JP6325322B2 - 医用画像処理装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラム Download PDF

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Description

本明細書において説明する実施形態は、一般に、患者の三次元(3D)画像データセットに関し、より詳細には、どのようにしてその中において解剖学的ランドマークを位置決めするかに関する。
医療分野では、三次元(3D)画像データセット、すなわちボリュームデータセットは、コンピュータ断層撮影(Computed Tomography)、磁気共鳴(Magnetic Resonance)、単光子放出コンピュータ断層撮影(Single Photon Emission Computed Tomography)、超音波および陽電子放出断層撮影(Positron Emission computed Tomography)を含むさまざまな技法(医療分野ではモダリティと呼ばれる)によって収集される。ボリュームデータは、3Dグリッド内に配置された複数のボクセルを備える。各ボクセルは、それに結び付けられたボクセル値を有する。このボクセル値は、物理的パラメータの測定値を表す。たとえば、CTスキャンの場合、ボクセル値は、これらのボクセルのX線に対する不透明度、すなわちそれらのX線阻止能を表す。X線阻止能は、密度(単位容積あたりの質量)と密接に相関するハンスフィールドユニット(HU)単位で計測する。
解剖学的ランドマーク(標識点)は、患者画像にラベルを付すうえで重要な役割を果たす。従来の方法では、解剖学的ランドマークは、それ自身の特定の部位を定めるため、または距離の測定もしくは角度の測定などの測定に用いるため、もしくは別のランドマークに対する部位を提供するためのいずれかの目的で臨床医により1つの基準点として用いられる。
ボリュームデータセットは、ボリューム患者データセットすなわち3D患者データセットから計算した二次元(2D)画像を画面に示す視覚化アプリケーション、すなわちコンピュータプログラムにより視覚化される。3Dオブジェクトの二次元(2D)画像を計算する処理は、ボリュームレンダリングと呼ばれる。ボリュームレンダリングは、たとえば、スラブ多断面再構成(MPR)に適用することができる。
ボリュームデータセット内の解剖学的ランドマークの正確な検出および分類は、患者画像データのユーザナビゲーションを可能にすることができ、前後関係に依存した機能および分析のトリガに用いることができるので、レンダリングアプリケーションに有用である。解剖学的ランドマークは、たとえば、プリセットの大規模なライブラリの中からの潜在的に適切なプリセットの選択肢など、前後関係に基づく視覚化オプションを提供するために用いることができる。[プリセットは、通常、特定の組織型の視覚化に適することが知られているウィンドウレベルとウィンドウ幅の特定の組み合わせを選択することによって、画像データセット内の画像値とユーザに対して表示されるときにそれらの画像値を有するどのシェードピクセルまたはボクセルが与えられるかとのマッピングを定める]。解剖学的ランドマークは、セグメンテーションの助けとして、またはセグメンテーションデータと共に、用いることもできる。
解剖学的ランドマークはまた、2人の異なる患者からの画像または異なるときに撮影した同じ患者の画像(たとえば、1秒の何分の1離れて撮影した映画フレーム、または手術前と手術後もしくは外傷前と外傷後など数週間、数か月、または数年の間隔をあけて撮影した画像)などの異なる画像の比較および元のデータなしでのそれらの登録を可能にする。
解剖学的ランドマークは、視覚化アプリケーションを用いる臨床医による解釈の助けとして従来の方法で用いることもできる。
しかし、患者データの性質は、本質的に動的でありノイズが多い。さらに、人体は、たとえば年齢によって決まるように、形状および形態がさまざまであり、そのため、患者画像におけるランドマークの正確な位置決めは常に課題である。
したがって、自動化された方法でランドマークを正確に設置することは、視覚化アプリケーションの重要なタスクである。
決定木またはディシジョンフォレスト(decision forest)によって提供される手法などの判別分類手法は、患者画像データセットにおいて解剖学的ランドマークを設置する1つの既知の自動化された手法である。
解剖学的ランドマークを設置する判別分類手法は、個々のランドマーク候補を独立に生成するので、このことは、一例として次に説明するように欠点となりうる。
図1は、患者の胸部および骨盤領域のCT画像データセットの画像である。画像の上に重ねられているのは、いくつかのランドマーク点である。「十字」のランドマーク点は、正確であり、手動による設置から得られる、すなわちグランドトゥルース(ground truth)を表す。「ドット」のランドマーク点は、従来技術のディシジョンフォレスト(decision forest)におけるクラシフィケーションフォレスト(classification forest)法によって設置された部位にあり、軽微な誤差と大誤差の混合を組み込む。対応するグランドトゥルース(十字)のランドマーク点およびモデリングされた(ドット)のランドマーク点は、直線とリンクされる。線が示されていない場合、この画像のグランドトゥルースセットにランドマークは出現しない。分類手法により、解剖学的ランドマークの部位が、独立して割り当てられている。しかし、解剖学的知識によれば、検出されるランドマークの適切な構成は破られている。これは、ランドマークの相対的位置関係を全体的に認識していないことに起因する。適切に識別されたランドマークは、他のランドマークの設置における誤差を補正するのを助けることはできない。
具体的には、図1の右手の楕円内部のモデル化された(ドット)ランドマークは、グランドトゥルース(十字)のランドマークと比較して大きく誤って設置されており、その上にいくらかの距離があるが、クラシフィケーションフォレストモデルは、大きく誤って設置されたランドマークを補正する手がかりとして、(ほとんど)正確に設置された隣接するランドマークを用いることはできない。
さらに、画像の右下近くにおいて円で囲まれたモデル化された(ドット)ランドマークのクラスタは、実際には、頭部ランドマークである。ディシジョンフォレストは、隣接する検出されたランドマークを空間的に認識しないので、そのため、明らかな誤分類誤差があるにもかかわらず、それらのランドマークの位置が補正されないので、クラシフィケーションフォレストによる頭部のランドマークの設置が行われる。この特徴は、他のタイプのディシジョンフォレストを含む識別による検出手法に一般的である。
以上のことから、解剖学的ランドマークの位置の特定において、ディシジョンフォレストなどのclassification(識別)手法が用いられている。この手法では、複数のランドマーク各々は、独立に識別処理される。このため、複数のランドマーク各々の間での関連性は、考慮されていない。これらのことから、ランドマークの誤検出および誤配置が発生する問題がある。
Antonio Criminisi、and Jamie Shotton. (2013) Decision Forests in Computer Vision and Medical Image Analysis. Springer ISBN978−1−4471−4928−6. Antonio Criminisi、Jamie Shotton、and Stefano Bucciarelli. (2009) Decision Forests with Long−Range Spatial Context for Organ Localization in CT Volumes MICCAI−PMMIA workshop、2009. Antonio Criminisi、Jamie Shotton、Duncan Robertson、and Ender Konukoglu. (2011) Regression Forests for Efficient Anatomy Detection and Localization in CT Studies MICCAI 2010 Workshop MCV、LNCS6533、p106−117、2011. J Ross Quinlan.C4.5:Programs for Machine Learning Morgan Kaufmann series in Machine Learning Morgan Kaufmann、1993. T.F.Cootes、C.J.Taylor、D.H.Cooper、and J. Graham. 「Active shape models−their training and application」 Computer Vision and Image Understanding(61):38−59 1995. Tilo Strutz。(2010) 「Data Fitting and Uncertainty − A practical introduction to weighted least squares and beyond」 Vieweg&Teubner、ISBN978−3−8348−1022−9.
目的は、複数の解剖学的ランドマークの間における関連性を考慮することにより、解剖学的ランドマークの配置の精度を向上可能な医用画像処理装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラムを提供することにある。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、平均形状を示す複数の第1標識点各々を関連づけることにより前記第1標識点各々の移動範囲を拘束する拘束条件と前記第1標識点とを有する平均形状データと、医用画像データとを記憶する記憶部と、前記医用画像データと教師あり学習による機械学習処理とに基づいて、前記医用画像データから複数の第2標識点を抽出し、前記第2標識点各々を含む領域内の尤度分布を決定する抽出決定部と、前記第1標識点と前記第2標識点と前記拘束条件とに基づいて、前記平均形状データと前記医用画像データとの位置合わせを実行する位置合わせ部と、前記位置合わせにおける前記第1標識点と前記第2標識点と所定の閾値とに基づいて、前記第2標識点から外れ値を除去する外れ値除去部と、前記位置合わせと前記拘束条件とに従って前記平均形状を変形することにより移動された前記第1標識点の位置と前記尤度分布とに基づいて、前記位置にそれぞれ対応する複数の尤度を結合した結合尤度を、前記平均形状の変形毎に計算する結合尤度計算部と、前記複数の結合尤度のうち最大の結合尤度に対応する前記平均形状の変形と、前記第1標識点と前記外れ値を除去した前記第2標識点とに基づいて、前記医用画像データにおける解剖学的標識点を決定する解剖学的標識点決定部と、を具備する。
図1は、従来技術に係り、モデルの設置された(「ドット」)解剖学的ランドマークおよびグランドトゥルース(「十字」)解剖学的ランドマークが重ねられた、患者の胸部および骨盤領域のCT画像データセットの画像を示す図である。 図2は、不偏トレーニングデータセットの生成を示す図である。 図3は、既知の技法によりディシジョンフォレストを構成する各決定木における分類の原理を示す図である。 図4Aは、ディシジョンフォレストのトレーニングを示すブロック概略図である。 図4Bは、ディシジョンフォレスト内の個別の木のトレーニングを示すブロック概略図である。 図5は、新規な、すなわち未知の、データセットにディシジョンフォレストを適用する処理を示すフロー図である。 図6は、所与のランドマーク点(x)に対する長距離空間特徴ボックスサイズ(s)およびオフセット(O)パラメータの2D図である。 図7は、ディシジョンフォレストをトレーニングする前景および背景サンプリング生成を表す図である。背景サンプルは、破線の円の外部の区域からランダムに(置き換えで)選択され、前景サンプルは、最も小さい破線の円の内部の区域からランダムに(置き換えなしで)選択される。 図8は、骨盤の解剖学的ランドマークを概略的に示す図である。図8のランドマークの周囲の小さい方の円で囲まれた領域は、この特定のランドマークを訓練する目的で前景サンプルを選択するために用いられる。大きい方の円の外側の領域は、背景サンプルを選択するために用いられる。 図9は、点分布モデル(point distribution model:PDM)のトレーニングを示すブロック概略図である。 図10は、新規な、すなわち未知の、データセットに対するディシジョンフォレストの結果をPDMに適用する処理を示すフロー図である。 図11は、ディシジョンフォレストを適用した後の新規なデータセットに対するPDMの初期フィッティング(初期位置合わせ)を示すフロー図である。 図12は、人体のCT画像における例示的な結果を概略的に示す画像を示す図である。 図13は、それぞれAおよびBのラベルが付された、人体を示す1対のCT画像を示す図である。「A」ラベルの画像は、ディシジョンフォレストによる初期ランドマーク設置後の中間結果を概略的に示し、「B」ラベルの画像は、PDMを適用した後の最終結果を概略的に示す。 図14は、それぞれAおよびBのラベルが付された、人体を示す1対のCT画像を示す図である。「A」ラベルの画像は、ディシジョンフォレストによる初期ランドマーク設置後の中間結果を概略的に示し、「B」ラベルの画像は、PDMを適用した後の最終結果を概略的に示す。 図15は、それぞれAおよびBのラベルが付された、人体を示す1対のCT画像を示す図である。「A」ラベルの画像は、ディシジョンフォレストによる初期ランドマーク設置後の中間結果を概略的に示し、「B」ラベルの画像は、PDMを適用した後の最終結果を概略的に示す。 図16は、それぞれAおよびBのラベルが付された、人体を示す1対のCT画像を示す図である。「A」ラベルの画像は、ディシジョンフォレストによる初期ランドマーク設置後の中間結果を概略的に示し、「B」ラベルの画像は、PDMを適用した後の最終結果を概略的に示す。 図17は、それぞれAおよびBのラベルが付された、人体を示す1対のCT画像を示す図である。「A」ラベルの画像は、ディシジョンフォレストによる初期ランドマーク設置後の中間結果を概略的に示し、「B」ラベルの画像は、PDMを適用した後の最終結果を概略的に示す。 図18は、それぞれAおよびBのラベルが付された、人体を示す1対のCT画像を示す図である。「A」ラベルの画像は、ディシジョンフォレストによる初期ランドマーク設置後の中間結果を概略的に示し、「B」ラベルの画像は、PDMを適用した後の最終結果を概略的に示す。 図19は、具体的には、それぞれ自動的に配置されたランドマークに関して、自動的に配置されたランドマークに対応するグランドトゥルースランドマークからの上記ランドマークの隔たりによって計測された誤差による、図13乃至図18の例および異なる形態における他の例の結果を示す表である。 図20Aは、単にディシジョンフォレストを用いる方法のための局在(localisation)受信者動作者特性(ROC:Receiver Operator Characteristic)曲線を示す図である。 図20Bは、ディシジョンフォレストおよびPDMを用いる方法のための局在ROC曲線を示す図である。 図21は、診断デバイスおよび関連機器の例示的なネットワークを示す概略図である。 図22は、ボリュームデータを生成するための一般的なCTスキャナを示す図である。 図23Aは、本実施形態により画像データを処理するためのコンピュータシステムを概略的に示す図である。 図23Bは、本実施形態により画像データを処理するためのコンピュータシステムを概略的に示す図である。 図24は、コンピュータシステムの機構のうちのいくつかをより詳細にかつ概略的に示す図である。
特定の実施形態は、患者の一部またはすべての三次元画像データセットにおける複数の解剖学的ランドマークのセットを位置決めするデータ処理方法を実行するように動作可能なコンピュータ装置であって、a.複数の解剖学的ランドマークのセットのそれぞれを配置するようにトレーニングされた訓練済み教師あり機械学習アルゴリズム(supervised machine learning algorithm)を提供することと、b.三次元画像データセットに対して複数の解剖学的ランドマークのセットを配置するために、教師あり機械学習アルゴリズムを適用することと、c.さまざまな患者における複数のランドマークのセット関する位置を表す平均形状(mean shape)と共分散行列とを有するトレーニングされた点分布モデル(point distribution model)を提供することと、d(i)平均形状および共分散行列に関するしきい値より上の不確定度を有する位置のいかなるランドマークも除去することと、続いて、d(ii)共分散行列の固有ベクトルの線形結合から導き出される新しい形状が妥当である結合尤度(joint likelihood)を最大にすることによって残りのランドマークの位置の最適化とによって、点分布モデルを、教師あり機械学習アルゴリズムから出力された複数の位置における複数のランドマークのセットに適用することと、を備えるコンピュータ装置を提供する。
特定の実施形態によれば、d(i)でランドマークを除去する場合、そのランドマークは後で、平均形状に関する他のランドマークから得られる場所のところで置き換えられる。
特定の実施形態によれば、置き換えられるランドマークが最適化に含まれるように、ランドマークの再配置は最適化の前に実行される。
特定の実施形態によれば、点分布モデルにおけるランドマークの除去は、重み付き最小トリム二乗法(weighted least trimmed square)を反復的に算出することによってなされ、各反復により、最高の残差二乗和(residual squared sum)を有するランドマークが除去され、反復は、この最高の残差二乗和がしきい値を下回るときに終了する。
特定の実施形態によれば、トレーニングされた教師あり機械学習アルゴリズムは、ディシジョンフォレスト(decision forest)アルゴリズムである。
特定の実施形態によれば、このディシジョンフォレストアルゴリズムは、分類に基づく。
特定の実施形態によれば、このディシジョンフォレストアルゴリズムは、回帰に基づく。
特定の実施形態は、患者の一部またはすべての三次元画像データセットにおける解剖学的ランドマークのセットを位置決めする方法であって、a.複数の解剖学的ランドマークのセットのそれぞれを配置するようにトレーニングされた訓練済み教師あり機械学習アルゴリズムを提供することと、b.三次元画像データセットに対して複数の解剖学的ランドマークのセットを配置するために教師あり機械学習アルゴリズムを適用することと、c.さまざまな患者における複数のランドマークのセット関する位置を表す平均形状と共分散行列とを有するトレーニングされた点分布モデル(point distribution model)を提供することと、d.d(i)平均形状および共分散行列に関するしきい値より上の不確定度を有する位置のいかなるランドマークも除去することと、続いて、d(ii)共分散行列の固有ベクトルの線形結合から導き出される新しい形状が妥当である結合尤度を最大にすることによって残りのランドマークの位置の最適化とによって、点分布モデルを、教師あり機械学習アルゴリズムから出力された複数の位置における複数のランドマークのセットに適用することとを備える方法を提供する。
特定の実施形態によれば、d(i)でランドマークを除去する場合、そのランドマークは後で、平均形状に関する他のランドマークから得られる場所のところで置き換えられる。
特定の実施形態によれば、置き換えられるランドマークが最適化に含まれるように、ランドマークの再配置は、最適化の前に実行される。
特定の実施形態によれば、点分布モデルにおけるランドマークの除去が、重み付き最小トリム二乗法を反復的に算出することによってなされ、各反復により、最高の残差二乗和を有するランドマークが除去され、反復は、この最高の残差二乗和がしきい値を下回るときに終了する。
特定の実施形態によれば、トレーニングされた教師あり機械学習アルゴリズムは、ディシジョンフォレストアルゴリズムである。
特定の実施形態によれば、このディシジョンフォレストアルゴリズムは、分類に基づく。
特定の実施形態によれば、このディシジョンフォレストアルゴリズムは、回帰に基づく。
特定の実施形態は、患者の一部またはすべての三次元画像データセットにおける複数の解剖学的ランドマークのセットを位置決めするコンピュータ自動データ処理方法を行うための機械可読命令を記憶する、一時的でないコンピュータプログラム製品であって、a.複数の解剖学的ランドマークのセットのそれぞれを配置するようにトレーニングされた訓練済み教師あり機械学習アルゴリズムを提供することと、b.三次元画像データセットに対して複数の解剖学的ランドマークのセットを配置するために教師あり機械学習アルゴリズムを適用することと、c.さまざまな患者における複数のランドマークのセット関する位置を表す平均形状と共分散行列とを有するトレーニングされた点分布モデル(point distribution model)を提供することと、d.d(i)平均形状および共分散行列に関するしきい値より上の不確定度を有する位置のいかなるランドマークも除去することと、続いて、d(ii)共分散行列の固有ベクトルの線形結合から導き出される新しい形状が妥当である結合尤度を最大化することによる残りのランドマークの位置の最適化によって、点分布モデルを、教師あり機械学習アルゴリズムから出力された複数の位置における複数のランドマークのセットに適用することと、を備えるコンピュータプログラム製品を提供する。
特定の実施形態は、患者の一部またはすべての三次元画像データセットにおける複数の解剖学的ランドマークのセットを位置決めするコンピュータ自動データ処理方法を行うための機械可読命令と共にロードされ、これを実行するように動作可能な、画像取得デバイスであって、a.複数の解剖学的ランドマークのセットのそれぞれを配置するようにトレーニングされた訓練済み教師あり機械学習アルゴリズムを提供することと、b.三次元画像データセットに対して複数の解剖学的ランドマークのセットを配置するために教師あり機械学習アルゴリズムを適用することと、c.さまざまな患者における複数のランドマークのセット関する位置を表す平均形状と共分散行列とを有するトレーニングされた点分布モデル(point distribution model)を提供することと、d.d(i)平均形状および共分散行列に関するしきい値より上の不確定度を有する位置のいかなるランドマークも除去することと、続いて、d(ii)共分散行列の固有ベクトルの線形結合から導き出される新しい形状が妥当である結合尤度を最大にすることによる残りのランドマークの位置の最適化とによって、点分布モデルを、教師あり機械学習アルゴリズムから出力された複数の位置における複数のランドマークのセットに適用することと、を備える画像取得デバイスを提供する。
(ディシジョンフォレスト(decision forest))
ディシジョンフォレストとは、分類手法または回帰手法の両方を機械学習に対して実施できる一種の教師あり機械学習アルゴリズムである。一般的な概要は、次のテキストに記載されている。
Decision Forests in Computer Vision and Medical Image Analysis.
Antonio CriminisiおよびJamie Shotton
Springer 2013年、ISBN978−1−4471−4928−6。
医用画像データ、具体的にはCTデータへのディシジョンフォレストの適用に限定された、Cambridge、United KingdomのMicrosoft Research Laboratoriesにおける同じグループによる他の論文を以下に示す。
Decision Forests with Long−Range Spatial Context for Organ Localization in CT Volumes.
Antonio Criminisi、Jamie Shotton、およびStefano Bucciarelli.
MICCAI−PMMIA workshop、2009.
Regression Forests for Efficient Anatomy Detection and Localization in CT Studies.
Antonio Criminisi、Jamie Shotton、Duncan Robertson、およびEnder Konukoglu.
MICCAI 2010 Workshop MCV、LNCS6533、106〜117ページ、2011年。
前者は、分類に基づいたディシジョンフォレスト(通常、文献ではクラシフィケーションフォレスト(classification forest)と呼ぶ)を用いる方法を説明し、後者は、回帰に基づいたディシジョンフォレスト(通常、文献では回帰森(regression forest)と呼ぶ)を用いる方法を説明する。同じ著者らによる他の数多くの刊行物は、ディシジョンフォレストの種々の側面および適用について説明する。
本明細書において説明する方法の実装形態では、医用画像データに関連付けられたランドマークの初期配置を提供する本方法における第1のステップとしてクラシフィケーションフォレストを用いる。次に、点分布モデルにおける複数のランドマークの開始位置を提供するために、クラシフィケーションフォレストからランドマークを出力する。PDMについては、以下で詳しく説明する。
自己学習に基づく他の処理と同じように、クラシフィケーションフォレストアルゴリズムは、典型的には熟練したユーザによって手動で配置され、すでに知られている正しいランドマーク位置を有する複数の患者画像のトレーニングデータセットに関して複数のランドマークをどのようにして設置するかを学習する。一般に、患者集団で起きるあらゆる変動に関する全ての範囲をトレーニングデータセットが表すように注意すべきである。患者集団を正確に表すトレーニングデータセットを不偏(unbiased)と呼ぶことがある。これらは、グランドトゥルースデータセットと呼ばれる。
図2は、複数のトレーニングデータ画像上に複数のランドマークを配置してグランドトゥルースデータを作製する不偏トレーニングデータセットの作製を概略的に示す。トレーニングでは、トレーニングデータセットを通常2つに分割する。たとえば、120のトレーニングデータセットがある場合、これらを無作為に2つのグループ、たとえば60とサイズの等しい2つのグループに分割することができる。一方のグループはクラシフィケーションフォレストをトレーニングするために用いる。他方のグループは、トレーニングしたクラシフィケーションフォレストがどこに複数のランドマークを配置するかと、グランドトゥルースの配置に従えば複数のランドマークがどこにあるべきかとを比較することによって、トレーニングしたクラシフィケーションフォレストの性能を試験するために用いる。クラシフィケーションフォレストが許容できる性能(または、少なくとも既知の長所と短所と)を有すると見なされると、クラシフィケーションフォレストは、一般に、患者画像(処理を適用可能である不明なまたは新規なデータセットと呼ばれることがある)に適用可能とすることができる。
図3は、従来の技法によりディシジョンフォレストを構成する各決定木における分類の原理を概略的に示す。複数のボクセルを備えるデータ量Vを考える。各ボクセルxは、決定木を下降し、特定の数の分岐ノードを通過して、最終的に葉ノードに到達する。特定の経路をたどって葉ノードに到達すると、ボクセルは、特定の尤度(確率)で各クラス(すなわち、特定のランドマークまたは背景)に割り当てられる。図3では、この割り当ては、葉ノードのところのヒストグラムによって概略的に表され、このヒストグラムでは、Y軸は、X軸上に表されるランドマークのそれぞれにボクセルが属する尤度(確率)を表す。すべてのボクセルが木を通過すると、ランドマークの有無は、ランドマークに対応する異なるボクセルに関する尤度(確率)を考慮することによって決定される。決定されたランドマークの位置は、異なるボクセルがとるその平均的な位置を計算することによって予測される。
図3に概略的に示すように、各分岐ノード(判定)は、いわゆる特徴θiとしきい値τiと関連付けられる。所定のボクセルxの特徴に対して関数(θi,x)を算出し、結果として得られる値をしきい値と比較する。f(θi,x)の値がしきい値τiより大きい場合、木の中のすべてのボクセルに対する分類経路は左側をなぞり、そうでない場合は右側をなぞる。特徴は、後の図4Bにおいて説明する。
図4Aは、従来の技法を用いるディシジョンフォレストトレーニング処理を表す概略図である。
ディシジョンフォレストをトレーニングするために、ランドマークのグランドトゥルース配置を有するN個のトレーニングデータセットを用意する。数Nは、通常50から200であるが、大きさは、母集団における変動の程度などの要因に依存する。
次に、トレーニングデータの選定を行う。N個のデータセットのサブセットMを、置き換えにより無作為に選択し(ここで、M<<N)、t番目の決定木に割り当てる。これを、森のT個の木すべてに対して繰り返す。したがって、各木は、トレーニングすべきトレーニングデータセットのサブセットに割り当てられ、これらのサブセットは重複してもよい。
次に、各木を個別にトレーニングし、次いで、木を1つの森ファイル(forest file)に記憶する。
図4Bは、確立された技法によるディシジョンフォレスト内の個別の木のトレーニングを示すブロック概略図である。
図4Bに表されるステップS1からS3では、前景領域と背景領域とを定義して、M個のデータセットからサンプリングする。これは、ランドマークの周囲で前景領域を定義して、次に、他のすべてのボクセルを背景領域ボクセルと定義することによってなされる。次に、前景の場合は、置き換えを行わずにサンプル(すなわちボクセル)を無作為に選択し、背景の場合は、置き換えを行ってサンプルを無作為に選択する。
したがって、ステップS1では、任意のランドマークの所与の範囲内に存在するすべてのボクセルからなる前景領域を定義する。
ステップS2では、前景領域内にあると定義されていないすべてのボクセルからなる背景領域を定義する。
ステップS3では、前景および背景からいくつかのサンプル(ボクセル)を選択する。前景の場合、置き換えを行わずにサンプルを無作為に選択する、すなわち、それぞれは一意である。背景の場合、置き換えを行ってサンプルを無作為に選択する。どのランドマークが各前景サンプルに関係するかを記録する。
図4Bに表されるステップS4からS6では、特徴を定義する。オフセットと、ボックスサイズと、チャネル(以下で詳しく説明する)とを無作為に割り当てて、F個の特徴のリストを定義する。サンプルごとに、F個の要素からなる特徴ベクトルを算出する。次に、これらの特徴ベクトルのそれぞれにランドマーククラスまたは背景のラベルを割り当てる。
したがって、ステップS4では、オフセット、ボックスサイズ、およびチャネル(これらの用語は、図6の説明で定義する)の値を無作為に割り当てることによって、F個の「特徴」のリストを定義する。1つの特徴は、オフセット、ボックスサイズ、およびチャネルの3つ1組の値からなる。したがって、このリストは、このようなF個の3つ組からなる。各特徴は、サンプルに対して適用可能であるサンプリング方法を定める。リストの長さFは、大きくてもよい。たとえば、一実施形態では、リストは、2500個の特徴を含む。図3に関して説明した特徴θiにおける添え字iは、F個の特徴各々を区別する為の数字である。特徴θiは、i番目の特徴ベクトルに対応する。すなわち、1≦i≦Fである。
ステップS5では、サンプルごとに、F個の要素の特徴ベクトルを算出する。すなわち、3つ組ごとに、サンプルから、指定のオフセットとボックスサイズとを適用し、ボックス内のボクセルに基づいて、指定のチャネルを算出する。
ステップS6では、特徴ベクトルのそれぞれに、背景として、または特定のランドマークに関連するとしてのいずれかのラベルを付す。
図4Bに表すステップS7からS10では、サンプル(と、関連する、ラベルの付された特徴ベクトルと)を用いて決定木をトレーニングする。この目的は、各分岐ノードに対する単一の特徴およびしきい値を選ぶことであり、これによって、木を使用しているとき、そのノードにおける「判定」が可能になる。
したがって、ステップS7では、サンプルのセットを木のノードに渡す。最初の場合、サンプルの全セットを木の根ノードに渡す。以降の繰り返しでは、木の後のノードになればなるほど、ノードに渡すサブセットはますます小さくなる。
ステップS8では、現在のノードにおけるサンプルセット内の特徴のそれぞれの「情報利得」を、以下のC4.5アルゴリズムを用いて計算する。
J Ross Quinlan。C4.5:Programs for Machine Learning.
Morgan Kaufmann series in Machine Learning.
Morgan Kaufmann、1993年。
ステップS9では、C4.5アルゴリズムにより、サンプルセットを2つの異なるサブセットに最も良く分割する特徴(と、関連付けられたしきい値と)が選択される。この選択された特徴としきい値とを現在のノードに割り当てる。この現在のノードは、ここで「分岐ノード」と呼ばれるようになる。
ステップS10では、選択された特徴およびしきい値に従ってサンプルを分割し、以降のノードに割り当てる。その後、停止基準に達するまで、ステップS7からS9を繰り返す。たとえば、停止基準は、サンプルサブセットのサイズが最小サイズを下回るとすることができる。
図5は、トレーニングしたディシジョンフォレストの新規なデータセットへの適用を示す模式的なブロック概略図である。
ステップT1では、新規なデータセット、たとえばCTスキャンのボリュームデータを想定すると、検出環境では、埋め込み値を最初に確認することによってデータを前処理し、その結果、検出中に埋め込みボクセルを用いない。埋め込み値は、CTスキャン内のボクセルがデータの一部でないことを示すためにとる値である。通常、この値は可能なデータ値の範囲外であり、この埋め込み値を有するあらゆるボクセルは、データの一部として処理するべきではない。
ステップT2では、データセットを、患者空間内の軸調整のために回転される。患者空間は、CTスキャナ内でのヒトに関する標準的な解剖学的位置を表すために、データ収集時にスキャン手順に沿って一般に整列される解剖学的座標系である。
ステップT3では、処理時間を短縮するために、データセットの規模を特定の係数だけ縮小する(たとえば、1ボクセルあたり4mmに縮小する)。
前処理を行うと、データセットの各ボクセルに、根ノードで始まる森の木を下行させる。
ステップT4では、所与の分岐ノードのところで、そのノードに定められる特徴を算出する。ステップT5では、算出した値を、そのノードで関連付けられた記憶されたしきい値と比較する。この比較の結果に従って、ボクセルを右側または左側の子ノードに渡す。ボクセルが葉ノードに到達するまで、ステップT4とT5とを繰り返す。
ステップT6では、葉ノードに到達したら、(上記で図3に関して説明したように)このノードのクラスの尤度にボクセルを割り当てる。
データセット内の各ボクセルに対して、および森の中のすべての木に対して、処置(ステップT4からT6)を繰り返す。
ステップT7では、各ボクセルに対して、すべてのクラス/ランドマークにおけるこのボクセルに対する尤度値を得るために、すべての木からの尤度の平均値を算出する。
ステップT8に示すように、これにより、森の中のすべての木から導き出される各クラス(特定のランドマーク、または背景)に対する尤度群(likelihood cloud)が生成される。
効率を良くするために、特定の実施形態では、すべてのボクセルの尤度を評価するとは限らない。つまり、すべてのボクセルが木ノードを通過するとは限らない。これは、データ量を通じて繰り返すときに特定の数のボクセルをスキップすることによってなされる。
ステップT9では、これらのスキップしたボクセルにおける尤度を周囲の値から補間する。
ステップT10では、特定のランドマークの最終的な尤度値を群内の最高値となるようにとり、3Dにおけるこの最高値の場所は、図5の最終的な画像に概略的に示されるように、データセット内のランドマーク位置となるようにとる。
上記で説明したように、分岐ノードは、どの経路を特定のボクセルがたどるべきかを判定することができるように特徴を用いる。これらの特徴は、特定のチャネル内で算出される、各ランドマークのランダムなオフセットおよびボックスサイズに基づく。
図6に概略的に示すように、特徴FをオフセットOおよびボックスサイズSとしてパラメータ化する。オフセットO=(Ox;Oy;Oz)は、xにおけるランドマーク位置から特徴の直方体(本明細書では、この2Dの図においてボックスと呼ぶ)の中心Sまでの3Dユークリッド距離である。この直方体の3Dのサイズは、パラメータS=(Sx;Sy;Sz)によって定められる。
特徴の別のパラメータは、各特徴をデータの特定の表現から算出するチャネルC(たとえば放射線濃度、勾配)であり、これらの表現のそれぞれをチャネルと呼ぶ。たとえば、放射線濃度チャネルは、HU単位で表されるデータの強度値の単純な表現であり、勾配チャネルは強度の勾配値の大きさである。これらのチャネルのうちの1つを用いて各特徴を算出し、このチャネルを無作為に決定する。
トレーニングのとき、サンプルをデータセットから抽出して、このボクセルのグランドトゥルースデータである所与のラベルを有する木に提示する(すなわち、このボクセルはランドマークであるか、または背景である)。
図7は、ディシジョンフォレストをトレーニングするために用いられる前景および背景サンプリング方針を概略的に示す。背景サンプルは、破線の円の外部の区域からランダムに選択し(置き換えを行う)、前景サンプルは、最も小さい破線の円の内部の区域からランダムに選択する(置き換えは行わない)。
図7において、Vsはディシジョンフォレストのトレーニングに係るボリュームデータを、2次元として示した図である。図7において、
は、埋め込み値に関する領域を示してる。Bvcは、背景領域を示している。Ivcは、ランドマークを取り囲む前景領域を示している。Nvc(l)は、ランドマークlに関する尤度群(likelihood cloud)を示している。Iintは、前景領域と背景領域との中間領域を示している。
図8は、骨盤の解剖学的ランドマークを概略的に示す。小さい方の円で囲まれた領域は、この特定のランドマークを訓練する目的で前景サンプルを選択するために用いる。大きい方の円の外側の領域は、たとえば図7の陰影の付いた四角によって概略的に示される背景サンプルなどの、背景サンプルを選択するために用いる。
(点分布モデル:Point Distribution Model(PDM))
点分布モデル(PDM)は、Cootesおよび共同研究らによって提唱されたものであり、以後、画像内の特徴を識別するための画像処理における標準的な方法となっている。
T.F.Cootes、C.J.Taylor、D.H.Cooper、およびJ. Graham.
「Active shape models−their training and application」
Computer Vision and Image Understanding(61):38〜59(1995年).
PDM法では、ターゲットとなる物体またはパターンは、手などの特定の物体の輪郭を追跡するランドマークのセットなどの、点またはランドマークのセットによって定められる。たとえば、手の1つのランドマークは、指の先端とすることができる。PDM法は、次に、画像の上にランドマークをおおよそ重ね、次いで、ランドマークを短い距離だけ反復的に移動させて最適な位置を見つけることに基づく。ランドマークのこの反復的な移動を引き起こす機能は、このような画像に物体がどのように出現するかについての代表的な変動を包含する画像のセットに対してトレーニングすることによって最適化される機能である。トレーニング画像は、グランドトゥルースデータを提供するようにそれらの画像上に通常手動で位置決めされるランドマークを有する。
本方法においては、複数のランドマーク(標識点)各々は、たとえば特定の骨、臓器、または内腔を基準とする医学的に重要な解剖学的ランドマークを表す。
本方法では、クラシフィケーションフォレストから出力された検出済みのランドマークを後処理するために、点分布モデル(PDM)を用いる。他の実施形態では、PDMの代わりに、異なる生成モデルを用いることができる。言い換えれば、PDMは、解剖学的ランドマークのための分類アルゴリズムの尤度値を後処理するために用いられる。
図9は、不偏トレーニングセットを作製し、次にPDMをトレーニングするための主要なステップを示す。PDMは、グランドトゥルースデータセット上でトレーニングされる。異なる身体区画から収集されたいくつかのデータセットからのランドマークの集まりは、トレーニングセットを構成する。
ここで、υkはランドマークである。
ここで、skは、k回目のスキャンからのランドマークのセットである。
このトレーニングセットは、最適な性能を発揮するために不偏であるべきである。すなわち、いくつかのランドマークがいくつかのグランドトゥルースデータセットから失われている状況を考慮に入れるべきである。
i=Nj ∀i.j
ここで、Niは、トレーニングセットSに表れる特定のランドマークの数である。
不偏値は、あらゆるランドマークの平均である。
PDMはランドマークの空間変化をモデル化したものである。PDMは、具体的には、
PDMの平均形状、
と、トレーニングデータセットSに含まれる複数の特徴ベクトルθに関する多変数の相関関係を示す共分散行列ΣSと複数の特徴ベクトルθにそれぞれ対応する複数の固有値λとにより構成される固有系(Eigensystem)、
det(ΣS−λl)=0、
およびb空間(b−Space)を与える。それにより、最良の形状を見つけるためのより少数のパラメータに対する最適化が実現される。b空間とは、例えば、異なる平均形状各々に関する解剖学的標識点の位置をパラメータとする空間である。
次に、トレーニングしたPDMを新規なデータセットに対して、PDMに関する文献に記載されているように、2つの主な段階、すなわち、PDMの初期適合と、それに続く、結合尤度による最適化で適用する。
分類手法から検出したランドマークを同じ形状または構成モデルの一部として扱うことを可能にするために、これらのランドマークは、少なくとも、PDMによって定められる平均形状に属しなければならない。
図10は、新規なデータセットに対してディシジョンフォレストとPDMとをどのように適用するかについての概要を示す図である。
ステップU1、新規なデータセットを受け取る。
ステップU2、トレーニングしたディシジョンフォレストを適用して、各ランドマークに対する尤度群(likelihood cloud)を生成する。
ステップU3、以前にトレーニングしたPDMから算出した「平均形状」および「b空間」を受け取る。
ステップU4、以下で図11に関して説明する初期適合段階を行う。
ステップU5、後述するb空間の最適化を実行する。
図11は、次に説明する、図10のステップU4の初期適合に関係するステップを概略的に示す。この例における初期適合は、文献、たとえばテキストTilo Strutz(2010年)「Data Fitting and Uncertainty − A practical introduction to weighted least squares and beyond」Vieweg&Teubner、ISBN978−3−8348−1022−9に記載されている既知の方法である重み付き最小トリム二乗(WLTS)法を用いてなされる。
本実施形態における重み付き最小トリム二乗法は、ディシジョンフォレストによって決定されたランドマークに関する尤度を重みとすることで、残差二乗和(Residuals Squared Sum:RSS)における残差(それぞれ対応する、PDMの出力によるランドマークとディシジョンフォレストから出力されたランドマークとの差)の寄与を、尤度に応じて計算することができる。加えて、本実施形態における重み付き最小トリム二乗法は、残差の2乗に重みを乗じた値を大きさの順に並べることで、RSSにもっとも寄与するランドマークを特定することができる。これにより、例えば、PDMの出力によるランドマークとディシジョンフォレストから出力されたランドマークとの差が大きい、例えば外れ値を特定することができる。
ステップV1、尤度(確定度)の最高値によってN個のランドマークのサブセットを選択する。
ステップV2、WLTSを行い、以下の式によって残差二乗和(RSS)を反復的に小さくする。
ここで、
であり、ωiは、i番目のランドマークに対するディシジョンフォレスト(Decision Forest:DF)からの尤度(確定度)である。
ステップV3およびV4は、アフィン剛体変換を行い、RSSを算出する。
ステップV5は、RSSの計算において、最もRSSに寄与するランドマークを除去する。
RSSを有するランドマークが、許容できる尤度を表すと見なされるしきい値を下回るRSSを有するまで、処置(ステップV2からV5)を繰り返す。
PDM法の次のステップは、結合尤度による最適化である。分類手法からの尤度(確定度)群(たとえばディシジョンフォレスト)を用いる。初期位置(群内の尤度(確定度)の最高値)を突き止める。上述したように、平均形状に適合する。その場合、以下の式を用いる最高の結合尤度による最適化がある。
ここで、xnはn番目のランドマークの位置であり、Nはランドマークの総数であり、θbは形状空間内のbにおけるモデルである。すなわち、θbは、b空間のパラメータbにより特徴づけられる平均形状に関する特徴である。ここで、P[x]は、位置xにおいて、パラメータbにより規定される平均形状における特徴θ(ランドマーク)が位置している確率を示す確率密度関数である。
次に、以下の式によるPDMを用いてランドマーク位置を限定する
ここで、εは、PDMに関してその通常の意味を有する、すなわち、εは、PDMによって定められる限定したb空間の尤度(確率)である、より具体的には、固有値の平方根の3倍として算出されるトレーニングセット内の分散の関数としての「行儀のよい(well−behaved)形状」の確率である。
分類手法を用いて解剖学的ランドマークを検出した後、続く計測のうちの1つまたは複数によってランドマークセットをさらに改善するようにPDMを適用する。
PDMは、誤って検出したランドマークを除去することおよび/または誤ってなくなったランドマークを盛り込むことによって、ランドマークの検出を向上するために用いることができる。
PDMは、ランドマークの外れ値を解消し、その外れ値を予想場所に再度位置決めすることによってランドマークの位置推定を改善するために用いることができ、互いに対するランドマークの配位を維持する。たとえば頭部ランドマークは、胸部ランドマークより(医学的な意味で)上位にあると予想することができる。
PDMは、さまざまな身体サイズと形状と分類手法によって生成される尤度群に対応するように算出したb形状により場所を最適化するために用いることができる。
(例)
図12は、人体のCT画像を示す。十字の点は、グランドトゥルースランドマークである。ドットの点は、最初にランドマークを配置するためにディシジョンフォレストを用い、続いて、ランドマーク位置を調整するためにPDMを用いる上述の方法によって位置決めされたランドマークである。線は、対応するランドマークを相互接続し、したがって、自動的に設置されたランドマークグランドトゥルースのからの誤差を示す。
ディシジョンフォレストによって配置されるランドマークの検出率および場所を補正するだけでなく、PDMはまた、(頭部に示されるように)印のないランドマークを推測する。
図13乃至図18は、AおよびBのラベルが付されたいくつかの対のCT画像を示す。「A」ラベルの画像は、ディシジョンフォレストによる初期ランドマークの配置の後であるがPDMを用いた最適化の前の中間結果を示し、「B」ラベルの画像は、PDMを適用した後の最終結果を示す。前の図と同様に、十字の点はグランドトゥルースランドマークであり、ドットの点は自動的に配置されたランドマークであり、線は対応するランドマークを相互接続する。
図13乃至図18からのそれぞれの「A」画像と「B」画像とを比較することによってわかるように、PDM最適化の適用は、より信頼性の高いランドマーク設置を提供する。
図19は、具体的には、それぞれ自動的に配置されたランドマークに関して、自動的に配置されたランドマークに対応するグランドトゥルースランドマークからの上記ランドマークの隔たりによって計測された誤差による、図13乃至図18の例および異なる形態における他の例の結果を概略的に示す表である。
図19における各行は1つの例を表す。図19における最初の2列は、森のサイズ(「A」画像と「B」画像の両方に対して示されているが、これらは同じである)を記載する。図19における次の2列は、「A」および「B」の各例の実行時間を記載する。図19における次の2列は、ランドマークの位置とそれらの対応するグランドトゥルースの位置との間の平均距離を記載する。図19における次の2列は、各例に対するランドマークの位置とそれらの対応するグランドトゥルースの位置との間の最大距離を記載する。図19における最後の2列は、各例に対する受信者動作特性(ROC)曲線より下の面積を記載する。図19では、特定のセルには、より濃い陰影が付けられており、これらのセルは、関連する列のパラメータによって特徴付けられるようにPDMステップによりランドマークの位置が改善されていないことを示す。図19に示されるように、PDMステップは、グランドトゥルースデータと比較して平均最大距離誤差[mm]および受信者動作特性(ROC)面積に関する全体的な改善をもたらす(すなわち、濃い陰影が付けられたセルは、濃い陰影が付けられていないセルより少ない)。平均距離は、ランドマークの検出された位置と臨床専門家によって収集されたいくつかのグランドトゥルースデータによる実際の位置との間のユークリッド距離に基づく。距離が小さいほど、自動システムによるランドマークの局在がより正確であることを意味する。ROC面積は、ランドマークの位置に関係なく、新規なスキャンにおいてランドマークを検出する精度を表す尺度である。そのため、新規なスキャンでランドマークを検出し、このスキャンのグランドトゥルースによれば、ランドマークがそこにあるとき、ROC面積は増加する。自動システムで、新規なスキャンにランドマークがないことが示され、これもグランドトゥルースによって確認されるときも同様である。ROC面積は大きいほど良い。
すべてのランドマークに対して平均値を求めると、グランドトゥルースにおけるランドマークの位置と自動的に配置されたランドマークの位置との間の平均距離または隔たりは、ディシジョンフォレストステップの後では17.718mm、PDMステップの後では14.996mmであった。
この場合においても、すべてのランドマークを考慮すると、グランドトゥルースにおけるランドマークの位置と、自動的に配置されたランドマークの位置すなわち最も不完全に配置されたランドマークの位置との間の最大距離または隔たりは、ディシジョンフォレストステップの後では、その適切な位置から73.290mm、PDMステップの後では34.464mmであった。このようにPDMの適用後に最悪誤差が著しく改善されることは、ディシジョンフォレスト手法のみでは発生しやすい大きな誤分類誤差を、PDM処理がどのように識別して補正できるかを示す。
受信者動作特性(ROC)曲線は、ディシジョンフォレストの出力確定度しきい値が変動するときのディシジョンフォレストの性能を示すプロットである。ROC曲線は、陽性のうちの真陽性の割合(TPR=真陽性率)対陰性のうちの偽陽性の割合(FPR=偽陽性率)を種々のしきい値設定でプロットすることによって作製される。
局在ROC曲線(LROC:Localization ROC)は、ROCに類似したプロットであるが、グランドトゥルースから計測されたように検出された複数のランドマークに関する所与の距離におけるディシジョンフォレストの性能を示す。たとえば、検出されたランドマークは、ROCと同様に、ディシジョンフォレストによって与えられるその確定度値が確定度しきい値より大きく、グランドトゥルースから検出された複数のランドマークの距離がLROCによる距離しきい値より小さい場合、真陽性と考えられる。図20Aおよび20Bでは、1000mmにおけるLROC曲線はROC曲線に等しい(1000mmは、事実上、手元の距離スケールに対して無限と考えられる)。
図20Aは、ディシジョンフォレストのみを用いる方法に対して本方法の中間結果を示す、またはディシジョンフォレストのみに基づく方法の最終結果を示す、局在ROC(LROC)曲線を概略的に示す。図20Bは、ディシジョンフォレストとPDMとを用いる方法、すなわち特定の実施形態による方法に対するLROC曲線を概略的に示す。
図20Aおよび20Bに示されるように、図に表される異なる距離しきい値をそれぞれ表す複数の曲線がある。
これらの図は、図20Aの対応する曲線と比較して図20Bの曲線より下の面積が大きいことによって表されるように、PDMにより、検出結果が著しく改善されていることを示す。
局在ROC分析は、識別されたランドマークの検出および局在精度の改善を示す。
下限(1000mm)におけるLROC AUC(曲線下面積):0.904 → 0.948
30mmにおけるLROC AUC:0.771 → 0.815
20mmにおけるLROC AUC:0.671 → 0.669
要約すると、これらの例は、上述の実施形態では、PDMをディシジョンフォレストの検出結果に適用するとき、一般、ディシジョンフォレストのみを用いるときと比較して、ランドマークを配置する精度が向上することを示す。
(一般的な環境)
上述の方法は、ソフトウェアにおいて、またはソフトウェアと、ボリュームデータセットの扱いおよび以降のレンダリングに適したまたはこれに最適化されたグラフィックカードまたはチップセットなどの最適化されたハードウェアもしくは専用ハードウェアとの組み合わせにおいて、実施することができる。解剖学的ランドマークを位置決めするためのソフトウェアは、実際にはおそらく、コンピュータワークステーションまたはクライアント−サーバモデルで動作するネットワークの一部であるサーバ上で実行できるレンダリングアプリケーションの一部を構成するモジュールである。レンダリングアプリケーションが常駐するワークステーションまたはサーバの通常の状況は、次に説明する病院ネットワークである。解剖学的ランドマーク位置決めモジュールは、必要に応じて、ボリュームデータセットに適用することができ、その結果生成される結合(joint)データセットは、同じセッションで視覚化を実行することなくメモリに記憶することができる。
図21は、コンピュータ制御の診断デバイス、スタンドアロンコンピュータワークステーション、および関連機器の例示的なネットワーク1の概略図である。ネットワーク1は、3つの構成要素を備える。主要病院構成要素2、遠隔診断デバイス構成要素4、および遠隔単一ユーザ構成要素6がある。主要病院構成要素2は、患者画像を取得するための複数の診断デバイス、この例では、CTスキャナ8と、核磁気共鳴映像装置10と、ディジタルX線撮影(DR)デバイス12およびコンピュータX線撮影(CR)デバイス14と、複数のコンピュータワークステーション16と、一般的な形式のファイルのサーバ18と、ファイルアーカイブ20と、インターネットゲートウェイ15とを備える。これらの機構はすべて、ローカルエリアネットワーク(LAN)25によって相互接続される。各コンピュータ装置はネットワークを経由して通信するための少なくとも1つのネットワーク出力接続を有することが理解されよう。
遠隔診断デバイス構成要素4は、CTスキャナ11と、一般的な形式のファイルのサーバ13と、インターネットゲートウェイ17とを備える。CTスキャナ11およびファイルサーバ13は一般にインターネットゲートウェイ17に接続され、インターネットゲートウェイ17は、インターネットを介して、主要病院構成要素2内のインターネットゲートウェイ15に接続される。
遠隔単一ユーザ構成要素6は、内部モデム(図示せず)を有するコンピュータワークステーション21を備える。コンピュータワークステーション21も、インターネットを介して、主要病院構成要素2内のインターネットゲートウェイ15に接続される。
ネットワーク1は、標準化された一般的な形式でデータを送信するように構成される。たとえば、CTスキャナ8は、ソースデータセット、すなわち3D画像データセットを最初に生成し、操作者は、このデータセットから適切な2D画像を得ることができる。この2D画像を標準的な画像データ形式で符号化し、LAN25を経由してファイルサーバ18に転送し、ファイルアーカイブ20に保存する。その後、コンピュータワークステーション16のうちの1つで作業するユーザは画像を要求することができ、ファイルサーバ18は、その画像をアーカイブ20から取り出し、LAN25を介してユーザに渡す。同様に、遠隔診断デバイス構成要素4または遠隔単一ユーザ構成要素6のどちらかの内部で主要病院構成要素2から離れて作業するユーザも、アーカイブ20またはネットワーク1上の他の場所に保存されたデータにアクセスして送信することができる。
図22は、スキャナ8の開口7内の患者5の領域に関連するX線減衰時の断面像を得るための一般的なスキャナ、最も特に、図21に表されるスキャナなどのコンピュータ断層撮影(CT)スキャナ8の概略斜視図である。さまざまなイメージングモダリティ(たとえばCT、MR、PET、超音波)を用いて、さまざまなタイプの医用画像データを提供することができる。
図21および図22を参照すると、本実施形態に係る方法を実施するランドマーク位置決めモジュールを有するレンダリングアプリケーションは、図示のコンピュータ装置、すなわちワークステーション6、16、サーバ13、15、17、18、またはコンピュータ、およびスキャナ8、10、11、12、14と関連する任意の関連するグラフィック処理ハードウェアのいずれかに常駐することができる。
図23Aおよび23Bは、一実施形態による処理を行うように構成された汎用コンピュータシステム22を概略的に示す。図23Aはコンピュータシステム22を備える機能単位を主に表し、図23Bは、使用するように配置されたコンピュータシステム22を示す概略斜視図である。
コンピュータ22は、中央処理装置(CPU)24と、読み出し専用メモリ(ROM)26と、ランダムアクセスメモリ(RAM)28と、ハードディスクドライブ30と、ディスプレイドライバ32と、2つのディスプレイ34、すなわち第1のディスプレイ34Aおよび第2のディスプレイ34Bと、キーボード38とマウス40とに連結されたユーザ入/出力(IO)回路36とを含む。これらのデバイスは、共通バス42を介して接続される。コンピュータ22は、共通バス42を介して接続されたグラフィックカード44も含む。グラフィックカードは、グラフィック処理装置(GPU)と、このGPUに密に連結されたランダムアクセスメモリ(GPUメモリ)とを含む。
CPU24は、ROM26、RAM28、またはハードディスクドライブ30内に記憶されたプログラム命令を実行して、RAM28またはハードディスクドライブ30内に記憶できる医用画像データの処理、表示、および操作を行うことができる。RAM28およびハードディスクドライブ30は、まとめてシステムメモリと称する。CPU24は、コンピュータシステム22のオペレーティングシステムに対応するプログラム命令も実行することができる。この点に関して、CPU24は、コンピュータシステム22の動作に関連するタスクを行うための種々の機能単位を備えると見なすことができる。GPUも、CPU24から渡された画像データの処理を行うプログラム命令を実行することができる。
CPU24、ROM26、RAM28、ハードディスク30、ディスプレイドライバ32、ユーザ入/出力(IO)回路36、グラフィックカード44、および接続バス42などの、コンピュータシステム22が備える種々の機能要素は、筐体21に含まれる。2つのディスプレイ34A、34B、キーボード38、およびマウス40は、この場合、これらを筐体21内の関連するコンピュータシステムの機能要素に接続する適切な配線により、この筐体から分離している。この点に関して、図23Aおよび23Bの例示的な実施形態のコンピュータシステム22は、デスクトップタイプであると見なすことができるが、同様に、他のタイプのコンピュータシステムを用いることができる。
図24は、図23Aおよび図23Bでより詳細に示されるコンピュータシステムの機構のうちのいくつかを概略的に示す。RAM28およびハードディスクドライブ30は、まとめてシステムメモリ46として示す。図21に示されるスキャナ8から取得した医用画像データは、図に概略的に示されるように、システムメモリに記憶される。コンピュータシステム22の機構間のさまざまなデータ転送ルートを示すのを助けるため、図23Aに示される共通バス42は、図24では、一連の別個のバス接続42a〜dとして概略的に示す。1つのバス接続42aは、システムメモリ46とCPU24とを接続する。別のバス接続42bは、CPU24とグラフィックカード44とを接続する。バス接続のさらなるペア、すなわち第1のバス接続42cAおよび第2のバス接続42cBは、グラフィックカード44と、ディスプレイ34A、34Bのうちのそれぞれ1つとを接続する。別のバス接続42dは、ユーザI/O回路36と、カーソル制御ユニットと、CPU24とを接続する。CPUは、CPUキャッシュ50を含む。グラフィックカード44は、GPU54と、GPUメモリ56とを含む。GPU54は、高速グラフィック処理インターフェース60とGPUキャッシュI/Oコントローラ62と処理エンジン64とディスプレイI/Oコントローラ66とを提供するための回路を含む。処理エンジン64は、一般的には医用画像データセットの処理に関連する各種プログラム命令の実行を最適化するように設計される。
ユーザは、キーボード38とマウス40(またはトラックパッドまたはペンタブレット/ディジタイザなどのその他のポインティングデバイス)とを、ディスプレイ34に表示されるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)と組み合わせて用いて、たとえば、第1のディスプレイ34Aおよび第2のディスプレイ34Bのうちのそれぞれ1つの内部をポイントしてクリックするために、移動可能な画面カーソルをマウス、トラックパッドなどと組み合わせて用いて、所望の処理パラメータを選択することができる。
図23A、図23B、および図24を参照すると、本実施形態に係る方法を実施するランドマーク位置決めモジュールを有するレンダリングアプリケーションは、HDD30および/またはROM26に保存することができる。アプリケーションを実行すべきとき、アプリケーションは、必要に応じて、システムメモリ46またはRAM28にロードすることができる。実行時には、CPU24およびGPU54が利用可能なキャッシュメモリ50、62などの高速メモリも、アプリケーションの一部をホストする。レンダリングアプリケーションから出力される画像は、第1のディスプレイ34Aおよび第2のディスプレイ34Bなどの適切なディスプレイに表示することができる。レンダリングアプリケーションから出力される画像は、適切なメモリに記憶することもできる。レンダリングアプリケーションから出力される画像は、ネットワークを経由して送信し、ネットワーク内の別の場所に表示または記憶することもできる。
さらに、三次元画像データセットについて言及する場合、四次元画像データセットと呼ばれることがある時間分解イメージングによって生成されるデータセットなどの三次元画像データセットのシーケンスを含む。
特定の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、方法を行うための機械可読命令を持つ一時的でないコンピュータプログラム製品とすることができる。
特定の実施形態は、方法を行うための機械可読命令と共にロードされ、これを実行するように動作可能なコンピュータシステムを提供する。
特定の実施形態は、方法を行うための機械可読命令と共にロードされ、これを実行するように動作可能な画像取得デバイスを提供する。
本実施形態について、コンピュータに実装されるシステム、方法、および一時的でない媒体に保存できるコンピュータプログラム製品に関して以下で説明する。本実施形態のうちのいくつかを、コンピュータたとえばパーソナルコンピュータまたはその他の形態のワークステーションにいくつかの実施形態に要求される機能を提供させるコンピュータプログラム製品に関して説明するが、以下の説明から、これはいくつかの実施形態の一例に関するに過ぎないことが理解されよう。たとえば、いくつかの実施形態では、スタンドアロンコンピュータではなくコンピュータのネットワークが、本実施形態を実施することができる。この代わりに、またはこれに加えて、本機能の少なくともいくつかは、たとえば特殊用途集積回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))の形態をとる特殊用途ハードウェアによって実施することができる。
(実施形態)
本医用画像処理装置は、機能構成として、記憶部と、抽出決定部と、位置合わせ部と、外れ値除去部と、結合尤度計算部と、解剖学的標識点決定部と、表示部と、入力部とを有する。記憶部は、例えば、図23AのROM26、RAM28、HDD30、図24のシステムメモリ46、GPUメモリ56などに対応する。抽出決定部、位置合わせ部、外れ値除去部、結合尤度計算部、解剖学的標識点決定部は、例えば、図23A、図24のCPU24、GFX44などに格納される。表示部は、図23A,図23B、図24における第1のディスプレイ34Aおよび第2のディスプレイ34Bに対応する。入力部は、例えば、図23A,図23B、図24におけるキーボード38とマウス40とに対応する。
記憶部は、統計モデルにより発生された平均形状データ、機械学習処理に関するアルゴリズム、医用画像データなどを記憶する。統計モデルとは、例えば、グランドトゥルースによる複数のデータセット(以下、複数の教師データセットと呼ぶ)により予め学習された点分布モデルである。平均形状データは、複数の教師データセットと所定の点分布モデルとに基づいて発生されたデータである。具体的には、平均形状データとは、点分布モデルにより発生された複数の解剖学的標識点(以下、第1標識点)により被検体内における種々の部位の平均形状を示すデータである。すなわち、平均形状データは、複数の第1標識点を有する。加えて、平均形状データは、平均形状の変形に応じて、複数の第1標識点各々を移動させる範囲(移動範囲)を拘束する拘束条件を有する。
拘束条件は、複数の第1標識点間の関係性を示す条件である。拘束条件は、例えば、複数の第1標識点に関する複数のベクトルを包含する固有空間において、複数のベクトル同士の相関を示す共分散行列に対応する。この共分散行列は、複数の第1標識点を剛体とし、複数の第1標識点同士をバネで結合させた2次元多体系(ボールとスプリング)のモデルにおいて、第1標識点間の相互作用の強さに対応する。
機械学習処理は、例えば、予め複数の教師データセットにより学習される。機械学習処理は、例えば、複数の決定木を有するディシジョンフォレストに対応する。記憶部は、図3に示すように、決定木およびディシジョンフォレストにおける各分岐ノード(判定)で用いられる複数の閾値(τ乃至τ11)を記憶する。また、記憶部は、ディシジョンフォレストの手順における複数の最終到達地点(葉ノード)各々における解剖学的標識点に対する尤度の分布を記憶する。なお、ディシジョンフォレストは、医用画像データにおける複数の巣の第2標識点の分類に関する複数の分類木を複数の決定木として有していてもよい。また、ディシジョンフォレストは、医用画像データの複数の第2標識点の回帰に関する複数の回帰木を複数の決定木として有していてもよい。
なお、記憶部は、上記実施形態に記載したように、複数の特徴ベクトル各々における成分(オフセット、ボックスサイズ、チャネル)等の各種データ、条件、プログラム等を記憶する。また、記憶部は、本実施形態に係り各機能を実行する医用画像処理プログラムを記憶する。
抽出決定部は、医用画像データと教師あり学習による機械学習処理とに基づいて、医用画像データから複数の解剖学的標識点(以下、第2標識点と呼ぶ)を抽出する。具体的には、抽出決定部は、例えば、医用画像データにおける複数のボクセルまたは複数のピクセル各々について、ディシジョンフォレストを適用することにより、第2標識点の有無を判定する。抽出決定部は、抽出された第2標識点各々を含む領域(前景領域)において、ディシジョンフォレストにおけるランドマークの位置に対する尤度の分布に基づいて、第2標識点各々を含む領域内の尤度分布を決定する。この領域における尤度分布は、クラウド(Cloud)と呼ばれる。すなわち、抽出決定部は、抽出された第2標識点各々において、第2標識点各々を含む領域を、ディシジョンフォレストにより特定する。加えて、抽出決定部は、領域内の尤度分布をディシジョンフォレストにより決定する。
位置合わせ部は、第1標識点と第2標識点と拘束条件とに基づいて、平均形状データと医用画像データとの位置合わせを実行する。具体的には、位置合わせ部は、平均形状に対して剛体アフィン変換を繰り返すことにより、第1標識点を第2標識点に位置合わせを実行する。
また、位置合わせ部は、後述する外れ値の除去の後、外れ値を除去した第2標識点を有する医用画像データと平均形状データとを、平均形状を変形させて位置合わせする。この時、平均形状の変形は、拘束条件により制限される。平均形状の変形を伴う位置合わせは、例えば、点分布モデルにおける平均形状の確率が平均形状の変形に係るパラメータbの空間に係る確率εを超えるまで実行される。
外れ値除去部は、位置合わせにおける第1標識点と第2標識点と所定の閾値とに基づいて、第2標識点から少なくとも一つの外れ値を除去する。具体的には、外れ値除去部は、位置合わせ部による複数回の位置合わせ各々において、重み付け最小トリム二乗法により、重み付け残差平方和における最大値を有する項ω(ν−DF(ν))における第2標識点を外れ値として、複数の第2標識点から除去する。外れ値除去部は、残差平方和が所定の閾値以下になるまで、外れ値の除去を、複数の回の位置合わせごと実行する。なお、外れ値除去部は、第2標識点において、外れ値に対応する外れ標識点を、外れ標識点に対応する第1標識点で置換してもよい。
結合尤度計算部は、位置合わせと拘束条件とに従って平均形状を変形することにより移動された第1標識点の位置とクラウドの尤度分布とに基づいて、第1標識点の位置にそれぞれ対応する複数の尤度を結合した結合尤度を、平均形状の変形毎に計算する。なお、結合尤度計算部は、外れ標識点を置換した第1標識点を包含して、結合尤度を計算してもよい。
解剖学的標識点決定部は、平均形状の変形ごとに計算された複数の結合尤度のうち最大の結合尤度に対応する平均形状の変形と、第1標識点と外れ値を除去した第2標識点とに基づいて、医用画像データにおける解剖学的標識点を決定する。解剖学的標識点決定部は、決定した解剖学的標識点と、変形された平均形状とを、医用画像と対応付けて表示部に出力する。
表示部は、医用画像データと、決定した解剖学的標識点と、変形された平均形状とに基づいて、医用画像データに関する医用画像上に、決定した解剖学的標識点を重畳させた重畳画像を表示する。なお、表示部は、重畳画像に、変形させた平均形状に基づいて、第1標識点を重ねて表示してもよい。
以上に述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態に係る医用画像処理装置よれば、解剖学的標識点を分類するclassificationのアプローチでは考慮されていない解剖学的標識点間(ランドマーク間)の関係性を取り入れることで、医用画像データから抽出された標識点を補正して解剖学的標識点を決定することができる。すなわち、本医用画像処理装置によれば、学習された統計モデルの結果である平均形状データにおける第1標識点を用いて、医用画像データから抽出された第2標識点から外れ値を除去することができる。これにより、本医用画像処理装置によれば、医用画像データにおける解剖学的標識点の決定精度が向上する。これにより、より実際に即した高精度な解剖学的標識点の決定が可能となり、ユーザに対する負担を軽減させることができ、診断精度が向上する。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1・・・ネットワーク、2・・・主病院構成要素、4・・・リモート診断デバイスコンポーネント、5・・・患者、6・・・遠隔単一ユーザ構成要素、7・・・開口、8・・・CTスキャナ、10・・・核磁気共鳴映像装置、11・・・CTスキャナ、12・・・デジタルX線撮影(DR)デバイス、13・・・共通フォーマットファイルサーバ、14・・・コンピュータX線撮影(CR)デバイス、15・・・インターネットゲートウェイ、16・・・複数のコンピュータワークステーション、17・・・インターネットゲートウェイ、18・・・共通フォーマットファイルサーバ、20・・・ファイルアーカイブ、21・・・コンピュータワークステーション、22・・・コンピュータシステム、24・・・中央演算処理装置(CPU)、25・・・ローカルエリアネットワーク(LAN)、26・・・読み出し専用メモリ(ROM)、28・・・ランダムアクセスメモリ(RAM)、30・・・ハードディスクドライブ、32・・・ディスプレイドライバ、34A・・・第1のディスプレイ、34B・・・第2のディスプレイ、36・・・ユーザ入出力(IO)回路、38・・・キーボード、40・・・マウス、42・・・共通バス42、42a・・・バス接続、42b・・・バス接続、42cA・・・第1のバス接続、42cB・・・第2のバス接続、42d・・・バス接続、44・・・グラフィックスカード、46・・・システムメモリ、50・・・CPUキャッシュ、54・・・GPU、56・・・GPUメモリ、60・・・高速グラフィック処理インターフェース、62・・・GPUキャッシュI/Oコントローラ、64・・・処理エンジン、66・・・ディスプレイI/Oコントローラ。

Claims (16)

  1. 平均形状を示す複数の第1標識点各々を関連づけることにより前記第1標識点各々の移動範囲を拘束する拘束条件と前記第1標識点とを有する平均形状データと、医用画像データとを記憶する記憶部と、
    前記医用画像データと教師あり学習による機械学習処理とに基づいて、前記医用画像データから複数の第2標識点を抽出し、前記第2標識点各々を含む領域内の尤度分布を決定する抽出決定部と、
    前記第1標識点と前記第2標識点と前記拘束条件とに基づいて、前記平均形状データと前記医用画像データとの位置合わせを実行する位置合わせ部と、
    前記位置合わせにおける前記第1標識点と前記第2標識点と所定の閾値とに基づいて、前記第2標識点から外れ値を除去する外れ値除去部と、
    前記位置合わせと前記拘束条件とに従って前記平均形状を変形することにより移動された前記第1標識点の位置と前記尤度分布とに基づいて、前記位置にそれぞれ対応する複数の尤度を結合した結合尤度を、前記平均形状の変形毎に計算する結合尤度計算部と、
    前記複数の結合尤度のうち最大の結合尤度に対応する前記平均形状の変形と、前記第1標識点と前記外れ値を除去した前記第2標識点とに基づいて、前記医用画像データにおける解剖学的標識点を決定する解剖学的標識点決定部と、
    を具備する医用画像処理装置。
  2. 前記平均形状データは、複数の教師データセットと所定の点分布モデルとに基づいて発生されたデータである請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記外れ値除去部は、
    前記第2標識点において、前記外れ値に対応する外れ標識点を前記外れ標識点に対応する前記第1標識点で置換する請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記結合尤度計算部は、
    前記外れ標識点を置換した前記第1標識点を包含して、前記結合尤度を計算する請求項3に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記外れ値除去部は、
    前記第1標識点と前記第2標識点との差を用いて残差平方和を計算し、前記所定の閾値を超える前記残差平方和に複数の項のうち最大値に関する第2標識点を、前記外れ値として除去する請求項1に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記機械学習処理は、前記教師データセットにより予め学習された複数の決定木を有するディシジョンフォレストのアルゴリズムを有する請求項2に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記ディシジョンフォレストは、前記医用画像データにおける前記第2標識点の分類に関する複数の分類木を前記決定木として有する請求項6に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記ディシジョンフォレストは、前記医用画像データにおける前記第2標識点の回帰に関する複数の回帰木を前記決定木として有する請求項6に記載の医用画像処理装置。
  9. 平均形状を示す複数の第1標識点各々を関連づけることにより前記第1標識点各々の移動範囲を拘束する拘束条件と前記第1標識点とを有する平均形状データと、医用画像データとを記憶することと、
    前記医用画像データと教師あり学習による機械学習処理とに基づいて、前記医用画像データから複数の第2標識点を抽出することと、
    前記第2標識点各々を含む領域内の尤度分布を決定することと、
    前記第1標識点と前記第2標識点と前記拘束条件とに基づいて、前記平均形状データと前記医用画像データとの位置合わせを実行することと、
    前記位置合わせにおける前記第1標識点と前記第2標識点と所定の閾値とに基づいて、前記第2標識点から外れ値を除去することと、
    前記位置合わせと前記拘束条件とに従って前記平均形状を変形することにより移動された前記第1標識点の位置と前記尤度分布とに基づいて、前記位置にそれぞれ対応する複数の尤度を結合した結合尤度を、前記平均形状の変形毎に計算することと、
    前記複数の結合尤度のうち最大の結合尤度に対応する前記平均形状の変形と、前記第1標識点と前記外れ値を除去した第2標識点とに基づいて、前記医用画像データにおける解剖学的標識点を決定することと、
    を具備する医用画像処理方法。
  10. 前記外れ値を除去することは、
    前記第2標識点において、前記外れ値に対応する外れ標識点を前記外れ標識点に対応する前記第1標識点で置換する請求項9に記載の医用画像処理方法。
  11. 前記結合尤度を計算することは、
    前記外れ標識点を置換した前記第1標識点を包含して、前記結合尤度を計算する請求項10に記載の医用画像処理方法。
  12. 前記外れ値を除去することは、
    前記第1標識点と前記第2標識点との差を用いて残差平方和を計算し、前記所定の閾値を超える前記残差平方和における最大の差に関する前記第2標識点を、前記外れ値として除去する請求項9に記載の医用画像処理方法。
  13. 前記機械学習処理は、教師データセットにより予め学習された複数の決定木を有するディシジョンフォレストのアルゴリズムを有する請求項9に記載の医用画像処理方法。
  14. 前記ディシジョンフォレストは、前記医用画像データにおける前記第2標識点の分類に関する複数の分類木を前記決定木として有する請求項13に記載の医用画像処理方法。
  15. 前記ディシジョンフォレストは、前記医用画像データにおける前記第2標識点の回帰に関する複数の回帰木を前記決定木として有する請求項13に記載の医用画像処理方法。
  16. コンピュータに、
    平均形状を示す複数の第1標識点各々を関連づけることにより前記第1標識点各々の移動範囲を拘束する拘束条件と前記第1標識点とを有する平均形状データと、医用画像データとを記憶させ、
    前記医用画像データと教師あり学習による機械学習処理とに基づいて、前記医用画像データから複数の第2標識点を抽出させ、
    前記第2標識点各々を含む領域内の尤度分布を決定させ、
    前記第1標識点と前記第2標識点と前記拘束条件とに基づいて、前記平均形状データと前記医用画像データとの位置合わせを実行させ、
    前記位置合わせにおける前記第1標識点と前記第2標識点と所定の閾値とに基づいて、前記第2標識点から外れ値を除去させ、
    前記位置合わせと前記拘束条件とに従って前記平均形状を変形することにより移動された前記第1標識点の位置と前記尤度分布とに基づいて、前記位置にそれぞれ対応する複数の尤度を結合した結合尤度を、前記平均形状の変形毎に計算させ、
    前記複数の結合尤度のうち最大の結合尤度に対応する前記平均形状の変形と、前記第1標識点と前記外れ値を除去した第2標識点とに基づいて、前記医用画像データにおける解剖学的標識点を決定させること、
    を具備する医用画像処理プログラム。
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