本明細書において、近接ベースの(proximity-based)コンピューティング装置間交渉(inter-computing device negotiation)について実施形態が開示される。いくつかの実施形態において、第1のコンピューティング装置が、第2のコンピューティング装置が第1のコンピューティング装置の所定近接範囲内であると決定することができ、この決定に応答して、第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすことができる。第1のコンピューティング装置は、第2のコンピューティング装置により提供される交渉応答データを受信することができ、交渉応答データが交渉評価基準を満たすと決定することができる。応答において、第1のコンピューティング装置は、第2のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こすことができる。例えば、第1のコンピューティング装置が、第2のコンピューティング装置が「ショッピングモール」、「空港」、又は「学校」ジオフェンスエリア(geofence area)の境界範囲内であると決定するとき、第1のコンピューティング装置は、第2のコンピューティング装置との交渉を開始することができる。交渉の一例には、製品又はサービスの販売又は購入の交渉が含まれ得る。
本明細書に説明される実施形態のうち様々な実施形態が、複数のコンピューティング装置間におけるリアルタイムのアドホックのオークションのためのメカニズムを提供する。以下に詳細に論じられるとおり、コンピューティング装置は、任意の適切なコンピューティング装置であり得る。例えば、いくつかの実施形態において、リアルタイムアドホックオークションは、モバイル装置と販売ポイント(point-of-sale)端末との間で実施され得る。これらコンピューティング装置間における通信が安全であること確保するように、メカニズムが提供され得る。本明細書に開示されるシステム及び手法の様々な実施形態が、顧客が自分達の間で入札するときのベンダにとっての収益の向上、ベンダがより低い価格において製品を売る意思があるときの顧客にとっての価格の向上、潜在的売り手と潜在的買い手との間におけるより効率的なコネクション、及び交渉参加者にとってのユーザエクスペリエンスの向上を可能にすることができる。
下記の詳細な説明において、添付図面に対して参照がなされ、添付図面は詳細な説明の一部を形成する。添付図面において、同様の番号は全体をとおして同様の部分を指定し、実施され得る実施形態が例示として示される。本開示の範囲から逸脱することなしに、他の実施形態が利用されてもよく、構造的又は論理的変更がなされてもよいことが理解されるべきである。したがって、下記の詳細な説明は、限定する意味においてとられるべきではない。
様々な動作が、請求される対象事項を理解するのに最も役立つ仕方で、複数の離散的アクション又は動作として順に説明されることがある。しかしながら、説明の順序は、こうした動作が必ず順序依存であることを暗示するようにみなされるべきではない。詳細には、これら動作は、提示の順序で実行されなくてもよい。説明される動作は、説明される実施形態とは異なる順序で実行されてもよい。さらなる実施形態において、様々な追加動作が実行されてもよく、かつ/あるいは、説明される動作が省略されてもよい。
本開示を目的として、フレーズ「A及び/又はB」は、(A)、(B)、又は(A及びB)を意味する。本開示を目的として、フレーズ「A、B、及び/又はC」は、(A)、(B)、(C)
、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B、及びC)を意味する。
本説明は、フレーズ「一実施形態において」又は「実施形態において」を使用し、こうしたフレーズは各々、同じ又は異なる実施形態のうち1つ以上を示す。さらに、用語「含む」、「含める」、「有する」などは、本開示の実施形態に関して使用されるとき、同義語である。本明細書において使用されるとき、フレーズ「結合される」は、2つ以上の要素が直接物理的又は電気的に接触すること、又は、2つ以上の要素が互いに直接に接触せず、しかしなお依然として互いに協働し又は相互作用する(例えば、1つ以上の中間要素を介してであって、該中間要素はその独自の変換を実行し又はその独自の効果を有し得る)ことを意味し得る。例えば、2つの要素が、双方の要素が共通要素(例えば、メモリ装置)と通信するとき、互いに結合され得る。本明細書において使用されるとき、用語「ロジック」は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)、及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、組み合わせロジック回路、及び/又は、説明される機能性を提供する他の適切なコンポーネントを指し、これらの一部であり、あるいは含み得る。本明細書において使用されるとき、信号があるコンポーネントに対して外部的又は内部的に生成され、該コンポーネントによって肯定応答され及び/又は処理される場合、上記信号は、上記コンポーネントによって「受信され」得る。
図1は、様々な実施形態に従う、近接ベースのコンピューティング装置間交渉について構成された一例示的なコンピューティングシステム100を表す。いくつかの実施形態において、コンピューティングシステム100の第1のコンピューティング装置が、第2のコンピューティング装置が第1のコンピューティング装置の所定近接範囲内であると決定し、上記決定に応答して、第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすように構成されることができる。第2のコンピューティング装置は、交渉開始データの受信に応答して、交渉開始データのうち少なくともいくらかの視覚表示を提供するように構成されることができる。第1のコンピューティング装置は、第2のコンピューティング装置によって提供される交渉応答データを受信することができ、交渉応答データが交渉評価基準を満たすと決定することができる。交渉応答データが交渉評価基準を満たすとの決定に応答して、第1のコンピューティング装置は、第2のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こすことができる。第1のコンピューティング装置は、コンピューティングシステム100の固定の(stationary)パーソナルコンピューティング装置104又はモバイルコンピューティング装置102であり得る。いくつかの実施形態において、コンピューティングシステム100は、第2のコンピューティング装置が第1のコンピューティング装置の所定近接範囲内であると決定するために第1のコンピューティング装置により使用されるデータを生成するように構成されたハードウェア(例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)、Wi‐Fi、Bluetooth(登録商標)、又は近距離通信(Near Field Communication)(NFC)ベースのロケーション装置)と、交渉関連データを提供し、受信し、及び評価するためのハードウェア(例えば、交渉関連データのうちいくつかについての視覚表示を表示するモニタ、ユーザから交渉関連データを受け取る入力装置、及び他のコンピューティング装置との間で交渉関連データを交換する通信装置)とを含むことができる。
コンピューティングシステム100は、モバイルコンピューティング装置102、固定パーソナルコンピューティング装置104、及びリモートコンピューティング装置106を含み得る。モバイルコンピューティング装置102、固定パーソナルコンピューティング装置104、及びリモートコンピューティング装置106の各々は、(図1内に交渉コンポーネント114、116、及び118としてそれぞれ例示されるとおり)近接ベースの交渉コンポーネントを含むことができる。交渉動作は、コンピューティングシステム100の交渉コンポーネント114、116、及び118間で適切として分散されることができる。コンピューティングシステム100のコンポーネント間における動作の分散のいくつかの例が本明細書において論じられるが、より多くの又はより少ないコンポーネントと動作の分散との任意の他の組み合わせが使用されてよい。いくつかの実施形態において、コンピューティングシステム100は、図2を参照して以下に論じられるコンピューティング装置200として構成され得る。
コンピューティングシステム100内における通信は、通信経路108、110、及び112によって可能にされることができる。通信経路108、110、及び112は各々、直接結合を通じた、及び/又はパーソナル、ローカル、及び/又はワイドエリアネットワークを通じた、有線の通信経路及び/又はワイヤレスの通信経路を含むことができる。モバイルコンピューティング装置102、固定パーソナルコンピューティング装置104、及びリモートコンピューティング装置106の各々は、通信経路108、110、及び112をサポートする適切なハードウェア、例えば、アンテナ、ネットワークインターフェースカード、モデム、Wi−Fi装置、Bluetooth装置、NFC装置などを含むことができる。いくつかの実施形態において、通信経路108、110、及び112は、図1に例示されるとおりのコンポーネント間における直接通信経路であり得る。本明細書において使用されるとき、図1のコンピューティングシステム100(又は、本明細書に開示される任意のシステム又は装置)の2つのコンポーネント間における「直接」通信経路に対する参照は、別の例示されるコンポーネントを経由しないが他の例示されていない装置(例えば、ルータ及び/又はスイッチ)を経由し得る通信経路を指し得る。
コンピューティングシステム100に含まれるコンピューティング装置の各々は、処理装置及び記憶装置(図示されていない)を含むことができる。処理装置には、1つ以上の処理装置、例えば、1つ以上の処理コア、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)、組み合わせロジック回路、及び/又は、電子データを処理するように構成され得る他の適切なコンポーネントなどが含まれ得る。記憶装置には、任意の適切なメモリ又は大容量記憶装置(例えば、ソリッドステートドライブ、ディスケット、ハードドライブ、コンパクトディスク読取専用メモリ(CD−ROM)など)が含まれ得る。コンピューティングシステム100に含まれるコンピューティング装置の各々は、1つ以上のバス(及び、適切な場合にはバスブリッジ)を含んで、処理装置、記憶装置、及びそれぞれのコンピューティング装置に含まれる任意の他の装置と通信可能に結合することができる。記憶装置は、一組の計算ロジックを含んでもよく、上記計算ロジックには、命令を記憶させたコンピュータ読取可能媒体の1つ以上のコピーが含まれてもよく、上記命令は、コンピューティング装置の処理装置により実行されるときに、本明細書に開示される手法及び方法のうち任意のもの又は任意の一部分をコンピューティング装置に実施させることができる。モバイルコンピューティング装置102、固定パーソナルコンピューティング装置104、及びリモートコンピューティング装置106は各々、周辺装置を含んでもよく、該周辺装置は、有線の又はワイヤレスの通信経路を介して通信することができ、例えば、カメラ、プリンタ、スキャナ、無線周波数識別(RFID)、リーダ、クレジットカードスワイプ装置、又は任意の他の周辺装置などであり得る。モバイルコンピューティング装置102、固定パーソナルコンピューティング装置104、及びリモートコンピューティング装置106は、中に組み込まれる本開示のコンピューティング装置間交渉の教示を除き、当分野において知られる広い範囲の装置であり得る。限定でないが特定の例が、以下に説明される。いくつかの実施形態において、計算ロジックは、図2を参照して以下に論じられるロジックのうち任意のものを含み得る。
モバイルコンピューティング装置102は、ユーザと一緒に持ち運ぶように構成されたコンピューティングデバイスであり得る。いくつかの実施形態において、モバイルコンピューティング装置102はウェアラブルコンピューティング装置であってもよく、衣服、アクセサリ、又は、ユーザ(又は、「着用者」)の体に身に着けられるように構成された他のサポート構造に統合されてもよい。モバイルコンピューティング装置102の適切な支持構造物の例には、とりわけ、メガネ、ヘッドセット、ヘアアクセサリ(例えば、ヘッドバンド又はバレッタ)、耳ピアス、宝飾品(例えば、ブローチ、イアリング、又はネックレス)、リストバンド(例えば、腕時計)、ネックバンド(例えば、タイ又はスカーフ)、衣服(例えば、シャツ、パンツ、ドレススカート、又はジャケット)、帽子、靴、ラニヤード若しくは名前タグ、コンタクトレンズ、又は植え込み可能な支持構造が含まれ得る。いくつかの実施形態において、モバイルコンピューティング装置102は、他のコンピューティング装置(例えば、固定パーソナルコンピューティング装置104など)に対するモバイルコンピューティング装置102及び/又はその近接のロケーション(location)に関するデータを生成する1つ以上の装置を含むことができる。こうした装置の例には、GPS装置、Wi−Fiベースのロケーション装置、セルラーネットワークベースのロケーション装置、モバイルコンピューティング装置102の環境の画像を捕捉する画像捕捉装置、NFC装置、又は任意の他のこうした装置が含まれ得る。モバイルコンピューティング装置102は、他のコンピューティング装置(例えば、固定パーソナルコンピューティング装置104又はリモートコンピューティング装置106)に対するロケーションデータの有線及び/又は無線送信のための通信装置をさらに含むことができる。
いくつかの実施形態において、モバイルコンピューティング装置102は、ポケット、バックパック、又は他のキャリングケースにおける持ち運びについて構成されたコンピューティング装置であり得る。モバイルコンピューティング装置102として役割を果たし得るモバイルコンピューティング装置の例には、セルラーフォン、スマートフォン、他のパーソナルモバイル通信装置、タブレット、電子ブックリーダ、パーソナルデジタルアシスタント、ラップトップ、又は他のこうしたコンピューティング装置が含まれる。モバイルコンピューティング装置102により実行される交渉動作は、例えば、モバイルコンピューティング装置102上のアプリ又はプラグインによって制御されることができる。モバイルコンピューティング装置102は単数形において参照され得るが、モバイルコンピューティング装置102は、ユーザに関連付けられた2つ以上の区別可能な装置を含んでもよい。例えば、モバイルコンピューティング装置102は、スマートフォンと通信する、腕に取り付けられる(リストマウント型)コンピューティング装置を含んでもよい。上記例においてモバイルコンピューティング装置102により実行される処理動作は、リストマウント型コンピューティング装置とスマートフォンとの間で分散されることができる。
いくつかの実施形態において、固定パーソナルコンピューティング装置104は、ある表面上に半永久的に置かれる(rest)ように構成されたコンピューティングデバイスであり得る(例えば、サーバがラック内に置かれるとき、デスクトップコンピュータがデスク上に置かれるとき、あるいは、タブレットがスタンド又はホルダーに取り付けられる場合に置かれるとき)。固定パーソナルコンピューティング装置104として役割を果たし得るパーソナルコンピューティング装置の例には、デスクトップコンピューティング装置、販売ポイント端末、及び大きい共有のコンピューティングキオスクが含まれる。本明細書において使用されるとき、「販売ポイント端末」は、顧客との取引を行う人員により使用される、小売商又は他の商業施設内に位置するパーソナルコンピューティング装置であり得る。いくつかの実施形態において、販売ポイント端末は、通貨を格納する区画及び/又はユーザ入力を受け取る比較的大きいボタンを有する、従来のキャッシュレジスタであり得る。販売ポイント端末は、リモートコンピューティング装置(例えば、リモートコンピューティング装置106)と通信可能に結合されることができ、リモートコンピューティング装置は、商業施設の在庫(inventory)又は他のオペレーションを管理することができる。例えば、航空券カウンタにおける販売ポイント端末が、パスポート情報を読み取り、旅行適格性をチェックするように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、販売ポイント端末は、有線通信接続を介してリモートコンピューティング装置と結合されることができる。いくつかの実施形態において、販売ポイント端末には、取引を実行するためのハードウェア(例えば、クレジットカード磁気ストライプ又はチップスキャナ)に結合されたタブレット又は他のコンピューティング装置が含まれてもよい。
固定パーソナルコンピューティング装置104により実行される交渉動作は、例えば、固定パーソナルコンピューティング装置104上のアプリケーション又はプラグインによって制御されることができる。いくつかの実施形態において、固定パーソナルコンピューティング装置104又はリモートコンピューティング装置106は、モバイルコンピューティング装置102よりもより多くのコンピューティングリソース(例えば、処理パワー、メモリ、及び/又は通信帯域幅)を有し得る。ゆえに、いくつかの実施形態において、モバイルコンピューティング装置102により捕捉され及び予備的に処理されたデータが、さらなる処理のために、通信経路108を通じてパーソナルコンピューティング装置104に、又は通信経路112を通じてリモートコンピューティング装置106に送信されてもよい。
リモートコンピューティング装置106には、モバイルコンピューティング装置102及び固定パーソナルコンピューティング装置104からリモートの、1つ以上のサーバ(例えば、「クラウド」コンピューティング構成において配置された)又は他のコンピューティングデバイスが含まれ得る。モバイルコンピューティング装置102とリモートコンピューティング装置106との間における通信経路112、及び、固定パーソナルコンピューティング装置104とリモートコンピューティング装置106との間における通信経路110は、任意のリモートの有線又は無線通信プロトコルに従って構成されることができる。いくつかの実施形態において、リモートコンピューティング装置106は、モバイルコンピューティング装置102又は固定パーソナルコンピューティング装置104よりもより多くのコンピューティングリソース(例えば、処理パワー、メモリ、及び/又は通信帯域幅)を有し得る。ゆえに、いくつかの実施形態において、モバイルコンピューティング装置102及び/又は固定パーソナルコンピューティング装置104により捕捉され及び予備的に処理されたデータが、さらなる処理のために、通信経路110及び/又は112を通じてリモートコンピューティング装置106に送信されてもよい。
いくつかの実施形態において、リモートコンピューティング装置106は、(固定パーソナルコンピューティング装置104と同様に構成された)複数の固定パーソナルコンピューティング装置及び/又は(モバイルコンピューティング装置102と同様に構成された)複数のモバイルコンピューティング装置と通信することができる。リモートコンピューティング装置106は、各々のモバイル又は固定パーソナルコンピューティング装置について、同様の処理及び記憶動作を実行することができる。例えば、リモートコンピューティング装置106は、(モバイルコンピューティング装置102又は固定パーソナルコンピューティング装置104と同様に構成された)複数のモバイル又は固定パーソナルコンピューティング装置により提供されるロケーションデータを受信することができ、ロケーションデータ(例えば、他のコンピューティング装置が所定近接範囲内であることを、固定パーソナルコンピューティング装置104又はモバイルコンピューティング装置102に対して示す)に基づいて交渉動作を実行することができる。リモートコンピューティング装置106は、該リモートコンピューティング装置と通信する複数の固定パーソナル又はモバイルコンピューティング装置のうち異なるものに、異なるリソースを充ててもよい(例えば、各装置について、異なるメモリパーティション又はデータベース)。
本明細書に開示されるコンピューティング装置間交渉システムのいくつかの実施形態において、図1に示されるコンピューティングシステム100のコンポーネントのうち1つ以上が、含まれなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、コンピューティングシステム100は、リモートコンピューティング装置106を含まなくてもよい。いくつかの実施形態において、コンピューティングシステム100は、固定パーソナルコンピューティング装置104を含まなくてもよく、すべてのコンピューティング装置間交渉動作が、モバイルコンピューティング装置102とリモートコンピューティング装置106との間で分散されてもよい。いくつかの実施形態において、コンピューティングシステム100のコンポーネント間における通信経路のうち1つ以上が、含まれなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、モバイルコンピューティング装置102は、通信経路112を介してリモートコンピューティング装置106と直接通信しなくてもよい(しかし、固定パーソナルコンピューティング装置104と通信経路108及び110とを介してリモートコンピューティング装置106と通信することができる)。
図2は、様々な実施形態に従う、コンピューティング装置間交渉について構成された一例示的なコンピューティング装置200を表す。コンピューティングシステム100を参照して上記で論じられたとおり、コンピューティング装置200は、複数の近接ベースのコンピューティング装置間交渉動作のうち任意のものを実行するように構成されることができる。例えば、コンピューティング装置200は、第2のコンピューティング装置がコンピューティング装置200の所定近接範囲内であると決定し、この決定に応答して、第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こし、第2のコンピューティング装置により提供される交渉応答データを受信し、交渉応答データが交渉評価基準を満たすと決定し、交渉応答データが交渉評価基準を満たすとの決定に応答して、第2のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こすように構成されることができる。コンピューティング装置200は、様々な実施形態に従い、図1のコンピューティングシステム100の1つ以上のコンピューティング装置によって実施され得る。例えば、コンピューティング装置200が、モバイルコンピューティング装置102又は固定パーソナルコンピューティング装置104であり得る。第2のコンピューティング装置が、モバイルコンピューティング装置102又は固定パーソナルコンピューティング装置104であり得る。コンピューティング装置200のコンポーネントは、コンピューティングシステム100のコンポーネントのうち1つ以上の間で、任意の適切な仕方で分散されてもよい。複数のコンポーネントが図2に例示されているが、様々な実施形態が、実行されるべきコンピューティング装置間交渉動作に対して妥当として、コンポーネントを省略してもよい。例えば、コンピューティング装置200のいくつかの実施形態が、Wi−Fiロケーション決定について構成されなくてもよく(代わって、別のロケーション決定手法を使用し、あるいは外部装置からロケーション信号を受信することができる)、ゆえに、Wi−Fi装置228を含まなくてもよい。
コンピューティング装置200は、入力/出力(I/O)装置230を含み得る。I/O装置230には、受信器226、送信器228、ディスプレイ232、ロケーション装置234、及び他のI/O装置240が含まれ得る。I/O装置230(及び、本明細書に説明される他のコンポーネント)は複数形において参照され得るが、任意数のI/O装置がI/O装置230に含まれてもよい(同様に、任意のコンポーネントが複数のこうしたコンポーネントを含んでもよい)。
受信器226及び送信器228は、コンピューティング装置200を例示説明する様々なコンポーネント間の、及びコンピューティング装置200に対して外部の装置との間の、無線及び/又は有線通信を可能にする任意の適切なハードウェアを含み得る。
いくつかの実施形態において、受信器226は、1つ以上の他のコンピューティング装置から有線及び/又は無線信号を受信するように構成されることができる。受信器226には、既知の手法に従い、有線及び/又は無線通信をサポートする適切なハードウェア、例えば、アンテナ、ネットワークインターフェースカード、モデム、Wi−Fi装置、Bluetooth装置、NFC装置などが含まれ得る。詳細には、受信器226は、1つ以上の所定通信プロトコルを介して受信されるデータをサポートするように構成されることができる。例えば、いくつかの実施形態において、受信器226は、Bluetooth受信器であってもよく、Bluetoothプロトコルに従って送信された信号を受信するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、受信器226によりサポートされるプロトコルのタイプは、記憶装置236に記憶され得る。受信器226は、I/O装置インターフェース238を介して、受信した信号を交渉動作ロジック202に提供することができる。いくつかの実施形態において、受信器226は、I/O装置インターフェース238に信号を提供する前に、受信した信号に対して1つ以上の処理動作を実行することができる。例えば、受信器226が特定通信プロトコル(例えば、NFC)に従ってエンコードされた無線信号を受信する場合、受信器226は、無線信号を交渉動作ロジック202に提供する前に、該信号をデコードすることができる。
いくつかの実施形態において、送信器228は、1つ以上の他のコンピューティング装置に有線及び又は無線信号を送信するように構成されることができる。受信器226を参照して上記で論じられたとおり、送信器228は、既知の手法に従い、有線及び/又は無線通信をサポートする適切なハードウェア、例えば、アンテナ、ネットワークインターフェースカード、モデム、Wi−Fi装置、Bluetooth装置、NFC装置などを含むことができる。詳細には、送信器228は、1つ以上の所定通信プロトコルを介してデータを送信するように構成されることができる。例えば、いくつかの実施形態において、送信器228はWi−Fi送信器であってもよく、Wi−Fiプロトコルに従って信号を送信するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、送信器228によりサポートされるプロトコルのタイプは、記憶装置236に記憶され得る。送信器228は、I/O装置インターフェース238を介して、交渉動作ロジック202から送信されるデータを受信することができる。いくつかの実施形態において、送信器228は、信号を他のコンピューティング装置に送信する前に、交渉動作ロジック202から受信されたデータに対して1つ以上の処理動作を実行することができる。例えば、送信器228が、特定通信プロトコル(例えば、セルラー)に従って送信されるべき、交渉動作ロジック202からのデータを受信する場合、送信器228は、データを送信する前に、通信プロトコルに従って該データをエンコードすることができる。
受信器226と送信器228とは図2において別個に例示されているが、送信器228の受信器226が単一のハードウェア装置へと統合されてもよい。例えば、送信器228の受信器226が、回路ボード上で一緒にパッケージ化されて、特定通信プロトコルに従った通信を可能にしてもよい。いくつかの実施形態において、ロケーション装置234は、コンピューティング装置200の場所、及び/又はコンピューティング装置200の1つ以上の他コンピューティング装置に対する近接を示すデータを提供することができる。複数の異なるタイプの装置のうち任意のものが、ロケーション装置234に含まれてよい。例えば、いくつかの実施形態において、ロケーション装置234は、画像捕捉装置を含んでもよい。例えば、コンピューティング装置200の環境の画像捕捉装置により捕捉される画像が、近接ロジック204(以下に論じられる)に送信されてもよく、近接ロジック204は、既知の手法に従い、捕捉された画像と記憶装置236に記憶された画像とを比較して、認識されたランドマークを識別することができる。環境内のランドマークが捕捉された画像内で識別されるとき、近接ロジック204は、コンピューティング装置200の近似ロケーションを決定することができる。いくつかの実施形態において、コンピューティング装置200の環境内のクイックレスポンス(QR)コード又は他の視覚的指標を含む画像が、近接ロジック204により認識されて、コンピューティング装置200の近似ロケーションを決定することができる。いくつかの実施形態において、コンピューティング装置200の画像捕捉装置は、別のコンピューティング装置の画像を捕捉し、これにより、2つのコンピューティング装置が近接していると決定することができる。いくつかの実施形態において、画像捕捉装置は、深度カメラ(「3次元カメラ」ともいわれることがある)を含むことができる。上記画像捕捉装置は、画素ごとの深度データを含む画像を作成することができ、深度データは、画素に対応する撮像されたシーン内のオブジェクトと画像捕捉装置との間の距離を表現する。
いくつかの実施形態において、ロケーション装置234は、GPS装置を含むことができる。GPS装置は、既知の手法に従い、衛星からメッセージを受信するように構成されることができ、上記メッセージは、GPS装置がコンピューティング装置200のロケーションデータを生成することを可能にする。ロケーションデータには、例えば、緯度、経度、及び高度が含まれ得る。
いくつかの実施形態において、ロケーション装置234は、Wi−Fi装置を含むことができる。Wi−Fi装置は、既知の手法に従い、位置を知っている(例えば、記憶装置236又は別のアクセス可能記憶装置に記憶されている)識別されたWi−Fiビーコン(例えば、サービスセット識別子及び/又は媒体アクセス制御データを介して識別される)からの受信信号強度に基づいてコンピューティング装置200のロケーションデータを生成するように構成されることができる。
いくつかの実施形態において、ロケーション装置234は、セルラーロケーション装置を含むことができる。セルラーロケーション装置は、既知の手法に従い、コンピューティング装置200で検出される異なる無線塔からのセルラー通信ネットワーク信号のマルチラテレーション(multilateration)に基づいてロケーションデータを生成するように構成されることができる。
ロケーションデータ生成のための任意の他装置が、ロケーション装置234に含まれてもよく、例えば、加速度計(その信号は、速度データを生成するために1回、及びロケーションデータを生成するために2回、積分され得る)、高度計、インターネットプロトコル(IP)アドレス検出装置、又は任意の他の適切な装置が含まれる。
ロケーション装置234は受信器226及び送信器228から別個に例示されているが、ロケーション装置234の機能性が、受信器226及び/又は送信器228によって実行されてもよい。例えば、短距離ワイヤレス通信プロトコル、例えばBluetooth及びNFCなどが、装置「発見」を可能にすることができる。上記通信プロトコルにより、コンピューティング装置200はコンピューティング装置200の所定近接範囲内の他コンピューティング装置を検出することが可能であり得、なぜならば、他コンピューティング装置がその存在を通信プロトコルに従ってブロードキャストし得るからである。ゆえに、いくつかの実施形態において、別個でないロケーション装置234が、コンピューティング装置200に含まれ得る。代わって、コンピューティング装置200は、(受信器226及び/又は送信器228を介して)コンピューティング装置200と通信する別のコンピューティング装置の能力を表すデータを使用して、別のコンピューティング装置がコンピューティング装置200の所定近接範囲内であると決定してもよい。
ディスプレイ232には、例えば、1つ以上のヘッドアップディスプレイ(すなわち、ユーザに自身の典型的視点から目を逸らすことを求めることなくデータを提供するように、光コリメータ構成において配置されたプロジェクタとコンバイナとを含むディスプレイ)、コンピュータモニタ、プロジェクタ、タッチスクリーンディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ、又はフラットパネルディスプレイが含まれ得る。いくつかの実施形態において、コンピューティング装置200は、ディスプレイ232を介してユーザインターフェースを提供するように構成されることができる。ユーザインターフェースは、コンピューティング装置200のユーザが交渉開始データを入力し及び/又は見ること、交渉応答データを入力し及び/又は見ること、確認又は拒絶メッセージを見ること、又は本明細書に論じられる交渉動作に関連した複数の他機能を実行することを可能にすることができる。例えば、コンピューティング装置200が交渉開始データを受信するいくつかの実施形態において、コンピューティング装置200は、交渉開始データのうち少なくともいくつかについての視覚表示をディスプレイ232を介して提供することができる。ディスプレイ232を介してコンピューティング装置200により提供され得るユーザインターフェースの複数の例が、以下に論じられる。
他のI/O装置240は、本明細書に開示される交渉機能性を可能にし得る又はその他の点でコンピューティング装置内に所望され得る任意の所望される入力及び/又は出力装置をさらに含むことができる。他のI/O装置240の例には、キーボード、カーソル制御装置、例えばマウス、スタイラス、タッチパッドなど、バーコードリーダ、QRコードリーダ、RFIDリーダ、オーディオ捕捉装置(これは、様々な構成において配置された1つ以上のマイクロフォンを含み得る)、画像捕捉装置(例えば、上記で論じられた画像捕捉装置のうち任意のもの)、ジェスチャ捕捉及び認識ハードウェア(例えば、ユーザの手及び/又は目の動きを追跡するための)、オーディオ出力装置(例えば、1つ以上のスピーカ又は他のオーディオトランスデューサであり、これらは例えば、1つ以上のイヤホン又は差し込み型イヤホン(earbuds)内に取り付けられ得る)、プリンタ、プロジェクタ、さらなる記憶装置、又は任意の他の適切なI/O装置が含まれ得る。
コンピューティング装置200は、交渉動作ロジック202を含むことができる。上記で論じられたとおり、交渉動作ロジック202は、I/O装置230からデータを受信するように構成されたI/O装置インターフェース238と、I/O装置230により提供される情報を処理し、処理の結果をI/O装置230及び/又は記憶装置236に出力するように構成されたロジックコンポーネントとを含むことができる。交渉動作ロジック202のコンポーネントは別個に例示されているが、以下に論じられるとおり、これらコンポーネントは適切として組み合わせられ又は分割されてもよく、各々がその独自の処理を実行することにおいて他により生成される結果のうち1つ以上を使用してもよい。データは、物理バス、長距離有線通信経路、短距離又は長距離無線通信経路、又は通信経路の任意の組み合わせを通じて、交渉動作ロジック202のコンポーネント間で通信されることができる。コンピューティング装置200は、記憶装置236を含むことができる。いくつかの実施形態において、記憶装置236は、1つ以上のデータベース又は他のデータ記憶構造を含むことができ、該データベース又は記憶構造は、コンピューティング装置間交渉動作に使用される、本明細書に説明されるデータのうち任意のものを記憶するためのメモリ構造を含むことができる。記憶装置236に含まれ得るデータ構造の例が、以下に論じられる。記憶装置236には、任意の揮発性又は不揮発性メモリ装置、例えば、1つ以上のハードドライブ、ソリッドステートロジック、又はポータブル記憶媒体などが含まれ得る。
下記の段落は、コンピューティング装置200と他のコンピューティング装置(例えば、第2のコンピューティング装置)との間における交渉データの交換の議論を含む。様々な実施形態において、コンピューティング装置200と他のコンピューティング装置とは、コンピューティング装置の任意の適切な組み合わせであり得る。例えば、いくつかの実施形態において、コンピューティング装置200は、モバイルコンピューティング装置(例えば、モバイルコンピューティング装置201)であり得る。いくつかのこうした実施形態において、第2のコンピューティング装置は、据え付けの販売ポイント端末(例えば、固定パーソナルコンピューティング装置104)であり得る。いくつかの実施形態において、コンピューティング装置200は、非モバイル販売ポイント端末(例えば、固定パーソナルコンピューティング装置104)であってもよく、この端末は、通信ネットワークに対して有線接続され(wired)得る。いくつかの実施形態において、コンピューティング装置200が、モバイルコンピューティング装置(例えば、モバイルコンピューティング装置102)であってもよく、第2のコンピューティング装置が、別のモバイルコンピューティング装置(例えば、モバイルコンピューティング装置102)であってもよい。これらの組み合わせは単に例示であり、任意の適切な装置の組み合わせが、本明細書に提示される手法に従って交渉データをやりとりすることができる。
交渉動作ロジック202は、近接ロジック204を含むことができる。近接ロジック204は、I/O装置インターフェース238に結合されることができ、第2のコンピューティング装置がコンピューティング装置200の所定近接範囲内であると決定するように構成されることができる。ロケーション装置234を参照して上記で論じられたとおり、近接ロジック204は、他のコンピューティング装置が所定近接範囲内であるかどうかを決定し得る、他のコンピューティング装置のロケーション及び/又は近接を示すデータを受信することができる。いくつかの実施形態において、所定の近接とは、1つ以上の短距離無線通信プロトコルの制限により課される近接性であり得る。例えば、コンピューティング装置200が、Bluetoothプロトコルを介して他のコンピューティング装置と通信するように構成される場合、第2のコンピューティング装置は、コンピューティング装置200がBluetoothプロトコルを介して第2のコンピューティング装置と成功裏に通信することができる場合に、所定近接範囲内であり得る。
いくつかの実施形態において、所定の近接は、コンピューティング装置200の周りの特定の所定半径によって特徴付けられることができる。第2のコンピューティング装置が上記半径範囲内である場合、第2のコンピューティング装置は所定近接範囲内である。こうした実施形態において、コンピューティング装置200は、第2のコンピューティング装置のロケーションを示すデータ(例えば、GPS装置により提供される第2のコンピューティング装置の座標)をロケーション装置234から受信することができ、第2のコンピューティング装置が所定近接範囲内であるかどうかを決定することができる。
いくつかの実施形態において、第2のコンピューティング装置は、第2のコンピューティング装置とコンピューティング装置200との双方が特定のジオフェンス境界範囲内である場合、コンピューティング装置200の所定近接範囲内であり得る。例えば、コンピューティング装置200と第2のコンピューティング装置とが双方、「ショッピングモール」、「空港」、又は「学校」のジオフェンスエリア内である場合、第2のコンピューティング装置は、コンピューティング装置200の所定近接範囲内であり得る。いくつかの実施形態において、所定近接の定義は、記憶装置236に記憶されることができ、第2のコンピューティング装置200がコンピューティング装置200の所定近接範囲内であるかどうかを決定するときに近接ロジック204によってアクセスされることができる。いくつかの実施形態において、所定近接の定義は、(例えば、ディスプレイ232を介してユーザインターフェースを用いて)ユーザによって変更されることができる。例えば、ユーザがファーマーズマーケットにいて、リンゴの購入に関する交渉を始めたい場合、このユーザは、「ファーマーズマーケット」ジオフェンスを選択することができ、「ファーマーズマーケット」ジオフェンス内に存在する他コンピューティング装置があるかどかを決定することができる。ユーザは、「ファーマーズマーケット」ジオフェンスを、ジオフェンスの境界の役割を果たすようにマップ上のポイントを選択することによって定義することができ、あるいは、(例えば、リモートコンピューティング装置106により提供され、及び/又は記憶装置236内に記憶されている)ジオフェンスのデータベースから「ファーマーズマーケット」ジオフェンスを選択することができる。
所定の近接が如何にして定義されるかにかかわらず、近接ロジック204は、第2のコンピューティング装置のロケーション及び/又は近接を示すデータをロケーション装置234から受信し、記憶された近接基準を記憶装置236から取り出し、受信したデータを記憶された近接基準と比較して第2のコンピューティング装置が所定近接範囲内であるか否かを決定するように構成されることができる。記憶装置236に記憶される近接基準の形式は、所定近接の特徴に依存して変動してもよい。例えば、いくつかの実施形態において、近接基準は、1つ以上の通信プロトコルに従って短距離無線通信を可能にするのに十分な信号強度であり得る。いくつかの実施形態において、近接基準は半径であってもよく、第2のコンピューティング装置は、コンピューティング装置200に照らして上記半径の範囲内に存在しなければならない。いくつかの実施形態において、近接基準は、選択されたジオフェンスの境界であり得る。
近接ロジック204は、第2のコンピューティング装置が交渉を開始するのに適するかどうかを決定することにおいて、第2のコンピューティング装置の他の特徴を評価するように構成されることができる。例えば、いくつかの実施形態において、第2のコンピューティング装置がコンピューティング装置200の所定近接範囲内であるとの決定は、第2のコンピューティング装置が所定の無線通信能力を使用可能(enabled with)であるとの決定に少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、コンピューティング装置200が、Bluetooth通信経路を通じて交渉データの交換を行うように構成される場合、近接基準は、第2のコンピューティング装置がBluetooth能力を使用可能であることを必要とし得る。第2のコンピューティング装置がコンピューティング装置200の所定近接範囲内であるかどうかを決定するのに近接ロジック204によって使用され得る他の所定無線通信能力には、Wi−Fi通信能力及び近距離通信(NFC)能力が含まれる。任意の他の所望される通信能力が、近接基準に含まれてもよい。
いくつかの実施形態において、第2のコンピューティング装置がコンピューティング装置200の所定近接範囲内であるとの決定は、第2のコンピューティング装置が所定のセキュリティ能力を使用可能であるとの決定に少なくとも部分的に基づくことができる。この種の近接基準は、コンピューティング装置200により規定される所定のセキュリティ標準に従い、第2のコンピューティング装置がコンピューティング装置200とセキュアにデータを交換できることを確保し得る。コンピューティング装置200の近接ロジック204により要求され得る所定のセキュリティ能力の例には、ソフトウェアガードエクステンション(Software Guard Extensions)(SGX)、コンバージセキュリティアンドマネージアビリティエンジン(Converge Security and Manageability Engine)(CSME)、及びセキュアエンクレーブ(secure enclaves)(SE)能力が含まれ得る。任意の他の所望されるセキュリティ能力が、近接基準に含まれてもよい。
いくつかの実施形態において、第2のコンピューティング装置がコンピューティング装置200の所定近接範囲内であるとの決定は、コンピューティング装置200に関連付けられたユーザについての記憶された特徴に少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、いくつかの実施形態において、第2のコンピューティング装置のユーザは、近接ロジック204が第2のコンピューティング装置が所定近接範囲内であると決定するための、メモリに記憶され、近接ロジック204にとってアクセス可能である特定の特徴を有さなければならない。例えば、コンピューティング装置200のユーザが、満席であるフライトの座席を購入したい場合、上記フライトのチケットを有するユーザに関連付けられたコンピューティング装置のみが考慮されることができる。別の例において、交渉システム内の様々なコンピューティング装置のユーザが各々、関連付けられた格付け(例えば、自身が参加した成功裏の交渉の数が含まれる)を有する場合、第2のコンピューティング装置は、第2のコンピューティング装置のユーザが設定可能閾値を上回る格付けを有する場合のみ、コンピューティング装置200の所定近接範囲内であるように考慮されることができる。
近接ロジック204は、複数の他コンピューティング装置のために上記で説明された動作を(例えば、実質的に同時に、又は順次に)実行し、これにより、1つ以上の他のコンピューティング装置がコンピューティング装置200の所定近接範囲内であると決定することができる。
交渉動作ロジック202は、交渉開始ロジック206を含むことができる。交渉開始ロジック206は、I/O装置インターフェース238に結合されることができ、第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすように構成されることができる。いくつかの実施形態において、交渉開始ロジック206は、第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を、I/O装置インターフェース238を介して送信器228に交渉開始データを提供することによって引き起こすことができ、これにおいて、送信器228は、第2のコンピューティング装置に交渉開始データを送信することができる。
本明細書において使用されるとき、「交渉開始データ」は、別のコンピューティング装置(例えば、送信コンピューティング装置又は別のコンピューティング装置)が受信コンピューティング装置との交渉を開始したいことを受信コンピューティング装置に知らせるのに適切な任意のデータを含むことができる。いくつかの実施形態において、交渉開始データは、交渉が実施される製品又はサービスの説明を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態において、特定の製品又はサービスの販売を開始するために、交渉開始データは、製品又はサービスの説明を含むことができる。製品又はサービスの説明には、テキスト説明、静止画若しくはビデオ説明、サンプル、又は製品若しくはサービスについての任意の他の適切な説明が含まれ得る。製品又はサービスの説明は、製品又はサービスに関する追加情報を含むウェブサイト又は他のリモートリソースに対するリンクを含んでもよい。
いくつかの実施形態において、交渉開始データは、交渉の条項に関する情報を含むことができる。例えば、特定の製品又はサービスの販売を開始するために、交渉開始データは、製品又はサービスの最小価格を含むことができる。いくつかの実施形態において、交渉開始データは、製品又はサービスが提供され得る日付又は日付範囲を含むことができる。交渉開始データは、製品又はサービスまわりの交渉に対する任意の他の制約を含むことができる。
交渉開始データは、第2のコンピューティング装置のユーザが交渉に参加したい場合に第2のコンピューティング装置が適当な応答を提供するために、どんな情報が必要であるかの規定を含むことができる。例えば、交渉開始データが、コンピューティング装置200のユーザが製品又はサービスを購入したいと示す場合、交渉開始データは、適当な応答が製品又はサービスの価格、製品又はサービスの配達日付、及び第2のコンピューティング装置のユーザの連絡先情報を含まなければならないとさらに規定することができる。適当な応答に必要とされる情報のタイプは、コンピューティング装置200のユーザによって規定されてもよく、あるいは、特定タイプの交渉に付随するデフォルト設定であってもよい。
いくつかの実施形態において、交渉開始データのうち少なくともいくつかが、コンピューティング装置200の入力装置(例えば、I/O装置230に含まれるキーパッド又はタッチスクリーンなど)を介して、コンピューティング装置200のユーザから、第2のコンピューティング装置に対する送信のため、交渉開始ロジック206において受信されることができる。いくつかの実施形態において、交渉開始データのうち少なくともいくつかが、交渉に利用可能な製品又はサービスを規定するコンピュータ在庫から、第2のコンピューティング装置に対する送信のため、交渉開始ロジック206において受信されることになる。例えば、コンピューティング装置200が、販売ポイント端末であるとき、交渉開始データの少なくともいくつかが、リモート在庫コンピューティング装置(例えば、リモートコンピューティング装置106)から受信される在庫情報に基づくことができる。在庫情報が送信され得る経路は、有線又は無線であり得る。従来の小売施設において、コンピューティング装置200は、リモート在庫情報に対する有線の通信経路を介して接続されてもよい。
いくつかの実施形態において、交渉開始データは、コンピューティング装置200(これが交渉開始データを第2のコンピューティング装置に送信して交渉を開始する)において発生し(originate)なくてもよく、しかし代わって、コンピューティング装置200及び第2のコンピューティング装置とは異なる第3のコンピューティング装置において発生してもよく、受信器226及びI/O装置インターフェース238を介してコンピューティング装置200で受信されてもよい。いくつかのこうした実施形態において、コンピューティング装置200は、交渉における最初の関心がコンピューティング装置200のユーザから生じていない場合があるとしても、交渉の「導管」又は「マネージャ」として活動することができる。第3のコンピューティング装置は、コンピューティング装置200が上記の交渉の「マネージャ」としての役割を果たし、その結果(例えば、以下に論じられる、交渉評価ロジック210により行われる決定)を第3のコンピューティング装置に報告すべきであるとの指標と共に、交渉開始データをコンピューティング装置200に送信することができる。コンピューティング装置200の交渉開始ロジック206は、交渉開始データ及び指標を受信することができ、所定基準(例えば、コンピューティング装置200において現在利用可能な処理リソース)に従って「管理」役割を自動的に受け入れ又は拒否することができ、あるいは「管理」役割を受け入れ又は拒否するようにコンピューティング装置200のユーザに促すことができる。
第3のコンピューティング装置は、複数の方法のうち任意のものにおいて「マネージャ」として活動するコンピューティング装置200を「選択する」ことができる。例えば、第3のコンピューティング装置は、交渉開始ロジック206を含むことができ、交渉開始ロジック206は、近接ロジック204に結合され、コンピューティング装置200が第3のコンピューティング装置よりもより多くの残余エネルギーを有すると決定するように構成される。交渉開始ロジック206は、上記決定を、コンピューティング装置200により提供されるコンピューティング装置200の残余エネルギー(例えば、バッテリ寿命パーセンテージ)の報告に基づいて行うことができる。いくつかの実施形態において、第3のコンピューティング装置は、コンピューティング装置200が第3のコンピューティング装置よりもより多くの強力なアンテナを有し、ゆえに第3のコンピューティング装置がなし得るよりもより多くの他コンピューティング装置に到達可能であり得ると決定するように構成された交渉開始ロジックを含むことができる。アンテナ強度情報もまた、コンピューティング装置200によって提供される(及び、例えば、適切な交渉動作ロジック202と共に構成された任意の他コンピューティング装置に対してブロードキャストされる)ことができる。様々な実施形態において、コンピューティング装置200は、別のコンピューティング装置にとってコンピューティング装置200が交渉を「管理する」のに適切であるかどうかを決定するための助けとなり得る任意の情報をブロードキャストすることができ、上記情報が使用されて、コンピューティング装置200を上記「管理」役割に対して選択することができる。ユーザが、交渉に参加することにおける最初の関心をいったん示したら、このユーザは、上記ブロードキャスティングを引き起こすためのいかなる活動も実行する必要がなくてもよく、ゆえに、ユーザの部分における作業を最小化することができる。
いくつかの実施形態において、第3のコンピューティング装置はそれ自体、「マネージャ」として活動するコンピューティング装置200を選択してなくてもよく、しかし代わって、リモートコンピューティング装置(例えば、リモートコンピューティング装置106)に問い合わせてコンピューティング装置200を選択することができる。一般に、本明細書において開示されるコンピューティング装置200及び他コンピューティング装置により実行される様々な動作は、適切なときにリモートコンピューティング装置(例えば、リモートコンピューティング装置106など)に「オフロードされる」ことができる。例えば、様々な実施形態において、リモートコンピューティング装置106は、マネージャ選択、セキュアリモート認証(attestation)、入札調整、及びアドホックグループ形成を実行することができる。
交渉開始ロジック206は、複数の他コンピューティング装置について、上記で説明された動作を(例えば、実質的に同時に、又は順次に)実行することができ、これにより、1つ以上の他コンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすことができる。
交渉動作ロジック202は、交渉応答ロジック208を含むことができる。交渉応答ロジック208は、I/O装置インターフェース238を介して受信器226に結合されることができ、交渉開始データを(例えば、別のコンピューティング装置の交渉開始ロジック206から)受信し、交渉開始データを処理して、交渉開始データのうち少なくともいくらかについての視覚的又は他の指標をユーザに提供するように構成されることができる。例えば、製品の画像と製品のテキスト説明とを含む交渉開始データを受信することに応答して、交渉応答ロジック208は、交渉開始データを構文解析し、ディスプレイ232上に画像及びテキスト説明の表示を引き起こすことができる。いくつかの実施形態において、交渉応答ロジック208は、交渉開始データの少なくともいくらかについてのオーディオ又は触覚の指し示しを引き起こすように構成されることができる。例えば、交渉応答ロジック208は、テキスト説明のうち少なくともいくらかがコンピュータ生成音声ロジックによって「大きな音で読み上げ」られることを引き起こすことができる。いくつかの実施形態において、交渉応答ロジック208は、交渉開始データが(例えば、I/O装置インターフェース238及び送信器228を介して)受信されたとの確認を送信コンピューティング装置に提供するように構成されることができる。
交渉動作ロジック202は、交渉評価ロジック210を含むことができる。交渉動作ロジック210は、交渉応答ロジック208に結合されることができ、交渉開始データの受信に応答して第2のコンピューティング装置により提供される交渉応答データが交渉評価基準を満たすと決定するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、交渉応答データは、受信器226及びI/O装置インターフェース238を介して交渉評価ロジック210において受信されることができる。
交渉評価基準は、記憶装置236に記憶されることができ、第2のコンピューティング装置からの交渉応答データの受信に応答して交渉評価ロジック210によってアクセスされることができる。交渉評価基準には、静的及び/又は動的交渉評価基準が含まれ得る。例えば、静的交渉基準には、交渉応答データが適当な応答であるための1つ以上の要件を含むことができる。上記で論じられたとおり、適当な応答には、交渉開始データにより規定される必要なタイプの情報の各々に対処する情報を含むことになる。例えば、コンピューティング装置200が、特定のアイテムを少なくとも$10で売る願望を示す交渉開始データを送信する場合、第2のコンピューティング装置のユーザが上記アイテムを$5で購入する意思があると示す交渉応答データは、交渉評価基準に違反し得、ゆえに不適当な応答であり得る。いくつかの実施形態において、第2のコンピューティング装置の交渉応答ロジック208は、第2のコンピューティング装置のユーザが交渉開始データ内の規定に違反する交渉応答データをコンピューティング装置200から送信することを、禁止することができる。
動的交渉評価基準には、交渉応答データが受信されたときに変化する交渉基準が含まれ得る。例えば、コンピューティング装置200のユーザが、製品を最高入札者に、ただし$10以上で売りたい場合、交渉評価基準は、少なくとも$10の必要価格を当初規定することができる。それから、第2のコンピューティング装置が、$15を支払う意向を示す交渉応答データを送信する場合、交渉評価基準は、いかなるさらなる交渉応答も、交渉評価基準を満たすために少なくとも$15を支払う意向を示さなければならない、と規定するように変化することができる。こうした一実施形態において、第2のコンピューティング装置により提供される交渉応答データは、閾オファー値として機能し、応答において、交渉評価基準は、閾オファー値を超えることを含む。
交渉評価基準には、第2のコンピューティング装置との取引に入るための、コンピューティング装置200のユーザの意向に関連した任意の所望される基準が含まれ得る。例えば、交渉評価基準は、異なる交渉応答データ要素に関連付けられた異なる重み付けを含むことができ、重み付けに従って交渉応答データ要素の各々を重み付けすることができる。例えば、交渉開始データが、コンピューティング装置200のユーザが家を売りたいと示す場合、交渉開始データは、応答コンピューティング装置が該応答コンピューティング装置のユーザの家と負債/収入比率(debt/income ratio)との双方のオファー価格を規定することを、要求することができる。交渉評価ロジック210は、交渉応答データの評価の90パーセントがオファー価格に基づくことと、10パーセントが負債/収入比率が特定閾値をどれだけ下回るかに基づくこととを規定する交渉評価基準を使用することができる。この仕方で、交渉評価基準は、交渉評価ロジック210が交渉応答データの複数の要素を評価することを可能にすることができる。
交渉評価ロジック210は、複数の他コンピューティング装置から交渉応答データを受信し、交渉評価基準に対して上記複数の他コンピューティング装置の各々からの交渉応答データを評価するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、交渉評価基準は、単一の他コンピューティング装置のみが交渉評価基準を満足し得ること(例えば、「最高入札者」が求められるとき)を規定することができる。他の実施形態において、交渉評価基準は、2つ以上の他コンピューティング装置について、交渉評価基準を満足することを許容することができる(例えば、単一アイテムの複数コピーが販売対象であるとき)。
交渉評価ロジック210は、第2のコンピューティング装置からの交渉応答データが交渉評価基準を満たすとの決定の後、第2のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こすようにさらに構成されることができる。いくつかの実施形態において、交渉評価ロジック210は、I/O装置インターフェース238を介して送信器228に確認メッセージデータを提供することによって、第2のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こすことができ、これにおいて、送信器228は、第2のコンピューティング装置に確認メッセージを送信することができる。
確認メッセージは、第2のコンピューティング装置のユーザが交渉を完了するために辿るべき次ステップを規定することができ、あるいは、(例えば、支払いを送金すること(transferring)によって、又は第2のコンピューティング装置の連絡先情報を送信することによって)第2のコンピューティング装置に取引の完了を自動的に開始させることができる。いくつかの実施形態において、交渉評価ロジック210は、第2のコンピューティング装置からの交渉応答データが交渉評価基準を満たさないとの決定の後、第2のコンピューティング装置に対する拒否メッセージの送信を引き起こすように構成されることができる。いくつかの実施形態において、交渉評価ロジック210は、I/O装置インターフェース238を介して送信器228に拒否メッセージデータを提供することによって、第2のコンピューティング装置に対する拒否メッセージの送信を引き起こすことができ、これにおいて、送信器228は、拒否メッセージを第2のコンピューティング装置に送信することができる。
いくつかの実施形態において、交渉評価ロジック210は、交渉評価基準が所定量の時間内に満足されず、あるいは状況が変化して交渉がもはや妥当でない場合(例えば、交渉中の(negotiated-over)製品を利用不可にされるように、在庫が変化する場合)、入札を終了し又は再開するように構成されることができる。
いくつかの実施形態において、記憶装置236は、履歴交渉情報を記憶することができ、上記履歴交渉情報は、将来のマーケティング、対象にされる製品オファー、又は他の将来の交渉に使用されることができる。いくつかの実施形態において、記憶装置236はクラウドベース部分を含むことができ、クラウドベース部分が、上記情報を記憶し、これらを交渉に関与する装置(例えば、ベンダ又は顧客)に提供するように構成される。
図3及び図4は、様々な実施形態に従う、異なるコンピューティング装置間における2つの例示的な交渉通信トポロジを例示している。例えば、図3のトポロジ300において、コンピューティング装置302は、コンピューティング装置304、308、及び310がコンピューティング装置302の所定近接範囲内であると決定することができる。コンピューティング装置302は、コンピューティング装置304、308、及び310との交渉を、これらコンピューティング装置に交渉開始データを送信することによって、開始するよう試みることができる。コンピューティング装置306は、交渉に対してのその可用性を示す情報をコンピューティング装置302にブロードキャストすることができ、しかしコンピューティング装置302は、(例えば、コンピューティング装置306のロケーション、通信能力、及び/又はセキュリティ能力に起因して)コンピューティング装置306が近接基準を満足しないと決定することができる。コンピューティング装置304及び310は、交渉開始データに対して、交渉応答データで応答することができる。しかしながら、コンピューティング装置308は、交渉に関わる機会を辞退することができ、交渉応答データを(いくつかの実施形態において、辞退メッセージを除き)送信しなくてもよい。
図4のトポロジ400において、コンピューティング装置402は、コンピューティング装置404がコンピューティング装置402の所定近接範囲内であると決定することができ、交渉開始データと、コンピューティング装置404が交渉の「マネージャ」として活動するよう所望される指標とを、コンピューティング装置404に送信することができる。コンピューティング装置404は、その「マネージャ」役割の受け入れをコンピューティング装置402に信号伝達することができ、コンピューティング装置406、408、及び410がコンピューティング装置404の所定近接範囲内であると決定することができ、交渉開始データをこれらコンピューティング装置に送信することができる。コンピューティング装置410は、交渉開始データに対して交渉応答データで応答することができる。しかしながら、コンピューティング装置406及び408は、交渉に関わる機会を辞退することができ、交渉応答データを(いくつかの実施形態において、辞退メッセージを除き)送信しなくてもよい。コンピューティング装置404は、コンピューティング装置402の代わりに交渉応答データを評価してもよく、あるいは、コンピューティング装置402における評価のためにコンピューティング装置402に交渉応答データを単に渡してもよい。
図5は、様々な実施形態に従う、交渉動作ロジック202の様々なコンポーネントにより受信され及び生成される交渉データを記憶することに使用され得る一例示的なデータ構造500を示している。データ構造500は、複数のコンピューティング装置エントリ546を含むことができ、各々が、上記で論じられた動作のうち任意のものの間に交渉動作ロジック202によって評価される1つ以上のコンピューティング装置の各々に対応する。図5において、3つのコンピューティング装置(“Mobile123”、“Store45POS”、及び“Dave’s Glasses”)のエントリ546が示されている。コンピューティング装置エントリ546の各々について、データ構造500は複数のフィールドを含むことができ、各々が、交渉動作ロジック202によってその動作の間に使用され得るデータを記憶する。例えば、データ構造500は、下記の例示的なフィールドを含むことができる:
・装置IDフィールド502 コンピューティング装置200によって評価されるコンピューティング装置の識別子を記憶する(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレス、ハードウェア識別子、又はユーザにより供給される識別子)
・NFCフィールド504 コンピューティング装置のNFC能力の指標を記憶する(例えば、NFCがサポートされるか否かを反映する2値指標、及び/又はNFC信号強度指標)
・Bluetoothフィールド506 コンピューティング装置のBluetooth能力の指標を記憶する(例えば、Bluetoothがサポートされるか否かを反映する2値指標、及び/又はBluetooth信号強度指標)
・Wi−Fiフィールド508 コンピューティング装置のWi−Fi能力の指標を記憶する(例えば、Wi−Fiがサポートされるか否かを反映する2値指標、及び/又はWi−Fi信号強度指標)
・他の通信能力フィールド510 コンピューティング装置の通信能力に関する任意の他の情報を記憶する(例えば、サポートされる他の通信プロトコル、又は1つ以上のプロトコルを介して可能な通信の品質に関する情報)
・SGXフィールド512 コンピューティング装置のSGX能力の指標を記憶する(例えば、SGXがサポートされるか否かを反映する2値指標、及び/又はサポートされるバージョン番号)
・CSMEフィールド514 コンピューティング装置のCSME能力の指標を記憶する(例えば、CSMEがサポートされるか否かを反映する2値指標、及び/又はサポートされるバージョン番号)
・SEフィールド516 コンピューティング装置のSE能力の指標を記憶する(例えば、SEがサポートされるか否かを反映する2値指標、及び/又はサポートされるバージョン番号)
・他のセキュリティ能力フィールド518 コンピューティング装置のセキュリティ能力に関する任意の他の指標を記憶する(例えば、サポートされる他のセキュリティプロトコル)
・フィールド520は、コンピューティング装置が交渉に対して構成されているか否かを示す(例えば、交渉機能性をサポートするインストールされたソフトウェア又はハードウェアなどに基づいて、コンピューティング装置がその能力をブロードキャストして交渉に参加するか否かを反映する2値指標)
・残余エネルギーフィールド522 コンピューティング装置において利用可能な残余エネルギーの指標を記憶する(例えば、パーセンテージ又は電圧)
・アンテナ強度フィールド524 無線通信のためにコンピューティング装置により使用されるアンテナの強度の指標を記憶する(例えば、アンテナにより生成される電界の大きさ)
・発生元(オリジネータ)フィールド526 交渉応答データがコンピューティング装置において発生したかどうかの指標を記憶する(例えば、図4の通信トポロジ400を参照して上記で論じられたとおり)
・マネージャフィールド528 コンピューティング装置が現在の交渉を管理しているかどうかの指標を記憶する(例えば、図4の通信トポロジ400を参照して上記で論じられたとおり)
・交渉開始データフィールド530 現在の交渉のための交渉開始データを記憶する
・フィールド532は、フィールド530の交渉開始データがコンピューティング装置に送信されたか否かを示す(例えば、2値指標)
・フィールド534は、フィールド530の交渉開始データがコンピューティング装置において確認されたかどうかを受信したことを示す(例えば、2値指標)
・フィールド536は、現在の交渉のためにコンピューティング装置から受信された交渉応答データを記憶する
・フィールド538は、フィールド536の交渉応答データに適用されるべき交渉評価基準を記憶する
・フィールド540は、フィールド538の交渉評価基準がフィールド536の交渉応答データによって満たされているか否かを示す(例えば、2値指標)。
コンピューティング装置200は、コンピューティング装置200が交渉において果たす役割に依存して、上記で説明されたフィールドのうち1つ以上を有するデータ構造を含むことができる。例えば、コンピューティング装置200が、交渉開始データを発生させ、交渉を管理していない場合(図4のコンピューティング装置402を参照して上記で論じられたとおり)、このコンピューティング装置200は、通信能力、セキュリティ能力、又は応答確認に関連したフィールドのうち任意のものを含まなくてもよく、なぜならば、上記情報は、管理コンピューティング装置(例えば、図4のコンピューティング装置404)によって記憶され及び評価されることができるからである。コンピューティング装置200が、交渉開始データを発生させず、あるいは交渉を管理しない場合(例えば、フィールド526が、コンピューティング装置200がオリジネータでないと示し、フィールド528が、コンピューティング装置がマネージャでないと示す場合)、コンピューティング装置200は、交渉において単に参加者であってもよく、適切な情報のみ記憶することができる(例えば、フィールド530が交渉開始データを記憶し、フィールド536が交渉応答データを記憶する)。
図6〜図26は、様々な実施形態に従う、様々な交渉シナリオ及び動作の間に交渉動作ロジック202からのコマンドに応答してコンピューティング装置200のディスプレイ232上に提示され得る様々な表示を表している。これら視覚表示は単に例であり、本明細書に開示される交渉手法の様々な非限定的適用を例示することが意図される。視覚表示の内容及びフォーマットは、コンピューティング装置200のプラットフォームに依存して変動し得る。例えば、コンピューティング装置200が、実質的なタッチスクリーン又は他のディスプレイ機能性を有さないセルラーフォンである実施形態において、視覚表示のための情報は、テキストメッセージによって提供され、純粋にテキストとしてレンダリングされることができる。ユーザ入力が、応答テキストによって提供されることができる。
図6は、交渉の開始の前に交渉動作ロジック202によってディスプレイ232上に提示され得る視覚表示600を表しており、ユーザに、自身が交渉に参加したいかどうかを示すように促している。表示600において、ユーザは、自身が参加したいと思う交渉のカテゴリを入力するように促される。いくつかの実施形態において、交渉開始データは、すでに関心が記録されている交渉のカテゴリに参加するようにのみコンピューティング装置が促されるように、交渉のカテゴリのうち1つ以上についての指標を含むことができる。同様に、表示がディスプレイ232上に提示されて、近接基準の選好を入力するようにユーザに促すことができ、近接基準は、例えば、他のコンピューティング装置が交渉に関与するために位置しなければならない所定の近接、コンピューティング装置の通信能力、コンピューティング装置のセキュリティ能力、及び/又は任意の他の所望される近接基準などである。
図7乃至図14は、コンピューティング装置200により開始される交渉の間に交渉動作ロジック202の様々な動作に応答してディスプレイ232上に提示され得る視覚表示を表している。図7は、ユーザが交渉アプリケーションを立ち上げ、又は交渉を開始することにおける関心をその他の方法で示すときに、交渉動作ロジック202(例えば、交渉開始ロジック206)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示700を表している。表示700は、ユーザに、自身が交渉したいアイテム(例えば、製品又はサービス)の説明を入力するように促す。交渉開始ロジック206が、ユーザにより入力された説明を受信することができ、説明を記憶装置236に(例えば、データ構造500のフィールド530内の交渉開始データとして)記憶することができる。
図8は、ユーザが自身が交渉したいアイテムの説明を入力した後(例えば、表示700を参照して上記で説明されたとおり)、交渉動作ロジック202(例えば、交渉開始ロジック206)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示800を表している。表示800は、ユーザに、説明されたアイテムをユーザが売り又は買いたいかどうかを示すように促す。交渉開始ロジック206は、ユーザにより入力された指示を受信することができ、指示を記憶装置236に(例えば、データ構造500のフィールド530内の交渉開始データとして)記憶することができる。いくつかの実施形態において、表示800内に例示されるプロンプトは、表示700内に例示されるプロンプトの前に提示されることができる。
図9は、説明されたアイテムをユーザが売りたいとの指示を自身が入力した後(例えば、表示700及び800を参照して上記で論じられたとおり)、交渉動作ロジック202(例えば、交渉開始ロジック206)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示900を表している。表示900は、ユーザに、アイテムに対する最小受け入れ可能価格を入力するように促す。交渉開始ロジック206は、ユーザにより入力された最小受け入れ可能価格情報を受信することができ、この情報を記憶装置236に(例えば、データ構造500のフィールド530内の交渉開始データとして)記憶することができる。
図10は、ユーザが交渉開始データの入力を完了した後(例えば、表示700、800、及び900を参照して上記で論じられたとおり)、交渉動作ロジック202(例えば、近接ロジック204)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示1000を表している。表示1000は、必要とされる近接基準(例えば、通信能力、セキュリティ能力、又は任意の他の所望される基準)のすべてを満足する任意のコンピューティング装置がコンピューティング装置200の所定近接範囲内に存在するかどうかを近接ロジック204が決定する間、ユーザが待つべきであることを示している。
図11は、交渉に参加することを希望する少なくとも1つの他コンピューティング装置が存在すると近接ロジック204が決定した後、交渉動作ロジック202(例えば、近接ロジック204及び/又は交渉応答ロジック208)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示1100を表している。表示1100は、参加している他コンピューティング装置の数を示している。いくつかの実施形態において、視覚表示1100は、正当な応答データが少なくとも1つの他コンピューティング装置から受信されるまで、表示されなくてもよい。
図12は、交渉応答データが受信され、少なくとも1つの他コンピューティング装置からの交渉応答データが交渉評価基準を満足した後、交渉動作ロジック202(例えば、交渉評価ロジック210)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示1200を表している。表示1200は、満足な交渉応答データを提供したコンピューティング装置の装置識別子を示すことができ、交渉を完了することにおける次ステップのための指図を提供することができる。
ユーザが、表示800のプロンプトに応答して、表示700を介して説明されるアイテムをユーザが購入したいと示す場合、図9の表示900に代わって、図13の視覚表示1300が交渉動作ロジック202(例えば、交渉開始ロジック206)によってディスプレイ232上に提示されることができる。表示1300は、ユーザに、アイテムの初期オファー価格を入力するように促す。交渉開始ロジック206が、ユーザにより入力された初期オファー価格情報を受信することができ、この情報を記憶装置236に(例えば、記憶装置236のフィールド530内の交渉開始データとして)記憶することができる。
図14は、ユーザがアイテムのための最初のオファー価格を入力した後(例えば、表示1300を参照して上記で論じられたとおり)、交渉動作ロジック202(例えば、交渉開始ロジック206)によってディスプレイ232上に提示され得る視覚表示1400を表している。表示1400は、ユーザに、アイテムの最大オファー価格を入力するように促す。交渉開始ロジックが、ユーザにより入力された最大オファー価格情報を受信することができ、この情報を記憶装置236に(例えば、データ構造500のフィールド530内の交渉開始データとして)記憶することができる。それから、交渉動作ロジックは、能力を有し及び交渉への参加に関心のある任意の近接装置が存在するかどうかを決定するよう進むことができ(例えば、近接ロジック204を介して、及び、表示1000を参照して上記で説明されたとおり)、後続の視覚表示が、上記で論じられた表示1000、1100、及び1200の形式をとることができる。
図15は、別のコンピューティング装置からの交渉開始データを受信すると交渉動作ロジック202(例えば、交渉開始ロジック206)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示1500を表している。表示1500は、オーバーレイ又はアラートとして提供されることができ、コンピューティング装置200のユーザに、潜在的な交渉に関するさらなる情報を得るか又は潜在的な交渉を無視するかのオプションを与えることができる。
図16〜図18は、コンピューティング装置200とは異なるコンピューティング装置によって開始される交渉の間に交渉動作ロジック202の様々な動作に応答してディスプレイ232上に提示され得る視覚表示を表している。詳細には、図16〜図18は、コンピューティング装置200のユーザが特定の航空会社フライトにおけるチケットを有し、別のコンピューティング装置のユーザがそのチケットを購入したい適用においてディスプレイ232上に提示され得る視覚表示を表している。
図16は、航空会社フライトのキャンセル待ち乗客がコンピューティング装置200のユーザからチケットを購入したいと示す交渉開始データの受信に応答して交渉動作ロジック202(例えば、交渉開始ロジック206)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示1600を表している。交渉開始データをコンピューティング装置200に送信する他のコンピューティング装置は、キャンセル待ち乗客に属するモバイルコンピューティング装置、又は航空会社に関連付けられた販売ポイント端末であり得る。販売ポイント端末は、フライトにおける異なる乗客に関連付けられたコンピューティング装置の装置識別子を記憶することができ、コンピューティング装置が空港内であり(例えば、ゲートに近接する)且つ任意の他の所望される近接基準を満足すると決定すると、コンピューティング装置に交渉開始データを送信することができる。表示1600は、コンピューティング装置200のユーザに、ユーザがフライトにおける自身の座席を売るのに必要とされる金額を入力するように促すことができる。表示1600は、代替的なフライトに関する追加情報をさらに含んでもよく、あるいは、この追加情報を見るためのリンク又は他のメニューを選択するオプションをユーザに提供してもよい。表示1600に応答してユーザにより入力された情報は、交渉応答データとして他のコンピューティング装置に送信され、メモリに(例えば、データ構造500のフィールド536内に)記憶されることができる。
他のコンピューティング装置が、交渉応答データとしてコンピューティング装置200により提供された金額が交渉評価基準を満足しない(例えば、座席に対する「最低入札」でない)と決定する場合、上記他のコンピューティング装置は、コンピューティング装置200に拒否メッセージを送信することができ、図17の視覚表示1700がディスプレイ232上に提示されることができる。
他のコンピューティング装置が、交渉応答データとしてコンピューティング装置200により提供された金額が交渉評価基準を満足すると決定する場合、上記他のコンピューティング装置は、コンピューティング装置200に確認メッセージを送信することができ、図18の視覚表示1800がディスプレイ232上に提示されることができる。表示1800は、交渉を完了することにおける次ステップのための指図を提供することができる。
いくつかの実施形態において、図16〜図18に例示された表示などの視覚表示は、航空会社がフライトをオーバーブッキングしているか又はフライトが遅延しており、航空会社がフライトにおける自身の座席を明け渡す意思がある乗客を探すとき、提供されることができる。こうした実施形態において、開始コンピューティング装置は、キャンセル待ち乗客に関連付けられたコンピューティング装置というより、航空会社販売ポイント端末であり得る。いくつかの実施形態において、「最低入札」が受信されるとき、最低入札を示す参加コンピューティング装置に対して追加情報が送信され、自身がその入札を低めたいかどうかをコンピューティング装置に尋ねることができる。いくつかの実施形態において、交渉は、飛行機の乗客に属するコンピューティング装置がまだ空港にいないとしても、実施されることができる。
図19〜図22は、コンピューティング装置200とは異なるコンピューティング装置によって開始される交渉の間に交渉動作ロジック202の様々な動作に応答してディスプレイ232上に提示され得る視覚表示を表している。詳細には、図19〜図22は、コンピューティング装置200が製品実演における参加者として検出され又は登録され、小売施設に関連付けられた販売ポイント端末又は他のコンピューティング装置がコンピューティング装置200のユーザに実演された製品を購入する機会をオファーする適用において、ディスプレイ232上に提示され得る視覚表示を表している。いくつかの実施形態においてコンピューティング装置200のユーザは、小売施設又は製品実演者からの交渉のために事前に「サインアップ」し、又はその他の方法で登録していてもよい。
図19は、事前に実演された製品が交渉に利用可能であると示す別のコンピューティング装置からの交渉開始データの受信に応答して交渉動作ロジック202(例えば、交渉開始ロジック206)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示1900を表している。コンピューティング装置200のユーザは、実演された製品に対して自身が入札したいか否かを示すように促されることができる。上述されたとおり、コンピューティング装置200に交渉開始データを送信する他のコンピューティング装置は、小売施設又は製品実演を行ったエンティティに関連付けられた販売ポイント端末又は他のコンピューティング装置であり得る。他のコンピューティング装置は、製品実演に出席したコンピューティング装置の装置識別子を(製品実演においてコンピューティング装置に対する近接性に基づいて検出されたとおり)記憶することができる。交渉開始データは、製品実演の間、製品実演のすぐ後、又は相当量の時間が製品実演から経過した後に、コンピューティング装置200に送信されることができる。ゆえに、コンピューティング装置200が他のコンピューティング装置の所定近接範囲内であるとの決定は、コンピューティング装置200がもはや他のコンピューティング装置の所定近接範囲内でない可能性があるとしても、コンピューティング装置200が特定の時間期間の間、他のコンピューティング装置の所定近接範囲内であったとの決定であり得る。
図20は、製品が交渉に利用可能であると示す交渉開始データの受信に応答して交渉動作ロジック202(例えば、交渉応答ロジック208)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示2000を表している。表示2000は、コンピューティング装置のユーザに、自身が製品を購入するために支払う意思がある金額を入力するように促すことができる。表示2000は、製品に関する追加情報をさらに含んでもよく、あるいは、この追加情報を見るためのリンク又は他のメニューを選択するオプションをユーザに提供してもよい。表示2000に応答してユーザにより入力される情報は、交渉応答データとして他のコンピューティング装置に送信され、メモリに(例えば、データ構造500のフィールド536内に)記憶されることができる。
他のコンピューティング装置が、交渉応答データとしてコンピューティング装置200により提供される金額が交渉評価基準を満足しないと決定する(例えば、製品の最小入札を上回らない)場合、上記他のコンピューティング装置は、コンピューティング装置200に拒否メッセージを送信することができ、図21の視覚表示2100がディスプレイ232上に提示されることができる。
他のコンピューティング装置が、交渉応答データとしてコンピューティング装置200により提供される金額が交渉評価基準を満足する(例えば、「最高入札」であり、あるいは最小入札を超える)と決定する場合、上記他のコンピューティング装置は、コンピューティング装置200に確認メッセージを送信することができ、図22の視覚表示2200がディスプレイ232上に提示されることができる。表示2200は、交渉の完了における次ステップのための指図を提供することができる。
図23〜図26は、小売施設のコンピューティング装置とコンピューティング装置200とにおける交渉の間に交渉動作ロジック202の様々な動作に応答してディスプレイ232上に提示され得る視覚表示を表している。詳細には、図23〜図26は、コンピューティング装置200のユーザが小売施設(例えば、店舗、ファーマーズマーケット、又は他の施設)内のアイテムに対してオファーを行いたい適用においてディスプレイ232上に提示され得る視覚表示を表している。
図23は、ユーザが交渉アプリケーションを立ち上げ、又は小売施設との交渉における関与への関心をその他の方法で示すときに、交渉動作ロジック202(例えば、交渉応答ロジック208)によりディスプレイ232上に提示され得る視覚表示2300を表している。交渉に関与することが可能なコンピューティング装置を小売施設が有すると示す交渉開始データが、コンピューティング装置200によって(例えば、交渉開始ロジック206によって)事前に受信されていてもよい。この例において、交渉開始データは、交渉が実施される特定のアイテムを規定しなくてもよく、しかし小売施設コンピューティング装置が小売施設内の在庫のうち少なくともいくつかにわたる交渉に関与する意思があると単に示してもよい。表示2300は、ユーザに、自身が交渉したい製品のバーコードをスキャンするように促す。この例におけるバーコードの使用は単に例示であり、説明を入力する任意の他の手段が使用されてもよい。表示2300は、ユーザに、説明された製品に対して自身が支払う意思がある価格を示すようにさらに促す。交渉応答ロジック208は、ユーザにより入力された情報を受信することができ、この情報を記憶装置236に(例えば、データ構造500のフィールド536内の交渉応答データとして)記憶することができる。交渉応答データは、小売施設に関連付けられた販売ポイント端末又は他のコンピューティング装置に送信されることができる。いくつかの実施形態において、ユーザは、異なる小売施設に関連付けられたコンピューティング装置のリストから、所望される小売施設の識別子を選択するように促されることができる。リストは、近接ロジック204によって生成されることができる。
小売施設コンピューティング装置が、交渉応答データとしてコンピューティング装置200により提供された価格が交渉評価基準を満足しない(例えば、製品に対する「最小入札」を上回らない)と決定する場合、小売施設コンピューティング装置は、コンピューティング装置200に拒否メッセージを送信することができ、図24の視覚表示2400がディスプレイ232上に提示されることができる。小売施設コンピューティング装置によって適用される交渉評価基準は、小売施設の在庫、在庫内の予期される変化、オファーが受信された時節、小売施設のノルマ若しくは他のパフォーマンス要件、又は任意の他の適切な要因に依存して変動してもよい。いくつかの実施形態において、小売施設コンピューティング装置は、リモート在庫管理システムに結合された販売ポイント端末であり得る。
小売施設コンピューティング装置が、交渉応答データとしてコンピューティング装置200により提供された価格が交渉評価基準を満足する(製品に対する「最小入札」を上回る)と決定する場合、小売施設コンピューティング装置は、コンピューティング装置200に確認メッセージを送信することができ、図25の視覚表示2500がディスプレイ232上に提示されることができる。表示2500は、交渉を完了することにおける次ステップのための指図を提供することができる。
いくつかの実施形態において、コンピューティング装置間における交渉は、開始と応答との複数のラウンドを含むことができる。例えば、交渉応答データとして表示2300を介してコンピューティング装置200により提供された価格が、小売施設コンピューティング装置における交渉評価基準を満足しない場合、小売施設コンピューティング装置は、カウンターオファーを送信するように構成されることができる。カウンターオファーは、小売施設コンピューティング装置の交渉評価基準を満足するオファーであり得る。例えば、図26は、カウンターオファー情報がディスプレイ232上に提示されている視覚表示2600を表している。カウンターオファー情報は、交渉開始データとして扱われることができ、(例えば、記憶装置236内の)事前に提供された交渉開始データを補足し、あるいは置換することができる。図26に示されるとおり、それから、コンピューティング装置200は、このカウンターオファーを受け入れるか、カウンターオファーを拒絶するか、又は別のカウンターオファーを提案するかの機会を有することができる。交渉は、小売施設コンピューティング装置又はコンピューティング装置200が交渉に参加することへの関心がなくなるまで、継続することができる。
いくつかの実施形態において、潜在顧客がある製品に関心があるように見えたがしかし該製品への関心を失ったと小売施設の従業員が気付いたときに、図23〜図26を参照して上記で論じられた交渉と同様の交渉が小売施設コンピューティング装置によって開始されることができる。小売施設コンピューティング装置により提供される交渉開始データは、製品を示すことができ、ユーザに、製品に対する自身の入札を促すことができる。
図27は、様々な実施形態に従う、近接ベースのコンピューティング装置間交渉のための一例示的な処理2700のフロー図である。処理2700の動作(及び、本明細書に説明される他の処理)は、例示のために特定の順序において実行されるとして例示されているが、適切として並列に又は任意の他の順序で実行されることができる。例えば、複数のコンピューティング装置の交渉応答データを受信することと複数のコンピューティング装置からの交渉応答データを評価することとに関連した動作が、並列に、部分的に並列に、又は任意の適切な順序で実行されることができる。
処理2700(及び、本明細書に説明される他の処理)の動作は、例示の目的で、コンピューティングシステム100内に具現化されるとおりのコンピューティング装置200のコンポーネントによって実行されるとして説明され得るが、処理2700(及び、本明細書に説明される他の処理)は、任意の適切に構成されたコンピューティング装置又はコンピューティング装置の集合によって実行されることができる。処理2700(及び、本明細書に説明される他の処理)の動作のうち任意のものが、本明細書に説明されるシステム100及びコンピューティング装置200の実施形態のうち任意のものにしたがって実行されることができる。
2702において、第1のコンピューティング装置が、第2のコンピューティング装置が第1のコンピューティング装置の所定近接範囲内であると決定することができる。例えば、上記で近接ロジック204を参照して論じられたとおり、コンピューティング装置200の近接ロジック204が、別のコンピューティング装置が第1のコンピューティング装置の所定近接範囲内であり、任意の他の所望される近接基準(例えば、通信又はセキュリティ基準)を満たすと決定することができる。
2704において、第1のコンピューティング装置は、第2のコンピューティング装置が所定近接範囲内であるとの決定(2702)に応答して第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすことができる。例えば、上記で交渉開始ロジック206を参照して論じられたとおり、コンピューティング装置200の交渉開始ロジック206が、他のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすことができる。
2706において、第1のコンピューティング装置が、第2のコンピューティング装置により提供される交渉応答データを受信することができる。例えば、上記で交渉応答ロジック208を参照して論じられたとおり、コンピューティング装置200の交渉応答ロジック208が、他のコンピューティング装置から交渉応答データを受信することができる。
2708において、第1のコンピューティング装置が、交渉応答データ(2706において受信される)が交渉評価基準を満たすかどうかを決定することができる。例えば、上記で交渉評価ロジック210を参照して論じられたとおり、コンピューティング装置200の交渉評価ロジック210が、他のコンピューティング装置から受信された交渉応答データが記憶装置236に記憶された交渉評価基準を満たすかどうかを決定することができる。
第1のコンピューティング装置が2708において、交渉応答データが交渉評価基準を満たすと決定する場合、第1のコンピューティング装置は2710に進み、第2のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こすことができる。例えば、上記で交渉評価ロジック210を参照して論じられたとおり、交渉評価ロジック210が、他のコンピューティング装置から受信された交渉応答データが記憶装置236に記憶された交渉評価基準を満たすと決定することができ、他のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こすことができる。
第1のコンピューティング装置が2708において、交渉応答データが交渉評価基準を満たさないと決定する場合、第1のコンピューティング装置は2712に進み、第2のコンピューティング装置に対する拒否メッセージの送信を引き起こすことができる。例えば、上記で交渉評価ロジック210を参照して論じられたとおり、交渉評価ロジック210が、他のコンピューティング装置から受信された交渉応答データが記憶装置236に記憶された交渉評価基準を満たさないと決定することができ、他のコンピューティング装置に対する拒否メッセージの送信を引き起こすことができる。
図28は、様々な実施形態に従う、リアルタイムのアドホックオークションを実行する近接コンピューティング装置間交渉のための一例示的な処理2800のフロー図である。
2802において、コンピューティング装置(「コンピューティング装置1」といわれる)が、リアルタイムのアドホックオークションを始めるかどうかを決定することができる。Noである場合、処理は終了し得る。
Yesである場合、処理は2804に進むことができ、コンピューティング装置1が、他のコンピューティング装置に対するオークション要求をブロードキャストすることができる。いくつかの実施形態において、コンピューティング装置1はコンピューティング装置200であってもよく、オークション要求は上記で論じられたとおりの交渉開始データを含んでもよく、オークション要求は、I/O装置インターフェース238及び送信器228と関連して交渉開始ロジック206によってブロードキャストされることができる。
2806において、オークションへの参加に関心がある他のコンピューティング装置(「コンピューティング装置2...N」といわれる)が、2804のオークション要求に応答することができる。いくつかの実施形態において、2806の応答が、(例えば、上記でコンピューティング装置200の近接ロジック204を参照して論じられたとおり)コンピューティング装置2...Nのロケーションに関する情報、コンピューティング装置2...Nの通信能力、コンピューティング装置2...Nのセキュリティ能力、及び、コンピューティング装置2...Nのうち1つ以上をアドホックオークショングループに含めるかどうかを決定するのに役立つ任意の他の適切な情報を含むことができる。
2808において、管理コンピューティング装置がコンピューティング装置2...Nのセキュア認証を実行して、コンピューティング装置2...Nがアドホックグループへの参加に必要とされる近接基準を満たすと確認することができる。いくつかの実施形態において、管理コンピューティング装置はコンピューティング装置200であってもよく、セキュア認証は近接ロジック204によって実行されることができる。いくつかの実施形態において、管理コンピューティング装置は、(例えば、上記で図3を参照して論じられたとおり)コンピューティング装置1と同じ装置であってもよい。いくつかの実施形態において、管理コンピューティング装置は、(例えば、上記で図4を参照して論じられたとおり)コンピューティング装置1とは異なる装置であってもよい。
2810において、コンピューティング装置1は、入札情報をブロードキャストすることができる。いくつかの実施形態において、コンピューティング装置1はコンピューティング装置200であってもよく、入札情報は交渉開始データであってもよく、入札情報は、I/O装置インターフェース238及び送信器228と関連して交渉開始ロジック206によってブロードキャストされることができる。
2812において、コンピューティング装置2...Nは入札情報を受信することができ、コンピューティング装置2...Nのユーザインターフェースを介して入札情報に対するユーザ応答を取得することができる。いくつかの実施形態において、コンピューティング装置2...Nのうち1つ以上が、上記でコンピューティング装置200を参照して論じられたとおり構成されてもよく、ユーザ応答は交渉応答データに含まれてもよく、交渉応答データは交渉応答ロジック208によって受信されることができる。
2814において、応答が、処理のためにコンピューティング装置2...Nから管理コンピューティング装置に送信されることができる。いくつかの実施形態において、管理コンピューティング装置は、上記でコンピューティング装置200を参照して論じられたとおり構成されてもよく、応答を処理することは、上記で交渉評価ロジック210を参照して説明された動作に従って実行されることができる(例えば、応答に含まれる交渉応答データの、交渉評価基準に対する比較)。
2816において、管理コンピューティング装置は、最良入札(例えば、文脈に依存して、最高入札又は最低入札)を決定することができ、承認のためにコンピューティング装置1に最良入札を送信することができる。いくつかの実施形態において、管理コンピューティング装置は、上記でコンピューティング装置200を参照して論じられたとおり構成されてもよく、最良入札を決定することは、上記で交渉評価ロジック210を参照して説明された動作に従って実行されることができる。それから、処理は終了し得る。
下記の段落は、本開示の実施形態の例を提供する。例1は、命令を有する1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体であって、上記命令は、第1のコンピューティング装置の1つ以上の処理装置による実行に応答して上記第1のコンピューティング装置に:第2のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の所定近接範囲内であると決定することと、上記第2のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内であるとの上記決定に応答して、上記第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすことであって、上記第2のコンピューティング装置は、上記交渉開始データを受信することに応答して上記交渉開始データの少なくともいくらかについての視覚表示を提供する、ことと、上記第2のコンピューティング装置により提供される交渉応答データを受信することと、上記交渉応答データが交渉評価基準を満たすと決定することと、上記交渉応答データが上記交渉評価基準を満たすとの決定に応答して、上記第2のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こすことと、を実行させる。
例2は、例1に記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第1のコンピューティング装置の上記1つ以上の処理装置による実行に応答して上記第1のコンピューティング装置に、上記第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信の引き起こしの前に、上記第1のコンピューティング装置の入力装置を介して上記第1のコンピューティング装置のユーザから上記交渉開始データのうち少なくともいくらかを受け取ることを実行させる、当該媒体上に記憶された命令を有することができる。
例3は、例1乃至2のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第1のコンピューティング装置の上記1つ以上の処理装置による実行に応答して上記第1のコンピューティング装置に、上記第1のコンピューティング装置とリモートコンピューティング装置との間の有線通信経路を介して在庫情報を受信することを実行させる、当該媒体上に記憶された命令を有することができる。
例4は、例1乃至3のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第2のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内であると決定することは、上記第2のコンピューティング装置が所定の無線通信能力を使用可能であるとの決定に少なくとも部分的に応答しており、上記所定の無線通信能力は、Wi−Fi通信能力とBluetooth通信能力と近距離通信(NFC)通信能力とを含む群から選択される、と規定することができる。
例5は、例1乃至4のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第2のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内であると決定することは、上記第2のコンピューティング装置が所定のセキュリティ能力を使用可能であるとの決定に少なくとも部分的に応答している、と規定することができる。
例6は、例5に記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記所定のセキュリティ能力は、ソフトウェアガードエクステンション(SGX)とコンバージセキュリティアンドマネージアビリティエンジン(CSME)とセキュアエンクレーブとを含む群から選択される、と規定することができる。
例7は、例1乃至6のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第1のコンピューティング装置はモバイルコンピューティング装置であり、上記第2のコンピューティング装置は据え付けの販売ポイント端末である、と規定することができる。
例8は、例1乃至7のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第1のコンピューティング装置の上記1つ以上の処理装置による実行に応答して上記第1のコンピューティング装置に:第3のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内であると決定することであって、上記第3のコンピューティング装置は上記第2のコンピューティング装置とは異なる、ことと、上記第3のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすことであって、上記第3のコンピューティング装置は、上記交渉開始データを受信することに応答して上記交渉開始データの少なくともいくらかについての視覚表示を提供する、ことと、上記第3のコンピューティング装置により提供される交渉応答データを受信することと、を実行させ、上記交渉評価基準は、上記第3のコンピューティング装置により提供される上記交渉応答データに少なくとも部分的に基づく、当該媒体上に記憶された命令を有することができる。
例9は、例8に記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第3のコンピューティング装置により提供される上記交渉応答データは、閾オファー値を含み、上記交渉評価基準は、上記閾オファー値を超えることを含む、と規定することができる。
例10は、例1乃至9のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第1のコンピューティング装置の上記1つ以上の処理装置による実行に応答して上記第1のコンピューティング装置に:上記第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信の引き起こしの前に、上記第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内の第3のコンピューティング装置から上記交渉開始データを受信することであって、上記第3のコンピューティング装置は上記第2のコンピューティング装置とは異なる、ことを実行させ、上記第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信の引き起こしは、上記第1のコンピューティング装置が上記第3のコンピューティング装置より多くの残余エネルギーを有するとの決定に応答している、当該媒体上に記憶された命令を有することができる。
例11は、近接ベースのコンピューティング装置間交渉のためのコンピューティング装置であって:第2のコンピューティング装置が当該コンピューティング装置の所定近接範囲内であると決定する近接ロジックと、上記近接ロジックに結合され、上記第2のコンピューティング装置が当該コンピューティング装置の上記所定近接範囲内であるとの上記近接ロジックによる上記決定に応答して、上記第2のコンピューティング装置における交渉開始データの少なくともいくらかについての視覚表示のために上記第2のコンピューティング装置に対する上記交渉開始データの送信を引き起こす交渉開始ロジックと、上記交渉開始データの受信に応答して上記第2のコンピューティング装置により提供される交渉応答データが交渉評価基準を満たすと決定する交渉評価ロジックと、上記交渉ロジックに結合され、上記交渉応答データが上記交渉評価基準を満たすとの上記交渉評価ロジックによる決定に応答して、上記第2のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こす通信ロジックと、を含む。
例12は、例11に記載の構成要件を含むことができ、さらに、当該コンピューティング装置は固定の販売ポイント端末である、と規定することができる。
例13は、例11乃至12のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、当該コンピューティング装置は通信ネットワークに対して有線接続される、と規定することができる。
例14は、例11乃至13のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記近接ロジックは、上記第2のコンピューティング装置が所定の無線通信能力を使用可能であると決定し、上記所定の無線通信能力は、Wi−Fi通信能力とBluetooth通信能力と近距離通信(NFC)通信能力とを含む群から選択される、と規定することができる。
例15は、例14に記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記近接ロジックは、上記第2のコンピューティング装置が上記所定の無線通信能力を使用可能であるとの上記決定に少なくとも部分的に応答して、上記第2のコンピューティング装置が当該コンピューティング装置の上記所定近接範囲内であると決定する、と規定することができる。
例16は、例11乃至15のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記近接ロジックは、上記第2のコンピューティング装置が所定のセキュリティ能力を使用可能であると決定し、上記近接ロジックは、上記第2のコンピューティング装置が上記所定のセキュリティ能力を使用可能であるとの上記決定に少なくとも部分的に応答して、上記第2のコンピューティング装置が当該コンピューティング装置の上記所定近接範囲内であると決定する、と規定することができる。
例17は、例11乃至16のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、当該コンピューティング装置はモバイルコンピューティング装置である、と規定することができる。
例18は、例11乃至17のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに:上記近接ロジックは、第3のコンピューティング装置が当該コンピューティング装置の所定近接範囲内であると決定し、上記第3のコンピューティング装置は、上記第2のコンピューティング装置とは異なり、上記交渉開始ロジックは、上記第3のコンピューティング装置に対する第2の交渉開始データの送信を引き起こし、上記第3のコンピューティング装置は、上記第2の交渉開始データの受信に応答して上記交渉開始データの少なくともいくらかについての視覚表示を提供し、上記交渉評価基準は、上記第3のコンピューティング装置により提供される交渉応答データに少なくとも部分的に基づく、と規定することができる。
例19は、例11乃至18のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに:上記交渉開始ロジックは、上記第2のコンピューティング装置に対する上記交渉開始データの送信の引き起こしの前に、第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内の第3のコンピューティング装置から交渉開始データを受信し、上記第3のコンピューティング装置は、上記第2のコンピューティング装置とは異なり、上記交渉開始ロジックは、上記第1のコンピューティング装置が上記第3のコンピューティング装置より多くの残余エネルギーを有するとの決定に応答して、上記第2のコンピューティング装置に対する上記交渉開始データの送信を引き起こす、と規定することができる。
例20は、コンピューティング装置交渉のための方法であって:第1のコンピューティング装置により、第2のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の所定近接範囲内であると決定するステップと、上記第1のコンピューティング装置により、上記第2のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内であるとの上記決定に応答して、上記第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすステップであって、上記第2のコンピューティング装置は、上記交渉開始データを受信することに応答して上記交渉開始データの少なくともいくらかについての視覚表示を提供する、ステップと、上記第1のコンピューティング装置により、上記第2のコンピューティング装置により提供される交渉応答データを受信するステップと、上記第1のコンピューティング装置により、上記交渉応答データが交渉評価基準を満たすと決定するステップと、上記第1のコンピューティング装置により、上記交渉応答データが上記交渉評価基準を満たすとの決定に応答して、上記第2のコンピューティング装置に対する確認メッセージの送信を引き起こすステップと、を含む。
例21は、例20に記載の対象事項を含むことができ、さらに、上記第1のコンピューティング装置は固定の販売ポイント端末である、と規定することができる。
例22は、例20乃至21のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第2のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内であると決定するステップは、上記第2のコンピューティング装置が所定の無線通信能力を使用可能であるとの決定に少なくとも部分的に応答して実行され、上記所定の無線通信能力は、Wi−Fi通信能力とBluetooth通信能力と近距離通信(NFC)通信能力とを含む群から選択される、と規定することができる。
例23は、例20乃至22のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに、上記第1のコンピューティング装置はモバイルコンピューティング装置であり、上記第2のコンピューティング装置は据え付けの販売ポイント端末である、と規定することができる。
例24は、例20乃至23のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに:上記第1のコンピューティング装置により、第3のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内であると決定するステップであって、上記第3のコンピューティング装置は上記第2のコンピューティング装置とは異なる、ステップと、上記第1のコンピューティング装置により、上記第3のコンピューティング装置が上記第1のコンピューティング装置の所定近接範囲内であるとの上記決定に応答して、上記第3のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすステップであって、上記第3のコンピューティング装置は、上記交渉開始データを受信することに応答して上記交渉開始データの少なくともいくらかについての視覚表示を提供する、ステップと、上記第1のコンピューティング装置により、上記第3のコンピューティング装置により提供される交渉応答データを受信するステップと、含み、上記交渉評価基準は、上記第3のコンピューティング装置により提供される上記交渉応答データに少なくとも部分的に基づく、ことができる。
例25は、例20乃至24のうちいずれか1つに記載の構成要件を含むことができ、さらに:上記第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こす前に、上記第1のコンピューティング装置により、上記第1のコンピューティング装置の上記所定近接範囲内の第3のコンピューティング装置から上記交渉開始データを受信するステップであって、上記第3のコンピューティング装置は上記第2のコンピューティング装置とは異なる、ステップ、を含み、上記第2のコンピューティング装置に対する交渉開始データの送信を引き起こすステップは、上記第1のコンピューティング装置が上記第3のコンピューティング装置より多くの残余エネルギーを有するとの決定に応答して実行される、ことができる。
例26は、例1乃至19に記載のコンピューティング装置のいずれかについての動作の方法を含むことができる。
例27は、例20乃至26のうちいずれか1つに記載の方法を実行する手段を含むことができる。
例28は、装置の1つ以上の処理デバイスによる実行に応答して上記装置に例20乃至26のうちいずれか1つに記載の方法を実行させる命令を有する1つ以上のコンピュータ読取可能媒体である。