JP6363867B2 - Liquid ejection device - Google Patents
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Description
本発明は、液体吐出装置に関する。 The present invention relates to a liquid ejection apparatus.
液体吐出装置(液体吐出ヘッド)は、液体を充填した部位(圧力室)内の圧力を変化させ、ノズルから液滴を吐出するものである。ドロップオンデマンド型の液体吐出ヘッドが最も一般的で、文書や画像を印刷するインクジェットプリンターなどに使われている。 The liquid discharge device (liquid discharge head) changes the pressure in a portion (pressure chamber) filled with liquid and discharges droplets from nozzles. Drop-on-demand liquid discharge heads are the most common, and are used in inkjet printers that print documents and images.
液体を吐出させる方式は、2つの方式に大別される。1つの方式は、圧電素子に代表される電気機械結合素子への電圧印加により、圧力室内の容積を変化させ、これにより液体を吐出させる方式である。もう1つの方式は、電圧印加により抵抗体を発熱させ、圧力室内に気泡を発生させ、これにより液体を吐出させる方式である。 The methods for discharging the liquid are roughly divided into two methods. One method is a method in which the volume in the pressure chamber is changed by applying a voltage to an electromechanical coupling element typified by a piezoelectric element, thereby discharging the liquid. The other method is a method in which a resistor is heated by applying a voltage to generate bubbles in the pressure chamber, thereby discharging a liquid.
近年、工業用の液体吐出装置においては、極めて高精細に液体を吐出することが求められている。例えば、ピコリットルのオーダーの液体の吐出が要求されている。更には、サブピコリットル以下の液体の吐出も要求されている。 In recent years, industrial liquid discharge apparatuses are required to discharge liquid with extremely high definition. For example, liquid ejection on the order of picoliters is required. Furthermore, it is required to discharge liquids of sub picoliter or less.
圧電材料を用いて形成された隔壁をシェアモードで変位させることにより圧力室(インク流路)の容積を変化させ、これにより液体を吐出する技術は、圧力室の容積の変化を精密に制御することが可能であるため、大きく注目されている。 The technology of changing the volume of the pressure chamber by changing the volume of the pressure chamber (ink flow path) by displacing the partition formed using the piezoelectric material in the shear mode precisely controls the change of the volume of the pressure chamber. Because it is possible, it has attracted much attention.
しかしながら、特許文献1、2の液体吐出装置では、必ずしも十分に大きい変位量が得られなかった。印加電圧を大きくすることにより変位量を大きくすることも考えられるが、印加電圧を大きくすると、誘電損失が大きくなり、発熱量も大きくなり、隔壁に加わるダメージも大きくなり、駆動素子への負担も大きくなり、信頼性の低下を招く。
However, the liquid ejecting apparatuses disclosed in
本発明の目的は、圧力室の隔壁の変位効率を向上し得る液体吐出装置を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a liquid ejection device capable of improving the displacement efficiency of a partition wall of a pressure chamber.
本発明の一観点によれば、複数の圧力室と、圧電体を含むとともに前記複数の圧力室をそれぞれ仕切る複数の隔壁と、前記複数の圧力室にそれぞれ形成された複数の電極とを有する圧電トランスデューサを有し、前記複数の隔壁は、第1の側壁と、前記第1の側壁の背面側に位置する第2の側壁とをそれぞれ有し、前記第1の側壁の上部に位置する第1の壁面は、前記第1の壁面の下方に位置する第2の壁面に対して、前記第1の壁面の法線方向に後退して位置しており、前記複数の電極のうちの第1の電極は、前記第2の壁面に形成されており、前記複数の電極のうちの第2の電極は、前記第2の側壁及び前記隔壁の上面に形成されていることを特徴とする液体吐出装置が提供される。
According to one aspect of the present invention, a piezoelectric device including a plurality of pressure chambers, a plurality of partition walls that include a piezoelectric body and partition the plurality of pressure chambers, and a plurality of electrodes formed in the plurality of pressure chambers, respectively. A plurality of partition walls each having a first side wall and a second side wall located on a back side of the first side wall, the first side wall being located above the first side wall; The wall surface of the first wall surface is positioned in a direction normal to the first wall surface with respect to the second wall surface located below the first wall surface . An electrode is formed on the second wall surface, and the second electrode of the plurality of electrodes is formed on the second side wall and the upper surface of the partition wall. Is provided.
本発明によれば、隔壁の側壁のみならず隔壁の上面にも電極が形成されているため、隔壁に加わる電場を大きくすることができる。このため、本実施形態によれば、隔壁をシェアモードでより大きく変位させやすくすることができ、隔壁の変位効率を向上させることができる。 According to the present invention, since the electrode is formed not only on the side wall of the partition wall but also on the top surface of the partition wall, the electric field applied to the partition wall can be increased. For this reason, according to the present embodiment, the partition walls can be more easily displaced in the shear mode, and the displacement efficiency of the partition walls can be improved.
[一実施形態]
本発明の一実施形態による液体吐出装置について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態による液体吐出装置の概略を示す斜視図である。図2は、本実施形態による液体吐出装置の圧電トランスデューサの一部を示す斜視図である。図3は、本実施形態による液体吐出装置の圧電トランスデューサの正面図及び断面図である。図3(a)は圧電トランスデューサの正面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A′線に対応する断面図であり、図3(c)は図3(a)のB−B′線に対応する断面図である。図4は、本実施形態による液体吐出装置の圧電トランスデューサの断面図である。図4は、図1のC−C′断面に対応している。
[One Embodiment]
A liquid ejection apparatus according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view schematically illustrating the liquid ejection apparatus according to the present embodiment. FIG. 2 is a perspective view showing a part of the piezoelectric transducer of the liquid ejection apparatus according to the present embodiment. FIG. 3 is a front view and a cross-sectional view of the piezoelectric transducer of the liquid ejection apparatus according to the present embodiment. 3A is a front view of the piezoelectric transducer, FIG. 3B is a cross-sectional view corresponding to the line AA ′ in FIG. 3A, and FIG. 3C is FIG. 3A. It is sectional drawing corresponding to a BB 'line. FIG. 4 is a cross-sectional view of the piezoelectric transducer of the liquid ejection apparatus according to the present embodiment. FIG. 4 corresponds to the CC ′ cross section of FIG. 1.
図1に示すように、本実施形態による液体吐出装置は、圧電プレート1と、圧電プレート1上に取付けられたカバープレート(天板)3とを有する圧電トランスデューサ(アクチュエータ)10を有している。更に、本実施形態による液体吐出装置は、圧電トランスデューサ10の正面側に取付けられたオリフィスプレート(ノズルプレート)21と、圧電トランスデューサ10の背面側に設けられたマニホールド27とを有している。更に、本実施形態による液体吐出装置は、圧電トランスデューサ10の下面側に取り付けられた給電用のフレキシブル基板29を有している。
As shown in FIG. 1, the liquid ejection device according to the present embodiment includes a piezoelectric transducer (actuator) 10 having a
圧電プレート(圧電板)1の材料としては、圧電体が用いられている。かかる圧電体としては、例えば、圧電セラミックス等が用いられている。圧電セラミックスとしては、例えば、強誘電性を有するセラミックス材料であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT:PbZrxTi1−xO3)系のセラミックス材料が用いられている。なお、圧電プレート1を構成する圧電セラミックスとして、チタン酸バリウム(BaTiO3)、ランタン置換チタン酸ジルコン酸鉛(PLZT:(Pb,La)(Zr,Ti)O3)等を用いてもよい。圧電プレート1には、例えば、矢印Dの方向に分極処理が施されている。圧電プレート1の厚さは、例えば約1mm程度である。
As a material of the piezoelectric plate (piezoelectric plate) 1, a piezoelectric body is used. As such a piezoelectric body, for example, piezoelectric ceramics or the like is used. As the piezoelectric ceramic, for example, a lead zirconate titanate (PZT: PbZr x Ti 1-x O 3 ) based ceramic material which is a ceramic material having ferroelectricity is used. As the piezoelectric ceramics constituting the
圧電プレート1には、互いに並行するように複数の溝(開口部)4,5が形成されている。溝4と溝5とは、交互に配されている。溝4は、圧力室(液体流路)を形成するためのものである。溝5は、ダミーの圧力室、即ち、ダミー室を形成するためのものである。
A plurality of grooves (openings) 4 and 5 are formed in the
圧電プレート1のうち、溝4と溝5との間の部分は、隔壁2となっている。各々の隔壁2は、圧力室4、5をそれぞれ仕切っている。各々の隔壁2は、図4(a)に示すように、側壁13と、当該側壁13の背面側に位置する側壁14とをそれぞれ有している。側壁13は溝4に面しており、側壁14は溝5に面している。一の隔壁2の側壁13と、当該一の隔壁2に隣接する他の隔壁2の側壁13とは、互いに対向している。また、一の隔壁2の側壁14と、当該一の隔壁2に隣接する他の隔壁2の側壁14とは、互いに対向している。
A portion of the
溝4内には、電極(駆動電極)6が形成されている。電極6は、後述する電極7と相俟って、分極方向Dに垂直な方向の電場を隔壁(圧電体)2に印加し、シェアモードの変位を隔壁2に生じさせるためのものである。電極6は、側壁13のうちの下部及び溝4の底面に形成されている。電極6の高さ(溝4の底面から電極6の上端までの高さ)h2は、例えば、隔壁2の高さ(溝4の底面から隔壁2の上面までの高さ)h1の半分程度とする。なお、電極6の高さh2は、これに限定されるものではなく、隔壁2を十分に変位し得るように、適宜設定し得る。電極6は、例えば接地電位GNDに接続される。
An electrode (driving electrode) 6 is formed in the
溝5内には、電極7の一部を構成する部分電極7aが形成されている。部分電極7aは、側壁14のうちの下部及び溝5の底面に形成されている。部分電極7aの高さ(溝5の底面から部分電極7aの上端までの高さ)h3は、例えば、隔壁2の高さ(溝5の底面から隔壁2の上面までの高さ)h1の半分程度とする。なお、部分電極7aの高さh3は、これに限定されるものではなく、隔壁2を十分に変位させ得るように、適宜設定し得る。溝5の一方の側に位置する部分電極7aと溝5の他方の側に位置する部分電極7aとは、溝5の底面に形成された分離溝9により互いに分離されている。分離溝9は、溝5の長手方向に沿って、溝5の一方の端部から他方の端部に達するように形成されている。また、分離溝9は、後述する溝24内にも形成されている(図2,図3参照)。溝24は、後述するように、部分電極7aから引き出される引き出し電極7aを形成するためのものである。溝24内に形成された分離溝9は、溝24の上端から下端に達するように形成されている。
A
隔壁2の上面には、電極7の一部を構成する部分電極7bが形成されている。溝5の一方の側に位置する隔壁2の上面に形成された部分電極7bと、溝5の一方の側に位置する部分電極7aとは、図示しない箇所において電気的に接続されている。溝5の他方の側に位置する隔壁2の上面に形成された部分電極7bと、溝5の他方の側に位置する部分電極7aとは、図示しない箇所において電気的に接続されている。部分電極7aと部分電極7bとを含む電極7には、例えば隔壁2に所望の大きさの電場を印加するための信号電圧(制御電圧、制御信号)が印加される。溝5の一方の側に位置する電極7と溝5の他方の側に位置する電極7とは電気的に分離されているため、溝5の一方の側に位置する電極7と溝5の他方の側に位置する電極7とには別個の信号電圧を印加することが可能である。
A
圧電プレート1の正面側の端面、即ち、圧電プレート1のうちのオリフィスプレート21が取り付けられる側の端面には、部分電極7aから引き出される引き出し電極7aを形成するための溝24が形成されている(図2参照)。溝24は、圧電プレート1の主面の法線方向に延在している(図1及び図2参照)。
A
圧電プレート1の正面側の端面には、オリフィスプレート21と圧電プレート1とを接着する際に、接着面32からはみ出す接着剤(図示せず)を流れ込ませるための逃げ溝23が形成されている。かかる逃げ溝23は、圧電プレート1の主面の面内方向に沿うように形成されており、引き出し電極7aを形成するための溝24と交差している(図1参照)。
A
圧電プレート1上には、カバープレート3が取り付けられている。カバープレート3は、例えば、圧電プレート1と同等の線膨張係数を有する材料を用いることが好ましい。ここでは、カバープレート3の材料として、圧電プレート1と同じ材料が用いられている。圧電プレート1の上面とカバープレート3の下面とは、例えば、エポキシ系接着剤(図示せず)等により接着されている。溝4,5の上部にカバープレート3が位置しているため、溝4、5が形成された部分は圧力室となっている。なお、溝4が形成された部分が圧力室4となるため、溝4と圧力室4とは同じ符号4を用いて説明する。また、溝5が形成された部分が圧力室(ダミー室)5となるため、溝5と圧力室(ダミー室)5とは同じ符号5を用いて説明する。
A
圧力室4と、当該圧力室4に隣接する圧力室5とは、共通の隔壁2により隔てられている。このため、圧力室4の容積と、当該圧力室4に隣接する圧力室5の容積とを独立に制御することは必ずしも容易ではない。このため、圧力室4が液体流路として用いられ、当該圧力室4に隣接する圧力室5はダミーとして用いられる。
The
圧力室5をも液体流路として用い得るように、各々の圧力室4,5の容積を制御することも可能である。例えば、圧力室4の一方の側の隔壁2に形成された電極6と圧力室の他方の隔壁2に形成された電極6とを分離して、これらの電極に別個の信号電圧を印加するようにすればよい。従って、圧力室4のみならず、圧力室5をも液体流路として用いることは可能である。
It is also possible to control the volume of each
ここでは、圧力室5を液体流路として用いない場合を例に説明することとする。
Here, a case where the
図3(b)に示すように、圧電プレート1の正面側の端面の近傍を除く領域においては、圧力室4の深さは一定に設定されている。一方、圧電プレート1の正面側の端面の近傍においては、圧力室4の深さは徐々に浅くなっている。
As shown in FIG. 3B, the depth of the
ダミー室5は、圧電プレート1の背面側の端面、即ち、圧電プレート1のうちのマニホールド27が取り付けられる側の端面に達しないように形成されている。マニホールド27からダミー室5内に液体が供給されるのを防止するためである。
The
圧電トランスデューサ10の背面側には、マニホールド27が取り付けられている。マニホールド27には、圧電トランスデューサ10の圧力室4に液体(インク)を供給するための共通液室25が形成されている。液体ボトル(図示せず)に貯留される液体が、マニホールド27の背面側に設けられたインク供給口28を介して、マニホールド27内に供給されるようになっている。また、マニホールド27の背面側には、図示しないインク排出口も設けられている。インク供給口28及びインク排出口がマニホールド27に設けられているため、マニホールド27にインクを循環させることができるようになっている。
A manifold 27 is attached to the back side of the
圧電プレート1の正面側には、オリフィスプレート21が設けられている。オリフィスプレート21は、例えばプラスチック等により形成されている。オリフィスプレート21には、圧力室(液体流路)4の位置に対応した位置にノズル22が設けられている。オリフィスプレート21は、例えば、エポキシ系接着剤(図示せず)等により圧電トランスデューサ10の端面に接着されている。
An
圧電プレート1の下面側には、フレキシブル基板29が取り付けられている。フレキシブル基板29には、端子30を有する配線と、端子31を有する配線とが形成されている。端子31は、圧力室4内に形成された電極6に電気的に接続されるものである。端子30は、ダミー室5内及び隔壁2上に形成された電極7に電気的に接続されるものである。各々の端子30には、信号電圧が個別に印加される。端子31は、例えば接地電位GNDに接続される。
A
図4(b)及び図4(c)は、本実施形態による液体吐出装置の圧電トランスデューサの動作を示す断面図である。 4B and 4C are cross-sectional views illustrating the operation of the piezoelectric transducer of the liquid ejection apparatus according to the present embodiment.
図4(b)は、ある極性の信号電圧、即ち、第1の極性の信号電圧を電極7に印加した場合を示している。第1の極性の信号電圧を電極7に印加した場合には、圧力室4の容積が小さくなるように、隔壁2がシェアモードで変位する。図4(b)に示すように、圧力室4の容積は小さくなる一方、ダミー室5の容積は大きくなる。
FIG. 4B shows a case where a signal voltage having a certain polarity, that is, a signal voltage having the first polarity is applied to the
図4(c)は、第1の極性と反対の第2の極性の信号電圧を電極7に印加した場合を示している。第2の極性の信号電圧を電極7に印加した場合には、圧力室4の容積が大きくなるように隔壁2がシェアモードで変位する。図4(c)に示すように、圧力室4の容積は大きくなる一方、ダミー室5の容積は小さくなる。
FIG. 4C shows a case where a signal voltage having a second polarity opposite to the first polarity is applied to the
このように、本実施形態による液体吐出装置は、圧力室(液体流路)4内の容積を変化させることにより、ノズル22(図1参照)から液体を吐出させることができる。 As described above, the liquid ejection apparatus according to the present embodiment can eject liquid from the nozzle 22 (see FIG. 1) by changing the volume in the pressure chamber (liquid flow path) 4.
次に、本実施形態による液体吐出装置の製造方法について、図面を用いて説明する。図5乃至図11は、本実施形態による液体吐出装置の製造方法を示す工程図である。図5(a)乃至図5(c)は、斜視図である。図6(a)は正面図であり、図6(b)は図6(a)のA−A′線に対応する断面図である。図7(a)は正面図であり、図7(b)は図7(a)のB−B′線に対応する断面図である。図8(a)は正面図であり、図8(b)は図8(a)のB−B′線に対応する断面図である。図9(a)は正面図であり、図9(b)は図9(a)のA−A′線に対応する断面図であり、図9(c)は図9(a)のB−B′線に対応する断面図であり、図9(d)は図9(c)のD−D′線に対応する断面図である。図10(a)は正面図であり、図10(b)は図10(a)のA−A′線に対応する断面図であり、図10(c)は図10(a)のB−B′線に対応する断面図である。図11は、図1のC−C′線に対応する断面図である。 Next, the method for manufacturing the liquid ejection apparatus according to the present embodiment will be described with reference to the drawings. 5 to 11 are process diagrams illustrating the method of manufacturing the liquid ejection apparatus according to the present embodiment. 5 (a) to 5 (c) are perspective views. 6A is a front view, and FIG. 6B is a cross-sectional view corresponding to the line AA ′ of FIG. 6A. FIG. 7A is a front view, and FIG. 7B is a cross-sectional view corresponding to the line BB ′ in FIG. 7A. 8A is a front view, and FIG. 8B is a cross-sectional view corresponding to the line BB ′ of FIG. 8A. 9A is a front view, FIG. 9B is a cross-sectional view corresponding to the line AA ′ in FIG. 9A, and FIG. 9C is a cross-sectional view along B- in FIG. 9A. FIG. 9D is a sectional view corresponding to the line B ′, and FIG. 9D is a sectional view corresponding to the line DD ′ in FIG. 10A is a front view, FIG. 10B is a cross-sectional view corresponding to the line AA ′ in FIG. 10A, and FIG. 10C is a cross-sectional view along B- in FIG. It is sectional drawing corresponding to a B 'line. FIG. 11 is a cross-sectional view corresponding to the line CC ′ of FIG.
まず、図5(a)に示すように、未分極の圧電プレート11を用意する。圧電プレート11の材料としては、例えば、PZT、チタン酸バリウム、PLZT等を用いる。ここでは、圧電プレート11の材料として例えばPZTを用いる。次に、圧電プレート11を焼結させる。次に、圧電プレート11を所望の形状に加工する。次に、熱間等方圧加圧法(HIP:Hot Isostatic Pressing)により、圧電プレート11を処理する。HIP処理は、高温と等方的な圧力とを被処理体に同時に加えて処理するプロセスのことである。HIP処理の際の温度は、例えば1000℃以上とする。HIP処理の際の圧力は、例えば1000気圧以上とする。HIP処理を行うことにより、圧電プレート11中のボイド(気泡)を減少させることができる。次に、圧電プレート11の各面を研磨する。特に、圧電プレート11の上側の主面と下側の主面とが平行になるように、圧電プレート11を研磨することが好ましい。
First, as shown in FIG. 5A, an unpolarized
次に、図5(b)に示すように、圧電プレート11の上側の主面と下側の主面とにそれぞれ分極処理用の電極12を形成する。分極処理用の電極12は、例えば、Ag(銀)ペーストを用いて形成することができる。分極処理用の電極12の厚さは、例えば数μm程度とする。次に、分極処理用の電極12間に電圧を印加することにより、圧電プレート11に対する分極処理を行う。例えば、2kV/mm〜4kV/mmの電界が圧電プレート11に加わるように、分極処理用の電極12間に印加する電圧を設定する。
Next, as shown in FIG. 5B, the
次に、図5(c)に示すように、分極処理用の電極12を除去する。分極処理用の電極12の除去は、例えば研削や研磨等により行うことができる。こうして、分極が施された圧電プレート1が得られる。図5における矢印は、分極の方向を示している。なお、矢印の大きさは、分極の程度とは無関係である。
Next, as shown in FIG. 5C, the
次に、図6に示すように、ダイシングブレード(図示せず)を用い、圧力室(液体流路)を形成するための溝4を圧電プレート1に形成する。複数の溝4が、互いに並行するように形成される。ダイシングブレードの厚さ(刃の幅)は、例えば40〜100μm程度とする。ここでは、ダイシングブレードの厚さを、例えば50μm程度とする。ダイシングブレードの径は、例えばφ51〜102mm程度とする。ここでは、ダイシングブレードの径を、例えばφ64mm程度とする。ダイシングブレードとしては、例えばダイヤモンド砥粒を含ませたダイシングブレードを用いる。ダイヤモンド砥粒の粒度は、例えば#1000〜#1600程度とする。ここでは、ダイヤモンド砥粒の粒度を、例えば♯1600程度とする。ダイヤモンド砥粒を固定するためのボンドとしては、例えばレジンボンド等が用いられている。ダイシング装置としては、少なくとも2軸制御が可能なダイシング装置を用いることが好ましい。ここでは、ダイシング装置として、例えば、ディスコ社製のダイシングソー(品名:Fully Automatic Dicing Saw、型番:DAD6240、スピンドルタイプ:1.2kW)を用いる。ダイシングブレードの回転速度は、例えば2000〜30000rpm程度とする。ここでは、ダイシングブレードの回転速度を、例えば20000rpm程度とする。ダイシングブレードによる加工を行う際に圧電プレート1に過度のストレスが加わるのを防止すべく、圧電プレート1を支持するステージの送り速度を過度に速く設定しないことが好ましい。ステージの送り速度は、例えば0.1〜0.5mm/s程度とする。ここでは、ステージ送り速度を、例えば0.2mm/s程度とする。
Next, as shown in FIG. 6, a
圧電プレート1の正面側の端面の近傍を除く領域においては、溝4の深さが一定になるように加工し、圧電プレート1の正面側の端面の近傍においては、溝4の深さが徐々に浅くなるように加工する(図6(b)参照)。圧電プレート1の正面側の端面の近傍を除く領域における溝4の深さは、例えば230〜400μm程度とする。ここでは、圧電プレート1の正面側の端面の近傍を除く領域における溝4の深さを、例えば230μm程度とする。複数の溝4のピッチは、例えば254μm程度とする。溝4の数は、例えば20個程度とする。なお、図面においては、多数形成された溝4のうちの幾つかを抜き出して示している。
In the region excluding the vicinity of the front end face of the
次に、図7に示すように、ダイシングブレード(図示せず)を用い、ダミー室を形成するための溝5を圧電プレート1に形成する。ダイシング装置としては、例えば、溝4を形成する際に用いたダイシング装置と同様のダイシング装置を用いることができる。溝5は、溝4の長手方向に沿うように形成される。複数の溝5が互いに並行するように形成される。並行するように形成された複数の溝4の中間に、複数の溝5がそれぞれ位置するように、溝5の形成位置が設定される。ダイシングブレードの厚さ(刃先の幅)は、例えば40〜100μm程度とする。ここでは、ダイシングブレードの厚さを、例えば64μmとする。ダイシングブレードの径は、例えばφ51〜102mm程度とする。ここでは、溝4を形成する際に用いたダイシングブレードの径と同様に、ダイシングブレードの径を例えばφ64mm程度とする。ダイヤモンド砥粒の粒度は、例えば#1000〜#1600程度とする。ここでは、溝4を形成する際に用いたダイシングブレードと同様に、ダイヤモンド砥粒の粒度を例えば#1600程度とする。ダイシングブレードの回転速度は、例えば2000〜30000rpm程度とする。ここでは、溝4を形成する際におけるダイシングブレードの回転速度と同様に、ダイシングブレードの回転速度を例えば20000rpm程度とする。圧電プレート1を支持するステージの送り速度は、例えば0.1〜0.5mm/s程度とする。ここでは、溝4を形成する際のステージの送り速度と同様に、ステージ送り速度を例えば0.2mm/s程度とする。図7(b)に示すように、溝5は、圧電プレート1の背面側の端面に達しないように形成される。即ち、圧電プレート1の背面側において溝5の深さが徐々に浅くなるように加工する。圧電プレート1の背面側の端面に達しないように溝5を形成するのは、マニホールド27からダミー室5内に液体が供給されるのを防止するためである。溝5の深さが徐々に浅くなる部分を除く箇所においては、溝5の深さが一定になるように加工を行う。溝5の深さは、例えば、溝4の深さと同等とする。ここでは、溝5の深さを、例えば230μm程度とする。なお、溝5の深さは、溝4の深さと同等にしなくてもよい。例えば、溝5の深さを、溝4の深さの1〜1.15倍の範囲内で適宜設定するようにしてもよい。溝4と溝5との間の部分は、隔壁2となる。溝4により形成された圧力室の両側に、隔壁2が位置することとなる。隔壁2の厚さは、例えば50〜90μm程度とする。ここでは、隔壁2の厚さを例えば70μm程度とする。
Next, as shown in FIG. 7, a
次に、図8に示すように、ダイシングブレード(図示せず)用いて、圧電プレート1の正面側の端面に溝24を形成する。溝24は、圧電プレート1の主面の法線方向に延在するように形成される。溝24は、部分電極7aから引き出される引き出し電極7aを形成するためのものである。溝24を形成する際の加工条件は、例えば溝5を形成する際の加工条件と同様とする。溝24の深さは、例えば400μm程度とする。圧電プレート1の正面側、即ち、図8(b)における紙面左側において、溝5と連通するように溝24が形成される。
Next, as shown in FIG. 8, a
次に、圧電プレート1の全面を被覆する導電膜(図示せず)を形成する。かかる導電膜は、以下のようにして形成することができる。
Next, a conductive film (not shown) that covers the entire surface of the
まず、圧電プレート1の表面をエッチングすることにより、圧電プレート1の表面に微細な窪み(凹凸)を形成する。次に、圧電プレート1の材料に含まれているPb(鉛)を圧電プレート1の表面から除去するための脱鉛処理を行なう。
First, by etching the surface of the
次に、以下のようにして、圧電プレート1の表面に、めっき触媒を付着させる。めっき触媒としては、例えば、Sn(錫)やPd(パラジウム)等が用いられる。ここでは、パラジウムのめっき触媒を生成する場合を例に説明する。まず、0.1%程度の濃度の塩化第一錫水溶液に、圧電プレート1を浸漬する。これにより、塩化第一錫が圧電プレート1の表面に付着する。続いて、0.1%程度の濃度の塩化パラジウム水溶液に、圧電プレート1を浸漬する。これにより、圧電プレート1に予め付着させた塩化錫と塩化パラジウムとの酸化還元反応が生じ、金属パラジウムが圧電プレート1の表面に生成される。こうして、金属パラジウムのめっき触媒が圧電プレート1の表面に付着することとなる。
Next, a plating catalyst is attached to the surface of the
次に、金属パラジウムが表面に生成された圧電プレート1を、例えばニッケルめっき浴に浸漬する。これにより、Ni(ニッケル)を含む無電解めっき膜が圧電プレート1の表面に形成される。無電解めっき膜としては、例えば、Ni−P(ニッケル−リン)の無電解めっき膜や、Ni−B(ニッケル−ボロン)の無電解めっき膜等を形成する。無電解めっき膜の膜厚は、圧電プレート1の表面を十分に被覆するとともに、電気抵抗を十分に低減すべく、0.5〜1.0μm程度に設定することが好ましい。こうして、圧電プレート1の全面に無電解めっき膜が形成される。
Next, the
この後、例えば置換めっき法により、無電解めっき膜上に、例えばAu(金)のめっき膜等を形成する。こうして、めっき膜を含む導電膜が、圧電プレート1の全面に形成される。
Thereafter, for example, an Au (gold) plating film or the like is formed on the electroless plating film by, for example, a displacement plating method. Thus, a conductive film including a plating film is formed on the entire surface of the
次に、圧電プレート1の全面に形成された導電膜のうちの不要な部分の導電膜を除去する(図9参照)。不要な部分の導電膜は、以下のようにして除去することができる。
Next, an unnecessary portion of the conductive film formed on the entire surface of the
圧電プレート1の正面側と背面側の導電膜を除去する。圧電プレート1の正面側と背面側の導電膜は、例えば研磨により除去することができる。圧電プレート1の正面側と背面側の導電膜を除去する際の研磨量は、例えば5μm程度とする。
The conductive film on the front side and the back side of the
また、隔壁2の側壁13,14のうちの上部の導電膜を除去する。隔壁2の側壁13,14のうちの上部の導電膜は、例えばダイシングブレードを用いて除去することができる。ダイシング装置としては、例えば、溝4,5を形成する際に用いたダイシング装置と同様のダイシング装置を用いることができる。側壁13,14の不要な導電膜を除去する際に用いるダイシングブレードとしては、例えば、溝4,5を形成する際に用いたダイシングブレードよりも厚さの薄いダイシングブレードを用いることができる。溝4に面している側壁13に存在している不要な導電膜を除去する際には、例えば厚さ55μm程度のダイシングブレードを用いる。溝5に面している側壁14に存在している不要な導電膜を除去する際には、例えば厚さ50μm程度のダイシングブレードを用いる。いずれの場合にも、ダイシングブレードの径は、例えばφ64mm程度とする。また、いずれの場合にも、ダイシングブレードに含まれるダイヤモンド砥粒の粒度は、例えば♯1600程度とする。このようなダイシングブレードを用い、ステージ(図示せず)により位置の調整を行いながら、隔壁2の側壁13,14のうちの上部の導電膜を研削除去する。研削除去する導電膜は、いずれの場合も、隔壁2の上面からの深さが例えば115μm程度の範囲に位置する導電膜とする。
Also, the upper conductive film of the
なお、隔壁2の側壁13,14に存在する不要な導電膜を除去する際に用いるダイシングブレードは、このようなダイシングブレードに限定されるものではない。溝4,5を形成する際に用いたダイシングブレードよりも厚さの厚いダイシングブレードを用いてもよい。この場合には、不要な導電膜を除去するとともに、隔壁2の上部において隔壁2の厚さを薄くすることが可能である。
In addition, the dicing blade used when removing the unnecessary electrically conductive film which exists in the
また、レーザビーム等を用いて、隔壁2の側壁13,14に存在する不要な導電膜を除去することも可能である。レーザビームとしては、例えばエキシマレーザやKrFレーザ等を用いる。レーザビームのエネルギー密度は、例えば1〜10J/cm2程度とする。レーザビームを適切な速度で走査することにより、不要な導電膜を除去することが可能である。
It is also possible to remove unnecessary conductive films present on the
こうして、圧電プレート1の表面に形成された不要な導電膜が除去され、所望の形状の電極6,7が形成される。
In this way, unnecessary conductive films formed on the surface of the
次に、図10に示すように、ダミー室となる溝5の底部及び引き出し電極用の溝24の底部に、分離溝9を形成する。分離溝9は、溝5,24の一方の側に位置する部分電極7aと溝5,24の他方の側に位置する部分電極7aとを分離するためのものである。分離溝9を形成する際には、上述した溝4,5,24を形成した際と同様に、例えばダイシングブレードを用いる。分離溝9の幅は、例えば、溝5,24の幅の1/2〜1/3程度とする。なお、分離溝9の幅は、これに限定されるものではなく、適宜設定し得る。ここでは、ダイシングブレードの厚さを、例えば40μm程度とする。分離溝9の深さは、例えば10〜50μm程度とする。ここでは、分離溝9の深さを、例えば20μm程度とする。分離溝9は、溝5の長手方向に沿って、溝5の前端から後端に達するように形成される。また、分離溝9は、溝24の長手方向に沿って、溝24の上端から下端に達するように形成される。溝5,24の一方の側に位置する部分電極7aと溝5,24の他方の側に位置する部分電極7aとが互いに分離されるため、これら部分電極7aに対して別個の信号電圧を印加することができる。このため、圧力室4の隔壁2を個別に変位させることが可能になる。
Next, as shown in FIG. 10,
更に、圧電プレート1の正面側の端面に逃げ溝23を形成する。逃げ溝23は、上述したように、オリフィスプレート21と圧電プレート1とを接着する際に、接着面32からはみ出す接着剤(図示せず)を流れ込ませるためものである。逃げ溝23の長手方向は、例えば、圧電プレート1の主面の面内方向に沿う方向とする。逃げ溝23は、圧力室4,5の開口の位置よりも下方に位置するように形成される。逃げ溝23を形成する際には、分離溝9を形成した際に用いたダイシングブレードと同じダイシングブレードを用いることができる。逃げ溝23の深さは、例えば20μm程度とする。
Further, a
更に、圧電プレート1の下面側に、分離溝(図示せず)を適宜形成する。かかる分離溝は、電極6,7が、圧電プレート1の下面側に存在する導電膜を介して互いに短絡しないようにするためのものである。また、かかる分離溝は、フレキシブル基板29に形成された端子30,31や配線パターンが、圧電プレート1の下面側に存在する導電膜を介して互いに短絡するのを防止するためのものである。かかる分離溝は、例えばレーザビームを走査することにより形成し得る。レーザビームとしては、例えばエキシマレーザやKrFレーザ等を用いる。
Further, a separation groove (not shown) is appropriately formed on the lower surface side of the
次に、圧電プレート1上に、カバープレート(天板)3を取り付ける(図1及び図11参照)。カバープレート3の材料としては、例えば、圧電プレート1と同等の線膨張係数を有する材料を用いることが好ましい。ここでは、カバープレート3の材料として、圧電プレート1と同じ材料を用いる。ここでは、カバープレート3の材料として、例えばPZTを用いる。なお、カバープレート3の材料は、圧電プレート1と同じ材料に限定されるものではない。カバープレート3の材料として、アルミナ等のセラミックス材料を用いてもよい。圧電プレート1の上面とカバープレート3の下面とは、例えば、エポキシ系接着剤(図示せず)等により接着される。溝4,5がカバープレート3により封止されているため、溝4,5の長手方向に沿って圧力室が形成される。
Next, a cover plate (top plate) 3 is attached on the piezoelectric plate 1 (see FIGS. 1 and 11). As a material of the
また、圧電プレート1の背面側に、マニホールド27を取り付ける(図1参照)。マニホールド27には、圧電トランスデューサ10の圧力室4に液体を供給するための共通液室25が形成されている。液体ボトル(図示せず)に貯留される液体が、マニホールド27の背面側に設けられたインク供給口28を介して、マニホールド27内に供給されるようになっている。また、マニホールド27の背面側には、図示しないインク排出口も設けられている。インク供給口28及びインク排出口がマニホールド27に設けられているため、マニホールド27にインクを循環させることができる。
A manifold 27 is attached to the back side of the piezoelectric plate 1 (see FIG. 1). A
また、圧電プレート1の正面側に、オリフィスプレート21を取り付ける(図1参照)。オリフィスプレート21は、以下のようにして形成することができる。まず、オリフィスプレート21を形成するための板状体を用意する。かかる板状体の材料としては、例えばプラスチック等を用いる。ここでは、板状体の材料として、例えばポリイミドを用いる。次に、板状体の一方の主面である第1の主面に、撥インク膜(図示せず)を形成する。板状体の第1の主面は、オリフィスプレート21を圧電プレート1に取り付ける際に、圧電プレート1に対向する側の主面(第2の主面)とは反対側の主面である。撥インク膜の材料としては、例えば、旭硝子株式会社製のアモルファスフッ素樹脂(商品名:サイトップ)等を用いる。次に、レーザビームを板状体に照射し、板状体に孔を空けることにより、ノズル22を形成する。板状体に孔を形成する際には、板状体の第2の主面側から第1の主面側に向かう方向にレーザビームを照射する。レーザビームとしては、例えばエキシマレーザを用いる。板状体に形成される孔は、板状体の第2の主面側から第1の主面側に向かって小さくなる。板状体の第1の主面側におけるノズル22の径は、例えばφ20μm程度とする。ノズル22は、圧力室(液体流路)4の位置に対応する位置に形成される。こうして、ノズル22が形成されたオリフィスプレート21が得られる。オリフィスプレート21は、例えば、エポキシ系接着剤(図示せず)等により圧電プレート1の正面側の端面(接着面)32に接着される。
Further, an
また、圧電プレート1の下面側に、フレキシブル基板29を取り付ける(図1参照)。フレキシブル基板29には、端子30に接続された配線と、端子31に接続された配線とが形成されている。端子31は、圧力室4内に形成された電極6に電気的に接続されるものである。端子30は、ダミー室5内及び隔壁2上に形成された電極7に電気的に接続されるものである。各々の端子30には、信号電圧が個別に印加される。端子31は、例えば接地電位GNDに接続される。フレキシブル基板29と圧電プレート1とが位置合わせされ、例えば熱圧着法により、フレキシブル基板29と圧電プレート1とが接着される。
A
このように、本実施形態では、隔壁2の側壁14のみならず、隔壁2の上面にも電極7が形成されているため、隔壁2に加わる電場を大きくすることができる。このため、本実施形態によれば、隔壁2をシェアモードでより大きく変位させやすくすることができ、隔壁2の変位効率を向上することができる。
Thus, in this embodiment, since the
(変形例(その1))
次に、本実施形態の変形例(その1)による液体吐出装置について図12を用いて説明する。図12は、本変形例による液体吐出装置の圧電トランスデューサを示す断面図である。
(Modification (Part 1))
Next, a liquid ejection apparatus according to a modified example (No. 1) of the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 12 is a cross-sectional view showing a piezoelectric transducer of the liquid ejection device according to this modification.
本変形例による液体吐出装置の圧電トランスデューサは、隔壁2のうちのダミー室5に面している側壁14の全面に電極7が形成されているものである。
In the piezoelectric transducer of the liquid ejection device according to this modification, an
図12に示すように、隔壁2のうちのダミー室5に面している側壁14の全体に電極7が形成されている。電極7のうちの隔壁2の上面に形成された部分と電極7のうちの隔壁2の側壁14に形成された部分とは、一体になっている。
As shown in FIG. 12, the
電極6の高さh2は、隔壁2に十分な電場を印加し、隔壁2を十分に変位し得るように設定されている。電極6の高さh2が隔壁2の高さh1の35%より小さい場合には、必ずしも十分な変位量で隔壁2を変位させ得ない。一方、電極6の高さh2が隔壁2の高さh1の57%より大きい場合にも、必ずしも十分な変位量で隔壁2を変位させ得ない。このため、電極6の高さh2は、隔壁2の高さh1の35%以上、57%以下の範囲内とすることが好ましい。隔壁2の高さh1が例えば230μmの場合、電極6の高さh2は例えば80μm〜130μmの範囲内とすることが好ましい。
The height h 2 of the
このように、隔壁2のうちのダミー室5に面している側壁14の全面に電極7を形成するようにしてもよい。
Thus, the
(変形例(その2))
次に、本実施形態の変形例(その2)による液体吐出装置について図13を用いて説明する。図13は、本変形例による液体吐出装置の圧電トランスデューサを示す断面図である。
(Modification (Part 2))
Next, a liquid ejection apparatus according to a modification (No. 2) of the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 13 is a cross-sectional view showing a piezoelectric transducer of the liquid ejection apparatus according to this modification.
本変形例による液体吐出装置の圧電トランスデューサは、電極7のうちの隔壁2の上面に位置する部分が、隔壁2の上面の一部を覆っているものである。
In the piezoelectric transducer of the liquid ejection apparatus according to this modification, a portion of the
本変形例では、電極7のうちの隔壁2の上面に位置する部分の面積が、図12に示す変形例(その1)の場合よりも小さくなっている。
In the present modification, the area of the portion of the
このように、電極7のうちの隔壁2の上面に位置する部分が、隔壁2の上面全体を覆っていなくてもよい。
As described above, the portion of the
(変形例(その3))
次に、本実施形態の変形例(その3)による液体吐出装置について図14を用いて説明する。図14は、本変形例による液体吐出装置の圧電トランスデューサを示す断面図である。
(Modification (Part 3))
Next, a liquid ejection apparatus according to a modification (No. 3) of the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 14 is a cross-sectional view showing a piezoelectric transducer of the liquid ejection apparatus according to this modification.
本変形例による液体吐出装置の圧電トランスデューサは、圧力室4に面している側壁13のうちの上部に位置する壁面15が、壁面15の下方に位置する壁面16に対して、壁面15の法線方向に後退して位置しているものである。
In the piezoelectric transducer of the liquid ejection device according to this modification, the wall surface 15 located at the upper part of the
図14に示すように、本変形例では、圧力室4に面している側壁13のうちの上部が研削されており、隔壁2のうちの上部の厚さが薄くなっている。このため、圧力室4に面している側壁13のうちの上部に位置する壁面15が、壁面15の下方に位置する壁面16に対して、壁面15の法線方向に後退して位置している。壁面15と壁面16は平行であってもよいし、傾斜していてもよい。圧力室4内に形成された電極6は、壁面16を覆うように形成されており、壁面16の上方に位置する壁面15には形成されていない。電極6の上端の高さは、壁面16の上端の高さと同じとなっている。
As shown in FIG. 14, in this modification, the upper part of the
電極7は、隔壁2のうちのダミー室5に面している側壁14の全面を覆っており、更に、隔壁2の上面全体を覆っている。
The
このように、圧力室4に面している側壁13のうちの上部に位置する壁面15が、壁面15の下方に位置する壁面16に対して、壁面15の法線方向に後退して位置していてもよい。壁面15と壁面16は平行であってもよいし、傾斜していてもよい。本変形例によれば、隔壁2のうちの上部の厚さが薄くなっているため、隔壁2の変位を生じさせやすくなっている。このため、本変形例によれば、隔壁2をシェアモードでより変位させやすくすることができ、隔壁2の変位効率をより向上することができる。
Thus, the wall surface 15 located at the upper part of the
(変形例(その4))
次に、本実施形態の変形例(その4)による液体吐出装置について図15を用いて説明する。図15は、本変形例による液体吐出装置の圧電トランスデューサを示す断面図である。
(Modification (Part 4))
Next, a liquid ejection apparatus according to a modification (No. 4) of the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 15 is a cross-sectional view showing a piezoelectric transducer of the liquid ejection apparatus according to this modification.
本変形例による液体吐出装置の圧電トランスデューサは、ダミー室5に面している側壁14のうちの上部に位置する壁面17が、壁面17の下方に位置する壁面18に対して、壁面17の法線方向に後退して位置しているものである。
In the piezoelectric transducer of the liquid ejection device according to this modification, the
図15に示すように、本変形例では、変形例(その3)と同様に、圧力室4に面している側壁13のうちの上部が研削されており、隔壁2のうちの上部の厚さが薄くなっている。このため、圧力室4に面している側壁13のうちの上部に位置する壁面15が、壁面15の下方に位置する壁面16に対して、壁面15の法線方向に後退して位置している。圧力室4内の電極6は、壁面16を覆うように形成されており、壁面16の上方に位置する壁面15には形成されていない。電極6の上端の高さは、壁面16の上端の高さと同じとなっている。
As shown in FIG. 15, in this modified example, as in the modified example (No. 3), the upper part of the
また、本変形例では、ダミー室5に面している側壁14のうちの上部が研削されており、隔壁2のうちの上部の厚さが更に薄くなっている。このため、ダミー室5に面している側壁14のうちの上部に位置する壁面17が、壁面17の下方に位置する壁面18に対して、壁面17の法線方向に後退して位置している。壁面17と壁面18は平行であってもよいし、傾斜していてもよい。ダミー室5内の部分電極7aは、壁面18を覆うように形成されており、壁面18の上方に位置する壁面17には形成されていない。部分電極7aの上端の高さは、壁面18の上端の高さと同じとなっている。壁面18の上端は、壁面16の上端よりも上方に位置している。
Moreover, in this modification, the upper part of the
隔壁2の上面全体を覆うように、部分電極7bが形成されている。ダミー室5内に形成された部分電極7aと隔壁2の上面に形成された部分電極7bとは、図示しない箇所において電気的に接続されている。
A
このように、ダミー室5に面している側壁14のうちの上部に位置する壁面17が、壁面17の下方に位置する壁面18に対して、壁面17の法線方向に後退して位置していてもよい。壁面17と壁面18は平行であってもよいし、傾斜していてもよい。本変形例によれば、隔壁2のうちの上部の厚さが更に薄くなっているため、隔壁2の変位をより生じさせやすくなっている。このため、本変形例によれば、隔壁2をシェアモードでより変位させやすくすることができ、隔壁2の変位効率をより向上することができる。
Thus, the
[評価結果]
次に、本実施形態による液体吐出装置の圧電トランスデューサについての評価結果を以下に示す。
[Evaluation results]
Next, evaluation results for the piezoelectric transducer of the liquid ejection apparatus according to the present embodiment are shown below.
(実施例1)
実施例1の圧電トランスデューサは、図4(a)に示すような構造とした。実施例1の圧電トランスデューサは、以下のようにして作成した。
Example 1
The piezoelectric transducer of Example 1 has a structure as shown in FIG. The piezoelectric transducer of Example 1 was produced as follows.
まず、未分極の圧電プレート11(図5(a)参照)を用意した。圧電プレート11の材料としては、PZTを用いた。次に、圧電プレート11に対して焼結を行なった。次に、1100℃、1000気圧のHIP処理を圧電プレート11に対して行った。HIP処理の際の雰囲気は、100%のアルゴン雰囲気とした。HIP処理により、圧電プレート11内のボイドは8%から3%に減少した。次に、圧電プレート11の上面側及び下面側に、厚さ3μmのAgペーストの分極処理用の電極12をそれぞれ形成した(図5(b)参照)。次に、分極処理用の電極12間に電圧を印加することにより、圧電プレート11に対して分極処理を行なった。圧電プレート11に印加する電界強度は2kV/mmとした。分極処理の時間は2分間とした。分極処理を行った後、分極処理用の電極12を研削により除去した。こうして、分極が施された圧電プレート1を得た。
First, an unpolarized piezoelectric plate 11 (see FIG. 5A) was prepared. PZT was used as the material for the
次に、圧力室4及びダミー室5を形成するための加工を行った。ダイシングブレードの厚さは、80μmとした。ダイシングブレードの径は、φ64mmとした。ダイシングブレード内に含まれているダイヤモンド砥粒の粒度は、#1600とした。ダイシング装置としては、ディスコ社製ダイシングソー(品名:Fully Automatic Dicing Saw、型番:DAD6240、スピンドルタイプ:1.2kW)を用いた。ダイシングブレードの回転速度は、20000rpmとした。ステージの送り速度は0.2mm/sとした。隔壁2の高さh1は230μmとし、隔壁2の幅(厚さ)は70μmとした。
Next, processing for forming the
次に、圧電プレート1全体を無電解めっき膜(図示せず)により被覆した。無電解めっき膜は、圧電プレート1にNi(ニッケル)めっきを行うことにより形成した。無電解めっき膜は、以下のようにして形成した。即ち、まず、圧電プレート1の表面をフッ酸希釈液でエッチングすることにより、圧電プレート1の表面に微細な窪みを形成した。次に、50%の濃度の硝酸水溶液に圧電プレート1を5分間、室温中で浸漬することにより、圧電プレート1の表面から鉛を除去する脱鉛処理を行なった。次に、以下のようにして、圧電プレート1の表面に触媒を付与した。まず、濃度が0.1%の塩化第一錫水溶液に圧電プレート1を室温で2分間浸漬し、圧電プレート1の表面に塩化第一錫を吸着させた。続いて、濃度が0.1%の塩化パラジウム水溶液に、圧電プレート1を室温で2分間浸漬した。これにより、圧電プレート1に予め吸着させた塩化錫と塩化パラジウムとの酸化還元反応が生じ、金属パラジウムが圧電プレート1の表面に生成された。この後、以下のようにして、圧電プレート1の表面に無電解ニッケルめっき膜を形成した。ニッケルめっきの基本浴は、以下の通りとした。めっき浴中に含ませる金属塩としては、硫酸ニッケルを用いた。めっき浴中に含ませる還元剤としては、ジメチルアミンボラン(DMAB:Borane dimethylamine complex)((CH3)2NH・BH3)を用いた。めっき浴の温度は60℃とした。NaOHとH2SO4とを用いてめっき浴のpHを6.0に調整した。こうして、膜厚0.8μm程度のNi−Bの無電解めっき膜を圧電プレート1の表面全体に形成した。更に、無電解めっき膜が形成された圧電プレート1の全面に、置換めっき法により、金のめっき膜を形成した。めっき浴に含ませる金源としては、亜硫酸金ナトリウムを用いた。めっき浴は、ノーシアンタイプのめっき浴とした。めっき浴の温度は68℃とした。めっき浴のpHは7.3とした。めっき膜の膜厚は、0.05μmとした。このようにして、圧電プレート1の全面にめっき膜より成る導電膜を形成した。
Next, the entire
次に、不要な部分の導電膜を除去した。具体的には、圧電プレート1の正面側と背面側の導電膜を除去した。圧電プレート1の正面側と背面側の導電膜を除去する際の研磨量は、5μmとした。また、隔壁2の側壁13,14のうちの上部の導電膜を除去した。不要な導電膜を除去する際には、ダイシングブレードを用い、隔壁2の上面から115μmの範囲の領域を研削除去した。ダイシングブレードの厚さは60μmとし、ダイシングブレードの径はφ64mmとし、ダイシングブレードに含ませるダイヤモンド砥粒の粒度は#1600とした。ダイシング装置としては、ディスコ社製ダイシングソー(品名:Fully Automatic Dicing Saw、型番:DAD6240、スピンドルタイプ:1.2kW)を用いた。ダイシングブレードの回転速度は、20000rpmとした。ステージの送り速度は、0.1mm/sとした。溝4,5を形成する際に用いたダイシングプレートに対して十分に厚さの薄いダイシングブレードを用いたため、隔壁2に接触させることなく、ダイシングブレードを溝4,5内に導入することができた。ダイシングブレードの高さを所望の高さに調整した後、隔壁2の側壁13,14にダイシングブレードを接触させた状態でステージを移動させた。ダイシングブレードによる隔壁2の研削量は、2μmとした。こうして、不要な導電膜が除去され、所望のパターンの電極6及び部分電極7a,7bを形成した。ダイシングブレードによる加工痕を顕微鏡にて調べたところ、隔壁2に最大で2μm程度、平均で1μm以下程度の段差が生じていた。
Next, unnecessary portions of the conductive film were removed. Specifically, the conductive film on the front side and the back side of the
次に、圧電プレート1上にPZTから成るカバープレート3を位置合わせし、圧電プレート1上にカバープレート3をエポキシ接着剤により接着した。
Next, the
こうして、図4(a)に示すような圧電トランスデューサの基本構造を作成した。 Thus, the basic structure of the piezoelectric transducer as shown in FIG.
(実施例2〜4)
実施例2〜4の圧電トランスデューサは、図12に示すような構造とした。
(Examples 2 to 4)
The piezoelectric transducers of Examples 2 to 4 were structured as shown in FIG.
実施例2〜4のいずれにおいても、隔壁2のうちのダミー室5に面している側壁14の全体と、隔壁2の上面全体とを覆うように、電極7を形成した。
In any of Examples 2 to 4, the
実施例2〜4は、隔壁2のうちの圧力室4に面している側壁13に形成された電極6の高さh2が互いに異なるものである。実施例2では、電極6の上端の高さh2を隔壁2の上面の高さの35%とした。即ち、実施例2では、電極6の高さh2を80μmとした。実施例3では、電極6の上端の高さh2を隔壁2の上面の高さの50%とした。即ち、実施例3では、電極6の高さh2を115μmとした。実施例4では、電極6の上端の高さh2を隔壁2の上面の高さの57%とした。即ち、実施例4では、電極6の高さh2を130μmとした。
Examples 2-4, the height h 2 of the
実施例2〜4の圧電トランスデューサの作成方法は、実施例1の圧電トランスデューサの作成方法と同様とした。但し、不要な導電膜を除去する工程では、所望の部分の導電膜を除去し得るように、ダイシングブレードの高さを適宜設定した。 The method for producing the piezoelectric transducers of Examples 2 to 4 was the same as the method for producing the piezoelectric transducer of Example 1. However, in the step of removing the unnecessary conductive film, the height of the dicing blade was appropriately set so that a desired portion of the conductive film could be removed.
こうして、図12に示すような圧電トランスデューサの基本構造を作成した。 Thus, the basic structure of the piezoelectric transducer as shown in FIG. 12 was created.
(実施例5)
実施例5の圧電トランスデューサは、図13に示すような構造とした。
(Example 5)
The piezoelectric transducer of Example 5 was structured as shown in FIG.
実施例4では、隔壁2のうちのダミー室5に面している側壁14全体と、隔壁2の上面の一部とを覆うように、電極7を形成した。即ち、実施例4では、電極7のうちの隔壁2の上面に位置する部分の面積を、実施例3の場合よりも小さくした。
In Example 4, the
実施例5の圧電トランスデューサの作成方法は、実施例4の圧電トランスデューサの作成方法と同様とした。但し、隔壁2の上面における不要な導電膜は、レーザビームを走査することにより除去した。レーザビームとしては、エキシマレーザを用いた。レーザビームのエネルギー密度は、6J/cm2とした。隔壁2の上面における不要な導電膜の除去幅は、30μmとした。
The method for producing the piezoelectric transducer of Example 5 was the same as the method for producing the piezoelectric transducer of Example 4. However, the unnecessary conductive film on the upper surface of the
こうして、図13に示すような圧電トランスデューサの基本構造を作成した。 Thus, the basic structure of the piezoelectric transducer as shown in FIG. 13 was created.
(実施例6)
実施例6の圧電トランスデューサは、図14に示すような構造とした。
(Example 6)
The piezoelectric transducer of Example 6 was structured as shown in FIG.
実施例6では、圧力室4に面している側壁13のうちの上部を研削することにより、隔壁2の上部の厚さを薄くした。また、実施例6では、隔壁2のうちのダミー室5に面している側壁14全体と、隔壁2の上面全体とを覆うように、電極7を形成した。
In Example 6, the upper part of the
実施例6の圧電トランスデューサの作成方法は、実施例2〜4の圧電トランスデューサの作成方法と同様とした。但し、圧力室4に面している側壁13に存在する不要な導電膜を除去する際には、厚さが100μmのダイシングブレードを用いた。ダイシングブレードにおけるダイシングの中心線は、圧力室4の長手方向に沿った中心線と一致させた。側壁13に存在する不要な導電膜を除去する際に用いるダイシングブレードの厚さが、圧力室4を形成する際に用いたダイシングブレードの厚さより厚いため、隔壁2のうちの圧力室4に面している側壁13の上部が研削された。これにより、側壁13の上部に位置する壁面15は、壁面15の下方に位置する壁面16に対して、壁面15の法線方向に後退した位置となった。壁面15の高さh4は、115μmとした。隔壁2の上部における隔壁2の厚さは、60μmとした。
The method for producing the piezoelectric transducer of Example 6 was the same as the method for producing the piezoelectric transducer of Examples 2 to 4. However, a dicing blade having a thickness of 100 μm was used when removing the unnecessary conductive film present on the
こうして、図14に示すような圧電トランスデューサの基本構造を作成した。 Thus, the basic structure of the piezoelectric transducer as shown in FIG. 14 was created.
(実施例7)
実施例7の圧電トランスデューサは、図15に示すような構造とした。
(Example 7)
The piezoelectric transducer of Example 7 was structured as shown in FIG.
実施例7では、圧力室4に面している側壁13のうちの上部を研削することにより、隔壁2の上部の厚さを薄くし、更に、ダミー室5に面している側壁14のうちの上部を研削することにより、隔壁2の上部の厚さを更に薄くした。
In Example 7, the upper part of the
実施例7の圧電トランスデューサの作成方法は、実施例6の圧電トランスデューサの作成方法と同様にした。但し、ダミー室5に面している側壁14に存在する不要な導電膜を除去する際には、厚さが100μmのダイシングブレードを用いた。ダイシングブレードにおけるダイシングの中心線は、ダミー室5の長手方向に沿った中心線と合致させた。側壁14に存在する不要な導電膜を除去する際に用いるダイシングブレードの厚さが、ダミー室5を形成する際に用いたダイシングブレードの厚さより厚いため、隔壁2のうちのダミー室5に面している側壁14の上部が研削された。これにより、側壁14の上部に位置する壁面17は、壁面17の下方に位置する壁面18に対して、壁面17の法線方向に後退した位置となった。壁面17の高さh5は、34μmとした。壁面18の高さは、196μmとした。隔壁2の上部における隔壁2の厚みは、50μmとした。
The method for producing the piezoelectric transducer of Example 7 was the same as the method for producing the piezoelectric transducer of Example 6. However, a dicing blade having a thickness of 100 μm was used when removing the unnecessary conductive film present on the
こうして、図15に示すような圧電トランスデューサの基本構造を作成した。 Thus, the basic structure of the piezoelectric transducer as shown in FIG. 15 was created.
(比較例1)
比較例1の圧電トランスデューサは、図16に示すような構造とした。図16は、比較例1による液体吐出装置の圧電トランスデューサを示す断面図である。
(Comparative Example 1)
The piezoelectric transducer of Comparative Example 1 has a structure as shown in FIG. FIG. 16 is a cross-sectional view illustrating a piezoelectric transducer of the liquid ejection device according to Comparative Example 1.
比較例1では、隔壁2の上面に電極7を設けなかった。
In Comparative Example 1, the
比較例1の圧電トランスデューサの作成方法は、実施例1の圧電トランスデューサの製造方法と同様とした。但し、隔壁2の上面に位置する不要な導電膜を研磨により除去した。隔壁2の上面に位置する不要な導電膜を除去する際の研磨量は、5μmとした。
The method for producing the piezoelectric transducer of Comparative Example 1 was the same as the method for producing the piezoelectric transducer of Example 1. However, the unnecessary conductive film located on the upper surface of the
こうして、図16に示すような圧電トランスデューサの基本構造を作成した。 Thus, the basic structure of the piezoelectric transducer as shown in FIG. 16 was created.
(比較例2,3)
比較例2,3の圧電トランスデューサは、図12に示すような構造とした。
(Comparative Examples 2 and 3)
The piezoelectric transducers of Comparative Examples 2 and 3 were structured as shown in FIG.
比較例2,3のいずれにおいても、隔壁2のうちのダミー室5に面している側壁14全体と、隔壁2の上面全体とを覆うように、電極7を形成した。
In any of Comparative Examples 2 and 3, the
比較例2では、電極6の上端の高さh2を隔壁2の上面の高さh1の28%とした。即ち、比較例2では、電極6の高さh2を65μmとした。
In Comparative Example 2, the height h 2 of the upper end of the
比較例3では、電極6の上端の高さh2を隔壁2の上面の高さh1の63%とした。即ち、比較例3では、電極6の高さh2を145μmとした。
In Comparative Example 3, the height h 2 of the upper end of the
こうして、図12に示すような圧電トランスデューサの基本構造を作成した。 Thus, the basic structure of the piezoelectric transducer as shown in FIG. 12 was created.
表1は、上記のようにして形成された圧電トランスデューサの変位量の評価結果を示すものである。比較例1の場合における変位量を基準とし、比較例1の場合における変位量に対する変位量の比率が示されている。初期状態における隔壁2の位置(図4(a)参照)と圧力室4の容積が最も小さくなるように隔壁2が変位したときの隔壁2の位置(図4(b)参照)との差を、変位量とした。変位量を測定する際には、圧電トランスデューサの電極6,7間に、1kHz、±5Vの正弦波を印加した。そして、レーザ変位計を用いて、隔壁2の最大変位を測定した。
Table 1 shows the evaluation results of the displacement amount of the piezoelectric transducer formed as described above. The ratio of the displacement amount to the displacement amount in the case of Comparative Example 1 is shown with the displacement amount in the case of Comparative Example 1 as a reference. The difference between the position of the
表1から分かるように、実施例1〜7のいずれの場合も、変位量が比較例1より大きくなっている。同一電圧を印加した際に、変位が大きい方が圧電トランスデューサとしての性能が優れている。 As can be seen from Table 1, the displacement amount is larger than that of Comparative Example 1 in any of Examples 1-7. When the same voltage is applied, the larger the displacement, the better the performance as a piezoelectric transducer.
表1から分かるように、上述した本実施形態による液体吐出装置によれば、隔壁2の変位効率を確実に向上させ得ることが分かる。このため、本実施形態によれば、誘電損失、発熱量、隔壁2へのダメージ、駆動素子への負担等を抑制しつつ、所望の変位量を得ることができる。このため、本実施形態によれば、信頼性の高い良好な液体吐出装置を得ることができる。
As can be seen from Table 1, according to the above-described liquid ejection device according to the present embodiment, it can be seen that the displacement efficiency of the
表2は、上記のようにして形成された液体吐出装置の吐出性能の評価結果を示すものである。比較例1の場合における吐出速度5m/sに要する電圧を基準とし、比較例1の場合に要する電圧に対する電圧の比率が示されている。吐出速度5m/sは、比較的高精度な描画を行うのに要する吐出速度である。 Table 2 shows the evaluation results of the discharge performance of the liquid discharge apparatus formed as described above. The ratio of the voltage to the voltage required in the case of Comparative Example 1 is shown based on the voltage required for the discharge speed of 5 m / s in the case of Comparative Example 1. The discharge speed of 5 m / s is a discharge speed required for performing drawing with relatively high accuracy.
吐出する液体(インク)としては、エチレングリコールが85%、水が15%の混合液を用いた。インクは、マニホールド27のインク供給口28からタイゴンチューブ(図示せず)を経由して、圧電トランスデューサ10内に導入した。
As a liquid (ink) to be ejected, a mixed solution of 85% ethylene glycol and 15% water was used. Ink was introduced into the
評価の際には、圧電トランスデューサ10の電極6,7間に、パルス幅が8μsecの矩形波の電圧を印加した。そして、圧電トランスデューサ10の電極6,7間に印加する電圧を変化させ、吐出速度5m/sが得られるときの電圧を求めた。
In the evaluation, a rectangular wave voltage having a pulse width of 8 μsec was applied between the
表2から分かるように、実施例1〜7のいずれの場合も、5m/sの吐出速度を得るのに要する電圧が、比較例1よりも低くなっている。このため、本実施形態によれば、誘電損失、発熱量、隔壁2へのダメージ、駆動素子への負担等を抑制しつつ、所望の吐出速度を得ることができる。発熱量を小さく抑えることができるため、温度上昇によりインク粘度が低下して吐出速度が低下してしまうのを防止することができ、ひいては、良好な描画精度を有する液体吐出装置を提供することができる。
As can be seen from Table 2, in any of Examples 1 to 7, the voltage required to obtain a discharge speed of 5 m / s is lower than that of Comparative Example 1. For this reason, according to the present embodiment, it is possible to obtain a desired ejection speed while suppressing dielectric loss, heat generation, damage to the
[変形実施形態]
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
[Modified Embodiment]
The present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications are possible.
例えば、上記実施形態では、隔壁2の上面に位置する部分電極7bがダミー室5内に形成された部分電極7aと電気的に接続されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、隔壁2の上面に位置する部分電極7bが圧力室4内に形成された電極6と電気的に接続されていてもよい。
For example, in the above embodiment, the case where the
また、圧力室5をダミー室とせず、液体流路として用いるようにしてもよい。この場合には、圧力室5にもマニュホールド27から液体が供給されるようにする。また、この場合には、圧力室4に対応する箇所のみならず、圧力室5に対応する箇所にも、ノズル22を形成する。
Further, the
1…圧電プレート
2…隔壁
3…カバープレート
4…圧力室
5…ダミー室
6、7…電極
7a、7b…部分電極
9…分離溝
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記複数の隔壁は、第1の側壁と、前記第1の側壁の背面側に位置する第2の側壁とをそれぞれ有し、
前記第1の側壁の上部に位置する第1の壁面は、前記第1の壁面の下方に位置する第2の壁面に対して、前記第1の壁面の法線方向に後退して位置しており、
前記複数の電極のうちの第1の電極は、前記第2の壁面に形成されており、
前記複数の電極のうちの第2の電極は、前記第2の側壁及び前記隔壁の上面に形成されている
ことを特徴とする液体吐出装置。 A piezoelectric transducer including a plurality of pressure chambers, a plurality of partition walls each including the piezoelectric body and partitioning the plurality of pressure chambers, and a plurality of electrodes respectively formed in the plurality of pressure chambers;
The plurality of partition walls each have a first side wall and a second side wall located on the back side of the first side wall,
The first wall surface located above the first side wall is positioned so as to recede in the normal direction of the first wall surface with respect to the second wall surface located below the first wall surface. And
The first electrode of the plurality of electrodes is formed on the second wall surface,
The second electrode of the plurality of electrodes is formed on an upper surface of the second side wall and the partition wall.
ことを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。 The liquid ejection apparatus according to claim 1, wherein a height of an upper end of the first electrode is the same as a height of an upper end of the second wall surface.
前記第4の壁面の上端は、前記第2の壁面の上端よりも上方に位置しており、
前記第2の電極は、前記第4の壁面に形成されており、
前記第2の電極の上端の高さは、前記第4の壁面の上端の高さと同じである
ことを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。 The third wall surface located at the upper part of the second side wall is positioned so as to recede in the normal direction of the third wall surface with respect to the fourth wall surface located below the third wall surface. And
The upper end of the fourth wall surface is located above the upper end of the second wall surface,
The second electrode is formed on the fourth wall surface,
The liquid ejection apparatus according to claim 2, wherein a height of an upper end of the second electrode is the same as a height of an upper end of the fourth wall surface.
前記第2の電極は、前記第2の側壁の全面に形成されている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の液体吐出装置。 The height of the first electrode is 35% or more and 57% or less of the height of the first sidewall,
The liquid ejection apparatus according to claim 1, wherein the second electrode is formed on the entire surface of the second side wall.
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