JP6367702B2 - 位置決めシステム及び溶接システム - Google Patents

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Description

本発明は、位置決めシステム、及び当該位置決めシステムを用いた溶接システムに関する。
工場の製造ライン等において、ロボットアーム等のロボットを用いて作業対象物(ワーク)を所望の位置に移動させる場合、位置決め治具が複数用いられている。この位置決め治具は、作業後に製品となる作業対象物の大きさや形状等により異なり、製品毎に形成された専用品であることが多い。治具を用いた位置決め構造としては、位置決め対象の大きさは大きいが、例えば特開2001−340993号公報に記載されている。作業対象物をロボット等により移動させてから作業する場合、製品の大きさに関わらず、移動体(ロボット又は作業対象物)を精度良く所望の位置に配置するために、複数の専用の位置決め治具が必要となる。
特開2001−340993号公報
このように、上記位置決め構造では、1つの製品の作業に対して複数の位置決め治具が必要である上、多数の製品を扱う場合には多数の専用の位置決め治具が必要となる。製造ライン全体に多数の位置決め治具を配置することにより、製造ライン及びシステムは大型化(長大化)してしまう。また、多数の位置決め治具が必要であるため、製造コストの抑制が困難となる。また、位置決め治具には複雑な形状のものもあり、位置決め治具の形状や大きさによっては、製造ラインやシステムにおける作業性が低下する。例えば、溶接工程を行う溶接システムでは、位置決め治具により溶接トーチの進入が阻害されるおそれがある。
一方、位置決め治具を用いず、目視や数値制御のみで移動体をコントロールすることも考えられる。しかしながら、目視であればユーザの熟練度により精度にばらつきが生じ、数値制御であっても移動体の実際の位置やロボット固有のずれ要因(例えば撓み、ガタ、温度変化、又は経年変化等)が考慮されず、高い位置決め精度の確保が困難である。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、移動制御される移動体を所望の位置に停止(配置)させるための位置決め治具を用いることなく、位置決め精度の向上が可能な位置決めシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の位置決めシステムは、作業対象物が配置された移動体と、前記移動体を移動させる駆動部と、前記作業対象物の前記移動体に対する位置を決める治具と、前記移動体の位置に関して予め設定された3次元の目標座標に基づいて又はユーザの操作に応じて、前記駆動部を駆動させ前記移動体を移動させる第一制御部と、前記移動体に設置された3つ以上のマーカと、前記マーカを検出する3台以上のカメラと、所定のタイミングで又はユーザの操作に応じて、3台以上の前記カメラの検出結果に基づいて前記移動体の位置に関する3次元座標を演算する座標演算部と、前記目標座標と前記3次元座標との差分を演算する差分演算部と、前記差分に応じて前記差分が減少するように前記駆動部を駆動させ前記移動体を移動させる第二制御部と、を備え、前記座標演算部、前記差分演算部、及び前記第二制御部は、前記差分が所定値以下となるまで前記移動体の位置に対してフィードバック制御を実行し、前記移動体は、複数配置され、前記第一制御部は、第一の前記移動体に関して絶対座標における前記差分が前記所定値以下となって位置決めされた後に、当該第一の前記移動体の位置を基準とした相対座標で表された第二の前記移動体の前記目標座標に基づいて当該第二の前記移動体を移動させ、前記座標演算部は、前記第一制御部が第二の前記移動体を移動させた後、前記カメラの検出結果に基づいて第二の前記移動体の位置に関する前記3次元座標を、前記基準に基づく相対座標で演算し、前記第二制御部は、第二の前記移動体の相対位置における前記差分に応じて前記差分が減少するように第二の前記移動体を移動させることを特徴とする。
本発明の位置決めシステムによれば、カメラにより移動体の移動後の実際の位置が検出され、実際の位置と目標座標とのずれ(差分)があった場合でも、差分が減少するように、すなわち実際の移動体の位置が目標座標に到達するように、移動体が移動する。これにより、移動体のずれ要因による位置ずれの発生が抑制され、位置決め精度の向上が可能となる。そして、本発明によれば、カメラ等の構成により高い位置決め精度が確保されるため、移動する移動体を所望の位置で停止させるための位置決め治具が不要となる。
第一実施形態の位置決めシステムの構成を示す構成図である。 第一実施形態の把持ロボットを説明するための説明図である。 第一実施形態の把持部分を説明するための説明図である。 第一実施形態の制御装置の構成を示す構成図である。 第一実施形態の位置決めシステムの動作を説明するためのフローチャートである。 第二実施形態の制御装置の構成を示す構成図である。 第二実施形態の位置決めシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、説明に用いる各図は概念図であり、各部の形状は厳密なものではない。図1は、製造ラインの一部を上方から見た概念図である。
<第一実施形態>
第一実施形態の位置決めシステム1は、溶接システム10の一部として用いられている。位置決めシステム1は、図1〜図4に示すように、作業台2と、把持ロボット31、32と、治具4と、マーカ5と、カメラ6と、制御装置7と、を備えている。なお、溶接システム10は、位置決めシステム1と、溶接ロボット91、92を備えている。溶接ロボット91、92は、アーム型であり、例えば6軸ロボットである。
作業台2は、その上で作業工程(ここでは溶接工程)を行うための台座である。作業台2上で、作業対象物Wが所望の位置に搬送され、配置される。具体的に、第一実施形態の作業台2は、並列して配置された2つのレール部材21と、レール部材21上に移動可能に支持された台座部材22と、を備えている。台座部材22には、複数の作業穴(貫通孔)が設けられている。作業台2は、座標の基準となり得る。
把持ロボット31、32は、作業対象物Wを把持し運搬することができるロボットアームである。把持とは、作業対象物Wを把持ロボット31、32に固定可能であるとともに、固定解除可能であることを意味する。把持ロボット31、32は、図2に示すように、作業対象物Wを把持する把持部分(「移動体」に相当する)3aと、把持部分3aの位置を3次元で移動させることができるアーム部分3bと、把持部分3a及びアーム部分3bを駆動させる駆動部3cと、を備えている。
把持部分3aは、把持ロボット31、32の先端部分である。アーム部分3bは、腕の部分であり、複数の関節を有している。アーム部3bの末端部は、レール部材21に対して平行に移動可能に床面に設置されている。アーム部3bの先端部には、把持部分3aが駆動可能に装着されている。
駆動部3cは、把持ロボット31、32を移動させ、把持ロボット31、32の関節を駆動(例えば伸縮や回転等)させるものである。第一実施形態の駆動部3cは、複数のモータで構成されている。駆動部3cは、制御装置7からの指令に基づいて駆動し、把持した作業対象物Wを移動させる。駆動部3cは、アーム部分3bの内部、又は把持部分3a及びアーム部分3bの内部に配置されている。把持ロボット31は、作業台2の一方側(図1の左側)に配置されている。把持ロボット32は、作業台2の他方側(図1の右側)に配置されている。
治具4は、把持ロボット31、32に対する作業対象物Wの位置を決めるための簡易治具である。第一実施形態の治具4は、図2及び図3に示すように、各把持ロボット31、32に設けられたピンである。治具4は、作業対象物W側に形成された孔に挿入されて、把持ロボット31、32に対する作業対象物Wの位置を決定する。治具4により、把持部分3aの位置の認識から作業対象物Wの位置の認識が可能となる。なお、図3は、把持部分3aを説明する図であり、図2を左方から見た図である。
マーカ5は、反射体であり、球状に形成されている。マーカ5は、各把持ロボット31、32の把持部分3aに3つずつ設置されている。マーカ5は、カメラ6により把持部分3a(作業対象物W)の位置を認識するためのものであり、赤外線を反射する。少なくとも3つのマーカ5により、3次元の位置データが取得可能となる。
カメラ6は、撮像範囲内のマーカ5を検出する3次元位置認識用の撮像装置である。第一実施形態では、4台のカメラ6が作業台2に対して設置されている。カメラ4の撮像面(レンズ面)は、作業台2の方向を向いている。4台のカメラ6は、作業対象物Wが作業台2上の作業される領域を撮像できるように、当該領域の四方に配置されている。4台のカメラ6は、両方の把持部分3aに対して三角測量が可能な配置で設置されている。カメラ6は、検出結果を制御装置7に送信する。
制御装置7は、主に把持ロボット31、32の駆動を制御する装置である。つまり、制御装置7は、把持部分3aの位置、及び/又は当該位置から計算できる作業対象物Wの位置を制御する。制御装置7は、CPU、メモリ、及び操作手段等を備えるコンピュータである。制御装置7は、把持ロボット31、32及び全カメラ6に、有線又は無線により通信可能に接続されている。具体的に、制御装置7は、図4に示すように、第一制御部71と、座標演算部72と、差分演算部73と、第二制御部74と、を備えている。各部71〜74は、コンピュータにおける機能としてソフトウェアによって実現されても良い。
第一制御部71は、把持部分3aの位置に関して予め設定された目標座標に基づいて、駆動部3cを駆動させ、作業対象物Wを移動させる。目標座標は、3次元の座標データであり、第一制御部71、制御装置7のメモリ、又は外部記録媒体に記録されている。第一制御部71は、把持ロボット31、32の目標座標を順番に又は同時に読み出し、一方又は両方の作業対象物Wが目標座標に位置するように駆動部3cに指令する。
座標演算部72は、所定のタイミングで又はユーザの操作に連動して、4台のカメラ6の検出結果に基づいて、把持部分3aの位置に関する3次元座標を演算する。座標演算部72は、第一制御部71の指令により移動した対象の把持ロボット31、32について、移動後の把持部分3aの3次元の座標データを算出する。座標演算部72は、所定のタイミング、すなわち第一実施形態では第一制御部71又は第二制御部の指令が実行された後に、カメラ6から検出結果(撮像データ)を受信し3次元座標を演算する。換言すると、座標演算部72は、作業対象物Wが停止した後のカメラ6の検出結果に基づいて、3次元座標を演算する。座標演算部72は、少なくとも第一制御部71の指令が実行される毎に3次元座標を演算する。
第一実施形態の座標演算部72は、少なくとも3台のカメラ6で検出した検出結果を用いて、三角測量により把持部分3aの位置を計測し、当該計測データを3次元座標に変換する。目標座標及び3次元座標は、例えば(X、Y、Z、φ、θ、Ψ)で表すことができる。X、Y、Zはそれぞれ互いに直交する軸の座標であり、φ、θ、Ψは対応する軸回りの回転を表す。座標は、絶対座標及び相対座標の少なくとも一方を用いることができる。目標座標及び3次元座標の範囲は、把持ロボット31、32の可動性能、作業対象物Wの形状、及び/又は必要な作業精度に応じて設定できる。
差分演算部73は、予め設定された目標座標と、座標演算部72で算出された3次元座標との差分を演算する。この差分は、目標座標と、実際の現在座標(カメラ6上の現在座標)との差分である。差分演算部73は、演算した差分のデータを第二制御部74に送信する。
第二制御部74は、差分演算部73が演算した差分に応じて、当該差分が減少するように、駆動部3cを駆動させ、把持部分3aを移動させる。換言すると、第二制御部74は、差分が所定値より大きい場合(所定範囲外である場合)、差分に基づいて駆動部3cに駆動指令を発信する。所定値とは、予め設定されたずれの許容量(例えば許容距離)である。所定値は、座標毎に設定されても良く、距離に換算したものでも良い。第一実施形態では、所定値が0すなわち(0、0、0、0、0、0)に設定されている。第二制御部74は、差分のデータを受信すると、差分と所定値(0)とを比較する。第二制御部74は、差分がある場合、当該差分が0になるように駆動部3cを駆動させ、作業対象物Wを移動させる。
ここで、位置決めシステム1の動作(位置決め制御)例について図5を参照して説明する。まず、第一制御部71が目標座標に基づいて駆動部3cを駆動させ把持部分3aを移動させる(S101)。第一制御部71による移動が完了すると、完了後のカメラ6の検出結果に基づいて、座標演算部72が把持部分3aの3次元座標を演算する(S102)。続いて、差分演算部73が目標座標と3次元座標との差分を演算する(S103)。差分が0でない場合(S104:Yes)、第二制御部74が、当該差分に基づいて、差分を0にする方向に駆動部3cを駆動させ、把持部分3aを移動させる(S105)。
第二制御部74による移動が完了した後、再び座標演算部72が把持部分3aの3次元座標(第二の3次元座標)を演算する(S102)。そして、差分演算部73は、第二の3次元座標と目標座標との差分(第二の差分)を演算する(S103)。このように、位置決め制御は、差分が所定値以下となるまで(第一実施形態では差分が0になるまで)実行される。つまり、第一実施形態では、移動後の把持部分3aの3次元座標(実際位置)に基づいて、把持部分3aが実際に目標座標(指示値)に位置するようにフィードバック制御が為される。3次元座標と目標座標が一致し、差分が0になると(S104:No)、位置決め制御は終了する。
上記の動作例では、まず把持ロボット31、32のうちの1つ(ここでは把持ロボット31)に対して位置決め制御が実行される。そして、把持ロボット31の位置決め制御が終了した後、他の把持ロボット32の位置決め制御が実行される。本動作例の座標計算において、把持ロボット31に対しては絶対座標が用いられ、把持ロボット32に対しては把持ロボット31の位置を基準とした相対座標が用いられる。つまり、図2の動作フローにおける目標座標及び3次元座標は、最初の制御対象(把持ロボット31)に対しては絶対座標で計算され、次以降の制御対象(把持ロボット32)に対しては相対座標で計算される。
把持ロボット32に対する目標座標は、把持ロボット31の目標座標(差分0の時の3次元座標)を基準とした相対座標に変換され、あるいは予め相対座標で設定されている。また、座標演算部72が演算する3次元座標は、把持ロボット31の目標座標(差分0の時の3次元座標)を基準とした相対座標である。
第一実施形態の位置決めシステム1によれば、カメラ6により検出された把持部分3a(作業対象物W)の移動後の実際の位置に基づいて、実際の位置と目標座標の差分が減少するように、すなわち実際の把持部分3aの位置が目標座標に到達するように把持部分3aが移動する。これにより、把持ロボット31、32個体のずれ要因(撓み、ガタ、温度変化、又は経年変化等)による位置ずれの発生が抑制され、位置決め精度の向上が可能となる。特に、先端部分で作業対象物Wを把持することによりずれ要因が発生しやすいと考えられるロボットアームに対して、第一実施形態は有効である。
また、第一実施形態によれば、上記のように位置決め精度が確保されるため、作業台2に対して作業対象物Wを位置決めするための位置決め治具が不要となる。位置決めシステム1は作業対象物Wの形状等によらず適用でき、作業対象物W(製品)毎の専用の位置決め治具も不要となる。つまり、従来必要であった製品専用の位置決め治具が不要となり、位置決めシステムの小型化、製造ラインの小型化、及び製造コストの削減が可能となる。位置決めシステム1は、作業対象物Wを作業台2に対して位置決めする治具が不要であり、製品の大きさに関わらず使用でき、汎用性が高いシステムである。
また、専用の位置決め治具が不要となるため、その分作業対象物W周辺の作業スペースが確保され、治具の大きさや形状による作業性の低下が防止される。このような治具の削減や簡易化により、特に溶接システム10においては、溶接ロボット91、92の先端溶接部位(例えば溶接トーチ)9aの進入性(アプローチ性)が向上し、作業性は向上する。これにより、溶接品質の向上が可能となる。製品が大きく、多数の溶接ロボットが必要な場合でも、治具に邪魔されることなく溶接作業を実行することができる。このように、第一実施形態によれば、治具レス溶接システム10を確立することができる。
また、第一実施形態では、移動後の把持部分3aの実際の位置に基づいたフィードバック制御が実行されるため、位置決め精度のさらなる向上が可能となる。第一実施形態では、差分がなくなるまで、すなわち3次元座標が目標座標に一致するまでフィードバック制御が為されるため、位置決めはより高精度となる。
また、第一実施形態では相対座標が用いられるため、移動対象物(把持ロボット32の把持部分3a)と基準(把持ロボット31の把持部分3a)との位置関係が重要な位置決め制御においては、相対座標により基準と移動対象物との位置関係を直接的に制御することができるため、絶対座標よりも有利となり得る。相対座標の利用は、例えば溶接工程や組み立て工程のような作業対象物W同士を接触させる作業において、特に有利である。
<第二実施形態>
第二実施形態の位置決めシステム1は、第一制御部71Aが上記制御において「差分の合計」を考慮する点で第一実施形態と異なっている。したがって、異なっている部分について図6及び図7を参照して説明する。なお、第一実施形態と同じ符号は、第一実施形態と同様の構成を示すものであって、先行する説明が参照される。
第二実施形態の第一制御部71Aは、差分が0になった(差分≦所定値)場合、第二制御部74が把持部分3aを移動させた差分の合計を記録し、次回以降、目標座標及び差分の合計に基づいて把持部分3aを移動させる。
具体的に、図7に示すように、第一制御部71Aは、3次元座標と目標座標が一致した場合(S104:No)、これまで第二制御部74が指令してきた差分の合計(総和)を計算し、メモリに記録する(S106)。そして、次回、第一制御部71が目標座標に基づいて駆動部3cを駆動させる際、第一制御部71は、目標座標と、記録された差分の合計に基づいて駆動部3cを駆動させ、把持部分3aを移動させる。これにより、次回以降の位置決め制御では、最初からずれ要因による位置ずれが考慮された指示値(目標座標+差分和)により把持部分3aが制御される。
第二実施形態によれば、第一実施形態の効果に加えて、作業の効率化が可能となる。また、第二実施形態によれば、把持ロボット31、32毎に、差分の合計が考慮されるため、各把持ロボット31、32の状態に応じた効率化制御が可能となる。
<その他>
本発明は、上記実施形態に限られない。位置決めシステム1は、溶接システム10に限らず、例えば組み立て工程や搬送工程など、他のシステム、工程、又はラインに適用できる。また、制御装置7は、すべての把持ロボット31、32に対して絶対座標で制御しても良い。この場合、制御装置7は、位置決め制御を、すべての把持ロボット31、32に対して同時に実行しても良い。また、例えば、位置要素(X、Y、Z)に関しては相対座標を用いるように設定し、回転要素(φ、θ、Ψ)に関しては絶対座標を用いるように設定しても良い。また、位置要素(X、Y、Z)のみを制御対象にしても良い。
また、第一制御部71は、制御装置7の操作手段(コントローラ)を操作するユーザの操作に応じて、駆動部3cを駆動しても良い。この場合、例えば、ユーザが目視で把持部分3aを操作し、目標座標付近で停止させる。その後、座標演算部72が3次元座標を演算し、位置決め制御が実行される。また、座標演算部72は、ユーザの操作手段の操作に応じて、例えば操作されたタイミングの撮像データに基づいて、3次元座標を演算しても良い。また、本実施形態において、所定値の設定や記録は必須ではない。本実施形態の位置決め制御は、所定値が設定されていない場合あるいは設定する手段が実装されていない場合でも、性能に応じて差分が0になる方向に実行される。
また、治具4は、位置決めピンに限らず、把持部分3aに対して作業対象物Wの位置を決定するものであれば良い。例えば、把持部分3aが把持した時点で作業対象物Wの位置が確定する場合、把持部分3aは治具4を兼ねていることとなる。把持部分3aと治具4が一体であっても良い。また、カメラ6は、3台以上設置されれば良い。少なくとも3台のカメラ6により、対象の3次元の位置が測定できる。カメラ6の台数が増えることで、測量範囲や測量精度は向上する。また、マーカ5は、把持部分3aに対して4つ以上設けられても良い。例えば4つ目のマーカ5は、制御装置7がどのロボットの位置かを容易に認識するために使用することもできる。また、溶接は、例えば、レーザ溶接、アーク溶接、ガス溶接、プラズマ溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接、はんだ付け、ろう付け、又はその他の公知の溶接でも良い。制御装置7は、複数のコンピュータで構成されていても良い。
また、目標座標は、把持部分3aの位置に関する3次元データであればよく、上記実施形態のように把持部分3aの目標座標でも、あるいは把持部分3aに把持された作業対象物Wの目標座標であっても良い。後者の場合、座標演算部72は、撮像データ及び治具4のデータに基づいて、把持部分3aの位置から計算される作業対象物Wの3次元座標を演算する。この場合であっても、上記実施形態同様の効果が発揮される。
また、上記実施形態は、位置決めシステム1を用いた位置決め方法としても記載できる。すなわち、本実施形態の位置決め方法は、移動体3aの位置に関して予め設定された3次元の目標座標に基づいて、駆動部3cを駆動させて移動体3aを移動させる第一移動工程(S101)と、前記第一移動工程の後にカメラ6により移動体3aの位置を検出する位置検出工程(S102)と、前記位置検出工程での検出結果に基づいて移動体3aの位置に関する3次元座標を演算する座標演算工程(S102)と、前記目標座標と前記3次元座標との差分を演算する差分演算工程(S103)と、前記差分がある場合に前記差分が減少するように駆動部3cを駆動させ移動体3aを移動させる第二移動工程(S105)と、を含む。これによっても、上記実施形態同様の効果が発揮される。また、上記位置決め方法は、フィードバック制御を加えても良い。また、上記位置決め方法は、差分がなくなった場合に移動体3aを移動させた差分の合計を記録する記録工程(S106)を含み、次回以降の第一移動工程では、目標座標及び記録された差分の合計に基づいて移動体3aを移動させても良い。
1:位置決めシステム、 2:作業台、 31、32:把持ロボット、3a:把持部分(移動体)、 3b:アーム部分、 3c:駆動部、4:治具、 5:マーカ、 6:カメラ、 7:制御装置、71、71A:第一制御部、 72:座標演算部、 73:差分演算部、 74:第二制御部、 91、92:溶接ロボット、 9a:先端溶接部位、10:溶接システム、 X:作業対象物W

Claims (4)

  1. 作業対象物が配置された移動体と、
    前記移動体を移動させる駆動部と、
    前記作業対象物の前記移動体に対する位置を決める治具と、
    前記移動体の位置に関して予め設定された3次元の目標座標に基づいて又はユーザの操作に応じて、前記駆動部を駆動させ前記移動体を移動させる第一制御部と、
    前記移動体に設置された3つ以上のマーカと、
    前記マーカを検出する3台以上のカメラと、
    所定のタイミングで又はユーザの操作に応じて、3台以上の前記カメラの検出結果に基づいて前記移動体の位置に関する3次元座標を演算する座標演算部と、
    前記目標座標と前記3次元座標との差分を演算する差分演算部と、
    前記差分に応じて前記差分が減少するように前記駆動部を駆動させ前記移動体を移動させる第二制御部と、
    を備え
    前記座標演算部、前記差分演算部、及び前記第二制御部は、前記差分が所定値以下となるまで前記移動体の位置に対してフィードバック制御を実行し、
    前記移動体は、複数配置され、
    前記第一制御部は、第一の前記移動体に関して絶対座標における前記差分が前記所定値以下となって位置決めされた後に、当該第一の前記移動体の位置を基準とした相対座標で表された第二の前記移動体の前記目標座標に基づいて当該第二の前記移動体を移動させ、
    前記座標演算部は、前記第一制御部が第二の前記移動体を移動させた後、前記カメラの検出結果に基づいて第二の前記移動体の位置に関する前記3次元座標を、前記基準に基づく相対座標で演算し、
    前記第二制御部は、第二の前記移動体の相対位置における前記差分に応じて前記差分が減少するように第二の前記移動体を移動させることを特徴とする位置決めシステム。
  2. 前記第一制御部は、
    第一の前記移動体に関する前記差分が前記所定値以下となった場合、前記第二制御部が第一の前記移動体を移動させた前記差分の合計を記録し、次回、第一の前記移動体を移動させる際、前記目標座標及び前記差分の合計に基づいて第一の前記移動体を移動させ、
    第二の前記移動体に関する前記差分が前記所定値以下となった場合、前記第二制御部が第二の前記移動体を移動させた前記差分の合計を記録し、次回、第二の前記移動体を移動させる際、前記目標座標及び前記差分の合計に基づいて第二の前記移動体を移動させる請求項1に記載の位置決めシステム。
  3. 前記移動体は、ロボットアームの把持部分を構成する請求項1又は2に記載の位置決めシステム。
  4. 請求項1〜の何れか一項に記載の位置決めシステムと、
    第一の前記移動体に把持された前記作業対象物と、第二の前記移動体に把持された前記作業対象物とを溶接するアーム型の溶接ロボットと、
    を備える溶接システム。
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