JP6364594B2 - 呼気検査システム - Google Patents

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Description

本発明は、呼気に含まれる二酸化炭素濃度を測定可能な呼気検査システムに関する。
呼吸器系の疾患の一つに、慢性閉塞性肺疾患(以下、「COPD」ともいう。)と呼ばれるものがある。COPDを発症すると、息切れや咳、痰などの症状が起こり、その症状は、病気の進行とともに重症化する。COPDの診断には、(1)動脈血の血中の二酸化炭素濃度を測定する方法、(2)スパイロメータ(肺機能検査装置)を用いる方法、(3)呼気に含まれる二酸化炭素濃度を測定する方法、などがある。また、呼気中の二酸化炭素濃度を測定する方法としては、エアウェイアダプタと呼ばれる器具と、カプノメータと呼ばれる検出器とを組み合わせて用いる方法が知られている(たとえば、特許文献1,2を参照)。
ちなみに、動脈血の血中の二酸化炭素濃度はPaCOで表され、呼気に含まれる二酸化炭素濃度はEtCOで表される。このうち、PaCOは、動脈血二酸化炭素分圧を意味する用語であり、EtCOは、呼気終末二酸化炭素濃度(end tidal CO)を意味する用語である。
特開2012−159386号公報 特開2014−160080号公報
上記従来の技術には以下のような問題があった。
すなわち、動脈血中の二酸化炭素濃度を測定する方法は、COPDの診断を正確に行うことができる反面、動脈から血液を採取する必要があるため、広く一般に普及しにくいという欠点がある。また、スパイロメータを用いる方法は、肺活量の測定値が正常な範囲を外れていた場合に、肺疾患の可能性の一つとしてCOPDを予想するものにすぎず、COPDの正確な診断には適さないという欠点がある。また、エアウェイアダプタとカプノメータを用いる方法は、患者の気管に口から喉頭を通して挿管チューブを挿入し、この挿管チューブにエアウェイアダプタを装着して行う方法であるため、挿管チューブを挿入する患者(たとえば、人工呼吸器を装着する必要がある患者など)にしか適用できないうえ、COPDの正確な診断には適さないという欠点がある。
本発明の主な目的は、動脈血中の二酸化濃度を測定しなくても、COPDの診断をより正確に行うことができる技術を提供することにある。
(第1の態様)
本発明の第1の態様は、
呼気検査装置と、
前記呼気検査装置に通信可能に接続される装置本体と、
を備える呼気検査システムであって、
前記呼気検査装置は、
被検者の呼吸気を流すための流路を有する流路形成部材と、
前記流路に赤外線を出射する発光部、および、前記発光部が出射した赤外線を受光する受光部を有するガスセンサと、
前記流路に連通する状態で前記流路形成部材に接続されるマウスピースと、
を備え、
前記装置本体は、
前記ガスセンサから出力される電気信号を基に、被検者の呼気に含まれる二酸化炭素濃度を計測する計測部と、
被検者がN回(Nは2以上の整数)呼吸する期間に得られる前記計測部の計測結果から前記二酸化炭素濃度の最大値を抽出する抽出部と、
前記抽出部で抽出した前記二酸化炭素濃度の最大値を表示するための表示部と、
を備える
呼気検査システムである。
(第2の態様)
本発明の第2の態様は、
前記抽出部は、
呼吸回数をカウントするカウント部と、
前記カウント部のカウント結果を基に、各回の一呼吸あたりの二酸化炭素濃度の最大値を検知する検知部と、
前記カウント部でカウントした回数が前記N回に達した場合に、各回の呼吸で前記検知部が検知した二酸化炭素濃度の最大値を比較することにより、前記N回の呼吸回数期間における二酸化炭素濃度の最大値を検出する検出部と、
を備え、
前記表示部には、前記検出部が検出した前記二酸化炭素濃度の最大値を表示する
上記第1の態様に記載の呼気検査システムである。
(第3の態様)
本発明の第3の態様は、
前記Nは、3以上10以下である
上記第1または第2の態様に記載の呼気検査システムである。
本発明によれば、動脈血中の二酸化濃度を測定しなくても、COPDの診断をより正確に行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る呼気検査システムの概略構成図である。 本発明の実施形態に係る呼気検査装置の側面図である。 本発明の実施形態に係る呼気検査装置の平面図である。 (A)は図3に示す呼気検査装置を左方向から見た図であり、(B)は右方向から見た図である。 本発明の実施形態に係る呼気検査装置の分解斜視図である。 一対のケース半体を組み付ける前の状態を示す断面図である。 一対のケース半体を組み付けた状態を示す断面図である。 (A)はエアウェイ半体の構成を示す正面図、(B)は上面図、(C)は背面図である。 エアウェイ半体にセンサ基板を実装した状態を示す断面図である。 一対のエアウェイ半体を組み付ける前の状態を示す断面図である。 一対のエアウェイ半体を組み付けた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る装置本体の構成例を示す概略図である。 二酸化炭素濃度の出力波形の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の実施形態においては、次の順序で説明を行う。
1.呼気検査システムの構成
2.呼気検査装置の構成
3.呼気検査装置の組み立て
4.装置本体の構成
5.呼気検査装置の使用方法
6.実施形態の効果
7.変形例等
<1.呼気検査システムの構成>
図1は本発明の実施形態に係る呼気検査システムの概略構成図である。
図示した呼気検査システム100は、大きくは、呼気検査装置1と、装置本体51と、を備えた構成になっている。呼気検査装置1は、呼気検査に際して被検者が取り扱うものであり、装置本体51は、呼気検査に際して検者(医師、看護師など)が取り扱うものである。呼気検査装置1と装置本体51とは、互いに通信可能に接続されている。本実施形態においては、一例として、呼気検査装置1と装置本体51をケーブルによって接続するものとする。
<2.呼気検査装置の構成>
図2は本発明の実施形態に係る呼気検査装置の側面図であり、図3は同平面図である。また、図4(A)は図3に示す呼気検査装置を左方向から見た図であり、同図(B)は右方向から見た図である。また、図5は本発明の実施形態に係る呼気検査装置の分解斜視図である。
図示した呼気検査装置1は、ケース2(2a,2b)と、流路形成部材としてのエアウェイ部材3(3a,3b)と、ガスセンサ4(4a,4b)と、マウスピース5と、ケーブル6と、を備えた構成になっている。
本実施形態においては、呼気検査装置1の各部の構成や位置関係等を説明するにあたって、呼気検査装置1の幅方向をX方向、呼気検査装置1の長さ方向をY方向、呼気検査装置1の高さ方向をZ方向とする。また、図5に示すように、X方向の一方をX1方向、他方をX2方向、Y方向の一方をY1方向、他方をY2方向、Z方向の一方をZ1方向、他方をZ2方向とする。また、呼気検査を受ける被検者が呼気検査装置1をマウスピース5側から見たときの視線を基準にして、X1方向を左方向、X2方向を右方向、Y1方向を手前方向、Y2方向を奥方向、Z1方向を上方向、Z2方向を下方向とする。ただし、呼気検査装置1の向きによっては、上記の幅方向と高さ方向が入れ替わる場合や、上下左右の位置関係が入れ替わる場合がある。
(ケース)
ケース2は、Z方向で一方と他方に分割可能な半割構造になっている。ケース2は、一対のケース半体2a,2bによって構成されている。一対のケース半体2a,2bのうち、一方のケース半体2aはケース2の上半分を形成し、他方のケース半体2bはケース2の下半分を形成するものである。以下に、ケース半体2a,2bの構成についてはさらに詳しく説明する。
図6は一対のケース半体を組み付ける前の状態を示す断面図であり、図7は一対のケース半体を組み付けた状態を示す断面図である。
ケース半体2aは、樹脂、金属などで構成することができるが、コスト等を考慮すると、好ましくは樹脂、より好ましくはABS樹脂で構成するとよい。ABS樹脂は、成形性、表面の美観、耐衝撃性などに優れるため、ケース2の材料として好ましい。
ケース半体2aは、平面視略四角形(長方形)の主壁部11aと、X方向で互いに対向する一対の側壁部12aと、Y方向で互いに対向する一対の端壁部13aと、を有している。主壁部11aは、ケース半体2aの外壁部のなかで最も面積が大きい壁である。一対の側壁部12aには、それぞれ係止部14aが設けられている。係止部14aは、各々の側壁部13aの内面に3つずつ設けられている。係止部14aの個数や配置は必要に応じて変更可能である。各々の係止部14aは、側壁部13aの内面を部分的に凹ませた状態で形成されている。各々の係止部14aには爪部15aが形成されている。爪部15aは、X方向でケース半体2aの内側に突出する状態で形成されている。また、一方の端壁部1aには第1の切り欠き部16aが形成され、他方の端壁部1aには第2の切り欠き部17aが形成されている。第1の切り欠き部16aは、Y方向から見て半円形に形成され、第2の切り欠き部17aも同様に半円形に形成されている。
ケース半体2bは、上述したケース半体2aと同様に、平面視略四角形(長方形)の主壁部11bと、X方向で互いに対向する一対の側壁部12bと、Y方向で互いに対向する一対の端壁部13bと、を有している。一対の側壁部12bには、それぞれ被係止部14bが設けられている。被係止部14bは、各々の側壁部12bの上縁部に、Z1方向に突出する状態で3つずつ設けられている。被係止部14bの個数や配置は必要に応じて変更可能である。各々の被係止部14bには、上述した爪部15aに対応して孔部15bが形成されている。孔部15bは、被係止部14bを厚み方向に貫通する状態で形成されている。係止部14aの爪部15aと、これに対応する被係止部14bの孔部15bとは、互いに係合可能に構成されている。また、一方の端壁部1bには第1の切り欠き部16bが形成され、他方の端壁部1bには第2の切り欠き部17bが形成されている。第1の切り欠き部16bは、Y方向から見て半円形に形成され、第2の切り欠き部17bも同様に半円形に形成されている。
上記構成からなる一対のケース半体2a,2bは、互いに対応する係止部14aと被係止部14bの位置を合わせた状態で、ケース半体2a,2bどうしを組み付けることにより、ケース2が構成される。この構成では、係止部14aの爪部15aが、これに対応する被係止部14bの孔部15bに嵌合した状態になり、この状態でケース半体2a,2bの分離が阻止されてケース2が一体化される。ケース2は、内部に中空部を有する筐体となる。また、図7に示すように、第1の切り欠き部16a,16bは互いに組み合わさって第1の開口部16を構成し、第2の切り欠き部17a,17bは互いに組み合わさって第2の開口部17を構成する。第1の開口部16および第2の開口部17は、それぞれ円形に形成される。
(エアウェイ部材)
エアウェイ部材3は、X方向で一方と他方に分割可能な半割構造になっている。エアウェイ部材3は、一対のエアウェイ半体3a,3bによって構成されている。一対のエアウェイ半体3a,3bのうち、一方のエアウェイ半体3aはエアウェイ部材3の右半分を形成し、他方のエアウェイ半体3bはエアウェイ部材3の左半分を形成するものである。以下に、エアウェイ半体3a,3bの構成についてさらに詳しく説明する。
図8はエアウェイ半体3aの構成を示すもので、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は背面図である。また、図9はエアウェイ半体3aに第1のセンサ基板28aを実装した状態を示す断面図である。一方、図10は一対のエアウェイ半体を組み付ける前の状態を示す断面図であり、図11は一対のエアウェイ半体を組み付けた状態を示す断面図である。
一対のエアウェイ半体3a,3bは、基本的に同様の構成になっている。ここでは、まず、一方のエアウェイ半体3aの構成を説明し、その後で、エアウェイ半体3aとエアウェイ半体3bの構成上の違いについて説明する。
エアウェイ半体3aは、外枠21aと、第1の半管部22aと、第2の半管部23aと、検知窓24aと、支持枠25aと、複数のスタッド26aと、長溝27aと、を一体に備えている。エアウェイ半体3aは、好ましくは、色相が透明なポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」ともいう。)によって一体に形成されている。ここで記述する「一体に形成」とは、エアウェイ半体3aの各部がすべて同一の樹脂材料(PET)で形成されるとともに、各部が連続的(シームレス)につながっている構造をいう。このような構造は、樹脂の一体成形(たとえば、射出成形など)によって得られる。ちなみに、予め成形した小部品を射出成形用の金型にセットし、その状態で射出成形して得られるものは、必然的に小部品の外形部分に繋ぎ目ができる(シームレスにならない)ため、ここでいう「一体に形成」には含まない。
外枠21aは、X方向から見て横長の長方形に形成されている。第1の半管部22aは、外枠21aの長手方向(Y方向)の一方端から突出する状態で形成され、第2の半管部23aは、外枠21aの長手方向の他方端から突出する状態で形成されている。第1の半管部22aおよび第2の半管部23aは、Y方向から見て、それぞれ半円筒形に形成されている。
検知窓24aは、呼気に含まれる所定のガス濃度を赤外線を用いて測定する際に、赤外線を透過させる透光用の窓となる。検知窓24aは、X方向から見て、外枠21aと同様に長方形に形成されている。検知窓24aは、Y方向で第1の半管部22a寄りに設けられている。支持枠25aは、発光部4aとの位置的な干渉を避けて、エアウェイ半体3aに第1のセンサ基板28aを取り付けるために形成されたものである。支持枠25aは、発光部4aの外周に沿うように略円形に形成されている。スタッド26aは、エアウェイ半体3aに第1のセンサ基板28aをネジ止めにより取り付けるためのもので、中心軸上に小さな孔を有している。
長溝27aは、一対のエアウェイ半体3a,3bを組み付けたときに、一つの流路30を形成するものである。長溝27aは、第1の半管部22aと第2の半管部23aとの間をつなぐように、Y方向に長く形成されている。上述した検知窓24aは、長溝27aの途中に設けられている。長溝27aの溝幅は、検知窓24aのところで部分的に狭くなっている。また、長溝27aの溝幅は、検知窓24aの形成部位から第2の半管部23aの形成部位に向かって少しずつ幅広に形成されている。
また、検知窓24aの部分の厚み(肉厚)は、長溝27aを形成する他の部分よりも薄くなっている。具体的には、検知窓24aの形成部位であって、流路30に面する側と反対側の面に、流路30側にへこんだ状態で凹部29aが形成され、この凹部29aのへこみによって検知窓24aの部分が他の部分よりも薄くなっている。検知窓24aの部分の厚み寸法は、好ましくは、0.1mm以上0.5mm以下、より好ましくは、0.2mm以上0.4mm以下(たとえば、0.3mm)に設定するとよい。
一方、エアウェイ半体3bは、図10に示すように、外枠21bと、第1の半管部22bと、第2の半管部23bと、検知窓24bと、支持枠25bと、複数のスタッド26bと、長溝27bと、を一体に備えている。この点は、上述したエアウェイ半体3aと同様である。ただし、エアウェイ半体3aとエアウェイ半体3bとは、支持枠25a,25bおよびスタッド26a,26bの突出寸法が異なる。すなわち、エアウェイ半体3aの支持枠25a等の突出寸法は、エアウェイ半体3bの支持枠25b等の突出寸法よりも大きく設定されている。その理由は、第1のセンサ基板28aに実装される発光部4aの高さ寸法と、第2のセンサ基板28bに実装される受光部4bの高さ寸法とが異なるためである。具体的には、発光部4aの高さ寸法は、受光部4bの高さ寸法よりも大きく設定されており、この寸法差に応じて、支持枠25a,25bおよびスタッド26a,26bの突出寸法が設定されている。
上記構成からなる一対のエアウェイ半体3a,3bは、互いに対応する部分を向き合わせた状態で、エアウェイ半体3a,3bどうしを組み付けることにより、内部に流路30を有するエアウェイ部材3を構成する。流路30は、長溝27a,27bによって形成されている。流路30は、Y方向に長く延在するように形成されている。この流路30をY方向から見ると、検知窓24a,24bの部分は四角形(好ましくは長方形または正方形)に形成され、それ以外の部分は円形またはそれに近い形状に形成されている。
エアウェイ部材3の手前側には、第1の半管部22a,22bによって第1の筒部22が形成され、エアウェイ部材3の奥側には、第2の半管部23a,23bによって第2の筒部23が形成されている。第1の筒部22は、エアウェイ部材3(外枠21a,21b)の一方の端面からY1方向に突出する状態で形成され、第2の筒部23は、エアウェイ部材3の他方の端面からY2方向に突出した状態で形成されている。第1の筒部22は円筒形に形成され、第2の筒部23はそれよりも大きな径で円筒形に形成されている。第1の筒部22および第2の筒部23は、それぞれ流路30に連通する状態で、流路30と同心状に配置されている。
また、エアウェイ半体3a,3bの突き合わせ面には、凹凸の嵌合による気密構造が採用されている。具体的には、たとえば図示はしないが、エアウェイ半体3aの突き合わせ面には凹状の溝が形成され、エアウェイ半体3bの突き合わせ面には突状のリブが形成されている。そして、リブを溝に嵌合することにより、第1の筒部22から流路30を経由して第2の筒部23に至る空間の気密性が維持されるようになっている。
(ガスセンサ)
ガスセンサ4は、赤外線を出射(発光)する発光部4aと、その赤外線を受光する受光部4bと、を用いて構成されている。本実施形態では、エアウェイ部材3にガスセンサ4を搭載することにより、エアウェイ部材3とガスセンサ4を一体に構成している。ここで記述する「一体に構成」とは、エアウェイ部材3とガスセンサ4とが物理的な結合手段(ネジ締結、接着など)を利用して互いに固定されていて、全体として一つにまとまっている構成をいう。したがって、たとえば特開2012−159386号公報、特開2014−160080号公報に記載されているように、流路形成部材とガスセンサとが着脱(分離)可能な別体で構成された態様は、上述した「一体に構成」の概念に含まない。
発光部4aは、第1のセンサ基板28aに実装され、受光部4bは、第2のセンサ基板28bに実装されている。発光部4aと受光部4bは、エアウェイ部材3の流路30を間に挟んで対向する状態に配置される。そして、発光部4aは、流路30に向かって赤外線を出射し、受光部4bは、流路30を通して赤外線を受光する。
(マウスピース)
マウスピース5は、筒状の部材で構成されている。マウスピース5は、長さ方向(Y方向)の両端部をそれぞれ開口したストロー形状に形成されている。ここで記述する「ストロー形状」とは、中心軸が真っ直ぐ(直線上)に延びる円筒形をいう。マウスピース5の手前と奥側には、それぞれ開口5a,5bが形成されている。マウスピース5の手前側の端部は内向きに丸みをつけたすぼみ部5cとなっており、このすぼみ部5cによる開口径の縮小分だけ手前側の開口5aが奥側の開口5bよりも小径になっている。このようにマウスピース5の端部にすぼみ部5cを設けることにより、マウスピース5の開口5a側を被検者が口にくわえるときに、すぼみ部5cの丸みによって口当たりが柔らかくなる。また、マウスピース5をくわえて被検者が呼吸するときに、唾液がマウスピース5内に侵入しにくくなる。マウスピース5は、金属製、樹脂製、紙製のいずれであってもよい。
マウスピース5は、好ましくは、ディスポーザブル(使い捨て品)とするのがよい。この場合は、コスト等の観点から、マウスピース5を樹脂製または紙製とするのがよい。本実施形態では、マウスピース5を樹脂の一体構造で構成している。その場合、マウスピース5の構成材料は、製造の容易性やコスト等の観点から、ポリプロピレンとすることが好ましい。また、マウスピース5は、好ましくは、数個単位〜十数個単位の個別滅菌包装、より好ましくは、一個単位の個別滅菌包装で提供され、そこから一個ずつ取り出して使用することが好ましい。
(ケーブル)
ケーブル6は、呼気検査装置1と装置本体51とを電気的に接続するためのケーブルである。ケーブル6の長さは、必要に応じて適切な長さに設定される。ケーブル6は、たとえば、図示しないリード線等を内蔵し、このリード線等を用いて、第1のセンサ基板28aと第2のセンサ基板28bに電気的に接続される。ケーブル6は、装置本体51から呼気検査装置1にガスセンサ4を駆動するための電力を供給したり、装置本体51と呼気検査装置1との間でガスセンサ4の駆動を制御する制御信号の受け渡しをしたり、ガスセンサ4で検出した結果を電気信号として出力したりするために用いられる。
<3.呼気検査装置の組み立て>
呼気検査装置1は、たとえば以下のように組み立てられる。
まず、一対のエアウェイ半体3a,3bを互いに組み付ける。その際、一方のエアウェイ半体3aには第1のセンサ基板28aを搭載し、他方のエアウェイ半体3bには第2のセンサ基板28bを搭載する。また、第1のセンサ基板28aには予め発光部4aを実装しておき、第2のセンサ基板28bには予め受光部4bを実装しておく。第1のセンサ基板28aは、図示しないネジを用いてエアウェイ半体3aに固定される。具体的には、第1のセンサ基板28aに4つの取付用孔が設けられ、各々の取付用孔を通して4つのスタッド26aにそれぞれネジをねじ込むことにより、第1のセンサ基板28aがエアウェイ半体3aに固定される。これと同様に、第2のセンサ基板28bは、図示しないネジを用いてエアウェイ半体3bに固定される。その際、発光部4aはエアウェイ半体3aの支持枠25aに収容され、受光部4bはエアウェイ半体3bの支持枠25bに収容される。
また、エアウェイ半体3aには保護シート31aが取り付けられ、エアウェイ半体3bにも保護シート31bが取り付けられる。このとき、各々の保護シート31a,31bを取り付ける前に、ケーブル6と各センサ基板28a,28bとを図示しないリード線等によって電気的に接続しておく。この接続は、たとえば、雄雌の関係にあるコネクタどうしの差し込みにより行う。保護シート31a,31bは、たとえば、エアウェイ部材3と同様に、透明なPETを用いて構成するとよい。保護シート31aは、外枠21aで囲まれたエアウェイ半体3aの内部空間(発光部4aおよび第1のセンサ基板28aの搭載領域)の気密性保持や防塵などの機能を奏するものであり、保護シート31bも同様の機能を奏するものである。保護シート31aは、外枠21aの四角い開口を塞ぐように、たとえば両面テープ、接着剤等を用いて、外枠21aの開口縁に貼着される。保護シート31bも同様に外枠21bの開口縁に貼着される。
こうして組み立てられたエアウェイ部材3は、たとえば、下側のケース半体2bにセットされる。このとき、ケース半体2bに設けられているケーブル取付用の切り欠き部18b(図5)にケーブル6をセットする。なお、図示はしないが、ケーブル取付用の切り欠き部は、ケース半体2aにも設けられている。
その後、ケース半体2bの上にケース半体2aを被せるようにして、一対のケース半体
2a,2bを相互に組み付ける。この場合、ケース半体2a,2bの結合は、係止部14
aの爪部15aと被係止部14bの孔部15bとの嵌合によりなされる。ただし、これに
限らず、ネジ止め等で両者を結合(固定)してもよい。また、一対のケース半体2a,2
bを用いて構成されるケース2の分割方向と、一対のエアウェイ半体3a,3bを用いて
構成されるエアウェイ部材3の分割方向とは、互いに異なる方向となる。具体的には、流
路30の中心軸回りにおいて、互いに90度位相がずれた関係になる。すなわち、流路3
0の長さ方向(Y方向)と直交する方向において、エアウェイ部材3の分割方向はX方向
となり、ケース2の分割方向は方向となる。
また、エアウェイ部材3の第1の筒部22の開口端は、ケース2の第1の開口部16に同心円状に配置され、エアウェイ部材3の第2の筒部23の開口端は、ケース2の第2の開口部17に同心円状に配置される。この状態でエアウェイ部材3の第1の筒部22にマウスピース5の開口5b側を差し込んで接続する。これにより、マウスピース5の内部の空間が、第1の筒部22を通してエアウェイ部材3の流路30に連通した状態となる。
このようにマウスピース5を装着した状態では、マウスピース5の開口5aから第1の筒部22および流路30を経由して第2の筒部23の開口に至るように、ひとつながりのエアウェイが形成される。そして、このエアウェイの途中、好ましくはエアウェイの長さ方向(Y方向)の中間部に、一対の検知窓24a,24bが配置される。また、上記エアウェイの長さ方向において、一対の検知窓24a,24bから第2の筒部23の開口までの距離をあまり長く設定すると空気抵抗が大きくなって呼吸しづらくなる。
以上のとおり、本実施形態の呼気検査装置1において、ケース2は、一対のケース半体2a,2bを互いに組み付けた状態で構成されている。ケース2は、内部に空間を有する筐体構造を有する。エアウェイ部材3は、このケース2の内部空間に収容される。また、ケース2は、内部の空間にエアウェイ部材3を動かないように保持する。
エアウェイ部材3は、被検者の呼吸気(呼気および吸気)を流すための流路30と、この流路30につながる第1の筒部22と、第1の筒部22とは反対側で流路30につながる第2の筒部23と、を有する。第1の筒部22および第2の筒部23は、それぞれ円筒形に形成されている。第1の筒部22の内径は、第2の筒部23の内径よりも大きく設定されている。被検者が呼吸したときの呼気および吸気は、第1の筒部22および第2の筒部23を通して、流路30内を流れる。その場合、第1の筒部22は、被検者が吐き出した息を流路30に導き入れる一方、被検者が吸い込んだ息を被検者の口腔に向かって排出する部分となる。これに対して、第2の筒部23は、被検者が吐き出した息を大気中に排出する一方、被検者が吸い込んだ息を大気中から流路30内に取り込む部分となる。
<4.装置本体の構成>
図12は本発明の実施形態に係る装置本体の構成例を示す概略図である。
図示した装置本体51は、計測部52と、カウント部53と、検知部54と、検出部55と、メモリ56と、表示部57と、平均化処理部58と、モード切り替え部59と、を備えた構成になっている。このうち、カウント部53、検知部54および検出部55は、抽出部60を構成するものである。抽出部60は、被検者がN回(Nは2以上の整数)呼吸する期間に得られる計測部52の計測結果から二酸化炭素濃度の最大値を抽出するものである。二酸化炭素濃度の最大値を抽出する条件の一つであるNの値は、好ましくは3以上10以下、より好ましくは4以上8以下、さらに好ましくは5以上7以下である。本実施形態では、特に好ましい例として、N=6に設定されている場合について説明する。
(計測部)
計測部52は、ガスセンサ4から出力される電気信号を基に、被検者の呼気に含まれる二酸化炭素濃度(EtCo)を計測するものである。この計測部52においては、たとえば、ガスセンサ4から出力される電気信号に対して所定のアルゴリズムに基づく信号処理を施すことにより、その電気信号を、呼気中の二酸化炭素濃度を示す数値(単位:mmHg)に変換する。計測部52で計測された二酸化炭素濃度の値は、メモリ56に記憶される。
(カウント部)
カウント部53は、呼吸回数をカウントするものである。このカウント部53においては、ガスセンサ4から出力される電気信号の経時的なレベル変化を示す波形、または、計測部52で計測される二酸化炭素濃度(EtCo)の経時的な変化を示す波形(以下、「二酸化炭素濃度の出力波形」ともいう。)を用いて、呼吸回数をカウントする。本実施形態では、一例として、二酸化炭素濃度の出力波形を用いて、呼吸回数をカウントするものとする。その場合、1回の呼吸期間(以下、「一呼吸期間」ともいう。)内には、息を吐き出す期間と息を吸い込む期間があり、それぞれの期間に応じて二酸化炭素濃度の出力波形が変化する。このため、カウント部53は、この出力波形の変化に基づいて呼吸回数をカウントする。
(検知部)
検知部54は、カウント部53のカウント結果を基に、各回の一呼吸あたりの二酸化炭素濃度の最大値を検知するものである。この検知部54では、一呼吸期間ごとに山形に現れる二酸化炭素濃度の出力波形のなかで最も二酸化炭素濃度が高いピーク値を、一呼吸あたりの二酸化炭素濃度の最大値として検知する。各回の呼吸期間に計測部52が計測する二酸化炭素濃度の値はメモリ56に記憶されるため、検知部54は、カウント部53が呼吸回数を1回カウントアップするたびに、一呼吸期間内に計測部52が計測した二酸化炭素濃度の最大値を検知する。このため、一呼吸あたりの二酸化炭素濃度の最大値は、一呼吸期間内での二酸化炭素濃度の最大値と読み替えることができる。また、検知部54は、各回の一呼吸あたりの二酸化炭素濃度の最大値を検知すると、その都度、検出した二酸化炭素濃度の最大値をメモリ56に記憶する。これにより、一呼吸期間ごとの二酸化炭素濃度の最大値が順次、メモリ56に記憶される。
(検出部)
検出部55は、カウント部53でカウントした回数がN回(本形態例では6回)に達した場合に、各回の呼吸で検知部54が検知した二酸化炭素濃度の最大値を比較することにより、N回の呼吸回数期間における二酸化炭素濃度の最大値を検出するものである。この検出部55においては、N=6に設定されている場合、カウント部53でカウントした呼吸回数が6回になった後、この6回の呼吸回数に応じてメモリ56に記憶されている6つの二酸化炭素濃度の最大値の大小関係を比較し、その中で最も大きな値をもつ二酸化炭素濃度の最大値を検出する。
(表示部)
表示部57は、呼気検査の測定状況や測定結果を表示するためのものである。このうち、測定結果には、抽出部60で抽出した二酸化炭素濃度の最大値が含まれる。また、測定結果には、好ましくは二酸化炭素濃度の出力波形が含まれる。抽出部60で抽出した二酸化炭素濃度の最大値は、呼気検査の測定結果に常に含めて表示してもよいし、後述するモード切り替え部59による処理モードの切り替えによって表示してもよい。本実施形態では、上述したカウント部53、検知部54および検出部55によって抽出部60が構成されていることから、表示部57には、検出部55が検出した二酸化炭素濃度の最大値が表示されることになる。表示部57は、たとえば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を用いて構成することができる。
(平均化処理部)
平均化処理部58は、検知部54で検知した二酸化炭素濃度の最大値を平均化処理するものである。本実施形態においては、一例として、移動平均法を適用するものとする。そうした場合、平均化処理部58は、カウント部53でカウントする呼吸回数が1回増えるごとに、それまでに検知部54が検知した二酸化炭素濃度の最大値を移動平均法によって平均化する。たとえば、カウント部53でカウントした呼吸回数が5回となった時点では、それまでに検知部54が検知した5つの二酸化炭素濃度の最大値を平均化する。この平均化処理は、カウント部53でカウントした呼吸回数がN回(本形態例では6回)となった段階で終えてもよいし、N回を超えて継続してもよい。
(モード切り替え部)
モード切り替え部59は、装置本体51の処理モードを切り替えるものである。装置本体51の処理モードには、少なくとも2つの処理モードが含まれる。一つは、抽出部60で抽出した二酸化炭素濃度の最大値を表示部57に表示するように動作する第1の処理モードであり、もう一つは、平均化処理部58で平均化処理した二酸化炭素濃度の最大値を表示部57に表示するように動作する第2の処理モードである。いずれの処理モードで装置本体51が動作する場合でも、表示部57には、計測部52が計測した二酸化炭素濃度の出力波形を表示することが好ましい。
<5.呼気検査装置の使用方法>
続いて、本実施形態に係る呼気検査装置1の使用方法について説明する。
まず、呼気検査を受ける被検者の手に、マウスピース5付きの呼気検査装置1を持たせる。次に、マウスピース5の開口5a側を被検者の口にくわえてもらう。次に、被検者に自然に呼吸してもらい、その状況でガスセンサ4を用いた呼気検査を行う。この呼気検査では、被検者の呼気に含まれる二酸化炭素濃度(EtCO)を測定する。二酸化炭素濃度の測定には、たとえば、波長が3.75μm以上4.25μm以下の中赤外線を出射する発光部4aを用いるとよい。
実際に被検者がマウスピース5を口にくわえて呼吸すると、被検者の呼吸に応じて、呼気検査装置1の流路30を呼気および吸気が交互に流れる。このとき、被検者が息を吐き出したときに流路30を流れる呼気の移動方向と、被検者が息を吸い込んだときに流路30を流れる吸気の移動方向とは、互いに反対方向になる。すなわち、被検者が息を吐き出したときは、第1の筒部22から第2の筒部23に向かって流路30内を呼気が流れ、被検者が息を吸い込んだときは、第2の筒部23から第1の筒部22に向かって流路30内を吸気が流れる。
このような状況のもとで、ガスセンサ4は、発光部4aから赤外線を発光するとともに、この赤外線を受光部4bで受光することにより、流路30内を流れる呼気中の二酸化炭素濃度を検出する。このとき、発光部4aが出射した赤外線は、エアウェイ半体3aの検知窓24aを透過して流路30に進出する。また、流路30に進出した赤外線は、流路30を横切るように通過した後、エアウェイ半体3bの検知窓24bを透過して受光部4bに到達する。
これに対して、二酸化炭素は、発光部4aから出射される赤外線を吸収する性質を有する。このため、流路30内を流れる二酸化炭素の濃度が相対的に高ければ、その分だけ二酸化炭素に吸収される赤外線の割合が多くなる。よって、受光部4bにおける赤外線の受光量は相対的に少なくなる。これと逆に、流路30内を流れる二酸化炭素の濃度が相対的に低ければ、その分だけ二酸化炭素に吸収される赤外線の割合が少なくなる。よって、受光部4bにおける赤外線の受光量は相対的に多くなる。したがって、受光部4bが受光した赤外線の受光量に基づいて、被検者の呼気に含まれる二酸化炭素濃度を測定することが可能となる。
実際の測定では、受光部4bが出力する電気信号が、ケーブル6を通して装置本体51に送られる。このとき、装置本体51では、以下のような処理が行われる。なお、ここでは一例として、装置本体51の処理モードがモード切り替え部59によって第1の処理モードに設定されている場合について説明する。
まず、計測部52は、ガスセンサ4から出力される電気信号を基に、呼気中の二酸化炭素濃度を計測する。具体的には、計測部52は、ガスセンサ4から出力される電気信号を所定のアルゴリズムにしたがって処理することにより、その電気信号を、呼気中の二酸化炭素濃度(EtCo)を示す数値(単位:mmHg)に変換する。また、計測部52は、計測した呼気中の二酸化炭素濃度の値をメモリ56に記憶するとともに、その計測結果を示す二酸化炭素濃度の出力波形を生成し、これを表示部57に表示させる。
また、カウント部53は、上記二酸化炭素濃度の出力波形を用いて、被検者の呼吸回数をカウントする。図13に二酸化炭素濃度の出力波形の一例を示す。図13においては、縦軸に二酸化炭素濃度(EtCO)の計測値、横軸に時間をとっている。実際に被検者が呼吸を繰り返すと、二酸化炭素濃度の出力波形は次のように変化する。すなわち、被検者が息を吐き出し始めると、二酸化炭素濃度の値が急激に上昇し、その後、緩やかな上昇傾向に転じる。次いで、被検者が息の吸い込みを開始すると、二酸化炭素濃度の値が急速に減少する。このため、二酸化炭素濃度の出力波形は山形の波形となり、この山形の波形が被検者の呼吸回数に応じて連続的に現れる。
また、被検者が呼吸を開始する前の状況では、ガスセンサ4からの電気信号に基づく二酸化炭素濃度の計測値が0mmHgまたはこれに近い値(数mmHg)となる。そこで、カウント部53は、たとえば、計測部52で計測される二酸化炭素濃度が予め設定された所定値(たとえば、20mmHg)を超えたタイミングを呼気開始タイミングとして検知し、その後、その二酸化炭素濃度が当該所定値以下になったタイミングを吸気終了タイミングとして検知する。そして、呼気開始タイミングから吸気終了タイミングまでの期間を「一呼吸期間」とみなし、この一呼吸期間(換言すると、1つの山形の波形)を1回の呼吸としてカウントする。これにより、被検者が1回呼吸するごとに、カウント部53でカウントされる呼吸回数が1回ずつ加算されていく。
一方、検知部54は、カウント部53でカウントされる呼吸回数が1回加算されると、その都度、一呼吸期間ごとの二酸化炭素濃度の最大値を検知する。たとえば、カウント部53でカウントされる呼吸回数が1回となった場合は、1回目の呼吸で計測部52により得られた二酸化炭素濃度の計測結果を基に、一呼吸期間における二酸化炭素濃度の最大値m1を検知する。また、カウント部53でカウントされる呼吸回数が2回となった場合は、2回目の呼吸で計測部52により得られた二酸化炭素濃度の計測結果を基に、一呼吸期間における二酸化炭素濃度の最大値m2を検知する。3回目以降の呼吸についても同様に、各回の二酸化炭素濃度の最大値m3,m4,m5,m6を順に検知する。これにより、カウント部53でカウントした呼吸回数分だけ、各回の一呼吸あたりの二酸化炭素濃度の最大値が検知部54によって検知されるとともに、その検知結果がメモリ56に記憶される。
その後、カウント部53でカウントされる呼吸回数が6回に達すると、検出部55は、6回の呼吸回数期間における二酸化炭素濃度の最大値を検出する。具体的には、6回の呼吸回数に応じて検知部54がメモリ56に記憶した6つの二酸化炭素濃度の最大値m1〜m6の大小関係を比較し、その中で最も大きな値をもつ二酸化炭素濃度の最大値を検出する。図13に示す二酸化炭素濃度の出力波形では、2回目の呼吸で検知部54が検知した二酸化炭素濃度の最大値m2が最も大きな値となっているため、検出部55は、この二酸化炭素濃度の最大値m2を検出する。
こうして検出部55により検出された二酸化炭素濃度の最大値は、表示部57に表示される。その場合、被検者が6回の呼吸を終えるまでの間、被検者の呼吸回数を示す数字を「6」→「5」→「4」→(中略)→「1」のようなカウントダウン形式で表示部57に表示してもよい。あるいは、各回の呼吸で検知部54が検知する二酸化炭素濃度の最大値を「49mmHg」→「45mmHg」→47mmHg→(中略)→「46mmHg」のように表示部57に順次表示してもよい。また、装置本体51が発音部(不図示)を有する場合は、検出部55が検出した二酸化炭素濃度の最大値を表示部57に表示するタイミングで所定の音を出してもよい。
ちなみに、装置本体51の処理モードが第2の処理モードに設定されている場合は、各回の一呼吸あたりの二酸化炭素濃度の最大値を検知部54が検知するたびに、それまでに検知部54が検知した二酸化炭素濃度の最大値を平均化処理部58で平均化処理し、その結果を表示部57に表示することになる。この場合は、表示部57に表示される二酸化炭素濃度の最大値が、被検者の呼吸回数の増加に応じてリアルタイムに更新される。このため、呼気中の二酸化炭素濃度を連続的にモニタ(監視)することができる。
<6.実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果が得られる。
(a)本実施形態に係る呼気検査システム100においては、被検者が呼気検査装置1のマウスピース5をくわえて呼吸した場合に、被検者がN回(本形態例で6回)呼吸するあいだに計測部52が計測する呼気中の二酸化炭素濃度のうち、最大の二酸化炭素濃度を表示部57に表示することができる。これにより、動脈血中の二酸化炭素濃度に対して、より高い相関を示す二酸化炭素濃度を表示部57に表示することができる。その理由は、下記のとおりである。
まず、被検者が呼吸系に疾患をもたない者である場合は、呼吸の仕方が適度に深くて安定した傾向を示すため、二酸化炭素濃度の出力波形に現れるバラツキが小さくなる。このため、各回の一呼吸期間における二酸化炭素濃度の最大値のバラツキも小さくなる。したがって、被検者が複数回呼吸するあいだに検知部54が検知した二酸化炭素濃度の最大値を平均化処理した値と、その中から検出部55が検出した二酸化炭素濃度の最大値との差は相対的に小さくなる。これに対して、被検者がCOPDの患者である場合は呼吸の仕方が浅くて安定しない傾向を示すため、二酸化炭素濃度の出力波形にバラツキが生じやすくなる。したがって、被検者が複数回呼吸するあいだに検知部54が検知した二酸化炭素濃度の最大値を平均化処理した値と、その中から検出部55が検出した二酸化炭素濃度の最大値との差は相対的に大きくなる。そして、動脈血中の二酸化炭素濃度との相関という観点でみると、上記平均化処理した値に比べて、検出部55が検出した二酸化炭素濃度の最大値のほうが、高い相関(近似性)を示す。したがって、検出部55が検出した二酸化炭素濃度の最大値を表示部57に表示することにより、動脈血中の二酸化炭素濃度に対して、より高い相関を示す二酸化炭素濃度を検査結果として表示することができる。これにより、動脈血中の二酸化濃度を測定しなくても、COPDの診断をより正確に行うことが可能となる。ただし、本実施形態に係る呼気検査システム100は、動脈血中の二酸化炭素濃度の測定を行わないことを前提としたものではなく、COPDの診断を確定するために、必要に応じて別途、動脈血中の二酸化炭素濃度の測定を行ってもかまわない。
(b)また、本発明者が鋭意検討したところでは、被検者がCOPDの患者である場合でも、6回ほど呼吸する間に少なくとも1回は相対的に深い呼吸が含まれ、そのときの呼気に含まれる二酸化炭素濃度の最大値が、動脈血中の二酸化炭素濃度との相関が強いという知見が得られている。このため、Nの値は6またはその前後に設定するのが好適である。これにより、動脈血中の二酸化炭素濃度との相関が強い二酸化炭素濃度の測定結果を、より短い検査時間(呼吸回数)で表示部57に表示することができる。
(c)本実施形態に係る呼気検査装置1においては、エアウェイ部材3とガスセンサ4を一体に構成するとともに、流路30に連通するようにエアウェイ部材3にマウスピース5を接続した構成を採用している。これにより、呼気検査に際しては、被検者がマウスピース5を口にくわえて自然に呼吸するだけで、呼気に含まれる二酸化炭素濃度をガスセンサ4で測定することができる。その結果、定期健診などで正確かつ簡易にCOPDの診断を行うことが可能となる。また、大勢の人を対象とした定期健診などにも採用することができる。このため、COPDの早期発見および早期治療に大いに貢献することができる。
(d)本実施形態に係る呼気検査装置1においては、エアウェイ部材3に対してマウスピース5を着脱可能に構成している。このため、たとえば、呼気検査を行わない間は、エアウェイ部材3からマウスピース5を取り外して保管することにより、マウスピース5の無用な破損等を避けることができる。
(e)本実施形態に係る呼気検査装置1においては、マウスピース5をディスポーザブルとしている。このため、定期健診などで呼気検査を行う場合に、被検者ごとにマウスピース5を新しいものに換えて使用することができる。したがって、マウスピース5を消毒等する手間をかけることなく、呼気検査を衛生的に行うことができる。
(f)本実施形態に係る呼気検査装置1においては、マウスピース5をストロー形状にしている。このため、マウスピース5をディスポーザブルとする場合に、マウスピース5の製造コストを非常に安く抑えることができる。これにより、呼気検査によるCOPD診断を定期健診などの診断項目に加えるにあたって、コスト的な負担を軽減することができる。よって、大勢の人を対象とした定期診断などでも、呼気検査によるCOPD診断の導入を促すことができる。
(g)本実施形態に係る呼気検査装置1においては、エアウェイ部材3をPETによって一体に形成している。これにより、エアウェイ部材3が形成する流路30の状態(汚れ具合など)を、エアウェイ部材3の外側から目視で確認することができる。また、エアウェイ部材3の検知窓24a,24bを赤外線が透過しやすくなるため、ガス濃度の測定精度を高めることができる。
(h)本実施形態に係る呼気検査装置1においては、一対のエアウェイ半体3a,3bによってエアウェイ部材3を分割可能な半割構造にしている。これにより、たとえば、エアウェイ部材3の流路30が汚れている場合に、一対のエアウェイ半体3a,3bを分割することで、実質的に流路30(長溝27a,27b)を外部に露出させることができる。このため、呼気検査装置1の繰り返しの使用によって流路30に汚れが生じた場合に、この汚れを簡単かつ確実に取り除くことができる。したがって、メンテナンス性に優れた呼気検査装置1を実現することができる。
(i)本実施形態に係る呼気検査装置1においては、エアウェイ部材3の検知窓24a,24bの形成部位であって、流路30に面する側とは反対側の面に、流路30側にへこんだ状態で凹部29a,29bを形成し、この凹部29a,29bのへこみによって検知窓24a,24bの部分の厚みを他の部分よりも薄くしている。これにより、検知窓24a,24bにおける赤外線の透過率を十分に高めたうえで、検知窓24a,24bの形成部位で流路30の面を滑らかな連続面で形成することができる。このため、被検者の呼気や吸気を検知窓24a,24の形成部位で乱すことなく流通させることができる。
(j)本実施形態に係る呼気検査装置1においては、一対のケース半体2a,2bによってケース2を分割可能な半割構造にしている。これにより、一対のケース半体2a,2bを分割することで、ケース2の内部を開放することができる。このため、ケース2内に収容されたエアウェイ部材3やガスセンサ4などのメンテナンス(交換を含む)を容易に行うことができる。
<7.変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
たとえば、上記実施形態においては、エアウェイ部材3とガスセンサ4を一体に構成するにあたって、ガスセンサ4をセンサ基板28a,28bを用いてエアウェイ部材3に搭載したが、これに限らず、エアウェイ部材3を収容するケース2にセンサ基板28a,28bを用いてガスセンサ4を搭載することにより、エアウェイ部材3とガスセンサ4を一体に構成してもよい。
また、上記実施形態においては、エアウェイ部材3をケース2に収容し、このケース2にケーブル6を接続する構成としたが、本発明の呼気検査装置は、ケース2なしで構成してもよいし、ケーブル6なしで構成してもよい。
また、上記実施形態においては、呼気検査装置1と装置本体51との間の信号や電力のやり取りを、ケーブル6を介して行う構成としたが、これに代えてワイヤレス通信やワイヤレス給電により行う構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、抽出部60で抽出した二酸化炭素濃度の最大値と、平均化処理部58で平均化処理した二酸化炭素濃度の最大値のうちのいずれか一方を、モード切り替え部59による装置本体51の処理モード(第1の処理モード、または第2の処理モード)に応じて表示部57に表示するものとしたが、これに限らず、それらの両方を表示部57の画面内に同時(一緒)に表示する構成を採用してもよい。
また、本発明の呼気検査システムまたは呼気検査装置は、COPDの診断または治療のために医療機関を訪れた者や、定期健診を受ける者、あるいは在宅療養中の患者などを対象に、EtCOを測定する場合に広く適用可能である。
1…呼気検査装置
2…ケース
3…エアウェイ部材(流路形成部材)
4…ガスセンサ
5…マウスピース
51…装置本体
52…計測部
53…カウント部
54…検知部
55…検出部
57…表示部
60…抽出部
100…呼気検査システム

Claims (4)

  1. 呼気検査装置と、
    前記呼気検査装置に通信可能に接続される装置本体と、
    を備え
    被検者が慢性閉塞性肺疾患の患者か否かを評価するために用いられる呼気検査システムであって、
    前記呼気検査装置は、
    被検者の呼吸気を流すための流路を有する流路形成部材と、
    前記流路に赤外線を出射する発光部、および、前記発光部が出射した赤外線を受光する
    受光部を有するガスセンサと、
    前記流路に連通する状態で前記流路形成部材に接続されるマウスピースと、
    を備え、
    前記装置本体は、
    前記ガスセンサから出力される電気信号を基に、被検者の呼気に含まれる二酸化炭素濃
    度を計測する計測部と、
    被検者がN回(Nは以上7以下の整数)呼吸する期間に得られる前記計測部の計測結果から前記二酸化炭素濃度の最大値を抽出する抽出部と、
    前記抽出部で抽出した前記二酸化炭素濃度の最大値を表示するための表示部と、
    を備え、
    前記抽出部は、各回の一呼吸あたりの二酸化炭素濃度の最大値を検知する検知部を含み

    前記装置本体は、前記検知部で検知した二酸化炭素濃度の最大値を平均化処理する平均
    化処理部と、
    前記装置本体の処理モードを、前記抽出部が抽出した二酸化炭素濃度の最大値を前記表
    示部に表示するように動作する第1の処理モード、および、前記平均化処理部で平均化処
    理した二酸化炭素濃度の最大値を前記表示部に表示するように動作する第2の処理モード
    のうちいずれかに設定するように切り替えるモード切り替え部と、をさらに備える
    呼気検査システム。
  2. 前記装置本体の処理モードが前記第2の処理モードに設定されている場合、各回の一呼
    吸あたりの二酸化炭素濃度の最大値を前記検知部が検知するたびに、それまでに前記検知
    部が検知した二酸化炭素濃度の最大値を前記平均化処理部で平均化し、その結果を前記表
    示部に表示する
    請求項1に記載の呼気検査システム。
  3. 前記装置本体の処理モードが前記第2の処理モードに設定されている場合、前記表示部に表示される二酸化炭素濃度の最大値が、被検者の呼吸回数の増加に応じてリアルタイムに更新される
    請求項1または2に記載の呼気検査システム。
  4. 前記流路形成部材または前記流路形成部材を収容するケースに、前記ガスセンサを搭載することにより、前記流路形成部材と前記ガスセンサとを一体に構成するとともに、
    前記マウスピースは前記流路形成部材に対して着脱可能に構成される
    請求項1〜3のいずれかに記載の呼気検査システム。
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