JP6355521B2 - デジタル放送受信装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル放送受信装置及び方法に関する。
近年、放送局側から放送される放送番組を視聴しながら、サービス事業者側からインターネット等の通信伝送路を介してアプリケーションおよび配信コンテンツを受信し、受信したアプリケーションを実行することで受信した放送番組と配信コンテンツを連携させて再生する放送通信連携サービスが普及している。従来の方式では、現在視聴している放送中の番組に関した放送通信連携サービスが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、現在放送中の番組表示を行っている際に、放送通信連携サービスから緊急放送用画像などをダウンロードし、放送番組に重畳して表示するモデルとして知られている。
特開2012−257221号公報(第2−3頁、図1)
特許文献1に開示されている従来の放送番組受信装置では、放送番組再生中に放送通信連携サービスから取得した緊急放送用画像を別プレーンとして合成表示しており、放送番組自身の映像の高品位化のための画質調整を行う技術は開示されていない。また表示器の表示性能に合わせて放送番組の画質調整を行う上で、従来の表示器との再生互換性を確保することも課題となる。また、4K或いは8Kと言った高解像度の放送の場合には情報量が膨大であり、画質調整を行うための付加情報の情報量を低減することも課題となる。
本発明のデジタル放送受信装置は、
放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信手段と、
通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得手段と、
前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号手段とを備える
ことを特徴とする。
第1の態様では、
前記映像情報が、映像のピクセル毎のピクセル値を含み、
前記付加情報が、ピクセル毎の加算値を表す情報と、変換特性情報とを含み、
前記変換特性情報は、前記ピクセル毎のピクセル値と前記加算値との和から、前記映像表示手段の出力輝度レベルへの変換の特性を表すものである。
第2の態様では、
前記付加情報が、映像の輝度のダイナミックレンジを拡張するためのものである。
第3の態様では、
前記デジタルストリームが、前記付加情報が前記通信伝送路から取得可能であるか否かを示す情報を含み、
前記デジタルストリームを解析し、前記付加情報が前記通信伝送路から取得可能であり、且つ前記付加情報を用いた画質調整が前記映像表示手段で可能であると判定した場合に前記取得手段に、前記付加情報を取得させるシステム制御手段をさらに有する。
第4の態様では、
前記復号手段は、前記映像表示手段の表示画面を複数個に分割した領域で表示される映像の映像情報をそれぞれ復号する複数個の映像デコーダを含み、
前記デジタルストリームに含まれる映像情報を、映像属性情報と映像データとに分離し、
前記映像データを前記分割した領域に対応する映像データに分割し、
前記映像属性情報に前記付加情報を連結して、分割された映像データと組み合わせ、該組み合わせにより生成されたストリームをそれぞれ対応する前記映像デコーダに供給するストリーム制御手段をさらに有する。
第5の態様では、
前記付加情報が、前記映像情報で表される映像の色変換を行うための色変換特性情報を含む
上述したように構成することにより、通信伝送路から放送番組に関連する映像付加情報を取得し、放送番組と同期して再生することで放送番組の映像の画質調整を行うことができる。
また、映像表示手段の表示性能に基づいて、適切な映像付加情報を自動的に取得することができるため、ユーザーは特別な操作が不要、且つ適切な情報量の映像付加情報を取得することができる。
本発明の実施の形態1のデジタル放送受信装置を示すブロック図である。 放送番組の解像度についての説明図である。 輝度のコントラストの大きい画像の一例を示す図である。 実施の形態1の表示性能ポリシーのデータ構造例を示す図である。 実施の形態1の放送通信連携の概念を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態1のデジタル放送受信装置で受信される放送番組のデジタルストリームのデータ構造を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態1の映像付加情報のデータ構造を示す図である。 実施の形態1による輝度設定値と出力輝度レベルとの関係を示すグラフである。 実施の形態1の映像付加情報の取得及び映像付加情報を用いた再生の手順を示すフロー図である。 実施の形態1の映像付加情報を用いた再生の手順の詳細を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2のデジタル放送受信装置のシステムブロック図である。 (a)〜(c)は、実施の形態2におけるストリーム変換部の動作を示すデータフロー図である。 実施の形態2における映像付加情報の取得及び映像ストリーム変換の手順を示すフロー図である。 本発明の実施の形態3のデジタル放送受信装置のシステムブロック図である。 実施の形態3の表示可能な色域についての説明図である。 (a)及び(b)は、実施の形態3で用いられる映像付加情報のデータ構造を示す図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1のデジタル放送受信装置10の構成の概略を示す。
実施の形態1のデジタル放送受信装置10は放送番組の映像情報を含む放送ストリーム(デジタルストリーム)を解析し、インターネット等の通信伝送路から当該放送番組の映像の画質調整を行うための映像付加情報を取得し、放送番組の映像情報と時刻同期をとりながら再生する。その際には従来の放送信号の再生互換性を維持するとともに、少ない情報量で映像付加情報を構成することで、デジタル放送受信装置の処理負荷を低減することを特徴としている。
図示のデジタル放送受信装置10は、放送伝送路BDを通じて図示しない放送局、具体的にはそのサーバーに接続されており、該放送局からデジタルストリームを受信することができる。
デジタル放送受信装置10はまた、通信伝送路NWを通じて、放送通信連携サービスを提供するサービス事業者(放送番組を提供する放送事業者自体がこのサービス事業者である場合もある)、具体的には、そのサーバーに接続されており、該サービス事業者から、映像付加情報を取得することができる。
映像付加情報は、放送番組の映像の画質調整、例えば、高品位化のための調整に用いられるものであり、放送番組のすべてについて提供されるとは限らず、各放送番組のデジタルストリームには、当該放送番組に関連する映像付加情報に関する情報が多重されている。この映像付加情報に関する情報には、該映像付加情報が上記サービス事業者から提供されているか否か、即ち通信伝送路NWを通じて取得可能であるか否かを示す情報が含まれている。映像付加情報に関する情報には、さらに、該映像付加情報による映像の画質調整を行うための条件を示す情報、例えばどのような映像表示部が必要かを示す情報も含まれている。各デジタル放送受信装置10は、上記の「映像付加情報が取得可能であるか否かを示す情報」及び「映像付加情報による映像の画質調整を行うための条件」を示す情報に基づいて、映像付加情報の取得を行うべきか否かを判定する。
例えば、映像付加情報に関する情報として、映像付加情報の取得先を示す情報、例えばURLが含まれている場合があり、その場合、各デジタル放送受信装置10は、この取得先を示す情報の有無に基づいて、映像付加情報が提供されているか否かを判定することができる。なお、映像付加情報の取得先ではなく、映像付加情報の取得のためのアプリケーションの取得先を示す情報、例えばURLが含まれており、各デジタル放送受信装置10では、該アプリケーションをダウンロードして実行することにより、別のデータ供給源(サービス事業者)から映像付加情報を取得するように構成されている場合もある。この場合には、各デジタル放送受信装置は、上記アプリケーションの取得先を示す情報の有無に基づいて、映像付加情報が提供されているか否かを判定することができる。
各デジタル放送受信装置で、映像付加情報による映像の画質調整を行うかどうかの判断をするに当たっては、当該デジタル放送受信装置の映像表示部が画質調整に対応したものであるかどうかの判断をも行う必要がある。その判断のため、映像表示部の表示性能を示す情報を参照する必要がある。
さらにまた、同じ放送番組であっても、複数の規格、例えば、4K規格及び8K規格の一方についてのみ映像付加情報が提供されている場合もある。その場合には、各デジタル放送受信装置10は、映像付加情報に関する情報から、どの規格に対して映像付加情報が提供されているかの判定をも行い、当該デジタル放送受信装置の映像表示部が4K解像度対応のものか、8K解像度まで対応のものかに応じて、映像付加情報の取得を行うか否かの判断、或いは当該映像付加情報を用いた画質調整を行うか否かの判断を行う。
実施の形態1では、映像付加情報はHDR(High Dynamic Range)変換を実現するための情報である。HDR変換とは輝度のダイナミックレンジが広い映像(HDR映像)の表現を可能にする技術であり、HDR変換により白飛びが少なくなり、太陽の煌めきなどを表現できるようになる。HDR映像を表示するためには、HDR映像に対応した表示器が必要である。
以下図1に示すデジタル放送受信装置の内部における処理をより具体的に説明する。
放送局からの放送信号(放送番組に、他の種々の情報、特に映像付加情報に関する情報を多重したデジタルストリームを変調した信号)は、放送伝送路BDを介して伝送されて、チューナー部12で受信され、チューナー部12にてデジタルストリーム、例えばMPEG−2トランスポートストリームに復号される。チューナー部12は、放送番組を含むデジタルストリームの受信部乃至手段としての役割を持つ。
ストリーム制御部14は、チューナー部12で受信された放送ストリームを、符号化された映像ストリームと符号化された音声ストリームとに分離して取り出すためにデマルチプレクサを含む。
なお、本実施の形態では、MPEG−2トランスポートストリームで多重化されているものとするが、MMT(MPEG Media Transport)と呼ばれる方式で多重化されていても良い。
映像デコーダ部(映像復号手段)15は、ストリーム制御部14にて分離された、MPEG−2などで符号化された映像ストリームを、デコード処理して映像信号を出力する。本実施の形態では、映像デコーダ部15は、8K映像を復号化することができる8K解像度対応デコーダ(8Kデコーダ)150と、HDR輝度変換部151とを有する。
音声デコーダ部(音声復号手段)16は、ストリーム制御部14にて分離された、AC−3などで符号化された音声ストリームを、デコード処理して音声信号を出力する。
映像表示部21は、映像デコーダ部15から出力された映像信号に対応する映像を表示する。音声出力部22は、音声デコーダ部16から出力された音声信号に対応する音声を出力する。
ネットワークインターフェース部13は、インターネット等の通信伝送路NWに接続され、上記した映像付加情報の取得部乃至手段として用いられている。
システム制御部25は、デジタル放送受信装置10全体を統合制御する。システム制御部25は、放送ストリーム解析制御部251とHDR合成制御部252とを有する。
システム制御部25に接続されているメモリ部26は、表示性能ポリシー261と、映像付加情報262とを記憶するものであり、不揮発性メモリで構成されている。
表示性能ポリシー261は、映像表示部21の表示性能を示す情報(表示性能情報)であり、本実施の形態のように、映像表示部21がデジタル放送受信装置の一部を成す場合には予め取得され、メモリ部26に格納されている。
放送ストリーム解析制御部251は、ストリーム制御部14で放送ストリームをデマルチプレクスする際に、放送ストリーム、特に放送番組のデータに多重されている他の情報(制御情報)を解析して、当該放送番組に関連する映像付加情報が通信伝送路NWから取得可能であるか否かを判定し、当該放送番組に関連した映像付加情報が通信伝送路NWを通じて取得可能である場合、ネットワークインターフェース部13に映像付加情報を取得させる。
ネットワークインターフェース部13で取得された映像付加情報は、ストリーム制御部14を介してシステム制御部25に送られ、メモリ部26に格納される。格納された映像付加情報を符号262で示す。
放送ストリーム解析制御部251はまた、映像付加情報を用いた映像の画質調整が、当該デジタル放送受信装置10の映像表示部21で可能か否かを判断し、可能と判断したときは、映像付加情報をメモリ部26から読み出してストリーム制御部14を介して映像デコーダ部15の8Kデコーダ150に供給する。
なお、映像付加情報による映像の画質調整が、当該デジタル放送受信装置10の映像表示部21で可能ではないことが、該映像付加情報の取得前に、例えば該映像付加情報に関する情報から分かる場合がある。その場合には、該映像付加情報の、ネットワークインターフェース部13による取得を行わないようにしても良い。
HDR合成制御部252は、映像デコーダ部15のHDR輝度変換部151に対し、映像付加情報を用いた画質調整を行うよう指示する。
放送ストリーム解析制御部251及びHDR合成制御部252として、システム制御部25内のファームウェアなどで構成される例を示しているが、システム制御部25の外部に存在しても良いし、当該機能を有するハードウェアで構成しても良い。また別機能ブロックとして記載しているが、これらの機能が統合されていても良いし、さらに細分化した機能ブロックで構成されていても良い。
操作部27はユーザーなどからデジタル放送受信装置10に対して要求を行う際にユーザーなどにより操作される。一般的に操作部27は、デジタル放送受信装置10のフロントパネルに配置されている操作パネル、リモコンなどを指す。デジタル放送受信装置10のシステム制御部25は、操作部27によって要求された命令の内容を解釈し、デコーダブロック11を制御することで任意の放送番組の情報を再生する。
図2は、放送番組の映像の解像度についての説明図である。現行放送は2K放送(2K1K放送)301と呼ばれ、その映像は横方向が2000ピクセル程度、縦方向が1000ピクセル程度、例えば横1920ピクセル×縦1080ピクセルの解像度を持つ。しかしながら、近年、超高精細映像の番組が放送されはじめ、4K放送(4K2K放送)302、8K放送(8K4K放送)303の標準化が進められている。
4K放送302の映像は、2K放送301の映像の解像度の4倍となる横方向が4000ピクセル程度、縦方向が2000ピクセル程度、例えば横3840ピクセル×縦2160ピクセルの解像度を持つ。また8K放送303の映像は、4K放送302の映像の4倍となる横方向が8000ピクセル程度、縦方向が4000ピクセル程度、例えば横7680ピクセル×縦4320ピクセルの解像度を持つ。8K放送303になると、現行の放送規格の映像(横方向が2000ピクセル程度、縦方向が1000ピクセル程度)と比較して情報量が膨大になるため、デジタル放送受信装置10の通信負荷や復号負荷が大きくなるといった問題がある。
図3は輝度のコントラストが大きく、HDR変換を行うのが望ましい画像の一例を示す図である。同図は映像表示部21に表示される画像の例350を示す。HDR変換は、映像表示部21で表現可能な輝度信号の最大値と最小値の比率を拡大する技術である。従来の映像表示器では表現可能な輝度範囲が限定されており、太陽の煌めきや川に映る光の煌めきなどのような極めて高い輝度を階調表現することができず、白で飽和した「白とび」と呼ばれる現象が発生していた。例えば同図中の、符号351aで示す太陽光の部分や、符号351b及び351cで示すように、太陽光が川に反射したときの煌めき部分の階調が損なわれ、高輝度部分を階調表現することができなかった。HDR変換は、このような高輝度部分の階調表現を可能にするものである。高輝度部分の表現を可能にするため、高輝度部分に対して、通常の放送番組の映像情報に含まれる輝度設定値の最大値よりも大きな輝度設定値(増強された輝度設定値)を持つデータを発生し、映像表示部21に、該増強された輝度設定値に対応する輝度での表示を行わせる。
HDR変換により得られた画像(HDR画像)、特にその高輝度部分の表示を行うには、HDR対応の表示器が必要であり、従来のHDR非対応の表示器ではHDR画像の高輝度部分を表示することができない。
図4は、実施の形態1の表示性能ポリシー(表示性能情報)261のデータ構造例を示す。表示性能ポリシー261は、表示性能項目401毎に、当該デジタル放送受信装置10の表示性能設定値402を示す。本実施の形態では表示性能項目401が、表示可能解像度(ビデオ)410、HDR対応有無411、対応色空間412、輝度深度413、及び表示可能解像度(字幕)414を含む。
表示可能解像度(ビデオ)410は、ビデオの解像度を示す。解像度の設定値402の候補(選択肢)として、「8K(7680×4320ピクセル)、4K(3840×2160ピクセル)、及び2K(1920×1080ピクセル)」がある。本実施の形態では、解像度410の表示性能設定値402が「8K(7680×4320ピクセル)」であるものとする。この場合、放送映像を表示するためのビデオプレーンの表示解像度は8K(7680×4320ピクセル)である。
HDR対応有無411は、HDRに対応しているか、非対応であるかを示す。設定値402の候補(選択肢)として、「対応」と「非対応」がある。本実施の形態では、表示性能設定値402を、「対応」であるものとする。
対応色空間412は、設定値の候補(選択肢)として、「BT.709」と「BT.2020」とがある。本実施の形態では、表示性能設定値402が、「BT.2020」であるものとする。
輝度深度413は、設定値の候補(選択肢)として、「12ビット」、「10ビット」、及び「8ビット」がある。本実施の形態では、表示性能設定値402が、「12ビット」であるものとする。なお12ビットに設定された場合、4096個(2の12乗)の階調表現が可能になる。
表示可能解像度(字幕)414は、字幕の解像度を示す。解像度の設定値402の候補(選択肢)として、「8K(7680×4320ピクセル)」、「4K(3840×2160ピクセル)」、及び「2K(1920×1080ピクセル)」がある。本実施の形態では、表示性能設定値402が、「4K(3840×2160ピクセル)」であるものとする。この場合、字幕などのサブピクチャ映像を表示するための字幕プレーンの表示解像度が4K(3840×21660ピクセル)であることを示す。
本実施の形態のデジタル放送受信装置10は、その内部に映像表示部21を具備している。そのため表示性能ポリシー261は固定値として、上記のように、あらかじめメモリ部26に記憶させておくことができる。
図5は、実施の形態1の放送通信連携の概念を示す。放送通信連携においては、放送伝送路BDと通信伝送路NWを同様に取り扱い、かつこれらを連携或いは融合させたサービスを利用することができる。同図は、放送伝送路BDから取得したデータと通信伝送路NWから取得したデータの組合せて用いるサービスの例を示す。
同図では、放送波の物理チャンネル500には、映像アセット501、第1の音声アセット(音声#1アセット)502、第1の字幕アセット(字幕#1アセット)503、及び第2の字幕アセット(字幕#2アセット)504が含まれる。放送伝送路BDのみでサービス(チャンネル)を選択すれば、物理チャンネル500に含まれるアセットだけが視聴できる。
また当該サービス(チャンネル)に関連した情報を通信伝送路NWから(即ち、通信伝送路NWに接続されたサービス事業者から)取得することができる。図5には、通信伝送路NWから映像付加情報アセット511、及び第2の音声アセット(音声#2アセット)512を取得できる場合を示す。これらの情報は放送波の物理チャンネル500に紐づけられた情報であり、放送波の映像と同期して再生が行なわれる。なお映像付加情報アセット511で伝送される情報量が小さい場合には、データ放送のようにカルーセル巡回データ形式で伝送されても良い。これらの情報は、IP(Internet Protocol)データフロー510として伝送される。
各デジタル放送受信装置10で、ユーザーがあるイベント(番組)520を選択すると、当該イベント520のデータ及び関連するデータ(枠520で囲まれたデータ)を取得し、時刻同期を取って情報を組み合わせ、映像表示部21及び音声出力部22で視聴を可能にする。このように構成することで、映像付加情報アセット511に含まれるHDR変換のための輝度変換情報を利用して放送映像の表示品位を高めたり、音声#2アセット512を利用して音声言語切り替えたりすることが可能になる。
以下では、本実施の形態の特徴である、HDR変換のための映像付加情報を用いた、映像の高品位化のための画質調整に重点を置いて説明する。
図6(a)〜(d)を参照して、放送番組の映像情報を含むデジタルストリームのデータ構造を説明する。図6(a)〜(d)は、ストリーム制御部14でデマルチプレクスすることによって生成される、符号化圧縮された映像ストリーム600のデータ構造の例を示す。
映像ストリーム600は、図6(a)に示すように、符号化圧縮単位となるGOP(Group Of Pictures)601単位で情報圧縮されている。
各GOP601は、図6(b)に示すように、フレーム内でデータ圧縮されたIピクチャ610と、時間的に前方向のIピクチャによる予測符号化によりデータ圧縮されたPピクチャ611と、時間的に前後方向のIピクチャ610またはPピクチャ611による予測符号化によりデータ圧縮されたBピクチャ612とから構成されており、各GOP601の再生時間は例えば約0.5秒である。
Iピクチャ610は、図6(b)に示すように、GOP600の先頭に位置しており、GOP600の中で最初にデコードされる。
Iピクチャ610は、図6(c)に示すように、表示時刻情報620、映像属性情報630、及び符号化映像データ640から構成される。符号化映像データ640は、単一のスライス(スライス#1)で構成されるものとして図示している。
表示時刻情報620は、PTS(Presentation Time Stamp)で構成されており、映像表示部21での表示時刻(提示時刻)を表す。なお表示時刻情報620は、映像が同期可能な時刻情報であれば良く、PTSではなくNTP(Network Time Protocol)で定義される時刻情報であっても良い。
映像属性情報630は、AUD631、SPS632、及びPPS633を含む。
AUD631は「Access Unit Delimiter」の略語であり、映像のアクセスユニットの先頭を示す識別子情報を含み、さらに、当該アクセスユニットに含まれるスライスの種類を示す情報を含む。
SPS632は「System Parameter Set」の略で、GOP601全体の符号化に関わるプロファイル、レベル、解像度、フレームレート、及びビットレート上限値などの情報を含む。
PPS633は「Picture Parameter Set」の略で、ピクチャ全体の符号化に関わる情報、即ち、エントロピー符号化モードやピクチャ単位の量子化パラメータ等の情報を含む。
Pピクチャ611、およびBピクチャ612は、図6(d)示すように構成され、SPS632を含まない点以外では、Iピクチャ610と同様である。
図7(a)〜(d)は、映像付加情報511のデータ構造を示す。映像付加情報511は、SEI(Supplemental Enhancement Information)700として用いられるものであり、図7(a)に示すように、各番組を構成する、時系列をなす複数のピクチャに対応して用意された複数の輝度変換情報710から成り、各ピクチャの輝度変換情報710は、図7(b)に示すように、表示時刻情報720と、HDR変換特性情報730と、HDR差分データ740とを含む。
表示時刻情報720は、該表示時刻情報720を含む輝度変換情報710の再生時刻を表す。表示時刻情報720は、該表示時刻情報720を含む輝度変換情報710を用いた画質調整を行うピクチャ(図6(b)の610、611、又は612)の表示時刻情報620と同じ時刻を示すものとなるように設定される。ストリーム制御部14は、ある表示時刻情報620を持つピクチャと、当該表示時刻情報620と同じ表示時刻を示す表示時刻情報720を持つ輝度変換情報710とを同期して、映像デコーダ部15に供給する。即ち、各ピクチャが8Kデコーダ150で復号されて、その復号結果が8Kデコーダ150から出力されるタイミングに合わせて、対応する輝度変換情報710がHDR輝度変換部151に入力されるようにする。HDR輝度変換部151は、8Kデコーダ150の復号の結果生成された映像データの輝度設定値に対して、対応する輝度変換情報710のHDR変換特性情報730及びHDR差分データ740を用いた変換を行って出力輝度レベル(を示すデータ)を生成する。
表示時刻情報720は、表示時刻情報620と同様に、PTS(Presentation Time Stamp)で構成されているが、PTSではなく、NTP(Network Time Protocol)で定義される時刻情報であっても良い。
HDR差分データ740は、通常の放送番組の映像情報で表される映像(以下、「放送信号による映像」と言う)の各ピクセルの輝度設定値に加算すべき値(加算値)を示す情報(輝度加算値情報)であり、例えば、図7(d)に示すように構成されている。図7(d)で示す例は、各ピクチャの全ピクセルのうち、輝度増強の対象となるピクセルに対してのみ、輝度加算値が定義されている。
Num_Of_Samples741は、ピクチャの全ピクセルのうち、輝度増強の対象となるピクセルの数を表す。
x_posは、HDR_X座標742、即ち、ピクチャ内の水平方向の座標を示し、y_posは、HDR_Y座標743、即ち、ピクチャ内の垂直方向の座標を示し、dif_dataは、輝度加算値744を示す。dif_dataは8ビットで表されるものとする。
これらにより、ピクチャ内の水平方向の座標値742がx_pos、垂直方向の座標値743がy_posである位置のピクセルについての輝度加算値744がdif_dataであることが示される。以下では、水平方向の座標及び垂直方向の座標をそれぞれx、yで表し、輝度加算値をDで表し、さらに、座標(x,y)における輝度加算値DをD(x,y)で表す場合がある。
このように輝度増強の対象になるピクセルについてのみ、輝度加算値を定義することで、輝度増強の対象とならないピクセルについては、輝度加算値を表す情報が不要となり、HDR変換によるダイナミックレンジの拡張のために必要な情報の量を少なくすることができる。
HDR変換特性情報730は、放送信号による映像の各ピクセルの輝度設定値Bbと、HDR差分データ740で表される、同じピクセルについての輝度加算値Dとから、出力輝度レベルFを求めるための変換特性を示す情報(マッピング情報)である。なお、輝度増強の対象となるピクセルについての放送信号による輝度設定値Bdは、その最大値(255)を取る。
この変換特性情報は、例えば、各ピクセル(座標(x,y)のピクセル)についての、放送信号による輝度設定値Bb(x,y)と、同じピクセルについての輝度加算値D(x,y)との和(合計値)Be(x,y)から、出力輝度レベルF(x,y)を得るための変換特性を示す情報である。
なお、増強後の輝度設定値をBeで示し、放送信号による輝度設定値をBbで示すが、両者のいずれであるかを区別する必要がない場合、或いは両者に当てはまる場合には、輝度設定値を単に符号Bで表す。
以下、変換特性情報について、図8を参照して説明する。
図8はHDR変換のための輝度設定値Bと出力輝度レベルFとの関係(変換特性曲線)を示すグラフである。
図8では、放送信号による映像の輝度範囲が8ビットで表され、輝度加算値が8ビットで表される場合を想定している。
一般的な放送信号による映像(SDR(Standard Dynamic Range)映像)の輝度設定値Bは8ビットで表現されるため、256階調(2の8乗)の分解能を持つ。また一般的な放送信号は、出力輝度レベルFとして100NIT(ニット)程度の明るさまでを表現することを前提に標準化が行われている。すなわち輝度設定値Bが0〜255までの値を持ち、それに対して出力輝度レベルFは0〜100NITの値を持つことになる。なお出力輝度レベルFが「0」であることは全黒であることを示し、出力輝度レベルFが「100」の場合は全白であることを示す。
HDR対応の表示器の場合、出力輝度レベルFのダイナミックレンジが広く、最大で1000NIT程度の明るさまで表現することができるため、一般的な放送信号では全白で表現されていたピクセル群でも、より高い輝度で表現することが可能になる。すなわち太陽の輝きなど極めて輝度の高い部分においてもグラデーション表現乃至階調表現が可能となり、非常に高品位な映像表示が可能となる。
しかしながら放送番組は、輝度信号が8ビット、出力輝度レベルが約100NITとして設計されている。そのため輝度設定値が0〜255の値で、出力輝度レベルFが0〜100NITを表現することになる。図8のように、放送信号による映像の輝度設定値の変化範囲を放送輝度変換区間或いは通常区間BRと呼び、この区間における変換特性を曲線810で表し、この区間における輝度設定値Bに対する出力輝度レベルFの変化割合、即ち輝度設定値Bの増分ΔBに対する出力輝度レベルFの増分ΔFの比ΔF/ΔBを通常区間傾斜係数811と言う。図8には、通常区間傾斜係数811に対応する傾斜角がαで示されている。
放送信号は輝度設定値Bとして、値255よりも大きな値を表現することができない。従って、光の煌めきの部分のように極めて高い輝度の部分でも、輝度設定値Bは、「255」より大きくはならない。HDR変換を行う場合、通信伝送路NWからHDR差分データ740の輝度加算値744を、放送信号による映像の輝度設定値(最大値である255)に加算することで、増強された輝度設定値Beを生成し、増強された輝度設定値を、HDR変換特性情報730を用いて変換することで、100NITよりも大きな出力輝度レベルFを生成し、映像表示部21にこの出力輝度レベルFでの表示を行わせることが可能である。
即ち、HDR輝度変換部151が、放送伝送路BDから受信した放送信号による映像情報(8Kデコーダ150による復号の結果得られる映像データ)で表される映像の各ピクセルの輝度設定値Bb(x,y)に、通信伝送路NWから取得した映像付加情報で表される同じピクセルの輝度加算値D(x,y)を加算することで増強後の輝度設定値Be(x,y)を算出し、当該増強後の輝度設定値Be(x,y)と、HDR変換特性情報730とから出力輝度レベルF(x,y)を決定し、映像表示部21では、決定した出力輝度レベルF(x,y)で表示を行う。
映像表示部21が液晶パネルで構成されている場合、出力輝度レベルF(x,y)での表示を行うための調整は、液晶シャッターの透過率の制御と、バックライトの発光強度の制御とによって行われる。これらの制御は、映像表示部21内に設けられた駆動制御部で行われる。なお、上記の駆動制御部をデコーダブロック11内に設け、該駆動制御部から制御のための駆動信号を映像表示部21に供給するようにしても良い。
なおまた、出力輝度レベルの増強として説明しているが、カラー映像の場合、それぞれの色信号のレベルを「輝度レベル」として、上記の出力輝度レベルの増強を行っても良く、輝度値に対して上記の出力輝度レベルの増強を行った後に、増強後の輝度値を用いて色成分値への変換を行っても良い。
なお、このような動作は、HDR非対応の映像表示部21では行うことができない。従って、HDR非対応の映像表示部21を備えたデジタル放送受信装置では、通信伝送路NWから映像付加情報を取得せずに通常区間BRにおける変換特性曲線810に基づいて出力輝度レベルFを決定する。
上記のようなHDR変換によるダイナミックレンジの拡張に当たり、本実施の形態では、通信伝送路NWからは、通常放送の輝度値(輝度設定値)に対する加算値を表す情報のみを取得するため、映像付加情報の情報量を少なくすることができる。
映像付加情報を用いて1000NITまでの輝度を表現する場合、100NITから1000NITの範囲でも、輝度設定値に対する出力輝度レベルの傾斜係数が、通常区間傾斜係数811と同じであるとすると、輝度設定値Bが0から2560までの変化範囲を持つ必要がある。こうすると1つのピクセルあたりの輝度加算値を表す情報のビット数が多くなり、映像付加情報全体の情報量も大きくなる。
そこで100NITから1000NITの範囲の輝度レベルを生じさせるための輝度設定値の変化範囲(拡張区間ERと呼ぶ)における輝度設定値Bに対する出力輝度レベルFの変化割合、即ち輝度設定値Bの増分ΔBに対する出力輝度レベルの増分ΔFの比ΔF/ΔB(拡張区間傾斜係数821)を、通常区間傾斜係数811よりも大きくすることで、輝度加算値Dの変化範囲をより狭くしている。図8には、拡張区間傾斜係数821に対応する傾斜角をβで示す。
視聴者にとって、拡張区間ERにおける表示輝度は細かな階調表現よりも、ダイナミックレンジが広いことが重要であるため、映像付加情報の情報量の圧縮のために、拡張区間傾斜係数821を大きくしても問題とならない。図8の曲線820の例では、拡張区間傾斜係数821を通常区間傾斜係数811の9倍としている。
こうすることで、通常区間BRでは、輝度設定値Bが256階調で100NITを表現するのに対して、拡張区間ERでは、輝度設定値Bが256階調で900NIT(100NITから1000NITまで)を表現することができる。
図8の曲線820で示す変換特性を実現する場合、HDR変換特性情報730として、その最小値731が「0」、最大値732が「900」、傾斜係数733が「900/256」であるものが用いられる。この場合、最小値731は、輝度加算値Dが最小値、即ち「0」のときの出力輝度レベルFの加算値(増強分)、最大値732は、輝度加算値Dが最小値、即ち「256」のときの、出力輝度レベルFの加算値(増強分)を表すものとする。
なお、最小値731及び最大値732を上記のように定義する場合、傾斜係数733は最小値731及び最大値732から自ずと定まるので、別途に定義しなくても良い。逆に、最小値731度と傾斜係数733を定義し、最大値732の定義を省略しても良く、最大値732と傾斜係数733を定義し、最小731の定義を省略しても良い。
上記の例では、輝度加算値が8ビットで表され、輝度加算値の最大値が、8ビットで表される値の最大値(256)に一致するものとしているが、輝度加算値の最大値が、8ビットで表される値の最大値(256)よりも小さくても良い。例えば、輝度加算値の最大値が128である場合の変換特性は曲線825で示す如くとなる。この場合、HDR変換特性情報730として、その最小値731が「0」、最大値732が「900」、傾斜係数733が「900/128」であるものが用いられる。この場合、最小値731は、輝度加算値Dが最小値、即ち「0」のときの出力輝度レベルFの加算値(増強分)、最大値732は、輝度加算値Dが最大値、即ち「128」のときの、出力輝度レベルFの加算値(増強分)、傾斜係数733は、輝度加算値Dの増分ΔBに対する出力輝度レベルFの増分の比を表すものとする。このように、輝度加算値Dの最大値を、任意の値にする場合には、最小値731、最大値732及び傾斜係数733をそれぞれ定義する必要がある。
拡張区間ERにおける変換特性を曲線820で示すように通常区間よりも急な傾斜を有するものにする代わりに、曲線840で示すように、通常区間BRと同じ傾斜を持つものとしても良い。この場合、映像表示部21で表示可能な輝度レベルの最大値1000NITでの表示は行われないことになるが、通常区間BRと拡張区間ERとで、曲線の傾斜が同じであるために、輝度設定値の全範囲にわたり、輝度設定値の変化に伴う出力輝度レベルの変化の連続性を確保することができる。また、子供や目の弱い視聴者は、HDR変換により増強された極めて高い輝度の映像を視聴すると目に疲れがたまりやすいが、曲線840のような変換特性を持たせることで、表示される輝度レベルの最大値を抑えることができ、目の疲れを少なくすることができる。
図8の曲線840で示す変換特性を実現する場合、HDR変換特性情報730として、その最小値731が「0」、最大値732が「100」、傾斜係数733が「100/256」であるものが用いられる。この場合、最小値731は、輝度加算値Dが最小値、即ち「0」のときの、出力輝度レベルFの加算値(増強分)、最大値732は、輝度加算値Dが最大値、即ち「256」のときの、出力輝度レベルFの加算値(増強分)を表す。
なお、最小値731及び最大値732を上記のように定義する場合、傾斜係数733は最小値731及び最大値732から自ずと定まるので、別途に定義しなくても良い。逆に、最小値731と傾斜係数733を定義し、最大値732の定義を省略しても良く、最大値732と傾斜係数733を定義し、最小値731の定義を省略しても良い。
図8の曲線840で示す変換特性を実現する場合のHDR変換特性情報730として、上記のものを用いる代わりに、最小値731が「0」、最大値732が「200」、傾斜係数733が「200/511」であるものを用いても良い。この場合、最小値731は、輝度設定値Bが最小値、即ち「0」のときの出力輝度レベルF、最大値732は、輝度設定値Bが最大値、即ち「511」のときの出力輝度レベルFを表すものとする。
なお、最小値731及び最大値732を上記のように定義する場合、傾斜係数733は最小値731及び最大値732から自ずと定まるので、別途に定義しなくても良い。逆に、最小値731と傾斜係数733を定義し、最大値732の定義を省略しても良く、最大値732と傾斜係数733を定義し、最小値731の定義を省略しても良い。
また、拡張区間ERにおける変換特性を、1次関数で表現されるものとする代わりに、曲線830で示すように、2次関数で表現されるものとしても良く、更に高次の関数で表現されるものとしても良い。2次関数、或いはより高次の関数で表現される曲線を用いる場合、通常区間BRと拡張区間ERの境界部分で、曲線の傾斜が急に変化しないようにすることが望ましい。そのようにすることで、輝度設定値の変化にともなう出力輝度レベルの変化に連続性を持たせることができる。
曲線830で示される2次関数を用いる場合、HDR変換特性情報730としては、2次関数の係数及び定数を表すものが用いられる。
以上の例では、拡張区間ERにおいてのみ、出力輝度レベルを通常よりも大きな値にする一方、通常区間BRにおいては、HDR変換の影響を与えないようにしているが、HDR変換によるダイナミックレンジの拡張に伴って、通常区間BRにおいても出力輝度レベルを変化させるようにしても良い。この場合の、変換特性の例を曲線850で示す。
この変換特性曲線850は、通常区間BRおける部分850aと、拡張範囲における部分850bとを有する。通常区間BRにおける部分850aは、最小値731aが「0」、最大値732aが「200」、傾斜係数733aが「200/255」、拡張区間ERにおける部分850bは、最小値731bが「200」、最大値732bが「1000」、傾斜係数733bが「800/256」である。この場合最小値731aは輝度設定値Bが最小値、即ち「0」のときの出力輝度レベルF、最大値732a及び最小値731bは輝度設定値Bが、通常の放送番組の映像情報の輝度設定値の最大値、即ち「255」のときの出力輝度レベルF、最大値732bは輝度設定値Bが最大値、即ち「511」のときの出力輝度レベルFである。
曲線850の変換特性を用いる場合、輝度増強の対象となるピクセルのみならず、他のピクセルについても出力輝度レベルが変更される。
以上のように、輝度設定値、特に増強により拡張範囲における輝度設定値に対する出力輝度レベルFの値は、HDR変換特性情報により定義された変換特性によって求められる。
上記の例では、放送信号による映像の輝度が8ビットで表され、輝度加算値も8ビットで表されるものとしているが、輝度加算値を放送信号による映像の輝度のビット数(8ビット)とは異なるビット数で表されるものとしても良い。
また、上記の例では、放送信号による映像の輝度設定値Bが8ビットで表されるものとしたが、他のビット数、例えば、10ビットでも、12ビットで表されるものであっても、本実施の形態の技術は適用可能である。
次に、図9を参照して、実施の形態1のデジタル放送受信装置における放送番組の再生の手順を説明する。
まず放送番組をストリーム制御部14でデマルチプレクスする際に、放送ストリーム解析制御部251は、放送ストリームを解析し、当該放送番組に関連する映像付加情報、ここではHDR変換のための情報が通信伝送路NWから取得可能であるか、即ち放送通信連携サービスにより映像付加情報が提供されているか否かを判定する(S101)。
映像付加情報が取得可能ではない場合には、ステップS102に遷移して、放送番組を通常の画質で、即ち映像付加情報を用いずに再生する。
ステップS101にて、映像付加情報が取得可能であると判断した場合には、放送ストリーム解析制御部251は、メモリ部26に記憶されている表示性能ポリシー261を参照し(S103)、放送ストリームに多重されている情報から、当該デジタル放送受信装置10に適した映像付加情報を特定する。
例えば、表示性能ポリシー261を参照することで、当該デジタル放送受信装置10の映像表示部21がHDR表示を行えるものか否かを判断し、映像表示部21がHDR表示を行えるものである場合には、映像付加情報を取得すべきものと判断する。但し、映像表示部21が4K解像度までしか対応していなければ、4K解像度用の映像付加情報を取得すべきものと判断する。
一方、該デジタル放送受信装置10の映像表示部21がHDR表示を行えるものでない場合、或いは映像付加情報によるHDR表示で必要とされる解像度のものではない場合には、ステップS102に遷移する。
その後、放送ストリーム解析制御部251からの指示に応じて、ストリーム制御部14は、通信伝送路NWから映像付加情報を取得する(S104)。その際、放送番組全体の映像付加情報を取得しても良いし、現在視聴している番組の表示時刻以降の映像付加情報(現在視聴している番組のピクチャについての表示時刻情報620で表される表示時刻以降の表示時刻を示す表示時刻情報720を持つ輝度変換情報)を取得しても良い。このように構成することで、余分な情報を取得しないようにできるので、通信量を削減することができる。
なお、上記のように、放送番組の表示時刻以前の映像付加情報(現在視聴している番組のピクチャについての表示時刻情報620で表される表示時刻以前の表示時刻を示す表示時刻情報720を持つ輝度変換情報)を取得しないようにする場合に、デジタル放送受信装置10の映像や通信のバッファリング時間だけ前の時刻情報から、或いは後続データが安定処理できるようにあらかじめ決められた余裕分だけ前の時刻情報から映像付加情報を取得しても良い。
このようにして映像付加情報を取得した後に、映像付加情報を、放送信号の映像情報に組み合わせて映像を再生し、視聴を行わせる(S105)。即ち、放送信号による映像の輝度設定値を、取得した映像付加情報に基づいて調整乃至増強し、増強後の輝度設定値に対応する出力輝度レベルを算出し、算出した出力輝度レベル(を示す信号)を映像表示部21に送り、映像表示を行わせる。
図10は、図9のステップS105の処理をより詳しく示す。
ここでは、放送信号による映像の各ピクセルの輝度設定値Bbと、通信伝送路NWから取得した映像付加情報に含まれる輝度変換情報とを組み合わせる場合を想定している。
まず映像デコーダ部15で符号化圧縮された映像を復号化する(S201)。
その後、HDR合成制御部252は、映像デコーダ部15で復号化したピクチャに対するPTS(表示時刻)と同一のPTSを持つ輝度変換情報710を特定する(S202)。
即ち、HDR輝度変換部151は、復号化されたピクチャと同じPTSを持つ輝度変換情報710からHDR変換特性情報730及びHDR差分データ740を抽出し、HDR差分データ740から、HDR変換による輝度の増強を必要とするピクセルの輝度加算値Dを抽出し、HDR変換特性情報730で定義された変換特性に従って、放送信号による映像の輝度設定値Bbと、抽出した輝度加算値Dとから出力輝度レベルFを算出する。
具体的には、放送信号による映像の輝度設定値Bbに対して、HDR差分データ740から取得した輝度加算値Dを合算することで、増強された輝度設定値Beを求め(S203)、その後、HDR変換特性情報730で定義された変換特性に従って、増強された輝度設定値Beから出力輝度レベルFを算出する(S204)。
その後、HDR輝度変換部151は、上記のようにして決定された出力輝度レベル(を示す情報)を映像表示部21に供給する(S205)。映像表示部21では、供給された出力輝度レベルで表示を行う。
以上の処理で用いるHDR差分データ740及びHDR変換特性情報730としては、一旦メモリ部26に記憶させたものを読み出して利用する。
即ち、HDR合成制御部252は、各ピクチャが映像デコーダ部15の8Kデコーダ150で復号される際に、当該ピクチャと同じPTSを持つ輝度変換情報710をメモリ部26から読み出して、ストリーム制御部14を介して映像デコーダ部15のHDR輝度変換部151に供給する。このとき、各ピクチャの復号結果がHDR輝度変換部151に供給されるタイミングに合わせて、当該ピクチャと同じPTSを持つ輝度変換情報710がHDR輝度変換部151に供給されるようにする。
なお、図7(a)〜(d)の例では、ピクチャ毎にHDR変換特性情報730が送信されるが、このことは必ずしもピクチャ毎にHDR変換特性情報730の内容が変わることを意味せず、例えば一つの番組では最初から終わりまで同じ内容であっても良く、シーンの切り替わりなどでのみ内容が変わるようにしても良い。また、ピクチャ毎にHDR変換特性情報を送信しなくても、一つの番組の最初にのみ、或いはシーンの切り替わりにのみHDR変換特性情報730を送信するようにしても良い。さらにGOP毎に、例えばGOPの先頭でのみ、HDR変換特性情報730を送信するようにしても良い。
また、通信伝送路NWから取得した輝度変換情報に含まれるHDR変換特性情報で定義される変換特性を、視聴者に合わせて、例えば操作部27の操作により修正した上で、適用しても良い。
さらに、映像付加情報の一部として取得したHDR変換特性情報を利用せずに、デジタル放送受信装置10に予め設定されているHDR変換特性情報を用いて変換を行っても良い。
さらにまた、複数のHDR変換特性情報をメモリ部26に記憶させておき、映像付加情報に応じて、そのいずれかを選択して用いるようにしても良い。この場合の映像付加情報は、複数のHDR変換特性情報のうちのどれを選択すべきかを示す情報、例えば選択すべきHDR変換特性情報を識別する情報を含む。
また上記の例では、HDR変換特性情報は、変換特性曲線を表す定数及び係数乃至演算式を規定するものであるが、代わりに、増強された輝度設定値を入力として出力輝度レベルを出力する変換テーブル(LUT)を規定するものであっても良い。
上記の実施の形態1のように構成すれば、放送信号との再生互換性を保持しつつ、即ち、映像表示部がHDR表示を行うことができないデジタル放送受信装置では、HDR変換を行うことなく、従来通り、放送番組を通常の画質で視聴することを可能にしつつ、映像表示部がHDR表示を行うことができるデジタル放送受信装置では、通信伝送路NWから映像付加情報を取得し、更に画質が改善された映像を視聴させることが可能になる。
また、輝度変換情報が、輝度設定値及び輝度加算値から、出力輝度レベルを求めるための変換特性情報を持つので、少ない情報量(限られた範囲)で、表示輝度のダイナミックレンジが広い、高画質の映像の視聴が可能になる。
なお、上記の実施の形態では、各番組について映像付加情報の取得が可能か否かを示す情報は、当該番組の放送ストリーム中に含まれている場合を想定しているが、各番組について映像付加情報の取得が可能か否かを示す情報を、当該番組の放送開始前に、例えば別の番組の放送ストリームから取得できるようにしておいても良い。その場合には、上記各番組の放送開始前に映像付加情報を取得し、例えばメモリ部26に保持しておくことができるので、番組の冒頭から、確実に且つ速やかに映像付加情報を利用した映像の画質調整(輝度ダイナミックレンジの拡張)を行うことができる。
実施の形態2.
図11は本発明の実施の形態2のデジタル放送受信装置10bを構成の概略を示す。図11で図1と同じ符号は同様のものを示す。
図11のデジタル放送受信装置10bは、図1のデジタル放送受信装置10と概して同じであるが、図1のデコーダブロック11の代わりにデコーダブロック11bを備え、図1のシステム制御部25の代わりにシステム制御部25bを備える点で異なる。図11のデコーダブロック11bは、図1のデコーダブロック11と概して同じであるが、図1のストリーム制御部14の代わりにストリーム制御部14bを備え、図1の映像デコーダ部15の代わりに映像デコーダ部15bを備える。
図1の映像デコーダ部15は、1つの8K解像度対応デコーダ(8Kデコーダ)150と1つのHDR輝度変換部151とを有するが、図11の映像デコーダ部15bは、4つの4K解像度対応デコーダ(4Kデコーダ)1501〜1504と、4つのHDR輝度変換部1511〜1514とを有する。4Kデコーダ1501〜1504の各々は、最大4K解像度までの映像情報を復号化できるデコーダであり、それぞれ、映像表示部21の表示画面を4つの同じ大きさの領域に分割した領域で表示される映像の映像情報を復号する。
図11のシステム制御部25bは、放送ストリーム解析制御部251及びHDR合成制御部252に加え、ストリーム合成制御部253を有する。
放送ストリーム解析制御部251が、放送伝送路BDから受信した放送ストリームを解析し、該放送ストリームが8K映像を表すものであると判断すると、その判断結果をストリーム合成制御部253に伝え、ストリーム合成制御部253はこれに応じて、ストリーム変換部142に、8K映像の符号化映像データを4つの部分(それぞれ映像表示部21の、上記の4つの領域で表示される部分)に分割するよう指示する。
ストリーム変換部142は、この指示に応じて、8K映像の映像データを4つの部分(それぞれ映像表示部21の、上記の4つの領域で表示される部分)に分割し、ストリームを変換乃至再構築する。
この再構築に当たり、デジタルストリームに含まれる映像情報を、映像属性情報と映像データとに分離し、映像データを、表示画面の分割した領域で表示される映像を表す映像データ(映像データ部分)に分割し、映像属性情報に映像付加情報を連結して、分割された映像データと組み合わせる。
組合せにより生成されたストリームはそれぞれ対応する4Kデコーダ1501〜1504に供給される。
HDR輝度変換部1511〜1514はそれぞれ4Kデコーダ1501〜1504に対応して設けられており、各々図1のHDR輝度変換部151と同様に、映像付加情報(輝度変換情報)を用いた変換(放送信号による輝度設定値と、輝度変換情報に含まれる輝度加算値及び変換特性情報から出力輝度レベルを生成する処理)を行う。
メモリ部26に記憶されている表示性能ポリシー261は、実施の形態1に関し図4を参照して説明したのと同様のものであるが、さらに、映像デコーダ部が4台の4Kデコーダで構成されていることを示す情報を含む。
以下、ストリーム変換部142の処理を、図12(a)〜(c)を参照して説明する。
図12(a)は、ストリーム変換部1130、4Kデコーダ1501〜1504、及び映像表示部21間でのデータの流れを示す。
ストリーム変換部142に入力される放送ストリームは、チューナー部12から出力されたものである。
ストリーム変換部142に入力される映像付加情報に含まれる輝度変換情報の各々は、ネットワークインターフェース部13で取得され、一旦メモリ部26に記憶された後、該輝度変換情報に含まれる表示時刻情報720と同じ表示時刻を示す表示時刻情報620を持つピクチャの符号化映像データが映像デコーダ部15bでデコードされるタイミングに合わせて映像デコーダ部15bに供給されたものである。
チューナー部12から出力される放送ストリームのIピクチャ部分1200は、図12(b)に示すように、ストリーム内の符号化映像データ1210が、4つのスライスデータ部分1211〜1214に分割可能である。これらのスライスデータは、映像表示部21の画面領域を4分割したそれぞれの領域2101〜2104に表示すべき映像を表すデータである。
なおここでは、4つの領域2101〜2104は、映像表示部21の画面領域を縦方向に4分割した領域であるものとして説明するが、横方向に4分割した領域であっても良く、縦方向及び横方向にそれぞれ2分割することで形成された4つの領域であっても良い。
ストリーム変換部142は、図12(b)に示される放送ストリームのIピクチャ部分1200を表示時刻情報620及び映像属性情報630と、符号化映像データ1210とに分割する。そして符号化映像データ1210を、上記した4つのスライスデータ1211〜1214に分割する。
その後、4Kデコーダ1501〜1504へ入力されるストリーム1221〜1224(図12(c))を作成する。
各ピクチャのストリーム1221〜1224の各々を作成するに当たり、表示時刻情報620及び映像属性情報630を複製して、ストリーム1221〜1224の各々の一部として組み込むとともに、メモリ部26から読み出された映像付加情報で構成されるSEI700のうちの、当該表示時刻情報620と同じ表示時刻を表す表示時刻情報720を映像属性情報630に連結し、新たな映像属性情報630bを形成し、該映像属性情報630bに続いて、スライス1211〜1214のうちの対応するものを連結する。
以上Iピクチャについて説明したが、Pピクチャ及びBピクチャも同様に処理される。
上記のように、映像デコーダ部15bとして、4Kデコーダで構成されたものを用いることで、現在民生用途として普及していない8Kデコーダを用いることなく、比較的安価な4Kデコーダを用いて8K映像の表示を行うことができる。
4Kデコーダ1501〜1504では、それぞれ供給されたスライスの符号化映像データ1211〜1214を復号し、復号結果に対して、対応するHDR輝度変換部1511〜1514で出力輝度レベルへの変換を行い、変換の結果得られる出力輝度レベル1231〜1234が映像表示部21に、それぞれの領域2101〜2104での表示のために、出力される。図12(a)には、簡単のため、HDR輝度変換部1511〜1514が省略され、出力輝度レベル1231〜1234が4Kデコーダ1501〜1504から出力されるものとして図示されている。
上記のように、ストリーム変換部142は、映像ストリームに映像付加情報を付加して、4Kデコーダ1501〜1504に供給しているので、4Kデコーダ1501〜1504内に放送信号による映像情報と、映像付加情報の再生を同期させるための回路を設ける必要がなく、デコーダの回路規模を小さく構成できる。
次に、図13を参照して実施の形態2における映像付加情報の取得及び映像ストリーム変換の手順を説明する。
システム制御部25bの放送ストリーム解析制御部251は、表示性能ポリシー261を読み込んで、映像デコーダ部15bを構成する映像デコーダが処理可能な解像度を示す情報を取得する(S301)。
本実施の形態では、表示性能ポリシー261から、「映像デコーダ部が4台の4Kデコーダで構成」されているとの判断がされる。
その後、放送ストリーム解析制御部251は、視聴している放送番組が8K映像のデータを含むものか否かを判定する(S302)。8K映像のデータを含むものであると判断した場合には、ステップS303に遷移し、放送ストリーム解析制御部251は、放送ストリームを解析して、当該放送番組に対する映像付加情報が通信伝送路NWに存在するか(通信伝送路NWから取得可能か)否かを判定する。
映像付加情報が存在する場合、ステップS304に遷移し、映像付加情報を取得してメモリ部26に記憶させる。
その後、ステップS305に遷移し、ストリーム合成制御部253が、ストリーム変換部142にストリームの変換乃至再構成を指示する。
ストリーム変換部142は、ストリーム合成制御部253からの指示に基づいてストリームの再構成を行う。
各ピクチャのストリームの再構成においては、ストリーム変換部142は、放送ストリームの表示時刻情報620及び映像属性情報630(図12(b))を抽出し、抽出した映像属性情報630に、映像付加情報で構成されるSEI700のうちの、当該表示時刻情報620と同じ表示時刻を表す表示時刻情報720を組合せることで映像属性情報を再構成する(S305)。再構成された映像属性情報を符号630bで表す。
その後、符号化映像データ1210からそれぞれ4つの画面領域2101〜2104に対応する第1〜第4のスライス(スライス#1〜#4)1211〜1214を抽出する(S306)。
その後、表示時刻情報620、及び上記のように再構成された映像属性情報630bとスライス1211〜1214の各々とを組合せ(S307)、組合せの結果得られたストリームを各々4Kデコーダ1501〜1504の対応するものに入力する(S308)。
4Kデコーダ1501〜1504では、スライス1211〜1214を復号化し、それぞれの復号結果に対して、対応するHDR輝度変換部1511〜1514が、映像属性情報に含まれるSEI(映像付加情報)を用いて、HDR変換を行って出力輝度レベルを生成する。
ステップS303にて、当該放送番組に関連する映像付加情報が通信伝送路NWから取得できないと判断されると、映像属性情報630を抽出し(S309)、それ以降ステップS306〜S308の処理を行う。但し、この場合、ステップS307においては、再構成された映像属性情報630bの代わりに元の映像属性情報630を用いる。
ステップS305〜S309の処理は、ピクチャ毎に行われる。
ステップS302にて、8K映像のデータを含むものではないと判断すると、ステップS310に遷移する。この場合、放送番組は4K解像度以下であるので1台の4Kデコーダだけで対応できる。そのため4Kデコーダのうちの1台(例えば、4Kデコーダ1501)を選択して固定化する。それ以降の処理S311〜S316は、それぞれ処理S304〜S309と同様である。但し、ステップS306における映像データの分割は行われず、4Kデコーダのうちの1台だけで処理が行われる。
なお、上記の例では、映像属性情報及び映像付加情報が各ピクチャの映像情報に付加されているものとしているが、映像属性情報は、GOP毎に、例えば各GOPの先頭のIピクチャにのみ付加されていても良く、さらに複数のGOPから成るシーケンス毎に付加されていても良い。この場合、4Kデコーダ1501〜1504への映像属性情報の供給はGOP又はシーケンス毎に行われる。
同様に、映像付加情報のうちのHDR変換特性情報は、GOP毎に、例えば各GOPの先頭のIピクチャにのみ付加されていても良く、さらに複数のGOPから成るシーケンス毎に付加されていても良い。この場合、HDR輝度変換部1511〜1514へのHDR変換特性情報の供給はGOP又はシーケンス毎に行われる。
また、実施の形態1に関して記載したように、通信伝送路NWから取得した映像付加情報に含まれるHDR変換特性情報で定義される変換特性を、視聴者に合わせて、例えば操作部27の操作により修正した上で、適用しても良い。
さらに、映像付加情報の一部として取得したHDR変換特性情報を利用せずに、デジタル放送受信装置10に予め設定されているHDR変換特性情報を用いて変換を行っても良い。
さらにまた、複数のHDR変換特性情報をメモリ部26に記憶させておき、映像付加情報に応じて、そのいずれかを選択して用いるようにしても良い。この場合の映像付加情報は、複数のHDR変換特性情報のうちのどれを選択すべきかを示す情報、例えば選択すべきHDR変換特性情報を識別する情報を含む。
また上記の例では、HDR変換特性情報は、変換特性曲線を表す定数及び係数、乃至演算式を規定するものであるが、代わりに、増強された輝度設定値を入力として出力輝度レベルを出力する変換テーブル(LUT)を規定するものであっても良い。
実施の形態2のように構成すれば、現在民生用途として普及していない8Kデコーダを用いることなく、比較的安価な4Kデコーダを用いて8K映像の表示を実現することができる。また映像ストリームに映像付加情報を組合せて、4Kデコーダに供給しているため、デコーダ内に放送映像と映像付加情報の時刻同期のための回路が不要となり、回路規模を小さく構成できるといった効果がある。
以上、表示画面を4つに分割した領域で表示される映像の映像情報を4つの4Kデコーダで復号する場合について説明したが、分割する領域の数は4に限定されず、また映像デコーダは4Kデコーダに限定されない。一般化して言えば、本実施の形態の技術は、表示画面が複数個に分割した領域で表示される映像の映像情報をそれぞれ別個の映像デコーダで復号する場合に適用可能である。その場合、ストリーム制御部14bが、デジタルストリームに含まれる映像情報を、表示時刻情報及び映像属性情報と符号化映像データとに分離し、符号化映像データを、表示画面を分割した領域で表示される映像を表す、即ち該分割した領域に対応する符号化映像データ(符号化映像データ部分)に分割し、映像属性情報に映像付加情報を連結して、分割された符号化映像データと組み合わせ、該組合せにより生成されたストリームをそれぞれ対応する映像デコーダに供給することとすれば良い。
なお、実施の形態1と同様に、符号化映像ストリームと映像付加情報とを別個に、同期して映像デコーダ部15bに供給することとしても良い。逆に、実施の形態1でも、実施の形態2と同様に、符号化映像ストリームに映像付加情報を組合せて、映像デコーダ部15に供給することとしても良い。
実施の形態3.
図14は本発明の実施の形態3のデジタル放送受信装置10cの構成の概略を示す。図14で図1と同じ符号は同様のものを示す。
図14のデジタル放送受信装置10cは、図1のデジタル放送受信装置10と概して同じであるが、図1のデコーダブロック11の代わりにデコーダブロック11cを備え、図1のシステム制御部25の代わりにシステム制御部25cを備える点で異なる。また、図1の映像表示部21及び音声出力部22の代わりに情報入出力部17を備え、該情報入出力部17が、デジタル放送受信装置10cの外部の映像表示部21c及び音声出力部22cと接続されており、この点でも、図14のデジタル放送受信装置10cは、図1のデジタル放送受信装置10と異なる。図14のデコーダブロック11cは、図1のデコーダブロック11と概して同じであるが、図1の映像デコーダ部15の代わりに映像デコーダ部15cを備える。
また、実施の形態1では、映像付加情報が輝度変換情報を含むものであるが、本実施の形態3では、映像付加情報が色変換情報を含む。色変換情報は、放送信号による映像の色空間(色域)と、映像表示部21cの色域とが異なる場合に、放送信号による映像に対し、映像表示部21cの色域に合致させるように、コンテンツ作成者の意図を反映した色変換(色域変換)を行うためのものである。
情報入出力部17は、映像表示部21cに、HDMI(登録商標)ケーブルで接続されており、映像デコーダ部15cから出力される映像信号を映像表示部21cに伝え、映像デコーダ部15cから出力される音声信号を音声出力部22cに伝える。
情報入出力部17はまた、映像表示部21cから、表示性能ポリシーを取得する。映像表示部21cの表示性能ポリシーは対応色空間412が「BT.709」である点を除き、実施の形態1に関し、図4を参照して説明したのと同じであるものとする。取得された表示性能ポリシーは、メモリ部26に記憶される。メモリ部26に記憶された表示性能ポリシーを符号261で示す。
図14の映像デコーダ部15cは、図1のHDR輝度変換部151の代わりに色変換部153を有する。色変換部153は、映像付加情報として得られた色変換情報に基づいて、色変換を行う。
図14のシステム制御部25cは、図1のHDR合成制御部252の代わりに色変換制御部254を有する。色変換制御部254は、色変換部153における色変換を制御する。
以下では、映像表示部21cの表示色域がBT.709、放送信号による映像の色域がBT.2020であるものとする。
放送ストリーム解析制御部251は、実施の形態1と同様に、ストリーム制御部14で放送ストリームをデマルチプレクスする際に、放送ストリーム、特に放送番組のデータに多重されている他の情報を解析して、当該放送番組に関連する映像付加情報が通信伝送路NWを通じて取得可能か否かを判定し、映像付加情報が取得可能であれば、ネットワークインターフェース部13に映像付加情報を取得させる。なお、映像付加情報が取得可能か否かの判定とともに、当該映像付加情報による画質調整が、映像表示部21cに適用可能か否かの判断をも併せて行うこととしても良い。この判断には、メモリ部26に記憶されている表示性能ポリシー261を参照する。
ネットワークインターフェース部13で取得された映像付加情報は、ストリーム制御部14を介してシステム制御部25cに送られ、メモリ部26に格納される。格納された映像付加情報を符号262cで示す。
本例では、色域をBT.2020からBT.709に変換するための映像付加情報が取得され、メモリ部26に格納される。
色変換制御部254は、当該放送番組の映像情報で表される映像を再生する際に、映像デコーダ部15cの色変換部153に、メモリ部26に記憶された映像付加情報262cに基づく色変換(色域変換)を行わせる。この場合、色変換部153は、色変換特性情報に基づいて、放送信号の映像情報で表される映像に対する色変換を行い、該色変換により得られた映像を表す映像データを映像表示部21cに供給し、映像表示部21cは色変換により得られた映像を表示する。
図15は、表示可能な色域についての説明図である。同図はXYZ色空間を図示したものである。XY座標で色が決定され、従来のBT.709色域GM1と比較して、BT.2020色域GM2GM2の方が広く、BT.2020の方が、BT709と比較して表現できる色の範囲(色域)が広いことが示されている。
放送番組の映像の色域がBT.2020の色域であるのに対して、映像表示部21cの対応色域がBT.709である場合に、同図中の斜線部分の色を表現することができないという問題がある。従来のデジタル放送受信装置では、その内部で保持している色変換特性情報を用いて、BT.2020からBT.709に色変換(色域変換)を行った後、映像表示を行っている。
色変換の方法としては、斜線部分の色表現時に一番近い色を採用する方法と、全体的に色域を狭めて表現する方法の2種類が代表的である。前者の方法では斜線部分の色が飽和し当該領域に対するグラデーション表現ができないし、後者の方法では全体的にくすんだ色しか表現できないといった問題がある。
従来のデジタル放送受信装置では、色変換特性情報はデジタル放送受信装置の設計の際に独自に決定され、或いは、デジタル放送受信装置の使用に当たり、ユーザの好みで調整されることになるが、コンテンツ制作者の意図に反した色変換をしてしまう可能性がある。
これに対して本実施の形態では、通信伝送路NWから制作者の意図を反映した映像付加情報を取得し、当該情報に基づいて色変換を行うこととしている。
図16(a)及び(b)は、実施の形態3で用いられる映像付加情報のデータ構造を示す。図示の映像付加情報もSEI1500として用いられるものであり、図16(a)に示すように、各番組を構成する、時系列をなす複数のピクチャに対応して用意された複数の色変換情報1510から成り、各ピクチャの色変換情報1510は、図16(b)に示すように、表示時刻情報720と、色変換特性情報1530とを持つ。
表示時刻情報720は、該表示時刻情報720を含む色変換情報1510の再生時刻、従って、該色変換情報1510を用いた画質調整の対象となるピクチャの表示時刻を表す。
色変換特性情報1530は、放送信号による映像の各ピクセルのピクセル値(例えば、それぞれの色成分を表す値)から、映像表示部に供給される表示ピクセル値を求めるための変換特性を示す情報(マッピング情報)である。色変換特性情報1530は、例えば、色変換のための演算式を規定するものである。
色変換情報1510は、通信伝送路NWから取得されると一旦メモリ部26に記憶され、その後に表示時刻情報720と同じ表示時刻を示す表示時刻情報620を持つピクチャの符号化映像データが映像デコーダ部15cでデコードされるタイミングに合わせて映像デコーダ部15cに供給され、色変換情報1510に含まれる色変換特性情報1530が色変換部153で利用される。
なお、図16の例では、ピクチャ毎に色変換情報1510が送信されるが、このことは必ずしもピクチャ毎に色変換情報1510の内容が変わることを意味せず、例えば一つの番組では最初から終わりまで同じ内容であっても良く、シーンの切り替わりなどでのみ内容が変わるようにしても良い。また、ピクチャ毎に色変換情報1510を送信しなくても、一つの番組の最初にのみ、或いはシーンの切り替わりにのみ色変換情報1510を送信するようにしても良い。さらにGOP毎に、例えばGOPの先頭でのみ、色変換情報1510を送信するようにしても良い。
また、通信伝送路NWから取得した映像付加情報に含まれる色変換特性情報で定義される変換特性を、視聴者に合わせて、例えば操作部27の操作により修正した上で、適用しても良い。
また、映像付加情報の一部として取得した色変換特性情報を利用せずに、デジタル放送受信装置10cに予め設定されている色変換特性情報を用いて変換を行っても良い。
さらにまた、複数の色変換特性情報をメモリ部120に記憶させておき、映像付加情報に応じて、そのいずれかを選択して用いるようにしても良い。この場合の映像付加情報は、複数の色変換特性情報のうちのどれを選択すべきかを示す情報、例えば選択すべき色変換特性情報を識別する情報を含む。
また上記の例では、色変換特性情報は、変換特性を表す演算式を規定するものであるが、代わりに、放送信号による映像のピクセル値(例えば、それぞれの色成分を表すピクセル値の組合せ)を入力として、映像表示部21cに与えるピクセル値(例えば、それぞれの色成分を表すピクセル値の組合せ)を出力する変換テーブル(LUT)を規定するものであっても良い。
以上、映像表示部21cの表示色域がBT.709である場合を想定して説明したが、映像表示部21cの表示色域は上記の例に限らない。また、映像表示部21cの表示色域がデジタル放送受信装置毎に異なる場合がある。その場合、映像付加情報として、複数の色域(規格)にそれぞれ対応する色変換特性情報を含むものを提供して取得可能にし、各デジタル放送受信装置で、映像表示部21cの色域への変換を行うための色変換特性情報を選択して取得することとすれば良い。その色変換においても色変換部153は、映像表示部21cの色域を示す情報に基づいて複数の色変換特性情報のうちの一つを選択し、選択した色変換特性情報に基づいて、放送信号の映像情報で表される映像に対する色変換を行い、該色変換により得られた映像を表す映像データを映像表示部21cに出力し、映像表示部21cが、色変換により得られた映像を表示することとすれば良い。
以上、映像表示部がデジタル放送受信装置の外部に設けられ、デジタル放送受信装置の情報入出力部17により、映像信号を供給する場合について説明したが、映像表示部がデジタル放送受信装置の内部に設けられている場合にも、実施の形態3の技術を適用することができる。
逆に、実施の形態1及び2の技術は、映像表示部がデジタル放送受信装置の外部に設けられている場合にも適用可能である。
実施の形態3のように構成すれば、映像表示部21cの表示性能ポリシー261を取得し、表示性能に適した色変換情報1510を通信伝送路NWから取得することによって、適切な映像の色変換を行うことができる。また制作者の意図を反映した高画質の映像を表示することができるといった効果がある。
以上実施の形態1及び2では輝度の範囲を拡張する場合を説明し、実施の形態3では色域の変更のための色変換を行う場合について説明したが、本発明は、これに限らず、上記以外の方法で映像の画質調整を行う場合にも適用可能である。
この場合、実施の形態1及び2のように、映像付加情報として、ピクセル毎の加算値を表す情報と、変換特性情報とを含むものを用いても良く、実施の形態3のように、変換特性情報のみを持つものを用いても良い。前者の場合には、放送番組の映像のピクセル値と同じピクセルについての加算値との和から、変換特性情報で表される変換特性に従って変換し、映像表示部における出力ピクセル値(表示ピクセル値)を求める。後者の場合には、放送番組の映像のピクセル値を、変換特性情報で表される変換特性に従って変換し、映像表示部における出力ピクセル値(表示ピクセル値)を求める。
以上本発明をデジタル放送受信装置として説明したが、上記のデジタル放送受信装置で実施されるデジタル放送受信方法もまた本発明の一部を成す。また、上記のデジタル放送受信装置を構成する要素の少なくとも一部、又は上記のデジタル放送受信方法を構成する処理ステップの少なくとも一部はソフトウェアで、即ちプログラムされたコンピュータで実現することができる。従って、上記のデジタル放送受信装置を構成する要素の少なくとも一部、又は上記のデジタル放送受信方法を構成する処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体もまた本発明の一部を成す。
10、10b、10c デジタル放送受信装置、 11、11b、11c デコーダブロック、 12 チューナー部、 13 ネットワークインターフェース部、 14、14b ストリーム制御部、 15、15b、15c 映像デコーダ部、 16 音声デコーダ部、 17 情報入出力部、 21、21c 映像表示部、 22、22c 音声出力部、 25、25b、25c システム制御部、 26 メモリ部、 27 操作部、 142 ストリーム変換部、 150 8Kデコーダ、 151 HDR輝度変換部、 153 色変換部、 251 放送ストリーム解析制御部、 252 HDR合成制御部、 253 ストリーム合成制御部、 254 色変換制御部、 261 表示性能ポリシー、 262、262c 映像付加情報、 301 2K放送、 302 4K放送、 303 8K放送、 350 HDR画面例、 401 表示性能項目、 402 表示性能設定値、 410 表示可能解像度(ビデオ)、 411 HDR対応有無、 412 対応色空間、 413 輝度深度、 414 表示可能解像度(字幕)、 500 物理チャンネル、 501 映像アセット、 502 第1の音声アセット(音声#1アセット)、 503 第1の字幕アセット(字幕#1アセット)、 504 第2の字幕アセット(字幕#2アセット)、 510 IPデータフロー、 511 映像付加情報アセット、 512 第2の音声アセット(音声#2アセット)、 520 イベント(番組)、 600 映像ストリーム、 601 GOP、 610 Iピクチャ、 611 Pピクチャ、 612 Bピクチャ、 620 表示時刻情報、 630、 630b 映像属性情報、 631 AUD、 632 SPS、 633 PPS、 640 符号化映像データ、 641 スライス、 700 映像付加情報(SEI)、 710 輝度変換情報、 720 表示時刻情報、 730 HDR変換特性情報、 731、731a、731b 最小値、 732、732a、732b 最大値、 733、733a、733b 傾斜係数、 740 HDR差分データ、 741 Num_Of_Samples、 742 HDR_X座標、 743 HDR_Y座標、 744 輝度加算値、 810 通常区間の変換特性曲線、 811 通常区間傾斜係数、 820 拡張区間の変換特性曲線、 821 拡張区間傾斜係数、 825、830、840、850 拡張区間の変換特性曲線、 1200 放送ストリーム(Iピクチャ)、 1210 符号化映像データ、 1211〜1214 スライス、 1221〜1224 4Kデコーダへ入力されるストリーム、 1500 映像付加情報(SEI)、 1501〜1504 4Kデコーダ、 1511〜1514 HDR輝度変換部、 1510 色変換情報、 1530 色変換特性情報、 B 輝度設定値、 F 出力輝度レベル、 BR 通常区間、 ER 拡張区間、 GM1 BT.709色域、 GM2 BT.2020色域。

Claims (14)

  1. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信手段と、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得手段と、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号手段とを備え、
    前記映像情報が、映像のピクセル毎のピクセル値を含み、
    前記付加情報が、ピクセル毎の加算値を表す情報と、変換特性情報とを含み、
    前記変換特性情報は、前記ピクセル毎のピクセル値と前記加算値との和から、前記映像表示手段の出力輝度レベルへの変換の特性を表すものである
    ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信手段と、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得手段と、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号手段とを備え、
    前記付加情報が、映像の輝度のダイナミックレンジを拡張するためのものである
    ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  3. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信手段と、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得手段と、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号手段とを備え、
    前記デジタルストリームが、前記付加情報が前記通信伝送路から取得可能であるか否かを示す情報を含み、
    前記デジタルストリームを解析し、前記付加情報が前記通信伝送路から取得可能であり、且つ前記付加情報を用いた画質調整が前記映像表示手段で可能であると判定した場合に前記取得手段に、前記付加情報を取得させるシステム制御手段をさらに有する
    ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  4. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信手段と、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得手段と、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号手段とを備え、
    前記復号手段は、前記映像表示手段の表示画面を複数個に分割した領域で表示される映像の映像情報をそれぞれ復号する複数個の映像デコーダを含み、
    前記デジタルストリームに含まれる映像情報を、映像属性情報と映像データとに分離し、
    前記映像データを前記分割した領域に対応する映像データに分割し、
    前記映像属性情報に前記付加情報を連結して、分割された映像データと組み合わせ、該組み合わせにより生成されたストリームをそれぞれ対応する前記映像デコーダに供給するストリーム制御手段をさらに有する
    ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  5. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信手段と、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得手段と、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号手段とを備え、
    前記付加情報が、前記映像情報で表される映像の色変換を行うための色変換特性情報を含む
    ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  6. 前記復号手段は前記色変換特性情報に基づいて、前記映像情報で表される映像に対する色変換を行い、
    前記映像表示手段は、前記色変換により得られた映像を表示する
    ことを特徴とする請求項に記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記表示性能を示す情報が、前記映像表示手段の色域を示す情報であり、
    前記付加情報として、複数の色変換特性情報が前記通信伝送路から取得可能であり、
    前記取得手段は、前記映像表示手段の色域を示す情報に基づいて前記複数の色変換特性情報のうちの一つを選択して取得し、
    前記復号手段は、取得された色変換特性情報に基づいて、前記映像情報で表される映像に対する色変換を行い、
    前記映像表示手段が、前記色変換により得られた映像を表示する
    ことを特徴とする請求項に記載のデジタル放送受信装置。
  8. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信ステップと、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得ステップと、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号ステップとを備え、
    前記映像情報が、映像のピクセル毎のピクセル値を含み、
    前記付加情報が、ピクセル毎の加算値を表す情報と、変換特性情報とを含み、
    前記変換特性情報は、前記ピクセル毎のピクセル値と前記加算値との和から、前記映像表示手段の出力輝度レベルへの変換の特性を表すものである
    ことを特徴とするデジタル放送受信方法。
  9. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信ステップと、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得ステップと、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号ステップとを備え、
    前記付加情報が、映像の輝度のダイナミックレンジを拡張するためのものである
    ことを特徴とするデジタル放送受信方法。
  10. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信ステップと、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得ステップと、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号ステップとを備え、
    前記デジタルストリームが、前記付加情報が前記通信伝送路から取得可能であるか否かを示す情報を含み、
    前記デジタルストリームを解析し、前記付加情報が前記通信伝送路から取得可能であり、且つ前記付加情報を用いた画質調整が前記映像表示手段で可能であると判定した場合に前記取得ステップに、前記付加情報を取得させるシステム制御ステップをさらに有する
    ことを特徴とするデジタル放送受信方法。
  11. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信ステップと、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得ステップと、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号ステップとを備え、
    前記復号ステップは、前記映像表示手段の表示画面を複数個に分割した領域で表示される映像の映像情報をそれぞれ復号する複数個の映像デコーダで復号を行い、
    前記デジタルストリームに含まれる映像情報を、映像属性情報と映像データとに分離し、
    前記映像データを前記分割した領域に対応する映像データに分割し、
    前記映像属性情報に前記付加情報を連結して、分割された映像データと組み合わせ、該組み合わせにより生成されたストリームをそれぞれ対応する前記映像デコーダに供給するストリーム制御ステップをさらに有する
    ことを特徴とするデジタル放送受信方法。
  12. 放送伝送路を通じて放送番組の映像情報を含むデジタルストリームを受信する受信ステップと、
    通信伝送路を通じて前記放送番組の映像の画質調整のための付加情報を取得する取得ステップと、
    前記映像情報と、前記付加情報と、映像表示手段の表示性能を示す情報とに基づいて、前記映像情報の復号を行うとともに、前記映像表示手段で表示される映像の画質を調整する復号ステップとを備え、
    前記付加情報が、前記映像情報で表される映像の色変換を行うための色変換特性情報を含む
    ことを特徴とするデジタル放送受信方法。
  13. 前記復号ステップは前記色変換特性情報に基づいて、前記映像情報で表される映像に対する色変換を行い、
    前記映像表示手段は、前記色変換により得られた映像を表示する
    ことを特徴とする請求項12に記載のデジタル放送受信方法。
  14. 前記表示性能を示す情報が、前記映像表示手段の色域を示す情報であり、
    前記付加情報として、複数の色変換特性情報が前記通信伝送路から取得可能であり、
    前記取得ステップは、前記映像表示手段の色域を示す情報に基づいて前記複数の色変換特性情報のうちの一つを選択して取得し、
    前記復号ステップは、取得された色変換特性情報に基づいて、前記映像情報で表される映像に対する色変換を行い、
    前記映像表示手段が、前記色変換により得られた映像を表示する
    ことを特徴とする請求項12に記載のデジタル放送受信方法。
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