JP6346914B2 - 呼吸用気体の供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、酸素と空気とを混合し、所望の酸素濃度の呼吸用気体を生成して送出する呼吸用気体の供給装置に関する。
従来より、例えば特許文献1又は特許文献2に記載されるように、酸素と空気とを混合して、所望の酸素濃度の呼吸用気体を生成する呼吸用気体の供給装置が知られている。この供給装置には、圧縮空気を供給する空気配管と、高濃度の圧縮酸素を供給する酸素配管との両方が接続されるようになっており、各配管から供給されるガスの流量を調節することにより、所望の酸素濃度の呼吸用気体を生成する構成とされる。ところが、酸素配管は病室に設置されている場合が多いものの、空気配管が設置されている病室は限られており、空気配管が設けられていない病室では、供給装置を用いて呼吸用気体を生成することはできなかった。
この点、特許文献3には、酸素などの圧縮医療ガスを、ブロワにより引き込まれる空気と混合することにより呼吸用気体を生成する供給装置(人工呼吸器)が提案されている。また、特許文献3には、この供給装置においては、空気流(空気圧)がブロワによって生成されることから、空気を圧縮ガスとして利用する必要がなく、空気を周囲の大気中から引き込めることが記載されている。
特開平9‐99085号公報 特開2000‐14784号公報 特表2013‐536748号公報
ところで、酸素配管により供給される高濃度の酸素は、所定の圧力に高められている。このため、ブロワを備える供給装置においては、高圧の酸素と混合し得る所望の空気流を得るために大型のブロワが必要となる。そして、大型のブロワを設けることにより呼吸用気体の供給装置全体が大型化することになる。したがって、単にブロワを設けるだけでは、呼吸用気体の供給装置の持ち運びや設置スペースの確保が難しくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、供給装置自体を小型化でき、外気を取り入れる際に必要な空気流を確保しながら、所望の酸素濃度に調整された呼吸用気体を供給可能な呼吸用気体の供給装置を提供することを目的とする。
本発明の呼吸用気体の供給装置は、外部の酸素ガス源から供給される圧縮酸素と外気から取り入れた空気とを混合して酸素濃度が調整された呼吸用気体を生成して送出する装置であって、前記酸素ガス源に接続可能な酸素配管と、前記外気に連通した空気配管と、前記酸素配管と前記空気配管とが接続されて前記圧縮酸素と前記空気との混合気体を生成して送出する混合配管とを備え、前記空気配管は、外部に露出して設けられる前記外気の取入口と、ろ過用フィルタと、前記取入口の下流側に配置されて前記空気を内部に引き込むとともに該空気の流量を調整可能な送風手段とを備え、前記送風手段は、複数の遠心送風機がそれぞれの送風方向を直列に接続して配置され、各遠心送風機の空気導入方向が平行に配置されるとともに、各遠心送風機の回転軸のそれぞれは、異なる軸で構成されている。
複数の送風機を、その送風方向を直列に接続して配置することにより、個々の送風機の出力を低く抑えながら、全体で大容量の流量と圧力を出力できる。したがって、送風手段は、小型の送風機を組み合わせて構成でき、供給装置全体の大きさも小型化、軽量化できる。また、複数の送風機を接続して配置しているので、各送風機を高出力で使用することなく、低出力で運転でき、故障リスクを低減して、長寿命化を図ることができる。さらに、複数の送風機のうちの一部が故障した場合にも、他の送風機により空気の供給を続けることが可能であるので、安定して呼吸用気体の供給を行える。
また、遠心送風機は、送風方向(径方向)の大きさ(幅)に比べて空気導入方向の大きさ(厚み)が小さく設けられているので、各遠心送風機の空気導入方向を平行に配置することで、複数の遠心送風機を筐体の内部に効率的に配置でき、さらに供給装置全体の小型化を図ることができる。
本発明の呼吸用気体の供給装置において、前記送風手段を制御するための電子部品が搭載された配線基板と、前記酸素配管と、前記空気配管と、前記混合配管とを収容可能な筐体を備え、前記筐体には、少なくとも前記酸素配管及び前記混合配管を収容する配管収容部と、前記配線基板を収容する基板収容部との間を隔離する隔離壁部が設けられているとよい。
高濃度の酸素が供給される酸素配管と混合配管とが収容される配管収容部を、電子部品等が搭載される制御基板や、送風機のドライバ基板、電源基板等の配線基板が収容される基板収容部から隔離しておくことで、万一、配線基板にショート等の不具合が生じた際にも、高濃度の酸素に触れて発火することを確実に防止できる。
また、酸素配管や空気配管の表面に結露が生じた場合にも、隔離壁部により配線基板に水滴が接触することを回避できる。したがって、安全性の高い呼吸用気体の供給装置を提供できる。
本発明の呼吸用気体の供給装置において、前記呼吸用気体の流量目標値と酸素濃度目標値とを設定する目標値設定手段と、前記混合配管内部の呼吸用気体の流量を計測する流量計測手段と、前記混合配管内部の呼吸用気体の酸素濃度を計測する酸素濃度計測手段と、前記流量目標値と前記呼吸用気体の流量とを比較して予め設定された設定範囲外の場合、又は前記酸素濃度目標値と前記呼吸用気体の酸素濃度とを比較して予め設定された設定範囲外の場合に警告を行う警告手段とを有するとよい。
警告を行い、供給装置の点検や運転停止を促すことにより、酸素の過剰供給を防止して、リスクを低減することができ、安全性を確保できる。
本発明によれば、呼吸用気体の供給装置自体を小型化でき、外気を取り入れる際に必要な空気流を確保しながら、所望の酸素濃度に調整された呼吸用気体を供給できる。
本発明の実施形態の呼吸用気体の供給装置のブロック図である。 図1の呼吸用気体の供給装置の外観を示す斜視図である。 図2に示す呼吸用気体の供給装置の正面図である。 図2に示す呼吸用気体の供給装置の背面図である。 図1に示す呼吸用気体の供給装置の左側面図である。 図2に示す呼吸用気体の供給装置の天板部を取り外して筐体内部を露出させた状態で前面側から見た斜視図である。 図6と同様に、筐体内部を露出させた状態の呼吸用気体の供給装置の上面図である。 図7に示すA‐A線に沿う縦断面図である。
以下、本発明に係る呼吸用気体の供給装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図8に示す本実施形態の呼吸用気体の供給装置101は、酸素と空気とを混合して酸素濃度が調整された呼吸用気体を生成する装置であり、例えば、自発呼吸を補助して呼吸障害を治療するためのCPAP装置等に接続されて用いられる。CPAP装置は、持続気道陽圧(CPAP:continuous positive airway pressure)と呼ばれる方式の補助喚起法を用いて患者に治療を施す装置であり、加温加湿器や、ネーザルプロング、気管挿管チューブ、鼻マスク等の患者インターフェースを介して所定量の呼吸用気体が患者に供給されるようになっている。
供給装置101は、図7に示すように、外部の酸素ガス源(図示略)から供給される圧縮酸素91(一点鎖線の白抜き矢印)と外気から取り入れた空気92(二点鎖線の白抜き矢印)とを混合して酸素濃度が調整された呼吸用気体93(実線の白抜き矢印)を生成して送出する装置であり、呼吸用気体93を生成する配管部1と、電子部品が搭載された配線基板2と、これら配管部1と配線基板2等が内蔵された筐体8とを備える。
なお、筐体8は、図2〜図5に示すように、全体として矩形状に設けられており、前面71側に、操作ボタン等を備える操作部81と、供給装置101の運転状況等を表示する表示部82とが設けられ、筐体8の背面72側に、電源スイッチ83が設けられている。
配管部1は、酸素ガス源に接続可能な酸素配管10と、外気に連通した空気配管20と、酸素配管10と空気配管20とが接続されて圧縮酸素と空気との混合気体を生成して送出する混合配管30とを備える。
このうち酸素配管10は、図1のブロック図や図7に示すように、筐体8の外部(背面72)に露出して酸素ガス源に接続される接続口11と、接続口11の下流側に配置されて、酸素ガス源からの圧縮酸素の供給を制御する開閉弁12と、その開閉弁12の下流側に配置されて、圧縮酸素の流量(供給量)を制御する流量制御手段13とを備え、酸素配管10は、流量制御手段13の下流側において、混合配管30に接続されている。流量制御手段13としては、例えばマスフローコントローラを用いることができる。マスフローコントローラは、図1に示すように、流量計14と制御弁15とを備えるものであり、流量計14によって酸素配管10内に流れる酸素の流量を計測でき、制御弁15によって酸素配管10から混合配管30に送り出される酸素の流量を調整することができる。なお、開閉弁12は、接続口11への酸素ガス源の接続時において、酸素配管10内部に圧縮酸素が流入されることを防止するとともに、制御弁15故障時の安全弁として作用する。また、酸素ガス源は、病室に配置された圧縮酸素設備や、酸素ボンベ等の圧縮酸素を供給可能なものであり、酸素ガス源と酸素配管10の接続口11とがホース等を介して接続され、圧縮酸素の圧力により、接続口11から酸素配管10内部に酸素が送り込まれるようになっている。
空気配管20は、筐体8の外部(左側面73)に露出して設けられる外気の取入口21と、その取入口21に設けられたろ過用フィルタ22と、取入口21の下流側に配置されて取入口21からろ過用フィルタ22を経由して空気92を内部に引き込むとともに、その空気92の流量を調整可能な送風手段23とを備え、送風手段23の下流側において、空気配管20が混合配管30に接続されている。また、空気配管20の混合配管30との接続部31と、送風手段23との間に、逆止弁24が設けられており、接続部31から空気配管20側へ気体が流れること(逆流)が防止されている。なお、ろ過用フィルタ22は、本実施形態の供給装置101のように取入口21に設けても良いし、送風手段23の下流側に設けても良い。
送風手段23は、比較的小型の送風機(ファン及びモータを含む)を複数(図では2個の送風機23a,23b)備える構成とされ、それぞれの送風機23a,23bにより空気流が生成されることで、取入口21から空気配管20の内部に空気92が引き込まれるようになっている。この送風手段23において各送風機23a,23bは、図1及び図7に示すように、それぞれの送風方向を直列に接続して配置されており、内部に取り込まれた空気92の空気流が個々の送風機23a,23bを経由するたびに加速され、これら複数の送風機23a,23bにより大容量の流量が得られるようになっている。これにより、単一の送風機で送風手段を構成する場合と比較して静圧を高めることができるので、ネーザルプロング等を用いたハイフロー療法にも対応することができる。なお、各送風機23a,23bは独立して制御されており、複数の送風機23a,23bのうちの一部が故障した場合にも、他の送風機(23a又は23b)により空気92の供給を続けることができるようになっている。
送風手段23の送風機23a,23bとしては遠心送風機(以下、遠心送風機にも同一の符号23a,23bを用いる。)を用いることができる。この場合において、遠心送風機23a,23bは、送風方向(径方向)の大きさ(幅)に比べて空気導入方向の大きさ(厚み)が小さく設けられているので、図7に示すように、各遠心送風機23a,23bの空気導入方向を平行に配置することで、複数の遠心送風機23a,23bを筐体8の内部に効率的に配置でき、さらに供給装置101全体の小型化を図ることができる。
具体的には、図7に示すように、2個の遠心送風機23a,23bのうちの空気配管20の上流側に配置された遠心送風機を23aとし、下流側に配置された遠心送風機を23bとすると、上流側の遠心送風機23aと下流側の遠心送風機23bとの間の経路(配管)を90°(直角)に曲げて形成する。これにより、上流側の遠心送風機23aの空気導入方向に、下流側の遠心送風機23bの空気導入方向を揃えることができ、遠心送風機23aと遠心送風機23bの空気導入方向を平行に配置できる。また、上流側の遠心送風機23aの送風方向と下流側の遠心送風機23bの送風方向とを揃えて、平行に配置できる。この場合、上流側の遠心送風機23aの回転軸と下流側の遠心送風機23bの回転軸とは、異なる軸で構成され、かつこれらの回転軸が平行に配置されているので、各遠心送風機23a,23bの空気導入方向が平行に配置されるとともに、送風方向も平行に配置される。さらに、上流側の遠心送風機23aと下流側の遠心送風機23bとは、図8に示すように、これらの遠心送風機23a,23bの空気導入方向から見ると(筐体8の左側面73側から見ると)、各遠心送風機23a,23bが重なることなく離間して配置されているが、これらの遠心送風機23a,23bの送風方向から見ると(筐体8の前面71又は背面72側から見ると)、各遠心送風機23a,23bの少なくとも一部が重なって配置されている。そして、このように各遠心送風機23a,23bを配置することで、下流側の遠心送風機23bを、上流側の遠心送風機23aよりも筐体8の左側面73側から離して配置することができ、筐体8の内部空間を効率的に使用できる。なお、上流側の遠心送風機23aと下流側の遠心送風機23bとの間で送風方向の向きを変更することによる空気流の流速低下(損失)を防止するために、本実施形態のように、遠心送風機23aと遠心送風機23bとの間を円弧状の経路で接続することが望ましい。
混合配管30は、図1に示すように、酸素配管10と空気配管20との接続部31の下流側に配置されて、混合配管30内の圧縮酸素91と空気92とが混合された呼吸用気体93の酸素濃度を計測する酸素センサ32(本発明の酸素濃度計測手段)と、酸素センサ32の下流側に配置されて混合配管30内の呼吸用気体93の流量を計測する差圧流量計33(本発明の流量計測手段)と、差圧流量計33の下流側に配置されて患者インターフェース等に接続される吐出口34とを備える。なお、図示は省略するが、吐出口34には低圧損タイプのバクテリアフィルタが設けられており、患者インターフェース側への菌の吐出や、患者からの菌の流入が防止されている。
そして、供給装置101には、図1に示すように、供給装置101の運転制御を行うための制御手段4が設けられている。制御手段4は、制御基板41に搭載された電子部品等で構成される。また、供給装置101には、制御基板41の他、送風手段23を制御するためのドライバ基板42、電源基板43等の複数の配線基板2が設けられており、筐体8には、これら配線基板2を収容する基板収容部85と、配管部1のうちの少なくとも酸素配管10及び混合配管30を収容する配管収容部86との間を隔離する隔離壁部84が設けられている。なお、供給装置101においては、筐体8に、配線基板2と、配管部1の全体とを隔離する隔離壁部84が設けられている。
酸素配管10や混合配管30には高濃度の酸素が供給されることから、筐体8に隔離壁部84を設けて、これら酸素配管10と混合配管30とが収容される配管収容部86を、制御基板41、ドライバ基板42、電源基板43等の配線基板2が収容される基板収容部85から隔離しておくことで、万一、配線基板2にショート等の不具合が生じた際にも、高濃度の酸素に引火することを確実に防止できる。また、筐体8においては、配線基板2と、配管部1の全体とを隔離する隔離壁部84を設けているので、酸素配管10や空気配管20の表面に結露が生じた場合にも、隔離壁部84により配線基板2に水滴が接触することを回避できる。
なお、制御基板41には、配管部1に設けられた送風機23a,23bや各種の弁、各種センサ等が接続されており、供給装置101の運転制御を行う制御手段4は、制御基板41に集約されている。また、筐体8の前面71には、制御基板41(制御手段4)の入力部に接続される操作部81と、制御基板41の出力部に接続されて供給装置101の運転状況を等を表示する表示部82とが設けられている。なお、制御基板41の入力部は、操作部81、流量計14、酸素センサ32、差圧流量計33等の各種センサに接続され、出力部は、表示部82の他、開閉弁12、制御弁15等の各種弁、送風機23a,23bに接続されている。そして、制御手段4は、入力部に接続された各部位からの信号を受信して、出力部に接続された各部位を制御する。すなわち、制御手段4は、各種センサからの検出データを受けて、送風機23a,23bや、各種弁に指令を行い、具体的には、送風機23a,23bの出力や制御弁15等の調整、表示部82への運転状況の表示等を行う。
次に、供給装置101の動作について説明する。
まず、供給装置101の酸素配管10の接続口11に酸素ガス源を接続し、供給装置101の背面に設けられた電源スイッチ83をオンにする。電源スイッチ83が入れられると、制御手段4がセルフチェックを行う。セルフチェックは、各種センサ系統の接続状態等が正常であるかを確認する。セルフチェックで異常が確認された場合は、制御手段4は表示部82に指令を行い、表示部82に警告を表示する等して、使用者に警告を行う。なお、使用者への警告の手段は、表示部82への警告表示だけではなく、ブザー等の報知手段を設けて警告音を発することにより行うこととしてもよい。
一方、セルフチェックが正常に終了した場合は、制御手段4に予め記録された呼吸用気体の初期流量設定値(例えば、10[L/min])で運転が開始され、混合配管30に設けられた酸素センサ32により計測された呼吸用気体の酸素濃度が表示部82に表示される。続いて、使用者は、操作部81を操作して、設定モードを起動することで、希望する呼吸用気体の流量目標値と酸素濃度目標値とを設定することができる(本発明の目標値設定手段)。そして、流量目標値と酸素濃度目標値とを設定した後、吐出口34に加温加湿器や患者インターフェース等を接続する。
この供給装置101において、呼吸用気体の酸素濃度C[%]と、流量F[L/min]との関係は、以下の式(1)及び式(2)で示される関係を有する。これらの式(1)、(2)において、空気配管20から混合配管30に供給される空気の流量をX[L/min]、酸素配管10から混合配管30に供給される酸素の流量をY[L/min]とする。なお、空気配管20に供給される空気中の酸素濃度を21[%]としており、酸素配管10に供給される酸素の濃度を100[%]としている。
C[%]=(21X+100Y)÷(X+Y)[%]…(1)
F[L/min]=(X+Y)[L/min]…(2)
式(1)及び式(2)から、以下の式(3)、(4)が導かれる。
X[L/min]=(100−C)F/(100−21)…(3)
Y[L/min]=(F−X)…(4)
この場合において、例えば呼吸用気体の酸素濃度目標値(酸素濃度C)を60[%]、流量目標値(流量F)を10[L/min]とした際には、空気の流量X=5.06[L/min]、酸素の流量Y=4.94[L/min]と導かれる。
このように、制御手段4は、呼吸用気体の酸素濃度目標値と流量目標値とから、混合配管30に供給されるべき空気と酸素の流量を導き出し、空気配管20の送風機23a,23bの回転数を制御して混合配管30に供給される空気の流量を調整するとともに、酸素配管10の制御弁15を制御して混合配管30に供給される酸素の流量を調整する。
そして、制御手段4は、流量目標値と呼吸用気体の流量とを比較して、予め設定された設定範囲外の場合には、表示部82に警告表示を点灯するとともに、警告音を発して使用者に警告を行う(本発明の警告手段)。また、同様に、制御手段4は、酸素濃度目標値と呼吸用気体の酸素濃度とを比較して、予め設定された設定範囲外の場合には、表示部82に警告表示を点灯するとともに、警告音を発して使用者に警告を行う(本発明の警告手段)。
いずれかの警告がなされた状態において、使用者は、電源スイッチ83をオフすることで、供給装置101の運転を停止することが可能である。なお、警告を行った後、さらに一定時間経過するまでに停止の操作が行われない場合に限り、供給装置101の運転を強制的に停止することもできる。
本実施形態の呼吸用気体の供給装置101によれば、複数の送風機23a,23bを、その送風方向を直列に接続して配置することにより、個々の送風機23a,23bの出力を低く抑えながら、全体で大容量の流量と圧力を出力できる。このように、送風手段23は、小型の送風機23a,23bを組み合わせて構成でき、供給装置101全体の大きさも小型化、軽量化できる。また、複数の送風機23a,23bを接続して配置しているので、各送風機23a,23bを高出力で使用することなく、低出力で運転でき、故障リスクを低減して、長寿命化を図ることができる。さらに、複数の送風機23a,23bのうちの一部が故障した場合にも、他の送風機23a又は23bにより空気の供給を続けることが可能であるので、安定して呼吸用気体の供給を行える。
したがって、前述したように、呼吸用気体の供給装置101自体を小型化でき、外気を取り入れる際に必要な空気流を確保しながら、所望の酸素濃度に調整された呼吸用気体を供給できる。
また、この供給装置101では、警告を行い、供給装置101の点検や運転停止を促すことにしているので、酸素の過剰供給を防止して、リスクを低減することができるので、安全性を確保できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、送風手段を2個の送風機により構成していたが、3個以上の送風機を組み合わせることとしてもよい。
1 配管部
2 配線基板
4 制御手段
8 筐体
10 酸素配管
11 接続口
12 開閉弁
13 流量制御手段
14 流量計
15 制御弁
20 空気配管
21 取入口
22 ろ過用フィルタ
23 送風手段
23a,23b 送風機(遠心送風機)
24 逆止弁
30 混合配管
31 接続部
32 酸素センサ
33 差圧流量計
34 吐出口
41 制御基板
42 ドライバ基板
43 電源基板
81 操作部
82 表示部
83 電源スイッチ
84 隔離壁部
85 基板収容部
86 配管収容部
91 圧縮酸素
92 空気
93 呼吸用気体
101 呼吸用気体の供給装置

Claims (3)

  1. 外部の酸素ガス源から供給される圧縮酸素と外気から取り入れた空気とを混合して酸素濃度が調整された呼吸用気体を生成して送出する装置であって、
    前記酸素ガス源に接続可能な酸素配管と、
    前記外気に連通した空気配管と、
    前記酸素配管と前記空気配管とが接続されて前記圧縮酸素と前記空気との混合気体を生成して送出する混合配管とを備え、
    前記空気配管は、
    外部に露出して設けられる前記外気の取入口と、
    該取入口に設けられたろ過用フィルタと、
    前記取入口の下流側に配置されて該取入口から前記ろ過用フィルタを経由して前記空気を内部に引き込むとともに、該空気の流量を調整可能な送風手段とを備え、
    前記送風手段は、複数の遠心送風機がそれぞれの送風方向を直列に接続して配置され、各遠心送風機の空気導入方向が平行に配置されるとともに、各遠心送風機の回転軸のそれぞれは、異なる軸で構成されていることを特徴とする呼吸用気体の供給装置。
  2. 前記送風手段を制御するための電子部品が搭載された配線基板と、
    前記酸素配管と、前記空気配管と、前記混合配管とを収容可能な筐体を備え、
    前記筐体には、少なくとも前記酸素配管及び前記混合配管を収容する配管収容部と、前記配線基板を収容する基板収容部との間を隔離する隔離壁部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の呼吸用気体の供給装置。
  3. 前記呼吸用気体の流量目標値と酸素濃度目標値とを設定する目標値設定手段と、
    前記混合配管内部の呼吸用気体の流量を計測する流量計測手段と、
    前記混合配管内部の呼吸用気体の酸素濃度を計測する酸素濃度計測手段と、
    前記流量目標値と前記呼吸用気体の流量とを比較して予め設定された設定範囲外の場合、又は前記酸素濃度目標値と前記呼吸用気体の酸素濃度とを比較して予め設定された設定範囲外の場合に警告を行う警告手段とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の呼吸用気体の供給装置。
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