JP6324927B2 - 電力ケーブルの耐電圧試験用端末接続治具 - Google Patents

電力ケーブルの耐電圧試験用端末接続治具 Download PDF

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Description

この発明は、600V以下の電力を供給する低圧電力ケーブル、例えば、工場内における各種生産設備の自動制御や集中監視システム等の配線、またはオフィスにおけるコンピュータシステムの回線などに使用される計装用ケーブル等のケーブル導体と遮蔽層の間の耐電圧を試験する耐電圧試験を行う際、その電力ケーブルの端末に電圧を印加するための端末接続治具、その端末接続治具を用いた耐電圧試験用電線及びその電線を使用した耐電圧試験装置に関するものである。
例えば、計装用ケーブル等の電力ケーブルは、外部からのノイズや自身からの外部へのノイズを遮蔽(遮断)するため、例えば、図9に示すように、導体1aを塩化ビニール等の絶縁体1bで絶縁被覆し、その複数本の絶縁心線1を介在2を介して撚るとともに押さえテープ3で断面円形に整形した後、その外周に銅テープや金属編組による遮蔽層(シールド層)4を設け、さらに押さえテープ5を施した後、樹脂被覆(シース)6を設けた構成が一般的である。
通常、電力ケーブルは、工場からの出荷時、取り扱う電圧に対して十分な絶縁耐力があるかどうかの耐電圧試験が行われる。
電力ケーブルの耐電圧試験には、数万KV以上の電圧が印加されるものもあり、その電力ケーブルPは、導体1aを露出させた後、その露出導体1aを絶縁油を封入した碍管で被って行われている(特許文献1、第1図等参照)。
特許第2633613号公報
計装用ケーブル等の電力ケーブルPは、完成品の荷姿がドラムに巻かれた状態であり(本願図4、図11参照)、その荷姿の完成品検査時に耐電圧試験が行われる。その耐電圧試験は、低圧(600V以下)であることから、例えば、図10、図11に示すように、ケーブルPを巻いたドラムDの所要数を並べて行われる。
その並べられた状態で、図12に示すように、ドラムDから引き出されたケーブル端末pにおいて、所要長さのシース6を剥ぎ取るとともに、押さえテープ5、3及び介在2を剥ぎ取り、遮蔽層4を露出させる。その後、絶縁心線1の絶縁体1bを剥ぎ取って導体1aを露出させる(同図(a))。
このようにして、各ドラムDのケーブルPにおいて、ケーブル端末pの絶縁心線1の導体1a及び遮蔽層4を露出させた後、図12(b)に示すように、リード線wを各ケーブル端末pの導体1a又は遮蔽層4に巻き付け、そのリード線wでもって、図11に示すように、その各ドラムDから引き出されたケーブル端末pの導体1a同士を直列接続するとともに、同遮蔽層(銅テープ)4同士を直列接続する。
この接続状態において、図10に示すように、両リード線w、wを電圧計V又は電流計を介して電源装置Eに接続し、両リード線w、w間に所定の電圧を所定の時間印加する。このとき、絶縁心線1に絶縁破壊が生じていると、導体1aと遮蔽層4間に電流が流れ、電圧が降下する。
上記電力ケーブルPの耐電圧試験において、上記のように、シース6、押さえテープ5、3、介在2及び絶縁体(絶縁被覆)1bのそれぞれの剥ぎ取り作業は非常に煩雑である。特に、絶縁心線1の絶縁体1bの剥ぎ取りは、その絶縁心線1が細いため、煩雑である。また、リード線wを導体1a及び遮蔽層4に巻き付ける作業も繁雑である。このため、それらの作業の改善が望まれている。
この発明は、以上の実状を鑑み、遮蔽層4及び導体1aとリード線wとの接続作業を簡単かつ円滑に行い得るようにすることを課題とする。
上記課題を達成するため、この発明は、遮蔽層を露出させた電力ケーブルの端末を差し込むと、その遮蔽層を挟持して上記リード線に接続するとともに、前記端末端面の露出した導体端面に導電性弾性体を介してリード線が接続されるようにしたのである。
このような端末接続治具であると、ケーブル端末の差し込みだけで、リード線への接続が行われるため、その接続作業が簡単かつ円滑である。
この発明に係る電力ケーブルの耐電圧試験用端末接続治具の構成としては、一対の挟み部材の略中央位置を支点部とし、その支点部より前方側に挟持部、後方側に把持部を有し、前記挟持部が閉じる方向に付勢する弾性部材を取付けたハサミ状の治具本体からなり、前記一対の挟み部材の挟持部に上記遮蔽層4に接続される一方の電極を設け、前記支点部の前記挟持部側に上記導体1aに接続される他方の電極を設け、前記一方の電極は板片から成ってその板片から外部にリード線が導出され、他方の電極は、前記両挟持部間に位置する筒体と、その筒体内に装填された導電性弾性体とから成って、その導電性弾性体からリード線が外部に導出されている構成を採用することができる。
上記電力ケーブルとしては、低圧の物に限らず、高圧の物も採用し得るが、その場合には、他の部材、例えば、リード線等もその高圧に耐え得る物を使用する。
この構成の電力ケーブルの耐電圧試験用端末接続治具は、電力ケーブルのシースを剥がして遮蔽層を露出させた端末を、上記一対の挟み部材の両挟持部の間に差し入れ、その両挟持部で前記遮蔽層を露出させた端末を上記一方の電極を介し挟持してその一方の電極を遮蔽層に接続するとともに、上記他方の電極の筒体にその開口から前記電力ケーブルの端末を挿し込み、その挿し込みによって、電力ケーブルの導体を導電性弾性体を圧縮し接しさせてその他方の電極に接続して、遮蔽層及び導体にリード線を接続する。この状態の電力ケーブルに、上記と同様に、リード線を介して電圧を印加して試験を行う。
この構成において、上記一対の挟み部材の一方の挟持部に上記一方の電極を設け、他方の挟み部材の挟持部に弾性材を設ければ、その弾性材によって電極が遮蔽層に押し付けられるため、両者の接続が確実となる。このとき、弾性材によって両者間の摩擦抵抗が増して保持強度が向上するが、弾性体に表面(一方の電極に接する面)が粘着性のあるものを使用すると、電力ケーブル端末が動きにくく、その保持強度はさらに向上する。
上記導電性弾性体は、その作用を発揮し得る限りにおいて、その態様は任意であるが、例えば、スチールウールやコイルばね等を使用することができる。
上記端末接続治具の複数を並べ、その各端末接続治具の各リード線を直列に接続した電力ケーブルの耐電圧試験用電線とすることができる。その各リード線の直列接続は、両リード線の導体を絡めて結ぶ等して行っても良いが、アリゲータクリップ端子と、そのアリゲータクリップ端子で挟持される端子とにより行うようにすれば、その接続が容易である。
また、各端末接続治具をそれぞれのリード線で相互に接続するのではなく、隣接する端末接続治具の間は同一のリード線とすることもできる(アリゲータクリップ端子等を省略した1本のリード線状とすることができる)。
この耐電圧試験用電線の使用例としては、例えば、電力ケーブルが巻き付けられた複数のドラムを並べ、その各ドラムから前記電力ケーブルを引き出し、その引き出した電力ケーブルのシースを剥がして遮蔽層を露出させた端末を、その耐電圧試験用電線の各端末接続治具の両挟持部の間に差し入れ、その両挟持部で前記遮蔽層を露出させた端末を一方の電極を介し挟持してその一方の電極を遮蔽層に接続するとともに、他方の電極の筒体にその開口から電力ケーブルの端末を挿し込み、その挿し込みによって、電力ケーブルの導体を上記導電性弾性体を圧縮し接しさせて他方の電極に接続する態様を採用することができる。
この態様においては、その耐電圧試験用電線の端末を電圧計又は電流計を介して電源装置に接続し、その電源装置によって、前記耐電圧試験用電線を介して各ドラムの電力ケーブルの遮蔽層と導体の間に所定電圧を印加することができる。
この発明は、以上のように構成したので、遮蔽層及び導体とリード線の接続作業を簡単かつ円滑に行い得るようになって、耐電圧試験の作業性が向上する。
この発明に係る電力ケーブルの耐電圧試験用接続治具の一実施形態の斜視図 同実施形態の要部拡大斜視図 同実施形態の要部を示し、(a)は切断平面図、(b)は切断正面図 同実施形態の電力ケーブルの耐電圧試験用端末接続治具による耐電圧試験の一例の概略図 同耐電圧試験における端末接続治具の接続状態説明用一部切欠き正面図 同実施形態における電力ケーブル端末のシース等の剥ぎ取り説明図 この発明に係る端末接続治具の他の実施形態の要部断面図 この発明に係る端末接続治具のさらに他の実施形態の要部断面図 電力ケーブルの一例の断面図 電力ケーブルの耐電圧試験の一例の概略図 同耐電圧試験の従来例の一部拡大斜視図 同従来例における電力ケーブル端末と電源装置へのリード線との接続作業説明図
この発明に係る耐電圧試験用端末接続治具の一実施形態を図1〜図3に示し、この端末接続治具Aは、図4に示すように、耐電圧試験する並列させたドラムDの数だけ接続されて電圧印加用電線Wを構成する。その端末接続治具Aは、ハサミ状の合成樹脂製治具本体10からなって、その本体10から2本の絶縁電線(リード線)w1、w2を並列したコードが2本導出され、それぞれの端末に、アリゲータクリップ(ワニクリップ)7又は穴あき端子8を設けている。そのアリゲータクリップ7及び穴あき端子8は、それぞれ、例えば、赤、緑の着色が施されて区別可能となっており、同一色のアリゲータクリップ7と穴あき端子8を接続する。
端末接続治具Aの本体10は、図1〜図3に示すように、一対の挟み部材11、11の略中央位置を支点部12とし、支点部12より前方側に挟持部13、13、後方側に把持部14、14を有し、この一対の挟み部材11の挟持部13を支点部12を介して開閉自在とし、挟持部13、13が閉じる方向に付勢する一つ割りのリング状バネ15を並列に2本取付けた構成である。
一方の挟み部材11の挟持部13に銅片からなる一方の電極16をその挟持部13の先端縁を包むように設け、この電極16に上記両リード線w1、w2の同一着色(例えば、緑)のリード線(絶縁電線)w1が半田によって接続されている。半田接続に代えて、圧着等の適宜な接続手段を採用できる。電極(銅片)16は挟持部13の内側(挟持面)に至っている。
この実施形態においては、樹脂バンド17を電極16の回りに嵌めて挟持部13から電極(銅片)16が外れないようにしている。
他方の挟持部13には樹脂テープ18を巻き付けて弾性層を形成しているとともに、その挟持面側が少なくとも粘性面とされている。このため、両挟持部13、13で物を挟むと、その弾性層18及びその粘着面でもってその物を滑ることなく確実に挟持する。すなわち、電力ケーブルPの遮蔽層4が圧接状態で確実に挟持される。
他方の電極20は、上記両挟持部13、13間に設けられており、軟質塩化ビニール樹脂からなって弾性を有する有蓋のキャップ状の絶縁性筒体21と、その筒体21内に装填されたスチールウールからなる導電性弾性体22とからなる。その筒体21内に、図3に示すように、上記両リード線w1、w2の同一着色(例えば、赤)のリード線(絶縁電線)w2が挿入され括り結ばれて、導電性弾性体22内に埋没している。因みに、キャップ状絶縁性筒体21は、従来、ケーブル端末pに嵌められてその端末を保護するキャップとして使用されているものである。
この端末接続治具Aの筒体21に、図5に示すように、切り落とされたケーブル端末pを挿し込むと、その端末は導電性弾性体22を押しながら奥に入り込む。このとき、ケーブル端末pは切り落とされているため、その端面に導体1aの端面が露出しており、その導体1aの端面が導電性弾性体22に確実に接する。
このように、ケーブル端末pが電極20(筒体21)に挿し込まれると、被試験物であるケーブルPの導体1aと電圧印加用電線Wのリード線w2は導通状態となる。
この端末接続治具Aを有する電圧印加用電線Wによる耐電圧試験、例えば、計装用ケーブルPの耐電圧試験にあっては、図4に示すように、ケーブルPを巻き付けたドラムDが並べられた態様において、その各ドラムDからケーブルPを引き出す。その引き出されたケーブル端末pの端面は、フラットに切り落として絶縁心線1の中心に導体1aの端面が露出している状態となっている。
この状態のケーブル端末pにおいて、図6(a)に示すように、シース6、押さえテープ5及び遮蔽層(銅テープ)4を所要長さ剥ぎ取り、銅テープ4をその剥ぎ取り端部に巻き付ける(同図(b))。前記所要長さは、後述のこのケーブル端末pを端末接続治具Aの挟持部13、13の間に挿し込んだ際、その挟持部13の電極16に前記銅テープ4の巻き付け部が位置すると共に、ケーブル端末pの端面が電極20の導電性弾性体22を十分に押さえるように適宜に設定する(図5参照)。
このとき、シース6にその長さ方向の切り目を入れ、その切れ目から銅テープ4のみを引き出し、その銅テープ4を引き出し端のシース6上に巻回することもできる。この場合、電極20に挿し込まれるケーブル端末pが円柱状を維持してその挿し込みが円滑となる。
このようにして、各ドラムDのケーブル端末pの導体1a及び遮蔽層4を露出させた後、そのケーブル端末pに端末接続治具Aを設ける。すなわち、把持部14、14を把持してバネ15に抗し挟持部13、13を開放し、その開放した両挟持部13、13の間に前記ケーブル端末pを差し込み、その先端を電極20の導電性弾性体22に押し込んで把持部14の把持力を緩めてバネ15でもって挟持部13で遮蔽層4を介在してケーブル端末pを支持する。
この状態が図5であって、一方の電極16に遮蔽層4が接続しているとともに、他方の電極20(導電性弾性体22)に導体1aが接続している。
その後、又はその前に、隣り合う各端末接続治具Aのリード線w1、w2をアリゲータクリップ7で同一色の穴あき端子8を挟持して接続し、電圧印加用電線Wを構成する。
このように、電圧印加用電線Wでもって各ドラムDの電力ケーブルPの遮蔽層4又は導体1aを直列接続した後、その耐電圧試験用電線Wを電圧計Vを介して電源装置Eに接続する。その接続は、アリゲータクリップ7でもって、電源装置Eにその端子eを介して接続し、その両絶縁電線w1、w2の間に所定の電圧を所定の時間印加し(図4、図10参照)、絶縁心線1と遮蔽層4との間に十分な絶縁耐力があるかどうかを試験する。このとき、電源装置Eから最も離れたドラムDのケーブル端末pに設ける端末接続装置Aは、両電極16、20から導出されたリード線w1、w2の一方(図4において左端側)を省略したものとし得る。
電圧が低下すれば、何れかのドラムDの電力ケーブルPにおいて、絶縁心線1と遮蔽層4との間に十分な絶縁耐力が無いこと、例えば、ピンホール等が存在して絶縁破壊が生じていることとなる。
その場合、例えば、並んだ各ドラムDの端(図4において左端側)から順々に端末接続装置Aを電力ケーブルPから外したり、その端末接続装置Aから隣の端末接続装置Aに伸びるリード線w1、w2のアリゲータクリップ7と穴あき端子8との接続を外したりすることによって、電圧印加用電線Wからその端のドラムDの電力ケーブルPを外し、再度、上記電圧を印加し、以後、電圧が低下しないドラムDまでその試験作業を行う。この作業により、その電圧が低下しなくなった直前のドラムDのケーブルPにおいて絶縁破壊が生じていることが分かる。
また、この端末接続装置Aを外すドラムDのケーブルPは任意であり、外したケーブルPを除いて上記電圧印加用電線Wを構成して耐電圧試験をした際、電圧の低下が無ければ、その外したドラムDのケーブルPが絶縁破壊をしていることとなる。
なお、絶縁破壊が生じているドラムDの電力ケーブルPはその全体が不良品となる。
上記端末接続治具Aは、図7に示すように、止めピン25を筒体21の蓋部から挿し込んでその導電性ピン部分25aをスチールウールからなる導電性弾性体22に接触させるとともに、露出するそのピン部分25aにリード線wを括り付けて電気的に接続したものとすることができる。この構成は、従来の絶縁電線端末保護用キャップと、市販の金属たわし(束子)としてのスチールウール22及び止めピン25によるため、容易に入手可能であり、簡単に作り得るものである。
また、端末接続治具Aの導電性弾性体22は、図8に示すように、導電性金属からなるコイルばね22aを採用することができる。
上記各端末接続治具Aの筒体21は、有蓋キャップ状としたが、電力ケーブル端末pの嵌め込み時、導電性弾性体22が圧縮されて飛び出さない限りにおいて、蓋のないものとし得る。例えば、図3において、リード線w1、w2の導体の括り結び部分w’でその飛び出しを防げる場合等である。
また、筒体21の材質も塩化ビニール以外の種々の絶縁性樹脂を採用し得ることは勿論である。
さらに、上記実施形態において、各端末接続治具Aをそれぞれのリード線w1、w2で相互に接続するのではなく、隣接する端末接続治具Aの間は同一のリード線w1、w2とすることもできる。すなわち、図4において、アリゲータクリップ端子7、穴あき端子8を省略し、その省略部分もリード線w1、w2が連続するものとすることができる。このようにすれば、隣接する端末接続治具Aの間は切れ目のない2本のリード線w1、w2で接続されたものとなる。
また、電圧計Vに代えて電流計を採用できる。この場合は、絶縁心線1に絶縁破壊が生じていると、導体1aと遮蔽層4間に電流が流れ、その電流検知によって前記絶縁破壊を検知する。
なお、この発明は、計装ケーブルPのみならず、他の低圧又は高圧の電力ケーブルの耐電圧試験に採用し得ることは言うまでもない。
また、2相(絶縁心線1が2本)に限らず、1相、3相等の電力ケーブルにおいても、この発明は採用できる。このとき、この発明の耐電圧試験は、何れかの絶縁心線1の導体1aと遮蔽層4との絶縁破壊の有無の検査であるため、複数相の電力ケーブルであっても支障がない。すなわち、この耐電圧試験を行うことができる。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
A 端末接続治具
D ドラム
E 電源装置
P 被試験体である電力ケーブル
V 電圧計(電流計)
p 電力ケーブルの端末
W 電圧印加用電線
w、w1、w2 その電圧印加用電線用リード線(絶縁電線)
1 電力ケーブルの絶縁心線
1a 同絶縁心線の導体
1b 同絶縁被覆(絶縁体)
2 電力ケーブルの介在
3、5 同押さえテープ
4 同遮蔽層(銅テープ)
6 同シース
7 アリゲータクリップ(端末接続子)
8 穴あき端子
10 端末接続治具本体
11 同本体の挟み部材
12 同支点部
13 同挟持部
14 同把持部
15 弾性体(バネ)
16 一方の電極(銅片)
20 他方の電極
21 同電極の筒体
22 同導電性弾性体(スチールウール)
22a 同導電性弾性体(コイルばね)

Claims (7)

  1. 導体(1a)、絶縁体(1b)、遮蔽層(4)及びシース(6)を有する電力ケーブル(P)の前記導体(1a)と遮蔽層(4)の間の耐電圧を試験する耐電圧試験用端末接続治具(A)であって、
    一対の挟み部材(11、11)の略中央位置を支点部(12)とし、その支点部(12)より前方側に挟持部(13、13)、後方側に把持部(14、14)を有し、前記両挟持部(13)が閉じる方向に付勢する弾性部材(15)を取付けたハサミ状の治具本体(10)から成り、
    上記一対の挟み部材(11)の挟持部(13)に上記遮蔽層(4)に接続される一方の電極(16)を設け、上記支点部(12)の前記挟持部(13)側に上記導体(1a)に接続される他方の電極(20)を設け、前記一方の電極(16)は板片から成ってその板片から外部にリード線(w1)が導出され、他方の電極(20)は、前記両挟持部(13)間に位置する筒体(21)と、その筒体(21)内に装填された導電性弾性体(22)とから成って、その導電性弾性体(22)からリード線(w2)が外部に導出されており、
    上記電力ケーブル(P)のシース(6)を剥がして遮蔽層(4)を露出させた端末(p)を、上記一対の挟み部材(11)の両挟持部(13)の間に差し入れ、その両挟持部(13)で前記遮蔽層(4)を露出させた端末(p)を上記一方の電極(16)を介し挟持してその一方の電極(16)を前記遮蔽層(4)に接続するとともに、上記他方の電極(20)の筒体(21)にその開口から前記電力ケーブルの端末(p)を挿し込み、その挿し込みによって、前記電力ケーブルの導体(1a)を上記導電性弾性体(22)を圧縮し接しさせて上記他方の電極(20)に接続するようにしたことを特徴とする電力ケーブルの耐電圧試験用端末接続治具。
  2. 上記一対の挟み部材(11、11)の一方の挟持部(13)に上記一方の電極(16)を設け、他方の挟み部材(13)の挟持部(13)に弾性材(18)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電力ケーブルの耐電圧試験用端末接続治具。
  3. 上記導電性弾性体(22)をスチールウールによって構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力ケーブルの耐電圧試験用端末接続治具。
  4. 上記導電性弾性体(22)をコイルばね(22a)によって構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力ケーブルの耐電圧試験用端末接続治具。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の複数の端末接続治具(A)を並べ、その各端末接続治具(A)の各リード線(w1、w2)を直列に接続したことを特徴とする電力ケーブルの耐電圧試験用電線。
  6. 上記各端末接続治具(A)の各リード線(w1、w2)の接続を、アリゲータクリップ端子7と、そのアリゲータクリップ端子7で挟持される端子8により行った請求項5に記載の電力ケーブルの耐電圧試験用電線。
  7. 電力ケーブル(P)が巻き付けられた複数のドラム(D)を並べ、その各ドラム(D)から前記電力ケーブル(P)を引き出し、その引き出した電力ケーブル(P)のシース(6)を剥がして遮蔽層(4)を露出させた端末(p)を、請求項5又は6に記載の耐電圧試験用電線(W)の各端末接続治具(A)の両挟持部(13)の間に差し入れ、その両挟持部(13)で前記遮蔽層(4)を露出させた端末(p)を上記一方の電極(16)を介し挟持してその一方の電極(16)を前記遮蔽層(4)に接続するとともに、上記他方の電極(20)の筒体(21)にその開口から前記電力ケーブルの端末(p)を挿し込み、その挿し込みによって、前記電力ケーブルの導体(1a)を上記導電性弾性体(22)を圧縮し接しさせて上記他方の電極(20)に接続し、前記耐電圧試験用電線(W)を介して各ドラム(D)の前記電力ケーブル(P)に所定の電圧を印加し、ドラム(D)の電力ケーブル(P)の遮蔽層(4)と導体(1a)の間に絶縁破壊が生じている時、電圧計(V)や電流計によってその絶縁破壊を検知することを特徴とする電力ケーブルの耐電圧試験装置。
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