JP6330276B2 - 配向解析装置、配向解析方法およびプログラム - Google Patents

配向解析装置、配向解析方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、配向解析装置、配向解析方法およびプログラムに関する。
医療用に開発されてきたX線CT(Computed Tomography)技術が産業用に応用されつつある。例えば、産業用のX線CT装置が、マイクロメートル(μm)レベルの高い空間解像度でCT画像データを生成することで、成形品や接合体の内部構造を非破壊で詳細に解析できる可能性がある。
もっとも、CT画像データから成形品や接合体の内部構造を解析するデータ処理技術は、あまり発展していない。現状では、解析担当者が、3次元画像データによるスライス表示で内部画像を目視確認するといった態様が一般的である。
X線CT技術の産業への適用の1つに、フィラーを含む組成物について、フィラーの配向の状態を確認・評価することが挙げられる。例えば繊維強化プラスチックにおける繊維の配向が、繊維強化プラスチックの強度に影響するなど、フィラーの配向が組成物の性質に大きく影響し得る。従って、組成物の性質を把握するために、フィラーの配向の状態を適切に確認・評価できることが望まれる。
フィラーの配向の確認・評価に関連して、非特許文献1には、CT画像データを区切った部分毎にフィラーの配向の方位を求める技術が提案されている。当該技術では、CT画像データをフーリエ変換して、フィラーの配向に対応した楕円体を求め、楕円体の方位を配向の方位として求める。
また、管状構造の配向に関連して、特許文献1には、D次元画像内において選択した特定の1つの点における管状構造の配向方向を求める技術が提案されている。当該技術では、選択した1つの点における構造テンソルを求め、構造テンソルの固有ベクトルを求め、固有ベクトルの方位を配向の方位として求める。
西川幸宏、他2名、「X線CTによる高分子コンポジットにおける繊維状フィラーの配向評価」、第57回レオロジー検討会、日本レオロジー学会、2009年10月
特許第4463817号公報
非特許文献1に記載の技術では、フィラーの直径が比較的太い場合、CT画像データのフーリエ変換で得られる楕円体が円形に近くなり、配向の方位を適切に求められない可能性がある。
また、特許文献1に記載の技術では、D次元画像内の選択した1つの点においてしか配向の方位を求めることができず、D次元画像全体において配向の方位を自動的に求めることができない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、フィラーの直径が比較的太い場合でも、フィラーの配向状態をより適切に求めることができ、画像データ内の点の選択を必要とせずに画像データ全体におけるフィラーの配向状態を自動的に求めることができる配向解析装置、配向解析方法およびプログラムを提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による配向解析装置は、例えば増量や機能付与などのために混ぜられる充填剤や添加剤などのフィラーを含む組成物の画像データを取得する画像データ取得部と、前記画像データの画素毎にヘッセ行列の固有ベクトルを算出する固有ベクトル算出部と、前記固有ベクトルに基づいて、前記画像データの所定部分における前記フィラーの配向状態を算出する配向状態算出部と、を具備する。
前記画像データの画素毎にヘッセ行列の固有値を算出する固有値算出部を具備し、前記配向状態算出部が、前記固有値に基づいて、前記所定部分における前記フィラーの配向状態を算出するようにしてもよい。
前記配向状態算出部が、前記固有値の大きさが所定の条件を満たすか否かを前記画素毎に判定し、条件を満たさないと判定した画素を前記フィラーの配向状態の算出対象から除外するようにしてもよい。
前記配向状態算出部が、前記画素毎に、当該画素における前記固有ベクトルのうち対応する固有値が最も小さい固有ベクトルを選択し、選択した固有ベクトルに基づいて前記配向状態を算出するようにしてもよい。
前記配向状態算出部が、前記画素毎に、当該画素における前記固有ベクトルのうち対応する固有値が最も大きい固有ベクトルを選択し、選択した固有ベクトルに基づいて前記配向状態を算出するようにしもよい。
また、本発明の他の態様による配向解析方法は、フィラーを含む組成物の画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データの画素毎にヘッセ行列の固有ベクトルを算出する固有ベクトル算出ステップと、前記固有ベクトルに基づいて、前記画像データの所定部分における前記フィラーの配向状態を算出する配向状態算出ステップと、を具備する。
また、本発明の他の態様によるプログラムは、配向解析装置の具備するコンピュータに、フィラーを含む組成物の画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データの画素毎にヘッセ行列の固有ベクトルを算出する固有ベクトル算出ステップと、前記固有ベクトルに基づいて、前記画像データの所定部分における前記フィラーの配向状態を算出する配向状態算出ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、フィラーの直径が比較的太い場合でも、フィラーの配向状態をより適切に求めることができ、画像データ内の点の選択を必要とせずに画像データ全体におけるフィラーの配向状態を自動的に求めることができる。
本発明の一実施形態における配向解析装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における、通信部が受信するCT画像データによる、組成物の断面の表示例を示す説明図である。 同実施形態における、通信部が受信するCT画像データによる、組成物の透過表示の例を示す説明図である。 同実施形態における、針状フィラーの場合の固有ベクトルおよび固有値の例を示す説明図である。 同実施形態における、局所領域の例を示す説明図である。 同実施形態における、表示部による針状フィラーの配向状態の表示例を示す説明図である。 同実施形態における、処理部がCT画像データからフィラーの配向状態を算出する処理手順を示す説明図である。 同実施形態における、フィラーの画像がない領域を含むCT画像データの例を示す説明図である。 同実施形態における、針状フィラーの配向状態の統計値のグラフ表示の例を示す説明図である。 同実施形態における、通信部が受信するCT画像データによる、板状フィラーを含む組成物の断面の表示例を示す説明図である。 同実施形態における、板状フィラーの場合の固有ベクトルおよび固有値の例を示す説明図である。 同実施形態における、配向状態算出部が局所領域毎に算出する配向方向ベクトルの例を示す説明図である。 同実施形態における、板状フィラーの配向状態の統計値のグラフ表示の例を示す説明図である。
以下、3次元のCT画像データを参照した発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
以下、明細書本文の記載において、ベクトルや行列を示す太字の表記を省略する。
図1は、本発明の一実施形態における配向解析装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、配向解析装置100は、通信部110と、表示部120と、操作入力部130と、記憶部180と、処理部190とを具備する。
処理部190は、画像データ取得部191と、ヘッセ行列演算部192と、配向状態算出部195とを具備する。
ヘッセ行列演算部192は、固有ベクトル算出部193と、固有値算出部194とを具備する。
配向解析装置100は、フィラーを含む組成物のCT画像データに基づいて、フィラーの配向状態を解析する。配向解析装置100は、例えばパソコン(Personal Computer;PC)などのコンピュータにて構成される。
ここでいう組成物とは、複数の要素または成分にて構成される物である。配向解析装置100は、特に、フィラーとフィラー以外の物質とを含んで構成される組成物の解析を行う。
また、ここでいうフィラーとは、組成物に含まれる比較的微小な物質である。
一般に、フィラーは、組成物に何らかの特性を得させるために、組成物に混入される。例えば、組成物の一例である繊維強化プラスチックは、フィラーとしての強化繊維の混入により、強度を得られる。また、組成物の一例である放熱プラスチックは、フィラーとしての熱伝導物の混入により、放熱性を得られる。また、組成物の一例である導電プラスチックは、フィラーとしての導体(電気伝導体)の混入により、導電性を得られる。
また、ここでいう配向とは、フィラーの向きが揃うことである。また、以下では、個々のフィラーの向きと、所定の範囲に含まれる複数のフィラーの向きの傾向(フィラーが配向している方向)とのいずれも、「配向方向」と称する。また、ここでいう配向状態とは、複数のフィラーの、向きの傾向、または、向きの均一性の程度(配向の程度)の少なくともいずれかである。
フィラーの向きの均一性が、組成物の性質に影響する場合がある。例えば、繊維強化プラスチックは、様々な方向に強度を有するためには、フィラーの向きが一方向に集中せず、様々な向きを向いていることが好ましい。一方、プラスチックに磁性体のフィラーを混入して磁性を生じさせる場合、フィラーの向きが一方向に集中することで、強い磁性を得られる。
通信部110は、配向解析装置100の有する通信回路を含んで構成され、他の機器と通信を行う。特に、通信部110は、例えばX線CT装置など他の機器からCT画像データを受信する。
図2は、通信部110が受信するCT画像データによる、組成物の断面の表示例を示す説明図である。同図の例において、黒っぽく示されるプラスチック樹脂に、白っぽく示される針状フィラー(針状のフィラー)が混入されている。
以下では、まず、配向解析装置100が針状フィラーを含む組成物の解析を行う場合について説明する。その後、配向解析装置100が板状フィラー(板状のフィラー)を含む組成物の解析を行う場合について説明する。
図3は、通信部110が受信するCT画像データによる、組成物の透過表示の例を示す説明図である。図2の例と異なり図3の例では、組成物の断面におけるフィラー等のみならず、断面よりも奥に位置するフィラー等も示されている。
このように、通信部110は、3次元のCT画像データを受信する。
表示部120は、例えば液晶パネルまたは有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネルなどの表示画面を含んで構成され、動画像や静止画像やテキスト(文字)など各種画像を表示する。特に、表示部120は、処理部190によるフィラーの配向状態の解析結果を表示する。
操作入力部130は、例えばキーボードやマウスなどの入力デバイスを含んで構成され、配向解析装置100のユーザによる操作入力を受け付ける。例えば、操作入力部130は、通信部110が受信するCT画像データにおける3次元空間を分割する局所領域の大きさの設定操作を受け付ける。
記憶部180は、配向解析装置100が有する記憶デバイスを含んで構成され、通信部110が受信するCT画像データなど各種情報を記憶する。
処理部190は、配向解析装置100の各部を制御して各種機能を実行する。特に、配向解析装置100は、通信部110が取得するCT画像データを解析してフィラーの配向状態を求める。処理部190は、例えば、配向解析装置100が有するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、配向解析装置100が有する記憶デバイスからプログラムを読み出し実行することにより実現される。
画像データ取得部191は、フィラーを含む組成物のCT画像データを取得する。例えば、記憶部180が、通信部110の受信したCT画像データを記憶しておき、画像データ取得部191は、当該CT画像データを記憶部180から読み出すことで、当該CT画像データを取得する。
ヘッセ行列演算部192は、画像データ取得部191が取得したCT画像データの画素毎にヘッセ行列を算出し、当該ヘッセ行列を固有分解する。ヘッセ行列演算部192が算出するヘッセ行列は、式(1)のように示される。
但し、x、y、zは、CT画像データの3次元空間に設定される3次元直交座標を示す。以下では、座標(x,y,z)に位置する画素を、画素p(x,y,z)と称する。
I(x,y,z)は、画素p(x,y,z)の画素値を示す。ここでいう画素値とは、画素の明るさ(輝度または明度)を示す値である。式(1)では、I(x,y,z)をIと表記している。以下同様に、画素の座標(x,y,z)の表記を省略することがある。
H(x,y,z)は、画素p(x,y,z)におけるヘッセ行列を示す。
式(1)に示すように、ヘッセ行列の各要素は、画素値Iを偏微分して得られる。このように、ヘッセ行列の各要素は、所定の方向における画素値の変化の度合いを示す。
ヘッセ行列演算部192がヘッセ行列を算出する際の微分アルゴリズムとして、例えばSobelフィルタやPrewittフィルタなど様々なアルゴリズムを用いて、周囲の画素値との差分を算出することができる。
固有ベクトル算出部193は、画像データ取得部191が取得したCT画像データの画素毎に、ヘッセ行列演算部192が求めるヘッセ行列の固有ベクトルを算出する。以下では、画素p(x,y,z)におけるヘッセ行列H(x,y,z)の固有ベクトルをv(x,y,z)、v(x,y,z)、v(x,y,z)と表記する。固有ベクトルv(x,y,z)、v(x,y,z)、v(x,y,z)は、互いに直交する。また、固有ベクトルv(x,y,z)、v(x,y,z)、v(x,y,z)は、いずれも単位ベクトル(大きさが1のベクトル)である。
固有値算出部194は、画像データ取得部191が取得したCT画像データの画素毎に、ヘッセ行列演算部192が求めるヘッセ行列の固有値を算出する。以下では、画素p(x,y,z)におけるヘッセ行列H(x,y,z)の固有値をλ(x,y,z)、λ(x,y,z)、λ(x,y,z)と表記する。
ここで、λ(x,y,z)≧λ(x,y,z)≧λ(x,y,z)とする。すなわち、固有値のうち、最も大きい値をλ(x,y,z)と表記し、次に大きい値をλ(x,y,z)と表記し、最も小さい値をλ(x,y,z)と表記する。
また、固有値λ(x,y,z)に対応する固有ベクトルをv(x,y,z)とする。固有値λ(x,y,z)に対応する固有ベクトルをv(x,y,z)とする。固有値λ(x,y,z)に対応する固有ベクトルをv(x,y,z)とする。
固有値算出部194が算出する固有値は、画素値の変化の大きさを示す。また、固有ベクトル算出部193が算出する固有ベクトルは、固有値が示す画素値の変化の方向を示す。
従って、固有ベクトルv(x,y,z)、および、固有値λ(x,y,z)は、3つの固有ベクトルが示す方向のうち画素値の変化が最も大きい方向、および、その変化の大きさを示す。固有ベクトルv(x,y,z)、および、固有値λ(x,y,z)は、3つの固有ベクトルが示す方向のうち画素値の変化が2番目に大きい方向、および、その変化の大きさを示す。固有ベクトルv(x,y,z)、および、固有値λ(x,y,z)は、3つの固有ベクトルが示す方向のうち画素値の変化が最も小さい方向、および、その変化の大きさを示す。
図4は、針状フィラーの場合の固有ベクトルおよび固有値の例を示す説明図である。同図において、画素p(x,y,z)は、フィラーF11の画像のエッジに位置する。
線L11の向きは、固有ベクトルv(x,y,z)の向きを示し、線L11の長さは、固有値λ(x,y,z)の大きさを示す。線L12の向きは、固有ベクトルv(x,y,z)の向きを示し、線L12の長さは、固有値λ(x,y,z)の大きさを示す。固有ベクトルv(x,y,z)は、手前方向(紙面に対する直交方向)を向いている。線L13の向きは、固有ベクトルv(x,y,z)の向きを示し、線L13の長さは、固有値λ(x,y,z)の大きさを示す。
但し、同図に示す線L11、L12およびL13の向きおよび長さは必ずしも正確ではない。
また、線L14は、フィラーF11の配向方向(長手方向)を示している。
同図において、線L11の向きは、フィラーF11の表面を貫通する向きであり、フィラーF11の画像のエッジを跨いでいる。このため、線L11の長さにて示される固有値λ(x,y,z)の大きさは、比較的大きくなっている。
また、線L12は、画素p(x,y,z)の位置でフィラーF11の表面に接している。従って、線L12は、フィラーF11の画像のエッジを跨いでいる。このため、固有値λ(x,y,z)の大きさは、比較的大きくなる。
一方、線L13の向きは、フィラーF11の表面に沿う向きであり、フィラーF11の画像のエッジに沿う。このため、固有値λ(x,y,z)の大きさは、比較的小さくなる。フィラーF11の表面に沿う向きは、フィラーF11の配向方向(長手方向の向き)と考えられる。
このように、固有ベクトルv(x,y,z)の向きが、針状フィラーの配向方向を示すことが期待される。
配向状態算出部195は、固有ベクトル算出部193が算出した固有ベクトルや、固有値算出部194が算出した固有値に基づいて、画像データ取得部191が取得したCT画像データの所定部分におけるフィラーの配向状態を算出する。より具体的には、配向状態算出部195は、画像データ取得部191が取得したCT画像データの画素毎に、当該画素における固有ベクトルのうち対応する固有値が最も小さい固有ベクトルを選択し、選択した固有ベクトルに基づいて配向状態を算出する。
さらに具体的には、配向状態算出部195は、画素p(x,y,z)における配向方向ベクトルv(x,y,z)を、式(2)に基づいて算出する。
但し、threshは、画素p(x,y,z)をフィラーの配向状態の算出対象から除外するか否かの判定閾値である。
図4を参照して説明したように、画素p(x,y,z)が針状フィラーの画像のエッジに位置する場合、固有値λ(x,y,z)およびλ(x,y,z)が比較的大きくなり、固有値λ(x,y,z)は比較的小さくなることが期待される。
そこで、配向状態算出部195は、判定閾値threshを用いて、固有値λ(x,y,z)との比較において固有値λ(x,y,z)が小さく、固有値λ(x,y,z)がある程度大きいか否かを判定する。当該判定により、配向状態算出部195は、フィラーの画像のエッジに位置する画素をフィラーの配向状態の算出対象に選択し、それ以外の画素を除外する。このように、配向状態算出部195は、固有値の大きさが所定の条件を満たすか否かを画素毎に判定し、条件を満たさないと判定した画素を前記フィラーの配向状態の算出対象から除外する。
threshの値はCT画像データの明るさやコントラストによって0.05〜0.5の範囲で適切な値を設定する。本願発明者の実験によると、特に、threshの値を0.2に設定して、好適な実験結果を得られた。
配向状態算出部195は、フィラーの配向状態の算出対象に選択した画素について、配向方向ベクトルv(x,y,z)の向きを、固有ベクトルv(x,y,z)の向きにする。図4を参照して説明したように、固有ベクトルv(x,y,z)の向きは、針状フィラーの配向方向を示していると期待される。
また、配向状態算出部195は、フィラーの配向状態の算出対象に選択した画素について、配向方向ベクトルv(x,y,z)の大きさを、固有値λ(x,y,z)と固有値λ(x,y,z)との平均値にする。固有値λ(x,y,z)の大きさや固有値λ(x,y,z)の大きさが大きいほど、画素p(x,y,z)が針状フィラーの画像のエッジに位置している可能性が高いと考えられる。
一方、配向状態算出部195は、フィラーの配向状態の算出対象から除外した画素については、配向方向ベクトルv(x,y,z)を0(すなわち、ゼロベクトル(0,0,0))にする。
画素毎の配向方向ベクトルv(x,y,z)を算出した配向状態算出部195は、局所領域毎に配向状態を算出する。上記のように、局所領域とは、画像データ取得部191が取得したCT画像データにおける3次元空間を分割する領域である。
図5は、局所領域の例を示す説明図である。同図の例では、画像データ取得部191が取得したCT画像データにおけるxy平面が、16×16の領域に分割されている。z方向(x方向およびy方向と直交する方向)についても同様に、例えば16分割される。
局所領域毎に配向状態を算出するために、配向状態算出部195は、式(3)に基づいて共分散行列Cを算出する。
但し、iは、局所領域を識別するインデックスを示す。Eはアンサンブル平均を示す。Tはベクトルまたは行列の転置を示す。
そして、配向状態算出部195は、局所領域毎に共分散行列Cを固有分解して、固有値μi1、μi2およびμi3と、固有ベクトルui1、ui2およびui3とを算出する。
ここで、μi1≧μi2≧μi3とする。すなわち、固有値のうち、最も大きい値をμi1と表記し、次に大きい値をμi2と表記し、最も小さい値をμi3と表記する。
また、固有値μi1に対応する固有ベクトルをui1とする。固有値μi2に対応する固有ベクトルをui2とする。固有値μi3に対応する固有ベクトルをui3とする。
さらに、配向状態算出部195は、式(4)に基づいて局所領域毎に配向方向ベクトルuを求める。
図5において、配向状態算出部195が求める配向方向ベクトルuの例が局所領域毎に示されている。この配向方向ベクトルuが、フィラーの配向方向を局所領域毎に示している。
配向状態算出部195が求めたフィラーの配向状態(配向方向や配向の程度)を、表示部120が表示する。
図6は、表示部120による針状フィラーの配向状態の表示例を示す説明図である。同図において、局所領域毎の配向方向ベクトルuが、CT画像データによるxy方向の平面に重ねて表示されている。表示部120は、z方向(x方向およびy方向と直交する方向)についても同様に、局所領域毎に配向方向ベクトルを表示する。
次に、図7を参照して、配向解析装置100の動作について説明する。図7は、処理部190がCT画像データからフィラーの配向状態を算出する処理手順を示す説明図である。
同図の処理において、まず、画像データ取得部191がCT画像データを取得する(ステップS101)。例えば、画像データ取得部191は、記憶部180が記憶しているCT画像データを読み出す。
次に、ヘッセ行列演算部192は、画像データ取得部191が取得したCT画像データの画素毎に、ヘッセ行列を算出する(ステップS102)。
そして、固有ベクトル算出部193、固有値算出部194は、それぞれ、ヘッセ行列の固有ベクトル、固有値を画素毎に算出する(ステップS103)。
次に、配向状態算出部195は、上述した式(2)に基づいて、画素毎に配向方向ベクトルを算出し、また、フィラーの配向状態の算出対象とする画素を選択する(ステップS104)。
また、配向状態算出部195は、局所領域群を設定する(ステップS105)。具体的には、配向状態算出部195は、画像データ取得部191が取得したCT画像データにおける3次元空間を、ユーザによって指定された大きさの局所領域に分割する。
なお、配向状態算出部195が、フィラーの画像の大きさに応じて局所領域の大きさを自動的に設定するようにしてもよい。
次に、配向状態算出部195は、上述した式(3)に基づいて、局所領域毎に共分散行列を算出する(ステップS106)。
そして、配向状態算出部195は、得られた共分散行列を固有分解して、局所領域毎に固有値および固有ベクトルを算出する(ステップS107)。
さらに、配向状態算出部195は、得られた固有値および固有ベクトルを用いて、上述した式(4)に基づいて、局所領域毎に配向状態ベクトルを算出する(ステップS108)。
その後、図7の処理を終了し、表示部120が、処理部190によるフィラーの配向状態の解析結果を表示する。例えば、表示部120は、図6のように、ステップS108で得られた局所領域毎の配向状態ベクトルを、CT画像データに重ねて表示する。
以上のように、固有ベクトル算出部193は、CT画像データの画素毎にヘッセ行列の固有ベクトルを算出する。そして、配向状態算出部195は、固有ベクトル算出部193が算出した固有ベクトルに基づいて、CT画像データの所定部分(局所領域)におけるフィラーの配向状態を算出する。
これにより、配向状態算出部195は、フィラーの画像のエッジの方向に基づいてフィラーの配向状態算出することができる。フィラーの直径が比較的太い場合でも、CT画像データにおいてフィラーのエッジを検出してエッジの方向を算出することは可能である。従って、配向状態算出部195は、フィラーの直径が比較的太い場合でも、フィラーの配向状態をより適切に求め得る。
また、固有値算出部194は、CT画像データの画素毎にヘッセ行列の固有値を算出する。そして、配向状態算出部195は、固有値算出部194が算出した固有値に基づいて、所定部分(局所領域)におけるフィラーの配向状態を算出する。
ここで、上述したように、固有値の大きさは、画素が針状フィラーの画像のエッジに位置している可能性を示している。従って、配向状態算出部195は、固有値に基づいてフィラーの配向状態を算出することで、固有ベクトル算出部193が算出した固有ベクトルに対して、画素が針状フィラーの画像のエッジに位置している可能性に応じた重みづけを行うことができる。これにより、配向状態算出部195は、CT画像データにおけるノイズの影響を低減さることができ、フィラーの配向状態をより正確に算出することができる。
また、配向状態算出部195は、固有値の大きさが所定の条件を満たすか否かを画素毎に判定し、条件を満たさないと判定した画素をフィラーの配向状態の算出対象から除外する。
これにより、配向状態算出部195は、針状フィラーの画像のエッジに位置していないと思われる画素を自動的に除外して、画像データ内の点の選択を必要とせずに画像データ全体におけるフィラーの配向状態を自動的に算出することができる。
また、配向状態算出部195は、フィラーの画像がない局所領域について、配向方向ベクトルの大きさを0にすることができる。これにより、表示部120は、フィラーがない局所領域について、配向方向ベクトルの表示を抑制して、フィラーの有無を把握し易い画像を提供することができる。
図8は、フィラーの画像がない領域を含むCT画像データの例を示す説明図である。同図のCT画像データの右下の領域A21には、フィラーの画像がない。そこで、表示部120は、領域A21について、配向方向ベクトルの表示を抑制している。
これにより、図8のCT画像データを参照したユーザは、領域A21の部分にフィラーの画像がないことを、より速く正確に把握し得る。
また、配向状態算出部195は、CT画像データの画素毎に、当該画素における固有ベクトルのうち対応する固有値が最も小さい固有ベクトルを選択し、選択した固有ベクトルに基づいて配向状態を算出する。
図4を参照して説明したように、対応する固有値が最も小さい固有ベクトルは、針状フィラーの配向方向を示していると期待される。従って、配向状態算出部195は、対応する固有値が最も小さい固有ベクトルを選択することで、針状フィラーの配向方向を、より正確に求めることができる。
なお、表示部120が、配向状態算出部195の算出したフィラーの配向状態を表示する方法は、図6のようにCT画像データに配向方向ベクトルを重ねて表示する方法に限らない。例えば、表示部120が、配向状態算出部195の算出したフィラーの配向状態の統計値をグラフに表示するようにしてもよい。
図9は、針状フィラーの配向状態の統計値のグラフ表示の例を示す説明図である。同図の横軸は、平均配向方向を示すフィラーのダイレクタに対する、配向方向ベクトルの角度のずれを示す。縦軸は、横軸に示される角度のずれの、配向方向ベクトルの出現頻度を示す。
図9の例では、角度のずれが小さい配向方向ベクトルの出現頻度が大きい。例えば、角度のずれが20度以内の配向方向ベクトルの出現頻度が特に大きい。一方、角度のずれが大きくなると出現頻度が小さくなっている。例えば、角度のずれが50度以上の配向方向ベクトルの出現頻度が特に小さくなっている。
このように、図9は、フィラーの配向の度合いが比較的大きい例を示している。フィラーの配向の度合いが小さい場合、より平らなグラフになる。
このように、表示部120がフィラーの配向状態の統計値のグラフ表示することで、ユーザは当該グラフを参照して、フィラーの配向状態を、より容易に把握することができる。
なお、配向解析装置100が対象とするフィラーは針状フィラーに限らない。配向解析装置100は、板状フィラーの配向状態を解析することもできる。この場合、配向状態算出部195は、CT画像データの画素毎に、当該画素における固有ベクトルのうち対応する固有値が最も大きい固有ベクトルを選択し、選択した固有ベクトルに基づいて前記配向状態を算出する。
以下、板状フィラーの場合の配向解析装置100の処理について、図10〜図13を参照して説明する。
図10は、通信部110が受信するCT画像データによる、板状フィラーを含む組成物の断面の表示例を示す説明図である。同図の例において、黒っぽく示されるプラスチック樹脂に、白っぽく示される板状フィラーが混入されている。
板状フィラーの場合、処理部190がフィラーの配向状態を算出する処理手順は、図7のステップS101〜S103について針状フィラーの場合と同様である。
一方、ステップS104では、配向状態算出部195は、式(2)に代えて式(5)に基づいて、画素毎に配向方向ベクトルを算出し、また、フィラーの配向状態の算出対象とする画素を選択する。
この場合、配向状態算出部195は、配向方向ベクトルとして、板状フィラーの法線方向のベクトルを算出する。この点について、図11を参照して説明する。
図11は、板状フィラーの場合の固有ベクトルおよび固有値の例を示す説明図である。同図において、画素p(x,y,z)は、フィラーF31の画像の表面に位置する。
線L31の向きは、固有ベクトルv(x,y,z)の向きを示し、線L31の長さは、固有値λ(x,y,z)の大きさを示す。線L32の向きは、固有ベクトルv(x,y,z)の向きを示し、線L32の長さは、固有値λ(x,y,z)の大きさを示す。線L33の向きは、固有ベクトルv(x,y,z)の向きを示し、線L33の長さは、固有値λ(x,y,z)の大きさを示す。
但し、同図に示す線L11、L12およびL13の向きおよび長さは必ずしも正確ではない。
図11において、線L31の向きは、フィラーF31のF11の表面を貫通する向きである。このため、線L31の長さにて示される固有値λ(x,y,z)の大きさは、比較的大きくなっている。
また、線L32の向きは、フィラーF31の表面に沿っている。このため、線L32の長さにて示される固有値λ(x,y,z)の大きさは、比較的小さくなっている。同様に、線L33の向きは、フィラーF31の表面に沿っている。このため、線L33の長さにて示される固有値λ(x,y,z)の大きさは、比較的小さくなっている。
このように、対応する固有値の最も大きい固有ベクトルV(x,y,z)は、板状フィラーの法線方向を示すことが期待される。配向状態算出部195は、式(5)に基づいて、この固有ベクトルV(x,y,z)を選択する。
また、上記のように、画素p(x,y,z)がフィラーの画像の表面部分に位置する場合、固有値λ(x,y,z)が比較的大きくなり、固有値λ(x,y,z)およびλ(x,y,z)は比較的小さくなることが期待される。
そこで、配向状態算出部195は、判定閾値threshを用いて、固有値λ(x,y,z)との比較において、固有値λ(x,y,z)、固有値λ(x,y,z)がいずれも小さいか否かを判定する。当該判定により、配向状態算出部195は、板状フィラーの画像の表面部分に位置する画素をフィラーの配向状態の算出対象に選択し、それ以外の画素を除外する。このように、配向状態算出部195は、固有値の大きさが所定の条件を満たすか否かを画素毎に判定し、条件を満たさないと判定した画素を前記フィラーの配向状態の算出対象から除外する。
針状フィラーの場合と同様、threshの値はCT画像データの明るさやコントラストによって0.05〜0.5の範囲で適切な値を設定する。本願発明者の実験によると、特に、threshの値を0.2に設定して、好適な実験結果を得られた。
ステップS105〜S108における処理は、針状フィラーの場合と同様である。なお、板状フィラーの場合、配向ベクトルの方向は、板状フィラーの表面に対する法線方向となる。
図12は、配向状態算出部195が局所領域毎に算出する配向方向ベクトルの例を示す説明図である。同図において、画像データ取得部191が取得したCT画像データにおけるxy平面が、16×16の領域に分割されている。z方向(x方向およびy方向と直交する方向)についても同様に、例えば16分割される。
また、局所領域毎に配向方向ベクトルが示されている。板状フィラーがない局所領域では、針状フィラーの場合と同様、配向状態算出部195は、配向方向ベクトルの大きさを0にする。
針状フィラーについて図6を参照して説明したのと同様、表示部120は、例えば、配向状態算出部195が算出した板状フィラーの配向方向ベクトルをCT画像データに重ねて表示する。
あるいは、針状フィラーについて図9を参照して説明したのと同様、表示部120が、配向状態算出部195の算出したフィラーの配向状態の統計値をグラフに表示するようにしてもよい。
図13は、板状フィラーの配向状態の統計値のグラフ表示の例を示す説明図である。同図の横軸は、平均配向方向を示すフィラーのダイレクタに対する、配向方向ベクトルの角度のずれを示す。縦軸は、横軸に示される角度のずれの、配向方向ベクトルの出現頻度を示す。
図13の例では、角度のずれが小さい配向方向ベクトルの出現頻度が大きい。例えば、角度のずれが10度以内の配向方向ベクトルの出現頻度が特に大きい。一方、角度のずれが大きくなると出現頻度が小さくなっている。例えば、角度のずれが40度以上の配向方向ベクトルの出現頻度が、ほぼ0になっている。
このように、図13は、フィラーの配向の度合いが比較的大きい例を示している。フィラーの配向の度合いが小さい場合、より平らなグラフになる。
このように、表示部120がフィラーの配向状態の統計値のグラフ表示することで、ユーザは当該グラフを参照して、フィラーの配向状態を、より容易に把握することができる。
以上のように、配向状態算出部195は、CT画像データの画素毎に、当該画素における固有ベクトルのうち対応する固有値が最も大きい固有ベクトルを選択し、選択した固有ベクトルに基づいて配向状態を算出する。
図11を参照して説明したように、対応する固有値が最も大きい固有ベクトルは、板状フィラーの法線方向を示していると期待される。従って、配向状態算出部195は、対応する固有値が最も大きい固有ベクトルを選択することで、板状フィラーの配向方向を、より正確に求めることができる。
また、配向状態算出部195は、固有値の大きさが所定の条件を満たすか否かを画素毎に判定し、条件を満たさないと判定した画素をフィラーの配向状態の算出対象から除外する。
これにより、配向状態算出部195は、板状フィラーの画像のエッジに位置していないと思われる画素を自動的に除外して、画像データ内の点の選択を必要とせずに画像データ全体におけるフィラーの配向状態を自動的に算出することができる。
また、配向状態算出部195は、フィラーの画像がない局所領域について、配向方向ベクトルの大きさを0にすることができる。これにより、表示部120は、フィラーがない局所領域について、配向方向ベクトルの表示を抑制して、フィラーの有無を把握し易い画像を提供することができる。
なお、上述したように、コンピュータを用いて配向解析装置100を構成することができる。従って、配向解析装置100の具備する各部の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
本発明の実施形態について3次元のCT画像データを用いる場合を例に詳述してきたが、任意の次元の画像データに本発明を適用することができる。例えば、2次元の画像データの場合は、式(1)のヘッセ行列を2行2列の行列とすればよい。
また、MRI(Magnetic Resonance Imaging)やPET(Positron Emission Tomography)などのCT以外の画像データにも本発明を適用することができる。
また、人体中の血管や流体中の異物など、CTやMRIなどにより取得できる様々な画像データに、本発明を適用することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
100 配向解析装置
110 通信部
120 表示部
130 操作入力部
180 記憶部
190 処理部
191 画像データ取得部
192 ヘッセ行列演算部
193 固有ベクトル算出部
194 固有値算出部
195 配向状態算出部

Claims (7)

  1. フィラーを含む組成物の画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データの画素毎にヘッセ行列の固有ベクトルを算出する固有ベクトル算出部と、
    前記固有ベクトルに基づいて、前記画像データの所定部分における前記フィラーの配向状態を算出する配向状態算出部と、
    を具備する配向解析装置。
  2. 前記画像データの画素毎にヘッセ行列の固有値を算出する固有値算出部を具備し、
    前記配向状態算出部は、前記固有値に基づいて、前記所定部分における前記フィラーの配向状態を算出する、請求項1に記載の配向解析装置。
  3. 前記配向状態算出部は、前記固有値の大きさが所定の条件を満たすか否かを前記画素毎に判定し、条件を満たさないと判定した画素を前記フィラーの配向状態の算出対象から除外する、請求項2に記載の配向解析装置。
  4. 前記配向状態算出部は、前記画素毎に、当該画素における前記固有ベクトルのうち対応する固有値が最も小さい固有ベクトルを選択し、選択した固有ベクトルに基づいて前記配向状態を算出する、請求項2または3に記載の配向解析装置。
  5. 前記配向状態算出部は、前記画素毎に、当該画素における前記固有ベクトルのうち対応する固有値が最も大きい固有ベクトルを選択し、選択した固有ベクトルに基づいて前記配向状態を算出する、請求項2または3に記載の配向解析装置。
  6. フィラーを含む組成物の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データの画素毎にヘッセ行列の固有ベクトルを算出する固有ベクトル算出ステップと、
    前記固有ベクトルに基づいて、前記画像データの所定部分における前記フィラーの配向状態を算出する配向状態算出ステップと、
    を具備する配向解析方法。
  7. 配向解析装置の具備するコンピュータに、
    フィラーを含む組成物の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データの画素毎にヘッセ行列の固有ベクトルを算出する固有ベクトル算出ステップと、
    前記固有ベクトルに基づいて、前記画像データの所定部分における前記フィラーの配向状態を算出する配向状態算出ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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