JP6323534B2 - 受信装置および受信方法 - Google Patents

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Description

本技術は、信装置および受信方法に関する。
NPT(Normal Play Time)は、主にHTMLなどのアプリケーションで用いられ、特定のストリームソースの先頭からの相対時間の時間軸を示す。番組連動アプリケーションにおいて、NPTを用いることにより実際の放送時刻に関わらず、番組のリソース上の相対時刻(例えばCMを含まない先頭からの時間で示す)を指定したアプリケーション動作を記述することが可能となる。
NPTは、UTC−NPT参照記述子を配置したEMT(Event Message Table)を放送信号において間欠的に伝送することにより実現する(非特許文献1参照)。UTC−NPT参照記述子は、受信時より先の時点の一組のUTC(Coordinated Universal Time)時刻とNPT(Normal Play Time)時刻のマッピング情報から構成される。
このUTC−NPT参照記述子を間欠的に取得することにより、任意の時点において、UTC時刻→NPT時刻、あるいはNPT時刻→UTC時刻の時刻換算を行うことが可能である。さらに番組本編のNPTとして、間にCM(Commercial Message)が入った場合にはUTC時間が経過しても、その間はNPT時間を止めることが可能な機構も含まれる。
アプリケーションへの利用例としては、特定のNPT時刻を指定したタイマーをセットして、その時刻になったらタイマーイベントが発生して、アプリケーションの実行を開始させることが考えられる。これにより、実際の放送時間や、CMの挿入位置に関係なく、あらかじめ、特定のシーンにおいて連動するアプリケーションを制作することが可能となる。
ARIB STD-B60 1.2版、"デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式、平成26年3月27日 1.2改定、[online],[平成27年4月15日検索]、インターネット<URL: http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B60v1_2.pdf>
うるう秒が生じた場合にUTC時刻に影響があり、UTC−NPT参照記述子によるNPT時刻処理にも影響がある。少なくとも、既存の対応方法では誤ったUTC時刻→NPT時刻、あるいはNPT時刻→UTC時刻の算出となり得る。例えば、UTC−NPT参照記述子に指定されたUTC時刻がうるう秒追加対象時刻であった場合には、それがダブった前の秒なのか後の秒なのかの区別がつかないので誤った結果となる。
なお、UTC−NPT参照記述子に指定されたUTC時刻がうるう秒対象時刻を回避している場合には、NTP(Network Time Protocol)のうるう秒指示子(leap_indicator)から情報を得てうるう秒が存在することを考慮した算出を行うこともできる。しかし、NTP受信とMMT−SI受信は異なる処理系なので、MMT−SIで閉じてうるう秒制御が行えるのが望ましい。
本技術の目的は、受信側において特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻をうるう秒の発生の影響をうけることなく適切に得ることにある。
本技術の概念は、
番組の伝送メディアを送信すると共に、上記番組の先頭からの相対時間で表されるNTP時刻と絶対時間で表されるUTC時刻のマッピング情報を、うるう秒調整情報を含めて間欠的に送信する送信部を備える
送信装置にある。
本技術において、送信部により、番組の伝送メディアが送信される。また、送信部により、番組の先頭からの相対時間で表されるNPT時刻と絶対時間で表されるUTC時刻のマッピング情報が、うるう秒調整情報が含められて間欠的に送信される。
例えば、送信部は、伝送メディアを第1のパケットに含めて送信し、マッピング情報およびうるう秒調整情報を第2のパケットに含めて送信する、ようにされてもよい。この場合、例えば、第1のパケットおよび第2のパケットは、MMTPパケットである、ようにされてもよい。また、例えば、送信部は、マッピング情報およびうるう秒調整情報が記述されたUTC−NPT参照記述子を間欠的に送信する、ようにされてもよい。
このように本技術においては、間欠的に送信されるNPT時刻とUTC時刻のマッピング情報にうるう秒調整情報を含めるものである。そのため、受信側において、マッピング情報に基づいて求められた特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻をうるう秒調整情報に基づいて調整でき、特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻をうるう秒の発生の影響をうけることなく適切に得ることが可能となる。
また、本技術の他の概念は、
番組の伝送メディアを受信すると共に、うるう秒調整情報を含む、上記番組の先頭からの相対時間で表されるNPT時刻と絶対時間で表されるUTC時刻のマッピング情報を間欠的に受信する受信部と、
上記間欠的に受信されるマッピング情報に基づいて上記番組の先頭からの相対時間で表される特定のNPT時刻に対応した絶対時間で表される特定のUTC時刻を求め、該求められる特定のUTC時刻を上記うるう秒調整情報に基づいて調整する時刻算出調整部を備える
受信装置にある。
本技術において、受信部により、番組の伝送メディアが受信される。また、受信部により、番組の先頭からの相対時間で表されるNPT時刻と絶対時間で表されるUTC時刻のマッピング情報が、間欠的に送信される。このマッピング情報には、うるう秒調整情報が含められている。
時刻算出調整部により、間欠的に受信されるマッピング情報に基づいて、特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻が求められ、この求められた特定のUTC時刻がうるう秒調整情報に基づいて調整される。
このように本技術においては、間欠的に送信されるNPT時刻とUTC時刻のマッピング情報に基づいて算出された特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻を、うるう秒調整情報に基づいて調整するものである。そのため、特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻をうるう秒の発生の影響をうけることなく適切に得ることが可能となる。
なお、本技術において、例えば、番組に連動するアプリケーションを実行するアプリケーション処理部をさらに備え、アプリケーション処理部は、時刻算出調整部に特定のNPT時刻を送り、この時刻算出調整部から特定のUTC時刻を受け取り、この特定のUTC時刻のタイミングでアプリケーションの実行を開始する、ようにされてもよい。この場合、アプリケーション処理部では番組に連動するアプリケーションをうるう秒の発生の影響をうけることなく正しいタイミングで実行することが可能となる。
本技術によれば、受信側において特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻をうるう秒の発生の影響をうけることなく適切に得ることが可能となる。なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
実施の形態としての送受信システムの構成例を示すブロック図である。 放送信号構成例を示すスタックモデルを示す図である。 放送送出システムから受信機に送信される1つのチャンネル(放送番組)の放送信号のイメージを示す図である。 タイムドメディア(Timed Media)を伝送する場合におけるパケット構成例を示す図である。 ノンタイムドメディア(Non-Timed Media)を伝送する場合におけるパケット構成例を示す図である。 NTPデータの構造例を示す図である。 NTPデータの構造例におけるうるう秒指示子およびNTP動作モードを説明するための図である。 イベントメッセージテーブルの構成例を示す図である。 UTC−NPT参照記述子の構成例を示す図である。 UTC−NPT参照記述子の「UN_leap_control」のフィールドの各値の意味を示す図である。 NPTとUTCの対応関係の一例を示す図である。 UTC−NPT参照記述子のUTC時刻がうるう秒追加以前の状態にあるときの調整処理例を示す図である。 UTC−NPT参照記述子のUTC時刻がうるう秒追加で重複する時刻の1秒目の状態にあるときの調整処理例を示す図である。 UTC−NPT参照記述子のUTC時刻がうるう秒削除以前の状態にあるときの調整処理例を示す図である。 UTC−NPT参照記述子のUTC時刻がうるう秒追加で重複する時刻の2秒目の状態にあるときの調整処理例を示す図である。 放送送出システムの構成例を示すブロック図である。 MMTシグナリングエンコーダ内のNPT−EMTエンコーダの構成例を示すブロック図である。 受信機の構成例を示すブロック図である。 システム制御部内のNPT処理部の構成例を示すブロック図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明を以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
<1.実施の形態>
[送受信システムの構成例]
図1は、実施の形態としての送受信システム10の構成例を示している。この送受信システム10は、放送送出システム100と、受信機200により構成されている。
放送送出システム100は、ビデオ、オーディオなどの番組の伝送メディアを含むMMT(MPEG Media Transport)方式の放送信号を送信する。放送送出システム100は、絶対時間で表されるUTC(Coordinated Universal Time)時刻と、番組の先頭からの相対時間で表されるNPT(Normal Play Time)時刻のマッピング情報を、MMT(MPEG Media Transport)方式の放送信号に含めて、間欠的に送信する。
放送送出システム100は、マッピング情報に、うるう秒調整情報を含める。すなわち、放送送出システム100は、マッピング情報およびうるう秒調整情報が記述されたUTC−NPT参照記述子が配置されたイベントメッセージテーブル(EMT:Event Message Table)をM2セクション・メッセージ(M2section Message)で送る。
受信機200は、放送送出システム100から送られてくる上述のMMT方式の放送信号を受信する。受信機200は、放送信号に間欠的に含まれるマッピング情報およびうるう秒調整情報に基づいて、特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻を求める。この場合、受信機200は、特定のUTC時刻をマッピング情報に基づいて算出し、さらに算出された特定のUTC時刻をうるう秒調整情報に基づいて調整し、うるう秒の発生があってもその影響を回避する。
受信機200は、番組に連動するアプリケーションを実行するアプリケーション処理を行うアプリケーション処理部としてのデータ放送アプリエンジンを備える。このデータ放送アプリエンジンには、“setAlarmByUTCNPT”のAPI(Application Programming Interface)で、特定のNPT時刻のタイミングで実行すべきアプリケーションが登録されている。データ放送アプリエンジンは、上述したように特定のNPT時刻に対応して求められた特定のUTC時刻のタイミングで登録されているアプリケーションの実行を開始し、所定のデータ放送の表示信号を発生させる。
図2は、放送信号構成例を示すスタックモデルである。下位に物理レイヤ(PHY)がある。この物理レイヤには、変調方式、誤り訂正方式などが含まれる。この物理レイヤの上に、TLV(Type Length Value)の伝送パケットのレイヤがある。このTLVの伝送パケットの上にIPパケットが載る。このIPパケットの上に、さらに、UDP(User Datagram Protocol)が載る。一方、TLVの伝送パケットの上に、シグナリング(Signaling)情報としての伝送制御信号も載る。
また、UDPの上に、MMTPパケットが載る。このMMTPパケットのペイロード部には、MFU(MMT Fragment Unit)あるいはシグナリングメッセージ(Signaling Message)が含まれる。このMFUとして、ビデオ、オーディオ等のストリームデータや、HTML文書データ、その他のデータ等のファイル(ファイルデータ)が挿入される。
図3は、放送送出システム100から受信機200に送信される1つのチャンネル(放送番組)の放送信号のイメージを示している。この放送信号には、ビデオ、オーディオなどのタイムドメディアを含むMMTPパケットと、ファイルデータなどのノンタイムドメディアを含むMMTPパケットが含まれる他、さらに、シグナリングメッセージを含むMMTPパケットも含まれる。このシグナリングメッセージの一つとして、イベントメッセージテーブルを持つM2セクション・メッセージが存在する。
図4は、タイムドメディア(Timed Media)を伝送する場合におけるパケット構成例を示している。図4(a)は、ビデオのエレメンタリストリーム(Video ES)を示している。このビデオのエレメンタリストリームは、所定の大きさの固まりに分割され、図4(b)に示すように、MFUのペイロード部に配置される。
図4(c)に示すように、MFUにMMTPペイロードヘッダ(MMTP payload header)が付加されてMMTPペイロード(MMTP payload)が構成される。そして、図4(d)に示すように、このMMTPペイロードにさらにMMTヘッダ(MMT header)が付加されて、MMTPパケット(MMTP packet)が構成される。このMMTPパケットは、第1のパケットを構成する。なお、ペイロード部に、シグナリングメッセージ(Signaling Message)を含むMMTPパケットも存在する。このMMTPパケットは、第2のパケットを構成する。
図4(e)に示すように、MMTPパケットに、UDPヘッダ、IPヘッダおよびTLVヘッダが付加されて、MMT方式放送ストリームを構成するTLVパケット(TLV packet)が生成される。なお、TLVパケットには、NTPデータ(Network_Time_Protocol_Data)を含むNTPパケットも存在する。また、図示は省略されているが、TLVパケットとしては、さらに、オーディオ、字幕などのその他の伝送メディアのMMTPパケットを含むTLVパケットも存在する。
図5は、ノンタイムドメディア(Non-Timed Media)を伝送する場合におけるパケット構成例を示している。図5(a)は、ファイル(File)を示している。F1,F2のそれぞれが1つのファイルを示している。例えば、F1はある番組で利用するファイルであり、F2は次の番組で利用するファイルである。
F1のファイルは、ファイルサイズが小さいので、図5(b)に示すように、その全体がMFUのペイロードに配置される。一方、F2のファイルは、ファイルサイズが大きいので、図5(b)に示すように、複数個の固まり、つまりフラグメント(fragment)に分割され、それぞれがMFUのペイロードに配置される。
図5(c)に示すように、MFUにMMTPペイロードヘッダ(MMTP payload header)が付加されてMMTPペイロード(MMTP payload)が構成される。この場合、F1のファイルデータを持つMFUはサイズが小さいので、1つのMMTPペイロードに配置される。一方、F2-1,F2-2,・・・の分割データを持つMFUは、それぞれ、1つのMMTPペイロードに配置される。
図5(d)に示すように、このMMTPペイロードにさらにMMTヘッダ(MMT header)が付加されて、MMTPパケット(MMT packet)が構成される。ペイロード部に、シグナリングメッセージ(Signaling Message)を含むMMTPパケットも存在する。図5(e)に示すように、MMTPパケットにUDPヘッダIPヘッダおよびTLVヘッダが付加されて、MMT方式放送ストリームを構成するTLVパケット(TLV packet)が生成される。なお、TLVパケットには、NTPデータを含むNTPパケットも存在する。
「NTPデータ(Network_Time_Protocol_Data)の構成例」
図6は、NTPデータの構成例(Syntax)を示している。「leap_indicator」の2ビットフィールドは、現在月の最後の1分に、うるう秒を挿入あるいは削除することを示すうるう秒指示子である。このうるう秒指示子は、図7(a)に従って符号化される。“0”は「警告無し」を意味し、“1”は「最後の1分が61秒」を意味し、“2”は「最後の1分が59秒」を意味し、“3”は「警告」を意味する。
「mode」の3ビットフィールドは、NTPの動作モードを示し、図7(b)に従って符号化される。例えば、“4”はサーバーモードを示し、“5”はブロードキャストモードを示す。「transmit_timestamp」の64ビットフィールドは、送信する絶対時刻情報であり、NTPロングフォーマット(NTP long format)で表される。
上述したようにうるう秒は現在月の最後の1分に挿入、削除されるものであり、具体的には、23:59:59が挿入、削除される。NTPは協定世界時(UTC)、つまりグリニッジ標準を示すので、上記の23:59:59は、日本では8:59:59を指す。以下の説明では、日本における場合を例にとって説明する。つまり、うるう秒の挿入、削除は、08:59:59を挿入、削除するものとして説明する。
「UTC−NPT参照記述子(UTC-NPT_Reference_Descriptor)の構成例」
イベントメッセージテーブル(EMT)について説明する。MMTPパケットには、上述したように、ペイロードに、シグナリングメッセージ(Signaling message)を含むMMTPパケットも存在する。このシグナリングメッセージの一つとして、イベントメッセージテーブルを含むM2セクション・メッセージ(M2section Message)が存在する。
図8は、イベントメッセージテーブルの構成例(Syntax)を示している。イベントメッセージテーブルは、イベントメッセージに関する情報を伝送するために用いられる。「table_id」は、イベントメッセージテーブルを識別する固定値である。上述したUTC−NPT参照記述子は、「descriptor()」のフィールドに格納される。
図9は、UTC−NPT参照記述子(UTC-NPT_Reference_Descriptor)の構成例(Syntax)を示している。「descriptor_tag」の16ビットフィールドは、記述子タイプを示す。ここでは、UTC−NPT参照記述子であることを示す。「descriptor_length」の8ビットフィールドは、記述子の長さ(サイズ)を示し、デスクリプタの長さとして、以降のバイト数を示す。
「UTC_Reference」の64ビットフィールドは、UTC時刻を示し、NTPロングフォーマットで表される。「NPT_Reference」の64ビットフィールドは、ユニバーサルタイム(UTC)が「UTC_Reference」となったときのNPT時刻を示し、NTPロングフォーマットで表される。「scale」の2ビットフィールドは、NPTの進む割合を示す。“01”は、UTC時刻に関係なくNPT時刻は一定値を続けることを示す。“11”は、NPT時刻はUTC時刻と同じ割合で進むことを示す。
「UN_leap_control」の2ビットフィールドは、新規定義するフィールドである。このフィールドは、うるう秒調整情報、つまりUTC時刻とNPT時刻のマッピング情報に基づいて求められた特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻に対する調整の種類を示す。
図10は、「UN_leap_control」のフィールドの各値の意味を示している。“01”は、UTC−NPT参照記述子の「UTC_Reference」で示されるUTC時刻がうるう秒追加以前(うるう秒追加で重複する時刻の1秒目も含む)の状態にあって、その状態に対応した調整をすべきことを示す。“10”は、UTC−NPT参照記述子の「UTC_Reference」で示されるUTC時刻がうるう秒削除以前の状態にあって、その状態に対応した調整をすべきことを示す。“11”は、UTC−NPT参照記述子の「UTC_Reference」で示されるUTC時刻が上述以外(うるう秒追加で重複する時刻の2秒目も含む)の状態にあって、調整不要であることを示す。
「特定のUTC時刻の算出方法」
UTC時刻とNPT時刻のマッピング情報に基づいて特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻を算出する方法について説明する。図11は、NPTとUTCの対応関係の一例を示している。番組には、間に1つのCM(Commercial Message)が挿入されている。NPTは、番組の先頭から純粋に番組部分(CM部分を除く)の時間をカウントした値を示す。
番組の先頭からNPTはUTCと同じ割合で進む。このとき、「scale」は“11”である。CM部分では、UTCの進みとは関係なく、NPTは一定値のままとなる。このとき、「scale」は“01”である。CM部分が終わると、再び、NPTはUTCと同じ割合で進む。このとき、「scale」は“11”である。
各黒丸は、UTC−NPT参照記述子で間欠的に順次送られるUTC時刻とNPT時刻のマッピング情報を示している。受信側では、最後に取得したマッピング情報(tur,tnr)に基づき、以下の数式(1)によって、特定のNPT時刻tntに対応した特特定のUTC時刻tutを求める。
tut=tur+(tnt−tnr) ・・・(1)
「特定のUTC時刻の調整方法」
上述したように最後に取得したマッピング情報(tur,tnr)に基づいて算出された特定のUTC時刻に対する調整について説明する。この調整は、マッピング情報(tur,tnr)と共にUTC−NPT参照記述子に記述されている「UN_leap_control」の値に基づいて行われる。
上述したように、「UN_leap_control」が“01”である場合、「UTC_Reference」で示されるUTC時刻は、うるう秒追加以前(うるう秒追加で重複する時刻の1秒目も含む)の状態にある。この場合、算出された特定のUTC時刻が“8:59:59”までは、その時刻をそのまま特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻とする。また、この場合、算出された特定のUTC時刻が“8:59:59”を越えるときは、その時刻から1秒差し引いた時刻を特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻とする。
図12は、UTC−NPT参照記述子のUTC時刻がうるう秒追加以前の状態にあるときの調整処理例を示している。図12(a)は、放送送出システム100の時計である絶対時刻情報(NTP時刻)を示しており、うるう秒の追加(挿入)が行われている。図12(d)は、受信機200の時計である絶対時刻情報(NTP時刻)を示しており、放送送出システム100の時計と同じように変化していく。
図12(b)は、うるう秒指示子(leap_indicator)の値を示している。この場合、うるう秒指示子は、うるう秒の挿入が終了する“9:00:00”までは「01」にあり、それ以降は「00」となる。図12(c)は、マッピング情報(tur,tnr)を含むUTC−NPT参照記述子を示している。ここで、「UTC_Reference」で示されるUTC時刻turは“8:59:58”であり、NPT_Reference」で示されるNPT時刻tnrは“0:10:10”である。また、「scale」は“11”であり、「UN_leap_control」は“01”である。
特定のNPT時刻tntが“0:10:11”である場合を考える。この場合、上述の数式(1)に基づいて、特定のNPT時刻tutは、“8:59:59”と算出される。この場合には、この時刻がそのまま特定のNPT時刻tntに対応した特定のUTC時刻tutとされる。
次に、特定のNPT時刻tntが“0:10:14”である場合を考える。この場合、上述の数式(1)に基づいて、特定のNPT時刻tutは、“9:00:02”と算出される。この場合には、この時刻から1秒が差し引かれた時刻、つまり、“9:00:01”が特定のNPT時刻tntに対応した特定のUTC時刻tutとされる。この減算調整により、うるう秒追加の影響が除かれる。
図13は、UTC−NPT参照記述子のUTC時刻がうるう秒追加で重複する時刻の1秒目の状態にあるときの調整処理例を示している。図13(a)は、放送送出システム100の時計である絶対時刻情報(NTP時刻)を示しており、うるう秒の追加(挿入)が行われている。図13(d)は、受信機200の時計である絶対時刻情報(NTP時刻)を示しており、放送送出システム100の時計と同じように変化していく。
図13(b)は、うるう秒指示子(leap_indicator)の値を示している。この場合、うるう秒指示子は、うるう秒の挿入が終了する“9:00:00”までは「01」にあり、それ以降は「00」となる。図13(c)は、マッピング情報(tur,tnr)を含むUTC−NPT参照記述子を示している。ここで、「UTC_Reference」で示されるUTC時刻turは“8:59:59”であり、「NPT_Reference」で示されるNPT時刻tnrは“0:10:10”である。また、「scale」は“11”であり、「UN_leap_control」は“01”である。
特定のNPT時刻tntが“0:10:10”である場合を考える。この場合、上述の数式(1)に基づいて、特定のNPT時刻tutは、“8:59:59”と算出される。この場合には、この時刻がそのまま特定のNPT時刻tntに対応した特定のUTC時刻tutとされる。
次に、特定のNPT時刻tntが“0:10:13”である場合を考える。この場合、上述の数式(1)に基づいて、特定のNPT時刻tutは、“9:00:02”と算出される。この場合には、この時刻から1秒が差し引かれた時刻、つまり、“9:00:01”が特定のNPT時刻tntに対応した特定のUTC時刻tutとされる。この減算調整により、うるう秒追加の影響が除かれる。
また、「UN_leap_control」が“10”である場合、「UTC_Reference」で示されるUTC時刻は、うるう秒削除以前の状態にある。この場合、算出された特定のUTC時刻が“8:59:58”までは、その時刻をそのまま特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻とする。また、この場合、算出された特定のUTC時刻が“8:59:58”を越えるときは、その時刻に1秒加算した時刻を特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻とする。
図14は、UTC−NPT参照記述子のUTC時刻がうるう秒削除以前の状態にあるときの調整処理例を示している。図14(a)は、放送送出システム100の時計である絶対時刻情報(NTP時刻)を示しており、うるう秒の削除が行われている。図14(d)は、受信機200の時計である絶対時刻情報(NTP時刻)を示しており、放送送出システム100の時計と同じように変化していく。
図14(b)は、うるう秒指示子(leap_indicator)の値を示している。この場合、うるう秒指示子は、うるう秒の削除が終了する“9:00:00”までは「10」にあり、それ以降は「00」となる。図14(c)は、マッピング情報(tur,tnr)を含むUTC−NPT参照記述子を示している。ここで、「UTC_Reference」で示されるUTC時刻turは“8:59:56”であり、「NPT_Reference」で示されるNPT時刻tnrは“0:10:10”である。また、「scale」は“11”であり、「UN_leap_control」は“10”である。
特定のNPT時刻tntが“0:10:11”である場合を考える。この場合、上述の数式(1)に基づいて、特定のNPT時刻tutは、“8:59:57”と算出される。この場合には、この時刻がそのまま特定のNPT時刻tntに対応した特定のUTC時刻tutとされる。
次に、特定のNPT時刻tntが“0:10:14”である場合を考える。この場合、上述の数式(1)に基づいて、特定のNPT時刻tutは、“9:00:00”と算出される。この場合には、この時刻に1秒加算された時刻、つまり、“9:00:01”が特定のNPT時刻tntに対応した特定のUTC時刻tutとされる。この加算調整により、うるう秒削除の影響が除かれる。
また、「UN_leap_control」が“11”の場合、「UTC_Reference」で示されるUTC時刻は、うるう秒追加以前(うるう秒追加で重複する時刻の1秒目も含む)の状態およびうるう秒削除以前の状態を除くその他(うるう秒追加で重複する時刻の2秒目も含む)の状態にある。この場合、常に、算出された特定のUTC時刻をそのまま特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻とする。
図15は、UTC−NPT参照記述子のUTC時刻がうるう秒追加で重複する時刻の2秒目の状態にあるときの調整処理例を示している。図15(a)は、放送送出システム100の時計である絶対時刻情報(NTP時刻)を示しており、うるう秒の追加(挿入)が行われている。図15(d)は、受信機200の時計である絶対時刻情報(NTP時刻)を示しており、放送送出システム100の時計と同じように変化していく。
図15(b)は、うるう秒指示子(leap_indicator)の値を示している。この場合、うるう秒指示子は、うるう秒の挿入が終了する“9:00:00”までは「01」にあり、それ以降は「00」となる。図15(c)は、マッピング情報(tur,tnr)を含むUTC−NPT参照記述子を示している。ここで、「UTC_Reference」で示されるUTC時刻turは“8:59:59”であり、「NPT_Reference」で示されるNPT時刻tnrは“0:10:10”である。また、「scale」は“11”であり、「UN_leap_control」は“11”である。
特定のNPT時刻tntが“0:10:10”である場合を考える。この場合、上述の数式(1)に基づいて、特定のNPT時刻tutは、“8:59:59”と算出される。この場合には、この時刻がそのまま特定のNPT時刻tntに対応した特定のUTC時刻tutとされる。次に、特定のNPT時刻tntが“0:10:12”である場合を考える。この場合、上述の数式(1)に基づいて、特定のNPT時刻tutは、“9:00:01”と算出される。この場合にも、この時刻がそのまま特定のNPT時刻tntに対応した特定のUTC時刻tutとされる。
「放送送出システムの構成例」
図16は、放送送出システム100の構成例を示している。この放送送出システム100は、営業放送システム(EDPS:Electronic Data Processing System)110と、信号送出部111と、NTPクロック生成部(時計部)112と、ビデオエンコーダ113と、オーディオエンコーダ114と、キャプションエンコーダ115と、MMTシグナリングエンコーダ116を有している。また、この放送送出システム100は、ファイルエンコーダ117と、TLVシグナリングエンコーダ118と、N個のIPサービス・マルチプレクサ119-1〜119-Nと、TLV・マルチプレクサ120と、変調/送信部121を有している。
NTPクロック生成部(時計部)112では、外部から取得されたNTP時刻情報に同期したUTC時刻情報を持つNTPデータ(図6参照)が生成され、このNTPデータを含むIPパケットがIPサービス・マルチプレクサ119-1に送られる。信号送出部111は、例えば、TV局のスタジオとか、VTR等の記録再生機であり、伝送メディアとしてのビデオ、オーディオ、字幕等のストリームデータ、ノンタイムドメディアであるHTML文書データ等のファイルデータを各エンコーダに送出する。
ビデオエンコーダ113では、信号送出部111から送出されるビデオ信号が符号化され、さらにパケット化されて、ビデオのMMTPパケットを含むIPパケットがIPサービス・マルチプレクサ119-1に送られる。オーディオエンコーダ114では、信号送出部111から送出されるオーディオ信号が符号化され、さらにパケット化されて、オーディオのMMTPパケットを含むIPパケットがIPサービス・マルチプレクサ119-1に送られる。キャプションエンコーダ115では、信号送出部111から送出される字幕信号が符号化され、さらにパケット化されて、字幕のMMTPパケットを含むIPパケットがIPサービス・マルチプレクサ119-1に送られる。
MMTシグナリングエンコーダ116では、シグナリングメッセージが生成され、ペイロード部にこのシグナリングメッセージが配置されたMMTPパケットを含むIPパケットがIPサービス・マルチプレクサ119-1に送られる。このシグナリングメッセージの一つとしてM2セクション・メッセージが存在する。このM2セクション・メッセージはイベントメッセージテーブルを持つ。UTC−NPT参照記述子(図9参照)は、このイベントメッセージテーブルに格納されて間欠的に送信される。
図17に示すように、MMTシグナリングエンコーダ116には、NPT−EMTエンコーダ130が存在する。このNPT−EMTエンコーダ130は、NPT開始時刻記憶部131と、NPT算出部132とEMT生成部133を有している。NPT開始時刻記憶部131には、営業放送システム(EDPS)110から供給される番組開始時刻が記憶される。NPT算出部132では、この番組開始時刻と、NTPクロック生成部112から供給されるUTC時刻情報に基づいて、NPT時刻情報が算出される。
EMT生成部133では、NTPクロック生成部112から供給されるUTC時刻情報と、NPT算出部132で算出されたNPT時刻情報が用いられ、UTC時刻とNPT時刻のマッピング情報やうるう秒調整情報「UN_leap_control」などが記述されたUTC−NPT参照記述子(図9参照)が生成され、さらに、それが格納されたイベントメッセージテーブル(EMT)が生成される。この場合、うるう秒調整情報「UN_leap_control」は、UTC時刻がいかなる時刻にあるに応じた値に設定され、調整の種類が示される(図10参照)。
図16に戻って、ファイルエンコーダ117では、信号送出部111から送出されるファイルデータが、必要に応じて合成あるいは分割され、ファイルデータを含むMMTPパケットが生成され、このMMTPパケット含むIPパケットがIPサービス・マルチプレクサ119-1に送られる。
IPサービス・マルチプレクサ119-1では、各エンコーダから送られてくるIPパケットの時分割多重化が行われる。この際、IPサービス・マルチプレクサ119-1では、各IPパケットにUDPヘッダおよびTLVヘッダが付加されて、TLVパケットとされる。IPサービス・マルチプレクサ119-1では、一つのトランスポンダの中に入れる一つのチャネル部分が構成される。IPサービス・マルチプレクサ119-2〜119-Nでは、IPサービス・マルチプレクサ119-1と同様の機能を持ち、その一つのトランスポンダの中にいれる他のチャネル部分が構成される。
TLVシグナリングエンコーダ118では、シグナリング(Signaling)情報が発生され、このシグナリング(Signaling)情報をペイロード部に配置するTLVパケットが生成される。TLV・マルチプレクサ120では、IPサービス・マルチプレクサ119-1〜119-NおよびTLVシグナリングエンコーダ118で生成されるTLVパケットが多重化されて、MMT方式の放送ストリームが生成される。変調/送信部121では、TLV・マルチプレクサ120で生成されるMMT方式の放送ストリームに対して、RF変調処理が行われて、RF伝送路に送出される。
「受信機の構成例」
図18は、受信機200の構成例を示している。この受信機200は、チューナ/復調部201と、デマルチプレクサ202と、NTPクロック再生部(時計部)203と、ビデオデコーダ204と、オーディオデコーダ205と、キャプションデコーダ206と、データ放送アプリエンジン207と、システム制御部208と、合成部209を有している。
チューナ/復調部201では、RF変調信号が受信され、復調処理が行われて、MMT方式の放送ストリームが得られる。デマルチプレクサ202では、この放送ストリームに対して、デマルチプレクス処理およびデパケット化処理が行われ、NTP時刻情報、シグナリング情報、ビデオ、オーディオ、字幕の符号化信号、さらには、ファイルデータが得られる。なお、ここでは、ファイルデータは、データ放送コンテンツを構成するものとする。
システム制御部208では、デマルチプレクサ202で得られるシグナリング情報、図示しないユーザ操作部からの操作情報などに基づき、受信機200の各部を制御することが行われる。NTPクロック再生部(時計部)203では、デマルチプレクサ202で得られるNTP時刻情報に基づき、この時刻情報に同期したUTC時刻情報が発生される。
ビデオデコーダ204では、デマルチプレクサ202で得られる符号化ビデオ信号の復号化が行われ、ベースバンドのビデオ信号が得られる。オーディオデコーダ205は、デマルチプレクサ202で得られる符号化オーディオ信号の復号化が行われ、音声出力用のベースバンドのオーディオ信号が得られる。
キャプションデコーダ206では、デマルチプレクサ202で得られる符号化字幕信号の復号化が行われ、字幕の表示信号が得られる。データ放送アプリエンジン207は、デマルチプレクサ202で得られるファイルデータが処理され、データ放送の表示信号が得られる。ここで、ファイルデータが番組に連動するアプリケーションである場合、データ放送アプリエンジン207には、“setAlarmByUTCNPT”のAPI(Application Programming Interface)で、当該アプリケーションが、特定のNPT時刻のタイミングで実行すべきアプリケーションとして登録される。
データ放送アプリエンジン207では、特定のUTC時刻のタイミングで登録されているアプリケーションの実行が開始され、所定のデータ放送の表示信号が発生される。この場合、データ放送アプリエンジン207からシステム制御部208に特定のNPT時刻tntがターゲットNPTとして供給される。システム制御部208では、この特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻tutがターゲットUTCとして算出される。
そして、このシステム制御部208では、NTPクロック再生部203で発生されるUTC時刻情報で示されるUTC時刻がターゲットUTCと一致するタイミングでタイミング信号TMが発生され、データ放送アプリエンジン207に送られる。データ放送アプリエンジン207では、このタイミング信号TMに基づいて、プリケーションの実行が開始され、所定のデータ放送の表示信号が発生される。
図19は、システム制御部208内のNPT処理部220の構成例を示している。NPT処理部220は、ターゲットNPT(tnt)記憶部221と、EMT解析部222と、UTC時刻とNPT時刻のマッピング情報を記憶する記憶部223と、ターゲットUTC(tut)算出部224と、ターゲットUTC検出部225を有している。
ターゲットNPT(tnt)記憶部221には、データ放送アプリエンジン207から供給される特定のNPT時刻tntがターゲットNPTとして記憶される。EMT解析部222では、デマルチプレクサ202で抽出されたイベントメッセージテーブル(EMT)が解析され、このテーブルに格納されているUTC−NPT参照記述子からUTC時刻とNPT時刻のマッピング情報やうるう秒調整情報「UN_leap_control」などの情報が抽出される。そして、記憶部223に、抽出された情報が記憶される。
ターゲットUTC算出部224では、記憶部223に記憶されているマッピング情報に基づき、上述の数式(1)で、特定のNPT時刻tntに対応した特定のUTC時刻tutがターゲットUTCとして算出され、さらに、この算出されたターゲットUTCが、記憶部223に記憶されているうるう秒調整情報に基づいて調整される。
ターゲットUTC検出部225では、NTPクロック再生部203で発生されるUTC時刻情報で示されるUTC時刻が監視され、このUTC時刻がターゲットUTC算出部224で算出されたターゲットUTCと一致するタイミングで、タイミング信号TMが発生され、データ放送アプリエンジン207から供給される。
図18に戻って、ビデオデコーダ204で得られたベースバンドのビデオ信号は合成部209に供給される。また、キャプションデコーダ206で得られた字幕の表示信号は、合成部209に供給される。さらに、データ放送アプリエンジン207で得られた所定のデータ放送の表示信号は合成部209に供給される。合成部209では、これらのビデオ信号および表示信号が合成され、映像表示用のビデオ信号が得られる。
上述したように、図1に示す送受信システム10においては、放送送出システム100から受信機200に間欠的に送信されるNPT時刻とUTC時刻のマッピング情報にうるう秒調整情報が含められる。そのため、受信機200において、マッピング情報に基づいて求められた特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻をうるう秒調整情報に基づいて調整でき、特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻をうるう秒の発生の影響をうけることなく適切に得ることが可能となる。これにより、受信機200のデータ放送アプリエンジン207では、番組に連動するアプリケーションをうるう秒の発生の影響をうけることなく正しいタイミングで実行することが可能となる。
<2.変形例>
なお、上述実施の形態では、MMT方式の放送ストリームを取り扱う例を示した。詳細説明は省略するが、本技術は、同様の放送ストリームを取り使う場合にも同様に適用できることは勿論である。
また、本技術は、以下のような構成を取ることもできる。
(1)番組の伝送メディアを送信すると共に、上記番組の先頭からの相対時間で表されるNPT時刻と絶対時間で表されるUTC時刻のマッピング情報を、うるう秒調整情報を含めて間欠的に送信する送信部を備える
送信装置。
(2)上記送信部は、
上記伝送メディアを第1のパケットに含めて送信し、上記マッピング情報およびうるう秒調整情報を第2のパケットに含めて送信する
前記(1)に記載の送信装置。
(3)上記第1のパケットおよび上記第2のパケットは、MMTPパケットである
前記(2)に記載の送信装置。
(4)上記送信部は、上記マッピング情報および上記うるう秒調整情報が記述されたUTC−NPT参照記述子を間欠的に送信する
前記(1)から(3)のいずれかに記載の送信装置。
(5)番組の伝送メディアを送信すると共に、上記番組の先頭からの相対時間で表されるNPT時刻と絶対時間で表されるUTC時刻のマッピング情報を、うるう秒調整情報を含めて間欠的に送信する送信ステップを有する
送信方法。
(6)番組の伝送メディアを受信すると共に、うるう秒調整情報を含む、上記番組の先頭からの相対時間で表されるNPT時刻と絶対時間で表されるUTC時刻のマッピング情報を間欠的に受信する受信部と、
上記間欠的に受信されるマッピング情報に基づいて、特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻を求め、該求められた特定のUTC時刻を上記うるう秒調整情報に基づいて調整する時刻算出調整部を備える
受信装置。
(7)上記番組に連動するアプリケーションを実行するアプリケーション処理部をさらに備え、
上記アプリケーション処理部は、
上記時刻算出調整部に上記特定のNPT時刻を送り、上記時刻算出調整部から上記特定のUTC時刻を受け取り、該特定のUTC時刻のタイミングで上記アプリケーションの実行を開始する
前記(6)に記載の受信装置。
(8)受信部により、番組の伝送メディアを受信すると共に、うるう秒調整情報を含む、上記番組の先頭からの相対時間で表されるNPT時刻と絶対時間で表されるUTC時刻のマッピング情報を間欠的に受信する受信ステップと、
上記間欠的に受信されるマッピング情報に基づいて、特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻を求め、該求められた特定のUTC時刻を上記うるう秒調整情報に基づいて調整する時刻算出調整ステップを有する
受信方法。
本技術の主な特徴は、放送送出システム100から受信機200に間欠的に送信されるNPT時刻とUTC時刻のマッピング情報にうるう秒調整情報が含めることで、受信側において、特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻をうるう秒の発生の影響をうけることなく適切に得ることを可能にしたことである(図9、図10参照)。
10・・・送受信システム
100・・・放送送出システム
110・・・営業放送システム(EDPD)
111・・・信号送出部
112・・・NTPクロック生成部(時計部)
113・・・ビデオエンコーダ
114・・・オーディオエンコーダ
115・・・キャプションエンコーダ
116・・・MMTシグナリングエンコーダ
117・・・ファイルエンコーダ
118・・・TLVシグナリングエンコーダ
119-1〜119-N・・・IPサービス・マルチプレクサ
120・・・TLV・マルチプレクサ
121・・・変調/送信部
130・・・NPT−EMTエンコーダ
131・・・NPT開始時刻記憶部
132・・・NPT算出部
133・・・EMT生成部
200・・・受信機
201・・・チューナ/復調部
202・・・デマルチプレクサ
203・・・NTPクロック再生部(時計部)
204・・・ビデオデコーダ
205・・・オーディオデコーダ
206・・・キャプションデコーダ
207・・・データ放送アプリエンジン
208・・・システム制御部
209・・・合成部
220・・・NPT処理部
221・・・ターゲットNPT(tnt)記憶部
222・・・EMT解析部
223・・・記憶部
224・・・ターゲットUTC(tut)算出部
225・・・ターゲットUTC検出部

Claims (3)

  1. 番組の伝送メディアを受信すると共に、NPT時刻とUTC時刻のマッピング情報および該マッピング情報に基づいて求められた特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻に対する調整の種類を示すうるう秒調整情報を受信する受信部と、
    記マッピング情報に基づいて特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻を求め、該求められた特定のUTC時刻を上記うるう秒調整情報に基づいて調整する時刻算出調整部を備える
    受信装置。
  2. 上記番組に連動するアプリケーションを実行するアプリケーション処理部をさらに備え、
    上記アプリケーション処理部は、
    上記時刻算出調整部に上記特定のNPT時刻を送り、上記時刻算出調整部から上記うるう秒調整情報に基づいて調整された上記特定のUTC時刻を受け取り、該特定のUTC時刻のタイミングで上記アプリケーションの実行を開始する
    請求項に記載の受信装置。
  3. 受信部が、番組の伝送メディアを受信すると共に、NPT時刻とUTC時刻のマッピング情報および該マッピング情報に基づいて求められた特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻に対する調整の種類を示すうるう秒調整情報を受信する受信ステップと、
    時刻算出調整部が、上記マッピング情報に基づいて特定のNPT時刻に対応した特定のUTC時刻を求め、該求められた特定のUTC時刻を上記うるう秒調整情報に基づいて調整する時刻算出調整ステップを有する
    受信方法。
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