JP6346616B2 - X線位相シフトコントラストイメージング方法およびx線位相シフトコントラストイメージングシステム - Google Patents

X線位相シフトコントラストイメージング方法およびx線位相シフトコントラストイメージングシステム Download PDF

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Description

本発明は、イメージング方法に関する。より詳しくは、本発明はX線位相シフトコントラストイメージング方法及びそのシステムに関する。
マンモグラフィは、人の胸部、主に女性の胸部を検査するために、低線量X線(約0.7ミリシーベルト)を使用し、癌や嚢胞などの様々な胸部疾患を検出することができる。マンモグラフィは乳がんの早期検出に信頼のおける重要な診断装置であり、その結果として乳がんと診断された患者の生存率を大きく向上している。
マンモグラフィでは、X線検査と同様に、イオン化放射線が人体に印加され、放射線の蓄積を考慮しなければならない。マンモグラフィの比較的高いイオン化線量は放射線誘発癌を生じ得る。また、鮮明な画像を提供しない濃く密集した細胞を持つ患者に対しては、癌診断の高い誤り率(10%以上の偽陰性率)がマンモグラフィの効能を大きく減ずる。線量の問題は、それを使用するかどうか、いつ使用するか、及び何回使用すると厄介な問題になるかという問題を生じる。
マンモグラフィ線量を劇的に低減でき、画像解像度も高めることができれば、女性の健康管理を高い費用対効果で大きく向上させることができる。
他方、マンモグラフィ装置のグローバル市場は非常に巨大で、毎年最高で3300台の装置が販売され、ディジタルマンモグラフィシステムの単位価額は高価である。従って、低い価格で高い三次元解像度のマンモグラフィシステムに対する需要はかなり高い。
本発明は、X線位相シフトコントラストイメージング方法及びシステムに関し、本方法及びシステムは低線量の放射線を使用するが高い画像コントラストを提供する。更に、従来の高価なマンモグラフィシステムと比較して、本発明のX線位相シフトコントラストイメージングシステムの生産コストはその単純化設計によって大幅に低減される。
本発明はX線位相シフトコントラストイメージング方法を提供する。第1に、少なくとも1つのX線管が設けられ、このX線管によりX線ビームが発生される。このX線ビームは、組織に対して、第1のX線画像を得るために第1の方向に照射されるとともに、第2のX線画像を得るために第2の方向に照射される。X線ビームは少なくとも5:1の特性X線対連続X線のスループット比を有する。第1のX線画像及び第2のX線画像は、三次元X線画像を得るために、二次元画像検出器アレイにより受信され、比較されてボクセルを決定する。
本明細書に具体的に広範に記載するように、X線管は真空環境を提供する筐体と、陽極と、陰極と、透過型ターゲットを含む。陽極は筐体の端窓内に配置されるが、陰極は筐体内に配置される。透過型ターゲットは陽極の上に配置され、少なくとも1つの箔を含む。陰極は、前記筐体内の通路に沿って電子ビームを放出し、前記透過型ターゲットに衝突させて前記端窓を透過するX線ビームを発生させるのに適したものである。
本発明は、組織の画像を得るのに適したX線位相シフトコントラストイメージングシステムも提供する。このX線位相シフトコントラストイメージングシステムは、二次元画像検出アレイと、それぞれ第1の位置及び第2の位置に置かれた2つのX線管とを含む。2つのX線管はそれぞれ、第1のX線画像を形成するために組織に対して第1の方向に照射し、第2のX線画像を形成するために組織に対して第2の方向に照射するX線ビームを発生する。第1のX線画像及び第2のX線画像は前記二次元検出アレイで受信される。2つのX線管の各々は陽極の上に置かれた透過型ターゲットと、前記透過型ターゲットに衝突してX線ビームを発生する電子ビームを放出する陰極とを含む。X線ビームは少なくとも5:1の特性X線対連続X線のスループット比を有する。
本発明は、組織の画像を得るのに適したX線位相シフトコントラストイメージングシステムも提供する。このX線位相シフトコントラストイメージングシステムは、二次元画像検出アレイと、X線ビームを発生する1つの透過型X線管とを含む。前記X線ビームは、組織に対して、第1のX線画像を形成するために第1の方向に、第2のX線画像を形成するために第2の方向に組織を照射するために、それぞれ第1の位置及び第2の位置に置かれた前記透過型X線管によって発生される。前記第1のX線画像及び前記第2のX線画像は前記二次元検出アレイで受信される。前記透過型X線管は、陽極の上に置かれた透過型ターゲットと、前記透過型ターゲットに衝突してX線ビームを発生する電子ビームを放出する陰極とを含む。前記X線ビームは少なくとも5:1の特性X線対連続X線のスループット比を有する。
本明細書に具体的に広範に記載するように、X線ビームは広角円錐X線ビームとし得る。特性X線は単色X線とし得る。
本発明の上述した目的、特徴及び利点を理解可能にするために、いくつかの実施形態を図面とともに以下に詳細に記載する。以上の一般的な説明も以下の詳細な説明も模範的な例示であって、請求項に記載する本発明の更なる説明を提供することを意図していることを理解されたい。
添付図面は本発明のより一層の理解を提供するために含まれ、本明細書の一部として組み込まれ本明細書の一部を構成する。図面は本発明の実施形態を示し、明細書の記載と相まって本発明の原理を説明する働きをする。
本発明の一実施形態に係るX線位相シフトコントラストイメージング方法の処理ステップを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るX線位相シフトコントラストイメージング方法のためのX線位相シフトコントラストイメージングシステムの概略図である。 X線画像の生成に対する一般的なメカニズムを示す。 本発明の一実施形態に係る透過型広角X線管の概略図である。 本発明の一実施形態に係るX線位相シフトコントラストイメージング方法のためのX線位相シフトコントラストイメージングシステムの概略図である。 本発明の別の実施形態に係るX線位相シフトコントラストイメージング方法のためのX線位相シフトコントラストイメージングシステムの概略図である。 本発明の一実施形態に係るX線位相シフトコントラストイメージング方法のためのX線位相シフトコントラストイメージングシステムの概略図である。 電子が衝突するターゲットから発生される陽極放射の変換を示す。 (a)−(b)は透過型広角X線管により発生されるX線ビームの光子スペクトルである。 (a)−(b)は透過型広角X線管により発生されるX線ビームの光子スペクトルである。
本発明は以下で添付図面を参照して詳細に説明され、添付図面には本発明の実施形態が示されている。しかしながら、本発明は複数の異なる形態に実施することもできるため、本発明は下記の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。実際には、下記の実施形態は本発明をより詳しく完全の形で実証及び説明し、本発明の範囲を当業者に十分に伝えることを意図している。位相シフトコントラストの物理的課程の簡単な推定が詳細な開示の前に与えられる。添付図面において、明確にするために各層及び各領域の寸法及び相対寸法は拡大して示されている。
図1は本発明の一実施形態に係るX線位相シフトコントラストイメージング方法の処理ステップを示すフローチャートである。図2はこの実施形態のX線位相シフトコントラストイメージング方法のためのX線位相シフトコントラストイメージングシステムの概略図である。図1及び図2を参照するに、X線位相シフトコントラストイメージング方法は少なくとも以下のステップを含む。最初に、特性X線のスループットが高い少なくとも1つの透過型X線管10を設ける(ステップS110)。その後、透過型X線管10がX線ビームB,Bを発生し、広角X線ビームBは第1のX線画像Iを得るために組織Oに対して第1の方向Dに照射され、広角X線ビームBは第2のX線画像Iを得るために組織Oに対して第2の方向Dに照射される(ステップS120)。その後、第1のX線画像I及び第2のX線画像Iは二次元画像検出アレイ20により受信されて比較され、ピクセル−ボクセル変換により三次元ボクセルが決定され、ボクセルが三次元X線画像として視覚化される(ステップS130)。
詳細には、図2のX線位相シフトコントラストイメージングシステム100に対して、組織Oは2つのX線ビーム源S,Sと二次元画像検出アレイ20との間に置かれる。この実施形態では、X線ビーム源S,Sはそれぞれ2つの位置P,Pに位置し、同じタイプの2つの透過型X線管10で与えられる。約1mmの大きさの金属タグTが、画像較正用基準として組織の表面上に置かれる。X線ビーム源S,Sは2つのX線ビームB,Bを放射し、X線ビームB,Bは組織Oに対してそれぞれ第1及び第2の方向D及びDに照射されて、部分的にオーバラップした第1のX線画像I及び第2のX線画像Iを生成する。その後、二次元画像検出アレイ20が第1のX線画像I及び第2のX線画像Iを受信するために使用される。この実施形態では、X線ビームB,Bは組織Oに対して順に照射しても又は同時に照射してもよい。
二次元画像検出アレイ20と金属タグTとの間の距離は二次元画像検出アレイ20と標的部位Oとの間の距離と異なるために、ピクセルI1A,I1Bにおける倍率係数はピクセルI2A,I2Bにおける倍率係数と異なる。二次元画像検出アレイ20におけるピクセルI1A,I1B,I2A,I2Bを、2つの位置P1,P2間の距離の関数とする線形シフトを用いて重畳できれば、二次元画像検出アレイ20は、二次元画像を、標的部位Oの倍率係数と一緒に送信することができる。すなわち、ピクセルI1A,I1B,I2A,I2Bの二次元多重共線性によって三次元ボクセル点が三次元画像の形成のために送信される。
例えば、図2を参照すると、画像処理時に、金属タグTを透過して生成されるピクセルI1A及びI2Aが二次元画像検出アレイ20上の第1のX線画像I及び第2のX線画像Iからそれぞれ選択され、I1A−I2Aの接続線が規定される。その後、I1A−I2Aの接続線に直交する複数のピクセル線Pが二次元画像検出アレイ20上に規定され、すべてのピクセルが対応する直線座標で規定される。加えて、I1A−I2Aの接続線に平行な複数の走査線Sが二次元画像検出アレイ20上に規定される。
図2において、走査線Sがピクセル線Pと交差するとき、I1A−I2Aの接続線と同様のすべての画像対を識別するためにピクセルデータが走査線Sと比較される。例えば、第1のX線画像I及び第2のX線画像I内の、組織Oの標的部位Oを透過して生成されるピクセルI1B及びI2BとI1B−I2Bの接続線とが識別される。上記の画像対(I1A−I2A及びI1B−I2Bの接続線を含む)をうまく利用すると、組織Oの標的部位0の三次元位置が得られ、この位置は画像処理中に計算機によりボクセル(点)として決定することができる。組織Oの他の部位の三次元ボクセル位置及び対応するボクセルが一つずつ決定されるので、全組織Oの三次元画像構造を決定することができる。
本発明の範囲は上記の実施形態に限定され、二次元画像検出アレイ20は他の適切な計算又は処理方法を利用して3次元X線画像を可視化することができる。
図1に示す実施形態によれば、X線位相シフトコントラストイメージング方法において、第1のX線画像I及び第2のX線画像Iは位相シフトコントラストイメージングデータである。位相シフトコントラストイメージング方法に関するより詳細な説明は以下の通りである。図3はX線画像の生成の一般的なメカニズムを示す。図3を参照すると、位相シフトコントラストイメージング方法はX線に対する異なる物質の屈折率の差を利用する。コヒーレントなX線ビームBが組織Oに照射されると、組織Oの領域と組織Oの周囲の領域とがX線ビームBに対して異なる屈折率を有するため、組織Oを通過するX線ビームB’と組織Oの周囲の組織を通過するX線ビームB”との間の異なる光速度により位相シフトが生じる。位相シフトの差のために、X線ビームB’とX線ビームB”はオーバラップ領域Aにおいて互いに干渉し、X線干渉強度パターンFを形成する。すなわち、図2に示す実施形態で述べたように、X線ビームB,Bはそれぞれ第1の方向D及び第2の方向Dで組織Oに照射される。組織Oの様々な部位がX線の光速度に異なる影響を与えるので、干渉情報に従って第1のX線画像Iと第2のX線画像Iとが生成される。
組織間のX線吸収量の差を利用するイメージング方法と比較して、位相シフトコントラストイメージング方法ははるかに高い画像コントラストを提供する可能性が高い。特に、組織が胸部の軟組織のように小さなX線吸収量の差しか有さない状況の下では、位相シフトコントラストイメージング方法は、はるかに鮮明なX線画像を得ることができる。X線位相シフトコントラストイメージング方法では、組織Oは軟組織、すなわち低Z元素から成る組織とすることができる。例えば、胸部は軟組織の一例である。位相シフトコントラストを利用する物理学の概要は以下の通りである。
従来のマンモグラフィは位相シフト画像コントラストを利用できない。従来のマンモグラフィにおいては、X線放出の約94%が胸部組織で吸収され、残りの僅か6%が画像検出器に到達する。例えば、太った人からのシスト(cist)、腫瘍又は管状組織による2%の組織吸収の変化は組織を透過して検出器に到達するX線光子を6%から4%へ減少する。組織が高エネルギー光子ビームを50%吸収し、検出器が脂肪に対して残りの50%を、また腫瘍に対して49%を受けることを示唆する場合、このような低い差は鮮明な腫瘍の画像を生成しない。すなわち、従来のマンモグラフィは、少量の残りの放射でイメージング可能にするためには、胸部組織を「フライ」にするほど照射しなければならない。従来のマンモグラフィ管は≒100mAs(ミリアンペア秒)/ビューを使用し、0.5秒の暴露中のX線管電流は≒200mAであり、22−28kVの管電圧を使用し、X線管ターゲットに対するその熱負荷は約5キロワットであり、X線管は熱負荷を大きな標的領域に分散させるために回転陽極ディスクを使用しなければならない。これはまた、陽極ディスク上の電子ビームターゲットのスポットサイズを500μmよりはるかに小さく収束させることはできないことを意味する。
透過型管から位相シフトイメージングコントラストを形成するとき、X線発生層の厚さ及び検出器のピクセルサイズの両方を、光子ビームが十分な干渉性で干渉するように所定のコヒーレンス長のために必要なレベルに維持しなければならないが、異なる波長(多色)の光子は推測するほど(後で考慮しなければならないほど)重要でない。X線ビームスポットサイズ(典型的には陽極上の電子ビーム標的サイズ)は熱負荷を分散するために十分に大きくしなければならないが、このことは、実際には、透過型X線管においては従来のマンモグラフィ管の場合ほど問題にならず、それはそれぞれの画像形成におけるパワーレベルが異なるためである。
透過型マンモグラフィ管では、特性線放射のスペクトルは電子ビーム電圧の変化にほとんど無関係であるため、管電圧を20−28kVの範囲に限定する代わりに80−100kVに上昇させることができ、これは、所望のスペクトルを達成するために外部フィルタを使用することも、総合ビーム輝度を減少させることもなく、行うことができる。高い管電圧は管放出を1kVpで2.1乗倍に高めることができ、また効率を従来のマンモグラフィ管の3倍に高めることができる。透過型管はビーム送出において広角の均一な放射も提供するため、検出器は組織全体を覆いそこなうことなくX線焦点の近くに置くことができ、これにより検出器は2倍の光子カウントが得られる。位相シフトコントラストにおいて最も重要なことは位相シフト干渉によるコントラスト形成であり、このコントラスト形成は通常の吸収の差によるコントラスト形成より桁違いに大きくすることができる。その結果として、胸部組織が検出器とX線ビームを上述の94/6の代わりに50/50で等しく共有することができるようにX線光子を選択することができる。同じ検出器カウントでカウントされる光子の割合のこの1桁の増大は全X線管出力の1桁の低減を意味する。従って、上述の評価を組み合わせると、透過型マンモグラフィ管で必要とされるパワー又はX線管への熱負荷を、5キロワットから約100ワットに、1桁より大きく減少させることができる。このような減少の結果として、胸部組織への放射線量の劇的な減少のみならず、回転陽極と係合させる必要のないより簡単なX線管並びにより小型の電源を装置に低コストで組み込むことが可能になる。
具体的には、位相シフトコントラストイメージングは空間的及び時間的コヒーレンスを必要とする。波長λのX線光子の平面波はソースから距離dにある物体(検出器ピクセル)に到達するまで前記平面に直角に進行する。空間的コヒーレンスはソース層の差分放射点を必要とし、ソース層は透過型ターゲット層の実効厚さtであり、所定のコヒーレンス状態を満足するためにクーリッジX線を発生する電子ビーム焦点領域ではない。その層の厚さtは空間コヒーレンス長又は分散距離として検出器ピクセルサイズPに関連する。
t〜10μm、D=50cm及びλ(K of Ag)=1.24μm/22,000に対して、P=λd/t≒3μm
次に、時間コヒーレンス長又はエネルギー分散サイズTであるビーム純度について考察する。Tは、フル位相シフトπに達するように線放射光子エネルギーEをその線幅ΔEで割った値で抑えられる波長λとみなせる。
T〜λE/ΔE
E/ΔE〜104、T〜0.3μm、ΔE〜4eVで、Tは空間コヒーレンス長Pより1桁小さくなる。空間分散は各検出器ピクセルに含まれる必要があるが、フル時間コヒーレンスは必要ないかもしれない。π位相シフトは軟組織のX線イメージングコントラストより3桁高いコントラスト増強を引き起こすが、時間コントラスト増強における1桁低い位相シフトは依然として極めて有用である。即ち、従来のマンモグラフィの6%の透過率の代わりに、50%の透過率で胸部組織に貫通するAgターゲットの光子ビームを使用すると、依然として十分な画像コントラストを提供することができ、組織線量をこの考察のみの場合から1桁低減することができる。
最後に、胸部組織内の屈折率の変化により生じる位相シフトを評価する。上で考察した推定から、3μmの空間コヒーレンス長内に50,000波長が存在し、また0.3μmの時間コヒーレンス長内に5,000波長が存在することは、屈折率の変化(真空は1で、水は80)によるフルπ位相シフトを得るための50,000の一部分又は5,000の一部分による光子速度の変化は容易であることを示唆している。しかしながら、現実的な画像評価は、画像として暴露すべき異なる部位をすべて含む胸部ファントムのイメージングから実験的に評価しなければならない。
図4は、図1の実施形態で記載した透過型広角X線管の概略図である。透過型X線管10は筐体11、陽極12、透過型ターゲット14及び陰極13を含む。X線管10は筐体11で包囲、密閉され、筐体11はその密閉内部空間内に真空環境を提供する。陽極12は筐体11の端窓16内に配置される。透過型ターゲット14は陽極12の上に配置され、透過型ターゲット14は少なくとも1つの箔14aを含む(一例として1つの箔14aが示されている)。陰極13は筐体11内に、筐体11内の通路Rに沿って電子ビームeを放射しターゲットに衝突させてX線ビーム15を発生させるのに好適に配置される。その後、X線ビーム15は端窓16を通過して筐体11から出て行く。
更に、電子ビームeは陽極12上の透過型ターゲット14の小さな領域、すなわち領域Sに収束する。領域SはX線ビーム15の放射領域になる。この実施形態では、透過型X線管10は、比較的小さな(例えば50ミクロンの)X線ビーム15の放射領域を有する。
図2及び図4を参照すると、X線ビーム15の放射領域はX線ビーム源S,Sの焦点である。放射領域が小さいほど、より高い解像度の位相シフトコントラスト画像を生じ得る。透過型X線管10の電子ビームeは小さな領域Sに収束してX線ビーム源S,Sを提供し得るため、高解像度の位相シフトコントラスト画像を得ることができる。
図5は本発明の一実施形態によるX線位相シフトコントラストイメージング方法のためのX線位相シフトコントラストイメージングシステムの概略図であり、図6は本発明の他の実施形態によるX線位相シフトコントラストイメージング方法のためのX線位相シフトコントラストイメージングシステムの概略図である。いずれの位相コントラストイメージングシステムにおいても、画像を得るために異なる位置の単一X線源が組織を照射する。図5において、X線位相シフトコントラストイメージングシステム200は透過型広角X線管10を使用する。透過型X線管10の内部設計によって、電子ビームeは透過型ターゲット14の2つの位置に衝突してX線ビーム源S,Sを形成し、これらのビーム源S,Sが組織Oを第1の方向Dに照射するX線ビームB及び組織Oを第2の方向Dに照射するX線ビームBを提供する。
更に、X線ビームB,Bは、組織Oの任意の2つの標的部位(例えば図5の部位O1及びO2)を通過して、異なる角度の2つの隣接するX線画像、すなわち第1のX線画像I及び第2のX線画像Iを生成することができる。第1のX線画像I内に、二次元画像検出アレイ20上に組織Oの標的部位O及びOに対応するピクセルI1A,I1Bが生成される。第2のX線画像I内に、二次元画像検出アレイ20上に組織Oの標的部位O及びOに対応するピクセルI2A,I2Bが生成される。図6において、X線位相シフトコントラストイメージングシステム300も透過型広角X線管10を使用し、透過型X線管10は、2つの位置P3,P4において、組織Oを第1の方向Dに照射するX線ビームB及び組織Oを第2の方向Dに照射するX線ビームBを提供する。
図7は、本発明の別の実施形態によるX線位相シフトコントラストイメージング方法のためのX線位相シフトコントラストイメージングシステムの概略図である。図2、図5及び図6の位相コントラストイメージングシステムと相違して、図7の位相コントラストイメージングシステムは単一のX線源を用いて異なる焦点を有するX線ビームを発生させ、組織に照射して画像を得る。図7では、透過型X線管10の位置を変化させることなく、X線位相シフトコントラストイメージングシステム400の単一の透過型広角X線管10はその焦点距離を調整することによって第1の焦点FのX線ビームBと第2の焦点FのX線ビームBを発生させる。
更に、異なる焦点距離のX線ビームB,Bは、組織Oの任意の2つの標的部位(例えば図7の部位O及びO)を通過して2つの隣接するX線画像、すなわち第1のX線画像I及び第2のX線画像Iを生成することができる。第1のX線画像I内に、二次元画像検出アレイ20上に組織Oの標的部位O及びOに対応するピクセルI1A,I1Bが生成される。第2のX線画像I内に、二次元画像検出アレイ20上に組織Oの標的部位O及びOに対応するピクセルI2A,I2Bが生成される。
従って、図2の実施形態に記載したプロシージャに従って、図5、図6及び図7の位相コントラストイメージングシステムにより収集した第1のX線画像I及び第2のX線画像Iを比較し、ピクセルをボクセルに変換することによってボクセルを決定し、ボクセルを三次元X線画像に合成することができる。その詳細は前に説明したので、再び説明しない。
図8は、ターゲットに衝突する電子から発生される陽極放射の変換を電子ビームエネルギーの変化と関連して示す。図6及び図8を参照すると、100ボルトのバイアスが透過型X線管10に印加されるとき、電子速度は既に光速度の2%である。100keVでのX線管の典型的な電子ビームは光速度に近い電子速度を有し、これは全く相対論的である。制動放射のダイポール放射軌跡は直交から電子ビームに変化して電子ビームに平行になる。透過型ターゲット14により発生される制動放射の陽極放射軌跡は電子ビーム移動方向(図8の方向Z)に沿って図8の軌跡Vのように前方に傾く。すなわち、図4の透過型X線管10は透過型ターゲット14によって円錐状広角X線ビーム15を発生することができる。更に、X線ビーム15は透過型ターゲット14の反対側から直接放出できるため、全体が円錐状の広角X線ビーム15を位相コントラストイメージングに完全に使用することができる。例えば、図4の透過型X線管10は160度までのアジマス角度を有する円錐状広角X線ビーム15を発生することができる。
透過型広角X線管10は大きな角度の円錐状X線ビーム15を発生し得るため、X線の照射範囲(距離)が増大し、放射点と物体との間の距離が減少し、倍率が大きくなる。従って、図1のX線位相シフトコントラストイメージング方法では、第1のX線画像I及び第2のX線画像Iを得るためのX線ビームB,Bの効率が向上し、X線位相シフトコントラストイメージング方法のコストが更に低下する。
図9及び図10は透過型広角X線管により発生されるX線ビームの光子スペクトルである。図4、図9及び図10を参照して、胸部組織を例にとって説明すると、透過型X線管10において、透過型ターゲット14の材料は、例えば銀(Ag)、モリブデン(Mo)又はカドミウム(Cd)とし得る。図9(a)及び図9(b)は、Moからなる透過型ターゲットに対して、異なるエネルギーの電子ビームで透過型X線管により発生される広角X線ビームの光子スペクトルを示す。図10(a)及び図10(b)は、Agからなる透過型ターゲットに対して、異なるエネルギーの電子ビームで透過型X線管により発生される広角X線ビームの光子スペクトルを示す。
透過型X線管10により発生されるX線ビーム15は比較的高いスループットの特性線放射及び比較的低いスループットの制動放射(brem)を含み、いずれもターゲット層に衝突するビームから放射される一次放射及び事前の制動放射を吸収してターゲット表面層から放出される蛍光放射を含む。特性線放射と制動放射レベルのスループット比は少なくとも5:1である。透過型X線管10の電子ビームeのエネルギーは特性X線のエネルギーの2倍以上である。透過型ターゲット14の厚さは少なくとも2.1ミクロンである。更に、透過型ターゲット14の厚さは透過型ターゲット14内への電子ビームeの侵入深さより大きい。好ましくはその厚さは侵入深さの約2倍である。
特性X線はその吸収端のすぐ下の固有のエネルギーの線放射であり、ターゲット原子に衝突する電子から発生される。これらの光子は最小の吸収でターゲット材料に容易に侵入し得る。制動放射(連続X線とも称される)光子は連続スペクトルのX線で、通常ターゲットにより妨げられる。従って、透過型ターゲット14自体は高エネルギービームを吸収し蛍光特性線放射を発生し、その過程で、低エネルギービーム15の大部分を除去するが、高エネルギーの制動放射を蛍光に変換し、それによって特性X線を増大する一方、連続X線を減少する。透過型ターゲット14は、X線スペクトルのうちの特性線X線の割合を増大し、すなわち、光子スペクトルをシフトすることなく高輝度の単色線放射を発生する。位相シフトコントラストイメージングに対しては、先に考察したように、検出器ピクセルで覆うことができる現実的な空間コヒーレンス長を生成するために、僅か数eVの線幅を有する高度にコヒーレントな線放射を得ることが有用である。イメージングコントラストのために位相シフト干渉を向上させることによって、一般にX線イメージングが、特にマンモグラフィが簡単になる。
図9及び図10に戻り説明すると、図9の実施形態では、透過型ターゲット14は2.1ミクロンの厚さのモリブデンからなる。図10の実施形態では、透過型ターゲット14は41ミクロンの厚さの銀からなる。透過型広角X線管10の電圧が増加すると、X線ビームの光子スペクトルにおける特性X線の位置(光子エネルギー)は固定のままであるが、特性X線の強度は増加する。詳細には、一部のX線管は連続X線を除去する追加のフィルタリング素子を使用し得るが、それらは特性線放射の強度も引き下げる。しかしながら、透過型X線管においては、X線管に供給する電圧を増加させて光子スペクトルにおける特性線放射を増加させ、特性線の割合を高めることができる。
他方、図2においてX線ビームB1,B2が単色である場合、組織Oへの連続X線の衝突を減少させ、組織Oの吸収放射線量(皮膚線量)を下げることができる。更に、組織Oが軟組織である場合には、高いエネルギーのX線ビームB,Bは比較的深い侵入を示し、比較的低い吸収放射量を示す。すなわち、高いエネルギーのX線ビームB,Bは組織Oの線エネルギー付与(LET)を減少させることができ、よってX線ビームB,Bからの組織Oの吸収放射線量を減少させることができる。透過型ターゲット14の材料の選択によって、図4の透過型X線管10は単色の高エネルギー広角X線ビーム15を発生し得るため、組織Oの吸収放射線量を図2、図5及び図6に示すX線位相シフトコントラストイメージングシステム100,200,300に対して大きく減少させることができる。
一般に、X線の吸収量の差から画像を得るためには、軟組織(例えば胸部)を圧迫し続けて、X線が同じ厚さの軟組織に侵入し透過して検出器に到達し得るようにしなければならない。図1の実施形態では、X線位相シフトコントラストイメージング方法は位相シフトコントラストイメージング用に透過型X線管(例えば図4の透過型広角X線管10)を使用するため、X線位相コントラストイメージング中に軟組織を圧迫する必要はない。
要するに、X線位相シフトコントラストイメージング方法及びX線位相シフトコントラストイメージングシステムにおいては、透過型広角X線管が高輝度特性X線を発生し、発生したX線ビームを組織に対して第1及び第2の方向に照射して第1及び第2のX線画像を形成する。そうすることによって、三次元X線画像を容易に得ることができ、組織へのX線線量も下げることができる。
本発明のX線位相シフトコントラストイメージング方法は高いスループットの特性X線を使用し、ターゲットに異なる位置から又は異なる焦点位置で照射して異なるX線画像を形成する。X線画像を比較してボクセルを決定し、合成して三次元画像を得る。軟組織のイメージングにX線位相シフトコントラストを使用することによって、画像コントラストのレベルを数桁向上させることができ、高エネルギー光子ビームの線エネルギー付与を大幅に低減することができる。従って、組織に付与される放射線量を大幅に減少させることができる。
また、少なくとも1つ又は2つのX線管を用いることによって、新規なデュアルコーンビームCTアルゴリズムを適用することもできる。2つのビューを電子スイッチングで導出し、胸部を圧迫する必要なしに、高い解像度を有する2つの連続する画像を送出することができる。
当業者であれば、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、本発明の構造に様々な修正や変更を加えることができること明らかである。以上の記載を考慮すると、本発明は、これらの本発明の修正や変更を、それらが下記の請求項及びそれらの等価物の範囲に含まれるならば、本発明の範囲に含まれることを意図している。

Claims (9)

  1. 少なくとも1つのX線管を設けるステップと、
    前記少なくとも1つのX線管によりX線ビームを発生させ、前記X線ビームを組織に、第1のX線画像を得るために第1の方向に照射するとともに、第2のX線画像を得るために第2の方向に照射し、前記X線ビームは、少なくとも5:1の前記X線ビームに占める特性X線対連続X線の比であるスループット比を有するステップと、
    三次元X線画像を得るために前記第1のX線画像及び前記第2のX線画像を二次元画像検出アレイにより順次に受信し比較してボクセルを決定するステップと、
    を備え、
    前記少なくとも1つのX線管は、
    真空環境を提供する筐体と、
    前記筐体の端窓内に配置された陽極と、
    前記陽極の上に配置された、少なくとも1つの箔を含む透過型ターゲットと、
    前記筐体内に配置され、前記筐体内の通路に沿って電子ビームを放出し、前記透過型ターゲットに衝突させて前記端窓を透過するX線ビームを発生させるのに好適な陰極と、
    を備え、
    前記透過型ターゲットの材料は、モリブデン(Mo)、銀(Ag)又はカドミウム(Cd)を備え、
    前記X線ビームが160度のアジマス角を有する、X線位相シフトコントラストイメージング方法。
  2. 前記組織は軟組織である、請求項1記載のX線位相シフトコントラストイメージング方法。
  3. 前記X線ビームは広角円錐X線ビームである、請求項1記載のX線位相シフトコントラストイメージング方法。
  4. 特性X線は単色X線である、請求項1記載のX線位相シフトコントラストイメージング方法。
  5. 前記組織は胸部組織である、請求項1記載のX線位相シフトコントラストイメージング方法。
  6. 二次元画像検出アレイと、
    X線ビームを発生する1つの透過型X線管と、
    を備え、前記X線ビームは、第1のX線画像を形成するために第1の方向に、第2のX線画像を形成するために第2の方向に順次に組織を照射するために、それぞれ第1の位置及び第2の位置で前記透過型X線管によって発生され、前記第1のX線画像及び前記第2のX線画像は前記二次元検出アレイで受信され、
    前記透過型X線管は陽極の上に置かれた透過型ターゲットと、前記透過型ターゲットに衝突してX線ビームを発生する電子ビームを放出する陰極とを含み、前記X線ビームは少なくとも5:1の前記X線ビームに占める特性X線対連続X線の比であるスループット比を有し、
    前記1つの透過型X線管は、
    真空環境を提供する筐体と、
    前記筐体の端窓内に配置された陽極と、
    前記陽極の上に配置された、少なくとも1つの箔を含む透過型ターゲットと、
    前記筐体内に配置され、前記筐体内の通路に沿って電子ビームを放出し、前記透過型ターゲットに衝突させて前記端窓を透過するX線ビームを発生させるのに好適な陰極と、
    を備え、
    前記透過型ターゲットの材料は、モリブデン(Mo)、銀(Ag)又はカドミウム(Cd)を備え、
    前記X線ビームが160度のアジマス角を有する、
    組織の画像を得るのに適したX線位相シフトコントラストイメージングシステム。
  7. 前記X線ビームは広角円錐X線ビームである、請求項6記載のX線位相シフトコントラストイメージングシステム。
  8. 特性X線は単色X線である、請求項6記載のX線位相シフトコントラストイメージングシステム。
  9. 少なくとも1つのX線管を設けるステップと、
    前記少なくとも1つのX線管により第1のX線ビーム及び第2のX線ビームを発生させ、前記第1及び第2のX線ビームは異なる焦点を有し、前記第1のX線ビームは第1のX線画像を得るために組織を第1の方向に照射し、前記第2のX線ビームは第2のX線画像を得るために組織を第2の方向に照射し、前記第1及び第2のX線ビームは少なくとも前記X線ビームに占める特性X線対連続X線の比であるスループット比を有するステップと、
    三次元X線画像を得るために前記第1のX線画像及び前記第2のX線画像を二次元画像検出アレイにより順次に受信し、比較してボクセルを決定するステップと、
    を備え、
    前記少なくとも1つのX線管は、
    真空環境を提供する筐体と、
    前記筐体の端窓内に配置された陽極と、
    前記陽極の上に配置された、少なくとも1つの箔を含む透過型ターゲットと、
    前記筐体内に配置され、前記筐体内の通路に沿って電子ビームを放出し、前記透過型ターゲットに衝突させて前記端窓を透過するX線ビームを発生させるのに好適な陰極と、
    を備え、
    前記透過型ターゲットの材料は、モリブデン(Mo)、銀(Ag)又はカドミウム(Cd)を備え、
    前記第1のX線ビームが160度のアジマス角を有し、前記第2のX線ビームが160度のアジマス角を有する、X線位相シフトコントラストイメージング方法。
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