JP6366540B2 - 監視装置 - Google Patents
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Description
レーダ、センサで監視対象の移動体を検出したとき、その検出情報には、プローブ電波が地面や建物で反射したことに起因する雑音情報が混在している場合が多い。このため、検出情報から移動体の検出位置と雑音情報を区別して雑音情報を除去する追尾処理が必要である。
なお、相関処理では、過去に出力した予測位置を用い、相関ありと判定された場合は、一般に「相関がとれた」と表現している。
ただし、この方法を用いると、万が一、実際に移動体が通常運航領域を逸脱した非常時に移動体の位置を表示できなくなる。
そして、追尾処理A,Bの出力結果である平滑化位置をそれぞれ比較して、これらの差が閾値以上になった回数が規定回数を超えた場合には追尾処理Bの平滑化位置を出力し、それ以外の場合は追尾処理Aの平滑化位置を出力する。
これにより得られた追尾処理結果を表示すると、通常運航領域を移動している航空機の表示位置は通常運航領域に存在するように見え、通常運航領域から逸脱している航空機の表示位置は通常運航領域以外の領域に存在するように見えることが期待される。
まず、特許文献1に記載される空港面レーダ監視装置では、監視対象の航空機の位置が常に追尾処理で計算された平滑化位置である。これに対して、現行の航空管制は、計算で得られた平滑化位置ではなく、航空機の航跡として相関がとれた検出位置を表示するように運用されている。このため、特許文献1に記載の空港面レーダ監視装置は、現行の航空管制の運用には適さない。
なお、現行の航空管制においても、航空機の検出位置が欠如している場合もしくは追尾処理で航空機の航跡と検出位置との相関がとれない場合に限って、計算で得られた位置を補完的に表示することがある。
仮に、後段の処理への出力情報にバイアス性の雑音情報が混在しており、例えば、時系列で見た出力が、初めのうちは航空機が通常運航領域を移動しているように見える検出位置、続いて通常運航領域を外れたように見える雑音情報、そして再び通常運航領域を移動する航空機の検出位置となる場合を考える。この場合、航空機の検出位置が通常運航領域とそれ以外の領域との間で変位するため、追尾処理の相関処理がうまく働かず検出位置の相関がとれないことが起こり得る。
また、通常運航領域の内と外のいずれに移動体が存在するかを判定する監視処理では、前述のような出力情報を利用すると、誤った判定を行いかねない。
さらに、移動体の追尾処理結果の相関の継続性を向上することができる監視装置を得ることを目的とする。
情報取得部は、対象領域の運用状態、対象領域の環境、対象領域における移動体の移動計画を示す情報を取得する。
通常追尾処理部は、移動体の検出位置を用いて追尾処理を行い、監視対象の移動体の航跡として相関がとれた検出位置を含む第1の追尾結果を出力する。
通過領域決定部は、前記情報と第1の追尾結果に基づいて、対象領域のうち、監視対象の移動体が移動している領域を決定する。
統計処理部は、前記情報と過去に得られた移動体の追尾結果とを用いて、監視対象の移動体の検出位置の統計処理を行う。
比較統計情報決定部は、前記情報を用いて、統計処理部による統計処理結果のうち、通過領域決定部に決定された領域を移動している監視対象の移動体に対応する統計処理結果を決定する。
比較追尾処理部は、比較統計情報決定部により決定された統計処理結果を用いて追尾処理を行い、監視対象の移動体の第2の追尾結果を出力する。
一致判定部は、第1の追尾結果および第2の追尾結果を用いて、第1の追尾結果における監視対象の移動体の検出位置とこれに対応する統計処理結果の検出位置とが一致するか否かを判定する。
出力内容決定部は、一致判定部の判定結果に基づいて第1の追尾結果と第2の追尾結果との一致度合いが低いと判定した場合に、第1の追尾結果を出力内容に決定し、一致度合いが低くないと判定した場合は、第1の追尾結果のうち、一致判定部により統計処理結果の検出位置と一致すると判定された検出位置に加えて、一致しないと判定された検出位置を当該統計処理結果の検出位置で置き換えた追尾結果を出力内容に決定する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る監視装置1の構成を示すブロック図であって、監視対象の移動体をカメラセンサで検出する場合を示している。以降では、監視装置1が航空管制用の監視装置であり、飛行場面における航空機、車両などの移動体が監視対象であるものとして説明する。
図1に示すように、監視装置1は、情報取得部2、取得情報データベース3、統計処理部4、統計処理結果データベース5、カメラセンサ6、通常追尾処理部7、通過領域決定部8、比較統計情報決定部9、比較追尾処理部10、一致判定部11、出力モード設定部12、出力内容決定部13、出力処理部14、監視処理部15、追尾処理群16、追尾結果データベース17、追尾解析部18および追尾解析結果データベース19を備える。
対象領域の運用状態は、監視対象の移動体の移動に関する運用状態を示す情報であり、滑走路運用形態などが挙げられる。例えば、滑走路Aは閉鎖中であるといった情報が得られる。
また、情報取得部2は、例えばNOTAM(Notice To Airmen)などのオンラインで接続した外部機器またはシステムから情報を取得してもよく、ユーザからの情報入力を受け付けて取得してもよい。
なお、取得情報データベース3は、監視装置1が通信接続してデータの読み書きが可能な外部記憶装置に構築してもよい。
追尾解析結果データベース19には、過去に得られた移動体の追尾結果について正常値であるか否かを解析した結果が格納されている。
移動体の航跡を示す平滑化位置、平滑速度およびこれらの精度を示す情報と、この航跡として相関がとれた移動体の検出位置およびその精度が含まれる。
なお、統計処理には、移動体の航跡として相関がとれた検出位置群について、平均値、分散、標準偏差、中央値、最大値、最小値などを算出する処理が挙げられる。
なお、取得情報データベース3は、監視装置1が通信接続してデータの読み書きが可能な外部記憶装置に構築してもよい。
なお、通常追尾処理部7から出力される追尾結果は、この発明における第1の追尾結果に相当するデータであり、以下では「通常追尾結果」と記載する。
例えば、比較統計情報決定部9は、統計処理結果データベース5に格納されている統計処理結果のうち、通過中領域に対応する統計処理結果を特定し、特定した統計処理結果における移動体の統計処理された検出位置群を抽出する。
また、この検出位置とともに得られる精度情報は、「比較統計位置精度」と記載する。
また、比較追尾処理部10による追尾結果は、この発明における第2の追尾結果に相当するデータであり、以下「比較追尾結果」と記載する。
なお、比較追尾処理における相関処理は、比較統計位置と通常追尾結果の相関済み検出位置とを対象としており、これらの相関を示す相関情報が算出される。この相関情報は、通常追尾処理部7に出力される。
なお、位置補償なしモードでは通常追尾処理における相関済み検出位置が出力される。
一方、位置補償ありモードでは、比較統計位置と一致すると判定された相関済み検出位置に加えて、一致しないと判定された相関済み検出位置をこれに対応する比較統計位置で置き換えて位置補償した検出位置群が出力される。
位置補償なしモードと位置補償ありモードは、監視装置1にいずれかを予め設定してもよいが、ユーザから受け付けた設定入力に応じていずれかを選択してもよい。
ここで、出力内容決定部13は、一致判定部11の判定結果に基づいて通常追尾結果と比較追尾結果との一致度合いを判定する。
例えば、相関済み検出位置に対応する不一致フラグが規定回数を超えてインクリメントされていた場合に、通常追尾結果と比較追尾結果との一致度合いが低いと判定される。両者の一致度合いが低いと判定すると、出力内容決定部13は、通常追尾結果を出力内容に決定する。
このとき、前述した位置補償ありモードが初期設定されていれば、出力内容決定部13は、比較統計位置に一致すると判定された相関済み検出位置に加えて、一致しないと判定された相関済み検出位置をこれに対応する比較統計位置に置き換えた追尾結果を出力内容に決定する。
なお、監視装置1を、位置補償ありモードのみを設定できるように構成した場合には、前述した出力モード設定部12を省略してもよい。
例えば、一致度合いが低いと判定された場合は、出力モードによらず、通常追尾結果が出力内容に決定される。
一致度合いが低くないと判定された場合において、出力モード設定部12によって位置補償なしモードが設定されていれば、通常追尾結果が出力内容に決定される。
位置補償ありモードが設定されていれば、比較統計位置と一致する相関済み検出位置に加えて、一致しないと判定された相関済み検出位置を比較統計位置で置き換えた追尾結果が出力内容に決定される。
例えば、通常追尾結果と比較追尾結果との一致度合いが低くないと判定された場合は、現在入力されている監視対象の移動体の追尾結果とこの移動体が過去に通過中領域で運航したときに記録された追尾結果とが類似しており、監視対象の移動体が通過中領域に存在する可能性が高い。一方、一致度合いが低いと判定された場合には、監視対象の移動体が通過中領域から完全に逸脱しているか、もしくは、通過中領域の外側付近に存在する可能性が高い。従って、通常追尾結果と比較追尾結果との一致度合いに応じて移動体が通過中領域の内に存在するか、外に存在するかを判定することができる。
そして、監視処理部15は、前述した2つの基準で判定した結果を総合して判断して、最終的な判定結果を決定し、これに応じて警報を出力する。
例えば、通常追尾結果と比較追尾結果の一致度合いから監視対象の移動体が通過中領域の外に存在する可能性が高いと判定されかつ相関済み検出位置と航跡に基づいて移動体が通過中領域の外に存在すると判定された場合、監視処理部15は、通過中領域からの逸脱を示す警報を出力する。
ASDE/MLAT追尾処理部16cは、ADSE(空港面探知レーダ)とMLAT(マルチラテレーション)で検出した移動体の位置情報等を用いて追尾処理を行う。
例えば、遮蔽物によってADSEがカバーできない領域に存在する移動体を、MLATで検出する。
マルチセンサ処理部16eは、ASR/SSR追尾処理部16a、WAM追尾処理部16b、ASDE/MLAT追尾処理部16cおよびADS−Bout追尾処理部16dの出力を入力して移動体の追尾処理を行う。
追尾解析結果データベース19は、追尾解析部18による解析結果が格納されるデータベースであり、例えば、監視装置1が備える記憶装置に構築される。
なお、追尾解析結果データベース19は、監視装置1が通信接続してデータの読み書きが可能な外部記憶装置に構築してもよい。
また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実行してもよい。
図2は、実施の形態1に係る監視装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、通常追尾処理部7、比較追尾処理部10および追尾処理群16は、移動体の追尾処理を行い、追尾結果を追尾結果データベース17に格納する(ステップST1)。
これにより、追尾結果データベース17には、移動体の航跡と検出位置が格納される。
移動体の航跡は、移動体の検出位置を平滑処理して得られる平滑化位置とその位置精度である。移動体の検出位置は、移動体の航跡として相関がとれた相関済み検出位置、相関がとれない相関なし検出位置およびこれらの位置精度である。
例えば、通常追尾処理部7の追尾結果である検出位置が2次元のX座標とY座標で表現される場合、追尾解析部18は、複数の検出位置に対して最小二乗フィッティングを実施し、これらの検出位置からなる移動体の航跡を近似するXとYの近似関数を算出する。
このように移動体の検出位置ごとにフラグを付与して正常か異常かを設定することで、レーダまたはセンサによって検出された移動体の検出位置に含まれる雑音を異常値として区別する目安を追尾結果に持たせることができる。
例えば、飛行計画、滑走路運用形態、風向き、風速、視程、滑走路、誘導路、エプロンなどの飛行場面における領域、飛行経路の情報が格納される。
例えば、統計処理部4は、追尾解析結果データベース19から通常追尾処理部7の通常追尾結果に対応する追尾解析結果を特定し、この追尾解析結果から滑走路Aに午前7時〜10時に到着した航空機の検出位置群を抽出する。なお、この抽出には、取得情報データベース3から読み出された検出位置ごとのタイムスタンプと航空機のコールサインに対応した飛行計画を利用する。この後、統計処理部4は、抽出した検出位置群のうち、フラグに正常を示す値が設定されている検出位置のみを対象として統計処理を行う。
なお、統計処理結果は、タイムスタンプに対応した「風向き」、「風速」、「天候」、「視程」、あるいは、「滑走路Aを到着に利用して滑走路Bを出発に利用する」といった「滑走路運用形態」を基準として分類してもよい。
なお、射影検出位置に近い上位2つの検出位置の中間点を比較統計位置としてもよい。
ここで、比較追尾処理の相関処理は、比較統計位置と通常追尾結果の相関済み検出位置とを対象としており、これらの相関を示す相関情報が算出される。この相関情報は、通常追尾処理部7に出力される。
検出位置が雑音などの影響で揺らいで、通常追尾処理において検出位置同士の相関性が失われても、通常追尾処理部7は、上記相関情報に基づいて、移動体の航跡として相関がとれた検出位置を特定することができる。これにより、通常追尾処理における相関継続性の向上を図ることができる。
例えば、相関済み検出位置と比較統計位置との距離を算出して、この距離が予め定められた閾値を超える場合に一致しないと判定する。このとき、比較対象の相関済み検出位置ごとに付与した不一致フラグをインクリメントする。
また、一致の判定は、比較対象の相関済み検出位置ごとに実施回数Ntotalだけ実施される。なお、実施回数Ntotalの判定が実施された場合、不一致フラグを初期化してゼロとする。
位置補償なしモードと位置補償ありモードは、監視装置1にいずれかを予め設定してもよいが、ユーザから受け付けた設定入力に応じていずれかを選択してもよい。
相関済み検出位置の不一致フラグが規定回数N1を超えてインクリメントされた場合(ステップST11;YES)、出力内容決定部13は、通常追尾結果と比較追尾結果との一致度合いが低いと判断して、通常追尾結果の相関済み検出位置を出力内容に決定する(ステップST12)。
位置補償ありモードではなく位置補償なしモードが設定されている場合(ステップST13;NO)、ステップST12に移行して通常追尾結果が出力内容に決定される。
位置補償ありモードが設定されていれば(ステップST13;YES)、出力内容決定部13は、不一致フラグがインクリメントされなかった相関済み検出位置に加え、不一致フラグがインクリメントされた相関済み検出位置をこれに対応する比較統計位置で置き換えて位置補償した追尾結果を出力内容に決定する(ステップST14)。
出力処理部14は、出力内容決定部13により決定された出力内容の出力データを生成して後段の構成に出力する。後段の構成は、例えば監視画面を表示する表示装置であり、出力内容決定部13により決定された出力内容が監視画面上に表示される。
例えば、通常追尾結果と比較追尾結果との一致度合いに基づいて判定し、さらに移動体の相関済み検出位置と航跡に基づいて判定する。そして、2つの基準の判定結果を総合して判断し、最終的な判定結果を決定する。このとき、移動体が通過中領域外に存在すると判定された場合、監視処理部15は、通過中領域からの逸脱を示す警報を出力する。
このように相関済み検出位置と航跡による領域内外の判定に加えて、一致度合いによる判定結果も用いた判定を行うことで、よりロバストな判定と誤りの少ない警報の出力が期待できる。
すなわち、この発明は、図2における追尾処理の順序に限定されるものではなく、追尾処理の順序が入れ替わっても構わない。
これに対し、出力内容決定部13が、監視対象の移動体の相関済み検出位置とこれに対応する比較統計位置とが連続して規定回数を超えて不一致と判定された場合に、通常追尾結果と比較追尾結果との一致度合いが低いと判定するよう構成してもよい。
そこで、不一致フラグが連続してインクリメントされる場合に通常追尾結果と比較追尾結果との一致度合いが低いと判定することで、一致度合いの判定における確実性を高めることができる。
例えば、雑音の影響を受けて一時的に移動体の検出位置が通過中領域外になった場合、前述のように連続した不一致であることを検出することで、誤って判定されることを防止できる。
このように最新時刻の結果を出力することで、後段の処理に必要な出力レートである、単位時間当たりの出力数に合わせることができ、後段の処理で利用するデータを選択する処理が不要となり、さらに出力されるデータのレイテンシーを小さく抑えることが可能である。
このようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。
このように構成することで、監視対象の移動体の相関済み検出位置と、比較統計位置で位置補償した検出位置とのいずれかを出力することができるので、現行の航空管制の運用に適した出力が可能である。
さらに、通常追尾結果と比較追尾結果の一致度合いに応じて出力内容を切り替えることで、移動体が急に変位するように見えない尤もらしい出力内容で出力することができる。
すなわち、移動体が対象領域内を移動して一致度合いが低くない場合、比較統計位置で位置補償された検出位置が出力される。
一方、移動体が対象領域を逸脱する異常が発生して一致度合いが低くなった場合には、通常追尾結果の検出位置が出力される。従って、異常として尤もらしい位置情報の出力が可能である。
このように構成することで、通常追尾結果と比較追尾結果との一致度合いおよび出力モードに応じて通常追尾結果の検出位置と比較統計位置で位置補償した検出位置とを適切に切り替えて出力することができる。
このように構成することで、通常追尾結果と比較追尾結果の一致度合いの判定における確実性を高めることができる。
このように構成することで、出力処理部14の後段の処理に必要な出力レートに合わせることができ、後段の処理で利用するデータを選択する処理が不要となる。さらに出力されるデータのレイテンシーを小さく抑えることが可能である。
このように構成することでも、出力処理部14の後段の処理に必要な出力レートに合わせることができ、後段の処理で利用するデータを選択する処理が不要となる。さらに出力されるデータのレイテンシーを小さく抑えることが可能である。
このように構成することで、よりロバストな判定と誤りの少ない警報の出力が期待できる。
Claims (7)
- 対象領域の運用状態、前記対象領域の環境、前記対象領域における移動体の移動計画を示す情報を取得する情報取得部と、
移動体の検出位置を用いて追尾処理を行い、監視対象の移動体の航跡として相関がとれた検出位置を含む第1の追尾結果を出力する通常追尾処理部と、
前記情報と前記第1の追尾結果に基づいて、前記対象領域のうち、前記監視対象の移動体が移動している領域を決定する通過領域決定部と、
前記情報と過去に得られた移動体の追尾結果とを用いて、前記監視対象の移動体の検出位置の統計処理を行う統計処理部と、
前記情報を用いて、前記統計処理部による統計処理結果のうち、前記通過領域決定部に決定された領域を移動している前記監視対象の移動体に対応する統計処理結果を決定する比較統計情報決定部と、
前記比較統計情報決定部により決定された前記統計処理結果を用いて追尾処理を行い、前記監視対象の移動体の第2の追尾結果を出力する比較追尾処理部と、
前記第1の追尾結果および前記第2の追尾結果を用いて、前記第1の追尾結果における前記監視対象の移動体の検出位置とこれに対応する前記統計処理結果の検出位置とが一致するか否かを判定する一致判定部と、
前記一致判定部の判定結果に基づいて前記第1の追尾結果と前記第2の追尾結果の一致度合いが低いと判定した場合に、前記第1の追尾結果を出力内容に決定し、一致度合いが低くないと判定した場合は、前記第1の追尾結果のうち、前記一致判定部により前記統計処理結果の検出位置と一致すると判定された検出位置に加えて、一致しないと判定された検出位置を当該統計処理結果の検出位置で置き換えた追尾結果を出力内容に決定する出力内容決定部と
を備えたことを特徴とする監視装置。 - 位置補償をしない位置補償なしモードと位置補償を行う位置補償ありモードのいずれかを設定する出力モード設定部を備え、
前記出力内容決定部は、
一致度合いが低いと判定した場合、前記出力モード設定部から設定されたモードによらず、前記第1の追尾結果を出力内容に決定し、
一致度合いが低くないと判定した場合には、位置補償なしモードが設定されていれば、前記第1の追尾結果を出力内容に決定し、位置補償ありモードが設定されていれば、前記第1の追尾結果のうち、前記一致判定部により前記統計処理結果の検出位置と一致すると判定された検出位置に加えて、一致しないと判定された検出位置を当該統計処理結果の検出位置で置き換えた追尾結果を出力内容に決定することを特徴とする請求項1記載の監視装置。 - 前記比較追尾処理部は、前記第1の追尾結果における前記監視対象の移動体の検出位置と前記統計処理結果の検出位置との相関を示す相関情報を前記通常追尾処理部に出力し、
前記通常追尾処理部は、前記比較追尾処理部から入力した相関情報に基づいて、移動体の検出位置が、前記監視対象の移動体の航跡として相関がとれる検出位置であるか否かを判断することを特徴とする請求項1または請求項2記載の監視装置。 - 前記出力内容決定部は、前記一致判定部によって前記第1の追尾結果における前記監視対象の移動体の検出位置とこれに対応する前記統計処理結果の検出位置とが連続して規定回数を超えて不一致と判定された場合に、前記第1の追尾結果と前記第2の追尾結果との一致度合いが低いと判定することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の監視装置。
- 前記出力内容決定部によって決定された出力内容を出力する出力処理部を備え、
前記出力処理部は、前記出力内容決定部によって出力内容として決定された追尾結果のうち、検出された時刻が最新の追尾結果を出力することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の監視装置。 - 前記出力内容決定部によって決定された出力内容を出力する出力処理部を備え、
前記出力処理部は、前記出力内容決定部によって出力内容として決定された追尾結果のうち、前記監視対象の移動体の検出位置とこれに対応する前記統計処理結果の検出位置との距離が最も近い追尾結果を出力することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の監視装置。 - 前記第1の追尾結果における前記監視対象の移動体の検出位置、および前記第1の追尾結果と前記第2の追尾結果の一致度合いの判定結果に基づいて、前記監視対象の移動体が前記通過領域決定部により決定された領域の内と外のいずれに存在するかを判定する監視処理部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の監視装置。
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