以下に、図面に基づいて、MRI装置の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るMRI装置の構成を示す図である。図1に示すように、このMRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、送信RFコイル6、送信部7、受信RFコイル8、受信部9、シーケンス制御部10、及び計算機システム20を備える。
静磁場磁石1は、中空の円筒形状に形成された磁石であり、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石、超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形状に形成されたコイルであり、静磁場磁石1の内側に配置される。この傾斜磁場コイル2は、互いに直交するx,y,zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されており、これら3つのコイルは、後述する傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、x,y,zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。なお、z軸方向は、静磁場と同方向とする。傾斜磁場電源3は、傾斜磁場コイル2に電流を供給する。
ここで、傾斜磁場コイル2によって発生するx,y,z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gss、位相エンコード用傾斜磁場Gpe及びリードアウト用傾斜磁場Groにそれぞれ対応する。スライス選択用傾斜磁場Gssは、任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Gpeは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Groは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。
寝台4は、被検体Pが載置される天板4aを備え、後述する寝台制御部5による制御のもと、被検体Pが載置された状態で天板4aを傾斜磁場コイル2の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、この寝台4は、長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御部5は、制御部26による制御のもと、寝台4を制御する装置であり、寝台4を駆動して、天板4aを長手方向及び上下方向へ移動する。
送信RFコイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、送信部7から供給される高周波パルス電流によりRF(Radio Frequency)パルス(高周波磁場パルス)を発生する。送信部7は、ラーモア周波数に対応する高周波パルス電流を送信RFコイル6に供給する。受信RFコイル8は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、上記のRFパルスの影響によって被検体Pから放射される磁気共鳴信号を受信し、受信した磁気共鳴信号を受信部9へ出力する。例えば、受信RFコイル8は、撮像対象の部位ごとに異なる形状のものが用いられ、被検体Pの頭部や腹部、脊椎などに装着される。
受信部9は、受信RFコイル8から出力される磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)信号データを生成する。この受信部9は、受信RFコイル8から出力される磁気共鳴信号をデジタル変換することによってMR信号データを生成する。このMR信号データには、前述したスライス選択用傾斜磁場Gss、位相エンコード用傾斜磁場Gpe及びリードアウト用傾斜磁場Groによって、位相エンコード(PE:Phase Encode)方向、リードアウト(RO:Read Out)方向、スライス選択(SS:Slice Selective)方向の空間周波数の情報が対応付けられてk空間に配置される。そして、MR信号データを生成すると、受信部9は、そのMR信号データをシーケンス制御部10へ送信する。
シーケンス制御部10は、計算機システム20から送信されるシーケンス実行データに基づいて、傾斜磁場電源3、送信部7及び受信部9を駆動することによって、被検体Pのスキャンを実行する。ここでいうシーケンス実行データとは、傾斜磁場電源3が傾斜磁場コイル2に供給する電源の強さや電源を供給するタイミング、送信部7が送信RFコイル6に送信するRF信号の強さやRF信号を送信するタイミング、受信部9が磁気共鳴信号を検出するタイミングなど、被検体Pのスキャンを実行するための手順を示すパルスシーケンスを定義した情報である。なお、シーケンス制御部10は、シーケンス実行データに基づいて傾斜磁場電源3、送信部7及び受信部9を駆動した後に、受信部9からMR信号データが送信されると、そのMR信号データを計算機システム20へ転送する。
計算機システム20は、MRI装置100の全体制御を行う。例えば、計算機システム20は、MRI装置100が有する各部を駆動することで、被検体Pのスキャンや画像再構成などを行う。この計算機システム20は、インタフェース部21、画像再構成部22、記憶部23、入力部24、表示部25及び制御部26を有する。
インタフェース部21は、シーケンス制御部10との間で授受される各種信号の入出力を制御する。例えば、このインタフェース部21は、シーケンス制御部10に対してシーケンス実行データを送信し、シーケンス制御部10からMR信号データを受信する。MR信号データを受信すると、インタフェース部21は、各MR信号データを被検体Pごとに記憶部23に格納する。
画像再構成部22は、記憶部23によって記憶されたMR信号データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成処理を施すことによって、被検体P内における所望核スピンのスペクトラムデータ又は画像データを生成する。また、画像再構成部22は、生成したスペクトラムデータ又は画像データを被検体Pごとに記憶部23に格納する。
記憶部23は、後述する制御部26によって実行される処理に必要な各種データや各種プログラムなどを記憶する。例えば、記憶部23は、インタフェース部21によって受信されたMR信号データや、画像再構成部22によって生成されたスペクトラムデータや画像データなどを、被検体Pごとに記憶する。この記憶部23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
入力部24は、利用者からの各種指示や情報入力を受け付ける。この入力部24としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
表示部25は、制御部26による制御のもと、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を表示する。この表示部25としては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
制御部26は、図示していないCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有し、MRI装置100の全体制御を行う。この制御部26は、例えば、入力部24を介して利用者から入力される撮像条件に基づいて各種のシーケンス実行データを生成し、生成したシーケンス実行データをシーケンス制御部10に送信することによってスキャンを制御する。また、制御部26は、スキャンの結果としてシーケンス制御部10からMR信号データが送られた場合に、そのMR信号データに基づいて画像を再構成するよう画像再構成部22を制御する。
以上、本実施形態に係るMRI装置100の構成について説明した。このような構成のもと、MRI装置100は、撮像条件が設定済みのシリーズから撮像パラメータのパラメータ値を取得し、取得したパラメータ値を他のシリーズの撮像パラメータに設定する機能を有する。
従来、このような撮像条件の設定方法として、撮像条件が設定済みのシリーズから他のシリーズへ、全ての撮像パラメータのパラメータ値をコピーする方法や、シナリオに応じてあらかじめ設定された撮像パラメータのパラメータ値のみをコピーする方法などがある。このような従来の方法では、コピー後に操作者が一部の撮像パラメータについて手動でパラメータ値を設定する場合があった。
例えば、全ての撮像パラメータをコピーする方法では、変更を要さない撮像パラメータについてもパラメータ値がコピーされてしまうため、コピー後に操作者が手動で再設定を行う場合があった。また、シナリオに応じてあらかじめ設定された撮像パラメータのみをコピーする方法では、複数のシナリオについてコピー対象となる撮像パラメータを設定しておく必要があるが、撮像パラメータの数が多いため、全てのシナリオについて適切に撮像パラメータを設定しておくことは難しかった。そのため、コピーされなかった撮像パラメータについては、操作者が手動で設定を行う場合があった。
このような構成のもと、MRI装置100は、複数の撮像パラメータを含む撮像条件が設定された複数のシリーズの中から第1のシリーズ及び第2のシリーズを選択し、第1のシリーズと第2のシリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定する。そして、MRI装置100は、特定された撮像パラメータを表示部に表示する。
このような構成によれば、少なくとも2つのシリーズの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータが表示されるので、操作者が、パラメータ値をコピーしたい撮像パラメータとコピーしたくない撮像パラメータとを容易に指定することができる。以下では、本実施形態に係るMRI装置100の構成についてより詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態に係るMRI装置100の詳細な構成例を示す図である。なお、図2は、図1に示した計算機システム20が有する各部のうち、記憶部23と、入力部24と、表示部25と、制御部26とを示している。
図2に示すように、記憶部23は、撮像条件記憶部23aを有する。
撮像条件記憶部23aは、複数の撮像パラメータを含む撮像条件をシリーズごとに記憶する。例えば、撮像条件記憶部23aは、シリーズのシリーズ番号及びシリーズ名と、撮像条件とを対応付けて記憶する。ここでいう撮像条件には、例えば、繰り返し時間(TR:Repetition Time)やエコー時間(TE:Echo Time)、スライス枚数やスライス厚、スライス間隔、PE撮像領域(PE方向の撮像領域の大きさ)、RO撮像領域(RO方向の撮像領域の大きさ)、フリップ角、フロップ角、Gate(ゲート情報の有無)、FatSat(脂肪抑制の有無)などの各種の撮像パラメータが含まれる。ここで、撮像条件記憶部23aに記憶された撮像条件は、撮像が行われる際に制御部26によって読み出され、前述したシーケンス実行データを生成するために用いられる。
また、制御部26は、編集画面表示部26aと、選択部26bと、特定部26cと、表示制御部26dと、設定部26eとを有する。
編集画面表示部26aは、撮像条件に含まれる撮像パラメータのパラメータ値を編集するための編集画面を表示部25に表示する。具体的には、編集画面表示部26aは、入力部24を介して、撮像条件の編集を開始する旨の指示を操作者から受け付けた場合に、撮像パラメータのパラメータ値を編集するための編集画面を表示部25に表示する。
図3は、第1の実施形態に係る編集画面表示部26aによって表示される編集画面の一例を示す図である。例えば、図3に示すように、編集画面表示部26aは、シリーズ領域31と、パラメータ領域32と、「パラメータ」ボタン33と、「保存」ボタン34とを含んだ編集画面30を表示部25に表示する。
シリーズ領域31は、撮像条件記憶部23aによって撮像条件が記憶されているシリーズのリストを表示するための領域である。例えば、シリーズ領域31は、シリーズ番号を表示するための表示領域31aと、シリーズ名を表示するための表示領域31bと、編集シリーズを選択するためのチェックボックス31cと、参照シリーズを選択するためのチェックボックス31dと、適用シリーズを選択するためのチェックボックス31eとを含む。ここで、編集シリーズとは、撮像条件を編集する対象となるシリーズである。また、参照シリーズとは、パラメータ値の取得元となるシリーズである。また、適用シリーズとは、パラメータ値の設定先となるシリーズである。
パラメータ領域32は、撮像パラメータのパラメータ値を入力するための領域である。例えば、パラメータ領域32は、パラメータ値が数値である撮像パラメータについて、パラメータ値を入力及び表示するためテキストボックスと、パラメータ値の数値を変更するための上下ボタンとを含む。また、例えば、パラメータ領域32は、複数の設定値からパラメータ値が選択される撮像パラメータについて、選択された設定値を表示するためのテキストボックスと、選択可能な設定値を列挙したプルダウンリストを表示するためのプルダウンボタンとを含む。
「パラメータ」ボタン33は、参照シリーズと適用シリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータのリストを表示する旨の指示を操作者から受け付けるためのボタンである。「保存」ボタン34は、パラメータ領域32に表示されているパラメータ値を撮像条件として保存する旨の指示を操作者から受け付けるためのボタンである。
そして、編集画面表示部26aは、上述した編集画面30を表示部25に表示する際には、撮像条件記憶部23aを参照して、撮像条件記憶部23aに記憶されているシリーズのシリーズ番号とシリーズ名とをシリーズ領域31に表示する。
また、編集画面表示部26aは、入力部24を介して、編集画面30上でいずれかのチェックボックス31cをチェックする操作を受け付けた場合には、シリーズ領域31に表示されているシリーズのうち、対応するチェックボックス31cがチェックされたシリーズを編集シリーズとして選択する。そして、編集画面表示部26aは、編集シリーズに関する撮像条件を撮像条件記憶部23aから取得し、取得した撮像条件に含まれる撮像パラメータのパラメータ値をパラメータ領域32に表示する。
また、編集画面表示部26aは、入力部24を介して、編集画面30上で「保存」ボタン34を押す操作を操作者から受け付けた場合には、その時点でパラメータ領域32に表示されているパラメータ値で、撮像条件記憶部23aに記憶されている編集シリーズのパラメータ値を更新する。
図2の説明に戻って、選択部26bは、複数の撮像パラメータを含む撮像条件が設定された複数のシリーズの中から参照シリーズ及び適用シリーズを選択する。具体的には、選択部26bは、入力部24を介して、編集画面30上でいずれかのチェックボックス31dをチェックする操作を受け付けた場合に、シリーズ領域31に表示されているシリーズのうち、対応するチェックボックス31dがチェックされたシリーズを参照シリーズとして選択する。また、選択部26bは、入力部24を介して、編集画面30上でいずれかのチェックボックス31eをチェックする操作を受け付けた場合に、シリーズ領域31に表示されているシリーズのうち、対応するチェックボックス31eがチェックされたシリーズを適用シリーズとして選択する。
特定部26cは、選択部26bによって選択された参照シリーズと適用シリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定する。具体的には、特定部26cは、入力部24を介して、編集画面30上で「パラメータ」ボタン33を押す操作を操作者から受け付けた場合に、撮像条件記憶部23aを参照して、選択部26bによって選択された参照シリーズ及び適用シリーズそれぞれの撮像条件を読み出す。そして、特定部26cは、参照シリーズと適用シリーズとの間で、撮像条件に含まれる撮像パラメータのパラメータ値を比較し、異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定する。
表示制御部26dは、特定部26cによって特定された撮像パラメータを表示部25に表示する。具体的には、表示制御部26dは、特定部26cによって参照シリーズと適用シリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータが特定された場合に、特定された撮像パラメータのリストを含んだパラメータ画面を表示部25に表示する。
図4及び5は、第1の実施形態に係る表示制御部26dによって表示されるパラメータ画面の一例を示す図である。例えば、図4に示すように、表示制御部26dは、パラメータリスト41と、「やり直し」ボタン42と、「閉じる」ボタン43とを含んだパラメータ画面40を表示部25に表示する。
パラメータリスト41は、特定部26cによって特定された撮像パラメータのパラメータ値を表示するとともに、参照シリーズから適用シリーズへパラメータ値を設定する撮像パラメータの指定を受け付けるためのリストである。「やり直し」ボタン42は、パラメータリスト41によるパラメータ値の設定をやり直す旨の指示を操作者から受け付けるためのボタンである。「閉じる」ボタン43は、パラメータ画面40の表示を終了する旨の指示を操作者から受け付けるためのボタンである。
そして、表示制御部26dは、上述したパラメータ画面40を表示部25に表示する際には、特定部26cによって特定された各撮像パラメータについて、パラメータ名と、参照シリーズのパラメータ値と、適用シリーズのパラメータ値とをパラメータリスト41に表示する。
また、表示制御部26dは、特定部26cによって特定された撮像パラメータについて、参照シリーズのパラメータ値に基づいて適用シリーズのパラメータ値を設定できるか否かを判定し、判定した結果をさらに表示する。具体的には、表示制御部26dは、特定部26cによって特定された撮像パラメータについて、撮像パラメータ間の相関関係に基づいて設定された設定条件に基づいて、パラメータ値の設定可否を判定する。
ここでいう設定条件とは、例えば、パラメータ値が数値である場合は、設定可能な値の最大値や最小値、設定単位であり、パラメータ値があらかじめ決められた複数の設定値から選択されるものである場合は、選択可能な設定値の集合である。例えば、スライス枚数に関する設定条件は、最小値:1、最大値:128、設定単位:1のように設定され、スライス厚に関する設定条件は、最小値:1.2mm、最大値:30mm、設定単位:0.1mmのように設定される。また、ゲート情報の設定条件は、{ECG(心電図)、None(無し)}のように設定され、FatSatの設定条件は、{On、Off}のように設定される。なお、これらの設定条件は、設定対象の撮像パラメータと、同じシリーズにおける他の撮像パラメータとの相関関係に応じて決められる。そのため、ある撮像パラメータについてパラメータ値が変更された場合には、その撮像パラメータと相関関係を有する他の撮像パラメータの設定条件も変化することになる。
例えば、表示制御部26dは、特定部26cによって特定された撮像パラメータについて、参照シリーズのパラメータ値に基づいて適用シリーズのパラメータ値を設定できるか否かを判定し、参照シリーズのパラメータ値に基づいて適用シリーズのパラメータ値を設定できるものと、参照シリーズのパラメータ値に基づいて適用シリーズのパラメータ値を設定できないものとを識別可能に表示する。
さらに、表示制御部26dは、参照シリーズのパラメータ値に基づいて適用シリーズのパラメータ値を設定できると判定した撮像パラメータについて、参照シリーズのパラメータ値と同じ値を適用シリーズのパラメータ値に設定できるものと、参照シリーズのパラメータ値の近傍値を適用シリーズのパラメータ値に適用できるものとを識別可能に表示する。
例えば、図5に示すように、表示制御部26dは、適用シリーズの撮像パラメータについて、参照シリーズのパラメータ値と同じ値を適用シリーズのパラメータ値に設定できる第1の撮像パラメータと、参照シリーズのパラメータ値と同じ値を適用シリーズのパラメータ値に設定できる第2の撮像パラメータと、参照シリーズのパラメータ値に基づいて適用シリーズのパラメータ値を設定できない第3の撮像パラメータとを、パラメータリスト41上で、それぞれ異なる色で表示する。
例えば、TRについて、参照シリーズと同じ「300」が適用シリーズにも設定できると判定され、スライス枚数について、参照シリーズと同じ「3」が適用シリーズにも設定できると判定されたとする。この場合は、TR及びスライス枚数は第1のパラメータに該当する。また、スライス厚について、「1」単位でしか指定できないため、参照シリーズと同じ「5.2」は設定できないが、「5」であれば設定できると判定され、フリップ角について、設定できる最小値が「75」であるため、参照シリーズと同じ「60」は設定できないが、「75」であれば適用できると判定されたとする。この場合には、スライス厚及びフリップ角は第2のパラメータに該当する。また、FatSatについて、参照シリーズと同じ「On」を設定することができないと判定されたとする。この場合には、FatSatは第3のパラメータに該当する。このような場合には、図5に示すように、表示制御部26dは、適用シリーズのパラメータ値について、TR及びスライス枚数と、スライス厚及びフリップ角と、FatSatとをそれぞれ異なる色で表示する。
ここで、前述したように、パラメータ値の設定可否を判定するための設定条件は、撮像パラメータ間の相関関係に応じて変化する。そのため、ある撮像パラメータについてパラメータ値が変更された場合に、その撮像パラメータと相関関係を有する他の撮像パラメータについて、その設定条件が変化する結果、表示されている色が変化する場合もある。
設定部26eは、表示部25に表示された撮像パラメータのうち操作者によって指定された撮像パラメータについて、参照シリーズのパラメータ値を適用シリーズのパラメータ値に設定する。
具体的には、設定部26eは、入力部24を介して、パラメータ画面40に表示されたパラメータリスト41上で撮像パラメータを指定する操作を操作者から受け付けた場合に、指定された撮像パラメータについて、参照シリーズのパラメータ値を適用シリーズのパラメータ値に設定する。このとき、設定部26eは、指定された撮像パラメータについて、参照シリーズのパラメータ値を内部メモリに保存する。
その後、設定部26eは、特定部26cに対して、参照シリーズと適用シリーズとの間で撮像パラメータのパラメータ値を再度比較し、異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定するよう指示する。そして、特定部26cによって撮像パラメータが特定されると、表示制御部26dによって、特定された撮像パラメータでパラメータリスト41が更新されることになる。
図6及び7は、第1の実施形態に係る設定部26eによって行われるパラメータリスト41の更新の一例を示す図である。例えば、図6に示すように、操作者によって、パラメータリスト41上でスライス枚数が指定されたとする。その場合には、表示制御部26dは、スライス枚数について、参照シリーズのパラメータ値「12」を適用シリーズのパラメータ値に設定する。これにより、適用シリーズに設定されていたスライス枚数のパラメータ値「3」が「12」に置き換えられ、参照シリーズ及び適用シリーズそれぞれにおけるスライス枚数のパラメータ値は、どちらも「12」となる。この結果、例えば、図7に示すように、更新後のパラメータリスト41では、スライス枚数が表示されないようになる。
また、設定部26eは、入力部24を介して、パラメータ画面40上で「やり直し」ボタン42を押す操作を操作者から受け付けた場合に、内部メモリに保存されているパラメータ値を消去する。さらに、設定部26eは、特定部26cに対して、撮像条件記憶部23aから参照シリーズ及び適用シリーズそれぞれの撮像条件を読み出し直したうえで、参照シリーズと適用シリーズとの間で、撮像条件に含まれる撮像パラメータのパラメータ値を比較し、異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定するよう指示する。そして、特定部26cによって撮像パラメータが特定された後に、表示制御部26dによって、特定された撮像パラメータでパラメータリスト41が更新される。これにより、パラメータリスト41は、最初に表示されたときの状態に戻ることになる。
また、設定部26eは、入力部24を介して、パラメータ画面40上で「閉じる」ボタン43を押す操作を操作者から受け付けた場合に、パラメータ画面40の表示を終了する。このとき、設定部26eは、内部メモリに保存されているパラメータ値を、編集画面30上のパラメータ領域32に表示されている編集シリーズのパラメータ値に設定する。これにより、例えば、編集シリーズに関する撮像条件の編集中に、参照シリーズのパラメータ値を編集シリーズのパラメータ値に設定することができる。
なお、ここでは、参照シリーズのパラメータ値が適用シリーズのパラメータ値に設定された撮像パラメータを非表示とする場合の例を説明したが、例えば、当該撮像パラメータを表示したままにしてもよい。この場合には、例えば、表示制御部26dが、設定部26eによって参照シリーズのパラメータ値が適用シリーズのパラメータ値に設定された撮像パラメータを識別可能に表示する。
図8は、第1の実施形態の変形例に係るパラメータリスト41の表示の一例を示す図である。例えば、図8に示すように、表示制御部26dは、設定部26eによって、スライス枚数に関する参照シリーズのパラメータ値「12」が適用シリーズのパラメータ値に設定された場合に、適用シリーズのパラメータ値を色付けせずに表示する。これにより、参照シリーズから適用シリーズへパラメータ値が設定された撮像パラメータについて、他の撮像パラメータとは区別して表示されるとともに、同じ値が設定されていることが把握できるように表示される。
図9は、第1の実施形態に係るMRI装置100によって行われる撮像条件の設定の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、MRI装置100では、編集画面表示部26aが、撮像条件の編集を開始する旨の指示を操作者から受け付けた場合に(ステップS201,Yes)、編集画面30を表示部25に表示する(ステップS202)。
続いて、編集画面表示部26aは、編集画面30上でいずれかのチェックボックス31cをチェックする操作を操作者から受け付けた場合に、チェックされたシリーズを編集シリーズとして選択する(ステップS203)。そして、編集画面表示部26aは、編集シリーズに関する撮像条件を撮像条件記憶部23aから取得し、取得した撮像条件に含まれる撮像パラメータのパラメータ値をパラメータ領域32に表示する(ステップS204)。
続いて、選択部26bが、編集画面30上でいずれかのチェックボックス31dをチェックする操作を受け付けた場合に、チェックされたシリーズを参照シリーズとして選択し、編集画面30上でいずれかのチェックボックス31eをチェックする操作を受け付けた場合に、チェックされたシリーズを適用シリーズとして選択する(ステップS205)。
その後、特定部26cが、編集画面30上で「パラメータ」ボタン33を押す操作を操作者から受け付けた場合に(ステップS206,Yes)、撮像条件記憶部23aを参照して、選択部26bによって選択された参照シリーズ及び適用シリーズそれぞれの撮像条件を読み出す(ステップS207)。そして、特定部26cは、参照シリーズと適用シリーズとの間で、撮像条件に含まれる撮像パラメータのパラメータ値を比較し(ステップS208)、異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定する(ステップS209)。
その後、表示制御部26dが、特定部26cによって参照シリーズと適用シリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータが特定された場合に、特定された撮像パラメータのリストを含んだパラメータ画面を表示部25に表示する(ステップS210)。
その後、設定部26eが、パラメータ画面40に表示されたパラメータリスト41上で撮像パラメータを指定する操作を操作者から受け付けた場合に(ステップS211,Yes)、指定された撮像パラメータについて、参照シリーズのパラメータ値を適用シリーズのパラメータ値に設定する(ステップS212)。このとき、設定部26eは、指定された撮像パラメータについて、参照シリーズのパラメータ値を内部メモリに保存する。
なお、設定部26eは、パラメータリスト41上で撮像パラメータを指定する操作を受け付けず(ステップS211,No)、パラメータ画面40上で「やり直し」ボタン42を押す操作を操作者から受け付けた場合には(ステップS213,Yes)、ステップS208に処理を戻す。このとき、設定部26eは、内部メモリに保存されているパラメータ値を消去する。
また、設定部26eは、ステップS213で、パラメータ画面40上で「やり直し」ボタン42を押す操作を受け付けず(ステップS213,No)、パラメータ画面40上で「閉じる」ボタン43を押す操作を操作者から受け付けた場合には(ステップS214,Yes)、パラメータ画面40の表示を終了する(ステップS215)。このとき、設定部26eは、内部メモリに保存されているパラメータ値を、編集画面30上のパラメータ領域32に表示されている編集シリーズのパラメータ値に設定する。
なお、設定部26eは、ステップS214で、「閉じる」ボタン43を押す操作を受け付けなかった場合は(ステップS214,No)、ステップS211に処理を戻す。
また、ステップS206で、特定部26cが、編集画面30上で「パラメータ」ボタン33を押す操作を受け付けず(ステップS206,No)、編集画面表示部26aが、編集画面30上で「保存」ボタン34を押す操作を操作者から受け付けた場合には(ステップS216,Yes)、その時点でパラメータ領域32に表示されているパラメータ値で、撮像条件記憶部23aに記憶されている編集シリーズのパラメータ値を更新する(ステップS217)。なお、編集画面表示部26aは、編集画面30上で「保存」ボタン34を押す操作を受け付けるまでは(ステップS216,No)、ステップS206に処理を戻す。
上述したように、第1の実施形態では、参照シリーズと適用シリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータが表示されるので、操作者が、パラメータ値をコピーしたい撮像パラメータとコピーしたくない撮像パラメータとを容易に指定することができる。
なお、上述した第1の実施形態では、編集シリーズと適用シリーズとが同じである場合の例を説明したが、編集シリーズと参照シリーズとが同じであってもよい。その場合には、設定部26eは、入力部24を介して、パラメータ画面40上で「閉じる」ボタン43を押す操作を操作者から受け付けた場合に、内部メモリに保存されているパラメータ値で、撮像条件記憶部23aに記憶されている適用シリーズのパラメータ値を更新する。これにより、例えば、編集シリーズに関する撮像条件の編集中に、編集シリーズのパラメータ値を適用シリーズのパラメータ値に設定することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、複数の撮像パラメータのうち一部の撮像パラメータのみをコピー対象とする場合の例を説明する。なお、第2の実施形態に係るMRI装置の全体構成は、基本的には図1に示したものと同じであり、計算機システムの構成のみが異なる。また、以下では、図1及び2に示した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付することとして詳細な説明を省略する。
例えば、表示制御部126dは、複数の撮像パラメータのうち、あらかじめ指定された一部の撮像パラメータを表示部25に表示する。また、表示制御部126dは、複数の撮像パラメータのうち、撮像の目的又は機能に応じて決められた一部の撮像パラメータを表示部25に表示する。
図10は、第2の実施形態に係るMRI装置100の詳細な構成例を示す図である。図10に示すように、第2の実施形態に係る計算機システム120は、記憶部123と、入力部24と、表示部25と、制御部126とを有する。
本実施形態では、記憶部123は、撮像条件記憶部23aと、コピーパラメータ記憶部123aとを有する。
コピーパラメータ記憶部123aは、複数の撮像パラメータを撮像の目的や機能に応じて複数のグループに分類して記憶する。具体的には、コピーパラメータ記憶部123aは、目的別や機能別などのカテゴリに分類されたグループごとに、参照シリーズから適用シリーズへパラメータ値を設定する撮像パラメータをコピーパラメータとして記憶する。
図11は、第2の実施形態に係るコピーパラメータ記憶部123aによって記憶されるコピーパラメータの一例を示す図である。図11に示すように、例えば、コピーパラメータ記憶部123aは、目的別のカテゴリとして分類されたグループとして、「位置」グループや、「分解能」グループ、「コントラスト」グループなどを記憶する。そして、例えば、コピーパラメータ記憶部123aは、「位置」グループのコピーパラメータとして、スライス中心のオフセット(スライス中心と磁場中心との距離)、スライス方向、及び位相エンコード方向を記憶する。また、例えば、コピーパラメータ記憶部123aは、「分解能」グループのコピーパラメータとして、スライス厚、マトリクスの大きさ、及びFOV(Field Of View)を記憶する。また、例えば、コピーパラメータ記憶部123aは、「コントラスト」グループのコピーパラメータとして、TR、TE、及びフリップ角を記憶する。
また、例えば、コピーパラメータ記憶部123aは、機能別のカテゴリとして分類されたグループとして、「TimeSLIP」グループや、「MRS」グループ、「Tagging」グループなどの各種撮像法に基づくグループを記憶する。そして、例えば、コピーパラメータ記憶部123aは、「TimeSLIP」グループのコピーパラメータとして、タグ領域及びゲート情報を記憶する。また、例えば、コピーパラメータ記憶部123aは、「MRS」グループのコピーパラメータとして、ボクセル数、ボクセルサイズ、及び関心領域を記憶する。また、例えば、コピーパラメータ記憶部123aは、「Tagging」グループのコピーパラメータとして、Tagging位置を記憶する。
また、本実施形態では、制御部126は、編集画面表示部26aと、選択部26bと、特定部126cと、表示制御部126dと、設定部26eとを有する。
表示制御部126dは、特定部126cによって特定された撮像パラメータのうち、コピーパラメータ記憶部123aによって記憶されたグループの中から操作者によって選択されたグループに属する撮像パラメータを表示部25に表示する。
例えば、表示制御部126dは、入力部24を介して、編集画面30上で「パラメータ」ボタン33を押す操作を操作者から受け付けた場合に、さらに、カテゴリ及びグループを指定する操作を操作者から受け付ける。そして、表示制御部126dは、操作者によって指定されたカテゴリ及びグループに対応するコピーパラメータを撮像条件記憶部23aから取得する。その後、表示制御部126dは、特定部126cによって特定された撮像パラメータのうち、撮像条件記憶部23aから取得したコピーパラメータに設定されている撮像パラメータについて、パラメータリスト41上にパラメータ値を表示する。
図12は、第2の実施形態に係る表示制御部126dによって行われる撮像パラメータの特定を示す図である。例えば、操作者によってカテゴリ「目的別」が選択され、グループ「コントラスト」が選択されたとする。この場合には、コピーパラメータは、TR、TE及びフリップ角となる。したがって、表示制御部126dは、特定部126cによって特定された撮像パラメータのうち、TR、TE及びフリップ角のパラメータ値のみをパラメータリスト41上に表示する。例えば、図12の上側に示すように、参照シリーズと適用シリーズとの間で、TR、スライス枚数、スライス厚、フリップ角及びFatSatについて、異なるパラメータ値が設定されていたとする。この場合には、表示制御部126dは、図12の下側に示すように、TR、スライス枚数、スライス厚、フリップ角及びFatSatのうち、TR及びフリップ角のパラメータ値をパラメータリスト41上に表示する。
なお、ここでは、表示制御部126dが、特定部126cによって特定された撮像パラメータのうち、操作者によって選択されたグループに属する撮像パラメータを表示部25に表示する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、特定部126cが、複数の撮像パラメータのうち一部の撮像パラメータについて、参照シリーズと適用シリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定するようにしてもよい。
例えば、特定部126cは、入力部24を介して、編集画面30上で「パラメータ」ボタン33を押す操作を操作者から受け付けた場合に、さらに、カテゴリ及びグループを指定する操作を操作者から受け付ける。そして、特定部126cは、操作者によって指定されたカテゴリ及びグループに対応するコピーパラメータを撮像条件記憶部23aから取得する。その後、特定部126cは、取得したコピーパラメータに設定されている撮像パラメータについて、参照シリーズと適用シリーズとの間で撮像パラメータのパラメータ値を比較し、異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定する。この結果、表示制御部126dは、複数の撮像パラメータのうち一部の撮像パラメータのパラメータ値のみを、パラメータリスト41上に表示することになる。
上述したように、第2の実施形態では、複数の撮像パラメータのうちの一部のみを対象として、参照シリーズと適用シリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータが表示されるので、操作者が、例えば目的や機能に応じて、パラメータ値をコピーしたい撮像パラメータとコピーしたくない撮像パラメータとを効率よく指定することができる。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、複数の適用シリーズが選択される場合の例を説明する。この場合には、参照シリーズから複数の適用シリーズそれぞれへパラメータ値が設定される。なお、第3の実施形態に係るMRI装置の全体構成は、基本的には図1に示したものと同じであるので、図1及び2に示した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付して説明する。
本実施形態では、選択部26bは、複数の撮像パラメータを含む撮像条件が設定された複数のシリーズの中から複数の適用シリーズを選択する。
図13は、第2の実施形態に係る選択部26bによって行われるシリーズ選択の一例を示す図である。例えば、図13に示すように、本実施形態では、選択部26bは、入力部24を介して、編集画面30上で複数のチェックボックス31eをチェックする操作を受け付けた場合に、シリーズ領域31に表示されているシリーズのうち、チェックボックス31eがチェックされた各シリーズをそれぞれ適用シリーズとして選択する。
また、本実施形態では、特定部26cは、参照シリーズと複数の適用シリーズそれぞれとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定する。
具体的には、特定部26cは、入力部24を介して、編集画面30上で「パラメータ」ボタン33を押す操作を操作者から受け付けた場合に、撮像条件記憶部23aを参照して、選択部26bによって選択された参照シリーズ及び複数の適用シリーズそれぞれの撮像条件を読み出す。そして、特定部26cは、参照シリーズと各適用シリーズとの間で撮像パラメータのパラメータ値を比較し、異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータを特定する。例えば、特定部26cは、2つの適用シリーズが選択されていた場合には、参照シリーズと第1の適用シリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータと、参照シリーズと第2の適用シリーズとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータとをそれぞれ特定する。
また、本実施形態では、表示制御部26dは、第1の実施形態と同様に、特定部26cによって特定された撮像パラメータを表示部25に表示する。
図14は、第3の実施形態に係る表示制御部26dによって行われる撮像パラメータの特定を示す図である。図14に示すように、本実施形態では、表示制御部26dは、特定部26cによって参照シリーズと複数の適用シリーズそれぞれとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータが特定された場合に、特定部26cによって特定された各撮像パラメータについて、パラメータ名と、参照シリーズのパラメータ値と、複数の適用シリーズのパラメータ値とをパラメータリスト141に表示する。このとき、表示制御部26dは、複数の適用シリーズのうち少なくとも1つのパラメータ値が参照シリーズと異なっていた場合に、全ての適用シリーズのパラメータ値を表示する。
上述したように、第3の実施形態では、参照シリーズと複数の適用シリーズそれぞれとの間で異なるパラメータ値が設定されている撮像パラメータが特定されるので、操作者が、複数のシリーズを対象にして、パラメータ値をコピーしたい撮像パラメータとコピーしたくない撮像パラメータとを容易に指定することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、操作者が、パラメータ値をコピーしたい撮像パラメータとコピーしたくない撮像パラメータとを容易に指定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。