JP6323323B2 - 昇圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両等に搭載される昇圧制御装置の技術分野に関する。
電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車等の電動車両では、走行に用いる駆動力及び蓄電に用いる回生電力を発生させるモータジェネレータを制御するために、インバータが搭載される。インバータが利用する電力は走行状態等に応じて変動するため、蓄電装置とインバータとの間に電圧変換装置(コンバータ)が備えられる場合がある。
そして、電動車両の燃費向上のためには、コンバータの損失を低減させることが有効である。このため、例えば特許文献1では、昇圧コンバータを片方の素子だけでスイッチング駆動させるという技術(以下、適宜「片素子制御」と称する)が提案されている。片素子制御によれば、電流リプルを減らせる分、コンバータの損失を低減させることができるとされている。
その他、特許文献2では、コンバータの制御に関連する技術として、リアクトルを流れる電流がゼロ近傍となる瞬間(ゼロクロス)を検出する技術が提案されている。
特開2011−120329号公報 特開2005−151606号公報
片素子制御においては、ゼロクロス前後で出力電流とデューティ比の関係が大きく変化するため、ゼロクロスであるか否かによって制御内容を変更することが好ましい。即ち、ゼロクロス領域用の制御と、ゼロクロスでない領域用の制御とを適宜切り替えて実行できることが好ましい。
ここでゼロクロスは、例えば出力電流を監視することで判定可能であるが、センサの故障等に起因して誤った判定がされてしまうこともある。ゼロクロスの判定が誤っていた場合、例えばゼロクロスではない領域でゼロクロス領域用の制御が実施されてしまい、昇圧過電流によってPCUが破損してしまう可能性がある。このように、ゼロクロスを正確に判定できなければ、適切にコンバータを制御することができず、結果として予期せぬ不都合が生じてしまうおそれがある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、片素子制御中において、ゼロクロスの誤判定に起因する不適切な制御を防止することが可能な昇圧制御装置を提供することを課題とする。
本発明の昇圧制御装置は上記課題を解決するために、リアクトルに夫々直列に接続される第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子のいずれか一方のみを駆動する片素子制御を実現可能な昇圧制御装置であって、前記片素子制御中において、前記リアクトルを流れる出力電流がゼロ近傍であるか否かを判定する判定手段と、(i)前記出力電流がゼロ近傍であると判定されなかった場合に、第1の制御パラメータによる第1デューティ制御を行い、(ii)前記出力電流がゼロ近傍であると判定された場合に、第2の制御パラメータによる第2デューティ制御を行う制御手段と、前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子がオンである期間において、前記出力電流の変化量が所定値未満である状態が所定期間以上継続した場合に、前記判定手段の故障を検出する故障検出手段とを備える。
本発明に係る昇圧制御装置は、例えば車両に搭載されるコンバータであり、リアクトルに夫々直列に接続される第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を備えている。第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子としては、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ、或いは電力用バイポーラトランジスタ等を用いることができる。なお、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の各々には、例えばダイオードが並列に接続されている。
本発明に係る昇圧制御装置は特に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子のいずれか一方のみを駆動する片素子制御を実現可能である。片素子制御が行われる際には、例えば出力すべき電圧値や電流値等に基づいて、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子のいずれのスイッチング素子を駆動させて片素子制御を行うべきかが判定される。より具体的には、例えば昇圧制御装置に接続されるモータジェネレータが回生動作を行う場合には第1スイッチング素子による片素子制御が選択され、力行動作を行う場合には第2スイッチング素子による片素子制御が選択される。このように、片素子制御を行う場合には、第1スイッチング素子による片素子制御及び第2スイッチング素子による片素子制御が適宜切替えられる。
片素子制御中には、判定手段により、リアクトルを流れる出力電流がゼロ近傍であるか否かが判定される。判定手段は、例えばリアクトル周辺に設けられる電流センサ等によって出力電流を検出し、検出した値がゼロ近傍であるか否かを判定する。なお、ここでの「ゼロ近傍」とは、後述する出力電流とデューティ比との関係の変化が生ずる程に、出力電流がゼロに近い状態を指している。よって、出力電流がゼロ近傍であるか否かを判定するためには、例えば予め適切な閾値を設定しておき、出力電流が閾値以下の場合にゼロ近傍であると判定すればよい。
また、判定手段は、出力電流の瞬間的な値ではなく、例えば一定期間における出力電流の変化量(言い換えれば、出力電流の時間に対する傾き)を用いてゼロ近傍であるか否かを判定してもよい。より具体的には、出力電流がゼロ近傍になった場合、出力電流の変化量が著しく減少するという特性を利用して、ゼロ近傍であるか否かを判定することができる。この場合、例えば出力電流の変化量に対する閾値を予め設定しておけば、出力電流の変化量と閾値との比較により、ゼロ近傍であるか否かを判定できる。
判定手段における判定結果は、制御手段による各スイッチング素子の制御に用いられる。具体的には、出力電流がゼロ近傍であると判定されなかった場合には、第1の制御パラメータによる第1デューティ制御が行われる。一方、出力電流がゼロ近傍であると判定された場合には、第2の制御パラメータによる第2デューティ制御が行われる。ここでの「デューティ制御」とは、第1スイッチング素子又は第2スイッチング素子のデューティ比(即ち、オン期間とオフ期間との比率)を変化させる制御であり、制御手段は出力すべき出力電流の値に応じてデューティ比を制御する。なお「制御パラメータ」とは、デューティ比そのものであってもよいし、デューティ比に間接的に影響を与える他のパラメータであってもよい。
上述したように、本発明に係る昇圧制御装置では、出力電流がゼロ近傍であるか否かによって異なる制御が実行される。このようにすれば、出力電流がゼロ近傍となった場合に生ずる出力電流とデューティ比との関係の変化に対応することが可能となる。例えば、出力電流とデューティ比との関係が変化すると、出力電流がゼロ近傍である場合(以下、適宜「ゼロクロス」と称する)と、出力電流がゼロ近傍でない場合(以下、適宜「非ゼロクロス」と称する)とでは、デューティ比が同じであっても異なる出力電流が出力されることになる。このため、ゼロクロス時において非ゼロクロス時と同様のデューティ制御を行ってしまうと、出力電流が所望の値にならないおそれがある。これに対し、出力電流がゼロ近傍であるか否かによって異なるデューティ制御を行えば、ゼロクロス時及び非ゼロクロス時の各々において、適切な出力電流を得ることが可能となる。
ここで、出力電流がゼロ近傍であるか否かによって異なる制御を行うためには、ゼロ近傍を正確に判定することが求められる。しかしながら、例えば電流センサに張り付き故障が生じてしまうと、出力電流が誤った値として検出され、ゼロ近傍でないのにゼロクロスであると判定されてしまうおそれがある。この場合、第1デューティ制御が行われるべきであるのに、第2デューティ制御が行われることで、例えば昇圧過電流が発生しPCUが破壊されてしまう可能性がある。
本発明は、上述した故障(即ち、判定手段が適切な判定を行えない状態)を検出するために、故障検出手段を備えている。故障検出手段は、先ず、第1スイッチング素子又は第2スイッチング素子がオンである期間において、出力電流の変化量を算出する。そして、故障検出手段は、出力電流の変化量が所定値未満である状態が所定期間以上継続した場合に、判定手段の故障を検出する。言い換えれば、故障検出手段は、出力電流の変化量が所定値以上である場合、或いは出力電流の変化量が所定値未満であっても継続したのが所定期間未満であれば、判定手段の故障を検出しない。なお、ここでの「所定値」とは、電流センサ等で故障が発生していると判断できる程度に出力電流の変化量が小さいことを判別するための閾値である。所定値は、例えば出力電流がゼロ近傍であるか否かを判定するための閾値と同じ値として設定してもよい。また、「所定期間」とは、電流センサ等で故障が発生していることを正確に判断するために設定される期間であり、例えばノイズ等に起因する一時的な影響を排除するためのマージン期間として設定される。或いは、所定期間は、原理的に出力電流の変化量が所定値未満であり続けることがない期間(より具体的には、デューティ制御の周期を規定するキャリア信号の1周期に対応する期間等)として設定することもできる。
本発明に係る昇圧制御装置では、第1スイッチング素子又は第2スイッチング素子がオンである期間において出力電流が増加し、オフである期間において出力電流が減少する。ここで、ゼロクロス時には、一時的に出力電流の変化量がゼロに近い値となり得るが、第1スイッチング素子又は第2スイッチング素子がオンである期間には、原理的にゼロクロスとはならない。即ち、スイッチング素子がオンである期間には、実際の出力電流の変化量がゼロとなることはない。これを利用すれば、出力電流の変化量が所定値未満であるかに基づいて、判定手段の判定結果が誤っているか否か(即ち、判定手段が故障しているか否か)を好適に判定することができる。また、出力電流の変化量が所定値未満となった場合に、即座に判定手段の故障を検出するのではなく、出力電流の変化量が所定値未満である状態が所定期間以上継続するか否かを更に判定することで、より正確に判定手段の故障を検出できる。
以上説明したように、本発明に係る昇圧制御装置によれば、出力電流がゼロ近傍であるか否かを判定する判定手段の故障を好適に検出することができる。従って、誤った判定結果に基づいて、不適切なデューティ制御が実行されてしまうことを防止できる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。
実施形態に係る昇圧制御装置が搭載される車両の全体構成を示す概略構成図である。 下側素子制御時の電流の流れを示す概念図である。 上側素子制御時の電流の流れを示す概念図である。 片素子制御時における出力電流の変動を示すタイムチャートである。 実施形態に係るECUの具体的な構成を示すブロック図である。 デューティ制御の切り替え動作を示すフローチャートである。 ゼロクロス制御及び非ゼロクロス制御におけるデューティと出力電流との関係を示すマップである。 電流センサの張り付き故障を示す概念図である。 故障時における昇圧過電流の発生原理を示すグラフである。 ゼロクロス判定の故障検出動作を示すフローチャートである。 故障検出動作の具体例を示すタイムチャートである。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
<全体構成>
先ず、本実施形態に係る昇圧制御装置が搭載される車両の全体構成について、図1を参照して説明する。ここに図1は、本実施形態に係る昇圧制御装置が搭載される車両の全体構成を示す概略構成図である。
図1において、本実施形態に係る昇圧制御装置が搭載される車両100は、エンジン40及びモータジェネレータMG1及びMG2を動力源とするハイブリッド車両として構成されている。但し、車両100の構成はこれに限定されるものではなく、蓄電装置からの電力によって走行可能な車両(例えば、電気自動車や燃料電池自動車)等にも適用可能である。また、本実施形態では、昇圧制御装置が車両100に搭載される構成について説明するが、車両以外でも交流電動機により駆動される機器であれば適用が可能である。
車両100は、主に直流電圧発生部20と、負荷装置45と、平滑コンデンサC2と、ECU30とを備えて構成されている。
直流電圧発生部20は、蓄電装置28と、システムリレーSR1,SR2と、平滑コンデンサC1と、コンバータ12とを含む。
蓄電装置28は、例えばニッケル水素又はリチウムイオン等の二次電池や、電気二重層キャパシタ等の蓄電装置を含んで構成される。また、蓄電装置28が出力する直流電圧VLは、電圧センサ10によって検出される。そして、電圧センサ10は、検出した直流電圧VLの検出値をECU30に出力する。
システムリレーSR1は、蓄電装置28の正極端子及び電力線PL1の間に接続され、システムリレーSR2は、蓄電装置28の負極端子及び接地線NLの間に接続される。システムリレーSR1,SR2は、ECU30からの信号SEにより制御され、蓄電装置28からコンバータ12への電力の供給と遮断とを切替える。
コンバータ12は、リアクトルL1と、スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。スイッチング素子Q1及びQ2は、本発明の「第1スイッチング素子」及び「第2スイッチング素子」の一例であり、電力線PL2及び接地線NLの間に直列に接続される。スイッチング素子Q1及びQ2は、ECU30からのゲート信号PWCによって制御される。
スイッチング素子Q1及びQ2には、例えばIGBT、電力用MOSトランジスタ或いは、電力用バイポーラトランジスタ等を用いることができる。スイッチング素子Q1,Q2に対しては、逆並列ダイオードD1,D2が配置される。リアクトルL1は、スイッチング素子Q1及びQ2の接続ノードと電力線PL1の間に設けられる。また、平滑コンデンサC2は、電力線PL2及び接地線NLの間に接続される。
電流センサ18は、リアクトルL1を流れるリアクトル電流を検出し、その検出値ILをECU30に出力する。なお、リアクトル電流ILは、本発明の「出力電流」の一例である。
負荷装置45は、インバータ23と、モータジェネレータMG1,MG2と、エンジン40と、動力分割機構41と、駆動輪42とを含む。また、インバータ23は、モータジェネレータMG1を駆動するためのインバータ14と、モータジェネレータMG2を駆動するためのインバータ22とを含む。なお、図1のようにインバータ及びモータジェネレータを2組備えることは必須ではなく、例えばインバータ14とモータジェネレータMG1、或いはインバータ22とモータジェネレータMG2のいずれか1組のみを備える構成としてもよい。
モータジェネレータMG1,MG2は、インバータ23から供給される交流電力を受けて車両推進のための回転駆動力を発生する。また、モータジェネレータMG1,MG2は、外部から回転力を受け、ECU30からの回生トルク指令によって交流電力を発電するとともに回生制動力を車両100に発生させる。
また、モータジェネレータMG1,MG2は、動力分割機構41を介してエンジン40にも連結される。そして、エンジン40の発生する駆動力とモータジェネレータMG1,MG2の発生する駆動力とが最適な比率となるように制御される。また、モータジェネレータMG1,MG2のいずれか一方を専ら電動機として機能させ、他方のモータジェネレータを専ら発電機として機能させてもよい。なお、本実施形態においては、モータジェネレータMG1をエンジン40により駆動される発電機として機能させ、モータジェネレータMG2を駆動輪42を駆動する電動機として機能させるものとする。
動力分割機構41には、エンジン40の動力を、駆動輪42とモータジェネレータMG1との両方に振り分けるために、例えば遊星歯車機構(プラネタリギヤ)が使用される。
インバータ14は、コンバータ12から昇圧された電圧を受けて、例えばエンジン40を始動させるためにモータジェネレータMG1を駆動する。また、インバータ14は、エンジン40から伝達される機械的動力によってモータジェネレータMG1で発電された回生電力をコンバータ12に出力する。このときコンバータ12は、降圧回路として動作するようにECU30によって制御される。
インバータ14は、電力線PL2及び接地線NLの間に並列に設けられ、U相上下アーム15と、V相上下アーム16と、W相上下アーム17を含んで構成される。各相上下アームは、電力線PL2及び接地線NLの間に直列接続されたスイッチング素子から構成される。例えば、U相上下アーム15は、スイッチング素子Q3,Q4から成り、V相上下アーム16は、スイッチング素子Q5,Q6から成り、W相上下アーム17は、スイッチング素子Q7,Q8から成る。また、スイッチング素子Q3〜Q8に対して、逆並列ダイオードD3〜D8がそれぞれ接続される。スイッチング素子Q3〜Q8は、ECU30からのゲート信号PWIによって制御される。
例えばモータジェネレータMG1は、3相の永久磁石型同期電動機であり、U,V,W相の3つのコイルの一端が中性点に共通接続される。さらに、各相コイルの他端は、各相上下アーム15〜17のスイッチング素子の接続ノードと接続される。
インバータ22は、コンバータ12に対してインバータ14と並列的に接続される。
インバータ22は駆動輪42を駆動するモータジェネレータMG2に対してコンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。またインバータ22は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された回生電力をコンバータ12に出力する。このときコンバータ12は降圧回路として動作するようにECU30によって制御される。インバータ22の内部の構成は、図示しないがインバータ14と同様であり、詳細な説明については省略する。
コンバータ12は、基本的には、各スイッチング周期内でスイッチング素子Q1及びQ2が相補的かつ交互にオンオフするように制御される。コンバータ12は、昇圧動作時には、蓄電装置28から供給された直流電圧VLを直流電圧VH(インバータ14への入力電圧に相当するこの直流電圧を、以下「システム電圧」とも称する)に昇圧する。この昇圧動作は、スイッチング素子Q2のオン期間にリアクトルL1に蓄積された電磁エネルギを、スイッチング素子Q1及び逆並列ダイオードD1を介して、電力線PL2へ供給することにより行われる。
また、コンバータ12は、降圧動作時には、直流電圧VHを直流電圧VLに降圧する。この降圧動作は、スイッチング素子Q1のオン期間にリアクトルL1に蓄積された電磁エネルギを、スイッチング素子Q2及び逆並列ダイオードD2を介して、接地線NLへ供給することにより行われる。
これらの昇圧動作及び降圧動作における電圧変換比(VH及びVLの比)は、上記スイッチング周期におけるスイッチング素子Q1,Q2のオン期間比(デューティ比)により制御される。なお、スイッチング素子Q1及びQ2をオン及びオフにそれぞれ固定すれば、VH=VL(電圧変換比=1.0)とすることもできる。
平滑コンデンサC2は、コンバータ12からの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ23へ供給する。電圧センサ13は、平滑コンデンサC2の両端の電圧、すなわち、システム電圧VHを検出し、その検出値をECU30へ出力する。
インバータ14は、モータジェネレータMG1のトルク指令値が正(TR1>0)の場合には、平滑コンデンサC2から直流電圧が供給されるとECU30からのゲート信号PWI1に応答した、スイッチング素子Q3〜Q8のスイッチング動作により直流電圧を交流電圧に変換して正のトルクを出力するようにモータジェネレータMG1を駆動する。また、インバータ14は、モータジェネレータMG1のトルク指令値が零の場合(TR1=0)には、ゲート信号PWI1に応答したスイッチング動作により、直流電圧を交流電圧に変換してトルクが零になるようにモータジェネレータMG1を駆動する。これにより、モータジェネレータMG1は、トルク指令値TR1によって指定された零または正のトルクを発生するように駆動される。
更に、車両100の回生制動時には、モータジェネレータMG1のトルク指令値TR1は負に設定される(TR1<0)。この場合には、インバータ14は、ゲート信号PWI1に応答したスイッチング動作により、モータジェネレータMG1が発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧(システム電圧)を、平滑コンデンサC2を介してコンバータ12へ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、電動車両を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
インバータ22についても同様に、モータジェネレータMG2のトルク指令値に対応したECU30からのゲート信号PWI2を受け、ゲート信号PWI2応答したスイッチング動作によって、直流電圧を交流電圧に変換して所定のトルクになるようにモータジェネレータMG2を駆動する。
電流センサ24,25は、モータジェネレータMG1,MG2に流れるモータ電流MCRT1,MCRT2を検出し、その検出したモータ電流をECU30へ出力する。なお、U相,V相,W相の各相の電流の瞬時値の和はゼロであるので、図1に示すように電流センサ24,25は2相分のモータ電流を検出するように配置すれば足りる。
回転角センサ(レゾルバ)26,27は、モータジェネレータMG1,MG2の回転角θ1,θ2を検出し、その検出した回転角θ1,θ2をECU30へ送出する。ECU30では、回転角θ1,θ2に基づきモータジェネレータMG1,MG2の回転速度MRN1,MRN2及び角速度ω1,ω2(rad/s)を算出できる。なお、回転角センサ26,27については、回転角θ1,θ2をECU30にてモータ電圧や電流から直接演算することによって、配置しないようにしてもよい。
ECU30は、本発明の「昇圧制御装置」の一例であり、例えばCPU(Central Processing Unit)、記憶装置及び入出力バッファを含み、車両100の各機器を制御する。なお、ECU30の行う制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で構築して処理することも可能である。ECUの具体的な構成及び動作については後に詳述する。
<片素子制御>
次に、コンバータ12の片素子制御について、図2から図4を参照して説明する。ここに図2は、下側素子制御時の電流の流れを示す概念図であり、図3は、上側素子制御時の電流の流れを示す概念図である。また図4は、片素子制御時における出力電流の変動を示すタイムチャートである。
図2及び図3において、本実施形態に係るコンバータ12は、通常の制御(即ち、スイッチング素子Q1,Q2の両方を交互にオンとする制御)に加えて、スイッチング素子Q1及びQ2のいずれか一方のみをオンとする片素子制御を実現することが可能とされている。具体的には、力行時においては、スイッチング素子Q2のみをオンとする下側素子制御が行われる。この場合、図2に示すように、スイッチング素子Q1側に流れる電流はダイオードD1を介して流れ、スイッチング素子Q2側に流れる電流はスイッチング素子Q2を介して流れる。一方、回生時においては、スイッチング素子Q2のみをオンとする下側素子制御が行われる。この場合、図3に示すように、スイッチング素子Q1側に流れる電流はスイッチング素子Q1を介して流れ、スイッチング素子Q2側に流れる電流はダイオードD2を介して流れる。
片素子制御によれば、スイッチング素子Q1及びQ2のいずれか一方のみがオンとされるため、スイッチング素子Q1及びQ2の短絡を防止するために設定されるデッドタイムが不要となる。よって、例えば装置の小型化に伴って高周波化が求められている場合であっても、コンバータ12の昇圧性能が低下してしまうことを防止できる。また、片素子制御では、スイッチング素子のゲート干渉回避、昇圧損失の低減も図ることができる。
図5に示すように、片素子制御においては、スイッチング素子Q1のオンオフを切替えるゲート信号であるPWC1、及びスイッチング素子Q2のオンオフを切替えるゲート信号であるPWC2のいずれか一方が選択的に供給されることで、リアクトル電流ILの値が制御される。
具体的には、下側素子制御が行われる力行時(即ち、リアクトル電流ILが正の場合)には、スイッチング素子Q1のオンオフを切替えるゲート信号であるPWC1は供給されず、スイッチング素子Q2のオンオフを切替えるゲート信号であるPWC2のみが供給される。また、上側素子制御が行われる回生時(即ち、リアクトル電流ILが負の場合)には、スイッチング素子Q1のオンオフを切替えるゲート信号であるPWC1のみが供給され、スイッチング素子Q2のオンオフを切替えるゲート信号であるPWC2は供給されない。
<ECUの構成>
次に、本実施形態に係る昇圧制御装置の一例であるECU30の具体的な構成について、図5を参照して説明する。ここに図5は、実施形態に係るECUの具体的な構成を示すブロック図である。なお、図5では、説明の便宜上、ECU30に備えられる各部位のうち本実施形態に関連の深いもののみを示し、その他の詳細な部位については適宜図示を省略している。
図5において、本実施形態に係るECU30は、電流変化量検出部310と、ゼロクロス判定部320と、デューティ制御部330と、故障検出部340とを備えて構成されている。
電流変化量検出部310は、電流センサ18で検出されたリアクトル電流ILの変化量(言い換えれば、リアクトル電流ILの傾き)を検出する。電流変化量検出部310は、例えば連続する2点におけるリアクトル電流ILの差分を変化量として検出する。また、電流変化量検出部310は、微分器として構成されてもよい。電流変化量検出部310で検出されたリアクトル電流ILの変化量は、ゼロクロス判定部320及び故障検出部340に夫々出力される構成となっている。
ゼロクロス判定部320は、本発明の「判定手段」の一例であり、電流変化量検出部310で検出されたリアクトル電流ILの変化量に基づいて、ゼロクロスであるか否か(即ち、リアクトル電流ILがゼロ近傍であるか否か)を判定する。ゼロクロス判定部320は、例えばリアクトル電流ILの変化量に対する閾値を記憶しており、リアクトル電流ILの変化量と、閾値とを互いに比較することでゼロクロスを判定する。ゼロクロス判定部320の判定結果は、デューティ制御部330及び故障検出部340に夫々出力される構成となっている。
デューティ制御部330は、本発明の「制御手段」の一例であり、ゲート信号PWCを出力することで、スイッチング素子Q1,Q2のオンオフを夫々制御する。デューティ制御部330は、例えばデューティ指令信号DUTYを生成するデューティ信号生成回路、及びキャリア信号CRを生成するキャリア信号生成回路を含んで構成されており、所望のデューティ比に応じて生成されたデューティ指令信号DUTYと、キャリア信号CRとを比較し、その比較結果として得られるゲート信号PWCをスイッチング素子Q1,Q2に夫々出力する。
故障検出部330は、本発明の「故障検出手段」の一例であり、ゼロクロス判定部320の故障を検出する。なお、ここでの「故障」は、ゼロクロス判定部320の直接的な故障を意味するだけではなく、ゼロクロス判定部320の動作に影響を与える各部(例えば、リアクトル電流ILを検出する電流センサ18等)の故障により、ゼロクロス判定部320が正確な判定を行えない状態も意味する。故障検出部330は、例えば電流変化量検出部310で検出されたリアクトル電流ILの変化量や、ゼロクロス判定部320の判定結果等を利用して故障を検出する。故障検出部330は、故障を検出した場合、故障が生じていることを示す信号をデューティ制御部330に対して出力する構成となっている。
<デューティ制御切り替え動作>
次に、ECU30が実行するデューティ制御の切り替え動作について、図6及び図7を参照して詳細に説明する。ここに図6は、デューティ制御の切り替え動作を示すフローチャートである。また、図7は、ゼロクロス制御及び非ゼロクロス制御におけるデューティと出力電流との関係を示すマップである。
図6において、コンバータ12を制御する際には、先ず電流センサ18によって、リアクトル電流ILがサンプリングされる(ステップS101)。電流センサ18は、所定の間隔(例えば、1μs)でリアクトル電流ILをサンプリングする。サンプリングされたリアクトル電流ILは、ECU30の電流変化量検出部310に入力され、リアクトル電流ILの変化量が検出される(ステップS102)。
続いて、ゼロクロス判定部320において、リアクトル電流ILの変化量が所定の閾値A未満であるか否かが判定される(ステップS103)。ここで、閾値Aは、ゼロクロスを判定するための閾値であり、予め判定部320が有するメモリ等に記憶されている。ゼロクロス判定部320は、リアクトル電流ILの変化量が閾値A未満である場合にはゼロクロスであると判定し、リアクトル電流ILの変化量が閾値A未満でない場合にはゼロクロスでない(即ち、非ゼロクロスである)と判定する。
ゼロクロスであると判定された場合(ステップS103:YES)、デューティ制御部330では、ゼロクロス用制御が実施される(ステップS104)。一方、ゼロクロスでないと判定された場合(ステップS103:NO)、デューティ制御部330では、非ゼロクロス用制御が実施される(ステップS105)。ゼロクロス制御と非ゼロクロス制御とでは、以下に説明するように、異なるデューティの値が用いられる。
図7に示すように、デューティとリアクトル電流ILとの関係は、ゼロクロス時(図中の実線参照)と、非ゼロクロス時(図中の破線参照)とで異なる。具体的には、非ゼロクロス時においては、デューティとリアクトル電流ILとは線形的な関係を有している。一方、ゼロクロス時においては、デューティとリアクトル電流ILとは非線形的な関係を有している。このため、ゼロクロス時と非ゼロクロス時とでは、制御に用いるデューティが同じであっても、出力されるリアクトル電流ILは異なる値となる。よって、仮にゼロクロス時において非ゼロクロス時と同様のデューティ制御を行ってしまうと、出力電流が所望の値にならないおそれがある。
これに対し、ゼロクロスであるか否かを判定した上で異なるデューティ制御を行えば、ゼロクロス時及び非ゼロクロス時の各々において、適切なリアクトル電流ILを得ることが可能となる。即ち、ゼロクロスであるか否かに応じて、選択的に異なるデューティを用いて制御を実行すれば、デューティとリアクトル電流ILとの関係が変化するような場合であっても、確実に所望するリアクトル電流ILを得ることができる。
<故障による不具合>
次に、故障によって生じ得るデューティ制御の不具合について、図8及び図9を参照して具体的に説明する。ここに図8は、電流センサの張り付き故障を示す概念図である。図9は、故障時における昇圧過電流の発生原理を示すグラフである。
図8に示すように、リアクトル電流ILを検出する電流センサ18は、張り付き故障を起こすことがある。この場合、実際のリアクトル電流ILは変動していたとしても、電流センサ18からの出力値は固定されてしまう。よって、電流センサ18の張り付き故障時には、電流変化量検出部310において、リアクトル電流ILの変化量が極めてゼロに近い値として検出されてしまう。この結果、ゼロクロス判定部320では、ゼロクロスでない場合であっても、誤ってゼロクロスであると判定されてしまう。
図9において、仮にa点での制御が望まれる状況において、上述した電流センサ18の張り付き故障が発生したとする。すると、本来は非ゼロクロスであるが、ゼロクロス判定部320ではゼロクロスであると誤って判定されてしまう。この結果、デューティ制御部330では、誤った判定結果に基づき、b点でのゼロクロス用制御が実行されてしまう。しかしながら、実際には非ゼロクロスであるので、点cで非ゼロクロス領域が行われたことになり、出力されるリアクトル電流ILは極めて高い値となってしまう。このように、リアクトル電流ILが不必要に大きな値として出力されてしまうと、例えばPCU等の破壊が生じ得る。即ち、ゼロクロスであるか否かに応じて異なる制御を行う場合には、ゼロクロスであるか否かの判定結果が正確でなければ、予期せぬ不都合を生じてしまうおそれがある。
本実施形態に係る昇圧制御装置は、上述した不都合を回避するために、以下に説明する故障検出動作を実行することが可能とされている。
<故障検出動作>
以下では、ECU30が実行する故障を検出する動作について、図10及び図11を参照して詳細に説明する。ここに図10は、ゼロクロス判定の故障検出動作を示すフローチャートである。また図11は、故障検出動作の具体例を示すタイムチャートである。
図10において、ECU30は、図6で説明したデューティ制御を切り替える動作と並行して、故障検出部340による故障検出動作を実行する。故障検出部340では、先ずスイッチング素子Q1又はQ2がオンとされているか否かが判定される(ステップS201)。ここで、スイッチング素子Q1又はQ2がオンとされていなければ(ステップS201:NO)、故障を検出せずに一連の処理は終了される。一方で、スイッチング素子Q1又はQ2がオンとされていれば(ステップS201:YES)、リアクトル電流ILの変化量が閾値B未満であるか否かが判定される(ステップS202)。
なお、閾値Bは、本発明の「所定値」の一例であり、リアクトル電流ILの変化量が何らかの故障を生じていると判断できるまでに小さいか否かを判定するための閾値である。閾値Bは、例えばゼロクロスであるか否かを判定する閾値(即ち、閾値A)と同一の値として設定されてもよい。
リアクトル電流ILの変化量が閾値B未満でないと判定された場合(ステップS202:NO)、故障を検出せずに一連の処理は終了される。一方で、リアクトル電流ILの変化量が閾値B未満であると判定された場合(ステップS202:YES)、リアクトル電流ILの変化量が閾値B未満であると最初に判定されてから、所定期間が経過しているか否かが判定される(ステップS203)。
ここで、まだ所定期間が経過していない状態だと(ステップS203:NO)、再びS202の処理が実行され、所定期間が経過するまでにリアクトル電流ILの変化量が閾値B未満でないと判定された場合(ステップS202:NO)、故障を検出せずに一連の処理は終了される。一方で、リアクトル電流ILの変化量が閾値B未満のままで所定期間が経過した場合には(ステップS203:YES)、ゼロクロス判定部320が故障している(言い換えれば、ゼロクロス判定部320の判定結果は誤っている)と判定される(ステップS204)。
図11において、電流センサ18の張り付き故障が発生した場合には、既に説明したように出力値が固定されてしまうため、実際には非ゼロクロスであってもゼロクロスであると判定されてしまうおそれがある。他方で、本実施形態に係るデューティ制御では、スイッチング素子Q1又はQ2がオンである期間においてリアクトル電流ILが増加し、オフである期間においてリアクトル電流ILが減少する。また、ゼロクロス時には、一時的にリアクトル電流ILの変化量がゼロに近い値となり得るが、スイッチング素子Q1又はQ2がオンである期間には、原理的にゼロクロスとはならない。即ち、スイッチング素子Q1又はQ2がオンである期間には、実際のリアクトル電流ILの変化量がゼロとなることはない。
これを利用すれば、リアクトル電流ILの変化量が閾値B未満であるかに基づいて、ゼロクロス判定部320の判定結果が誤っているか否かを好適に判定することができる。具体的には、スイッチング素子Q1又はQ2がオンであるにもかかわらず、ゼロクロスであると判定されている場合には、判定結果が誤っていると判定できる。
なお、スイッチング素子Q1又はQ2がオンとされた状態でゼロクロスと判定された場合には、すぐに故障を検出してもよいが、所定期間を適切に設定することで、故障検出精度を高めることができる。例えば、通常の制御では、キャリア信号CRの1周期の期間を超えてゼロクロスと判定されることはあり得ない。このため、所定期間をキャリア信号CRの1周期の期間として設定すれば、より正確に故障を検出できる。一方で、所定期間をゼロ又はゼロに極めて近い値として設定しておけば、故障の検出スピードを高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る昇圧制御装置によれば、ゼロクロスを判定するゼロクロス判定部320の故障を好適に検出することができる。従って、誤った判定結果に基づいて、不適切なデューティ制御が実行されてしまうことを防止できる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う昇圧制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10 電圧センサ
12 コンバータ
13 電圧センサ
18 電流センサ
20 直流電圧発生部
22,23 インバータ
28 蓄電装置
30 ECU
40 エンジン
41 動力分割機構
42 駆動輪
45 負荷装置
100 車両
310 電流変化量検出部
320 ゼロクロス判定部
330 デューティ制御部
340 故障検出部
C2 平滑コンデンサ
CR キャリア信号
D1,D2 ダイオード
IL リアクトル電流
L1 リアクトル
MG1,MG2 モータジェネレータ
PWC1,PWC2 ゲート信号
Q1,Q2 スイッチング素子
SR1,SR2 システムリレー

Claims (1)

  1. リアクトルに夫々直列に接続される第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子のいずれか一方のみを駆動する片素子制御を実現可能な昇圧制御装置であって、
    前記片素子制御中において、
    前記リアクトルを流れる出力電流がゼロ近傍であるか否かを判定する判定手段と、
    (i)前記出力電流がゼロ近傍であると判定されなかった場合に、第1の制御パラメータによる第1デューティ制御を行い、(ii)前記出力電流がゼロ近傍であると判定された場合に、第2の制御パラメータによる第2デューティ制御を行う制御手段と、
    前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子がオンである期間において、前記出力電流の変化量が所定値未満である状態が所定期間以上継続した場合に、前記判定手段の故障を検出する故障検出手段と
    を備えることを特徴とする昇圧制御装置。
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