JP6330014B2 - 過剰な眼内流体を処置するための装置および方法 - Google Patents

過剰な眼内流体を処置するための装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6330014B2
JP6330014B2 JP2016226480A JP2016226480A JP6330014B2 JP 6330014 B2 JP6330014 B2 JP 6330014B2 JP 2016226480 A JP2016226480 A JP 2016226480A JP 2016226480 A JP2016226480 A JP 2016226480A JP 6330014 B2 JP6330014 B2 JP 6330014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drainage system
disk
implantable device
eye
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016226480A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017060816A (ja
Inventor
ビグラー ステファーヌ
ビグラー ステファーヌ
ステルジオプロス ニコラオス
ステルジオプロス ニコラオス
Original Assignee
エコール ポリテクニーク フェデラル ドゥ ローザンヌ ウペエフエル−テーテーオー
エコール ポリテクニーク フェデラル ドゥ ローザンヌ ウペエフエル−テーテーオー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エコール ポリテクニーク フェデラル ドゥ ローザンヌ ウペエフエル−テーテーオー, エコール ポリテクニーク フェデラル ドゥ ローザンヌ ウペエフエル−テーテーオー filed Critical エコール ポリテクニーク フェデラル ドゥ ローザンヌ ウペエフエル−テーテーオー
Publication of JP2017060816A publication Critical patent/JP2017060816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6330014B2 publication Critical patent/JP6330014B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F9/00Methods or devices for treatment of the eyes; Devices for putting-in contact lenses; Devices to correct squinting; Apparatus to guide the blind; Protective devices for the eyes, carried on the body or in the hand
    • A61F9/007Methods or devices for eye surgery
    • A61F9/00781Apparatus for modifying intraocular pressure, e.g. for glaucoma treatment
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F9/00Methods or devices for treatment of the eyes; Devices for putting-in contact lenses; Devices to correct squinting; Apparatus to guide the blind; Protective devices for the eyes, carried on the body or in the hand
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/02Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B43/04Pumps having electric drive
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/12Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having peristaltic action
    • F04B43/14Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having peristaltic action having plate-like flexible members
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F9/00Methods or devices for treatment of the eyes; Devices for putting-in contact lenses; Devices to correct squinting; Apparatus to guide the blind; Protective devices for the eyes, carried on the body or in the hand
    • A61F9/0008Introducing ophthalmic products into the ocular cavity or retaining products therein
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F9/00Methods or devices for treatment of the eyes; Devices for putting-in contact lenses; Devices to correct squinting; Apparatus to guide the blind; Protective devices for the eyes, carried on the body or in the hand
    • A61F9/007Methods or devices for eye surgery
    • A61F9/00736Instruments for removal of intra-ocular material or intra-ocular injection, e.g. cataract instruments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2210/00Anatomical parts of the body
    • A61M2210/06Head
    • A61M2210/0612Eyes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M27/00Drainage appliance for wounds or the like, i.e. wound drains, implanted drains
    • A61M27/002Implant devices for drainage of body fluids from one part of the body to another

Description

本出願は、例えば緑内障から生じる過剰な眼内流体を排出するための装置および方法に関連する。
緑内障は、世界中で約7000万の人々を冒しており、過剰な眼内流体(房水(aqueous humor))の発生から生じる眼の中の高圧に関連した障害である。房水は、毛様体により2μl/minから3μl/minの速度で生産されており、そしてそれは、12mmHgから20mmHgぐらいの一定の眼圧(IOP)を維持する。房水は、線維柱帯およびシュレム管を主に通って眼から出て、それは最終的に上強膜静脈へ排出される。適切な範囲内に眼圧を維持することは、眼の健康にとって重大であり、房水の動力学、すなわち毛様体からの生産速度(房水の流入)および線維柱帯(trabeculum)を通してのその流出速度に依る。最も頻発する緑内障は、開放隅角緑内障と呼ばれ、線維柱帯の流体抵抗の増大により生じる。処置しないで放置すると、この疾患は、典型的に、視神経に対し損傷を与え、結果として視力の減少を伴い、その視力の減少は、当初は周縁での減少であるが、漸進的に全盲へつながっていく。都合の悪いことに、緑内障は、しばしば、疾患の進行における後期まで無症候性である。
伝統的に、緑内障は、例えば、ブリンゾラミド眼科薬のような房水の生産を減少させる点眼薬の毎日の投与のように、薬剤を使用することで処置されている。このような薬剤は、緑内障を治療するものではないため、許容される限界内に眼圧を維持するために投与され続けなければならない。特定の場合において、このような処置は失敗し得るので、濾過手術(filter procedure)または緑内障排液デバイスの配置のような、他の外科的処置が用いられる。緑内障排液デバイスは、人工的な排液通路を提供することにより、眼内の液圧を減少させ、その結果として、低い眼圧(「IOP」)を維持する。
以前から公知であった緑内障排液デバイスは、通常、結膜において作られた小さな切開部を通して挿入される排液管を有する構造を含む。次いで、外科医が、眼の強膜において小さい切開部を作り、排液インプラントデバイスのための開口部を作成する。排液管は、管の開口部が眼の前房において房水内に配置されるように、配置される。排液デバイスが眼の強膜に付いた状態で、この管が、定位置において縫合される。多くの外科医は、外科手術時にこの管の周りに吸収性縫合糸を配置して、線維性被膜(fibrous capsule)が形成されるまでデバイスでの過剰濾過(over filtration)を防止する。したがって、このようなデバイスは、典型的に、過剰濾過を防止するために、手術後約3〜8週間までは機能しない。
例示的な以前から公知の受動的緑内障排液デバイスが、Moltenoに対する特許文献1において記載されている。その特許において記載されたデバイスは、眼の中に挿入されるように構成された生物学的に不活性のシリコーンの管を含み、目の前房から房水を排出する。このデバイスは、圧力調整メカニズムを含まないが、代わりに管材を通る水の流動に対する抵抗を頼りにして、過剰排液を防止する。
Molteno特許において記載されているデバイスのようなデバイスの一つの欠点は、排液の流動が、IOPと短絡路の固定された流体力学的抵抗とに依存することである。しかしながら、多くの場合において、短絡路の流体力学的抵抗は、流動に対する抵抗があまりに大きい場合、高いIOPを減少させるのに十分でない可能性があり、または抵抗が小さい場合、過剰排液につながり得る。例えば、埋め込みのすぐ後に生じる一般的な問題は低眼圧であり、その低眼圧は、IOPが許容可能な生理学的レベルを下回るまで低下した際(すなわち、IOP<10mmHg)に起こる。低眼圧は、通常、緑内障排液デバイスの埋め込みに続く最初の数日間〜数週間に発生し、インプラントおよび遠位の流出通路の両方の低い流体抵抗の合わさった結果である。低眼圧は、多数の望ましくない効果と、低眼圧黄斑症、白内障形成および視神経浮腫のような、合併症とにつながり得る。以前から公知のインプラントの固定された流体抵抗にまた関連する別の問題は、線維症であり、それは、長期にわたり漸進的に現れ、そしてその広がりおよび重症度に依存して、インプラントの実効流体抵抗を上昇させ得て、それによってIOPを異なる(しばしば非生理学的な)レベルに上昇させる。
前述の欠点は、先行技術において認識されているので、いくつかの改善が、Moltenoにおいて記載されている完全に受動的なシステムに関する流動制御を改善するために、試みられてきた。
例えば、Ahmedに対する特許文献2が、膜タイプの弁を含む排液デバイスを記載している。より特定すると、Ahmedは、スリット開口部を提供するために二つのプレートの間の張力で屈曲および支持される膜を含み、その結果としてこの膜が圧力の変化に応じてスリット開口部を開閉する排液システムを記載している。都合の悪いことに、このシステムの機能上の特性は、膜の特質に依存し、その膜の特性は、ひとたび装置が埋め込まれると、容易には変えられない。
L’Esperanceに対する特許文献3もまた、流動制御要素を有する排液システムを記載している。この特許において、流動は、前房の圧力を維持する多孔質特性を有する吸収性材料のプラグにより、制御される。ひとたび房水がこのプラグの中に吸収されると、相対的に遅い排液流動の通路が、圧力平衡が展開されるまで、結膜下の空間の中に確立される。圧力解放は、角膜の崩壊を避けるためには十分遅いが、眼圧を下げるためには十分である。Ahmedにおいて記載されているシステムのように、L’Esperanceにおいて記載されているシステムは、多孔質の材料が、固定された流体特性を有するので、疾患の進行における変化に適合するようには変えられ得ないという不都合を含む。
L’Esperanceは、時間遅延式弁構造を備えた可撓性排液管を含むさらなる実施形態を記載している。この弁は、排液管の一部を圧搾して閉じる生体適合性の吸収性材料のボールを含む。吸収性材料が房水により溶解されると、ボールにより印加されていた圧搾力が低下し、漸進的に排液管の流体抵抗を減少させる。さらに別の実施形態において、時間遅延式弁は、固有に、または構成の選択に起因するかのいずれかにより、選択的に収縮または伸展して、弁の開放および/または閉鎖操作に効果を及ぼすポリマー構成要素を含む。これら後者の実施形態の両方において、排液流速の精密な調整は達成することが困難であるので、ひとたび弁制御構成要素が溶解するか、または形状を変えると、さらなる流動制御は不可能である。
以前から公知のシステムのさらに他の例が、公知である。Susonに対する特許文献4および特許文献5が、低出力レーザーを使用することにより追加の開口部を管壁において穿孔して流速を調整する、埋め込み後に調製され得る短絡路を記載している。Allanらに対する特許文献6が、複数の層を有する排液短絡路を記載していて、その複数の層のうちの一つは、流体の吸収に際して膨れて管を通る流速を調整するゲルであり得る。Yaronに対する特許文献7が、眼の前房内でインプラントの遠位端を保持する遠位のフックと、棒や縫合糸のような、管の内腔を部分的に閉塞して流動を調節するための様々な手段とを含む排液管を記載している。
他の以前から公知の緑内障処置システムは、上で説明されたより単純な短絡路システムの欠点に対処するための非常に著しい複雑性を含む。例えば、Adelbergらに対する特許文献8が、緑内障における房水の排出のための非侵襲的な調整可能弁付きインプラントを記載していて、注入管を有するインプラントが、目の前房の中に外科的に挿入されて、房水が眼の前房から弁へ流れることを可能にする。圧力および/またはインプラントにおける流動調節弁を介して移動した後で、流体は、インプラントの辺縁部に沿ってテノン嚢の内側に分散されて、そのテノン嚢において、流体は身体により吸収される。一つの実施形態において、眼内の眼圧とテノン嚢における濾過胞の空洞内の圧力との間の特定の圧力差を下回る場合、弁は流動を抑制し、上回る場合、流動を可能にする。特定される圧力差または設定値は、常に陽圧であり、そして弁は、陰圧差の存在下において常に閉まっていて、テノン嚢から目の前房の中に戻る流体の逆流を防止する。
Adelbergにおいて、弁は、注入管が接続されたチャンバーにより形成され、チャンバーは、平たい円錐の形の感圧弁により閉じられるようになっている。弁の圧力調節設定値は、傾斜した表面を有する電機子台板と共働する可撓性隔膜により律され、その電機子台板は、隔膜に付けられた相補的な傾斜した表面の上をスライドするように構成される。この台板の傾斜した表面と相補的表面との協働が、電機子台板が位置づけられたところに依って隔膜を偏向させる。電機子台板は、回転子および減速ギヤとトルク増強ギヤとのセットを使用して回転され、デバイスを通して流動を調節する。弁の特性は、円錐形の弁の構成に強く依存する。加えて、調節メカニズムは、多くの回転部分およびギヤを含んで複雑であり、そしてこの複雑性は、故障のリスクを与える。
Soltanpourらに対する特許文献9および特許文献10が、過剰な流体を制御可能に除去して緑内障を処置するための眼の中に埋め込まれ得るマイクロポンプアセンブリを記載している。これらの特許において、埋め込み可能なポンプは、測定された眼圧により制御され、手動または自動のいずれかで調整され得る可変のポンプ作動速度を有する。しかしながら、これらのデバイスは、複雑かつ高価であるという不利な点を有する。加えて、この埋め込み可能のデバイスが電子機器および動力源を収容するために、このような要素は、小型化されて、適切な小さい密閉された格納器の内部に収まらなければならない。Adelbergにおいて記載されているデバイスに関しては、故障のリスクもまた、一緒に協働しなければならない多数の相互作用する要素の存在に起因して、大きい。
最後に、特許文献11が、排液管に連結された中空チャンバーと中空のチャンバー内に配置されたディスクとを含む眼排液システムを記載している。排液管の出口穴から中空チャンバーの中への流動が、ディスクを回転させてディスク上の可変切開スリットを出口穴とそろえることにより、制御される。出口穴および可変切開スリットを通り中空チャンバーの中に移る流動は、インプラントの外側で解放される。デバイスを通る流動は、ディスクに磁気的に連結された外部の調整デバイスにより調整され、その調整デバイスは、ディスクが非侵襲的に回転させられることを可能にする。しかしながら、この刊行物において記載されたシステムの欠点は、房水からのタンパク質状の物質の沈着に起因して、埋め込み後に中空チャンバー内でディスクを回転させるのに大きなトルクが必要とされ得るということである。
前述した先行技術のデバイスおよび方法の欠点を見ると、埋め込み後に非侵襲的に調整されてデバイスの流体抵抗を制御することが可能である眼排液システムおよび方法を提供することが、所望される。
さらに、可動部分をほとんど有さず、それによってシステムの頑健性を増強し、多くの複雑かつ相互作用する部分を有するゆえに起きる機能不全のリスクを減少させる眼排液システムを提供することが、所望される。
さらに、タンパク質状の沈渣の蓄積に起因して閉塞または作動不能になるリスクを減少させるようにシステムの可動部分が構成された眼排液システムおよび方法を提供することが、所望される。
最後に、システムの流体抵抗が非侵襲的な態様において定期的に調整されることを可能にする眼排液システムおよび方法を提供することが、所望される。
米国特許第4,457,757号 米国特許第5,411,473号 米国特許第5,300,020号 米国特許第5,626,558号 米国特許第6,508,779号 米国特許第6,186,974号 米国特許第6,726,664号 米国特許第6,077,299号 米国特許第6,168,575号 米国特許第6,589,198号 国際公開第2009/066133号
本発明は、可動部分をほとんど有さず、デバイスの流体抵抗を制御するために非侵襲的かつ定期的に調整され得て、それにより低眼圧を回避して眼圧が所望の限界内に維持されることを長期間にわたり可能にする埋め込み可能なデバイスを提供することにより、以前から公知の眼排液システムの欠点を克服する。加えて、本発明の眼排液デバイスは、デバイスの可動部分上に房水からのタンパク質状の沈渣が蓄積することを最小化するように、構成され、それによって埋め込み可能なデバイスが長期間にわたり機能しかつ調整可能なままであることを確実にする。
前述の有利な点は、埋め込み可能なデバイスと外部の制御ユニットとを含む眼排液システムを提供することにより達成される。この埋め込み可能なデバイスは、ハウジングを含む非侵襲的に調整可能な弁を含み、そのハウジングは、少なくとも一つの変形可能な管とハウジング内に回転可能に据え付けられたディスクとを格納する。このハウジングは、眼の前房に連通する入口ポートと、入口ポートを経て弁に入る房水が、例えば強膜において形成された濾過胞、または(BaerveldtもしくはMoltenoデバイスのような)Seton管の形の緑内障排液デバイスの内部に堆積されることを可能にする出口ポートとを含む。
本発明の一つの局面に従うと、ディスクの縁は排液管を圧迫し、その結果として、選択された加圧度が、ディスクの回転の程度に依存して排液管に印加され得る。一つの実施形態において、このディスクは、偏心で据え付けられ、磁気材料または磁化可能な金属合金を含有し、そして外部の制御ユニットを使用して非侵襲的に操作され、その外部の制御ユニットは、永久磁石または電磁石を含み得る。このディスクは、好ましくは、一つまたはそれよりも多くの玉軸受を含んで埋め込み後にディスクを回転させるために必要なトルクを減少させる。このディスクは、必要に応じて、(例えば、衝撃に起因する)不意の運動を防止するためにディスクを定位置においてロックして、ディスクの回転を調整するために最小限の閾値トルクの印加を必要とする特徴を含み得る。
本発明の眼排液システムの好ましい実施形態において、ハウジングおよびディスクは、眼の湾曲に対応するように曲げられ、それによって、デバイスが強膜において形成された皮弁の下に埋め込まれることを可能にする。加えて、このハウジングは、ディスクが回転させられて排液管を加圧してデバイスを通る流動を調整する際に、排液管(単数または複数)の部分を受け入れる空間を含み得る。変形可能な管は、ハウジングの入口ポートから出口ポートに延び得て、または代替的に、ハウジング内にてディスクと接触している有用な円弧の上を延び得る。この出口ポートは、単一または複数の開口部を含み得て、その開口部を通して、流体が埋め込み可能デバイスから眼の外側に出ることが可能である。代替として、複数の変形可能な管が、ハウジング内で使用され得て、その結果として、埋め込み可能デバイス内のディスクの回転は、対応する複数の管の部分セットを選択的かつ可逆的に遮断する。
本発明の別の局面に従うと、埋め込み可能なデバイスが非侵襲的に調整されることを可能にする外部の制御ユニットが、提供される。一つの実施形態において、この制御ユニットは、埋め込み可能なデバイス内に配置されたディスクの現在の方向を探知するためのセンサーと、一つまたはそれよりも多くの磁石とを含み、その磁石は、磁気的にディスクと連結されてディスクを選択された角度に回転させてデバイスの流体抵抗を調整し、それによってデバイスを通る流動を調整する。好ましくは、この制御ユニットにおいて用いられる磁石は、電磁石であり、そしてこの制御ユニットは、埋め込み可能デバイスの調整の度合いの視覚的確認を提供するディスプレイを含むか、またはそれに連結され得る。
代替的な実施形態において、このディスクは、ハウジング内に同心で据え付けられ、複数の可動ピンを圧迫するように構成されたカム状表面を形成する可変の厚さのリムを含み、そのピンは、カム状表面の選択された角度方向に応じて変形可能な管へ選択的に接触および加圧をする。なおもさらなる実施形態において、このディスクは、ハウジング内に同心で据え付けられ、変形可能な管の上に配置され得て、その変形可能な管は、接続された管のネットワークを含み得る。ディスクの下部表面は、ネットワーク内の管のうちの個々の一つ一つへの選択的な接触および加圧をして、ディスクの選択された角度方向に応じてネットワークを通じた流体抵抗を増加させる複数の突出部を含む。
さらに他の代替的な実施形態において、このディスクは、制御ユニットにより印加される磁場とは位相がずれたディスクにおける局所磁場を導くための電気回路を含み得る。この構成において、この制御ユニットにより印加された磁場は、埋め込み可能デバイス内のディスクの回転の所望の度合いをもたらすように導かれ得る。別の代替的な実施形態において、この埋め込み可能デバイスは、超音波モーターとして構成され得るので、制御ユニットは、ディスクを回転させるために磁気的結合を用いるのではなく、埋め込み可能デバイスと超音波的に結合され得る。
本発明の眼排液システムの埋め込みおよび操作の方法もまた、提供される。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)眼の内部の過剰な流体の処置のための眼排液システムであって、該システムが以下:
該眼の外側の層の上または内部に埋め込まれるように構成されるハウジング;
該ハウジングの内部に配置される少なくとも一つの変形可能な管であって、該変形可能な管が内腔および流体抵抗を有する、変形可能な管;および
該ハウジングの内部に回転可能に据え付けられるディスクであって、該ディスクが、該ハウジングの内部で選択的に回転して加圧力を該変形可能な管へ印加し、それによって該流体抵抗を調整するように構成される、ディスク
を含む、システム。
(項目2)項目1に記載の眼排液システムであって、前記埋め込み可能なハウジングが入口ポートおよび出口ポートを有し、前記変形可能な管が該入口ポートと該出口ポートととの間を延びる、眼排液システム。
(項目3)項目2に記載の眼排液システムであって、前記入口ポートが、前記眼の壁部を通り抜けて該眼の前房の中の房水と連通するように構成されるノズルをさらに含む、眼排液システム。
(項目4)項目1から項目3のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記埋め込み可能ハウジングが強膜皮弁の下に埋め込まれるように構成される、眼排液システム。
(項目5)項目1から項目4のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記埋め込み可能ハウジングが、該埋め込み可能ハウジングを固定された位置において縫合するために構成されるアイレットをさらに含む、眼排液システム。
(項目6)項目2から項目5のいずれかに記載の眼排液システムであって、流体が前記強膜皮弁の下で前記出口ポートから出るように、該出口ポートが構成される、眼排液システム。
(項目7)項目2から項目6のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記出口ポートが前記変形可能な管において配置される複数の穴を含む、眼排液システム。
(項目8)項目2から項目7のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記出口ポートがSeton管へ接続されるように構成される、眼排液システム。
(項目9)項目1から項目8のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記埋め込み可能ハウジングおよびディスクが、患者の眼の曲率半径に対応するように選択される曲率半径を有する、眼排液システム。
(項目10)項目9に記載の眼排液システムであって、前記埋め込み可能ハウジングおよびディスクの曲率半径が、約10mmから約12mmの範囲にある、眼排液システム。
(項目11)項目1から項目10のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記ディスクと前記変形可能な管との間に差し挟まれた玉軸受をさらに含む、眼排液システム。
(項目12)項目1から項目11のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記ディスクを回転させるために最小閾値のトルクの印加を必要とする特徴をさらに含む、眼排液システム。
(項目13)項目1から項目12のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記ディスクが磁気材料または磁化可能材料を含む、眼排液システム。
(項目14)項目1から項目13のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記ディスクが前記ハウジングの内部に偏心で据え付けられる、眼排液システム。
(項目15)項目1から項目13のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記ディスクが前記ハウジングの内部に同心で据え付けられる、眼排液システム。
(項目16)項目1から項目15のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記ディスクが不定の厚さのリムを含む、眼排液システム。
(項目17)項目1から項目16のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記ディスクと前記変形可能な管との間に配置される複数のピンをさらに含み、該ピンが該ディスクにより該変形可能な管に対して選択的に押し付けられるように構成される、眼排液システム。
(項目18)項目1から項目17のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記変形可能な管が管のネットワークを含み、前記ディスクが該ディスクの表面から延びる複数の突出部をさらに含み、該突出部が、前記ハウジングの内部で該ディスクを選択的に回転させることが選択される突出部による該ネットワークの選択される管の加圧を引き起こすように構成される、眼排液システム。
(項目19)項目1から項目18のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記変形可能な管が前記ハウジングにおいて形成される溝の中に配置される、眼排液システム。
(項目20)項目19に記載の眼排液システムであって、前記溝が前記ディスクから非一様な半径方向の距離に位置する、眼排液システム。
(項目21)項目1から項目20のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記ディスクの角方向を非侵襲的に調整するように構成される外部の制御ユニットをさらに含む、眼排液システム。
(項目22)項目21に記載の眼排液システムであって、前記外部の制御ユニットが前記ディスクの前記角方向を感知するためのセンサーをさらに含む、眼排液システム。
(項目23)項目22に記載の眼排液システムであって、前記センサーの出力を表示するためのプロセッサーおよび表示ユニットをさらに含む、眼排液システム。
(項目24)項目22または項目23に記載の眼排液システムであって、前記ディスクを選択される角度に回転させるように構成される磁石をさらに含む、眼排液システム。
(項目25)項目13に記載の眼排液システムであって、前記ディスクの前記角位置を非侵襲的に調整するように構成される外部の制御ユニットをさらに含み、該外部の制御ユニットが該ディスクへ磁気的に結合する磁石を含む、眼排液システム。
(項目26)項目25に記載の眼排液システムであって、前記外部の制御ユニットが、前記ディスクの前記角位置を感知するためのセンサーをさらに含む、眼排液システム。
(項目27)項目13、項目25または項目26に記載の眼排液システムであって、前記埋め込み可能ハウジングが前記ディスクへ結合する回路をさらに含み、該回路が、前記外部の制御ユニットにより印加される磁場によりエネルギーを付与され、該ディスクの内部で局所磁場を発生させて該ディスクを該外部の制御ユニットへ磁気的に結合するように構成される、眼排液システム。
(項目28)項目24に記載の眼排液システムであって、前記センサーがコンパスを含み、前記マグネットが永久磁石を含み、前記外部の制御ユニットが水準器をさらに含む、眼排液システム。
(項目29)項目24に記載の眼排液システムであって、前記マグネットが電磁石を含む、眼排液システム。
(項目30)項目24に記載の眼排液システムであって、前記外部の制御ユニットが、前記ディスクの前記角位置を示す複数のLEDをさらに含む、眼排液システム。
(項目31)眼の内部の眼圧を減少させる方法であって、該方法が以下:
埋め込み可能デバイスを提供する工程であって、該埋め込み可能デバイスが、ハウジング、該ハウジングの内部に配置される少なくとも一つの変形可能な管、および該ハウジングの内部に回転可能に据え付けられるディスクを含み、該ディスクが、該ハウジングの内部で選択的に回転して加圧力を該変形可能な管へ印加し、それによって該変形可能な管の流体抵抗を調整するように構成される、工程であって;
該埋め込み可能デバイスが、該変形可能な管が該眼の前房の中の房水と連通するように、該眼の外側の層の上または内部に埋め込まれることに適する、工程;
該埋め込み可能デバイスの内部の該ディスクを外部の制御ユニットへ非侵襲的に結合する工程;および
該埋め込み可能デバイスの内部で該ディスクの角方向を非侵襲的に調整するために該制御ユニットを動かす工程であって、それによって該変形可能な管の流体抵抗を調整する、工程
を含む、方法。
(項目32)項目31に記載の方法であって、前記眼の内部の眼圧を計測する第一の工程をさらに含む、方法。
(項目33)項目31または項目32に記載の方法であって、前記眼の内部の眼圧を計測する最後の工程をさらに含む、方法。
(項目34)項目31、項目32または項目33に記載の方法であって、前記制御ユニットを動かす工程の前に、前記ディスクの前記角方向を計測する工程をさらに含む、方法。
(項目35)項目34に記載の方法であって、前記ディスクの計測された角方向を表示する工程をさらに含む、方法。
(項目36)項目31から項目35のいずれかに記載の方法であって、前記ディスクが磁気を帯び、前記制御ユニットが磁石を含み、該ディスクを該外部の制御ユニットへ非侵襲的に結合する工程が、該磁石の磁場を該ディスクの磁場へ結合する工程をさらに含む、方法。
(項目37)項目34に記載の方法であって、前記制御ユニットが磁気センサーを含み、該方法が、該制御ユニットを動かす工程の前に、該磁気センサーで前記ディスクの前記角方向を計測する工程および表示する工程をさらに含む、方法。
(項目38)項目36に記載の方法であって、前記磁石が電磁石を含み、前記ディスクを外部の制御ユニットへ非侵襲的に結合する工程が、該ディスクの磁場と結合する磁場を該電磁石において誘導する工程を含む、方法。
図1A、図1Bおよび図1Cは、各々、本発明の眼排液システムの例示的な埋め込み可能デバイスの透視図であり、透けて見えるハウジングの中のデバイスの内側の構成要素を描写し(図1A)、ハウジング内の調整可能な流動通路のルートを図示し(図1B)、そして埋め込み可能デバイスの構成要素を描写する分解透視図を図示する(図1C)。 図1A、図1Bおよび図1Cは、各々、本発明の眼排液システムの例示的な埋め込み可能デバイスの透視図であり、透けて見えるハウジングの中のデバイスの内側の構成要素を描写し(図1A)、ハウジング内の調整可能な流動通路のルートを図示し(図1B)、そして埋め込み可能デバイスの構成要素を描写する分解透視図を図示する(図1C)。 図1A、図1Bおよび図1Cは、各々、本発明の眼排液システムの例示的な埋め込み可能デバイスの透視図であり、透けて見えるハウジングの中のデバイスの内側の構成要素を描写し(図1A)、ハウジング内の調整可能な流動通路のルートを図示し(図1B)、そして埋め込み可能デバイスの構成要素を描写する分解透視図を図示する(図1C)。 図2Aおよび図2Bは、各々、ビューライン(view line)2A−2Aに沿ってとられた図1の埋め込み可能デバイスの横断面図と、図2Aのビューライン2B−2Bに沿ってとられた断面図である。 図2Aおよび図2Bは、各々、ビューライン2A−2Aに沿ってとられた図1の埋め込み可能デバイスの横断面図と、図2Aのビューライン2B−2Bに沿ってとられた断面図である。 図3は、図2Aにおいて示されているような埋め込み可能デバイスの一部の詳細図である。 図4は、患者の眼の外側の上に形成された強膜の皮弁の下に埋め込み中の本発明の埋め込み可能デバイスの透視図である。 図5Aから図5Eは、埋め込み可能なデバイス内での選択された角度αのディスクの回転に対応して流動通路上にかけられた圧縮の量を示す概要図である。 図5Aから図5Eは、埋め込み可能なデバイス内での選択された角度αのディスクの回転に対応して流動通路上にかけられた圧縮の量を示す概要図である。 図5Aから図5Eは、埋め込み可能なデバイス内での選択された角度αのディスクの回転に対応して流動通路上にかけられた圧縮の量を示す概要図である。 図5Aから図5Eは、埋め込み可能なデバイス内での選択された角度αのディスクの回転に対応して流動通路上にかけられた圧縮の量を示す概要図である。 図5Aから図5Eは、埋め込み可能なデバイス内での選択された角度αのディスクの回転に対応して流動通路上にかけられた圧縮の量を示す概要図である。 図6A、図6Bおよび図6Cは、各々、流動通路を描写する本発明の眼排液システムの例示的埋め込み可能デバイスの代替的実施形態の透視図および側面図、ならびに埋め込み可能デバイスの構成要素を描写する分解透視図である。 図6A、図6Bおよび図6Cは、各々、流動通路を描写する本発明の眼排液システムの例示的埋め込み可能デバイスの代替的実施形態の透視図および側面図、ならびに埋め込み可能デバイスの構成要素を描写する分解透視図である。 図6A、図6Bおよび図6Cは、各々、流動通路を描写する本発明の眼排液システムの例示的埋め込み可能デバイスの代替的実施形態の透視図および側面図、ならびに埋め込み可能デバイスの構成要素を描写する分解透視図である。 図7は、Seton管への直列接続を含む本発明の埋め込み可能デバイスの平面図である。 図8は、本発明の埋め込み可能デバイスの別の例示的実施形態であり、その実施形態において、カム形状で同心に据え付けられたディスクにより流体抵抗が制御される、そのディスクは、複数の可動ピンを介して作用する。 図9は、本発明の埋め込み可能デバイスのさらなる例示的実施形態であり、この実施形態において、変形可能な管は、回転可能なディスクの下部表面から延びる突出部により選択的に加圧される相互接続した管のネットワークを含む。 図10Aおよび図10Bは、各々、眼内に埋め込まれた埋め込み可能デバイスの上に配置された本発明の外部の制御ユニットの透視図および分解透視図である。 図10Aおよび図10Bは、各々、眼内に埋め込まれた埋め込み可能デバイスの上に配置された本発明の外部の制御ユニットの透視図および分解透視図である。 図11は、位置センサーの埋め込み可能デバイスに対する場所を示す詳細図である。 図12は、本発明の外部の制御ユニットの代替的実施形態の透視図である。 図13は、本発明の外部の制御ユニットのさらなる実施形態の透視図である。 図14は、図13の外部の制御ユニットの使用を描写する透視図であり、埋め込み可能デバイスの流体抵抗を調整するためにディスクの角度方向を調整するより前に、第一に患者の眼内に埋め込まれた埋め込み可能デバイス内のディスクの角度方向を決定する。
(発明の詳細な説明)
本発明の眼排液システムは、弁を有する埋め込み可能デバイスを含み、その弁は、非侵襲的に調整され得て、眼の前房から弁を通って眼の外側のシンク(sink)(例えば、強膜皮弁の下に形成された濾過胞)に至る房水の流れに対する抵抗を制御し得る。この眼排液システムは、さらに、外部の制御ユニットを含み、その制御ユニットは、ヘルスケア提供者(health care provider)が埋め込み可能なデバイス内の弁を定期的に調整して、眼圧を所望の範囲内に維持し、それによって視神経に対する損傷のリスクを減少させることを可能にする。本発明の原理に従って、この弁は、再手術の必要なしに定期的に調整され得て、タンパク質の蓄積に起因する閉塞のリスクを減少させる単純化された流れ通路を含む。
本発明の原理に従い構築された眼排液システムは、先行技術のデバイスおよび方法を超える多数の有利な点を提供することが期待され、その有利な点は以下:
・広範囲の数値にわたる短絡路の流体抵抗の非侵襲的調整であって、それにより眼圧が所望の限界内で長期間にわたり維持されることを可能にする、非侵襲的調整;
・単なる臨床医への外来により患者特異的な調整を提供する能力であって、埋め込み可能デバイスが容易に調整され得て、外科手術の数日後/数週後の早い時期に大きな流体抵抗を付与し得て、低眼圧を回避し得る、能力;
・短絡路の抵抗を長期間にわたり小さくする機能であって、出口ポートでの線維形成に起因する増加した抵抗を相殺する、機能;および
・ほとんど可動部を有さない埋め込み可能デバイス内の単純な内部メカニズムであって、その結果として、埋め込み可能デバイスが長期間にわたり機能しかつ調整可能なままである、内部メカニズム
を含む。
(埋め込み可能デバイス)
図1A、図1Bおよび図1Cを参照すると、本発明の眼排液システムの埋め込み可能部分の例示的実施形態が、説明される。埋め込み可能デバイス10は、(明瞭なために図1Aから省略された)上部12と下部13とを有するハウジング11を含む。入口ポート14が、ハウジング11の近位の外面15から延びる一方で、出口ポート16が、下部12の遠位の面17の近くに配置される。ハウジング11が患者の強膜において形成された皮弁の下に埋め込まれる場合に、入口ポート14は、眼の壁部を通して前房の中に延びるように構成される。ハウジング11は、好ましくは、アイレット(eyelet)18を含み、そのアイレットは、ひとたびデバイスが埋め込まれたとき、埋め込み可能デバイスが強膜に縫合されてハウジング11を定位置に保持することを可能にする。目に対して埋め込み可能デバイスを固定することは、さらなる詳細が以下で説明されるように、外部の制御デバイスを使用してディスク21の相対的な位置を計測するために重要である。
変形可能な管19が、その非変形状態において、中央内腔、流れ領域および対応する流体抵抗を有する。変形可能な管19は、ハウジング11内を延び、そして入口ポート14および出口ポート16に連結されるか、またはそれらを通って延びる。好ましい実施形態において、出口ポート16は、埋め込み可能デバイスの対称軸に対して約45°の角度で(例えば、入口ポート14から約225℃の角度で)配置されて、(BaerveldtまたはMolteno管のような)Seton管に対する出口ポートの接続を容易にする。変形可能な管19は、入口ポート14と出口ポート16との間でハウジング11の上部12および下部13の外周部に沿って延びる溝20において据えられる。
磁気材料または磁化可能材料を含有し得るディスク21が、ハウジング11内で車軸22の上に配置され、内輪24、外輪25およびそれらの間に捕捉された複数の玉26により形成された玉軸受23を備える。玉軸受23は、ディスクを回転させるために必要とされるトルクが、このインプラントの期待される有用寿命にわたり、小さいままであることを確実にする。外輪25の外側の縁27が、変形可能な管19を圧迫する。一つの実施形態において、車軸22は、ディスク21の非同心の開口部28を通して配置され、その結果として、外輪25の縁27は、ディスク21が車軸22上を回転する際に偏心軌道をたどる。加えて、図1から図3の実施形態において、車軸22は、ハウジング11の対称軸に対して偏心に配置される。この態様において、ディスク21の回転は、軸受23の外側の縁27に変形可能な管19に対するカム力(cam force)を印加させるので、変形可能な管19の変形量がディスク21の回転角に対応する。
ディスク21は、好ましくは、分離した極を有する永久磁石、および別個の軸を含み、その別個の軸は、ディスクの平面上に位置して磁気センサーを使用すると感知され得る。ディスク21のための適切な材料は、SmCoまたはNdFeの合金を含有する。理解され得るように、車軸22のための非同心の開口部28が、ディスク21において配置され、その結果として、埋め込み可能デバイスの他の構成要素とともに組み立てられる際、以下で説明される目的のために、ディスクの磁軸がディスクの好ましい方向にそろえられる。変形可能な管19は、シリコーン、ポリエチレンまたはナイロンのような、弾性があり、変形可能かつ生体適合性のある管材を含み得る。代替的に、以下で説明されるように、複数の変形可能な管は、入口ポート14と出口ポート16との間に連結され得るので、ディスク21の角運動は、変形可能な管の対応する部分セットを加圧および遮断する。ハウジング11は、好ましくは、直径が約6mmよりも小さく、ポリエーテルエーテルケトン(「PEEK」)またはポリカーボネートのような生体適合性、防水性または耐水性プラスチックを含む。PEEKまたは類似のポリマーの使用は、埋め込まれた際にそれが長期間の構造的安定性を提供する一方で、以下で説明されるように、埋め込み可能デバイス10のディスク21と外部の制御ユニットにより作り出された磁場との間の磁気的連結をも可能にするので、特に好ましい。玉軸受23は、非磁気金属合金もしくはセラミック材料を含有し得るか、または代替的にルビーもしくは類似の材料から作られ得る。
ここで図2A、図2Bおよび図3を参照すると、埋め込み可能デバイス10の構成要素のさらなる詳細が、説明される。図2Aは、図1Bのビューライン2A−2Aに沿ってとられた埋め込み可能デバイス10の図であり、ハウジング11の対称軸と一致する平面に沿っている。その結果として、偏心に配置された車軸22は、図2Aにおいて視認できない。図2Bは図2Aにおいて示される図に対して90°の角度をなす図を提供し、それゆえに車軸22を通過する。図2Bにおいて描写されるように、車軸22を通る軸A’は、好ましくは、ディスク21およびハウジング11の対称軸Aからずらされ、その結果として、変形可能な管19を備えるハウジングの側面により近い位置で回転され得る。代替的に、車軸22は、ハウジング11内に同心に配置され得るが、その代わりディスク21は、車軸22の周りを回転する際に、変形可能な管19を漸進的に変形させるように、偏心形状を有し得る。図3は、図2Aのコールアウト3内の構成要素の拡大図を提供する。
緑内障濾過手術において一般に現在使用されているように、埋め込み可能デバイス21は、一般的に、強膜の皮弁内に埋め込まれるように構成される。ヒトの眼は、約11mmの曲率半径を有する球状の物体である。埋め込み可能デバイスは全体として平面的なデバイスとして製作され得るが、自然の曲率半径を考慮したハウジング11を有することは、有利な点である。好ましくは、ハウジング11、ディスク21および玉軸受23の全てが、ヒトの眼の曲率に近い曲率を有するように構築され、その結果として、埋め込み可能デバイス10は、眼の外側に対して、または強膜の皮弁の下にぴったりと位置する。特に、埋め込み可能デバイス10は、好ましくは、ハウジング11の下部13の曲率半径が約10mmから約12mmの範囲にあり、より好ましくは、約11mmであるように、一貫した曲率で設計される。埋め込み可能デバイスのための最小の厚さを達成するために、図2Aおよび図2Bにおいて図示されるように、ディスク21もまた、同様の曲率を有するべきである。
さらに図2Aを参照すると、目の前房の中への入口ポート14の導入を容易にするために、入口ポート14は、ハウジング11の近位の面15に接続される硬質のノズル30を含み得る。ノズル30は、強膜組織の貫通と前房の中への導入とを容易にするための円錐状または尖った末端部を有し得る。変形可能な管19のいずれかは、図1Aおよび図2Aにおいて描写されるように、ノズル30内に緊密かつ密封的に配置され得るか、またはノズル30に直列に接続され得る。ノズル30は、好ましくは、ハウジング11の下部13の平面に対してθの角度で傾けられて、強膜皮弁内での埋め込み可能デバイスの解剖学的配置と、前房の中へのノズル30の挿入とを容易にする。角度θは、埋め込まれた際に、ノズル30が虹彩に対し接触または干渉しないことを確実にするように選択され、好ましくは約120°から約160°の範囲に、より好ましくは約140°である。
変形可能な管19の半径方向の加圧の際に、この管は、加圧の平面においてその寸法を短縮し、押し潰し、それによって垂直な平面におけるその寸法を増大させる。変形可能な管19の加圧および変形を容易にするために、溝20および29が、図3において描写されるように、ハウジングの下部13および上部12において各々形成される。溝20および29は、半径方向の加圧の際に管19が潰れるときに、横方向の膨張を収容し、それによって変形に対する管19の抵抗を減少させ、その結果として、ディスク21を選択された角度に回して管19を加圧および変形させるために必要とされるトルクを減少させる。
埋め込み可能デバイス10は、眼E内に(例えば強膜皮弁Sの下に)、図4において描写されるように、他の緑内障排液デバイスと類似の態様にて埋め込まれるように構成される。入口ポート14は、房水を眼の内側(典型的に前房)から、変形可能な管19を通して、眼の外側(典型的に強膜皮弁の空洞により形成された空洞の内側)に排出する。本発明の原理に従うと、排液の速度、およびその結果としての眼圧(IOP)は、変形可能な管19の流体抵抗に依存する。この抵抗は、車軸22上の回転するディスク21による外輪25の縁27により変形可能な管19に対して印加される加圧の度合いを変え、それによって例えば管内の流れ領域を減少させることにより調整され得る。ディスク21の中心に対する車軸22の偏心した位置に起因して、玉軸受23の外側の縁27により印加された加圧の量は、ディスク21の角位置の関数である。
ここで図5Aから図5Eを参照すると、ディスク21の角位置は、(図における暗い領域により示される)圧縮された管の帯部の広さ、および(図において暗い領域の相対的な厚さにより示される)管の加圧のレベルを定める。図5Aは、角αが0°である位置にディスク21がある状況を描写し、ディスク21の直径が、ハウジング11の直径に対し平行であり、変形可能な管19を収めるハウジング側面から距離δで片寄ることに対応する。この位置において、ディスク21は、変形可能な管19に対して最小の加圧力を印加する。図5Bは、角αが180°である位置にディスク21がある状況を描写し、ディスク21の直径が再びハウジング11の直径に対し平行であるが、この場合においては変形可能な管19を収めるハウジング側面に向かって距離δ’で片寄ることに対応する。この位置において、ディスク21は、管上に最大の加圧力を印加する。図5Cから図5Eは、αの選択された中間角度45°、90°および135°を描写し、45°ずつ増加するディスク21の回転に対応し、その回転は、変形可能な管19の漸進的に大きくなる圧縮を作り出す。この態様において、変形可能な管19の加圧は、広範囲の流れの制限を提供するように調整され得る。
加えて、眼から排出された房水が、変形可能な管19の内側のみを通って流れる一方で、加圧力は、変形可能な管の外側に対し印加される。この構成は、弁を通って移動する房水の内部に含有されるタンパク質状の物質が、調整可能な弁の作動部分の上に沈渣を作り出し得ないことを確実にし、埋め込み可能デバイスの構成要素の故障および閉塞のリスクを減少させる。
原則的に、ディスク21は、変形可能な管19上に直接的に作用するように構成され得るので、玉軸受23は完全に省かれ、そしてこのような構成は、埋め込み可能デバイスの一つの可能な実施形態を表す。しかしながら、管19が作られる材料に依り、ディスク21の反復される調整により管上に強いられる摩擦および/または磨滅が潜在的な故障メカニズムを生み得る可能性がある。したがって、先の実施形態において、玉軸受23は、変形可能な管19の外側に対して印加される剪断力を減少させるために用いられる。加えて、玉軸受23は、ディスク21を回すために必要とされるトルクを都合よく減少させる。図1から図3において描写された実施形態において、玉軸受23の内輪24および外輪25が、図3において示されたように、その間に複数の玉26を閉じ込める凹空間をもたらすように特別に形作られる。ディスク21が回される際に、ディスク21に連結された内輪24は回り、玉26は転がる。しかしながら、外輪25は、回転を必要としないが、ディスク21の偏心に起因してある程度単純に半径方向に動く。それゆえに、図1から図3において描写された実施形態の構成は、外輪25の半径方向の運動により変形可能な管19が加圧される一方で、外輪の円周方向の動作の欠如が、管上の摩擦力を省き、それによってトルクおよび磨滅を減少させる。
変形可能な管19の近位端(すなわち眼の外側へ延びる方)は、密閉シールを経てハウジング11から出ることが可能であり、図1から図3の実施形態において示されるように、それによって単一の流出点をもたらす。しかしながら、線維性組織が、しばしば、強膜皮弁内および埋め込まれたデバイスの周りに形成されるので、埋め込み可能デバイスの出口ポート16は、部分的に閉塞状態になり得て、それゆえに管の有効流体抵抗が増加し得る。加えて、先の実施形態は、流体抵抗の変形可能な管の加圧レベルに対する強い非線形の依存を呈し得て、それによってディスクの有用な角位置を制限し得る。これらの潜在的な問題を解決し、流体抵抗のより線形な反応をディスク21の角位置の関数として提供するよう期待される代替的な実施形態が、図6Aから図6Cに関して説明される。
図6Aから図6Cにおいて、本発明の埋め込み可能デバイスの代替的実施形態が説明され、ここでは、プライム(’)が付く対応する数字が図1から図3の実施形態に関して上で説明されたのと類似の構成要素を示すために使用される。それゆえ、例えば、図6Aの埋め込み可能デバイス10’は、図1Aの埋め込み可能デバイス10に対応し、ハウジング11’は、ハウジング11に対応し、以下同様である。埋め込み可能デバイス10’は、埋め込み可能デバイス10とは異なっていて、ここでは、(i)入口ポート14’が下部13’の表面から延び、(ii)出口ポート16’が入口ポート14’から約180°の角度にて構成されて変形可能な管19’の近位端において形成される複数の穴31を含み、(iii)(内輪24、外輪25および玉26を含む)玉軸受23が不定の厚さのリム27’により置き換えられていて、Bellevilleバネ32がディスク21’へ不意の運動に対抗する張力をかけるために用いられる。
出口ポート16’において配置された穴31は、調整可能な弁を通過する流体のための出口点の数を増加させ、拡散領域を増大させ、それによって、埋め込み後に線維性組織が埋め込み可能デバイスの周りに発達する場合でさえ、埋め込み可能デバイス10’からの流出を容易にする。Bellevilleバネ32は、事前に設定された最少トルクがディスク21’を回転させるために必要とされるように、ディスク21’に対して予荷重を印加する。それゆえ、Bellevilleバネ32は、通常の眼の活動、または通常のヒトの活動の際に遭遇するような機械的衝撃に起因して、ディスク21が不意に動くことがないことを確実にする。代替的に、ディスク21’、およびハウジング11’の上部12’もしくは下部13’の嵌め合い表面が、(例えば隆起といった)相互作用する特徴を含み得て、その特徴は、ディスクを定位置に固定して(例えば衝撃に起因する)ディスクの不意の運動を防止し、ディスク21’の回転を調整するために最小閾値のトルクの印加を必要とする。
本発明の原理にさらに従うと、不定の厚さのリム27’は、図1から図3の実施形態におけるように偏心に据え付けられた円形ディスクの使用から起きる潜在的な限界を克服するように設計される。特に、図1から図3の偏心に据え付けられたディスク21は、図5Aから図5Eにおいて描写されたような管の最大変形の角位置(180°)に関して対称である;すなわち、135°および225°の角方向が、変形可能な管19において加圧量を生み出す。この問題に取り組むために、図6Cの実施形態のリム27’は、ディスク21’が回転する際にカム動作を提供する非一様な半径方向の厚さThを含む。リム27’の不定の半径方向の厚さThの適切な角分布を選択することにより、角位置の関数としての流体抵抗のより線形な増加を得ることができ、それによってディスク21’の有効な角方向の範囲の拡大が可能になることが、期待される。図6Cにおいて示されたように、リム27’は、ディスク21’の外縁に対し直接的に固着され得る。しかしながら、代替的に、玉軸受構造が、減少した摩擦のような、上で考察された他の有利な点のうちのいくつかを提供するために用いられ得る。
さらなる代替として、磁気ディスク上に不定の厚さのリム27’を含むことの代わりに、またはそのことに加えて、図6Aから図6Cの実施形態の溝20’が、ディスク21’に対してその溝が同心にならないが、代わりにディスク21’のより大きな角方向にて減少する半径を有するように、ハウジング11’の内部において形成され得る。この場合において、不定の厚さのリム27’の拡大部が溝20’の半径方向により近い部分に接近するにつれて、ディスク21’の角方向の調整が変形可能な管の付加的な加圧を引き起こすことが、期待される。
本発明の埋め込み可能デバイスは、過剰な眼内流体の排液を調節するために強膜皮弁の中に挿入され得て、それによって緑内障に悩まされる患者におけるIOPを調整し得る。埋め込み可能デバイスの変形可能な管と出口ポートとを通って移動する房水は、出口ポートを通って強膜皮弁の下の空間の中へ出ることができて、その空間では、房水が強膜組織により吸収される。より特定すると、流体は、つながっている静脈網へ主に排出される。代替的に、外科医が、それ(濾過胞)の下に大きな空洞を備えた第二の強膜皮弁を作り得て、次いで、埋め込み可能デバイスを収める強膜の空洞を第二の空洞に接続するための流路を作り得る。この場合において、出口ポートから出る房水は、この流路を経て第二の空洞へ流れ、その空洞では、房水が吸収される。
ここで図7を参照すると、本発明の原理に従って構築された眼排液システムのさらなる代替的な実施形態が説明され、ここでは、埋め込み可能デバイス10が拡大管35によりBaerveldtまたはAhmedのような緑内障排液システムといったSeton管34へ直列に接続される。図7の実施形態において、埋め込み可能デバイス10の出口ポートは、例えばAbbott Medical Optics,Inc.、Abbott Park、Illinoisから入手可能なBaerveldt(登録商標) BG 103−250 Glaucoma ImplantのようなBaerveldt管34、または他のデバイスの流入ポートへ接続される。
図8に関して、本発明の原理に従って構築された埋め込み可能デバイスのさらに別の実施形態が、説明される。埋め込み可能デバイス40が、上部42および下部43を有するハウジング41を含む。入口ポート44が、ハウジング41の近位の外側の面から延び、弾性的に変形可能な管49の内部の内腔を介して出口46と流体連通の状態にある。ディスク51は、車軸52の周りを同心に回転し、不定の厚さのリム53を含み、そのリムは、本明細書において後で説明されるようにカム動作を提供するために役立つ。複数の可動ピン54が、ハウジング41において形成された半径方向を向いたスロット55の中に配置され、不定の厚さのリム53により印加されるカム力と、変形可能な管49の弾性的復元力とに応じてスロット55内で往復するように構成される。したがって、ディスク51が車軸52の周りを事前に設定された角度に回転する際に、複数の可動ピン54の異なる一つ一つが、変形可能な管49に対して押し付けられ、それによって流れ領域が漸進的に減少し、埋め込み可能デバイス40の流体抵抗が増大する。リム53の局所的厚さに依存して、可動ピン54は、不定の角度にて可動ピンごとのスロットに沿って押され、それに対応して、変形可能な管49を加圧する。
可動ピン54は、好ましくは、丸まった端部を有して、不定の厚さのリム53との摩擦を最小化し、また、変形可能な管49上への丸まった加圧表面を提供する。可動ピンの数は、デザイン選びの問題として選択され得るが、可動ピンの数がより多いほど、より大きな角度分解能が埋め込み可能デバイス40の有効流体抵抗の調整において得られ得る。都合よく、図8の実施形態は、広範囲の流体抵抗調整と、変形可能な管49の加圧におけるより高い精密性とを提供することが期待され、そして同心で据え付けられたディスク51の構造は、図1および図6において説明された偏心車軸のデザインよりも製造がより簡単であることが、期待される。
ここで図9を参照すると、本発明の埋め込み可能デバイスのさらに別の例示的実施形態が、説明される。埋め込み可能デバイス60が、図1、図6および図8において描写されたハウジングに類似のハウジングを含む(図9においては下部61のみが示される)。埋め込み可能デバイス60は、先の実施形態とは異なっていて、そのデバイスにおいては、ハウジングの辺縁部に沿う溝の中に配置された単一の変形可能な管を有する代わりに、入口62が複数の分離した変形可能な管64により出口63へ連結される。加えて、ディスクが、角度的に調整可能なディスクの外周部が変形可能な管を圧迫するように構成されるのでなく、その代わりに、ディスクが、その下部から延びる複数の突出部65を含む。突出部65は、ディスクの部分回転が突出部の異なる一つ一つを複数の変形可能な管64の選択された一つ一つと接触した状態に持っていって、それらを加圧するように、ディスク上で構成される。そして、このことが、埋め込み可能デバイス60を通る流れ領域の総計と、それによる流体抵抗とを、(例えば、以下で説明される外部の制御ユニットを用いて)埋め込み可能デバイスのハウジング内のディスク方向を変えることにより容易に調整することを可能にする。
変形可能な管64のネットワークの抵抗が、入口62と出口63との間を平行に走る管の数と、各管の抵抗とに依存するので、管の異なる一つ一つを異なる角位置にて選択的に遮断することにより、図9の実施形態はまた、明確に異なる抵抗を有する多数の機能位置を提供する。変形可能な管64の各々の寸法と、突出部65の各々の配置とが、好ましくは、ディスクを一方向に(すなわち、反時計回りに)回転させる際、抵抗が一貫性があり準線形な態様で増大または減少するように選択される。例として、図9において示されたディスクの特定の角位置において、2つの突出部65は、2つの最も右にある変形可能な管64を遮断する。そのようにして、この特定の構成において、管の抵抗は、開いたままである3つの変形可能な管64の抵抗の合計により決定される。
(外部の制御ユニット)
ここで図10A、図10Bおよび図11を参照すると、本発明の眼排液システムの外部の制御ユニットの例示的実施形態が、ここで説明される。この図の各々において、制御ユニット70が、本発明の埋め込み可能デバイス10の上に間隔をあけて配置されて示される。一つの実施形態において、制御ユニット70は、位置センサー72、電磁石73、作動器74を収容するハウジング71を含む。制御ユニット70はまた、表示部を含み得るか、または必要に応じた従来の処理および表示システム90(例えば、適切にプログラムされたパーソナルコンピュータもしくはラップトップコンピュータ)へ、ケーブルを使用して、または例えばIEEE 802.11準拠の無線チップを使用した無線で連結されるように構成され得る。容易に認識されるように、制御ユニット70ならびにプロセッサーおよび表示システム90は、原寸に比例していない。
図10Bにおいて描写されるように、制御ユニット70は、位置センサー72が埋め込み可能デバイス10内のディスク21の角方向αを測定し得て、処理および表示システム90上での表示のための出力信号を発生させ得るために、患者の眼Eの上に配置されるように構成される。電磁石73は、埋め込み可能デバイス10内のディスクと外部の制御ユニットとの間の磁気結合を提供し、その結果として、作動器74を使用して、ヘルスケア提供者が、埋め込み可能デバイス内のディスク21の角方向αを調整し得る。埋め込み可能デバイス内の変形可能な管材19の加圧量の調整に対応する、ディスクのあらゆる対応する運動が、位置センサー72により感知され、制御ユニット70、または処理および表示システム90上に表示される。
図10Aおよび図11において描写されるように、位置センサー72は、好ましくは、調整処理の間に位置センサー72が埋め込み可能デバイス10と密に近接するが接触せずに配置されるように、センサー軸76上に留められた回路基板75上に据え付けられる。この実施形態において、位置センサー72は、磁気センサーであり、電磁石73が電源を切られた際、埋め込み可能デバイス内に配置されたディスクの角方向を感知するように構成される。上で考察されたように、ディスク21は明確な磁軸を有し、その磁軸は、位置センサー72により感知され得て、ディスクの角位置αを測定し得る。
電磁石73は、近位の磁心78、主部の磁心79および遠位の磁心80を含む。電気コイル81が、主部の磁心79を取り囲み、当該分野において公知の方法を使用して、磁心78、79および80内に磁場を導く。近位の磁心78にて発生した磁場が、埋め込み可能デバイスの中のディスクを制御ユニット70へ磁気的に結合させる。制御ユニット70は、さらに、棒部82、底部カバー83を支える下端、および遠位の磁心80に接続される上端を含む。底部カバー83における穴84は、磁心78が埋め込み可能デバイスへ近接して配置可能であるように、近位の磁心78が底部カバーを通り抜けることを可能にする。好ましくは、埋め込み可能デバイス内部のディスクを制御ユニットへ結合する磁場の強さは、強膜により許容される力(例えば、1ニュートン未満)になる。一つの実施形態において、ディスクおよび外部の制御ユニットの各々は、約0.8テスラの磁場の強さを有し、その結果として、約1.2mNmの最大トルクがディスクへ印加され得るが、推定される垂直方向の力は約0.12N未満である。
作動器74は、手動クランクまたは電気モーターのいずれかを含み得、制御ユニット70へ磁気的に結合される際の埋め込み可能デバイスのディスク21の角方向における調整をするように構成される。一つの実施形態において、作動器74は、遠位の磁心へ結合された電気モーターを含み、ハウジング71内の電磁石73を回転させるように構成される。認識されるべきであるように、ハウジング71は、医師の手の中に収められ得るが、より好ましくは、患者の眼から事前に設定された距離内に配置可能であるしっかりした支持腕上に据え付けられる。作動器74は、加えて、プロセッサーおよび表示システム90へ連結され得て、処理および表示システム90上に備わっているソフトウェアを使用して作動され得て埋め込み可能デバイスの調整を微調節する。
制御ユニット70は、以下の節において述べられるような二つの主要なタスクを実行するために使用される:(1)埋め込み可能デバイス内のディスク21の相対的な角位置を感知すること(このことが、埋め込み可能デバイスの操作位置を定める)および(2)埋め込み可能デバイス内のディスク21を、時計回りまたは反時計回りのいずれかで、埋め込み可能デバイスの流れ抵抗を調整するために選択された量だけ回転させること。上で言及されたように、制御ユニット70は、好ましくは、空間に固定されて据え付けられ、例えば、ヘルスケア提供者の診療室において診察椅子の上に吊るされる。
本発明の埋め込み可能デバイスの流体抵抗の調整のための制御ユニット70の使用方法が、ここで説明される。埋め込み可能デバイスを前もって埋め込まれた患者に関して、この方法の第一の工程は、例えば圧力測定法を使用して、患者の眼圧を計測することを含み得る。次に、この患者は、例えば、制御ユニット70へアクセス可能な診察椅子において座らされ得る。埋め込み可能デバイスが前もって虹彩のちょうど上にある眼の経線に沿って強膜皮弁の下に埋め込められた場合、この患者は、インプラントを曝すためにまっすぐ下を見ることを指示され得る。この制御ユニットは、例えば、モーター付き、または手動で調整される関節のある支持碗を使用して、患者の眼の上にて選択された距離にある定位置へ動かされ得る。
次に、位置センサー72は、埋め込み可能デバイス内のディスクの磁軸の場所を計測し、そしてその方向は、プロセッサーおよび表示システム90上に表示される。電磁石73は、電源を切られる(すなわち、電流がコイル中にない)が、ヘルスケア提供者は、制御ユニット70の内部メカニズムを、近位の磁心78の腕部の縁がインプラント内のディスク21の磁軸と同心かつ一線上にそろえられるように、手動または自動で回転させ、その磁軸は、磁気センサーの出力を使用して測定され得る。このことは、制御ユニット70上にカメラを含むことにより容易になり得、その結果として、埋め込み可能デバイスのディスクの磁軸の方向は、近位の磁心78の腕部を含む患者の眼のリアルタイム画像上に重ね合わされ得る。
ひとたびこの制御ユニットが適切にインプラントと一線上にそろえられると、電磁石73は、電源を入れられて、ディスク21の磁場の極性とは反対の極性を有する近位の磁心78の腕部を通り抜ける磁場を導き、それによってディスク21を制御ユニット70により生じた外部の磁場へそろえる強い位相ロックを作り出す。認識されるべきであるように、電磁石73により導かれた磁場は、近位の磁心78の腕部の先端を通り抜ける線の方向である。ひとたびこの位相ロックが確立され、その一方で電磁石システムが電源を入れた状態で保たれていると、ヘルスケア作業者は、作動器74を使用して、近位の磁心78の所望の回転を実施する。埋め込み可能デバイス内のディスク21が外部の磁場へ位相ロックされるので、ディスクは、外部の場へそろえられたままになり、埋め込み可能デバイス内で同一の回転を同時に受ける。上で考察されたように、電磁石73により生じた外部の磁場は、埋め込み可能デバイス内でディスクを回すために必要とされるトルクを印加するためには十分強く、例えば、ロック特徴(例えば、Bellevilleバネ)により印加された予荷重と、(存在するならば)あらゆる摩擦抵抗とに打ち勝つ。
作動器74がディスクを所望の量だけ回した後で、電磁石73は電源を切られ、そして位置センサー72が、埋め込み可能デバイス内のディスクの相対的な回転位置を確かめるために用いられて、意図された回転が実際に行われたことを確認する。新たな弁設定にて眼内で圧力を平衡させるために適切な時間をとった後で、ヘルスケア提供者は、再び、例えば圧力測定法を使用して、患者の眼内の眼圧を確かめ得る。
ここで図12を参照すると、外部の制御ユニットの代替的な実施形態が、説明される。外部の制御ユニット100は、図10および図11の実施形態のよりコンパクトで、複雑性が少なく、そしてユーザーフレンドリーなバージョンである。外部の制御ユニット100は、ヘルスケア提供者が、本明細書において上で説明された埋め込み可能デバイスに関する二つの不可欠な機能を実行することを可能にする。:(1)埋め込み可能デバイス内のディスクの機能位置を計測する;および(2)探知された機能位置の非侵襲的調整を実行し、それによって埋め込み可能デバイスの排液特性(流体抵抗)を調整する。
外部の制御ユニット100は、二つの主部分、センサー表示ユニット101および調整ユニット102からなる。センサー表示ユニット101は、患者の眼の頂部上で埋め込み可能デバイスの直ぐ上に配置されるように構成され、埋め込み可能デバイス内の磁気ディスク(例えば、ディスク21または51)の方向を計測するためのセンサー103を収容する。センサー表示ユニット101はまた、その辺縁部上に円状に配置されたLEDのアレイ104を含んで、ボタン105により作動する電子機器を使用して、磁気ディスクの計測された角位置を表示する。
調整ユニット102は、センサー表示ユニット102内で共軸に配置されるように設計され、埋め込み可能デバイスの近傍に強い磁場を生じさせる極106および107を有する磁石を収容する。センサー表示ユニット101内に配置される際、調整ユニット102における磁石の極106および107は、埋め込み可能デバイスの磁気ディスクの極の反対の極性にそろえられ得、そのことにより、強い磁気結合が達成され得る。調整ユニット102がセンサー表示ユニット101内に配置される場合、位置マーク108が、センサー103により感知される磁気ディスクの方向に対応するLEDとそろえられるべきである。後に続く調整ユニット102の回転が、埋め込み可能デバイスの磁気ディスクの同等の回転を導き、それによって、その機能位置と、結果として生じた埋め込み可能デバイスの流体抵抗とを調整する。
本明細書において上で説明されたような埋め込み可能デバイスの埋め込みに関するさらなる詳細が、ここで提供される。埋め込み可能デバイス(例えば、デバイス10、10’、40または60)は、先行技術の緑内障排液デバイスに関して使用される外科的技術に類似した外科的技術を使用して、埋め込まれる。図4において描写されたように、強膜皮弁は、標準的な線維柱帯切開術に類似した方法にて作り出され、そしてこの皮弁は、透明な角膜まで慎重に切り開かれる。強膜皮弁は持ち上げられ、そして透明な角膜に隣接した「ブルーゾーン(blue zone)」の中央を識別するために注意が払われ、そこは線維柱帯の位置に対応する。当業者により理解されるように、「ブルーゾーン」は、前方輪部境界(anterior limbal border)の後方に位置し、中輪部線(midlimbal line)にて終わる。26ゲージ針が、虹彩の平面に対し平行な角度で「ブルーゾーン」の中央を通して前房の中へ挿入される。次いで、埋め込み可能デバイスの入口ポートが、針により作り出された小孔を通して前房内へ完全に挿入される。この埋め込み可能デバイスは、提供された二つのアイレット(例えば、図1Bにおけるアイレット18)を通して縫合糸を利用することにより、強膜内で定位置に縫合される。次いで、強膜皮弁は、10−0ナイロン縫合糸を使用して、ヘラ形の針で定位置にて縫合される。最後に、結膜が、適切な縫合により慎重に閉じられる。
ひとたびこの埋め込み可能デバイスが上で説明されたように埋め込まれると、磁気ディスクの角方向は、外部の制御ユニットを使用して調整され得、埋め込み可能デバイスの流体抵抗を調整し得る。図12の外部の制御ユニットを使用する調整手順は、(1)調整の前に磁気ディスクの機能位置を計測する工程;(2)磁気ディスクの機能位置を調整する工程および(3)調整の後で磁気ディスクの機能位置を測定および確認する工程を含む。
上述の手順は、患者の眼の頂部上にセンサー表示ユニット101を配置することにより開始され、その患者の眼は、インプラントを最もよく曝す位置において静止を保つ。センサー表示ユニット101は、センサー103が埋め込み可能デバイスのちょうど上にあるように、眼に対して配置される。次いで、操作者は、ボタン105を押下げ、そのことが、センサー103に埋め込み可能デバイスの磁気ディスクにより生じた磁場の方向の計測をさせる。センサー表示ユニットにおける電子機器は、出力センサー103を読み取り、二つの明るくなったLEDの間の仮想の線が磁場の向きに一致するように、LEDアレイ104の正反対に向き合う二つのLEDを点灯させることにより磁場方向を識別する。磁場の極性はまた、適切なLEDの色(すなわち、北のための赤色および南のための緑色)を使用することにより表示され得る。
ひとたび磁気ディスクの向きが、識別されて、センサー表示ユニット101上に表示されると、操作者は、調整ユニットの極106および107が埋め込み可能デバイスの磁場に対して完全に一線上にそろえられて(LEDアレイ104上で示されたように)埋め込み可能デバイスの磁場に対して反対の極性になることに注意して、センサー表示ユニット101内で共軸に調整ユニット108を配置する。このことは、調整ユニットのN極(緑ドット)およびS極(赤ドット)を示す二つの色位置マーク108により容易にされ、そのマークは、図12において示されるように、常時配置され、調整ユニットの辺縁部上で正反対に向き合う位置にある。位置マーク108をセンサー表示ユニット101上の同じ色のLEDに対してそろえることは、二つの磁石が強く磁気的に結合することを確実にし、そして調整ユニットの任意の回転が、埋め込み可能デバイス内の磁気ディスクの同等の回転を同伴する。次いで、操作者は、自由に調整ユニット102を時計回りまたは反時計回りで回転させて(その一方でセンサー表示ユニット101は、固定して保たれる)、磁気ディスクの機能位置を増加または減少のいずれかにし、それによって埋め込み可能デバイスの流体抵抗を増加または減少のいずれかにする。
ひとたび上述の調整がなされると、操作者は、調整ユニットを取り除き得、ボタン105を押下げて磁場に関する新たな計測を感知および表示して、磁気ディスクが実際に適切に回転したことを確認する。それは、センサー表示ユニット101のLEDと調整ユニット102の位置マーク108とが再びそろえられた場合である。本発明のシステムがインプラントの流体抵抗の相対的な調整を可能にし、眼の眼圧の直接的調整には作用しないことが、留意されるべきである。したがって、埋め込み可能デバイスを通る流体の流れが平衡に達することが可能となる適切な時間の後で、医師は、適切な手段(すなわち、圧力測定法)を使用して調整後のIOPを計測するべきであり、必要な場合、所望のIOPが達成されるまで調整を反復するべきである。
ここで図13および図14を参照すると、本発明の外部の制御ユニットのさらなる代替的な実施形態が、説明される。外部の制御ユニット110が、本発明の埋め込み可能デバイスとともに使用される外部の制御ユニットの複雑性を減少させるためのさらなる努力を表し、その結果として、外部の制御ユニット110は、単純なペン状のユニットを含む。より特定すると、外部の制御ユニット110は、平たいコンパス111を一方の端に、水準器112および永久磁石113を他方の端に含む。平たいコンパス111は、埋め込み可能デバイス内の磁気ディスクの方向を計測するために提供される。コンパス111の磁針114が、北極を示すように着色され、そしてハウジング115の透明なカバーもしくは外側リムが、針の角位置のより容易な読み取りのための目盛を収める。永久磁石113は、外部の制御ユニット110の他方の端上に配置され、以下で説明されるように、埋め込み可能デバイス内の磁気ディスクの角方向の調整のために使用される。水準器112は、ユニット110の主本体において配置され、磁気ディスクの方向を計測する間、外部の制御ユニットが水平位置にあることを使用者(医師)が確認することを可能にし、それによって固定座標系が(例えば、調整試行の各々の前後で)全ての計測に関して提供されることを確実にする。
埋め込み可能デバイスの流体抵抗の調整方法が、ここで図14に関して説明され、外部の制御ユニットの先の実施形態に関して上で説明された工程に類似の工程を含む。
第一に、この埋め込み可能デバイス内の磁気ディスクの機能位置の計測が、磁気ディスクの現在の角位置を測定するために行われる。着席してじっとしている患者に関し、(例えば、典型的な眼検査フレームに対して固定されて)垂直位置にある患者の頭部に対して、医師は、まぶたを引張って強膜を曝す。次いで、コンパス111が、強膜皮弁上で平らに、埋め込み可能デバイスのちょうど上へ配置される一方で、医師は、水準器112を使用して、ユニット110が水平な位置にあることを確認する。コンパスの針114の角位置が留意され、その角位置は、埋め込み可能デバイスの磁気ディスクから発する磁場の方向に対応する。埋め込み可能デバイスの磁気ディスクが、その近傍において、地球の磁場よりも数桁大きい(例えば、150倍大きい)磁場を生成することが、予期される。したがって、地球の磁場が、インプラント内のディスクの磁場の方向を正確に測定するコンパス111の能力に干渉することは、予期されない。
次に、医師は、磁石(例えばS極)が強膜に隣接し、前もってコンパス111のN極により示された位置の近くにあるように、ユニット110を180°回す。この方法における磁石113の配置は、磁石113を埋め込み可能デバイスの磁気ディスクへ結合する。次いで、医師は、磁石113を、埋め込み可能デバイスの上で円弧に時計回りまたは反時計回りの向きで動かし、埋め込み可能デバイスの磁気ディスクをそれに応じて回転させ、埋め込み可能デバイスの流体抵抗を増大または減少させる。
医師は、再び、外部の制御ユニット110をひっくり返して、コンパスを埋め込み可能デバイスに隣接させて、埋め込み可能デバイスから発する磁場の方向を感知する。次いで、医師は、埋め込み可能デバイス内の磁気ディスクが所望の角度に動いた構成になるまで、上述の工程を多数回繰り返す。次いで、医師は、好ましくは、眼圧計または類似のデバイスを使用してIOPの計測を行う。上で言及されたように、このテストは、好ましくは、(例えば、約15−30分後に)IOPが新たな定常状態に達したことが予期された後でのみ行わる。ここで、IOPが生理学的または所望の範囲の内部にある場合に、この手順は完成する。他の場合は、さらなる調整が行われ得る。
本発明の眼排液システムの代替的な実施形態が、埋め込み可能デバイスとともに配置され、入口ポート14と連通して眼圧を計測する小型化された圧力センサーを含み得る。このセンサーは、無線周波数識別の原理を基にした遠隔計測システムのような、小型化された遠隔計測システムに結合され得、その遠隔計測システムは、例えば制御ユニット40上の回路により、遠くからエネルギーを付与され得て、外部の受信機により受信および解析をされ得る信号を放つ。この構成は、眼圧の容易かつ非侵襲的な測定を提供する。
さらなる代替的な実施形態において、埋め込み可能デバイス内のディスク21は、永久磁石ではなく磁化可能な材料を含み得、制御ユニット40により印加された磁場とは位相が異なる局所磁場をディスクにおいて導くための回路をさらに含み得る。この実施形態において、制御ユニット40は、交番磁界を印加して埋め込み可能デバイス内に配置された回路にエネルギーを付与して、反対の極性の局所磁場を発生させる。この方法において、制御ユニット40により印加された磁場は、局所磁場を発生させるために用いられ得、そしてこれらの場の間の結合が、埋め込み可能デバイス内のディスクを操作して所望の回転の度合いを導くために、使用され得る。いっそうさらに代替的な実施形態として、埋め込み可能デバイス10が、超音波モーターとして構成され得、その場合においては、制御ユニット40が、埋め込み可能デバイス内に配置されたディスクへ、磁気結合を用いるのでなく、超音波的に結合される。
いっそうさらなる代替として、複数の管が、ハウジング11内にて変形可能な管19の代わりになり得る。この実施形態において、埋め込み可能デバイス内のディスクの回転は、単一の変形可能な管19を単純に変形するのではなく、選択的かつ可逆的に複数の管の対応する部分セットを遮断する。
本発明の様々な説明的実施形態が上で説明されたが、本発明から離れることなく、当該分野において様々な変更および改変がなされ得ることは、当業者にとって明確である。添付の特許請求の範囲は、本発明の真の主旨および範囲の内にある全てのこのような変更および改変を包含することが、意図される。

Claims (13)

  1. 眼の内部の過剰な流体の処置のための眼排液システムであって、該システムが、
    入口ポートと、出口ポートと、180°を超える円弧にわたりそれらの間を延びる円周溝を画定する部分とを含むハウジングであって、該ハウジングは、該眼の外側の層の上または内部に埋め込まれるように構成される、ハウジングと、
    少なくとも一つの変形可能な管であって、該変形可能な管は、該変形可能な管が該入口ポートと該出口ポートとの間を延びるように該溝の内部に配置され、該変形可能な管が内腔および流体抵抗を有する、変形可能な管と、
    該ハウジングの内部に偏心で据え付けられる円形ディスクであって、該円形ディスクが、該ハウジングの内部で選択的に回転して加圧力を該変形可能な管へ印加し、それによって該流体抵抗を調整するように構成される、円形ディスクと
    を含み、該加圧力は、該円形ディスクの角位置の関数として調整可能である、システム。
  2. 請求項1に記載の眼排液システムであって、前記入口ポートが、前記眼の壁部を通り抜けて該眼の前房の中の房水と連通するように構成されるノズルをさらに含む、眼排液システム。
  3. 請求項1から請求項2のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記出口ポートが、前記変形可能な管において配置される複数の穴を含む、眼排液システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記出口ポートが管へ接続されるように構成される、眼排液システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記埋め込み可能なハウジングおよび円形ディスクが、患者の眼の曲率半径に対応するように選択される曲率半径を有する、眼排液システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記円形ディスクと前記変形可能な管との間に差し挟まれた玉軸受をさらに含む、眼排液システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記円形ディスクを回転させるために最小閾値のトルクの印加を必要とする特徴をさらに含む、眼排液システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記円形ディスクが磁気材料または磁化可能材料を含む、眼排液システム。
  9. 請求項1から請求項のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記溝が前記円形ディスクから非一様な半径方向の距離に位置する、眼排液システム。
  10. 請求項1から請求項のいずれかに記載の眼排液システムであって、前記円形ディスクの角方向を非侵襲的に調整するように構成される外部の制御ユニットをさらに含む、眼排液システム。
  11. 請求項10に記載の眼排液システムであって、前記外部の制御ユニットが、前記円形ディスクの前記角方向を感知するためのセンサーと、該センサーの出力を表示するためのプロセッサーおよび表示ユニットとをさらに含み、該円形ディスクを選択される角度に回転させるように構成される磁石をさらに含む、眼排液システム。
  12. 請求項8に記載の眼排液システムであって、前記円形ディスクの角方向を非侵襲的に調整するように構成される外部の制御ユニットをさらに含み、該外部の制御ユニットが該円形ディスクへ磁気的に結合する磁石を含む、眼排液システム。
  13. 請求項12に記載の眼排液システムであって、前記外部の制御ユニットがコンパスを含み、前記磁石が永久磁石を含み、外部の制御ユニットが水準器をさらに含む、眼排液システム。
JP2016226480A 2011-01-14 2016-11-22 過剰な眼内流体を処置するための装置および方法 Active JP6330014B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161433131P 2011-01-14 2011-01-14
US61/433,131 2011-01-14

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013548846A Division JP2014507978A (ja) 2011-01-14 2012-01-12 過剰な眼内流体を処置するための装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017060816A JP2017060816A (ja) 2017-03-30
JP6330014B2 true JP6330014B2 (ja) 2018-05-23

Family

ID=45509474

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013548846A Withdrawn JP2014507978A (ja) 2011-01-14 2012-01-12 過剰な眼内流体を処置するための装置および方法
JP2016226480A Active JP6330014B2 (ja) 2011-01-14 2016-11-22 過剰な眼内流体を処置するための装置および方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013548846A Withdrawn JP2014507978A (ja) 2011-01-14 2012-01-12 過剰な眼内流体を処置するための装置および方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US9101445B2 (ja)
EP (1) EP2663271B1 (ja)
JP (2) JP2014507978A (ja)
CN (1) CN103327940B (ja)
ES (1) ES2528350T3 (ja)
WO (1) WO2012095499A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020046054A1 (ko) * 2018-08-30 2020-03-05 사회복지법인 삼성생명공익재단 형태 및 물성 변경이 용이한 안질환용 임플란트 장치

Families Citing this family (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541975A (ja) 1999-04-26 2002-12-10 ジーエムピー ヴィジョン ソルーションズ インコーポレイテッド 緑内障の治療のための線維柱帯切開装置および方法
US7867186B2 (en) 2002-04-08 2011-01-11 Glaukos Corporation Devices and methods for treatment of ocular disorders
US6638239B1 (en) 2000-04-14 2003-10-28 Glaukos Corporation Apparatus and method for treating glaucoma
US7431710B2 (en) 2002-04-08 2008-10-07 Glaukos Corporation Ocular implants with anchors and methods thereof
DE60225815T2 (de) 2001-04-07 2009-02-05 Glaukos Corp., Laguna Hills Glaukom-stent für die glaukom-behandlung
US7331984B2 (en) 2001-08-28 2008-02-19 Glaukos Corporation Glaucoma stent for treating glaucoma and methods of use
US10603214B2 (en) 2011-01-14 2020-03-31 Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (Epfl) Apparatus and methods for treating excess intraocular fluid
EP2517619B1 (en) 2011-04-27 2013-05-22 Istar Medical Improvements in or relating to glaucoma management and treatment
CA3098762C (en) 2012-03-26 2023-01-17 Glaukos Corporation System and method for delivering multiple ocular implants
WO2013160907A1 (en) * 2012-04-23 2013-10-31 Ghansham Das Agrawal A device for treatment of glaucoma
US10842932B1 (en) * 2012-08-08 2020-11-24 Neurowave Systems Inc. Intelligent pharmaceutical delivery system with non-concentric pumping mechanism to reduce flow anomaly and method of using
US10517759B2 (en) 2013-03-15 2019-12-31 Glaukos Corporation Glaucoma stent and methods thereof for glaucoma treatment
CN103919643A (zh) * 2014-04-01 2014-07-16 齐文华 一种抗青光眼手术中所用防术后巩膜瓣粘连的器材
WO2015184173A1 (en) 2014-05-29 2015-12-03 Dose Medical Corporation Implants with controlled drug delivery features and methods of using same
US10342702B2 (en) 2014-08-29 2019-07-09 Camras Vision Inc. Apparatus and method for reducing intraocular pressure
US10201451B2 (en) 2014-08-29 2019-02-12 Camras Vision Inc. Device and method for reducing intraocular pressure
TWM497991U (zh) * 2014-10-01 2015-04-01 Gimer Medical Co Ltd 人體植入式電子裝置之殼體結構
EP3313466A1 (en) 2015-06-24 2018-05-02 Healionics Corporation Injectable porous device for treatment of dry and wet age-related macular degeneration or diabetic retinopathy
WO2016210351A1 (en) * 2015-06-25 2016-12-29 The Regents Of The University Of Michigan Magnetoelastic implantable actuation device and method
EP4265231A3 (en) 2015-08-14 2023-12-20 Alcon Inc. Ocular implant with pressure sensor
US11925578B2 (en) 2015-09-02 2024-03-12 Glaukos Corporation Drug delivery implants with bi-directional delivery capacity
US10524958B2 (en) 2015-09-30 2020-01-07 Alievio, Inc. Method and apparatus for reducing intraocular pressure
CN105748193B (zh) * 2016-05-25 2018-01-09 杨勋 一种可调节青光眼引流管
US10596035B2 (en) 2016-06-06 2020-03-24 Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (Epfl) Apparatus for treating excess intraocular fluid
US10690127B2 (en) * 2016-08-30 2020-06-23 Alcon Inc. Handheld ophthalmic probe with peristaltic pump and associated devices, systems, and methods
US20180311075A1 (en) * 2017-04-27 2018-11-01 Camras Vision Inc. System and a method for reducing pressure in a pressurized chamber
EP4052685A1 (en) 2017-05-04 2022-09-07 Carl Zeiss Meditec Cataract Technology Inc. Devices for ocular surgery
US11166849B2 (en) 2017-07-20 2021-11-09 Shifamed Holdings, Llc Adjustable flow glaucoma shunts and methods for making and using same
EP4218692A3 (en) 2017-07-20 2023-09-06 Shifamed Holdings, LLC Adjustable flow glaucoma shunts and methods for making and using same
EP3681449A1 (en) * 2017-09-11 2020-07-22 Oregon Health & Science University Glaucoma tube implant with modulated flow
US11116625B2 (en) 2017-09-28 2021-09-14 Glaukos Corporation Apparatus and method for controlling placement of intraocular implants
TWI662945B (zh) * 2018-05-21 2019-06-21 清弘生醫股份有限公司 眼球生理參數的連續性量測裝置及其床架
AU2019282173A1 (en) 2018-06-05 2020-12-10 Carl Zeiss Meditec Cataract Technology Inc. Ophthalmic microsurgical tools, systems, and methods of use
WO2020049508A1 (en) 2018-09-06 2020-03-12 Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (Epfl) Apparatus for treating excess intraocular fluid having an elastic membrane
CN109199693A (zh) * 2018-09-28 2019-01-15 孙大卫 一种青光眼引流器
CN109223302B (zh) * 2018-11-21 2020-12-25 中国人民解放军总医院 一种房水引流装置及制造方法
WO2020121272A1 (en) * 2018-12-13 2020-06-18 Alcon Inc. Haptic optic management system utilizing rotating cams
KR20210124298A (ko) * 2019-02-01 2021-10-14 칼 짜이스 메디텍 캐터랙트 테크놀로지 인크. 일체형 흡인 펌프를 갖는 안과 절단 기구
JP2022532255A (ja) 2019-05-17 2022-07-13 カール・ツァイス・メディテック・キャタラクト・テクノロジー・インコーポレイテッド 一体化吸引ポンプを有する眼科用切削器具
KR20220032046A (ko) 2019-06-07 2022-03-15 칼 짜이스 메디텍 캐터랙트 테크놀로지 인크. 안과 절단 도구용 다중 스테이지 트리거
US11517477B2 (en) 2019-10-10 2022-12-06 Shifamed Holdings, Llc Adjustable flow glaucoma shunts and associated systems and methods
CA3165037A1 (en) 2020-01-23 2021-07-29 Robert Chang Adjustable flow glaucoma shunts and associated systems and methods
CA3167488A1 (en) 2020-02-14 2021-08-19 Eric Schultz Shunting systems with rotation-based flow control assemblies, and associated systems and methods
EP4106695A4 (en) 2020-02-18 2024-03-20 Shifamed Holdings Llc ADJUSTABLE FLOW GLAUCOMA SHUNTS WITH NON-LINEAR FLOW CONTROL ELEMENTS AND ASSOCIATED SYSTEMS AND METHODS
WO2021176332A1 (en) 2020-03-06 2021-09-10 Ecole Polytechnique De Lausanne (Epfl) Apparatus for treating excess intraocular fluid having an elastic membrane
US11766355B2 (en) 2020-03-19 2023-09-26 Shifamed Holdings, Llc Intraocular shunts with low-profile actuation elements and associated systems and methods
EP4135640A4 (en) 2020-04-16 2024-04-17 Shifamed Holdings Llc ADJUSTABLE GLAUCOMA TREATMENT DEVICES AND ASSOCIATED SYSTEMS AND METHODS
GB2611732B (en) * 2020-07-22 2023-08-30 Nat Univ Hospital Singapore Pte Ltd Ocular drainage implant
US11419761B2 (en) * 2020-07-22 2022-08-23 The Eye Hospital Of Wenzhou Medical University Glaucoma aqueous humor drainage device and glaucoma aqueous humor drainage method
WO2022159723A1 (en) 2021-01-22 2022-07-28 Shifamed Holdings, Llc Adjustable shunting systems with plate assemblies, and associated systems and methods
WO2023064491A2 (en) * 2021-10-13 2023-04-20 Shifamed Holdings, Llc Systems, devices, and methods for maintaining flow in adjustable shunting systems
WO2023069660A1 (en) * 2021-10-21 2023-04-27 Twenty Twenty Therapeutics Llc Implantable electromagnetic pumps
WO2023135549A1 (en) * 2022-01-14 2023-07-20 Liqid Medical Proprietary Limited Surgical kit and method for treating glaucoma
EP4356817A1 (en) * 2022-10-19 2024-04-24 Carl Zeiss Vision International GmbH An ophthalmological measurement system comprisng an ophthalmological measurment device and a device for verification of functionality and/or a state of calibration of the ophthalmological measurement device comprising a magnetic element

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3863067A (en) * 1972-07-24 1975-01-28 Cornelius Leonard Gooley Orientation indicating apparatus
DK139006B (da) * 1976-02-19 1978-11-27 Ib Thomsen Detektor til afføling af vinkelstillingen for en til et magnetkompas hørende kompasmagnets stilling.
JPS547791A (en) * 1977-06-21 1979-01-20 Kawasumi Lab Inc Liquid flow rate controller for conduit
US4457757A (en) 1981-07-20 1984-07-03 Molteno Anthony C B Device for draining aqueous humour
DE111842T1 (de) * 1982-12-16 1985-02-14 Chesebrough-Pond's Inc., Greenwich, Conn. Durchflussregulator fuer schwerkraftfluidabgabesysteme.
US4856972A (en) * 1988-06-09 1989-08-15 Fisher Scientific Co. Dual roller peristaltic pump
US5071408A (en) 1988-10-07 1991-12-10 Ahmed Abdul Mateen Medical valve
SU1738279A1 (ru) * 1989-12-04 1992-06-07 Туркменский Научно-Исследовательский Институт Глазных Болезней Магнитный клапан дл дренировани глаза
US5476445A (en) 1990-05-31 1995-12-19 Iovision, Inc. Glaucoma implant with a temporary flow restricting seal
US5117870A (en) * 1991-04-01 1992-06-02 Beckman Instruments, Inc. Pinch valve
US5300020A (en) 1991-05-31 1994-04-05 Medflex Corporation Surgically implantable device for glaucoma relief
US5171213A (en) * 1991-08-14 1992-12-15 Price Jr Francis W Technique for fistulization of the eye and an eye filtration prosthesis useful therefor
US5586872A (en) * 1992-09-02 1996-12-24 Skobelev; Valery V. Adjustable peristaltic pump
JP2588378B2 (ja) * 1992-09-02 1997-03-05 ビクトロビチ スコベレフ,バレリ 生物学的流体用ポンプ
GB2285303B (en) 1993-12-31 1997-07-23 Hwang Shao Keh Magnetic control-type flow control valve
US5601094A (en) 1994-11-22 1997-02-11 Reiss; George R. Ophthalmic shunt
US5626558A (en) 1995-05-05 1997-05-06 Suson; John Adjustable flow rate glaucoma shunt and method of using same
US6261256B1 (en) * 1996-12-20 2001-07-17 Abdul Mateen Ahmed Pocket medical valve & method
GB9700390D0 (en) 1997-01-10 1997-02-26 Biocompatibles Ltd Device for use in the eye
US6050970A (en) * 1997-05-08 2000-04-18 Pharmacia & Upjohn Company Method and apparatus for inserting a glaucoma implant in an anterior and posterior segment of the eye
US6168575B1 (en) 1998-01-29 2001-01-02 David Pyam Soltanpour Method and apparatus for controlling intraocular pressure
US6589198B1 (en) 1998-01-29 2003-07-08 David Soltanpour Implantable micro-pump assembly
US6090062A (en) 1998-05-29 2000-07-18 Wayne State University Programmable antisiphon shunt system
US6077299A (en) * 1998-06-22 2000-06-20 Eyetronic, Llc Non-invasively adjustable valve implant for the drainage of aqueous humor in glaucoma
JP2002541975A (ja) * 1999-04-26 2002-12-10 ジーエムピー ヴィジョン ソルーションズ インコーポレイテッド 緑内障の治療のための線維柱帯切開装置および方法
US6558342B1 (en) 1999-06-02 2003-05-06 Optonol Ltd. Flow control device, introducer and method of implanting
US6544208B2 (en) * 2000-12-29 2003-04-08 C. Ross Ethier Implantable shunt device
DE10113823A1 (de) 2001-03-21 2002-09-26 Seiko Instr Inc Druckregelventilvorrichtung und Vorrichtung zur Solldruckeinstellung des Ventils
JP4321108B2 (ja) * 2003-05-13 2009-08-26 セイコーエプソン株式会社 チューブバルブおよび浮遊構造物
EP1484535B1 (en) 2003-05-13 2007-10-17 Seiko Epson Corporation A tube valve, a tube valve apparatus and a head cleaning apparatus
US7093818B2 (en) * 2004-08-03 2006-08-22 Harris Corporation Embedded control valve using homopolar motor
JP4355722B2 (ja) * 2005-11-17 2009-11-04 セイコーエプソン株式会社 流体輸送装置
CN200998480Y (zh) * 2006-06-30 2008-01-02 上海康德莱企业发展集团有限公司 软管流量调节装置
JP5113172B2 (ja) * 2006-08-18 2013-01-09 エコール ポリテクニーク フェデラル ドゥ ローザンヌ(エーペーエフエル) 植込み型薬剤送給装置
GB2456247B (en) * 2006-10-10 2009-12-09 Promethean Ltd Interactive display system with master/slave pointing devices
JP2010512941A (ja) * 2006-12-22 2010-04-30 モンディエール テクノロジーズ リミテッド 流量制御器
JP2008206572A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Yatabe:Kk 可撓性チューブ用クランプ装置
WO2009035571A2 (en) * 2007-09-07 2009-03-19 Qlt Plug Delivery, Inc Lacrimal implant detection
CN101918071B (zh) 2007-11-23 2016-11-16 洛桑联邦理工学院 非侵入式可调引流设备
JP5277869B2 (ja) * 2008-02-14 2013-08-28 セイコーエプソン株式会社 チューブユニット、制御ユニット、マイクロポンプ
JP5412607B2 (ja) * 2009-04-14 2014-02-12 ノイベルク有限会社 チューブポンプおよびチューブポンプ用チューブ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020046054A1 (ko) * 2018-08-30 2020-03-05 사회복지법인 삼성생명공익재단 형태 및 물성 변경이 용이한 안질환용 임플란트 장치

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012095499A1 (en) 2012-07-19
US20150335488A1 (en) 2015-11-26
CN103327940B (zh) 2015-10-14
JP2014507978A (ja) 2014-04-03
ES2528350T3 (es) 2015-02-09
US20120184892A1 (en) 2012-07-19
EP2663271B1 (en) 2014-12-03
CN103327940A (zh) 2013-09-25
US9655779B2 (en) 2017-05-23
EP2663271A1 (en) 2013-11-20
JP2017060816A (ja) 2017-03-30
US9101445B2 (en) 2015-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6330014B2 (ja) 過剰な眼内流体を処置するための装置および方法
US11712371B2 (en) Apparatus and methods for treating excess intraocular fluid
CN109328049B (zh) 用于治疗过多眼内流体的设备
US9375347B2 (en) Non-invasively adjustable drainage device
EP1545655B1 (en) Implantable ocular pump to reduce intraocular pressure
US20070106200A1 (en) Intraocular shunt device and method
US20100056979A1 (en) Implantable ocular pump to reduce intraocular pressure
US20210196517A1 (en) Apparatus for treating excess intraocular fluid having an elastic membrane
WO2021176332A1 (en) Apparatus for treating excess intraocular fluid having an elastic membrane
Villamarin et al. A new adjustable glaucoma drainage device
CN105919723A (zh) 非侵入式可调引流设备
Chen et al. SmartFlow glaucoma stent

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6330014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250