JP6351410B2 - 画像処理装置、撮像装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム及び記憶媒体

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本発明は、画像を被写体の種類ごとに分割する画像処理を行う画像処理装置等に関する。
デジタルビデオカメラ等の撮像装置では、画像信号から評価値信号を取得して自動焦点調節(AF)制御や自動露出調節(AE)制御を行う。ここでの評価値信号とは、AF制御の場合は画像信号のコントラスト状態を示すAF評価値、AE制御の場合は画像信号の明るさを示す輝度信号などである。このような評価値信号を取得するための評価領域(焦点検出領域や測光領域など)は、一般的に画面の中央付近に設定されることが多い。また、顔検出機能を有する撮像装置の場合は、検出した顔に対応する所定の領域に評価領域が優先的に設定されることが一般的である。このような撮像装置では、画面の端の被写体に合わせてピントや露出を調節したい場合には、その被写体が評価領域に含まれるように被写体を中央付近にフレーミングする必要がある。あるいは、評価領域を任意の位置に移動させたり、顔検出機能を無効にしたりするなどの操作が必要となる。
このような操作を不要にする方法として、撮影画像に含まれる色成分の度数分布に基づいて主要となる色成分に属する領域を検出し、検出した領域を主被写体となる評価領域として決定し被写体の合焦評価を行う方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2010−197968号公報
しかしながら、特許文献1のように被写体領域を分割して評価領域を設定する方法では、特に動画撮影に適用する場合、マイクロプロセッサなどの処理負荷が大きくなり、ユーザーが求める応答性が維持できなくなるおそれがある。また、ユーザーが所望の被写体領域を選択する場合に、煩雑な操作を必要とせずに、ユーザーの意図通りに被写体領域の分割処理が行われるのが望ましい。
上記の課題に鑑みて、本発明は、ユーザーの意図に応じて、応答性や操作性の高い被写体領域の分割処理を行うことを可能にするのを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、画像内の位置を指定可能な指定手段と、画像に対して、画像の特徴情報に基づいて被写体領域に分割し、当該分割する被写体領域ごとに複数のカテゴリの中からいずれかを割り当てるための第1および第2の処理を順次行う処理手段を有し、前記第1の処理は、前記指定手段による指定に応じて比較的解像度の低い画像に対して行い、次いで前記第2の処理は、前記第1の処理の後の前記指定手段による指定に応じて、前記第1の処理よりも解像度の高い画像に対して行う処理であることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーの意図に応じて、応答性や操作性の高い被写体領域の分割処理を行うことが可能になる。
本実施例に係るビデオカメラの構成を表す図 主カテゴリと詳細カテゴリについて説明する図 実施例1の処理を説明するフローチャート 第1の領域分割処理に用いる画像の一例を表す図 第1の領域分割処理を行った結果の一例を表す図 第1の分割処理を行った画像からユーザーによって選択された部分画像を表す図 実施例1における第2の領域分割処理を行った結果の一例を表す図 AF処理を説明するフローチャート 実施例2の処理を説明するフローチャート 実施例2における第2の領域分割処理を行った結果の一例を表す図
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例を説明する。図1は、本実施例における画像処理装置を備えたビデオカメラ(撮像装置)の構成を示す図である。本実施例では、ビデオカメラについて説明するが、デジタルスチルカメラ等、撮像手段を有する他の装置にも適用できる。
図1において、第1固定レンズ101、変倍レンズ102、絞り103、第2固定レンズ104、及びフォーカスコンペンセータレンズ105により、被写体からの光を結像するための撮影光学系が構成されている。変倍レンズ102は、光軸方向に移動して変倍動作を行う。また、フォーカスコンペンセータレンズ(以下、フォーカスレンズ)105は、変倍に伴う焦点面の移動を補正する機能とフォーカシングの機能とを兼ね備えている。
光電変換素子としての撮像素子106は、CCDセンサやCMOSセンサを備えて構成され、撮影光学系を通過した光が結像して形成された被写体像を光電変換して電気信号を出力する。CDS/AGC回路107は、撮像素子106の出力をサンプリングし、ゲインを調整する。
カメラ信号処理回路108は、CDS/AGC回路107からの出力信号に対して各種の画像処理を施し、撮像信号を生成する。モニタ装置109aは、LCD等により構成され、カメラ信号処理回路108からの撮像信号を表示する。また、モニタ装置109aは、表示される画像にユーザーがタッチ動作で任意の位置あるいは範囲を指定可能に構成されているタッチディバイス109bを備えている。このタッチディバイス109bで指定した情報はカメラマイコン114に送られる。記録装置115は、カメラ信号処理回路108からの撮像信号を磁気テープ、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録する。
ズーム駆動源110は、変倍レンズ102を移動させるための駆動源であり、フォーカシング駆動源111は、フォーカスレンズ105を移動させるための駆動源である。ズーム駆動源110及びフォーカシング駆動源111は、ステッピングモータ、DCモータ、振動型モータ、またはボイスコイルモータ等のアクチュエータを用いて構成される。
AFゲート112は、CDS/AGC回路107からの全画素の出力信号のうち、焦点検出に用いられる領域の信号のみを通す。本実施例では、後述する主被写体領域決定部125で設定した主被写体領域に基づく焦点検出領域をAFゲート112に通知して、焦点検出領域に対応する信号を通す。AF信号処理回路113は、AFゲート112を通過した信号から高周波成分や輝度差成分(AFゲート112を通過した信号の輝度レベルの最大値と最小値の差分)等を抽出してAF評価値(評価信号)を生成する。AF信号処理回路113で生成されたAF評価値は、制御手段であるカメラマイコン114に出力される。AF評価値は、撮像素子106からの出力信号に基づいて生成される画像のコントラスト状態を表すものであるが、コントラスト状態は撮影光学系の焦点状態(合焦の程度)によって変化するので、結果的に撮影光学系の焦点状態を表す値となる。
カメラマイコン114は、ビデオカメラ全体の動作の制御を司るとともに、AF制御部117にて、フォーカシング駆動源111を制御してフォーカスレンズ105を移動させる焦点調節制御(AF制御)を行う。カメラマイコン114は、上述のAF評価値に基づいてフォーカスレンズ105の移動を制御するTV−AF方式でのAF制御を実行可能とする。
次に、領域分割処理回路116について説明する。本実施例の領域分割処理回路116は、画像範囲指定部121、領域分割処理部122、カテゴリ分類処理部123、領域位置・サイズ算出部124を備える。領域分割処理の方法としては、例えば特開2013−117860号公報で開示されている方法を用いる。領域分割処理部122では、CDS/AGC回路107からの出力信号の特徴情報(例えば輝度成分や色成分の情報、境界のエッジなど)を基に、画像を被写体毎の領域に分割する画像処理を施す。なお、出力信号の特徴情報は、輝度成分の情報、色成分の情報、境界のエッジの情報のうち、少なくとも1つを含むものとする。
領域分割処理部122の出力は、カテゴリ分類処理部123に入力される。カテゴリ分類処理部123では、分割された領域毎に、領域分割処理時に検出した特徴情報(例えば輝度成分や色成分、領域の形状、画像内における領域の位置など)に基づいて、分割された領域がどのような被写体であるかを判定する。そして、各領域を複数のカテゴリのいずれかに分類分けする。
本実施例では、「人物」、「自然」、「空」、「その他」といった4種類の主カテゴリとして大まかに分類する例を説明する。また、カテゴリ分類処理部は、図2(a)のように、主カテゴリーをさらに詳細なカテゴリー(詳細カテゴリー)に分類する。例えば、「自然」カテゴリをさらに細かい「山」カテゴリと「木」カテゴリと「海」カテゴリなど、詳細に分類する。詳細カテゴリーは、主カテゴリの少なくとも1つを細分化したものを含むこととする。なお、カテゴリの種類は図2(a)の例に限られるものではない。また、詳細カテゴリーをさらに細かいカテゴリーに分割してもよい。また、図3(b)のように、領域分割における各カテゴリについて、撮像装置本体のメニュー等でON/OFFを切り替えられるようにする(選択可能にする)ことで、カテゴリを予め絞って領域分割を実行可能にしても良い。
また、本実施例では、領域分割処理部122における領域分割処理とカテゴリ分類処理部123における分類分け処理を独立に行うものとして説明したが、これらの処理を同時に行うようにしてもよい。例えば、あるカテゴリの領域を画像から検出して分割処理を行うようにしてもよい。
カテゴリ分類処理部123の出力は、領域位置・サイズ算出部124に入力される。領域位置・サイズ算出部124では、領域分割処理部122で分割された領域毎に、領域の重心位置と大きさ(例えば画素数)を算出する。その検出結果はカメラマイコン114に送信される。
カメラマイコン114は、後述する領域分割エリア決定部118、フレームレート決定部119、画像画素数決定部120、AF制御部117、主被写体領域決定部125を備える。領域分割エリア決定部118では、画像範囲指定部121に対して領域分割を行う画像範囲を指定する。フレームレート決定部119は、領域分割エリア決定部118により指定される画像範囲の大きさに合わせて、領域分割処理を行うフレームを決定する。すなわち、処理周期を決定する。例えば、指定される画像範囲が大きいときは処理周期を長くして、逆に指定される画像範囲が小さいときは処理周期を短くする。画像画素数決定部120は、領域分割エリア決定部118により指定される画像範囲の大きさに合わせて、領域分割に用いる画像の画素数を決定する。例えば、指定される画像範囲が大きいときは単位面積当たりの画像表示画素数を減らして、逆に指定される画像範囲が小さいときは単位面積当たりの画像表示画素数を増やす。主被写体領域決定部125は、領域位置・サイズ算出部124の算出結果に基づいて、撮影画面内の主被写体領域に対応して焦点検出領域を設定(領域設定)するようにAFゲート112へ情報を送信する。
次に、本実施例で行われる処理について図3を用いて説明する。図3は、本実施例の領域分割処理を示すフローチャートである。まず、撮像された画像全体を領域分割する処理について説明する。
ステップS301において、カメラマイコン114内のフレームレート決定部119は、領域分割処理の処理周期を決定する。ここでは、画像全体を領域分割するので処理負荷がかかるため、撮像画像を更新する周期より領域分割の処理周期をより長く(第1の周期)設定する。
次に、ステップS302において、カメラマイコン114内の画像画素数決定部120は、領域分割処理を行う画像の画素数を設定する。ここでは、画像全体を領域分割するので処理負荷がかかるため、低い解像度(第1の解像度)となるように撮像画像の画素数をより小さく設定する。
ステップS303では、カメラマイコン114は、後述するステップS304の領域分割処理で使用する画像を取得する。取得する画像は、ステップS302で設定された画素数の画素で構成される画像である。ここでは図4のような画像が取得できたとする。
ステップS304では、ステップS303で取得した画像を領域分割処理回路116の領域分割処理部122に入力して画像処理を施し、被写体領域毎にカテゴリ分割する。ここでの画像処理を第1の領域分割処理とする。本実施例では、被写体領域のカテゴリを「自然」カテゴリ、「空」カテゴリ、「人」カテゴリ、「その他」カテゴリの4つのカテゴリに分割する例について述べる。
図5(a)では、図4の画像に第1の領域分割処理を行った例を示している。図5(a)では、図4の画像が「空」カテゴリと「自然」カテゴリに分割されて、同一カテゴリをマスキングして表示している。図5(a)のマスキングは、元画像である図4の画像に重畳して表示してもよいし、マスキングを透過状態にして元画像である図4の画像が見える状態にしても良い。ステップS305では、カメラマイコン114は、図5(a)のように第1の領域分割処理を行った結果を示す画像をモニタ装置109aに表示させる。
ステップS306からの処理で、ユーザーがタッチディバイス109bを用いて指定した位置に対応する画像をより詳細なカテゴリに分割する方法を説明する。ステップS306では、図5(a)の画像をモニタ装置109aに表示させた状態で、ユーザーによるタッチディバイス109bを介した選択操作を待つ。ここでは、ユーザーはさらに詳細なカテゴリに分割したい場所(後述する第2の領域分割処理の対象)をタッチ操作により選択する。選択操作が行われたならばステップS307に進み、カメラマイコン114は、ユーザーがタッチ操作により選択した位置の座標を取得する。
ステップS308では、カメラマイコン114は、ステップS307で取得した座標を中心とする所定の大きさの画像(部分画像)を取得する。ここでの部分画像の大きさは、ステップS303で取得する撮像画像より小さい所定の大きさであるが、ユーザーがメニュー画面等で大きさを設定可能にしてもよい。あるいは、ユーザーがタッチディバイス109bを介してドラッグ操作やピンチアウト操作を行うことで、部分画像の大きさを調整可能にしてもよい。
図5(a)の画像に対して設定された部分画像の領域501の例を図5(b)に、領域501を拡大したものを図6に示す。図6の例では、ステップS304で行った領域分割処理により、部分画像内に「空」カテゴリと「自然」カテゴリが存在している。
選択された部分画像の位置と大きさが視認できるように、図5(b)のように、領域501を示す枠を画像に重畳してモニタ装置109aに表示してもよい。この場合、例えば領域501を示す枠内へのさらなるタッチ操作などの操作により、ユーザーが部分画像の領域を確定させてから、ステップS308以降の処理に進んでもよい。また、領域501外の領域をタッチすることにより、部分画像の領域の位置を変更可能にしてもよい。
続くステップS309では、カメラマイコン114は、領域分割処理の処理周期を第1の周期より短く(第2の周期)設定する。そして、ステップS310では、カメラマイコン114は、第1の解像度より高い第2の解像度となるように、画像画素数を設定する。後述する第2の領域分割処理は部分画像のみに対して行われるため、画像全体に対して行う第1の領域分割処理よりも短い周期で高解像度の画像に対して第2の領域分割処理を行うことが望ましい。なお、本実施例では第1の領域分割処理を画像全体に対して行うものとして説明するが、これに限らず、第2の領域分割処理を行う画像が第1の領域分割処理を行う画像より小さければよい。
ステップS311では、カメラマイコン114は、ステップS308で取得した部分画像を領域分割処理回路116の画像範囲指定部121に送る。そして、領域分割処理部122において部分画像に対して画像処理を行い、主カテゴリである「空」カテゴリと「自然」カテゴリを図2(a)で示したような詳細カテゴリに分割する。ここでの画像処理を前述した第2の領域分割処理とする。続くステップS312では、カメラマイコン114は、ステップS311の第2の領域分割処理結果をモニタ装置109aに表示する。
図7(a)は、上述した部分画像の領域501について、第2の領域分割処理を行った結果の表示例を示している。図7(a)では、主カテゴリ「自然」の領域を詳細カテゴリ「山」、「木」、「海」に、また、主カテゴリ「空」の領域を詳細カテゴリ「空」、「海」に分割している。なお、表示例はこれに限られるものではない。例えば、図7(b)のように、第2の領域分割処理を行った結果の拡大表示と重畳して、第1の領域分割処理を行った撮像画像全体を示す画像701を縮小表示してもよい。この場合、図7(b)のように、選択されている部分画像の領域501を示す枠を表示してもよい。
また、ステップS306で部分画像の位置が選択された際に、図6のように部分画像に対して第1の領域分割処理を行った結果を拡大表示して、詳細なカテゴリに分割したい領域をユーザーがさらに指定するようにしてもよい。例えば、図6の画像に対してユーザーが「自然」カテゴリの領域をタッチすると、ステップS311では「自然」カテゴリについてのみ第2の領域分割処理を行い、ステップS312で処理結果を表示する。この場合、図7(c)のように、「自然」カテゴリについてのみ詳細カテゴリに分割され、「空」カテゴリについては分割されていない画像が表示される。また、カテゴリの分類を主カテゴリと詳細カテゴリの2段階ではなく、さらに多くの階層に分けて、ユーザーのタッチ操作に応じてより細かいカテゴリに領域分割を行うようにしてもよい。
次に、図8を用いて、第2の領域分割処理結果からユーザーが指定した領域に対して主被写体領域を決定し、AF制御を行う処理について説明する。本処理は、図7(a)乃至(c)のいずれかのように、詳細カテゴリに分割された画像がモニタ装置109aに表示されている状態で開始される。
ステップS801では、カメラマイコン114は、ユーザーによるタッチディバイス109bを介した選択操作を待つ。選択操作が行われたらステップS802に進む。
ステップS802では、カメラマイコン114内の主被写体領域決定部125は、タッチ操作により選択された領域と同じカテゴリで分割された領域を主被写体領域に設定する。例えば、タッチした位置が「木」の領域の場合、同じ「木」の領域が主被写体領域に設定される。
ステップS803では、カメラマイコン114は、ステップS802で設定した主被写体領域に基づいて焦点検出領域を設定し、AFゲート112に通知する。ステップS804では、カメラマイコン114内のAF制御部117は、ステップS803で設定した焦点検出領域からの撮像信号より生成されるAF評価値に基づいてAF制御を行い、処理を終了する。ステップS804で実行するAF制御は一般的なコントラストAF制御であり、詳細な動作については割愛する。
以上説明したように、本実施例では、はじめに比較的解像度の低い画像を用いて第1の領域分割処理を行った後、ユーザーに指定された領域に対してのみ、解像度の高い画像を用いてより詳細なカテゴリに分類する第2の領域分割処理を順次行う。また、好ましくは、第1の領域分割処理では処理負荷を考慮して、第2の領域分割処理より長い周期で領域分割処理を行う。これにより、応答性を損なわずに、ユーザーの意図に応じて操作性の高い被写体の分割処理を行うことが可能になる。
(実施例2)
次に、本発明の第2の実施例を説明する。本実施例では、一回目の領域分割を行った後で、ユーザーが選択した領域の主カテゴリと同じ主カテゴリの領域について詳細な領域分割を行う点が実施例1と異なる。図1におけるビデオカメラの構成は本実施例にも適用されるため、説明を省略する。
本実施例で行われる処理について、図9を用いて説明する。図9は、本実施例の領域分割処理を示すフローチャートである。ステップS901〜S906の処理は、図3のステップS301〜S306の処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS906でユーザーにより選択操作が行われたら、ステップS907に進む。ステップS907では、カメラマイコン114は、ユーザーがタッチ操作により選択した領域の主カテゴリーを取得する。ここでは、図5(a)の画像に対して、ユーザーが選択した領域の主カテゴリが「自然」カテゴリの場合を例に説明する。
ステップS908及びS909の処理は、それぞれ図3のステップS309及びS310の処理と同様であるので、説明を省略する。
続くステップS910では、ステップS907で取得した主カテゴリについて領域分割処理を行う。カメラマイコン114は、第2の領域分割処理を行う主カテゴリについての情報を画像範囲指定部121に送信する。そして、領域分割処理部122において、選択された主カテゴリの領域の画像を詳細なカテゴリに分割する画像処理(第2の領域分割処理)を行う。続くステップS911では、カメラマイコン114は、ステップS910の領域分割結果をモニタ装置109aに表示する。
図10(a)では、ユーザーにより「自然」カテゴリが選択された場合に、「自然」カテゴリの領域を詳細カテゴリに分割した例を示している。図11において主カテゴリが「自然」の領域は、「山」、「島」、「木」(3つ)、「海」に分類される。
本実施例においても、図8と同様に、第2の領域分割処理結果からユーザーが指定した領域に対して主被写体領域を設定し、さらに焦点検出領域を設定してAF制御を行うことができる。この場合、ステップS801では、図10(a)のように詳細カテゴリに分割された画像がモニタ装置109aに表示された状態で、ユーザーによる選択操作が行われる。詳細カテゴリに分割された画像から主被写体領域が設定された例を図10(b)に示す。図10(b)では、ユーザーの選択操作により、詳細カテゴリ「木」の領域の一つが主被写体領域1001に設定された例を示している。
以上説明したように、本実施例では、はじめに解像度の低い画像を用いて第1の領域分割処理を行った後、ユーザーに指定された主カテゴリに対してのみ、解像度の高い画像を用いてより詳細なカテゴリに分類する第2の領域分割処理を行う。また、好ましくは、第1の領域分割処理では処理負荷を考慮して、第2の領域分割処理より長い周期で領域分割処理を行う。これにより、本実施例においても、応答性を損なわずに、ユーザーの意図に応じて操作性の高い被写体の分割処理を行うことが可能になる。
なお、上述の実施例では、撮影光学系を含むレンズユニットが一体となった撮像装置を例に説明したが、交換レンズ式の撮像装置にも本発明を適用可能である。また、上述の実施例ではAF制御における焦点検出領域の設定について説明したが、露出調節制御や色調節制御、ホワイトバランス調節制御(WB)に用いる評価信号を取得する評価領域についても本発明を適用可能である。
また、上述の実施例では、ユーザーが画像内の所定の位置を指定したが、画像処理装置が被写体認識等を行うことによって自動で画像内の例えば特定の被写体などを指定してもよいことは言うまでもない。
(他の実施形態)
本発明の目的は以下のようにしても達成できる。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するための手順が記述されたソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給する。そしてそのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶し、コンピュータで読取可能な記憶媒体および制御プログラムは本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどが挙げられる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等も用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行可能とすることにより、前述した各実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、以下の場合も含まれる。まず記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う。
また、本発明はビデオカメラのような撮影を主目的とした機器に限定されず、携帯電話、パーソナルコンピュータ(ラップトップ型、デスクトップ型、タブレット型など)、ゲーム機など、画像処理装置を内蔵もしくは外部接続する任意の機器に適用可能である。従って、本明細書における「画像処理装置」は、画像処理機能を備えた任意の電子機器を包含することが意図されている。以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
109a モニタ装置
109b タッチディバイス
114 カメラマイコン
116 領域分割処理回路
118 領域分割エリア決定部
119 フレームレート決定部
120 画像画素数決定部
121 画像範囲決定部
122 領域分割処理部
123 カテゴリ分類処理部

Claims (17)

  1. 画像内の位置を指定可能な指定手段と、
    画像に対して、画像の特徴情報に基づいて被写体領域に分割し、当該分割する被写体領域ごとに複数のカテゴリの中からいずれかを割り当てるための第1および第2の処理を順次行う処理手段を有し、
    前記第1の処理は、前記指定手段による指定に応じて比較的解像度の低い画像に対して行い、次いで前記第2の処理は、前記第1の処理の後の前記指定手段による指定に応じて、前記第1の処理よりも解像度の高い画像に対して行う処理であることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2の処理において割り当てられるカテゴリは、前記第1の処理において割り当てられるカテゴリと少なくとも一部が異なることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の処理が行われる画像の領域は、前記第1の処理が行われる画像の領域より小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理手段は、前記第1の処理よりも短い周期で前記第2の処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記処理手段は、前記第1の処理が行われた画像に対して前記指定手段を介して位置が指定された場合、当該指定された位置に基づいて画像内に設定された所定の大きさの領域に対して前記第2の処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記所定の大きさは、ユーザーにより変更可能であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記処理手段は、前記第1の処理が行われた画像に対して前記指定手段を介してカテゴリの指定が行われた場合、前記第1の処理で当該指定されたカテゴリに分類分けされた被写体領域に対して前記第2の処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2の処理において割り当てられるカテゴリは、前記第1の処理において割り当てられるカテゴリの少なくとも一部を細分化したものを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の処理で用いるカテゴリは、ユーザーにより選択可能であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 表示手段への画像の表示を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段により前記第1の処理が行われた画像が前記表示手段に表示された状態で、当該画像に対して前記指定手段を介した指定が行われることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 所定の制御に用いる評価信号を取得するための評価領域を設定する領域設定手段を有し、
    前記領域設定手段は、前記第2の処理が行われた画像に対して前記指定手段を介してカテゴリの指定が行われた場合、前記第2の処理で当該指定されたカテゴリに分類分けされた被写体領域に基づいて前記評価領域を設定することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記所定の制御は、焦点調節制御、露出調節制御、色調節制御、ホワイトバランス調節制御の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記指定手段は、ユーザーによるタッチ操作を検出する手段を備えて構成されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    被写体像を光電変換して画像を生成する撮像手段を有することを特徴とする撮像装置。
  15. 画像内の位置を指定可能な指定手段を備えた画像処理装置の制御方法であって、
    画像に対して、画像の特徴情報に基づいて被写体領域に分割し、当該分割する被写体領域ごとに複数のカテゴリの中からいずれかを割り当てるための第1および第2の処理ステップを有し、
    前記第1の処理ステップは、前記指定手段による指定に応じて比較的解像度の低い画像に対して行われ、次いで前記第2の処理ステップは、前記第1の処理ステップの後の前記指定手段による指定に応じて、前記第1の処理ステップよりも解像度の高い画像に対して行われることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  16. 請求項15に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるように構成されていることを特徴とする画像処理装置の制御プログラム。
  17. 請求項16に記載の画像処理装置の制御プログラムを記憶していることを特徴とするコンピュータで読取可能な記憶媒体。
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