JP6327135B2 - スピーカ用ダンパ及びスピーカ - Google Patents

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Description

本発明はスピーカ用ダンパ及びスピーカに関する。
スピーカでは、ボイスコイルを支持するためにダンパが広く利用されている。
例えば、特許文献1では、コルゲーション構造を有するダンパが開示されている。このようなダンパは、同心円状に、山部と谷部とを交互に有する環状板である。
特開2008−131180号公報
ところで、出力の向上がスピーカに要求されている。特許文献1で開示されるスピーカに、大きな音を出力で発生させた場合、ダンパがボイスコイルボビンから大きな力を受けて、損傷することがあった。特に、ダンパの内周側では大きな応力が発生し、その内周側が損傷しやすかった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、大きな音を出力しても損傷しにくいスピーカ用ダンパ及びこれを用いたスピーカを提供するところにある。
そこで、本発明は、
厚みt0を有する環状板を備え、
前記環状板は、
ボイスコイルボビンと接着する内周側縁部と、
前記内周側縁部から前記環状板の外周側に向かって延びる平坦部と、を備え、
前記平坦部は、同心円状に形成される山部及び谷部の少なくとも一方を有し、
前記山部の高さは、前環状板の厚みt0と同じ、又は、小さく、
前記谷部の深さは、前環状板の厚みt0と同じ、又は、小さいスピーカ用ダンパを提供する。
本発明により、大きな音を出力しても損傷しにくいスピーカ用ダンパ及びスピーカを提供することができる。
図1は、実施の形態1にかかるスピーカの断面図である。 図2は、実施の形態1にかかるダンパの断面斜視図である。 図3は、実施の形態1にかかるスピーカの要部の断面図である。 図4は、実施の形態1にかかるダンパの断面図である。 図5は、実施の形態1にかかるダンパの要部の断面図である。 図6は、実施の形態1にかかるダンパの要部の断面図である。 図7は、実施例のダンパの各部位における応力を示すグラフである。 図8は、比較例のダンパの断面斜視図である。 図9は、比較例のダンパの各部位における応力を示すグラフである。
実施の形態1.
(全体構造)
図1〜図3を参照して実施の形態1にかかるスピーカ、及び、スピーカ用ダンパについて説明する。図1は、実施の形態1にかかるスピーカの断面図である。図2は、実施の形態1にかかるダンパの断面斜視図である。図3は、実施の形態1にかかるスピーカの要部の断面図である。
図1に示すように、スピーカ100は、ダンパ10と、第1のフレーム11と、第2のフレーム12と、ボイスコイルボビン13と、キャップ14と、振動板15と、エッジ16と、磁気回路装置18と、ボイスコイル19とを含む。
第1のフレーム11は、円錐筒状体であり、また、第2のフレーム12は、中央近傍に孔を有する皿状体である。第2のフレーム12は、外縁から突き出る側壁12aと、側壁12aから突き出るフランジ12bとを有する。第1のフレーム11と第2のフレーム12とは、互いに接合又は一体化しており、椀状体となる。第1のフレーム11と第2のフレーム12とは、いずれも、スピーカ100の構成を保持するのに必要な機械的強度を有する材料、例えば、金属、樹脂等の材料からなる。
エッジ16は、スピーカ100の正面から視ると、環状部材であり、スピーカ100の断面において、スピーカ100の前方に向かって張り出す形状を有する。ここで、スピーカ100の前方は、スピーカ100により発生させる音の進行方向であり、図1では、Z方向である。エッジ16は、第1のフレーム11の外側端部に沿って設置される。
振動板15は、接合又は一体化した第1のフレーム11と第2のフレーム12との内側に配置されて、エッジ16の内側端部に接続される円錐筒状体である。振動板15は、エッジ16を介して、第1のフレーム11に支持される。振動板15は、スピーカ100の正面から視ると、環状体である。振動板15は、例えば、樹脂、紙、金属などの材料からなる。
図1に図2を併せて参照して、ダンパ10は、コルゲーション構造を有する環状板であり、例えば、内周側縁部10aと、平坦部10cと、起伏部10dと、外周側縁部10bとを、含む。ダンパ10は、布を樹脂で含浸した状態で、金型を用いてプレス成形することで、形成される。このような樹脂として、フェノール樹脂又はポリアミド樹脂が挙げられる。ダンパ10は、所定の厚みt0を有すると好ましい。ダンパ10は、第2のフレーム12の内側に配置され、ダンパ10の外周側縁部10bが第2のフレーム12の側壁に貼り付けられる。内周側縁部10aと、平坦部10cと、起伏部10dと、外周側縁部10bとは、同心円状に、内周側から外周側に向かってこの順に互いに接続する。内周側縁部10aと、平坦部10cと、起伏部10dと、外周側縁部10bとは、スピーカ100の正面から視ると、いずれも環状である。
内周側縁部10aは、接着剤(後述)を保持するために、スピーカの後方(ここでは、−Z方向)に凹む。内周側縁部10aは、この接着剤によって、ボイスコイルボビン13と接着する。
平坦部10cは、内周側縁部10aから外周側に向かって延びている。平坦部10cは、同心円状に形成される山部a1及び谷部b1の少なくとも一方を有する。起伏部10dは、平坦部10cから外周側に向かって延びる。起伏部10dは、同心円状に形成される山部及び谷部の少なくとも一方を有する。平坦部10cと、起伏部10dとは、少なくとも1つの山部a1、a2、a3、…、an(nは自然数)、…と、少なくとも1つの谷部b1、b2、b3、…、…、bm(mは自然数)、…と、を内周側縁部10aから外周側縁部10bに向かって交互に有する。なお、図2に示すダンパ10では、nが6であり、mが5である。平坦部10cは、山部a1、…、an(nは自然数)と、谷部b1、…、bm(mは自然数)との少なくとも1つを含む。起伏部10dは、山部an+1、…と、谷部bm+1、…との少なくとも1つを含む。平坦部10cにおける山部a1、…と谷部b1、…との高低差は、起伏部10dに含まれる山部an、…と谷部bn、…との高低差と比較して、小さいとよい。なお、平坦部10cは、小起伏部と称してもよく、起伏部10dは、大起伏部と称してもよい。
外周側縁部10bは、スピーカの後方側において被支持面E1を有し、被支持面E1は第2のフレーム12のフランジ12bと接着する。被支持面E1とフランジ12bとが接着することで、ダンパ10は、フレーム12に支持されている。なお、ダンパ10のさらなる詳細は、後述する。
再び図1を参照して、ボイスコイルボビン13は、円筒状体であり、例えば、樹脂、金属、紙などの材料からなる。ボイスコイルボビン13は、第1のフレーム11と第2のフレーム12との内側に配置されているとともに、振動板15を貫通するように配置されている。図3に示すように、ボイスコイルボビン13は、接着部17を介して振動板15の内側端部と接着し、接着部17を介してダンパ10の内周側縁部10aと接着する。接着部17は、接着剤を内周側縁部10aに溜めて、固化させることで、形成される。ボイスコイルボビン13は、スピーカ前後方向に移動可能に、ダンパ10を介して第2のフレーム12に支持される
キャップ14は、ボイスコイルボビン13の前端を覆うように、振動板15に配置されている。
磁気回路装置18は、ヨーク181と、マグネット182a、182bと、プレート183とを含む。
ヨーク181は、円筒部181aと、鍔部181bとを有する。円筒部181aは、スピーカ100の前方(ここで、Z方向)に延びて、ボイスコイルボビン13の内側に挿入されている。ボイスコイルボビン13は、ボイスコイル19と振動板15等を接続する為の部品である。鍔部181bは、円筒部181aにおけるスピーカ100後方側に設けられている。鍔部181bは、スピーカ100の背面から視ると、円板状に形成されている。ヨーク181は、例えば、純鉄や鉄鋼などの磁性材料からなる。
マグネット182a、182bは、スピーカ100の正面から視ると、環状体である。マグネット182a、182bの孔には、ヨーク181の円筒部181aが挿し通されている。マグネット182aは、円筒部181aに接触しないように、鍔部181bに載置されており、マグネット182bはマグネット182aに載置されている。マグネット182a、182bは、フェライト磁石、アルニコ磁石、ネオジウム磁石、サマリウムコバルト磁石などからなる。
プレート183は、スピーカ100の前面から視ると、環状体である。プレート183孔には、ヨーク181の円筒部181aが挿し通されている。プレート183は、円筒部181aとの間に磁気ギャップを形成する為にマグネット182bの上に載置される。プレート183は、ヨーク181と同じような種類の材料からなる。マグネット182a、182b及びプレート183は、鍔部181bにボルト締結されていてもよい。プレート183は、第2のフレーム12と接触せずに離間してもよい。
マグネット182a及び182bによって形成される下側の磁界は、ヨーク181の鍔部181bを通過して、円筒部181aに向かう。上側の磁界は、プレート183に向かう。磁気回路装置18は、鍔部181b、円筒部181a、プレート183を通過する磁気回路を形成する。ボイスコイル19が磁気回路装置18の所定の位置に配置させるために、ダンパ10の機械的性質などが設定されているとよい。
ボイスコイル19は、導線を、ボイスコイルボビン13の後部の外周面に、巻き回されることによって形成される。ボイスコイル19は、ヨーク181に接触させないように、ボイスコイルボビン13の後部の外周面に配置される。ボイスコイル19は、アンプ(図示略)等に電気的に接続されており、電気信号を供給される。
(ダンパの詳細)
次に、図4〜図6を参照して、ダンパ10の詳細について説明する。図4は、実施の形態1にかかるダンパの断面図である。図5及び図6は、実施の形態1にかかるダンパの要部の断面図である。
図4に示すダンパ10では、平坦部10cと、起伏部10dとは、山部a1、a2、a3、a4、a5、a6と、谷部b1、b2、b3、b4、b5とを、内周側縁部10aから外周側縁部10bに向かって、交互に有する。ボイスコイルボビン13(図3参照)がスピーカ100の前後方向に振動すると、山部a1〜a6と、谷部b1〜b5と、内周側縁部10aとが、力を受ける。内周側縁部10aは、その形状が接着部17により固定されているため、山部a1〜a6と、谷部b1〜b5と比較して、損傷しにくい。
図5に示すように、具体的には、平坦部10cは、内周側縁部10aの内側端a0から、外周側縁部10b側に長さr0離れた点c1までの範囲であり、ダンパ10の径方向において長さr0を有する。起伏部10dは、ダンパ10の径方向において、点c1から、外周側縁部10b側の端d1(図4参照)までの範囲である。ここでは、点c1は、谷部b1と山部a2との間にある。したがって、平坦部10cは、山部a1と、谷部b1とを含む一方、起伏部10dは、山部a2〜a6と、谷部b2〜b5とを含む。
図6に示すように、ダンパ10が所定の厚みt0を有し、山部a1が高さt1を有し、谷部b1が深さt2を有する。具体的には、山部a1の高さt1は、外周側縁部10bと第2のフレーム12のフランジ12bとの被支持面E1と同じ高さの仮想面E2から、ダンパ10の下側主面までの距離に相当する。また、谷部b1の深さt2は、仮想面E2から、ダンパ10の上側主面までの距離に相当する。山部a1の高さt1が、ダンパ10の厚みt0以下である。また、谷部b1の深さt2が、ダンパ10の厚みt0以下である。
一方、山部a2〜a6の高さが山部a1の高さt1よりも高いとともに、谷部b2〜b5の深さが谷部b1の深さt2よりも深いと好ましい。また、山部a2〜a6の高さがダンパ10の厚みt0も大きいとともに、谷部b2〜b5の深さがダンパ10の厚みt0も大きいと、山部a1と谷部b1との高低差は、山部a2〜a6と谷部b2〜b5との高低差よりも、確実に小さくなるため、好ましい。
また、平坦部10cの径方向長さr0は、ダンパ10の径方向長さWd/6以下であると好ましい。ダンパ10の径方向長さWd(図2参照)は、径方向において、ダンパ10の内周側縁部10aから外周側縁部10bまでの長さである。また、平坦部10cの径方向長さr0は、ダンパ10の径方向長さWd/12以下であると好ましい。他方、平坦部10cの径方向長さr0は、10mm以下であってもよい。なお、平坦部10cの径方向長さr0がダンパ10の径方向長さWd/12以下又はWd/6以下であることと、平坦部10cの径方向長さr0が10mm以下であることについての関係については、後述する。
なお、説明の便宜上、ダンパにおいて高さ方向を規定したが、ダンパにおける上下方向は、スピーカにおける前後方向に相当し、具体的には、ダンパにおける上方向がスピーカにおける前方向に相当し、ダンパにおける下方向がスピーカにおける後ろ方向に相当する。スピーカの向きが変化しても、このスピーカにおける上下方向とダンパにおける前後方向との対応は変化しない。例えば、スピーカが下方に向けて設置されていても、スピーカにおける前方向はダンパにおける上方向に相当する。
(スピーカの動作)
次に、スピーカの動作について説明する。
再び図1を参照して、スピーカ100に音を発生させるための電気信号をボイスコイル19に供給する。すると、ボイスコイル19が、磁気回路装置18による磁気によって、モーメントを発生し、ボイスコイルボビン13がボイスコイル19のモーメントを受けて、スピーカ100の前後方向(ここで、Z方向、−Z方向)に動く。ボイスコイルボビン13の動作によって、振動板15が振動し、振動板15の周辺の媒体に伝達し、音が発生する。
スピーカの音の発生が停止した状態では、ダンパ10は、動作後のボイスコイルボビン13を、磁気回路装置18の所定の位置に戻すように保持する。したがって、ダンパ10は、ボイスコイルボビン13の保持による反作用の力を受けており、ダンパ10の内部では、応力が発生している。スピーカ100の音の出力が大きいと、ダンパ10の内部で発生する応力も大きい。
しかし、ダンパ10は、山部の高さは、環状板の厚みt0と同じ、又は、小さく、谷部の深さは、環状板の厚みt0と同じ、又は、小さいため、ダンパ10の内周側に生じる応力が小さい。したがって、スピーカ100が大きな音を出力しても、ダンパ10が大きな応力を受けるものの、損傷しにくい。また、ダンパ10を有するスピーカ100は、ダンパ10が損傷しにくいため、さらに大きな音を出力し得る。
(実施例の解析結果)
次に、図7〜図9を参照して、実施の形態1にかかる実施例と、その比較例とについて、解析した結果について説明する。図7は、実施例のダンパの各部位における応力を示すグラフである。図8は、比較例のダンパの断面斜視図である。図9は、比較例のダンパの各部位における応力を示すグラフである。
実施例では、ダンパ10に相当するダンパを用いた。比較例では、図8に示すダンパ910に相当するダンパを用いた。ダンパ910は、平坦部910cと、外周側縁部910bとを除いて、ダンパ10と同じ構成を有する。平坦部910cは、山部9a1と、谷部9b1とを有し、山部9a1と谷部9b1との高低差は、起伏部10dに含まれる山部a2〜6nと谷部b2〜b5との高低差と比較して同じ又は大きい。外周側縁部910bは、外周側縁部10bと異なり、その縁に上方向に延びる側壁を有するものの、外周側縁部910bは、後述する応力に対して、殆ど影響を与えない。
実施例及び比較例では、ダンパの径方向における部位に発生する応力を解析した。実験条件として、ダンパ内周部に与える入力は0.1N〜10Nの範囲内の複数の値を用いた。図7に実施例の結果を示し、図9に比較例の結果を示した。
図7に示すように、山部a1〜a6、谷部b1〜b5の応力値は、いずれも、11MPaを下回っており、大きな差が無い。
図9に示すように、山部9a1の応力値は、いずれの他の山部a2〜a6、谷部b2〜b5と比較して、格段に高かった。谷部9b1の応力値は、谷部b1の応力値(図7参照)と比較して高い。
実施例は、比較例と比較して、内周側の部位、例えば、山部a1、谷部b1などの応力値が小さい。したがって、実施例及び比較例をそれぞれスピーカに組み込んで、大きな音をスピーカに出力させても、実施例は比較例と比較して損傷しにくい、と考えられる。さらに、実施例を組み込んだスピーカは、比較例を組み込んだスピーカと比較して、大きな音を出力し得る。
(スピーカの具体例)
次に、上記した実施の形態1にかかるダンパに適したスピーカの具体例について説明する。
13cm以上30cm以下の口径を有するスピーカは、13cm未満の口径を有するスピーカと比較して、スピーカの出力を高めた場合、ダンパの損傷が生じやすいことが多い。そのため、上記したダンパ10の効果を鑑みると、ダンパ10は、13cm未満の口径を有するスピーカよりも、13cm以上30cm以下の口径を有するスピーカに、特に好適である。なお、スピーカの口径Ws(図1参照)はエッジ16の径に相当する。
ここでは、13cm以上30cm以下の口径を有するスピーカにおける具体的な平坦部10cの径方向長さr0の大きさを求める。
スピーカが口径Ws[cm]を有し、ボイスコイルが直径Wv[mm](図1参照)を有し、ダンパが径方向長さWd[mm]を有する場合、平坦部10cの径方向長さr0は、下記の計算式を用いることにより、求められる。
Wd=(10Ws−Wv)/2 …(計算式)
また、ボイスコイルの直径Wvは、スピーカの口径Wsに応じて、殆ど決まっていることが多い。例えば、口径13cmのスピーカでは、直径20mmのボイスコイルが使用される。口径16cmのスピーカでは、直径25〜30mmのボイスコイルが使用される。また、口径25cmのスピーカでは、直径45〜50mmのボイスコイルが使用される。また、口径30cmのスピーカでは、直径50〜65mmのボイスコイルが使用される。
ここで、13cm、16cm、25cm、及び、30cmの口径を有するスピーカにおけるWd/6、及び、Wd/12を求めた結果を下記の表1及び表2に示す。なお、13cmの口径を有するスピーカでは、使用されるボイスコイルの直径は1種類であるため、説明の便宜上、表1においてその直径は、ボイスコイル最小径Wvminとして扱った。
Figure 0006327135
Figure 0006327135
表1及び表2に示すように、13cm以上30cm以下の口径を有するスピーカでは、Wd/6とWd/12とは、10mmに近い値を有する。したがって、13cm以上30cm以下の口径を有するスピーカでは、平坦部10cの径方向長さr0が10mm以下であると好ましい。
以上、実施の形態1にかかるスピーカ用ダンパによれば、山部の高さは、環状板の厚みt0と同じ、又は、小さく、谷部の深さは、環状板の厚みt0と同じ、又は、小さいので、大きな音を出力しても、損傷しにくい。
また、実施の形態1にかかるスピーカ用ダンパによれば、平坦部の径方向の長さは、内周側縁部からの距離がダンパの径方向の長さWdの1/6以内であるため、大きな音を出力しても、より確実に損傷しにくい。
また、実施の形態1にかかるスピーカ用ダンパによれば、平坦部の径方向の長さは、内周側縁部からの距離が10mm以内であるため、大きな音を出力しても、より確実に損傷しにくい。
他方、実施の形態1にかかるスピーカによれば、実施の形態1にかかるスピーカ用ダンパを備えるため、大きな音を出力しても損傷しにくい。したがって、ダンパの損傷のおそれのために、出力を抑制しなくてもよいので、大きな音を出力し得る。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 ダンパ
10a 内周側縁部 10c 平坦部
a1、…、an 山部 b1、…、bn 谷部
13 ボイスコイルボビン

Claims (3)

  1. 厚みt0を有する環状板を備え、
    前記環状板は、
    ボイスコイルボビンと接着する内周側縁部と、
    前記内周側縁部から前記環状板の外周側に向かって延びる平坦部と、を備え、
    前記平坦部は、同心円状に形成される山部及び谷部の少なくとも一方を有し、
    前記山部の高さは、前記環状板の厚みt0と同じ、又は、小さく、
    前記谷部の深さは、前記環状板の厚みt0と同じ、又は、小さく、
    前記平坦部の径方向長さは、前記環状板の径方向の長さWdの1/6以内である
    ことを特徴とする
    スピーカ用ダンパ。
  2. 前記平坦部の径方向長さは、10mm以内である
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ用ダンパ。
  3. 請求項1または2に記載のスピーカ用ダンパを備えるスピーカ。
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