JP6363631B2 - レシオメトリック核磁気共鳴(nmr)ジャイロスコープシステム - Google Patents

レシオメトリック核磁気共鳴(nmr)ジャイロスコープシステム Download PDF

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Description

本発明は、概してセンサシステムに関し、特にレシオメトリック核磁気共鳴(NMR : nuclear magnetic resonance)ジャイロスコープシステムに関する。
典型的な核磁気共鳴(NMR)ジャイロスコープは、核磁気モーメントを有する1つ又は2つの同位体の測定されたラーモア歳差運動(Larmor precession)周波数又は位相におけるシフトに基づいて、受感軸周りの慣性角回転速度又は配向角を感知するという原理で動作する。NMRジャイロスコープシステムは、蒸気セル(vapor cell)と、例えば光源、光検出器及び信号処理回路を含む回転センサとを含むことができる。例として、蒸気セルは、磁場に応じて歳差運動させられる1つ又は複数の磁気回転同位体と共に、ルビジウム又はセシウムなどの1つ又は複数のアルカリ金属を含むことができる。信号処理回路は、1つ又は複数の磁気回転同位体のラーモア歳差運動周波数及び/又は位相情報を抽出することができる。その結果、抽出されたラーモア歳差運動周波数及び位相情報に基づいて、受感軸周りのジャイロスコープ回転速度又は配向角を計算することができる。
NMRジャイロスコープシステムが、アルカリ金属、第1の磁気回転同位体、及び第2の磁気回転同位体を含む蒸気セルを含み、ポンプレーザが、光ポンプビームを生成する。磁場発生装置が、光ポンプビーム及びアルカリ金属に基づいて、第1及び第2の磁気回転同位体に反歳差運動をさせるために、受感軸とほぼ整列される磁場を生成する。プローブレーザが、検出ビームとして蒸気セルから出力される光プローブビームを蒸気セルを通して供給し、検出システムが、検出ビームを監視し、且つ第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動に応じた検出ビームの変調に基づいて、且つ第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動の所定の定率に基づいて、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステムの回転を判定する。
別の実施形態が、NMRジャイロスコープシステムの受感軸周りの回転を測定するための方法を含む。方法は、ポンプレーザを介して光ポンプビームを生成することと、磁場発生装置を介して磁場を生成することとを含む。方法はまた、第1及び第2の磁気回転同位体に反歳差運動をさせるために、アルカリ金属、第1の磁気回転同位体、及び第2の磁気回転同位体を含む蒸気セルを通して光ポンプビーム及び磁場を供給することを含む。方法はまた、プローブレーザを介して光プローブビームを生成することと、蒸気セルを出る検出ビームを供給するために、光プローブビームに対して直角に、蒸気セルを通して光ポンプビームを供給することとを含む。方法はまた、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動を判定するために、検出ビームを復調することを含む。方法はまた、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動の所定の比率に基づいて基準周波数を生成することと、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動に関連する周波数を基準周波数に位相ロックすることとを含む。方法は、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動の位相ロックされた周波数に基づいた、第1及び第2の磁気回転同位体のうちの1つにおける歳差運動の周波数に基づいて、受感軸周りの回転を判定することを更に含む。
別の実施形態が、NMRジャイロスコープシステムを含む。システムは、アルカリ金属、第1の磁気回転同位体、及び第2の磁気回転同位体を含む蒸気セルと、光ポンプビームを生成するように構成されたポンプレーザとを含む。システムはまた、光ポンプビーム及びアルカリ金属に基づいて、第1及び第2の磁気回転同位体に反歳差運動をさせるために、受感軸とほぼ整列される磁場を生成するように構成された磁場発生装置を含む。システムは、検出ビームとして蒸気セルから出力される光プローブビームを蒸気セルを通して供給するように構成されたプローブレーザと、検出システムとを更に含む。検出システムは、検出ビームを受信するように、且つ磁場に基づいて、蒸気セルにおける第1の磁気回転同位体の歳差運動に対応する周波数を判定するように構成された復調システムを含む。検出システムはまた、クロック信号に基づいて、且つ第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動の所定の定率に基づいて基準周波数を生成するように構成された歳差運動基準カウンタを含む。検出システムはまた、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の和を基準周波数と位相ロックするように構成された位相ロックループを含む。検出システムは、第1の磁気回転同位体の歳差運動に対応する周波数に基づいて、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステムの回転を判定するように構成された回転ラッチを更に含む。
核磁気共鳴(NMR)ジャイロスコープシステムの例を示す。 検出システムの例を示す。 3軸ジャイロスコープシステムの例を示す。 NMRジャイロスコープシステムの受感軸周りの回転を測定するための方法の例を示す。
本発明は、一般にセンサシステムに関し、特にレシオメトリック磁気共鳴(NMR)ジャイロスコープシステムに関する。NMRジャイロスコープシステムは、アルカリ金属、第1の磁気回転同位体、及び第2の磁気回転同位体を有する蒸気セル(vapor cell)を含むことができる。磁場発生装置が、蒸気セルを通して供給され、且つNMRジャイロスコープシステムの受感軸(sensitive axis)と整列されるほぼ均一な磁場を生成することができる。ポンプレーザ(pump laser)が、アルカリ金属をスピン分極するために蒸気セルを通して供給され、従って磁場に応じてアルカリ金属及び磁気回転同位体の歳差運動を促進する光ポンプビームを生成することができる。例として、ポンプレーザは、蒸気セルを通して供給される前に四分の一波長板を介して円偏光される線形偏光ビームとして光ポンプビームを生成するように構成することができる。プローブレーザ(probe laser)が、光ポンプビームに対して直角な方向に蒸気セルを通して同様に供給でき、且つ検出ビームとして蒸気セルを出る光プローブビームを生成することができる。
検出システムは、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステムの回転を計算するために、検出ビームを監視するように構成することができる。例えば、検出システムは、磁気回転同位体の歳差運動に起因する光プローブビームのファラデー回転を監視するように構成することができる。検出システムは、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動の所定の比率に基づき、且つクロック信号に基づくことができる基準周波数を生成するように構成することができる。クロック信号はまた、磁場に基づいて自由慣性空間で歳差運動する第1の磁気回転同位体の周波数に対応できるデジタル基準カウンタを制御するように実現することができる。従って、検出システムは、第1及び第2の磁気回転同位体の周波数の和を基準周波数と位相ロックするように構成された位相ロックループを含むことができ、その結果、デジタル基準カウンタ値と第1の磁気回転同位体の周波数との間の差は、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステムの回転に対応することができる。従って、デジタル基準カウンタ値は、デジタル基準カウンタの周期と第1の磁気回転同位体の周波数との間の差を提供するために、第1の磁気回転同位体の周波数に基づいてラッチすることができ、従ってそれは、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステムの回転に対応する。
図1は、核磁気共鳴(NMR)ジャイロスコープシステム10の例を示す。NMRジャイロスコープシステム10は、様々な用途のいずれかにおいて実現することができる。例として、NMRジャイロスコープシステム10は、航空機及び/又は宇宙船用のナビゲーションシステムにおいて実現することができる。更に、NMRジャイロスコープシステム10は、図3の例においてより詳細に示されているような多軸ジャイロスコープシステムの一部とすることができる。
NMRジャイロスコープシステム10は、例えば様々な形態及びサイズのいずれかのガラスケースとし得る蒸気セル12を含む。蒸気セル12は、アルカリ金属14、第1の磁気回転同位体16、及び第2の磁気回転同位体18を含む。例として、アルカリ金属14は、ルビジウム(Rb)又はセシウム(Cs)蒸気とすることができる。磁気回転同位体16及び18は、ヘリウム、83クリプトン、129キセノン及び/又は131キセノンなどの様々な希ガス同位体のいずれかを含むことができる。NMRジャイロスコープシステム10はまた、蒸気セル12を通る正味磁場(net magnetic field)Bを生成するように構成される磁場発生装置20を含む。例えば、磁場Bは、蒸気セル12を通して供給され、且つNMRジャイロスコープシステム10の受感軸と整列されるAC変調されたDC磁場、さらにはAC成分及びDC成分を含むことができる。例として、磁場発生装置20は、蒸気セル12をほぼ囲む磁気ソレノイドとして構成することができる。更に、NMRジャイロスコープシステム10は、蒸気セル12をほぼ囲むことができる磁気シールド(図示せず)を含み、従って地球磁場から等の外部磁場からの干渉を実質的に軽減することができる。
NMRジャイロスコープシステム10はまた、光ポンプビームOPTPMPを生成するように構成されたポンプレーザ22を含む。光ポンプビームOPTPMPは、NMRジャイロスコープシステム10の受感軸であって、その周りでNMRジャイロスコープシステム10の回転が判定される受感軸に沿ってなど、蒸気セル12を通して供給される。光ポンプビームOPTPMPは、アルカリ金属14に関連するD1又はD2輝線(emission line)のいずれかに対応するなど、アルカリ金属14と共鳴できる波長で生成することができる。例として、光ポンプビームOPTPMPは、(例えば四分の一波長板を介して)円偏光において蒸気セル12を通して供給することができる。従って、光ポンプビームOPTPMPの円偏光は、磁場Bに基づくアルカリ金属14の歳差運動を促進するために、光ポンプビームOPTPMPにおける光子の角運動量に基づいてアルカリ金属14をスピン分極することができる。従って、アルカリ金属14の歳差運動は、磁気回転同位体16及び18とアルカリ金属14との間のスピン交換相互作用を介して、磁気回転同位体16及び18の歳差運動を促進することができる。例えば、磁気回転同位体16及び18(例えば131Xe及び129Xe)は、磁場Bに応じて反歳差運動するように、且つ従って反対方向に歳差運動するように選択することができ、その結果、磁気回転同位体16及び18の歳差運動の和は、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に依存せず、且つ従って磁場Bのほぼ一定の大きさにおいてほぼ一定である。
NMRジャイロスコープシステム10はまた、光プローブビームOPTPRBを生成するように構成されたプローブレーザ24を含む。例として、光プローブビームOPTPRBは、アルカリ金属14とはほぼ共鳴しない波長で生成することができる。光プローブビームOPTPRBは、光ポンプビームOPTPMPに対して直角な方向においてなど、蒸気セル12を通して供給され、検出ビームOPTDETとして蒸気セル12から出力される。NMRジャイロスコープシステム10はまた、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転を判定するために、検出ビームOPTDETを監視するように構成される検出システム26を含む。例えば、検出システム26は、磁気回転同位体16及び18の1つ又は両方における測定された歳差運動角度に基づいて、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転角度を判定するように構成することができる。図1の例において、NMRジャイロスコープシステム10の判定された回転は、信号ROTとして示されている。
例えば、検出システム26は、復調された検出信号OPTDETによって示される磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数に基づいて、蒸気セル12の受感軸周りの回転角度ROTを判定するように構成することができる。本明細書で説明されているように、磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数は、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の所定の定率に基づいて生成される基準周波数に位相ロックすることができる。例えば、検出システム26は、蒸気セル12における第1の磁気回転同位体16の周波数を示し、且つ従って受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転ROTを含む第1のカウンタ値として、第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数を提供するように構成することができる。検出システム26はまた、クロック信号に基づいて、自由慣性空間における第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数を示す第2のカウンタ値を提供するように構成することができる。従って、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の位相ロックは、第1及び第2のカウンタ値によって示されているように、蒸気セル12における第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数と、自由慣性空間における第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数との間の差に基づいて、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転ROTの判定をもたらすことができる。従って、関連するプロセッサは、第1及び第2のカウンタ値間の差の連続するサンプル(consecutive samples)に基づいて、NMRジャイロスコープシステム10の相対的回転(例えば回転速度)を判定することができる。
図2は、検出システム50の例を示す。検出システム50は、図1の例における検出システム26に対応することができる。従って、図2の例の以下の説明において、図1の例が参照されることになる。図2の例において、検出システム50は、アルカリ金属14並びに第1及び第2の磁気回転同位体16及び18を含む蒸気セル12から供給される光検出ビームOPTDETに基づいて、NMRジャイロスコープシステム10の回転ROTを判定するように構成される。
検出システム50は、光検出ビームOPTDETを受信するように、且つ第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数及び第2の磁気回転同位体18の歳差運動周波数を確認するために光検出ビームOPTDETを復調するように構成される復調システム52を含む。復調システム52は、例えば、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数を提供するために、アルカリ金属14の歳差運動に対応するキャリア信号を除去することによって、光検出ビームOPTDETを復調することができる。例として、光検出ビームOPTDETは、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動の影響による複合変調に対応できるファラデー回転を有することができ、その結果、復調システム52は、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18にそれぞれにおける歳差運動周波数を確認するために、(例えば帯域通過フィルタを介して)光検出ビームOPTDETを復調するように構成することができる。復調システム52は、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の和に対応する周波数信号SUMを供給することができる。前に説明したように、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18は、磁場Bが存在する状態で反歳差運動するように選択することが可能である(例えば、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18は、131Xe及び129Xeに対応することができる)。従って、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の和は、(例えば磁場Bの一定の大きさにおいて)受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に対応して、一定のままであることができる。更に、復調システム52は、蒸気セル12における第1の磁気回転同位体16(例えば131Xe)の歳差運動周波数に対応する周波数信号IRを供給するように構成することができる。従って、周波数信号IRは、自由慣性空間における(即ち、磁場Bが存在する状態における)第1の磁気回転同位体16の歳差運動に関連する第1の周波数成分を含み、且つ受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に関連する第2の周波数成分を含む。従って、光検出ビームOPTDETに基づいた、第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数の測定は、第1及び第2の周波数成分を互いに対して分離することができない。
検出システム50はまた、水晶クロックとして構成されるような、クロック信号CLKを生成するクロック54を含む。クロック信号CLKは、クロック信号CLKに基づいて、自由慣性空間における(例えば磁場Bにおける)第1の磁気回転同位体16に対応する周波数で循環カウンタ(cyclical counter)を実現するように構成されるデジタル基準カウンタ56に供給される。デジタル基準カウンタ56の循環カウント値は、信号Iとして図2の例に示されている。クロック信号CLKはまた、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の所定の定率に基づいて、磁場Bが存在する状態で自由慣性空間における第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の和に対応できる基準周波数SUMREFを生成するように構成される歳差運動基準カウンタ58に供給される。本明細書で説明されているように、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の所定の定率は、磁場Bの大きさにかかわらず一定であり、従ってNMRジャイロスコープシステム10用に要求され得る精度よりも高い精度に対して安定している第1及び第2の磁気回転同位体16及び18のラーモア歳差運動周波数間の周知の比率関係に対応する。本明細書で説明されているように、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の所定の定率は、第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数の比率、並びに第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の和(例えば、歳差運動の相対極性に依存する差)に対応することができる。共通磁場Bにおける第1及び第2の磁気回転同位体16及び18のラーモア周波数比の精度は、NMRジャイロスコープシステム10が、本明細書で説明されているレシオメトリック機械化(ratiometric mechanization)に基づいて、受感軸周りの回転角度ROTの非常に正確な判定を達成できるようにする。
本明細書で説明されている例において、第1の磁気回転同位体16は、131Xeに対応することができ、第2の磁気回転同位体18は、129Xeに対応することができる。以下の式において、周波数fは、自由慣性空間における第1の磁気回転同位体16のラーモア歳差運動周波数に対応することができ、周波数fmは、周波数f−(マイナス)受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に対応することができる。従って、周波数信号IRは、周波数fmに対応する。同様に、周波数fは、自由慣性空間における第2の磁気回転同位体18のラーモア歳差運動周波数に対応することができ、周波数fmは、周波数f+受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に対応することができる。基準周波数SUMREFを生成するために、歳差運動基準カウンタ58は、
/(f+f)=f/SUM=0.22866 式1
(式中、「SUM」は、周波数信号SUMであり、解は、131Xe及び129Xeに対応する第1及び第2の磁気回転同位体16及び18に基づく)
として表現されるように、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の所定の定率を実現するように構成することができる。従って、式1の解は、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転を判定するために、レシオメトリック実装形態で実現される、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の所定の定率に対応することができる。式1の解が、5桁に丸められるように示されているが、比率が、任意の分解能で表現され得ることを理解されたい。
前に説明したように、復調システム52は、蒸気セル12における第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数を測定するが、それは、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転周波数を含む。従って、復調システム52は、周波数fm及びfmを測定する。復調システム52又は関連するプロセッサは、周波数fm及びfmの和及び差を計算するために、周波数fm及びfmを掛けるように構成することができる。従って、周波数fm及びfmの和は、復調システム52によって供給される周波数信号SUMに対応することができる。従って、歳差運動基準カウンタ58は、以下の比率関係を有する発生周波数f’及びf’の和として基準周波数SUMREFを生成することができる。
’/(f’+f’)=f’/SUMREF=0.22866 式2
(式中、「SUMREF」は、基準周波数SUMREFである)
周波数f’及びf’は、クロック信号CLKに基づいて、歳差運動基準カウンタ58によって生成することができる。本明細書で説明されている例において、クロック信号CLKは、約6.0MHzの周波数を有する。しかしながら、クロック信号CLKが、6.0MHzを超えるか又は6.0MHz未満の任意の周波数を有し得ることを理解されたい。前に説明したように、クロック信号CLKに基づいて、デジタル基準カウンタ56によって生成される循環カウント値Iは、自由慣性空間における第1の磁気回転同位体16に対する周波数に、且つ従って周波数f’におけるインクリメントに対応する。
例として、デジタル基準カウンタ56及び歳差運動基準カウンタ58は、36,000カウントを循環する(即ち、0〜35,999であり、その結果、リセットが0カウントで発生する)それぞれの値を有する循環カウンタとして構成することができる。循環カウンタ値は、NMRジャイロスコープシステム10の所望の分解能に基づいて選択することができる。従って、本明細書で説明されている例において、デジタル基準カウンタ56の各インクリメントは、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転の0.01°に対応することができる。クロック信号CLKに基づいて、自由慣性空間における第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数に対応できる周波数f’を生成するために、クロック信号CLKの周波数は、次のように歳差運動基準カウンタ58のインクリメントの数で割られる。
’=CLK/36,000=(610)/36,000=166.66Hz 式3
従って、周波数f’は、歳差運動基準カウンタ58の所与の1インクリメントの周波数、及び従ってNMRジャイロスコープシステム10の回転の各0.01°のための周波数に対応することができる。
第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の所定の定率に基づいて、且つクロック信号CLKに基づいて基準周波数SUMREFを生成するために、歳差運動基準カウンタ58は、次のように、式3で計算される周波数を式1及び2の結果と組み合わせることができる。
166.66/(f’+f’)=0.22866 式4
(f’+f’)=166.66/0.22866 式5
(f’+f’)=728.85Hz 式6
前に説明したように、基準周波数SUMREFは、磁場Bが存在する状態で、自由慣性空間における第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の和に対応することができる。従って、基準周波数SUMREFは、クロック信号CLKからカウントダウンされるなど、式6に示されているように728.85の周波数に対応する。更に、歳差運動基準カウンタ58は、次のように、基準周波数SUMREFのためのクロック除数を計算することができる。
(610)/(f’+f’)=(610)/728.85Hz=8232.1 式7
従って、式7で計算されたクロック除数は、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に対応する信号ROTをクロックドリフト(例えば一次)にほぼ無感応にするなど、クロック54のためのジャイロスコープドリフトレートを調整するように実現することができる。
図2の例において、検出システム50はまた、周波数信号SUMを基準周波数SUMREFに位相ロックするように構成される位相ロックループ(PLL)コンポーネント60を含む。前に説明したように、周波数信号SUMは、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の和に対応し、それは、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の反歳差運動に基づいて、(例えば磁場Bの一定の大きさにおいて)受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に応えて、一定のままであることができる。従って、基準周波数SUMREFへの周波数信号SUMの位相ロックも、同様に、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に無感応であることができる。例として、PLLコンポーネント60は、周波数信号SUMに基準周波数SUMREFのコサインを掛けるように構成することができる。その結果、PLLコンポーネント60は、フィードバック信号B_FBを生成するように示されている。再び図1の例を参照すると、フィードバック信号B_FBは、磁場Bの大きさを制御するために、磁場発生装置20に供給される。従って、磁場Bは、第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数を維持でき、且つ従って周波数信号SUMを基準周波数SUMREFとほぼ等しくできる大きさに維持され得る。
再び図2の例を参照すると、基準周波数SUMREFへの周波数信号SUMの位相ロックに基づいて、且つ第1及び第2の磁気回転同位体16及び18の歳差運動周波数の所定の定率に基づいて、第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数fは、歳差運動基準カウンタ58によって生成された周波数f’に等しく設定することができる。従って、歳差運動周波数fは、次のように、自由慣性空間における(例えば磁場Bにおける)第1の磁気回転同位体16の歳差運動に対応する、デジタル基準カウンタ56によって生成された循環カウント値Iの周波数に等しく設定される。
/SUM=166.66/728.85=0.22866 式8
’/SUMREF=166.66/728.85=0.22866 式9
SUM=SUMREF=(f+f)=(f’+f’) 式10
=f’ 式11
前に説明したように、循環カウント値Iは、自由慣性空間における(即ち、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転の周波数成分なしに)第1の磁気回転同位体16の歳差運動に対応することができる。同様に、周波数信号IRは、蒸気セル12における(即ち、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転の周波数成分を含む)第1の磁気回転同位体16の歳差運動に対応することができる。従って、循環カウント値Iと周波数信号IRとの間の周波数差は、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に対応することができる。
検出システム50はまた、角度弁別器(angle discriminator)62を含む。角度弁別器は、所定の間隔で復調システム52から供給される周波数信号IRをサンプリングするように構成される。前に説明したように、周波数信号IRは、第1の磁気回転同位体16の歳差運動周波数および受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に対応する。従って、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転がない状態で、周波数信号IRの周期は、デジタル基準カウンタ56によって生成される循環カウント値Iの周期(例えば36,000カウント)と同期される。従って、周波数信号IRと循環カウント値Iの周期との間の周期における差は、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転の周波数に対応する。従って、検出システム50は、次のサンプリング時間に対する、所与の一サンプリング時間における循環カウント値Iのカウント数の差に基づいて、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転を判定するように構成される。例として、角度弁別器62は、周波数信号IRのサンプリングにおけるノイズの影響を軽減するなどのために、各周期に、従って周波数信号IRの周期毎に一度、又は各ゼロ交差において、従って周波数信号IRの周期毎に二度、周波数信号IRをサンプリングするように構成することができる。
検出システム50は、SYNC LATCHとして図2の例に示されている同期ラッチ64、及び回転ラッチ(rotation latch)66を更に含む。同期ラッチ64は、検出システム50の初期化において、周波数信号IRの周期及び循環カウント値Iを同期させるように構成される。角度弁別器62は、周波数信号IRのサンプリング時間(例えばゼロ交差)に際しトリガ信号TRGを生成するように構成される。トリガ信号TRGは、同期ラッチ64及び回転ラッチ66の両方に供給される。受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転がない所定の時間においてなど、検出システム50の初期化中に、初期化信号INITが、同期ラッチ64に供給され得る。トリガ信号TRGに応じて、初期化信号INITがアサートされている間に、同期ラッチ64は、循環カウント値Iをリセットするために、リセット信号RSTをデジタル基準カウンタ56に供給することができる。従って、検出システム50の初期化に際し、循環カウント値Iは、循環カウント値Iに対する周波数信号IRの周期の変化に基づいて、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転の検出を可能にするために、周波数信号IRの周期と同期され得る。
検出システム50の初期化に続いて、NMRジャイロスコープシステム10の動作中に、トリガ信号TRGは、循環カウント値Iの値をラッチするために、回転ラッチ66に供給することができる。循環カウント値Iのラッチされた値は、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転に対応する信号ROTとして、バスなどを介してプロセッサ(図示せず)に供給することができる。例えば、検出システム50の初期化後に、信号ROTの任意の非ゼロ値が、デジタル基準カウンタ56の精度に基づくなど、NMRジャイロスコープシステム10の回転に対応することができる(例えば、前に説明したように、各インクリメントは、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転の0.01°と等しい)。従って、循環カウント値Iを捕捉するために、トリガ信号TRGが回転ラッチ66に供給されるたびに、捕捉された循環カウント値Iの値のどのような変化も、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の追加の回転に対応する。従って、関連するプロセッサは、捕捉された循環カウント値Iに基づいて、NMRジャイロスコープシステム10の回転角度、回転速度、又は任意の他の慣性の統計を計算することができる。
従って、NMRジャイロスコープシステム10及び関連する検出システム50は、磁場が存在する状態で、磁気回転同位体の歳差運動の非常に安定した比率に基づいて、受感軸周りの回転を判定する方法として本明細書に示されている。従って、NMRジャイロスコープシステム10は、受感軸周りの回転を計算するために、典型的なジャイロスコープシステムと比較して、単純だが非常に正確な方法で実現することができる。更に、デジタル基準カウンタ56及び歳差運動基準カウンタ58が、それぞれ、循環カウント値I及び基準周波数SUMREF(それに対して、周波数信号IRが、基準周波数SUMREFへの信号SUMの位相ロックに基づいて等しく設定される)をそれぞれ生成するために共通クロック信号(例えばクロック54によって生成されるクロック信号CLK)に基づいて動作するため、検出システム50は、(例えば一次)クロックドリフト(clock drift)に対してほぼ無感応にすることができる。更に、磁場Bが、基準周波数SUMREFへの信号SUMの位相ロックに基づいて制御されるため、検出システム50は、同様に、磁場ドリフトにほぼ無感応にすることができる。従って、NMRジャイロスコープシステム10は、極度に単純な方法で、受感軸周りのNMRジャイロスコープシステム10の回転を正確に判定するように実現することができる。
図3は、本発明の態様に従って3軸ジャイロスコープシステム100の例を示す。例として、3軸ジャイロスコープシステム100は、航空機及び/又は宇宙船用などの様々なナビゲーション制御システムのいずれか、又は偏揺れ、ピッチ及び回転運動情報を監視する装置において実現することができる。
3軸ジャイロスコープシステム100は、X軸ジャイロシステム102、Y軸ジャイロスコープシステム104、及びZ軸ジャイロスコープシステム106を含む。図3の例において、X軸ジャイロシステム102は、X軸を中心とする受感軸を有することができ、Y軸ジャイロスコープシステム104は、Y軸を中心とする受感軸を有することができ、Z軸ジャイロスコープシステム106は、Z軸を中心とする受感軸を有することができる。それぞれのNMR蒸気セル108、110及び112の回転軸は、直交座標系114によって図3の例に示されている。例として、X軸、Y軸及びZ軸ジャイロスコープシステム102、104及び106のそれぞれは、図1の例におけるNMRジャイロスコープシステム10とほぼ同様に構成することができる。従って、X軸、Y軸及びZ軸ジャイロスコープシステム102、104及び106のそれぞれは、それぞれの蒸気セル108、110及び112のそれぞれを通して供給されるそれぞれの検出ビームOPTDETに基づいて、且つ2つの磁気回転同位体(例えば131Xe及び129Xe)の歳差運動周波数の所定の定率に基づいて、それぞれX、Y及びZ軸のそれぞれを中心とするそれぞれの回転角度ROT、ROT及びROTを判定するように構成することができる。例として、X軸、Y軸及びZ軸ジャイロスコープシステム102、104及び106のそれぞれは、図2の例における検出システム50とほぼ同様に構成された検出システムを含むことができる。
図3の例において、X軸、Y軸及びZ軸ジャイロスコープシステム102、104及び106のそれぞれは、運動センサ116への、それぞれの回転角度ROT、ROT及びROTを含む出力信号として示されている。従って、運動センサ116は、3軸ジャイロスコープシステム100を含む関連ビークル又は装置の総計3軸回転運動を判定するためのプロセッサとして構成することができる。従って、3軸ジャイロスコープシステム100を含む関連ビークル又は装置の偏揺れ、ピッチ及び回転を判定することができる。従って、運動センサ116は、3軸ジャイロスコープシステム100を含む関連ビークル又は装置の3軸回転運動を表示、出力及び/又は報告するように構成することができる。
前述の構造及び上記の機能的特徴を考慮すれば、本発明の様々な態様による方法が、4図に関連してより良く理解されよう。説明を簡単にするために、図4の方法は、連続的に実行されるように示され説明されているが、本発明に従って、幾つかの態様が、本明細書で図示され説明されているものとは異なる順序及び/又は別の態様と同時に行われ得るように、本発明が、示された順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。更に、示されている全ての特徴が、本発明の態様に従って方法を実行するために必要とされるわけではない。
図4は、NMRジャイロスコープシステム(例えばNMRジャイロスコープシステム10)の受感軸周りの回転を測定するための方法150の例を示す。152において、光ポンプビーム(例えば光ポンプビームOPTPMP)が、ポンプレーザ(例えばポンプレーザ22)を介して生成される。154において、磁場(例えば磁場B)が、磁場発生装置(例えば磁場発生装置20)を介して生成される。156において、光ポンプビーム及び磁場は、第1及び第2の磁気回転同位体に反歳差運動をさせるために、アルカリ金属(例えばアルカリ金属14)、第1の磁気回転同位体(例えば第1の磁気回転同位体16)、及び第2の磁気回転同位体(例えば第2の磁気回転同位体18)を含む蒸気セル(例えば蒸気セル12)を通して供給される。158において、光プローブビーム(例えば光プローブビームOPTPRB)が、プローブレーザ(例えばプローブレーザ24)を介して生成される。160において、光プローブビームは、蒸気セルを出る検出ビーム(例えば検出ビームOPTDET)を供給するために、光ポンプビームに対して直角に、蒸気セルを通して供給される。162において、検出ビームは、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動を判定するために復調される。164において、基準周波数(例えば基準周波数SUMREF)が、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動の所定の比率に基づいて生成される。166において、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動に関連する周波数(例えば周波数信号SUM)が、基準周波数に位相ロックされる。168において、受感軸周りの回転が、第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動の位相ロックされた周波数に基づく第1及び第2の磁気回転同位体の1つにおける歳差運動の周波数に基づいて判定される。
上記で説明されたものは、本発明の例である。本発明を説明するためにコンポーネント又は方法論の全ての考えられる組み合わせを説明することは、もちろん不可能であるが、当業者は、本発明の多くの更なる組み合わせ及び置き換えが可能であることを理解されよう。従って、本発明は、添付の請求項の趣旨及び範囲内に入る全てのかかる変更形態、修正形態及び変形形態を包含するように意図されている。
10 核磁気共鳴(NMR)ジャイロスコープシステム
12 蒸気セル
14 アルカリ金属
16 第1の磁気回転同位体
18 第2の磁気回転同位体
20 磁場発生装置
22 ポンプレーザ
24 プローブレーザ
26、50 検出システム
52 復調システム
54 クロック
56 デジタル基準カウンタ
58 歳差運動基準カウンタ
60 位相ロックループコンポーネント
62 角度弁別器
64 同期ラッチ
66 回転ラッチ
100 3軸ジャイロスコープシステム
102 X軸ジャイロシステム
104 Y軸ジャイロスコープシステム
106 Z軸ジャイロスコープシステム
108、110、112 蒸気セル
114 直交座標系
116 運動センサ
磁場
B_FB フィードバック信号
CLK クロック信号
循環カウント値
R 周波数信号
INIT 初期化信号
OPTDET 検出信号
OPTPMP 光ポンプビーム
OPTPRB 光プローブビーム
ROT 回転
ROT、ROT、ROT 回転角度
RST リセット信号
SUM 周波数信号
SUMREF 基準周波数
TRG トリガ信号

Claims (12)

  1. 核磁気共鳴(NMR)ジャイロスコープシステムであって、
    アルカリ金属、第1の磁気回転同位体、及び第2の磁気回転同位体を含む蒸気セルと、
    光ポンプビームを生成するように構成されたポンプレーザと、
    前記光ポンプビーム及び前記アルカリ金属に基づいて、前記第1及び第2の磁気回転同位体に反歳差運動をさせるために、受感軸とほぼ整列される磁場を生成するように構成された磁場発生装置と、
    検出ビームとして前記蒸気セルから出力される光プローブビームを前記蒸気セルを通して供給するように構成されたプローブレーザと、
    前記検出ビームを監視し、前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動に応じた前記検出ビームの変調に関連付けられた周波数信号を基準周波数に位相ロックループを用いて位相ロックさせて、前記磁場に基づいた前記蒸気セルの第1の磁気回転同位体の歳差運動に対応する第1の周波数を計算するように構成された検出システムと、を備え、
    前記基準周波数は、前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の所定の定率に基づき
    前記検出システムは、前記第1の周波数と、前記磁場における自由慣性空間における前記第1の磁気回転同位体の歳差運動に対応する第2の周波数との比較に基づいて、受感軸周りの前記核磁気共鳴ジャイロスコープシステムの回転を判定するようにさらに構成され、
    前記位相ロックループが、前記基準周波数に対する前記周波数信号の位相ロックに基づいて、磁場フィードバック信号を生成するように構成され、前記磁場フィードバック信号は、前記磁場の大きさを調整するため、前記磁場発生装置に供給される、核磁気共鳴ジャイロスコープシステム。
  2. 前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の所定の定率が、前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の和に対する前記第1の磁気回転同位体の歳差運動周波数の比率であり、
    前記検出システムが、前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の所定の定率に基づく前記基準周波数を生成するように構成される、請求項1に記載の核磁気共鳴ジャイロスコープシステム。
  3. 前記検出システムが、前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の所定の定率で割られたクロック信号に関連する周波数を有する歳差運動基準カウンタに基づいて前記基準周波数を生成するように構成され、且つ前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の和に対応する前記周波数信号を前記基準周波数に位相ロックするように構成される、請求項2に記載の核磁気共鳴ジャイロスコープシステム。
  4. 前記検出システムが、
    クロック信号に基づいて、且つ前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の所定の定率に基づいて前記基準周波数を生成するように構成された歳差運動基準カウンタと、
    前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の和に対応する周波数信号を前記基準周波数と位相ロックするように構成された位相ロックループとを含む、請求項1に記載の核磁気共鳴ジャイロスコープシステム。
  5. 前記検出システムが、
    前記第1の周波数を判定するように構成された復調システムと、
    クロック信号に基づいて、前記第2の周波数を生成するように構成されたデジタル基準カウンタと、
    前記第1の周波数と前記第2の周波数との間の差に基づいて、前記受感軸周りの前記核磁気共鳴ジャイロスコープシステムの回転を判定するように構成された回転ラッチとを含む、請求項1に記載の核磁気共鳴ジャイロスコープシステム。
  6. 前記第1の周波数と前記第2の周波数との間の差は、前記受感軸周りの前記核磁気共鳴ジャイロスコープシステムの回転に対応し、且つ前記第1及び第2の磁気回転同位体の反歳差運動および前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の所定の定率に対応する基準周波数に対する前記周波数信号の位相ロックに基づいている、請求項に記載の核磁気共鳴ジャイロスコープシステム。
  7. 前記デジタル基準カウンタが、カウンタ値として前記第2の周波数を供給するように構成され、
    前記検出システムが、前記第1の周波数に関連する所定のサンプル時間のそれぞれにおいて前記第2の周波数をサンプリングするように、且つ前記所定のサンプル時間のそれぞれにおいてトリガ信号を前記回転ラッチに供給するように構成され、
    前記回転ラッチが、前記トリガ信号に応じて前記カウンタ値を取得するように構成され、
    連続する所定のサンプル時間のそれぞれにおいて取得されたカウンタ値に基づいた前記カウンタ値のカウント数における差が、前記受感軸周りの前記核磁気共鳴ジャイロスコープシステムの回転に対応する、請求項に記載の核磁気共鳴ジャイロスコープシステム。
  8. 前記検出システムが、初期化信号に応じて所定のサンプル時間において前記カウンタ値を前記第1の周波数の周期と同期させるように構成される、請求項に記載の核磁気共鳴ジャイロスコープシステム。
  9. 3つの直交受感軸のそれぞれを中心とする3軸核磁気共鳴ジャイロスコープシステムの回転を判定するように構成されている請求項1に記載の複数の核磁気共鳴ジャイロスコープシステムを含む、3軸核磁気共鳴ジャイロスコープシステム。
  10. 核磁気共鳴(NMR)ジャイロスコープシステムの受感軸周りの回転を測定するための方法であって、
    ポンプレーザを介して光ポンプビームを生成すること、
    磁場発生装置を介して磁場を生成すること、
    第1及び第2の磁気回転同位体に反歳差運動をさせるために、アルカリ金属、第1の磁気回転同位体、及び第2の磁気回転同位体を含む蒸気セルを通して前記光ポンプビーム及び前記磁場を供給すること、
    プローブレーザを介して光プローブビームを生成すること、
    前記蒸気セルから出力される検出ビームを供給するために、前記光プローブビームに対して直角に、前記蒸気セルを通して前記光ポンプビームを供給すること、
    前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動を判定し、且つ前記磁場に基づいて、前記蒸気セルにおける前記第1の磁気回転同位体の歳差運動に対応する第1の周波数を決定するために、前記検出ビームを復調すること、
    前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の所定の比率に基づいて基準周波数を生成すること、
    前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の和に関連する周波数信号を前記基準周波数に位相ロックすること、
    前記基準周波数に対する前記周波数信号の位相ロックに基づいて磁場フィードバック信号を生成すること、
    前記磁場フィードバック信号に基づいて前記磁場の大きさを調整すること、
    クロック信号に基づき前記磁場において自由慣性空間における前記第1の磁気回転同位体の歳差運動に対応する第2の周波数を生成すること、
    前記第1の周波数と前記第2の周波数との間の差に基づいて、前記受感軸周りの回転を判定することを備える、方法。
  11. 前記基準周波数を生成することが、
    前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の所定の定率で割られたクロック信号に関連する周波数を有する歳差運動基準カウンタに基づいて前記基準周波数を生成することを含み、
    前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数に関連する周波数を位相ロックすることが、
    前記第1及び第2の磁気回転同位体の歳差運動周波数の周波数の和を前記基準周波数と位相ロックすることを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記核磁気共鳴ジャイロスコープシステムの回転を判定することが、
    前記第2の周波数をカウンタ値として供給すること、
    前記第1の周波数に関連する所定のサンプル時間のそれぞれにおいて、トリガ信号を生成すること、
    前記トリガ信号に応じて第2のカウンタ値をラッチすることを含み、
    前記受感軸周りの前記核磁気共鳴ジャイロスコープシステムの回転を判定することが、ラッチされた第2の前記カウンタ値を直前のラッチされた第2のカウンタ値と比較することを含む、請求項10に記載の方法。
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