情報(Ms)との組み合わせと、前記電力変換制御の前記制御情報とを関連付けて記録されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記日付および前記時刻の一方または双方を管理するタイマー(21a)を有し、
    前記暦情報取得部は、前記タイマーから前記暦情報を取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記暦情報取得部は、外部装置(40)から伝達される前記暦情報を取得することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記電力変換部で行う前記電力変換制御は、パルス波のデューティ比を可変制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記電力変換部で行う前記電力変換制御は、前記太陽電池から供給される電力の電圧を可変制御することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記電力変換部は、前記暦情報に含まれる前記日付と前記時刻に基づいて、前記時刻が前記日付の日の出時刻以後になると、前記電力変換制御を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記電力変換部は、前記暦情報に含まれる前記日付と前記時刻に基づいて、前記時刻が前記日付の日没時刻以後になると、前記電力変換制御を停止することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  11. 前記電力変換部で行う前記電力変換制御は、前記太陽電池を最適動作点で動作させる最大電力点追従制御であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  12. 前記電力変換部は、前記太陽電池から供給される電力に応じて、前記車両に備えられて複数の二次電池からなる二次電池群(30)のうちで一以上の前記二次電池に出力することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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