JP6329768B2 - Joinery - Google Patents
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Description
本発明は建具に関し、特に防火性の高い建具に関する。 The present invention relates to a joinery, and more particularly to a joinery having a high fire resistance.
丁番が設けられた吊元側を中心に戸体を揺動させることで開閉する建具では、その戸先側のうち高さ方向略中央にラッチ錠等の施錠装置が設けられ、戸体と枠との係合離脱を行う。ところがこのような建具は火災が起きたときにその熱で反りが生じることがある。この反りは枠に固定されていない戸先側の上下で起こり易く、枠と戸体との間に隙間が生じて煙や炎が拡散して被害が大きくなる虞がある。 In the joinery that opens and closes by swinging the door body around the hanging side where the hinge is provided, a locking device such as a latch lock is provided in the center of the door in the height direction. Engage and disengage from the frame. However, such joinery may be warped by the heat when a fire breaks out. This warpage is likely to occur on the upper and lower sides of the door end which is not fixed to the frame, and there is a possibility that a gap is generated between the frame and the door body, so that smoke or flame is diffused and damage is increased.
これに対して特許文献1、2のような技術が開示されている。
特許文献1に記載の防火扉用錠では、火災が発生したときにセンサーピンが溶融又は熱変形して扉が大きく変形する前に錠杆が飛び出して枠に係合する。これにより枠と建具との間に隙間が発生しないので煙や炎の拡散を防止することができる。
一方、特許文献2に記載の扉錠では、戸先側の上下の両方にラッチ錠を取り付け、連動させて通常時からラッチ錠として機能させている。従って火災が発生したときでも戸先側上下の両方にラッチ錠が具備されているので当該ラッチ錠がそのまま熱による反りを防止する。
On the other hand, techniques such as
In the fire door lock described in
On the other hand, in the door lock described in
しかしながら、特許文献1、2に記載のような建具は、防火性を高めることを目的としており、そのための専用部品として作製されている。従って汎用性が低く、高価になってしまう。一方で、このような反りを防止する手段は、建具に反りが生じてしまってからでは効果がないので、火災のときに円滑には自動的に作動するという機能は維持しなければならない。
However, joinery as described in
そこで本発明は、このような問題点に鑑み、より汎用的な構造を採用しつつも火災のときには円滑に反りを防止するように作動する建具を提供することを課題とする。 Therefore, in view of such problems, an object of the present invention is to provide a joinery that operates more smoothly in the event of a fire while adopting a more general-purpose structure.
以下、本発明について説明する。 The present invention will be described below.
請求項1に記載の発明は枠体、枠体の枠組み内に配置され、室外側装飾板と室内側装飾板とが所定の間隔で配置される戸体、並びに、室外側装飾板と室内側装飾板との間のうち戸先側上部及び戸先側下部の少なくとも一方に配置されるラッチ錠、を備え、ラッチ錠は、ケース、該ケースに対して突没及び揺動するようにケースに保持されるラッチ、ラッチがケースに対して突出した位置で揺動が規制された施錠状態と、ラッチがケースに対して突没自在及び揺動自在に維持された開錠状態と、を切り替える機構、及び室外側装飾板と室内側装飾板との間に配置され、熱により機構が施錠状態となる開錠部材、を有し、開錠部材を変形又は溶融させる手段を具備する、建具である。
The invention according to
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建具において、開錠部材を変形又は溶融させる手段は、室内側装飾板側に接触して配置されていることである。
The invention according to
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の建具において、開錠部材を変形又は溶融させる手段は、開錠部材が、室内側装飾板に伝熱部材を介して接触していることである。 According to a third aspect of the present invention, in the fitting according to the first or second aspect, the means for deforming or melting the unlocking member is such that the unlocking member is in contact with the indoor decorative plate via the heat transfer member. It is that you are.
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の建具において、開錠部材を変形又は溶融させる手段は、室内側装飾板のうち、開錠部材が配置された部位に穴が設けられ、該穴には熱により溶融する樹脂が充填されていることである。 According to a fourth aspect of the present invention, in the fitting according to any one of the first to third aspects, the means for deforming or melting the unlocking member is located at a portion of the indoor decorative plate where the unlocking member is disposed. A hole is provided, and the hole is filled with a resin that melts by heat.
本発明の建具によれば、ラッチ錠を用いており汎用的な構造を採用しつつも、開錠部材及び開錠部材の変形又は溶融させる手段によって火災のときには円滑にラッチを自動に施錠して戸体の反りを防止することができる。 According to the joinery of the present invention, a latch lock is used and a general-purpose structure is adopted, but the latch is automatically and smoothly locked in the event of a fire by means of deformation or melting of the unlocking member and the unlocking member. The warping of the door can be prevented.
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。しかし本発明は当該実施形態に限定されるものではない。 The above-described operation and gain of the present invention will be clarified from embodiments for carrying out the invention described below. Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the drawings. However, the present invention is not limited to the embodiment.
図1は1つの形態にかかる建具1の正面図である。
図1からわかるように、建具1は枠体10及び戸体20を有しており、戸体20の吊元側(図1の紙面右)は枠体10の吊元側縦枠14と丁番2により揺動可能に連結されている。
FIG. 1 is a front view of a
As can be seen from FIG. 1, the
枠体10は、上横枠11、下横枠12、戸先側縦枠13、及び吊元側縦枠14が矩形に枠組みされてなる。その基本的な構造は公知の枠体と同様である。ただし、枠体10では戸先側縦枠13に、施錠装置30のデッドボルト34、ラッチ33が挿入される穴13a、穴13bの他、防火用ラッチ錠40のラッチ45が挿入される穴13c(図7も参照)が形成されている。
The
戸体20は枠体10の枠組み内に配置され、その吊元側端部が吊元側縦枠14に丁番2で連結されており、丁番2を中心に揺動して開閉する。図2は戸体20の分解斜視図、図3は戸体20の内部構造がわかるように表した正面図である。
図1〜図3よりわかるように、戸体20は、室外側装飾板21、芯材22、23、24、25、施錠装置30、防火用ラッチ錠40、コア材70、室内側装飾板71を備えている。この他にも図1で示したハンドル72等の部材が備えられる。
The
As can be seen from FIGS. 1 to 3, the
室外側装飾板21及び室内側装飾板71は、鋼やアルミニウム等の金属板の4辺の端部がL字型に折り曲げられる端部加工が施されており、上端折り曲げ部21a、71aと、下端折り曲げ部21b、71bと、左端折り曲げ部21c、71cと、右端折り曲げ部21d、71dとを有している。このように板材の4辺を平面部21e、71eに対して直交するように起立させることにより浅い箱体が形成される。後述するように室外側装飾板21及び室内側装飾板71の間に各部材が配置される。また、左端折り曲げ部21c、71cの施錠装置30、防火用ラッチ錠40が備えられる部位は、当該施錠装置30、防火用ラッチ錠40のラッチ33、45やデッドボルト34が突没できるように切り欠かれ、平面部21e、71eには施錠装置30のサムターンやシリンダー錠等の操作部が配置される部位には孔21f、71fが開けられている。
The outdoor
芯材22、23、24、25はコ字型断面を有する棒状の部材で戸体20の4辺の端部に沿って配置される。このときコ字断面における開口部が鋼板ドア30の内側に向く姿勢とされる。また施錠装置30、防火用ラッチ錠40が取り付けられる芯材24には、施錠装置30、防火用ラッチ錠40のラッチ33、45やデットボルト34が突没可能なように孔24a、24bが設けられる。
The
施錠装置30は、施錠機構を内包する箱体31と、当該箱体から室内外方向のそれぞれに突出して配置される一対の操作部32(図2では死角のため一方のみが表れている。)とを具備してなる。操作部32は、室外側の操作部32にはシリンダー錠が、及び室内側の操作部32にはサムターンが備えられる。操作部32が室内外に露出して配置されることにより使用者はこの操作部32を操作することができ、デッドボルト34(図1、図2参照)を施錠装置30から突没させて戸先側縦枠13の穴13a(図1参照)に進入及び退避させることにより施解錠が可能となる。
また、施錠装置30には、その箱体31の内側にラッチ33(図1、図2参照)を作動させるための機構を内包している。そしてこの機構は、公知の通りハンドル72に連動しておりハンドルの操作によりて戸先側縦枠13の穴13b(図1参照)に進入したラッチ33の施解錠が可能となる。
The locking
The locking
防火用ラッチ錠40は、平時には開錠されており火災等により戸体20が加熱されると施錠されるラッチ錠であり、戸先の上部及び下部の少なくとも一方に配置される。図4(a)には防火用ラッチ錠40の斜視図、図4(b)には開錠部材55を離脱した防火用ラッチ錠40の分解斜視図を表した。図5(a)は図4(a)にVa−Vaで示した線に沿った防火用ラッチ錠40の断面図、図5(b)は図5(a)にVb−Vbで示した線に沿った防火用ラッチ錠40の断面図である。
The fire
防火用ラッチ錠40はケース41を有しており、防火用ラッチ錠40を構成する部材の多くを当該ケース41の内側に内包している。ケース41には、戸先の端面に沿うようにフロント板42が固定されている。このフロント板42のうちケース41よりも大きく突出した部位が芯材24に固定される。フロント板42にはラッチ45が突没する開口穴43が形成されている。
The fire
ケース41のうちラッチ45が突没する側の端部には図5(a)における断面においてコ字状をなすラッチ枠44が固定されている。そしてラッチ枠44のコ字状である内側にはラッチ45が配置されている。ラッチ45の形態は公知の通りである。すなわち、ラッチ45のうちケース41から突出する側の端部には、傾斜面45b及び突没方向平行面45cが形成されている。
ラッチ45は、ケース41に対して突没(図5(b)の矢印Aの方向)及び揺動(図5(b)の矢印Bの方向)するようにラッチ枠44の内側に保持され、押圧部材46を介してラッチばね47によってケース41に対して突出する方向に付勢されている。押圧部材46は、ラッチ枠44に設けられるガイド溝48に係合しており、ラッチ45の突没を円滑に案内する。
また、ラッチ45には、その抜け出しを防止するために離脱防止突起45aが形成されている。
A
The
Further, the
これに加えてラッチ45には、突没方向に沿うガイド面49が形成される。このガイド面49は次に説明する規制部材50と摺動するように接している。ガイド面49が規制部材50に接している状態でラッチ45はその揺動が規制されて突没方向の移動のみが可能となる。
In addition to this, the
規制部材50はケース41の内側に揺動軸51を中心に揺動できるように保持されており、規制ばね52(本形態ではトーションばね)によって、その一方の端部50aがガイド面49に接する方向に付勢される。後述するように規制部材50の一方の端部50aがガイド面49に接している姿勢で、ラッチ45がケース41に突没する方向の移動を許容して揺動は規制される。規制部材50は、このようにラッチ45を規制する姿勢とラッチ45を規制しない姿勢とを取ることができる。そして当該姿勢の切り替えは次に説明する連動部材53及び開錠部材55により行われる。
The restricting
連動部材53は、揺動軸51に平行となるように設けられる連動部材揺動軸54を中心に揺動できるようにケース41の内側に保持されている。連動部材53は連動部材揺動軸54を挟んで一方の端部53aが規制部材50の他方の端部50bに接する。連動部材53は規制部材50及び次に説明する開錠部材55によりその姿勢が決められる。当該姿勢については後で説明する。
The interlocking
開錠部材55は、ラッチ45をケース41に対して突没自在及び揺動自在に維持しておく(すなわちラッチ錠を開錠状態に維持しておく。)ための部材である。本形態では開錠部材55は図4(b)にその形状が良く表れている。開錠部材55は、下側が開放するコ字状の本体56の一方の端部には係止突起57と、規制片58と、を設けている。一方、ケース41には図4(b)に表れているように1つの側板に係止突起挿入穴41aが設けられ、この側板とは反対側の側板には規制片挿入穴41b(図5(a)参照)が設けられている。そしてコ字状の本体56をケース41の上端部に被せるように該上端部を本体56の内側に挿入し、係止突起挿入穴41aに係止突起57に、規制片挿入穴41bに規制片58を挿入して組み合わせる。
開錠部材55は、火災時の熱により溶融又は変形して連動部材53を保持することができなくなるように構成されている。このとき、当該溶融又は変形をより円滑に行うための開錠部材の変形又は溶融させる手段(便宜上「促進手段」と記載することがある。以下同様)として、開錠部材55を常温では大きな変形及び溶融することなく、300℃以下で溶融又は大きな変形する材料で構成することができる。その材料としては例えば発泡EPSが挙げられる。
The unlocking
The unlocking
以上のような防災用ラッチ錠40は少なくとも次に説明する2つの姿勢をとることができる。
The disaster
第一の姿勢は、図5(a)、図5(b)に示した姿勢である。この姿勢では開錠部材55が熱による溶融及び変形をすることなく取り付けられている。すなわち、この姿勢では、開錠部材55のコ字状の本体56がケース41の上端部に被せられるように該上端部を本体56の内側に挿入し、係止突起挿入穴41aに係止突起57が、規制片挿入穴41bに規制片58が挿入されている(外観は図4(a)参照)。このとき、規制片58が連動部材53のうち、規制片58に近い側の端部53bをラッチ45から離隔する方向に押圧する。すると連動部材53は連動部材揺動軸54を中心に回動して、端部53bとは反対側の端部53aがラッチ45に近づく方向に回動する。このように回動した端部53aは、規制部材50のうちラッチ45から離隔した方の端部50bを押圧する。すると規制部材50は、規制ばね52の付勢力に抗して揺動軸51を中心に回動して、端部50bとは反対側の端部50aがラッチ45から離隔する方向に回動する。このようにラッチ45から離隔した端部50aはラッチ45の揺動及び突没を規制しない位置にまで退避している。従って第一の姿勢ではラッチ45は図5(b)に矢印A、Bで示した突没の移動、及び回動が自在であり、ラッチ錠が開錠した状態を維持する。
The first posture is the posture shown in FIGS. 5 (a) and 5 (b). In this posture, the unlocking
これに対して第二の姿勢はラッチ45の揺動が規制される。図6(a)、図6(b)に説明のための図を示した。図6(a)は図5(a)と同じ視点による図であり、図6(b)は図6(a)にVIb−VIbで示した線による断面図である。
この姿勢では開錠部材55が熱により溶融又は変形している状態である(図6(a)、図6(b)は溶融した状態を表している。)。すなわち、この姿勢では、連動部材53のうち、規制片58に近い側の端部53bをラッチ45から離隔する方向に押圧する力が作用していない。すると、連動部材53は規制部材50の回動を規制することができず、規制部材50の規制ばね52の付勢力により、規制部材50におけるラッチ45側の端部50aがラッチ45に近づく方向に回動する。これに伴って端部50aとは反対側の端部50bは、連動部材53のうち端部53aを押圧して連動部材53を回動させる。このようにラッチ45に近づいた規制部材50の端部50aによればラッチ45の揺動が規制され、突没は規制しない。従って第二の姿勢ではラッチ45は図6(b)に矢印Aで示した突没の移動のみが自在であり、ラッチ錠が施錠した状態となる。
On the other hand, in the second posture, the swing of the
In this posture, the unlocking
以上で防火用ラッチ錠40の機構について説明した。ただし防火用ラッチ錠40では、開錠部材55以外は既存の公知のラッチ錠の機構を適用することができる。従って開錠部材55を作製し、他の部分については公知のラッチ錠を用いればよい。これにより防火用ラッチ錠としての専用部材は非常に少なくてよいため安価に防火性に優れた建具を提供することができる。
The mechanism of the fire
図1〜図3に戻って、建具1の他の構成について説明する。
コア材70は、板状の部材で戸体20の内側を満たすように配置される。従って、戸体20の内側に備えられる他の部材に合わせてカットされたり変形されたりしている。コア材70は、主に断熱性や防火性を有する公知の材料の板材が適用される。
Returning to FIGS. 1 to 3, another structure of the
The
以上のような構成を有する建具1の各要素は例えば次に示すように組み立てられる。
戸体20に関しては、まず、芯材24の穴24aに合わせて、施錠装置30が挿入され芯材24に固定される。また、芯材24の穴24bに合わせて防火用ラッチ錠40が挿入され、フロント板42により芯材24に固定される。本形態では当該固定位置について、開錠部材の変形又は溶融させる手段(促進手段)の観点から特徴を有しているが、当該特徴については後で説明する。
Each element of the
Regarding the
次に、芯材22を室外側装飾板21の折り曲げ部21aに沿って配置する。同様にして芯材23を室外側装飾板21の折り曲げ部21bに沿って、芯材24を室外側装飾板21の折り曲げ部21cに沿って、芯材25を室外側装飾板21の折り曲げ部21dに沿ってそれぞれ配置する。これにより室外側装飾板21の縁に沿って芯材22、23、24、25により枠状が形成される。そして、芯材22、23、24、25で囲まれた内側にコア材65を配置する。そして上記組み立てられた各部材の室内側から室内側装飾板71を被せるように載置する。このとき施錠装置30の操作部32は室内側鋼板71の貫通孔71fを貫通して室内側に露出して配置される。また、組み立ての際にコア材70と室外内側装飾板21、及びコア材70と室内側鋼板71とは接着剤により接着される。そして上端折り曲げ端部21a、71a、下端折り曲げ端部21b、71b、左端折り曲げ端部21c、71c、及び右端折り曲げ端部21c、71cは、その外側からリベット等により芯材22、23、24、25に連結される。詳しくは、上端折り曲げ端部21a、71aは芯材22に、下端折り曲げ端部21b、71bは芯材23に、左端折り曲げ端部21c、71cは芯材24に、右端折り曲げ端部21d、71dは芯材25に、それぞれ連結される。これにより室外側装飾板21と室内側装飾板71とは、コア材70及び芯材22、23、24、25を介して連結される。
Next, the
ここで戸体20では、戸体20が火災等により室内側から加熱されたときに、防火用ラッチ錠40の開錠部材55が円滑に溶融又は変形する手段(促進手段)を有して構成されている。図7には本形態における促進手段を説明するための図を示した。図7は図3にVII−VIIで表した線による断面図のうち、防火用ラッチ錠40側の端部に注目した図である。図7では室外側装飾板21と室内側装飾板71との間隙の中心線を点線で表し、防火用ラッチ錠40の室内外方向の大きさ(厚さ)の中心線を一点鎖線で表している。
図7からわかるように、本形態では、促進手段として防火用ラッチ錠40の室内外方向の大きさ(厚さ)の中心線が、室外側装飾板21と室内側装飾板71との間隙の中心線よりも室内側装飾板71側に寄せられている。これにより、室内側で起こった火災等によって戸体20が加熱されたとき、防火用ラッチ錠40の開錠部材55が加熱側に近付けられているので円滑に開錠部材55を変形又は溶融させることが可能となる。
ここで、当該促進手段では開錠部材55が室内側装飾板71に接していてもよいし、間隙を有していてもよい。開錠部材55のより早い変形又は溶融という観点からは、開錠部材55が室内側装飾板71に接触していることが好ましい。
Here, the
As can be seen from FIG. 7, in this embodiment, the center line of the size (thickness) of the fire
Here, in the said acceleration | stimulation means, the unlocking
図8には、異なる例にかかる促進手段について説明する図を示した。図8は図7と同じ視点による図である。
図8からわかるように、本例では促進手段として、防火用ラッチ錠40の開錠部材55と室内側装飾板71との間に熱伝導性の高い部材である伝熱部材80が配置してある。従って開錠部材55は伝熱部材80を介して室内側装飾板71に接している。これにより、室内側で起こった火災等によって戸体20が加熱されたとき、防火用ラッチ錠40の開錠部材55が早く加熱されるので円滑に開錠部材55を変形又は溶融させることが可能となる。
ここで伝熱部材80を構成する材料は熱伝導率が高い材料であることが好ましく、アルミニウムや鋼等の金属板であることが好ましい。
In FIG. 8, the figure explaining the promotion means concerning a different example was shown. FIG. 8 is a view from the same viewpoint as FIG.
As can be seen from FIG. 8, in this example, a
Here, the material constituting the
図9には、さらに異なる例にかかる促進手段について説明する図を示した。図9(a)は本例の促進手段が適用された戸体20’の斜視図、図9(b)は図7と同じ視点による図である。
図9(a)、図9(b)からわかるように、本例では促進手段として、室内側装飾板71’のうち、防火用ラッチ錠40の開錠部材55が位置する部位に、室内側装飾板71の板厚方向に貫通した穴71’gを設け、この穴71’gに熱により溶融し易い樹脂である溶融部材80’を配置する。これによれば、室内側で起こった火災等によって戸体20’が加熱されたとき、熱を直接受ける溶融部材80’が溶融して無くなり、穴71’gが開口してその内側に配置された開錠部材55に直接熱が提供される。これにより防火用ラッチ錠40の開錠部材55が早く加熱されるので円滑に開錠部材55を変形又は溶融させることが可能となる。
ここで溶融部材80’を構成する材料は、熱により早く溶融して穴71’gから除外される樹脂であることが好ましい。これには例えばポリアミド系樹脂などからなる樹脂成形品が上げられる。
In FIG. 9, the figure explaining the promotion means concerning another example was shown. FIG. 9A is a perspective view of a
As can be seen from FIGS. 9 (a) and 9 (b), in this example, as an accelerating means, on the indoor side
Here, the material constituting the melting
図1に戻って枠体10について説明する。枠体10は上横枠11、下横枠12、戸先側縦枠13、及び吊元側縦枠14がそれぞれ建物開口部の縁に沿って枠組みして取り付けられる。
そして、戸体20の吊元側は枠体10の吊元側縦枠14と丁番2により揺動可能に連結されている。
また、戸先側縦枠13には上記したように穴13a、13b、13cが設けられており、穴13aには施錠装置30のデッドボルト34が進入及び退避可能であり、穴13bには施錠装置30のラッチ33が進入及び退避可能とされている。そして穴13cには防火用ラッチ錠40のラッチ45が進入及び退避可能とされている。穴13cにラッチ45が進入した姿勢は図7、図8、及び図9(b)にも併せて表した。
Returning to FIG. 1, the
Then, the suspension base side of the
Further, the door side
以上説明した建具1は次のように作用する。
平常時では、防火用ラッチ錠40はその開錠部材55が配置されていることにより、図5(a)、図5(b)に示した姿勢となっており、ラッチ45は、図5(b)に矢印A、Bで示したように、その突没及び揺動が自在である。従って図1、図7、図8、図9(b)に示したようにラッチ45が戸先側縦枠13の穴13cに浸入した姿勢であっても、戸体20の開操作によりラッチ45は穴13cの壁面に押圧されたときに穴13cから速やかに退避する。従ってこの状態において防火用ラッチ錠40が使用者による戸体20の開閉を阻害することはない。
従って平常時においては、戸体20の開操作を規制するのは施錠装置30のみである。施錠装置30のデッドボルト34が戸先側縦枠13の穴13aに浸入していれば施錠されており、退避していれば開錠状態である。また、戸先側縦枠13の穴13bに浸入している施錠装置30のラッチ33は、ハンドル72を操作することにより開錠できる。
The
In a normal state, the fire-
Therefore, only the
一方、室内側において火災が発生して戸体20が加熱された場面を考える。このときには、室内側装飾板71が加熱されて熱が戸体20の内側に伝わる。当該伝わった熱により防火用ラッチ錠40の開錠部材55が変形又は溶融して図6(a)、図6(b)に示したようにラッチ45を施錠状態にする。これによれば、ラッチ45は図6(b)に矢印Aで示した突没の方向にしか移動できず、その揺動は規制される。従って、防火用ラッチ錠40が配置された戸体30の戸先側上端部及び下端部は戸先側縦枠13の穴13cから退避することができず施錠状態となる。これにより戸体20の戸先側上下端部の反りを抑えることができ、反りによる隙間の発生を防ぎ及びこれによる延焼を防ぐことができる。
On the other hand, a scene in which a fire has occurred on the indoor side and the
このとき、建具1では防火用ラッチ錠40の開錠部材55が円滑に変形又は溶融する促進手段を備えているので、戸体30が加熱されると速やかに防火用ラッチ錠40が施錠状態になる。従って、戸体20の戸先側上下端部が反り始める前に防火用ラッチ錠40を施錠状態にして確実に隙間の発生及び延焼を防ぐことが可能となる。
At this time, since the unlocking
また、防火用ラッチ錠40では開錠部材55以外については、規制のラッチ錠と同じ構造を適用することができ、汎用性が高いことから、より安価に上記効果を奏する建具を提供できる。
Moreover, in the fire
なお、上記した開錠部材55は1つの例としての形態であり、平時においては防火用ラッチ錠40の開錠状態を保持し、火災等により加熱したときに変形又は溶融して防火用ラッチ錠40を施錠状態とすることができれば他の形態であってもよい。1つの例を図10に示した。
The above-described unlocking
図10に示した開錠部材155は、矩形の連結片部155aの長手方向両側から同一方向に延びる一対の平行な脚部155bを有するそれぞれの脚部155bの先端には係止爪部155cが設けられる。またそれぞれの脚部155bは連結片部155aと平行な補強片155dに連結されて補強されている。
このような開錠部材155をケース41の穴41aに差し込むことにより上記した開錠部材55と同様に作用する。
The unlocking
By inserting such an unlocking
1 建具
10 枠体
11 上横枠
12 下横枠
13 戸先側縦枠
14 吊元側縦枠
20 戸体
21 室外側装飾板
22〜25 芯材
30 施錠装置
40 防火用ラッチ錠
41 ケース
45 ラッチ
55 開錠部材
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記枠体の枠組み内に配置され、室外側装飾板と室内側装飾板とが所定の間隔で配置される戸体、並びに、
前記室外側装飾板と前記室内側装飾板との間のうち戸先側上部及び戸先側下部の少なくとも一方に配置されるラッチ錠、を備え、
前記ラッチ錠は、
ケース、
該ケースに対して突没及び揺動するように前記ケースに保持されるラッチ、
前記ラッチが前記ケースに対して突出した位置で揺動が規制された施錠状態と、前記ラッチが前記ケースに対して突没自在及び揺動自在に維持された開錠状態と、を切り替える機構、及び
前記室外側装飾板と前記室内側装飾板との間に配置され、熱により前記機構が前記施錠状態となる開錠部材、を有し、
前記開錠部材を変形又は溶融させる手段を具備する、建具。 Frame,
A door in which the outdoor decorative plate and the indoor decorative plate are arranged at a predetermined interval, arranged in the framework of the frame, and
A latch lock disposed between at least one of the door side upper part and the door side lower part among the outdoor side decorative plate and the indoor side decorative plate,
The latch lock is
Case,
A latch held by the case so as to protrude and swing relative to the case;
Mechanism for switching a locked state in which the swing is restricted at the position where the latch is protruded with respect to the case, and unlocked state in which the latch is maintained freely protrude and retract freely and swing with respect to the casing, and And an unlocking member that is disposed between the outdoor decorative plate and the indoor decorative plate, and the mechanism is in the locked state by heat,
A joinery comprising means for deforming or melting the unlocking member.
前記室内側装飾板側に接触して配置されていることである請求項1に記載の建具。 Means for deforming or melting the unlocking member,
The fitting according to claim 1, wherein the fitting is arranged in contact with the indoor decorative board side.
前記開錠部材が、前記室内側装飾板に伝熱部材を介して接触していることである請求項1乃至2のいずれかに記載の建具。 Means for deforming or melting the unlocking member,
The joinery according to any one of claims 1 to 2, wherein the unlocking member is in contact with the indoor decorative plate via a heat transfer member.
前記室内側装飾板のうち、前記開錠部材が配置された部位に穴が設けられ、該穴には熱により溶融する樹脂が充填されていることである請求項1乃至3のいずれかに記載の建具。 Means for deforming or melting the unlocking member,
4. The interior decoration plate according to claim 1, wherein a hole is provided in a portion where the unlocking member is disposed, and the hole is filled with a resin that is melted by heat. Joinery.
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